【艦これ】駆逐艦の度胸試し【安価】 (178)

タイトル通り、駆逐艦がそれ以外の艦種にいたずら(度胸試し)をするお話。

安価の他にコンマでいたずらの成功失敗判定も入れます。

コンマ一桁が偶数でいたずら成功、奇数で失敗です。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1492943204

吹雪「それでは早速、『緊急!駆逐艦長女会議』を開催したいと思います。みなさん、準備はいいですか?」

白露「もっちろん!いっちばーんに準備はできてるよ!」

睦月「およ?睦月ももちろん準備完了にゃしぃ」

島風「白露ちゃんずるーい!ホントは私が一番なんだからね!!」

初春「なんぞ、ひと波乱ありそうな空気じゃのう…。何が始まるのかえ?」

朝潮「準備ならいつでも整っている次第です!!」

暁「他のみんなも準備はできてるんだからっ!レディたるもの周りへの気配りも忘れないものよ」

吹雪「わかりました。それでは本日の議題ですが、『駆逐艦の度胸とはいかほどか』とのおハガキをいただきました。」

綾波「あの…おハガキをいただいたというのはいったいどなたから…?」

吹雪「いい質問ですね。某軽巡洋艦Jさんからです!」

レーベ「あ、僕はそれ知ってるよ。たしか神つ…」

吹雪「Jさんです!!」

レーベ「ごめんね、それでその葉書がどうしたんだい?」

吹雪「どうしたもこうしたもありません!これは我々駆逐艦が甘く見られているのです!」

リベ「なになに?日本の駆逐艦って甘いの?氷イチゴとどっちが甘いの??」

夕雲「違うわぁリベちゃん。ここでの甘い見くびられてるってことよ」

陽炎「甘いの意味は置いとくとして、ホントに神つ…Jさんがそんなハガキを?少し信じられないんだけど…」

吹雪「いえ、間違いありません。なにせ本人から渡されましたから。はい」

全員(それ、名前伏せる意味あるのかな…)

吹雪「そこで、今回は度胸試しをしようと思いまして皆さんに集まっていただきました」

神風「度胸試し?」

吹雪「はい、普段から艦隊をよく見ているJさんからの直々のおハガキ。つまり海上では度胸があると思われていないんです!駆逐艦なのに!!」

秋月「なるほど、言いたいことはわかりましたが具体的には何をするんですか?」

吹雪「具体的には何も決めていません。しいていうなら駆逐艦同士では度胸試しにならないので、他の艦種のかたにいたずらをしようと思います。」

睦月「なんだか睦月の姉妹にすごく有利に聞こえるにゃしぃ」

吹雪「もちろんバレてはいけません!バレたらそうとうきついお仕置きが待っていると考えるべきです」

暁「そ…そんなにきついなら無理にやらなくてもいいんじゃないかしら…」

吹雪「ダメです!Jさんを見返すだけではなく、この鎮守府に駆逐あり!とみなさんに思っていただくためにはこの方法しかありません!!」

全員(なーんか嫌な予感しかしないなぁ…)

吹雪「とにかく!みなさんはこのことを姉妹の方々に伝えて、随時実行してもらうようにしてください!!」

リベ「なんだかおもしろそーう!じゃあリベは先に行って作戦を考えるね!チャオチャオ~」スタタタ

島風「私も負けないんだから」バビューン

朝潮「内容は理解しました。では先のお二人も出て行かれましたし、会議はここまででよろしいでしょうか?」

白露「さんせーい!座ってて出遅れたけど、いたずらは白露型がいっちばんに仕掛けるからね!」

レーベ「うん。僕たちはうまくできるかわからないけど、度胸試し…や、やれるさ」

吹雪「それではみなさん、よい度胸試しライフを送りましょう!!」

大淀「と、言うことを駆逐艦の子たちが立案、作戦が発令された模様です。どうされますか?」

提督「まーしばらくは様子見かねぇ…神通も何やってんだか。危なくなる前に止めるようにはするけど今回は自業自得になりそうだなぁ」

大淀「では明石に頼んで小型カメラを作ってもらいましょう。目立たないように配置すればある程度は防げると思います」

提督「ん。任せた。こっちでも明石の業務をしばらく軽くできないか調整しとくわ…。やれやれ、どうなることやら」

やっと安価です
↓1 誰が(駆逐艦以外)
↓3 誰に(駆逐艦のみ)
↓5 どんないたずらを?

ごめんなさい!

↓1 誰が(駆逐艦のみ)
↓3 誰に(駆逐艦以外)
↓5 どんないたずらを?
です。とりあえずターゲットは神通にします。

改めて
↓1誰が(駆逐艦のみ)
神通に
↓3どんないたずらを?

時津風が神通の服に氷を沢山入れる

いたずら成否判定。偶数でいたずら成功、奇数で失敗
↓1

時津風「陽炎から言われた度胸試しだけどさ~、普通に考えたら神通さんにやるのが一番早いよねぇ」

時津風「後になればなるほど警戒心も上がりそうだしさくっとやっとくかー。あ、いたいた。」

川内「じゃあ私は演習も終わったし一眠りしてくるねぇ」

神通「ええ、では後ほどお会いしましょう。少し遅れるかもしれませんがよろしくお願いします」

川内「はいよー!程々にするんだよー」

時津風(ふふふ…やっと一人になったー!これでここに準備した氷を…)

時津風(まだまだこの時期は寒いよねー。夏でもびっくりするけど今ならもーっとびっくりさせられるかなぁ)

時津風(あ、バレたらダメだって言われたから、この袋を被って…次の角を曲がったときにしーようっと)

神通(相手に接近するときは警戒を怠らないように言っていたはずですが…さて、誰でしょうか)

時津風(あ、角曲がったー!!さーあ、始めちゃいますか!)ダダダッ

時津風「今だ!入れるよーかくごー!!」

時津風「っていない?んなばかな。さっきまで前を歩いて…」

神通「私をお探しでしょうか?無謀な駆逐艦さん?」

時津風「」ビクッ!!

時津風「あ、あれ~神通さんこんにちはー。どうしたんですかー?」

神通「それは私のセリフですね。顔を隠して両手に氷を持って何をしようとしていたんですか?」

時津風「いや~、それは~最近暑くなってきたし氷風呂の季節かな~…なんて…」

神通「顔も見せない上にウソをつくとはあまり感心できませんね。どうやら一から鍛え直す必要がありそうです」ニッコリ

時津風「無理な作戦はいやだー、すごくいやー。神通さんごめんなさい」フクロポイー

神通「時津風でしたか。素直に謝罪をしてきた点は評価しますが…これはいったいどういうことでしょう?」

時津風「それは…えっと…その…」

神通「はぁ、駆逐艦のみんなでなにかしようとしているのですね?みんなに悪いから素直に言えない。と」

時津風「そうそう!そうなんだー。だからこれ以上は許してー」

神通「まぁ私に向かってきた勇気は認めますが、無謀と履き違えてはいけませんよ」

神通「理由はどうあれ、作戦が失敗した以上罰は必要です。お覚悟はいいですか?」

時津風(そう言えば…吹雪「もちろんバレてはいけません!バレたらそうとうきついお仕置きが待っていると考えるべきです」)ガクガク

神通「きつい罰とあまりきつくない罰、どちらがよろしいですか?」

時津風「選ばせてくれるんですかー?じゃああまりきつくないのがいいなー」

神通「この状況でそちらを選択できるとはまだまだ鍛えがいがありそうですね」

時津風(避けれなかったぁ…)マッサオ

神通「それでは罰を申し上げます。駆逐艦時津風、本日フタフタマルマルより行われる川内姉さんの夜戦演習に敵側としての参加を命じます」

時津風「ほうほう、ふむふむ!って、えぇー敵側ってなにー?艦隊運動の演習じゃないのー?」

神通「はい、そろそろ姉さんも実践形式での演習がしたいと言っていて…この調子ならもう何人か都合がつきそうですね!」

時津風(みんな逃げてー!これ、私知ってますって顔だー)

神通「もちろん、他言無用でお願いしますね」

提督「時津風も勇気あるなぁ。もともとの発案者に突撃をかますとは…」

大淀「駆逐艦とは心のどこかにそういう熱い気持ちがあるのかもしれませんね」

提督「はぁ…、演習なら特に問題はないだろうけど一応明日の午前中は休みにしてやるか」

大淀「一日にしないところが優しいんだかそうでないんだか…」

明石「カメラ設置の報酬として見学に来ましたが、なかなかおもしろいことになりそうですね」ニヒヒ

提督「あんまりそういうこと言うなよー。当事者たちは一生懸命なんだから」

明石「はーい」

大淀「では今回の結果を記録しておきますね」

時津風VS神通
時津風の敗北

明石「あ、あちらのカメラでも動きがありそうじゃないですか?」

大淀「うーん。まだ遠目にしか見えませんが…いたずら組でしょうか?」

提督「いたずら組って…まんまのネーミングだな」

大淀「提督見ゆ。砲戦、用意…」カオマッカ

提督「ストップストップ!!ほら、カメラも動きがあるみたいだし!落ち着いて!!」

↓1 誰が(駆逐艦のみ)
↓3 誰に(駆逐艦以外)
↓5 どんないたずらを?

電が天龍にサンダースプリットアタック(稲妻空烈刃)

いたずら成否判定。偶数でいたずら成功、奇数で失敗
↓1

コンマ判定 3
いたずら失敗

電「暁ちゃんにああ言われたけど…いたずらってどういうものかよく分からないのです…」

電「でもなにかしないと暁ちゃんが吹雪ちゃんに怒られてしまうかもなのです」ハワワ

?「づま?…おい電!?聞こえてるか??」

電「あ…あの…ごめんなさいなのです天龍さん。少し考え事をしていて…」

天龍「大丈夫かぁ?もうすぐ特別作戦が発令されるんだ。ビッと気合い入れておけよ!」

電「はいなのです。もうすぐ遠征も終わるし、終わったら少しだけおやすみするのです」

天龍「おー、そうしろ。提督には俺から言っておくからよ」

電「やっぱり天龍さんは優しいのです!」エヘヘ

天龍「ばっか!そういうんじゃねぇよ!大事なときにきちんと動けなかったらみんなが困るだけなんだよ!!」

電(これだけ優しい天龍さんなら…少しだけ…少しだけいたずらしても問題ないでしょうか)

天龍「それにしても提督も今さら二人だけで練習航海だなんて何を考えてんだか…」

電(なるべくなら戦いたくはないですが…)

天龍「おーい電?ちっとばかし気が緩みすぎてんじゃねぇか?」

電(今は天龍さんと二人だけ、母港到着まではあと3分ほど。周囲に人影…無し。今ならいける気がするのです)

天龍「おい!いい加減にしろよ!!そんな調子じゃ衝突しかねな…」

電「……見るのです」

天龍「はぁ?どうしたって?」

電「電 の 本 気 を 見 る の で す」ユラァ

天龍「」パクパク

電「前に談話室にあった漫画で見たのです。確かこう…ゆっくりと」フワァ

天龍(何で電のやつ急に空を跳んでるんだ…しかも異様にゆっくり…フフフ、怖い)

電「そしてこのまま蹴りを放てば…」ユーックリ

天龍「すごい不気味なオーラで近づいてくるがこのままじゃやられちまう…しかし電、そんなスローでは俺は倒せん」ハァァ

電(天龍さんもやる気になってしまったのです。でもここまできたらもう止められないのです!!)

天龍「何がしたいのかイマイチわかんねぇけどよ、遊びは終わりだぜ」ガシッ

電「今なのです!必殺!稲妻空烈刃!!!」

天龍「だから、遊びは終わりだって言ってんだろ!天龍様の攻撃だ!うっしゃあ!!」

電「ぐふっ…その艤装をつけての頭突きは反則なの…です」バタッ

天龍「結局何がしたいのかわかんねぇまま帰投しちまったぜ…とりあえず医務室に運ぶか」ヨッコイセ

電「ん…うぅん…。ハッ!ここは…」

天龍「いいからもう少し寝とけ。今日のお前、少しじゃなくとんでもなく変だったぞ?何かあったのか?」

電「あの…その…あの!…ありがとう」

天龍「ようやく調子が戻ってきたか。んで、理由はまだ聞いてねぇぞ?」

電「それは……勝負には勝ちたいけど、誰も傷つけたくないって、おかしいですか??」

天龍「うーん…俺にはあんま難しいことはわかんねぇけどよ、無理に何かをする必要はねぇんじゃねぇか?適材適所ってやつだ」

電「天龍さん…」

天龍「まあ辛気臭ぇ話はここまでだ。間宮でも食べに行くか!立てるか?」

電「なのです!」スクッ

間宮「おまたせしましたー間宮謹製特別羊羹と期間限定桜餅でーす!」

天龍「お、きたきた!間宮の羊羹はホントいつ食っても飽きねぇな」パクー

電「なのです!でも今回はこの限定桜餅…今回食べないと損した気分になってしまうのです」ウニョーン

天龍「あー確かにそうだなぁ!間宮さーん。俺にも桜餅くださーい!」

間宮「はーいただいまお持ちしますのでもう少し待っててくださいね」

電「天龍さんそんなに食べて大丈夫なのですか?」

天龍「ん?これでも体は鍛えてるからな。食った分きっちり動けばいいんだよ」

電「あの…そうではなくて…その…羊羹も桜餅も結構なお値段がしてしまいますが…」

天龍「んだよ、そんなことか。気にすんなって!」

天龍「だってこれ、電 が 払 っ て く れ る ん だ ろ?」ニヤッ

電「はにゃぁー!間宮さん!ちょっと待って欲しいのです!さっきの桜餅はやっぱり無しで…」

間宮「お待たせしましたー!期間限定桜餅ですー」

電「お、遅かったのです」

提督「なんとも天龍らしいお仕置きだったな」

明石「間宮の限定桜餅…私も食べたいなぁ」チラッチラッ

提督「おごらんぞ。まったく、水着のときといい俺が財布に見えてるんじゃないだろうな?」

大淀「ふたりとも。ふざけ過ぎは良くないですよ?」

提督「すまんすまん。しかし電のアレ、なんだったんだ?なんか漫画で見たとか言ってたけど普通できんだろあんなの…」

明石「なんでも、電ちゃんは感情が極めて不安定になると別の人格、通称プラズマちゃんが出てくることがあるらしいですよ」

提督「え?なにそれ初めて聞いたんだけど…俺、提督なんだけど…」

明石「特に聞かれませんでしたからね。艦娘のみなさんは知ってるはずですよ?」

大淀「はい。私も実際に見たのは今回が初めてでしたが知識としては随分前から…」

提督「」ズゥーン…

大淀「落ち込んでるヒマがあるなら次に行きますよ。普段はとんだ豆腐メンタルなんですから」

電VS天龍
電の敗北

明石「お、センサーに感有りです。提督」

提督「センサー?カメラじゃなくて??」

明石「固定カメラだとどうしても限界がありますから。先ほど偵察用のカメラを幾つか飛ばしました」

提督「興味を持ったらとことん惜しまないタイプだな」

大淀「信号受信。映像、来ます」

↓1 誰が(駆逐艦のみ)
↓3 誰に(駆逐艦以外)
↓5 どんないたずらを?

嵐が妙高に延髄斬り

いたずら成否判定。偶数でいたずら成功、奇数で失敗
↓1

コンマ判定 9
いたずら失敗

嵐「さて、陽炎ねぇから聞いた話だとどうやらジャイアントキリングをしたもんが勇猛果敢って認められるっぽいけど…どうしたもんかな。とりあえずガツンといきますか!!」

嵐「お、目標艦発見…って最初に目についただけなんだけどな」

嵐(目標は妙高さんかぁ…やっぱ止めようかな…いやいや、そういう気持ちを押さえ込んで勇気を奮い立たせてこその駆逐艦だろ!)

嵐(それに俺は四水戦で第四駆逐隊、今の俺なら奇跡が起きそうな気がするぜ!!)

嵐(さて、どうせなら派手に嵐を巻き起こすか!)ピコーン!!

嵐(巻き起こす…派手に…相手は妙高さん…アレしかないじゃないか!!)

嵐(あとはどううまくやるかだけど…相手は歴戦の重巡洋艦。確実に仕留めないと後がやばすぎる…まずは相手の警戒を解くところから始めるか)

嵐「おーい妙高さーん!」

妙高「あら、嵐さん。どうされましたか?」

嵐「いや~別に改まってなにかあるってわけじゃないんですけど…」

妙高「???」

嵐「あ~…そう、そうだ。最近川内さんからの夜戦の誘いが多くって…」

嵐「たまになら大丈夫になってきたんすけど、連日ってなるとまだ夜は慣れなくて」

妙高「嵐さん。嫌なことは嫌と断ってもいいんですよ?ましてや艦艇時代が関係しているのならなおさらです」

嵐「やややーそれはそうなんですけど…ほら、俺って駆逐艦じゃないですか…」

妙高「あぁ、川内さんは軽巡だから断りづらい…と?」

嵐「そうそう!そーなんですよ!最近は夜戦の夜戦だー!って夜から深夜、明け方寸前までやろうとし始めて…」

妙高「そこまで言われると、確かに少しやりすぎのように感じますね。」

嵐(お、意外といいんじゃないか?うまく警戒心を解けてる気がする…)

嵐「そこで妙高さんからも一言言ってもらえたらありがたいな~なんて」

妙高「わかりました。では一度提督に相談してスケジュールを調整していただけないか進言してみましょう」

嵐(もう少し、もう少しであの大技を決められる!!)

嵐「ありがとうございます!俺、妙高さんがうらやましいです。いつも凛としてて出撃してもしっかりと戦果を挙げて…」

妙高「あらあら、今日はどうしたのかしら?とてもかわいらしい嵐さんですね」ウフフ

嵐(今だ!!)

嵐「嵐 巻 き 起 こ せ !」ヒュッ

妙高「!!」ガシッ!

妙高「嵐さん?…これはどういうつもりですか?」

嵐「初撃は受け止められると思っていた…だけど、ここで捨て身の二撃目ならっ!」

妙高(そんな!左足を掴まれた状態で捨て身の右足攻撃!?狙いは…ダメ、間に合わない)

嵐(獲った!俺が度胸試し最初の成功者に…)

??「甘いのよ、嵐」ガシッ!!

嵐「初風ねぇ!なんで!?」

初風「妙高姉さんを見かけたから声をかけようと思ったら先にあなたが話してたのよ。」ポイッ

初風「おおかたアレの件でのことなんでしょうけど、あなた妙高姉さんを甘く見すぎよ」

嵐「いいねぇ…漲るなぁ!!ここまできちまったら退けねぇよ。第四駆逐隊舐めんなよ」

妙高(詳しい事情は分からないけど…とりあえず足を離してあげなくちゃ)

初風「舐めんなって言われても…もう作戦は失敗したでしょ。引き際も肝心よ」

妙高「そうですね。これ以上続けるというのなら私にも考えがあります。もう、降参してください」

嵐「わーったよ。俺の負けだ。妙高さんすみませんでした」

妙高「ほっ…それで。急になんであんなことを?」

初風「駆逐艦たちの間でちょっとしたブームがきてまして…」

嵐「わーわー!!初風ねぇ!それ言っちゃダメだから!!」

初風「どうして?妙高姉さんに隠し事するほうが私は怖いわ」

妙高「まぁまぁふたりとも落ち着いて、ね。駆逐艦同士で不仲が起きると私たち上の艦娘たちも安心して艦隊行動ができなくなってしまいますから」

初風「妙高姉さんがそれでいいなら私はかまわないわ。嵐、相手との力量をしっかり見極めることも大事なのよ。それじゃ」スタスタ

嵐「すいません。こんなに気を使ってもらって…」

妙高「いいのよ。でもそうね…提督への進言じゃなくて川内さんへ進言しておきます。夜戦が楽しみだって言ってたと」ニッコリ

嵐「そ…そ…それだけは!!ほら、昔の記憶があるから俺そーゆーの苦手で」

妙高「そう?それじゃあ嵐さんは意外とかわいい下着が好きだってみなさんに報告しますね。ダメですよ、スカートなのに足をあんなに上げては」

嵐「ちょ…それもダメです!そんな恥ずかしいことみんなに知られたら…俺」カオマッカ

妙高「選んでいいんですよ?私はどちらでもかまいませんから」ウフフ

嵐「じゃあ…夜戦頑張ります」ナミダメ

嵐(初風ねぇ、今わかったよ。世の中には絶対敵に回しちゃいけない人がいるって)

提督「大淀、嵐に招集をかけてくれ。あれはダメだ。危険すぎる」

大淀「了解しました。それにしてもまさか延髄斬りをしてくるとは思いませんでしたね」

提督「まったくだ。技を繰り出す掛け声が『ダッシャァアア』だったら決まっていたかもしれん」

明石「掛け声で結果が変わるなんて随分オカルトチックですねー」

提督「いやいや、意外と馬鹿にできんもんだぞ。投擲系のスポーツでは日常茶飯事だし」

明石「あー、言われてみればそうかもしれません。ちょっとデータ集めてみようかな」

大淀「はぁ…それ艦娘に応用できるんですか?ダメですよ、みなさんで実験するようなことをしては」

提督「まあそれはさておき、神通にも報告しておかねばな。」

Prrrrr… Prrrrr ガチャッ

神通「提督、いかがなさいましたか?」

提督「おう神通か。嬉しい報告だ。今日の夜戦、嵐もぜひ参加したいってよ」

神通「はぁ…それは嬉しいですが、普段の教育が甘いのでしょうか…もう少し結果が出ると思っていたのですが…」

提督「なに、まだ始まったばかりだ。きっと結果を残すやつも出てくるだろうさ。果報は寝て待て、だ」

神通「そうだといいのですけど…。それでは私は川内姉さんに報告しておきますので、この辺で失礼させていただきます」

提督「ん。忙しいときに悪かったな。じゃあまた」ガチャッ

大淀「神通さんの訓練がさらに厳しくならないか少し心配ですね」

明石「じゃあじゃあきつい訓練にも耐えられる栄養ドリンクとか作ったら売れるかな!?」

提督「お前…ホントそういうことしか頭にないのな」

明石「工作艦が工作について考えなくなったら、それはもう私じゃないですよー」

提督「さいですか」

嵐VS妙高
嵐の敗北

とりあえず今日はこの辺で締めます。安価だけ投げて次回書き始めます。
あと、ルールを若干変更して
『駆逐艦は最大三人まで』指定可能。
『狙われる側は何度でも』指定できるものとします。
複数指定の時は安価指定ではなく続けて書いてください。一人の時はそのまま従来通り進めます。
例)
60:吹雪 白雪 初雪←三人の合同作戦

60:吹雪←吹雪だけ採用
61:白雪
62:初雪
はたして最初にいたずらを成功させるのは誰なのか!?

↓1 誰が(駆逐艦のみ)
↓3 誰に(駆逐艦以外)
↓5 どんないたずらを?

清霜が長門の角を奪って逃走

いたずら成否判定。偶数でいたずら成功、奇数で失敗
↓1

あかん…長くなりすぎた
清霜編、投下していきます

提督「しっかし誰も成功しないなぁ…」

大淀「まぁ普通に考えたら下の人間に負けたくはないですからね」

明石「お前それ鹿島の前でも言えんの?」

大淀「大変申し訳ございません」コホン

提督「いや…そもそも明石も人のこと言えるのか?」

明石「私はほらぁ!工作艦ですし?畑違いといいますか…って、何か動いてません?」

大淀「ダンボール…ですね」

提督「ダンボールだな」

大淀「誰が入っているのでしょうか…」

提督「うーん…駆逐艦の誰かだとは思うんだが、まだ現時点では検討もつかんな」

大淀「あら?反対側から誰かきますよ」

明石「ちょっと遠目でまだわからないですねぇ…画質は落ちますがズームしてみます」

提督「この特徴的な頭部シルエット…長門型の二人か?」

大淀「そのようですね…ってまさかあの二人に!?」

提督「ないない。世界に名だたるビッグセブンの二人を相手取るのは無謀と言うものだよ」

明石「もし突撃したらお説教ですか?」

提督「説教とまではいかんが、訓練時間は伸びるだろうな…っとそろそろ視界に入る頃だ」

陸奥「ねぇ長門、次の作戦海域はどうするの?」

長門「あぁ、提督と相談した上での決定になるだろうが北方海域周辺を探ってみるつもりだ」

陸奥「北方…キスカ島周辺はもう終わってるし、アラスカまで足を伸ばすの?」

長門「まだそこまでは詰めていないのだ。ただ、南方海域は大分穏やかになってきたからな」

陸奥「ふぅん?あまり深く考えてはダメよ?」

長門「わかっている。だが、艦隊決戦は万全の状態で戦いたいからな」

??「」シーン

陸奥「長門ったら…少しは休むことも覚えてよね」

??「」シーン

長門「そうだな。しばらく考え事が立て込んでいたし、次の作戦が終わったら考えてみよう」

??「」シーン

陸奥「もう!次じゃなくて今休むのよ」

大淀「動き、ありませんでしたね」

提督「そうだな。てっきり今までの流れから『お命頂戴!』とか言って飛び出すもんだと思ってたけど」

大淀「神通さんの苦労が減ってよかったじゃないですか」

提督「だな。一段落したら神通もねぎらってやらんとなぁ」

明石「提督提督。」ソデクイクイ

提督「どうした明石?ずっとモニター見てると目が疲れ…あれ?」ゴシゴシ

大淀「提督、お疲れですか?少し休まれては…」ゴシゴシ

三人(ダンボールが動いてるぅううう!!)

??(みんなすぐに突撃して返り討ちにあっちゃってるからきちんと情報収集しなくちゃ)トコトコ

??(戦艦になるためには戦艦を倒すのが一番早いよね!)トコトコ

長門「提督が必要としているのだ。私がそう簡単に休むわけにもいくまい」

陸奥「そういってもう随分たつじゃない!提督もそろそろ気づくべき…あら?」

陸奥「長門、髪になにか付いてるわよ」クルッ

??(やばい!)ピタッ!

長門「そうか?特に違和感は感じなかったが…やはり気が緩んでいるようだな」

陸奥「はい。これで取れたわよ」ジー

長門「陸奥は細かいところにもすぐに気がついて相変わらずできた妹だな」

陸奥「あらあら、長門に褒められちゃった!明日は雨かしら」ジー

長門「どうした?なにか見つけたのか?」

陸奥「…なんでもないわ!行きましょう」クルッ

??(危なかったー!こんな状況で見つかったらおしまいじゃなーい!!)

提督「……今のって…」

大淀「えぇ、見逃してもらったと見るべきでしょうね」

明石「いやいや。意外と面白がってるんだと思いますよー陸奥さんは」ニヒ

提督「お前と一緒にするな。この鎮守府を昔から支えているあの二人がそんなこと考えるわけなかろう」

明石「えー?陸奥さんとは仲良くなれそうな気がするんですよねぇ。においというかオーラというか」

大淀「提督!駆逐ダ級が姿を消しました!!」

提督「なに!!…って大淀さんダ級って!ダンボールだからダ級って!!」プークスクス

明石「唐突のボケは滑りやすいですよ-。どうします?修理します?」プークスクス

大淀「もう!そう思うなら触れないでいただけますか!?ほら、そんなことよりダンボールが無くなりましたよ」

提督「言い直した…ダ級、お前のことは忘れない」ケイレイ

明石「まぁまぁ、その辺で許してあげてください。ダンボールが無くなったのは確かに気がかりですから」

提督「すまんすまん!ついおもしろくて…。こんなに笑ったのは久しぶりだよ」

大淀「もう知りませんから!…ダンボールから姿が見えなかった以上、結局誰かは分かりませんでしたね」

明石「…そうでもなさそうですよー。ほら、ここ」

提督「戦艦寮の入口?」

明石「えぇ。どうやら先回りしたみたいです。同じ柄のダンボールですし」

大淀「あら?今度は長門さん一人ですね。陸奥さんは…」

提督「こっちにいたぞ。どうやら飲みに行くようだな」

明石「提督、どうします?」

提督「んー。なんとも言えんがとりあえず大事なのは長門姉妹よりはダンボールだろう。長門の方を注意して見よう」

大淀「了解いたしました。長門さんは特に予定は無く、私室に戻りそうですね」

??(きたきた。さっすが清霜!作戦は順調。ばっちり、ばっちりよ!)

長門「陸奥のやつ…飲みに行くだなどと。これでは下のものに示しが…」

ガサガサ…

長門「誰だ!!」

清霜(見つかった!?何で?うぅ…でも出ていかないと長門さんに怒られるし)

ニャーン

長門「なんだ猫か…誰もいない…か?」キョロキョロ

長門「あぁ~かわいいでしゅね~!!どうしたのでしゅか~?お家はわかりましゅか~?」

フシャー!!ニャーオニャーゴ!! ダッ!

長門「また…逃げられたか。だがまだだ!私は諦めんぞ!次こそは!!」

提督「今の…見た?」

大淀「はい、あまり見たくはなかった光景ですが…」

明石「音声もバッチリなので、青葉さんに回しますか?」ゲラゲラ

提督「やめなさい。うちの鎮守府が機能しなくなってしまう」

清霜(もしかして今のってすごいところを見ちゃったんじゃ…弱点…だよね?清霜、頑張るぞ!!)

提督「結局あの後は特に動きがないまま時間だけが過ぎたな」

大淀「そうですね…まだみなさん様子をうかがっているのではないでしょうか?」

明石「まぁ…二人ほど川内式夜戦への参加を命じられたってなったら察するところもあるんじゃないですか?」

提督「ふと思ったんだけどさ、川内の夜戦ってそんなにきついの?」

明石「どうでしょう?私は直接参加したことはありませんが、夜戦があった明け方は入渠ドックが埋まるくらいには混雑してますね」

大淀(艦隊運動でどうしてそうなるのでしょうか…)

提督「うーん。バケツさえ使わなければ多少の資材の消費はいいんだけど…空母とか戦艦は参加してないみたいだし」

明石「とある空母がなんとか静かな夜を欲して夜間訓練しそうな勢いですけどね」

提督「なんか言いくるめられて夜戦に参加させられる未来が…お?あれは??」

明石「また清霜さんが戦艦に近づいていってますね!なんど見てもじゃれつく子犬に見えていいですねぇ」ホッコリ

清霜「長門さん!長門さん!一緒にご飯食べませんか?」

長門「清霜か、別に構わんが私と食っても味気なかろう。姉妹と食べなくていいのか?」

清霜「そんなことないですよ!戦艦、しかもビッグセブンの長門さんとご一緒できるなんてとても楽しいです!!」

長門「そうか…ありがたい。では清霜よ。今回は私のおごりだ!腹一杯食っていくといい!!」

清霜「そんな!そういうつもりで言ったんじゃ…」

長門「食えるときに食っておかねば、今、まさに出撃になるのかもしれんのだぞ?戦艦になりたければそういう考えもしてみてはどうだ?」

清霜「!!うん!清霜頑張る!」ニパッ!!

カサカサ…

清霜「!!」

長門「!!」

清霜「あ…あ…油虫(G)だー!!」

長門「総員退避!距離を取れ!!」

清霜「??捕まえたら間宮スタンプがもらえるんですよ?10個で間宮券と交換できるんですよ?退避なんてもったいなーい!!」ドドドド

長門「清霜!無理をするな!やつらを甘く見るんじゃない!!」

清霜「清霜のところに出たのが運の尽きってやつだよ長門さん!油虫め、覚悟ーーー!」バシィ!!

長門「一撃必殺だと!?…駆逐艦は恐れを知らんのか…」

清霜「やったー!これでスタンプ7個目!どう?長門さん。清霜強い?かっこいい??」

長門「あ…あぁ、そうだな。清霜の勇敢さ、しかと見届けたぞ」

清霜(長門さんは虫が苦手なのかなぁ…)

長門「やつらは一匹で終わると思うな!各員、警戒を厳とせよ!!」

清霜(やっぱり苦手なんだ…よぅし、これでいける!ばっちり、ばっちりよ!!)

長門「清霜よ、すまんが私は先に失礼させてもらうがいいか?」

清霜「うん!清霜ももう出ようと思っていたから大丈夫!」

長門「ありがたい。それでは先に休息を取らせてもらおう」

清霜(このまま今夜作戦を遂行できそう…眠くなりそうだけど頑張らなくちゃ!)

清霜(よし、時刻はマルヒトマルマル。ふぅ…やっぱり眠いなぁ)ゴシゴシ

清霜(でも、戦艦になるためには最初に成功するのが大事だと思うし…行かなきゃ!)

大淀「提督…提督…起きてください」

提督「無理。眠い。無理」

大淀「清霜さんが部屋を抜け出しそうです。現時刻はマルヒトマルマルを過ぎたところです」

提督「…清霜って夜更かしできる子だったっけ?」

大淀「いえ、普段は日付変更とともにおねむになるかわいい子ですよ」

提督「そうだよなー。そんな清霜がなんの悪さをしようとしてるんだか…」

大淀「現時点ではまだ何とも言えません…あ、動きましたよ!提督」

提督「よし、明石!メインモニター切り替え!明石!明石?」

大淀「提督…明石さんは修理に開発、装備の改修と大忙しです。私たちと違ってヒマじゃないみたいです」

提督「明石…すまん」

清霜(相手はあの長門さん…簡単に出し抜けるなんて思ってない!目指すはわかりやすく旗旒信号用の……角!!)

清霜(さすがにこの時間は寝てるだろうけど念には念を入れて準備しなくちゃ!)

提督「あの…大淀さん…なんか戦艦寮に近づく人影を発見したんですが…」

大淀「艦影は駆逐艦清霜。標的は…武蔵さんでしょうか?」

提督「うーん…清霜が戦艦にじゃれつくのが当たり前になりすぎて誰がターゲットか、そもそも作戦に移るのかまったくわからん」

大淀「あら?寮の裏側に行きますね。これは作戦行動と判断してよいのでは?」

提督「やめてくれよー…。いくら戦艦とはいえこの時間だと大目玉くらうぞー…」

大淀「裏に回って…猫と遊んでますね。もしかしてご飯をあげにきただけなのではないでしょうか」

提督「その方が俺の胃に優しいから助かるんだが…。念のため神通を呼んでおいてくれ。何かあったら最初の仲裁を任せよう」

大淀「了解しました。それでは時間も遅いので口頭でお伝えしてきます。少し席を外しますね」

提督「頼んだ。ひとまずマルサンマルマルまでを区切りとして監視をしてくれ。何かあれば追って連絡する」

清霜(にゃーん、にゃーん…ふふふ…かわいいなぁ。でも、今日は仕事をしてもらうからねっ!)

ニャーン! スリスリ

清霜「まずはこのダンボールを寮の前に置いて…猫ちゃーん、おいで~」

ニャーン! タタッ!

清霜「いーい?まずはここに入って…。これから猫ちゃんに重要な任務を与えるから、頑張ってね。…お姉さまたちには内緒よ?」

ニャオニャーゴ スリスリ

清霜「ほら…、これが完璧にできたら戦艦になれる気がするからそろそろ行くね!」

ニャーゴ!

提督「うーん…あの猫が入ったダンボールってやっぱ昼間に見たあれだよなぁ…清霜が作戦立てて行動するって以外だなぁ」

大淀「提督?こちら大淀。現在神通さんと合流して戦艦寮へと到着いたしました。状況は変わらずでしょうか?」

提督「状況は変わっていないが昼間のダンボールはどうやら清霜だったってことがわかった。標的は長門型のどちらかと思われる」

神通「提督、夜分にお手数おかけして申し訳ございません…もしここまで準備してダメだったら清霜さんには…」

提督「いかんぞー神通。もともと駆逐艦たちを焚き付けたのは自分だろう?」

神通「ですが…。無理無茶無謀を認めるわけにも…」

提督「それもいかん。せっかく清霜が大金星をあげようとしてるのにお前が信じてやらんでどうするのさ」

神通「すみません…。この神通、もっと精進に励みます」

大淀「そこまで気にしなくても…もっとリラックスすることも大事ですよ。せっかくだし清霜さんを応援しましょう!」

提督「おっと、おしゃべりはここまでっぽいな。清霜が動くぞ」

神通「かしこまりました。応援すると決めましたが、警戒を厳として監視いたします」

清霜(猫ちゃんには待機してもらったし、あとは清霜にすべてがかかってるってわけね)

清霜(さすがに正面突破はバレちゃうからこっちの勝手口から…)コソコソ

??「あら、あらあら…こんな時間にこんばんは」

清霜「え?あれ?陸奥さん何でここに…あ、こんばんは」

陸奥「お昼から火遊びしそうだったから念のためにね」アラアラ

清霜「火遊びじゃないもん!清霜は、いつだって真剣なんだから!」

陸奥「あらあら、本気なの?お姉さん、知らないぞ?彼女、不器用だから見つかったら大変よ?」

清霜「清霜は戦艦になるんだから!長門さんに怒られるのは怖いけど、戦艦は味方のみんなの道を切り拓くから私がやらなくちゃ!!」

陸奥「そう…。それじゃあ頑張ってね。小さな大戦艦さん」

清霜「陸奥さん、ありがとうございます!清霜、頑張る!!」

清霜(陸奥さんに激励してもらった…嬉しい、嬉しすぎる!でも、勝負はここから。長門さんには悪いけど、夕雲型駆逐艦清霜!行きます!!)

明石「提督ー!遅くなりました!動きがあったようなので、最低限の修理だけ行って飛んできましたー」

提督「え?明石さん…開発や改修のほうは…」

明石「いいじゃないですかたまにはー。ほらほら、清霜さんが長門さんの部屋の前まで来ましたよ」

提督「えぇー。日々の積み重ねが大事なんだけど…」

明石「それでしたら明日以降はもう少し早く発注をお願いしますね」ジトー

提督「あ、はい。すみませんでした」

明石「ほらほら、話し込んでたら見逃しちゃいますよ。ここは明石特製飛行式カメラの出番ですね。消音対策もバッチリです」

提督(そんなの作る前に開発を…)

明石「提督、どうされました?変なこと考えてたら頭を修理しちゃいますよ?

提督「ななな何にも考えてないですよ!カメラ作るのも大事だよね!!」

明石「さすが提督。寛大な心をお持ちですね」ニヒヒ

提督「ま、まぁな。提督だしな。ここは明石が惚れるくらい器がでかいところを見せなくちゃな」

明石「あ、そーゆーのいいんで…って清霜さん、部屋の前まで来たのに移動しますね」

提督「確かこの先は戦艦寮の談話室だったはずデスネ」シクシク

清霜(いくら深夜とはいえ寝てるかは分からないから…この談話室の上の換気口からっと)ガサゴソ

清霜(食堂での態度を見る限り長門さんは虫が苦手だからこういうところは見ないようにするはず…。偵察としては最適よね!)アッ アブラムシ…

長門「Zzz…Zzz…」

清霜(やった!長門さん寝てる…。あとは角がどこに…)キョロキョロ

清霜(あった!あの位置なら出口から近いし…よし、作戦決行!!)スタッ!!

清霜(これで清霜が一番乗り…長門さん、ごめんなさい)ソローリ

清霜(大丈夫、まだ寝てる。あとはドアを開けて抜け出せば…)

カチャ ギギギギ…

清霜(ちょっと長門さん!なんでこんなに立て付けが悪いの…)

長門「おい、貴様誰だ。ここで何をしている」

清霜(見つかったー!!…でもまだ誰かまではわかってないみたい…となると)ダダダッ!!

長門「おい待て!手に何を持っている!!…私の頭部艤装!?」ダダッ!!

清霜(見つかったら怒られる!長門さんに提督に神通さんに夕雲姉さんに…ダメ、捕まるわけにはいかない!)

長門「貴様、何をしているかわかっているのか!これ以上は穏便に済ますことができんぞ」

清霜(大丈夫、毎朝トレーニングもしてきた。まだ防衛ラインも残ってる…そこまでたどり着ければ)

長門「くっ!敵の足が思ったより早い…なんだ…普通の侵入者じゃないのか!?」

清霜(見えた!寮の勝手口!!あとはあそこを抜ければ…)

長門(逃走ルートにも迷いが感じられん…これは内部犯の可能性が高まってきたな。だがなんのために私の艤装などを…捕まればどうなるかくらいはわかるはずだが)

清霜「やっと抜けた!!猫ちゃん!あとはお願い!」ウラゴエ

ニャーン!

長門「猫!?こんな夜中にどうしてこんなところに…いや、今はそれどころではない。帰ってきてから相手をしてもらおう」

ニャーン?ニャーオ スリスリ

長門「!!何だ!?どうしてこんな時に限って…くっ、今は時間がないんだ」

ニャオニャーンゴロゴロ スリスリ

長門「あぁ、敵が逃げていく!…このままでは追いつけない…か?それならいっそこの猫と…」

ニャーン!ニャッニャッ スリスリ

明石「提督、鎮守府を昔から支えている長門さんが猫に屈しそうですが…」

提督「言うな大淀…俺もまさかここまで猫に弱いとは思ってもみなかったんだ。あれは普段まったく触れないタイプだな。近づいただけで逃げられるからこのケースが千載一遇に感じるんだろう」

神通「あの…提督?先程清霜さんらしき人が走っていく姿が見えましたが作戦失敗でしょうか?中止しますか?」

提督「もう少し様子をみようと思う。おそらくだが清霜のやつ、やってのけるかもしれんぞ?」

大淀「それは…本当でしょうか!?にわかには信じがたいのですが」

提督「いやいや。今にして思えば長門のことをよく知っている動きだ。ただ部屋を出るときにほんの少し楽をしようとドアから出ようとしてな。それがなければ長門は今も夢の中だったろう」

神通「あの清霜さんが…以前傘を持って天龍さんとヒーローごっこをしていたとは思えない成長ぶりですね」

提督「あぁそうだな。子どもの成長とはとても早いものだ。っと…長門が完全に諦めてしまったな。これは報告にくるだろうから私は私室に戻っておくよ」

清霜(やった!長門さんをうまくまけたみたい。これで戦艦に近づけたよね!みんな褒めてくれるかなぁ)

清霜(もしかしてこの艤装をつけたまま寝たら朝には戦艦になれるんじゃ…。誰にも負けない、みんなを守る大戦艦に清霜はなるんだから…)

清霜(あれ…?じゃあ、清霜が持ってきたこの艤装を取られちゃった長門さんはどうなるんだろう…でもでもこれは度胸試しだから仕方ないよね。戦艦クラスの戦果を挙げなきゃいけないよね)

清霜(……今晩くらいは…いいよね)

長門「以上が昨夜の出来事の顛末だ。この長門、いかなる処分も受ける覚悟がある」

提督「まぁそう固くならずに…取られたのは頭部艤装だけで戦闘には影響ないんだろう?」

長門「そういうわけにはいかん。敵の侵入を許し、さらに逃走させてしまうなど知れたら下のものに示しがつかん。」

提督「それに昨夜事件が起きてからずっと探していたようだし、寝ていないんだろう?もっと体を大事に…」

ドア「」コンコン

提督「えーっと、ちょっと待っててくれ。というわけで長門。一度寮に戻って体を休めると良い。休めるときに休むのも立派な仕事だよ。」

長門「しかし私が急に姿を見せないとなると鎮守府が動揺してしまうかもしれん」

提督「それはそれで考えればいいさ。難しい話はおしまい!待たせたね。入っていいよ」

長門「あっ、まだ話は終わって…」

清霜「失礼します…」

提督「清霜?…どうやらその腕に抱いているものの相談かな?」

清霜「はい…。長門さん!すみませんでした!!」

長門「清霜!貴様が犯人だったのか!!!いったいどういうことだ!納得のいく説明があるんだろうな!!」

清霜「は…はい…。あの…これは…」ビクビク

提督「いきなり怒鳴るな長門。すっかり怯えてしまっているじゃないか。納得のいく説明を求めるなら一度リラックスしてもらわんとうまく伝えられんかもしれんぞ?」

長門「いいだろう。清霜、急に怒鳴ってすまない。それを持った状態でここに来たということは思うところがあるのだろう?話してくれるか?」

清霜「ありがとうございます…でもその前にこの艤装を長門さんにお返しします」

長門「ありがたい。艤装が不十分な状態で、どうみなの前に出るか思案していたところだ」

提督「さぁ、長門も落ち着いたようだしゆっくりでかまわないから、なぜ長門の艤装をここに持ってきたのか話してくれるかい?」

清霜「実は…みんなには黙っておくように言われてるんだけど駆逐艦の間で度胸試しがはやってて…」

長門「度胸試し?それが昨夜の騒動の原因というわけか」

清霜「はい。どれだけ大きな相手を出し抜けるかってことになったんですけど、清霜の場合はすぐに戦艦…それも長門さんのことが思い浮かんで」

長門「私が?清霜の戦艦への憧れはもちろん知っているがそれでなぜ私なのだ?金剛や伊勢、扶桑に大和。最近は海外からも素晴らしい仲間もいるではないか」

清霜「それはそうですけど…昔の私なら最後まで奮戦した武蔵さんが浮かんだかもしれない。でも今はこの鎮守府で堂々としていて、みんなのことを考えてて、季節の行事のときにも清霜たち駆逐艦の相手をしてくれて…そんなかっこよくて優しい長門さんだったからです」

長門「そうか…そこまで素直に褒められるとさすがに少し恥ずかしいが、私の行ってきたことが間違っていなかったという自信になる。ありがとう清霜」

清霜「お礼なんてとんでもないです!そんな長門さんを困らせて、これがうまくいけば戦艦に近づけるって思って……でもふと思ったんです。こんなの全然戦艦らしくないって!」

長門「ふむ…夜の奇襲は立派な作戦の一つだと思うが、確かに昨夜は猫がまとわりついてこなければ私もまだまだ追いかけていただろうな…待てよ?」

長門「私が気づいたのは清霜が外に出るときだったな。入口のドアのきしみがひどくその音で目が覚めた…じゃあどこから入ったのだ?」

清霜「それは…談話室の上の換気口を使って部屋の上まで進んで…長門さん、食堂で油虫が苦手そうにしていたから、ああいう見えないところは注意力が薄いと思って」

長門「別に苦手ではないぞ!少し距離を取りたいだけだ。ビッグセブンともあろうものが油虫ごときにうろたえるわけなかろう」

清霜「でも帰りは長門さんが近くで寝ているのに音を立てずに登るのは難しそうだなって思いました。それよりもドアが近いからそっちから出たほうがいいって考えて…」

長門「ドアを開けたら思いの外大きな音が出てしまったというわけか。悪くない作戦だが及第点といったところだな。やはり寮の外に猫がいなければ…」

清霜「あ、あの!猫ちゃんってこの子のことですよね?」

ニャーン トトトッ

長門「お前は昨夜の猫…どうしてここに…」

ニャーオゴロゴロ キヨシモナデテー

清霜「長門さん、猫がお好きなんですよね?前からこっそりご飯をあげてたこの子に寮の前にいてもらったらきっとうまくいくと思って…万が一のことを考えて防衛ラインを頑張ってもらいました」

ニャ!ニャーン! キヨシモモットナデテー

長門「私が猫好きだと?冗談にしては笑えんな。この長門、その程度では足止めできんよ。昨夜はたまたま足に…」

清霜「でも見たもん!長門さんがお昼に猫ちゃん撫でようとして逃げられて、そしてちょっと寂しそうにしてたの清霜見たもん!!」

長門「な!何を言っているんだ清霜。第一あの時周りに人影などなかったはずだ!」

清霜「だってダンボール被ってたから…敵に見つからないようにするにはダンボールが一番だって、この間漣ちゃんがやってるゲームで言ってた」

長門「ダンボールだと…?じゃあ何か。清霜はその時からすでに私を狙っていたと言うのか?そして猫のことも油虫のこともすべて考えて実行したと。そう言うのか?」

清霜「」コクン

提督「清霜の言っていることに嘘はないだろう。実際ダンボールで尾行するところや寮の前での猫のやりとりは私も知っている」

長門「提督が?なぜだ。そこまでの時間がないように見えるが…」

提督「実はこの度胸試しは神通の誘導でな。駆逐艦は無鉄砲な子もいるから監視していたんだよ。もちろん一人ではなく大淀も一緒だ。やましいところは見ていない」

清霜「でも清霜の周りで司令官や大淀さんなんて見なかったけど…」

提督「あぁ、あとは明石もいたな。カメラで見ていたんだよ。気になるなら後で話をするが今はこの辺で止めておこう。」

長門「では今回の清霜の作戦はなるべくしてなった。ということか?」

提督「もちろん失敗の目が出ることはありえた。現にギリギリだったしな。念のためあの場には神通と大淀に待機してもらっていたんだ。失敗に終わったときに仲裁してもらうようにね」

長門「つまり清霜は夜襲の下準備を入念に行い、それを成功させ、自分の手柄を顧みずに私の事を案じて艤装を返しにきたというわけか…いいだろう。駆逐艦清霜、今回はこの長門の完敗であったことを認めようではないか!」

提督「そうだな。清霜が今回行った行動、立ち振る舞いはまさしく戦艦と言えよう。しかしこのままでは清霜が本当に長門に勝ったと信じてもらえないかもしれんな」

清霜「司令官。それはもういーの。清霜は長門さんに褒めてもらえて嬉しかった!」

提督「そういうわけにもいくまい。長門よ、明石のところへ行って頭部艤装のレプリカを作れないか聞いてみてくれ」

長門「なるほどな。それを清霜が持っていれば清霜の面目も立つというわけか」

提督「何を言ってるんだ。レプリカは今日一日長門が着けるんだよ。なに、陸奥にはバレるだろうが他はまぁ大丈夫だろう」

清霜「でもそれじゃあ今度は長門さんが…」

長門「構わんさ。ただ盗まれたというだけならレプリカなど私も断固拒否するだろうが、今回は事情が違う。その艤装は言わば一日勲章のようなものだ」

清霜「ホントに…いいの?」

長門「本当だとも。今日一日存分に自慢してくるといい。私はあの長門に勝ったのだとな」

清霜「やったぁ!!!長門さん!ゴチになります!!」

大淀「今回は意外な一面がたくさん見れましたね」

明石「清霜さんの綿密さとか長門さんの猫好きとかですねー」

神通「私も清霜さんが大金星と言っても過言ではない戦果を挙げて喜ばしいです。私自身もまだまだ精進が必要だと思い知らされました」

提督「俺はやっぱり昼の時点で気づいてた陸奥が怖い」

明石「いつもニコニコしてる女の人ほど案外鋭いもんですよ」ニコニコ

提督「この環境だと人間不信になりそうだからそういうこと言うのヤメテクダサイ」

清霜VS長門
清霜の大勝利!!

よかった。まだ見てくれる人いたのね…

とりあえずもう少しつづけますー

ってことで安価投げます。
↓1 誰が(駆逐艦のみ)
↓3 誰に(駆逐艦以外)
↓5 どんないたずらを?

仲いい安価で何よりですww

沖波が霧島のメガネを伊達メガネにすり替える

いたずら成否判定。偶数でいたずら成功、奇数で失敗
↓1

前回は書き溜めだったから今回は書きながら順次投下してみます。
誤字とか提督・司令官呼びとか間違ってたらサーセン(実は清霜も一回司令官じゃなくて提督って呼んでるんす)

コンマ判定 5
いたずら失敗

提督「いや~それにしても昨日の清霜は嬉しさではちきれそうな笑顔だったな」

大淀「2名ほど夜戦明けで先程成功第一号者を知って悔しがっていましたけどね」

提督「あいつらは必要な犠牲だったのだよ。大淀くん。そう、ニンジャへの供物だと思っておこう」

明石「提督~朝から辛辣ですね!慣れないだったみたいで夜戦でこっちは修理に忙しかったんですよ」

提督「しかし…清霜がこれだけのジャイアントキリングをやってのけたんだ…次は動きづらいだろうなぁ」

大淀「数日はみなさん作戦立案に時間を割くでしょうか?」

提督「駆逐艦全員がその考えだったら神通が訓練メニューで悩んでないだろうな」

明石「そうですねぇ。特別作戦中は1秒でも早くドックから出て再出撃したいって子で溢れてますし…難しいんじゃないですか?」

提督「そうだった…あいつら最近伊良湖のお菓子だけで満足しなくなってきてるからな…間宮の羊羹かアイスを求む!って顔に書いてあるんだ…」

明石「事前準備は大丈夫ですか?間宮さんたちに口利きしますからぜひ明石をご利用くださいね!」

提督「ピンハネ率高そうだから直談判でなんとかします」

ドア「」コンコン

提督「こんなとこに誰が…?どうぞー」

神通「失礼いたします…。提督、少しよろしいでしょうか」

提督「何かあったか?モニターは特に不審なところはないようだけど…」

神通「実は先ほど、『第二回緊急!駆逐艦長女会議』が行われたようです」

提督「え、なにそれ…すごく和みそう。今度提督として参加していいかな」

大淀「提督、それはちょっと…」

明石「私、憲兵さん呼ぶのはさすがに…」

神通「あの…その…私は提督のこと信じてますから!!」

提督「違う!違うから!!決して憲兵さんのお手を煩わせるようなことはないから!神通…
早く続きを…」

神通「……はぁ。概要としては夕雲さんがとても誇らしげに清霜さんのことを話されていました」

提督「そりゃあそれだけの戦果を挙げたんだ。妹自慢もしたくはなるだろう」

神通「えぇ。多少は多めに見てもよかったのですが、次の発言が問題でした…」

明石「次?なにかあったんです??」

神通「はい。『夕雲型はやはり最新鋭。これは夕雲型じゃないと無理な企画だったんですかね』と、暗に言ったもので…聡い子たちは完全に火が着いてしまいました」

提督「初春や陽炎あたりはやばいんじゃないか?」

大淀「意外と秋月さんあたりも侮れませんね…」

神通「仰る通りです。気づいた子は暗に「人数が多いからたまたまだろう」という発言をして、会議は混乱を極めました」

明石「あー、火が着いたら引かない子が多いから大変なことになったんじゃないですか?」

神通「まさにそうなるだろう。これは止めるべきだと思ったときに白露さんが『イッチバンは持って行かれたけど、駆逐艦でもやればできるってわかったからいいじゃない』と仰って事なきを得ました」

提督「白露…あとで伊良湖券でもあげるか」

明石「間宮ではないんですね…女の子はそういうとこ、意外と見てるものですよ?」

提督「うぐぐ…しかしもうすぐ特別作戦が発令されそうだし…」

大淀「神通さん。お二人は放っておいて、報告はそのことだけでしょうか?」

神通「いえ…これからが本題だったのですが…提督、よろしいでしょうか」

提督「あ、あぁ。すまんすまん。しかし…それ以上のことってなにがあったんだ?」

神通「実は…特型のHさんが『それなら夕雲型は全員成功ですね!すごいです!!』と皮肉たっぷりに…あの子、あんな感じだったでしょうか」

提督「よし、大淀。吹雪の給金から間宮代引いて白露に当ててくれ」

大淀「よろしいのですか?海軍において部下に不満を持たれる提督の末路は…」

明石「海とキスをしてそのまま抱擁されると相場が決まっていますが…」

提督「じゃかあしぃ!駆逐艦が怖くて提督が勤まるかってんだ!大体、伊良湖で満足しないあいつらが贅沢の味を覚えすぎたのがいかんのだ!!」

神通「あの…それで夕雲さんも気分が高揚されたのか主力オブ主力がどうのと…」

提督「なんだよー。駆逐艦ってのは一皮剥いたら中身みんな同じなんじゃないか?」

神通「それで夕雲さんはそのまま主力オブ主力会議があるので失礼しますと…なので多分次に動くのも夕雲型だと思いまして、こうして報告にきました」

明石「提督ー、神通さーん。早速動きがありましたよ」

提督「行動はやっ!!誰?長波か?朝霜か??」

明石「んー残念。沖波さんが挙動不審ですね」

提督「沖波?駆逐艦としては割とおとなしめな印象だったんだが…」

大淀「見た目とは裏腹に思い立ったらすぐ行動に移すかたが多いですからね。最新の情報ですとメガネをかけてらっしゃるかたにその傾向が顕著に…」

提督「そうなんだー…いやぁ、沖波もメガネがよく似合っててかわいいなぁ」シクシク

大淀(あ…メガネ)

明石(まさに…メガネっ娘)

神通(この子のことですね)

大淀「提督、しっかりしてください。まだ沖波さんだと決まったわけでは…」

提督「そう信じたいんだけどさ…。すっごく周りを警戒しながらパソコンに向かってるよ?これ、なんか良からぬこと調べてるよね」

明石「気になります?見ちゃいます??」

提督「気になるなら見たいけどここからだとカメラが遠くてズームでも限界が…」

明石「提督ぅ。外部との連絡がザルだと困りますよね?チェックの目って必要じゃないですか?」

提督「え…なんか嫌な予感がするんだけど」

明石「沖波さんが使い終わったらリモートで履歴を追ってみましょう。何かわかるかもしれません」

提督「お前…普段からそんなことやってたの?」

明石「嫌ですねぇ。マーケティングですよマーケティング。私に面と向かって仕入れて欲しいって言えない商品をさり気なく入荷することで売上げアップです」キラーン

大淀「そういったたぐいの帳簿は見た記憶がないのですが…まさか」

明石「やだなぁ大淀~。細かいこと気にしてたら顔にシワができちゃうぞー!今度WG42(ロケラン)作ってあげるからさぁ」

大淀「ホントですか?いつの間に資材配分が解析されていたのでしょう…」

神通「あ、沖波さん、席を離れます!」

明石「パソコンへのアクセスならお任せください!」カチャカチャッターン!!

提督(なんだろう…こいつの動きを見てるとイライラしてくるのは)

明石「お、出ましたよみなさん。なになに…どうやらメガネを調べていたようですね」カチャカチャッターン!!

大淀「それなら特別なにかしようとしていたわけではなさそうですね。沖波さんも私と同じ眼鏡っ娘ですから」

提督「自分で自分のことメガネっ娘って言うやつ初めて見た!これは貴重な体験だわ」ゲラゲラ

大淀「いいんですよ、提督。昨日も私を笑っていましたし、憲兵さんを呼んで服の1枚や2枚脱いでも…」ハイライトオフ

提督「うぉっほん!大淀くん、少し冷静に話し合おうじゃないか…そうだ、冷たいものでもどうかね?間宮さんのところのアイスもそろそろ美味しい季節だろう!」

明石「提督って節約の仕方下手ですよね…なんというか自縛が好きというか、松永弾正というか…」カチカチ

提督「女の子の導火線の位置と長さだけは未だに計り知れんよ…。大淀、悪かったから機嫌を直してくれ」

大淀「調子いいんですから…急に真面目ぶるのはずるいですよ。あっ明石!ストップ!!」

明石「はいっ!!私なんかした?」

大淀「そうではなくて、そこ、そのページの下の方…」

明石「これは…伊達メガネ…ですね」

提督「あー、神通さんや…沖波って確かメガネがないとあまり見えないほうだよね?」

神通「そのとおりです。敵艦からの被弾時もメガネを守る場面を何度か目撃しています」

提督「そんな沖波が…伊達メガネ?」

明石「うっすら勘付いてるんじゃないですか?伊達メガネを何に使うかって」

提督「対象がはっちゃんだったら穏やかに済みそうなんだが…注文はしているのか?」

明石「そうですね。時間的にはつい先ほど、有料オプションを使って本日届くようにしているので相当急いでいるようですね」

神通「もし…もしも大淀さん、そちらにきた際にはどうかお手柔らかに…再訓練は私がきっちりと行いますので…」

大淀「神通さん!物騒なこと言わないでください…とにかく対象はメガネを使用している艦娘と見るのが妥当でしょう。作戦はそれを伊達メガネとすり替えるといったところでしょうか」

提督「ああ…そうだね…。なんか俺、いなくてもよくない?」メソメソ

明石「ほら、男だからうじうじしないでください!それで、メガネ艦娘、通称メガネっ娘はどれだけいるんですか?」

提督「うぅ…。…そうだな、さっき名前を挙げたはっちゃんを筆頭に残るは大淀、香取、鳥海、ローマ、霧島、そして武蔵の合計7人だ」

明石「うわぁ…なんか誰に当たってもヤバイ状況にしかならないんじゃ…前半は笑いながら魚雷を、後半は無表情で主砲を斉射してきそうなんですが…」

神通「なんでしょう…私もメガネをかければもっと活躍できる気がしてきました…」

明石「いやぁ…どうなのかなぁそれってば…もう十分すぎる気もするけど」

提督「とにかく、だ。沖波が商品を受け取った時点で作戦開始とみなす。それまでは一旦解散して各自休養を取るように」

三人「了解しました!」

沖波(やっと届いた…。戦果第一は清霜になっちゃったけど、かと言って他のみなさんに手柄を取られるのもいただけません!夕雲型の栄光、きっと守ります!)ガサゴソ

沖波(このメガネを、今日のお風呂のときに霧島さんに…今日は長いお風呂になりそう!)

提督「なぁ、沖波が後生大事にあのメガネを持って脱衣所に向かってるんだが…この場合俺はどうしたらいいんだ?」

大淀「モニターを見た瞬間に憲兵さんへのホットラインを繋がせていただきますのでご安心ください」ニッコリ

明石「提督ぅ~なんだかんだ興味があるんですね?私の、見ちゃいますか?」ピラッピラッ

提督「からかうのも状況を選んでくれ…大淀の目で全身が穴だらけになりそうなんだ…」

明石「金剛さんじゃないけど時間と場所をわきまえたらいいんですかぁ~?」ニヤニヤ

大淀「明石。いい加減にしときなさいよ…。提督、すみませんが隣の部屋への移動をお願いできますか?状況は逐一報告いたしますし、万一のときはやむを得ませんのでこちらへお呼びいたします」

提督「助かるよ…。ってヤバイ!もう沖波がっ!!あとは任せたぞ!」スタコラー

明石「提督もウブだよねー。もっと堂々としてたらこっちも変に意識しないで済むんだけど…」

大淀「明石はそういう耐性があるんでしょうが私も一緒にしないでください!!」カオマッカ

明石「も~!そんなのに恥ずかしがってたら被弾した艦娘全員別室送りになっちゃうよ??」

大淀「それは…そうですけど…」モジモジ

明石「はいはい、私が悪ぅございましたよ。沖波さんも着いたようですしモニターしますか」

沖波(作戦地点へとうちゃーく…最悪、お風呂に入ればいいし、ここは堂々といきましょうか)

沖波(まさか2日続けて戦艦がターゲットにされるとは思いづらいはず…これは、チャンスです)

沖波(霧島さんの荷物はっと…あった!しかも都合よくメガネが一番上に置いてある!!)

大淀「提督、聞こえますか?沖波さんはどうやら霧島さんを狙っているようです。現在入浴中なメガネっ娘は霧島さんだけですのでほぼ間違いないでしょう」

提督「こちら提督。よく聞こえている。霧島かぁ…元祖怒らせたら怖い選手権で上位にいた気がする…なんだってよりによってメガネっ娘を…」アタマカカエ

明石「覚悟を決めてください提督。長門さんともいい勝負だし、昨日うまくいった夕雲型ですから、清霜さんから秘伝の書とかもらってるかもしれませんよ!?」

提督「よし、今回のもしも仲裁は明石に行って貰おう。あ、これ、提督命令な?」

明石「職権乱用じゃないですかー!明石にそんな力ないってわかって言ってますよね?」

提督「いやいや、なにも火力がすべてじゃないだろう。例えば『もう、装備の改修しませんよ』とか言っとけば…」

明石「私そんなに性悪じゃないですよ!」

沖波「うぅ…いざ霧島さんの荷物の前にきたけど…やっぱり怖いなぁ。清霜、どうやって成功させたのかもう少しちゃんと聞いてくればよかった」

沖波「ううん。沖波も同じ夕雲型!負けてられません!!沖波、突撃です!!」サッ サッ

沖波(よし、すり替え完了!後はこの場を…)

ガラガラ…

霧島「ですから、何度も言っている通り、次回の作戦ではあなたの僚艦である鈴谷さんの更なる改装が必要だと私のデータが…」

熊野「なんですの霧島さん。この熊野では力不足だといいたいのでしょうか?」

霧島「そうではありません。過去のデータからその地域にゆかりのある艦娘がいる場合、作戦がうまくいく可能性が高いと…あら?」

沖波(どうしよう…どうしよう!!このままじゃまずいです~)

沖波「こここんばんは。こんなところで会うなんて珍しいですね」

霧島「はて…どちら様でしょうか?すみません、私メガネがないと何も見えなくて…」

沖波(えぇ~!熊野さんとお話してたじゃないですか~!わかりづらいですよ霧島さん!!)

熊野「あら?沖波さんではありませんこと?先日差し上げたサンドイッチの感想でも言いにきてくださったのかしら?」

沖波「!!そう!そうなんですよ!すっごくおいしかったし、お昼代も浮いちゃったし早くお礼を言いたいと思って…」

熊野「それはなによりですわ!毎日作って差し上げてもよろしくてよ」

沖波「それは嬉しいです!ぜひまたお願いしたいです!!」

熊野「そんなこと、お安い御用ですわ。…それはそうと、先に服を着させていただきますわ!このままだと湯冷めしてしまいます」

沖波(いけない!つい熊野さんと話し込んじゃって霧島さんが今どこにいるのか…)

霧島「やはり一日の終わりはお風呂に限りますね。まずはメガネをかけて…メガネチェック、ワン、ツー。ワンツーワンツー、サン、シ…?」

熊野「霧島さんどうかされまして?わたくし、いつものアレが聞きたいですわ」

霧島「えぇ。私もそうしたいのは山々なのですが…どうにもフィットしなくて…」

沖波(まだ霧島さんはしっかり見えてない…なら、ここは逃げるが勝ち…かな)ソローリ

霧島「あのー、沖波さん?疑うのはあまり好きではないのですが、艦隊の頭脳として精進している私の頭脳がなにか囁いているのですが…」

熊野「霧島さん?沖波さんがなにかしたのでしょうか?」

霧島「まだ戦況分析の段階ですが…備えあれば、憂い無し。です。さぁ、沖波さん?」

沖波「な…なんのことでしょうか?沖波、お風呂にきただけですが…」

霧島「そうですか。それならいいのですが…ところで」

霧島「その服の下には何か入っているのでしょうか?」

沖波「服の下…ですか?なんでしょうか…。よく見えていらっしゃらないようですし、見間違えているのではないでしょうか」

霧島「そうですか…すみません、熊野さん。一つお願いがあるのですが」

熊野「よろしくてよ。熊野になにをしてほしくて?」

霧島「申し訳ないのですが沖波さんの持ち物を調べていただけますか?あぁ、沖波さん、お気を悪くさせてすみません。私の勘違いでしたら間宮券を奮発して3枚差し上げますのでご容赦を」

熊野「うらやましい!ですわ!わたくしにも1枚くらい都合してくれてもよろしいのよ?」

沖波「あの…そういうのは…なんというか…その…あの…」

霧島「ずいぶん歯切れが悪いようですね。間宮券を蹴ってでも持ち物検査をさせてもらえないのでしょうか…」

沖波「やっぱり…なんといいますか、恥ずかしいですし…」

霧島「ふむ…それでは仕方ありません。霧島、予備のメガネを装着します!」スチャッ

沖波(えぇえぇぇえええぇえ!!ずるいですよソレはーーー―!!)

霧島「メガネチェックオッケー。視界良好。さて、沖波さん?」

沖波「す!すみませんでしたー!もう勘弁してください!!」

霧島「勘弁してくれとは…わたしはまだなにも言っていませんが…」

熊野「なんなんですの?熊野、もう行きますわよ?」

霧島「申し訳ありません。もう大丈夫です。私はもう少し沖波さんとお話がありますので、どうぞお気になさらず」

沖波「はぃ…そうです…」

熊野「そうですの?では熊野はエステに行かせてもらいますわ。それではまたお会いしましょう」スタスタ

霧島「さて、沖波さん?なにか言うことはありますか?」

沖波「いえ。もうバレてるので…霧島さんの思った通りです…。それにしても予備を持ってるなんてずるいです」プクー

霧島「メガネがないと私、戦えませんから、常に最悪を想定しています。これも理論的な考察というやつです」

沖波「出撃でもないのにそんなことを考えているんですか?」

霧島「いついかなるときでも準備を怠らない。備えあれば憂い無し!です」

沖波「なるほど…私も予備を用意するようにしようかしら。」

霧島「それはよい心がけです。ときに沖波さん、現状での沖波さんへの最悪の懲罰はなんだとお思いますか?」

沖波「最悪…ですか。対空演習も苦手ですが…やはり夜戦でしょうか。夜はよく見えませんので」

霧島「なるほど…。では沖波さんには明日の夜戦演習への参加をお願いしますね。提督には私から口添えしておきますのでお気になさらず」

沖波「心づくし…感謝いたします」ガックリ

霧島「そうそう、昨日から夜戦は艦隊運動からより実践的なものになったそうなので頑張ってくださいね」ニッコリ

大淀「どうやら勝負ありのようですね」

明石「まさかスペアを持っているとは…眼鏡っ娘侮りがたし。大淀も持ってるの?」

大淀「予備のメガネですか?失くしたり壊したりしなければ問題ないので私は持っていません」

明石(なんでメガネっ娘ってこうも脳筋思考なんでしょうね…。結果がついてきてるからなにも言えないんですけど)

大淀「提督、モニター切り替えました。どうぞこちらへ」

提督「了解。どうやら連勝とはいかなかったようだな」

大淀「ふふっ。霧島さんは艦隊の頭脳になれるように精進されていますから。メガネっ娘を甘く見てはいけませんよ」ドヤァ

提督「おお怖い怖い。触らぬメガネになんとやら、だな。神通への連絡は頼んだぞ」

大淀「お任せください。今日も川内さんの張り切る姿が容易に想像できますね」

沖波VS霧島
沖波の敗北

一人でも三人でもいいですよ~!深く考えずにお好きなほうで。


20分になったら安価投げるのでよろしくです

んじゃ安価投げます。これは書き溜めてから投げますね。

↓1 誰が(駆逐艦のみ最大3隻まで)
↓3 誰に(駆逐艦以外過去と重複可)
↓5 どんないたずらを?

初霜と雪風が秋津洲の髪にガムをくっつける

いたずら成否判定。偶数でいたずら成功、奇数で失敗
↓1

このコンビでそのコンマ判定とは…

そっちのシナリオは考えてなかったぞ~ww

コンマ判定 5
いたずら失敗

提督「いや~それにしても昨日の清霜は嬉しさではちきれそうな笑顔だったな」

大淀「ニ名ほど夜戦明けで先程成功第一号者を知って悔しがっていましたけどね」

提督「あいつらは必要な犠牲だったのだよ。大淀くん。そう、ニンジャへの供物だと思っておこう」

明石「提督~朝から辛辣ですね!慣れない夜戦だったみたいでこっちは修理に忙しかったんですよ」

提督「しかし…清霜がこれだけのジャイアントキリングをやってのけたんだ…次は動きづらいだろうなぁ」

大淀「数日はみなさん作戦立案に時間を割くでしょうか?」

提督「駆逐艦全員がその考えだったら神通が訓練メニューで悩んでないだろうな」

明石「そうですねぇ。特別作戦中は1秒でも早くドックから出て再出撃したいって子で溢れてますし…難しいんじゃないですか?」

提督「そうだった…あいつら最近伊良湖のお菓子だけで満足しなくなってきてるからな…間宮の羊羹かアイスを求む!って顔に書いてあるんだ…」

明石「事前準備は大丈夫ですか?間宮さんたちに口利きしますからぜひ明石をご利用くださいね!」

提督「ピンハネ率高そうだから直談判でなんとかします」

ドア「」コンコン

提督「こんなとこに誰が…?どうぞー」

神通「失礼いたします…。提督、少しよろしいでしょうか」

提督「何かあったか?モニターは特に不審なところはないようだけど…」

神通「実は先ほど、『第二回緊急!駆逐艦長女会議』が行われたようです」

提督「え、なにそれ…すごく和みそう。今度提督として参加していいかな」

大淀「提督、それはちょっと…」

明石「私、憲兵さん呼ぶのはさすがに…」

神通「あの…その…私は提督のこと信じてますから!!」

提督「違う!違うから!!決して憲兵さんのお手を煩わせるようなことはないから!神通…
早く続きを…」

神通「……はぁ。概要としては夕雲さんがとても誇らしげに清霜さんのことを話されていました」

提督「そりゃあそれだけの戦果を挙げたんだ。妹自慢もしたくはなるだろう」

神通「えぇ。多少は多めに見てもよかったのですが、次の発言が問題でした…」

明石「次?なにかあったんです??」

あ~上2つは書き込み間違いです!!ごめんなさい!

コンマ判定 5
いたずら失敗

提督「やっぱ戦艦相手ってのは簡単にいくもんじゃないんだね」

大淀「最近は航空機が充実してはいますが、やはり艦隊の屋台骨ですから」

神通「戦艦のかたの長距離射撃はそれだけで敵の脅威になりますし」

明石「神通さんもすっかりここにいついちゃってますね~」

神通「すみません…自分の訓練でみなさんが辛い思いをしている分、本当にこのままでいいのか心配で…」

提督「なんだかんだ信頼されてるから要らぬ心配だと思うけどなぁ」

大淀「そうですね。神通さんがいれば会敵してもどうにかなると思ってる子は多いですよ」

神通「そんなに褒められると私、混乱しちゃいます…」カァァ…

提督(かわいい…)ニヘラ

大淀(ずるい…)

明石(ずるい…)

大淀「提督!もっとシャキッとしてください!いつ駆逐艦の子が行動に出るかわからないのですよ」

明石「そうですよ提督。もう少し緊張感というものをですね…」

提督「わかった、わかったから二人してしゃべらないでくれ…副音声のテレビじゃないんだから」

神通「あの…お話中すみません…。ここ、少し怪しいのですが、どうでしょうか」

提督「ん?どれどれ…ほぅ。これは珍しい組み合わせだな」

大淀「この二人が手を組めば勝ちは決まったようなものでは…」

神通「いえ、戦とはなにが起こるかわかりません。注意しておきましょう」

雪風「初霜さん。急にお呼び出ししてすみません」

初霜「いえ、それは構いませんが…いったいどうされました?」

雪風「最近、みなさんがドキョウダメシというゲームに夢中だと聞きましたので、雪風もやってみたくなりました!」

初霜「あぁ…度胸試しですか…はい、存じていますが。それをなぜ私に?」

雪風「はい!雪風は頑張って考えました。そしたら、一人じゃないとダメとは言われてないと気づきました!!」

初霜「確かに!…これはすごいわ!すごい発見ですよ!!」

雪風「雪風、頑張りました!」エッヘン!!

初霜「ですが…それを聞いても私をお誘いした理由がわからないのです」

雪風「それは簡単です!『あの』戦い(坊ノ岬)で損害軽微だった一番と二番ですから!!作戦成功には被弾しないことが大事だと思います!」

初霜「『あの』戦いですか…そうね、いつかはやらないといけないなら、私やっちゃいます」フンス!!

雪風「ありがとうございます!共同戦果として、しれぇに報告しましょう!」

初霜「それではまず誰にするか決めましょう。無謀な作戦はダメ!ですからね?」

雪風「お任せください!目標は秋津洲さんにしようと思います!!」

初霜「秋津洲さんですか?いったいどうして…」

雪風「大鯨さんと迷いましたが、もしも失敗したら潜水艦のみなさんが怖かったからです!」

初霜「雪風さんはいつも正直ですね。私も見習わなくちゃ」

雪風「作戦内容も考えてきました!秋津洲さんを人目につかないところに誘導して、ガムをくっつけようと思います!」

初霜「手が込んでるのか込んでないのかわかりかねます…。とりあえずガムはどこにくっつけるんですか?洋服の上からだと取れてしまうかもしれませんが…」

雪風「それなら頭につけましょう!雪風もこの間髪について大変でした!!」

初霜「秋津洲さんの綺麗な髪にガムが…少しかわいそうな気もしますがわかりました!気を引き締めて頑張ります!!」

提督「よりによってこの二人が手を組んだか…神通、この場合も有効なのか?」

神通「そうですね。個々に動いては意味が薄いですが共同戦果と考えれば多対一の状況判断を見るよい機会だと思います」

明石「でもこの二人って石を投げたら敵が当たりにくるようなものですからねぇ。作戦とか大丈夫なんでしょうか」

雪風「こちら雪風。初霜さん、目標を発見しました!」

初霜「こちら初霜。こちらでも秋津洲さんを肉眼で確認しました。どうやら 艤装をつけているようですが…どうしましょう」

雪風「岸壁に腰掛けていますし、リラックスしているみたいです!いきなり発砲とかはないと思います!」

初霜「そうですね。いきなり主砲を向けるのは相手に失礼ですし…なによりこのマル秘アイテムが守ってくれるわ」

雪風「節分のときの提督お面が役に立つとは思わなかったです。初霜さんすごいです!」

初霜「準備万端ですよ。突撃合図はお任せします。私はそれに合わせるわ」

雪風「わかりました!それでは早速行きましょう」ダダッ!!

秋津洲「今日もいい天気かも。こんな日はゆっくり昼寝でもしたかったかも~Zzz」

雪風「秋津洲さん!恨みはないですが覚悟してください!!」ドドドッ!!

初霜「お…お命頂戴です!!」ドドドッ!!

秋津洲「なに!?私、いきなりのピンチかも!!てかまず一体誰かも!?」

雪風「あ、秋津洲さんこんにちはです!度胸試しの目標に選ばれました!!」

秋津洲「度胸試しって何かも??とりあえず…逃げるが勝ちかも!!」ダダダッ!!

初霜「予定通り動きましたよ、雪風さん。あとはこのまま…」

雪風「はい、工廠裏に行ってもらいます!そこでガムをくっつけて任務完了です!」

秋津洲(いったいなにが起きてるかも?このままだと行き止まりになっちゃうかも…)

初霜「雪風さん、このままだと工廠に行く前に追い詰めちゃいますがどうしますか?やっちゃいます??」

雪風「予定外のことは避けたほうがいいかもしれません!よくわかりませんが、なんとなくそんな気がします!」

秋津洲(このままだと捕まっちゃうかも!…攻撃は得意じゃないから…なんとか逃げ続けなきゃ!かも!!)

初霜「仕方ありません。少し速度を落として…」

秋津洲(相手の速度が落ちた?今かも!秋津洲流戦闘航海術、見せてあげるかも!!)グイーッ!

雪風「秋津洲さんが急に右旋回して…予定外でついていけません!」

初霜「私に任せてください!減速していたのが功を奏してうまくついていけそうです」

秋津洲(やばいかも!この二人ただ者じゃないかも!!もうこの先は工廠があって…やっぱり行き止まりかも…)

初霜「雪風さん!もうすぐ工廠ですよ。準備はいいですか?」

雪風「絶対、大丈夫!」

秋津洲(もう…ダメかも…理由も正体もわからない子に急襲されておしまいかも…)ショボン

???「おうおうおう!!嬢ちゃんたち!こんなとこで騒いだらいけねぇなぁ!!」

初霜「!!建造妖精さん?」

建造妖精A(以下おさげ妖精)「ここは工廠だ…。思っているより繊細な調整をやってんだ。追いかけっこなら他所でやってくれやい!」

建造妖精B(以下アホ毛妖精)「そうだそうだ!ここで暴れちまったら提督のカミナリが落ちちまうぜ?」

雪風「やっと追いつきました!…あれ?妖精さんですか??」

おさげ妖精「おうよ!ここで遊ぶのはちーっとばかしおいたが過ぎるってもんよ」

初霜「私たちは遊んでいるのではなくて…秋津洲さんを追いかけていただけで…」

おさげ妖精「あん!?今、聞こえちゃいけねぇ言葉が聞こえたようだが…」E :バールノヨウナモノ

アホ毛妖精「うちらの聞き間違いであって欲しいもんだなぁ」E:トンカチノヨウナモノ

雪風「なんでしょう?妖精さん。私たちは秋津洲さんを追いかけたいのですが…」

アホ毛妖精「なるほどな。どうやら聞き間違いじゃなかったみてぇだ…お頭ァ!」

建造妖精C(以下メット妖精)「聞こえてらぁ!……嬢ちゃんたち、いったい秋っちゃんになんの用だい?」

初霜「秋っちゃん?秋津洲さんでしょうか?実は今度胸試しを行っていて…それで秋津洲さんを目標に…」

メット妖精「あーあー。言いたいことはわかった。つまりうちらの秋っちゃんに手をあげようとしたんだな?」

初霜「あの…秋津洲さんと随分仲がよろしいようですが…」

メット妖精「仲良しだなんておこがましいってもんよ!あの人がいなきゃ鎮守府はいずれパンクしていただろうよ」

おさげ妖精「あんなできた艦娘はそうはいねぇぜ?」

初霜「困りましたね…雪風さん、ここは話を聞いておくほうがいいような気がします」

雪風「雪風もそう思います!」ムズカシイハナシキライ

初霜「諦めるの早いですね…。それではメット妖精さん。鎮守府がパンクするとはいったい?少し…大げさでは?」

アホ毛妖精「バカ言っちゃいけねぇよ嬢ちゃん。あんたたち、秋っちゃんのことどれだけ知ってんだい?」

雪風「二式大艇を運用できる唯一のかたです!」

アホ毛妖精「それだけでうちらが動くと思ってんのかい?あの子はもっとすげぇんだぜ!お頭ぁ!言ってやってくだせぇ!!」

メット妖精「わーってらぁ!…あの子はなぁ。俺ら妖精にとっての天使のようなもんよ!」

初霜「天使?ですか??」

秋津洲(なんか追っ手の足が止まったと思ったら妖精さんが相手してくれてるかも?でも、なにを話しているかよく聞こえないかも…そうだ、大艇ちゃん、今どこに?)

メット妖精「おうともよ。秋っちゃんはなぁ、自分から率先して俺ら妖精のためにご飯を作ってきてくれたり、重い資材を、そのクレーンで運んだりしてくれてんだよ」

雪風「善意でやっているということでしょうか!?」

おさげ妖精「もはやそんな段階ですらないのさ、困ってる人に手を差し伸べる。それが当たり前だと思って気づいてねぇんだからよ」

アホ毛妖精「それによ、この鎮守府近海を誰に言われるでもなく毎日毎日、哨戒してくれてんだぞ?」

初霜「そんな…私、そんなこと聞いたことがありません」

雪風「雪風も初めて聞きました!提督に報告したらたくさん褒めてもらえるのに…もったいないです!!」

メット妖精「だから、さっきも言ったろう?秋っちゃんにはそれが当たり前なんだよ。いちいち報告するまでもないのさ」

おさげ妖精「そんなこんなで世話になっててな。アカッシーやバリちゃんも悪い子じゃねぇんだが、どうにも一度夢中になるとな…」

アホ毛妖精「そんなわけで、嬢ちゃんたちにはわりぃが…」

おさげ妖精「こっから先は通すわけにゃいかねぇ」

メット妖精「この、港湾労働妖精の名にかけてな!!」ババァン!!

明石「あっちゃぁ…これはまずいことになりましたよ」

提督「秋津洲ってそんなことしてたの?」

明石「はい…。私や妖精さんでいつも工廠を切り盛りしてるんですけど、秋津洲さんはちょっと特殊でして…」

大淀「特殊?本人からは特に変わった様子は感じられませんが…」

明石「妖精さんが言っている通り、無自覚なんですよ。無自覚に」

提督「俺のところにもいつもロールキャベツやおいなりさんなんかを持ってきてくれるんだよ」

明石「料理だけじゃないですよ。夕張さんは主に私を手伝ってくれるんですが、秋津洲さんは妖精さんも含めてサポートがとにかくすごいんです。直接技術はないですけど、工廠内で悪く言う人はいませんね」

提督「そんなに貢献してたのか…。付近の哨戒もやってるって聞いたし、今度なにかしてやらんとな」

明石「哨戒は…実はあれは大艇ちゃんのお散歩なんです…」

提督「散歩!?え?じゃあ島風たちのあれも散歩とかしてんの??」

明石「いえ、連装砲ちゃんたちはあくまで主兵装なので基本的に離れることはありません。ただ、大艇ちゃんは空を飛べるし、秋津洲さん自身の訓練にもなるし丁度よかったんだと思います」

大淀「まさに適材適所ですね。ともあれ、そんなに人気のある工廠に彼女らが足を踏み込んだのは少しまずいのでは?」

明石「だからさっきから言ってるじゃないですか!妖精さんは昔気質の妖精ですから…私、ちょっと行ってきます!」

提督「確かに女神妖精さんとかは粋って感じがひしひしと伝わってくるよな」

大淀「秋津洲さんもそうですが…まだまだ提督の知らないところもたくさんあるようですね」

秋津洲(なんか妖精さんがすっごく怒ってるかも…提督のお面をつけた不審者とさっきからお話してるみたいだけど手元がすっごく不穏かも!)コソコソ

雪風「初霜さん、どうしましょう。雪風たちピンチです!」

初霜「そうね…戦況分析は大事です。まずはここを離れて秋津洲さんを探しましょう」

メット妖精「まだうまく伝わってねぇみてぇだけどよ、騒ぐだけならよそでやってくれ。それでなーんも文句はねぇ。だけど、秋っちゃんに迷惑かけるなら話は別だって言ってんだがなぁ」

初霜「このままだと二人とも失敗に…雪風さん!急いでここから逃げてください。まだ他の艦娘には見られていません!今ならまだ間に合います!!」

雪風「確かに今なら間に合うと思います…。でも、ここで雪風が生還してもそれじゃダメな気がします!」

初霜「雪風さん?時間がありません。救えるならば私はそれで満足なの。私はいいので…早く!」

秋津洲「ちょ…ちょっと待つかも!!」ダッ!!

メット妖精「秋っちゃん!大丈夫なのかい?どうやら狙われてるみてぇだけどよ」

秋津洲「心配してくれてありがとう…かも。でも、二人がケンカしそうだったからつい…」ビクビク

雪風「幸運の女神のキスを感じちゃいます!初霜さん、今のうちに作戦を実行しましょう!」

初霜「そうですね。気力振り絞って参りましょう!」

おさげ妖精「あくまで秋っちゃんになにかするつもりなんだな…」

アホ毛妖精「これ以上は俺らも黙ってられねぇぜ!!野郎ども!!」

ドウシタドウシタ
コッチハイソガシインダ!!
アキッチャンノピンチダゾ?
ソリャイケネェ!ソウインシュウゴウダ!!

ゾロゾロ…ガヤガヤ…

秋津洲「えっと…妖精のみなさん?これはどういうことかも??」

メット妖精「見ての通りよ。みんな秋っちゃんが心配なのさ。工期が伸びようが開発失敗しようが、また作りゃいい。秋っちゃんの悲しい顔を見たくないんだとよ」

雪風「そんな…妖精のみなさんが出てくるなんて、雪風の幸運が尽きたのでしょうか…」

初霜「私も幸運には少し自信があったのですが…これはちょっと予想外ですね」

メット妖精「海上でならよ、多少運が良かったとか不幸としか思えないような出来事もあるんだろうさ。だがよ、考えてもみてくれ。幸か不幸かなんてのは『結果として』そうなんだろ?」

秋津洲「えっと…雪風さんに初霜さん。いったいどうして…」

初霜「ついに顔も割れていまいましたね」オメンポイ

雪風「進退ここに窮まりました!!」オメンポイ

秋津洲「えらい難しい言葉を知ってるのかも…」

メット妖精「秋っちゃんが今まで世話してくれたおかげで、野郎どもみんな助けてくれるってよ」

秋津洲「妖精さん…。別にそんなつもりでここにきてたわけじゃ…。秋津洲、戦闘は得意じゃないから…それでもできることないかなって探してただけかも」

初霜「ま…まだ諦めるわけにはいかないわ!」ガムポイー

明石「そこまでです!!…ぜぇぜぇ…二人とも、そろそろ観念…してください…。はぁはぁ…」ガムキャッチ

雪風「明石さん!どうしてここにいるのでしょう?」

明石「間に合ったぁ…。どうしてもこうしてもないですよ!ここは工廠ですよ?私の職場です!!」

アカッシーダー
スマネェカイハツハマダ
シュウリサレチマウ

明石「妖精さんたちもその物騒なものしまってください。ここでのこれ以上の騒ぎは認めませんよ!!」

初霜「うぅ…最後まで秋津洲さんに届きませんでしたか…。どうやらこれまでのようですね」ガックシ

雪風「雪風もそう思います!おとなしく罰を受けましょう!」

秋津洲「えっと…もう大丈夫かも?秋津洲、助かったかも!?」

明石「えぇ。この私が全力で走ってきたんです。もうおしまいですよ」

秋津洲「よかったかも~。妖精さんたちもありがとうかも!!」ニコッ

全妖精(かわいい…この笑顔を見たかったんでぇ)

明石「それでは秋津洲さん。勝者なのでこのおいたが失敗したお二人に罰を与えることができますが、どうしましょう?」

秋津洲「急に言われても困るかも…うーん…。とりあえず神通さん連絡するかも!そして、一番きつい罰をお願いするかも!!だったすっごく怖かったんだから!!」

明石「了解です。お二人もそれでいいですね?」

初霜「仕方ありません。神通さんのお説教は怖いですが秋津洲さんにもご迷惑をおかけしましたので…」

雪風「お説教で済まないと思います!きっときつい訓練が待ってます!」

二人「それと、秋津洲さん!たくさんご迷惑をおかけしてすみませんでした!」

秋津洲「もういいかも!妖精さんたちも、もう大丈夫かも?」

メット妖精「俺らは秋っちゃんがよければそれでいいんでぇ。野郎ども!仕事に戻るぞ!!」

秋津洲「じゃあこの話はこれでおしまいかも!わたしそろそろ大艇ちゃん迎えに行くからこの辺で失礼するかも」

明石「それでは私たちも解散しますか。お二人には追って連絡があると思いますので、頑張ってくださいね」

大淀「どうやらお話が終わったようですね」

提督「そうみたいだな。しっかし…あのコンビの負けるところを見る日がくるなんて思いもしなかったな…」

大淀「いかに幸運艦といえどまだまだ伸びるということですよ。逆に頼もしいじゃないですか」

提督「物は考えようってやつか。じゃあ恒例になりつつあるが神通への連絡を頼む」

大淀「といいつつも実際は川内さんの夜戦のお相手なんでしょうが…。今回は一度に二人だから喜びそうですね」

提督「もともと悪いことができないような二人だ、どうにか穏便に済ませて欲しくもあるんだがな

川内「やったぁー!待ちに待った夜戦だぁー!!」

雪風「雪風は沈みませんっ!」シャッシャッシャッ

初霜「敵艦発見です!」シャッシャッシャッ

川内「うわーーーーー!!!!」タイハ

それからしばらく夜戦は中止になって鎮守府につかの間の静かな夜が訪れましたとさ

雪風&初霜VS秋津洲
雪風&初霜の敗北

長くなってきたのでとりあえずこれで一回締めます。

また別スレで続きを書いていく予定なのでよろしくお願いします。

最後までご覧いただきありがとうございました。
最後に過去作をば…

【艦これ】日頃のいたずらのお返しに【安価】
http://elephant.2chblog.jp/archives/52197196.html

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