サターニャ「ガヴリール、アンタの誕生日っていつなのー?」ガヴリール「今日」 (29)

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【回想】

ラフィエル『というわけで、ガヴちゃんの誕生日が近いんですよ』

ヴィーネ『で、何日だったのか忘れてしまったと……』

ラフィエル『そうなんです、確か下旬頃だったことは覚えているんですが……』

ラフィエル『それに忘れてたから教えてくださーいなんて言えないですし………』

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ラフィエル『そこで、サターニャさんに聞いてもらおうかと思いまして!』

ヴィーネ『なんでこんなにギリギリなのよ…』

ラフィエル『実は最近まで忘れてまして』テヘ

ヴィーネ『あんたねぇ………』

サターニャ『?』メロンパンモグモグ

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サターニャ「…え?」

ガヴリール「だから、今日だってば」

サターニャ「………そ、そうなのね!おおおめでとうガヴリール!ここの私が祝ってあげるわ!」

ガヴリール「おう、サンキューな」

サターニャ「え、えぇ……」

サターニャ(ちょっとぉぉぉぉ!ラフィエルぅぅぅぅ!?!?)

サターニャ(あんた…あんたこれどうしてくれんのよ!というかどうすんのよ!!!)

サターニャ(いくらなんでも今日だなんて聞いてないわよ!?何してくれてんのよあいつぅ!)

サターニャ(こんなことならあの時メロンパン貰わなければよかったわ…)

サターニャ「そ、それじゃあ今からラフィエルとヴィネットを呼んで……」

ガヴリール「いや、いいよ」

サターニャ「え、でも」

ガヴリール「めんどくさいし、そういうの」

サターニャ「そう………」

サターニャ(この空気耐えられないんだけど…)

サターニャ(ていうか絶対根に持ってるわよねこの言い方……)

サターニャ(どうすんのよこれ…どうすんのよこれ……)

サターニャ(………私は大悪魔よ、これくらいなんとかしてみせるわ!)

サターニャ(………それにはまずこの空気をなんとかしないとね)

ガヴリール「サターニャさ」

サターニャ「えっ…あっなによ」

ガヴリール「……ありがとな」

サターニャ「あ、うん……」

サターニャ「………まぁ?私は大悪魔だし?これくらい当然っていうか?大悪魔だし???」

ガヴリール「そっか」

サターニャ「…うん」

サターニャ「あ、あの…ガヴリール?」

ガヴリール「私さ」

サターニャ「え、うん、なに?」

ガヴリール「サターニャが遊びに来た時、嬉しかったんだよ」

サターニャ「…………」ダラダラ

ガヴリール「もしかしたら誕生日を祝いに来てくれたんじゃないか…てさ」

ガヴリール「よく考えたら教えてないんだし、そんなわけないのにな………」

ガヴリール「まぁでも、今日こうやってお前が来てくれただけでも嬉しいよ………」

サターニャ「……あーもうっ!!!」

ガヴリール「!?」ビクッ

サターニャ「なによあんた!なんなのよあんた!」

サターニャ「そんなしおらしいとこなんてあんたらしくないわ!」

ガヴリール「な、何言って……」

サターニャ「なんかこう…気持ち悪い!ゾワッてくるのよ!ゾワッて!」

サターニャ「ガヴリール!あんたはこの私のライバルなの」

サターニャ「そんなんじゃ、張り合いがないじゃない………」

ガヴリール「…サターニャ」

サターニャ「……なによ」

ガヴリール「ふんっ!」ハラパン

サターニャ「ぐへっ!?!?」

サターニャ「ちょっと!いきなりなにすんのよ!」

ガヴリール「いや、ムカついたからつい」

サターニャ「どんな理由よ!?あんた天使でしょ!?」

ガヴリール「まぁでも…」

ガヴリール「こっちのが私らしいだろ?」ニコッ

サターニャ「…!そうね、それでこそ私のライバルよ!!!」ニコッ

ガヴリール「あー、それにしてもなんか腹が減ったな…」

ガヴリール「あとなんか、騒ぎたい気分だ…」

ガヴリール「ってことでさ、盛大に祝ってくれよ、せっかくだし2人で楽しもうぜ」

サターニャ「ふふ、そうね…そうこなくっちゃ!」

サターニャ「それじゃガヴリールの誕生日パーティーをしましょう!!!」

サターニャ「そうと決まったらなんか買いに行くわよ!」

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ガヴリール「それにしてもこのケーキ美味しいな、どこで買ったんだよ」

サターニャ「私の実家からよ」

ガヴリール「お前の家ケーキ屋なのかよ」

サターニャ「洋菓子店よ」

ガヴリール「あんま変わらんだろ」

ガヴリール「ケーキを用意してたってことは私の誕生日が近いことは知ってたんだな」

サターニャ「えぇ……ごめんなさい………」

ガヴリール「いいよ別に、気にしてないって」

ガヴリール「私にはしおらしくなるなって言っといて自分がしおらしくなるのは卑怯だろ…」

サターニャ「だ、だってぇ……」

ガヴリール「まあ、お前はこうやって家まで来てくれた」

ガヴリール「それだけで、じゅうぶんだよ」

サターニャ「がぶりいる…!」

サターニャ「………ケーキもうないんだけど」

ガヴリール「すまん、全部食った」

サターニャ「まぁいいけど…後で気持ち悪くなるわよ?」

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サターニャ「それじゃあ私は帰るわね」

ガヴリール「その、なんだ…またこいよ」

サターニャ「くくく…当たり前じゃない、私を誰だと思っているの?」

ガヴリール「大天使様か?」

サターニャ「大悪魔よ!ていうかどんな皮肉よそれ!!」

サターニャ「じゃあねガヴリール」

サターニャ「…それ、私のお気に入りだから大切にしなさいよ」

ガヴリール「ん、わかった」

サターニャ「………Happy Birthday ガヴリール」

ガヴリール「…おう」

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ガヴリール「──ってことで大成功だよ、ありがとなラフィ」

ラフィエル「いえいえ、ガヴちゃんの頼みですから」

ガヴリール「サターニャとの仲は深まったし言うことなしだよ、いやーほんと助かったわ」

ガヴリール「私がサターニャと結ばれるのも時間の問題なんじゃないかな、なんて………///」

ラフィエル「だといいですね~」

………

ガヴリール「これとか見てくれよラフィ!」

ラフィエル「それはいつもサターニャさんが付けているコウモリの髪飾りですね」

ガヴリール「そうなんだよ!あいつ渡すものが今はないからって自分が今付けてるのをくれたんだぜ?」

ガヴリール「お揃いだなんてまいっちゃうよなーもー///」

ラフィエル「よかったですねぇガヴちゃん」






「へー、そういうことだったのね…」


ガヴリール「……え?」

ヴィーネ「私、ガヴの誕生日楽しみにしてたのになー、盛大に祝いたかったなー」

ヴィーネ「準備もしてたしプレゼントも用意してたのよ?それが…ふーん………?」

ガヴリール「………ヴィーネさん?何故ここに?」

ヴィーネ「さて、なんででしょうね……」

ラフィエル「あら^~」

ガヴリール「ちょ、ちょっと待て、ラフィお前まさか……」

ラフィエル「^^」

ガヴリール「…はは、冗談キツイって」

ヴィーネ「ガヴの……ガヴの………っ!」ゴゴゴゴゴゴ……

ガヴリール「ヴィヴィヴィヴィーネ!?ちょ、それはシャレになってな……………」

ヴィーネ「ガヴのばかーっ!!!」



アレ!?コレワタシモマキゾ……

チュド-ン!!!!!



この後めちゃくちゃ謝った

おわり

ガヴ→サタ
ガヴサタを2人きりにしたかった

後サターニャが洋菓子店の娘っていうのを使いたかった

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