【艦これ】ぬいぐるみ提督【地の文多め】 (71)

こんばんは。
過去に舞風をアップしたものです!

今日はこの前の舞風の前身の話を
投稿していきたいと思います!!

〇オリジナル提督
〇オリ設定
〇口調・キャラ崩壊注意
〇寝落ち・遅刻等だらしがない

今回のお話は舞風とあまり関連がないので(同じ鎮守府、登場人物はありますが)
読まなくても続き物では無いですが、一応置いておきます!

【艦これ】舞風がすこし変だな…【地の文多め】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1491389733/)

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1492517962

『ある者に聞いた。提督に人権はないのかと。』
『その者は答えた。提督は人間ではないのだと。』


―――ぬいぐるみ提督



1700(ひとななまるまる)
一般に17時とか午後5時と呼ばれる時間。
こうなると、日は傾き世のお父さんお母さんたちは仕事を終えて…
ある者は家へ、またある者は呑みにいくぞーとばかりに夜の街へと帰っていく。

提督の定時も、そんな平和な時間に一応は定められているのだが。

『ひが~し~。おつかれ~やーまー。おつかれ山~』

鎮守府部屋希代の関取、おつかれ山関。今年は綱とりも掛かっている大事な一番です。

『にーし~。仕事の~やーまー。仕事の山~』

そして対するはサービス残業部屋の力士、ここまで無敗。
時間いっぱい、両者見合って…。

『はっけよーい! 残った残った~!!』

…結果は今日も残業部屋の勝ち。
土俵一杯、というか机一杯。山のように積まれた書類を前にして、提督は現実を放り投げて今年の綱とりを
逃すのであった。



「司令。コーヒーをお持ちしました」

『あぁ。すまない』

提督の仕事はまだ終わらない。
提督にとって定時とは時間を知らせるハト時計のハトのようなものであり、
鳩よりもカモメが好きな提督にとっては…最早どうでもいいものであった。

『…平和の象徴ハトぽっぽも、ここじゃ憎まれるだけなのかもしれないな』

「…? お夜食はやきとりになさいますか?」

提督のつぶやきを夜食のリクエストだと思ったのか、
秘書艦である妙高はやや驚いた顔をして自分の上官のボヤきを受け止めていた。

『…そういうんじゃないんだが。…まぁ、それもいいか』


鎮守府名物、提督と秘書艦の取り留めの無い会話。
一般には少しズレた会話と見られることの多いこのやりとりも、
世の中が平和であるということの証拠なのかもしれない。
そう思うと、この仕事の山もそれほど悪くは無いのかもしれないのだが…
やっぱり憎い相手は憎い相手。書類は急にかわいくはなったりはしないのである。


『…さてと。まったりしてても仕事は終わらないからな。とっとと片付けるか!』

ひと息をついてからの職務復帰。提督は自分の何倍もの背丈を誇る書類の山に挑み、
更にその何倍も大きな自分の秘書艦に、コーヒーのおかわりを要求する。

「司令。あまり無理はなさらないでくださいね?」

『大丈夫だ。この身体に乳酸は溜まらない』


無機物の身体が疲れるということはない。
人間を辞めた時。
少なくともこの変化だけは本人にとってプラスであるのだと、
この鎮守府の“ぬいぐるみ提督”は前向きに捉えているのであった。

『覚悟しろ仕事の山関。今日こそはキサマに黒星をだなぁ…ぁぁあああっ!! 妙高っ!
 コーヒーこぼしちまった!! 早く!! 書類が黒くなる前に、早く!!』

あやうく本当に黒星を付けそうになる、ちょっとマヌケなぬいぐるみ提督。
この物語はそんな彼と、彼を取り巻く艦娘たちの物語である。

―――特型駆逐艦・吹雪型一番艦・ふぶ…なんとかさん(前編)




人には誰しも向き不向きというものがある。
名前を覚えるのが苦手なくらいは多めに見て…あぁ、いや。努力はしているんです。はい…。

提督の朝は早い。
秘書艦よりも先に起きて、諸々の雑事をこなし、自室兼執務室に戻ってきてから二度寝をする。
そして、自分のことを寝ぼすけだと思ってくれている秘書艦が起こしにきてくれるまでの時間が…
自分にとって唯一の至福のひとときなのである。

「司令。朝ですよ」

『………あぁ。今起きる…』




半ば強引な形で“呼び方を変えて貰って”からこっち、妙高には秘書艦を勤めて貰っている。
なんでそんなことになったのかは、また機会があったら話そう。
ともかく、うちの秘書艦は妙高で提督の身体はぬいぐるみであった。
…これでも、先月くらいまではきちんと人間やっていたのであるが。その話もまた今度だ。
今は仕事が待っている。

「今日の予定は…」

食堂までの道のりで大まかに今日の予定を確認しておく。
バインダーを片手についてくる秘書艦はたまにそちらに目が行き過ぎて歩幅の違う人様の頭を踏みつけてくるのだが…
それも今では見慣れた鎮守府の光景となってしまっている。


「…そのために、毎日牛乳を飲んでいるのですっ」

食堂では既に朝食を摂り終わっていた面々がなにやら談笑していた。
話の流れ的には、背とか…まぁ、背とかの話題なのだろう。きっと…。

「あ。司令官。おはようっ」

電と雷の雷電(らいでん)コンビ。
名前を纏めると怒られてしまうので、そう呼ぶのは心の中でだけにしておく。
まぁ、仲のいい4姉妹の内の似ている2人である。



「司令官さんも牛乳を飲むと大きくなれるのでしょうか?」

『…どうなんだろうなぁ?』

電から、きちんと1メートルの距離を保って受け答えをする。
この鎮守府では、多分他の鎮守府には無いであろうルールが幾つか存在している。
そのひとつ
“提督は床面上において艦娘に1メートル以上近づかないように勤めること”
というのはこれがなかなかに難しいものであった。
人間を辞めてしまってから、背丈は神様に1メートル40センチほど返却してしまい、
上を見上げると相手によってはスカートの中が…


「む…っ。司令官、また私達のこと避けてない?」

『適正距離を保とうとしているだけだ。気にするな…』

駆逐艦の歩幅で一歩近づかれたら、こちらは三歩下がらなければならない。
無駄に歩数が多くなるせいか、仲には嫌われてるんじゃないかと不必要に心配する艦娘も居たりするのだが…
この規則を破ったところを目撃されると、最悪こちらの命がなくなったりするので、
ここはカンベンしていただきたい。



「司令官さん。逃げないでほしいのです」

『逃げてるんじゃないっ。いや、逃げてはいるのか。ともかくだ。そっちこそ、なんで近づいて来るんだ?』

ついには壁際に追い詰められ、あと一歩踏み込まれると死ぬというところまで来てしまうのだが…危ないところを頼りになる秘書艦に助け出される。

「お二人とも。司令とお話する時はきちんとテーブルについていただいてからにしましょうね。それでしたら、司令も逃げ出さずに済みますし。ね?」

「「はーい…」」

雷電姉妹は、やや言いたいことを残しながらも包囲網を緩めて通り道を作ってくれる。
やれやれ。こんな身体になってから、朝ごはんひとつ食べるのにもひと苦労なのである。


「あら~?」

『っ!!!!』

提督が艦娘に近づいてはいけないというのは、下から見上げた際にスカートの中が
見えたりとかしてしまう、というのが主な原因であった。
しかし、それを承知の上で…正確には破ったらおしおきが待っているのを承知の上で、
構わず踏み込んでくる艦娘というのが居やが…いや、いらっしゃ…違うな。
いらっしゃりやがるのである。

「なにか面白いお喋り? 私も仲間に入れてもらいたいな~。なんて…」

…そう。
主にこの龍田とか龍田とか龍田とか龍田とか…。

「聞いて、龍田さん。司令官ったらひどいのよ?」

一度夕飯(?)で抜けます!
お読み頂いている方いらっしゃいましたら
一度失礼しますm(__)m

再開は、2430時くらいを見込みにしています!

レスありがとうございます!

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