ベルトルト「戦士……か………」(208)

※ネタバレ、原作無視あり
※ベルユミ


ーー巨大樹の森ーー


ベルトルト「………ねぇ、ライナー」

ライナー「なんだ………」

ベルトルト「君は………まだ戦士だったんだね……」

ライナー「………………」





ベルトルト(……僕らがまだ訓練兵を装ってた頃、僕はてっきりライナーは戦士を捨てたものだと思ってた

だから僕は、ライナーに呆れてた……

ーー数年前、訓練時代ーー


ライナー「いや~///ガハハハ」

クリスタ「もう!ライナーってば!///」





ベルトルト(……ライナー、君は立場を分かってるのかい?)

ベルトルト(………本当に君は戦士なのかい……)

ーーーーーー

ベルトルト(………整理しよう)

ベルトルト(まず僕らは数年前、超大型巨人と、鎧の巨人として壁を壊し、多くの命をこの手で奪った)

ベルトルト(そしてその後、アニとライナーと僕の三人で壁内へ侵入、いや潜入)

ベルトルト(それから壁内の人間と関わりながら情報を集めたり、来るべき時に備えたりしてる)

ベルトルト(しかし………)


クリスタ「はい、ライナー///」

ライナー「うほっ////」



ベルトルト(……ライナーは目的を忘れ、今を幸せに、楽しんでる)

ベルトルト(ライナーには罪悪感や使命感はないのか?)


ライナー「おいベルトルト、さっきからなに一人で黙ってんだよ」

ライナー「こっちで一緒に食おうぜ」

ベルトルト(こんのガキャァ…………!!!)ピキピキ

ベルトルト「いらないよ、先に部屋帰る」スクッ

ライナー「あ、おい……」



クリスタ「………なんかベルトルト、不機嫌だね……」

ユミル「反抗期かなんかじゃねぇの?」

ホモスレかと思ったわ


ベルトルト「……………」ツカツカツカ

ベルトルト(冗談じゃない!)ツカツカツカ

ベルトルト(これ以上ライナーといると僕までおかしくなりそうだ!!)




ツカツカツカ………ドンッ!





ユミル「……ってぇな、前みて歩けよ」

>>4
ごめんよ………



ベルトルト「あれ?ユミル……なんでここにいるの?」

ベルトルト「まだみんな食堂で食べてるんじゃ……」

ユミル「あ?もうみんな食べ終わってるぞ」

ベルトルト「あれ?そんなに時間経ったっけ?」

ユミル「もう10分前くらいになるな」

ベルトルト(そんなに経ってたのか……?考え事でボーっとしてたのか?)

ユミル「じゃあな、ただでさえデカイんだから気をつけて歩けよ…」スタスタ

ベルトルト(そんなに時間経ってたのに分からないとは………僕もダメだな)


ーー部屋ーー


ガチャ……


ライナー「お、ベルトルト、遅かったな」

ベルトルト「……まぁね」

ライナー「しかし、さっきはなんであんなに不機嫌だったんだ?」

ベルトルト「……食堂のことかい?」

ライナー「そうだ、みんな心配してたぞ?」

ベルトルト「ふ~ん」

ライナー「なんだそれ?もうちょっとなんかあってもいいんじゃねぇのか?」

ベルトルト「じゃあ、みんなに僕のことは心配しなくていいって言っといて」

ライナー「………なんかお前、おかしいぞ」

ベルトルト「はぁ…………もういい、寝る」バサッ

ライナー「おい………なんだってんだよこいつ?」


ーー数日後の休日ーー


クリスタ「ほらライナー、早く行こ!」グイグイ

ライナー「ふへっ////行く行く!」



ベルトルト「……ねぇユミル、二人はどこ行くんだい?」

ユミル「なんで私に聞くんだ?」

ベルトルト「クリスタのことは全部把握してそうだし」

ユミル「……ライナーとデートらしい」

ベルトルト「へぇ、二人は付き合ってたのか……」

ベルトルト(ライナー………君はもう戦士ではないの?)

ベルトルト「ユミルはいいの?」

ユミル「なにがだ?」

ベルトルト「クリスタだよ」

ユミル「そういうお前は?」

ベルトルト「僕?別にクリスタがいいんだったらいいんじゃない?」

ユミル「違ぇよ、ライナーを取られたことになるぞ?」

ベルトルト「僕はホモじゃないからね、それに……」

ユミル「なんだ?」

ベルトルト「いつもライナーといるのは、そんな理由じゃないよ」

ベルトルト「いや、もはやライナーとは一緒にはいなかった」

ユミル「?、なんか意味がありそうだな」


ベルトルト(そう……ライナーが戦士でないなら、僕はライナーといる必要はない)

ベルトルト(ライナーはどういうつもりはなんだろうか………)

ベルトルト(………いずれはみんな殺さなければならない……)

ベルトルト(なのに、どうしてそんなに仲良くする?)

ベルトルト(自分の手でこれから殺さねばならない敵となぜ仲良くできる?)

ベルトルト(それともライナーは任務を放棄したのか?戦士を捨てたというのか?)

………ルさん?おーい」

ユミル「おーい、ベルトルさん?聞こえてるか?」

ベルトルト「え?あ、あぁユミル」

ユミル「お前、昨日からボーっとしすぎだろ」ロウカデモボーッテシテタダロ

ベルトルト「え?そうかな…」

ユミル「そうだよ、誰に聞いてもそう言うな多分」

ベルトルト「……そんなに?」

ユミル「ああ、時々黙り込んでは、何考えてるか分からねぇ」

ベルトルト「そっか………」

ーー夜ーー

クリスタ「でね!今日はライナーと○○行って、そこでお昼食べて………」

ハンナ「えぇ!じゃあライナーとだいぶ進んだじゃん!」

クリスタ「やっぱり!?そう思う!?」

ミカサ「うん、いいと思う、私もエレンと早く……」

ユミル「……………」カキカキカキ

ミーナ「ミカサも、いるだけいいじゃん」

アニ「ミーナはそういうの作らないの?」

ミーナ「逆よ逆、作りたくても作れないの」

ユミル「……………」カキカキカキ

クリスタ「で、ユミル……」


クリスタ「さっきから何書いてるの?」バッ

ユミル「ぬぅぁあ!?」ビクッ

ミーナ「なにこれ?童謡?」バッ

アニ「へえ、動揺か」

ユミル「コ、コラ返せ!」

ミーナ「クリスタ!パス」ヒョイ

クリスタ「ハンナ、パス!」ポイ

ハンナ「ん~」パシ

ハンナ「どれどれ~」パラパラ

ユミル「うわぁ!///見るなぁ!///」

ーーーーー

 むかしむかし、あるところに、とても可愛らしい女の子がいました。

 ある時、その女の子のおばあさんが赤いビロードの布で、女の子のかぶるずきんを作ってくれました。
 そのずきんが女の子にとても似合っていたので、みんなは女の子の事を、『赤ずきん』と呼ぶ様になりました。

 ある日の事、お母さんは赤ずきんを呼んで言いました。

「赤ずきんや、おばあさんがご病気になってしまったのよ。おばあさんはお前をとっても可愛がってくださったのだから、お見舞いに行ってあげなさい。きっと、喜んでくださるから」

「はい、お母さん」

「それじゃあ、このケーキと、上等なブドウ酒を一本持ってお行き」


 赤ずきんがおばあさんの所へ一人で行くのは始めての事だったので、お母さんは心配でたまりません。

 でもお母さんには用事があって、一緒に行けないのです。

「いいですか、途中で道草をしてはいけませんよ。それから、オオカミに用心するのですよ。オオカミはどんな悪い事をするかわからないから、話しかけられても知らん顔しているのですよ」

「はい、お母さん。大丈夫よ」

 赤ずきんは、お母さんを安心させるように元気良く、

「いってきまーす!」

と、言って、出かけて行きました。

ーーーーー


アニ「……へぇ、あんたにこんな趣味があったなんてね」

ハンナ「あ!知ってるこれ!」

クリスタ「確か……赤…赤……」

ミカサ「赤ずきん」

クリスタ「そう!それそれ」

ミーナ「でも確かまだまだ続きあったよね?」

ユミル「まだ途中なんだよ!//さっさと返しやがれ!//」

クリスタ「明日男子に報告だねこれは」

ミカサ「賛成、意見は多くの人のを聞いた方がいい」

ユミル「バ…バカ!絶対やるなよそんなこと!」

みんな「エヘヘぇ……」ニヤリ

ユミル「……最悪だ…………」


ーー翌日ーー

クリスタ「ライナー、これどう思う?」ペラ

ライナー「なんだこれ?本?」

クリスタ「まだ途中だけど……読んで……くれる?」ウワメヅカイ

ライナー「はい!喜んで!!」


ベルトルト(もうライナーはまた………本当に何考えてるんだろ……)


ライナー「おぉ……いい!続きが気になるな!」

クリスタ「本当!?それ童謡なんだよ」

ライナー「へぇ、俺この話は知らねえしな、ベルトルト読んでみろ」

ベルトルト「えぇ?僕?(もう……しかも僕に振ってくるし……)」

ライナー「いいから読んでみろって」ペラ

ベルトルト「うん(……呆れて物も言えない………)」



……この時、僕にとってこの童謡は、なにか心に引っかかるような、そんな童謡だった………


ベルトルト(…………なんだこれは)

ベルトルト(まだ完成してないじゃないか)

ベルトルト(……続きが気になる)

ライナー「おーい、ベルトルト?」

ベルトルト(誰が書いたんだこれは?)

ベルトルト(なんかこう……心にモヤモヤが………)

ベルトルト「…………」

ライナー「ありゃ?ベルトルトの変なスイッチ入れちまったかな?」

クリスタ「入っちゃったみたいだね……」


ユミル「ベェェルトル!!なんで私の童謡を読んでるんだ!!」ダッダッダッ

ベルトルト「え?これ君が書いたの?」

ユミル「そうだよ、文句あるか」ゴゴゴゴゴゴ

ベルトルト「いや、ちょっと意外で……オフォォ!」ドコォ

ベルトルト「」

ユミル「さてはクリスタ、お前………見せたな……?」ゴゴゴゴゴゴ

クリスタ「い、いやこれは……その…」ダラダラ

ユミル「言い訳無用!!私は怒ったぞ……」

ユミル「今日はもう離さねぇからな」ギュッ

クリスタ「えぇ~そんな~」

ライナー「あ~あ、完全に伸びてやがる」

ベルトルト「」チーン


ーーその日の夜、部屋ーー

ベルトルト「……ん」

ジャン「あ、起きたか」

ベルトルト「ん……僕は確か……」

コニー「朝、食堂でユミルにぶっ飛ばされてから寝たままだったんだぜ」

ベルトルト「あ、そうだったね……」


ベルトルト「……そういえばライナーは?」

ジャン「さぁ、多分そのうち帰ってくるだろ」

ベルトルト「そっか………」

……ジャアナクリスタ
ウンマタアシタネ、ライナー
オヤスミー

ガチャ

ライナー「へい!ライナー様のご帰還だぜ!」


ベルトルト「………ライナー、今のはクリスタ?」

ライナー「おう!いいって言ってんのに来るって言ってな~」

ベルトルト(…………ちょっと、そろそろ僕も限界だよ)

ベルトルト「明日朝食後、外まで来て、話しておきたいことがある」

ライナー「??、まぁいいけど」

ベルトルト「じゃあ、おやすみ(この顔は、なんで呼ばれたか分かってなさそうだな………)」

ベルトルト(ほんと、ライナーは何してるんだ………!)

ベルトルト(故郷はどうするつもりなんだ?)

ベルトルト「……………」zZZ


ーー翌日、朝食後ーー


ベルトルト「で、単刀直入に聞くよ」

ベルトルト「君は戦士?それとも兵士?」

ライナー「………………」

ベルトルト「……答えられないのかい?」

ベルトルト「………はぁ」

ベルトルト「僕たちが何のためにここにいるかわかるよね?」

ライナー「……故郷だ」

ベルトルト「だね、でも君の行動を見る限り、そんなのが微塵も感じられない」

ベルトルト「僕だって色々な人と関わりたいよ!」

ベルトルト「でも故郷のために、そしてなにより今まで僕らが殺した人のためにも!」

ベルトルト「そういうことはあってはならないんだ」


ベルトルト「もう一度聞くよ?」

ベルトルト「君は戦士なのかい?」

ライナー「…………あぁ」

ベルトルト「じゃあそんなに人と関わらないでよ」

ライナー「………それはできん」

ベルトルト「はぁ?」

ライナー「俺はクリスタと付き合っている、他の連中とも仲良くしてる」

ライナー「それを壊すわけにはいかない」

ベルトルト「そもそも、それはライナーがそんなに仲良くするからなってしまったことだろ?」

ベルトルト「それくらい罰みたいなものじゃないか」

ベルトルト「すぐにでも人間関係を小さくすべきだ!」

ライナー「いや、できない!」


ライナー「俺は……やっぱ…」

ベルトルト「いい加減にしろ!!」壁ドンッ!

ライナー「あぁ?」

ベルトルト「できない!?ふざけてるの!?」

ベルトルト「故郷はどうするつもりなの!?」

ベルトルト「僕らはいっぱい殺して来てるのに、なんでそんな事が言えるの!?」グイッ

ライナー「そう熱くなるなよ」

ベルトルト「熱くなるな!?ふざけないでよ!!」

ベルトルト「ライナーはどういうつもりなの!?」

ベルトルト「故郷に帰る気はないの!?」


ーーー
ーーーー

ユミル「はぁ……日直とか、かったりぃな……」トボトボ

ユミル「ん?ありゃ……ライナーとベルトルさん?」

ーーーー

ライナー「落ち着けよベルトルト」

ベルトルト「冗談じゃない!!自分がなにしてるか分かってるの!?」


ーーーー

ユミル「……へぇ、珍しいこともあるんだな」


ーーーーー
ーーーーーー

ライナー「お前の意見を押し付けるな!」

ベルトルト「黙れ!ライナー!!」バキィ!

ライナー「!?、ぐはぁ……!」ドンガラガッシャ

ライナー「この野郎……」

ライナー「でえぇい!」ドコォ!

ベルトルト「はぁぅあぁ……!」ドシャァァ!ガラガラ



ザッザッザッ


ユミル「………その辺にしとけ、二人とも」


ライナー「な………」

ベルトルト「ユミル………」

ちょいと切れます
夜には再開できるかと……

なんか知らんけど電源切れた……orz

みんなありがとう
期待に応えれるよう頑張ります(もう完成してるけど)


てことで再開します


ユミル「ライナー、ここは私に任せろ」

ライナー「………ユミルには関係ない」

ユミル「先に手を出したのはベルトルさんだ」

ユミル「それに、今日は私が日直なんでな……」

ユミル「今日に起こった不祥事は私の責任でもある、どうだ?なに、話を聞くだけだ」

ライナー「……分かった、後は任せる」スタスタ

ユミル「………さて、ベルトルさんよぉ、まずは医務室行くぞ」

ーー医務室ーー

ユミル「しかしお前がライナーと喧嘩するとはなぁ」

ベルトルト「そりゃね、僕だって自分の意思はあるよ」

ユミル「へぇ、あったのか」

ベルトルト「………バカにしてる?」

ユミル「さあな」

ユミル「でも、ずっとライナーに引っ付く腰巾着だと思ってたからな」

ベルトルト「まぁ、最初はそうだったかもしれない」

ベルトルト「でも、もうそれはないよ」

ユミル「へぇ、ライナーを捨ててでも、やりたいこととかあるのか?」

ベルトルト「……」

ベルトルト(やりたいこと……いや)

ベルトルト(やらなければならないこと………?)

ベルトルト(故郷のため、そう思ってきたけど、これも自分の意思ではない……?)


ユミル「おーい」

ベルトルト「え?あ、ゴメン」

ユミル「お前、本当に何考えてるか分かんねぇな」

ベルトルト「そ、そうかな……」

ユミル「………で」

ユミル「何でライナーと喧嘩したんだ?」

ベルトルト「…………」

ユミル「別に言いたくねぇならそれでいい」

ベルトルト「…………この件と関係あるか分からないけど、言っていい?」

ユミル「なんだ?愚痴でも聞いてやるぞ?」




………この時僕は、ユミルならいいかなって、そう思った………


ベルトルト「……色々おかしな所もあるけど、黙って聞いてくれるかい?」

ユミル「聞いてやるからさっさと話せ」

ベルトルト「……僕は、いや僕とライナーは昔、いっぱい人を殺したんだ」

ベルトルト「僕の故郷のために、たくさんの人を殺したんだ」

ベルトルト「でも、故郷でも僕らは英雄なんかじゃない」

ベルトルト「汚れ仕事をやらされただけさ」

ベルトルト「別に英雄になりたかったわけじゃない……」

ベルトルト「でもたくさんの人を殺したんだよ?」

ベルトルト「僕らみたいに、英雄でもなんでもない者が、たくさんの命を奪った」

ベルトルト「普通なら耐えられない、僕も耐えられなかった……」

ベルトルト「僕らはいっぱい殺したから、幸せになっちゃダメなんだ」

ベルトルト「だから僕は、人ともなるべく関わらないようにしてきた………」


ベルトルト「…………………」

ベルトルト「でもね…………」

ベルトルト「…………罪悪感を感じずに」

ベルトルト「ああやって幸せになってるライナーはいったい……!!」

ベルトルト「なんなんだぁ!!」ダァン!

ユミル「………」

ベルトルト「……クッ……うぅぅ……!!」

ユミル「………」

ユミル「………とりあえず、私で悪いが」

ユミル「お前が落ち着くまでこうしてやる……」ギュッ

ベルトルト「………!!!」

ベルトルト「……っ!ぐっ……!」

ベルトルト「うぅ……あぁぁ……!」

ユミル「……お前は……一人で背負いすぎなんだよ……」

ベルトルト「あぁぁぁ!!ぐぁぁぁ…!」

ーーー
ーーーー

ユミル「……そろそろ落ち着いたか?」

ベルトルト「うん、ありがとうユミル」

ユミル「別に礼言われるようなことはしてねぇよ」

ユミル「しっかし、ベルトルさんてあんなに泣くんだな」

ベルトルト「うん……僕もここまで泣いたのは初めてかもしれない」

ユミル「だろな」

ユミル「なぁベルトルさん」

ベルトルト「ん?なんだい?」

ユミル「なぜ、私なんかに話した?」

ベルトルト「話せって言ったのは君だよ?」

ユミル「でも、こういうことはそう簡単には話しちゃいけないんじゃねぇか?」

ベルトルト「………なんとなく、ユミルならいいかなって……」

ユミル「………………」


ユミル「さて、そろそろ私は戻る」

ベルトルト「あ、ユミル」

ユミル「ん?」

ベルトルト「え、あ……(あれ?僕なんで呼び止めたんだ?)」

ユミル「なんだ………?」

ベルトルト「あ、あの…(マズイ、何か言わないと…………そうだ!)」

ベルトルト「前の童謡………」

ユミル「あ?その話は忘れろ…」

ベルトルト「あの童謡の!………続きを知りたいんだ………!」

ユミル「………え?」


ユミル「意外だな、ベルトルさんもこういうの好きなのか?」

ベルトルト「好きというか……心に残った」

ユミル「なんか今日はベルトルさんの意外な一面だらけだな」

ベルトルト「………ユミルは好きなのかい?こういうの」

ユミル「ん、まあな」

ユミル「そうだ、こういうのに興味があるなら、今度一緒に本屋でも行かねぇか?」

ベルトルト「え?」

ユミル「同じ趣味の奴がいて良かったぜ…」

ベルトルト「でも…………」

ユミル「ライナーも幸せになってんだろ?ちょっとぐらいいいじゃねぇか」

ベルトルト「………うん」


ユミル「じゃ決定な、次の休日の朝、10時に訓練所の正門な」

ベルトルト「え……あ、うん……」

ユミル「じゃあな、約束忘れんなよ」スタスタ

ベルトルト(えー、本当に行かなきゃいけないの……)

ベルトルト(まあ、確かにあの物語の続きは知りたいしね)


……思えばこの頃から僕は、ユミルを好きになっていったのかもしれない……………


ーー休日ーー


ベルトルト(マズイ!もう10時まわってる!!)ダッダッダッ

ベルトルト(ユミルいるかな……いた!)ダッダッダッ

ベルトルト(ん?ユミル………だよね?)

ベルトルト(ユミルの私服ってあんな感じだったのか)

ベルトルト(どうしよう……僕なんか普通の上着だよ……)

ベルトルト「ご、ごめんユミル!ま…待った?」

ユミル「そうだなぁ…40分くらい待ったかな?」

ベルトルト「ええ!?嘘!?」

ユミル「うん、嘘」

ベルトルト「」

ーーーー
ーーーーー

ユミル「だから悪かったって」ケラケラ

ベルトルト「と言いつつ笑ってる……」

ユミル「そんなに拗ねるなよ、ジョークだジョーク」

ベルトルト「まぁいいけどね」

ベルトルト「で、どこ行く?」

ユミル「まずは本屋だろ」

ベルトルト「赤ずきんあるかな……?」

ユミル「さあな」

ベルトルト「……本屋の後はどうする?」

ユミル「そういうのは本屋出てから言うもんだ」

ベルトルト「そういうものかな……あ、着いたよ」

イラッシャイマセー

ーーーー

アリガトウゴザイマシター

ベルトルト「う~ん、無かったね……」

ユミル「まぁ、そのうち私が書いてやるよ」

ベルトルト「本当に!?」

ユミル「お…おう(なんだ?こいつそんなに先が知りたいのか?)」

ベルトルト「やった!」

ユミル(こいつは……こんな奴だったっけ?……)

ベルトルト「で、次はどこに行く?」

ユミル「そうだな……腹減ったし飯でも行くか」

ーーーーーー

ユミル「ここだ」

ユミル「見た目は普通の家だが、飯だけは半端なくうまい」

ベルトルト「確かに、これじゃあんまり店って分かりにくいね」

ユミル「ま、入るか」

イラッシャーイ

ベルトルト「………ラーメン屋?」

ユミル「ここの塩ラーメンうめぇんだよ」

ナンニシマス?

ユミル「じゃ、塩ラーメンのネギ多め、硬さはワイヤー、背脂抜きで」

ベルトルト「ん?その"硬さはワイヤー"ってどゆこと??」


ユミル「ん?あぁ、この店は硬さを周りの物に例えてランク付けしてるんだ」

ユミル「今私が頼んだワイヤーは上から四番目ってとこかな」

ユミル「三番目が鉄棒、その上にブレード」

ベルトルト「ブレードって、あの巨人を倒す?」

ユミル「そうだ、んで一番硬いのが、鎧の巨人」

ベルトルト「ッ!?……っゲッホゲホゲホ」

ユミル「なに一人でむせてんだ…」


ベルトルト「……ちょっとビックリしただけだよ」

デ、ソッチノオキャクサンハナンニシマス?

ベルトルト「……じゃあ、塩ラーメン背脂抜き、硬さ鎧の巨人で」

ユミル「ほぉ…いきなり鎧の巨人いくか……」

ベルトルト「え?いけない?」

ユミル「………いや」ニヤ


ーーーー
ーーーーー

ヘイ!オマチ!

ベルトルト「あ、来た」

ユミル「冷めねえ内にくっちまうぞ」パキ←割り箸割る音

ベルトルト「言われなくとも」パキ


ワワ /
リ / リ
バ | バ
シ | シ




ベルトルト「…………」ズーン

ユミル「ダハハハハ!お前下手すぎだろ!!!」

ベルトルト「ユミル、笑いすぎ………」ズゥーン

※ユミル達は割り箸がうまく割れないと次の箸を出していますが、皆様はくれぐれもそのようなことはないように……


ユミル「いや~すまんすまん、ほらこれ使え」パキ

ベルトルト「…………(なぜこんなに綺麗に割れるんだ………)」

ユミル「さっさと食わねえと麺伸びるぞ」ズゥゥゥゥ

ベルトルト「あ、うん」ズズゥゥゥ

ベルトルト「………硬!んまっ!」

ユミル「だろ?このこってりしすぎねえ感じが良いんだよな(こいつ……鎧の巨人を難なく食ってやがる……)」

ベルトルト「うん、一見少し胃にキツそうに見えても、実はサッパリしてる」

ベルトルト「それにこのネギ、うまい具合にチャーシューの油分を打ち消してくれる」

ユミル「………なんか料理番組みたいになってるぞ?」

ベルトルト「しかもこのラーメンは卵や海苔を入れずにチャーシューとネギ、メンマだけというシンプルさ」

ベルトルト「この具材でここまでできるということは、それだけ汁がうまいということ」

ユミル「…………聞いちゃいねー」

童謡じゃなくて童話じゃね?

ーーーー
マイドアリー
ガララ……ピシャ

ユミル「ふぅ、食った食った」

ベルトルト「あの硬さは少しハマったかも……」

ユミル「マジかよ、普通あんなの歯かけるぞ?」

ベルトルト「そうかな……」

ユミル「で、次どこ行くよ」

ベルトルト「え?僕に言われても」

ユミル「あのなぁ」

ユミル「デートするくらいならもうちょっと考えて来いよな」

ベルトルト「デ…デート!?」

ユミル「お前、女と二人っきりで出掛けてんのがデート以外になにがあるんだ?」

ベルトルト「だ、だってまだ付き合ってもないのに……///」カァァァァ

ユミル「冗談だよ」

ベルトルト「」

>>51
指摘ありがとうございます!
一緒だと思ってました………orz

確信はないけど童謡は日本、童話は外国のって感じでいいのかな?

童謡といったらわらべうた、童話といったら伝え話、
みたいな感じでいいんでないかと


ユミル「……え?もしかして本気にしたか……?」

ベルトルト「…………うん//」

ユミル「なっ……///」カァァァァ

ベルトルト「…………」

ユミル「……………….」

ベルユミ(……一気に気まずくなった……)

ベルトルト(マズイ……何か喋らないと……!)

ユミル(なんか話題は無いのか!?)

ベルトルト「あのさ」ユミル「なあ」

ベルユミ「…………」

ベルトルト「え?あ、ユミルからどうぞ」

ユミル「いや、ベルトルさんから喋れ」

ベルトルト「えぇ………(まさかの命令形?)」

>>54
なるほど……ググってもあまりしっくりこなかったので勉強になりました


ベルトルト「あのさ、赤ずきん書いてるってことはさ、全部物語知ってるよね」

ユミル「ん、まあな」

ベルトルト「………良かったら教えてくれな…… ユミル「いやだ」

ベルトルト「」

ユミル「こういうのはちょっとずつ分かっていくから面白いんだろ」

ベルトルト「そこをなんとか」

ユミル「ま、私の書いてるやつを楽しみにしとけってこった」

ユミル「一応不定期な」

ベルトルト「えー」

ユミル「仕方ねえだろ、忙しいんだから」

ベルトルト「う~ん」


ーーーー
ーーーーー

ベルトルト「あ、そうだ」

ユミル「なんだ急に」

ベルトルト「行く所無いんなら公園行かないか?」

ユミル「はぁ?ガキじゃあるまいし」

ベルトルト「いや誰も遊具で遊ぶなんて言ってないよ」

ベルトルト「ここから少し北にいったところに広い丘があるんだ、僕の昼寝スポットだよ」

ユミル「なんだ?昼寝するのか?」

ベルトルト「どうせ行く所無いだろ?」

ユミル「まぁ確かに……」

ベルトルト「じゃ決定ね」

ユミル「ま、いいか」


ーー丘の公園ーー

ベルトルト「やっぱりいいなぁ、ここは」ノビノビ

ユミル「ベルトルさんはいつもここで寝てんのか?」

ベルトルト「たまにね、芝生の上でゴロゴロできるなんて最高じゃないか」

ユミル「じゃ、私も寝てみるかな……」ゴロン

ユミル「…………あぁ、確かにいいわ」

ベルトルト「だろ?」

ユミル「空を見ながら昼寝とは、贅沢だな」

ベルトルト「そうかもね」

ベルトルト(…………なにか話さなくちゃ、さっきみたいに気まずくなる)

ベルトルト(…………ん?気まずくなる?)


ベルトルト(そういえば、なんでさっき僕は恥ずかしがったんだろ……)

ベルトルト(僕は戦士のはずだ)

ベルトルト(そんなこと、あるわけないじゃないか)

ベルトルト(そうだよ、たくさんの命を奪った僕が)

ベルトルト(幸せになんかなっちゃいけない)

ベルトルト(じゃあ今この状況は?)

ベルトルト(これじゃあライナーと同じだ)

ベルトルト(なにをしてるんだ僕は)


ベルトルト(そうだ、元々これは赤ずきんの続きを知るためじゃないか)

ベルトルト(いやそもそも、それ自体任務には関係ないことだ)

ベルトルト(僕は来たるべき時のために準備をしておくだけ)

ベルトルト(幸せなんになんか、なっちゃいけない)

ベルトルト(僕が殺してきた人たちは)

ベルトルト(将来に幸せが待っていた)

ベルトルト(それを奪った僕に)

ベルトルト(幸せになる資格はない…………!)



ユミル「なあベルトルさ………ん?」

ベルトルト「…………」zZZ

ユミル「………寝てんのか?」

ユミル(……あの時、やっぱり本気だったのか……?)

ユミル(聞きてぇ、ベルトルさんに聞いてみてえ)

ユミル(あれがもし、もし本気なら私は………)

ユミル(………………………)

ユミル(………いや)

ユミル(そんなわけないよな……)

ユミル(私を好きになる物好きなんて、そういねぇよな……)

ーーーー

ベルトルト「んっ……んんんっ~……」ムクリ

ユミル「………」zZZ

ベルトルト「ん?なんでユミルが横で寝てるんだ?」

ベルトルト「あ、そっか、一緒に公園きたんだったな……」

ベルトルト(……ダメだ、僕はたくさん人殺しをしたんだぞ……!)

ベルトルト(こんなこと……ダメに決まってる)

ベルトルト「……………夕日が綺麗だ」

ベルトルト「…………夕日!?」

ベルトルト「マズイ!ユミル起きて!!」ユッサユッサ

ユミル「ん~、なんだよ………」

ベルトルト「もう日がくれるよ!?門限に遅れる!!」

ユミル「なっ……!!」ガバッ

ユミル「バカ!てめぇなんでもっと早くに起こさねえんだ!」

ベルトルト「仕方ないじゃないか!寝てたんだから」


ーーー
ーーーー
ーーーーー

ーー訓練所ーー

ユミル「なんとか……間に合ったな……」

ベルトルト「ギリギリね……」

ユミル「…………なぁベルトルさん」

ユミル「楽しかったか?今日一日」

ベルトルト「……かなり楽しかったよ」

ベルトルト(そう……だから、こんなことはいけないんだ……)

ユミル「じゃあさ、また一緒に行かねえか?」

ベルトルト「…………え?」


ユミル「また、一緒に出掛けようって言ってんだ」

ベルトルト「え?え……(ダメだ、これ以上は……)」

ベルトルト(ベルトルト・フーバー!君は今まで何をしてきたか分かってるのかい!?)

ベルトルト(分かってる!分かってるけど……)

ベルトルト(分かってるなら、さっさと断るべきだ)

ベルトルト(でも…………)


ベルトルト「……分かった、今度はちゃんと場所とか考えとくよ」

ユミル「お?言ったな?絶対考えて来いよ!?」

ベルトルト「頑張ってみるよ」


ベルトルト(おい!!君はなにしてるんだ!!)

ベルトルト(仕方ないじゃないか!僕だって………僕だって幸せになりたいんだよ!!)

ベルトルト(それがいけないことだといってたのは、君自身だろう!?)

ベルトルト(そうだけど……こればっかりは譲れないんだよ!)


ーー少し離れた所ーー


ライナー「いや~、それで………ん?おい!」

クリスタ「え?どうしたの」

ライナー「あれを見ろ!」

クリスタ「………ユミルとベルトルト?」

ライナー「……………」ニヤリ

クリスタ「……………」ニヤッ

ライナー「俺はベルトルトを」

クリスタ「じゃ、私はユミルを」

ライナー「……二人を応援するぞ」

クリスタ「うん!せっかくユミルに春が来たんだもん!」

ーーーー

ユミル「じゃ、またな」

ベルトルト「と言っても明日会うじゃないか」

ユミル「馬鹿、プライベートでは会わねぇだろ」

ベルトルト「あ、そっか」

ベルトルト(まあ、会えりゃそれでいいんだけどね)

ユミル「なぁベルトルさん」

ベルトルト「ん?なんだい?」

ユミル「……やっぱなんでもねえ」

ベルトルト「え~、気になるじゃないか」

ユミル「いいから部屋帰って寝ろ」

ベルトルト「しょうがないな…おやすみ」

ユミル「あぁ、おやすみ」

今日は時間的事情とキリがいいという事でここまで!

読んでくれてる皆様!間違いを指摘してくれた人!期待してくれてるみんな!等々

本当にありがとうございます!

皆様、夏風邪にご注意を……


p.s.暑さで引き出しの中に入れてたオナホールが割れて使い物にならなくなったよ!
でもローションはまだまだ残ってるよ!


>>1もお体にお気を付けて(`・ω・´)

これは…いい!

>>71>>72
ありがとうございます!体はピンピンしてますよ


さぁ~11巻発売日せまってきました!!wktk

てことで再開します

ーー数日後、部屋ーー

ライナー「ときにベルトルト」

ベルトルト「ん?なに?」

ライナー「お前はユミルをどう思う?」

ベルトルト「へぇっ!?」

ベルトルト「いや、どう思うって聞かれても……」

ライナー「…………」ニヤニヤ

ベルトルト「!!、…………もしかして、見てた?」

ライナー「ん?何を?あれ?何かユミルとあったの~?」

ベルトルト(うぜぇ……)

ベルトルト「別に、ないよ…」

ライナー「ほぉ、無い!?」

ライナー「あ、そーかそーか、何もなかったか」

ライナー「でゃはははは!こいつ、あそこまでして、何もしてないだとよ!あははははは!!」

ベルトルト「は!?ライナー!!何を大声で言ってるんだ!!」

ベルトルト「僕とユミルはそんなには行ってない!!」

ライナー「そんなには……」ピク

ライナー「今"そんなには"って言ったよな!?じゃどんなにいったんだ!?あん?」

ベルトルト(踏み潰してぇ………)


ーー女子寮ーー

クリスタ「ねぇユミル」

クリスタ「ベルトルトとはどこまでしたの?」

アニ「…………………」ピク

ユミル「はぁ?別にそんなにはして…………あっ!」

クリスタ「………」ニヤ

クリスタ「ふ~ん、"そんなには"ね」

ユミル「」

クリスタ「ユミ姉は嘘つけないんだね~」ニヤニヤ

ユミル「本当に何もしてねえって!」

クリスタ「あれれ~?さっきは"そんなには"とか言ってなかったっけ?」

クリスタ「どこまで進んだの?」

ユミル「まだ何もしてねえよ」

ユミル「だいたい、付き合ってもいねーよ」

クリスタ「じゃあ告白すれば?」

ユミル「へ?いや、まあ……」

クリスタ「それとも、待ってるの?」

ユミル「!!!!」ギクッ!

クリスタ「へぇ、ユミルもされる方がいいんだね」

クリスタ「ユミルも女の子だね~」

ユミル「」

アニ「…………………」

ーー数日後ーー

ユミル「ほい、ベルトルさん」パサッ

ベルトルト「ん?これは……」

ユミル「赤ずきんだ」

ベルトルト「え!?本当かい!」

ユミル「まだまだ続くがな」

ベルトルト「やった!やっと続き出た!」

ユミル「そんな私らの単行本が出たみたいに喜こ……」

ベルトルト「ユミル、そういうのは言っちゃダメだよ、世界観がおかしくなる」

ユミル「ったく、いちいち細かいなベルトルさんはよぉ…」

ベルトルト「こういうのはいちいち気にしないと大変なことになるからね」

ユミル「そんなもんかね」


ベルトルト「………ねぇユミル、後何回くらいで全部書ける?」

ユミル「そうだな………後二回くらいだな……」

ベルトルト「……このペースで行くと、僕ら卒業しちゃうよ?」

ユミル「安心しろ、所属兵団が違ってもなんとか読ませてやる」

ベルトルト「ありがとう!!」

ユミル「しかし、そんなに気になるもんなのか?」

ベルトルト「うん、なんと言うか………心に引っかかる感じがするんだ……」

ベルトルト「知りたいんじゃなくて、知らなければならない………みたいな?」

ユミル「なんだそれ?」

ベルトルト「さぁ、僕にもよく分からないや」


ベルトルト「そうだ、今度の休みの日、空いてるかい?」

ユミル「お、約束覚えてたか」

ベルトルト「当たり前だよ」

ユミル「空いてるぞ、その日」

ベルトルト「じゃあ、前と同じ場所に10時ね」

ユミル「ま、期待して待っとく」

ベルトルト「そんなプレッシャーかけられても……」


ーー部屋ーー

ベルトルト(よし!なんとか日は決定した!)

ベルトルト(何着て行こうか……)

ベルトルト(どこに行こうか……)

ベルトルト(ん~~)

ライナー「ほぉ、ベルトルト、お前………」ニヤニヤ

ベルトルト「キモイ」

ライナー「」

ベルトルト(さて、赤ずきん読んで寝るかな……)

ーーーーー
  おばあさんの家は、ここから歩いて三十分ぐらいかかる森の中にありました。

 その日はとても天気のよい日で、赤ずきんがスキップしながら歩いていると、そこへオオカミが現れたのです。

「こんにちは。赤いずきんが可愛い、赤ずきんちゃん」
 オオカミはニコニコしながら、赤ずきんに話しかけました。

 赤ずきんはお母さんに言われた事を思い出しましたが、動物好きの赤ずきんには、ニコニコしているオオカミが悪い動物には見えません。

「こんにちは、オオカミさん」
 赤ずきんが返事をしてくれたので、オオカミはニヤリと笑うと尋ねました。

「赤ずきんちゃん、今からどこへ行くの? たった一人で」

「あのね。おばあさんのお家よ。おばあさんがご病気だから、お見舞いに行くの」

「そうかい。それは偉いねえ。…………おや? そのバスケットの中には、何が入っているのかな?」

「ケーキとブドウ酒よ。おばあさんのご病気が早く良くなる様に、持って来たの」

「なるほど、それでどこだい? おばあさんのお家は」

「森のずっと奥の方よ。ここからなら、歩いて十五分くらいかかるわ」

「十五分か………」


 オオカミは、ちょっと考えました。

(ばあさんの家を探して、ばあさんを食べてしまうには、もう少し時間がいるな。よし…………)

「赤ずきんちゃん。おばあさんの家に行く前に、周りを見てごらんよ。こんなにきれいに花が咲いているし、小鳥は歌っているよ。」

「せっかくだから、楽しく遊びながら行ったらどうかな。たとえば、花をつむとか」

 赤ずきんは、オオカミの言う通りだと思いました。

花をつんで持って行けば、おばあさんはきっと喜んでくれるに違いありません。

「そうね、オオカミさん、あなたの言う通りだわ。あたし、お花をつみながら行くわ」

 赤ずきんはさっそく、色々な花を探し始めました。

ーーーーーーー


ベルトルト(……オオカミが出て来るのか………)

ベルトルト(続きが気になる……)

ベルトルト(そういえば、ここまで僕が本や物語に興味を持ったのは初めてだな……)

ベルトルト(なんでだろ……別に僕の環境を物語に重ねてるわけでもないのに……)

ベルトルト(ん~)

ベルトルト(ユミル、次はいつ持ってきてくれるだろう………)

ベルトルト(それより、ユミルとどこ行くか決めなきゃ)

ベルトルト(……僕は、ユミルに言わないといけない………)


ーー女子寮ーー

ユミル(ベルトルさんはどこ連れてってくれるかな~)

ユミル(そういえば、ベルトルさんあんまり店とか知らねえって言ってたっけ……)

ユミル(てことはまた公園とかかな……?)

ユミル(ん~…………はっ!)

ユミル(そうだ!どうせ公園行くなら……!!)

ユミル(いや、でも待てよ……)

ユミル(どこ行くか決めろって言ったのは私だしな……)

ユミル(私が勝手にしたら怒るかな……)

ユミル「ん~~……」


クリスタ「どうしたのユミル?」

ユミル「別に、何でもねえよ」

クリスタ「いや絶対何かあるでしょ」

ユミル「ねぇって!あんまりしつこいとお仕置きするぞ?」

クリスタ「はい、すみません」ショボーン

ユミル(しかしどうすっかな……)

ユミル(もしやるなら、誰か手伝いがいるな……)


ユミル(ん~使えそうな奴……あいつしかいねぇか)

ユミル(あまり頼りたくないんだが……仕方ない)

ユミル「おい、芋女」

サシャ「はい?」モグモグ

ユミル「なんでお前は常日頃口に食べ物があるんだよ……」

サシャ「腹が減るからです!」

ユミル「はいはい、で話は変わるがお前にやってほしいことがある」

クリスタ「えぇー!私を頼らずにサシャに頼るなんて!」プンスコ

ミーナ「そうよ!せめて内容ぐらい教えてよ!」プンスコ

ユミル「お前ら内容知りたいだけだろ」

クリミー「「うん!」」パアァ


ユミル「ということで、ここでは話せんから、芋女ちょっと来てくれ」

サシャ「………私がタダで動くと思いますか?」

ユミル「話すだけだ」

サシャ「その話を聞けば後には戻れない……取引があろうとなかろうと、違います?」

ユミル(チッ、バレてたか……やはりこいつはタダでは動かんか……)

ユミル「……パン一個」

サシャ「安いですね」

ユミル「…………二個」

サシャ「ダメですね」

ユミル(クソ……高い……!)


ユミル(しかし、ここで手さえ打てば後はこっちが自由に使える……)

ユミル(ガマン………するしかないか)

ユミル「明日から一週間、毎日パン一個」

サシャ「ん~まだですね」

ユミル(ぐっ……こいつ………)

サシャ(ユミルは何やらされるか分からんしな~、もっと上げとかんと)

サシャ(内容の提示は取引の後にするユミル独特の取引………私は何回これで痛い目見てきたか……)

ユミル「…………パン毎日二個、一週間」

サシャ「ん~~もう少しですね」

ユミル「………二週間」


サシャ(お、来たな二週間)

サシャ(そろそろ行っとくか?いやでももう少しで一ヶ月……)

サシャ(でもこれ以上はユミルが離れるかもしれんな……)

サシャ(いやでも一ヶ月……)

サシャ「……もう一声!」

ユミル「な!もう一声……だと……」

サシャ「あと少しで足りますね」

ユミル「………………三週間」

サシャ「もぅ少し!」

ユミル「……一ヶ月」

サシャ「姉御!話聞聞きましょか」バッ

ユミル「やっとか……」


クリスタ「いったいなんの取引?」

ハンナ「さあ……」

今日もここで切れるよ~

夜には再開するよ~

日が変わりましたが……

再開!!


ユミル「じゃあちょっと……」スクッ

サシャ(パァンパァンパァンパァン)

ユミル「おい芋女……ちゃんと仕事しろよ……?」

サシャ「分かってますって!!」



クリスタ「ねぇ……尾けてみよっか?」ヒソヒソ

ハンナ「いいねいいね!」ヒソヒソ

ミーナ「賛成賛成!」ヒソヒソ


ユミル「おい………丸聞こえだ……!!」ギロッ

ミーハンクリ「「ひぃぃ……!!」」ガクガクブルブル


ーー廊下ーー

ユミル「で、やって欲しいことが二つあるんだが……」

サシャ「へへっ、どんなご用件で?」

ユミル「まず、食糧庫から米と適当なおかずを盗って来て欲しい」

サシャ「うへへっ、そんなのお安い御用……」

ユミル「もう一つ!」

ユミル「私にその……あの……あ~……」

サシャ「??、どうしたんです?」

ユミル「じ、実は私……料理ができねえんだ………」

ユミル「で、その……つまり、うまいものを作れるようになりたいってこった」

サシャ「へぇ……ユミルが料理……」

ユミル「……なんだ?文句あるか?」

サシャ「いえいえ、とんでもない」


ユミル「次の休みの日の前までには作れるようになりたい」

サシャ「う~ん、それはちょっと……」

ユミル「あ!?なんで!?」

サシャ「だってあと二日しか無いじゃないですか」

サシャ「その間に料理ができるようになれるかどうか……」

ユミル「軽い物でいいんだ!卵焼きとかで!」

サシャ「それくらいならなんとかなりそうですね」

ユミル「やってくれるか!?てか話聞いたんならやれ!」

サシャ「まぁ、パァンの契約もありますし、いいですよ」

ユミル「……恩に着る」


サシャ「でもいいんですか?」

ユミル「なにがだ?」

サシャ「なんか……パァンの量と仕事の量が不釣合な気がして……」

ユミル「はあ!?まだ足りねえのか!?」

サシャ「逆ですよ逆!仕事の量が少ないような気がするんです」

ユミル「じゃあパンは毎日一個、期限は一週かn」

サシャ「一度結んだ契約は取り消せません!」ドヤァ

ユミル「」

サシャ「さて姉御、二日間の猛特訓に耐えてもらいますよ~」

ユミル「あぁ……頼りにするわ」

サシャ「任せてください!!」


ーーいきなり飛んで、次の日の夜ーー

クリスタ「あれ?ユミルとサシャは?」

ハンナ「さあ?訓練終わってから見かけないよ」

ミーナ「う~ん、やっぱり昨日の変な取引に何か鍵が……」

クリスタ「ん~、あ!そうだ!ライナーに明日聞いてみよ!」

ミーナ「ん?なんでそこでライナー?」

ハンナ「そっか、ミーナはまだコッチの人間じゃないんだね」

ミーナ「はいはい、どーせ私は出来ませんよ男なんて」

ミカサ「ミーナ、あまり自分を追い込まないほうがいい、きっといつかミーナにもできる」

ミーナ「"にも"なんだね……」ズゥーン


クリスタ「だ、大丈夫だよ!ミーナは可愛いし絶対できるって」

ミーナ「いいもん、私にはアニがいるもん」

アニ「……興味無いね」

ミーナ「それは私に?男に?」

アニ「…………」

ミーナ「なんでそこで黙るのよ!」

クリスタ「まあまあ、それよりユミルたちが何してるか考えようよ」

ハンナ「ズバリ!サシャを使って遊んでる!」

ミーナ「いつものパターンだね」

クリスタ「でもサシャなんか張り切ってたよ?」

ミーハン「「えぇ!?」」

ミーナ「サシャってMだったんだ」

ハンナ「ちょっと意外」

クリスタ「……なんか違うと思うけど……」


ーーその頃、キッチンーー

サシャ「あぁぁ!!!その持ち方はダメです!」

ユミル「えぇ?なんで?」

サシャ「ユミルは卵焼きを自分の血で真っ赤にしたいんですか!?」

サシャ「ネギだろうとなんだろうと、包丁を使う時はこう持つんです!」

ユミル「す、すまん」

サシャ「あと、フライパンにサラダ油を塗っておいてください」

ユミル「お、おう」

サシャ「いいですか!?これも手順です!覚えるのです!!」ビシッ

ユミル「は、はい」アタフタ

サシャ(なんか……教官になった気分……)

今日はここまで

読んでくれてる人、ありがとう!

そして、できればこれからもよろしくお願いします!

それではみなさま!おやすみなさい!



p.s.一応この話は書き溜めで完結してますが、この辺は即興なので少し投下スピードが遅いですすみません…

さぁ!!11巻発売が明日に迫って来ましたよっと

てことで再開

ーー翌日ーー

クリスタ「ねぇユミル、昨日はどこ行ってたの?」

ユミル「別に、大した事じゃねえよ」

ミーナ「嘘おっしゃい!!昨日夜居なかったでしょ!!」

ユミル「だ~か~ら~、何でもねえって」

ハンナ「そういえばサシャも昨日いなかったよね」

サシャ「私?私ですか?昨日は食糧庫に盗みに行ってました!」

ユミル(サシャはいざという時、ああいう嘘がつけるってのはいいな)

ユミル(しかも全員がすぐ納得いく、素晴らしい嘘だな……)


ガチャ


キース「サシャ・ブラウス……説明してもらおうか」

サシャ「」

ユミル(……やっぱ前言撤回、リスクがな……)

ーーー
ーーーー

ユミル「……サシャが連れていかれた」

クリスタ「……またパンと水用意しないと」

ユミル「あ、パンは私がやる」

ハンナ「そういえば昨日、サシャと何か取引してたね」

ミーナ「怪しい………」

ユミル「ミーナしつけぇぞ」

クリスタ「とりあえず、食堂行こうよ」

ミーナ「サシャがいないからゆっくり食べれる♪」

ユミル「私はいなくても取られてく……」

クリスタ「仕方ないよ、そういう話なんでしょ?」

ユミル「まぁ、そうだな……」

ーー食堂ーー

クリスタ「おはようライナー♪」

ライナー「おうクリスタ!一緒に食うぞ」

クリスタ「うん!」



ユミル「……はぁ、私のクリスタが知らない間に成長しちまって……」

ミーナ「あら?ユミルにもベルトルトがいるじyぎゃぁぁぁぁぁ!!!」

ユミル「ちょっと黙ろうか亀頭」グリグリグリ

ミーナ「ちょ、死ぬ死ぬ」

ユミル「もう言わないかい?」グリグリグリ

ミーナ「言わない言わない!!」

ちょっと飯食ってくる

再開します


クリスタ「でもユミルはベルトルトじゃないの?」

ユミル「まだなんにもなってねぇよ、っとハンナそこの茶とってくれ」

ハンナ「はい、次は自分でとってね」

クリスタ「でもユミル、待ってるんでしょ?告白」

ユミル「ぶーーーー!///」

ベルトルト「」ビチャビチャ

ライナー「お前もつくづく災難な奴だな」

アルミン「とりあえず拭きなよ」

ベルトルト「ありがとう」フキフキ


ユミル「すまねぇベルトルさん……」

ベルトルト「別に気にしてないよ」

ライナー「ま、茶でも飲んで落ち着こうぜ」

ベルトルト「別に、僕は落ち着いてるよ」ズズー

ライナー「で、今の話は本当なのか?」

ユミル「何がだ?」

ライナー「いや、お前がベルトルトの告白を待ってるとか…」

ベルトルト「ぶーーー!」

ライナー「」ビチャビチャ

アルミン「これは自業自得と言うべきか……」

クリスタ「ライナー大丈夫?」フキフキ

ライナー「結婚しよ」

クリスタ「え?//そ、そんないきなり////」カァァァァァ




ユミル「……なんか憎たらしいほどうまいこといってるな」

ベルトルト「本当に」


ベルトルト「…………ねぇユミル」

ベルトルト「…………あの話本当?」

ユミル「なんのことだ?」

ベルトルト「…………いや、なんでもないよ」

ユミル「……………クリスタ、部屋戻るぞ」



クリスタ「ライナー///」

ライナー「クリスタ///」


ユミル「」

ベルトルト「………僕も部屋戻ろ」

ーー時間は飛んで夜、キッチンーー

サシャ「さて、たった二日でしたが、案外人間覚えるのって早いですね」

ユミル「まあ、私が目覚めたらこんなものさ」フン

サシャ「ま、私のおかげなんですけどねぇ~」ドヤァ

ユミル「……なぜかムカつく」

サシャ「ところでユミル、なんで料理なんか?」

ユミル「色々あんだよ」

サシャ「今日までになんとかしろって言ってたことを考えると、明日何か作るんですか?」

ユミル「バカは頭使うんじゃねえ」

サシャ「ヒドイ!!私の頭の使用権は私にあります!!」

ユミル「だぁーーー!!それ以上詮索するなぁ!!」

サシャ「へへへっ」ニヤニヤ


サシャ「そういえば明日は休日でしたね」

ユミル「……!」ビクッ

サシャ「休日に料理ですか………」ニヤニヤ

ユミル「………」アセタラタラ

サシャ「あ!もしかして誰かに作ってあげるんで……もぐっ!?」

ユミル「これ、約束のパンの今日の分だ」グイ

サシャ「ひひはひほひほははひへふははひ!!」

ユミル「なんて言ってるかサッパリ分からん」

サシャ「……っん!」ゴク

サシャ「いきなり押し込まないでください!って言ったんですよ!」

ユミル「パンやるだけマシと思え」

サシャ「取引を持ちかけて来たのはユミルですよ?」


ユミル「う…………そ、それよりちゃんと揃えたんだろうな?」

サシャ「あったりまえです!!タウパー村出身の人は仕事はしっかりこなします!」キリッ

ユミル「よし、見せろ」

サシャ「仕方ないですねぇ……」ガサゴソ

サシャ「……米800g、鮭2切れ、梅干しが3つ、卵も3つ、かつお節、海苔、ウインナー1袋、ジャガイモ3つと、きゅうりが1本………」ガサゴソ

サシャ「どうです!?メモ通りでしょう!!」

ユミル「さすがは盗人民族」

サシャ「狩猟民族の間違いでしょ!」


サシャ「しかし本当に何作るんです?」

ユミル「別に何でもいいだろ、お前には関係ない」

サシャ「ここまでヤラせといてですか!?」

ユミル「仕事はパンで手打っただろ」

サシャ「し、しかし……」

ユミル「私はもう寝る、その具材はキッチンに置いておけ」

サシャ「それじゃ教官にばれますよ?」

ユミル「朝早くから作れば問題ない」

サシャ「あのユミルが早起きですか!?」

ユミル「……私を何だと思ってるんだ………」

サシャ「これは明日は雪ですね!」

ユミル「黙って聞いてりゃこの芋女……!」


ユミル「じゃあな、私は寝る」スタスタ

サシャ「おやすみなさーい」


スタスタ……………キィィバタン


サシャ「ん~何作るんでしょうかね?」

サシャ「私が教えた事と具材からみて……」

サシャ「鮭を焼いた物……おそらくムニエル辺りと、ポテトサラダ、卵焼きは確定でしょうね」

サシャ「ウインナーは多分焼くだけで、梅干しは恐らくご飯のお供………」

サシャ「残るはかつお節と海苔……」

サシャ「この二つはトッピングといったとこでしょうか」

サシャ「いや、梅干しがあることを考えるとオニギリ……」


サシャ「もうここまでくれば答えは一つ!!」ビシッ

サシャ「ユミルが作ろうとしてる物!!それは!!!」

サシャ「"弁当"だぁぁぁぁ!!!」ドドーン




ガチャ キィィィ………


キース「今大きな音がここから聞こえたが誰か………と言ってもいるのは貴様だけか」

キース「となるとまた放屁か、誰もいないとはいえ、少しは慎みを覚えろ」


……バタン




サシャ「」

サシャ「………ま、まあ食材がバレへんかったしよかったな、アハハ……」

サシャ「…………なにしてんねやろ私…………」

今日(昨日)はここまでです

読み返すとアレだなぁ………なんか文がアレだなぁ…………

まあここからは書き溜めを貼る作業に戻るので、文もまだマシかな?


てことでみなさまおやすみなさいーーー!!


p.s.今日は11巻発売日だね!
このssの、ユミルの書く赤ずきんを待ってるベルトルトのように、この日を待ちわびていたよ!

ちなみに、このssは10巻までの都合に、無理矢理合わしてるよ!!
だから11巻の内容は皆無だよ!(いや少しはあるかも……)

今気づいたけど、追伸の方が長いよ!しかも読みにくいよ!

11巻入手したよぉ!

進撃中学校も買おうかなと思ったよ
でもやめたよ!

どうでもいいことだよ!

てことで再開


ーーそして休日、正門ーー

ベルトルト(今日は少し早めに来たけど)

ベルトルト(さすがに早すぎたかな?)

ベルトルト(……ユミルはどんな格好で来るんだろう………)

ベルトルト(今日は………ちゃんと言わなきゃ)

ベルトルト(気引き締めなきゃ)

ユミル「なんだ?今日は早ぇじゃねーか」

ベルトルト「あ、来………」

ユミル「ん?どした?」

ベルトルト(可愛い……というより、綺麗………)

ユミル「おーい?」

ベルトルト「あ///いや、あのその……」

ユミル「なんだ?言えよ」

ベルトルト「その………///あまりにも綺麗すぎて………///」

ユミル「~~~~///」カァァァァ

ユミル「て、てめぇも冗談言うじゃねぇか……////」

ベルトルト「本気だよ本気、本気」

ユミル「だあ~~///うるせぇ!さっさと行くぞ!!//」スタスタ

ベルトルト「あ!待ってよユミル!」


ユミル「で、最初はどこに行くんだ?」

ベルトルト「とりあえずブラブラと……」

ユミル「無計画だなおい」

ベルトルト「だって時間潰すにはもってこいだろ?」

ユミル「まぁ確かに……」

ユミル「なぁ、昼飯はどうすんだ?」

ベルトルト「うん、食べ歩きでもしよっかな~と」

ユミル「…………前に行った丘の公園行かねえか?」

ベルトルト「え?なんで」

ユミル「実は…………弁当、作って来たんだが………///」ポッ

ベルトルト「ぉぉ…………」ズキュゥゥゥゥン

ユミル「…………嫌か?」

ベルトルト「丘の公園へGO!」

ユミル「ふぅ……//よかった……///」

え、マジか11巻発売されたのか


ーー丘の公園ーー

ベルトルト「やっぱいいな~ここは」

ユミル「それ前も言ってたじゃねぇか」

ベルトルト「それだけ良いってことだよ」

ベルトルト「こうしてユミルの手作り弁当も食べれるしね」

ユミル「~~~~//////」

ユミル「そ、それでこの後は何か予定あるのか?」

ベルトルト「特には……ブラブラしようかなあと」

ユミル「なんという計画性の無さ……」

ベルトルト「まあ、僕に任せればこんな物さ」

ユミル「誇れるのか?これは」

>>132
今日が発売日だったよ!


ーーーー

ユミル「ふぅ……食った食った」

ベルトルト「……予想以上に美味かった………」

ユミル「そ、そうか!そりゃ良かった!」パアァ

ユミル「ちなみに一番美味かったのはどれなんだ?」

ベルトルト「一番美味かったの?卵焼きかな」

ベルトルト「形を崩さず、さらに口に入れた時のフワッと感がすごい」

ベルトルト「そして噛んだ瞬間広がる卵の黄身の風味……」

ベルトルト「これは毎日でも食べたいよ」


ユミル「そ、そんな褒めんじゃねえ////」

ベルトルト「ユミルって料理うまいね」

ユミル「ま、まあ昔から色々やってたからな~(大嘘)」

ベルトルト「へぇ~、意外と家事とかこなせそう」

ユミル「おいおい、まだ結婚は早ぇぞ///」カァァァァ

ベルトルト「いや…結婚だなんで、そんな……///」カァァァァ

ユミル「………なに照れてんだ……///」

ベルトルト「ユミルも顔真っ赤じゃないか////」

ユミル「わ、私はいいんだよ////」

ベルトルト「さ、さてそろそろ街にでないか?////」

ユミル「そ、そうだな腹も膨れたし///」


ーー街ーー

ユミル「すげぇ……色んな店があるんだな~」

ベルトルト「誰かにお土産買ってく?」

ユミル「じゃ、私はクリスタに何か買うか」

ユミル「なあベルトルさん、クリスタに何あげりゃいいと思う?」

ベルトルト「え~、それはユミルが決めなよ」

ユミル「って言ってもよ、あいつ欲しい物とかないんだよな~」

ベルトルト「まあ、ライナーがいるしね」

ユミル「ま、色々見てまわるか……お?」

ユミル「アクセサリー屋か」

ベルトルト「入る?」

ユミル「当たり前だ、行くぞ」


イラッシャイマセー

ユミル「さて、クリスタにあうのはっと」

ベルトルト(……ユミルに似合いそうなの何か探そ)

ユミル「ん~、クリスタあんまし装飾品とか付けねぇからな」

ユミル「何かないかな…………ん?」

ユミル「…………ネックレスか………」

ユミル「…………………」

ユミル(…………ベルトルトには……合わねえかな………?)

ユミル(………………)

ーーーーーー

ベルトルト「ん"~」

ベルトルト「ダメだ、ユミルに似合いそうなのがない」

ベルトルト(ユミルは逆に何がにあうんだ?)

ベルトルト「ダメだ、何もないや」

ベルトルト「ん"~……ん?」

ベルトルト(……………ネックレスか………)

ベルトルト(…………………)


アリガトウゴザイマシター

ベルトルト「ユミルは何買ったんだい?」

ユミル「……別に、そういうベルトルさんは?」

ベルトルト「僕もたいした物は買ってないよ」

ユミル「で、次はどの店行くんだ?」

ベルトルト「ん~適当に目についた店にブラブラと」

ユミル「本当に何にも考えてないんだな」

ベルトルト「まあね、街にいるだけで楽しいし」

ユミル「しかし、広いな街は……変わった物も売ってやがる」

ベルトルト「この店なんか、火縄銃から立体起動装置まで売ってるよ」

ユミル「本当変わってんな」

ベルトルト「誰が買うんだろね」

ユミル「さあな」


ベルトルト「そういえばユミルって、卒業したらどこの兵団行くつもり?」

ユミル「そうだな……クリスタについて行くからな……」

ベルトルト「本当に好きなんだね」

ユミル「好きというより、ほっとけねえんだよ」

ベルトルト「………それミカサと一緒だよ」

ユミル「はッ……そうかもな」


ユミル「はッ……そうかもな」

ベルトルト「………っと、もう空が赤くなってきてる」

ユミル「早いな、もうそんな時間か……」

ベルトルト「ユミル、ちょっと来て」グイ

ユミル「え?あ、おい」

ちょっと切れます

再開します

ーーーーー
ーーーーーーー
ーーー壁の上ーーー

ユミル「なんだよいきなり……おぉ」

ユミル「すげぇ……綺麗だな」

ベルトルト「これを、この夕日を君に見せたかったんだ……」

ユミル「それで壁の上に来たって訳か……」

ベルトルト「まあね…………」

ベルトルト(………超大型巨人になったときと同じ目線だ………)

ベルトルト(………そういえば………僕は戦士なんだな……)

ベルトルト(いや、ユミルといる時はそんなこと考えちゃダメだ)

ユミル「綺麗だ………………」

ベルトルト(なんか知らないけど………言うなら今しか無い!)


ベルトルト「あ、あのさユミル……」

ユミル「ん?どうした?」

ベルトルト「実はさ……僕」

ユミル「ん?」










ベルトルト「ユミルが好きなんだ……」


ユミル「…………愛の告白か?」

ベルトルト「まあ、思いを伝えたかっただけだよ」

ユミル「付き合って下さい!みたいなのは無いんだな」

ベルトルト「こうして二人で出掛けてる時点で、付き合ってるんじゃないかな?」

ユミル「確かにな」


ユミル「……………」

ベルトルト「……………」



ベルトルト「………………」チラッ

ユミル「………………///」コクッ




ベルトルト「………………///」ソォ…

ユミル「……………///」スゥ…




ベルトルト「ユミル…………///」

ユミル「んっ…………///」ギュッ



…………この日のことはまだ覚えている
ユミルの唇は温かくて、とても柔らかかった………
だから僕は、僕らは何度も唇を重ね合った………


ーーーー
ーーーーー

ベルトルト「……そろそろ帰ろっか、門限に遅れるよ」

ユミル「だな」スッ

ベルトルト「?」

ユミル「ベルトルさん……手、繋いでくれ…………////」

ベルトルト「うん、分かった」ギュッ

ユミル「さぁて、帰るか」

ベルトルト「あ、そうだ」

ベルトルト「これを………」

ユミル「………ネックレス?」

ベルトルト「さっき買ったんだけど………」

ユミル「…………実はなベルトルさん」

ユミル「私もさっき、ベルトルさんにあげるネックレス買っちまった…………」


ベルトルト「…………ハハッ」

ベルトルト「アハハハハ!ハハハハ!!」

ユミル「な…そんな笑うんじゃねえ!」

ベルトルト「ハハハ……いやごめんごめん」

ベルトルト「本当、僕らって合うよね」

ユミル「おかげでこうなっちまったんだがな」

ベルトルト「まあね」

ユミル「…………付けてくれ」

ベルトルト「え?」

ユミル「ベルトルさんの……私に付けてくれねえか?」

ベルトルト「……いいよ」


ユミル「………綺麗だな」

ベルトルト「うん、似合ってる」

ユミル「サンキューな、ベルトルさん」

ユミル「そうだ、私のも付けてくれよ」

ベルトルト「へ?もう付けてるよ、ほら」ジャラ

ユミル「な…なんという早業………」

ベルトルト「僕がユミルのプレゼントをそのままにすると思う?」

ベルトルト「貰ってすぐ付けちゃったよ」ギュッ

ユミル「な//バカ抱きつくな///(これってあすなろ抱きじゃねーか////)」

ベルトルト「嫌だった?」

ユミル「べ、別に……///」

ベルトルト「じゃ、続ける」ギュゥゥ

ユミル「~~///好きにしろ///」


ベルトルト「………ねぇユミル」

ユミル「……なんだ?//」

ベルトルト「………僕、今幸せかもしれない……」

ユミル「てめぇは幸せでも私は心臓が破裂しそうだ///」

ベルトルト「え~それは困るよ、ユミルがいなくなったら僕は………」

ユミル「はは、安心しろ幽霊になってもベルトルさんからは離れねぇ///」

ベルトルト「よかった////」


ユミル「そろそろ帰らねーと門限やばくねぇか?」

ベルトルト「はぁ…もう少し抱いてたかった……///」

ユミル「十分堪能したろ」

ベルトルト「ユミルは堪能した?」

ユミル「え?///いや…そりゃ……まぁ…///」

ベルトルト「フフッ……」

ユミル「何笑ってんだ」

ベルトルト「可愛いな~と思って」

ユミル「~~~/////」カァァァ

ベルトルト「じゃ、帰ろっか」

ベルトルト「………手、繋がないの?」スッ…

ユミル「~~~///仕方ねぇ、繋いでやる///」ギュッ

ベルトルト「ありがとうユミル」

ユミル「別に………///」

ーーーー
ーーーーー
ーー訓練所ーー

ユミル「もう着いたのか………」

ベルトルト「もう少し一緒にいたかったな…」

ユミル「まあ、現実はそううまくは行かねえさ」

ユミル「おっと、忘れるとこだった」

ベルトルト「?」

ユミル「ほい、赤ずきん、次で最終回にするつもり」パサッ

ベルトルト「うおぉぉぉ!ありがとうユミル!」

ユミル(そんなに喜ばれるとはな……///)

ユミル「じゃ、私は部屋に帰る」


ベルトルト「待った」

ユミル「なんだ?」

ベルトルト「……別れのキスを………」チュッ

ユミル「!?///」

ベルトルト「じゃあね、おやすみユミル」タッタッタッ

ユミル「~~~/////」


ーー部屋ーー

ベルトルト「ふぅ、ただいま」

ライナー「お?帰ってきやがったな~」ニヤニヤ

ベルトルト「キモイ」

ライナー「」

ベルトルト(しかし今日は………ムフフ)

ライナー「お前どこまでいったんだ?顔がニヤついてるぞ?」ニヤニヤ

ベルトルト「繰り返す、キモイ」

ライナー「」

ベルトルト(さて、赤ずきん読もっと)

ベルトルト(確か前はオオカミと出会ったんだよな……)

ーーーーーーー

 さて、赤ずきんと別れたオオカミは、そのまま真っ直ぐ、おばあさんの家へ行きました。

 トントンと、戸を叩くと、
「はいはい。どなたかの?」
と、言う、おばあさんの声がしました。

 オオカミは、女の子の様な声を出しました。

「赤ずきんよ。ケーキとブドウ酒を持って来たの。開けてちょうだいな」

 それを聞いたおばあさんは、うれしそうな声で、

「おや、赤ずきんかい。さあさあ、カギはかかってないから、戸を押して入っておくれ。おばあさんは体が弱っていて、ベットから起きられないからね」

「そうかい。それじゃあ、遠慮なしに」

オオカミは戸を押し開けると、ベッドに寝ているおばあさんに飛びかかりました。

 オオカミは、怖さのあまり気を失ってしまったおばあさんの着物とずきんを取ると、あとはパクリと、おばあさんを丸飲みにしてしまいました。

 それからオオカミは、おばあさんの着物を着て、おばあさんのずきんをかぶり、ベッドの中へ潜り込みました。

 その頃、赤ずきんはまだ花を取っていましたが、やがて手に持ちきれないほどたくさん取ってしまうと、やっとおばあさんの家へ行く事を思い出しました。


ベルトルト(……今回は短いな……)

ベルトルト(しかしオオカミは最悪だね………)

ベルトルト(自分の都合で人を食べるなんて………ん?)

ベルトルト(自分の都合で人を………?)

ライナー「何読んでんだ?」

ベルトルト「ああ、赤ずきんだよ、途中までだけどね」

ライナー「あぁ、前にユミルが書いてたやつか」

ライナー「続き、知りたいかベルトルト?」

ベルトルト「え!?知ってるの!?」

ライナー「まぁ、ザッとだけな」

さて、再開します


ベルトルト「教えてくれ!ライナー!」

ライナー「しゃーねーな……」

ライナー「……赤ずきんはその後、バーサン家まで行くんだ」

ライナー「んで、バーサンの格好したオオカミと出会うんだが」

ライナー「赤ずきんはオオカミをバーサンと思っちまうんだな」

ライナー「でも、それにしちゃ様子がおかしいと」

ベルトルト「まぁ、オオカミだしね」

ライナー「てことで、オオカミに質問しまくるんだ」

ライナー「でもオオカミはその質問一つ一つに嘘ついてくんだ」

ライナー「で、その嘘に騙された赤ずきんがオオカミに食べられて、終わりだ」

ベルトルト「なんて酷い………」

ライナー「まあこんな感じだ、話によっちゃまだ続きがあるらしいんだが……」

ライナー「俺は忘れちまった」

ベルトルト「それだけでも十分だよ、一応これで物語は全てなんだろ?」

ライナー「まあ、そうだな」


ライナー「それよりも、ベルトルト今日はどこまで進んだんだ?」

ベルトルト「しつこいよライナー」

ライナー「いいじゃねーか」

ライナー「ハグですかー?キスですかー?ペッティングまでやっちゃいましたかー?」

ライナー「それとも本番……

ベルトルト「ライナー、黙ろうか」ゴゴゴゴゴ

ライナー「」


ーー数日後、朝食時ーー

ライナー「ダメだ、ベルトルトの奴何も教えてくれねえ」

クリスタ「でもそれってうまくいってるってことじゃない?」

ライナー「なるほど!微笑ましいですな~」

クリスタ「あれ?ライナーは私じゃ嫌なの?」

ライナー「いえいえとんでもない」


ベルトルト(……なんとなく、ライナーがみんなと仲良くする理由がわかるようになってきた)

ベルトルト(………ユミルのおかげかな)

アニ「………………」


アニ「………ベルトルト、少し話がある」

ベルトルト「え?僕?」

アニ「104期生にベルトルトが二人もいるのかい?朝食後に倉庫で」スタスタ

ベルトルト(アニが……何の用だろ………)


ーー倉庫ーー

ベルトルト「どうしたんだい?いきなり呼び出して?」

アニ「話は簡単、明日あんたに巨人化してもらいたいの」

ベルトルト「!!」

アニ「別に壁は壊さなくてもいい」

アニ「ただ、これから104期生が兵士になっていくこの時期に、ちょっと存在を示しとかないとね」

ベルトルト「……それは、絶対なのかい?」

アニ「はあ?何言ってんのあんた?」

アニ「あんたもライナーと同じクチかい?」

ベルトルト「………………」

アニ「話はそれだけだし、私は戻るよ」

ベルトルト「………………」

アニ「ねぇベルトルト」

アニ「………戦士って、なんなんだろうね……」スタスタ

ベルトルト「…………………」


ベルトルト「…………戦士………」

ベルトルト(………そうだ、そうだよ僕は戦士じゃないか)

ベルトルト(ライナーはいざ知らず、僕が戦士であることには変わりないじゃないか)

ベルトルト(今までみんなと仲良くしてきたのは、いけないことじゃないか)

ベルトルト(いずれみんな殺すのに、仲良くなんかなっちゃダメじゃないか)

ベルトルト(………………)

ベルトルト(……嫌だ!殺したくない!このままがいい!)

ベルトルト(なぜだ!?なぜ人と仲良くなれない!?)

ベルトルト(戦士なんて辞めてしまえばもう僕は辛い思いをしなくていい)

ベルトルト(………………)

ベルトルト(ダメだ、そんなことしたら今まで殺してきた人はどうなるんだ)

ベルトルト(…………そう簡単には肩の荷はおりないのか?)

ベルトルト「…………くそったれが!」


ユミル「なんだ?どうしたんだベルトルさん?」

ベルトルト「え!?ゆ、ユミル………いつからここに……?」

ユミル「いや、たまたま通りかかっただけだが?」

ベルトルト「そうか……」

ユミル「で、なにかあったのか?」

ベルトルト「…………いや、なんでもないよ」

ユミル「お前、くそったれって叫んどいてそりゃねーだろ」

ベルトルト「……ユミル、少し一人にさせてもらえるかい?」

ユミル「ふーん、恋人の私にも話せないことか」

ベルトルト「……ごめん」

ユミル「いいさ、人間言いたくないことは星の数ほどあるもんだ」スタスタ

ベルトルト「………………」


ーー翌日、壁の上ーー

ーーーー
ーーーーーー
エレン「はあ?調査兵団にするって!?」

コニー「あぁそうだよ!」

ミーナ「エレンの昨日の演説が効いたみたいね」

コニー「うるせー!俺は自分で決めたんだよ!」フキフキ

トーマス「そう照れるなよ、お前だけじゃない」スタスタ

ワイノワイノ

ベルトルト(……平和だな~)

ベルトルト(壊したくないなぁ……)

ベルトルト(はぁ……)

ガッ!



超大型巨人「シュゥゥゥゥゥ」ヌボォォォォォ

エレン「な…超大型巨人!?」

コニー「これがか!?」

エレン「クソ!お前らどけ!!」バッ

ベルトルト(もういいかな……)

ベルトルト(僕はこんなことしたくないんだ……)

エレン「よぉ……」

ベルトルト(……ん?エレン……?)

エレン「5年ぶりだな……」

ベルトルト(ダメだエレン!それ以上近づくと僕の熱さで……!)

エレン「ううぉぉぉぉ!!」バシュッ

ベルトルト(うお!?)バッ


ズガガガガガァァン……


ベルトルト(しまった!避けようとして壁の上を……!)

ベルトルト(怪我人は!?誰かに当たったのか!?)

エレン「まだまだ!でぇやぁぁぁ!」

ベルトルト(これ以上この姿だと、誰かに危害が及ぶ……)

ベルトルト(……もう誰も殺したくない!)

ベルトルト(戦士なんて……)

ベルトルト(戦士なんてクソ食らえだ!)バシュッ



シュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ………


エレン「くそ!蒸気で前が見えねぇ!」

モクモクモクモク……

エレン「な……消……えた……!」

ミーナ「超大型巨人が消えた!!」

コニー「エレン!お前が倒しちまったのか!?」

エレン「……………」

エレン「違う…5年前と同じだ…」

エレン「こいつは突然現れて突然消えた…!!」


ーー数日後、どこかのどこかーー

ベルトルト「………」

アニ「あんたそこにいたのかい、探したよ」

ベルトルト「…………」

アニ「なんだいあのザマは?」

ベルトルト「…………なにも言わないで欲しい」

アニ「いや、言わせてもらうよ」

アニ「あんたは壁内の人間と仲良くしすぎやしないかい?」

ベルトルト「………!!」

アニ「故に、あんなザマになった、違う?」

ベルトルト「……………」

アニ「…………もういい」

ベルトルト「え?」

アニ「あんたに動く気無いなら私がやる」

ベルトルト「!!」


ベルトルト「ちょっと待ってよアニ!」

ベルトルト「そりゃ確かに故郷は大事かもしれないけどさ」

ベルトルト「もうこんなこと止めにしないか?」

アニ「……………」

ベルトルト「故郷とか使命とか戦士とか」

ベルトルト「そんなの全部僕らの勝手な事情じゃないか!」

ベルトルト「そんなの……そんなのべリックを殺した、故郷を襲った巨人たちと同じじゃないか」

アニ「………もういい、分かった」スクッ

アニ「……あんたが、その場しのぎの正論振り回して、現実から逃げる軟弱者だってことがね」スタスタ

ベルトルト「ア、アニ!」

ちょっと切れます

再開します!!


………それから"色々"あったが、僕らは卒業した……

……卒業してからも色々あって、僕は調査兵団に配属されることになった

すると、ユミルも調査兵団にいた………

もちろん、付き合ってるということもあり、調査兵団になってからも、ユミルとは愛しあった

しかし、赤ずきんはなかなか更新しなかった

そりゃ、毎日忙しくなったし当たり前だけど……

あの日、ライナーから物語の結末を聞いたとはいえ、やはりユミルの書いた赤ずきんを僕は読みたかった……

赤ずきんは、僕とユミルにとって特別な物になっていた

アレが無ければ、今頃僕とユミルは愛し合ってはいないからだ

………と、調査兵団に入っても訓練時代と変わらずユミルと愛し合っていた


……が、この前、ついにアニが行動した

僕としてはもう止めて欲しかった

こんなことして誰に得があるというのだろうか、なぜ僕等は人間と仲良くなれないのか

…………この時僕は、自分がもう戦士でないことに気がついた……

でも僕は後悔はしない……していない…

ライナーだってもう戦士じゃない、僕だってもう疲れたんだ

戦士なんて捨ててしまえば楽になる……

何もかも忘れてみんなと、そしてユミルと一緒にいたい……そう思った………

そして、アニのことを少し心配しつつも、僕は戦士であることを捨て、普段の、ユミルやみんなとの生活に戻った……


全てを忘れてみんなと過ごす生活は、僕にとって最高だった

今まで一瞬たりとも力が抜けなかった肩も、回しっぱなしの頭も、全てがリラックスできた…

いや、全てではないかな……

稀に、今まで殺してきた人たちのことが脳裏に浮かぶ……

しかし、そんな物も目の前の幸せの前では無力だった……


しかし昨日、驚くべきことが判明した

なんとユミルが巨人だったのだ……

もちろん僕はビックリしたが、僕だって元は巨人だ、たいして気にはしない

ユミルは怪我しているが、このまま壁内へ帰ってまたユミルと普通の生活に戻る………はずだった


そして、数時間前………

ーーーーーー
ーー壁の上ーー

ライナー「エレン……話がある……」

エレン「あ?あぁ……」スタスタ

ライナー「ベルトルトも、来てくれ……」スタスタ

ベルトルト「??」スタスタ


ーーー
ーーーー

ライナー「俺達は5年前………壁を破壊して人類への攻撃を始めた」

ライナー「俺が鎧の巨人で、こいつが超大型巨人ってやつだ」

エレン「は?お前何を言って……」

ベルトルト「ラ、ライナー!!」

ベルトルト(どういうつもりだライナー!今更戦士にでもなるつもりか!?)

ライナー「俺達の目的は、この人類全てに消えてもらうことだったんだ」

ライナー「だが………そうする必要はなくなった………」

ライナー「エレン…………お前が俺たちと一緒に来てくれるなら、俺達はもう壁を壊したりしなくていいんだ」

ライナー「わかるだろ?」

ベルトルト「ライナー!君はどういう……」

ライナー「だから俺達と一緒に来てくれって言ってんだよ!!」


ライナー「急な話ですまんが、今からだ」

エレン「今から!?どこに行くんだよ??」

ライナー「そりゃ言えん………だが………まぁ、俺達の故郷ってやつだな」

ベルトルト「ライナー!!」

ライナー「ベルトルト……分かってくれ」

ベルトルト「分かるわけないじゃないか!君は何をしてるか分かってるのか!?」

ライナー「黙っててくれベルトルト!」

ベルトルト「くっ………」

ライナー「で?どうなんだよエレン、悪い話じゃないだろ」

ライナー「ひとまず危機が去るんだからな」

エレン「………お前さあ、疲れてんだよ」

ベルトルト「そうだよ!街へ帰ろう!みんなが待ってる」

ライナー「ベルトルト……お前………」


ベルトルト「帰って寝ればそんな幻覚も消えるよ」

ベルトルト「さあ早く帰ろう!」

エレン「何だったら医療班に見てもらえよ?」

ベルトルト「そうだよ、精神管理も兵士の重要な任務だよ?」

ライナー「おい………」

ベルトルト「ライナーは将来分隊長って期待されてるんだから、しっかりしないと」

ライナー「ベルトルト………」

エレン「しっかしいいよなライナーは」

ベルトルト「本当だよ、分隊長なんてそうそうなれるもんじゃないよ」

ライナー「ベルトルト!!!」

ベルトルト「…………な、なんだよいきなり大声出して」


ライナー「ベルトルト、悪かった!俺が全部悪い!」

ベルトルト「なんで謝るんだよ!それより早く団長の所へ……」

ライナー「俺がもっとしっかりしていれば……」

ライナー「お前は……こんな半端なクソ野郎にならずにすんだのに……!!」

ベルトルト「な!………あっ…」

ライナー「だから俺は……戦士として……」

ライナー「最後まで責任を果たす……!!」

ベルトルト(…………そ、そうか僕は戦士だったんだな……)

ベルトルト(あれ?でももう戦士はやめたよね……ライナーも)


ベルトルト(ライナー、君は……戦士だったのか……!?)

ベルトルト「………ライナー」

ベルトルト「……や……やるの?…今?…ここで?」

ベルトルト(……嘘だと言ってくれ!!僕はもう……戦士じゃない!!)

ライナー「あぁ!!」

ベルトルト(………う……うそだ……)

ライナー「勝負は今!!」

ライナー「ここで決める!!」ザッ

ベルトルト「ライナー!やめ……」

ーードォッ…


ミカサ「…………!!」バッ…!

ライナー「ぐあぁ……!!」ザシュゥ

ベルトルト「ライナー!!うっ……!」ブシャァァ

ベルトルト「ライナー!やめろ!!ライナー!!」

ベルトルト(まずい!僕も肩をやられた!このままでは巨人化してしまう!)シュゥゥゥ

ベルトルト(ダメだ!やめろ!!僕は戦士じゃない!巨人になんてなりたくない!!)シュゥゥゥゥゥ……

ライナー「ぐっ…ううぉぉぉぉ!!」シュゥゥゥゥゥ

ベルトルト「やめろぉぉぉぉぉ!!」


ーーーーカッ……!


…………皮肉にも、訓練時代にユミルと夕日を見たあの壁の上での出来事だった………

僕は正体がバレた以上、ここにはいられなくなった……

もう幸せな日々も失ってしまう……

でもユミルとは離れたくなかった

…………ユミルが巨人だからという理由は通じない

我が故郷にとって、認めた者以外の異人が故郷に入ることは、大変危険であった

エレンは、故郷からの命令だ、持ち帰ってもいい、むしろ持ち帰らねばならない

が、ユミルはそうではない

だが、僕は連れて来てしまった………

完璧に僕の個人的な特別感情で、だ…………

ーー巨大樹の森ーー

……そして、今に至る)

ベルトルト(……僕はここにきて驚いたことがある)

ベルトルト(ライナーがまだ戦士だったこと……)

ベルトルト「どうして?」

ベルトルト「君は訓練時代に戦士を捨てたんじゃなかったのか?」

ライナー「……俺が戦士であることをいつ捨てた?」

ベルトルト「……じゃあクリスタと付き合ったり、他の人たちと仲良くしてたのはなんなんだ!!」

ベルトルト「なぜ戦士でありながらあんなことができる!?」

ベルトルト「なぜだ!?答えろライナー!!」


ライナー「………さあ、なんでだろうな……」

ライナー「ただなベルトルト、お前はもう、戦士じゃねえ」

ベルトルト「それは僕がユミルを連れた来たからか?」

ライナー「それもある」

ライナー「だがな、それ以前にお前は優しすぎるんだよ」

ベルトルト「………優しい?……この僕が?」


ライナー「そうだ」

ライナー「お前が訓練時代に周りの人間と仲良くできなかったのは、これからの任務のため」

ライナー「そして、俺たちが今まで殺したきた人のためだろ?」

ベルトルト「あぁ……」

ライナー「それが、優しいんだよ」

ベルトルト「…………え?」

ライナー「別に何人殺そうが幸せになりゃいいじゃねえか」

ライナー「いっぱい人を殺してきたから?その人たちの幸せを奪ったから?」

ライナー「俺にはそんな考え方はできん」

ライナー「殺した、死んだ、俺にはどうでもいいことだ」

ベルトルト「なぜ!?」

ライナー「俺は戦士だからな、罪悪感がないらしい……」

ベルトルト「!!」


ライナー「今までお前が幸せになろうとしなかったのは罪悪感があったからだろう?」

ライナー「それが優しいんだ、それがあるうちは戦士じゃない」

ライナー「罪悪感が無くなったら終わりさ」

ライナー「人を殺そうがなんとも思わない」

ライナー「たがらこそ、後々殺すことになると分かっていても、あいつらと仲良くしてきた」

ライナー「お前は、そうじゃない」

ベルトルト「……………」

ライナー「お前は、戦士じゃない」

ベルトルト「……………」


ベルトルト(………………いや)

ベルトルト(僕は最近、幸せになろうとしていた、いや幸せだった!)

ベルトルト(今まで殺してきた人たちのことを考えずに、僕は……)

ベルトルト(でも僕は……もう戦士じゃない)

ベルトルト(僕はいったい………… )

ベルトルト(戦士でもなく、罪悪感もない……)

ベルトルト(………考えてみれば結局、戦士を捨てたのは僕だけか……)

ベルトルト(戦士…………か……)

ベルトルト「………………」

ライナー「だがなベルトルト、戦士でなくとも責任はとってもらう」

ベルトルト「!?」


ライナー「お前はユミルを個人的感情で連れてきた」

ライナー「……お前がユミルを始末しろ」

ベルトルト「そ…んな!!」

ライナー「残酷だが、仕方ない」

ライナー「こればっかりはお前のミスだ、故郷に連れて行くわけにも行かない」

ライナー「だがここに残すわけにもいかない、壁内の人間に情報を残すことになる」

ベルトルト「…………」


ライナー「………群れを離れて、人のもとへ行きたくなったか?」

ベルトルト「…………?」

ライナー「だがな…………」

ライナー「人の皮を被って人と接したところで、オオカミが人になれるわけじゃない……」

ベルトルト「…………!」

ライナー「どんなに幸せでも、俺たちが殺してきた人のことが決して脳裏から消えることはなかったようにな……」



ベルトルト「…………………」



ライナー「……………やり方はわかるな?」

ベルトルト「うなじ…………」

ライナー「当たりだ、巨人化する人間は肉体が回復するが、うなじをやられりゃ終わりだ」

ベルトルト「……分かってる」

ライナー「エレンが目を覚ますまでにやれ」

ベルトルト「………………」






ベルトルト「…………………」

ベルトルト「………ユミル、ちょっと来てくれないか」

ユミル「………………………」

ユミル「…………分かった」


ザッザッザッ……


ーー少し離れた所ーー

ベルトルト「………………」

ユミル「………ベルトルさん、何て言えばいいか分かんねえんだろ?」

ベルトルト「……………うん」

ユミル「はぁ……仕方ねえな、殺されてやるよ」

ベルトルト「え?」

ユミル「どうせ反抗しても無駄だろうしな、なにちょっと死ぬのが早くなるだけだ」

ユミル「いずれはみんな死ぬもんさ」

ベルトルト「………………」

ユミル「そういえばまだ最後まで読ませてなかったな、赤ずきん」

ベルトルト「………うん」

ユミル「教えてやるよ、"少し長い"がな」

ベルトルト「…………」


ユミル「赤ずきんがおばあさんの家に行ってみると入り口の戸が開いていたので、赤ずきんは不思議に思いました。」

ユミル「赤ずきんが家の中へ入ると、いつもと違った、変な匂いがする様な気がしました。」
 
ユミル「でもそれが、オオカミの獣の匂いだとは気がつきません。」

ユミル「『こんにちは、おばあさん』と赤ずきんが大きな声で挨拶しましたが、何の返事もありません。赤ずきんは、ベッドに近づきました。」

ユミル「赤ずきんは思い切って、おばあさんに尋ねてみました。」

ベルトルト「……ぁぁ………!!」


ーーーーーーーー

ライナー『でもオオカミはその質問一つ一つに嘘ついてくんだ』

ーーーーーーーー

ユミル『おばあさん、おばあさんの耳は、ずいぶんと大きいのね」』

ユミル「すると、おばあさんに化けたオオカミが言いました。『そうとも、お前の言う事が、よく聞こえる様にね』」

ベルトルト「……はぁ……はぁ………」


ユミル「赤ずきんはさらに尋ねます。」

ユミル『それに目が大きくて、光っている。何だか怖いわ』

ユミル『怖がる事はないよ。可愛いお前を、よく見る為だから』

ベルトルト「はぁ…………はぁはぁ……」

ーーーーーーーー

アニ『あんたが、その場しのぎの正論振り回して、現実から逃げる軟弱者だってことがね』

ーーーーーーーー

ユミル『それに、おばあさんの手は、こんなに大きかったかしら?』

ユミル『そうだよ。大きくなくては、お前を抱いてあげる事が出来ないもの』

ベルトルト「…はぁあはぁあ……んぐっ……はぁあはぁあ」グッ


ユミル『それから何と言っても、お口。おばあさんのお口があんまり大きいので、びっくりしちゃったわ』

ーーーーーーーー

ライナー『で、その嘘に騙された赤ずきんがオオカミに食べられて、終わりだ』

ーーーーーーーー

ユミル『そうとも。大きくなくては、お前を…………お前を食べられないからさ!!』


ベルトルト「んぅうぅぉおおあああああぁぁぁぐぅおおおおぉぉ!!!!」
 








ーーーザシュゥ……













ライナー「………そしてオオカミは、赤ずきんを食べた」

ライナー「赤ずきんの話には、続きがあるとも知らずに………」




エレン「………………」パチッ ムクリ

ライナー「起きたか………」





はい!終わりましたーー!!

先に言っておきますがjin-rohではありません

俺なんかが押井ワールドを再現できるわけないじゃないですか

駄文長々とすみません

今まで読んでくれた人!!本当にありがとうございました!!

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年03月15日 (日) 05:42:27   ID: Z8Pl9Ow_

童謡じゃなくて童話では。

2 :  SS好きの774さん   2018年01月19日 (金) 23:18:19   ID: v2-jhv0J

えハッピーエンドやないの?

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom