ココア「プリキュアって、可愛いよね♪」 (38)

チノ「ココアさん、喋ってる暇があったらさっさと仕事してください」

ティッピー(まぁ、今は客がおらんけどな)

リゼ「ココア、お前が言った「プリキュア」って、変な怪物が現れた後に駆け付けてくる、ヒーロー少女の事だろ?」

ココア「そうだよ♪ みんな、強くてかっこいいって言うけど、私は強くて可愛いって思ってるよ」

チノ「私はテレビで見た程度でしか分かりませんが・・・」

リゼ「私もだよ。けど、あの強さに俊敏さ、機敏さに近接格闘が得意なのは、軍人の娘として興味がそそられるよ」

チノ「ですが、そのプリキュアとは、一体何者なのでしょうか?」

リゼ「さぁな。まぁ、人助けをしてるから、別に害はないだろ」

チノ「・・・そうですね」

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みゆき「さぁやってきたよ、木組みの街ー! 私たちはここで評判の喫茶店を訪れる予定だよ」

あかね「って、誰に説明してんねん」

やよい「みゆきちゃん、楽しそうだね」

なお「あー、腹減った。ねぇ、早く例の喫茶店、行こうよ~」

れいか「確か、ラビットハウス、でしたね」

ーーーバッドエンド王国ーーー

ウルフルン「けっ、暇だぜ。んっ?」

雑誌の記事「喫茶店「ラビットハウス」。美味しいコーヒーの種類が揃っていて、お客さんに大評判。場所、木組みの街・・・」

ウルフルン「喫茶店・・・美味しいコーヒーだぁっ? ふん、まぁ暇つぶしにそのコーヒーとやらでも飲みに行ってみっかぁー」

ココア「それでプリキュアはね・・・」

リゼ「さっきからプリキュアの話ばかりだな! そろそろ、別の話題でmガチャンっ♪

チノ「あっ、お客さんです。いらっしゃいませ!」

みゆき「わぁー、ここがラビットハウス。凄い、おしゃれな喫茶店だねー」

やよい「うん。なんかレトロな感じがいいよね♪ 絵の創作意欲が湧いてきそう」

あかね「ウチのお好み焼き屋よりも広いやん」

チノ「あの?」

れいか「すみません。皆さん、騒ぎ過ぎですよ」

なお「すいませーん。注文、いいかな?」

チノ「いつの間に!?」

れいか「なお。まだ店員さんが案内をされていないのに、いきなり座るのは失礼にあたりますよ」

みゆき「私はね、カフェオレとナポリタンで! やよいちゃんは?」

やよい「私は・・・みゆきちゃんと同じもので」

あかね「ウチもみゆきたちと同じもんでええよ」

れいこ「わたくしはコーヒーというものが良く分かってはおりませんので、ひとまず紅茶とサンドイッチをお願いします」

なお「あたしはカフェオレに、ナポリタンとサンドイッチ、ケーキにホットケーキ。後、特製トーストで!!」

あかね「ちょっ、どんだけ食べる気なんやっ!?」

なお「ずっと動いてたから、腹が減るんだよ!」

チノ「かしこまりました。注文を繰り返します、カフェオレ4つに紅茶が一つ、ナポリタン4つにサンドイッチが2つ、ケーキとホットケーキ、特製トースト1つずつですね! ご注文は以上でよろsキャンディ「キャンディがまだだクル!」

みゆきたち「!?」

チノ「えっ?」

みゆき「あわわっ!! な、なんでもありません!」

やよい「キャンディ。」ボソッ

キャンディ「むぐぐ・・・」

チノ「そうですか・・・。では、少々お待ちください」

あかね「キャンディ。赤の他人の前では声をあげるなや!」

キャンディ「だって、キャンディも喫茶店は初めてだから、何か食べたかったクル」

みゆき「キャンディ、私のを分けてあげる」

れいか「なんだか冷汗をかいてしまいました」

ーーー厨房ーーー

チノ「なんだか変なお客さんですね・・・」

リゼ「今のが、か?」

チノ「はい。急に「まだだ」って声が聞こえたと思ったら、なんでもありませんとか、言動が妙だったもので」

ココア「だったら、今度は私が行って来るよ。チノちゃんに危ないおもいをさせたくないからね」

チノ「ココアさんが行ってくれるなら一応、任せますが。店の迷惑になるようなことは絶対にしないでくださいね」

ココア「私って信用されてないのっ!?」

ココア「おまたせしましたー♪」

なお「おぉっ、来た。さっそく、いただきまーす!」

なお「美味い、これも美味い!!」モグモグ、ガツガツ

れいか「なお、行儀が悪いですよ」

あかね「まぁっ、ええんやないか」

やよい「うん。このカフェオレ、美味しいよ♪」

ココア「気に入ってくれた!」

みゆき「えっ?」

ココア「先の子が入れたコーヒーは美味しいんだよ。ここのマスターの孫娘なんだけどね!」

みゆき「あっ、そうなんですか」

ココア「うん。それにしても可愛いね! 中学生?」

みゆき「はい。中学2年生です」

ココア「じゃあ、チノちゃんと一緒だね! チノちゃーん、このお客さん、皆チノちゃんと同い年だってー!」

チノ「ココアさん。あまり余計な事は言わないでください」

リゼ「さっそく始まったな。ココアのいつもの奴が」

みゆき「ココアさんとリゼさんって高校生なんですかっ!?」

リゼ「あぁ。まぁ、ココアは一年生で、私が二年生だけどな」

れいか「ということは、リゼさんは年上、という訳ですね」

やよい「チノちゃんって可愛いねー♪ 私達と同じ学年なのに、この可愛さはないよぉ」

チノ「ありがとうございます(私ってそんなに可愛いですかね?)」

あかね「それに経営者の娘とは、ウチと同じやな!」

チノ「あかねさんもですか?」

あかね「ウチは実家がお好み焼き屋やから、それが一緒なんや」

なお「・・・・」モグモグ

ティッピー(どうでもよいが、このお嬢ちゃん良く食べるのう)

やよい「それと・・・チノちゃんの頭に乗ってるものも、可愛いね!」

ココア「そうでしょ! ティッピーって言うんだ。うさぎなんだよ」

みゆき「えっ、これってうさぎなのっ!?」

れいか「確か、「アンゴラウサギ」だったかしら?」

チノ「ティッピーの種類をご存知とは、驚きです!」

あかね「れいかは、才女やからな」

リゼ(れいかって、シャロと同じ秀才か・・・)

ココア「そういえば、みゆきちゃん、可愛いぬいぐるみ持ってるよね!」

みゆき「あっ、これ? うん。お気に入りだからいつも持ち歩いててね。」

キャンディ「・・・・」ピクピク

みゆき「キャンディ。怒っちゃダメだよ」

ココア「ねぇ、ちょっとだけでいいから、触ってもいい?」

みゆき「じゃ、ちょっとだけ・・・」

やよい「ねぇ、チノちゃん。そのティッピー、触ってもいい?」

チノ「やよいさんは一杯頼みましたので、一回だけですが、どうぞ!」

やよい「わぁー、柔らかいね~♪」

あかね「次、ウチや!」

ココア「このぬいぐるみ、本当に可愛いね。触り心地も最高だよ♪」

キャンディ「・・・・」ピクピク

みゆき「こ、ココアさん。そろそろ・・・」

やよい「あっ、あかねちゃん、勝手にっ!?」

あかね「やよいはもう触ったやろ。いい加減ウチに触らせてぇな」

ティッピー「・・・・」ピクピク

チノ「やよいさん、あかねさん。あまり乱暴には」

キャンディ・ティッピー「「いい加減にしろクル!(いい加減にしろいっ!)」」

ココア・あかね・やよい「!?」

ココア「今、喋らなかった、このぬいぐるみっ!?」

あかね「喋ったでえ、このうさぎっ!?」

みゆき「わ、私の腹話術だよっ!」

チノ「私の腹話術です」

みゆき・チノ「えっ?」

れいか「お互いに腹話術が出来る、なんて奇想天外です(キャンディの方はみゆきさんが誤魔化した事で分かりますが、一方のアンゴラウサギさんはどういう仕組みなのでしょうか? 本当に腹話術なのでしょうか??)」

リゼ(チノの腹話術は分かるが、もう一方のぬいぐるみの事は妙な感じがする)

みゆき「チノちゃん、凄いね。腹話術が出来るなんて」

チノ「いえ。みゆきさんの方こそ」

やよい「チノちゃんとみゆきちゃん、なんか仲良くなってるね」

なお「・・・・」モグモグ

?「女性同士で楽しく会話をする・・・まさに青春ですねー!」

やよい「んっ?」

ココア「あ、青山さん!」

チノ「青山さん、いつの間に店内に!?」

青山「さっき入って来たばかりなんですよ。けど、チノさんたちは今、そちらの方たちに夢中だったみたいですから、いつ私に気が付くのかと思って、見ていましたー」

リゼ「いやっ、見ていないで、一言声を掛けた方がいいんじゃないかっ!?」

れいか「あのぅ、そちらの綺麗な方は一体誰なんでしょうか?」

ココア「あっ、紹介するよ。ラビットハウスの常連さんで、小説家の青山さんだよ!」

青山「どうもー、青山ブルーマウンテンです。よろしくお願いします」

れいか「青山ブルーマウンテンと仰りますと、もしやあの「うさぎになったバリスタ」という作品の?」

青山「あっ、知っていましたか。そうなんです、私その作者です」

みゆき「うさぎになったバリスタ?」

あかね「なんやそれ?」

やよい「私は聞いた事があるよ。確か、映画化もされているんですよね?」

青山「恐縮ながら・・・」

みゆき「へぇー、凄いんですね。映画になるなんて!」

れいか「映画にもなった人気小説の作者に会えるなんて、かなりの幸運ですね」

ガチャンっ♪

チノ「あっ、またお客さんです。いらっしゃいm」

ウルフルン「・・・・・」

みゆき「あっ!?」

キャンディ(ウルフルン、クル!)

ウルフルン「チッ、なんだ、お前らもいたのか」

ココア「なにっ、狼の着ぐるみっ!?」

リゼ「なんか怪しいな。スパイか何かかっ!?」

ウルフルン「はぁっ? それよりコーヒーって奴をさっさと入れろ!」

チノ「い、いきなり、なんですかっ!?」

ウルフルン「いいからさっさとコーヒーを入れろよっ! 俺さまは気が短けぇんだ!」

リゼ「えらそうに言うなっ! さっさと正体を現せ!!」

やよい「ちょっと、チノちゃん達に迷惑を掛けるのはやめてよ!」

ウルフルン「あぁん?」

あかね「せや、やよいの言う通りや」

ウルフルン「いちいちうるせぇな! もういい、勝手に飲んでくぜー」

ココア「ちょっと、いきなりっ!?」

ウルフルン「・・・・」ゴクゴク

チノ「なんという侮辱でしょうか! サイフォンのままコーヒーを飲むとは・・・」プルプル

ウルフルン「んっ、ブッー!!!!」

一同「!?」

ウルフルン「まっじぃー。なんだこりゃあ、ぜんぜん美味くねぇじゃねぇかっ!!! 失敗作かよっ、ぺっ!!!」

リゼ「なんて奴だ!! チノがせっかく挽いたコーヒーを!!」

れいか「今の行為は、この喫茶店への冒涜です!」

ウルフルン「うるせぇっ! よくもまずいもん飲ませてくれたじゃねぇか・・・仕返しにテメェらのバッドエナジー、貰うぞっ!!」

ウルフルン「世界よ。最悪の結末、バッドエンドに染まれ!白紙の未来を黒く塗りつぶすのだ」

ココア「私、本当にいらない子なんだ・・・」ブツブツ

チノ「ココアさんは、本当にしょうがないココアさんです・・・」

リゼ「どうして、私は普通の女子高生として見て貰えないんだ・・・」

ティッピー「わしはどうしてうさぎに・・・」

青山「なんででしょう、スランプの時みたいに、急に落ち込むのは、なぜでしょうか・・・」

みゆき「あぁっ、皆がバッドエンド状態にっ!?」

あかね「ここだけやない。みゆき、外見てみぃや!」

ーーー外ーーー

千夜「あぁ、私はだめな人間。最後まで皆の足を引っ張ってしまうもの・・・」

シャロ「もうやってらんないっすよー・・・」

マヤ「なんだか今日は、テンションが・・・」

メグ「くる、くるりん・・・」

ウルフルン「ウルッフッフッフ。人間どもの発したバッドエナジーが、悪の皇帝ピエーロ様を蘇らせていくのだ!」

みゆき「これ以上、好き勝手はさせないよ」

キャンディ「変身クルー!」

なお「あー、美味しかったー♪」

なお以外の一同「」ズルっ!?

なお「あれっ、皆、どうしたの?」

れいか「なお。もしかして、今までの事、全部把握していなかった・・・という訳ではありませんよね?」

なお「んっー、確かこの喫茶店の店員があたし達と同じ年とかって部分は聞き耳を立ててたけど、後は・・・分からない?」

あかね「なお・・・」

なお「いやー、あたしって多くの食べ物を食べている時、上の空になることがたまにあってさぁ・・・」

やよい「なおちゃんって、たまに緊張感がない時があるよね」

みゆき「なおちゃんのせいで、はっぷっぷー」

なお「なんか今日のあたし、いじられ役になってない?」

キャンディ「とにかく、仕切り直しだクル。皆、改めて変身クルー!」

喫茶店の外に移動してから・・・

レディ?

一同「プリキュア、スマイルチャージ!」

ゴー!

ハッピー「きらきら輝く、未来の光。キュアハッピー!」

サニー「太陽サンサン、熱血パワー。キュアサニー!」

ピース「ピカピカぴかりん、じゃんけんポン。キュアピース!」

マーチ「勇気凛々、直球勝負。キュアマーチ!」

ビューティ「深々と降り積もる、清き心。キュアビューティ!」

一同「5つの光が導く未来!輝け、スマイルプリキュア!!」

ウルフルン「フンっ、出でよ、アカンベェ!」

アカンベェ(コーヒーサイフォン)「あかんべぇ~」

ピース「サイフォンがアカンベェにっ!?」

ウルフルン「お前らプリキュアを倒すついでに、こんな邪魔な店をぶっ壊してやるぜ!」

サニー「なんやとっ!」

ビューティ「このような良きお店を壊すなんて、言語道断です!」

ウルフルン「うるせぇっ、マズイものを出す店なんか必要ねぇっ。大体、雑誌か何かで大評判だかなんだか知んねぇが、迷惑なんだよ。評判なんかで人間を幸せにするようなことがあったら、バッドエナジーを集めるオレたちには大迷惑・・・しいてはそれが目障りなんだよっ!!」

ハッピー「そんな勝手な理由でチノちゃんのお店を壊そうとするなんて、許せない!」

ウルフルン「行け、アカンベェ。さっさとあの店を壊しちまえっ!」

アカンベェ「あかんべぇ~」

サニー「まずいっ。喫茶店に進み始めたでえっ!?」

マーチ「美味しい物を提供してくれた、あの喫茶店を壊させてはしない! 行くよ、サニー」

サニー「おぅ!」

アカンベェ「あかんべっ」

サニー「プリキュア、サニーファイヤー!!」

アカンベェ「あかん・・・べぇー!」ジューッ!

サニー「なにっ、コーヒーでウチの技を消したやとっ!?」

マーチ「サニーの技が破られたなら、あたしは直球勝負で敵に突っ込むだけだぁっ!」

ビューティ「むやみに突っ込んではダメよ、マーチ」

アカンベェ「あかんべっ?」ジューーーっ!

マーチ「あちちちちちっっっー!?」

ビューティ「コーヒーサイフォンの表面温度はかなりのものですから、やはり近接は無理がありましたね」

ピース「えぇっ、技はコーヒーで消されるし、直接当てる攻撃もダメならどうしたらいいの?!」

ハッピー「でも、私達がここで諦めたらチノちゃん家の喫茶店は壊される。チノちゃんは亡くなったマスターのおじいちゃんや亡くなったお母さんの為に、お父さんと共に店を守っている・・・だから、喫茶店が壊されたら今までの頑張りだって全部無かったことになるんだよ。」

ウルフルン「へっ、それが何だって言うんだ? 店が壊されるだぁ・・・別にいいじゃねぇか。形ある物なんて、いつかは壊れちまうんだ! まぁ、いつかとは言わず、いますぐにでもぶっ壊すのが一番だけどな・・・ウルッフッフッフ!!」

ーーー店内ーーー

<ウルッフッフッフ!!

リゼ「」ピクッ!

ーーー外ーーー

サニー「ウルフルンっ!! くっそぅ、技使こうたから、力が・・・」ガクッ

ピース「サニー!」

ビューティ「火傷は大丈夫ですか、マーチ?」

マーチ「あぁ。ビューティが冷やしてくれたおかげで少しは楽になったよ」

ハッピー「あぁ、どうしよう・・・」

ウルフルン「へへっ、プリキュアが手も足も出せない、今。一気に楽勝だぜ。行け、アカンベェ。店を一気にぶっ壊せっー!!」

アカンベェ「あかんべぇー!」

ハッピー「やめてぇぇっっーーー!!」

?「待ってっ!!!」

アカンベェ「あかんべっ?」ピタッ

ウルフルン「あぁんっ?」

サニー「んっ、今の声は・・・」クルッ!

ピース「あっ、あれはっ!?」

リゼ「・・・・・」ドンッ!!

ビューティ「リゼさんっ!?」

上のコメントの返信です

ピースやビューティの技を使うという方法も考えましたが、クロスオーバー作品のプリキュアSSみたいにその作品の登場人物がプリキュアになるという、感じにしました。

ちなみにプリキュアに変身する予定の人物はリゼです。

ウルフルン「なんだとっ!? まさかバッドエンド空間の無気力状態を破ったってのかっ!!」

リゼ「色々と疑問に思う事や気になる事は多いが、ひとまずおいとくとして。おいっ、どうしてお前は私のバイト先「ラビットハウス」を破壊しようとするんだ?」

ウルフルン「フンっ、てめぇもプリキュアと同じ事を聞いてくるよなぁ・・・。面倒だが、言ってやるよ。邪魔だから、壊す。人を笑顔にするとかふざけた評判って奴を消す、ただそれだけだよ!」

リゼ「そんなふざけた理由で破壊を考えるとは、許せんな! それにラビットハウスが人々を笑顔にするから良い場所なんだ・・・だからそんな事は私がさせない!!」チャキッ!

ビューティ「あれはコンバットナイフっ!?」

マーチ「えっ!? ど、どうしてナイフをっ!? リゼさんって高校生じゃ?!」

リゼ「お前たちは例のプリキュアだな? まぁ、訳は後で話すよ。それよりもあいつとそこの化け物をなんとかすれば、ラビットハウスは助かるんだろう?」

ピース「え、えぇ。そうですけど」

リゼ「ならば、私が行く!」ダッ

ハッピー「あっ、リゼさん!?」

ウルフルン「ふん、ふざけた奴だ。生身の人間風情が、いきがるんじゃねぇ! アカンベェ!」

アカンベェ「あかんべぇっ!!」

リゼ「軍人の娘をなめるなっ!」ヒョイ

サニー「なっ、アカンベェの攻撃を普通に避けたやとっ!?」

リゼ「コーヒーを武器のように使うとは、食べる者を粗末に扱うと同じように冒涜だな! だが、隙だらけだ! そらっ!!」ザンッ!

アカンベェ「あかんべぇ!?」ピシッ!

ビューティ「なんとっ、コンバットナイフだけでアカンベェにダメージをっ!?」

マーチ「普通の女子高生だって言ってたのに・・・ダメージを与えるなんて凄い腕力だなっ!!」

ウルフルン「おいっ、人間相手にてこずってんじゃねぇ!!」

アカンベェ「あかんべぇーーーーー!!」ダッ!

リゼ「くっ!? さっきよりも攻撃のスピードが速くなった!! この短時間に成長するとは、化け物なのになんて奴だっ!」

ウルフルン「言えば出来るじゃねぇか! ほらっ、あの目障りな女をさっさとやっちまえー!」

アカンベェ「あかんべぇーー!」バシャッ!

リゼ「またコーヒーを飛ばす攻撃かっ! けど、さっきよりも速過ぎて避けきれないっ!?」

ビューティ「プリキュア、ビューティブリザード!」

カチンっ、ボトンッ!

ビューティ「大丈夫ですか、リゼさん?」

リゼ「コーヒーが氷漬けにっ!? けど、助かったよ、ありがとう」

ピース「そろそろ私のプリキュア、ピースサンダーで・・・」

ハッピー「いや、ここは私のハッピーシャワーで・・・」

リゼ「いや、待ってくれ! ここは私にやらせてくれないか?」

サニー「ど、どうしてや?!」

リゼ「勝手な理由でラビットハウスを無くそうとするあいつらが許せないからだ! 私はずっとラビットハウスで働いていて、ずっとチノたちと一緒に頑張って来た。そして、皆と共にコーヒーで笑顔になるお客さんを見て、楽しい事や何かで人を幸せにすることは良い事だと知った。だからこそ、私は自分の力で守りたいんだ、皆を幸せに出来る場所を!!」

ハッピー「リゼさん・・・」

ウルフルン「だから、無駄だって言ってんじゃねぇか。笑顔に出来る場所を守るとか抜かしてんなら、それはくだらない言い訳だよ」

ハッピー「下らなくなんかないよっ! ハッピーに出来る場所を守りたいって気持ちは、誰にだってあるもの・・・立派なものだよ!」

リゼ「あぁ、その通りだ! それに言い訳じゃない・・・私は本気でそう思ってる! 私は大切なものを守りたい・・・それは本心だ!!!」ピカー!

マーチ「あの光はっ!?」

キャンディ「クルーっ!? もしかして、ちみもプリキュア・・・6人目のプリキュアかクル!?」

リゼ「私の錯覚なのか・・・ぬいぐるみが喋ってるようなっ!?」

キャンディ「キャンディはぬいぐるみじゃないクル! それよりも早く「プリキュア、スマイルチャージ」って叫んで変身クルっ!!」

一同「えぇっー!?」

リゼ「な、なんだか、分からんが、とりあえず言う通りにやってみようっ!」

レディ?

リゼ「プリキュア、スマイルチャージ!」

ゴー!

ソルジャー「純真なる、熱き軍人。キュアソルジャー!」

ビューティ「本当に変身してしまいましたよ・・・!」

マーチ「リゼさんがプリキュアにっ!?」

サニー「なんやっ、ソルジャーって?」

ビューティ「英訳すると「軍人」や「兵士」って意味になります」

ピース「でも、凄い。カッコ可愛いよっ♪」

ハッピー「見た目も強そうだしね!」

ソルジャー「これがプリキュアというものか! 私がプリキュアになるとは・・・ココアが聞いたら100%びっくりするぞ(それにしてもテレビで見ていた以上に可愛いな、衣装がっ///)」

ウルフルン「チッ、新しいプリキュアだとっ! まぁいい、まとめてやっちまえ!!」

アカンベェ「あっかんべぇー!」

サニー「来るでえっ!」

ソルジャー「任せろっ! はぁっ!!」スッ!

サニー「リゼsいや、ソルジャーの右手に拳銃、左手にククリナイフがっ!?」

ビューティ「いかにも本当のソルジャーらしいですね」

アカンベェ「あかんべぇっ!」バシャッ!

ソルジャー「今ならスピードについていけて、攻撃にも対応が出来る! いくぞっ!! はあぁぁぁぁっっっーーーーー!!!」スパスパスパっ!

サニー「見えない程の速さでコーヒーの攻撃を粉々に切り裂いとるよっ!?」

ピース「いくら何でも速すぎるよぉっ!?」

ソルジャー「まだまだぁっー! はぁぁっっー!!」バキュン、バキュン!!

アカンベェ「あっかんべぇっ!?」ピシピシッ

ハッピー「凄い。一瞬でアカンベェを撃ち抜いてるっ! それも一秒に何百発もっ!!」

マーチ「これが新しいプリキュアの力か!」

ウルフルン「なにやってやがるっ!! やれーっ、あいつらをさっさと消せぇー!!」

アカンベェ「あかんべぇーっ!!」

ハッピー「あれだけ攻撃を受けたのに、まだ来るなんて!?」

マーチ「なんというっ、タフさだ!」

キャンディ「ソルジャー、プリキュアの浄化の力を使うクル!」

ソルジャー「あぁ。ここから一気に決めさせてもらうっ!」

ソルジャー「プリキュア、ソルジャーカット!!!」

ズバズバズバズバッ!!!

アカンベェ「あ・・・かん・・・べぇーーーーーっ!?」

ウルフルン「なんだとっ!?」

サニー「おぉっー、アカンベェを細切れにしおったぁっー!!」

ソルジャー「更にとどめだ!」スッ!

ビューティ「別の武器に変化しましたよっ!?」

ピース「あれは、ガトリングガンだよ!」

ソルジャー「プリキュア、ソルジャーパトリオットガトリング!!!」

ズ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨ドッッッーーーーー!!!

アカンベェ「あかーーんべぇ~~~!!」バシュウゥゥッ!

一同「やったーーー!」

キラッ!

ソルジャー「んっ、何か降ってきたぞ?」

キャンディ「クルー! これは新しいデコル、コーヒーデコルクル! さっそくデコルデコールに入れるクル」

ウルフルン「くっそぅ、次こそ勝つぜ! 覚えてろ、プリキュア!」バシュン

ソルジャー「待てぇー!!」

ハッピー「あっ、いいんですよ、追いかけなくて。私達が勝つといつもこうですから・・・」

ソルジャー「そうか。あっ!?」シュン!

キャンディ「スマイルパクトが消えたクル!」

リゼ「元に戻ったな!」

ビューティ「一体、どうしてでしょうか?」

マーチ「きっとリゼさんの守りたいって想いがバッドエンド状態を打ち消し、その影響で一時的にスマイルパクトが現れた、のかもしれないよ!」

サニー「それにしても強かったなぁ、ソルジャー」

ピース「テレビで見るヒーローみたいにかっこよかったよ♪」

リゼ「ありがとう」

その後・・・。

リゼ「成る程。テレビで見るプリキュアの正体は、やはりみゆき達だったのか!」

みゆき「リゼさん・・・それで・・・そのぅ・・・」

リゼ「ん?」

れいか「わたくし達がプリキュアであることは、どうか御内密に・・・」

リゼ「あぁ、分かったよ。理由どうであれ、私もプリキュアの事は純粋に応援してたんだ・・・。だから、お前達の事情は汲んで、な?」

やよい「ありがとうございます!」

みゆき達「ごちそうさまでしたー!」

ココア「ありがとうございました。皆、また来てねー♪」

なお「もちろん。美味しかったから、また来ますよ!」

あかね「自分、食べてばっかやん」

みゆき「チノちゃん、頑張ってね!」

チノ「ありがとうございます。頑張ります」

れいか「本当にありがとうございました。特にリゼさんには色々と」

リゼ「別にいいって。私も短い間だが、中々楽しめたよ」

やよい「あのぅ、これ、私から皆さんにですが・・・」スッ!

ココア「あっー、これって私達を描いたのっ!? 凄いーっ!」

チノ「確かに上手です・・・。やよいさん、よろしければ次来た時に私に絵を教えてはもらえませんか?」

やよい「え、えぇっ!? わ、私ってそんなにうまいかな・・・うーん、そうだね。いいよ、チノちゃん!」

チノ「ありがとうございます」

みゆき達が去ってから・・・数日後。

ココア「それでね、今日もテレビで見たけど、またプリキュアが・・・」

チノ「ココアさん、またですか?」

リゼ「ははっ、まぁ、いいんじゃないか?」

リゼ(みゆき達・・・いや、スマイルプリキュア。これから頑張ってくれ、私は応援してるからな!)

おしまい

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