海未「穂乃果に告白する勇気が出ない」(・8・)「ンミチャン!」 (9)

海未の部屋

海未「はぁ…今日も生徒会室で二人っきりだったのに、結局告白できずじまいでした…」

(・8・)「ンミチャン!」

海未「いつもあと一歩のところで私は駄目なんです。頭の中で色々考えてしまう」

(・8・)「ンミチャン!」

海未「トッリはいっつも同じ表情で、深く物事を考えてないように見えますね」

(・8・)「ンミチャン!」

海未「…なんだか間の抜けたトッリの顔を見ていたら、自分の悩みが馬鹿らしくなってきました」

(・8・)「ンミチャン!」

海未「ことりにチケットをもらいましたし、明日穂乃果を映画に誘ってみましょう。ことりも応援してくれているし、いつまでもへこんではいられません」

(・8・)「ンミチャン!」

海未「トッリ、私はやりますよ! 朗報を待っていてください!」

(・8・)「チュンチュン♪」



海未「穂乃果を誘ったところ、OKをもらえました」

(・8・)「ンミチャン!」

海未「アクション八割、恋愛二割の映画です! これなら穂乃果も寝ることはないし、私もなんとか見られます」

(・8・)「ンミチャン!」

海未「恋愛シーンが最後の方に寄っているということり情報なので、映画を見た後の余韻で穂乃果の頭は恋愛モードになってるはずです」

(・8・)「ンミチャン!」

海未「その後二人でスカイツリーに行く予定になってます! もちろん、事前に上まで登るチケットは購入済みです」

(・8・)「ンミチャン!」

海未「女園田海未、今回で決めてみせます! スカイツリーの頂上ラブアタックです!」

(・8・)「プワプワーオ♪」



海未「やりました、トッリ。園田海未、一世一代の勝負に勝ちました!」

(・8・)「ンミチャン!」

海未「恋愛映画後の雰囲気も上々。スカイツリーもちょうど人が少なめでした! オフシーズンを選んで良かったです!」

(・8・)「ンミチャン!」

海未「あとは最上階で夜景をバックにして、ロマンチックなムードで告白。もちろん穂乃果の返事はOKでした!」

海未「トッリがいつも話を聞いてくれたおかげで、勇気が出せました」

(・8・)「ンミチャン!」

今日はお祝いですよ! スカイツリーで話題の特性マカロンを買ってきました。最大満腹度が30%上がりそうな代物です!」

(・8・)「ンミチャン!」

海未「ん? 穂乃果から電話ですね。外で話してきますので、マカロン好きに食べててください! では」シュバッ

(・8・)「…」

(・8・)「ヤッパリ『ホノウミ』ナンダヨチュンナア…」

(・8・)「…」

(・8・)「…ンミチャン」

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海未「トッリ…非常に困ったことになりました」

(・8・)「ンミチャン!」

海未「今日の放課後、ことりに告白されたのです」

(・8・)「ンミチャン!」

海未「今日穂乃果からはじめて聞いたんですが、穂乃果もことりに恋愛相談をしていたそうです。どうやったら私と付き合えるか、という話を」

(・8・)「ンミチャン!」

海未「ことりは私達が両思いだと知り、自分の気持ちを押し殺していたのです」

(・8・)「ンミチャン!」

海未「私の告白が成功した後、自分が告白して振られ、それで諦められる。ことりはそう言ってました」

(・8・)「ンミチャン!」

海未「私はなんという残酷なことをしてしまったのでしょう。ことりが可哀想すぎます」

(・8・)「ンミチャン!」

海未「正直、ことりに告白されたときは気持ちが揺らぎました。私は浮気性ですね」

(・8・)「ンミチャン!」

海未「ずっと恋愛相談をして自分の心の中をさらけ出していたのもあって、ことりは私の最大の理解者でした。告白されてはじめてことりの存在の大きさを私は知ったのです」

(・8・)「ンミチャン!」

海未「不純と想われるかもしれませんが、私はことりも穂乃果と同じぐらい愛しています」

(・8・)「ンミチャン!」

海未「……でも、もう遅いですね。私に二人を同時に愛せるほどの器はない。それに、穂乃果を悲しませるわけにはいきません」

(・8・)「ンミチャン!」

海未「ごめんなさい、ことり…ううっ」ポロポロ

(・8・)「…」

(・8・)「ピイッ! ピイイイイッ!!!!」バタバタバタバタ

海未「ど、どうしたのですかトッリ、急に暴れて!! 落ち着きなさい!!」

(・8・)「コトウミナンダヨチュンナア!! コトウミナンダヨチュンナア!!」バタバタバタバタ

海未「トッリ、やめなさい! 気を沈めろ、落ち着けぇ! ああ、ああ、窓に!!」

どんがらがっしゃーん

(・8・)「ピィ、ピィ…」グッタリ

海未「トッリ、大丈夫ですか!! 怪我はありませんか!! 冷えてませんか!!」

(・8・)「ンミチャン…」

海未「よかった、どこも怪我してないようですね…ただ大きな音に驚いただけのようです」

海未「…ん? これは」サッ

海未(中学生の頃の写真…穂乃果とことりが私と腕を組んでいます)

海未(以前は気が付きませんでしたが、ことりの顔、紅潮してますね…少しうつむき気味ですし)

海未(…ああ、思い出しました。この雰囲気、今日告白されたときのことりのそれと同じです)

海未(ことりは少なくともこの頃から私のことが好きだったんですね)

海未(何年もの間、私をずっと想い続けて…)

(・8・)「…ンミチャン」

海未「…トッリ。私は」

(・8・)「オネガァイッ!」

海未「!」

海未「…ありがとうございます。決心がつきました」

海未「明日、全ての決着を付けます…!」

(・8・)「ンミチャン! ファイトダヨッ!」



海未「全てがうまくいきました!」

(・8・)「ンミチャン!」

海未「今日三人で集まって、これまでの経緯をすべて話しました。私の気持ちも含めて」

(・8・)「ンミチャン!」

海未「ことりは『駄目だよそんなこと』と言いつつも、泣いて喜んでくれました」

(・8・)「ンミチャン!」

海未「穂乃果を傷つけてしまうのではないかと心配したのですが、それも杞憂でした! むしろ、ことりがひとりぼっちになることを心配していたそうです」

(・8・)「ンミチャン!」

海未「穂乃果は『ことりちゃんなら大歓迎だよ! 二人で海未ちゃんをメロメロにしてあげよう!』と元気に受け入れてくれました! やはり穂乃果は太陽です」

(・8・)「ンミチャン!」

海未「その後、二人に順番にき、キスをされてしまいました// 穂乃果とことりは最高です!」

(・8・)「ンミチャン!」

海未「あっそろそろ時間ですね。これからことりの家で三人でお泊まり会なので、行ってきます! ではっ!」シュバッ

(・8・)「…」

海未母「トッリちゃん、今日のご飯ですよ」ガラッ

(・8・)「ンミチャン! ハノケチャン!」

海未母「わかってますよ。ちゃんと買ってきました」スッ

『こと→うみ←ほの同人誌』

(・8・)「ピイッピイッ!!」

海未母(人間の言葉に直すと『テンション上がってきた』というところでしょうか)

海未母「今回の舞台は海未さんの部屋、つまりここです。臨場感を出すためにここで一緒に読みましょう」スッ

(・8・)「ンミチャン!」ピョン

トッリは正座した海未の母の膝の上に飛び乗る。

海未母「でははじめましょうか」ペラッ

『あ、あーーっ! いけません穂乃果、いけませんことり! こんな破廉恥な、ああ、いけませんいけませんいけません!!』

海未母「…良い」ペラペラ

(・8・)「ピイッ! ピイッ」

海未母「ああ、やっぱり」

(・8・)「ヤッパリ」

海未母「やっぱりこと→うみ←ほのなんですよねえ…」

(^8^)「ヤッパリ コト→ウミ←ホノ ナンダヨチュンナア…」



チュン(・8・)チュン


過去作でした。
やっぱりこと→うみ←ほのなんだよちゅんなあ…(^8^)

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