的場梨沙「セーラー服を着てみたいのよ」 二宮飛鳥「へえ」 (12)

梨沙「着たいのよ」

飛鳥「そうか」

梨沙「………」ニコニコ

飛鳥「………」

飛鳥「つまり、ボクの制服を貸してほしいと?」

梨沙「そ♪ 学校からそのまま事務所に来た飛鳥が今着てる、そのセーラー服!」

飛鳥「やけに説明的な台詞だね………替えの服を持ってきてくれるなら、かまわないよ」

梨沙「やった! すぐ取ってくるわね!」

飛鳥「あっちのロッカーにボクのジャージがあるから、それを」

梨沙「ハートさん、飛鳥の服ある?」

心「任せろ☆ ちょうど昨日縫い終わったフリフリのスウィーティーな服があるよん☆」

梨沙「さすがね! じゃあ飛鳥、これ着て」

飛鳥「待ってくれ」

心「心配しなくてもサイズはぴったりだよ?」

飛鳥「そこじゃない。というより、なぜボク用に作った服があるうえにサイズがぴったりなんだ」

心「そりゃあ、はぁとの目には相手の身体的データを測るスカウターが備わってるからな♪」

梨沙「初めて聞いたわよその設定」

心「フッ……戦闘力は上から75、55、78か……勝った♪」

飛鳥「人のスリーサイズを勝手に戦闘力に変換しないでもらいたいね」


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梨沙「じゃーん♪ どうよ、アタシってセーラー服も似合うでしょ」

心「おおー♪ 着こなしてるね☆ ちょっと丈が長いけど」

飛鳥「ボクと彼女だと身長差があるからね」←結局ジャージを着た

梨沙「飛鳥って何センチだっけ」

飛鳥「154」

梨沙「アタシが143だから、11センチ差かあ」

心「はぁとは166センチ♪」

飛鳥「日本人女性としては高身長だね、心さんは」

梨沙「むー。アタシも背が伸びないかしら。せめて飛鳥に勝てるくらい」

心「よく食べてよく寝たら勝手に伸びるぞ☆」

梨沙「そういうものかしら」

飛鳥「遺伝的なものも大きいだろうけどね。生まれた時点で差ができてしまうのは、考えてみれば儚いものだけど」

心「確かに、夜更かししててご飯もあんまり食べない飛鳥ちゃんが中学生の平均身長くらいはあるもんね」

梨沙「逆に飛鳥が規則正しい生活送ってたら2メートルくらいになってたんじゃない?」

飛鳥「仮にそうだとしたら、ボクは夜更かししてきてよかったと思うよ」

梨沙「んーっ、んーっ!」

飛鳥「背伸びして唸って、どうしたんだい」

梨沙「ほら、アレ。へそチラってやつ、やりたくて。セクシーでしょ?」

心「身体を伸ばしたときにおなかが見えるアレ? 服が大きいから難しいぞ~♪」

梨沙「それでもやるの!」グググ

梨沙「ちょっと飛鳥! アンタこれ、丈長すぎない?」

飛鳥「お腹が出ると寒いだろう」

梨沙「常識的なこと言ってんじゃないわよ」

心「中二病だけど意外と常識人だよね、飛鳥ちゃんは」

飛鳥「あと、母さんが『どうせ背伸びるだろうから長めの買っておきなさい』と言ったから」

梨沙「飛鳥のママってどんな人なのかしら……」

心「一回会ってみたいよね♪」

心「梨沙ちゃん6年生だから、来年には中学生なんだよね♪」

梨沙「そうね」

心「どこの中学行くの? 普通に地元の公立?」

梨沙「うん。クラスには、中学受験する子も何人かいるみたいだけど」

心「そっかー。これで飛鳥ちゃんと同じ中学とかだったら面白いと思ったんだけどなー♪」

心「飛鳥センパイ! って呼ぶ梨沙ちゃんが見たかったぞ☆」

梨沙「ええー? 飛鳥がセンパイ~?」ジトー

飛鳥「梨沙が後輩……?」ジトー

心「キミら相変わらず仲いいな♪」

飛鳥梨沙「「どこが」」

心「そういうとこが♪」

心「んで、飛鳥ちゃんはその頃中3になってると」

飛鳥「高校のことを考えなければならない時期にさしかかっていそうだ」

心「実際、どうするの? 高校受験」

飛鳥「まあ、環境で絞っていくしかないだろう。事務所に近くて、アイドル活動に寛容な高校を」

心「学生アイドルは大変だねえ」

梨沙「勉強もアイドルも頑張らなきゃいけないから、時々疲れちゃうわね」

梨沙「でもね、そういう時にはパパが頭をなでてくれて~」

心「のろけ始まったぞ」

飛鳥「なんにせよ、心の支えがあるのはいいことだ」

心「パパの代わりにはぁとがナデナデしてあげよっか?」

飛鳥「遠慮しておくよ」フッ

心「ざんねん☆」


心「んー、なんか学生トークしてたら懐かしくなってきちゃった♪」

心「飛鳥ちゃん♪ はぁともセーラー服借りていい?」

飛鳥「え」

梨沙「え」

心「引くな☆ いいでしょーたまにはオトナがJC時代を思い出しても!」

飛鳥「まあ、止めはしないけど……」

梨沙「見た目は若作りしてるしイケるとは思うけど」

心「よし決まり! 梨沙ちゃん、脱いで☆」

梨沙「はいはい」



心(セーラー服姿)「うわぁ、懐かしい♪ はぁとの通ってたとこもこんな感じのセーラー服だったんだよね♪」

心「こうして鏡の前に立つと、朝寝坊して急いで着替えてた日々のことを思い出すなあ♪」

心「うん、懐かしい……自転車こいで学校に通って……休み時間には友達とおしゃべりして……」

心「………」

心「ひぐっ、えぐっ」ボロボロ

梨沙「泣きだしたー!?」

飛鳥「涙もろいな……相変わらず」

心「先生、授業中爆睡しててごめんね……ひぐっ、あとハゲ頭を笑ったのもごめんね……」

飛鳥「懺悔が始まったぞ……」

梨沙「やんちゃしてそうよね、中学生のハートさんって」


ガチャリ

P「ただいま……って、どうしたんですか心さん。ボロボロ泣いて」

飛鳥「ノスタルジー……甘く淡く、切ない郷愁さ」

P「?」

心「卒業式の日に告白してきた田中君ごめんね……はぁとには心に決めた人ができました……ずびーっ」

P「なるほど。セーラー服を着て懐かしさに襲われた、と」

心「ヘソ丸見えでセクシーでしょー?」

P「丈が足りてなさ過ぎてセクシー以前に不自然ですよ」

飛鳥「まあ、ボクに合ったサイズの制服だからね」

心「でもプロデューサーむっつりスケベだからこういうの好きでしょ♪」

P「誰がむっつりスケベですか」

梨沙「むっつりロリコン?」

P「混ぜると余計にひどい」

飛鳥「むっつりイタいロリコン」

P「おい、飛鳥まで」

飛鳥「ふふっ、冗談さ」

心「飛鳥ちゃんもだいぶノリよくなってきたね♪」

飛鳥「芯は変わらずとも、あり様は変わっていくものだから。生きていれば、ね」

P「まあ、泣くほどかはともかく、心さんの気持ちは俺もわかりますよ」

P「学生時代って、振り返ると懐かしいですもんね。あの時は自由だったなあとか、楽しかったなあとか」

梨沙「今は楽しくないの?」

P「そんなことはないよ。今だって楽しい」

梨沙「そうよね。アタシがいるんだし」

P「でも、今の楽しさとあの頃の楽しさは違うものだから。それを思い出すと、しんみりした気分にはなる」

飛鳥「ボクらには、まだ理解できない感情か……いずれ、嫌でも感じることにはなるんだろうけど」

梨沙「オトナって大変ね」

心「つっても、ヤなことばかりじゃないぞ☆ いいこともたくさん味わってきたから!」

梨沙「それも、わかるようになる?」

P「きっとそうだと思う」

梨沙「そっか……うん、楽しみね!」

P「俺達も楽しみだよ。梨沙や飛鳥が、これからどんな風に年をとっていくのか」

飛鳥「見ていてくれるのかい」

P「できる限り長く、そうしたいと思うよ」

飛鳥「そうか……うん、ボクも楽しみだ」

梨沙「結婚式には呼んであげるわ!」

心「めっちゃ飛んだな! 十年以上飛んだな!」

梨沙「十年もかかんないかもしれないわよ?」

P「自信満々だな」

梨沙「トーゼンでしょ♪」

飛鳥「梨沙らしいね」

心「ふと思ったんだけどさ。梨沙ちゃん、結婚式で入場するときは誰に付き添い頼むの?」

梨沙「へ?」

心「ほら、花嫁が入場するときはお父さんと一緒に歩くでしょ? でも梨沙ちゃん、パパと結婚するならパパは新郎側にいるじゃん」

飛鳥「確かに」

梨沙「んー……そうねえ。パパがダメとなると……まあ」チラ

梨沙「プロデューサー?」

P「え、俺?」

心「ほうほう♪ 聞きましたか飛鳥ちゃん♪ この子ヴァージンロードにプロデューサー連れてくるんですって☆」

飛鳥「時にキツイことを言っていても、やはり信頼しているということかな」

梨沙「なっ」

心「ていうか、プロデューサーのこと大好きなんじゃなーい?」

梨沙「んなっ……! ち、ちがうわよ! そりゃ嫌いじゃないけど!」

心「うんうん、わかってるわかってる☆」ニヤニヤ

飛鳥「わかるとも」ニヤニヤ

梨沙「アンタたち~~~!!」


P「………」

P「年は食ったけど、まだまだ俺達も子供なところあるよなあ」ハハハ


おしまい

おわりです。お付き合いいただきありがとうございます。梨沙はセーラー服めっちゃ似合うと思います
総選挙も始まるのでSS書くの頑張りたいですね

シリーズ前作:的場梨沙「ありすのお家に突撃!」

その他過去作
栗原ネネ「腕相撲ですか?」
渋谷凛「お内裏様と」 佐城雪美「お雛様……」

などもよろしくお願いします

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