魔王「・・・よく寝た」側近「700年は寝すぎじゃないですかね」(41)

魔王「嘘、そんなに寝てた?」

側近「正確には700飛んで42年の間、眠られてましたが?」

魔王「・・・勇者とか来なかった?」

側近「魔王様のおっしゃる勇者なら694年前に亡くなりましたが?」

魔王「」

魔王「ほ、他のは?」アセアセ

側近「これまでに360名程・・・全て返討ちに」

魔王「え・・・側近が?」

側近「魔王代理でしたので」

魔王「えーと、私は?」

側近「魔王様ですよ?知ってるのは私と最高幹部の魔族達だけですが」

魔王「あ、そっちはまだ生きてるの」

側近「まぁ、今は皆引退しておりますけど。」

魔王「だよね」

側近「魔王様の寝首をかこうとした焔魔は跡形も無く消し去りましたけど」

魔王「あの焔魔が?うっそだ~」ムス-

側近「貴女がそんなだから皆鬱憤が溜まってるんじゃないですかね?」ニコニコ

魔王「(どうしよう。側近の笑顔が怖い)」

側近「では、魔王様」

魔王「ヒッ・・な、何?」ビクッ

側近「いい加減顔洗って着替えてください。目のやり場に困ります」

魔王「あっ・・・」

側近「下着だけで眠る癖、そろそろ直して欲しいんですけどねぇ」

魔王「だっていつもの服が窮屈だしー。どう?私のナイスボデー、惚れた?」ニヤニヤ

側近「馬鹿なこと言ってないでとっとと行ってくださいよ」

魔王「全く、側近は酷いね!私に魅了されないなんてさ!」パシャパシャ

側近「上司と部下じゃないですか。変な感情を持つ方が変かと。ほら、歯も磨いて」

魔王「むぅ・・・」ゴシゴシ

召魔「側近さま!魔王さまのめしものをお持ちしました!」

側近「今日は速かったじゃないか」ヨシヨシ

召魔「えへへー。これからもがんばります!・・・あっ」

魔王「・・・」ジ-

召魔「し、失礼しましたー!」

魔王「何あの小さい娘・・・側近はそういう趣味が?」

側近「失礼にも程がないですかね」

---一方人間の里---

魔法使い「あ、やっと起きた。やっほー勇者久しぶりー!何年ぶりだろ、700年ぐらい?」

勇者「・・・俺、死んだんじゃなかったっけ」

魔法使い「女神の加護だかなんだかで年はとらないっていってたじゃん」

勇者「いや、それでも死ぬ時は死ぬじゃん。なんで生きてんだ・・・ちょっと待って」

魔法使い「?」

勇者「魔法使い、生きてる?」

魔法使い「・・・半分は」

勇者「だよな。なんか足がない気がするけど気のせいだよな」

魔法使い「そうだよ、魔法使いだもん」

勇者「あははは・・・ってなると思うか?ちゃんと話せや」ペシッ

魔法使い「仕方ないなぁ」ムフフ

魔法使い「私は、勇者を蘇らせるため、身体を捨て、魔力だけの存在となった可愛い魔法使いちゃんなのだー!」エッヘン

勇者「あ、そうなんだ」フ-ン

魔法使い「反応うすっ」ガ-ン

勇者「で、俺は?」

魔法使い「うー・・・勇者は勇者だよ。身体もそのまま」

勇者「いや、俺死人なんだけど」

魔法使い「そこは・・・ほら、偉大な魔法使いちゃんのスーパーパワー的なので・・・」

勇者「・・・ま、生き返ったならそれでいいや。んじゃ、魔王の城に行くかー」

魔法使い「生き返ったばっかじゃーん。のんびりしようよー」

勇者「何の為の勇者だよ。えーと、700年だっけ?じゃ、新しい魔王になってんだな。きっと」

魔法使い「ま、魔王は勇者が死んでる間に他のが倒しちゃったんだよー?だから今はいないのだー」アセアセ

勇者「

勇者「お前、昔から嘘つくの苦手だよな」ジト-

魔法使い「嘘じゃないよぉー本当だってばぁー」

勇者「はいはい。んじゃ、行くから」スタスタ

魔法使い「ちょ、ちょっと!かわいい魔法使いちゃんを置いてく気!?」

---魔王の城---
側近「はい、魔王様」ドサッ

魔王「な、何なの・・・この山積みの書類!」

側近「魔王様が眠られてからおよそ100年の世界の動きです。その後のものは、この端末で・・・」セツメイチュウ

魔王「技術の進歩って・・・すごいね」

側近「そりゃあ700年ですから。長寿と呼ばれる魔族も、本来は300年ほどで寿命ですし」

魔王「側近は?」

側近「側近ですから」

魔王「答えになってないよ・・・なら、私は?」

側近「・・・魔王ですから」

魔王「今の間は何!?」

700飛んで42って書いてあるけど百の位の前は十だから飛ぶ必要なくね?

>>10 あらら、ミスった。すまんな

んで、>>1の訂正
誤 側近「正確には700飛んで42年の間、眠られてましたが?」

正 側近「正確には700と42年の間、眠られてましたが?」

魔王「うぅ・・・」ウルウル

側近「まだ10枚程しか読んでないじゃないですか・・・」

魔王「だって・・・まだたくさん・・・」グスン

側近「・・・ハァ。まぁこうなると思ってたので、大事なものだけをまとめておきました。どうぞ」

魔王「あったなら最初から出してよ・・・」

側近「(魔王としての力はあるんだがなぁ・・・)」

魔王「確かにさっきのよりは少ないけど・・・やっぱ分厚いよ!」

側近「700年分の歴史ですので。知っておかねば困ることもありましょう」

魔王「めーんーどーくーさーいー」プンスカ

側近「それでは私は仕事がありますので、暫く失礼させていただきます」ハァ

魔王「ん、何かあったの?」

側近「各部隊に貴女が目覚めたことを報告せねばなりませんので」

魔王「あ、そっか。じゃ、よろしくね」

側近「(やっぱ抜けてるよなぁ」

魔王「声に出てるよ。怒ってもいいよね、これ」

魔王「(側近も行っちゃって、今は私1人だ)」

魔王「(こうして見ると、色々とあったんだね)」

魔王「(でも、どうして700年以上も眠っていたんだろう・・・うっ、頭が・・痛い)」ズキズキ

魔王「(何か思い出せそうで・・・思い出せない・・・!)」

側近「・・お・・ま! まお・・・さ・!ま・うさ・!」

魔王「(そ・・・っきん?うぅ・・・頭が痛い・・・)」

側近「魔王様!魔王様!」ユサユサ

魔王「そっ・・・きん・・・大丈夫だよ・・・ちょっと、頭が痛むだけだから・・・」

側近「!・・・無理もありません。700年もの間眠られてましたからね。今日はお休みください・・・」

魔王「う・・・ん、そうす・・る」バタッ 

側近「・・・今は、お休みください。何も知らぬままに・・・」

魔王「(あれ・・・ここは、ベッドの上?そっか、あの時倒れて・・・側近が連れてきてくれたのかな)」

召魔「あ、あの!お目覚めですか?」

魔王「ん・・・貴女は確か・・・」

召魔「あっ、自己紹介が遅れてすみません!私、最近ここで召使いをさせていただいてます、召魔です!」

魔王「そう・・・私はって、説明は要らないよね。私が魔王だよ。よろしくね(うーむ、やっぱり小さい。側近ってやっぱりそういう趣味があるのかな?)」

召魔「はい!よろしくお願いします!(うわ~、今朝も見たけど、やっぱり綺麗だなぁ・・・側近さんは、ああいう人が好きなのかな)」

--コンコンコン

魔王「・・・誰?」

側近「私です。入ってもよろしいですか?」

魔王「ん、いいよ」

側近「魔王様、お身体の方、如何ですか」

魔王「大丈夫だって、もう頭痛もしないし」

側近「そうですか・・・しかし、また起きるかもしれません。業務はお休みになられてください」

魔王「んー、わかった。・・・そういえば、私が寝てから、700年以上も経ってるんだよね?今の魔界を見に行きたいんだけど」

側近「かしこまりました。では、私がお供します。
召魔は、ここで魔王様の部屋を整理するんだ。終わったら今日は上がっていいぞ」

召魔「はい!2人とも、いってらっしゃいませ!」

ここでちょっと安価。>>25
魔王と側近の魔界巡りor召魔ちゃんの他の召使いとの色んな話orちょっと放置気味の勇者と魔法使い
どれも書くけど、どれからがいいかな

全部書くなら順番通りでいいんじゃないかな?

んじゃ、順番通りに書くよー

側近「魔界を巡るといっても、色々な所がありますし、どこから行くか迷いますね」

魔王「とりあえず、城下町から見に行こうよ。その後はまた考えてさ」

側近「ま、それもそうですね。ほら、行きますよ」

魔王「えー、転移魔法使えばいいじゃん」

側近「城下町なんだから歩いていけばいいでしょうに・・・」

魔王「でも、面倒じゃん」

側近「面倒でも、そう言うのが楽しい事って、あると思いますよ」

魔王「はいはい、わかったよ。側近に任せるよ」

側近「まったく・・・貴女という人(?)は本当に・・・」ゴニョゴニョ

魔王「何か言った?」

側近「いえ、何も」

安価スレじゃないから来たのに読む価値無くなったな

>>29 内容ではなく、書き込む順番を安価しただけだから、良ければ見てってくださいな

側近「ところで、魔王様」

魔王「何?」

側近「その格好で出られるおつもりですか?」

魔王「いつもの服じゃん。駄目?」

側近「魔王様が目覚められたことを知っている魔族は、まだそれ程多くありませんし、魔王の格好ではなく、もうちょっと庶民的なものを身につけた方がよろしいかと」

魔王「あー、言われてみればね。でも、庶民的な服なんて、何かあったかな・・・あ、召魔ちゃんみたいな服は?」

側近「人間がメイド服・・・とよぶq

>>31 またミスった・・・

側近「人間がメイド服と呼ぶ服ですか・・・誰かに仕える者の服ですので、魔王様には合わぬかと」

魔王「そう?可愛いと思ったんだけどなー。じゃ、側近が出してよ」

側近「・・・私で、宜しいので?」

魔王「ま、大丈夫でしょ。そう言う魔法なかったっけ」

側近「ええ、確かに使えますがね・・・文句言わないでくださいよ?」

魔王「わかってるって。早く早く」

側近「はいはい。・・・やっ」

魔王「おー・・・これも、悪くないね」

側近「ワンピース、と言う服を選んで見ました。お気に召したなら何よりで」

魔王「でも、胸と・・・お尻の辺りがちょっとキツいような・・・」

側近「そこは無駄に肉付きがいいですしね。仕方ないかと」

魔王「・・・側近て、時々発言に棘があるよね」

側近「何のことでしょう、ほら、行きますよ」

魔王「城下町ってさ・・・こんなに派手だったっけ」

側近「魔界は常時暗い世界が故、ある意味では当然の結果かと」

魔王「うーん、確かにそうかもね。色んな光で飾られてて、すごく綺麗だけど、魔力で光ってる訳じゃなさそうだね」

側近「人間が生み出した、魔法とは違う力ですよ」

魔王「人間も馬鹿にできない、か。やっぱり、あっちも進歩してるんだよね?」

側近「ええ、恐らく。・・・歩きながら話すのもなんですし、そこの茶店に入りません?」

魔王「700年も経ってると、文字も変わるもんだと思ってたけど、そんな事無かったね」

側近「魔王代理を務めさせて頂いておりましたので、魔王様がいつ起きられても良いようにですよ」

魔王「・・・やっぱり側近が魔王やっても良かったんじゃないの?」

側近「選ばれたのは貴女ですから」

魔王「そっか。・・・このチョコレートパフェって美味しいね」

側近「私のを奪っておいて何言ってんですか」

魔王「えへっ」

側近「・・・まぁ、良いですよ。それで喜ばれるなら」

魔王「うん、なかなか美味しかったね」

側近「寄り道はあまり良くないんじゃないですかね」

魔王「そうかなぁ・・・怒ってる?パフェのこと・・・」

側近「そんな事で怒っていたらキリがないじゃないですか。まぁ、呆れはしましたけど」

魔王「うー、悪かったよ。ごめんねっ!」

側近「全く・・調子がいいんだから・・・」

魔王「そういえば、なんだけどさ」

側近「何かありました?」

魔王「あの頃と比べて、人型・・・っていうか、ぱっと見人間に近い魔族多くない?」

側近「700年前までは魔王様ぐらいでしたからね。確かに、人型や、人間に近い姿をしている者は大きく増えています・・・あの紙に書いてありましたよ?」

魔王「後に渡されたのも分厚いじゃん。全部なんて見てられないよ」

側近「・・・ハア」

魔王「うわ、あからさまにこっちにわかるように溜息吐きやがったよ」

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