ビッグダディ「安価で行動しよう」 (38)

ビッグダディ「まずは>>3だ」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1491541786

とあるのクロスが見たいかなぁ…
設定としては八幡は第0位という位置付けで
一方通行すら話にならないほどの能力者で
一人で暗部組織を担っている的な?
原作開始時つまりインデックスが来たところから
ストーリーを始めて欲しいです!

ビッグダディ「おい皆の衆、映画見に行くぞ」

美奈子「え?いつ?」

ビッグダディ「今から」

美奈子「はぁ?」

男ナレ『突然映画を見に行くと言い出した父清志』

男ナレ『この何気ない気まぐれが一家に危機を招くことに』

美奈子「なんで急にそんなこと言いだすのよ」

美奈子「前もって私に相談してくれたっていいじゃん」

ビッグダディ「しょうがねえだろ安価で決めたんだから」

美奈子「何よ安価安価って、全然安価じゃないじゃない」

ビッグダディ「何言ってるんだお前は、安価の意味も知らずに」

男ナレ『いくら安価とはいえ、林下家にとって家族総出の映画はかなりの出費』

男ナレ『ここは人里離れた奄美大島。映画館のある街へ行くには交通費だってかかる』

美奈子「わざわざ遠くまで見に行かなくてもDVD借りてくるとかやりようあるでしょ」

ビッグダディ「解ってないなあ」

ビッグダディ「DVDと映画館じゃ違うんだよ」

美奈子「何が違うのよ」

ビッグダディ「だからそれは行けばわかるんだからさ、お前は黙ってついて来いよ」

男ナレ『父はただ迫力の大画面を家族に堪能してほしかった』

男ナレ『普段一家が見る映画は地上波で放送される物だけ。奄美はテレビ局の数も少ない』

美奈子「だいたい映画って何見に行くつもりなの?」

ビッグダディ「何ってそりゃララランドだよ」

美奈子「はぁ?」

女ナレ『ビッグダディが子供たちに見せようとしていたのは、ななんとララランド』

女ナレ『第89回アカデミー賞6部門受賞の話題作です』

美奈子「もうわけわかんない」

ビッグダディ「たまには子供たちに芸術に触れる機会を与えてやらんといかんだろ」

ビッグダディ「娯楽なんて数えるほどしかないし流行も後れてやってくるし」

美奈子「あの子らがララランドなんか見たがるわけないじゃん!」

美奈子「ララランドは安価じゃないでしょ?それはあなたが決めてるよね?」

ビッグダディ「……」

女ナレ『美奈子さんの言い分もわかります。まだ幼い子供たちはミュージカルよりもアニメ』

女ナレ『途中でぐずりでもしたら他のお客の迷惑になる。母はそれを危惧していたのです』

ビッグダディ「安価は俺の考えで出した」

ビッグダディ「俺の考えで出したのであれば、それは許される範囲で俺の考えに沿うべきだ」

美奈子「なんで安価なんて出したの?その時点で私に相談するべきじゃなかったの?」

ビッグダディ「安価は絶対。絶対なんだからお前がどう感じようが今から家族で映画見に行く!」

ビッグダディ「それだけ!」

美奈子「じゃあ安価で離婚しろって言われたら離婚すんの?違うでしょ?」

ビッグダディ「お前はすぐそうやって極論を持ち出す」

美奈子「答えてよ!安価で離婚するの?ねえ?」

ビッグダディ「今はその話じゃないだろ」

男ナレ『どうしても安価で行動することに納得できない美奈子』

男ナレ『貧乏大家族にお洒落なミュージカル映画が似つかわしくないのも事実』

ビッグダディ「やめだやめ。家族で映画はやめ」

ビッグダディ「もういいよ、くだらん」

ビッグダディ「俺一人でララランド見に行く」

女ナレ『清志さん、自分だけ車に乗り込みます』

ビッグダディ「じゃあな、行ってくる」

美奈子「何よそれ。家族のため家族のためって結局自分がララランド見たかっただけじゃん」

ビッグダディ「……」

美奈子「降りて、降りてよ」

ビッグダディ「……」

美奈子「早く、早くして」

ビッグダディ「……まあ降りるのは別に構わんけどもさ」

男ナレ『いつもなら父の粋な計らい。しかし今回はそれが仇となった』

美奈子「話をして美奈を納得させるのは無理?」

ビッグダディ「無理、もう無理。お前にその気持ちが無い」

美奈子「なんで?なんでそれをあんたが知ってんの?美奈のこと知らないじゃん」

ビッグダディ「俺の中の理解。なんで知ってるのって俺は俺を知ってるからさ」

ビッグダディ「俺がそう思ったのならそうだ。ここからはもう無理」

美奈子「じゃあ美奈と一緒に居る事は無理ってことだね?」

ビッグダディ「うん、それはお前が考えればいい。俺は無理だと思ってない」

ビッグダディ「毎回言うようだけど、それはお前の判断だ」

ビッグダディ「俺に判断を押し付けるな」

美奈子「まだ話し合いで納得させることだってできるでしょ?」

ビッグダディ「できない!俺はもうできない!無理!」

美奈子「それは諦めてるじゃん」

ビッグダディ「諦めたもう!無理!」

美奈子「勝手に一人で行くんでしょ?」

ビッグダディ「勝手じゃない。お前に一人で行くよって言って行くの」

美奈子「でもそれ許してないじゃん」

ビッグダディ「お前から許可をもらう必要も感じなくなったって言ってんだろうよ」

美奈子「なんで感じないの?夫婦なのに?じゃあ夫婦でいる必要ないじゃん!」

ビッグダディ「うん、そう思ったのならそうしろ」

ビッグダディ「そう思ったならそうしろってまで俺はもう言う」

ビッグダディ「それはでもお前の判断でしろ」

ビッグダディ「俺はそう思ってなかった。だけどもお前はそう思った」

ビッグダディ「じゃあそうしろ。それに対しては俺は何も言わない」

ビッグダディ「お前は毎回毎回そうやって言う。で俺は毎回毎回俺はそうじゃないって言う」

ビッグダディ「そのやりとりも要らないじゃないかって話も何回もした」

ビッグダディ「それでもお前はそう言う」

美奈子「話が今必要だと思ってるから」

ビッグダディ「だから俺は思ってないって言ってんじゃん」

ビッグダディ「俺はもう思ってない!」

美奈子「普通のただの安価じゃないでしょ?」

ビッグダディ「うん普通じゃない。普通じゃないよ」

ビッグダディ「それはもう普通じゃない」

ビッグダディ「普通なわけがない」

ビッグダディ「普通そんなわけがない」

美奈子「……」

ビッグダディ「子供のことを考えてこれから動かないといけない時に」

ビッグダディ「で、俺が何をどうしようが、へまをした時に責められるのであれば」

ビッグダディ「俺は俺の考えで、俺の出した安価で動く」

美奈子「じゃあ謝ってよ。安価は家族で映画だったじゃん」

ビッグダディ「……」

美奈子「今から一人でララランド見に行くんでしょ?」

ビッグダディ「……」

美奈子「安価は絶対なんじゃなかったの?やらないなら謝ってよ!」

ビッグダディ「絶対じゃない。安価は絶対じゃない」

ビッグダディ「安価が絶対であるはずがない」

ビッグダディ「この世に絶対なんて無い。あったためしがない」

美奈子「今更そんなこと言って申し訳ないと思わないの?」

ビッグダディ「……」

美奈子「謝ってよ!ねえ謝ってよ!」

.






ビッグダディ「――はい、ごめんなさい。すみませんでした」 土下座






.

ビッグダディ「はい、これでいい?」

美奈子「なに開き直ってるの?」

ビッグダディ「じゃあどうすんのよ?あ?どうすんだ?」

ビッグダディ「なんだ謝れ謝れって、なんでもかんでも謝れ謝れ」

ビッグダディ「謝ればいいのかよ?あん?」

美奈子「謝るって気持ちを改めるとか」

ビッグダディ「そういうことだろ?」

美奈子「そういうことでしょ!」

ビッグダディ「それまでなんで待たんで謝れ謝れ謝れ謝れなんだよ」

美奈子「改めろって言ってんだよ」

ビッグダディ「そんなすぐできるわけないだろボケ」

美奈子「すぐやれよ!」

ビッグダディ「アホか」

美奈子「アホじゃねぇよ!」

ビッグダディ「そんなすぐできるわけねえだろうよ」

美奈子「すぐやれよ」

ビッグダディ「やれねえって言ってんだろ!」

美奈子「なんで怒鳴られなきゃいけねぇんだよ!」

ビッグダディ「お前が怒鳴るからだよ!」

美奈子「今から離婚届を取りに行ってくる」

ビッグダディ「うん、行っといで」

ビッグダディ「それは行っといでって言う」

ビッグダディ「それ全部お前に任せる!」

美奈子「じゃあなんで結婚したの?一人でいればよかったんじゃないの?」

美奈子「そうやってやったら自分の考えで生きていけたんじゃないの?」

ビッグダディ「うん、そうかもしれん」

ビッグダディ「俺の考えで生きていったかもしれん」

ビッグダディ「でもお前に譲ろうと思ったりお前の考えを優先しようと思ったりもやってきた」

ビッグダディ「うん、それもやってきた」

ビッグダディ「だけどもダメだって言うんならダメなんだろう」

ビッグダディ「俺はそう思ってない」

ビッグダディ「俺はそう思ってないけどもお前は常にそうやって言う」

美奈子「だって自分の非を認めないからじゃん!いつも!さっきも!」

美奈子「いつだってそうだよ!俺はそうだった俺はこうだったああだった――」

ビッグダディ「いつだって俺はこうだ!もう!」

ビッグダディ「いつだって俺はこうだ。いつだってこう」

美奈子「開き直らないでよ」

ビッグダディ「開き直らないよ。開き直らない。開き直ってなんかいない」

美奈子「そうじゃんか」

ビッグダディ「うん、じゃあどうすればいいの?」

ビッグダディ「開き直らずに俺はこうだってお前にどう伝えればいいの?」

ビッグダディ「俺はこうだよ?それは最初から言っている」

ビッグダディ「俺はこうだ、俺はこうだよ。な?」

ビッグダディ「俺はこういう人間だ」

ビッグダディ「俺はこういう人間」

ビッグダディ「これ以上のものもないし、これ以下でもない」

美奈子「……」

ビッグダディ「ただ安価は何とかしたい」

ビッグダディ「とってもらった安価は何とかしたい。それだけ」

ビッグダディ「それなくしたら何にも無くなっちゃう」

美奈子「このまま何も納得せずに安価実行したらって言ってんでしょ?」

美奈子「だけどそれでも行くんでしょ?」

ビッグダディ「行く!」

美奈子「じゃあ安価で離婚しろって言われたら離婚するって言ってるようなもんじゃん」

ビッグダディ「そう理解してもらっても構わないって俺は言ってる」

美奈子「じゃあ離婚してもいいって言ってる?」

ビッグダディ「だからいいつってんじゃん!お前がそう思うなら!」

ビッグダディ「くどいなあ!いいつってんじゃん!お前がそう思うんならな」

ビッグダディ「俺は全くそう思ってないってことも伝えた」

ビッグダディ「だけどそう思っているお前と暮らす意味を俺は全く感じない」

ビッグダディ「それも言ってんじゃん最初から。な?」

ビッグダディ「俺はとにかくね、もうね……次の安価を出したい」

ビッグダディ「出来ればそこにお前の理解が欲しかった」

ビッグダディ「だけどももうそんな時間もなくなってきた」

美奈子「……」

ビッグダディ「……」

男ナレ『今流行りの安価SS、しかし最初の安価で早くも離婚の危機』

男ナレ『いつも以上に波乱の幕開け。どうなる、ビッグダディ』

https://www.youtube.com/watch?v=pdbSLpBgQ2I#t=4s

♪さすらおう

この世界中を

ころがり続けてうたうよ

旅路の歌を~


男ナレ『痛快!ビッグダディ、2017年春父清志安価で行動スペシャル!』




つづく

これ以上やっても面白くなりそうにないのでHTML化依頼を出してきます。
ビッグダディこと林下清志さんの人生にお付き合いいただきありがとうございました。

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2017年05月01日 (月) 21:08:42   ID: t9-sVgYu

カテゴリのセーラームーンで草

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom