東田大輔「嫁のメシがうまい」 (41)

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多少オリキャラ登場します

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俺は東田大輔、ごく普通の社会人である

今は休日の朝、日頃の疲れをとる絶好の機会である

このままもうしばらく寝ていようかな・・・

ガチャ

華「おーい朝だぞ~」

どうやら、ウチの嫁はそれを許してはくれないようだ

華「まだ寝てやがんのか」

このエプロンが似合うロングヘアの女性こそ、我が妻の華である

華「おーい起きろ~」ユサユサ

華が俺を起こそうと揺すっている、だが折角の休日なのだ、もう少し・・・

華「いい加減に起きろおおおおおおお!!!」ガスッ!!!

大輔「グハッ!!!」

彼女はこともあろうに寝ている俺にエルボーをぶちましてきた

大輔「いてて・・・」

華「やっと起きたか大輔、朝メシだぞ」

大輔「寝てる所いきなりあんなことされたら誰でも起きますよ、ショックで記憶飛んだらどうするんですか?」

華「大丈夫だ!その程度で私らの愛は消えねーよ」

大輔「言ってて恥ずかしくないんですか?」

華「う、うるせえ///」

やっと気づいたらしい、相変わらず可愛い嫁である

華「いいからとっとと顔洗ってリビングまで来いよ」

大輔「はいはい」

華「聖(ひじり)も待ってるからな、急げよ」

大輔「・・・それは大変だ」

ダブルで怒られたらシャレにならんからな、急ごう

急いで準備を済ませ、リビングへ行くと

??「あー!やっとおきたか!おそいぞとーちゃん!」

早速我が娘、聖の痛烈なご挨拶を受け取った

まだ5歳だというのに、華に似てきたのか少々小生意気になっている

ちょっと前まで

聖「ねーねーなんでひじりはひじりっていうの~?」

大輔「それは聖バレンチヌス様がね・・・」

なんて言ってた頃が懐かしい・・・

今ではもう

聖「ばれんちぬす?なにそれ?あたまだいじょーぶとーちゃん?」

何て言われる始末である、悲しい・・・

大輔「はぁ・・・」

ひじり「どしたのためいきなんかついて?」

大輔「いや何でも・・・」

華「よーし!家族3人揃った所で・・・」

大輔「はいはい」

聖「せーの!」

パンッ!

3人「いただきまーす!!!」

パクッ・・・モグモグ・・・

大輔「うん、いつも通り・・・」

聖「うめー!!!」

華「へへっ、おかわりあるからどんどん食えよ」

あれから大分特訓し、華の料理はかなり上達していた

大輔「本当に、こんな美味くなるなんて・・・」

聖「とーちゃんなにいってんの?ばーちゃんがりょーりけんきゅーか?だからあたりまえでしょ?」

大輔「ハハハ・・・本当に最初からそうだったらよかったんですけどね!」

華「どういう意味だコラ」

大輔「まぁまぁ、すごく喜んでるんですよこれでも」

華「ホントかよ・・・」

聖「かーちゃんおかわりー」

華「はいはい」

大輔「俺も、もっと華の料理を堪能したいですからね」


華「・・・夜は私の事料理するくせに」

大輔「朝っぱらから子供の前で下ネタはやめなさい」

聖「かーちゃんのりょーりってなにー?」

大輔「子供は知らなくていいことです」

聖「えーしりたーい」

華「しゃーねーな、つまりな・・・」

聖「・・・・・」ワクワク

華「もしかしたらお前に弟か妹ができるかもしれないって事だ!」

聖「おお~」

大輔「まぁ間違ってはいないがな・・・」

そんなこんなで朝食を済ませ、リビングでのんびりしていると

ドカッ

聖「なーなーとーちゃーん、どっかいこー」

娘がのしかかってきてせがんできた

大輔「今日は父さんも休みだからな、家でのんびりしたいんだよ」

聖「えー」ムスッ

娘があからさまに不機嫌な顔をする

華「そうだぞ大輔!休日くらい家族サービスしろ」

華まで同調してきた

華・聖「い・く・よ・な?」ゴゴゴ・・・

大輔「う・・・」

嫁と娘が似たオーラを出しながら迫ってくる、これは逆らえないな・・・

大輔「わかったよ」

華・聖「やったー!!」

大輔「じゃあ早速行くか」

聖「わーい!」

華「どこ行くんだ?」

大輔「近所のファミレスだ」

聖「やったー!」

華「ああ、あそこか・・・」

こうして、家族でファミレスへ行く事になった

聖「はやくはやく!」タタタ・・・

大輔「こらこら、そんなに急がなくてもファミレスは逃げないぞ」

華「何やってる大輔!モタモタしてると置いてくぞ!」タタタ・・・

大輔「お前も一緒になるな」

さゆり「あら、東田君達じゃないの」

大輔「ん?」

正広「こんにちは」

華「おお、久しぶりだな!」

前から足立さん一家が歩いてきた

さゆり「真里(まり)、あなたもご挨拶しなさい」

真里「・・・こんにちは」

さゆりさんの後ろから、娘の真里ちゃんが小さな声で挨拶してきた、やや大人しい子なのだ

聖「まりちゃんこんちゃーっす!」

真里「ひじりちゃん・・・こんにちは」

無論、ウチの娘とは親友だ

大輔「皆さんもお出かけですか?」

正広「うん、今日はウチの店休みだからね」

華「繁盛してるみてーだな」

さゆり「ええ、美人若女将がいるって専らの評判よ」

華「自分で言うなよ・・・」

さゆり「それに「お得意様」も毎日来てくれてるわね」

大輔「それって村・・・さゆりさんにしか見えないっていう・・・」

正広「ハハハ・・・」

真里「わ、わたしにもみえる・・・よ」

大輔「」

遺伝子って怖い

真里「お、おとーさん・・・はやくゆうえんち・・・いこ?」ギュッ

さゆり「わたしも早く行きたいわ・・・あ・な・た」ギュッ

正広「は、はいっ///じゃあ東田君、俺達はこれで・・・」

大輔「頑張ってください」

華「じゃーなー」

聖「じゃーねまりちゃん!」

真里「ま、またね・・・」

足立さん一家と別れた後、俺達はファミリーレストラン「ワグナリア」へとやってきた

聖「わーい!」

大輔「こらこら、はしゃぐんじゃありません」

華「変わんねーな・・・ここも」

姫「いらっしゃいませ、ワグナリアへようこそ!」

最近ここでバイトを始めた、近藤姫ちゃんが出迎えてくれた

彼女は俺達がこの店でバイトをしていた時の同僚、近藤妃さんの娘なのだ

華「もうすっかり板についてきたな、フロアチーフも夢じゃないんじゃないか?」

姫「いえいえ、私なんかまだまだですよ」

聖「ひめねーちゃんおひさー!」

姫「聖ちゃん、大きくなったねぇ」

聖「うんっ!」

大輔「お母さんは元気かい?」

姫「はい!最近お父さんとも少しずつよりを戻しかけてますよ」

華「そっか、よかったな」

姫「あお姉さんも優しくしてくれますし、いつか家族そろって暮らせる日が楽しみです」

あお姉さんというのは姫ちゃんのお父さんの妹?のような人で、一緒に住んでいるらしい

姫ちゃんとの話はそこそこに、俺達はテーブルへついた、しばらくすると

斉木「ご注文はお決まりですか?」

すっかり日本語も上達した斉木さんが注文を聞きに来た

聖「えーっとねーこれとこれと・・・」

大輔「1つにしときなさい」

聖「えー」

華「大輔ケチケチすんなよ、デザートは別腹だろ」

大輔「はぁ・・・仕方ないな」

聖「やった!」

こうして俺達は楽しい食事を終え、相変わらず店に入り浸っていた柳葉さん(と付き添いの永田さん)との会話を楽しみ、店を後にした

聖「うまかったー」

大輔「そうか、よかったな」

華「帰りは肉屋に寄ってくぞ」

聖「にく!?それじゃあ・・・」

華「ああ!夕食はハンバーグだぞ!」

聖「おお~」キラキラ

そういうわけで、俺達は精肉店へやってきた

志保「いらしゃいませー」

華「よお」

志保「あら宮・・・華ちゃん」

店にはこの店に嫁いできた鎌倉・・・志保さんが立っていた

華「またお前お腹膨らんできたな・・・いいのか仕事してて?」

志保「まだ大丈夫よ、それに・・・」

タタタ・・・

ユータ「志保!また店の方に・・・」

志保「ユータ君の慌てる顔も見れるし♪」

大輔(相変わらずだなこの人・・・)

ユータ「あ、東田君達いらっしゃい・・・志保はもう家で休んでてよ!」

志保「だってユータ君も忙しいみたいだし・・・」

ユータ「もう志保1人だけの体じゃないんだから・・・」

志保「じゃあSPの人に手伝わせましょう」

ユータ「それもちょっと・・・」

聖「しほおばちゃんぐあいわるいの~?」

志保「おば・・・そうじゃないのよ、ユータ君が毎晩いじめてきてね・・・」

聖「いけないんだー」

ユータ「違うから!これは合意の上で・・・って子供に何言ってんだ俺!」

志保「うふふ・・・ねぇ聖ちゃん」

聖「?」

志保「もし男の子が生まれたら、子分してもいいのよ?」

聖「ホント!?やった!」

ユータ「」

大輔「変な事吹き込まないでください」

そして買い物を済ませた俺達はその後、夕食を作っていた

聖「ひじりもはんばーぐこねるー!」

華「ちゃんと手洗ってからな~」

聖「はーい!」

大輔「頼むからかつてのお母さんみたいになるなよ・・・」

華「おい」

そして、俺達は夕食にありついた

聖「おいしー!!!」

華「そっか・・・なぁ聖」

聖「んー?」モグモグ

華「お母さんの料理好きか?」

聖「うん、大好き!」

華「そっか・・・」

華「お母さんの事は?」

聖「だいすき!」

華「お父さんの事は?」

聖「・・・だいすき!」

華「だってよ」

大輔「そうか・・・」

ちょっと間があった気がするが、嬉しかったからいいか

聖「あと、じーちゃんもだいすき!」

大輔「ほう、どうしてだ?」

聖「このあいだおもちゃかってくれたからー」

大輔「へぇ・・・」

聖「あ、これとーちゃんにはないしょだった、きかなかっことにして!」

大輔「ああ、いいよ」

あのクソ親父・・・後で説教だな

そうこうしてるうちに、娘は眠ってしまった

聖「ZZZ・・・」

華「寝ちまったか・・・可愛い寝顔だよな」

大輔「そういう所は母親似ですね」

華「う、うるせぇ///」

華「なぁ大輔・・・」

大輔「ん?」

華「私も大好きだぞ!」

大輔「ハァ・・・相変わらずバカですね」

華「な・・・何だと!」

大輔「そんなわかりきった事今更言わないでくださいよ」

華「///」

大輔(可愛い・・・)

この後・・・いや、言うまでもないだろう

それからしばらく経ったある日

大輔「おはよう」

華「おう、おはよう」

大輔「聖は?」

華「まだ寝てる」

大輔「そうか・・・」

華「なぁ大輔」

大輔「ん?」

華「男の子と女の子の名前、どっちも考えといてくんね?」

大輔「え、それって・・・」

華はそういってお腹を撫でていた

華「・・・そういう事///」

大輔「はぁ・・・まいったな」

また慌ただしい日常が始まるのかと思う反面、嬉しさもこみ上げてくる今日この頃なのであった

~おわり~

これで終わりです
この2人は永遠にバカップルでいて欲しいですね

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