穂乃果「えっ、ふたりともクリスマス用事あるの?」 (16)

12月24日

今日はクリスマスイヴ

街には、キラキラしたイルミネーションや

大きなクリスマスツリーが飾ってある

世間はすっかりクリスマスモードです!

穂乃果「ね、海未ちゃんことりちゃん」

穂乃果「私さ、明日暇なんだけどどこか一緒n」

海未「あーすみません、明日は用事があります」

穂乃果「えっ」

ことり「ことりも明日はちょっと無理かな~」

穂乃果「えっ」

即答でお断りの返事が返ってきました

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穂乃果(ふたりに用事がある?)

この返答に私はひどく驚いた

去年も一昨年もずっと一緒に過ごしてきたのに…

穂乃果「もしかして彼氏…?」

海未「えっ!?ち、違いますよ!!」

ことり「そうだよ…あはは…」

穂乃果「だっ、だよねー!」

海未「ええ!」

ことり「穂乃果ちゃんたら♪」

穂乃果「あはは…」

不自然すぎる…そこまで焦る必要があるのか?

これはいるな

私の直感がそう告げた

12月25日

あのあと一時間くらい会話をし、それぞれの家へ帰った

穂乃果「…」ゴソゴソ

やっぱり昨日のことが頭から離れない

ふたりはああ言っていたけど…

穂乃果「絶対いるよね…」スッ

雪穂「さっきからぶつぶつ言ってどうしたの?」

穂乃果「雪穂…」

雪穂「あれ、靴履いて…どこかお出かけ?」

穂乃果「ちょっとね」

雪穂「あっ!もしかしてデート?」

思ってもいないことを言う妹が私は嫌いです

穂乃果「デートならよかったんだけどな…」

街中を歩きながらボソッと呟く

穂乃果「…」チラッ

時刻は16時38分

街にはカップルで溢れかえっている

腕を組んでいるカップルや

顔を真っ赤に染めながらも手を繋いでいるカップル

穂乃果「あー…私もいつか彼氏できるのかな…」

穂乃果「…」

穂乃果「はぁ…」

海未ちゃんとことりちゃんは今ごろ、彼氏さんとホテルで性の六時間について勉強でもしてるのかな…

穂乃果「ヤリマクリスマス…なんちゃって…」

なんだか悲しくなってきました

店員「お時間はどうなさいますか?」

穂乃果「えっと、三時間パックで」

店員「かしこまりました」ピッピッ

店員「ではごゆっくり」

穂乃果「…」スタスタ

穂乃果「思ったよりも人が多いんだなぁ」

漫画喫茶

半年に一回来るか来ないかだけど

今日はなんとなく漫画が読みたくなったから来た

別に独りが寂しいからとかそういうのじゃないからね

穂乃果「へへ…ワンピースでも読もっかな…」

穂乃果「えーっと…ワンピースってどこにあるんだろ…」

穂乃果「…」スタスタ

穂乃果「…」キョロキョロ

穂乃果「おっ」スッ

「…」スッ

漫画を取ろうとしたら誰かの手に当たった

ちょうど同じやつを取ろうとしてたみたい

穂乃果「あっ、すみませ…」

海未「いえ、……あっ」

穂乃果「…」

海未「…」

穂乃果「海未ちゃ」

海未「人違いです」

ゆっくりと携帯を取り出す

私は海未ちゃんに電話をかけた

海未「…!」~♪~♪

海未「…」スッ

海未「……」

海未「…」チラッ

穂乃果「…」ニコッ

海未「…」ピッ

海未「…」スタスタ

穂乃果「海未ちゃん」

海未「…」ビクッ

穂乃果「…」スッスッ

穂乃果「…」

穂乃果「…」プルルルル

~♪~♪

海未「…!」バッ

穂乃果「…」

ことり「もしもーし」

穂乃果「あっ、ことりちゃん…忙しいのにごめんね」

ことり「ううん、どうしたの?」

穂乃果「ちょっと電話したくなっちゃって…」スタスタ

ことり「そっかー」

穂乃果「そういえば用事があるって言ってたよね?」

穂乃果「いまどこにいるの?」ガラッ

ことり「えっとね~…ひみ、……あっ」

穂乃果「…」ピッ

穂乃果「…」

海未「…」

ことり「…」

穂乃果「ことりちゃ」

ことり「違います」

穂乃果「…」

穂乃果「クリスマスくらい見栄張りたくなるよね」

海未「…」

ことり「…」

穂乃果「カラオケでもいく?」

海未「いきます」

ことり「いきます」

このあと滅茶苦茶カラオケで歌いまくった

おしまい

書きたくなったので。
元ネタは男子高校生の日常です
読んでくれた人ありがとう

過去作

海未「…もうそんな季節ですか」

穂乃果「エイプリルフール?」

にこ「もうやだこの部活」

よければ検索して読んでみてください

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