魔王「商人が一番怖い」 (11)



勇者「無様だな魔王よ」


魔王「ぬぅ・・・勇者の名は伊達ではないか・・・」

魔王「不意打ちとは言え、一瞬で私を打倒すとは・・・」


勇者「よし、始めるぞみんな」


戦士&魔法使い&賢者「らじゃー!」

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魔王「・・・?なにを?」


勇者「まずは右手の指だ」

ざしゅ


魔王「ぐああああああああああ!指が指がああああああ!」


勇者「つぎだ」

ざしゅ



魔王「がいgじょじょいあになおlmがkjg」

ざしゅ
ざしゅ
ざしゅ



魔王「がああああ!何故だ!何故こんなことをする!」


勇者「ふはははは!何故だと?平和の為さ!」


魔王「ならば!ならば、一思いに殺せ!」


勇者「次は左手の指だ!戦士、剣をよこせ」


戦士「はい!どうぞ!」



魔王「ぎいいいいああああああああああああああ!!!」

魔王「殺せえええええ!早く殺じでぐでええええええ!」


勇者「そうは、いかんのだ魔王」


勇者「貴様は大事な商材だからな」


魔王「ど、どういうことだあああ!」



魔法使い「教えてあげましょう、魔王」

魔法使い「貴方が、その血に秘めてる膨大な魔力」

魔法使い「それを二束三文の剣に込めなおしているのよ」


賢者「たとえ鈍らだろうと、貴様の魔力が籠れば名刀に劣らぬ力を宿す」

勇者「そう、だから貴様の血は一滴も無駄にはできないってことさ」


魔王「平和のためだと宣いながら!貴様らの所業こそ悪魔のそれではないか!」


勇者「次は右足の指だ、戦士」


戦士「あいよ!どうぞ、次の剣です」


魔王「やめろおおおおおおおお!」






勇者「さて、そろそろ切り刻める場所もなくなったな」


魔王「コロシテクレ・・・・」


勇者「望みどおりに、死ね魔王!」


側近「魔王様!ご無事ですか!?」


戦士「な!?まだ生き残りが居やがったか!」


側近「出でよ!我が眷属!あいつらを殺せ!」


魔法使い「なに!?この数!いやあああああああ!!!」



勇者「怯むな!せっかく手に入れたお宝だ!何としても逃げ切るぞ!」


賢者「勇者!この数は正攻法では無理だ!」

賢者「できあがったばかりの魔剣を使おう!」


勇者「だめだ!商品には手をつけるな!」


側近「その剣!魔王様の魔力かっ!?貴様ら何ということをおおおおおおお!」

側近「眷属たち、剣を奪え!そして奴らを討ち滅ぼせ!!!!」



眷属「ぐおおおおおおおおお!」


賢者「しまった!剣が!?」


勇者「くっ!」


側近「死ねええ勇者!!!!」

ざしゅ


勇者「ぐあああああああああああ!」


戦士「勇者様!」


側近「貴様もしねええええええ!」

ざしゅ

戦士「ぐあああああああああああ!」


魔法使い&賢者「勇者!戦士!」


側近「おまえらもだあああああ!」

ざしゅざしゅ


魔法使い&賢者「ぐあああああああああああ!」



勇者「ぐっ・・・ふふふ・・・ははははっははあ!」


側近「心臓に剣を刺されて尚、息があるのか・・・」


勇者「ふははははははは!!!この私を倒すとは流石だ!」

勇者「勇者を倒せて、いい気分だろうなあ!魔王軍諸君!」

勇者「だが、我ら人類の欲をなめるでないぞ!」

勇者「既に貴様の血が魔剣を生むことは世に知れ渡っている!」

勇者「たとえ、私たちを倒そうと!次の商人がきっと貴様を殺しにくるだろう!!!」

勇者「それまで、たっぷりとその血を蓄えるがいい!!!」

勇者「ははははははは!!はっははははは・・・・h」


側近「死んだか・・・」


魔王「なんと・・・恐ろしい連中だ・・・」




そのころ、王都では


商人「ほう・・・勇者が倒れたか・・・」


富豪「ふふふ・・・やつなど我ら王都商会の中でも最弱」


投資家「ただ暴力を振り回すだけの雑魚よ・・・」


王「ふむ、次は商人。貴様が行くがよい・・・」


商人「畏まりました!、我が王よ・・・」

商人「わたくしは、勇者ほど甘くはありません・・・」

商人「待っていろよ魔王・・・次はわたくしが、貴様を魔力を吐き出し続ける肉塊へと成らしめてみせよう!」


王「ふふふ・・・商人、世は貴様が一番怖い」

おわり

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