提督「ここが柱島泊地…か」 (78)

以前ここにスレ立てたものです。

↓ 提督「艦娘の取り扱い説明書?」
提督「艦娘の取り扱い説明書?」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1490342245/)


・キャラ崩壊注意

・今回は五月雨と夕立中心です。(一応他のキャラも出ますが)

・前回安価に挑戦しましたが、若干ぐだってしまったので安価なしで行きます

・前回よりは話し長めです。落ちは考えてありますが、まだ書きだめ途中なのである程度まとまったら投下していきます。

感想や誤字脱字報告は歓迎です!ではどうぞ~♪

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1490877524

提督「ここが柱島泊地…か」


士官学校を卒業し、新米の自分に配属された基地は最近できたばかりの柱島であった。


自分としては前線である横須賀や呉鎮守府への配属を希望していたのだが…


提督(…まぁ、決まってしまったものは仕方がない。場所は違えどやることは同じ。お国のため戦う、ただそれだけだ)スタスタ


提督(それにしても案内の艦娘もいないのか…)キョロキョロ


提督(仕方がない、この泊地の見回りがてら執務室に向かうとするか)スタスタ

―――――数分後――――――

提督(…おかしいな)スタスタ


提督(色々な施設を見て回ったが、入渠に誰もいないのはともかく工廠にも誰もいないだと…?)スタスタ


提督(いったいどうなっているんだ…?)スタスタ


提督「…って、ん?」ピタッ


この泊地をぶらぶらしている間に『執務室』という札の書かれた部屋を発見した。どうやら目的地についてしまったようだ。

提督「…結局、誰もいないのか」ボソッ


提督(ノックは…どうせ誰もいないしいいか)ガチャ


提督「失礼する。本日マルキュウマルマルより柱島泊地に着任した〇〇だ」


どうせ誰も聞いていないだろうが、軍人として形式上の文句を述べて入る。


だが、執務室には私の想像に反して一人の少女の姿があった。腰まで伸びる長いポニーテルに美しい青い髪、そしてセーラー服を纏った小柄な少女がそこにはおり、書類整理をしている最中であった。


こちらの声で私の存在に気が付くと少女は慌てて振り向く。相当驚いていたようで目は真ん丸で口もぽかんと開いている。


しかし、執務室に入ってきた男が自分の上官にあたる人物だと気が付くと、慌てて顔を引き締めて、精一杯の敬礼をした。




五月雨「はっ、白露型 6番艦 駆逐艦五月雨っていいます! よっ、よろしくお願いします!護衛任務はお任せくd…下さひゃい!!」


提督(この娘が艦娘か、駆逐艦といっていたが想像よりもずいぶんと幼いな…)


提督「あ、あぁよろしく頼む。誰もいないと思ってノックもせずに入って驚かせてしまったみたいだな…すまない」


五月雨「いっ、いえ…その…気にしないで下さい…(自己紹介せっかく練習したのに慌ててすごく噛んじゃった///)」


提督「……」


五月雨「……」


提督(……なんだか気まずいな)


提督「そっ、そういえば他の艦娘はどこにいるんだ?工廠や入渠施設には行ってみたんだが着任したてでよく分からなくてな…よかったら案内してくれないか?」


五月雨「えっ、えぇ案内なら任せてください!でも、私以外他の艦娘はいませんよ?」


提督「えっ」


五月雨「えっ」

―――――説明中―――――

五月雨「…という訳で、現在このちんじゅ…泊地には私しか艦娘はいません。そして提督が初めての提督になります」


提督「なるほどな…最近できたばかりとは聞いていたが、まさかほとんど艦娘が配備されていないとはな…」


この泊地が出来たのはつい一週間前という私の想像よりを上回るほど最近できたらしく、深海棲艦の被害もほとんどないことから配備されたのは初期艦の五月雨のみ。工廠担当の明石や秘書艦の大淀も他の鎮守府で手一杯だそうで配備されていない…とのことだった。


提督「……深海棲艦による被害は大丈夫なのか?いくらここが前線から離れているとはいえいざ敵が襲ってきたらひとたまりもないんじゃないのか?」


五月雨「いえ、近海でしたら呉鎮守府の方々が日々哨戒しているので心配ないかと…」


提督「そうだったか……、よしとりあえず情報は整理できた。それで、私はまず何をしたらいいのかな?やはり近海の哨戒を手伝うべきかな?」

五月雨「もちろんその必要もありますが…今は先に建造して新しい仲間を増やす方がいいですね」


提督(建造…確か資材を一定数妖精に渡すと数分から数時間で艦娘が生まれるというシステムか)


提督「うちには明石はいないが建造できるのか?」


五月雨「はい!妖精さんはいるので、提督が資材を渡して時間が経てばできるはずです!」


提督「よし、ならすぐに建造するか。五月雨も一人じゃ心細いだろ?」


五月雨「そうですね…確かに今までちょっぴり寂しかったです…」


五月雨「でも、今は提督が来てくれたおかげで賑やかになって、五月雨うれしいです!」ニコッ

提督「ん、そうだな。……よし、工廠に行くか」


五月雨「はい!お供いたしますね♪」ニコニコ


提督(……いかんいかん、五月雨の無邪気な笑顔につい頬がほころびそうになってしまった)


提督(私は軍人だ。ここには国を、国民を護るために来たんだ。近くに呉鎮守府があるとはいえ、いつまでも甘えてはいられない)


提督(そのためにも私がだらしなくてはどうしようもない!もっと毅然とした態度で執務に臨まなくては…) 帽子クイッ


五月雨「…?どうされましたか?工廠はこちらですよ、提督!」タッタッ


提督「廊下は走るもんじゃないぞ、五月雨」テクテク



提督(…しかし、艦娘たちにはお国のためなどと気負わずに、こんな風に明るく暮らしてほしいものだな)テクテク

――――――――――――

五月雨「ここが工廠ですよ、提督」


提督「あぁ、助かるよ五月雨」

提督(本当は場所知っていたが、あえて言うまい)


妖精さん「……」フワフワ


提督「おっ、これが妖精か。実物を見るのは初めてだな」


提督(小柄で自分のこぶしほどだな…こんな姿でいったいどんな方法で艦娘を建造しているのだろうか…?)ジーッ

提督(…いや大本営が分からないことを私個人が考えても仕方のないことか)フルフル


提督「この妖精に資材を渡せばいいんだな?」


五月雨「はい、そうです!とりあえず初めての建造ですし、資材は最小限でいいと思います」


提督「ん、そうだな。……じゃあこれで建造をお願いできるか?」

妖精さん「……」コクッ スーッ


提督(資材をもってどっかに消えてしまった…)


五月雨「これで後は待つだけですね提督!」ニコッ


提督「あぁ、そうなるな」


五月雨「どんな子が来るのか楽しみですね!…あっ、私お茶入れてきますね!提督は座って待っていてください!」クルッ タッタッタ


提督「ん、すまないな」


提督(……五月雨、嬉しそうだったな)


提督(それもそうか、年端もいかない子がこんな広い施設で一人、提督が着任するまで待ち続けていたんだからな…)


提督(そういえば建造時間を確認していなかったな、どれ…)チラッ

提督(22分か、となると確か白露型か朝潮型の駆逐艦だったな…)フムフム


提督「姉妹艦だったら…五月雨も喜ぶな…」ボソッ


五月雨「お茶が入りましたよ提督!って何だか嬉しそうな顔してますね?何かいいことでもありました?」キョトン


提督「ん、いや何でもない。お茶ありがとな」


五月雨「いえいえ、これくらいお任せくだs…って、きゃあぁぁあぁ~~~~~~~!?」ツルッ


提督「五月雨!?大丈b…ってあっつぅ!?」バシャ-


五月雨「てっ、提督!?申し訳ありません!!すぐにお着替えを…」アセアセ


提督「い、いやその前に何か拭くものをくれ!!後、できれば冷たいものも!」


五月雨(拭くもの…、近くに…、服……、そうだ!!)


五月雨「でっ、では、五月雨の服をお使いください!!」ヌギッ


提督「って、だーー!!やめろ五月雨何をしている!?いいから早く服を着ろ!!」


五月雨「えっ……?ってあぁぁあぁぁぁ~~~~~!!!/////そそそ、そうですよね///すいません提督!!私ったら本当にドジで…」


提督「いっ、いやいいんだ気にするな…とりあえず落ち着いたら拭くものを…」



夕立「提督さん、これあげるっぽい」つタオル スッ



提督「ん?あぁ、すまんな。じゃあ五月雨は医務室から氷を…ってあれ?」


五月雨「ゆ、夕立ちゃん!?いつからそこにいたの!?」


夕立「五月雨が提督さんの前に服を脱ごうとしていた時からいたっぽい!」


夕立「ところで何してたの?新しい遊びっぽい…?」


五月雨「///」

提督「」

―――――――――――――――

夕立に着任早々恥ずかしいところを見られた五月雨は、しばらく顔を真っ赤にしてうずくまっていた。幸い夕立には遊んでいるように見えたらしく、五月雨も変な誤解をされていないと分かり気を取り直したようだった。


提督(……まぁ夕立が変な誤解をしなかったのは私にとっても不幸中の幸いだったな)


着任早々秘書艦に強制わいせつ…なんて噂が広まりでもしたら私の人生どころか故郷の家族まで汚名を被ることになったであろう。


提督(五月雨がお茶をこぼしたことが原因とはいえ、私がその場でもっとしっかりとしていればこんなことにはならなかったはずだ)


提督(まだ士官学校時代の気分が残っているのかもしれない…気を引き締めないとな)パンパン

コンコン 五月雨「提督、失礼します」ガチャ


提督「五月雨か、夕立はどうした?」


五月雨「部屋を案内してからは、他の場所も見てくるっp…見てくるといって泊地内を見学して回っているみたいです」


提督「そうか…遠征を頼みたかったんだが仕方ない、明日にするか」


五月雨「い、いえご命令ならすぐに呼んできますので遠慮なさらないでください!!」アセアセ


提督「いや、私も今日この泊地に来たばかりだし、よく考えたらまだ自分の荷物も降ろしてないからな。本格的に動き出すのは明日からにしようと思う」


提督「明日のマルキュウマルマルには遠征に出かけるから五月雨は夕立に伝えておいてくれ、その後は自由にしてもらって構わない」

五月雨「は、はい!出過ぎたことをいってしまい申し訳ありませんでした!」


提督「……五月雨」


五月雨「はい、何でしょうか提督!」ビシッ


提督「……もう少し楽にしてもいいんだぞ?確かに私は上官で五月雨は部下だ。礼儀を重んじるのはいいことだと思うが」


提督「五月雨も年頃の女の子なんだ、無理にかしこまる必要はないんだぞ?そんな緊張していては何もないところで足が滑ることぐらいあるさ」


五月雨(えっ?それって提督……)


提督「だけど気にする必要は…ないというかだな……、あー…、すまん自分でも何が言いたいかよく分からなくなってきた…。時間をとらせて悪かったな、五月雨。もう下がっていいぞ」帽子クイッ


五月雨(提督、もしかして私のことフォローしてくれてる…?)ドキッ

五月雨「…はい!ありがとうございました!では失礼しますね!」ニコッ ガチャ


提督(部屋を出るのに礼を言うなんて変わったやつだな…)


提督(でもまぁ…)


提督「悪い気は…しないな」ボソッ


――――――――――――――――

ここまでで書きだめの1/3ぐらいですかね

ちょっと目が疲れたのでお風呂入って休憩してきますね…

お待たせ(?)しました!

続き投下していきますね~

――――――――――――――――――――――

提督「――ふぅ、やっと終わったか」


柱島泊地への着任にあたって必要最低限の荷物だけを持ってきたつもりだったが、こうして広げてみると結構な量があり、片づけるのにずいぶん時間がかかってしまった。


提督(……)時計チラッ


提督(もうヒトハチマルマル、夕方か。そういえばお腹がすいたな…)


提督(来て早々いろいろあったからお昼も食べ損ねてしまったしな…あっ、今お腹の音がなったな)クゥー


提督「…何か食べるか」


提督(鎮守府では補給艦・間宮がごはんを作ってくれると聞いたが、ここではしばらくの間は自炊になりそうだな…)


提督(とはいえ私には料理の心得はないからな…さて、どうしたものかな)ウーン

コンコン 五月雨「提督、今大丈夫でしょうか?」


提督「あぁ、開いているから入っていいぞ」


五月雨 「失礼します、提督。お夕飯の用意が出来ましたがいかがいたしますか?」


提督「何?…もしかして五月雨が作ったのか?」


五月雨「はい、料理の腕とかはよく分かりませんが…精一杯作ったので、よかったら食べていただけますか?」チラッ


提督「もちろんだ!ちょうど昼から何も食べていないから腹が減っていてな…感謝するぞ」


五月雨「それはよかったです!おかわりもありますのでいっぱい食べてくださいね♪さっ、食堂はこちらですよ♪」クイッ

提督「おいおい、引っ張らなくても大丈夫だぞ?」


提督(五月雨の態度が少し柔らかくなったな、私が片づけている間に何かあったのか?)


提督(まぁいいことだな、これで五月雨も少し落ち着いて…) 五月雨「ひゃ!?て、提督すいません!失礼しまs……~~~~っっつ!?!?」バタバタ ←思いっきり舌噛んだ


提督「……」


提督「(いや、五月雨が落ち着くにはまだ時間がかかりそうだな…)五月雨、大丈夫か?」スッ


五月雨「ひゃ、ひゃい(は、はい)、さみひゃれはらいじょうぶれふ…(五月雨は大丈夫です…)」グスッ


提督「…大丈夫じゃなさそうだな、一応舌の怪我の様子を見ておくか…ベロだせるか?」


五月雨「う~、こうれふか?(こうですか?)」ベー


提督(こ、これは……)

提督(涙目の五月雨が自分に向かって舌を突き出している…っ!?この構図はなんというかその…)ドキドキ


五月雨「…?へーほふ?ほうはしはしはは?(提督?どうかしましたか?)」


提督「(やばい!とにかくやばい!!こんなところを誰かに見られたら……っ!!)さ、五月雨もういいz  ガチャ 夕立「提督さん!お夕飯まだっぽい?」



提督「」



五月雨「へーとく?まられふか?(提督?まだですか?)」


夕立「…っぽい?」


提督「」ダラダラダラ

―翌日―

提督(なんかもう、昨日は地獄だったな…)


私はあの後、夕立にそれまでの経緯を必死に説明したが、それが仇となり「提督さん、何でそんなに必死なの?ねぇ、何でっぽい?」と質問責めにあった。
一方、五月雨はきょとんとして、よく分かっていなかったようだ。


提督(食事中、五月雨に『もしかして私何か変なことしました?』って控えめに聞かれた時は良心が押しつぶされて、夕飯辛くもないのに涙が出そうになってしまった…)


ちなみに夕飯はカレーライスだった。味付けは甘口だったが、甘すぎず野菜もしっかりと切れていて普通においしかった。


提督(五月雨の事だから、うっかり野菜が皮のまま入っているかもと身構えたが、料理は普通にできるみたいだな…)時計チラッ


提督「……マルハチゴーハチ、そろそろ時間だな」



すいません、ちょっと眠気が…

また明日投稿しますね……


待ってる

期待

舞ってる

おつ

おはようございます!!

レス付けていただけると、書いているこっちとしても励みになるのでうれしいです!!

母港のBGMも艦娘音頭にしてテンション上げて頑張っていきます

では残りの書き溜め分投下していきますね~

コンコン 五月雨「提督、失礼します」夕立「失礼するっぽい!」ガチャ


提督「来たか、ではさっそくで悪いが、五月雨と夕立には遠征に行ってもらう」


提督「遠征といっても初めだからな、15分ほどこの柱島泊地周辺に航海してもらう。その間の燃料などの資源は発見しだい持ち帰ってくれ」


提督「ただし敵影を発見した場合は速やかに帰還、敵の情報を私に伝えてくれ」


提督「ここまでで何か質問はあるか?」


夕立「了解っぽい!」
五月雨「お任せください!」


提督「うむ、では健闘を祈っている」

―――――数時間後―――――

ガチャ 夕立「提督さん、遠征から艦隊が戻ったっぽい」


提督「よし、本日3度目の遠征ご苦労だった。…この辺りは資源回収効率が良さそうだな。次からはここを重点的に回って…」


夕立「提督さん!ちょっと質問しても良いっぽい?」


提督「ん?どうした?}


夕立「提督さんは……」



夕立「提督さんは出撃はさせてくれないの?…っぽい」


提督「……」


…まぁ、質問の予想が出来なかった訳ではない。艦娘にとって遠征も大切な仕事の一つだ。そんなことは言わないでも分かっているだろう。

しかし、まだ私は着任してから一度も出撃させていないのだ。遠征も大事だが、艦娘にとって深海棲艦を倒すことこそ本分だ。遠征しか命令しない私に対して疑問を持つことはわかりきっていた。


提督「…夕立、五月雨にもまだ説明はしていなかったがな」




提督「この鎮守h…泊地では基本的に艦娘が出撃することは……ない」



夕立「…どういうことっぽい?」


提督「あぁ、昨日はそういう雰囲気でもなかったから話していなかったがな、ここは『鎮守府』ではなくて『泊地』だ。故にここでの主な活動は遠征での資源の調達および、その資源を大本営並びに各鎮守府へ輸送することだ」


提督「深海棲艦への対応は…執務事項には含まれていない」


提督「だから今後はよほどの緊急時でない限り、艦隊の出撃は認めない。…言いたいことはそれだけか?分かったら補給を済ませて五月雨と警備任務に… 夕立「――っ!!もう分かったっぽい!!!じゃあ遠征いってくる!!!!!」ダンダンダン バタン!


提督「…語尾、抜けてるぞ?」

提督(遅かれ早かれ伝えなければいけないことだったが…まさか夕立があんなに怒るとはな…)


駆逐艦 夕立。今でこそ艦娘として白い髪に碧い瞳、そして愛らしい口調に容姿をしているが、艦体であった頃の彼女の最後はお国のために最後まで戦い抜いた誇り高い武勲艦である。
そんな彼女だからこそ、艦娘として再び生を受けたにも関わらず、今後出撃がないという事実が受け入れがたいのは無理もないかもしれない。


提督(…いや、それ以前に私の言い方も少しきつかったかもしれないな)


提督(威厳のある上官であることを意識するあまり、淡々と冷たいことを言ってしまった気が…)


提督「……いや、これでいいんだ、これで」帽子クイッ


五月雨はともかく、夕立は上官である自分に対して少々緩すぎる態度であったことも事実だ。少しきつめにいうぐらいがちょうどいいはずだ。そうに決まっている。

……心の奥で「本当に正しいのか?」と言う自分がいる。が、いたとしても関係ない。すべてはお国のためだ。そうだ、今はこれが一番正しいのだ、、、

――――――――――――――――――――

夕立「…っていうことがあったっぽい!!五月雨はひどいと思わないっぽい!?」ザーッ


五月雨「あー…、うん。そうだねー…」ザーッ


出撃前に夕立ちゃんがむすっとしていて様子がおかしかったので話しを聞いてみたら、どうやら提督にちょっと強めの口調で出撃のことについて知らされたみたい…。


五月雨(ちょっと話を聞いただけだったけど、思いのほか長引いちゃったなー…)ザーッ


五月雨(一応、近海周辺だけれど、いつ敵が出るか分からないからなぁ…私だけでも注意しないと…)キョロキョロ

夕立「むーっ、五月雨が話し聞いてないっぽい!」


五月雨「えっ!?い、いやちゃんと聞いてるよ!!夕立ちゃんも大変だねー…」


夕立「全然聞いてないっぽい!!…というか五月雨は驚かないっぽい?…もしかして知ってたっぽい?」


五月雨「う、うん。まぁ何となくだけどね?」

そう、私には何となくこうなることが分かっていた。

五月雨「私がこの泊地に配属された時から泊地っていうのは鎮守府とは違う小規模な施設だし、明石さんや間宮さんがいなかったってことはもう話したよね?」


五月雨「だからね、ここは本格的に攻め込むための施設じゃないな…っていうのは何となくわかったの」


夕立「へー、五月雨、けっこうすごいっぽい!」


五月雨「そっ、そんなことないよ!」


五月雨(でも、たぶんそれだけじゃ…)

夕立「そんなことn…っ!!五月雨!前方14時の方向に敵影ありっぽい!!」


五月雨「えっ、うそ!?」


――っ嘘!?話している間もずっと警戒していたのに…っ!!


五月雨(どうして……)


五月雨(どうして私は……っ!!)

夕立「五月雨!!幸いまだ見つかってないっぽい!!いますぐ海域を離脱して提督に報告するっぽい!」


五月雨「う、うん。そうだね。じゃあすぐに帰投しよ……ってきゃあ!?」クルッ

あっ、これまずっ…


バシャン!


夕立(あっ、やっちゃったっぽい…)


五月雨は帰投しようと焦って方向転換したが、バランスを崩してそのまま転倒してしまった。
艦娘である五月雨は海面に転倒しても、轟沈しないかぎりは沈むということはない。そこは問題ないのだ。

しかし、五月雨が転倒したこと今まで静寂に包まれていた海に大きな音が響く。


駆逐イ級(……?)クルッ


当然、海上の深海棲艦も音に気づいてしまう。

五月雨「~~~っいったた…ってご、ごめんね夕立ちゃん!!すぐに帰t 夕立「そういう訳にはいかなくなったっぽい」


五月雨「……えっ?」


夕立「敵駆逐艦に発見されたっぽい。このまま逃げても夕立たちじゃ追い付かれるっぽい!」


五月雨「ごっ、ごめっわたし…」


夕立「謝るのは後!!私が敵を引き付けている間に五月雨は電文打って先に戻って!!」」

五月雨「でも夕立ちゃんは… 夕立「いいから早く!!」


夕立「…相手は駆逐艦3隻に軽巡1隻っぽい。これくらいなら大丈夫。夕立もすぐに戻るから五月雨はちょっと先に戻ってるだけ…ね?」


五月雨「…っ!! …夕立ちゃんまた、またあとでね!」ザッ! ザーッ ザーッ …


夕立「また後でっぽーーーーい!!!!…よし、行ってくれたぽい」クルッ

駆逐イ級(―――!!!)カチャ ズドーン!


夕立(……)スチャ


五月雨がいなくなったことを確認すると、夕立は迎撃態勢に入った。

敵の狙いは機械的であり、正確であった。五月雨が狙われないようにその場から動かない夕立は、敵からすれば恰好の獲物である。イ級の放った砲撃も今から避けては間に合わない。

それでも、今取るべき行動は敵の砲撃から全力で回避行動をとるべきだと、この場に提督がいたならばそう指示したかも知れない。

だが夕立は、敵艦隊の旗艦であろうイ級の砲撃を目視にて確認した後、静かに単装砲を構え


――ズドンッ!


空中に放った。その砲撃は弧を描き、夕立に直撃するはずだったイ級の砲撃とぶつかり、その場で轟音とともに霧散する。

その異様な光景に知性のかけらも感じさせないイ級たちですら、あっけにとられていた。

が、夕立は意に介す様子もなく続けて砲撃を開始する。敵船隊もあわてて応戦しようとするが間に合わない――


――ゴゥン!


後衛にいたイ級に直撃。撃沈する。


あと、3隻


夕立「――さぁ、素敵なパーティを始めましょ?」

――――――――――――――――――――

提督「---はぁ、はぁ、はぁ…」タッタッタ

提督は廊下を走っていた。
本来の提督ならば廊下を走るなど言語道断。どんなに急いでいても認めないとまで言い放つ提督であったが、今は状況が違った。


提督(遠征中に敵影を発見するも、敵艦隊にも気づかれ捕捉される。五月雨は帰投中で夕立は一人交戦中だと!?)タッタッタ


提督は士官学校時代に遠征について『遠征は制海権のとれた安全な航路で艦娘に資源を輸送させるため、危険はほとんどない』と習っていた。だが…


提督(だが、実際はどうだ!?外海への何時間もかかる遠征ならともかく近海の数十分の遠征で敵影に遭遇、交戦だと!?)タッタッタ

提督(いや、いまはそんなことを考えている暇はない、とりあえず母港に帰還した五月雨に詳しい状況を聞いて……)タッタッタ 


提督「……聞いて、どうするんだ?」


提督(今、この泊地にいる艦娘は五月雨、夕立のみだ。ここから援軍を出すことはできない)テクテクテク

提督(じゃあ援軍要請を出すか…?近くには呉鎮守府がある。あそこなら待機している艦娘も多くいるはずだ。すぐに援軍に来れるはず…)テクテク…


提督(…すぐっていつだ?何十分だ?それとも何時間?夕立はいま単騎で敵艦4隻と交戦している。単純に考えろ、1対4だぞ?いったい夕立がどれだけ持ちこたえられるっ!!)テク…


提督「……私に、いったい何ができる」ピタッ

五月雨「--っ!!てっ、提督!!」


提督の思考を打ち消すように、五月雨が反対側から全力疾走で現れる。
どうやら提督が母港につくより前に五月雨が帰投して、執務室に向かっていたようだった。


五月雨「提督!!電報はご覧になりましたよね!?夕立ちゃんが危ないんです!!!今すぐ救援要請を… 提督「駄目だ」




五月雨「……えっ?提督…?」

提督「援軍要請は…できない」

私は…何を言おうとしているんだ?




提督「敵影は4隻と報告にあったが、目視だろ?潜水艦がいる可能性は?後から他の敵艦隊がくるおそれは?」

そんなのは憶測だ、この近海でそこまでの敵勢力を見たという報告はない。そんなことより今は夕立を助けるべきじゃないのか?



五月雨「……提督……何を……」



提督「確認できていないな。なら、援軍要請を出す訳にはいかない。もし援軍を呼んでこちらが未確認だった敵艦隊に襲撃され轟沈者が出た場合誰が責任をとるんだ?」

そんなことはありえない。呉鎮守府の艦娘はいわばエリート集団だ。たとえ敵増援が来ようとも、近海周辺レベルの敵艦体ごときに遅れを取るわけがない。

うーんこの

提督「それに引き換えこちらは建造したばかりの夕立一人だ。どちらを優先すべきかなど学生でも分かることだ」

人数など知ったことじゃない!艦娘だって生きてるんだぞ!?これはどちらが良い悪いの問題じゃない!!



提督「…理解したか五月雨?」



五月雨「……なら、私が夕立ちゃんを助けに行きます」


提督「いや、駄目だ。いまこの泊地にはお前しか艦娘はいない。安易な行動は許可できないな。」




提督「いいか、五月雨お前は――待機しろ。これは上官命令だ」帽子クイッ


五月雨「………………………ぅ…です」ポツリ


提督「…何か言ったか?」ギロッ


五月雨「提督は…嘘をついています…」


提督「な、何を言っているんだ。夕立の事が気になるのは分かるが、あいつもまだ沈んだとは限らん。ひょっこり帰ってくるかも知れないだろ?」帽子クイッ



五月雨「……提督、提督は自分に対して嘘を吐いている時に帽子を直す癖があるんですよ?気づいていましたか…?」

提督「……………」


五月雨「提督、どうして自分に嘘を吐いてまでそんなことを言うんですか!提督だって本当は夕立ちゃんのことを助けたいと思っているんでしょ!?だったら…っ!」


提督「……」


五月雨「提督っ!!!何とか言ってください!!!!!」ガシッ


終始目を合わせようとしない提督に五月雨もつい怒りのままに肩を掴み、こちらを向かせた。

だが、そこには命令するときのような毅然とし、非情に満ちた提督の姿はなかった。


提督「……」


唇から血があふれている。おそらく自分で噛んだのだろう。そうしないと理性が飛んでしまいそうだったから。


拳から血が滴っている。おそらく強く握りすぎて爪で手を切ってしまったのだろう。そうしないと感情が溢れてしまいそうだったから。
そして……


提督「……どうした、もう何も言わないのか?」


……そして平静を装っている彼の頬には一筋の涙が流れていた。きっとそれでも感情を抑えることができなかったから。


彼は気づいているのだろうか?自分が涙を流してしいることに。
私はそれだけで気づいてしまった。彼がどれだけの覚悟でこの場に立って指揮をしているのかを。


五月雨「……」

だから五月雨はもう何も言えない。ここにいる中で一番つらい立場にいるのは彼なのだ。自分には怒鳴る資格も泣く資格さえもない。
――――――――――――――――――――

提督(…全くどうにかなりそうだ)


提督はこの状況を冷静に分析することにした。


余計な思考を落とすために唇を思いっきり噛んだ。口の中に血の味が広がったが、今の自分の後悔ほど不快ではない。


それでも足りなかったで手を力一杯握った。爪を切っていなかったせいでズキリと手のひらが傷んだが、かえって痛みが余計な感情を忘れさせてくれて好都合だった。


目の前が少し霞んで見えるのは、自分への怒りで脳の血管が少し切れてしまったのだろうか?


いや、そんな関係ない。そして提督はようやく冷静になって状況を分析する。

提督(今私がするべきことはむやみに援軍を頼むことでも、無謀な出撃で五月雨を失うことでもない)



提督(考えろ、考えるんだ。敵戦力の確認…夕立…遠征…五月雨…呉鎮守府…)



提督(なんだっていい、今この状況を打開する方法を考えろ。泊地近海…地形…駆逐艦…時刻…夜戦…敵潜水艦の有無………)




提督(……………潜水艦の有無?)

提督(いや、この考えは早計か?だがこれ以上考えている時間はない)


提督(一か八か…賭けに出るしかないか)スクッ


考えはまとまった。後は前に進むだけだ。
――――――――――――――――――――

五月雨「……」

提督と五月雨が黙ってしまい沈黙が場を支配する。この永劫にも続くと思われたほんの刹那にして永い時間だったが、提督の一言によって打ち消される。


提督「……五月雨」


五月雨「…はい、なんでしょう提督」




提督「さっき待機命令を出したが…あれは撤回する」

五月雨「…えっ?なんで…?」


提督「その疑問は最もだが、時間が惜しい。改めてもう一度命令を言うからよく聞け」



提督「駆逐艦 五月雨。いますぐ補給を済ませ駆逐艦 夕立の援護に行き、2人で帰投しろ、いいな?」



五月雨「――っ!! はい!!五月雨にお任せください!!!」タッ


五月雨はすぐに補給を済ませ、出撃に向かう準備を始める。
艤装を装着し、主砲を片手に持ち、後はすぐに出撃するだけだ…が

ふいに声をかけられ、五月雨は振り向く。

提督「五月雨ちょっと待て」


提督「『これ』をもっていけ」スッ


五月雨「これは…?いえ、分かりました。これを持っていけばいいんですね?」


提督「……」コクッ


五月雨「分かりました、では提督…」

五月雨「(今度こそ助けるんだ――絶対!!)五月雨、出撃しますっ!!!」

――――――――――――――――――――

夕立(はぁ…はぁ…はぁ…)


夕立(さすがにここまでっぽい…)


夕立は敵船隊4隻に対して、駆逐艦1隻とは思えないほど善戦をしていた。

敵駆逐艦をすぐに1隻撃沈してからは、敵の砲撃を避けつつ魚雷を打ち込み敵駆逐艦をさ
らに1隻沈めた。

そこまでは順調であったが、敵もやられてばかりでない。

そこからは敵も魚雷・砲撃に警戒し、一定距離を取りつつ一方的に砲撃をし、じりじりと夕立を追い詰めていった。

夕立は敵の砲撃・雷撃をかわしつつ、反撃の機会を伺うが、その機会はなかなか訪れないまま辺りは暗くなっていく。


夕立の知る由もないが、既に時刻はヒトキュウマルマル。夜戦である。

両者視界困難だが続く交戦の中、夕立の苦し紛れに放った一撃は敵駆逐艦に直撃。撃沈させるに至ったが、敵はまだ軽巡洋艦が1隻残っていた。


それに加えて…


夕立(もう、弾薬が残ってないっぽい…)カラッ


夕立(敵の砲撃に当たればこっちの中破、大破は確実っぽい…)フラフラ

夕立(敵の砲撃を避けるのに手いっぱいだけど…もう燃料も少ないっぽい…)フラッ


軽巡ホ級(--!!!)カチャ


夕立「……っ!!」シュッ  ドーーン!


暗闇の中、ホ級の視線がこちらに向いた気配を察知した夕立は、回避行動を取る。

しかし、その動きは回避と呼ぶにはあまりに遅く、敵の砲撃をかわすには至らない。


夕立「…っ!痛っ!!」大破


夕立(これじゃ戦えないっぽい…)ボロッ

軽巡ホ級(……)スチャ


軽巡ホ級は静かに構える。視界は不良だが着弾音であたったかどうかは大まかに理解できる。あの音なら確実に中破か大破にはなっていると確信していた。

獲物はもう逃げられない。後は仕留めるだけ。


ホ級は敵艦娘を1発を次の一撃で沈めるために、目を凝らし、獲物を見定める。

――――――――――――――――――――――――――――――――――

夕立(夜とはいえこの距離で外すわけないっぽい…)


夕立(……五月雨、ちゃんと逃げられたかな?こけちゃわなかったかな?)


夕立(……あぁ、夕立もしかして…)




夕立(……もしかして沈んじゃうっぽい?)


夕立は覚悟を決め、目をつむった。不思議と恐怖や悲しみは湧かなかった。


後は、敵の砲撃を待つのみ……

しかし、いつまで経っても敵の砲撃はこない。

いや、それだけではない。さっきから目の端を明かりがチラついているのに気付いた。


夕立(夜なのに何だか明るい…?)

夕立(あれ…?もしかして夕立もう天国っぽい?)チラッ


夕立がおそるおそる目を開けるとそこには…

―――――――――――――――――――――――――

五月雨「夕立ちゃん!助けに来たよ!!」ピカー


五月雨(提督に行く前に探照灯を持たされたけど、持ってきてよかった!!)ピカピカー


軽巡ホ級(……!)クルッ スチャ

ホ級は探照灯を持った増援を確認すると、すぐに迎撃の構えに入った。



五月雨(…っ!!来る!!でも…)


五月雨「こっちだって…っ!!」スチャ


ドーーーーン   ドーーーーン


五月雨(夾叉…!だったら…次はっ!!)スチャ




五月雨「ってぇーーーー!!!!」ドォン!


軽巡ホ級(--!?!?)ドーーン


五月雨「や、やったぁ!命中しました!!」パァァ


五月雨「やった!私やったよ夕立ちゃん!!今からそっちに行くからね!待ってt 夕立「五月雨!!!まだ終わってないっぽい!!!!!」

夕立の声によって、感動の再開から意識を引き戻される。


まだ終わっていない…?まさか仕留めきれなかった!?


でも、だったらもう1撃加えるまでっ!!そう思い直し、迎撃態勢を取りすぐに振り返った五月雨であったが


五月雨「……………ぇ」


軽巡ホ級「……」スチャ damage5


ほとんど、無傷でこちらに狙いを定める敵の姿があった。


夕立「----!!-------っ!!!!」


五月雨(うそ…どうして……、ちゃんと直撃してたのに…)パクパク


夕立が何か叫んでいるが、もはや五月雨の耳には入らない

今の五月雨の頭には何故の文字で埋め尽くされていた。

何故、敵はこうしてほとんど損害を受けていないのか。

何故、自分は敵を撃沈できただなんて思いあがってしまったのか。


何故、自分では…



五月雨(せっかく夕立ちゃんを助けられたと思ったのに……、やっぱり私じゃ駄目なの…?私じゃ…)カクン






???「全く、どいつもこいつも詰めが甘いでちね」


五月雨「えっ…?」

轟っ!と声が聞こえた刹那、軽巡ホ級の体を雷撃による爆発が包む。

ホ級はあたかも最初からそこにいなかったかのように跡形もなく撃沈した。


五月雨(す、すごい…)ポカーン

???「おい、そこの駆逐艦」ザバァ


五月雨「うひゃあ!?は、はい、私のことでしょうか??」ビクゥ


五月雨(きゅ、急に海面から出てきたからびっくりしたぁ…)ドキドキ


伊58「そうでち。ゴーヤは伊58…って面倒だからゴーヤでいいでち」


伊58「おたくの提督から救援要請があったから、たまたまオリョールの帰りで近くにいたゴーヤたちが忙しい中寄ってやったでち。感謝してほしいでち」

五月雨「あっ、ありがとうございますゴーヤさん!!本当にさっきはもうだめk 伊58「ちょっと待つでち」


五月雨「えっ…?」


伊58「さっきの言葉もう一回行ってほしいでち」


五月雨「さっきのって…?あぁ! 本当にありがとt… 伊58「その後でち!!」


五月雨「えぇ!?……えーっと、58さん?」


伊58「それでち!もう一回言ってみるでち!!」

――――――――――――――――――――――――――――――

伊58(後輩にもあだ名で呼ばれ続けたゴーヤにとって……さん付けなんて初めての体験でち…)

伊58(しかもそれがこんな…純粋そうな子にさん付けされると…なんか…)


伊58(すっごくゾクゾクするでち!!!)ウットリ

――――――――――――――――――――――――――――

伊58「もっと…もっと言って欲しいでち…」ハァハァ


五月雨「え、えーっと…」

五月雨(うぅ…どうしよう…思ったより変な人みたい……)オロオロ


伊58「どうしたでち~?って困ってる顔もなかなかかわいいd ザバッ 呂500「でっち、そこまでにするのですって」ゴチン


伊58「~~~~~っ!!!!」ジタバタ


五月雨(うわ…、魚雷で頭を…、痛そー…)


呂500「うちのでっちが迷惑かけたのですって」


五月雨「あぁいえ、こちらこそご迷惑を…」ペコリ

五月雨(この子はまともそうだなぁ…)


呂500「Danke!ですって!ところで…」


呂500「お友達、早く助けた方がいいと思うって」



夕立「」



五月雨「はっ!?ゆ、夕立ちゃーん!?ご、ごめん大丈夫!!って立ったまま意識失ってるー!?」ユサユサ

呂500「ん、あっちはたぶん大丈夫みたいですって。でっち、ろーちゃんたちも帰ろっ!」パシッパシッ


伊58「ん~?あれ?もう出撃でち?」パチクリ


呂500「出撃じゃなくって帰る途中ですって!でっち早くいかないと置いて行っちゃうって!」チャプン


伊58「あっ、ろー待つでち!ていうかさっきゴーヤのこと殴っ(ry」チャプン

五月雨(あの子たちは…行っちゃったみたい。後でちゃんとお礼しないと)


五月雨「…私たちも帰ろっか、夕立ちゃん!」ヨッコイショ


夕立「うーん、お腹いっぱいっぽい~…」ムニャムニャ


五月雨「ふふっ♪夕立ちゃん…本当にお疲れ様」



五月雨「それと、私の前で『また』沈んじゃ、いやだよ?」

とりあえず書き駄目はここまでです!

次の投下は早くて今日の夜、遅くて明日の朝になるかと思います!

ちなみに自分の鎮守府の夕立が改二になったのでその記念で書いてみました!まだまだ続く予定です。

あっ、後最後の『また』っていうのは別に伏線とかじゃなくて史実(まぁ厳密には五月雨は夕立の最後を見届けた訳じゃないですがそこは脳内補完で)の記憶のことを言っているだけです。

一応補足でした

冒頭の「ここが柱島泊地か」ってセリフが気になったので。
泊地ってのは「艦艇が停泊(“接岸”でも“入港”でもない)する場所」なので、基本的に海のど真ん中。
柱島には瀬戸内海を航行する船舶の監視所があっただけで、基地はないよ。

真珠湾攻撃の集結地で有名な単冠湾泊地も湾内だし、イベントにもなったトラック泊地も島に燃料・弾薬の備蓄倉庫があるだけであとは海。
補給は油槽船による洋上補給、修理は工作艦が応急修理をする程度で、司令部機能は旗艦が担ってた。
艦これではサーバ名に“○○泊地”を使ってるせいか、勘違いしてる人が多いけどね。

>75
詳しいご指摘ありがとうございます!全然知りませんでした…

最初の方でも説明している通り、この作品では

泊地→・鎮守府に比べてめっちゃ小規模(艦娘収容人数30人ぐらいのイメージ)
   ・ドックは他の鎮守府の艦娘が負傷して寄ってくる場合があるので2つ
   ・基本的に出撃しない、遠征メインで資源を鎮守府や大本営に送る(鎮守府は資源がゲーム通り自然回復しますが、泊地では資材が時間で減るというイメージ
   ・大規模作戦には戦闘面では参加しない。送る資源のハードルが上がる。



鎮守府→でかい。艦娘は100人から320人まで収容可能。
    ドックや建造枠も基本4つ
    基本的に出撃メイン。資材は大本営や近くの泊地から送られてくるが、それでも足りないので自分の艦隊も遠征に出かけている。
    大規模作戦の時は必ず参加する。




↑こんなイメージで作品書いてたので、すいませんが脳内補完でお願いします… 浅知恵で申し訳ない……

それと全く関係ないですが、さきほどやっと4-4クリアしました!!
(いまだに飛龍も雪風もいないけど本当にドロップするのかな…?)


それと続きですが、やっぱり明日以降になりそうです…

すいませんがしばらくお待ちください

続きはよ

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