玉子焼き「情けない！　お父さんもお母さんも若いころは引く手あまただったってのに……」

玉子焼き「あんただって見た目は色白で悪くないと思うんだけどねぇ」

白ごはん「親の贔屓目なんじゃないの」

エビフライ「お兄ちゃんは個性がないんだよ」

白ごはん「うっせー」

玉子焼き「白ごはんは噛めば噛むほど味が出てくるようないい男だって、お母さんちゃんと解ってるからね」ｷﾘｯ

白ごはん「やめて！　なんか余計みじめに感じるからそういうのマジでやめて！」

エビフライ「そういえば、お兄ちゃん彼女いない＝年齢ってことはｄ」

白ごはん「う゛お゛お゛ぃ゛ぃ゛！！？　何言おうとしてくれちゃってんの！！」

玉子焼き「あらやだ……あんたそうだったの？」

白ごはん「もう勘弁してください……」

幕の内「なんだか今日はにぎやかだな」ﾀﾀﾞｲﾏ

玉子焼き「おかえりなさいお父さん」

エビフライ「今お兄ちゃんにどうすれば彼女ができるか話し合ってたの」

白ごはん「ただおちょくってただけじゃねーかッ」

玉子焼き「解ってる…お母さんはちゃんと解ってるからね」ｷﾘｯ

白ごはん「それはもういいから！」

幕の内「ふむ、細かいことは分からんがお前もそろそろいい歳だ」

幕の内「そういった相手は将来を見据えてしっかり考えて選ぶんだぞ」

白ごはん「あ、うん……努力する」

幕の内『そういった相手は将来を見据えてしっかり考えて選ぶんだぞ』

白ごはん「選ぶも何もそういった相手がいないんだよなー」

ｳｪﾙｶﾑﾄｩﾖｳｺｿｼﾞｬﾊﾟﾘﾊﾟｰｸ!ｷｮｳﾓﾄﾞｯﾀﾝﾊﾞ……ﾋﾟｯ

白ごはん「もしもし……あーツナマヨか」

白ごはん「あぁ、結婚するんだってな。さっき母さんから聞いた」


　　　・
　　　・
　　　・

白ごはん「じゃあ次あった時に詳しくきかせてくれい……おう、またな」

ﾋﾟｯ

白ごはん「ツナマヨ嬉しそうだったな」

白ごはん（結婚……か）

白ごはん「父さんに努力するって言っちゃったし、ちょっとは動いてみるか」

白ごはん「しかしいざ行動しようにも周りは野郎ばっかだしなー」

白ごはん「世間の皆さんはどうやってお知り合いになってんだ？」

白ごはん「合コン、イベント、ナンパ」ｶﾁ､ｶﾁ､ｶﾁ…
､
白ごはん「お見合いパーティか…」

白ごはん「これならいっぺんに何人も女性と出会えるし、行動したって感じも出て丁度いいかもな」

白ごはん「えーっと、とりあえずメジャーどころで登録して……」

白ごはん「お、ちょうど今週末にパーティがあるみたいだな」

白ごはん「気が変わらないうちに応募しとくか」ﾎﾟﾁｯ

◇パーティ当日◇

スタッフ「お見合いパーティへようこそ」

スタッフ「白ごはん様……ですね。こちらのプロフェィールカードをどうぞ」

白ごはん「名札番号は４６か。えっと、まず名前、幕の内白ごはん」

白ごはん「職業>>8、年収>>12、趣味または特技>>15……と」ｶｷｶｷ

白ごはん「……………………」ｶｷｶｷ

白ごはん「……………………」ｶｷｶｷ

白ごはん「ふー、こんなものかな」

その前に何故安価にしてしまったのか

4658万

どんなモノでもオカズ（意味深）にできる

一人目

コロッケ「はじめまして私コロッケっていいます」

コロッケ「えぇ！　白ごはんさんって東大生なんですか！？」

コロッケ「日焼けですか？　実は仕事柄外での活動が多いもので―」

コロッケ「白ごはんさんみたいに肌がきれいな方と、並んじゃうとよけい黒くみえちゃいますね」

コロッケ「こんがりキツネ色が魅力だ、ですか？」

コロッケ「あはは、そういう事面と向かって言われると照れちゃいますね」

コロッケ「でも、ありがとうございます！」

二人目

刺身「刺身いいます。よろしゅうお頼申します」

刺身「なんやせわしない様ですが…はい？　緊張しはってるんですか」

刺身「うちもこうして申し込んだんはええんですが」

刺身「こうして実際に殿方とお話してみると心の臓がえらいせわしないなってしまいます」

刺身「……」ﾎｩ

刺身「あぁ、すんまへん」

刺身「どうもこの部屋はうちにはあつうてかなんです」

刺身「お気遣いおおきに」

三人目

フォアグラ・ノ・テリーヌ「オーッホッホッホッホッホッ」

フォアグラ・ノ・テリーヌ「わたくしフォアグラ・ノ・テリーヌともうしますのよ」

フォアグラ・ノ・テリーヌ「あら、あなた貧相な見た目の割にはなかなかきめ細やかな見た目ではなくって？」

フォアグラ・ノ・テリーヌ「年収も――まぁ妥協点ですわね」

フォアグラ・ノ・テリーヌ「よくってよ」

フォアグラ・ノ・テリーヌ「わたくしの美しさ釣り合うかという点には、いささか難はありますが……」

フォアグラ・ノ・テリーヌ「その様な男性はこの世にいないのですから、あなたが気に病む必要はありませんわ～」

フォアグラ・ノ・テリーヌ「オーッホッホッホッホッホッ」

４人目

おでん「ああ、あの、わたしおでんっていいましゅ……いいます！」

おでん「白ごはんさん――素敵なお名前ですね！」

おでん「え！　大学生さんなのにそんなに色々発見を！？」

おでん「お若いのにしっかりなさってるんですね」

おでん「何度も留年してるからそうでもない？」

おでん「いえいえ、十分すごいと思いますよ！」

おでん「わたし目に付いたものは何でも取り入れたりしているんですけど、特にほこれるものとかなくて……」

おでん「しょ、しょんな！　話しててほっこりする…だなんて」

おでん「照れちゃいます//」

５人目

奈良漬「名前？　名札見たらわかるっしょ」

奈良漬「自己紹介とかいいから……めんどいし」

奈良漬「は？　あたしの趣味の晩酌に文句でもあんの？」

奈良漬「うわ、年収4658万とか…………自慢かよ」ｹ

奈良漬「しかも趣味がどんなモノでもオカズに？」

奈良漬「さいてー…」

奈良漬「でも、チョットいいかも」ﾆﾍ

アプローチタイム

白ごはん「ふーあれから何人もの人と話してみたけど、どの人もピンとこなかったな」

白ごはん「シュールストレミングさんは臭いでかなりキツかったし、麻姿豆腐さんはドＳすぎた」

白ごはん「干物さんなんて年齢ひどかったもんな……」

白ごはん「最低でも誰か選ばないといけないらしけど、さてどうするべきか」

白ごはん「うーーーむ」

白ごはん「よし、>>25さんにしよう！」



※相手はここで出ているおかず、出ていないおかずどなたを選んでもＯＫです
　続きはまた明朝

安価遠いな　
刺身

白ごはん「刺身さん」

刺身「白ごはんはん、ええとこに」

刺身「白ごはんはん名札番号きいてもええですか？」

白ごはん「それなら４６番ですが」

刺身「おおきに。　ほなうちはこれで」

白ごはん「ちょ、ちょ、ちょっと待ってください！」

刺身「はいな」

白ごはん「せっかくなので少し話していきませんか？」

刺身「いやぁ、うちチェックシートろくに記入してへんくて」

刺身「参加してる人もぎょーさんおりますやろ？」

刺身「せやからもう誰が誰やら分からんのーなってましもたんです」

白ごはん（そういえば刺身さん自己紹介タイムはのんびり座ってるだけだったなぁ）

白ごはん（てっきり頭で覚えてるものだと思ってたけど……）

刺身「それで覚えてた白ごはんはんを訪ねてきたいうわけなんですわ」

白ごはん「え！　それって……」

刺身「白ごはんはんの色白さはよー印象に残っとりましたから」

白ごはん（喜んでいいのだろか）

スタッフ「時間となりましたので、話しているお相手を変えてください」

刺身「ほなこんどこそ、失礼します」ﾍﾟｺﾘ

白ごはん「フリータイム楽しかったですよ」

刺身「おおきに」ﾆｺﾘ

白ごはん（短時間で解かるものでもないだろうけど、見たままの人……だよな）

白ごはん（素材そのままの良さがあるというかなんというか）

？？「白ごはんちゃ～～ん」

白ごはん「ん？」

干物「いっぱいアプローチしてあげたのに私のとこ来なないんだもの」

干物「お姉さんの方からきちゃったゾ☆」

白ごはん「ひぃぃ！！！」

スタッフ「ここでフリータイムは終了となります」

スタッフ「参加者の皆さんは告白カードのご記入をお願いいたします」

白ごはん（お見合いパーティもようやく終わりか）

白ごはん（色々な人と話してみたわけだけど……）

白ごはん（自分には結婚はまだ早いってつきつけられた気分だ）

白ごはん「まーでも、選ぶなら刺身さんかな」

白ごはん「３３……と」

スタッフ「それでは回収したカードを元にカップル発表をさせていただきます」

スタッフ「男性２番、女性２７番のお二人！　おめでとうございます」

ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ

スタッフ「男性５番、女性１７番の…………………………………」

スタッフ「男性４６番」

スタッフ「女性３３番のお二人！」

スタッフ「おめでとうございます」

白ごはん「！」

スタッフ「以上でお見合いパーティは終了となります」

スタッフ「カップル成立したお二方方は会場の外で連絡先を交換してください」

白ごはん「刺身さん」

刺身「白ごはんはん！　あ～よかった」

白ごはん「はい？」

刺身「もしかしたら番号間違えてもーたかもと思って…」

白ごはん「ハハハ…ヨカッタデスネ」

白ごはん「とりあえず腰を下ろせる場所にでも行きませんか？」

刺身「それでしたうちええおまんおいとる店知ってるんです」

白ごはん「おま！？？」

刺身「はいな。ぬくいお茶もおいとりますから是非」

白ごはん「えっと、じゃぁ案内お願いします」

刺身「場所はここからあがった先のどんつきになります」

白ごはん（……どこだ）

玉子焼き「白ごはんいい人見つけたかしら」

エビフライ「いい人がいたとしても相手に選んでもらう必要があるんでしょ？」

エビフライ「そう簡単にうまくいくとは思えないなー」

玉子焼き「あんたが気づいてないだけで、本当にお兄ちゃんはいい男なのよ」

玉子焼き「今日のパーティもあの子の良さに気づいた人いたんじゃないかね」



干物「白ごはんちゃん…別の女の下に行っちゃった……」

干物「でも、この胸のトキメキは止められない！」

干物「絶対逃がさないわよ～」