ガヴリール「タプリスの挑戦」 (22)

短編集。以前うpしたのを再構成してます。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1490754654


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\タップリーン/ \ハーーイ!/

タプ「ガヴドロss、はじまりますよー! 」

ヴィ「ちょっと!これやったらダメやつでしょ!」

ガヴ「心配するな。オマージュだオマージュ」


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ヴィ「ネトゲだけでなく、据え置き機のゲームを遊ぶガヴを見ていて気づいたことがあります!」


ヴィ「ガヴには “ 物語を楽しむ " という気概がない!これは実に由々しき事態だわ!」


ガヴ「なんだよ。どうプレイしようが私の勝手だろうが 」

ヴィ「レベル1で平気にボスに挑む、通常戦闘はとにかく逃げまくる、挙げ句の果てにはバグ技使い放題で三闘神戦を全てスルーする!クライマックスも何もないでしょ!」


ガヴ「バカをいえ、いかに楽をするかがゲームの肝だろう?そのためには何でもやるさ」


ヴィ「そんなせっかちなガヴには基本に立ち返って、ド〇クエ1をしてもらいます!」


ガヴ「今さら1かよ。タイマン勝負はワンパターンで尺が足りなくなるじゃん。しかもカセットに変な魔界印ついてるし……これパチモンじゃねーか?」


ヴィ「いいの!気にしない気にしない!ほら、さっさと 始める!」


ガヴ「お、おう……」



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ガヴ「ーーと、いうわけでひたすら物理で殴りまくってりゅうおうの前に来たんだが……」


サタ『よく来たわね 勇者 がぶ! 私が悪魔の中の悪魔王 、サタニキア様よ!私は待ってたわ!アンタのような勇 者が現れることを!』


ガヴ「おい!何でサターニャが出てくるんだよ!りゅう おうどこいったよ!しかも律儀にドットまで作り込んで やがる!」


サタ『もしこのサタニキア様の忠実な下僕になるのなら 、世界の半分をあげるわ!どう?悪い話じゃないでしょ !?』

< はい
< いいえ


ガヴ「悪い話もクソもねーよ馬鹿!」


サタ『うっさいわね!さっさと答えなさいよ!私の下僕 になるかどうか聞いてんの!』

< はい
< いいえ

ガヴ「何で私の言葉に返事してんだよ!スーファミの技 術じゃねーぞこれ!」

ヴィ「ツッコんだら負けよガヴ」

ガヴ「VRもびっくりだよ……んで?はいを選んだらバッ ドエンド直行なのか?」


サタ『はーい時間切れー!来ないならこちらから行くわ よ!覚悟なさい 勇者 がぶ! 闇の炎に抱かれて消えよ! ベギラゴン!!』


ガヴ「どぅわっ!! お、お前、ベギラゴンとか反則だ ろ!第一『1』はベキラマまでしかねーっての!」

サタ『悪魔王様には常識なんて通用しないわ!んじゃ、 もう一回ベギラゴン!』


< がぶ は 95 の ダメージ を うけた !
< あなた は しにました。



ガヴ「」

ヴィ「ドンマイガヴ!また次があるわ!」

ガヴ「………」コントローラー バシーッ

ヴィ「ああっ!データ消えるからやめてよ!!」

ガヴ「開幕先攻連続ベギラゴンとか無理ゲーじゃねーか !ざけんな!」



ヴィ「ああ!ゆうしゃ がぶ よ!しんでしまうとはなに ごとなの!」

ガヴ「おい、今日の私はアウェーか」

ヴィ「攻略法はあるわ!ガヴは大事な事を見落としてる のよ」

ガヴ「あん?りゅうおう、つーかサターニャを叩きのめ すだけだろ?」

ヴィ「違うわ。勇者には大切なパートナーがいるでしょ う?」

ガヴ「ああ、ローラ姫のことか。そう言えばいたなそん なの」


ヴィ「王女の愛を受けてこそ、勇者は輝くの」


ガヴ「愛天使かお前は」

ヴィ「 勇者 がぶ よ!姫様を助けに向かいなさい!」


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ガヴ「姫を助けて『びーねのあい』とやらを手にいれた ぞ。ロトのしるしはとっくの昔に持ってるが…… びーね?…ヴィーネ…『びーね姫』ってお前かよ!!」

ヴィ「ふふ、さあ!悪魔王のもとへ向かうのよガヴ!」

ガヴ「何なんだよこれ…もうなるようになれー!!」



サタ『はっはっは!勇者 がぶ!懲りずにまた来たの? 今度こそ下僕になってくれる気になったのね!?』

< はい
< いいえ

ガヴ「んなわけねーだろが。お前を倒してやるんだよ」

サタ『あっそう!交渉決裂ね!というわけで早速ベギラ ゴンをドカーン!!』

ガヴ「ごはっ!やっぱり開幕ベギラゴンじゃねーか!! ベホマ位用意しとけ!」



ヴィ「ガヴ!『びーねのあい』を使うのよ!!」



ガヴ「はぁ?『おうじょのあい』はラダトーム城までの 歩数とレベルアップに必要な経験値を教えてくれるだけ だろーよ」

ヴィ「あんな代物とは比べてはいけないわ!ヴィーネ姫 ……いえ、びーね姫の愛は本物なのよ!」


ガヴ「………はぁ」


< どうぐ ニア びーねのあい


サタ『わぁー!これ、2時間並んでやっとこさ買える超 有名店の高級メロンパンじゃん!勇者 がぶ 、いいもん 持ってんじゃない!!』

< さたにきあ は めろんぱんを おいしそうに たべている !



ガヴ「あれ、コイツ急に攻撃しなくなったぞ……?」

ヴィ「今よガヴ!メロンパンに夢中なサタニキア様を倒 す絶好のチャンスだわ!」


ガヴ「よし!全滅させられた鬱憤をここで晴らしてやる ぜーー!!」

サタ『い、いたっ!痛い!メロンパン食べてる間くらい 待ってよ!』


ガヴ「うるせー!こちとらヒーローの変身を待つ三流悪 役じゃねーぞ!このっこのっ!!」


< がぶ の こうげき! < さたにきあ に 50 の ダメージ!



< さたにきあ を たおした ! テレレレー



ヴィ「おめでとう、ガヴ。感動のフィナーレよ!」

ガヴ「ラスボスに一方的に斬りかかる勇者とはこれ如何 に」

ヴィ「この壮大な音楽がいいのよねー!うんうん。オー ケストラで聞きたいのよこれが」

ガヴ「おい、ストーリーはどうした。初めにタイトル伏 せ字にしたのはそのせいか。これ怒られるやつだろ」

ヴィ「問題ないわ。この物語はフィクションだからね」

ガヴ「ああ、これRPGツクールだよな、うん。そうに違いない。あとフィクションって言えば何でも済むと思うな」


ヴィ「あのね……ガヴにはね、ゲームは効率だけじゃな いってことをわかって欲しかったのよ」

ガヴ「ツッコミどころしかねーが、まぁいい。今後はも う少し中身も追求していくとするよ」



ヴィ「わかってくれればいいの……じゃあ、次はこのド ○クエ2をーー」



ガヴ「ヴィーネのバカ!ちょっとは学習しろー !!」


-fin?-



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タプ「あの天真先輩がなんと私にプレゼントをくれました! この『ド○ゴンクエスト2 -魔界版-』という、てれびげ ーむを早速遊んでみましょう!」


タプ「人間界の娯楽に触れることは滅多にないですが… 先輩の趣味を理解し、お役に立てるようになるためには 貴重な機会です!」

タプ「どうやら、人類の平和を脅かす悪魔を倒していく という内容のようですね!」


タプ「いいでしょう!伝説の勇者の子孫であるタプリス が世界を平定し、迷える人びとを導いてあげます! 」


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ガヴ「よータプリス。調子はどうだ?」

タプ「はい、せんぱい!次はこの『ロンダルキア』とい う洞窟に向かいます!」

ガヴ「そうかそうか、よくそこまで来れたな。相当苦労 したんじゃないか?」

タプ「そうなんです!何回も全滅するから困ったもので す!この世界の魔物は一筋縄ではいきません!」


ガヴ「だろうな…ブリザードのザラキにやられ……あ、 あれ?おいタプリス、王子と王女は…!?」


タプ「えっ?」

ガヴ「……お前、ここまで1人で来たのかよ!!しかもレ ベル50でカンストしてるし!」

タプ「ええっ!?天真先輩、どういうことですか?」


ガヴ「サマルトリアの王子とムーンブルクの王女がいる だろう?普通は3人パーティーで進むものなんだよ!」


タプ「えーー?!そうだったんですか!?」

ガヴ「お前、ドMかなにかかよ…」

タプ「なにぶん攻略のヒントが少ないもので、私は世界 中をくまなく隅々まで探索したんですよ!」

ガヴ「だったら王子達には会っているはずだろ?そこで 仲間に出来るんだが」




タプ「ええ、実際にお会いしました。すると『悪魔大神 官ヴィーゴンが怖いから嫌だ』とか、『今忙しい』など と仰って、断られたんです!」



ガヴ「………は?」

タプ「それ程までに、この世に魔の手が迫っているんで すね!これはなんとしてもタプリスが成敗しなければな りません!」

ガヴ「待て待て待て全部がおかしい。設定もへったくれ もねーぞ!制作者はどんだけクリアさせたくねーんだよ !」


タプ「ですが先輩!この主人公、呪文が使えるんです! 回復も攻撃も出来ますし、案外苦労しないですよ?袋叩 きにされる場合もままありますけど」


ガヴ「おーい脳筋主人公ー!アイデンティティ!」

タプ「この『ザオリク』という呪文の効能だけはわかり ませんが、『ベホマ』は大活躍してます!」


ガヴ「そりゃ一人旅で復活できる仲間がいないから…… ってそうじゃない。根本的に設定ガン無視だよもう」


タプ「いいんです!私が世界を救うんですから!言うな れば救世主になるんです!」


ガヴ「お、おう…もはや私には手がつけられん……」


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ヴィ『待ってたわタプリスちゃん。数々の試練を乗り越 え、このヴィーゴンの前に現れた事は評価するわ』


タプ「悪魔大神官ヴィーゴン!貴方はこのタプリスが成 敗してあげます!人びとを恐怖に貶めたその罪を私が裁 きます!」


ヴィ『そう……あくまで私と戦う気なのね?』

タプ「えっ!?何で私の言葉に反応してるんですかこの 方!それにどことなく月野瀬先輩に似てるような……」

ガヴ「タプリス、そこは気にするな」

ヴィ『いいでしょう、私がタプリスちゃんの相手をして あげる。痛い目にあっても泣かないことねーーいくわよ っ!!』


< ヴィーゴン は ザキ を となえた !
< タプリス は しんで しまった !



タプ「…………へ??」


ガヴ「こっちは開幕ザキか。ラスボスが唱える呪文じゃ ねーよなー。それにこの後シドー……いや、サターニャ が待ち構えてるんだろうな」

タプ「先輩!!なんといきなり全滅しました!」

ガヴ「気を落とすなタプリス。理不尽ゲーの極みだと思 えばなんてことはない。しばらく挑戦してみろ…」


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タプ「てんませんぱぁい!何回やってもヴィーゴンが開 始早々『ザキ』を唱えてきて、どうしようもありません よー!」

ガヴ「即死…即死呪文…『2』に即死耐性の防具なんて あったか?…せいなるまもりじゃあるまいし、ルビス のまもりは飾り物だしなあ…」

タプ「天真先輩、……『天使長のまもり』ならあります よ?」


ガヴ「それだ!そのおまもりを装備して戦え!」

タプ「はいっ!!」


< ヴィーゴン は ザキ を となえた!
< しかし タプリス には きかなかった!


ガヴ「よし、勝ったな。後はレベルMAXの勇者パワー を見せつけてやれタプリス!」

タプ「了解です!さあヴィーゴン、お祈りはすませまし たか?私の本気をお見せしましょう!」


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ヴィ『ぐぅ…!!タプリスちゃんの力、とくと見せても らったわ……しかし、この大神官ヴィーゴンがやられよ うとも、第2第3の悪魔が世界を襲う…決して悪魔はこ の世からはなくならないわ!……ふふふ……』

タプ「何ですって!?貴方を倒したら世界が救われるの ではないのですか!?」


ヴィ『ふふ…それはどうかしらね?……ぐふっ!』

ガヴ「若干世界観がそれっぽくて逆に腹が立つな」

タプ「この感覚は一体?……悪の根源を絶ったはずなの に、安心感がありません!」


ガヴ「タプリス、今の内に回復しておけ。あと祈りの指 輪も使うんだ」

タプ「は、はい!……あ、あれ?先輩!メニュー画面が 開きません!!」

ガヴ「そんなはずはない!シドー戦は移動するまで準備 ができたはずだぞ!まさかバグったか!?」




サタ『だーーれが、そんなぬるい事をさせると思ってん の!?アンタはこのアタシの目の前にいるってのよ?』

タプ「だ、誰ですかそこの貴方は!!」


サタ『アタシはこの世の全ての悪を統べる者…全てを破 壊し、世界を絶望で覆い尽くす存在!完全悪魔体のサタ ー様よ!!』


タプ「さ、サターですって!?」

ガヴ「厨二要素盛りすぎだろお前、目がいてーよ。もう 少し容量に優しくしろ」

サタ『ヴィーゴンは四天王の中でも最弱……彼女を倒し たからっていい気になってたら困るわ!』

ガヴ「いやアトラス達よりかは断然強かっただろ」

サタ『と、とにかく!アンタひとりで挑もうなんて百万 年早い事を教えてあげる!あの世で懺悔することね!』


<サター の こうげき !
<タプリス は 246 の ダメージを うけた!

タプ「きゃあああっ!!!」

ガヴ「コイツ!!ついに能力値まで厨二仕様にしやがっ た!バランス無視の禁じ手だぞ!」

タプ「べ、ベホマ……ひとまずこれで耐えましょう…」


サタ『あーら、タプリス?後手後手に回って残念ね!ス カラでも唱えて守りを固めるといいわ!………それが出 来たらの話だけどねっ!』

< サター の こうげき ! < タプリス は 215 の ダメージ を うけた!

< サター の こうげき! < タプリス は 252 の ダメージ を うけた!

< タプリス は しんで しまった !


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タプ「わーっ!この悪魔、2回攻撃しやがりました!」

ガヴ「レベルMAXの勇者が2落ち…?こんなのゲームに ならねーよ!」


サタ『サター様に歯向かおうなんて、二度と思わないこ とね!なーっはっはっは!レッツ Go to 教会!』

タプ「せんぱい!いくら何でも酷くありませんか?!全 く勝てる気がしません!」

ガヴ「雷神シドもたまげるわこりゃ…ひとまずそのまま 教会からやり直しな」

タプ「……はぁい」






ガヴ「考えろ。考えるんだ…これは試行回数を重ねて勝 てるレベルじゃない。ヴィーゴンとの連戦となると単な る負けイベントではないはず…」

タプ「何か強い武器などがあれば良いのですが……これ 以上有用なものはなさそうですし…」

ガヴ「ぱっと見最強装備だし、やくそうが効くとも思え ん。あれはファミコン版だけだ」

タプ「私ひとりだとどうしても手数が足りません!」

ガヴ「ひとり……手数……ん?アイツ、『ひとりで挑むの は百万年早い』とか言ってたよな…?」

タプ「……ここはもう一度、ダメ元で王子と王女に会っ てみるのはどうでしょうか?」

ガヴ「なるほど!その手があったか!負けイベでフラグ 解除は確かによくある話だ!」

タプ「はい!試してみましょう!」




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タプ「ガブール王子!お願いします!!私と一緒に完全 悪魔体サターと戦ってください!」


ガブール『嫌だ。ランク100位に入らないとイベント報 酬でSSRカードが手に入らないんだよ。あと1ヶ月待っ てくれ』


タプ「そんなぁ!王子が頼りなんですよ!」

ガブール『すまんが他を当たってくれ。悪いな』

タプ「えーっ!!」


ガヴ「…………タプリス。このどこかの誰かを連想させる コイツは…?」


タプ「はい、ガブルトリアのガブール王子です。初めに 来たときも同じことを言われました…とほほ…」

ガヴ「…そうか。コントローラーを貸せ」イオナズン ドーン!


ガブール『おい!お前!なんて事するんだ!パソコンと スマホがぶっ壊れたじゃねーか!データバックアップし てねーぞこら!』


タプ「お、落ち着いて下さい王子!今のはほんの事故で す!!」

ガブール『弁償だ弁償!!今すぐ99999ゴールド持って こい!!』

タプ「えええええ!?そんな大金あり………あ、お金は 銀行に満タンでありましたね。はい、どうぞ!」


ガブール『ちっ…仕方ないな。私も一応王子だしそろそ ろ本気だすか。仲間になってやろう。特技はイオナズン の私がいれば死角はないぞ』

タプ「本当ですか!?ありがとうございます!!」


< ガブール が なかま に くわわった!




タプ「凄いです天真先輩!よくわかりましたね!!」

ガヴ「ずっと疑問に思ってたんだ…本来使えないはず の攻撃呪文が、何故フィールド画面で使えるのかと」

タプ「この調子でエールブルグ王女も仲間にしちゃいま しょう!」


ガヴ「謎のウルティマ仕様かと思ったらこの為だったの か……私って端から見たらこんなんなのか…?!」


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タプ「ラフィン王女!世界を救うために我々は力を合わ せる必要があります!王女の力を貸して下さい!」


ラフィン『貴女の気持ちはわかるわタプちゃん…でも、 怒ったヴィーネさ……じゃなかった、ヴィーゴンはとて もじゃないけれど私の手に負えないの』


タプ「そこをなんとか!お願いします!この通りです! 」

ラフィン『ごめんなさい。力不足な私を許してね?』

タプ「うぅ…白羽先輩のような優しそうなお方なのです が、意志が固いようですぅ……」


ガヴ「……………」ポチポチポチ


<どうぐ ニア ヴィーネのカギ
<タプリス は ヴィーネのカギ を つかった!


ラフィン『………あらあら?これはヴィーネさんの部屋 のカギじゃないですか!……どうしてタプちゃんがこれ を持ってるんです?』



タプ「はい!ヴィーゴンを倒した時に服のポケットから カギが落ちてきたんです!何かの手がかりになるかもし れないと思って保管しておきました!」


ラフィン『…では本当にヴィーゴンを倒した、と?』

タプ「そうですよ!ただ、その後サターとかいう悪魔に 完膚なきままに負けてしまいまして……」

ラフィン『そうでしたか、わかりました。私もタプちゃ んに協力しますから、サターニャさん……いや、サター を倒しましょう?』

タプ「わあっ!いいんですか?!」


ラフィン『ええ、サターニャさんに負けるほど私も焼き が回ってませんから。どうやらお仕置きが必要みたいで すね?』



< ラフィン が なかま に くわわった!



タプ「やったやった!やりましたよ先輩!これで十分戦 えますよ!!」


ガヴ「ラフィン王女は加入時点でレベルMAXで呪文コ ンプしてんのに、何でガブール王子はレベル1なんだよ !イオナズン使えるとかほざいてなめてんのか!ベビー サタンかお前は!」



タプ「いいじゃないですか、私が王子をきちんと鍛えま すから!先輩はご休憩なさって、しばしお待ち下さい! 」



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サタ『んー?なんだ、またタプリスかー。もう飽きちゃ ったなー。だってアタシが強すぎて勝負にならないでし ょ!?』


タプ「確かに私ひとりでは力が及ばないかもしれません 。ですが、3人集まれば百人力なんです!文殊さんもそ う仰ってました!」

サタ『3人?……げっ!何でガブール王子とラフィン王女 がここにいるのよ!仲間に出来ないようにしてって頼ん でおいたのに!!』


タプ「伝説の勇者の血を引きし子孫が今ここに集結した のです!サター、貴方は強い。だからこそ全力で倒しま す!!」

サタ『それらしい事を言っても無駄よ!!1対3なんて 卑怯じゃないの!それでも勇者って言えんの!?』

ガヴ「どの口が言うんだこのアホサターニャ。散々チー トじみたことしといてその言い草はないだろーよ」


サタ『うるさいうるさーい!!雑魚が群れた所でアタシ の絶対的な強さには叶わないっての!……しゃくねつの ほのお!かがやくいき!』

タプ「くっ!確かに強力ですね……しかし、今の私には フバーハやベホマをしてくれる仲間がいます。そして2 人の命を救う『ザオリク』を掛けられる仲間が!」

サタ『ああーー!アタシの攻撃があまり効かなくなって るーー!ズルいー!』



タプ「今度はこちらからいきますよ…『はかぶさの剣』 !!」

サタ『ぎゃーーす!こんな事なら自動回復も付けとくべ きだったー!しかもそれバグ技でしょー!』

ガヴ「慢心が仇となったな、サターニャ」


サタ『はぁ…はぁ……くっそー!まだよ…ここで負けるわ けにはいかない!!…完全悪魔体は永久に不滅だから… …!』


タプ「タプリスとガブール王子、そしてラフィン王女の力が極限に達した時……天に 刻まれしこの究極呪文が浮かび上がるのです!!」



ーーー “ ミナデイン!!! “


サタ『ぶふぉぁっ!ミナデインは…『4』から…でしょ …ぐぐぅ……』

ガヴ「前回のベギラゴンでおあいこだからな。途中で整 合性を無くしたお前の負けだ。諦めろ。そこはかとなく ロト紋っぽいよな」


タプ「完全悪魔体サター……貴方の強さは孤独の強さ。 そしてそれは自分の弱さを知られたくない故の仮面に過 ぎません…」

タプ「己の弱さを知り、そこから高みを目指す…そして 仲間と手を取り合い、立ち向かう。その姿勢こそが真の 強さだと、私はこの物語から感じました。さらばです、 サター……」


< タプリス は サター を たおした !





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<エピローグ>


ヴィ「やっほーガヴ!私とサターニャが合同で作った魔 界ド○クエ2はどうだった?」

ガヴ「どうもこうもねーよ。タプリスが全クリした」

タプ「とっても面白かったですぅ!ミナデインでとどめ を刺すところが爽快でした!」


ヴィ「ありがとう。レベル上げ大変だったよね、ごめんねタプリスちゃん?」

タプ「いえ!私はああいう地道な作業嫌いじゃありませ んから!しかし最後はクリアできるかヒヤヒヤしました !」


ガヴ「……ヴィーネ、ガブール王子の件についてご説明 願おうか。危うく詰み寸前だったし、私の扱い悪すぎん だろ!」

ヴィ「いやー、あれはサター戦を想定してパーティー調 整してたら自然と…局地的観点から分析した結果という か……あははは……」

ガヴ「ラスト前でレベル1、99999G要求、んで極めつ けは最強装備が『てつのやり』!退化しすぎだ!!」


ヴィ「ガヴならそのまま挑むと思ったのよ!レベル50/1/35でギリギリ勝てるよう調整したからね?」

ガヴ「お前は私の事をなんだと思ってるんだ」


ヴィ「誤解しないで!ほんの遊び心なの!カンストした らミナデイン解放って造りにしたのも、ガヴに仲間を頼 って戦ってほしかったの!」

ガヴ「……まあいいだろう。あとサターニャを強くしす ぎだ。物にも限度があるぞ」


ヴィ「サターニャがどうしてもタイマンじゃ100%勝て ないようにしろって聞かなくて…だから裏要素で仲間を 増やすことにしたのよ」

ガヴ「それでヴィーゴンからの一連の流れが生まれたわ けか……おかげでタプリスの激闘が見れたわけだが」


タプ「わたしは初めてのテレビゲームでしたが、とても 痺れる展開でした!月野瀬先輩!ありがとうございまし た!」

ヴィ「喜んで貰えて何よりだわ。タプリスちゃんの活躍により、 熱き戦いに終止符が打たれたのね!」


ガヴ「ったく…いつになく調子がいいんだからヴィーネ は……」



ヴィ「ところで……今度新しく魔界からファイナルフ○ ンタジーが発売ーーー」



ガヴ「だからそのオチはやめろーーーー!!!」



--『タプリスの挑戦』 完 --

以上です。
余談ですが、FF6の三闘神戦回避バグは本当に驚かされました。

\タップリーン/ 動○工房さん、アニメ2期期待してます。あとゆるゆりもね。

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