ガヴリール「サターニャが昨日なにしてたんだよ?」ラフィエル「それはですね…」 (30)

ラフィエル「ちょっと申し上げにくいというか…」

ガヴリール「なんだよ、気になるな」

ラフィエル「特にガヴちゃんには言いづらい内容なんですよ」

ガヴリール「私?」

ラフィエル「ええ」

ガヴリール「いつもみたく、私をコテンパンにする方法でも考えてたのか?」

ラフィエル「それじゃ何の変哲もないただのサターニャさんですよ」

ラフィエル「見られたからって動揺する理由がありません」

ガヴリール「それもそうか」


ラフィエル(言えるわけないですよねー…)

ラフィエル(サターニャさんがガヴちゃんの名前をつぶやきながら○○してたなんて…)

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ラフィエル「一応、全年齢板を考慮して伏せ字にしただけであって、どんでん返しはないですよ~」

ラフィエル「皆さんが想像した通りの内容です」

ガヴリール「どこに向かって何を言ってるんだお前は」


ガヴリール「しゃあない、本人に聞くとするか」

ガヴリール「おーい、サターニャ」

サターニャ「?」

サターニャ「なによガヴリール?」

ガヴリール「お前、昨日なにしてたんだよ?」

ガヴリール「ラフィに聞いても教えてくんなくてさー」

サターニャ「ばばばばばばばばばばばばばばばばばばかっ!!!」

ガヴリール「ハァ?」

サターニャ「~ッ!///////」

ガヴリール「あ、お、おい待てよ!」

ガヴリール「なんなんだよ…」

ガヴリール「姉さんの件で猫被ってた時、あいつには色々とコキつかわれた借りがあるからな…」

ガヴリール「よし、密かに覗いてやるか」

ガヴリール(からかえる良いネタになりそうだ)

………

ガヴリール(私の周りに結界を張って、と…)

ガヴリール(これで誰からも見えないぞ)

サターニャ「ただいまー」

ガヴリール(お邪魔してまーす、くくっ)

サターニャ「お腹すいた…」

サターニャ「メロンパン食べよ」

ガヴリール(こいついつもメロンパン食ってんな)

ガヴリール(今更だが栄養は大丈夫なのかよ)

サターニャ「美味いわねー」

サターニャ「昼は犬に奪われたからその分、美味しく感じる…」

サターニャ「もぐもぐ」

サターニャ「あっ、魔界通販の時間だ!」ぴっ

『社長「~でして!今ならなんと!」』

サターニャ「おおー!」

サターニャ「これは買いね…!」

サターニャ「でも、もうお金が厳しい…」

サターニャ「残念だけど来月にまわそう…」

『社長「ありがとうございました~!」』

サターニャ「~♪」

ガヴリール(…なんつうか…)

ガヴリール(大したことはない、サターニャの日常そのものじゃん…)

ガヴリール(退屈だ…ふぁぁ~……)

ガヴリール(帰ろっかな…)


サターニャ「さてと…」

ガヴリール(お?)

サターニャ「……」

サターニャ「……」キョロキョロ

ガヴリール(急に不審な動きしだしたぞ)

サターニャ「…いないわね、うん」

ガヴリール(あ、ラフィがいないか確認してたのか?)

一方、その頃ラフィエルは…

ラフィエル「さすがにアレを見た後でサターニャさんの家に忍び込むのは気が引けますよ~」

ラフィエル「でもサターニャさんは、いもしない私を警戒して右往左往するんでしょうねえ」

ラフィエル「そう考えるとなんだか面白いです、うふふっ」

………

サターニャ「ぜーはー…ぜーはー…」

サターニャ「こ、これで抜かりはないわ…」

ガヴリール(部屋の隅から隅まで…ご苦労なこった)

サターニャ「誰もいないわね…」

ガヴリール(私がいますよー)ニタニタ

サターニャ「……よし」

ガヴリール(ここまでするってことは余程のことなんだろうな)

ガヴリール(一体なにを見せてくれるんだ…?)ワクテカ

スッ

ガヴリール(なんか取り出したぞ?)

ガヴリール(あれは…私の写真?)

ガヴリール(うえっ!これってバイト時の制服じゃねーか!いつの間に!)

ガヴリール(しかも他にもあるし…着替え中のやつとか)

サターニャ「ガヴリール…」

ガヴリール「!」ビクッ

ガヴリール(ま、まさかいるのバレた…?)

サターニャ「……はぁ……」

ガヴリール(……つーわけではなさそうだな…ほっ)

ガヴリール(というか、こいつは私の写真なんか眺めてなにする気だよ)

ガヴリール(呪いでも施すのか?)

ファサ…

ガヴリール(え…)

ガヴリール(なんでパンツ脱いでんの…?)

サターニャ「んっ…」

ガヴリール「!?」

ガヴリール(はぁぁあああああああああああああああああああ!!!?)

ガヴリール(ちょっ!?どこに手つっ込んで…!!?)

サターニャ「……ガヴリールぅ…好きぃ…」

ガヴリール(なっなっなっなっ……!?/////)

サターニャ「…[ピーーー]したい…ガヴリールと[ピーーー]したいよぉ…」

ガヴリール「」

サターニャ「ぁ…っ!」

(これ以上はアウトなので見せられないよ!)

………

サターニャ「……はぁ……はぁ……」

サターニャ「ガヴリール…」

ガヴリール(…あまりの衝撃で固まってしまった)

ガヴリール(なんてもんを見ちまったんだ…)

ガヴリール(そりゃラフィが言えないわけだわ…)

ガヴリール(明日からどんな顔してサターニャに会えばいいんだよ……)

ガヴリール(とりあえず…帰ろう…)

ガヴリール(……覗いちゃってごめんなサターニャ……)

………

ガヴリール「はー…疲れた…」

ガヴリール「ネトゲ……」

ガヴリール「…する気すらおきんとは…相当キてるなこれ…」

ガヴリール「…寝よ、きっと夢だったんだ」

ガヴリール「まさかあのサターニャがあんなことするわけないじゃないか、ははは…」

ガヴリール「……」

ガヴリール「……」頬つねり

ガヴリール「いってえ…」

ガヴリール「マジか~……」

ガヴリール(こんなどうしようもない駄天使を…なんで好きになったんだよお前は…)

………

ガヴリール「……んー…」むくり

ガヴリール(朝の6時ちょい、か…)

ガヴリール(ネトゲしなかったお陰で、めっちゃ規則正しい時間に起きてしまったぞ…)

ガヴリール(…学校、サボりたいなあ…)

ガヴリール(でも、サボったらヴィーネにとやかく言われるだろうしな…)

ガヴリール(はぁ…仕方ない…)


ヴィーネ「おはよー」

「おはよー」

ヴィーネ「ってガヴ!?」

ガヴリール「なんだよ、挨拶がそんなに驚くことか?」

ヴィーネ「そこじゃないわよ!」

ヴィーネ「ガヴが私より早く登校してるなんてビックリしちゃった…」

ガヴリール「…今日はたまたま早く目が覚めたんでな」

ヴィーネ「ふーん」

ヴィーネ「なにかあったの?」

ガヴリール「別になんも」

ガヴリール(あんなこと相談できるわけないって…)

ガラッ!

サターニャ「おはようヴィネット!」

ヴィーネ「あ、おはようサターニャ」

サターニャ「おはようガヴリール!」

ガヴリール「っ/////」

ガヴリール(ついに来たか…)

サターニャ「?朝っぱらから様子が変ね?」

サターニャ「どうしたのよ?」

ガヴリール(お前のせいだよ!!)

ガヴリール(いや…覗いたのは私が悪いけど……)

ガヴリール(まともにサターニャの顔が見られね~……)

ガヴリール(へ、平常心平常心…いつも通りサターニャに接すればいいんだ…)

ガヴリール「な、なんでもねえよ!」

サターニャ「なによその態度ーせっかく心配してあげてんのに」

サターニャ「あ、そういえば」

ガヴリール「なんだよ…」

サターニャ「ふふふ…あんたの姉を追い払えたのは私の使い魔のお陰よ」

ガヴリール「それがどうしたんだ」

サターニャ「つまり!私のお陰ということでもあるの!」

サターニャ「あんたはもっと私を敬うべきなのよ!」

ガヴリール「…あーはいはい、あざっした大悪魔サタニキアさまー」

サターニャ「軽っ!もっと言い方ってもんが~…」

ヴィーネ「ふふっ」

ガヴリール(あーそうそう、これだよなこれ)

ガヴリール(サターニャはこうして毎日バカやってんだ)

ガヴリール(そんで私はそれを適当にあしらう、そんな間柄だ)

ガヴリール(今の目の前でアホ面さげてつっかかってきてる悪魔が私のことが好きで)

ガヴリール(しかも私の写真つかって○○するようなやつなわけない)

ガヴリール(昨日のことは忘れよう…サターニャとはいままで通りでつきあっていけばいい…)

サターニャ「まったくあんたはねー!」ベタベタ

ガヴリール「っ…?」

ガヴリール(い、今私をさわる必要あったか…?)

ガヴリール(そ、そういや、最近やけにサターニャがスキンシップをしてくるようになったのは気のせいか…?)

サターニャ「こうなったら勝負よ!勝負!」サワサワ

ガヴリール(いや…気のせいじゃない!!)

ガヴリール(大して気にしてなかったけど、前よりずっとボディタッチが多くなってるぞ!?)

サターニャ「今度こそギャフンと言わせてやるわガヴリール!!」

サターニャ「ってちょっと!聞いてるの!?」ギュ

ガヴリール(私にふれているこの手で、指で…)

ガヴリール(サターニャは自分の…あ、アソコを…)

ガヴリール「~~~~~ッ!////////」

ガヴリール「わ、私トイレ!!」

サターニャ「うわっ!ち、ちょっと!待ちなさいよ!」


ヴィーネ「なんか、今日のガヴって変ねサターニャ…」

サターニャ「…………そうね」

ガヴリール「……はぁ」

ガヴリール「ダメだ、どうしても意識してしまう…」

ラフィエル「ガーヴちゃん♪」

ガヴリール「おわっ!」

ガヴリール「な、なんだラフィか…」

ガヴリール「いきなり湧くなよ、びっくりするわ」

ラフィエル「えへへ、小走りのガヴちゃんを見かけてものですから、つい」

ラフィエル「…その様子だと、見ちゃったようですね」

ガヴリール「…ああ…」

ガヴリール「私より先に知ってたお前になら話してもいっか…」

ガヴリール「とても一人だけで抱えられそうない…」

ラフィエル「ぜひ、ガヴちゃんの助けになるならば」

ガヴリール「さんきゅ…」

ガヴリール「正直、困惑してる」

ガヴリール「イマイチ現実感がないつーか…」

ガヴリール「あのサターニャがなぁ…」

ラフィエル「ガヴちゃんを好きだったーですもんね」

ガヴリール「おまけにあんな生々しいもの見ちまったらさ…」

ラフィエル「ですよねぇ…私も反省してますよ」

ラフィエル「少々、プライバシーの侵害がいきすぎたなーと」

ガヴリール「そうだぞラフィ、反省しろ」

ラフィエル「覗いたガヴちゃんが言います?」

ガヴリール「私は今回だけだし」

ガヴリール「これからサターニャへどう相手すればいいものか…」

ラフィエル「タプちゃんからも好かれてますし、ガヴちゃんはモテモテですねえ」

ガヴリール「タプリスのように天界時代の私ならともかく、なんで今の私を…」

ラフィエル「まあ、それは本人のみぞ知ることですね」

ラフィエル「でも、なんとなくサターニャさんの気持ちはわかりますよ」

ラフィエル「私は今のガヴちゃんも好きですからっ♪」

ガヴリール「お前なあ、こんな時にジョークはよせよ」

ガヴリール「そもそもさ、私ら女だし」

ラフィエル「ですが下界にはLGBTなる概念もありますしね」

ラフィエル「それに則ってみれば愛に性別など些細なことですよ」

ガヴリール「しかも…あいつは悪魔だし…」

ラフィエル「天使と悪魔のカップルって素敵じゃないですか~」

ラフィエル「光と闇で対照的ですし、よく映えますね~」

ガヴリール「あーもうなんなんだラフィ」

ガヴリール「お前は私とサターニャをくっつけたいのかよ」

ラフィエル「面白そうですから♪」

ガヴリール「まったく…」

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