ハカセ「あなたは…………レズです!」フェネック「ちがうよー」 (27)



……
-図書館



アライグマ「ハカセ! おしえて欲しいことがあるのだー!」

ハカセ「……いいでしょう。おしえてあげるのです」

ミミズク「ただでおしえてしまって、よいのですか?」

ハカセ「めいろを抜けてきたと言っても、もんだいを読む読まないどころか、ループにさえ気づかずでたらめに走り回っただけ。めちゃくちゃです。ただのまぐれなのです。りょうりなどできるはずもないのです」

ミミズク「たしかに」

ハカセ「むしろこーいう底抜けのあほには、図書館があらされないうちに、とっととお帰りねがうです」

ミミズク「さっさとおしえて帰らせるですね」


アライグマ「? さっきからなにをこそこそしているのだ?」

フェネック「まーまーアライさん。ゆっくり待とうよー」

ハカセ「こほん。おしえてやるのです。あなたがなんなのかを」

フェネック「あー、いやいやぁ、それはもう知ってい」

ハカセ「あなたは………………」





ハカセ「レズです!!!!」

フェネック「…………は?」




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アライグマ「れず? なにを言っているのだ??」

フェネック「アライさん。それは今どうでもいいことだよー。アライさんが聞きたかったのは」

アライグマ「れず……れず……。フレンズのこと?」

ハカセ「ぜんぜん違うです」

ミミズク「まったく別物なのです」

アライグマ「じゃあれずっていったいなんなのだ!」

フェネック「アライさーん。その話はもうやめようよぉ……」

ハカセ「わかったです。おしえてやるのです」

ミミズク「たっぷりおしえてやるですよ。レズとは、雌の同性愛のことなのです」

ハカセ「女の子同士で愛し合うこと。また、それを行う女の子自体を指す言葉なのです」

アライグマ「?? ……???」

フェネック「………………」




ハカセ「女の子しかいない。かつ子孫を残す必要のないフレンズにはまれによくいるのです。しかし元の動物の種類によっては、パートナーをとっかえひっかえしたり」

ミミズク「ハーレムをつくろうとする場合もあり、性愛に対する価値観の違いで、破局、もしくは、ないすぼーと、となることも多いのです」

アライグマ「え?? え???」

ミミズク「……つめでぐさり!」

ハカセ「きばでがぶり! です」

アライグマ「ふぇええ??!? フェネック、そんなことするのぉ!?」

フェネック「だから、しないってばー。そもそもレズじゃないしねぇ」

ハカセ「いいえ! あなたはレズです! 間違いないのです」

フェネック「……なにをこんきょに、そんなことを言うのさー」

ミミズク「アライグマの斜め後ろに立ちながら、さりげなく流し目で、ケモミミ、背中、尻、尻尾、足、爪の先までなめるような視線を……!」

ハカセ「まさに野獣の眼光! なのです……!」

アライグマ「そんなわけないのだ! フェネックがアライさんにひどいことなんて絶対しないのだ!」

フェネック(……そこまで断言されると心が痛むなぁ)




ハカセ「われわれが興味深いのは、レズと百合を分けて考える場合がある。という点です」

ミミズク「どちらも雌の同性愛を指す言葉でありながら、使い分けられ、混ぜることを嫌う者も多かったとか」

アライグマ「? なにが違うのだ?」

フェネック「アライさん、もう行こうよー」

ハカセ「百合はきれい! レズは汚い! らしいです」

アライグマ「きたない!? フェネックきたないのか!? たいへんなのだ! すぐに洗ってやるのだ!!」

フェネック「アライさーん、そういうことじゃぶくぶくぶくぶく」

ジャブジャブジャブジャブ





……

あらいぐまやく おのさきおねえさん


え? フェネック役の本宮さん?

あー…………

想像する人物を5回の質問で当てるゲームで、私のことを想像してたらしいんですけど

私はずしちゃって……そしたら

「なんで当ててくれないのぉー!?」
「もっと愛を!! 愛を感じてよぉお!!」

……って

あーこわいこわいこわい

「視線でずっとアピールしてたのにー!」
「当ててよー!」

とかしつこく言ってくるんですよ? その前まではみんな勝ちに行ってて当てさせまいとしてたのに……当ててよー……って……


そのくせ、ちゅーする?って私にだけじゃなく由香(サーバル役)にも言ってたし……

なんなんだろ……

あーこわい……

……こわい





フェネック「」ブクブクブク

アライグマ「フェネック、きれいになったかな……?」

ハカセ「忠告しておくです。あなたはフェネックとは離れたほうがいいのです」

アライグマ「ふえっ?」

ミミズク「どう見てもあなたはノンケ。いずれ食われるかもしれない危険を考えたら、レズと一緒になど、いないほうがいいのですよ」

アライグマ「…………ぁなのだ」

ハカセ「はい?」



アライグマ「ぜったいに、いやなのだ!」

ミミズク「おや」

ハカセ「なんと」




アライグマ「フェネックがアライさんから離れるなら、寂しいけど、止めはしないのだ。……けど!」


アライグマ「アライさんは、フェネックをきらいになったり、絶対にしないのだ! だから、フェネックが一緒にいてくれるなら、アライさんはフェネックと一緒にいるのだ!」

フェネック「……アライさん」

アライグマ「フェネックは、アライさんがいっぱいめいわくかけても、見捨てたりしなかったのだ。いつでもそばにいてくれたのだ。だから」

ハカセ「おぉ……これは」

ミミズク「これはこれは……」

アライグマ「フェネックがレズでもなんでも、関係ないのだぁあ! アライさんは、フェネックのことがっ……」








『あわぁああああっ!?』

『おやおやアライさーん。だいじょうぶかーい』


『フェネックぅー!!』

『あはは、アライさんはほんとうに、見てて飽きないなぁー』

『見てないで助けてなのだぁー!!』




『フェネックのおかげで助かったのだ。やっぱりフェネックはすごいのだ!』

『なんのなんの~、それよりアライさん、なんであんなところにいたのさー』

『これをとるのに夢中になっていたのだ……はい! フェネック!』

『これは……花……?』

『すっごくきれいなのだ! フェネックによく似合うのだ! いっつも助けてもらってるから、そのお礼に……わわっ? フェネック?』

『アラーイさーん。アラーイさーーん。ふふ、あはははは』

『な、なんなのだフェネック……? くるしいのだ……』



……




フェネック「」

アライグマ「フェネック? フェネック!?」

ハカセ「完全に気を失っているです」

ミミズク「鼻血を垂らして、のびているのです」

アライグマ「わー! しっかりするのだフェネックぅ!!」

ミミズク「揺らさないほうがいいですよ」

ハカセ「命に別状はないのですからね」

アライグマ「そ、そう……? よかったのだ……」

ハカセ「では、あなたの知りたいことに答えてやるですよ」

アライグマ「へ?」

ミミズク「われわれは、とうといものが見れて満足なのです」

ハカセ「ひさびさにいい百合が見られたのです」

アライグマ「とうとい……??」

ハカセ「それで、質問はなんなのですか?」

ミミズク「聞くことがあったのではないのですか?」

アライグマ「あわわぁっ、そ、そうだったのだ! じつは……」





……


アライグマ「というわけで、山に行きたいのだ!」

ハカセ「……なるほど。これはもしかして」

ミミズク「もしかすると……もっととうといものが見れるかもしれませんね」

ハカセ「このまま一緒にいさせたほうがよさそうです」

ミミズク「ですね」

アライグマ「なにを話しているのだ?」

ハカセ「なんでもないのです。……それで、山に行きたいと? あれは神聖な場所なので」

ミミズク「なので……」



……




……
-ロッジ


アリツカゲラ「では、ごゆっくり~」


アライグマ「わーい! ベッドふっかふかなのだぁ!」

フェネック「おぉー。……ん? けど、なんでベッド一つしかないお部屋なのかな……?」

アライグマ「あぁ、それは山に入るのに必要なことなのだ」

フェネック「??」

アライグマ「フェネックが気を失ってる間に聞いたのだ! 神聖な山に入るには」


アライグマ「同じベッドで『愛をはぶくまなければならない』のだ!」

フェネック「」





バターーーン

アライグマ「!? ふぇ、フェネック!? フェネックぅう!!」


タイリクオオカミ「なんのさわぎだい?」

アミメキリン「あぁーーー!! しんでる!! さつじんじけん!!」

アライグマ「ふぇえぇええ!?!?! フェネックしんじゃったのかぁ!?!」

アミメキリン「犯人は……お前だぁああああ!!!」ビシィイ

アライグマ「どぅぇえええぇえええええ!?!?!?」


フェネック「」

タイリクオオカミ「……しあわせそうな寝顔だ。……いい表情、いただいたよ」




アライグマ「アライさんのっ、アライさんのせいでフェネックがぁあ」

アミメキリン「ちじょうのもつれ……あいぞううずまく、かなしいじけんだったのです……」

アライグマ「フェネックぅうう……!!!」ギュウウ

フェネック(ぐぇ…………)

アライグマ「う゛ぅ……フェネックぅ゛……」グスッ

フェネック(…………まぁ……もう少しこのままでいいか……)


フェネック(にしても)

アライグマ「フェネックぅ゛フェネックぅう゛」ベソベソ

フェネック(アライさんは泣き顔もいいなぁ…………)ゾクゾク








おわりだよよよ。





PPP「「ぺぱぷ予告!!」」


コウテイ「今週はタチとネコについて予習しよう」

イワビー「ネコは分かるけど、タチってなんだよ」

プリンセス「た、タチウオ……てきな……?」

ジェーン「お魚なんですか?」

コウテイ「確かにネコと関係ありそうだな」

フルル「お魚おいしいよね。……マグロとか」

イワビー「マグロじゃタチにはなれな……あっ」

コウテイ「イワビー……」

ジェーン「あぁ……」

プリンセス「あなた……やっぱり」

イワビー「わーーー!! もうやだぁあ!!」




次回、ゆりえんち


>>5
まんじゅうこわいかな?

落ちまできちんと考えられてる

おつ
うまいにあ


フェネック「アライさん。ちゅーしようかー」

もよろしくねー

育む(はぐくむ)のではなくはぶくむのか……(やや困惑

乙です。オチまで素晴らしくて泣きたくなるな!

わぁいアラフェネ
ハカセ アラフェネだいすき

解説コーナーの話ってマジなん?

>>22
ほんと
けものフレンズラジオで聞ける

アニメリスペクトな構成いいね

面白かった

レズの眼光いい…

ズッコケ?

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