小町「お嫁さん候補がいっぱい」 (17)

小町(お兄ちゃんが、中学生の頃の話)



八幡(・・・また、ふられた)

八幡(また、俺の勘違いだった)

八幡(明日には皆知ってるんだろうな・・・また、皆に馬鹿にされる。きっと)

八幡(なんであんな奴のこと好きになったんだ。昨日の自分を殴りたい)

八幡(ずっと・・・こんな感じなんだろうか)

八幡(誰かを好きになっても、ただの気の迷いで。誰からも好きになってもらえないまま)

八幡(・・・・・・悲しいな・・・なんで生きてるんだ)


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小町「おにーちゃーん」トテトテ

八幡「あ・・・」

小町「算数でわかんない所があるんだけどさー」

八幡「・・・わかった、見せてみろ」

八幡(もう、いいか)

八幡(俺には小町が居る。この気持ちだけは気の迷いじゃないと言える)

八幡(きっと小町も俺を憎からず思ってくれているはず)

八幡(胸を張れることなんて数少ないが、せめて小町の前では、頼れるお兄ちゃんで居なくては)

八幡「・・・という反応から、液体Bはアルカリ性であることが解る訳だ」

小町「お兄ちゃん。今やってるの算数」

小町(お兄ちゃん・・・さっき変だったな・・・)

小町(学校で何か嫌なことあったのかな)

小町(小町が、元気付けてあげなきゃ)トテトテ

小町「おにーちゃんっ」タッ

八幡「どうした?分数までなら教えてやれるぞ」

小町「小町もう小学六年生だけど・・・」

八幡「で、何だ?」

小町「お兄ちゃんとちょっとお話したいなーって」

八幡「お話・・・、別にいいけど、何の話するんだ?」

小町「・・・えっと」

小町(何話すか決めてなかったや・・・と、とにかく何か話さなきゃ)

小町「この前さ、コンビニですっごくおいしそうなスイーツ見つけてね?」

八幡「ふむ」

小町「でも小町のお小遣いじゃ足りなかったから今度・・・」

小町(しまった!ついお父さんと話す時みたいになっちゃった!)

小町「こ、今度お小遣い貯めて、自分で買おうと思うんだよね!」

八幡「・・・・・・小町」

小町「な、なぁに?お兄ちゃん」

八幡「コンビニ行くぞ。今から」

小町「えっ」

八幡「・・・」スタスタ

小町「い、今から?もう夕方だよ?お母さんに怒られちゃう」

八幡「夜まで帰ってこねーんだからバレねーよ」スタスタガチャ

小町「で、でも」

八幡「ほら、早く後ろ乗れ」スッ

小町「う、うん・・・」スッ

八幡「・・・」シャー

小町「お、お兄ちゃん?」

八幡「何だ?」

小町「その・・・奢ってくれるん・・・だよね」

八幡「お前が奢れっつうからな」

小町「さ、最後まで言ってない・・・」

八幡「言うつもりだったんじゃねぇか」

小町「そ、そうだけど」

八幡「・・・何かあったんだろ?様子が変だった」

小町「・・・え」

小町(何かあったのはお兄ちゃんの方じゃ)

八幡(何かあったのは俺もなんだが)

八幡「こういうワガママは、もっと言ってくれ」

八幡「俺は、お前にワガママを言われてる時が、一番好きだ」

小町「・・・お兄ちゃん」

小町(何か辛いことがあったはずなのに。それでも、私のこと気に掛けて・・・)

小町「えへへ・・・お兄ちゃん、大好き」ギュウッ

八幡「おう、俺もだ」



この後めちゃくちゃスイーツ食べた。

小町「あれから早三年・・・状況は変わりました」

小町「今やお兄ちゃんはモッテモテ。お嫁さん候補がいっぱいです」

小町「ここいらで一つ。誰が一番お兄ちゃんに相応しいのかガチ考察しようと思います」

小町「まずは、お兄ちゃんは生粋のお兄ちゃんなので、あんまり年上とは合わなさそうだよね・・・少なくとも同級生じゃないと」

小町「好意が確定してるわけじゃないけど、平塚先生、陽乃さんはナシで」

小町「それと、お兄ちゃんは基本的に受け身だから、なるべく積極的な人が良いよね」

小町「沙希さんと雪乃さんもナシかな・・・全然デートとかしなさそうだし」

小町「それから、お兄ちゃんは疲れやすいから、あんまり元気過ぎない、ほど良いテンションの人が良いよね」

小町「結衣さんもナシだね。お兄ちゃん疲れちゃうよ」

小町「あれ・・・お嫁さん候補全滅じゃん」

小町「ちょっと採点基準が厳しすぎたかな・・・そうだよね。要素全部持ってる人なんてそうそう居ないよね」

小町「妹っぽくて、お兄ちゃんを引っ張って行けて、それでいてお兄ちゃんを疲れさせない人なんて」

小町「小町じゃん!?」

八幡「たでーまーっと、うおっ!?」

小町「おかえりっ、お兄ちゃん!」ギュッ

八幡「おうおう・・・何だ?何が欲しいんだ」

小町「ただいまのキッスが欲しいかな」ギュー

八幡「・・・はぁ?」

小町「小町ね?気付いたの。お兄ちゃんを一番幸せにできるのは、小町なんだって」

八幡「何言っとん」

小町「小町、実妹だから結婚はできないけど、大人になって二人で暮らせば結婚してるような物だよね!」

八幡「いや、お前、何を」

小町「それとも・・・こういうワガママは、嫌い?」

八幡「・・・っ。その聞き方は、ズルいだろ」

小町「・・・じゃあ」

八幡「本当に俺でいいのか?俺、お兄ちゃんだぞ。血、繋がってるんだぞ」

小町「うん。お兄ちゃんがいい。私のこと一番幸せにしてくれるの、きっとお兄ちゃんだもん」

八幡「・・・そうか」ギュッ

小町「あっ」

八幡「・・・小町」

小町「・・・お兄ちゃん」

小町(こうして、お兄ちゃんのお嫁さんになれる人は一人も居なくなってしまったのでした)



     めでたしめでたし

ん?いろはすは?

小町ちゃんマジあざ尊い。

ありがとうございました。

>>11

小町といろはすは面識無いから・・・

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2017年04月09日 (日) 16:12:33   ID: _iNrKYNC

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