ダイヤ「わたくしの妹になりなさい」梨子「…は?」 (26)

ルビィ「ねぇお姉ちゃん」梨子「え?」
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生徒会室


梨子「…えっと、急に呼び出したりしてどうしたんですか…?」

ダイヤ「思い当たる節はありませんか?」

梨子「いえ、特には…」

ダイヤ「本当に?」ズイッ

梨子「は、はい…」タジッ

ダイヤ「…はぁ」

ダイヤ「先日うちのルビィがお世話になったそうですね」

梨子「…あっ」

ダイヤ「雨の中わざわざ送迎までしていただいて本当にありがとうございました」

梨子「い、いえ…」

ダイヤ「傘を忘れたルビィもちゃんと叱っておきました」

ダイヤ「…ですが、本題はここからですわ」

梨子「」ダラダラ

ダイヤ「どうして梨子さんがわたくしの服を着てルビィを膝枕していたのでしょう?」

梨子 (まずい…)

ダイヤ「それに加えてルビィはあなたのことをお姉ちゃん呼びしていたではありませんか!」

梨子「…ん?」

ダイヤ「まあ私の服を着ていたのはよしとしましょう、濡れた制服が干してありましたし…」

梨子「ま、待って!」

ダイヤ「なんですの?まだ話の途中なのですが」

梨子「それルビィちゃんから聞いたの…?」

ダイヤ「…」

梨子「…も、もしかして覗き見し」

ダイヤ「今はその話をしているのではありませんわ!」バンッ

梨子(はぐらかされたー!?)

ダイヤ「…コホン」

ダイヤ「ともかくルビィにあなたのことをお姉ちゃん呼びさせるわけにはいきません!」

ダイヤ「お姉ちゃんと呼ばれるべきなのはわたくしだけなのですわ!!」

梨子(重症だ…)

ダイヤ「…ですので梨子さん、どうしてもお姉ちゃん呼びされたいのであれば…」

ダイヤ「わたくしの妹になりなさい」

梨子「…は?」

ダイヤ「そういうことですので、わたくしの妹になる気があるならまた明日ここに来るように」

梨子「え?え???」

ダイヤ「話は以上ですわ」

梨子「ちょっと待って!」

ダイヤ「何です?」

梨子「い、いや、反応が予想外すぎてなんて言ったらいいか…」

ダイヤ「どういうことですの?それは」

ダイヤ「まさかわたくしがルビィに一切触れさせないなどと言う、重度のシスコンとでもお思いで?」

梨子「え、ええっと…」

ダイヤ「…図星ですね」

梨子「いやぁ…それは…あはは…」

ダイヤ「…はぁ」

ダイヤ「それは大間違いです、ぶっぶーですわ」

ダイヤ「よく聞きなさい梨子さん、わたくしはシスコンなんかではありません」

ダイヤ「昨日も見てましたよ、あなたがお姉ちゃん呼びされた時の蕩けた表情」

ダイヤ「あの時どう思いました?何を考えましたか!?」ビシッ

梨子「…え、えっと」

梨子「可愛いなぁって…」

ダイヤ「でしょう!?それですわ!」

ダイヤ「ルビィのもつ妹属性!」

ダイヤ「それがわたくしの保護欲や母性をかき立てているのですわぁ!!」バーン

梨子(言ってること相当めちゃくちゃだ…)

ダイヤ「わたくしはそんなルビィの素晴しさを広めたいと思っているのです」

ダイヤ「ですからルビィに近づけさせないなんて言語道断ですわ」

梨子「はぁ…」

ダイヤ「話は以上です、もう一度言いますがわたくしの妹になるなら明日ここに来るように」

梨子「はい…」

梨子(ここでバックれたらそれこそまずそうだしなぁ…)

梨子(それにルビィちゃんにお姉ちゃん呼びされたいのは確かだし…)

梨子(…決めた、ダイヤさんの妹になろう)

翌日


ダイヤ「来ましたわね、梨子さん」

梨子「…はい」

ダイヤ「ここに来たということは、わたくしの妹になるということですね」

梨子「はい、覚悟はできています」

ダイヤ「…いいでしょう」

ダイヤ「では早速ですが、これからはわたくしのことをお姉ちゃんと呼んでもらいますわ」

梨子「や、やっぱり…」

ダイヤ「当然でしょう?妹としての必要条件ですわ」

梨子(そうなのかな…)

ダイヤ「ささ、早速呼んでくださいまし!」ワクワク

梨子「なんでちょっと期待してるんですか…?」

ダイヤ「そんなことありません!さあ!」

梨子「…」

梨子「…ダイヤお姉ちゃん///」

ダイヤ「もっと」

梨子「ダ…ダイヤお姉ちゃん!」

ダイヤ「もっと!!」

梨子「何回言わせる気ですか!///」

ダイヤ「くぅ~っ、たまりませんわー!」

梨子「…やっぱりダイヤさんってシスコンなんじゃ」

ダイヤ「さ、次いきますわよ!」

梨子「…」

―――


ダイヤ「次はルビィのことについて学んでもらいますわ」

梨子「これは…アルバム?」パラッ

梨子「わぁ…可愛い…♡」

ダイヤ「でしょう?自慢の妹ですから」

梨子「ちっちゃい頃のダイヤさんも可愛いですよ?」

ダイヤ「な…///今はわたくしのことはいいですわ!///」

梨子(照れてる…可愛い)

梨子「これはなんの時の写真だろう?」

ダイヤ「それは夏祭りの時ですわ!」ズイッ

梨子「わっ」

ダイヤ「あの頃のルビィはとっても可愛いかったですわ…♡あ、今もですけど」

梨子「はぁ…」

ダイヤ「わたくしの袖を掴んで離さずについてきてたんですの」

梨子(想像したら確かに可愛いかも)

ダイヤ「さらにですね梨子さん、金魚すくいのとき…」

~回想~


ルビィ『うゆ…きんぎょさんとれないよぉ…』

ダイヤ『おねえちゃんにまかせなさい!』

ダイヤ『ここでこうやって…はっ!』ヒョイッ

ルビィ『わぁ…!すごい…!』

ダイヤ『ルビィもやってごらんなさい?』

ルビィ『えっと…ここでこうやって…えい!』ヒョイッ

ルビィ『とれた…!きんぎょさんとれたよおねえちゃん!』

ダイヤ『さすがルビィ!わたくしのじまんのいもうとですわ!』

ルビィ『えへへ…ありがとうおねえちゃん!』ニパー


~回想終わり~

ダイヤ「あのときの無邪気な笑顔と言ったら本っ当に最高でしたわ…///」

梨子(今誰にも見せられないすっごい顔してる自覚あるのかな…)


梨子(その後もダイヤさんの妹になるために、という建前でいろんなことを要求された…)


ダイヤ「さあ梨子さん、次で最後です!」

ダイヤ「わたくしに思う存分甘えるのですわ!」バッ

梨子「…」

ダイヤ「…梨子さん?」

梨子「…いい加減にしてくださいっ!」

ダイヤ「え?」

梨子「なんですか思う存分甘えるって!///いくらなんでも恥ずかしすぎますよ!///」

ダイヤ「で、ですがわたくしの妹になるには…」

梨子「ただダイヤさんがやってほしいだけなんじゃないんですか!?」

ダイヤ「ぐっ…」

梨子「妹になるためとは言ったって少しは考えてくださいよ!」

ダイヤ「…」

梨子「…あっ」

梨子「ごっ、ごめんなさい、そういうつもりじゃ」

ダイヤ「…そうですね、少し調子に乗りすぎましたわ」

ダイヤ「ルビィにお姉ちゃん呼びされるためというのは建前で、ほんとは甘えてくれる妹が欲しかっただけですわ」

梨子「…」

ダイヤ「最近は前ほどルビィも甘えてこなくなってきましたし…」

ダイヤ「ですがそれで梨子さんのお気持ちを害していたのでしたら申し訳ありませんでした、もうこのようなことは…」


ギュッ


梨子「…だったら最初からそう言ってくださいよ」

ダイヤ「な…」

ダイヤ「そっ、そんな、同情なんて」

梨子「同情なんかじゃありません」

梨子「生徒会長としての仕事からダンスの練習、さらにお家のお稽古までこなして…本当にすごいと思います」

梨子「だからこそ…癒しが欲しかったんですよね」

ダイヤ「…」

梨子「いくらだって甘えてあげます、ダイヤお姉ちゃん」

梨子「だからもっと頼ってください…」

ダイヤ「梨子さん…」

ダイヤ「…まあ半分嘘なんですけどね」ケロッ

梨子「え?」

ダイヤ「合格ですわぁ!!わたくしの妹にふさわしい!!」ギューッ

梨子「ぐえっ」

ダイヤ「素直で優しい妹でちゅわね~♡♡♡」ナデナデ

梨子「だっ、騙したんですか!?」

ダイヤ「騙してごめんなさい、あなたのことを確かめたくて♡」

梨子「じゃあさっきのいらなかったじゃないですかぁ!///」

ルビィ「失礼しまー…ピギィ!?」

梨子「ルビィちゃん!?」

ルビィ「お姉ちゃん何やってるの!?」

ダイヤ「聞いてくださいルビィ、梨子さんが今日からわたくしの妹になりましたの!」

梨子「ちょっ///」

ルビィ「梨子さんが…?」

ダイヤ「だからわたくしの前でもお姉ちゃんと呼んでいいですのよ!」

ルビィ「そ、そっかぁ…えへへ」

ダイヤ「おいでルビィ!あなたも抱きしめてあげますわ!」

ルビィ「お姉ちゃーん♡」ギュッ

梨子「わっ///」

ルビィ「ダイヤお姉ちゃんも梨子お姉ちゃんも大好き♡」

梨子「ル、ルビィちゃん…///」

ダイヤ(日々の練習などで疲れているというのは確かですが…この子達ががいるなら心配ありませんね)

ダイヤ(わたくしは今、可愛い妹達に囲まれて幸せですわ♡)

終わり。HTML化申請出してきます。

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