モバP「数年後の呼び出し」(5)

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日野茜(24)「あ、プロデューサー!ここです、ここ!」

茜「おはようございます!休日なのにお呼びだてしてすみません」

茜「……そうですね、確かに私が用件を伝えずにプロデューサーとこうして会うのは珍しいですよね」

茜「この土手、覚えてますか?」

茜「そうです。私とプロデューサーが初めて出会って、私のアイドル活動のスタート地点となった場所です!」

茜「この道をずっと進んで行くとラグビー場があります。私はそこへ走って行く途中でした」

茜「そんな時にプロデューサーに声をかけられたんですよね」

茜「始めはプロデューサーが何を言っているのか理解できませんでした。当然ですよね?それまでラグビーに打ち込んでてアイドルのアの字も知らなかったんですから」

茜「でも、そこから私の世界は大きく変わりました」

茜「歌を歌ったり踊ったり。グラビアも撮ったしお芝居もしましたし」

茜「私に合わせてラグビー関連のお仕事も幾度となく取ってきてくれましたね」

茜「今ここに『アイドル日野茜』がいられるのもプロデューサーのおかげです。本当にありがとうございます」

茜「ラグビー関係のお仕事と言えば、この間特番でインタビューをさせていただいたじゃないですか?」

茜「引退するラガーマン、彼を支えた家族の絆というやつです」

茜「現役中、私も彼のファンでありましたし、その彼にインタビュー出来た事はとても嬉しかったです」

茜「引退するか現役を続けるか。ラグビーが好きだからこそ、プロであるからこその苦悩。私にはまだそれを理解出来るだけの経験は有りません」

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