サターニャ「なんかアホらしくなってきたわ…」 (33)

サターニャ(よくよく考えたら私の行動って意味不明じゃないの!)

サターニャ(悪魔的行為というよりアホ、ただのアホのやることよ!)

サターニャ(大体大悪魔って何よ、実際大悪魔でもないのにわけわからないじゃない!)

サターニャ(今までの私はどうかしてたわ、心を入れ替えるのよサタニキア!)

サターニャ(そうよ…)



サターニャ「これからはもっとクールに生きるわ!!!」

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――――――――――

サターニャ(とは言っても、クールってどんな感じにすればいいのかしら…)

サターニャ(クールというと一匹狼な感じがするわよね…)

サターニャ(後、あんまり騒いだりせず静かな感じかしら…)

サターニャ(それになんかこう、冷たい感じよね!)

サターニャ(つまり口数を減らし、皆といるのをやめて1人になればいいのね!楽勝じゃない!)

サターニャ(これで私もクールな大悪魔…じゃなくてクールな悪魔よ!!!)

サターニャ「んなぁ~っ…とと」

サターニャ(危ない危ない、クールになるのよ私!)

【昼休み】

サターニャ(さて、と…)ガタッ スタスタ…

ヴィーネ「サターニャ!一緒にお昼…ってあれ?」

ヴィーネ「1人でどこ行くのかしら…」

ガヴリール「まぁあいつも1人になりたい時くらいあるだろ、そっとしといてやれよ」

ガヴリール「それより早く食べよーぜ」

ヴィーネ「う、うん…そうね」

ヴィーネ(だといいけど…)

――――――――――

サターニャ(…1人で食べるのは久しぶりね)モグモグ

サターニャ(たまには1人で食べるのも悪くないわね)モグモグ

サターニャ(それに、まさしくクールって感じ!)モグモグ

ラフィエル「サターニャさん♪」

サターニャ「げっ…」

ラフィエル「ご一緒してもよろしいでしょうか?」ニコニコ

サターニャ(なんでよりによってラフィエルが来るのよ…)

サターニャ「残念だけど、今日は1人で食べたい気分なの」

サターニャ「他を当たってちょうだい」

ラフィエル「えー、いいじゃないですかー」

ラフィエル「一緒に食べましょうよー」モグモグ

サターニャ「もう食べてるじゃない…」

サターニャ(困ったわね…ここで突っぱねとかないと、これからも付きまとわれる可能性があるわ…)

サターニャ(これじゃあ1人になれないじゃない!)

サターニャ(どうしようかしら…)ハッ!

サターニャ(そうよ!今こそクールになる時よサタニキア!)

サターニャ(ここは冷たくあしらってやればいいんだわ!!なんてクールなのかしら!!!)スタッ

ラフィエル「…サターニャさん?どうかしましたか?」

サターニャ「もう1度言うわ、私は今日1人で食べたい気分なの」

サターニャ「アンタがそこに居座るなら私は別のとこに行くだけよ、じゃあね」スタスタ

サターニャ(決まった…!)

ラフィエル「ま、待ってくださいサターニャさん!」

ラフィエル(え……………えっ?)

【放課後】

ガヴリール「やっと終わったー、だる」

ヴィーネ「全くガヴったら…」

ヴィーネ「……あれ?」

サターニャ(クールに去るわ!)スタスタ

ヴィーネ「珍しいわね、サターニャがガヴに勝負を挑んでいかないなんて…」

ガヴリール「まぁ私としては騒がしくないし別にいいけど」

ガラッ

ラフィエル「サターニャさ…遅かったですか」

ヴィーネ「どうしたのラフィ?サターニャなら今さっき出ていったわよ?」

ラフィエル「それが…」

――――――――――

ラフィエル「というわけでして…」

ガヴリール「サターニャを導(いじ)りすぎて嫌われたんじゃね?(笑)」

ヴィーネ「ちょっとガヴ!…でも確かに今日のサターニャは変だったわよね」

ガヴリール「まぁ確かにな、なんか今日のあいつは静かだったし」

ヴィーネ「もしかしてなんか悩みでもあるのかしら…」

ラフィエル「やっぱり嫌われてしまったんでしょうか…」ショボン

ガヴリール「さ、さっきのは冗談だってラフィ」アセアセ

ガヴリール「…まぁ大丈夫だろ」

ガヴリール「あいつはアホだが1人で抱え込むような奴じゃないし、そのうち話してくれるさ」

ヴィーネ「そ、そうよね」

ラフィエル「だといいのですが…」

【次の日】

ヴィーネ「ね、ねぇサターニャ」

サターニャ(私ったらなんてクールなのかしら…!)スタスタ

【その次の日】

ラフィエル「さ、サターニャさー…」

サターニャ(今日もクールよ!サタニキア!)スタスタ

【さらに次の日】

ガヴリール「…おい、サターニャ」

サターニャ(今日はいつも以上にクールな気がするわ…!)スタスタ

――――――――――――

ラフィエル「うっ…ぐすっ…ひっく………」ポロポロ

ガヴリール「おいおい、流石にシャレになってないぞこれ……」

ヴィーネ「ま、まさかサターニャの身に何かあったのかしら…!」オロオロ

ヴィーネ「それとも知らないうちに私達がなんかしちゃって怒らせちゃったとか……!」オロオロ

ガヴリール「わからん、本人に聞くしかないだろうな…」

ラフィエル「さたーにゃさぁん………うぇぇぇぇっ…ひっく……」ポロポロ

ヴィーネ「お、おつちいてラフィ!おつついて!」オロオロ

ガヴリール「私の責任だ、悪い…」

ヴィーネ「そ、そんな!ガヴのせいじゃないわ!」

ガヴリール「ここまで深刻だったとは思わず、そっとしといてやろうなんて言ったのは私だ………」

ヴィーネ「ガ、ガヴ……」

ガヴリール「…行こう、サターニャ家に」

ラフィエル「ぐすっ…ぐすっ………ふぇぇぇぇ」ポロポロ

ガヴリール「今から行って、サターニャに聞こう!」

ヴィーネ「そ、そうね!そうしましょう!」

――――――――――

ピンポ-ン

ガヴリール「サターニャ!いるかー?」

ピンポ-ン

ヴィーネ「サターニャ!いるなら返事してー!」

ガヴリール「だめか…」

ヴィーネ「ドアを消し飛ばして…」

ガヴリール「る、留守の可能性もあるから!落ち着けヴィーネ!」

ヴィーネ「でも!でもサターニャが!!」

ガヴリール「な、ならラフィエルに神速通を使ってもらって………」

ラフィエル「さたーにゃさぁぁぁぁん……………」ビェェェ

ガヴリール「…………………」

ヴィーネ「…………………」スッ…

ゴゴゴゴゴゴゴ………

ガヴリール「と、とりあえず待とう!?もう少ししたら帰ってくるかもだしさ!なっ、なっ!?」

【その頃サターニャ】

サターニャ(くっくっくっ…)

サターニャ(喫茶店でカウンター席に座り、1人静かにコーヒーを飲む…)

サターニャ(な ん て ク ー ル な の か し ら ! ! ! ! !)

マスター(今日の天真君のお友達は静かだねぇ、天真君がいないからかな?)

――――――――――

サターニャ(ふぅ………今日もクールな1日だったわ!)

サターニャ(明日はどんなクールなことをしようかしら)ワクワク

サターニャ(…ん?)

サ…ニャサ…ビェ……ェ
ドウ…ウ…シヨウ…ヤッパリ…ハカイシテ…
…クナ!ナク…テ!ヴィ-…ハオチツケ!!

サターニャ(なんか騒がしいわね…私の家の前かしら)スタスタ

ラフィエル「さたぁにゃさぁぁぁぁん!!!」ビェェェェェェ

ヴィーネ「どいてガヴ!!ドア壊せない!!!」

ガヴリール「あーもう!おちつけってばぁ!!!」

サターニャ(………なにこれ)

サターニャ「わ、私の家の前で何してるのよ………?」

ガヴリール「よ、よかった!帰ってきてくれたかサターニャ!」

ヴィーネ「サターニャ?…はっ!?私は何を!!?」

ラフィエル「さたーにゃさん?………ざだぁぁに゛ゃざぁぁぁぁん!!!」ダキッ

サターニャ「え、えっ、えぇ…???」

サターニャ(な に こ れ)

【サターニャ宅】

サターニャ「…で」

サターニャ「何の用よ…」

サターニャ(そもそも私の家の前で何してたのよ…)

ガヴリール「そ、それはだな…」

ガヴリール「えっと、サターニャ…最近なんかあったりしたか?」

サターニャ「…は?」

ガヴリール「あぁいや、なんて言うか…えーっと……」

ヴィーネ「サターニャ、あの、私…私達、サターニャになんかしたかしら……?」

サターニャ「…は??」

ヴィーネ「ごめんなさい、本当はこういうこと聞くのはおかしいとは思うんだけど心当たりがなくて……」

ヴィーネ「もし、サターニャの知らないうちに私達がサターニャに何かしてたならなんでも言ってほしいの……」

ヴィーネ「も、もちろん私達のことじゃなくてもいいのよ!?」

サターニャ「……は???」

ラフィエル「うっ…ぐすっ……さたぁにゃさぁん………ひっく」ギュッ

サターニャ「…………………」

サターニャ(わ、わけがわからないわ!!!)

サターニャ(どういう状況!?どういう状況なのよこれ!??)

サターニャ(私が知らないうちに私なんかされてたの!!??身に覚えがないんだけど!!!)

サターニャ(大体なんでラフィエルは泣いてるの!?)

サターニャ「と、とりあえず…今日は帰ってくれるかしら……?」ビクビク

ガヴヴィネラフィ「!!!!!」

ラフィエル「や、やっぱり…わ、わた、わたしのせ……うえっうぇぇぇぇぇ……………」ポロポロ

サターニャ(えぇ!?!?!?)

ガヴリール「サターニャ…わ、私たちにも言えないことなのか…?」

ガヴリール「ま、まさか本当に私たちのせいなのか!?こ、答えてくれよ…頼むよ………グスッ」ポロポロ

サターニャ(な、なんで!?なんで泣くのよ!!????)

ヴィーネ「ドウシヨウドウシヨウドウシヨウ……………」ブツブツブツブツ

サターニャ「ヒェッ…」

――――――――――

ガヴリール「じゃ、じゃあほんとになんともないんだな?グスッ…ほんとうだな…?ヒック…」

サターニャ「え、えぇ…」ビクビク

ヴィーネ「私達なにもサターニャにしてないのよね!?」

サターニャ「さ、されてない…と思うわ…」ビクビク

ヴィーネ「や、やっぱりなんかしたんだわドウシヨウドウシヨウ………」

サターニャ「さ!されてない!されてないわよ!!」オロオロ

ヴィーネ「よ、よかった………」

ラフィエル「さ、さたぁにゃさん…」

サターニャ「なによ…」ビクビク

ラフィエル「…わ、私のこと、嫌いに、な、なってませんよね……?」

サターニャ「別になってないわよ…?」

ラフィエル「よ、よかった…嫌われたかと、思って、私、私……うぅぅぅぅ………」ポロポロ

サターニャ「だからなんで泣くのよっ!?」オロオロ

――――――――――

サターニャ(あの後なんかよくわからないまま話は終わって解散したわ)

サターニャ(未だにわけわからないけど、ホントなんだったのかしら…)

サターニャ(ただ、あれ以来なんだか皆優しくなったような………)

サターニャ「…っと、お昼食べなくちゃ」ガタッ

ガシッ

ガヴリール「ようサターニャ!一緒に食べようぜ!」

サターニャ「え…いいわよ別に、1人で食べ」「サターニャのためにメロンパン用意したんだ」

サターニャ「一緒に食べるわ!!」

ガヴリール「そ、そっか…よかった……」ホッ

サターニャ「?」

――――――――――

サターニャ(げっ…宿題やるの忘れてたわ……)

ポンポン

サターニャ「ん?」

ヴィーネ「サターニャ、宿題写していいわよ」

サターニャ「大丈夫よヴィネット、これくらい自分でやるわ」

ヴィーネ「サターニャ、宿題写していいわよ」

サターニャ「い、いや、だから…」

ヴィーネ「宿 題 写 し て い い わ よ」

サターニャ「は、はい…」ビクビク

――――――――――

ラフィエル「サターニャさん♪」

サターニャ「ラ、ラフィエルじゃない…」

ラフィエル「はい♪何か困ったことはありませんか?」

サターニャ「別にないわよ」

ラフィエル「じゃあ何か手伝えることは」

サターニャ「それもないわよ」

ラフィエル「じゃ、じゃあ…」

サターニャ「なんなのよもー!」

サターニャ(ガヴリールはよく声を掛けてくれるようになって…)

サターニャ(ヴィネットは更にお節介になって……)

サターニャ(ラフィエルはからかって来なくなって………)

サターニャ(1人になれないからクールに立ち回れないじゃない!)

サターニャ(あれ?そもそもなんでクールになりたかったんだっけ………?)

サターニャ(…………………)

サターニャ(なんかアホらしくなってきたわ…)

おわり

自覚しても結局アホのまま

アホの子は可愛いよねって話でした

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