ラフィエル「ヴィーネさんが風邪なので、ガヴちゃんお願いします!」 (14)

ガヴリール「仕方ない……」

ガヴリール「この前は見舞いと言いつつ迷惑をかけたわけだし、今回はちゃんとやりますか」

ピンポーン

ガヴリール「おい、ヴィーネ。私だ。開けろ」

ガチャ

ヴィーネ「え? ガヴ? 珍しいわね来るなんて、また何か頼みごと?」

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ガヴ「いや、お願いじゃなくてお見舞い。ヴィーネ病気でしょ? それの」

ヴィーネ「あ、怪しい……またどうせ課題ついでにきた感じなんでしょ?」

ガヴリール「信頼なさすぎやありませんか、ヴィーネさん」

ヴィネット「あんたは日頃の行いを振り返ってみなさいよ」

ガヴリール「というか、そろそろ中に入れてくれ。色々買ってきたから腕が重い」

ヴィネット「ごめん。さ、早く入って」

ガヴリール「ヴィーネは寝てて」

ヴィネット「それは悪いわよ。私も手伝うわ」

ガヴリール「それ何のための看病? というか、ベッド周り散らかってるな、ヴィーネにしては珍しい」ペラリ

ガヴリール「……写真か」

ヴィネット「少し風邪で寂しくなったから眺めてたのよ。それよく撮れてるでしょ?」

ガヴリール「本当にな。いつの間に撮ったんだよ」

ガヴリール「まずはこれから片付けないとな」

ヴィーネ「それはさすがに任せて。というか
私の部屋を綺麗にしようとするより、まずは自分の部屋を綺麗にしなさいよ」

ガヴリール「うん。ヴィーネの部屋を見てたら私の部屋も一度綺麗にしないとなと思えてきた」ガサガサ

ヴィネット「それは良かった。ってそこの箱はゴミ箱だから! アルバムはそっちの棚!」

ガヴリール「すまん。つい手頃なとこにあったもんだから」

ヴィネット「ほら! やっぱり片付ける場所分かってないじゃない! いいからそれは大人しく私に任して!」

ガヴリール「……まあ、いいや。それで、ヴィーネどっちがいい?」ヒョイ

ヴィーネ「ガヴの持ってきてくれたのなら何でもいいわよ。でも、そうね、……ならこっちで」ピラ

ガヴ「ん」スルスル

ガヴ「ヴィーネはあったかくして寝て待ってて」ポス

ヴィーネ「あ、ありがとう……」ギュッ

ガヴ「すぐ戻るから」スタスタ

ガヴリール「ほれ、出来たぞ。お粥だ」カチャカチャ

ヴィーネ「すぅぅ、すぅぅ……」

ガヴリール「って、おい」

ヴィーネ「あ、ガヴ、……何もしてないわよ」

ガヴリール「……だろうな。お粥、食べろ」

ヴィーネ「あーん」

ガヴリール「え? なに……?」

ヴィーネ「食べさせて」

ガヴリール「はあ? いやだよ」

ヴィーネ「あ、照れてるのね? 顔赤いわよ?」

ガヴリール「……ヴィーネだって。恥ずかしいのなら頼むなよ」

ヴィーネ「これは違うの。寝てる内に症状が悪化して発熱してるだけだから」

ガヴリール「私だってこんな料理普段やらないから、それで発熱してるだけだから」

ヴィーネ「なによそれ……?」

ヴィーネ「いーいーかーらー! たーべーさーせーてー!」

ガヴリール「駄々っ子か、いいや、もう、ほら、私の愛()がたっぷり入ったお粥を食べさせてやる。感謝しろ」ガチャ

ヴィーネ「……ちょっと。変なもの入れてないでしょうね?」

ガヴリール「……入れてない。全てヴィーネがいつも食べてる米に塩に飲んでる水だ」

ヴィーネ「怪しいわね」

ガヴリール「そんなに疑うなら別に食べなくていいぞ。あーんもなしな」

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