ガヴリール「ハーレムラノベ主人公?」 (82)


ゲーム仲間A『あー、俺もハーレムラノベ主人公みたいな生活送りてぇなー』

ゲーム仲間B『ちょwwAさんwwww願望ダダ漏れかよwwww』

ガヴリール『ハーレムラノベ主人公?』

ゲーム仲間A『そういえばガヴさんって、アニメとかそっち系はあんま知らないんでしたっけ』

ゲーム仲間B『えwwそうなんすかwwww』

ガヴリール『ああ、私はゲーム専門だ』

ゲーム仲間A『ハーレムラノベっていうのは、複数人のヒロインが主人公に惚れてるって設定のラノベ……小説のことです』

ゲーム仲間B『そりゃもうww不自然なくらいにwwww』

ガヴリール『ほう、そうなのか』

ゲーム仲間A『つまりハーレムラノベ主人公っていうのは、美少女に囲まれ言い寄られる裏山しくも妬ましいヤツのことですね』

ガヴリール『なるほど。だが別に羨ましくはないな、私もリアじゃ美少女に囲まれてるし』

ゲーム仲間B『出たwwJK設定wwww』

ガヴリール『設定言うな』

ゲーム仲間A『まぁガヴさんJK説は置いといて、やっぱ自分に好意を持ってくれる女の子囲まれるってのは憧れですよ』

ガヴリール『へぇ。例えばどんなだ』

ゲーム仲間A『まず外せないのは、主人公を甲斐甲斐しく世話する娘ですね。ぐーたらな主人公に文句を言いながらも、炊事洗濯掃除etc……家事の多くをしてくれるんですよ』

ガヴ「ヴィーネみたいだな……」

ガヴリール『物好きなヤツだな』

ゲーム仲間B『二次では軽率に変態やヤンデレにされるしたまに原作でもそうなるけどwwwwそのレベルの深い愛が無いと甲斐甲斐しく世話を焼くなんて出来ないwwwwww』

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1490205139

キャラ崩壊注意
書き溜めなし注意
その他二次創作に関する諸注意


ゲーム仲間A『毎朝起こしてくれるのも外せない要素っすね。次は……幼馴染』

ガヴ「ますますヴィーネみたいだ……」

ガヴリール『幼馴染は流石に分かるぞ』

ゲーム仲間A『言葉の意味はそうでしょうね。でも、ハーレムラノベにおいての幼馴染はですね、最初は主人公には自分しか居ないと思っているんです。でも、主人公が他の女の子に囲まれるようになってからは焦り始めるんです。それからは主人公と過ごした時間や自分しか知らないことなどで、他の娘と差をつけようとするんですね。そこが可愛いです』

ガヴ「幼馴染と言えるかは知らんが、ラフィとは付き合い長いな」

ガヴリール『なるほど、そういうことか』

ゲーム仲間B『親公認の仲みたいなってたりww結ばれなかったとしても主人公の中では大きい存在なのもポイント高いwwww』


あ、二重鉤括弧はゲーム内チャットということでお願いします。
コピペミスで抜けてました……


ゲーム仲間A『何かと主人公相手に突っかかって来る、みたいな娘も定番ですね。ネタがあれば主人公と勝負しようとしたり、自分と比べてマウント取ろうとしたり。でもそんな娘が徐々に、もしくは何かのきっかけで主人公に惚れるんです。そしたら他のヒロインに無い、主人公に負けた経験から主人公を信頼するんです。二重にもえますね』

ガヴ「サターニャは毎日のように勝負を挑んでくるよなー」

ガヴリール『惚れるまでただの迷惑なヤツじゃないか』

ゲーム仲間B『敵対心がwwww恋心に変わっていくwwwwwwww』


ゲーム仲間A『委員長キャラも定番ではありますね。あんま好きじゃないんで割愛しますが』

ガヴ「委員長割愛されちゃったよ」

ガヴリール『委員長』

ゲーム仲間B『役職が委員長じゃなくてもww真面目な娘が委員長キャラって呼ばれる傾向はあるwwww』

ゲーム仲間A『あとやっぱり外せないのが妹ですよ、妹! 最も近くに居るが故に、最も近い存在になれない葛藤! 血の絆、血を超えた絆!』

ガヴ「まぁハニエルは私に懐いてくれてるが……」

ガヴリール『流石に妹に手を出すのはまずいだろ……』

ゲーム仲間B『義妹ならwwwwアリwwwwwwww』


ゲーム仲間A『まぁ自分に懐いてくれる年下ってことなら、現実的な所で後輩もアリですね。若者敬語で話されながら、無邪気に先輩って呼んで欲しいものです。それと、後輩が主人公に好意を持つだけでなく、可愛い後輩の成長を目の当たりにした主人公が後輩に惚れる……みたいなのもいいですね』

ガヴ「後輩か……。タプリスは駄天使と化した私を見ても、なんだかんだ懐いたままでいてくれてるな」

ガヴリール『後輩かぁ』

ゲーム仲間B『小動物的なww可愛さww振ってる尻尾が見えるwwww』


ゲーム仲間A『あとは……突然の許嫁やら先輩やら姉やら転校生やら、一番非現実的な所で空から降ってきた女の子とかありますが、ざっとこんなもんですかね』

ガヴリール『なるほど。教えてくれてありがとな、参考になった。じゃあ今日はもう落ちるよノシ』

ゲーム仲間A『おつですガヴさんノシ』

ゲーム仲間B『おつwwwwwwwノシ』

ガヴ「……ふぅ」

ガヴ「もしかして……私ってハーレムラノベ主人公だった?」


落ちます。起きて一息ついたら再開すると思います


再開しますー


???「ガ……起き……。ガヴ! 起きて!!」

ガヴ「ふあっ。……ヴィーネ?」

ヴィーネ「全くもう……。毎朝のことながらいつまで寝てるのよ」

ガヴ「ふわぁあ……。昨日も遅くてな」

ヴィーネ「またなんとか王国を救ってたーとか、言うんじゃないでしょうね」

ガヴ「いや、共に王国を救いし仲間達と語らいをだな……」

ガヴ「(『毎朝起こしてくれるのも外せない要素』……か)」


ヴィーネ「要はネットの人と雑談してたってことじゃない。ほら、さっさと着替える」

ガヴ「へいへい」

ヴィーネ「朝ごはん作っといたから、着替えたら食べてね。私はその間洗濯物干してるから」

ガヴ「ん、分かった」

ガヴ「(そういえば部屋も片付いてる気がする。『ぐーたらな主人公に文句を言いながらも、炊事洗濯掃除etc……家事の多くをしてくれる』、まさにその通りだ)」

ガヴ「……ほんとにヴィーネみたいだな」

ヴィーネ「ガヴー? 呼んだー?」

ガヴ「いやー、なんでもないぞー」


…………

ラフィ「おはようございます。ガヴちゃん、ヴィーネさん」

ガヴ「おう」

ヴィーネ「おはようラフィ」

ラフィ「ガヴちゃんは、今日もやさぐれ可愛いですねー」ギュー

ガヴ「(『幼馴染』……か)」

ガヴ「おいおい、朝から引っ付くなよ」

ヴィーネ「そう言う割には振りほどいてないじゃない」


ガヴ「こいつとの体格差くらい自覚してるからな」

ラフィ「あらあら。だったらガヴちゃん、私に組み伏せられても抵抗できませんね~」

ヴィーネ「なっ//// くっ、組み伏せっ!?//// 何言ってるのよラフィ!」

ガヴ「まともに取り合うなヴィーネ、こいつは私をダシにお前をからかってるだけだ」

ヴィーネ「え……そうなの?」

ラフィ「さっすがガヴちゃん、付き合い長いだけあって、私のことはよく解っていますねー」

ガヴ「(『過ごした時間や自分しか知らないことなどで、他の娘と差をつけようとする』……。こいつに限ってそんなつもりはない……よな?)」


…………

サターニャ「なーっはっはっは! おはよう諸君」

ラフィ「おはようございます。サターニャさんっ」

ヴィーネ「おはようサターニャ」

サターニャ「聞いて驚きなさい。今日は私、メロンパンを守りきったのよ! 見なさい、この……新品同様のメロンパンを! 遂にあの犬も私の恐ろしさが分かったようね……。さぁ、次はガヴリール、貴方の番よ!」

ガヴ「うぜっ」

ガヴ「(『何かと主人公相手に突っかかって来る』……ねぇ)」


ラフィ「あのー、つかぬことをお聞きしますが、今日は犬さんが現れなかっただけなのでは?」

サターニャ「な、なんでわかったの!?」

ラフィ「サターニャさんのことなら、何でも分かりますから~」

ヴィーネ「ラフィ、貴方ねぇ……」

サターニャ「ぐぬぬ……。私の悪魔的話術(デビルズトーク)を見抜くなんて、やるじゃない」

ガヴ「いやバレバレだったんだが」

サターニャ「だが天使共、この決着は今日の体育で着けてやるわ。覚悟なさい!」

ガヴ「ったく、迷惑なヤツだな」

ガヴ「(『ネタがあれば主人公と勝負しようとしたり』……か)」


…………

ラフィ「ガヴちゃん、ヴィーネさん、お昼食べませんか」

ヴィーネ「ええ、食べましょ」

ガヴ「そうだな」

サターニャ「ヴィネット! 悪魔的作成会議(デビルズミーティング)の時間よ!」

ヴィーネ「え、何それ。私これからお昼ごはん……」

サターニャ「いいから来るっ」グイッ

ヴィーネ「あ、ちょ、サターニャ!?」ズルズル

ラフィ「……行っちゃいましたね」

ガヴ「……ああ。追いかけなくて良かったのか?」

ラフィ「ガヴちゃんこそ、行かなくて良かったんですか?」

ガヴ「んー、歩くのめんどい」ガサゴソ

ラフィ「では、私もここでご一緒します」


ラフィ「あら、また菓子パン1個ですか?」

ガヴ「別にいいだろ」

ラフィ「カロリーの方はガヴちゃんなら問題ないと思いますが……栄養が偏ってしまいます」

ガヴ「こちとら天使で女子高生だ、死にゃしない」

ラフィ「もう、そんなだからヴィーネさんがいつも心配するんですよ? 今日は私のお弁当を分けてあげます」

ガヴ「お、いいのか?」

ラフィ「はい♪ 多めに作ってありますし……あーん」

ガヴ「……なんのつもりだ」

ラフィ「あーんですよ、あーん♪」

ガヴ「それは見ればわかるが」


ラフィ「嫌なら手で食べますか?」

ガヴ「分かった分かった、仕方ないな(まぁラフィならいいか)」

ガヴ「あーん」パクッ

ラフィ「どうですか?」

ガヴ「ん、美味い」モグモグ

ラフィ「それは良かったです」パクパク

ガヴ「(ラフィのヤツ、平然と私が咥えた箸で食べ始めたな……。まぁ、私も変

に意識はしないでおくか)」


ガヴ「ふぅ、食った食った。ごっそさん」

ガヴ「(ラフィの弁当を私とラフィで交互に食ったもんだから、なんかプレイみたいになってたな)」

ラフィ「お粗末様ですー」

ガヴ「なぁラフィ」

ラフィ「はい、なんでしょう」

ガヴ「ラフィ的にはさっきの"あーん"、誰かに見られないと意味なかったんじゃないの?」

ラフィ「ガヴちゃん、私達のラブラブっぷりを誰かに見せびらかせたかったんですか!?」

ガヴ「いやそういうことじゃなく」

ラフィ「そうですね。確かにガヴちゃん絡みではヴィーネさんが面白い反応をしてくれますし、サターニャさんに見せてもまた違った反応があると思います」

ガヴ「うんうん」

ラフィ「ただ、ガヴちゃんにあーんすること自体、純粋に楽しかったんですよ? やさぐれ可愛いガヴちゃんが、私は大好きですから」

ガヴ「」トゥンク


ガヴ「(な、なにときめいてんだ私は!? 相手はラフィだぞ? 結構長い付き合いなのに、今更……)」

ガヴ「い、いきなりなんてこと言うんだよ……!」

ラフィ「あら~? もしかしてガヴちゃん、照れてます~?」

ガヴ「うっ……。からかってるだろ……」

ラフィ「まぁ否定はしません」

ガヴ「ったく……。で、その……なんでさっきみたいなこと言ったんだ?」

ラフィ「なんと言いますか……ガヴちゃんと二人っきりって、最近なかったなぁと思いまして」

ガヴ「(『主人公が他の女の子に囲まれるようになってからは焦り始める』……こういうことか?)」

ガヴ「言われてみればそうだな」


ラフィ「ガヴちゃんの交流も随分と広がりましたからね~。ですが、その……おこがましいことなんですが、天界に居るとき、ガヴちゃんには私しかいないと思ってたんです」

ガヴ「(『最初は主人公には自分しか居ないと思っている』)」

ガヴ「へ?」

ラフィ「天界での成績で、私とガヴちゃんが拮抗しててその下と大きく開いてたせいで、高嶺の花みたいになっていたじゃないですか。それでいてガヴちゃん引っ込み思案なところあったので、人間界で友達が出来るか結構不安だったんですよ」

ガヴ「そうだったのか……」

ラフィ「でも、思ってたよりずっとガヴちゃんの交流が広がったので、こうして私の気持ちを改めてガヴちゃんに伝えたわけです」

ガヴ「そ、そっか」

ガヴ「(『主人公の中では大きい存在』……。腹黒いところはあるが、なんだかんだ良いヤツだな……。ヤバイ、意識したら////)」

ガヴ「ちょっとトイレ行ってくる」ガタッ

ラフィ「はい♪」

ガヴ「(くそっ、ラフィの顔が直視できねぇ////)」

今日は落ちます。
想定よりもかなり肉がついてしまった……。


レス有難うございますー。
催促レスも頂いちゃってますね……。

三日も空いちゃいましたが再開します。


…………

体育教師「今日の体育はクラス対抗ドッヂボールだ!」

サターニャ「クラス対抗!? じゃあガヴリールと勝負出来ないじゃない!」

ヴィーネ「お昼に話したこと、無駄になっちゃったわね」

サターニャ「いやヴィネット協力する気あまりなかったわよね?」

ガヴ「(あー……だる。やっとラフィのアレが落ち着いたと思ったら、体育かよ……)」

ヴィーネ「別に私はガヴと勝負する理由無いし」

サターニャ「ぐぬぬ……まぁいいわ。天使が敵だろうが味方だろうが、勝つのはこの私、胡桃沢=サタニキア=マクドウェルよ!」

ヴィーネ「……ま、体育とはいえ授業にやる気があるのはいいことね。ガヴなんかあんな調子だし」

ガヴ「(しかもドッヂボールか……。なんで授業で痛い思いせにゃならんのだ)」ドヨーン


サターニャ「シケたツラしてるわね……我がライバルとあろうものが」

ヴィーネ「ライバルかどうかは置いといて……そうよね」

サターニャ「ちょっと喝を入れてくるわ」

ヴィーネ「もうすぐ始まっちゃうから、手短にね。……ガヴが聞くとは思えないけど」

ガヴ「(早々に外野に行きたい……が、それには当たる必要があるんだよな。いや人間の女子が投げる球だ、そこまで危惧することはないか?)」

サターニャ「ちょっとガヴリール!」


ガヴ「あ? なんだよ。人が手っ取り早く外野に行く算段立ててる時に」

サターニャ「やる気無さ過ぎよ! 早々に外野行きなんて許さないわ、貴方には我がクラス勝利の礎になって貰うんだから!」

ガヴ「何言ってんだ? やる気の有る無しに関わらず、体育で私が役に立つ訳がないだろ」

サターニャ「あんたこそ何言ってんのよ。体育かどうかなんて関係ないわ」

ガヴ「は……は?」

サターニャ「ガヴリールの勝負強さ、私は知ってるわ。アンタが私に付けた黒星の数々、忘れたとは言わせないわよ? 頼りにしてるんだから!」

ガブ「(『他のヒロインに無い、主人公に負けた経験から主人公を信頼する』)」

ガヴ「」ドキッ


ガヴ「(どっどどどど"ドキッ"ってなんだ"ドキッ"って!? ラフィならまだしも、こいつはサターニャだぞ!? 頭サタニキアか?????)」

サターニャ「さあ、やるわよ! アンタと私が組めば無敵よっ、ガヴリール!」テニギッ

ガヴ「(――っ! 手! 手握られた!! サターニャの感触が……いや落ち着け私。たかが手を握られただけだぞ。それにこの手を見なければそこまで意識しなくても済む……ちょ、顔近っ! そんな目で見たことは無かったが、よく見たらこいつ可愛……な、何考えてんだ私! これじゃまるっきり『敵対心が恋心に変わっていく』じゃねぇか! いや、そんな、違――)へぶっ」ボスッ

相手女子「……あ、顔に当てちゃった」

ガヴ「」バタッ

サターニャ「……ガ、ガヴリールぅうううううううううう!!!!」


これガヴ側がチョロインじゃない? っていうのは書いてる途中に思いましたが、気にしない方向で。


あと20レスくらい前なんですけど、サターニャの二人称はアンタですね……。貴方にしちゃってました。


ガヴ「う……ううっ(あれ? 私、何してたっけ?)」

サターニャ「あ、ガヴリール。目が覚めたのね」ナデナデ

ガヴ「(なんか頭に柔らかい感触が……)サターニャ?」

サターニャ「ボールが当たったくらいで気絶しちゃうんだから……。この大悪魔に心配をかけるなんて、S級悪魔的行為よ?」ナデナデ

ガヴ「は、はは……(そうだ、ドッヂボールで顔面に当てられたんだった。でも、それにしても頭撫でられるの心地いい……って、撫で?)」

ガヴ「うわぁあああああ何してんだお前!?」ガバッ

サターニャ「何って、膝枕しながら頭撫でてたんだけど」

ガヴ「(そ、そんな平然と//// ってか頭の柔らかい感触はサターニャの太ももか////)」


サターニャ「おかしかった? 『具合が悪い人には膝枕ですっ』って、ラフィにせがまれて何回かやったことあったんだけど」

ガブ「間違ってはいないが……普通はやらんぞ(ラフィのヤツぅ////)」

サターニャ「な、ラフィのヤツぅ……」

ガヴ「(シンクロした////)」

サターニャ「……まぁいいわ。ガヴリール、元気になったならドッヂボールに戻るわよ」

ガヴ「えー……、終わってないのかよ」

サターニャ「アンタが寝てたのなんかものの数分よ」

ガヴ「ちっ、どうせ気絶すんだったら、授業終わりまで寝てたかったな」

サターニャ「そんなに寝てたら病院沙汰じゃない」

ガヴ「それもそうだな。はぁ……戻るか」

サターニャ「ただ戻るだけじゃないわ、アンタは我がクラス勝利の礎になるのよ!」

ガヴ「残念だなサターニャ。私は戻ってからも、終わるまで外野でぼーっとするだけだ」

サターニャ「いや、アンタ顔面セーフだから内野よ」

ガヴ「」

ガヴ「(……その後私は自分でも驚く程の回避能力を発揮し、クラスの勝利に貢献してしまった)」


今夜は落ちます。
明日には完結……出来るといいな。

ってか東京は今頃最終話終わった所ですね……


支援有難うございますー。
再開します。


…………

ガヴ「(はぁ、今日はいつも以上に疲れた……。体育があったのもあるが、それ以上に精神的に……)」

ヴィーネ「ガヴー、一緒に帰りましょ」

ガヴ「(なんで今更ラフィとサターニャに……。くそ、ゲーム仲間AとBのせいだ)」

ヴィーネ「ガヴー? 学校終わったわよー?」

ガヴ「(いや……。少し言われてた程度で意識するってことは、私は前々からあいつらを……? 自覚しただけ……?)」

ヴィーネ「……もしかして寝てる?」

ガヴ「(いやいやいやいや、ないないないない。長い付き合いがあって一度もそんな目で見たことないラフィと、いつも突っかかってきてウザいサターニャだぞ!?)」ブンブン

ヴィーネ「あれ、起きてるじゃない」

ガヴ「大体今日の私おかしいぞ、少し意識したくらいでさ。昨日まで……その、恋愛……とかの当事者に自分がなるなんて思ってなかったし、興味もなかったのに////)」

ヴィーネ「ガヴったら」ツンツン

ガヴ「うひゃあっ!!?」


ヴィーネ「ご、ごめん。そんなにびっくりするとは思わなくて」

ガヴ「な、なんだヴィーネか」

ヴィーネ「どうしたの? いつもは放課後になるといの一番に帰ろうとするのに」

ガヴ「いやその……(まさかラフィとサターニャについて考えてた、なんて言えんな)」

サターニャ「なーっはっはっは! ガヴリールぅ、随分と情けない悲鳴を上げるじゃなぁい?」

ガヴ「(サ、サターニャ!?////)」

ラフィ「皆さん、一緒に帰りませんかー?」

ガヴ「(ラフィまで来たっ////)」

ガヴ「わ、私今日バイトだから先帰るわ! じゃ!!」ガタッ

ヴィーネ「ちょっとガヴ!?」

ガヴ「(ううっ、自分の顔が赤いのが分かる……。流石に今日はあいつらと一緒に帰れん////)」タッタッタ

ヴィーネ「……行っちゃった」



…………

ガヴ「(……今日がバイトの日で良かった。こんな精神状態じゃネトゲに集中できんからな)」

ガヴ「(接客中は接客のことだけ考えればいいし、洗い物とか単純作業してると段々と落ち着いてくる)」

マスター「ふふ、天真君、今日はいつになく仕事を頑張ってくれているね」

ガヴ「は? 私が? 仕事を? 頑張っていた!?」ガーン

マスター「いや、仕事を頑張るのは良い事だからね? ショックを受けることじゃないからね?」

ガヴ「失礼、声に出てしまってましたか」

マスター「誤魔化しすらしない天真君の正直さは美徳だと思うよ?」



テレテレテレンテテレテレテン

マスター「おや、お客さんだ。天真君、お願い出来るかな?」

ガヴ「ういーっす」

マスター「……あれは、天真君のお友達じゃないのかい?」

ガヴ「」ピク

ガヴ「(わ、私の友達? まさかサターニャじゃあるまいな!? アイツ私のシフトを狙ってよく来るし……。いやラフィの線も捨て切れん)」

ガヴ「い、いらっしゃいませー……」



タプリス「……やはりここにいらっしゃいましたか、天真先輩!」

ガヴ「……タプリスか?」

タプリス「はい先輩!」

ガヴ「なんでまた人間界に来てるんだ」

タプリス「『寂しかったらいつでも遊びに来て』と、先輩が仰ったからですよ!」

ガヴ「それにしては来る頻度高過ぎね?」

ガヴ「(『後輩』……か)」



タプリス「そんな! 私としては、毎日でもご一緒したいくらいなんですよ!」

ガヴ「(『小動物的な可愛さ、振ってる尻尾が見える』……。うーん、確かに)」

ガヴ「毎日て。ってかなんでここが分かったんだ?」

タプリス「先輩のお宅に伺ったところ留守だったので、途方に暮れて歩き回っていたところ、偶然会った月乃瀬先輩に教えて頂きまして」

ガヴ「ヴィーネか……」

タプリス「天真先輩に会えない日毎に募る寂しさが、抑えきれない程に溜まっていて、爆発しそうだったので間一髪です」

ガヴ「えぇ……。なんかお前それ……引くわ」

タプリス「なんでですか!」

ガヴ「いや分かれよ」


タプリス「もう、いいですいいです。私が寂しい思いをするのは今年度まで、来年こそは毎日会えますから」

ガヴ「あー、卒業したら私の学校来るんだっけか」

タプリス「はい! その時までに、あの時の先輩に負けないくらい、立派な天使になってみせます!」

ガヴ「そっか。頑張れ頑張れー」

タプリス「そしたら……その、恩返し……と言いますか。私のこと、是非頼りにしてくださいね、天真先輩!!」

ガヴ「(『可愛い後輩の成長を目の当たりにした主人公が後輩に惚れる』)」

ガヴ「」キュン



ガヴ「(おいおいおいおいタプリスだってラフィ程じゃないが長い付き合いだぞ? こいつ相手にこんなときめくのは今日が初めて……//// いやいやいやいや後輩相手に持っちゃいけない感情だろこれ!!)」

タプリス「……先輩?」ウワメヅカイッ

ガヴ「(『無邪気に先輩って呼んで欲しい』んんんんんんんーーっ//////)」

ガヴ「な、何でもない。それより注文しろよ、注文。ここは喫茶店だぞ」

タプリス「あ、そうでした。じゃあ……ブレンドコーヒーお願いします」



ガヴ「ブレンドコーヒーな」

タプリス「ふふん、これは天真先輩に私の成長を見せつけるチャンスですね!」

ガヴ「成長? (さっき見たんだけど////)」

タプリス「私はコーヒーに、砂糖とミルクを、なんと……」

ガヴ「砂糖とミルクを?」

タプリス「……1個づつで飲めるようになりました!!」

ガヴ「ぷっ、あはははは……。タプリス、お前可愛いな」ポン

タプリス「天真先輩に可愛いって言われちゃいましたーーーーっ!!!!」

ガヴ「(その後、タプリスは私のシフトが終わるより早くに天界へ帰っていった。なんでも、宿題をしてる途中でいてもたってもいられなくなったらしい。一時の衝動で先輩を惑わすなんて、全く、人騒がせなヤツだ////)」


…………

ガヴ「……はぁ、今日の私おかしいよな」スタスタ

ガヴ「(ラフィ、サターニャ、タプリス……3人も意識してしまうなんて////)」スタスタ

ガヴ「(授業中に少し調べたんだが、ハーレムラノベ主人公って、複数の女性から一人を選べない優柔不断な主人公に対して侮蔑的に言われることもあるみたいじゃん?)」スタスタ

ガヴ「(これじゃあまるで、その『ハーレムラノベ主人公』だ)」スタスタ

ガヴ「(家着いた……か。適当に晩飯食ったら、こんな感情忘れるくらいネトゲをやってやろう)」

ガヴ「はぁ……」ガチャ

ガヴ「(あれ鍵開いてる?)」



ヴィーネ「お帰りなさい、ガヴ。バイトお疲れ様」

ガヴ「おう……。平然とウチに居るんだな」

ヴィーネ「別にいいじゃない。それより、千咲ちゃんは一緒じゃないの?」

ガヴ「(タプリスがヴィーネに会ったの、偶然じゃないなこれ)」

ガヴ「いや、もう天界へ帰ったぞ」

ヴィーネ「あら、折角来てたのに。残念ね」

ガヴ「はいはい。ヴィーネさんはタプリスのことが好きだからなー」

ヴィーネ「何よその言い方……。もしかして~、拗ねてる?」



ガヴ「ばか、拗ねとらんわ」

ヴィーネ「ふふ、冗談よ。晩ご飯3人分作っちゃったから明日の朝ご飯にでもして頂戴」

ガヴ「おお! 晩飯作ってくれたのか! ヴィーネ様マジ天使!!」

ヴィーネ「悪魔よ……。全く、調子いいんだから」

ヴィーネ「でも……ガヴと二人きりで居るのも、こうしてお世話するのも、その……嫌じゃないんだからね////」

ガヴ「『深い愛が無いと甲斐甲斐しく世話を焼くなんて出来ない』」

ガヴ「」ズッギューンッ

ところで今更だけど>>1が着けてるの酉じゃないよな
酉は名前欄に半角#の後に人に明かさない任意の文字列だぞ
文章とか単語とか造語でもいい


ガヴ「(ああ、私はやっぱり、一人を選べない『ハーレムラノベ主人公』なんかじゃない)」

ガヴ「(こんなにも私のことを想ってくれている人のことを、私も好きじゃないか)」

ガヴ「……ヴィーネっ」ダキッ

ヴィーネ「ひゃっ//// ガ、ガヴ?////」

ガヴ「いつも……ありがと////」ギュッ

ヴィーネ「ぼ……ぼへええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ////////////」


おわり

>>1の時のIDを名前欄に入れてるみたいだね
たしか違うスレでもおんなじことしてたけどコレだと本人の証明にはならないよ


以上です。
ここまで見てくださって有難うございます。
メインほぼ全キャラ出すのは、楽しいですが難しいですね。まさか完結に1週間以上かかってしまうとは。
レスにもありましたが、特にマスターが天使過ぎてセリフを考えるのが……ww。


2作目でした。
1作目はRの方になってしまいますがこちらです

ラフィエル「ガヴちゃん、セ/ッ/ク/スでもしませんか?」ガヴリール「そうだな」
ラフィエル「ガヴちゃん、セックスでもしませんか?」ガヴリール「そうだな」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1490068494/)



>>66 >>68
済みません。
酉の説明読んだのがスレ建てた後だったので、そのまま書いてしまいました。


おまけ

ガヴリール『おっすー』

ゲーム仲間B『おっすwwwwガヴさんwwww』

ゲーム仲間A『ガヴさん来た! これで勝つる!』

ガヴリール『昨日お前らの話聞いてな』

ガヴリール『私ってハーレムラノベ主人公なんじゃないかって思ったんだよ』

ゲーム仲間B『ちょwwwwwwwwいきなり何言ってんすかww』

ゲーム仲間A『流石に草ですよ』

ガヴリール『でも今日一日過ごして分かったんだが、やっぱり私は複数から選べないハーレムラノベ主人公じゃなかったよ』

ゲーム仲間A『当たり前ですよ』

ガヴリール『で、だ。近い内にな、一人に告白しようと思う。リア充になってしまったらごめんな』

ゲーム仲間B『そっちwwwwww』



ガヴリール『まぁある意味ではお前らのお陰で自分の気持ちに気付いた訳だ。礼を言っとくよ』

ゲーム仲間B『ガヴさんがww殊勝wwwwww』

ゲーム仲間A『まさか私の欲望が恋の助けになるとは……。休日のIN率が下がったら察しときます』

ゲーム仲間B『夜のIN率が下がってもwwww』

ガヴリール『お前らなぁ……』

ガヴリール『ああそうだ。AだけじゃなくBも詳しかったけど、やっぱり好きなのか? ハーレムラノベ』

ゲーム仲間B『いえ、私はハーレムラノベよりもギャルゲーの方が好きですね。ハーレムラノベ等のラブコメはヒロインのほぼ全員が主人公に惚れてしまいます。当然物語が終盤になるつれ主人公とくっつくヒロインが決まっていく訳ですが、そうなると"脱落"してしまうヒロインが出て来ます。作品によっては、主人公とくっつけなかったヒロインが未来で不幸になってる様を、わざわざ描写するものもあります。しかし、ギャルゲーならば、基本的にそのルート以外のヒロインは主人公に惚れません。つまり、主人公とくっつけず不幸になるヒロインは居ないのです』

ガヴリール『お、おう。そか』

ゲーム仲間A『いつもの口調はどうしたwwww草をww生やせwwwwwwwwww』


 完

Bの気持ち
俺にはよくわかる

>>77
私の代弁でもあるので、分かってくれる方が居て嬉しいですー。


因みに当初は
昼ラフィを意識→夜ゲーム仲間に相談→昼サターニャを意識→夜ゲーム仲間に相談→休日バイトでタプリスを意識→夜ゲーム仲間に相談→ヴィーネに惚れ直す
って流れの予定でした。流石に長過ぎると思って縮めたらガヴがチョロ過ぎた。

あと余談ですが、某SSまとめサイトで、ヴィーネのせいでコメント欄が訓練されてしまった……意図してないのにww
それとR18作品紹介したからか後書きが省かれてしまい、一抹の寂しさを……。

HTML化依頼出してきます。
次スレ立てるとしたら酉付けます。

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