【艦これ】やっぱり白露型の一番は (48)

個人的に、やはり幸せになってもらいたいので、似てるタイトルのSSを勝手に改造していきたいと思います

似非拷問注意

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1489767406

提督「はぁ……早急に海域を攻略せよ、と言われても……戦力が整っていないのに出来るわけもないし……。戦力増強したら時間がかかるから早急にとはいかないし……」

提督「無理に進めれば轟沈も……」ブルッ

提督「でも命令は命令だしなぁ……。どうしたもんかなぁ……」

白露「はぁ~い、ていとくぅ~。暗い顔してどうしたの~?」

提督「白露か……あ~……お前に言ってもどうにもならん問題でな……」

白露「あ~、そんな事言って。ちょっと傷つくなぁ」

提督「す、すまん。別にそんなつもりじゃなくってだな……」

白露「これは提督にお詫びとか……もらいたいなぁ」にひひ

提督「……お前な……それが狙いか?」

白露「うんっ!」

提督「まあ、いいか。間宮か?ちょっと甘い物でも食べて休憩し……」

白露「違うよ」

提督「じゃあ、酒保か?」

白露「ううん」ふるふる

提督「……俺の秘蔵の酒はやらんぞ。というか未成年には飲ませないからな」

白露「違うってば。そんなんじゃないよ」

提督「じゃあなんだ?あんまり高い物は……」

白露「提督の抱えてるもの、だよ」

提督「……白露……」

白露「えへへっ、ちょっと、臭かったかな?でも、こう見えてもあたしは白露型のお姉ちゃんだからね。まっかせて!」ドンッ

提督「……いや、その……俺、そんなにひどい顔してたか?」

白露「……うん、とっても」

提督「あ~……そりゃ、とっても深刻な顔してたわけだ……なんせ白露にバレるくらいだもんな」

白露「なにそれ、ひっどい!」ぷんぷん

提督「ごめんごめん……」

白露「ゆるさないよ~。うりゃっ」だきっ

提督「うわっ……白露、おいっ、当たってる当たってる!」

白露「ふふっ、どう?興奮した?」

提督「お、大人をからかうな!馬鹿、こんなのどうって事ない!」

白露「む~、これでも割とある方なんだよ?さすがに村雨には負けるけどさ……」

提督「え?村雨ってそんなにデカいのか?」

白露「こぉら!目の前にあたしが居るのにそんな事言ってぇ」むぎゅむぎゅ

提督「こら!ちょっやめっ!マジでヤバいから!」ワタワタ

白露「ふふ~ん、あたしの勝ち~」

提督「なんの勝負になってるんだよ……」

白露「う~んと、ね……。顔、マシになったよ?」

提督「白露……」

白露「ふふっ……ねえ、提督。話しづらいことかもしれない。話しても意味がないかもしれない。それでもあたしは聞きたいよ」

提督「…………」

白露「だって…………きな人の事だもん……///」

提督「え?今なんて……///」

白露「もぉ~~!聞こえてたでしょ!この距離なんだよ!?」

提督「あ、いや、その……なんだ……告白されるのなんて始めてだったし……」

白露「え?あたしが一番!?」

提督「そこに食いつくのがお前らしいよな……」

白露「いっひひひっ♪」

提督「……まあ、お前がそんなだから、一番近くで一緒に居られたんだよな……」

白露「そんな、風に、思っててくれたんだ……」

提督「ん~、何ていうか、家族?妹?幼馴染?」

白露「そっか~……ガックリ……」

提督「……なんていうかな、お互いが居ないと苦しいくらい必要不可欠で大切な存在、かな」

白露「……嬉しいような、悲しいような……それって、女の子として見てもらえてないって事だよね」

提督「ったく……ちょっと執務室まで来い。お前に渡したいものがある。いずれ渡すつもりだったんだがな」

白露「わったっとっ。ちょっ、おんぶは恥ずかしいってば!」

提督「抱き着いてたお前が悪い!ついでに俺の悩みも聞いてもらうし背負ってもらうからな!」

白露「提督、強引すぎ~」クスクス

涼風「提督、邪魔するぜ!」バンッ

時雨「悪い……とは思わないよ。こっちも深刻なんだ」

夕立「ぽい!」

五月雨「私もおこですよ~」

山風「あ、あたし、は……あの、その……」

提督「な、なんだなんだ?五人とも。怒ってるのか?」

涼風「あったりめえだ!これが怒らいでか!」ドンっ

夕立「白露の事っぽい!」

提督「し、白露から聞いたのか?」

五月雨「そうです。白露ちゃん、寝ても覚めても出撃出撃……かわいそうです!」

時雨「このままだと白露は轟沈するかもしれないじゃないか!」

山風「し…らつゆ……姉……疲れて、る」

提督「しかしだな、白露も望んでやってるのかもしれないだろ?」

涼風「んなこたねぇよ!こちとら証人が居るんでぇい」

夕立「山風、話すっぽい」

山風「うん。あたし……聞いた、の。白露姉が、お風呂で、提督……許さないって……責任……取ってもらうって」

提督「……そう白露が言ってたのか?」

山風「…………」コクリ

時雨「もしかして……白露の弱みか何かを握って、脅してるんじゃないだろうね?」

提督「してない!そんな事してない!濡れ衣だ!」

時雨「じゃあ、何があるって言うんだい?」

提督「それは…………」

五月雨「それは?」

提督「……秘密です……」

夕立「急に敬語になるなんて怪しいっぽい!」

時雨「ふむ、それよりも今ので提督が何かを隠している事がはっきりと分かったね。さて……どうしようか?」

涼風「ちっとばかし痛い目に合わせてやれば吐くんじゃねえか?」

五月雨「ええっ!?それはかわいそうだよ」

夕立「でも白露のためには仕方ないっぽい」

山風「あたしも……さん、せい……。でも、酷い事しちゃ、駄目」

時雨「というわけだよ、提督。君には少し付き合ってもらうけど、いいよね。嫌とは言わせないよ」

夕立「でも場所はどうするっぽい?この執務室だと、誰か来るかもしれないっぽい」

涼風「あたい達の部屋は……村雨姉とかに止められそうだな……」

時雨「……提督の私室はどうかな?」

提督「おい、ちょっと待て!そもそも……むぎゅ」

時雨「君に発言権はないんだよ、いいね?」ハイライトオフ

提督「アッハイ」

山風「盲点……良さそう……」

五月雨「でもでも、かわいそうで……あ~でも、白露ちゃんも~~。あうぅ~~」ジタジタ

涼風「そうと決まったら話は早いぜ。さあ、ふんじばって連行するぜっ」

夕立「おお~~っぽい!」

提督「むぐ~~~!ん~~~!」ジタバタ

提督「お、お前ら!こんな事をして……今すぐやめるんだ!そうすれば罪に問わないでいて……」

時雨「提督が罪を告白する方が先じゃないかな?」

夕立「お前の罪を数えろっぽい!」

提督「うぐっ」

涼風「それで、どうするんだよ、これから」

山風「……踏みつける?」

五月雨「あんまり痛そうなのは駄目だよぉ~」

時雨「そうだね、肉体的より精神的に攻める方がいいと思う」

夕立「じゃあじゃあ、くすぐるとかどうっぽい?」

五月雨「それだよっ!夕立ちゃん偉いっ!」なでなで

夕立「えへへ~~」ぱたぱた

涼風「がってんだ!じゃあ、いくぞ~~」

時雨「せーのでいくよ?」

夕立「了解っぽい!」

提督「お、お前ら……や、やめ……」

五月雨「やめて欲しいなら黙ってる事、きちんと言ってください!」

提督「それは……その……」

時雨「じゃあ、やるよ。せーの!」

夕立・山風・涼風・五月雨『こちょこちょこちょこちょ~~~』

提督(うわっ!駆逐艦でも発育の良い娘が多い白露型の娘五人が……!俺によってたかって!)

夕立「んふふ~~。首筋とか攻めてみるっぽい~」ゆっさゆっさ

提督(夕立のたわわが!目の前で揺れてる!そして時折息が耳に!耳に!)ぞわぞわ

五月雨「山風ちゃん、ちょっとロープが邪魔でくすぐり辛いけど、二人で提督の脇をくすぐろう!」

山風「うん、分かった……」

五月雨「え~い!」

山風「こしょ……こしょ……」ぽにょぽにょ

提督(気付いてないのか分からないが!しがみつくような感じでくすぐっているせいで、時折山風の胸が!意外と大きい!?油断してたぜ!)

提督(そして五月雨……は残念ながら当たらないが、無邪気な笑顔が眩しいぜ!そして時折膝をくすぐる長い髪!髪コ……いやダメだ、これ以上考えてはこの笑顔を汚してしまう!邪念よ去れ!)

涼風「あたいは……足の裏だ!そ~れ!」

提督(涼風はってイタタタ!力入れ過ぎて足つぼマッサージになってるじゃないか!ああっ……ちょっと……気持ちいいかも……)

時雨「僕は内ももをくすぐろうかな」ナデナデ

提督「くぅぅぅっ」ゾクゾク

提督(内ももって!内ももって!!あと少しで俺の41㎝単装砲に触れちゃうぅぅっ!というかこれもうアダムタッチ!?アダムタッチだよねぇ?前〇じゃん!〇戯だよな、コレ!分かってやってるだろ時雨!)

提督(落ち着け俺、落ち着くんだ!俺にはもう心に決めた人が居る!無心だ!目をつぶって無心になるんだ!)

夕立「はぁっはぁっ……どう?提督さん……ふぅっ……」

五月雨「えへへっ……んふぅっ……はぁっ……はやく……んっ、はやくぅ!」

山風「んんっ……あたし……もうっ……」

涼風「おらっ、早くイッちまえよ!」

時雨「ふふっ、ビクビクしてるよ……」

提督(無理だろ!)

提督(なんだこれ!エロすぎ!無自覚にエロすぎだお前ら!目をつぶってる方がヤバい!)

提督(何か気をそらさないと……お経、お経だ!お経を唱えて無心になるんだ!)

提督(はんにゃ~は~ら~みった~い~な~くちくのぱんつ~ぱいおつもみもみ~)

提督(って駄目じゃん!雑念だらけで無心になれてねえ!)

提督棒「呼んだ?」ぴょこっ

提督(ああ、このままじゃ!このままじゃ!反応しちゃう!らめぇぇぇ!!)

涼風「むうぅ……。喋らねえなぁ……」ピタっ

夕立「提督さん、強情っぽい!」

提督(ギリギリだった……)

時雨「これじゃあ駄目だってことだね……」

山風「ざん……ねん……」

五月雨「そうだ、私にいい考えがあります!」

夕立「五月雨、どうするっぽい?」

五月雨「別の鎮守府の初月ちゃんに聞いた事があるんです!その鎮守府の提督さんは、とっても拷問が得意だって。その方法を試してみますね」

提督「え……?ガチ?ガチなの?」

五月雨「じゃあ、ちょっと準備してきますね~」タタタッ

提督「え?かなり怖いんですけど?ねえ!」

時雨「あの娘、ああ見えてたまにとんでもない事しでかすときあるよね……」

涼風「五月雨姉は……なぁ……」

提督「大丈夫って言ってぇーー!!」



――10分後――

五月雨「だ、誰かドア開けて~~」

涼風「はいよっ」ガチャリ

夕立「から揚げっぽい?」

五月雨「うん、熱々だよぉ!」ヨロヨロ

山風「五月雨……姉、気を……つけ……あっ!」

五月雨「は~い、お待たせしま、う、うわあ!あ、あわあああ、あああああ~!」べしゃ

提督「…………」

時雨「提督……顔でキャッチして、熱くないかい?」

提督「うわっっっちぃぃぃぃぃ!!!」

五月雨「あわわわわ……お水お水……あああぁぁぁ!」ガシャン

提督「づぅぅわぁっ!」ビッショリ

涼風「なるほど……こりゃあすげえ拷問だ……」

五月雨「違うもん!違うもん!ああ……提督ごめんなさいぃぃ!」

――3分後――

五月雨「と、いうわけで、無事こうしてから揚げを持ってこられたわけですが……」

提督「…………」じとー

五月雨「持ってこられたわけですが!」

時雨「そういえば、から揚げなんて持ってきてどうするんだい?」

五月雨「よくぞ聞いてくれました!それはですねぇ……ふっふっふっ、じゃーん!」

夕立「レモンっぽい?」

五月雨「そう!このレモンを、提督の目の前に美味しそうに盛り付けられたこのから揚げの山に……あっ」プシーっ

提督「ぎにゃ――――!目がーーーっ、目がぁぁーーーーっ!!」

五月雨「ああ……ごめんなさい、提督!提督ーー!」

涼風「……今後、五月雨姉にはこういうことさせない様にしようぜ……」

山風「賛成……」

時雨「僕も」

夕立「ぽいぃ……」

五月雨「ああ…もう、みんな手伝ってぇぇぇ!」

――10分後――

五月雨「じゃあ、かけるよ?」

提督「おう、どうぞ」

五月雨「えいっ」プシュッ

提督「…………」

時雨「…………」

涼風「…………」

夕立「…………」

山風「…………」

五月雨「……あれ?」

提督「これで……どうするんだ?」

五月雨「……どうするんでしょう?話によると、これでヲ級がぎゃーってなるそうなんですが……」

提督「さっきみたいにレモン汁が目に入ったんじゃないか?」

五月雨「……そうなんでしょうか?」

夕立「そんな事よりも夕立、から揚げ食べたいっぽい」

涼風「おっ、実はあたいも美味そうだなってずっと思ってたんだ」

時雨「食べちゃおっか」

山風「むぐ……おいふぃい……」

涼風「あっズルいぞ山風姉!」

夕立「いただきますっぽい!」ぽむしゃぽむしゃ

時雨「あむ……おいし……」

五月雨「えへへ、いただきます」もぐもぐ

提督「……なあ」

時雨「?」

提督「俺も食いたいんだが……」

涼風「食べればいいじゃねえか」

提督「俺は縛られてて手が使えないの」

時雨「ふ~ん……なら、はいあ~ん」

提督「あ~~……カツッ」

時雨「…………」ひょいっぱく

時雨「ん~、おいひい」

提督「時雨……お前な……」

夕立「あ~夕立もやりたいっぽい!提督の餌付け!」

提督「餌付け言うな!」

夕立「むひゃ、ふぉい、ふぁぁ~~」

提督「お、おい。から揚げ口にくわえてあ~んって、ちょっとヤバくないか?」

夕立「ふぁやひゅっ……じゅるっ」

提督「あ、あ~ん」

夕立「むぐむぐんぐ……もう食べちゃったっぽい」

提督「この……男心をもてあそびやがって……」

山風「……ん……」ちょいちょい

提督「ん?どうした、山風。もしかしてくれるのか?」

山風「…………」コクリ

提督「ありがとう、さすが山風は優しいなぁ」

山風「……お手……」

提督「…………」

山風「……おか、わり……」

提督「だから縛られてるんだっての!もういい、よこせ~!」

山風「きゃ~~♪」

時雨「……縛られたまま芋虫みたいに這って移動するって、なかなか器用だね……」

とりあえず今回はここまでです
現在、夕立と五月雨が終わったので、次は山風、涼風、時雨を投稿したいと考えております
ではまた後程

時雨「ところで……提督に秘密を吐かせるって目的は達成できなかったわけだけど」

涼風「え?」

夕立「ぽい?」

五月雨「あっ、提督……私の食べかけですけど……最後の一個なんであげます!」

提督「ごふっ……」

山風「気管……入った?大丈夫?」

五月雨「あわわわわ……提督ーー!」バシバシ

時雨「うん、とりあえずあっちは置いといて……どうしようか?」

涼風「ん~……実はあたいも思いついたことがあってな」カタ

夕立「それは?ロボットっぽい?」

涼風「ああ、これはガンプラって言って、提督の趣味なんだぜ」

涼風「なあ、提督提督」ゆさゆさ

提督「あっ、お花畑……はっ!涼風か……どうした?」

涼風「これ、な~んだ」

提督「それは……MS-06R-2、ジョニーライデン専用機だが……それをどう……ま、まさか!?」

涼風「なに、壊しゃしねえって。ただ、質問に正直に答えないと、こいつの色が変わっちまうってだけさ」

提督「ま、まさか……そんな……壊すよりもひどいじゃないかぁ!塗るつもりだろう!赤に!」

涼風「ふふふ……そうなったらこれを見た人はどういうかな?」

提督「や、やめてくれぇぇぇ!ただでさえ、真紅の稲妻はその色が故に撃墜数を赤い彗星に間違われてカウントされてしまっているなんて設定があるのにぃ!!」

涼風「そうだぜぇ。絶対言うだろうなぁ、真っ赤に染まったジョニーライデン機を見て」ニヤリ

提督「いやぁぁぁぁ!!」

涼風「あ、シャア専用ザクだって」

提督「ひぎぃぃぃ!!」

時雨「凄い……何かよくわからないけど……」

夕立「もの凄いダメージを与えてるっぽい……」

山風「意外……な、さい……のう……涼風、すご……い」

涼風「さ、早く吐いて楽になっちまえよ、な?」

提督「吐く……はっ!だ、駄目だ!俺は……俺は……」

涼風「……あぁん?そんな態度で来るたぁ……赤なんて生易しかったか?」

提督「ひぃぃぃ!」

夕立「口調も相まって、本物のヤクザさんに見えるっぽい!」

時雨「任侠映画見てるみたいだね。ドキドキするよ」

涼風「じゃあ、ピンクに塗ってやろうかぁ?」

提督「らめ、やめてぇぇ……!ミーア・キャンベル専用ライブ仕様だなんて言われちゃうぅ!ダンスしないのって言われりゅぅぅ!!」

涼風「だったら早く隠してる事を言うんだよ!」

提督「駄目……駄目だっ!約束……なんだっ……!」

涼風「約束?」

提督「はっ!い、いや、なんでもない」

涼風「…………」

時雨「約束って言ってたね」

山風「白露姉……と、かな?」

五月雨「そうじゃないかな」

夕立「っていうことは、白露も理由は知ってるっぽい?」

時雨「かもしれないね。でも……だからってあまり無理させるようなことはさせたくないよ」

涼風「じゃあやっぱりその秘密にしてる事を知らないと止める方法も分からねえってわけだな」

五月雨「でも、どうするの?くすぐってもだめ、から揚げで釣ってもだめ、脅してもだめだったよ?」

夕立「う~ん……分かんないっぽい……」

山風「……あたし……やって……みる」

時雨「山風!?」

山風「提督の、体に……聞く!」ふみっ

提督「あああぁぁっ!」

五月雨「や、山風ちゃん!暴力はダメだよ!」

山風「五月雨姉は、黙ってて!……えい!……えいっ!」

提督「ふぬぅ……まだまだ!俺にはそんなもの効かんぞ!」

山風「……!なら、上に……乗って……」ふみみっ

提督「うおぁぁぁぁ!」

涼風「提督の背中に乗って……足蹴に!?」

山風「これなら……どう……?」ふみぃ

提督「くぅぁぁあっ……き、効く……」

夕立「提督の顔……とっても苦しそうっぽい!」

時雨「そう……だね……。でもこれがきっと……必要なことなんだよ」

山風「もっと……もっと……」ふみゅう

提督「ぐあああぁぁぁぁぁっ!いっ……ふっ……あっ……!」

山風「ここ、とか……」ふみゅん

提督「あっあっあっ……そこはぁぁっ!そほわぁぁぁぁっ!!」

五月雨「辛い……です……提督の……あんな痛そうな顔……」

夕立「ぽい~~ぽい~~」オロオロ

時雨「くっ…………や、山風……もうその辺で……」

提督「くぅぅぅっ!効くなぁ、山風のマッサージ!」

山風「でしょ?……やった。ちょっと、勉強……したの」

涼風「はぁぁぁっ!?」

夕立「ぽいぃぃぃぃっ!?」

提督「そうだったのか……時々づぐんっと来るような感じがしたからなぁ。あれってやっぱりツボなのか?」

山風「そう」

時雨「…………………」ぱくぱく

五月雨「うん、やっぱり山風ちゃんは酷いことできるような娘じゃなかったね。よかったぁ」

時雨「……そう、だね」

山風「……てい、とく」

提督「ああ、そうだな。お礼はいつも通り間宮でいいか?」

山風「…………」ふるふる

提督「……だよな」

山風「ダメ……なの……?」うるうる

提督「うっ」タジタジ

山風「おね、がい……」

提督「…………う~ん、もうバレてるから言っちゃうけどな。約束の相手は、白露なんだ。山風、白露の事大事だろ?」

山風「うん……」こくん

提督「俺もそうだから、白露との約束は守りたいんだ。だから、言えない。分かってくれるか?」

山風「…………うん……分かった……」

提督「いい子だな、山風は」

山風「えへ……えへへ…………」

提督「よ~し、この縄解いてくれたらもっといい子だぞぉ~」

山風「それはだめ」

提督「…………ですよねー……」

山風「ダメ……だった……」

時雨「うん、まあ、いきなりはビックリしたかな」

山風「……え?」

時雨「マッサージだったんだね。提督を蹴ってるのかと勘違いしたよ」

山風「そう……だった?ごめん、ね」

時雨「ううん、山風が一生懸命頑張ってくれたんだもの、謝ることはないよ。ありがとう」

山風「うんっ!」

涼風「それで、どうする?」

夕立「あんまり無理に聞き出すのも悪いっぽい」

山風「でも、白露姉……大変……」

五月雨「白露ちゃんもこのままは嫌だけど、提督を傷つけるのも~~。あううぅ~」

時雨「あと一回だけ、挑戦しよう」

夕立「え?」

時雨「それで無理なら、みんなで白露を止めに行くんだ。そして、白露にしたことの責任はきちんと取らせるんだ」

涼風「うっしゃ、じゃあ……方法は任せたぜ、時雨姉!」

時雨「え?」

夕立「夕立たちの考えた方法じゃダメだったっぽい!」

五月雨「時雨ちゃんの考えなら……きっと……」

山風「……うん……」

時雨「みんな……。よし、じゃあ……そう、そうだ。――恐怖。とっても怖い思いをさせるんだ」

時雨「そして、そこから出たいなら秘密を白状するんだって交渉するんだ。方法は……」

涼風「方法は……?」ゴクリ

時雨「真っ暗な中で一人、ホラー映画を見せるんだ」

夕立「そ、そんな事されたら夕立死んじゃうっぽい!」

涼風「なんてえげつない事を……さすが時雨姉だぜ……」

時雨「そして時折、僕たちが提督を脅かすおまけつきさ」

山風「ひ、酷い……」

五月雨「あわあわ……」ガタガタ

時雨「じゃあ、やろう。夕立、そこの棚にある提督のコレクションの中に何かないかい?」

夕立「ん~~……。あ、あったっぽい!エルム街の悪夢!」

提督「え?」

五月雨「あ、それ、聞いたことあります!確かホッケーマスクをかぶった有名なジェイソンさんが出てくるんですよね」

提督「いや、エルム街はフレディだよって……」

時雨「偉いよ、夕立。じゃあ、それにしよう。涼風はこの部屋を真っ暗にしてくれるかい?」

涼風「がってんだ!」

五月雨「あ、私も手伝うね」

提督「ま、待ってくれ!」

時雨「どうしたんだい?止めたいのなら、白状する事だね」

提督「それは……できない。だ、だがそれだけはやめてくれ!頼む!それだけはダメなんだ!」

時雨「なら聞けない相談だね。山風はプレイヤーとかの準備をお願い」

山風「分かった……」

五月雨「きゃー!」ガシャン

夕立「五月雨大丈夫っぽい?あ、山風準備お願いするっぽい」

山風「う……ん」

提督「頼む時雨、あれだけはやめてくれ!ほ、ほらもっと怖い……サイレントヒル一作目なんてどうだ?凄まじい圧迫感だぞ」

時雨「ダメだよ。その慌てぶり、間違いなく提督の弱点ってことだよね」

提督「そ、それは……違う弱点で……ああもう、とにかく頼む!」

山風「あ……れ?エロム街の……悪夢……?さっき、夕立姉が……言ってたのと……違う?」

時雨「なら早く言えばいいじゃないか!何で隠すんだい?何か理由があることは分かったよ。でもそれを隠されていたら……僕たちがまるでつまはじきにされてるみたいじゃないか!」

提督「時雨…………」

時雨「僕たちは、そんなに信用がなかったのかい?」

山風「……まあ、いい……や」かしゅぅん

提督「……白露にも似たようなこと言われたな……。だがこれは……」

山風「……最初を……少し……飛ばして……うん、出来た。できた、よ。時雨姉」

時雨「ありがとう、山風」

涼風「こっちもカーテンの隙間をきっちりテープでふさいどいたぜ」

五月雨「これでばっちり、電気を消せば真っ暗ですよ!」

時雨「さあ、後はこのリモコンのボタンを押すだけだよ……提督」

提督「時雨……そのリモコンをテーブルの上に置くんだ!まだ間に合う!」

時雨「それは提督が決める事だ!話すか!押すか!」

提督「ぐ……それは……」

時雨「迷っているようだね、なら……はじめさせてもらうよ!」

提督「待て!それは……それはお前が思っているようなものじゃ……!」

時雨「スタートッ!」ピッ

提督「や、やめろぉぉぉぉっ!」

――10分後――

時雨「………………」

涼風「………………」ぷしゅ~

夕立「ぽい~~///ぽい~~///」チラッチラッ

提督「あ~も~!だから違うって言ったじゃねえか!こら、夕立!指の隙間からチラチラ見るんじゃありませんっ!」

五月雨「提督、この人たちがやってるのは……プロレスですね?私、知ってます!」

テレビ「オーイエ―!オーイエー!カモン、カモ~ン!!」

提督「そういう事でいいから……山風!見ちゃいけません!早く消して!!」

山風「……全然……怖く……ない……」

提督「そういうのじゃないから!おい、時雨!って座ったまま気絶してるのか?涼風……はオーバーヒートか?」

提督「くっ……!もう、俺が……。テレビの主電源さえ……」ビッタンビッタン

提督「ううっボタンを押す手段が……。くそっ……ダメ……だ……」

??「…………」ポチッ

提督「あ、ありが……げっ」

白露「げっ、って何よ~。も~、こっちは村雨に教えてもらってからすぐ来たっていうのに~」

提督「ああ、ありがとうな。いや、そのな……こんな格好ですまん」

白露「…………約束、守ってたんだ」

提督「おうよ。大切なお前との約束だもんな」

白露「~~~!バカ。こんな風になるんだったら言っちゃえばいいのに……///」

提督「お前との約束は、どんな些細な事でも破りたくないんだよ」

白露「も~、そんな恥ずかしいこと言って///」

白露「ほら、縄解くよ」シュルシュル

提督「おう、サンキュー」

山風「しら……つゆ……姉?」

五月雨「白露ちゃん!帰ってきてたんだね!?」

白露「うん、ごめんね、心配かけて……。あたしの事だから、あたしだけでやりたかったんだけど……皆には心配かけちゃったみたい……」

夕立「白露!体は大丈夫っぽい?」

白露「うん、一応、大丈夫な様に計画立ててたから……。時雨、涼風、起きて」ユサユサ

時雨「……う、うん……?白露?」

涼風「何か……あれ?白露姉!」

白露「あはは……なんか、心配かけちゃったみたいで、ごめんね。……お姉ちゃん失格だ」

時雨「そんなことない!ずっとずっと頼りにしてて……頼り過ぎてて……」

白露「あのね、お姉ちゃん、ケッコンしちゃった」

涼風・夕立・五月雨・山風・提督『ええぇぇぇーーーー!!」

時雨「…………」ポカーン

白露「今さっき、練度が99になったの。そのための、出撃だったんだ……。だから、あたしの事にみんなを巻き込んじゃってる気がして、気が引けてたんだぁ」

提督「いや、それは違うぞ。戦力拡充のために、みんなの練度上昇は必須だったんだ!だから白露だけの為じゃ……」

白露「でも、あたし以外が99になってもケッコンする気なかったんでしょ?」

提督「う……それは……」

白露「ふふっ。そんなあたしの事、実はみんなお見通しだったみたいでさ……。99になった時、加賀さん達から、おめでとう、って言われちゃった……」

白露「隠して、他の人達を気にして意固地になって……迷惑とか心配かけて……。そんな自分が恥ずかしくなっちゃってさ……」

時雨「…………」

白露「だから、ごめんなさい。馬鹿なお姉ちゃんで」

時雨「んっ……」ふるふる

白露「私が提督に言ったのに。背負わせてほしいって言ったのに。私が一番分かってなくて、ごめんね」

時雨「……僕も……ごめん……」

白露「うん、それじゃあ……。みんな、提督に謝りましょう」

涼風「え?」

白露「迷惑かけたんでしょ?じゃあ、ね」

五月雨「提督、ごめんなさいっ」ぺこり

山風「こめん……なさい……」

夕立「ごめんなさいっぽ……ごめんなさい、提督さん」

涼風「ごめん、わりぃ、すまねえ……」

時雨「…………」

白露「……時雨」

時雨「……ごめんなさい、提督。白露を、姉さんをよろしくお願いします」

提督「こちらこそ。すまない。……今の戦力で新しい海域をって命令されてな。それで……下手すりゃ死ねって命令されてるのと同じだから、指揮の低下を避けたかったんだ……ってあ~言い訳くせえな」

提督「その命令に乗って、自分のカミさん急かしてる様でカッコ悪いなって、下半身で動く男みたいに思われたくなくて、見栄張ってた、ごめん」

時雨「……ぷっ、なんだい、その理由」

提督「うるせ」

白露「はいっ、じゃあ仲直りしたところで、この部屋片付けましょー」パンッ

五月雨「あっ、じゃあ床拭きます!」

夕立「じゃあ、夕立は床に出てる荷物とかまとめるっぽい」

涼風「あ、あたいはさっき貼ったテープとか剥がすぜ」

山風「ビデオ、片付ける……あ、夕立姉、これ、どこあった……の?」

時雨「僕は掃除機を取って来るよ」

白露「さってー、あたしは適当に……あ、さっきのエッチなDVDの事、後できちんと話してもらうからね」

提督「うぐっ……。あ、そ、その……そういや指輪つけてないんだな」

白露「ふふっ、後で大好きな旦那様に付けてもらいたくって、ね」

提督「ごふっごふっ!………………後でな」

白露「あ、そういえば私ってケッコンしたんだから、性は提督のになるのかな?」

時雨「え?」

白露「そうなると……時雨が一番のお姉ちゃん?」

時雨「そ、そんな……嫌だよ、白露が姉さんじゃなくなるなんて……」

白露「ありゃ?そこ気にする?」

夕立・山風・五月雨・涼風『する(っぽい、……よ、ぜ)』

白露「ん~~と……そうだなぁ……あ、そうだ!じゃあ、提督もみんなの一番になって欲しいなぁ~」

提督「ぶっ!!はぁぁぁっ!?」

白露「あと9人とケッコンかぁ。大変だね」

提督「か、軽く言うなって!というかお前はいいのかよ!?」

白露「あたしは一番になったし……提督の一番になるように、ずっと頑張るもん」

「だから、やっぱり白露型の一番は…………」

まずはネタ元様、ストーリーの流れをお借りしました。ありがとうございます。そして読んでくださった方、ありがとうございます。
次に、個人的には幸せなエンドの方が好きなので、お気楽おバカなラブコメ展開にいたしました。これにより、該当作品そのものを否定する意図はございません。例えるならば、甘口カレーが好きな私が甘口カレーを作って食べた、という感じでしょうか。
ただ、瓜田李下な行動になってしまった事、謝罪いたします。申し訳ありません。
最後に、本日はAvailと艦これのコラボ商品発売日です。みなさん、駆逐艦に搾り取られに行きましたか?
字面だけ見ると非常にいやらしくて素敵ですね、駆逐艦に搾り取られる。人によっては大北、榛名に搾り取られますね(歓喜)
なお、1店舗につき100名様までの号外チラシがもらえるそうなので、必ずもらうようにしましょう。私は貰い忘れました……。
それでは皆様よい駆逐ライフを~



このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2017年03月20日 (月) 13:48:24   ID: z25T0bRr

似非拷問が、ご褒美な気がする!

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