飛鳥「キミと飲むお酒」 (15)



飛鳥が二十歳になって、Pと飲みます。


勢いで書いたので細かいところは許して

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- 夜のバー -


 カランコロン


飛鳥「・・・やぁ、そろそろ来る頃だと思っていたんだ」


飛鳥「プロデューサー」


P「すまない、待ったか?」


飛鳥「ううん、・・大丈夫」


P「そっか、よかった」


P「隣、失礼するよ」


飛鳥「遠慮なんかしないでほしいな。折角キミとゆっくりと、心ゆくまで飲める場所にしたというんだ」


P「そう言われてみれば・・客が俺達以外にいないな」


飛鳥「この時間にいるのはほとんどボクだけさ。マスターも注文が入らない時は基本的に奥の方に引っ込むらしい、客が気にすることないようにね。最も、マスターと話したいという人がいるときはそちらに付きっきりのようだけど」


P「へぇ、ずいぶんと詳しいじゃないか。二十歳になってからまだ一週間くらいだっていうのに、毎日のように通っていたのか?」


飛鳥「ん、まぁ・・・そうだね、毎日ではないけど、6日ほど」


P「ほぼ毎日じゃないか・・。アイドルなんだし、そこらへんはちゃんと歯止め利かせるんだぞ?」


飛鳥「もう、わかってるってば。それよりP、何か頼んだらどう?こっちはもう肴と酒は用意できてるから。・・・マスター」


P「ん?あぁ、そうだったな。・・・じゃあ、モヒートと・・・つまみはどうするかな」


飛鳥「・・・じゃあさ、マスター。ナッツとスモークチーズをそれぞれ少量で頼むよ」


P「・・・なんか、すまないな」


飛鳥「謝ることはないよ。・・ね?」



P「さて、来るものも来たし、始めるとするか」


飛鳥「うん、・・そうだね。・・・じゃあ、」


P・飛鳥「乾杯」キンッ


P「・・・」コク


飛鳥「・・・ん」コク


P「ふぅ。・・で、どうだ、飛鳥は酒に慣れたか?」


飛鳥「うん、まぁ・・そこそこには。・・・少なくとも、この間の誕生日会の時のようなことにはならないと思う」


P「あー、あれは・・楓さん達がアレだったらしいな。・・あの時は駆けつけられたのが終わったころになってしまって、悪かったな」


飛鳥「いいよ。今はゆっくり飲めているんだ。・・・・・・Pと、二人きりでね。・・ふふっ」


P「っ」ドキッ


P(今までにも飛鳥は「ふふっ」と微笑んだりすることはよくあった)


P(しかし時が経ち二十歳になった飛鳥のその仕草と微笑みは)


P「とても、艶っぽく見えた)


飛鳥「P?・・・ねぇ、P?聞こえているのかい?」


P「・・え、あ、あぁ、すまない。ボーっとしていた」


飛鳥「もうだめ、なんて言わないでね?そんなこと、ボクが酔ってからじゃないと言わせないよ」


P「大丈夫だ、まだいける」クイ


飛鳥「そうか、ならよかった」コク



P「そういや、飛鳥のつまみはなんだ?」


飛鳥「これ?ドライフルーツ。美味しいよ」


P「少しいただいても?」


飛鳥「勿論。はい、口開けてよ」スッ


P「・・・どうして突然食べさせようとしてるんだ?」


飛鳥「いいでしょ、別に。・・・ほら、はやく」


P「じゃ、じゃあ・・・」パクッ


P「・・うん、いける」コクッ


飛鳥「でしょ?」コクッ


P「で、そのカクテルは?」


飛鳥「ホワイト・レディー。甘いのは好きなのだけれど、甘すぎるのは少し・・ね」


P「なるほどな、飛鳥らしい」


飛鳥「・・なんだいそのコメント」パクッ


P「あっ、俺のスモークチーズ」


飛鳥「・・・・・・」コクッコクッ


P「・・なぁ飛鳥、そんなに一気に飲むのは・・・」


飛鳥「うるさい。ボクが自分のペースを大事にしていること、知ってるだろ」


P「飛鳥・・・。」


飛鳥「・・・。・・・・・・ねぇ」


P「ん?」


飛鳥「前置きだけ、しておきたいんだ。ボクがこれから言うことは、すべて心からの言葉だ」キッ


飛鳥「・・・ボクが二十歳になった日の夜、キミは言ってくれた。ボクのことが好きだって」」


飛鳥「・・P。ボクもあなたが好きだ」


飛鳥「ずっと一緒にいて。隣にいて。・・・お願いだ。キミじゃないと、だめだ」


P「・・・はぁ。まさか、飛鳥に先に言われてしまうとはな」


飛鳥「・・・・・・」


P「うん、飛鳥。俺も、飛鳥が好きだよ。・・あと、もうひとつ」


飛鳥「え?」


P「真っ赤な顔してる飛鳥も、綺麗だよ」


飛鳥「・・・・・・ばか。卑怯だ、キミは」


P「はは、悪かったな。でも、これも俺の本心だよ」


飛鳥「・・・わかってるってば」


P「さっきまで飛鳥が優勢だったが、今度は俺が優勢かな?」


飛鳥「くぅ・・・マスター、同じのをくれ!」


P「ほどほどにな?じゃ、俺も変わらず同じのをくれ」


飛鳥「ーーん」コクッ


P「・・・飛鳥、もうそろそろ遅いし、な?」


飛鳥「・・・これ、飲んでから」


P「・・飛鳥は酒入ると大人しくなるんだな」


飛鳥「そうでもないよ。ただ・・・」


P「ただ?」


飛鳥「・・・・・・いや、なんでもないよ」コク


飛鳥「さて、飲み切ったよ。いこうか」


P「はいよ、ここは俺が払うから」


飛鳥「・・・ありがとう」


P「気にするな」


- 外 -


飛鳥「・・・ふぅ・・・」


P「どうだ?楽になったか?」


飛鳥「あぁ、だいぶ。・・・あのままもう一杯でも飲んでいたら、潰れるところだったかもね」


P「まぁ、そこの線引きが難しいんだよ。でも、後に自制できるようになっていくだろうよ」


飛鳥「そうだね。・・・・・・ねぇ、P」


P「ん?」


飛鳥「・・・手」


P「・・・あぁ」ギュッ


飛鳥「ふふ・・・ありがとう」ギュ



飛鳥「次に飲みに行くときは、居酒屋がいいかな」


P「へぇ、珍しい。また何故?」


飛鳥「・・うん。Pも、バーだけじゃ飽きてくると思って」


P「はは、気遣ってくれてありがとう。・・でも、しっとりした雰囲気の居酒屋もあるんだぞ?」


飛鳥「へぇ、そうなのか」


P「そこらは俺が探しておくよ」


飛鳥「ん。・・・あ、あと・・・」


P「なんだ?」


飛鳥「その・・・、・・必ず個室で、頼む・・」カァッ


P「あぁ、わかったよ。飛鳥、顔真っ赤だなぁ」


飛鳥「わざわざ言わないでくれ・・・余計恥ずかしい」


P「ごめん、ごめん」



飛鳥「・・・・・ねぇ、P」キュ


P「どうした?突然止まって」


飛鳥「・・・あのさ。・・・・・・その・・・」


飛鳥「・・・今夜はさ、帰りたくないんだ」


P「・・・うん、そっか」


飛鳥「・・・・・・・・・」カァァ


P「・・・じゃあ、家に行こうか」


飛鳥「・・! ・・・意味は分かったうえ、かい」」


P「・・・。・・・・・・あぁ。そのため、明日は俺もお前も、オフにしてきた」


飛鳥「っ」ボッ


飛鳥「・・・Pも、そのつもりで・・?」


P「・・・また、先に言われたがな」


飛鳥「・・・・・・そう」カァァァ


P「じゃ、じゃあ、行くか」


飛鳥「・・・・・・うん//」テクテク


終わり

前からずっと書きたかった、二十歳の飛鳥とお酒を飲むお話。
歯切れが悪いところで終わりにしましたが、続きもいずれ書きますので、ご安心を。

次回は文章からでもわかるとおり、しっとり居酒屋でいちゃいちゃと。

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