八幡「一色いろははお砂糖とスパイスと素敵な何かとケミカルXでできている。」 (23)

ピロリン



八幡(メール・・・誰だ?)スッ



いろは『今日、生徒会室来れますか?』



八幡「またか・・・」

八幡(ここ最近、一色からの呼び出しが多い)

八幡(内容は全て仕事の強制だが、そのどれもが楽で、まるで無理矢理でっちあげられたような物ばかりだった)

八幡(そして、そんな軽い仕事を片手間に、一色と二人で居る時間を少し望んでいる俺がいる)

八幡「まぁ、行くけど」スッスッ



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ピロリン



八幡『了解』



いろは「・・・よし」

いろは(ここ最近、先輩はよく生徒会室に来てくれる)

いろは(私がでっちあげた雑用を頼んでいるだけなんだけど、それでも来てくれる)

いろは(これはもう・・・私の事が好きなのでは?両想いなのでは?)

いろは(いや、でも先輩は思わせぶりな人だし・・・ただ面倒見がいいだけかも知れない・・・)

いろは(よし、決めた)

赤いろは「今日こそ先輩に告白する!」

緑いろは「まだ先輩には告白しない!」

青いろは「先輩に甘えて甘えまくる!」

全いろは「ん?」

八幡(生徒会室の扉を開けると、一色が三人に分身していた。一色が三色になっていた)

八幡「・・・・・・はっ?」

緑いろは「・・・先輩、女の子は何でできているか知っていますか」

八幡「・・・え、何。何これは」

青いろは「お砂糖、スパイス、そして素敵な何かです」

八幡「はい?」

赤いろは「そしてその三つに私は別れちゃったんです」

八幡「・・・?」

いろッサム「素敵な何か分多め!いろッサム!」

八幡「いろッサム」

いろカップ「スパイス分多め!いろカップ!」

八幡「いろカップ」

いろはス「お砂糖分多め!いろはス!」

八幡「水」

八幡「なるほど・・・パワパフガールズか」

いろッサム「いろパフガールズです」

八幡「どうでもいいわバカ。どうしてこうなった?」

いろカップ「さぁ・・・ケミカルXを飲んだ覚えはないですけど」

八幡「えっと・・・お前がいろカップだよな?」

いろカップ「はい」

いろはス「言動で分かりづらいなら眼の色を見ればいいですよ。いろッサムが赤。いろカップが緑。私が青です」

八幡「なるほど」ジッ

いろはス「・・・きゃー!先輩に見つめられてるー!」

八幡「え」

いろカップ「は、恥かしいこと言うな!」ベシッ

八幡(お砂糖分と、スパイス分。ね)

八幡「なんか可愛いなお前ら」

いろカップ「かわ・・・」

いろはス「あ゙ぁぁぁ!もう我慢できな」

いろカップ「うわぁぁぁおとなしくしなさい!」ガバッ

八幡「・・・シュールだ」

いろッサム「別にずっと反対同士な訳じゃないですけどね。今はわかりやすく本能と理性やってます」

いろはス「・・・!・・・!」ビッタンビッタン

いろカップ「ふぅ・・・」

八幡「ガムテープでぐるぐる巻きはやり過ぎじゃないか?」

八幡(眼の色以上に分かりやすい特徴ができてしまった)

いろッサム「それだけ言いたいことで、言っちゃいけないことなんですよ」

八幡「・・・」

いろッサム「けど、その葛藤がこうも形になると、バレバレですよね」

八幡(いろッサムが赤い視線をこちらに向ける。俺はその視線から目を逸らすことができなかった)

八幡(こいつが素敵な何か分多めだから?いや、違う。こいつがこうなる前から、ただの一色いろはである内から)

八幡(俺は、こいつに眼を奪われていた)

いろッサム「先輩、さっき私達のこと、可愛いって言いましたよね。それは、私が三人になったからですか?」

いろッサム「なんでもない。ただの一色いろはは、どうですか?」

八幡「・・・おい。いろカップ。止めなくてもいいのか」

いろカップ「え、えぇ・・・でも、何か良い雰囲気ですし・・・い、行けそうですし・・・」

八幡「・・・どうだろうな」

いろカップ「うぅ・・・またそういうこと言う・・・」

いろッサム「私は、あなたが止めるなら抵抗しません」

いろカップ「う、う・・・い、行け!言っちゃえ!」

いろッサム「・・・わかりました」

八幡「・・・」

いろッサム「・・・先輩、私は、私達は、あなたのことが、す、好き、です。つ、つつ付き合って、ください」ギュッ

八幡「・・・」

八幡(俺は、俺みたいな人間が誰か一人を愛し通せるのか、疑問だった。不安だった)

八幡(けど、この全く違う三人を見ても、この気持ちは消えず、それどころか、ますます)

八幡(そして、この三人も、全員が俺を愛してくれるなら)

八幡「俺も、好きだ。お前達が大好きだ」ギュッ

いろッサム「・・・せ、先輩・・・」



いろはス「うあぁぁぁぁぁぁ!」ビリビリビリィ

いろカップ「!?」

いろはス「私も大好きです好き好き大好き先輩大好き愛してます先輩先輩!!」ギュゥーッ

いろカップ「わ、私も大好きです!」ギュウ

八幡「お前ら・・・」

八幡(そして俺が三人まとめて抱きしめようとするとポンっと、いろパフガールズは一つになり、ただの一色いろはに戻った)

八幡(一色いわく『ぎゅーってされたからポンってなったんですよきっと』だそうだ)

八幡(そして俺の青春ラブコメはここで一つの終わりを迎える)

八幡(ここまで色んな辛いことが有った。ただ、そればかりでもなかった)

八幡(きっと、いや)

八幡(やはり俺の青春ラブコメはお砂糖とスパイスと素敵な何かでできている。)



終わり。

おまけ



八幡「灰色の猫耳が生えたんだが」

いろは「茶色のネズミ耳が生えたんでちゅけど」

八幡「・・・」

いろは「プリーズ イート ミー!」

八幡「追いかけっこにならねぇなぁ・・・」



この後めちゃくちゃ仲良く喧嘩した。



本当に終わり。

おまけ



八幡「灰色の猫耳が生えたんだが」

いろは「茶色のネズミ耳が生えたんでちゅけど」

八幡「・・・」

いろは「プリーズ イート ミー!」

八幡「追いかけっこにならねぇなぁ・・・」



この後めちゃくちゃ仲良く喧嘩した。



本当に終わり。

めぐパフガールズと4Pしたい。

読んでくれてありがとうございました。

何か重複したごめん

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