遊馬「最近元気ないんだよなカイト」 小鳥「そういえば…」 (249)

遊馬「だろ?」

小鳥「ちょうど去年ぐらいだったかな?3ヶ月ばかり姿消してたでしょ」

遊馬「ああ」

小鳥「あれからよ。何か魂が抜けた感じで帰って来たの」

遊馬「何かあったんじゃね?なあシャーク」

シャーク「知るかよ。大体カイトが元気ねえ?いつも死んだ顔してるじゃねえか」

小鳥「酷い!」

シャーク「酷くねえだろ」

遊馬「そりゃカイトは感情の起伏がねえよ…けどたまーに感情を爆発させるじゃねえか!」

シャーク「…」

小鳥「きっと何かやらかしたのよ…魂が抜けるって事は」

シャーク「魂抜いてた奴が何のショック受けるんだ?あいつはお前らが思ってるほどヤワじゃねえよ」

遊馬「オービタルが結婚して就職した事は関係あるんじゃねえか」

小鳥「その程度じゃカイトの心は砕けないわよ」

遊馬「じゃあ何だ?」

シャーク「失恋」

遊馬「失恋?カイトが?」

シャーク「あいつは人殺ししてもケロってしてるタイプだ。だったら失恋しかねえ…断言できる」

小鳥「シャークの中でカイトの評価って何なんだろ」

遊馬「わっかんね」

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カイト「…」

ミザエル「どうした私を呼び出して」

カイト「お前はドラゴンの声を聞いた事はあるか」

ミザエル「無論」

カイト「…」

ミザエル「一時期姿を眩ましてから妙に元気がない。街でも評判だぞ」

カイト「俺は誇りを喪った」

ミザエル「それはない」

カイト「…」シュッ

コンッ

コンッ

コンッ

ポチャッ

ミザエル「!」

カイト「水切り…前までの俺は向こう岸まで到達していた」

ミザエル「…」

カイト「早い話がドロー力すらも落ちた」

ミザエル「カイト」

カイト「もう俺にデュエルをする気力もない」

ミザエル「カイトからデュエリストとしての力が抜け落ちている…何があったんだお前に」

カイト「呼び出して悪かったな」

ミザエル「カイト!お前は私のライバルだぞ?引退などさせんからな!」

カイト「…」

遊馬「ってわけでよ」

小鳥「お願い明里さん!」

明里「何で私が」

シャーク「誰でもいいんだよ」

明里「じゃあ私じゃなくても」

シャーク「暇してんだろ?いいじゃねえか!」

明里「暇じゃないんだけど」

遊馬「頼むよ姉ちゃん!」

明里「だから何で私なの!?」

遊馬「101匹ワンちゃんって知ってるだろ」

明里「知ってるけど…それが」

遊馬「カイトはオービタルの相棒で姉ちゃんはオボミと仲良かったじゃねえか」

小鳥「だから遊んであげて、お願い明里さん!」

シャーク「あいつ性格悪りいけど金もあるし二枚目だぞ」

明里「何があったの?」

シャーク「失恋したんだよ…多分」

明里「多分?」

遊馬「本当に失恋なんだよな」

小鳥「大丈夫よね?」

シャーク「俺の勘に狂いはねえ」

遊馬「さすがシャークだぜ!」

小鳥「うん!」

Ⅴ「カイトの事か」

ミザエル「そうだ」

Ⅳ「放っておけばいいじゃねえか」

ミザエル「何?あいつの様子を見て何とも!」

Ⅳ「3年だ」

ミザエル「3年?」

Ⅳ「俺らがアストラル界に出現したカオスをぶっ倒して3年だ。ゴタゴタはそれ以来ねえ」

ミザエル「貴様は何が言いたい」

Ⅳ「それだけありゃ気も抜けるぜ。てめえだって人間社会に馴染んでるだろ?大人なりゃ何かと変わるってもんよ。てめえも成人してみろよ…っつうか平穏な日常の何が悪いよ?」

ミザエル「…」

Ⅴ「だが確かにカイトにしては無気力だ…あまりにも無気力すぎる」

ミザエル「そう思うだろ」

Ⅴ「そして姿を消した間の事は話そうとしない」

ミザエル「ならば方法は一つ」

Ⅴ「デュエルで語るしかあるまい」

Ⅳ「で?どうやってカイトをデュエルの土俵に引きずり込むんだよ」

ミザエル「普段通りにすればいい」

Ⅳ「無理にやんねえ方が身の為だと思うがな」

ミザエル「ところでⅢが見えないが」

Ⅳ「デート」

ミザエル「デュエリストがデートだと!?ふざけるな!」

Ⅳ「あいつはモテるんだよ」

ミザエル「理由になっていない」

ミザエル「3年…そんなに月日が経っていたのか…道理で私も高校生が板について来たわけだ」

ドルべ「ブツブツ言って大丈夫か」

璃緒「ここはこうだって言ってるでしょ」

アリト「理解できねえ」

ベクター「ダブり決定だな。また頑張れよ」

アリト「何で留年なんてイかれた制度があんだよ!ふざけんじゃねえぞ校長!」

ギラグ「校長に文句言っても仕方ねえだろ」

ミザエル「やるしかない」

シャーク「そういやカイトの事なんだけどな」

ミザエル「私が解決する」

シャーク「てめえは男だろ」

ミザエル「私は男だ」

シャーク「そっちの趣味でもあんのか」

ミザエル「どういう趣味だ」

シャーク「とぼけんなよ…あ?」

ミザエル「ヤケに喧嘩腰だな」

シャーク「こっちは重大な事なんだよ。てめえにカイトの事が解決できんのか?馬鹿野郎が」

ミザエル「少なくともお前よりはカイトを理解している」

シャーク「男じゃ無理だって言ってんだろ?どうかしてんじゃねえのか」

ミザエル「男同士…腹を割って語り合うだけだ」

シャーク「腹割るどころかケツ掘る事を考えてんじゃねえだろうな」

ミザエル「ナッシュは気高さが微塵もないからな。所詮リーダーの器など毛ほどもない」

シャーク「てめえ…表出ろ!」

ドルべ「やめろ二人とも!」

翌日

カイト「緊急の用事とは何だ。あいつも何年経ってもそそっかしい奴だな」

サッ

カイト「ミザエルか」

ミザエル「如何にも」

カイト「どうした」

ミザエル「デュエル!先攻は私からだ。魔法『超力の聖刻印』を発動!手札から聖刻と名のつくモンスターを特殊召喚する。私は手札から神龍の聖刻印を特殊召喚!そして自分フィールドにレベル8のモンスターが存在する時、手札の星間竜パーセクはリリース無しで召喚する事ができる」

ミザエル「レベル8の神龍の聖刻印と星間竜パーセクでオーバーレイ!エクシーズ召喚!No.107銀河眼の時空竜!!カードを1枚伏せてターンエンド」

カイト「何が目的だ」

ミザエル「デュエルしかあるまい」

カイト「…」

ミザエル「何があったか知らんが私が貴様の心を取り戻す!わかったか!!」

カイト「俺に力は無いと言ったはずだ」

ミザエル「否!真に力が無いと言い張るのならデュエルを捨てている筈…しかし貴様はデッキを所持している」

カイト「…」

ミザエル「つべこべ言わずに来い!」

カイト「ドロー!自分フィールドにモンスターが存在しない事で手札のフォトン・スラッシャーを特殊召喚!そしてフォトン・クラッシャーを通常召喚!」

ミザエル「それでいい」

カイト「2体のモンスターをリリースし手札から銀河眼の光子竜を特殊召喚!」

ミザエル「思い出すかカイト?あの月面での戦いを」

カイト「昔の事だ」

ミザエル「そこまで昔ではない」

カイト「俺にとっては昔だ」

カイト「行くぞ、ここで銀河眼の光子竜の効果を発動!」

ミザエル「何がデュエル力が落ちただ…何も変わらぬではないか」

カイト「さらに銀河眼の光子竜が自身の効果で除外された事で手札のディメンション・ワンダラーを墓地へ送り相手に3000のダメージを与える!」

ミザエル「くっ…」4000→1000

カイト「そして銀河眼の光子竜は相手モンスターエクシーズのオーバーレイ・ユニットを吸収し帰還する!カードを1枚伏せてターンエンド!」

ミザエル「私のターン!」

カイト「俺の力…再び開花しようとしているのか?あの日…俺から奪われた力が」

アストラル「君の力は簡単には奪えないだろう。何せこの世界が誇る最強のデュエリストだ」

カイト「アストラル」

ミザエル「そのヘルメットは何だ」

アストラル「アストラル界で新しく百貨店を作る事になってな。私は現場監督を任された」

ミザエル「お前が来たという事は何やら不吉な事でも」

アストラル「私を災害の前の現象のような言い方はやめてくれ」

ミザエル「…」

カイト「俺に何か用事か」

アストラル「それは君が一番理解している筈だと思うが」

カイト「…」

アストラル「それよりもデュエルだ」

カイト「決着をつけるぞミザエル」

ミザエル「望むところ!」

アストラル「次元を超え多くのデュエリストから力を奪う敵…まさかカイトに目をつけるとは」

ミザエル「私は」

アストラル「だが甘い。カイトは簡単に奪われるほどヤワな男ではない」

シャーク「遅えな」

明里「帰ってもいいでしょ」

遊馬「帰るな!」

明里「あんたね!高校生なんだから少しは」

遊馬「細かい事はいいんだよ!」

明里「ったく母さんも母さんで遊馬を甘やかすから昔以上に…」

小鳥「ミザエルだ」

ミザエル「…」

シャーク「どうした」

ミザエル「カイトなら居ないぞ」

シャーク「殺っちまったのか」

ミザエル「ああ」

シャーク「てめえ!遂にか!?」

ミザエル「アストラルと共に何処かへ飛んで行った」

遊馬「アストラル?アストラルが帰って来たのか」

ミザエル「そうだ」

小鳥「何処に」

ミザエル「わからぬ。しかし何やら一大事のようだったが」

シャーク「何の話してんだよ」

ミザエル「それは私のセリフだが」

シャーク「意味不明だぜ」

ミザエル「そっくりそのまま返す」

遊馬「カイトとアストラル…何でまた二人が」

カイト「お前にこんな力があるとはな」

アストラル「…」

カイト「エド・フェニックスと天上院明日香だったか」

アストラル「彼らも君と同じように…いや君以上に無気力になっているかもな」

カイト「あいつの目的は何なんだ」

アストラル「自らが選び抜いたデュエリストのクローン」

カイト「クローン?」

アストラル「そう、デュエリストから力を抜き取り誕生させるようだ」

カイト「…」

アストラル「だが君だけは完全には奪えなかったようだな。君の中に巡るデュエル細胞が再び」

カイト「もういい。とりあえず俺と同じ連中を救い出しケジメをつければいい話だ」

アストラル「そうだな」

カイト「それより、ここは何処だ」

アストラル「ちょっと待て…成る程、約9年前に世界は闇に包まれ遊城十代という男が世界を救ったそうだ」

カイト「世界を?それだけでは話にならん」

アストラル「彼がデュエルアカデミアというデュエリスト養成学校に入学してから3年の間に4度救っていると記載されている」

カイト「…」

アストラル「凄いな」

カイト「それよりもエド達を見つけ出す。方法はあるか」

アストラル「この世界はエクシーズ召喚が存在しない…取るべき方法は一つだ」

カイト「何処ぞのテレビ局をジャックし呼び寄せるんだな」

アストラル「ああ…いや違う!」

カイト「ならば簡単だ」

アストラル「カイト!無茶な真似はするんじゃない」

カイト「問題無い」

アストラル「遊馬とシャークと違いカイトは頑固者だ…誰か彼を制御できる人間は…考えてみれば居ないか」

カイザー「エドと明日香と言ったな」

カイト「誰だお前は」

カイザー「何があったか知っているのか?」

カイト「その前に名を名乗れ」

カイザー「俺は丸藤亮」

カイト「天城カイト」

アストラル「…」

カイザー「エドと明日香の事について何か知っているのか」

カイト「知っている」

カイザー「なら着いて来てくれ」

アストラル「…」

カイザー「…」

アストラル「さっきから私をチラチラ見ている気がするが」

カイト「一般人にお前が見えるか」

アストラル「小鳥は見えている」

カイト「あれは例外だろ」

カイザー「…」

アストラル「また見ている」

カイト「気のせいだ。気を抜けなよ、罠かも知れん」

カイザー「さあ来るんだ」

明日香「…」

アストラル「彼女が明日香か」

カイト「ああ…天上院明日香だ」

カイザー「良く知っているな明日香の旧姓を」

カイト「旧姓?」

カイザー「今は丸藤だ」

カイト「養子縁組か」

カイザー「違う」

カイト「なら何だ」

カイザー「妻だ」

カイト「お前は幾つだ」

カイザー「29歳だ。来年になれば所謂一つのおっさんと呼ばれる年齢になる」

カイト「こいつの年齢は知らんが確か女子高生だった筈…犯罪だぞ」

カイザー「明日香が女子高生?そんな筈はない」

カイト「俺は見た」

カイザー「それは君が幼かった頃じゃないか?君は何処で明日香と知り合った」

カイト「異世界…という事にするか」

カイザー「何故女子高生だと」

カイト「制服…確か青と白のノースリーブだったか?異常なまでに丈の短いスカートで」

カイザー「!」

アストラル「まさか人妻に…女子高生の制服を着せていたのか!?」

カイト「だろうな」

アストラル「何て惨たらしい事を…これ以上の悪行を私は知らないぞ!」

カイト「昏睡状態か」

アストラル「それで年齢は」

カイザー「明日香か?27歳だが」

アストラル「…」

カイザー「…」

アストラル「見えているのか?」

カイザー「…それよりも」

カイト「安心しろ。こいつは害の無い生命体だ」

カイザー「幽霊か」

カイト「早い話が幽霊だな」

アストラル「…」

カイザー「…」

カイト「こいつは眠っているのか」

カイザー「ずっとだ」

アストラル「力を奪われ剰えコスプレじみた事を強要されたのだな」

カイト「…」

アストラル「それにしても君といい彼女といい何故ホイホイと着いて行ったのだ」

カイト「光だ。恐らくは魔法カードか何かの効果で俺達は植え付けられ力を奪い取られ帰された」

アストラル「エドの方は」

カイザー「同じく眠りに着いている」

吹雪「お邪魔するよ」

カイト「誰だこいつは」

カイザー「明日香の兄そして俺の親友」

吹雪「君は」

カイザー「どうやら明日香がこうなった原因を知っているそうだ。そして黒幕もな」

吹雪「案内してもらおうか」

カイト「こいつは俺の戦いだ。帰れ」

アストラル「すまないな礼儀知らずで」

吹雪「なら僕の実力を見てから考えてもらおうか」

カイト「必要無い」

吹雪「道場を借りるよ」

カイザー「うむ」

アストラル「どうやら彼も君やミザエルと同じドラゴン使いのようだぞ」

カイト「それぐらい気配でわかる」

吹雪「あの子の後ろで浮いている物体は」

カイザー「幽霊らしい」

吹雪「幽霊?」

カイザー「ああ」

アストラル「彼も私をチラチラ見ているが」

カイト「そう簡単にお前を認識されてたまるか」

吹雪「僕は明日香をあんな目に合わせた奴を許さない」

カイザー「落ち着け、熱くなるな。らしくないぞ」

吹雪「ここで燃え上がらないなら何処で燃える」

カイザー「…」

カイト「どっちにしろ俺の問題だ」

アストラル「…」

カイト・吹雪「デュエル!!」

カイト「先攻は俺だ!魔法『光子竜降臨』を発動!手札のフォトン・ワイバーンをリリースし光子竜の聖騎士を儀式召喚!光子竜の聖騎士の効果を発動!このモンスターをリリースしデッキから銀河眼の光子竜を特殊召喚!カードを1枚伏せてターンエンド」

吹雪「ドロー!魔法『黒竜降臨』を発動!手札の真紅眼の凶星竜-メテオ・ドラゴンをリリースし黒竜の聖騎士を儀式召喚!そして黒竜の聖騎士をリリースしデッキから真紅眼の黒竜を特殊召喚!」

アストラル「ほら」

カイト「見ればわかる」

吹雪「魔法『黒炎弾』を発動!真紅眼の黒竜の攻撃力分のダメージを与える!」

カイト「手札のクリフォトンを墓地へ送りライフを2000払う事でこのターン俺は如何なるダメージを無効にする!」4000→2000

吹雪「カードを1枚伏せてターンエンド」

カイト「ドロー!魔法『破滅のフォトン・ストリーム』を発動!フィールドのモンスターを除外する!」

吹雪「!」

カイト「吹雪とか言ったな?こいつは俺や貴様の妹の問題!兄がしゃしゃり出るな。銀河眼の光子竜で貴様にダイレクトアタック!!」

吹雪「ッッ!!!」4000→1000

カイト「ターンエンド」

吹雪「僕のターン!魔法『紅玉の宝札』を発動!手札のレベル7レッドアイズモンスターを墓地へ送りデッキから2枚ドロー!その後レベル7レッドアイズモンスターを墓地へ送る」

吹雪「罠発動!『レッドアイズ・スピリッツ』先程、墓地へ送った真紅眼の黒竜を特殊召喚!そして魔法『竜の鏡』を発動!墓地へ送った真紅眼の凶星竜-メテオ・ドラゴンと真紅眼の黒竜を除外し融合召喚!流星竜メテオ・ブラック・ドラゴン!!」

吹雪「流星竜メテオ・ブラック・ドラゴンの効果を発動!デッキからレッドアイズモンスターを墓地へ送りそのモンスターの攻撃力の半分のダメージを与える!僕が墓地へ送ったモンスターは攻撃力2500の真紅眼の凶雷皇-エビル・デーモン!これにより君に1250のダメージを与える!」

カイト「…」2000→750

吹雪「バトルだ!流星竜メテオ・ブラック・ドラゴンで銀河眼の光子竜を攻撃!!!」

アストラル「カイト!」

カイト「罠発動!『反射光子流』自分フィールドの光属性ドラゴン族モンスターが攻撃対象になった時に発動する事が可能!これにより俺の銀河眼の光子竜の攻撃力はダメージステップ終了時まで相手モンスターの攻撃力分アップする!メテオ・ブラック・ドラゴンの攻撃力は3500!よって銀河眼の光子竜の攻撃力は6500となる!」

吹雪「!?」

カイト「返り討ちにしろ!銀河眼の光子竜!!」

吹雪「うわああああああああああああああ」1000→0

カイト「…」

吹雪「僕の負けだ」

カイト「ああ」

吹雪「…妹の明日香はいつまで経っても僕に対して気にかけてくれていた…無職の僕に働けと」

カイト「なら働け」

吹雪「しかし兄として」

カイト「復讐するより働いた方が明日香の為だ。ハローワークに行って来い」

吹雪「…」

カイト「職歴は」

吹雪「…無い」

カイト「なら尚更だ」

カイザー「それが明日香の1番のクスリになるだろう」

カイト「一つだけ約束してやる。お前の妹の仇は俺が討つ」

吹雪「君は優しいんだな」

カイト「ついでだ」

アストラル「さて次はエドだったか」

カイト「エドは何処に居る」

カイザー「海馬コーポレーションの傘下にある総合病院で入院中だ」

吹雪「海馬コーポレーション?どうしてエドくんが?彼は確か千里眼グループと契約していたんじゃ」

カイザー「あそこの社長が十代とエドの持つ宇宙の波動に目をつけて居てな。自らの保護下に置けば外敵から身を守れるだろうと」

アストラル「どういう人物なんだ」

カイザー「言葉に言い表せない男だ…立ち振る舞いは君に似ているタイプかもな」

カイト「…」

カイザー「俺が案内しよう。留守番を頼むぞ吹雪」

エド「…」

カイザー「…」

カイト「…」

アストラル「彼も起きないままか」

カイト「明日香と同じだな」

カイザー「むっ!」

海馬「珍しい客だな」

カイザー「お久しぶりです社長」

カイト「…」

海馬「ほぉ…若い頃の俺にそっくりだ」

アストラル「いや似てない。君とカイトでは骨格が違う。それに輪郭だって」

海馬「…」

アストラル「…」

海馬「…」

アストラル「…」

海馬「…エドの見舞いか」

カイザー「いいえ彼がエドや私の妻が寝たきりになった原因を知っているようで」

海馬「ふぅん、噂に聞くアークエリア・プロジェクトとかいう馬鹿げた計画の事か」

カイザー「初耳ですが」

海馬「あくまで噂だ。小僧、貴様の名は」

カイト「天城カイト」

海馬「ついて来い」

カイト「…」

アストラル「言うほど普通の気がするが」

カイザー「昔は笑い声だけで関東一帯に響き渡ると言われていた人物だ」

アストラル「…」

カイザー「だが弟さんが結婚し姪っ子におじさんの高笑いがうるさいと言われて封印しているそうだ」

海馬「亮」

カイザー「失礼しました」

カイト「亮や吹雪以上におっさんか」

海馬「今年で40になる」

カイト「…」

アストラル「君とカイザーとはどういう関係なんだ」

海馬「…」

アストラル「…」

海馬「着いたぞ」

アストラル「彼は私が嫌いのようだ」

「あ、おじちゃんだ」

カイザー「あの子は社長の甥っ子…高笑いが好きらしい」

アストラル「甥っ子は好きなのか?」

カイザー「複雑な心境なのだろう」

海馬「…」

カイザー「失礼」

アストラル「君と彼の関係は」

カイザー「話せば長くなるが聞くか」

アストラル「遠慮しておく」

カイザー「…」

海馬「デュエルだ!」

カイト「俺とする理由は」

海馬「デュエリストがデュエルをする理由はあるのか」

カイト「いいや…その前に足下の子を退かせ」

海馬「危ないから下がれ、おじさんがデュエルするぞ」

「うん」

海馬「さあ!始めるぞ天城カイト!!」

カイト「ああ」

カイト・海馬「デュエル!!」

カイト「魔法『フォトン・サンクチュアリ』を発動!自分フィールドにフォトントークンを2体特殊召喚!そしてフォトントークンをリリースし手札から銀河眼の光子竜を特殊召喚!カードを2枚伏せてターンエンド」

海馬「フフフ…フハハハハハハハ!!!」

アストラル「何だと!?」

カイザー「笑わせた…海馬社長を!」

「ははは!」

海馬「ギャラクシーアイズ!そうか貴様もアイズと名のつくドラゴンを持つのか?そして俺が見た事の無いドラゴン!」

カイザー「しかし吹雪の時といい何故1ターン目で召喚できるんだ?不思議だ…」

海馬「天城カイト!このデュエルに俺が勝てば俺の養子になれ!」

カイト「ふざけるな」

海馬「否!それが貴様の運命だ!俺のターン!手札の青眼の白龍を相手に見せる事で青眼の亜白龍は特殊召喚する事ができる!青眼の亜白龍の効果を発動!相手フィールドのモンスターを対象にそのモンスターを破壊する!!」

カイト「…」

アストラル「いかん!このままでは一気にライフが」

海馬「この効果を使用した青眼の亜白龍は攻撃する事はできぬ。カードを1枚伏せてターンエンド」

カイト「俺のターン!」

カイト「銀河眼の雲篭を攻撃表示で召喚!そして銀河眼の雲篭の効果を発動!このモンスターをリリースし墓地の銀河眼の光子竜を特殊召喚!」

海馬「そいつは貴様の魂か」

カイト「ああ…こいつは俺の魂だ。最も俺の故郷には俺以上にドラゴンに愛された男が居る」

海馬「ふぅん、それは貴様のライバルか」

カイト「宿命のな」

アストラル「ミザエルと言ってカイトと同じ銀河眼使いだ」

海馬「…」

カイザー「現実逃避はやめましょう。見えてますね」

カイト「ターンエンド」

海馬「俺のターン!ならば貴様の魂に敬意を表し俺も俺の魂を紹介しよう!魔法『コストダウン』を発動!手札を1枚墓地へ送りこのターン、自分の手札のモンスターのレベルを二つ下げる!俺は青眼の亜白龍をリリースし青眼の白龍をアドバンス召喚!!!」

海馬「デュエルとは力!如何に魔法・罠・モンスター効果が存在しようと今も昔も力だ!」

カイト「そう、デュエルとは小細工抜きの真っ向勝負だ。それだけは変わらぬ」

海馬「バトル!アイズの中のアイズ!青眼の白龍で奴の魂を打ち砕け!!」

アストラル「相打ち狙いか?いや違う!」

海馬「罠発動!『タイラント・ウィング』効果により青眼の白龍の攻撃力と守備力は400ポイントアップし二度の連続攻撃が可能!」

カイト「罠発動!『光子化』相手モンスターの攻撃を無効にし次の自分エンドフェイズ時まで、その相手モンスターの攻撃力分アップする!」

海馬「カードを1枚伏せてターンエンド!さあ俺を滾らせろ!天城カイト!!」

カイト「俺のターン!はっきり言って強い男だ。そして嫌いなタイプではない」

アストラル「珍しいな君が相手を認めるなんて」

カイト「そして、俺も本気を出す。自分フィールドにフォトンまたはギャラクシーモンスターが存在する時、銀河騎士はリリース無しで召喚する事ができる!」

アストラル「まさか…カイト!あれを出すより今の攻撃力なら」

カイト「こいつは俺のデュエル!同じドラゴン使い同士の誇りの問題だ!」

海馬「ふぅん」

カイザー「何をする気なんだ」

アストラル「君達が知らないエクシーズ召喚と呼ばれる召喚だ」

カイト「こいつを相手に見せるのはミザエルに続いて2人目だ。レベル8の銀河眼の光子竜と銀河騎士でオーバーレイ!現れろ!銀河究極龍No.62!宇宙に彷徨う光と闇。その狭間に眠りし哀しきドラゴン達よ。その力を集わせ真実の扉を開け!銀河眼の竜皇!!!」

海馬「!」

カイト「これが俺の本気だ」

海馬「素晴らしい…カイト!奴以来の逸材だ!!」

カイト「銀河眼の光子竜皇のオーバーレイ・ユニットを一つ使いこのカードの攻撃力はダメージ計算時のみフィールド上のモンスターのランク×200アップする!」

アストラル「攻撃力5600!」

カイト「バトル!青眼の白龍を攻撃!!エタニティ・フォトン・ストリーム!!!」

海馬「この瞬間!青眼の白龍が破壊された事により手札のディープアイズ・ホワイト・ドラゴンを特殊召喚!そして効果を発動!特殊召喚に成功した時、自分の墓地に眠るドラゴン族の種類×600のダメージを与える!墓地に眠るドラゴンは3体!よって1800のダメージを受けろ!!!」4000→1400

カイト「転んでもタダでは起きぬタイプか」4000→2200

海馬「それは貴様にも言えた事だ」

カイト「そして負けず嫌い」

海馬「フッ」

カイト「ターンエンド」

海馬「俺のターン!ディープアイズ・ホワイト・ドラゴンの効果を発動!墓地のドラゴン族を対象に、その攻撃力分アップする!」

カイト「それだけでは俺は倒せぬ!」

海馬「魔法『巨大化』を発動!相手よりライフが低い場合、自分フィールドのモンスター1体を対象に攻撃力を倍にする!」

カイザー「だがライフが上回った場合、自分のモンスターの攻撃力は半分になる!」

アストラル「明日など考えない…これは力と力の真っ向勝負」

海馬「ディープアイズ・ホワイト・ドラゴン!銀河の竜を粉砕せよ!!!」

カイザー「今度こそ」

アストラル「いいや我々エクシーズ使いは耐えて耐えて耐え抜いた時に一気に爆発する!」

海馬「ターンエンド!」

カイト「俺のターン!ドロー…カードを1枚伏せてターンエンド」

海馬「俺のターン!巨大化の効果により攻撃力は半分となった。しかし貴様を倒すには十分だ」

カイト「最後まで何が起こるかわからんのがデュエルだ」

海馬「フッ…本物の負けず嫌いめ」

カイト「俺は意地でも敗北せぬ。俺がこの先敗北するのは…成長した奴との決着の時だけだ!」

海馬「ならば覆して見ろ!」

カイト「そうさせてもらう…こいつでな!罠発動!『攻撃の無敵化』俺への戦闘ダメージを0にする!」

アストラル「そのカード…カイト!君は」

カイト「勘違いするな。ただ組み込んだだけだ」

海馬「ターンエンド!」

カイト「俺のターン!この瞬間…俺の魂は復活する!」

ドドドドドドドドドドドド

海馬「まさか!」

カイト「今こそ蘇れ!未来を操る光の化身!No.62銀河眼の光子竜皇!!!」

カイザー「復活させた…あのドラゴンを!」

カイト「銀河眼の光子竜皇は相手効果で破壊された場合発動する事ができる!銀河眼の光子竜皇は発動後2回目の自分のスタンバイフェイズ時に攻撃力を倍にさせ再誕する!」

カイト「銀河眼の光子竜は未来を操る…未来!一本道の過去とは違いそれは誰も予測できぬ…俺がエドや明日香のように力を全て奪われず立っているのも銀河眼の光子竜が俺を奮い立たせたからだ!」

海馬「ほぉ…」

カイト「未来とは無限!過去は一筋の足跡でしかない」

海馬「ならばカイトよ!貴様の信じる未来のロードを突き進むがいい!!!」

カイト「ああ…それが俺の生き様だ!バトルだ!」

海馬「フハハハハハハハハハ!!!」

海馬「何?おじさんの高笑いが街に響き渡った?ふぅん…それがおじさんだ。何処へ居るんだ?何!?凡…克也おじさんの家だと?あいつは下品だ。真似をするんじゃないぞ」

カイト「…」

アストラル「やったなカイト」

カイト「ああ」

海馬「エド・フェニックスは責任を持って俺が保護する」

カイト「わかった。もう一つ」

海馬「言ってみろ」

カイト「あんたが勝てば俺を養子にするんだったな?」

海馬「だが俺の負けだ」

カイト「後出しだが一つ提案がある。あんたの会社に就職させたい男が居る」

海馬「誰だ」

カイト「天上院吹雪という男だ。職歴は無いが俺達と同じアイズと名のつくドラゴンを操る」

海馬「大方レッドアイズだろう」

カイト「変な奴だが妹想いの男だ。俺の経験上、妹想いの奴に悪い奴は居ない」

海馬「妹想いのレッドアイズ使いか…そんな奴が他にも居るんだな」

カイザー「俺が責任を持ちます」

海馬「履歴書を持って来い…そう伝えておけ」

カイザー「で、では吹雪を御社に」

海馬「負けは負けだ。その提案を飲む」

アストラル「君はいいのか?半分無職のような気がするが」

カイザー「こう見えてもサイバー流道場の主だ。因みに明日香の給料に負けている」

アストラル「すまない…何かダメな事を聞いてしまった気がする」

カイザー「気にするな」

エド「…」

アストラル「そういえば彼はどういう苦行を強いられたんだ?」

カイト「こいつか?」

アストラル「そうだ。明日香は人妻でありながら女子高生の制服を着させられて居たそうだが」

カイト「一つの世界を滅ぼした元凶」

アストラル「!?」

カイト「だった筈だ」

アストラル「…」

カイト「明日香に比べたらエドの重荷はデカすぎる」

アストラル「そうだな…」

カイト「さてと」

アストラル「どうする?あの海馬は君に数日だけ待てと言っていたが」

カイト「待つ」

カイザー「…数日か」

カイト「何かあるのか」

カイザー「君達だけの召喚を教えてほしい」

カイト「エクシーズか」

カイザー「ああ」

カイト「死ぬかもしれんぞ」

カイザー「俺は1度死んでいる」

カイト「なら簡単には死なんか」

アストラル「…」

カイト「Ⅴのやり方で叩き込む。言っておくが手加減はせんぞ」

翌日

カイト「どうだ亮!吹雪!」

カイザー「問題無い…」

吹雪「君とクリスという人は本当に不眠不休で?」

カイト「ああ」

吹雪「常軌を逸している」

カイト「クリスは厳しい男だった」

カイザー「思い出すなサイバー流の修行を」

カイト「始めるぞ」

吹雪「もう?」

カイト「文句は無かろう」

吹雪「…やるしかないか」

カイト「見上げた男だな」

吹雪「いいや君は本物だ」

カイト「本物?」

吹雪「ああ!海馬社長を倒すなんてね」

カイト「…」

吹雪「同じドラゴン使いとして素直に尊敬したい」

カイト「お前とのデュエルで俺は先へ進んだ」

吹雪「え?」

カイト「いいや、始めるぞ」

カイザー「ああ!」

アストラル「…」

磯野「失礼します」

フグ田「…」

カイト「誰だ」

磯野「瀬人様の右腕と評される磯野」

河豚田「左腕の河豚田」

カイト「磯野と河豚田?あだ名か」

河豚田「いいえ」

磯野「これを瀬人様が」

カイト「何だこれは」

アストラル「白紙のカード」

カイト「フッ…礼を言う。飛び立つぞアストラル」

アストラル「よし」

カイト「亮、吹雪」

吹雪「色々と世話になったね」

カイト「あいつらは俺が生き返らせる。お前達は側に居てやれ」

カイザー「無論」

カイト「じゃあな」

アストラル「…」

吹雪「行ってしまったね」

カイザー「また会えるだろう」

吹雪「その時までに完成させようか」

カイザー「…だな」

今日はここまで

カイト「…未来を護りし者と未来を継ぎし者の像」

アストラル「どうやら6年前この不動遊星とゾーンが未来を賭けたデュエルをしたようだ」

カイト「この世界にオリジナルのジャックやクロウが」

アストラル「どういう人物だ」

カイト「知らん」

アストラル「知らんのか!?」

カイト「エドに比べれば面識は皆無だ」

アストラル「…」

カイト「だが同じように眠っているだろう」

アストラル「しかし何というか近未来的な世界だ。何でもバイクに乗ってデュエルをするとか」

カイト「それは無理だ」

アストラル「何故?」

カイト「風だ。カードは風に弱い」

アストラル「…」

カイト「炎や水には耐える事が可能だがデュエル中に巻き起こる風をクリアできる事は不可能だからな」

アストラル「ああ」

カイト「つまり、この世界のデュエリストは何らかの方法で風をクリアした奴らが大勢」

遊星「…」

アストラル「また私をジッと見ているぞ」

カイト「ああ」

遊星「幽霊じゃないか」

アストラル「珍しく自ら接触しに来たぞ!君は怖くないのか!?」

遊星「俺は親父の幽霊と何度も会話し彷徨える地縛霊に埋められた事もある」

アストラル「少し嬉しいぞ…前の世界のデュエリストは私を見ると怪訝な顔をし」

遊星「そうか君達は別世界から」

カイト「ああ」

アストラル「あまり驚かない様子だが」

遊星「過去へ遡る事に比べれば簡単だからな。言ってみれば時間移動がムーンウォークなら世界移動は反復横跳びのようなものさ」

カイト「…ジャック・アトラスとクロウ・ホーガンを知っているか」

遊星「俺の仲間…そして絆の兄弟分」

カイト「眠っているだろ」

遊星「そうだ。2人とも1年前に姿を消しフラリと帰って来たと思えば急に動かなくなったらしくてな」

カイト「らしい?」

遊星「会ってないんだ」

カイト「…」

遊星「まさか事情を知っているのか?」

カイト「ああ」

遊星「何があったんだ?そして…この世界の異変は」

アストラル「異変?普通な気がするが」

遊星「定期的に空に穴が空き別世界の風景が見える事がある。例えばエクシーズ召喚だったか」

アストラル「この世界にエクシーズ召喚は無い筈!何が起こっているんだ!?」

カイト「落ち着け」

遊星「この現象は何者かが全ての世界を掌握する為に起こしている現象だと推測できる」

カイト「俺達の世界や吹雪と海馬の住む世界では見られぬ現象だった…そこを踏まえると」

遊星「中心地はここだ。ここを基本世界とし何者かがこの世界に他の世界をチューニングしようと企んでいる」

カイト「次元同士をオーバーレイ…そんな事が可能なのか」

遊星「やっている奴が居るとすれば可能なのだろうな」

遊星「寛いで行ってくれ」

カイト「…おい」

遊星「どうした」

カイト「散らかしすぎだろ」

遊星「滅多に帰る事が無くてな」

カイト「科学者か」

遊星「そうだ」

カイト「どうも科学者という人種は人と考えがズレている」

アストラル「君もな」

カイト「留守電が入ってるぞ」

遊星「フッ」

カイト「何が可笑しい」

遊星「いいや遠距離恋愛中の恋人が居てな。来年には結婚するだろう」

カイト「そんなのが居るのか」

遊星「あいつもジャックやクロウの仲間だ。式には君も招待しよう」

カイト「いや必要無い」

ガサガサ…

アストラル「ゴキブリが居る音だ…これだけ散らかせば発生するのは必然だぞ!」

バサッ

鬼柳「おっす!帰ってるなら起こしてくれよ遊星」

遊星「何処から入ったんだ?」

鬼柳「ん?そりゃ窓ガラスをパリンってな。綺麗に割ったんだぜ?」

遊星「どうせならピッキングにすべきだな」

鬼柳「おう!考えておくぜ」

鬼柳「聞いたぜジャックとクロウの噂…っつうかニュースか?毎日やってんもんな」

遊星「ああ」

鬼柳「会ってねえのか?会いに行ってやれよ」

遊星「忙しい」

鬼柳「おいおい!仕事と仲間どっちが大事だ?仕事なんざ腐る程あるじゃねえか!」

遊星「勿論仲間だ。だが俺は責任あるポジションを任されている…俺を慕う同僚や部下も」

鬼柳「兄ちゃんはどっちだ?」

カイト「どっちでもいい」

鬼柳「ははは…こいつは久しぶりに満足させてくれそうな相手だぜ」

アストラル「…」ピッ

「メッセージは107件です。ピー…」

アストラル「!」

遊星「驚きか」

アストラル「これほど留守録を入れる女性と交際しているのか」

遊星「ああ」

アストラル「大変そうだな」

遊星「俺は縛るより縛られる方が好きなんだ」

アストラル「それは肉体的に?それとも精神的に?」

遊星「両方」

アストラル「フッ…君の心は不思議と読めないな」

遊星「良く言われる」

鬼柳「さあ俺を満足させてくれよ!」

カイト「…」

鬼柳「じゃあ先攻は俺だ!永続魔法『インフェルニティガン』を発動!手札のモンスターを1体墓地へ送る。そしてインフェルニティ・ビショップを攻撃表示で召喚!カードを1枚伏せてターンエンド!」

カイト「俺のターン!魔法『フォトン・リード』を発動!手札からフォトン・サークラーを攻撃表示で召喚!そしてフォトン・サークラーをリリースしフォトン・レオを攻撃表示で召喚!」

アストラル「珍しく銀河眼の光子竜ではないのか」

カイト「フォトン・レオの効果を発動!このモンスターが召喚に成功した時、相手の手札をデッキに戻しシャッフルその後、デッキに戻した枚数分のカードをドローさせる。バトルだ」

鬼柳「永続罠発動!『デプス・アミュレット』を発動!手札を1枚墓地へ送り相手モンスターの攻撃を無効にする!」

カイト「カードを1枚伏せてターンエンド」

鬼柳「俺のターン!インフェルニティ・ネクロマンサーを攻撃表示で召喚!そしてインフェルニティガンの効果で手札を1枚墓地へ送る!この瞬間、インフェルニティ・ネクロマンサーの効果を発動!手札が0枚の場合、墓地のインフェルニティモンスターを特殊召喚できる!インフェルニティガンの効果で送った墓地のインフェルニティ・ビートルを特殊召喚!」

鬼柳「レベル3のインフェルニティ・ビショップとインフェルニティ・ネクロマンサーにレベル2のインフェルニティ・ビートルをチューニング!シンクロ召喚!ワンハンドレッド・アイ・ドラゴン!!」

遊星「あれは」

鬼柳「ヒャーハッハッハ!!!」

アストラル「急にどうしたんだ!?」

鬼柳「俺の精神テンションは今!ダークシグナー時代に戻っている!遊星ェ!お前とデュエルしたあの当時にだ!冷酷!残忍!その俺が野郎を」

カイト「…」

鬼柳「倒すぜ」

カイト「なら来い」

鬼柳「ワンハンドレッド・アイ・ドラゴンの効果を発動!墓地の闇属性モンスターを除外する事でこのターンのエンドフェイズ時まで、その効果を得る!俺はデプス・アミュレットの効果で送ったインフェルニティ・ビーストを除外し効果を発動!手札が0枚の場合、相手はダメージステップ終了時まで魔法または罠の発動ができねえ!バトルだァ!!!」

カイト「…」4000→3100

鬼柳「ターンエンド!」

カイト「俺のターン!魔法『銀河零式』を発動!墓地のフォトン・レオを特殊召喚!そしてフォトン・サテライトを攻撃表示で召喚!フォトン・サテライトの効果を発動!自分フィールドのフォトンと名のつくモンスターを選択し発動する事ができる。選択したモンスターとフォトン・サテライトのレベルを2体のレベルを合計した数値になる!2体のレベルは7!」

カイト「レベル7のフォトン・レオとフォトン・サテライトでオーバーレイ!エクシーズ召喚!銀河眼の鋼炎竜!!」

アストラル「黒い炎…まるで吹雪のレッドアイズのようだ。いつの間に!」

カイト「奴とのデュエル…そして奴らにエクシーズ召喚を伝授している間にな。言わば偶然の産物!その偶然の産物でお前を倒す」

鬼柳「やっぱ俺の勘は狂ってねえな!こんなに満足しそうなのはクラッシュタウンの抗争以来だぜ!!」

カイト「バトル!銀河眼の鋼炎竜でワンハンドレッド・アイ・ドラゴンを攻撃!」

鬼柳「自滅するってのか!?」

カイト「罠発動!『強化空間』自分フィールドに存在するモンスターエクシーズはこのターンのエンドフェイズ時までオーバーレイ・ユニットの数×300ポイントアップする!」

鬼柳「罠発動!」

カイト「銀河眼の鋼炎竜はオーバーレイ・ユニットを持つ限りカードの効果では破壊されず相手がモンスター効果・魔法・罠を発動するたびに相手に500のダメージを与える!」

鬼柳「くっ!」4000→3500

カイト「バトルだ!」

鬼柳「ふふふ…ヒャハハハ」3500→2900

カイト「何が可笑しいんだ」

鬼柳「戦いだよ!デュエルってのは漢字で書けば決闘!強え奴とやり合う時ほど俺らは満足するんだよ!」

カイト「…ターンエンド」

鬼柳「俺のターン!カードを1枚伏せ、そしてインフェルニティガンの効果を発動!手札が0枚の時、こいつを墓地へ送り墓地からインフェルニティモンスターを2体まで特殊召喚できる!俺はインフェルニティ・ネクロマンサーとインフェルニティ・ビショップを特殊召喚!そしてインフェルニティ・ネクロマンサーの効果でインフェルニティ・リベンジャーを特殊召喚!」

アストラル「またレベル8の」

鬼柳「ふぅ…」

カイト「今度は殺気が消えた」

鬼柳「ここからは…まあ何でもいいわな。俺はレベル3のインフェルニティ・ネクロマンサーとレベル4のインフェルニティ・ビショップにレベル1のインフェルニティ・リベンジャーをチューニング!シンクロ召喚!インフェルニティ・デス・ドラゴン!!」

鬼柳「ターンエンド」

アストラル「彼が理解できないテンションが高くなったり低くなったり」

遊星「俺も付き合いが長いが鬼柳の考えはサッパリわからない。鬼柳京介は鬼柳京介にしか理解できないと言われている程だからな」

アストラル「確かに特殊な人種だとは思うが」

遊星「それが鬼柳イズム!満足が世にある限り鬼柳は天使にも悪魔にもなる」

カイト「俺のターン!吹雪や海馬とは違う…いや当てはまるとすればⅣの精神に近い男だ」

アストラル「それは躁鬱病ではないか」

遊星「…」

カイト「銀河眼の鋼炎竜の効果を発動!オーバーレイ・ユニットを一つ使い墓地からフォトンまたはギャラクシーモンスターを特殊召喚する事ができる!墓地のフォトン・レオを特殊召喚!」

カイト「そして2体をリリースしフォトン・ワイバーンを守備表示でアドバンス召喚!フォトン・ワイバーンが召喚に成功した時、相手フィールドのセットされたカードを全て破壊する!」

鬼柳「…」

カイト「カードを1枚伏せターンエンド」

鬼柳「俺のターン!インフェルニティ・デス・ドラゴンの効果を発動!1ターンに1度、相手フィールドのモンスターを破壊し破壊したモンスターの攻撃力の半分のダメージを与える!」

カイト「罠発動!『ダメージ・ポラリライザー』ダメージを与える効果が発動した時に発動する事ができる。その効果を無効にしお互いデッキからカードを1枚ドローする!」

鬼柳「この効果を発動したターンこいつは攻撃ができねえ。ターンエンド」

カイト「俺のターン!ギャラクシー・サーペントを攻撃表示で召喚!シンクロ召喚!しかと目に焼き付けたぞ」

アストラル「彼の出したチューナーモンスターと同じチューナー?どうして君が」

カイト「海馬からの贈り物…こいつに生命を吹き込む!レベル7のフォトン・ワイバーンにレベル1のギャラクシー・サーペントをチューニング!シンクロ召喚!銀河眼の精霊竜!!」

鬼柳「手札が1枚…これじゃ俺の効果は使えねえな。だが奴の攻撃力は俺より500低いぜ」

カイト「バトル!」

鬼柳「やる気ってわけか!」

カイト「速攻魔法『収縮』を発動!フィールドのモンスターの攻撃力を半分にする!」

アストラル「ダメージ・ポラリライザーも収縮も私が知る限りではカイトが所持していない…何処から出てきたんだ?まさか彼らに感化されて」

鬼柳「おっと…こりゃ凄えわ」2900→1900

カイト「ターンエンド」

鬼柳「墓地のインフェルニティ・リベンジャーの効果を発動してもレベルは8になり蘇生しちまう…さあ、どうするか。そしてデプス・アミュレットは3ターン経った事で既に破壊されちまってる…へっへっへ」

カイト「…」

鬼柳「若い頃のジャックだぜ。って言ってもお前のが落ち着いてるわな」

遊星「ああ見えてジャックは短気だったからな」

鬼柳「これが終わったら見舞いに行こうぜ?何処に居るか知らねえが」

カイト「ああ」

翌日

アキ「あれだけ電話をかけたって言うのに」

遊星「まさかジャックとクロウの件とは」

ジャック「…」

クロウ「…」

アキ「現代の治療では目を覚まさないわね」

カイト「俺が覚まさせる」

アキ「あなたも医療の心得が?」

カイト「そんなものは無い」

アキ「じゃあ一体」

カイト「こいつらが眠り続けている理由を元凶を知っているだけだ」

鬼柳「手を貸すか?いいぜ、何たってデュエルしたもんな」

カイト「必要無い」

アキ「遊星ちょっと」

遊星「どうした?」

アキ「院内に霊はちょっとね」

アストラル「…」

遊星「大丈夫。彼は幽霊でも話のわかるタイプだ」

アストラル「具体的にどうする」

カイト「俺の…いや俺達のレプリカを破壊する」

アストラル「破壊…そんな事をすれば」

カイト「後に引くつもりはない。誰かがやるぐらいなら俺が決める」

アストラル「…」

遊星「しかし久しぶりのシティへの帰還が昏睡状態とは」

アキ「この街は最先端の技術を有しているから」

遊星「カイト」

カイト「断る」

遊星「まだ何も言ってない」

カイト「ケジメは俺がつける」

鬼柳「いいんじゃね?行って来いよカイト」

遊星「アキ」

アキ「わかったわ」

カイト「そいつが結婚相手か」

遊星「ここで会ったのも何かの縁だ。式には必ず招待する」

カイト「必要無い」

アストラル「行こうか、恐らく次の地点が最後の場所」

アキ「遊星から聞いたわ。この世界を中心にチューニングしようとしているって」

遊星「仮説だが可能性はある」

アキ「だったら私も同行するわ。あなたの邪魔はしない、あくまで世界の為に」

鬼柳「行かせていいのかよ?」

アキ「ジャックやクロウが居ない今、この世界を守れるのは遊星しかいない。だったら私が彼に着いて行き遊星は残って守って」

遊星「アキ…」

アキ「大丈夫。私だって」

遊星「有給休暇の届けをちゃんと出すんだ」

アキ「…そっち?」

遊星「ああ!」

アストラル「二人分は重かったぞ」

カイト「ここか」

アキ「…」

アストラル「せめて着替えてくれば良いものを」

アキ「10代の頃の格好はちょっと」

アストラル「どういう格好をしていたと言うんだ…」

カイト「大方ド派手な格好なんだろう。白衣の方が目立たずに済む」

アキ「妙に静かね」

アストラル「ここが君達が連れて来られた」

カイト「俺が覚えている限りでは廃墟だったが…ここは」

遊勝「スタンダード…そして四つの次元は一つとなり残りは君達が巡った世界だけ!」

カイト「榊遊勝…俺を含めた五人は何処だ?何が目的で俺達を選んだ」

遊勝「私はドラゴンが好きだ。そして君はドラゴン使いの中でも指折りの男!だから選んだのだよ」

アストラル「この男が元凶なのか?」

遊勝「明日香は見た目、エドはDの名の持つカードとプロデュエリストだから選んだのだよ」

アキ「ジャックとクロウは!それに私達の世界を何で」

遊勝「誇り高きシンクロ召喚だからだよ!私は君達の創造主だよ。君達にも彼らと同じように笑顔になってもらう」

ジャック「^_^」

クロウ「^_^」

カイト「こいつらに何をした」

遊勝「笑顔!怒りも悲しみも超越した笑顔を与えた…人間とは素晴らしい!!!ヒャッヒャッヒャ」

アストラル「あの男は人間なのか?奴から感じられるのは無!虚無としか言い様が無い」

遊勝「そして君達にも笑顔になってもらう」

カイト「ふざけるなよ」

遊矢「^_^」

カイト「…」

アストラル「ゾロゾロと出て来たぞ」

ユート「^_^」

ユーゴ「^_^」

ユーリ「^_^」

アストラル「カイト!」

カイト「貴様は気に入ったデュエリストのレプリカを生み出しオリジナルを昏睡させている…何も感じぬか」

遊勝「感じる?何を感じるというんだ。人間とは本能で動く生き物なのだろう」

カイト「俺はレプリカを抹殺する」

遊勝「だが彼らにも生活があるのだぞ?友人も居る…それでもやる気か」

カイト「幻影は消える」

遊勝「これが現実だ…私が創り出す世界こそが現実!真・人類史の誕生だ!ヒャホッホッホ」

スタッ

スタッ

吹雪「その幻影は消し去らせてもらうよ」

海馬「…」

カイト「どうやってここまで」

海馬「海馬コーポレーションの技術に不可能などは無いわ」

アキ「もしかして海馬瀬人?始めて見たわ…」

カイト「そいつら四人と俺達が四人だ…どうだ遊勝」

遊勝「引き分けの場合は」

カイト「お前だけは殺す。だがレプリカは生かす」

遊勝「大きく出たねカイト…さすがは私の見込んだデュエリスト!」

吹雪「ふぅ…行こうか」

ユート「…デュエル」

吹雪「先攻!伝説の黒石を攻撃表示で召喚!そして伝説の黒石をリリースしデッキから真紅眼の黒竜を攻撃表示で召喚!魔法『融合』を発動!手札の真紅眼の凶雷皇-エビル・デーモンとフィールドの真紅眼の黒竜を融合!融合召喚!悪魔竜ブラック・デーモンズ・ドラゴン!!」

吹雪「カードを1枚伏せてターンエンド」

アキ「あの人は何でアロハシャツなの」

カイト「わからん」

アストラル「レプリカを倒さぬ限りジャック達は目を覚まさぬ筈だ…何か方法でもあるのか」

カイト「想いの力」

アストラル「…成る程」

ユート「俺のターン!墓地の罠カードがない場合、罠カード『幻影騎士団シェード・ブリガンダイン』はレベル4戦士族通常モンスターとして手札から特殊召喚する事ができる!そして幻影騎士団フラジャイルアーマーを通常召喚!」

ユート「レベル4の幻影騎士団シェード・ブリガンダインと幻影騎士団フラジャイルアーマーでオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク4!ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン!!」

吹雪「お互いに黒いドラゴンを操るようだね」

ユート「ダーク・リベリオンのオーバーレイ・ユニットを二つ使い相手モンスターの攻撃力を半分にしその数値分攻撃力をアップさせる!」

吹雪「このばら撒かれているカードは何だろ?カイトくん!説明を頼むよ」

カイト「Aカード…その落ちたカードを使用できる」

海馬「己の魂を込めたカード以外のものをデュエルで使用するだと?ふざけるな!」

ユート「バトルだ!」

吹雪「罠発動!『攻撃の無力化』君の攻撃を無効にする!」

ユート「アクション魔法『フレイムボール』を発動!相手に800のダメージを与える!」

吹雪「なっ!?」4000→3200

ユート「さらにもう1枚」

吹雪「これは未知のデュエルだ…!」3200→2400

ユート「3枚目!」

吹雪「本当に焼かれた感触だ…」2400→1600

アキ「回数制限は無いの!?」

遊勝「そんなものは無い」

海馬「貴様ァ…デュエルを愚弄する気か!?」

遊勝「まさか、デュエルとは楽しむものだ」

ユート「ターンエンド」

カイト「…」

吹雪「僕のターン!」

ユート「…」サッ

吹雪「このフィールドを変幻自在に走り回るってわけか…なら乗ろう。そのデュエルを」

海馬「競うな!持ち味を生かせ!!」

吹雪「生憎…負けず嫌いな性分でしてね。それに…」

遊勝「…」

吹雪「あの男の土俵で勝つ…僕は儀式魔法『レッドアイズ・トランスマイグレーション』を発動!フィールドの悪魔竜ブラック・デーモンズ・ドラゴンをリリースし手札のロード・オブ・ザ・レッドを装着!」

ガシャンッ

吹雪「さあ始めようか」

海馬「レッドアイズを使う奴は相変わらず常軌を逸している」

ユート「それでは俺に勝てない」

吹雪「勝つ?そうか勝たなきゃダメなんだね。でも君を救うのも大事だ」

ユート「アクション魔法『フレイム・ボール』を発動!」

アストラル「4発目!」

吹雪「ロード・オブ・ザ・レッドの効果以外のカードが発動した時、相手フィールドのモンスターを1体破壊する!」

ユート「だがダメージは受けてもらうぞ!」

吹雪「うっ!だが彼のモンスターは」1600→800

ドンッッ

吹雪「なっ…」

ユート「破壊された瞬間、手札の速攻魔法『RUM-幻影騎士団ラウンチ』を発動した。こいつの名はダーク・レクイエム・エクシーズ・ドラゴン!!ランクアップし生まれ変わる!」

アストラル「吹雪はモンスターのアーマーを纏ってデュエルをしている…このままでは彼そのものが消えてしまうぞ」

アキ「止めなきゃ」

カイト「俺は奴とデュエルをした。簡単に死ぬようなタマではない」

吹雪「悲しいね…」

遊勝「悲しい?デュエルとは楽しみ人々を笑顔にする効果があるんだぞ」

吹雪「いいや…これは違う。これだけは断じて違う!」

ユート「…」

吹雪「君は…こんな事を望んでいるのか」

ユート「バトル」

アストラル「吹雪!下に落ちているカードを拾うんだ!!」

アキ「吹雪さん!」

カイト「…」

ユート「鎮魂のディザスター・ディスオベイ!!」

シュゥゥゥ…

海馬「新入社員にしては見事な散り様だったぞ。貴様は紛れもないデュエリストだ」

遊勝「先ずは一勝」

海馬「次は俺だ」

遊勝「ユーゴ」

ユーゴ「おう!」

ユーゴ「おっさんか?よろしく頼むわ」

海馬「小僧め。貴様にデュエルの真髄を叩き込んでくれる!」

ユーゴ・海馬「デュエル!!」

ユーゴ「じゃあ先攻は俺だぜ!SRバンブー・ホースを攻撃表示で召喚!SRバンブー・ホースの効果を発動!このモンスターが召喚に成功した時、手札からレベル4以下のスピードロイドモンスターを特殊召喚する!SR OMKガムを特殊召喚!レベル4のSRバンブー・ホースにレベル1のSR OMKガムをチューニング!シンクロ召喚!レベル5!HSRチャンバライダー!!」

ユーゴ「SR OMKガムが素材として墓地へ送られた場合、デッキの一番上のカードを墓地へ送り、そのカードがスピードロイドモンスターだった場合、このモンスターを素材にしたシンクロモンスターの攻撃力は1000アップする!一番上のカードはSRパチンゴーカート!カードを2枚伏せてターンエンド!」

海馬「俺のターン…使うか小僧」

ユーゴ「こいつをか?そりゃ使うだろ。ルールだもんな」

海馬「フン…儀式魔法『カオス・フォーム』を発動!手札の青眼の白龍をリリースし儀式召喚!ブルーアイズ・カオス・MAX・ドラゴン!!!」

海馬「その隙すら与えぬ!バトルだ!奴のふざけた玩具を破壊せよ、混沌のマキシマム・バースト!!!」

ユーゴ「罠発動!『ダイスロール・バトル』墓地のスピードロイドモンスターと手札のスピードロイドチューナーモンスターを除外し、その2体の合計のレベルを持つシンクロモンスターをエクストラデッキから特殊召喚する!俺は墓地のSRバンブー・ホースと手札のSR三つ目のダイスを除外!シンクロ召喚!レベル7!クリアウィング・シンクロ・ドラゴン!!」

海馬「それがどうした!」

ユーゴ「罠発動!『シンクロン・リフレクト』自分フィールドのシンクロモンスターが攻撃対象になった場合、その攻撃を無効にし破壊する!」

海馬「ブルーアイズ・カオス・MAX・ドラゴンは相手の効果の対象にならず、効果では破壊されん!」

ユーゴ「マジかよ!?」

海馬「破壊だァ!!!」

ユーゴ「うおおおおおおおおおおおおおお」4000→3000

海馬「カードを1枚伏せてターンエンド!これがデュエル!己が信じた魂のみを屈指する事こそがデュエルだ!」

遊勝「フッ…ユーゴは最高傑作だ。所詮遊矢のパーツであるユートとは比べ物にならんぞ」

アストラル「彼をパーツ扱いか…そういえば」

カイト「どうした」

アストラル「あの男から漂う気配…私は大昔に会った事がある」

カイト「あいつは洗脳、次元移動、そして次元を一つにオーバーレイする事が可能な奴だ。普通ではない…思い出せ、何者なのかを」

アストラル「奴は笑顔を頻繁に口にしていた。そう…あれは他人を喜ばすのではなく自身を満たす為の口実…それと同じ存在を私は見た。地球上にデュエリスト…いや生命が誕生する前!まさか次元への干渉する能力を身につけて居たとは」

ユーゴ「カードを1枚伏せてターンエンド」

海馬「俺のターン!」

ユーゴ「…」

遊勝「行けユーゴ!」

アストラル「そいつは自然現象だった。いや明確に言えば生物に近い宇宙の発光体…そしては喜びという感情を有していた。私が知る限り三つの惑星が奴によって笑顔に侵食され文明が滅び去った…」

アキ「それが正体なの?あの人の」

アストラル「そう…榊遊勝という男に取り憑き自らの思うがままに創り上げ破壊し続けているんだ」

カイト「で?どうやって奴を倒した」

アストラル「倒したのではなく追放したという方が正しい…希望の光ゼアルの効果により奴は我々の世界から追放されたのだ」

カイト「名は」

アストラル「自らの喜びを満たす強欲な存在…我々はグリーザと名付けた」

カイト「…」

アストラル「だが勝てるぞカイト」

カイト「何を根拠に」

アストラル「奴は人間に取り憑いた事で実体化してしまった。かの地においての敗北が奴の感情に怒りをインプットさせたのだ…冷静さを保ち私の事など忘れてはいるだろうが、深層心理では覚えている!あの時の屈辱を…辺境の惑星で敗れた怒りと憎しみを!」

カイト「…」

アキ「あの子達も救える?」

カイト「ああ…標的は奴の中に存在する狂った復讐者だ」

アキ「具体的な方法は」

カイト「心をへし折る。二度とふざけた真似ができんようにな」

アストラル「だが簡単ではないぞ」

カイト「奴が虚無なら俺達デュエリストは無限!俺達の牙は簡単には折れはせぬ!」

アストラル「ああ」

海馬「誇り高きシンクロ召喚」

遊勝「ん?」

海馬「貴様は、そう言ったな」

遊勝「それがどうしたというのかな」

海馬「召喚法に優劣を付けるなど貴様は二流!否!デュエリストの資格すらない!」

遊勝「私が世界だ。私が存在しなければ四つの次元も不動遊星らの世界も生まれて居なかった」

海馬「神を気取るか」

遊勝「私は神だ…誰が何と言おうとも私は神なのだ」

海馬「フハハハハハハハハハ!!!」

ユーゴ「!?」

海馬「貴様は本当の神を知らん…そんな貴様が神を気取るのか」

遊勝「…」

カイト「フッ…お前の最高傑作とやらも海馬に負けるかもな。いいや所詮、貴様に洗脳された程度の力では誰が相手でも敗北するだろう」

遊勝「…私を侮辱する気か」

カイト「お前は俺の力を全て奪えはしなかった。お前は俺達の世界に本当の恨みがあった…だから腹いせにエクシーズ次元を壊滅状態に追い込んだ。シンクロは何だ?大方自らを救ったのがシンクロ召喚だった。赤馬零王を悪に仕立て上げ自らは榊遊勝となり見て来た。お前は下衆以下の存在だ」

遊勝「!」

カイト「自ら創造し四つの世界を思うがままに動かしている気になっているが、貴様もゲームの駒だ。思い上がるなよ」

遊勝「くっ…」

カイト「怒りと憎しみを爆発させてみろ。その時がお前の最後だ」

遊勝「遊矢!」

遊矢「…」

カイト「榊遊矢…断片的だが覚えているぞ」

遊矢「…」

カイト「俺はエンタメや笑顔なんぞ興味がない。決着の時だ」

ユート「…」

ユーリ「僕らの人生は無茶苦茶だね。ご覧よ遊勝が怒りに支配されてスマイルワールドの効果が失せて来た」

ユート「…」

ユーリ「じゃあ僕もデュエルしよっかな」

アキ「…」

ユーリ「そうでしょ、おばさん」

アキ「おば…」

ユーリ「似た者…いや似た竜同士でね」

アキ「似た竜?」

ユーリ「ドラゴンなのに植物っぽい姿…おばさんもだろ。感じるんだ!」

アキ「…そうね。言っとくけどおばさんじゃないから」

ユーリ「そして吹雪って人の応急処置は見事だ。お医者さん?」

アキ「人は私をドクターアキと呼ぶわ」

ユーリ「それは楽しみだ。僕はお医者さんが好きでね」

アキ「あなたも医師を志してるの」

ユーリ「だって合法的に人を切り刻めるのって医者しか居ないだろ。板前は魚専門だろ?」

アキ「あなたは医療を何だと思っているの!?」

ユーリ「僕にやられるやつ専用の付き人だろ。カリカリしないでよ」

アキ「そのねじ曲がった根性を叩き直してあげるわ!」

ユーリ「言っとくけど超強いよ僕は、あそこに居るカイトを倒したぐらいだからね」

アキ「良いからかかって来なさい」

ユーリ「こうなったら勝敗は関係ないね。勝った者が全てを得る!残りの二人も僕が退治してあげるよ!!」

ユート「…」

今日はここまで

アキ「夜薔薇の騎士を攻撃表示で召喚!このカードが召喚に成功した時、手札からレベル4以下の植物族モンスターを特殊召喚する。私は手札から薔薇の聖弓手を特殊召喚!レベル3の薔薇の聖弓手にレベル3の夜薔薇の騎士をチューニング!シンクロ召喚!スプレンディッド・ローズ!!」

アキ「そして永続魔法『種子弾丸』を発動し、カードを2枚伏せてターンエンド!」

ユーリ「僕のターン…速攻魔法『捕食生成』を発動!手札の手札のプレデターカードを任意の数だけ相手に見せ、見せた数だけ相手フィールドのモンスターに捕食カウンターを一つずつ置く僕が見せるのは3枚!そして捕食カウンターを置かれたレベル2以上のモンスターのレベルは1になる」

ユーリ「そして捕食植物サンデウ・キンジーを攻撃表示で召喚!捕食植物サンデウ・キンジーの効果を発動!フィールドの闇属性の融合モンスターによって素材に決められた融合素材モンスターを手札またはフィールドから墓地へ送り融合モンスターをエクストラデッキから特殊召喚する!」

ユーリ「僕は捕食植物サンデウ・キンジーとおばさんのフィールドのモンスターを融合!」

アキ「スプレンディッド・ローズは風属性!あなたの効果は受け付けないわ!」

ユーリ「ふふふ…サンデウ・キンジーは捕食カウンターを置いたモンスターを闇属性として扱う!」

アキ「!?」

ユーリ「融合召喚!レベル8!捕食植物ドラゴスタペリア!!」

アキ「そう簡単には行かないわよ。永続罠発動!『ウィキッド・リボーン』ライフを800払い自分の墓地のシンクロモンスターを特殊召喚する!スプレンディッド・ローズを特殊召喚!さらに永続罠発動!『オーバー・デッド・ライン』墓地から特殊召喚した植物族モンスターの攻撃力を1000アップする!」4000→3200

ユーリ「捕食植物ドラゴスタペリアの効果を発動!1ターンに1度相手フィールドのモンスターに捕食カウンターを置く!そのモンスターがレベル2以上だった場合、レベルを1にする!」

ユーリ「カードを1枚伏せてターンエンド」

アキ「私のターン!ウィキッド・リボーンの効果で効果は使えない。私は永続魔法『種子弾丸』の効果を発動!このカードはフィールドに植物族モンスターが召喚・反転召喚・特殊召喚されるたび最大で5つまでプラントカウンターを置く事ができる。そしてこのカードを墓地へ送る事でプラントカウンターの数×500のダメージを与える!」

ユーリ「一気に2500のダメージ!?」4000→1500

アキ「あなたが私を同じ匂いって言った時にピンと来たわ。同じ植物族だってね」

ユーリ「ふふふ…まあ知ってたよ。種子弾丸が出た瞬間にダメージを受けるって」

アキ「捻くれてるわね」

ユーリ「良く言われるよ。おばさん」

アキ「まだ24よ」

ユーリ「へえ…でも自分が14の時に一回り歳上って大体おじさんかおばさんって思うでしょ?そういう経験あるんじゃない」

アキ「ま、まあ…言われてみれば」

ユーリ「でしょ?それが若さだよ」

アキ「おかしな子…狂気じみてるかと思えば純粋な眼をする時もあるし」

ユーリ「ふふふ!さあ来なよおばさん」

アキ「同じ植物族使い同士…力と力で真っ向勝負!スプレンディッド・ローズで攻撃!!」

ユーリ「罠発動!『植物連鎖』このカードは装備カードとなり自分フィールドの植物族モンスターの攻撃力を500アップする!ドラゴスタペリアの攻撃力はおばさんのモンスターの攻撃力と並んだよ!」

アキ「速攻魔法『狂植物の氾濫』を発動!自分の墓地の植物族モンスター×300ポイントエンドフェイズ時まで攻撃力がアップする!私の墓地には夜薔薇の騎士と薔薇の聖弓手の2体!よって600ポイントアップ!オーバー・デッド・ラインで1000アップし狂植物の氾濫で600アップ!スプレンディッド・ローズの攻撃力は3800!」

ユーリ「うわああああああああああああ」1500→900

アキ「ターンエンド」

ユーリ「手札0で狂植物の氾濫の効果でスプレンディッド・ローズが破壊されフィールドも0…運が無いね。て言うかデュエル久しぶりなの?指擦れしてるけど」

アキ「それでも私は負けない…共に戦って来た仲間の為…それ以上にジャックやクロウと同じように遊星と並んで立つ為!」

ユーリ「…僕のターン!おばさんは誇っていい。植物族で戦おうと思ったけど勝てないからね…僕は捕食植物オフリス・スコーピオを攻撃表示で召喚!オフリス・スコーピオの効果を発動!手札の捕食植物モンスターを墓地へ送りデッキから捕食植物モンスターを特殊召喚する!捕食植物ダーリング・コブラを特殊召喚!このカードが捕食植物モンスターの効果で特殊召喚された場合、デッキから融合またはフュージョンと名のつくカードを1枚手札に加える!」

ユーリ「ここからは植物と植物の戦いじゃない…言わば反則技!魔法『融合』を発動!フィールドのオフリス・スコーピオとダーリング・コブラを融合!融合召喚!スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン!!」

ユーリ「敬意を表するよ…そしてオフリス・スコーピオの効果で墓地に送った捕食植物セラセニアントの効果を発動!カードの効果で墓地に送られた場合、デッキから捕食植物またはプレデターカードを手札に加える!そして、そのモンスターと自分フィールドのスターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴンを融合!融合召喚!レベル10!グリーディー・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン!!!」

アキ「進化した…さらに禍々しく!」

ユーリ「こいつは特別だ。特別な時にしか出さない…相手が強者と判断できる奴しかね。こんな短期間に珍しいよ…おばさんを含めて四人目だ」

アキ「私の負け…!」

ユーリ「だが植物族使いとしては勝った。素直に認めるよ…バトルだ!」

アキ「…」3200→0

ユーリ「ユートが勝って僕がおばさんに勝って2勝1敗か」

アキ「あのユーゴって子は」

ユーリ「負けるでしょ。あのおかっぱノッポは強いよ」

アキ「お、おかっぱ!?あの人は伝説の」

ユーリ「伝説よりおばさんの名前は」

アキ「十六夜アキ…もうすぐ苗字が変わるけど」

ユーリ「離婚するんだね」

アキ「逆よ」

遊矢「カイト…あの時以来だね」

カイト「あの時か」

アストラル「そう言えば、いつ入れ替わりを」

カイト「おそらく次元移動の際…あそこで俺達4人は入れ替わったのだろう。明日香は知らんが」

アストラル「彼は強いのか」

カイト「荒削りだが俺の世界ならⅣぐらいは倒すだろう」

アストラル「強いな」

カイト「ああ…奴は強い」

遊矢「あの時は助けられたよ。覚えてる?カイトと黒咲が」

カイト「そこまでは俺は知らん。俺のターン!自分フィールドにモンスターが存在しない時、手札のフォトン・スラッシャーは特殊召喚する事ができる!そしてフォトン・チャージマンを攻撃表示で召喚!レベル4のフォトン・スラッシャーとフォトン・チャージマンでオーバーレイ!エクシーズ召喚!輝光帝ギャラクシオン!ギャラクシオンの効果を発動!オーバーレイ・ユニットを二つ使いデッキから銀河眼の光子竜を攻撃表示で召喚!」

カイト「ターンエンド」

遊矢「フォトン?サイファーじゃなくてフォトンって…」

カイト「どっちも俺だ」

遊矢「そうか…カイトも俺と同じで色々と居るんだ似た奴が」

カイト「違う」

遊矢「ドロー!俺はスケール3の相克の魔術師とスケール8の相生の魔術師でペンデュラムスケールをセッティング!」

アストラル「どうやら君や吹雪、海馬と同じように彼らもアイズと名のつくモンスターを」

遊矢「レベル7!オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン!!」

カイト「次のターンでケリが付く」

アストラル「何?」

遊矢「魔法『螺旋のストライク・バースト』を発動!自分のフィールドにオッドアイズモンスターが存在する場合、相手フィールドのモンスターを破壊する!輝光帝ギャラクシオンを破壊!」

アストラル「妙だ」

カイト「…」

遊矢「魔法『死者蘇生』を発動!墓地の輝光帝ギャラクシオンを特殊召喚!」

アストラル「オーバーレイ・ユニットの持たないモンスターエクシーズを?」

遊矢「相生の魔術師の効果を発動!1ターンに1度、自分フィールドのエクシーズモンスターとレベル5以上のモンスターを対象に発動できる!そのエクシーズモンスターを自分フィールドのレベル5以上のモンスターと同じ数値になる。そして相克の魔術師の効果を発動!1ターンに1度、自分フィールドのエクシーズモンスターと同じランクの数値を持つレベルのモンスターとエクシーズ召喚ができる!」

遊矢「オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンと輝光帝ギャラクシオンでオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク7!災い呼ぶ烈火の竜!覇王烈竜オッドアイズ・レイジング・ドラゴン!!!」

アストラル「レベルとランクのエクシーズだと!?」

遊矢「このカードは2度の連続攻撃が可能だ。そして俺はアクション魔法『エクストリーム・ソード』を発動!自分フィールドのモンスターの攻撃力を1000アップする!」

アストラル「カイト!」

カイト「既に揃っている」

遊矢「バトルだ!」

カイト「手札のクリフォトンを墓地へ送りライフを2000払い俺へのダメージを無効にする!」4000→2000

遊矢「だが銀河眼の光子竜は破壊から逃れられない!」

カイト「…」

遊矢「カードを1枚伏せてターンエンド」

カイト「俺のターン!魔法『フォトン・リード』を発動!手札から光属性レベル4以下のモンスターを特殊召喚できる!俺は銀河の魔導師を特殊召喚!銀河の魔導師の効果を発動!レベルを4から8に変更!そして自分フィールドにフォトンまたはギャラクシーモンスターが存在する場合、手札の銀河騎士はリリース無しで召喚する事ができる!」

カイト「銀河騎士がこの方法で召喚に成功した場合、エンドフェイズ時まで攻撃力が1000ダウンし墓地の銀河眼の光子竜を守備表示で特殊召喚する事ができる!」

カイト「レベル8の銀河眼の光子竜と銀河の魔導師と銀河騎士をオーバーレイ!逆巻く銀河よ、今こそ怒涛の光なりて、その姿を現すがいい!降臨せよ、我が魂!超銀河眼の光子龍!!」

遊矢「これも知らない…カイトは本当にカイトなのか?どうなんだ!」

カイト「俺は俺だ。そして俺はお前を認めた…たとえそれが洗脳されていようと無かろうと男が1度口に出した言葉は撤回せぬものだ」

遊矢「…」

カイト「超銀河眼の光子龍のオーバーレイ・ユニットを一つ使い相手フィールドに存在するモンスターエクシーズのオーバーレイ・ユニットを全て吸収する!フォトン・ハウリング!」

カイト「この効果で吸収したオーバーレイ・ユニットの数×500攻撃力がアップし吸収した数だけ攻撃が可能!」

遊矢「攻撃力5500の2回攻撃!?」

カイト「さあ行くぞ、榊遊矢!」

遊矢「!」

カイト「拾うなら拾えアクションマジックを」

遊矢「いいや…これでいい!」

アストラル「そもそも落ちているカードを拾う行為はどうかと思うが」

カイト「…創造よりはマシだろ」

アストラル「それを言ったらお終いだぞ」

カイト「バトルだ!アルティメット・フォトン・ストリーム!!」

遊矢「!!!」4000→1500

アストラル「しかし奴に操作されてたとは言え世界を救ったデュエリスト…カイトからエクシーズを引っ張り出すなんて」

カイト「これで最後だ!」

遊矢「うわあああああああああああああああああ」1500→0

アストラル「相変わらず君は強いな。誰が君の進撃を止めるんだ?いや…それは愚問か」

カイト「2度目だ」

アストラル「2度目?」

カイト「引き分けをするのはな」2000→0

アストラル「まさか!?」

遊矢「罠『クロス・ダメージ』を発動した…俺が受けるダメージは相手も受ける…」

カイト「…」

遊矢「アクションマジックだけが俺じゃないんだよ…何たって俺は榊遊矢なんだから」

カイト「フッ…どいつもこいつもグリーザの呪縛から解放されたようだ」

アストラル「ああ…あれを見ろ」

遊勝「負けてない…負けてない…負けてない…私は誰にも負けない!!!」

遊矢「父さん!?」

アストラル「大丈夫。君達もこの世界と他の世界も救われる」

「ヒャッホホホホホホ」

海馬「薄気味悪い動きだ…あれは生物なのか」

アストラル「三つの惑星を滅ぼした知性を持つ自然現象」

「ヒャヒャヒャヒャヒャヒャ」

アストラル「もし昔のグリーザなら我々は全滅していただろう。だが奴は」

「ヒャホホホホホホホホホホ」

アストラル「敗北をきっかけに自ら不純物を多く取り込み…感情を手に入れた。それが奴の敗因だ」

遊矢「あれが俺達の人生を操って来たのか?一つだった世界もエクシーズと融合の争いも…あの何か洗脳丸出しのスマイル・ワールドも!」

ユート「そして無責任な父親…冷静に考えれば大の大人にしては行動が異常すぎる」

ユーゴ「全然絡みねえのに俺が遊矢を後押ししてたりも?柚子と仲良かったのにな!あんな光景見られたら刺しそうな奴だってのに!」

ユーリ「ふーん…何かカップル成立しているのに僕だけ蚊帳の外も?まあセレナって子供っぽいしね」

海馬「だが自爆させるには勿体ない。奴はデュエリストが葬る!」

アキ「放っておいた方が」

カイト「ああ」

アキ「えぇ…」

海馬「カイト!貴様の旅に終止符を打て!!」

カイト「銀河眼の光子竜を攻撃表示で召喚!」

「ヒャハハハハハハハハハハハハハ」

カイト「貴様は懺悔などするタイプではないだろう…完全に消滅しろグリーザ!破滅のフォトン・ストリーム!!!」

「ヒャアアアアアアアアアアアアアアアア…」

アストラル「終わったな」

カイト「終わりだ」

遊矢「どうなるんだ…創造主が消滅したら俺の世界は」

アストラル「そういえば君のレプリカはどうするんだ?」

カイト「ユート」

ユート「俺には俺のカイトの思い出がある。だが…」

カイト「ちょっと見に行ってみろ。他の連中も」

ユート「よし」ピッ

ユーゴ「誰を見に行くんだよ?」ピッ

ユーリ「君がジャックとクロウで僕はエドと明日香さんでしょ」ピッ

遊勝「私は…」

遊矢「父さん」

遊勝「どうやら人として恥ずべき行動を取った記憶が…何をしたんだ」

遊矢「もういいんだ…もういいんだよ父さん」

ユーリ「普通に授業してたけど、何か戦争とか無かった感じ?エドや明日香さんも高等部で授業受けてたよ」

カイト「後はオリジナルの方か」

アストラル「エドはともかくオリジナルの明日香は…言えない。こんな事は言えやしない」

ユーゴ「やべえよ!何か俺とジャックとクロウそれにシンジだったか?幼馴染だってよ!リンもドン引きしてたぜ」

カイト「世界が変わった。召喚法同士が歪み合う事もただ一つ残っているのは」

ユート「遊矢が世界を救った事だけだ。そうだな瑠璃」

瑠璃「どうなってるの?確か戦争してた気が…それに私は死んじゃったんじゃ」

遊矢「それでいいの?」

カイト「事実お前は三つの世界へ飛んで自分を証明し続けたんだろ。世界を救い無関係な多くの人間の魂を救った…それだけで十分だ」

ユート「ついでに連れて来た」

カイト「何故余計な事をした」

ユート「…マズかったか」

カイト「こいつは俺か」

カイトX「説明しろユート…こいつは誰だ?俺なのか」

ユート「彼は」

海馬「カイト!こいつを被れ」

カイト「仕方があるまい」

スポッ

カイトX「おい」

カイト「…俺はナンバーズハンター」

カイトX「ふざけるな」

カイト「俺がお前でない証拠を見せてやる。来い」

カイトX「得体の知れぬ奴だ」

ユート「ダメなのか」

アストラル「彼はカイトだがカイトを元に作り出されたレプリカだ」

瑠璃「人じゃないの?」

アストラル「人だ。紛れもない一人の人間…だから彼に対して普通に接してくれ」

瑠璃「良くわからないけどカイトはカイトだもんね」

アストラル「彼女は私を見ても怪訝な顔をしないぞ!」

ユート「そんな嬉しそうにしなくても」

遊矢「そういえばユートも似た感じだったな」

アストラル「カイトや他のメンバーも自分が悪意により生み出された存在だと知れば生きる気力を無くすだろう」

海馬「カイトとカイトのデュエル…まさにミラーマッチ」

遊矢「違うと思う」

海馬「何?」

遊矢「カイトとカイト…見た目も中身も一緒だけどデッキだけは違う」

カイト・カイトX「デュエル!!」

カイト「俺が先攻だ!魔法『フォトンサンクチュアリ』を発動!フォトントークンを2体特殊召喚!そしてフォトントークンをリリースしフォトン・カイザーをアドバンス召喚!フォトン・カイザーが召喚に成功した時、デッキから2体目のフォトン・カイザーを特殊召喚!魔法『銀河遠征』を発動!デッキから銀河眼の光子竜を特殊召喚!」

カイトX「銀河眼の光子竜だと?」

カイト「レベル8の銀河眼の光子竜とフォトン・カイザー2体でオーバーレイ!エクシーズ召喚!超銀河眼の光子龍!!」

カイト「カードを1枚伏せてターンエンド」

カイトX「俺のターン!光波鵜翼機を攻撃表示で召喚!そして効果を発動!自分フィールドにサイファーモンスターが居る時、手札の光波翼機は特殊召喚ができる!俺は手札から2体の光波翼機を特殊召喚!そして光波翼機をリリースし自分フィールドの光波モンスターのレベルは倍になる!」

カイトX「レベル8の光波翼機2体でオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク8!銀河眼の光波竜!!」

カイト「ほぉ」

カイトX「そしてRUM-光波昇華を発動!ランクアップ・エクシーズ・チェンジ!ランク9!超銀河眼の光波龍!!」

アストラル「RUM!?」

カイトX「そんなに驚く事か」

アストラル「RUMは…いや世界が違うんだから別物なんだろう」

カイトX「超銀河眼の光波龍のオーバーレイ・ユニットを一つ使い相手フィールドのモンスターのコントロールを得る!コントロールを得たモンスターは効果は無効にされ攻撃力と名は…そこまで変わらんか」

カイト「…」

カイトX「コントロールを奪ったモンスターは相手への直接攻撃はできぬ。だが俺の超銀河眼の光波龍は貴様を打ち砕く」

カイト「あいつは紛れもなく俺だ。立ち振る舞い口調…一つ違うといえば俺には奴の記憶にない3年という月日のギフトがある」

カイトX「バトルだ!」

カイト「罠発動!『攻撃の無敵化』俺への戦闘ダメージを0にする!」

カイトX「カードを1枚伏せてターンエンド!そして超銀河眼の光子龍はお前の手元に戻る」

カイト「そして自らへの絶対的な自身…俺のターン!超銀河眼の光子龍のオーバーレイ・ユニットを一つ使い相手エクシーズのオーバーレイ・ユニットを全て吸収!そして吸収した数×500ポイント攻撃力がアップし二度の連続攻撃が可能!」

カイトX「…」

カイト「アストラル!その目に焼き付けろ俺の前人未到のデュエルを!自分フィールドにフォトンまたはギャラクシーと名のつくモンスターが存在する場合、手札の銀河騎士はリリース無しで召喚する事ができる」

アストラル「銀河騎士を?そして墓地には…そうか、やる気なんだな」

カイト「そして銀河騎士の効果を発動!この方法で召喚した銀河騎士はエンドフェイズ時まで攻撃力を1000ダウンさせ墓地の銀河眼の光子竜を特殊召喚する!」

カイトX「…」

カイト「レベル8の銀河眼の光子竜と銀河騎士でオーバーレイ!エクシーズ召喚!No.62銀河眼の光子竜皇!!」

遊矢「オーバーレイ・ユニットとして墓地へ送ったモンスターを再び」

ユーゴ「拘りか?」

海馬「それがエースモンスターへの信頼だ」

遊矢「信頼?」

海馬「何が起ころうとも奴を召喚するという意思!貴様もアイズと名のつくドラゴンを使うのなら理解ができるはずだ。苦楽を共にした魂のカードとの信頼を!」

遊矢「わかる気がする。俺達のドラゴンはザークのだったけど今は違う。それぞれがそれぞれザークが辿り着けなかった進化した姿を持っている!」

カイト「貴様なら、どう出る」

カイトX「どう出るだと?前へ進むだけだ」

カイト「…」

カイトX「それが俺のデュエル」

カイト「…ああ」

ユート「赤と青の銀河眼の光子竜…」

瑠璃「まるで真逆の力を感じるわ」

アストラル「カイトは純粋な人間でありながらバリアンとアストラルの力を使いこなす男だ」

ユート「アストラルは君じゃないのか?」

アストラル「そうだが…説明すると長くなるぞ」

ユート「説明してくれ」

瑠璃「私も」

アストラル「カップルか…そういえば始めて見るぞカップルなんて、何故だ。考えても見れば遊馬もカイトもシャークも女に目もくれず男とばかり絆を深め合って来たな。これはマズい事なのではないか?このままでは遊馬はともかくカイトとシャークは独身のまま天命を全うしてしまう」

カイト「バトルだ!」

カイト「…」

アストラル「弱ったな。全員を運ぶなんて、腕は2本しかないんだぞ」

吹雪「どうします?帰り道なんてありますかね」

海馬「俺は後退などせん」

吹雪「そうですか…仕方がない。ここでしばらく」

アキ「あれ!」

遊矢「穴?空に三つの穴が空いてる」

吹雪「社長!」

海馬「街だ」

アキ「ネオドミノシティ…」

アストラル「ハートランド…」

カイト「奴を倒した余波でできた穴か」

アストラル「自然と閉じるだろう」

カイトX「…」

カイト「カイト」

カイトX「…」

カイト「生きろ」

カイトX「…」

カイト「どんな形でも生きねばならぬ。お前はお前だ」

カイトX「何の話か知らんが…お前は他人のような気がしない」

カイト「俺と同様に俺を理解する人間など少ないだろう。お前を慕うアレンとサヤカ…ライバルの隼を大切にしろ…そして家族を」

カイトX「言われるまでもない。そして俺へのセリフをそのまま貴様に返す」

カイト「…じゃあな」

カイトX「ああ…お前の事は忘れん」

ユート「申し訳ない!」

吹雪「ん?何の話だい」

ユート「俺は君に」

吹雪「こう見えても僕は頑丈でね。ははは!少しの事じゃビクともしないさ!」

ユート「…」

吹雪「君の強さは愛だ。それを忘れないようにね、ユートくん」

ユート「…はい!」

ユーゴ「おっさんも元気でな!俺も無茶苦茶エンジョイすっからさ!何せ俺には超えるべき壁があるから」

海馬「超えるべき壁?壁は超えるのではなく打ち砕くものだ」

ユーゴ「そうなのかよ!?」

海馬「お前はお前を信じる道を突き進み立ち塞がる壁など破壊してしまえ!」

ユーゴ「おう!」

ユーリ「バツイチって勲章だよ?」

アキ「だから違うから」

ユーリ「仕方ないから僕が引き取ってあげようか?おっと、今はダメだよ。おばさん捕まっちゃうから」

アキ「…」

ユーリ「淫らな女医が男子中学生に手を出す…何て洒落にもならないから」

アキ「…どうすればいいの」

カイト「無視しろ」

遊矢「カイト!今度は俺が勝つからな」

カイト「俺は二人居るぞ」

遊矢「どっちもさ!」

カイト「フッ…親父を支えてやれ遊矢」

遊矢「ああ!」

吹雪「さてと明日は何をしようかな」

海馬「…」

吹雪「頑張りまーす」

カイト「妹の事を想うならクビになるな」

吹雪「あ、そうだ!亮と明日香に子供ができたらカイトにしよう」

カイト「…」

吹雪「いいかい?」

カイト「俺を増やすな」

アストラル「名前だけだぞ」

カイト「…」

吹雪「よし決まり!」

カイト「いい加減にしろ」

アストラル「これからどうする」

カイト「オリジナルの四人の様子を見に行き帰還する」

アストラル「ああ」

海馬「着いたら俺とデュエルをしろ。お前は海馬コーポレーションに必要な人材だ」

カイト「断る」

海馬「養子縁組が嫌ならモクバの秘書となれ!お前の腕とモクバなら宇宙すらも掌握できる!」

アキ「そういえば遊星が」

カイト「…」

アストラル「人気あるな君も」

カイト「…」

アストラル「では最初は吹雪と海馬の世界の穴を潜ろう」

翌日

遊馬「何処行っちまったんだろな」

小鳥「心配よね」

シャーク「あのクソバカイト…マジで埋められてんじゃねえか?」

カイト「…」

アストラル「みんな!」

遊馬「アストラル!カイト!」

小鳥「何処行ってたのよ!」

カイト「ちょっとな」

アストラル「任務は無事完了した」

遊馬「あの空の穴はなんだよ?大騒ぎになってるぜ」

カイト「無闇に入るな。帰れなくなるかもしれんぞ」

小鳥「?」

シャーク「てめえが居ない間によ大会開いたんだぜ?人気あんだなお前」

カイト「大会?」

シャーク「優勝者にはてめえの女になる権利があるってな!かなりの人数が集まったぜ」

カイト「…」

シャーク「優勝したのは女柔道家の岩鬼正美(38)ってやつでよ、岩石を人間に変化させたみたいな女で…おい聞いてるのか!?」

カイト「疲れた。寝る」

シャーク「俺がてめえの為にひと肌脱いでんだぞ?聞いてんのか!」

カイト「勝手に言ってろ」

シャーク「ざけんじゃねえぞ!連絡もよこさねえで失踪しやがってよ!」

カイト「…」

今日はここまで

ユート「あれから一ヶ月…穴は開きっ放しだが大丈夫なのか」

カイト「俺に聞くな」

ユート「ここは俺の世界と似ているな。そっくりだ」

カイト「…」

ユート「一つ違うとすればここを曲がった角のコンビがサークルKではなくセブンイレブンぐらいだ」

カイト「それを俺に話して何になる」

ユート「いや何もならないが…何かあったのか?随分とイライラしているようだが」

カイト「俺は普段と変わらん」

ユート「なら良いんだが」

遊馬「ん?新しい友達かよカイト」

カイト「そんな所だ」

遊馬「へえ」

ユート「始めまして」

遊馬「俺は九十九遊馬ってんだ!よろしくな」

ユート「じゃあ遊馬さん」

遊馬「ゆ、遊馬さん!?やめろよさん付けとか…むず痒くなるんだから」

カイト「こいつは歳下にさん付けされるのが嫌いらしい」

ユート「どうして?」

遊馬「俺が歳上のカイトやシャークを呼び捨てにしてるからな。だから別に呼び捨てでもいいんだぜ?」

ユート「じゃあ遊馬」

遊馬「おお!それだよそれ」

カイト「こいつを案内してやれ」

小鳥「カイトは?」

カイト「用事だ」

カイト「…」

赤馬「…」

海馬「この穴は何時の日か閉じるかもしれん…ならば取るべき行動は一つ!」

赤馬「七つの世界の一大デュエル大会…私の経験では大会を全うできた試しがありませんが」

海馬「そんな過去を振り返るな。肝心なのは今だ!」

カイト「で?俺と零児に何をしろと」

海馬「指揮を取れ」

カイト「あんたは」

海馬「俺は前から計画していたプランが完成してな。この地球を去る!」

カイト「何をする気だ」

海馬「デュエルは宇宙規模にまで昇華した!故に俺は地球人代表として凡ゆる惑星のデュエリストとデュエルを行う!」

カイト「いつ帰還する」

海馬「俺の気が済む日まで」

カイト「知っていると思うが宇宙と地球上では時の流れは違う…帰還する頃には恐らく」

海馬「既に別れの挨拶は済んでいる。後は旅立つだけだ…カイトよ。お前と会うのも最後だろう」

赤馬「…」

海馬「その背負っている赤ん坊はお前の弟か」

赤馬「ええ」

海馬「子は人類の宝…この子が大人になり次の世代へと託す未来永劫続く戦いのロード!絶やすな、この奇跡を!繋がった世界との交流を…そして今以上にデュエルを高めよ天城カイト!赤馬零児!」

カイト「一つ約束しろ。あんたが帰還した時に穴が閉じていたら俺の世界に来い。そして天城家の血筋の継ぐ者に宇宙のデュエルを教えろ」

赤馬「次元移動は簡単ではないぞ。増してや」

カイト「こいつなら可能にする。そうだろ海馬」

海馬「俺は次元をも超越する」

赤馬「…行ったな」

カイト「あっさりとな」

赤馬「それで君はどうする…カイトと呼べばいいのか?」

カイト「好きにしろ」

赤馬「あの人の意思は我々に託された」

カイト「…」

赤馬「規模が大きいぞ」

カイト「8人だ」

赤馬「8人?」

カイト「七つの世界から8人を選ぶ。開催は俺達の世界」

赤馬「1人足りないぞ」

カイト「スタンダードとやらから2人出せばいい」

赤馬「…」

カイト「奴の会社が全て負担するそうだ。弟にも話は付けてある」

赤馬「我が社も出そう。私にもプライドがある」

カイト「…後は任せた」

赤馬「何処へ」

カイト「…あそこに居る奴に用事がある」

赤馬「カイトとカイトが二人も居て厄介だが」

カイト「しかし海馬の奴も最後の最後まで面倒な男だった。俺はともかく他の四人はどう受け止める?いや隠して居ても時が経てば…」

赤馬「本当に君はカイトでいいんだな」

カイト「感覚で俺なのかエクシーズ次元の俺なのか感じろ」

赤馬「感覚?」

カイト「社員総出で見守るとはな。余程、愛された社長だったのか」

吹雪「カイトくん!来ていたのか!?」

カイト「ちょうど海馬に呼ばれていてな。お前の事を聞いた」

吹雪「僕の?」

カイト「精密検査の結果だ」

吹雪「ああ…それか」

カイト「お前はドラゴン族を無理に操っていたとな。そして身体はボロボロだと」

吹雪「…」

カイト「お前の記録を見た。お前はある日を境にドラゴン族へ鞍替えした。元は獣戦士族だったんだな」

吹雪「…うん」

カイト「あいつらは嫉妬深い種族だ。よくも操れたな」

吹雪「自分でも驚きさ」

カイト「レッドアイズは?」

吹雪「いい後継者を見つけた」

カイト「後継者?」

吹雪「彼となら相性はいい…と思う」

カイト「何者だ?」

吹雪「今でも自分の…いや自分達の中に存在した力の謎を追っている少年」

カイト「…まさか」

吹雪「ユートくん」

カイト「あいつに渡したのか?」

吹雪「力になってあげたい。彼が追うべき事を…その真実を」

カイト「創造主を倒した。あれが原因ではなかったのか」

吹雪「さあね。でも若さとは力…これからは彼らの時代なんだ」

遊馬・ユート「デュエル!!」

小鳥「デュエリストって出会うとすぐにデュエルするよね」

アリト「お、おう」

Ⅲ「留年決定だってね」

アリト「ふざけんじゃねえぞ教育制度!喧嘩売ってんのか!?」

遊馬「ガガガマジシャンを攻撃表示で召喚!カードを2枚伏せてターンエンド!」

ユート「俺のターン!幻影騎士団ラギッドグローブを攻撃表示で召喚!そして自分フィールドに幻影騎士団モンスターが存在する事で手札から幻影騎士団サイレントブーツを特殊召喚!レベル3の幻影騎士団ラギッドグローブと幻影騎士団サイレントブーツでオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク3!幻影騎士団ブレイクソード!!」

Ⅲ「アストラルの話では他世界のデュエリストにNo.はNo.でしか破壊されない効果が適応されないらしいけど」

アリト「そりゃビックリだぜ」

ユート「ラギッドグローブが素材になった時、闇属性エクシーズモンスターの攻撃力は1000ポイントアップする!バトルだ!幻影騎士団ブレイクソードでガガガマジシャンを攻撃!」

遊馬「罠発動!『ダメージ・ダイエット』このターン自分が受けるダメージは半分になる!さらに罠発動『ガガガシールド』自分フィールドの魔法使い族モンスターに装備!このターン2度、戦闘または効果では破壊されない!」

ユート「だがダメージは受けてもらうぞ!」

遊馬「うっ!」4000→3250

ユート「カードを3枚伏せてターンエンド」

遊馬「俺のターン!タスケナイトを攻撃表示で召喚!そしてガガガマジシャンの効果を発動!1ターンに1度、レベルを1から8まで任意の数値変更する事ができる!ガガガマジシャンのレベルを3から4に変更!レベル4のガガガマジシャンとタスケナイトでオーバーレイ!エクシーズ召喚!No.39希望皇ホープ!!」

遊馬「行くぜユート!希望皇ホープで幻影騎士団ブレイクソードを攻撃!」

ユート「自爆するのか!?」

遊馬「ここでホープの効果を発動!攻撃を無効にする!」

ユート「どういう行動を取るんだ…まるで読めない」

遊馬「速攻魔法『ダブル・アップ・チャンス』を発動!このターン攻撃が無効にされたモンスターを対象に発動する事ができる!そのモンスターはもう1度攻撃ができ攻撃力が倍になる!」

ユート「攻撃力5000!?」

遊馬「ホープ剣・スラッシュ!!!」

ユート「…」

遊馬「ライフが減ってない?」

ユート「俺はセットした速攻魔法『非常食』を発動していた。このカードを除くカードを2枚墓地へ送り1枚につき1000ポイントライフを回復させる」6000→4000

ユート「そして幻影騎士団ブレイクソードが破壊された時、墓地の幻影騎士団モンスターを2体特殊召喚しレベルを一つ上げる!」

遊馬「カードを1枚伏せてターンエンド!」

ユート「俺のターン!レベル4の幻影騎士団ラギッドグローブと幻影騎士団サイレントブーツでオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク4!ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン!!」

ユート「効果を発動!オーバーレイ・ユニットを二つ使い相手フィールドのモンスターの攻撃力を半分にし、その数値分ダーク・リベリオンの攻撃力をアップ!今度は俺から行くぞ遊馬さん!」

遊馬「ホープのオーバーレイ・ユニットを一つ使い攻撃を無効にする!」

ユート「カードを1枚伏せてターンエンド」

遊馬「俺のターン!RUM-ヌメロン・フォースを発動!見せてやるぜユート!カオス・エクシーズ・チェンジ!CNo.39希望皇ホープレイ・ヴィクトリー!!」

遊馬「ターンエンド!」

Ⅲ「ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンの攻撃力は3750そして希望皇ホープレイ・ヴィクトリーの攻撃力は2800…」

アリト「こういう土壇場に遊馬は何かするじゃねえか」

Ⅲ「…そうだけど、彼も何か奥の手を隠し持っている気がするんだ」

ユート「俺のターン!バトル!ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンで希望皇ホープレイ・ヴィクトリーを攻撃!反逆のライトニング・ディスオベイ!!」

遊馬「罠発動!『魂の一撃』自分のライフが4000より下回っている時に発動する事ができる!ライフを半分払い自分フィールドのモンスターを選択し発動し、そのモンスターの攻撃力はエンドフェイズ時まで4000より下回っている数値分アップする!」3250→1625

ユート「攻撃力5175!?」

遊馬「返り討ちだ!」

ユート「うおおおおおおおおおおおおおお」4000→2575

遊馬「やったぜ!」

ユート「ターンエンド」

遊馬「ドロー!あいつのフィールドはガラ空きだ…今がチャンス!」

ユート「…」

遊馬「希望皇ホープレイ・ヴィクトリーで攻撃!」

ユート「墓地のシャドーベイルの効果を発動!相手モンスターの直接攻撃宣言時シャドーベイルを特殊召喚する!非常食の効果で送ったのは二枚!よって二体の幻影騎士団シャドーベイルを二体特殊召喚する!」

遊馬「カードを1枚伏せてターンエンド!」

ユート「ドロー!罠発動!『リビングデッドの呼び声』墓地のダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンを特殊召喚!そしてRUM-幻影騎士団ラウンチを発動!ランクアップ・エクシーズ・チェンジ!ランク5!ダーク・レクイエム・エクシーズ・ドラゴン!!」

ユート「そしてダーク・レクイエムのオーバーレイ・ユニットを一つ使い相手フィールドのモンスターの攻撃力を0にし、そのモンスターの元々の攻撃力分アップする!」

小鳥「攻撃力0…このままじゃ遊馬が!」

ユート「バトル!鎮魂のディザスター・ディスオベイ!!」

遊馬「罠発動!『攻撃の無力化』相手モンスターの攻撃を無効にする!」

ユート「そして俺は墓地のRUM-幻影騎士団ラウンチを除外し手札の幻影騎士団モンスターを自分フィールドのエクシーズモンスターに重ねて素材にする事ができる。シャドーベイルの効果を発動!自分フィールドのモンスターを対象に攻撃力と守備力は300アップ!」

ユート「そして俺は幻影騎士団ラギッドグローブを除外しデッキから幻影騎士団またはファントムと名のつく魔法または罠を1枚手札に加える。そして幻影騎士団サイレントブーツを除外し同様の効果で1枚手札に加える。カードを2枚伏せてターンエンド」

遊馬「俺のターン…来たぜ。装備魔法『最強の盾』をホープレイ・ヴィクトリーに装備!攻撃力が守備力分の数値アップ!」

Ⅲ「それでも彼のモンスターはヴィクトリーの攻撃力を吸収し5800そして幻影騎士団の効果で300アップし攻撃力は6100」

遊馬「バトルだ!希望皇ホープレイ・ヴィクトリーでダーク・レクイエム・エクシーズ・ドラゴンを攻撃!!」

ユート「今度は何を…何!?」

遊馬「ホープレイ・ヴィクトリーのオーバーレイ・ユニットを一つ使い!ターン終了時まで相手モンスターの効果を無効にし、その相手モンスターの攻撃力分アップする!」

ユート「狙えるチャンスは幾らでもあった…まさか君はレクイエムが来る事を予想して!?」

遊馬「いいや勘だぜ!」

ユート「さすがは世界を救った男」

遊馬「行けーッ!ホープ剣・ダブルヴィクトリー・スラッシュ!!」

ユート「だが俺も簡単には倒させない!罠発動!『幻影騎士団ウロング・マグネリング』相手モンスターの攻撃を無効にする!そしてこのカードはレベル2のモンスターとして攻撃表示でフィールドに特殊召喚する!」

遊馬「ターンエンド!」

ユート「俺のターン!罠発動!『幻影騎士団ロスト・ヴァンブレイズ』フィールドのモンスター1体を対象に発動!ターン終了時まで、そのモンスターのレベルは2となり攻撃力は600ダウンし自分の幻影騎士団モンスターは破壊されない!対象となるのは幻影騎士団ウロング・マグネリング!そしてロスト・ヴァンブレイズはレベル2戦士族モンスターとして特殊召喚する事ができる!」

ユート「レベル2の幻影騎士団ウロング・マグネリングとロスト・ヴァンブレイズでオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク2!幻影騎士団カースド・ジャベリン!!」

ユート「君の手札は0だな」

遊馬「ああ!」

ユート「これで…最後だ!ダーク・レクイエム・エクシーズ・ドラゴンで希望皇ホープレイ・ヴィクトリーを攻撃!!」

遊馬「…」1625→0

ユート「勝った…勝ったぞ!」

遊馬「強えなユートは」

ユート「いいえ遊馬さんこそ」

遊馬「だからさん付けは…じゃあ敬語は無しな。使ったらマジで怒るぞ」

ユート「はい…いや、わかったよ遊馬さん」

遊馬「よし!本当はさん付けもやめてほしいんだけど仕方ねえか」

ユート「世界を救ってから負けた経験は」

遊馬「3日前じゃね」

ユート「3日前!?誰に!」

遊馬「あれ…誰だっけ?」

小鳥「ほら隣町の」

遊馬「ああ…あいつか」

ユート「…」

アリト「こいつ土壇場勝負の時は強えんだわ」

Ⅲ「それ以外は緊張感が無いって言うかね。壁を作らないタイプだから」

ユート「成る程」

アリト「まあ強えわお前も」

ユート「実は相談がありまして」

Ⅲ「相談?」

ドルベ「あの穴からやって来た住人?」

アリト「ユートってんだ!」

ユート「よろしく」

アリト「遊馬に勝ったんだぜ?今日はウチで止めるからよ」

シャーク「璃緒が探してたぞ」

アリト「し、知らねえな」

ドルベ「留年するなんて…それもこの時期に留年だなんて前代未聞らしいぞ!」

アリト「わかったよ!来年からは真面目にやっから」

ユート「むっ!?」

ベクター「反応いいのな。名前は」

ユート「ユートです」

ベクター「へえ…お前あれか?何か目的があって来ましたって顔してんな」

ユート「何故」

ベクター「泊まるなら遊馬の家でも構わねえんじゃねえの?それをわざわざ」

ユート「武者修行」

ベクター「何時代の人間だ?」

ユート「現代」

ベクター「真面目な野郎だ…嫌いなんだよなぁ。そういうの」

ユート「だったら」

ベクター「デュエルしかねえんじゃないの?」

シャーク「いきなり絡みやがって…武者修行で俺らを選ぶなんてな。俺らは天下御免のバリアン七皇だぜ?」

ユート「3人…3人なら完成するから知れない」

ベクター「じゃあ始めようぜ!」

ユート・ベクター「デュエル!!」

ユート「先攻は俺が!俺は魔法『手札抹殺』を発動!お互い手札を墓地へ送り送った枚数だけデッキからドローする!そして俺はカードを3枚伏せてターンエンド」

ベクター「俺のターン!アンブラル・アンフォームを攻撃表示で召喚!ターンエンド」

ユート「俺のターン!罠発動!『レッドアイズ・スピリッツ』墓地の真紅眼の黒竜を特殊召喚!バトルだ!真紅眼の黒竜でアンブラル・アンフォームを攻撃!」

ベクター「お~!俺にダメージを与えちまったなァ~?アンブラル・アンフォームが戦闘で破壊され墓地へ送られた時、デッキからアンブラルモンスターを2体特殊召喚できる!デッキからアンブラル・アンフォームを2体特殊召喚!」4000→1600

ユート「ターンエンド」

ベクター「俺のターン!アンブラル・ウィル・オ・ザ・ウィスプを攻撃表示で召喚!効果を発動!自分フィールドまたは墓地のアンブラルモンスターを選択しレベルを変更する!レベルは4!」

ベクター「レベル4のアンブラル・ウィル・オ・ザ・ウィスプとレベル4のアンブラル・アンフォーム2体でオーバーレイ!エクシーズ召喚!No.104仮面魔踏士シャイニング!そしてRUM-バリアンズ・フォースを発動!カオス・エクシーズ・チェンジ!CNo.104仮面魔踏士アンブラル!!」

ユート「遊馬さんと同じ数字のエクシーズ」

ベクター「そういや使うの?その罠」

ユート「罠?」

ベクター「レッドアイズ・バーンだっけ?」

ユート「…何故!?」

ベクター「何故?当たりかよ」

ユート「!」

ベクター「クソ真面目な上に正直者…ドルベかよ!ヒャヒャヒャ」

ドルベ「真面目の何が悪い!」

シャーク「何で当てたんだ?まあ聞いても無駄か」

ベクター「やって見るか?」

ユート「このモンスターは吹雪さんから受け継いだ…そんな事か」

ベクター「甘いんだよ!仮面魔踏士アンブラルのオーバーレイ・ユニットを一つ使いフィールド上の魔法または罠を1枚破壊する!」

ユート「…」

ベクター「運が良かったな?違うっぽいぜ」

ベクター「とは言っても相手は通常モンスター…モンスター効果の発動は望めねえか」

ユート「…」

ベクター「ま、破壊すりゃ俺は吹っ飛ぶわな…お前が発動すればの話だが」

ユート「そんな事が!」

ベクター「おいおいおーい!これはデュエルだろ?勝たなきゃ意味ねえだろ」

ユート「意味は無くともモンスターを犠牲にする勝利など」

ベクター「無意味ってか?そいつは違うんだよなぁ~」

ユート「?」

ベクター「デュエリスト以上にモンスターは勝利を求めてるってな。あいつらは闘争本能の塊…舐めんじゃねえぞ」

ユート「…君はどう思う」

ベクター「さあバトルだ!」

ユート「勝つ事を…そして俺の新しい高みを君は!」

ベクター「へっ!遊馬に勝ったからって調子に乗ってんじゃねえぞ!」

ユート「うっ!」4000→3400

ユート「罠発動!『レッドアイズ・バーン』自分フィールドのレッドアイズモンスターが戦闘または効果で破壊された時に発動する事ができる!そのモンスターを対象にお互い真紅眼の黒竜の元々の攻撃力分のダメージを受ける!」

ベクター「それでいいんだよ!」1600→0

ユート「はぁはぁ…」3400→1000

ベクター「ま、上出来だわな。覚悟ってやつを感じたぜ」

ユート「ありがとう…ございました!」

ベクター「チッ、勘違いすんじゃねえよ!この行動がいつの日か、お前を闇に引きずり込むかもしんねえぞ?」

ユート「肝に銘じておきます」

シャーク「はっ!てめえの方が野郎のペースに呑まれてるじゃねえか」

ベクター「うるせえぞタコ頭」

シャーク「てめえ!」

ドルベ「なら次は私だな」

シャーク「俺だろ」

ドルベ「これだけは譲れない!さあユート!」

ユート「…」

ドルベ「君からは私と同じ匂いがする…周りに厄介な人間を抱えている。違うか?」

ユート「どうして」

ドルベ「わかるんだ。だが安心するんだ君よりも私の方が厄介者を5人も抱えていると!」

シャーク「そりゃ俺も含まれてるってか?」

ドルベ「そんな…まさか」

シャーク「俺だ!いいなユート!」

ユート「はい」

シャーク「じゃあ始めるぜ」

ドルベ「私は!」

ユート「後からお願いします」

ユート・シャーク「デュエル!!」

シャーク「シャクトパスを攻撃表示で召喚!そして自分フィールドに水属性モンスターが存在する事で手札からサイレント・アングラーを特殊召喚!カードを2枚伏せてターンエンド!」

ユート「俺のターン!俺は魔法『紅玉の宝札』を発動!手札のレベル7レッドアイズモンスターを墓地へ送りデッキから2枚ドロー!その後、デッキからレベル7レッドアイズモンスターを墓地へ送る。そして俺は幻影騎士団ダスティローブを攻撃表示で召喚!そして幻影騎士団サイレントブーツを特殊召喚!」

シャーク「罠発動!『激流葬』フィールドのモンスターを全て洗い流す!そして罠発動!『激流蘇生』自分フィールドの水属性モンスターが戦闘または効果で破壊された時、発動できる。そのターンに破壊された水属性モンスターを全て特殊召喚し特殊召喚した数×500のダメージを与える!」

ユート「!」4000→3000

シャーク「俺はドラゴン族ってのが嫌いでよ。特にアイズって名が付くドラゴンを操る奴はロクなのが居ねえ!」

ユート「墓地の幻影騎士団モンスターは2体とも除外される事でデッキからファントムまたは幻影騎士団と名のつく魔法または罠を手札に加える。俺はカードを5枚伏せてターンエンド!」

シャーク「クールな野郎だ…俺はクールな奴も嫌いなんだよ。ドロー!」

ユート「好き嫌いが激しいタイプなんだな…」

シャーク「カンツウツボを攻撃表示で召喚!レベル4のシャクトパスとサイレント・アングラーとカンツウツボでオーバーレイ!エクシーズ召喚!No.32海咬龍シャーク・ドレイク!!」

ユート「エクシーズを狙わずとも」

シャーク「てめえは得体が知れねえからな。念の為によ」

ユート「そうだな…俺は得体が知れない。だが1人の人間だ」

シャーク「見りゃわかる!シャーク・ドレイクでダイレクトアタックだ!」

ユート「罠発動!『幻影騎士団ダーク・ガントレット』デッキからファントムと名のつく魔法・罠を1枚墓地へ送る!俺が送ったカードは幻影騎士団シャドーベイル!このモンスターは直接攻撃宣言時に墓地から守備表示で特殊召喚できる!」

ユート「罠発動!『幻影翼』このターンに1度戦闘または効果では破壊されない!」

シャーク「小賢しい奴だな。カードを1枚伏せてターンエンド!」

ユート「俺のターン!」

シャーク「まるでアストラルだぜ、こいつは」

ユート「俺は幻影騎士団フラジャイルアーマーを攻撃表示で召喚!レベル4の幻影騎士団シャドーベイルと幻影騎士団フラジャイルアーマーでオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク4!ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン!!」

ユート「ここからが俺の課題だ」

シャーク「課題?」

ユート「俺は俺達の中では特に影の薄い男だ」

シャーク「俺達?」

ユート「奴の言葉を借りれば俺は遊矢のパーツ…それは認めるよ」

シャーク「勝手に話を進めてるんじゃねえぞ」

ユート「だが俺は1人の人間だ!遊矢との旅で俺は学んだ…そして吹雪さんはデュエルの真髄を教えてくれた。力を貸してくれ真紅眼の黒竜!罠発動!『レッドアイズ・スピリッツ』墓地の真紅眼の黒竜を特殊召喚!そして魔法『幻影騎士団憑依』を発動!自分フィールドのエクシーズモンスターはフィールドのそれ以外のモンスターのレベルを得る!」

ドルベ「つまりエクシーズでありながらレベルを持つというわけか」

ベクター「野郎…何か出しやがるぜ」

シャーク「上等だよ…何をするのか知らねえがやって見ろ!てめえの課題ってやつを俺にぶつけて来い!!」

ユート「はい!」

シャーク「調子狂うんだよ!このクソ真面目!」

ユート「黒竜も烈竜も俺と遊矢の力!だったら片方でも可能な筈!俺はレベル7のダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンと真紅眼の黒竜でオーバーレイ!真紅の眼を持つ竜よ!その黒き逆鱗を震わせ、刃向かう敵を殲滅せよ!エクシーズ召喚!ランク7!覇王黒竜レッドアイズ・リベリオン・ドラゴン!!」

シャーク「レベルとランクのエクシーズってわけか」

ユート「ありがとう…真紅眼の黒竜、ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン」

ベクター「世の中ってのは広いなぁ~?大丈夫かナッシュ」

シャーク「ゴチャゴチャうるせえんだよ!」

ユート「レベルが無いモンスターとは相変わらず相性が悪い…だが前へ進む!バトルだ!」

シャーク「罠発動!『エクシーズ・リバーサル』相手モンスターエクシーズと自分モンスターエクシーズのコントロールを入れ替える!」

ユート「罠発動!『エクシーズ・リバーサル』再びコントロールを入れ替える!」

シャーク「何だと!?」

ユート「そして罠発動!『強化空間』自分のエクシーズモンスターの攻撃力はエンドフェイズ時までオーバーレイ・ユニットの数×300ポイントアップする!」

ドルベ「待てよ…確かダーク・リベリオンの素材はそのまま残り真紅眼の黒竜とエクシーズ召喚した…この場合は残るのか?オーバーレイ・ユニットは」

ベクター「あれはRUMでもホープやシャーク・ドレイクのパターでもねえ…前人未到のエクシーズだ」

ユート「バトルだ!覇王黒竜レッドアイズ・リベリオン・ドラゴンで海咬龍シャーク・ドレイクを攻撃!!反旗の逆鱗 フレア・ディスオベイ!!」

シャーク「野郎!」4000→2600

ユート「ターンエンド」

シャーク「俺のターン!」

ユート「…」

シャーク「…運が良いぜユート」

ユート「!」

シャーク「アクアジェット…もう少し早く来てりゃな。ターンエンド」

ユート「ナッシュさん」

シャーク「凌牙…神代凌牙!さん付けするなよ?っつうか敬語やめろ!寒気がすんだよ!」

ユート「わかりました」

シャーク「わかってねえだろ!」

ユート「では続いて」

ドルベ「私か?弱ったな…そんな事を言われても」

ミザエル「見させてもらったぞ!次は私のターンだ!」

ユート「ところでアストラルの連絡先は知っていますか」

シャーク「知るわけ…そういやひと月前に連絡先とか言って渡したな」

ユート「あるんですね!」

シャーク「霊界電話じゃねえんだぞ…冗談も見た目だけにしろってんだ」ピッ

璃緒「アリト!」

アリト「メラグ!?」

ギラグ「とうとう見つかっちまったな」

アリト「俺を売ったのか!?」

ギラグ「アホ!俺までメラグに説教されたかねえんだよ!」

トゥルルル…

シャーク「う、嘘だろ」

ユート「…」

アストラル「私だ」

シャーク「マジな奴か…ユートが話があるってよ」

アストラル「彼が?」

ミザエル「私とデュエルしろ。逃がさんぞ」

ユート「申し訳ないが重大な話があるんだ」

ベクター「プッ」

ミザエル「笑うな!」

ドルベ「やめろミザエル」

数日後

アストラル「…まだ穴は閉じないんだな」

ユート「よく来てくれた」

アストラル「このスタンダードに何かあるのか」

ユート「創造主は四つの世界…いや一つだった世界を生み出し滅ぼした」

アストラル「だが奴は自爆して消え去った…まだ何か」

ユート「俺が感じ取った覇王の力は地球の力だった」

アストラル「それも奴が生み出した…いや待てよ。もし宇宙生命体だった奴が創造すれば地球エネルギーも宇宙エネルギー…つまりコスモエナジーを帯びている筈だ。だが4体の竜には紛れもない地球エネルギーを感じた。例え創造主であっても自身の持つエネルギーを変化させる事は不可能だ。たとえ人間に憑依しようとな」

ユート「ここは四つの次元の中心地…もしかしたら覇王のルーツをザークを誘惑したサタンが眠っている可能性も」

アストラル「あり得る話だ。可能性は低いが…」

ユート「念入りに調べる必要がある」

アストラル「君だけか?」

ユート「ユーゴは行方不明でユーリも同じくだ…それに俺と遊矢は最初に覇王の力を引き摺り出した」

アストラル「…」

ユート「これだけは俺の役目!だから」

アストラル「手を貸そう」

ユート「いいのか?突然すぎて俺が申し訳ないが」

アストラル「君も言い出したら聞かないタイプだろう」

ユート「…」

アストラル「そういう眼をしている」

ユート「ありがとう」

アストラル「何処から探す」

ユート「とりあえず隠密行動を心掛けようか」

アストラル「ああ」

ユーゴ「ここ何処だよ?マジで異世界だぜ」

ユーゴ「確か俺は海馬のおっさんに会おうと思って穴を潜ったら宇宙に行ったとか言われて…えーっと、そんでジャックやクロウのオリジナルに会う為にシティそっくりの風景が見える穴を潜ったんだよな?そんで…」

ユーゴ「そうだよ!南米を拠点にしてるって言うから南米までかっ飛ばしたら南米なんて何処にあるのか知らねえから迷子になって…そうか!俺は迷子なのか!」

ユーゴ「やっべえな見知らぬ土地で迷子って…この世界じゃクリアウィングのワープも聞かねえし金もねえし!円じゃなくてポンドって何だよポンドって!」

ユーゴ「あーあ!走るっきゃねえのかな…」

龍可「…」

ユーゴ「あ?逆ナンか?幾ら美人でも俺を逆ナンするのはダメだぜ!俺にはリンが居るんだから」

龍可「何か道端で独り言言ってるから」

ユーゴ「俺はユーゴ!絶賛迷子中なんだぜ」

龍可「迷子?何処から来たの」

ユーゴ「姉ちゃんに言ってもわかんねえと思うぞ」

龍可「そうなの」

ユーゴ「何かあれじゃね?みんな同じ方向に向かってるけど」

龍可「今日はデュエリストフェザー級チャンピオンの王座決定戦だからね!」

ユーゴ「大会か?じゃあ俺も行くぜ!」

龍可「お金あるの?随分と汚れてるし…何か臭いし」

ユーゴ「人を見た目で判断するんじゃねえ!」

龍可「ご、ごめん」

ユーゴ「ねえよ!」

龍可「無いんだ…」

ユーゴ「だから貸してくれ!タダでとは言えわねえ」

龍可「?」

ユーゴ「デュエルで決めようぜ!」

ユーゴ「先攻は俺だ!自分フィールドにモンスターが存在しない場合、手札のSRベイゴマックスは特殊召喚する事ができる!そしてSR三つ目のダイスを通常召喚!」

ユーゴ「レベル3のSRベイゴマックスにレベル3のSR三つ目のダイスをチューニング!シンクロ召喚!レベル6!HSR魔剣ダーマ!!魔剣ダーマの効果を発動!墓地の機械族モンスターを除外し相手に500のダメージを与える!」

ユーゴ「カードを2枚伏せてターンエンド!」

龍可「私のターン!サンライト・ユニコーンを攻撃表示で召喚!サンライト・ユニコーンの効果を発動!デッキの一番上をめくり、それが装備カードだった場合、手札に加える!一番上のカードは装備魔法『一角獣のホーン』サンライト・ユニコーンに装備!攻撃力は2500アップ!バトル!サンライト・ユニコーンでHSR魔剣ダーマを攻撃!」

ユーゴ「罠発動!『悪魔のサイコロ』相手フィールドのモンスターは出た目の数×100ダウンする!さあ何が出るかな…6!600ポイントダウンだぜ!」

龍可「ッッ!」3500→3200

龍可「カードを2枚伏せてターンエンド」

ユーゴ「俺のターン!罠発動!『リサイコロ』墓地のスピードロイドチューナーモンスターの効果を無効にし三つ目のダイスを特殊召喚!そしてサイコロの出た目と同じレベルになる!」

龍可「またサイコロ」

ユーゴ「まあな!1だ…やっほー!レベル6のHSR魔剣ダーマにレベル1の三つ目のダイスをチューニング!シンクロ召喚!レベル7!クリアウィング・シンクロ・ドラゴン!!」

龍可「風属性のドラゴン族シンクロモンスター…この子!」

ユーゴ「そして俺はSR赤目のダイスを攻撃表示で召喚!姉ちゃん!」

龍可「ん?」

ユーゴ「俺が勝ったら飯も奢ってくれよ!いいだろ?」

龍可「それは私に勝ってからね」

ユーゴ「よし!レベル7のクリアウィング・シンクロ・ドラゴンにレベル1のSR赤目のダイスをチューニング!シンクロ召喚!レベル8!クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴン!!」

ユーゴ「装備魔法『白銀の翼』を装備!レベル8以上のドラゴン族シンクロモンスターにのみ装備が可能!装備モンスターは1ターンに2度戦闘では破壊されない!」

龍可「そして装備モンスターが破壊される場合、代わりに白銀の翼を…破壊する!」

ユーゴ「その通り!」

龍可「ここで罠を発動しても…無意味に終わる!この子」

ユーゴ「うおおおおおおおおおおおおおお」

龍可「遊星と同じ匂いがする…」

ユーゴ「押し切れクリスタル・ウィング!!」

ユーゴ「じゃ頼むわ」

龍可「…」

ユーゴ「まあ落ち込むなよ。何かデュエルから身を引いたって顔してたもんな。悪りい悪りい」

ユーゴ「クリスタルウィングはここ一番って時にしか見せねえんだ。姉ちゃんは飯奢ってくれるし試合見せてくれるし美人だもんな!だから披露したんだぜ?」

龍可「不思議な子…一体何処から来たんだろ?あのネオドミノシティに空いてる穴に関係してるんじゃ」

ユーゴ「あ、でもペチャパイだな。リンのがデカいかも」

龍可「むっ…」

ユーゴ「悪りい気にしてるのか?あ、でもよ歳取ったら」

龍可「行くの?行かないの?」

ユーゴ「行くよ!」

龍可「じゃあ」

ユーゴ「柚子もそうだけど女って妙な体勢で乗りたがるよな」

龍可「腰に腕を回すのは大切な男性だけなのよ?」

ユーゴ「ああ…彼氏か?そうか!彼氏の試合か!?」

龍可「ち、違うわよ」

ユーゴ「そりゃマッハで行かなきゃダメな奴だな」

龍可「え、あんまりスピード出さないでよ!怖いんだから」

ユーゴ「Dホイーラーにスピードを取ったら何が残るってんだ?」

龍可「みんな同じこと言うのね!」

ユーゴ「そういや名前聞いてねえな。何て名前?」

龍可「龍可…龍に可能性の可って書いて龍可」

ユーゴ「いい名前じゃねえか!ぶっ飛ばすぜ龍可姉ちゃん!彼氏を応援しなきゃな!」

龍可「ちょっと!」

今日はここまで

ユーゴ「おお…盛り上がってんな」

龍可「あれが挑戦者…私に兄ね。彼氏じゃないんだから

ユーゴ「兄貴?そっくりじゃねえか」

龍可「双子よ」

ユーゴ「あのフェザー級のチャンピオンは」

龍可「アンドレって言ってハッキリ言って強いわ」

アンドレ「君か!大きくなったな」

龍亞「まあね!チームユニコーンは元気なの?」

アンドレ「次の世代にバトンを渡したさ、今の俺はフリーだ」

龍亞「勝つよ俺」

アンドレ「まだまだ明け渡すわけには行かないな!」

アンドレ・龍亞「ライディングデュエル!アクセラレーション!!」

ブオオオオオオオオオオオオオ

ユーゴ「ライディングデュエルだ!」

アンドレ「先攻は頂きだ!カードを1枚伏せてターンエンド!」

龍亞「俺のターン!俺はD・モバホンを攻撃表示で召喚!効果を発動!攻撃表示で召喚したD・モバホンはサイコロを1度振り出た目の数だけデッキをめくり、その中からレベル4以下のDモンスターを1体選び召喚条件を無視し特殊召喚する。俺はD・チャッカンを特殊召喚!」

龍亞「D・チャッカンの効果を発動!自分フィールドのDモンスターを1体リリースし相手に600のダメージを与える!」

アンドレ「おおっと!」4000→3400

龍亞「そしてD・チャッカンでダイレクトアタック!」

アンドレ「罠発動!『闘争本能』相手の直接攻撃宣言時に自分フィールドにモンスターが存在しない場合、手札からレベル4以下の獣族モンスターを1体表側攻撃表示で特殊召喚する事ができる!俺は手札から素早いモモンガを特殊召喚!」

龍亞「だが攻撃力は上回っている!」

アンドレ「素早いモモンガが破壊された時、ライフを1000回復しデッキから任意の数だけ素早いモモンガを裏側守備表示で特殊召喚する!」3200→4200

龍亞「カードを2枚伏せてターンエンド!」

アンドレ「俺のターン!俺はフィールドのモンスターを2体リリースして百獣王ベヒーモスをアドバンス召喚!百獣王ベヒーモスがアドバンス召喚に成功した時、リリースしたモンスターの数だけ墓地の獣族モンスターを手札に戻す!」

龍亞「永続罠発動!『D・バインド』自分フィールド上にディフォーマーモンスターが存在する限り相手フィールドのレベル4以上のモンスターは表示形式の変更も攻撃もできない!」

アンドレ「カードを1枚伏せてターンエンド!」

龍亞「俺のターン!D・ボードンを攻撃表示で召喚!D・ボードンの効果を発動!このモンスターが存在する限りディフォーマーモンスターは直接攻撃ができる!」

アンドレ「罠発動!『猛突進』自分フィールドの獣族モンスターを破壊し相手フィールドのモンスターを選択しデッキに戻す!D・ボードンをデッキに戻す!」

アンドレ「そして自分フィールドの獣族モンスターがカードの効果で破壊され墓地へ送られた時、ライフを1000払い手札から森の番人グリーン・バブーンを特殊召喚する!」4200→3200

龍亞「カードを1枚伏せてターンエンド!」

アンドレ「俺のターン!魔法『サイクロン』を発動!D・バインドを破壊する!バトルだ!」

龍亞「罠発動!『攻撃の無力化』相手モンスターの攻撃を無効にする!」

アンドレ「カードを1枚伏せてターンエンド」

龍亞「俺のターン!魔法『ワン・フォー・ワン』を発動!手札を1枚墓地へ送りデッキからレベル1モンスターを特殊召喚する!俺はD・クリーナンを特殊召喚!そしてD・リモコンを攻撃表示で召喚!レベル3のD・チャッカンとレベル1のD・クリーナンにレベル3のD・リモコンをチューニング!シンクロ召喚!パワー・ツール・ドラゴン!!」

龍亞「効果を発動!デッキから装備魔法を3枚選びそのカードを相手に見せ1枚を手札に加える。俺は団結の力を装備!攻撃力を800アップ!バトルだ!」

アンドレ「くっ!」3200→2700

龍亞「ターンエンド!」

アンドレ「俺のターン!墓地の百獣王ベヒーモスと森の番人グリーン・バブーンを除外し森に番人イエロー・バブーンを攻撃表示で召喚!そして魔法『ビーストレイジ』を発動!除外されている獣族または鳥獣族の数×200ポイント攻撃力がアップ!」

龍亞「それでも俺の方が優っている!」

アンドレ「魔法『野生解放』を発動!自分フィールドの獣族モンスターは守備力分攻撃力がアップする!」

龍亞「攻撃力4800!」

アンドレ「バトルだ!」

龍亞「手札から速攻魔法『リミッター解除』を発動!攻撃力を倍にする!」

アンドレ「何!?」

龍亞「返り討ちだ!!」

アンドレ「…」

アンドレ「あの少年が…ふふふ」2700→1300

龍亞「そしてパワー・ツール・ドラゴンの効果を発動!装備されたカードを墓地へ送る事で破壊を無効にする!」

アンドレ「俺はモンスターを裏守備表示で召喚しカードを1枚伏せてターンエンド」

龍亞「俺のターン!パワー・ツール・ドラゴンの効果を発動!デッキから装備魔法を3枚選び相手に見せ1枚を手札に加える!さあ選んでくれ!」

アンドレ「同じの3枚じゃ選べやしないな」

「装備魔法『ダブルツールD&C』を装備!裏守備モンスターを攻撃!」

アンドレ「俺がセットしたモンスターは素早いモモンガ!ライフを」

龍亞「ダブルツールD&Cを装備したパワー・ツール・ドラゴンはバトルフェイズの間、相手モンスターの効果を無効にする!」

龍亞「ターンエンド!」

アンドレ「俺のターン!魔法『緊急救急救命レスキュー』を発動!自分のライフが相手より少ない場合に発動する事ができる!デッキから攻撃力300守備力100のモンスターを3体相手に見せ、その中から相手は1枚選ぶ!」

龍亞「レスキューラビット…て言うかそれしか無い!」

アンドレ「さっきのお返しだ!俺はレスキューラビットを攻撃表示で召喚!そしてレスキューラビットを除外しデッキからレベル4以下の獣族通常モンスターを特殊召喚する!」

ユーゴ「どっちが勝つんだ」

龍可「それは…」

ユーゴ「まあ兄ちゃんだよな!」

龍可「うん」

ユーゴ「おーい兄ちゃーん!」

龍亞「ん?誰だあの子」

アンドレ「暗黒の狂犬を2体特殊召喚!」

アンドレ「罠発動!『猛突進』自分フィールドの獣族モンスターを1体破壊し相手フィールドのモンスターをデッキに戻す!」

龍亞「!」

アンドレ「暗黒の狂犬で直接攻撃!!」

龍亞「…」4000→2100

アンドレ「そして特殊召喚したモンスターは破壊される。そして森の番人グリーン・バブーンの効果を発動!自分フィールドのモンスターがカードの効果で破壊された場合、ライフを1000払い墓地から特殊召喚する!」1300→300

アンドレ「ターンエンド」

龍亞「俺のターン!モンスターを裏守備表示でセットしターンエンド」

アンドレ「ドロー!魔法『烏合の行進』を発動!自分フィールドに獣族・鳥獣族・獣戦士族モンスターの何れかが存在する場合、デッキから1枚ドロー!バトルだ!森の番人グリーン・バブーンで攻撃!」

アンドレ「カードを1枚伏せてターンエンド」

龍亞「俺のターン!D・ビデオンを攻撃表示で召喚!そして装備魔法『D・レトロエンジン』を装備!D・ビデオンの効果を発動!装備されたカード×800ポイント!攻撃力がアップする!!バトル!」

アンドレ「それでは俺を倒せない…何をする気だ!?」

龍亞「くっ!この瞬間装備されたD・レトロエンジンの効果を発動!装備されたモンスターが破壊された時、そのモンスターの元々の攻撃力分のダメージを受ける!」2100→1300

アンドレ「俺が受けるダメージは…800!」

龍亞「これで最後だ!」

アンドレ「…見事だ」300→0

龍亞「やった!」1300→500

ユーゴ「兄ちゃん!」

龍亞「俺がフェザー級のチャンピオンだ!!」

龍可「これで一歩前進ね龍亞」

ブレオ「あれは遊星のところに居た少年か?」

ジャン「随分とイイ男になったじゃないか」

「龍亞!龍亞!」

「龍亞!龍亞!」

ユーゴ「やっぱ兄ちゃんもキングになりたいタイプか?」

龍可「それ以上に遊星やジャックに勝ちたいんだと思うわ」

ユーゴ「ジャック…兄ちゃんも俺と一緒なんだな」

龍亞「へえ!じゃあジャックとクロウを探しに」

ユーゴ「穴からな!」

龍可「やっぱり穴を通って来たんだ」

龍亞「あの二人も目覚めたばっかでスケジュールがギッシリだからな…多分無理じゃないか?」

龍可「あ、でも遊星とアキさんの結婚式には」

ユーゴ「じゃあいいや」

龍亞「いいの!?」

ユーゴ「仕方ねえよ。さあ帰るとするか」

龍可「帰り道は?お金だって」

ユーゴ「そんなの来た道を逆に」

龍亞「だったら俺達と来るか?」

ユーゴ「いいのか?」

龍亞「どうせ帰る予定だったしな」

龍可「どうする?」

ユーゴ「そりゃ一緒に行くに決まってるじゃねえか!」

龍亞「ちょっと待っててくれよ?インタビューとか色々あるしさ」

ユーゴ「おう!」

龍可「遊星か…」

ユーゴ「…」

龍可「この子の中に私は何を感じたんだろ」

ユーゴ「どうした?」

龍可「ううん何でも無い」

十代「おーっす!」

カイザー「久しぶ…何だこの臭いは!?」

十代「風呂に入ってねえんだよ。急に呼び出してくれてさ」

カイザー「入る時間ぐらい」

十代「お、明日香!何か結婚してから老けたんじゃね?」

明日香「久しぶりに会ったって言うのに」

十代「で?何の用事だよ」

ユーリ「僕だよ」

十代「誰だよ」

ユーリ「おじさん強いんだってね?だったらデュエルしてよ」

十代「いいぜ」

ユーリ「じゃあ道場に行こうか」

十代「ああ」

ユーリ「…」

十代「そういや名前は」

ユーリ「ユーリ」

十代「俺は遊城十代!」

ユーリ「知ってるよ」

十代「知ってる?有名人ってわけか俺も!」

ユーリ「調子に乗らない方がいいよ?」

十代「最近の子供ってのは生意気だな」

カイザー「お前も若い頃はこんな感じだったぞ」

十代「そうか?」

十代・ユーリ「デュエル!!」

十代「先攻!魔法『融合』を発動!手札のE・HEROフェザーマンとE・HEROバーストレディを融合!融合召喚!E・HEROフレイム・ウィングマン!!カードを2枚伏せてターンエンド!」

ユーリ「ドロー!この世界の明日香さんと同い年なんでしょ?」

十代「どの世界だよ?」

ユーリ「ま、頭悪そうだし話しても意味ないか、手札の捕食植物モーレイ・ネペンテスと捕食植物フライ・ヘルを融合!融合召喚!スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン!!」

ユーリ「スターヴ・ヴェノムの第1の効果を発動!融合召喚に成功した時、相手フィールドの特殊召喚されたモンスターの攻撃力分だけターン終了時までアップする!」

ユーリ「そして第二の効果を発動!レベル5以上のモンスターを対象に発動する事ができる!ターン終了時まで、そのカードと同名カードとなり効果を得る」

十代「頭悪そうってどういう意味だ!」

ユーリ「はっ!そのまんまじゃないか?バトルだ!」

十代「罠発動!『ヒーローバリア』1度だけ攻撃を無効にする!」

ユーリ「命拾いしたね。カードを1枚伏せてターンエンド」

十代「ドロー!カードを1枚伏せてターンエンド」

ユーリ「守備表示にしないんだ」

十代「お前とは真っ向でやり合いてえからな。そして俺が勝つ!」

ユーリ「言うじゃないか…僕のターン!装備魔法『薔薇の刻印』を装備!墓地の植物族モンスターを除外し、装備した相手モンスターの効果を得る!さあガラ空きだよ遊城十代!」

十代「へっへっへ」

ユーリ「さらに装備魔法『反目の従者』を装備!バトルだ」

十代「罠発動!『攻撃の無力化』スターヴ・ヴェノムの攻撃を無効にする!」

ユーリ「まだ君のモンスターが残っている!フレイム・シュート!!」

十代「!」4000→1900

ユーリ「ターンエンド!そして君のモンスターのコントロールは次の僕のターンまで戻るよ」

十代「厄介な装備だぜ」

ユーリ「そして戻った瞬間にボンだ」

十代「…」

ユーリ「はあ?何で生きてるんだよ」

十代「俺は罠『エレメンタル・チャージ』を発動した。この効果により自分フィールドのE・HEROの数だけ1000ライフを回復する!」800

ユーリ「ククク…フフフフ!」

十代「俺のターン!来た!俺はフィールド魔法『摩天楼-スカイスクレイパー』を発動!バトルだ!!」

ユーリ「自爆?まあ勝てないだろうからね。だったら自分で」

十代「スカイスクレイパーの効果を発動!自分フィールドのE・HEROモンスターはダメージ計算時のみ攻撃力が1000アップする!スカイスクレイパー・シュート!!」

ユーリ「それがどうした!僕はまだ」4000→3700

十代「E・HEROフレイム・ウィングマンが相手モンスターを破壊した時、そのモンスターの元々の攻撃力分のダメージを相手に与える!」

ユーリ「小賢しい奴だ…」3700→900

十代「これでライフは一気に減ったな」

ユーリ「スターヴ・ヴェノムはタダでは死なない!第三の効果を発動!融合召喚したスターヴ・ヴェノムが破壊された時、相手フィールドの特殊召喚されたモンスターを全て破壊する!」

十代「ゲッ!?」

ユーリ「どうだい?恐れ入ったでしょ」

十代「すっげえワクワクして来た」

ユーリ「いい歳したおじさんがワクワクだって?恥ずかしいからやめた方がいいよ」

十代「ワクワクする気持ちに歳なんて関係ないぜ!ターンエンド!」

ユーリ「チッ、僕のターン!僕の手札にあるのは融合と捕食惑星だけ…だがモンスターを引けば僕の勝ち!ドロー!」

十代「…」

カイザー「お互いフィールドはガラ空きか」

明日香「そのようね」

ユーリ「…」

十代「…」

ユーリ「ふん!ターンエンド」

十代「俺のターン!」

ユーリ「引けるのかい?モンスターを」

十代「ああ…引いたよ」

ユーリ「何だって!?」

十代「E・HEROスパークマンを攻撃表示で召喚!行くぜユーリ!スパークマンの攻撃!スパークフラッシュ!!」

ユーリ「…」900→0

十代「ガッチャ!楽しいデュエルだったぜ!」

ユーリ「その次のカードは捕食植物スピノ・ディオネア…たった1枚の差だったか」

十代「いいデュエルだったぜ」

ユーリ「遊城十代…僕の本能が呼びかけている。こいつを倒せと!」

十代「どうしたよ?」

ユーリ「君は僕が倒すよ十代」

十代「お?ああ!」

ユーリ「指が切れちゃったよ」

明日香「バンドエイドあるけど」

ユーリ「要らないよ」

明日香「まあ大した事はなさそうだし」

ユーリ「これで行く口実ができた。じゃあね」

明日香「行く口実?」

ユーリ「そうそう十代」

十代「ん?」

ユーリ「ガッチャってバカっぽい」

十代「おい!何だってんだ野郎は?クソ生意気な奴だぜ」

遊星「6連ホーンだとゴッドファーザーのテーマが定番だ」

ユーゴ「何でゴッドファーザーなんだ?」

遊星「カッコいいから…嫌いか?ゴッドファーザー」

ユーゴ「すっげえ好き」

遊星「フッ」

龍亞「結婚するって言うけど何か準備してるの?」

遊星「普段通りでいい…と俺もアキも言っているが」

龍可「本当に?」

アキ「それがいいんじゃない?」

遊星「そして俺達は、その式で決める。DWCの出場者を」

カイト「そうか、それで何人集めるんだ」

遊星「この街の人口全て!」

カイト「規模のデカい式だ」

ユーゴ「DWCって何だよ?」

カイト「ディメンションデュエルカーニバル」

ユーゴ「酷いセンスだな」

カイト「零児はディメンションという言葉が大層好きらしい」

ユーゴ「ふーん…じゃあ俺も帰ろっと、じゃあな遊星」

遊星「ああ…本戦に上がって来い」

ユーゴ「おう!」

ドンッ

ユーゴ「あ、悪り…」

ユーリ「こっちこ…」

ユーゴ「てめえ!何で居るんだ!?」

ユーリ「そっちこそ」

ユーゴ「何しに来たんだよ」

ユーリ「怪我だよ。ほら、怪我人だよおばさん」

龍亞「おばさんだって」

遊星「あの年頃の子なら俺だっておっさん呼ばわりは真逃れない」

ユーゴ「気をつけろよ奥さん!姉ちゃん!こいつとんでもねえ拉致野郎なんだぜ!?」

遊星「きっとアキのファンなんだろう。大目に見てやろう」

龍可「あ、危ないわよ!何か眼つきが変態っぽいわ!」

ユーリ「あれ?何か壁が目の前にあるんだけど性別は男性かな?」

龍可「…」

ユーリ「あ、ごめんね。明日香さんとアキさん見たばっかだからさ…女性でいいよね?」

龍可「何なのこの子!」

カイト「やめろ。フラフラするな」

ユーゴ「離せよカイト!」

ユーリ「君さぁ…立場弁えてよ?また僕に倒せれたいの?」

カイト「自分の持ち場に帰れ」

遊星「カイトが保護者なのか」

カイト「違う」

ユーゴ「俺は猫じゃねえんだぞ!マヨネーズ頭!」

ユーリ「怪我だよ怪我!怪我人を見捨ててそれでも医者なのですかぁ?」

アキ「…」

カイト「またな」

遊星「ああ期待しててくれ」

遊矢「先攻は俺だ!俺はスケール3のEMゴールド・ファングとスケール5のEMシルバー・クロウでペンデュラムスケールをセッティング!」

勝鬨「相変わらずEMなのは変わらん様だな」

遊矢「ペンデュラム召喚!レベル4!EMハンサムライガー!EMシルバー・クロウのペンデュラム効果を発動!自分フィールドのEMモンスターの攻撃力は300ポイントアップ!」

遊矢「俺はカードを1枚伏せてターンエンド!」

勝鬨「自分のターン!自分は永続魔法『炎舞-天枢』を発動!このターン自分は通常召喚に加え獣戦士族モンスターを1体召喚する事が可能!勇炎星-エンショウを攻撃表示で召喚!そして2度目!暗炎星-ユウシを召喚!」

遊矢「罠発動!『EMショーダウン』自分フィールドの数だけ相手フィールドのモンスターを裏側守備表示にする!」

勝鬨「何だと!?」

遊矢「同じレベル…まさかエクシーズ?」

勝鬨「うむ!」

遊矢「そ、そうなんだ」

勝鬨「何か文句でもあるのか!?ターンエンド!」

遊矢「いいや無いよ、俺のターン!」

勝鬨「自分はスタンダードと融合で2度!お前に負けた…次は勝つ!この苦手なエクシーズで」

遊矢「俺のターン!バトルだ!EMハンサムライガーでモンスターを攻撃!EMゴールド・ファングのペンデュラム効果を発動!自分フィールドのEMモンスターが戦闘で破壊した時、相手に1000のダメージを与える!」

勝鬨「ぬっ!」4000→3000

遊矢「カードを1枚伏せてターンエンド!」

勝鬨「自分のターン!猛炎星-テンレイを攻撃表示で召喚!そして暗炎星-ユウシを攻撃表示に変更!レベル4の猛炎星-テンレイと暗炎星-ユウシでペンデュラムスケールをセッティング!エクシーズ召喚!ランク4!魁炎星王-ソウコ!!」

勝鬨「見よ!これが自分のエクシーズ!エクシーズ嫌いを自分は…克服した!!」

遊矢「そう…克服しなきゃダメなんだ。逃げるのじゃなく前へ前へ進む…それは人間としての本能!俺は覇王の力を嫌いじゃない。確かに悪の力かもしれない…けれでもザークが居なければ俺達は存在しなかったんだ。そこだけは感謝したい。そして相棒の力でもあるんだから!」

勝鬨「魁炎星王-ソウコがエクシーズ召喚に成功した時、デッキから炎舞と名のつく魔法または罠をセットする!そしてオーバーレイ・ユニットを一つ使い相手ターンにエンドフェイズ時まで獣戦士族以外の効果を無効にする!」

勝鬨「セットオープン!永続魔法『炎舞-揺光』手札から獣戦士族モンスター1枚墓地へ送り相手フィールドに存在するカードを破壊する!」

勝鬨「受けるがいい!我が血と汗の結晶を!エクシーズの力を!!」

遊矢「罠発動!『EMピンチヘルパー』相手の直接攻撃を無効にしデッキからEMモンスターを特殊召喚できる!EMハンマーマンモを攻撃表示で召喚!但し、この方法で特殊召喚したモンスターの効果は無効になる。別にオーバーレイ・ユニットは1ターンに1度使う義務はないぞ」

勝鬨「俺は永続魔法『炎舞-天幾』を発動!デッキからレベル4以下の獣戦士族モンスターを手札に加える!ターンエンド」

遊矢「俺のターン!俺の手札にはハンサムライガーの効果で手札に加わったレベル5以上のペンデュラムモンスター…EMパートナーガが存在する。よし!魔法『揺れる眼差し』を発動!ペンデュラムゾーンのカードを2枚破壊しデッキからペンデュラムモンスターを1体手札に加える!」

遊矢「俺はスケール3のEMパートナーガとスケール6のEMリザードローでペンデュラムスケールをセッティング!エクストラデッキより蘇れ!EMゴールド・ファング!EMシルバー・クロウ!EMパートナーガの効果を発動!自分フィールドEMモンスター1体を対象にそのモンスターの攻撃力はエンドフェイズ時まで自分フィールドのEMモンスターの数×300ポイントアップ!EMハンマーマンモの攻撃力を900ポイントアップ!」

遊矢「そしてペンデュラムゾーンの効果が発動した時、EMリザードローはデッキから1枚ドローする!そして自分フィールドのEMゴールド・ファングは召喚または特殊召喚に成功した時、EMモンスターの攻撃力はターン終了時まで200ポイントアップする!」

遊矢「EMシルバー・クロウの効果を発動!自分フィールドのEMモンスターはバトルフェイズ終了時まで300ポイントアップ!」

勝鬨「何だと!」

遊矢「ゴールド・ファングは3200、シルバー・クロウは3300そしてハンマーマンモは4000!バトルだ!!ハンマーマンモでソウコを攻撃!!」

勝鬨「ぬわあああああああああ」3000→1500

遊矢「そして!」

勝鬨「この瞬間!魁炎星王ソウコが破壊された時、墓地の炎舞と名のつく魔法または罠3枚を墓地へ送る事でデッキから同じ攻撃力を持つレベル4以下の獣戦士族2体を守備表示で特殊召喚する!立炎星-トウケイを2体守備表示で特殊召喚!甘いぞ遊矢!!」

遊矢「カードを1枚伏せてターンエンド!」

勝鬨「自分のターン!魔法『真炎の爆発』を発動!守備力が200以下の炎属性モンスターを可能な限り特殊召喚する!自分は立炎星-トウケイを2体特殊召喚!レベル3の立炎星-トウケイ2体でオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク3!炎星皇-チョウライオ!!」

勝鬨「まだまだやれるぞ!」

遊矢「来い!」

赤馬「スタンダードAブロックは遊矢と勝鬨の勝者が進む」

カイト「他の三つは」

赤馬「エクシーズからは黒咲、シンクロからはジャック、融合からはデニス…だそうだ」

カイト「もう一人は」

赤馬「そっちも決まりそうだ」

カイト「誰だ」

赤馬「柊柚子と我がランサーズが誇る可能性の獣」

カイト「可能性の獣?」

赤馬「彼だ」

カイト「あいつは」

赤馬「沢渡シンゴ」

カイト「ああ…覚えている。特に記憶に刻まれたタイプだ」

赤馬「だろうな」

カイト「…」

赤馬「君は彼の言葉に従い大会を開こうとしている。とても人に従うタイプには見えないが」

カイト「奴は俺との約束を守った。なら俺も守らねばならぬ…これは仁義の問題だ」

赤馬「…」

カイト「悪魔のイタズラか世界の穴は今も尚、開いている。デュエルをする以外に何がある」

赤馬「デュエルとは人と人との繋がり…そして笑顔になれる。私は彼に教わった」

カイト「俺もかつて1人の男によってデュエルの道へと戻った。俺達のような人間は」

赤馬「デュエルの本質を理解していない。強いだけでは意味がないと…そうだな?」

カイト「だが俺の信念は力だ。そこは変わらぬ」

赤馬「…」

カイト「負けたぞ」

赤馬「沢渡は遅咲きなんだ…今じゃなくても問題はないだろう」

カイト「…」

赤馬「柊柚子の勝利か、彼女は私の姉の生まれ変わりでな。年下だが姉なんだ」

カイト「そうか」

赤馬「そして私が背負っている零羅は弟から妹に変わった。正直言って私の家庭は無茶苦茶だ」

カイト「エクシーズと融合の対立と周りの環境と同じようにお前の家庭も変えてもらえば良かったな。それにしても何故お前まで記憶を保持している」

赤馬「一つ言えるとすれば赤馬零児だから…それしか言い様が無い」

カイト「長生きするぞお前」

数日後

黒咲「フッ」

アレン「負けんじゃねえぞ!他の誰にも!」

サヤカ「そうだよ隼」

黒咲「愚問だ」

カイトX「ユートはどうした」

瑠璃「何か行方不明で」

カイトX「行方不明だと?」

瑠璃「うん」

黒咲「あいつの事だから心配はないだろう」

瑠璃「出る人達は決まってるの?」

黒咲「遊矢、柚子、ジャック、デニス、そして九十九遊馬、三沢大地だと聞いた」

瑠璃「九十九遊馬と三沢大地?どんな人だろ」

カイトX「名前からして三沢大地は地属性だろ」

アレン「九十九遊馬は?」

黒咲「要注意だ」

サヤカ「どうして?」

黒咲「名前からして」

カイトX「遊矢と同じ気配がするんだな隼」

黒咲「こいつもエクシーズ使い…だが俺が倒す」

アレン「優勝してくれよ隼!」

黒咲「当然だ!」

瑠璃「本当に何処に行っちゃったんだろ」

ユーゴ「!」

リン「どうしたの?」

ユーゴ「行かねえと!頼むぜクリアウィング!」

リン「ユーゴ!」

ブオオオオオオオオオオオオオオ

227「前のDホイール止まりなさい!こらユーゴ!今日こそは」

リン「何処から来たの…」

クロウS「ありゃネズミ捕りだ」

シンジ「何かユーゴ狙ってるもんな」

ジャックS「フッ」

シンジ「優勝者には何でも願いを叶えるだってよ」

クロウS「優勝しろよ!」

ジャックS「当たり前だ!優勝して大金を手に入れる!!」

リン「働きなさいよ!」

ジャックS「そして遊矢に勝つ!奴には2敗しているからな…だからこそ」

クロウS「負け癖が付いたんじゃね?」

シンジ「吠えてねえで働けっての」

ジャックS「俺に合った仕事がない以上、仕方があるまい。そして俺と遊矢の戦いの邪魔はさせん!」

シンジ「そりゃねえだろ」

クロウS「遊矢もそうだけど黒咲だって只者じゃねえぞ?」

ジャックS「黙れ!俺は不可能を可能にする…何故なら俺は」

リン「元キングだもんね!」

ジャックS「元は余計だ!」

素良「珍しいね!君が出ないなんて?あ、負けるのが怖いんだ!」

ユーリ「…」

素良「な、何とか言えよ」

ユーリ「殺すよ」

素良「や、やってみろ!明日香ー助けてー!どうだ!明日香が味方に付けば負けないんだ!」

ユーリ「…」スッ

デニス「僕が勝ったってのに誰も何も言ってくれない」

セレナ「ウサギ小屋のウサギが子供を産んだぞ」

デニス「そっちのが大事?違うだろ!僕が」

エドF「まあいいじゃないか遊矢とのリターンマッチだって」

デニス「そうか…エクシーズ次元で僕と遊矢はデュエルしたんだ。あの時の借りは必ず…そもそも何でデュエルしたんだ?まあ些細な事なんだろうけど」

エドF「些細な事?エンタメ頂上決戦だったぞ。その後に黒咲が乱入して来て大変な目にあったのを忘れたのか」

デニス「覚えてるよ。しかし申し訳ないね、先輩を差し置いて」

エドF「君は中等部のナンバー2なんだ。誇ってもいい」

明日香F「これ私の下着じゃない!どうして!?」

素良「違うよ!僕は何にも」

ユーリ「女子高生のサイズじゃないね。おっと女子高生じゃないのか」

明日香F「ユーリね」

ユーリ「ちょっと用事があるからさ!ま、君達には興味が無いよ。今の僕には」

セレナ「何処かへ行くのか?ウサギが子供を産んだんだぞ」

ユーリ「ちょっとした実験と兄弟を救いに…僕が居なきゃ始まらないしね」

セレナ「あいつは変わっているな。ウサギの赤ん坊なんて滅多に見られないんだぞ」

素良「一生帰って来るな!」

三沢「ついに俺の時代が到来か」

万丈目「何が時代だ!フラッと帰って来たら俺から勝利を」

三沢「しかし人間世界なんてカイザーと天上院くんの結婚式以来ですね!」

カイザー「うむ」

三沢「おっと今は丸藤か」

万丈目「やめろ!」

三沢「まだ気にしているのか?女々しいぞ!」

万丈目「女々しくて何が悪い!」

十代「相変わらずだな」

万丈目「お前こそ何も変わらんな!働け」

三沢「まあ俺はモンスターの世界で居たんだ。人間なんかに」

十代「他の世界の人間を舐めない方がいいぜ」

三沢「いや俺は」

十代「寒気がするほど強え奴も居る」

三沢「デュエルしたのか?」

万丈目「俺より強いのか?そもそもエド・フェニックスとかいう奴が出場するらしいな!同姓同名だぞ」

十代「あいつは強いよ。俺が戦ったデュエリストの中じゃカイザーと遊戯さんに匹敵するかもな」

万丈目「俺は」

十代「あ、忘れてたぜ」

万丈目「おい!」

明日香「声が大きいのよ!少しは静かにしなさい!」

十代「ほら怒られた」

万丈目「お前のせいだぞ」

遊星「…」

ジャック「つまり飛び入りか」

クロウ「誰が勝つかはわからねえ」

遊星「式場全員でバトルロイヤル」

クロウ「ここは一つ遊星が出てもいいんだぜ?」

ジャック「それは断じない!このジャック・アトラスが全ての世界を制す!!」

遊星「…」

クロウ「恥ずかしいからやめろってんだよ!」

遊星「まあ派手にやろうじゃないか」

クロウ「だな」

ジャック「しかし驚いたぞ」

遊星「俺の方が驚きだ」

ジャック「お前は何に驚いている」

遊星「礼儀知らずのジャックが式に出席するなんて」

ジャック「俺を何だと思っている」

遊星「ジャックだ」

クロウ「ま、プロも休まねえと…て言うか1年も寝てたんだけどな!」

ジャック「それが謎だ」

遊星「プロのありがちな疲れだろう」

ジャック「疲れか」

クロウ「言われてみりゃ」

遊星「それで十分だ」

遊馬「さあ頑張るぜ!」

シャーク「転けるんじゃねえぞ遊馬!」

遊馬「勿論だぜ!」

シャーク「次は俺だ」

カイト「何故だ」

シャーク「お前と遊馬が他の世界とやり合って俺だけはねえっておかしいだろ」

カイト「…」

小鳥「カイトは冒険したんでしょ?誰が1番強いの?」

カイト「知らん奴も居るが…」

小鳥「うん」

カイト「遊矢と隼だな」

シャーク「はっ!大した事はねえだろ」

カイト「隼はお前以上に技が切れる」

シャーク「はあ?」

カイト「いつかデュエルで答えを出せ」

遊馬「すっげえ楽しみだぜ」

小鳥「うん!」

カイト「…」

シャーク「お前は?」

カイト「俺は俺でやる事がある」

シャーク「あ?」

カイト「暇ではない」

シャーク「何が暇じゃねえだ」

赤馬「おめでとう」

遊矢「ああ!」

赤馬「姉さんも」

柚子「姉さんはやめて」

赤馬「…」

沢渡「あーあ!俺も出たかったぜ」

権現坂「無茶を言うな」

沢渡「とりあえずスタンダードの意地を見せてやれよ!」

遊矢「勿論さ!」

沢渡「ところで権現坂」

権現坂「何だ」

沢渡「俺に負けたよな」

権現坂「…お前は強い。それは認める」

沢渡「聞こえねえな!もっと大きな声ではっきり言えや!!」

遊矢「望みを叶えるか」

柚子「遊矢は何なの?」

遊矢「デュエルしたい相手がいる」

赤馬「私か」

遊矢「それはお楽しみってやつさ」

赤馬「フッ…期待しておこう」

遊矢「よーし!頑張るぞ!」

柚子「うん!」

今度は金曜日

当日

赤馬「フッ…凄まじい数だな」

カイト「この動き易い格好とは何だ」

赤馬「私の経験上こういう大会は巨悪が絡むものだ、だからこそ!」

カイト「もういい」

モクバ「ありがとうな、兄サマの願い叶えてくれて」

カイト「あいつには借りがある」

モクバ「…」

カイト「で?始めるのか」

赤馬「これよりエキシビションマッチを行う。私と九十九遊馬とで」

カイト「遊馬と?」

赤馬「ああ」

カイト「理由は」

赤馬「他人の実力を見極めるのが好きなんだ」

カイト「勝手にしろ」

赤馬「勝手にさせてもらう。申し訳ないが弟を」

零羅「オギャー」

モクバ「弟?何か女の子に見えるぞ」

赤馬「複雑な家庭環境」

モクバ「そ、そうか」

赤馬「では行ってくる」

モクバ「変わってるな、あいつ」

カイト「俺にも奴の性格が」

赤馬「…」

カイト「さっさと演説でもやって来い。好きなんだろ」

赤馬「だが陰口は好きではない」

カイト「行け」

赤馬「うむ」

遊矢「へえ遊馬も世界を?」

遊馬「ちょうど3年前にな!」

遊矢「先輩じゃん!」

遊馬「いやー」

黒咲「緊張感の無い奴らだ」

デニス「まあまあ大会だしさ」

ジャックS「遊矢!戦う前に馴れ合いとは、それでも貴様は」

ジャック「うるさいぞ」

ジャックS「何だと!?」

ジャック「俺と似た顔をしおって、また偽者か?誰の差し金だ!!」

柚子「うるさい人が二人…」

三沢「この感じだと俺が浮いている気がしてならない」

赤馬「七つの世界より集まったデュエリスト諸君並びにご来場の皆様そして…テレビの前の視聴者方!これより私と九十九遊馬のデュエルを行う!」

遊矢「そんなの聞いてないぞ!」

赤馬「どうだ九十九遊馬」

遊馬「いいぜ!」

遊矢「遊馬…零児は強い」 

赤馬「無論、君が負けても」

遊馬「勝つ!」

赤馬「では始めようか」

遊馬・赤馬「デュエル!!」

赤馬「これが私だ」

遊馬「シンクロと融合それにエクシーズ」

赤馬「残念だ」 

遊馬「は?何が」

赤馬「君は3年前に世界を救ったデュエリストらしい…期待したが話にならない」

遊馬「何だと!おっさん!」

赤馬「永続魔法『異業神の契約書』の効果を発動!自分フィールドにDDDモンスターがエクストラデッキから特殊召喚された時、1ターンに1度それぞれの効果を発動できる。怒濤王シーザーが召喚された事でエクシーズの効果を発動!自分フィールドまたは相手フィールドのカードを一枚除外する!希望皇ホープを除外!」

遊馬「!?」

赤馬「一つ忠告するが私はおっさんではない」

遊馬「こいつ…強い。カイト並だぜ」

赤馬「バトルだ」

遊馬「名前は何だ!」

赤馬「赤馬零児」

遊馬「赤馬零児…覚えたぜ!赤馬零児!!」4000→0

赤馬「だが土壇場勝負では強そうなタイプだ」

遊馬「強いな赤馬零児」

遊矢「あいつは俺達の世界じゃ別格だ。だから負けるのは無理がないさ」

ジャックS「それが選ばれたデュエリストか?敗北するなど言語道断だ」

遊矢「遊馬にも噛み付くなよ。今は真面目な話してるんだから邪魔しないでよ」

ジャックS「何だと!?」

黒咲「フッ、いつまでもキング気取りか」

ジャックS「何?」

黒咲「ただのジャック・アトラスの言葉など無価値だ。引っ込んでいろ」

ジャック「所詮、偽者の言葉だ」

黒咲「貴様も同じだろ。同じ顔で同じ背丈…見苦しい」

ジャック「貴様!」

ジャックS「もう1度言ってみろ!」

榊遊矢VS三沢大地

ジャック・アトラスVSジャック・アトラス

黒咲隼VSデニス・マックフィールド

九十九遊馬VS柊柚子

柚子「私は遊馬くんか」

デニス「苦手なんだよな黒咲…」

三沢「榊遊矢か…」

遊馬「…」

カイト「調子に乗りすぎたな」

遊馬「カイト」

カイト「…」

遊馬「どういう意味だよ」

カイト「あれから3年だ、お前は俺にデュエルを挑もうとしない」

遊馬「何が言いてえんだよ」

カイト「自惚れるな、お前は頂点ではない」

遊馬「は?」

カイト「お前は変わった。世界を救いWDCで優勝しアストラルにも勝った…多くの勝利とお前を崇める連中が居て九十九遊馬は九十九遊馬で無くなった」

遊馬「俺は何も変わってねえ!カイトだってそうじゃねえか!落ち込んでると思えば急に元気になって!いつも一人で背負い込んで!」

遊馬「昔と一緒だぜ!俺だって」

カイト「今のお前では負ける。確実にな」

遊馬「勝つ!」

カイト「黒咲隼…あいつはお前が苦手なタイプだ。そして得意なタイプかもな」

遊馬「あいつが?何で」

カイト「俺や凌牙と初めて会った時を思い出してみろ」

遊馬「…」

カイト「勝っても負けても、それが答えになる。取り戻してみろ九十九遊馬のかっとビングを、」

赤馬「では気を取り直してルールの説明を行おう…御馴染みアクションカードは公平性を保ち2枚までの使用を許可する」

遊矢「2枚か…これは厄介だぞ」

赤馬「では始めてくれ…遊矢!」

遊矢「ん?」

赤馬「今度は大会を成功させよう…もし成功しなければ私か君のどちらかが疫病神だ」

遊矢「まあ大丈夫だろ…さあ始めようか!」

三沢「榊遊矢…君はリンク召喚を知っているか」

遊矢「いや知らないけど」

三沢「名を名乗ろう!俺の名は三沢大地!六つのデッキを扱う男だ!!」

遊矢「六つ?」

三沢「そして六つのデッキは進化した。属性から召喚にな」

遊矢「そいつは楽しみだ…けど俺が勝つ」

三沢「随分な自信だな」

遊矢「あんたに負けたんじゃ俺は先へは進めない」

三沢「若さとは傲慢なもの強さとは傲慢なもの…ビッグマウスは恥をかくぞ」

遊矢「だから勝つ!」

万丈目「三沢!その生意気なガキは倒してやれ!!」

沢渡「遊矢!そんな薄幸そうなおっさんなんて捻ってやれ!」

万丈目「…」

沢渡「…」

万丈目「何だあのバカ面は」

沢渡「何だあのアホ面は」

遊矢・三沢「デュエル!!」

遊矢「先攻は俺だ!俺は魔法『ペンデュラム・コール』を発動!手札を1枚墓地へ送りデッキから魔術師ペンデュラムモンスターを2体をデッキから手札に加える。そして俺はスケール1の紫毒の魔術師とスケール8の虹彩の魔術師でペンデュラムスケールをセッティング!」

遊矢「ペンデュラム召喚!レベル4!黒牙の魔術師!レベル5!星読みの魔術師!そして俺は魔法『共振装置』を発動!自分フィールドの同じ種族・属性の2体を選択し発動する事ができる。そのモンスターのレベルはエンドフェイズ時まで同じもう1体と同じレベルになる!俺は星読みの魔術師のレベルを黒牙の魔術師と同じレベルに変更!」

遊矢「レベル4の星読みの魔術師と黒牙の魔術師でオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク4!星刻の魔術師!!」

遊矢「カードを1枚伏せてターンエンド!」

三沢「俺のターン!これが俺の光のエクシーズ!俺は星因士ベガを攻撃表示で召喚!星因士ベガの効果を発動!このモンスターが召喚または特殊召喚に成功した時、手札からベガ以外のテラナイトモンスターを特殊召喚する!星因士アルタイルを特殊召喚!そして魔法『天架ける星因士』を発動!俺はデッキから星因士デネブを特殊召喚!」

三沢「レベル4の星因士ベガと星因士アルタイルと星因士デネブでオーバーレイ!エクシーズ召喚!星輝士デルタロス!!」

三沢「星輝士デルタロスのオーバーレイ・ユニットを一つ使い、相手フィールドのカードを破壊する!」

遊矢「星刻の魔術師の効果を発動!自分フィールドのモンスターはまたはペンデュラムゾーンのカードが戦闘または効果で破壊される場合、代わりにデッキから魔法使い族モンスターを墓地へ送る!」

三沢「伏せカード…俺はカードを1枚伏せてターンエンド」

遊矢「俺のターン!白翼の魔術師を攻撃表示で召喚!そして罠発動!『強化蘇生』これにより墓地のレベル4以下のモンスターを特殊召喚しレベルを一つ上げ攻撃力と守備力を500ポイントアップ!俺は星刻の魔術師の効果で墓地に送った時読みの魔術師を特殊召喚!」

遊矢「レベル4の時読みの魔術師にレベル4の白翼の魔術師をチューニング!シンクロ召喚!レベル8!覚醒の魔導剣士!!このモンスターが魔術師ペンデュラムモンスターを素材にした場合、墓地の魔法カードを1枚手札に加える。俺はペンデュラム・コールで墓地へ送ったカードを手札に加える」

三沢「モンスターを次から次へか…」

遊矢「ターンエンド」

三沢「彼の気迫は何だというんだ…わからん。だが何かを企んでいる」

遊矢「…」

三沢「ここは様子見と行こう…デルタロスを守備表示にしターンエンド」

遊矢「俺のターン!かなり用心深いタイプだな。だが大胆さも必要だぞ三沢さん!ペンデュラム召喚!オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン!!魔法『ペンデュラム・フュージョン』を発動!俺は自分フィールドのオッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンとペンデュラムゾーンの紫毒の魔術師を融合!融合召喚!ルーンアイズ・ペンデュラム・ドラゴン!!」

三沢「!?」

万丈目「久しぶりに会ったと思えば用心深さと頭でっかちな所は何も変わらないな!だから俺が出てやると言ったんだ!!」

沢渡「はっ!お前が?お前なんて1ターンで終わってるぜ!」

万丈目「何だと!?誰だ貴様は!」

沢渡「スタンダードにこの人有りと言われた沢渡シンゴ様だ!よーく覚えとけ!」

三沢「うちの者がすまない。いくつになっても子供っぽいんだ」

遊矢「いや…うちの方こそ」

三沢「いい思い出になったよ遊矢くん」

遊矢「俺も生意気な事を…」

三沢「若いうちは大人に噛み付いた方がいい。それも経験だ…それに君は世界を救ったんだろ?」

遊矢「世界か…」

三沢「俺の友人にも世界を救った男が居てな」

遊矢「環境や人間関係が変わり俺は英雄扱いされている…けど実際は違うんだ。俺はザークとして世界を滅ぼしかけた…そして今の俺達の人生は全て父さんに取り憑いたグリーザが書き換えていただけなんだ…全ては奴の掌で踊らされていただけ」

遊矢「ユートはともかくユーゴとユーリと何て大した関わりもない。けど何なんだ?この胸騒ぎは」

遊矢「あいつらの姿が見えない…何かが起こっている気がする」

三沢「あそこに居る奴な、あれも君と同じ混合デッキの使い手なんだ」

万丈目「離せカイザー!天上院くんと結婚した件は永遠に許さんからな!」

カイザー「やめろ周りの人達が見ている」

沢渡「権現坂!」

権現坂「恥ずかしいからやめんか!」

三沢「ははは…彼は万丈目みたいだな。親近感が湧くよ」

遊矢「…」

三沢「遊矢くん?」

遊矢「え?」

三沢「彼は君の友人なのか?」

遊矢「沢渡は…」

三沢「うん」

遊矢「あいつは俺のライバルだ。それだけは断言できる!何も変わってないってね」

三沢「いいもんだなライバルって」

遊矢「まあ沢渡本人は俺を何て思ってるか分からないけどね」

ジャック「いつまで馴れ合っている!」

ジャックS「さっさと退け!」

遊矢「あ、ああ悪い」

ジャック「偽者め」

ジャックS「それは俺の台詞だ!」

三沢「迷宮兄弟以来の似た顔だ。いや二人は双子だからか…しかし彼らは」

クロウ「あのバカ!キングに返り咲いて調子に乗ってるぞ」

遊星「…」

クロウ「大体遊星とアキの式だってのに目立ちやがってよ。あの自意識過剰で身勝手なところは何も変わっちゃいねえ」

クロウ「普通ウェディングケーキから出現するか?そんで二次会な!余興か何か知らねえが店に火点けるんだぜ?後あいつ俺らの世界の出場者決めるってのに勝手に自分だ!何て言いやがってさ…昔からバカだと思ってたけどありゃ病気だ」

遊星「…俺はジャックのやる事は大体許している。今回の件も許す」

クロウ「いいのかよ?あいつは」

遊星「言ったところで理解する奴じゃないだろ」

クロウ「お、おう…(キレてんな。そりゃそうだよな…)」

遊星「だが一つ許せない事がある。ラリーの件だけは永遠に許さん」

クロウ「何処行くんだ」

遊星「ちょっとばかり恥をかかす」

クロウ「ま、痛い目見せてやってもいいんじゃね?効果はねえだろうけど」

クロウS「あのキング気取りのあんぽんたんはどうにか何ねえか?なあシンジ」

リン「居ないよ」

クロウS「何処行ったんだ?」

リン「面白い事をしてやるんだって」

クロウS「ロクな事じゃ…まあジャックのバカたれに喝を入れるんだろな。ちょっと楽しみかもしれねえ」

遊星「…」

シンジ「すっげえ髪だな。俺はシンジ・ウェーバーってんだ」

遊星「俺は不動遊星…俺達の世界じゃ五分刈りと同じぐらい有りがちな髪型なんだ」

シンジ「ふーん…この部屋に用事か?」

遊星「君もか?」

シンジ「ジャック!あいつに恥かかしてやろうと思ってな!」

遊星「奇遇だな。俺もだ」

シンジ「しっかし似てるなジャックとジャック」

遊星「おそらく俺の世界と君の世界は平行世界なんだろ」

シンジ「扁平足?」

遊星「…」コンコン

ガチャッ

赤馬「君達は」

遊星「こういう者だ」

赤馬「ほぉ…科学者」

カイト「不動遊星だ。こいつは優秀な科学者らしくてな」

シンジ「俺はこういう者だ」

赤馬「君は知っている」

カイト「それで何の用だ」

遊星「シンジ」

シンジ「学者先生は何がしたいよ?」

遊星「フィールドを爆破させたい」

シンジ「気に入った!それで行こうぜ」

赤馬「それは断る。今回こそは大会を…いや待て」

遊星「…」

赤馬「私は個人的にジャック・アトラスが嫌いだ」

シンジ「クソ生意気で説教ばっか垂れるからだろ?」

赤馬「そこまでの人生経験を彼は積んでないだろう。まるでたちの悪いクレーマーだ」

遊星「あいつは多少痛めつけないと何がダメで何がいいのか理解できないんだ…ジャックの知能はゴリラが高校受験を突破できる程しか無いと言われている」

シンジ「その癖頑丈なんだろ?」

遊星「だから平気だ。ジャックは青酸カリを一気飲みしても下痢をする程度で終わると専門家が言っている」

カイト「勝手にすればいい」

赤馬「アクションフィールド『爆破5秒前』を彼らのフィールドとして選ぼう」

シンジ「その効果は」

赤馬「デュエルを開始して5秒でドカン」

遊星「いい案だ」

シンジ「やってやろうぜ!」

カイト「いいのか」

赤馬「ああ」

カイト「目障りなら殺してやればいい」

遊星「そこまでする必要はない。それにジャックは殺せないぞ」

カイト「根拠は」

遊星「あいつの事は俺が1番理解している」

シンジ「よっしゃあ!少しは反省しろよジャック!!」

赤馬「…」

ピッ

デニス「いやー参ったね。爆発するなんて」

エドF「ここは客席だぞ?君は出場者の筈だが」

デニス「黒咲は…苦手なんだ」

素良「うんうん…わかる気がするよ。あいつ怖いし強いし」

デニス「でしょ?君も手酷くやられたそうだね」

素良「あの大会でエクシーズを煽ったら凄い剣幕で」

デニス「僕もだよ!シンクロ次元でエクシーズ次元に居た頃に瑠璃をナンパした件を話したら…ははは」

明日香F「男なら戦いなさい!」

デニス「無茶を言わないでよ明日香さん!」

素良「そうだよ。だったら明日香が行けばいいじゃない」

明日香F「ユーリなら行ってるわ」

エドF「それに君は中等部のナンバー2だぞ?ここで逃げたとあっちゃ」

黒咲「…」

エドF「…棄権すべきだ」

明日香F「何を言ってるの!?」

エドF「あの人を6人ばかり殺してる眼はなんだ?まともじゃない」

デニス「でしょ?逆立ちしても勝てる気がしない」

明日香F「ったく爆発するしデニスは逃げるし」

デニス「ごめんね黒咲!棄権するからさ」

黒咲「…後で殺す」

デニス「こ、殺すって言ったよ!言ったよね!?」

素良「さあ?」

デニス「言ってるよ…あいつの魔の手からは逃げられないんだ!」

遊矢「爆発するしデニスは逃げる…相変わらずだな」

遊馬「じゃあ次は俺だな」

遊矢「…」

遊馬「どうした?」

遊矢「やっぱり遊馬は本物だなって思ってさ」

遊馬「何で?」

遊矢「いや…零児と始めてデュエルした時、俺はビビった。けど遊馬は」

遊馬「そうか?俺も怖かったぜ」

遊矢「俺は何をすべきか理解できた気がする」

遊馬「は?」

遊矢「この4枚の魔術師は俺達の繋がりの証なんだ」

遊馬「繋がりか」

遊矢「あの3人は俺に黙って行動している…だから俺も!」

柚子「手助けしたい…そうよね?」

遊矢「確かに俺はユーゴと関わりは薄いしユーリは嫌いだ…けど俺達は兄弟みたいなものなんだ!」

遊馬「兄弟か…そりゃ行かねえとな!大丈夫だって俺からみんなには話しとくから」

遊矢「ありがとう遊馬」

遊馬「行って来いよ。俺も遊矢の立場なら行ってるぜ」

遊矢「…ああ!」

遊馬「生きて帰って来いよ。俺は遊矢ともデュエルしてえし」

遊矢「…遊馬にとって1番怖かったのって何?」

遊馬「1番怖いの?そりゃ…やっぱ高校受験だったかな!あれはDr.フェイカーやドン・サウザンドより強敵だったぜ!」

遊矢「ははは…だったら俺も生きて高校受験にチャレンジしなきゃな」

遊馬「おーい赤馬!見てるか」

赤馬「何やら嫌な予感がしてならないんだが」

カイト「…」

遊馬「遊矢が棄権するってよ!ちゃんと伝えたからな!」

赤馬「そう来ると思った。だから言わないこっちゃない」

カイト「半分はお前の責任だろ」

赤馬「やはりジャックの爆破か」

カイト「ああ」

赤馬「…だが多くのデュエリストに異なる召喚法を見せた。あれは見よ」

カイト「…」

赤馬「どうやら客同士意気投合し教えあってる者も居る。これは未来へ続くロードへの第一歩だ!」

カイト「本来はそこが目的だったからな」

赤馬「九十九遊馬と柊柚子のどちらかが黒咲と決勝でぶつかる」

カイト「…」

赤馬「上手く行かないという眼をしているな」

カイト「行かんだろ」

赤馬「行くんだ」

カイト「…」

赤馬「それにしても九十九遊馬は君が見込んだ男だけはある。だが遊矢も負けていないぞ」

カイト「あの二人は俺と引き分けた。誰かができる芸当ではない」

赤馬「君は自分に自信があるんだな」

カイト「天城カイトだからな」

赤馬「だが強すぎるのも罪だ。私も君も」

カイト「それを超えるのが俺とお前が見込んだ二人だ」

遊馬・柚子「デュエル!!」

柚子「私のターン!自分フィールドにモンスターが存在しない時、手札から幻奏の歌姫ソロを特殊召喚!そして幻奏の音女ソナタは自分フィールドに幻奏モンスターが存在する事で手札から特殊召喚!2体をリリースし幻奏の音姫プロディジー・モーツァルトをアドバンス召喚!」

サッ

サッ

遊馬「何だ急に動いて?」

柚子「これがアクションデュエルよ!」

遊馬「へえ…そういやアクションカードってのがあるんだよな」

柚子「あったわ!そして幻奏の音姫プロディジー・モーツァルトの効果を発動!手札から幻奏の音女アリアを特殊召喚!私はカードを1枚伏せてターンエンド!」

遊馬「俺のターン!ガガガマジシャンを攻撃表示で召喚!そしてレベルを4に変更!さらに魔法『ガガガウィンド』を発動!手札からガガガガールを特殊召喚!ガガガウィンドの効果で特殊召喚したガガガモンスターのレベルは4になる!」

遊馬「レベル4のガガガマジシャンとガガガガールでオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク4!ガガガガンマン!!」

遊馬「ガガガガンマンのオーバーレイ・ユニットを一つ使いこのターン、相手モンスターを攻撃するダメージステップ時、ガガガガンマンの攻撃力は1000アップ!バトルだ!ガガガガンマンで幻奏の音姫プロディジー・モーツァルトを攻撃!!」

柚子「幻奏の音女アリアの効果を発動!このモンスターがモンスターゾーンに存在する限り自分フィールドの幻奏モンスターは効果の対象にならず戦闘または効果では破壊されない!自爆よ!」

遊馬「道理でガガガガールが素材になったってのに攻撃力が0になってない訳だぜ…」4000→2900

遊馬「だが簡単には行かねえ!速攻魔法『ガガガバック』を発動!このターン破壊されたガガガモンスターを可能な限り守備表示で特殊召喚する!ガガガガンマンを守備表示で召喚!その後俺は召喚したモンスターの数だけ600のダメージを受ける」2900→2300

遊馬「カードを1枚伏せてターンエンド」

柚子「私のターン!バトル!幻奏の音姫プロディジー・モーツァルトで攻撃!」

遊馬「速攻魔法『ハーフ・シャット』を発動!このターン戦闘では破壊されずエンドフェイズ時まで攻撃力は半分になる」

柚子「ターンエンド」

遊馬「俺のターン!タスケナイトを攻撃表示で召喚!そして罠発動!『コピー・ナイト』戦士族モンスターの召喚に成功した時、その召喚されたモンスターと同名モンスターになる!レベル4のタスケナイト2体でオーバーレイ!エクシーズ召喚!ガガガザムライ!!」

柚子「これで一気に2体のモンスターが」

遊馬「このままじゃ勝てねえ…これだよ。やっぱり!」

柚子「え?」

遊馬「ずっと引っかかってた何か…思い出したぜ。やっとな」

小鳥「遊馬の目…変わった」

アリト「おお!本当だ!なあⅢ」

Ⅲ「うん!」

遊馬「俺はガガガガンマンとガガガザムライでオーバーレイ!」

赤馬「何だと!?エクシーズモンスター同士で」

カイト「あいつは俺が知る限り唯一無二のエクシーズ同士をオーバーレイさせる奴だ」

赤馬「何だと…そんな事が可能なのか!?」

カイト「遊馬と遊矢はエクシーズの常識を超えた…あの境地に辿り着ける奴など居ないだろう」

赤馬「君は彼が好きなんだな」

カイト「…」

遊馬「FNo.0未来皇ホープ!!」

カイト「そして、あれこそが遊馬そのものなのだろう…俺の勘が正しければ奴とアストラルは」

柚子「さすが本家本元のエクシーズ使い!」

遊馬「そうでもねえさ…やってやろうと思えば誰だってできるかもしれねえ!」

柚子「本当に?」

遊馬「それがかっとビングだぜ!」

柚子「な、何?かっとビングって!」

遊馬「チャレンジさ」

柚子「チャレンジ?」

遊馬「ああ!」

柚子「かっとビング…」

遊馬「俺は特別なんかじゃねえ…何処にでも居る普通のデュエリストだぜ!」

アストラル「!」

ユート「どうした?」

アストラル「いや…」

ユート「しかし鬱蒼としている…ここは異様だぞ」

アストラル「スタンダードの空気とは違う空気だ…ここはまるで」

ユーゴ「何でてめえも居るんだよ!」

ユーリ「君こそワープするなんて節操がない」

ユート「何故ここに」

ユーゴ「お、ユートじゃねえか!」

ユーリ「僕は知恵を絞ってね。これはたまたまさ」

ユーゴ「んだと!」

ユーリ「覇王の根源…気になるよね。ほら」

ユート「それは?」

ユーリ「プロフェッサーの資料さ、記憶が書き換わっても資料だけは残っていたようだね」

ユート「覇王獣伝記」

ユーリ「前の世界の住民が石斧を持っていた時代…このモンスターは生態系を狂わせていたそうだ」

ユート「人は彼らをザイゴークと呼んでいた…そして1人の勇敢な勇者がザイゴーグを封印した。その勇者こそ」

「グロロロロ…」

ユーゴ「な、何だ今の声」

「その勇者こそザークの先祖…でいいんだよな?」

ユート「何者だ」

「俺に名はねえ…だがマリクとでも名乗らせてもらうぜ」

アストラル「3人とも気をつけろ!この男は普通ではない!」

マリク「ククク…正真正銘の肉体!待ってたぜこの時を!!」

ユーゴ「てめえは何だ!俺らの敵か!?」

マリク「相手を見て物を言えよ…ザイゴーグ!感謝するぜ、俺を闇から再生させるなんてよぉ!」

ユーリ「はあ?何だこいつ」

マリク「てめえらを始末しろとよ。ま、その後に七つの世界をドン底に叩き込んでやるんだがな…」

ユート「…」

マリク「お前達はオマケだ。ウォーミングアップ代わりに蹴散らしてやるよ」

「グロロロ…」

マリク「あれからそんなに経ってやがるのか…先ずは遊戯そして俺を始末する。その前にこいつらだろ?ああ…わかってるぜ」

ユーゴ「さっきから何なんだこの声は」

マリク「封印が解けかけているんだとよ。全部お前達が派手にやったせい…だとさ」

ユーリ「要するに君は操り人形ってわけか」

マリク「ああ…それがどうした?俺は本物の肉体を手に入れた。そしてあの穴を見ろ」

ユート「…」

マリク「あれもお前達だ。彼処の世界から俺を復元させた…てめえらがやらなきゃ俺は闇の中で生き続けただろうぜ」

ユート「闇?」

マリク「俺は俺から誕生した闇の心…だが今は俺としての肉体と人格を得た。てめえらの親玉のお陰でな」

「グロロロ…」

マリク「ザークは強さを求めた。ザイゴーグはそれを後押しした…てめえを封印した奴の子孫が世界の破壊者に成り下がるなんて最高の気分だったぜ!ヒャハハハハハ」

遊矢「胸騒ぎが当たったな」

ユート「遊矢…君も良く場所が」

遊矢「俺達は繋がってる。何処に居ても分かるものさ」

マリク「さあ始めようぜ!今の俺の力で四人纏めて潰してやる!」

遊矢「先攻は俺だ!俺はスケール5のEM小判竜とスケール8の黒牙の魔術師でペンデュラムスケールをセッティング!ペンデュラム召喚!レベル7!オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン!!」

遊矢「ターンエンド!」

遊矢「俺達のフィールドと墓地は共有している。さあユート!」

ユート「俺のターン!俺は幻影騎士団ダスティローブを攻撃表示で召喚!そして幻影騎士団モンスターが存在する事で手札から幻影騎士団サイレントブーツを特殊召喚!レベル3の幻影騎士団ダスティローブと幻影騎士団サイレントブーツでオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク3!幻影騎士団ブレイクソード!!カードを3枚伏せてターンエンド!」

「マリクか…」

ユート「今度は誰だ」

「レッドアイズだ。奴は私達の世界では最悪のデュエリストだと言われていた。気をつけた方がいいぞ」

ユート「忠告をありがとう」

「私は覇王の事を知らないが一つ言える事がある。君達は想像を超える可能性を秘めていると!」

ユート「ああ!勿論さ」

ユーゴ「俺のターン!SR三つ目のダイスを攻撃表示で召喚!そして自分フィールドに風属性モンスターが存在する事で手札からSRタケトンボーグを特殊召喚!レベル3のSRタケトンボーグにレベル3の三つ目のダイスをチューニング!シンクロ召喚!レベル6!HSR魔剣ダーマ!!カードを2枚伏せてターンエンド!」

ユーリ「僕のターン!僕は手札の捕食植物フライ・ヘルと捕食植物モーレイ・ネペンテスを融合!融合召喚!捕食植物キメラフレシア!!カードを1枚伏せてターンエンド!」

アストラル「あれこそが覇王の力…そして私達の大昔の失敗が巡りに巡ってマリクという男を復活させてしまったか…」

マリク「俺のターン!俺はスケール0の覇王門零とスケール13の覇王門無限でペンデュラムスケールをセッティング!」

「ガハハハハ」

マリク「ペンデュラム召喚!覇王眷人マキュラ!そして2体目の覇王眷人マキュラ!」

マリク「零と無限か…知ってるぜ。俺の世界にも同じような裏宇宙の闇が居たからな…覇王眷人マキュラの効果を発動!自らのレベルを任意の数値に変更できる。俺は10を選択するぜ!レベル10の覇王眷人マキュラ2体でオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク10!覇王天空竜オシリス!!」

アストラル「なっ!」

マリク「俺の怨念が強くする…この俺を!覇王天空竜オシリスがエクシーズ召喚に成功した時、手札を5枚になるようにデッキからドロー!そして攻撃力は手札の枚数×1000アップ!覇王天空竜オシリスのオーバーレイ・ユニットを一つ使い相手フィールドのモンスターの攻撃力を2000ダウンさせる!俺が指定するのは幻影騎士団ブレイクソード!!」

ユート「…」

マリク「こいつの元となったモンスターは三幻神と呼ばれていた。だが今はどうだ?俺の忠実なる下僕!俺こそが神だ」

ユート「それは元となったモンスターを操るデュエリストとモンスターの絆があってこそ神と呼ばれるんだろ。お前は神とは呼べない」

マリク「クソ生意気な奴だ…てめえから始末してやる」

マリク「あ?」

ユート「俺はセットした速攻魔法『非常食』を発動しフィールドの他の1枚のカードを墓地へ送りライフを2000回復!そしてブレイクソードが破壊された時、墓地の幻影騎士団モンスター2体のレベルを一つ上げて特殊召喚!」6000→2000

マリク「命拾いしやがって、ターンエンド!」

遊矢「俺のターン!ユートのデッキに居るレッドアイズは言ってた。俺達には可能性があるって…そして俺達には俺達にはあってザークにはない可能性を既に握っている!俺はオッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンをリリースし手札からオッドアイズ・ランサー・ドラゴンを特殊召喚!カードを1枚伏せてターンエンド!」

ユート「俺のターン!俺はレベル4の幻影騎士団ダスティローブと幻影騎士団サイレントブーツでオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク4!ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン!!ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンのオーバーレイ・ユニットを二つ使い相手フィールドのモンスターの攻撃力を半分にしその数値分攻撃力をアップ!カードを1枚伏せてターンエンド」

ユーゴ「俺のターン!赤目のダイスを攻撃表示で召喚!レベル6の魔剣ダーマにレベル1の赤目のダイスをチューニング!シンクロ召喚!レベル7!クリアウィング・シンクロ・ドラゴン!!カードを1枚伏せてターンエンド!」

ユーリ「僕のターン!捕食植物サンデウ・キンジーを攻撃表示で召喚!サンデウ・キンジーの効果を発動!相手フィールドのモンスターに捕食カウンターを置き属性を闇に変える!偽りの神様には本来の姿に戻らなきゃね!そしてサンデウ・キンジーの効果で相手フィールドの覇王天空竜オシリスと自分フィールドの捕食植物サンデウ・キンジーを融合!融合召喚!スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン!!ターンエンド!」

マリク「攻撃はできねえってか?無理もねえな!覇王門の絶対的な効果があるんだからな…墓地の覇王眷人マキュラはフィールドにモンスターが存在しない場合、墓地から特殊召喚ができる。そして相手フィールドにシンクロモンスターが存在する場合、チューナーとして扱う!さらにレベルを5に変更!レベル5の覇王眷人マキュラにレベル5の覇王眷人マキュラをチューニング!シンクロ召喚!レベル10!覇王巨神兵オベリスク!!」

マリク「覇王巨神兵オベリスクがシンクロ召喚に成功した時、手札を2枚墓地へ送る事で相手フィールドのモンスターを全て破壊する!」

ユーゴ「クリアウィング・シンクロ・ドラゴンの効果を発動!このモンスター以外のレベル5以上のモンスターの効果が発動した場合、そのモンスターの効果を無効にし破壊する!これでフィールドはガラ空きだぜ!」

マリク「だが覇王眷人マキュラは特殊召喚できるぜ。ターンエンド」

遊矢「俺のターン!問題はあいつの強さより覇王門の効果…そしてザーク同様に本体をあぶり出す。あいつは近づいている」

アストラル「ああ…徐々に封印が破れている。間違いなく次の奴のターンに覚醒する!」

遊矢「ターンエンド!」

ユート「俺のターン…ターンエンド!」

ユーゴ「我慢の限界だぜ!こうなりゃ徹底的にやる!SR OMKガムを攻撃表示で召喚!レベル7のクリアウィング・シンクロ・ドラゴンにレベル1のSR OMKガムをチューニング!シンクロ召喚!レベル8!クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴン!!」

マリク「はっ!覇王モンスターは相手ターンでも特殊召喚が可能!俺は覇王眷人マキュラ2体を融合!融合召喚!覇王翼神竜ラー!!この召喚に融合のカードはいらねえ!」

遊矢「後出しの押収…沢渡も権現坂もこんな気分だったんだろな」

ユーゴ「ターンエンド!」

ユーリ「僕のターン!」

ゴゴゴゴゴゴゴゴ…

「グロロロ…」

アストラル「来ている…確実に覇王の力の根源が!」

ユーリ「覇王モンスターが墓地に2体…面倒な事になりそうだから魔法『融合回収』を発動!墓地の融合とモンスターを1枚手札に加える。そして魔法『融合』を発動!スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴンと捕食植物キメラフレシアを融合!融合召喚!グリーディ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン!!」

ユーリ「そして効果を発動!相手フィールドのモンスターの効果を無効にし攻撃力を0にする!これで君のモンスターと合わせて7300!バトルだ!!」

マリク「おいおい!覇王の器が覇王門の効果を知らねえわけじゃ」

遊矢「ここでEM小判竜の効果を発動!1ターンに1度、エクストラデッキから特殊召喚された自分フィールドのドラゴン族モンスターを対象に発動できる!そのモンスターと戦闘を行った相手モンスターはダメージ計算後に除外される!行けユーリ!!」

マリク「くっ…バカが!この瞬間、覇王門零の効果を発動!」

ユーゴ「クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴンの効果を発動!1ターンに1度、このモンスター以外の効果が発動した時に発動できる。その発動を無効にし破壊する!そしてターン終了時まで、その破壊したモンスターの攻撃力分アップする!」

マリク「!?」

ユート「そして覇王門は二枚一対のカード!零が破壊されれば無限も破壊される!ダメージを受けろ!」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…

アストラル「来るぞ、みんな!」

ドンッッ

「グロロロロロ!!!」

遊矢「こいつが覇王の根源…見た事のないモンスターだ!」

マリク「俺に力を貸せ!」

「ガハハハハハハ」

ユーゴ「合体しやがった…あの野郎!」

マリク「危うく成仏しかけたぜ…ライフはそれでも残ってるがな」16000→8700

マリク「それでも俺はてめえらを上回っている!俺は二度と闇にはならねえ…この力で全ての世界を地獄に変えてやるぜ!!」

ユート「速攻魔法『RUM-幻影騎士団ラウンチ』を発動!ランクアップ・エクシーズ・チェンジ!ランク5!ダーク・レクイエム・エクシーズ・ドラゴン!!」

マリク「わざわざ攻撃力を下げてまでランクアップだと?舐めてるのか」

ユート「ああ…俺は舐めている」

マリク「最初に見た時から俺の知ってる奴と同じ目つきをしてやがったな…ムカつくんだよ!てめえから先に始末してやるぜ!!俺自身でてめえを攻撃!」

ユート「…」

ユーゴ「あのボサボサ頭の色黒の攻撃力見ろよ!攻撃力12000だぞ!ユートのライフはじゃ」

ユーリ「誰がやっても一緒でしょ」

遊矢「ユート!」

ユート「罠発動!攻撃対象にされたモンスターの攻撃力はその相手モンスターと同じになる!」

マリク「な、何だと!」

ユート「モンスターと統合したデュエリストはどうなるんだ」

アストラル「わからないが…消滅するだろう。奴も覇王の根源も」

ユート「お前は前の世界の人々を消し飛ばした元凶だ…俺が!いや俺達が決着をつける!」

マリク「やめろ!攻撃を中止しろ!!」

ユート「1度動き出した攻撃は止まらない!」

マリク「ああああああああああああ…何て言うと思ったのか?」

ドォォォォォォォォ

ユーゴ「やったか!」

マリク「ククク…俺は破壊されねえ…俺は何度だって蘇る…何度だってなぁ!!」

遊矢「俺達の因縁は俺達が断ち切る!罠発動!『因果切断』手札を1枚墓地へ送り相手フィールド上に存在するモンスターを選択しゲームから…いや俺達の人生から除外する!」

マリク「じ、人生からの除外…闇の世界…!」

ユーリ「プッ」

マリク「俺は関係ねえだろ…俺はこいつやお前らと何も…待てよ!俺はまだ何もやり遂げてねえ…遊戯!てめえは俺が…俺が!!」

「グロロロロ…!?」

ユーゴ「でも片棒担いでるじゃねえか!」

ユーリ「たった10分の人生…堪能できたかい?」

ユート「さらば…覇王の根源よ」

遊矢「…」

遊馬・黒咲「デュエル!!」

黒咲「先攻は俺が貰うぞ!RR-ミミクリー・レイニアスを攻撃表示で召喚!そして自分フィールドにRRモンスターが存在する事でRR-ファジー・レイニアスを攻撃表示で召喚!レベル4のRR-ミミクリー・レイニアスとRR-ファジー・レイニアスでオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク4!RR-フォース・ストリンクス!!」

黒咲「そして魔法『RUM-レイド・フォース』を発動!ランクアップ・エクシーズ・チェンジ!ランク5!RR-ブレイズ・ファルコン!!」

黒咲「カードを1枚伏せてターンエンド」

遊馬「俺のターン!ゴブリンドバーグを攻撃表示で召喚!そしてゴブリンドバーグの効果を発動!俺は手札からガンバラナイトを特殊召喚!レベル4のゴブリンドバーグとガンバラナイトでオーバーレイ!エクシーズ召喚!No.39希望皇ホープ!!」

黒咲「…速攻魔法『エクシーズ・オーバーディレイ』相手フィールドに特殊召喚されたエクシーズモンスターのオーバーレイ・ユニットを全て取り除き、そのモンスターをエクストラデッキに戻し素材となったモンスターを可能な限り墓地から守備表示で特殊召喚する。そして特殊召喚されたモンスターのレベルは一つ下がる」

遊馬「俺のモンスターはホープだけじゃねえ!レベル3のゴブリンドバーグとガンバラナイトでオーバーレイ!エクシーズ召喚!弦魔人ムズムズリズム!!ムズムズリズムのオーバーレイ・ユニットを一つ使いムズムズリズムの攻撃力はエンドフェイズ時まで倍になる!」

黒咲「…」

遊馬「バトルだ!ムズムズリズムでRR-ブレイズ・ファルコンを攻撃!」

黒咲「速攻魔法『デス・ダブル・フォース』を発動!ランクアップ・エクシーズ・チェンジ!ランク10!RR-アルティメット・ファルコン!!」4000→2000

遊馬「RUM使いか…いや何でだ!?」

黒咲「知るか」

遊馬「まあ深く考えても仕方ねえか!カードを2枚伏せてターンエンド!」

黒咲「俺のターン!アルティメット・ファルコンはお互いのエンドフェイズ毎に相手フィールドのモンスターの攻撃力は1000下がる!そしてアルティメット・ファルコンのオーバーレイ・ユニットを一つ使い、このターン相手フィールドのモンスターの攻撃力は1000ダウンし相手はカードの効果が発動できない」

遊馬「カイトの言ってた黒咲隼…何か始めて会った時のシャークやカイトとダブるぜ」

黒咲「バトルだ!RR-アルティメット・ファルコンで攻撃!ファイナル・グロリアス・ブライト!!」

遊馬「うわあああああああああああああ」4000→500

黒咲「ターンエンド…そして相手フィールドにモンスターが存在しない場合、相手は1000のダメージを受ける」

遊馬「!」500→0

黒咲「フン」

遊馬「強えな。何て呼べばいい?」

黒咲「親しい奴は隼それ以外は黒咲だ」

遊馬「じゃあ俺も隼って呼ぶぜ!言っとくけど今度は負けねえからな?」

黒咲「次にやる時も俺が勝つ」

赤馬「優勝は君だ。おめでとう」

黒咲「…」

赤馬「途中で色々とあったが…相変わらずだと思わないか?」

黒咲「お前が腑抜けだからだろ。優勝者の願いを叶えるんだったな」

赤馬「ああ」

黒咲「第二回DDCを開催しろ」

赤馬「簡単に言うが莫大な費用が…そうですね海馬副社長」

カイト「重役会議だとかで帰ったぞ」

赤馬「フッ…ならば我が社独占提供で行う!ありがとう黒咲…次はやり遂げる」

遊馬「隼も出るのか」

黒咲「こんな事は1度でいい」

遊馬「じゃあ何で」

黒咲「お前の心に聞け」

遊馬「優しいんだな」

黒咲「…」

遊馬「あの穴が開いてる間に絶対に倒す!約束するぜ隼!」

赤馬「黒咲何処へ行く!まだ」

黒咲「後でトロフィーだろうと賞状だろうが俺の家にでも届けろ」

赤馬「君の自宅など知らんぞ」

黒咲「志島北斗の家に届けろ。後で取りに行く」

赤馬「…というわけだが」

カイト「閉めもお前がやれ」

赤馬「御来場の皆様…帰るまでが大会であり、くれぐれも怪我の無いように」

カイト「これで借りは返したぞ海馬」

数日後

ユート「レッドアイズ」

「…」

ユート「君に誘われて来たのはいいが吹雪さんは仕事中だと思うぞ」

「私達はデュエリストの可能性を引き出す事に特化していた。私たち一族はブルーアイズと違い非力な方だったからな」

ユート「それと何か関係あるのか」

「私はレッドアイズ一族のはみ出し者だ。吹雪の可能性を引き出すどころか傷つけすぎた…今も昔も」

ユート「そんな事を言ったら俺も同じだ。昔の俺と今の俺の人生を狂わせた二つの巨悪は消滅した…だが罪は消えない」

ユート「だから罪は忘れない。俺は一生かけて償うつもりだ」

「…」

カイト「何だジロジロ見て」

黒咲「似ているな。パラレルワールドという話は本当か」

カイト「そういう事にしろ。俺はお前を知っているがな」

ユート「カイトも隼も何で俺と」

黒咲「暇潰し」

カイト「俺は亮に呼ばれた。お前は」

ユート「吹雪さんに用事が」

カイザー「良く来てくれたなカイト」

カイト「ああ…女房の事で話だったな」

カイザー「目が覚めて以来、エドもプロの世界戻った」

カイト「オリジナルのジャックも爆発はしたが元気そうだった。クロウは知らんが…それで明日香に何があった」

カイザー「どうにも明日香の様子が変でな」

カイト「妊娠だろ。良くある事だ」

カイザー「ここ数ヶ月は何もやっちゃいない」

明日香「…」

カイト「カード恐怖症か」

カイザー「十代とユーリのデュエルを見てしばらく後だったな。いきなりカードへ恐怖を抱き始めた」

ユート「どういう事だ」

カイト「明日香以外は次元移動の際に入れ替わった。だがこいつはどの段階で」

黒咲「生理だろ。良くある事だ」

カイザー「違う」

カイト「カード…」

ユート「入れ替わりにより他のメンバーには新たな命を得て人生を送っている。たとえ記憶の改竄でもエクシーズ次元のカイトは俺の友人だ」

カイト「そんな事を今さら蒸し返すな。カード…カード化はどうだ?こいつはカードのされたか」

ユート「別世界から連れて来られ次元移動の際に入れ替わったのなら他のメンバーは違う。だが明日香さんは…まさか、この人は」

カイト「どうなんだユート」

ユート「された。明日香さんとクロウが…じゃあ」

カイト「明日香はカード化された時にオリジナルとレプリカが入れ替わった。知っての通りあの生命体の手によってな」

ユート「エクシーズ次元の人やカードにされた志島北斗らの記憶からは消え去った。だったら明日香さんにだって、そもそも記憶を有しているのは君だけだぞ」

カイト「深層心理に刻み込まれたのだろ。記憶は無いが本能があの時の事をな」

ユート「…」

カイザー「何処の誰が明日香を」

ユート「…それは言えません」

カイザー「言えない?何故だ…その言い方だと知っているのだな!」

ユート「あなたの気持ちはわかる。だが復讐は賛成できない」

カイザー「…」

ユート「あなたの眼は復讐の炎に燃えていた頃の二人の友人にそっくりだ!だから俺は…」

カイザー「…」

黒咲「おい」

カイザー「ん?」

バキッッ

カイザー「グッ!?」

ユート「隼!何をするんだ」

黒咲「喋るぐらいなら俺とデュエルをしろ」

ユート「せっかく丸く収まりかけたというのに」

黒咲「そんな事は知ったこっちゃない。やるのか?やらんのか?」

カイザー「…」

黒咲「腰抜けめ、そんな事だから女房の1人も守れんのだ」

カイザー「ああ…やろうデュエルを!」

黒咲「それでいい」

カイト「…あえて自らに復讐心を向けたか」

ユート「単純にデュエルがしたいだけなんだろう。隼は深くは考えない」

カイト「…」

ユート「隼を頼む。俺は吹雪さんにあって来る」

カイト「コーポレーションの場所を知っているのか」

ユート「知ってる。あんな目立つビルがあるんだから」

カイト「だろうな」

ユート「では」

黒咲・カイザー「デュエル!!」

カイト「…」

カイザー「俺から行かせてもらう。魔法『融合』を発動!手札のサイバー・ドラゴン2体を融合!融合召喚!サイバー・ツイン・ドラゴン!!」

カイザー「カードを1枚伏せてターンエンド」

黒咲「俺のターン!RR-スカル・イーグルを攻撃表示で召喚!そして魔法『RR-コール』を発動!デッキから2体目のRR-スカル・イーグルを特殊召喚!レベル3のRR-スカル・イーグル2体でオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク3!RR-デビル・イーグル!!」

黒咲「スカル・イーグルを素材にしたエクシーズモンスターの攻撃力は300ポイントアップする!2体で600!RR-デビル・イーグルの攻撃力は1600!RR-デビル・イーグルの効果を発動!オーバーレイ・ユニットを一つ使い相手フィールドの特殊召喚されたモンスター1体を対象に、そのモンスターの元々の攻撃力分のダメージを与える!」

カイザー「速攻魔法『融合解除』を発動!サイバー・ツイン・ドラゴンをエクストラデッキに戻し墓地より2体のサイバー・ドラゴンを特殊召喚!」

黒咲「フッ…カードを1枚伏せてターンエンド」

カイザー「俺のターン!カイト…サイバー流は新たな扉を開いたぞ。レベル5のサイバー・ドラゴン2体でオーバーレイ!エクシーズ召喚!サイバー・ドラゴン・ノヴァ!!」

カイザー「バトルだ!サイバー・ドラゴン・ノヴァでRR-デビル・イーグルを攻撃!!」

黒咲「罠発動!『RR-レディネス』このターン戦闘では破壊されない!」

カイザー「だがダメージは受けてもらうぞ」

黒咲「…」4000→3500

カイザー「ターンエンド」

黒咲「俺のターン!魔法『RUM-レイド・フォース』を発動!ランクアップ・エクシーズ・チェンジ!ランク4!RR-ライズ・ファルコン!!RR-ライズ・ファルコンの効果を発動!オーバーレイ・ユニットを一つ使い、相手フィールドに特殊召喚されたモンスターの攻撃力分アップする!バトルだ!!」

カイザー「サイバー・ドラゴン・ノヴァの効果を発動!手札のサイバー・ドラゴンを除外し、このカードの攻撃力はエンドフェイズ時まで2100ポイントアップする!」

黒咲「墓地のRR-レディネスの効果を発動!このカードを除外し俺がこのターン受けるダメージを0にする!そして速攻魔法『RUM-デス・ダブル・フォース』を発動!このターン破壊されたRRモンスターのランクが倍のRRエクシーズモンスターを重ねて特殊召喚する!ランクアップ・エクシーズ・チェンジ!ランク8!RR-サテライト・キャノン・ファルコン!!」

黒咲「…ターンエンド」

カイト「あいつはあの2枚以外にもRUMを複数枚所持している。エクシーズ次元にとってRUMは特別不思議ではない筈だが…それでも尚」

カイザー「俺のターン!」

黒咲「そういえば名を聞いていなかったな」

カイザー「丸藤亮」

黒咲「年齢は俺より上だがエクシーズ召喚ではルーキーのようだな」

カイザー「カイトに教わった…そして君に勝利し俺は更なる高みへと行く!」

黒咲「勝つのは俺だ。それだけは変えられぬ」

カイザー「魔法『リミッター解除』を発動!サイバー・ドラゴン・ノヴァの攻撃力は倍になる!」

黒咲「外せばお前のフィールドはガラ空きになるな」

カイザー「だが外さねば君も俺と同じ条件になる…バトルだ」

黒咲「まだエクシーズ使いとしては日が浅い!RR-サテライト・キャノン・ファルコンの効果を発動!相手フィールドの1体をモンスターを対象にそのモンスターの攻撃力は墓地のRRモンスターの数×800ポイントダウン!俺の墓地には4体のRRモンスターが存在する」

カイザー「!」

黒咲「1体目!RR-スカル・イーグル!!」

黒咲「2体目!RR-スカル・イーグル!!」

カイザー「はっ!」

黒咲「3体目!RR-デビル・イーグル!!」

カイザー「このモヤモヤした感じ…あの頃を思い出してしまう」

黒咲「4体目!RR-ライズ・ファルコン!!」

カイザー「そして…最後は」

黒咲「攻撃力は合計3200ダウン!サイバー・ドラゴン・ノヴァの攻撃力は1000!」

カイザー「五連打目は…あのモンスター!」

黒咲「返り討ちにしてくれる!!」

カイザー「くっ!」4000→2000

黒咲「…」

カイザー「…ターンエンド」

黒咲「俺のターン!」

カイザー「甘いな俺も…まだまだ修行が足りぬ」

黒咲「RR-サテライト・キャノン・ファルコンで丸藤亮にダイレクトアタック!!エターナル・アベンジ!!」

カイザー「この攻撃を…俺の魂に刻もう!」

黒咲「お前は長生きするぞ」

カイト「…」

カイザー「負けだな…完敗だ」

黒咲「当たり前だ」

カイザー「ふぅ…明日香は」

カイト「安心しろ。大丈夫…の筈だ」

黒咲「…」

カイザー「異なる召喚法を扱うのは難しいな」

黒咲「それが可能な奴らも居る。そしてお前同様にエクシーズと融合の二つの操る男を知っている」

カイザー「是非とも会ってみたいな。紹介してくれるか?」

黒咲「お前の方が強い。あれは話にならん」

カイザー「そうなのか」

黒咲「俺の中で見るだけで殴り飛ばしたくなる奴が二人居る。その内の一人だ」

カイザー「…君は凶暴だな」

黒咲「さてと思い出した事で殴りに行くか」

カイザー「いや待て」

黒咲「表が出れば紫雲院素良、裏が出ればデニス」ピンッ

カイザー「止めなくていいのか」

カイト「知らん」

黒咲「表だ」

カイザー「黒咲!」

黒咲「安心しろ。殺しはしない」

カイザー「そういう問題じゃないぞ!」

黒咲「俺に関わり俺に喧嘩を売った奴らが悪い。あいつらと関わってみろ、腹が立って仕方がないぞ」

ユート「君は誰を待っているんだ」

ユーゴ「海馬のおっさん」

ユート「あの人は宇宙に行ったんだぞ」

ユーゴ「俺なら気が変わって帰って来るぜ」

ユート「タイプが違うだろ。君とあの人とじゃ」

ユーゴ「あれからどうよ?調子は」

ユート「特にだが」

ユーゴ「じゃあ決着つけるか?もう大丈夫だと思うしよ」

ユート「いや何故だ」

ユーゴ「俺らがデュエルだからだろ?決まってるじゃねえか!」

ユート「まあ構わないか」

吹雪「やあユートくん!」

ユート「あ、吹雪さん」

「…」

吹雪「今日はどういう要件で」

ユート「彼が対話したいそうで」

吹雪「彼?レッドアイズかい?」

ユート「はい」

ユーゴ「ユート!」

ユート「あ、ああ!では吹雪さん」スッ

吹雪「うん」

「…」

吹雪「久しぶりだねレッドアイズ」

ユート・ユーゴ「デュエル!!」

ユート「俺から行くぞ!俺はカードを3枚伏せてターンエンド!」

ユーゴ「俺のターン!SRバンブー・ホースを攻撃表示で召喚!SRバンブー・ホースの効果を発動!このバンブー・ホースが召喚に成功した時、手札からレベル4以下のスピードロイドモンスターを特殊召喚できる!俺は手札からSR赤目のダイスを特殊召喚!」

ユーゴ「レベル4のSRバンブー・ホースにレベル1のSR赤目のダイスをチューニング!シンクロ召喚!レベル5!HSRチャンバライダー!!」

ユーゴ「HSRチャンバライダーは一度のバトルフェイズで二度の攻撃が可能!行くぜユート!」

ユート「罠発動!『奇策』手札からモンスターを1体墓地へ送り墓地へ送ったモンスターの攻撃力分相手モンスターの攻撃力はダウンする!俺が墓地へ送ったモンスターは幻影騎士団クラックヘルム!1500の攻撃力をダウンさせる!」

ユーゴ「だが二回の連続攻撃は通るぜ!」

ユート「…」4000→3000

ユート「罠発動!『痛恨の訴え』直接攻撃によってダメージを受けた時に発動できる。相手フィールドの守備力が1番高いモンスターを次の自分エンドフェイズ時まで得る!但し、そのモンスターは攻撃ができない。君のチャンバライダーを頂くぞ!」

ユーゴ「カードを1枚伏せてターンエンド!」

ユート「俺のターン!幻影騎士団フラジャイルアーマーを攻撃表示で召喚!罠発動!『コピー・ナイト』レベル4以下の戦士族モンスターが召喚に成功した時、このカードはレベル4の同名モンスターとして扱う!レベル4の幻影騎士団フラジャイルアーマー2体でオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク4!ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン!!」

ユート「ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンでダイレクトアタック!」

ユーゴ「相手モンスターの直接攻撃宣言時、手札のSRメンコートを特殊召喚!そして相手フィールドの表側表示モンスターを全て守備表示にする!」

ユート「カードを1枚伏せてターンエンド…そしてチャンバライダーは君の元へ戻る」

ユーゴ「俺のターン!魔法『スピードリバース』を発動!墓地のSR赤目のダイスを特殊召喚!赤目のダイスの効果を発動!赤目のダイス以外のモンスターのスピードロイドモンスターのレベルを1から6までの任意のレベルに変更できる!俺はSRメンコートのレベルを5に変更!レベル5となったSRメンコートにSR赤目のダイスをチューニング!シンクロ召喚!HSR魔剣ダーマ!!」

ユーゴ「HSR魔剣ダーマの効果を発動!墓地の機械族モンスターを除外し相手に500のダメージを与える!」

ユート「これはマズいな」3000→2500

ユーゴ「こりゃ俺の勝ちかもしれねえな!」

ユート「最後までやって見ないとわからないぞ…俺は俺達の中で1番強いからな」

ユーゴ「大きく出たな!俺だっつうの!」

ユート「いいや俺だ」

ユーゴ「俺に決まってんだろ!」

吹雪「ははは…元気だな二人とも」

ユーゴ「よーし!罠発動!『シンクロ・バリアー』自分フィールドのシンクロモンスターをリリースし次のターンのエンドフェイズ時まで俺が受けるダメージを0にする!俺はHSRチャンバライダーをリリース!そしてHSRチャンバライダーの効果を発動!このモンスターが墓地へ送られた場合、除外されているスピードロイドモンスターを手札に加える!俺は魔剣ダーマの効果で除外したSR赤目のダイスを手札に加える!カードを3枚伏せてターンエンド」

ユート「俺のターン…カードを1枚伏せてターンエンド」

ユーゴ「攻撃しねえのか…俺のターン!俺はHSR魔剣ダーマを守備表示から攻撃表示に変更しSRバンブー・ホースの効果を発動!墓地のSRバンブー・ホースを除外しデッキから風属性機械族モンスターを墓地へ送る!」

ユート「俺のターン…来た!ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンのオーバーレイ・ユニットを二つ使い相手モンスターの攻撃力を半分にし、その数値分攻撃力をアップ!バトル!ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンでHSR魔剣ダーマを攻撃!」

ユーゴ「罠発動!『ダイスロール・バトル』俺は墓地へ送ったSRパッシングライダーと手札のSRドミノバタフライを除外しその合計となるシンクロモンスターをエクストラデッキから特殊召喚する!除外した2体の合計は7!俺はエクストラデッキからレベル7のクリアウィング・シンクロ・ドラゴンを特殊召喚!」

ユーゴ「そして墓地のダイスロール・バトルを除外し攻撃対象を変更する!魔剣ダーマからクリアウィング・シンクロ・ドラゴンへ変更!」

ユート「だが俺のモンスターの攻撃力は3600…まだ勝っている!」

ユーゴ「そいつはどうかな!罠発動!『パワー・フレーム』自分フィールドのモンスターがそのモンスターより攻撃力の高いモンスターの攻撃対象になった時に発動できる!攻撃を無効にし、このカードを装備!そして装備モンスターの攻撃力はその時のモンスターと自分フィールドのモンスターの攻撃力の差だけアップする!これでクリアウィングの攻撃力は900ポイントアップ!攻撃力3400!」

ユート「カードを1枚伏せてターンエンド」

ユーゴ「俺の…ターン!魔剣ダーマを守備表示にしカードを1枚伏せてターンエンド」

ユート「俺のターン!バトルだ!ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンでクリアウィング・シンクロ・ドラゴンを攻撃!」

ユーゴ「罠発動!『シンクロ・ストライク』自分フィールドのシンクロモンスター1体を対象にそのモンスターの素材となったシンクロモンスター×500ポイント攻撃力をアップする!攻撃力4400!いい加減に終わらせようぜ!」

ユート「それは同感だな。罠発動!『魂の一撃』自分のライフが4000より下回り、相手モンスターとの戦闘を行う攻撃宣言時にライフを半分払い発動する事ができる!自分フィールドのモンスター1体選択し、そのモンスターは相手エンドフェイズ時まで4000より下回っている数値分アップする!」3000→1500

ユート「ダーク・リベリオンの攻撃力は+2500!よって5900!!」

ユーゴ「俺にはセットしてあるカードが残っているぜ!罠発動!『くず鉄のかかし』1ターンに1度相手モンスターの攻撃を無効にする!その後このカードをセット!」

ユート「そう来ると思った!俺は手札から速攻魔法『ダブル・アップ・チャンス』を発動!モンスターの攻撃が無効になった時、そのモンスター1体を対象に発動する事ができる!対象となったモンスターは2度目の攻撃が可能となり…その攻撃力は倍になる!」

ユーゴ「5900+5900は…えーっと」

ユート「11800!」

ユーゴ「マジかよ!?」

ユート「反逆のライトニング・ディスオベイ!!」

ユーゴ「うわあああああああああああ」4000→0

ユート「…今度は俺の勝ちだ」

吹雪「ユートくんが勝った」

ユート「今日は俺の勝ちだな」

吹雪「いいねデュエル…そう思わないかい?」

「お前は私を恨んでいないのか」

吹雪「どうして」

「私はダークネスとなったお前に力を与え、そして今もまたお前の肉体を蝕んでいた…そんな私を」

吹雪「いいや、それは違うな。確かにダークネスに取り憑かれた時は最悪な気分だったよ」

「…」

吹雪「けど君と会えた。それだけで十分じゃないか?」

「そんな事だけで」

吹雪「ああ…少しの希望さえあれば嫌な事なんて忘れられるんじゃないか?僕は、そう思うよレッドアイズ」

「吹雪…私は」

吹雪「…」

「またお前と共に歩みたい。私はまだお前の可能性を引き出せていないからな…だが吹雪の肉体は」

吹雪「鍛えるよ。その日が来るまでね…そういう事でユートくん」

ユート「何だ!?俺の身体が消えて行くぞ!」

ユーゴ「何で!?」

ユート「知らん!近場に居るのは君か…君だけは嫌だ」

ユーゴ「まさか俺に取り憑くってのか!?そりゃねえよ!」

ユート「しかし何で俺は…」

ユーゴ「脱臼と一緒じゃね?癖になってんだよ」

ユート「緊急避難だ…君よりも遊矢の方がいい!」

ユーゴ「そういう言い方はねえだろ!まあいいやクリアウィング!やべえ…四つの世界じゃねえからワープできねえんだったか!?おい!乗れユート!穴の中に飛ぶぞ」

ユート「ああ!それでは吹雪さん…レッドアイズ…君には世話になったな」

「くれぐれも成仏しないようにな我が友人よ」

翌日

遊馬「お前もジャンプ力上がったな」

小鳥「伊達に小鳥って名前じゃないもん」

遊馬「じゃあ飛べよ」

小鳥「飛べるわけないじゃない」

アレン「ん?」

サヤカ「あっ…あの人だ!隼とデュエルしてた!」

遊馬「いよいよ有名人だな俺も」

小鳥「ったく調子に乗って」

アレン「ツクネユウヤ!」

遊馬「ツクネじゃねえ!九十九!九十九遊馬!遊ぶに馬って書いて遊馬!」

小鳥「そんなに紛らわしい名前かな?アンナも同じ間違いしてたし」

アレン「俺は神月アレン!よろしくな」

小鳥「こ、神月…だからなのかな」

アレン「なあなあ!あの人は遊馬の彼女か?」

遊馬「小鳥が?んなわけねえだろ!なあ小鳥」

小鳥「フン」

遊馬「何で怒ってんだ?」

アレン「何でだ?」

サヤカ「多分…ううん別に」

アレン「どうしたんだ?あ、ユートの事が心配なんだろ」

遊馬「ユートがどうしたんだ?」

アレン「それがよ」

遊馬「そうか遊矢に取り憑いて」

アレン「何か二度目なんだってよ」

遊馬「遊矢に取り憑いて…ユートラルってか」

小鳥「真面目にやりなさいよ!友達なんだから」

遊馬「あいつは大丈夫だぜ」

小鳥「遊馬と違って繊細そうだけど」

遊馬「あいつは俺と同じだぜ。どっちかって言うと図太いかもな」

小鳥「もぉ…」

遊馬「そういや隼だ!あいつ居るのか?」

サヤカ「留置所に居るんだよね?」

アレン「何か職質されて警官3人相手に派手やったとか」

瑠璃「…」

小鳥「その子は?」

サヤカ「隼の妹で」

アレン「ユートの彼女」

小鳥「か、彼女!?だってあの子って中学2年生なんじゃないの?」

瑠璃「黒咲瑠璃です。始めまして」

小鳥「う、うん…本当に彼女なの?」

遊馬「そんなの気になるのか?」

小鳥「だって中学2年生って…私達なんて」

遊馬「修学旅行行ったよな。シャークなんて成績いい癖に内申悪くてさ…俺は中2の時に中3にはなりたくねえって思ったぜ」

小鳥「そうじゃないわよ。元気ないね…無理もないか、お兄さんは留置所で恋人は遊矢って子に取り憑いて」

瑠璃「…」

遊馬「ほら瑠璃見ろよ!逆立ちしながら足でお手玉だぜ!」

アレン「すっげえだろ!お手玉っつうか、お足玉じゃね?」

サヤカ「何でアレンと同じ事が」

小鳥「ごめんね調子乗りで」

サヤカ「アレンも同じぐらい調子乗りで、唯一の違いはデュエルぐらいかな?あの大会見て強い人って思ったもの」

小鳥「ううん!遊馬だって昔は初心者丸出しだったよ?ルールも全然覚えなかったしね。それも3年前まで」

サヤカ「3年前!?つい最近じゃ」

小鳥「うん!色々あってね」

サヤカ「色々か…アレンも強くなれるかな?」

瑠璃「…」

アレン「ダメだ」

遊馬「何か手はねえかな」

アレン「デュエルしようぜ」

遊馬「俺と?」

アレン「ああ!いいだろ遊馬」

遊馬「…おう!」

アレン「そんじゃ早速」

遊馬「どんなデッキ使うんだ?」

アレン「俺は」

遊馬「列車とか」

アレン「正解!エスパーかよ遊馬!」

遊馬「やっぱか」

アレン「始めるか!」

遊馬・アレン「デュエル!!」

遊馬「アチャチャアーチャーを攻撃表示で召喚!アチャチャアーチャーの効果を発動!アチャチャアーチャーが召喚または反転召喚に成功した時、相手に500ポイントのダメージを与える!」

アレン「あちち!」4000→3500

遊馬「そして相手に効果ダメージを与えた時、手札のアチャチャチャンバラーを特殊召喚!さらに400のダメージを与える!」

アレン「またかよ!」3500→3100

遊馬「レベル3のアチャチャアーチャーとアチャチャチャンバラーでオーバーレイ!エクシーズ召喚!弦魔人ムズムズリズムを守備表示で召喚!!」

遊馬「カードを2枚伏せてターンエンド!」

アレン「俺のターン!自分フィールドにモンスターが存在しない場合、爆走特急ロケット・アローは特殊召喚する事ができる!そして深夜急行騎士ナイト・エクスプレス・ナイトをリリース無しで通常召喚!この方法で召喚した深夜急行騎士ナイト・エクスプレス・ナイトの攻撃力は0になる」

アレン「レベル10の爆走特急ロケット・アローと深夜急行騎士ナイト・エクスプレス・ナイトでオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク10!超弩級砲塔列車グスタフ・マックス!!グスタフ・マックスのオーバーレイ・ユニットを一つ使い相手ライフに2000のダメージを与える!さっきの御返しだぜ!!」

遊馬「うおっ!?」4000→2000

アレン「どうだ!」

遊馬「へへへ!やるじゃねえか!」

アレン「バトルだ!超弩級砲塔列車グスタフ・マックスで弦魔人ムズムズリズムを攻撃!」

遊馬「罠発動!『聖なる鎧-ミラーメイル』自分フィールドに存在するモンスターが攻撃対象になった時に発動する事ができる。攻撃対象モンスターは、その相手モンスターと同じになる!」

遊馬「さらに罠発動!『ガムシャラ』俺は弦魔人ムズムズリズムの表示形式を攻撃表示に変更!」

アレン「相打ち狙いか!?」

遊馬「いいや違うぜ!ガムシャラは戦闘によって相手モンスターを墓地へ送った場合、そのモンスターの元々の攻撃力分のダメージを与える!」

アレン「マジか…!」3100→100

遊馬「ああ!」

アレン「やっぱ強えな…俺の負けだぜ遊馬」

遊馬「まだ100残ってるじゃねえか」

アレン「けどなぁ…手の内がねえって言うか」

遊馬「諦めるなよアレン!かっとビングだ!!」

アレン「何だそりゃ?」

遊馬「チャレンジ精神!挑戦する気持ちさ」

アレン「挑戦する気持ち?」

遊馬「ああ!たとえライフが100でも諦めねえ限り逆転はできるんだぜ?」

アレン「けど遊馬は準優勝者だろ?だから」

遊馬「俺なんてまだまだ!アレンも俺も何も変わらねえよ」

アレン「…」

遊馬「だから諦めちゃダメさ…俺もユートとデュエルして負けちまったからな」

アレン「ユートが勝ったのか!?」

小鳥「うん!そんな偉い人じゃないものね遊馬って」

アレン「そうか…だったら俺も勝たねえとな!俺だって超えてえ奴が居るんだ!カイトも隼もユートも!いつか絶対…俺が追い越してやる!」

遊馬「カイト?そうか…アレンを見て何か思ったんだ。こいつは昔の俺だって」

遊馬「カイトをシャークを追ってた…そして今も追ってる俺だって!超えてえ奴が居るぜ!」

アレン「俺はカードを1枚伏せてターンエンド!かっとビング!やってやろうじゃねえか!!」

遊馬「ああ!俺のターン!」

瑠璃「かっとビング…」

小鳥「諦めちゃダメよ?ユートは…言わなくてもわかるか、恋人だもんね!」

サヤカ「噂をすれば遊矢達だわ!」

遊矢「瑠璃って怒るとお怖いのか?黒咲の妹って…ヤバくないか?」

ユート「君の責任じゃない。悪いのはユーゴなんだから」

遊矢「まあ…」

アレン「今度の大会は俺も本戦まで出るぜ…だから遊馬!お前も出て俺と大観衆の前でデュエルしようぜ!」

遊馬「男と男の約束だな!俺はクレーンクレーンを攻撃表示で召喚!」

シンジ「お邪魔…うわっ!デカいブラジャーだな?博士のか」

遊星「俺だったら大問題だぞ。嫁のだ」

シンジ「へえ…デカいな」

遊星「だがデカけりゃいいという物ではない」

シンジ「けど本音は?」

遊星「デカい事に越したことはない」

シンジ「家もデカいな…子供何人だ?」

遊星「新婚だ」

シンジ「やべえな…デカすぎじゃね?」

遊星「アキも昔からデカかったが今は更に」

シンジ「家だよ!」

遊星「あ、家か」

シンジ「博士って職業ってお堅いと思ったら結構、柔軟なんだな」

遊星「俺が硬いのは髪ぐらいさ」

シンジ「ナニの方は」

遊星「無論、元気だ」

シンジ「さっすが!」

遊星「それで俺の家に来てどうしたんだ」

シンジ「暇で暇でよ…それに博士の故郷は俺の故郷に似てるからさ…博士もデュエルするのか?」

遊星「最近は忙しくてできない…だが再びデュエルをしたい相手が見つかったんだ」

シンジ「誰だよ博士のやりたい相手って?嫁か?」

遊星「それは夜間だな」

シンジ「ははは!博士最高だぜ!ちゃんと返してくれるもんな!」

遊星「子供の頃は返し技の遊ちゃんと親しまれていたんだ」

シンジ「へえ…ユーゴか」

遊星「ああ」

シンジ「あいつと俺らは魂の兄弟っていうか絆?それでガッチリ繋がっててな」

遊星「…」

シンジ「俺らは孤児だ。本当の親だって知らねえ…デッキも拾ったカードで構成してた」

遊星「俺と一緒だな」

シンジ「じゃあ博士も!?」

遊星「俺も孤児だった。そして劣悪な環境で育っていた…だが俺にも魂の兄弟と理解者が居た」

シンジ「一緒なんだな博士」

遊星「シンジはどういうデッキを」

シンジ「B・F…今はねえけど」

遊星「無いのか?どうして」

シンジ「シティ…俺らの故郷な。あそこも遊矢のお陰で徐々に変わった。けど貧乏なのは大勢居る…B・Fは俺の育ったハウスに置いてきた。あそこに居る子供が俺のデッキを通してデュエルって何なのか知ってほしくてさ」

遊星「…」

シンジ「俺は学もねえし人望もねえ…すぐにカッとしちまってよ。そんなバカな俺な俺ができる事なんて、それしか思いつかねえんだわ」

遊星「その一歩一歩が大事なんだ。これを使いこなして見るか?」

シンジ「何だこりゃ?ライトニング・ウォリアーにスカー・ウォリアー、セブン・ソード・ウォリアー…」

遊星「俺もカードを拾いデッキを作った。そのデッキは俺がハウス時代に多用していた…お前と同じくハウスに置いて多くの子供達が練習用に使ってたがな」

シンジ「そんな大事なの…いいのかよ博士」

遊星「ユーゴやシンジのような情熱を持つ若者が俺を滾らせてくれた。俺は君達に出会えた事を誇りに思う」

シンジ「約束するぜ博士…こいつで俺は大会に出て優勝してやる!」

遊星「期待しているぞシンジ・ウェーバー!」

シンジ「おうよ!」

十代「おーい!大丈夫か?」

デニス「まるで猿だ…けど諦めちゃダメだ!黒咲への恐怖心が消えない限り僕は!」

十代「だらしねえなぁ」

デニス「僕はエンタメデュエリスト…そしてアカデミア中等部のナンバー2だ!」

ガッ

デニス「こんな崖の一つや二つ!」

十代「やるじゃねえか」

デニス「ま、僕って天才だから、て言うか融合次元って他の世界よりも上の存在だしね」

十代「お前もユーリもあれだな」

デニス「アカデミア必修科目の全力で煽る…これなのか?これが黒咲を怒らせるのか」

デニス「瑠璃をナンパした事よりも僕らの煽りが黒咲を」

十代「なあ!何で俺に着いて来てんだ?」

デニス「ユーリが認めた男だなんて僕も会いたいですし…それに強くなりたい!」

十代「いい心がけだぜ!じゃあ俺も大会に出ようかな。何か聞いてねえ?」

デニス「何でも今度は16人で七つの世界で優秀な成績を残したデュエリストを選抜するとか」

十代「やっぱデュエルか?」

デニス「いえ赤馬社長の考えた予選らしいです。何かデュエル以外でキツい事をするんだとか」

十代「ふーん…」

デニス「言っときますけど時代遅れのロートルには負けませんよ」

十代「俺か?」

デニス「当然でしょ?楽勝も楽勝」

十代「落としてやろうか」

デニス「すみません」

赤馬「はっ!はっ!はっ!」

柚子「それで瑠璃は何て?」

遊矢「許すって」

柚子「いい子ね瑠璃」

遊矢「俺の中では柚子が1番だけどな!」

ユート「…」

赤馬「祈祷中にイチャイチャするのはやめてくれないか」

遊矢「祈祷って何を」

赤馬「大きな大会になると何故かゴタゴタに巻き込まれる…そこで私は考えた」

柚子「何を?」

赤馬「3度だ!3度とも君達が出場していると」

柚子「私達以外にも黒咲だって!」

赤馬「彼に祈祷すれば何をされるか分かったものじゃない」

遊矢「殴られるだろうな」

赤馬「彼は筋金入りだ。あの記憶が改竄されても本能が紫雲院素良やデニスを毛嫌いし殴り飛ばしている」

遊矢「俺が黒咲の立場なら殴るよ」

ユート「ああ」

柚子「素良は可哀想な子なのよ。善悪の判断ができないっていうか…」

赤馬「彼は融合次元でも大柄な態度を取りユーリに殴られては蹴られたりを繰り返しているらしい」

柚子「根性だけは凄いよね素良」

遊矢「何されたって黒咲とユーリをバカにして捕まって殴られてるもんな…構ってほしいんだろう。まだ子供だし」

ユート「祈祷の影響で俺が透けている気がするが…赤馬零児!何をしている!?」

赤馬「君に塩を撒いたらどうなるかと思って、感想を聞きたい」

ユート「熱くて精神的にやられてしまう」

赤馬「生きてる証拠じゃないか」

金曜日

あのままだと8Pになるんかな?AVの名に恥じない作品ですわ

当日

赤馬「どうだ」

カイト「その白装束は何だ」

赤馬「もし中断や乱入が発生すれば私は腹を切る」

カイト「そうか」

赤馬「介錯は頼む」

カイト「何故だ」

赤馬「もう友人みたいなもんだろ。違うかカイト」

カイト「…」

赤馬「私は君が欲しい。是非とも我が社に」

カイト「断る」

赤馬「フッ…さてと」

カイト「既に手は回した」

赤馬「何だと」

カイト「どうせエキシビションだろ」

赤馬「何故わかった」

カイト「お前は目立つのが好きなタイプだ…そして今回の人選は何を考えている」

赤馬「君は察しがいいな」

カイト「段々とお前が理解できてきた」

赤馬「では我が社に」

カイト「断る」

赤馬「狙った獲物は逃がさない」

カイト「…」

ジャック「俺こそが真のキング!ジャック・アトラスだ!!」

カイザー「カイトの頼みだと思えば…まあ仕方が無いか」

ジャック「丸藤亮か」

カイザー「うむ」

ジャック「相手にとって不足はないようだ」

カイザー「楽しんでデュエルしよう」

ジャック「同感だ…だが勝つのは俺だ」

カイザー・ジャック「デュエル!!」

ジャック「カードを2枚伏せてターンエンド」

カイザー「キングと言う割りには随分と消極的なデュエルだ…ドロー!手札の3体のサイバー・ドラゴンを融合!融合召喚!サイバー・エンド・ドラゴン!!」

ジャック「罠発動!『チェンジ・デスティニー』相手モンスターの攻撃宣言時に発動する事ができる。その攻撃を無効にし、そのモンスターを守備表示に変更!そしてそのモンスターはフィールドに表側表示で存在する限り表示形式の変更は不可能となる!」

ジャック「そして相手はチェンジ・デスティニーの効果で二つの効果を選べる!さあ選んでみよ」

カイザー「無効にしたモンスターの攻撃力の半分を相手ライフに回復させる効果と俺自身が半分のダメージを受ける効果…俺は俺自身に半分のダメージを与える!」4000→2000

ジャック「相手にライフをくれてやるなら自らダメージを受けるか!気に入ったぞ丸藤亮!」

カイザー「カードを1枚伏せてターンエンド!」

ジャック「俺のターン!相手フィールドにモンスターが存在し自分フィールドにモンスターが存在しない場合、手札のバイス・ドラゴンは特殊召喚する事ができる!そしてフレア・リゾネーターを攻撃表示で召喚!レベル5のバイス・ドラゴンにレベル3のフレア・リゾネーターをチューニング!シンクロ召喚!レッド・デーモンズ・ドラゴン!!」

ジャック「フレア・リゾネーターが素材となった場合そのシンクロモンスターの攻撃力は300ポイントアップする!バトルだ!!」

カイザー「速攻魔法『融合解除』を発動!サイバー・エンド・ドラゴンをエクストラデッキに戻し墓地からサイバー・ドラゴン3体を特殊召喚!」

ジャック「その程度のモンスターでは俺の進撃は止められんぞ!」

カイザー「罠発動!『ワンダー・エクシーズ』自分フィールドのモンスターを素材にしてエクシーズモンスターを特殊召喚する!俺はレベル5の2体のサイバー・ドラゴンでオーバーレイ!エクシーズ召喚!サイバー・ドラゴン・ノヴァ!!」

カイザー「サイバー・ドラゴン・ノヴァの効果を発動!自分フィールドまたは手札のサイバー・ドラゴンを除外し攻撃力を2100アップする!」

ジャック「どうやらサイバー・ドラゴンとやらが貴様の魂のようだな…面白い!」

カイザー「ああ!彼らこそが俺の魂だ!!」

明日香「亮…」

万丈目「このバカガキ!」

沢渡「うるせえぞアホのおっさん!」

遊矢「やめろよ沢渡!幾らダメっぽい人でも大人なんだぞ」

シャーク「チッ!カイトの道楽にも付き合ってらんねえよ」

璃緒「いいじゃないの別に」

瑠璃「本当はアレンが出る筈だったのよ?それを赤馬社長が」

柚子「変わり者だからね。あの人」

瑠璃「うちの兄さんには負けるけどね」

リン「うちはシンジよ?」

柚子「慣れた?あの人達との暮らしも」

リン「うん…かなりいい人だからね。ユーゴ以上に喧嘩っ早いコンビだけど」

瑠璃「それよりもあれも居るんだ」

リン「あいつだけ成仏すれば良かったのに」

柚子「こっち見てるわ。無視しましょ」

ユーリ「…」

ユーゴ「姉ちゃんも出るのか?どういう人選だよ」

龍可「そんなの知らないわよ。何か赤馬って人が」

ユーゴ「ふーん…しっかしオリジナルの明日香と並んだらチョモランマと平野だな。ドンマイ姉ちゃん…やっべえな中坊や高校生にも負けてるぞ?悲しくならねえのか」

龍可「またその話…いい加減にしてよ」

ムクロ「おいおいライディングデュエルねえのかよ!何てこった」

ユーゴ「あれは誰だ」

龍可「プロデュエリストの炎城ムクロよ。ミスターライディングデュエルって異名を持っててね。ライディングデュエルの腕だけなら遊星やクロウより上って話だけど」

ユーゴ「面白え…あいつとデュエルしたいぜ!」

赤馬「楽しんでもらえたか…これより第二回DDCを始める!」

アレン「ふざけるんじゃねえ!」

シンジ「俺は予選を勝ち抜いたんだぞ!」

デニス「このブラック企業!」

赤馬「私がルールだ。文句があるのなら」

カイト「やめろ」

赤馬「では…これが対戦カードだ!」

九十九遊馬VS権現坂昇

万丈目準VS柊柚子

神代璃緒VS黒咲瑠璃

龍可VSリン

天上院明日香VSセレナ

沢渡シンゴVSユーリ

炎城ムクロVSユーゴ

神代凌牙VS榊遊矢

赤馬「そして万が一大会が中断した場合、この赤馬零児!腹を切る覚悟だ!!」

「ウオオオオオオオオオオオオオオオオオ」

「切腹!切腹!」

「切腹!切腹!」

「切腹!切腹!」

カイト「嫌われ者か」

赤馬「いや私は人気者だ。父親に比べればな」

カイト「やはりお前は長生きするタイプだ」

遊馬「よろしくなおっちゃん!」

権現坂「こう見えても俺は中学生だぞ」

遊馬「中学生!?」

権現坂「生徒手帳だ」

遊馬「へえ…本当に中学生だ」

権現坂「では始め…」

ブオオオオオオオオオオオオオオ

遊馬「な、何だ!?」

ジャックS「どうやら間に合ったようだな」

権現坂「ジャック!何だその格好は!?」

ジャックS「仕事帰りだ。さあお前のターンは終わりを告げた。俺に代われ!」

権現坂「文句を言うなら、その似合わん作業着を脱ぎ捨ててから言え」

ジャックS「俺抜きでこんな事が認められると思うか!」

権現坂「待て!九十九遊馬の相手は」

ジャックS「未熟者め!隙ありだ。俺のターン!」

権現坂「零児!早まるんじゃないぞ俺がジャックを引き摺り下ろす…切腹などするんじゃないぞ!」

赤馬「いい加減にしてくれジャック・アトラス!いつまでキング気取りで居る気だ!!」

ガシッ

赤馬「話してくれカイト…幾ら温厚な私だってジャックの振る舞いには」

ジャック「やらせてやれ、あのパラレルワールドの俺に」

バシッ

赤馬「お帰りを願いたい」

ジャック「貴様!誰の顔を叩いた!?」

カイト「やめろ」

ジャックS「レッド・スプリンターを攻撃表示で召喚!レッド・スプリンターの効果を発動!自分フィールドに他にモンスターが存在しない場合、手札または墓地からレベル3以下の悪魔族チューナーモンスターを特殊召喚する。俺はレッド・リゾネーターを特殊召喚!レッド・リゾネーターの効果を発動!」このカードが特殊召喚に成功した時、フィールドの表側表示モンスターを対象にそのモンスターの攻撃力分俺のライフを回復させる」4000→5700

ジャックS「レベル4のレッド・スプリンターにレベル2のレッド・リゾネーターをチューニング!シンクロ召喚!レベル6!レッド・ワイバーン!!カードを1枚伏せてターンエンド」

遊馬「俺のターン!ライライダーを攻撃表示で召喚!そしてレベル3のモンスターが存在する事で手札からミミミックを特殊召喚!レベル3のライライダーとミミミックでオーバーレイ!エクシーズ召喚!弦魔人ムズムズリズム!!」

遊馬「バトルだ!弦魔人ムズムズリズムでレッド・ワイバーンを攻撃!」

ジャックS「自滅する気か」

遊馬「この瞬間、ムズムズリズムのオーバーレイ・ユニットを一つ使いムズムズリズムの攻撃力をエンドフェイズ時まで倍にする!」

ジャックS「…」5700→5100

遊馬「カードを2枚伏せてターンエンド!」

ジャックS「俺のターン…カードを1枚伏せてターンエンド」

遊馬「ドロー!クレーンクレーンを攻撃表示で召喚!クレーンクレーンの効果を発動!クレーンクレーンの効果を発動!墓地のレベル3モンスターを効果を無効にし特殊召喚する!ライライダーを特殊召喚!レベル3のクレーンクレーンとライライダーでオーバーレイ!エクシーズ召喚!管魔人メロメロメロディ!!」

遊馬「太鼓魔人テンテンテンポをオーバーレイ・ユニットを一つ使い自分フィールドの魔人モンスターエクシーズを対象に発動する事ができる!そのモンスターはこのターン2度の攻撃が可能!そしてムズムズリズムのオーバーレイ・ユニットを一つ使い攻撃力を倍にする!行くぜジャック!!」

ジャックS「罠発動!『リジェクト・リボーン』相手バトルフェイズを終了し墓地からシンクロモンスターとチューナーモンスターを効果を無効にし特殊召喚する!レッド・ワイバーンとレッド・リゾネーターを特殊召喚!」

遊馬「カードを1枚伏せてターンエンド!」

ジャックS「俺のターン!見せてやろう九十九遊馬!これが俺の魂だ!!レベル6のレッド・ワイバーンにレベル2のレッド・リゾネーターをチューニング!シンクロ召喚!レベル8!レッド・デーモンズ・ドラゴン・スカーライト!!」

ジャックS「レッド・デーモンズ・ドラゴン・スカーライトの効果を発動!このモンスターの攻撃力以下の相手フィールドの特殊召喚された効果モンスターを全て破壊し、破壊した数×500のダメージを与える!」

遊馬「罠発動!『エクシーズ・ブロック』自分フィールドのモンスターエクシーズのオーバーレイ・ユニットを一つ使い相手モンスターの発動した効果を無効にし破壊する!」

ジャックS「罠発動!『レッド・クリスタル』このターン自分フィールドのレッドモンスターは戦闘または効果では破壊されない!バトルだ!!ムズムズリズムの攻撃!!」

遊馬「罠発動!『聖なる鎧-ミラーメイル』ムズムズリズムの攻撃力をレッド・デーモンズ・ドラゴン・スカーライトと同じにする!」

ジャックS「だが破壊はされる…レッド・デーモンズはされんがな」

遊馬「やるじゃねえか」

ジャックS「カードを1枚伏せてターンエンド!」

遊馬「俺のターン!」

ジャックS「見せてみろ!貴様の魂を!!」

権現坂「もう我慢できん!俺のターン!」

ジャックS「邪魔をするな!」

権現坂「ジャック!お前には恩義がある。故に黙認しようと考えたが…お前の傍若無人さは目に余る!自分の墓地に魔法または罠が存在しない場合、手札の超重武者ホラガ-Eは特殊召喚ができる!そして超重武者ダイ-8を通常召喚!」

権現坂「レベル4の超重武者ダイ-8にレベル2の超重武者ホラガ-Eをチューニング!シンクロ召喚!レベル6!超重神鬼シュテンドウ-G!!シュテンドウ-Gの効果を発動!自分の墓地に魔法または罠が存在せず、このモンスターがシンクロ召喚に召喚した場合、相手フィールドの魔法、罠を全て破壊する!」

ジャックS「なっ!」

権現坂「この際だから言っておくぞ!今のお前にはかつての魅力を何一つ感じぬ!そして俺は手札の超重武者装留ダブル・ホーンを超重武者神鬼シュテンドウ-Gに装備!このターン2度の攻撃が可能!」

ジャックS「大した奴ではないと思ったが…いいか!デュエルとは魔法と罠があって始めて成立する!それすら分からぬとは初心者以下!」

権現坂「手札の超重武者装留バスター・ガントレットを墓地へ送り相手モンスターと戦闘を行う超重武者モンスターの守備力はターン終了時まで攻撃力を倍にする!!」

ジャックS「攻撃力5000の連続攻撃だと!?」

権現坂「ジャック!お前の敗北は俺の敗北でもある!」

ジャックS「グッ!」5100→2100

権現坂「そして二度目の攻撃!!」

ジャックS「ぐわああああああああああああああああああ」2100→0

遊馬「守備表示のまま攻撃なんて始めて見たぜ!凄えよ権現坂」

権現坂「これが俺の不動のデュエル…すまぬな遊馬」

遊馬「何言ってたんだよ?やろうぜ」

権現坂「いいやジャックは俺の代わりにデュエルをし俺がトドメを刺した。これは俺の負けだ」

遊馬「別にいいじゃねえか?俺は気にしてねえよ!ジャックだって権現坂だって面白えデュエルするじゃねえか」

権現坂「それでも俺は義を貫かねばならぬ。男として」

遊馬「テコでも動かねえって顔してんな。わかったよ」

権現坂「その代わり」

遊馬「いつか決着をつけようぜ。あの穴が開いている間にな!」

権現坂「…うむ」

ジャック「敗北が人を強くする」

カイト「…」

ジャック「かつての俺がそうだった。あそこに居る俺は若いな」

カイト「お前はどう思う」

ジャック「何がだ」

カイト「自分そっくりの男の存在を」

ジャック「些細な事だ…おい」

赤馬「ドスが折れた」

カイト「腹を切ったのか」

赤馬「どうやらドスでは私の腹筋を貫けないようだ」

カイト「…」

遊星「入るぞ」

ジャック「遊星」

遊星「彼はどういう男だ」

赤馬「権現坂昇…勝率は低いが彼が居るだけで士気が上がる」

遊星「いい男だ。不動のデュエルの精神を気に入った」

ジャック「不動だからか」

遊星「ユーゴにシンジに権現坂…若さとは素晴らしいな」

ジャック「お前もデュエルの世界に戻ったらどうだ」

遊星「勘を取り戻したらな」

ジャック「手伝ってやろうか」

遊星「お前も丸くなったなジャック」

ジャック「ふん」

柚子「初っ端から乱入なんて呪われてるんじゃないかな私達って」

万丈目「さあ始めるぞ!言っておくが俺はプロデュエリストだ」

柚子「はあ…どうも」

万丈目「さらに俺は!」

柚子「沢渡が大人になった感じね。顔は二枚目だけど中身は三枚目…もしかしたらデュエルの腕も」

万丈目「始めるぞ!」

柚子・万丈目「デュエル!!」

万丈目「先攻は俺からだ!紹介しよう新しいおジャマを!手札のおジャマレッドとおジャマブルーを融合!さあ見せてやれ!」

レッド・ブルー「おジャマ・クロス!!」

万丈目「融合召喚!おジャマ・ナイト!!おジャマ・ナイトの効果を発動!相手フィールドのモンスターゾーンを2ヶ所まで指定し使用不可能にする!そしてカードを1枚伏せてターンエンド!」

柚子「喋った!?あのモンスター!今喋った…て言うか何か後ろに浮いてるわ」

万丈目「何だ?精霊を見る事ができるのか」

柚子「私もオカルト系だから!私のターン!」

万丈目「オカルト系?十代と同じか!罠発動!『おジャマトリオ』相手フィールドにおジャマトークンを3体守備表示で特殊召喚する!」

柚子「相手フィールドにトークン?だったら」

万丈目「言っておくがアドバンス召喚はできん!」

柚子「こ、この人…」

万丈目「控え室に居るバカ沢渡!これが俺の実力だ!!」

柚子「顔は二枚目…中身は三枚目…けどデュエルの腕は天才肌…!」

沢渡「これが沢渡シンゴ様の実力だぜ!」

柚子「沢渡に似てる…て言うか沢渡そのもの」

万丈目「これがプロのデュエルだ!」

柚子「カードを2枚伏せてターンエンド」

万丈目「俺のターン!おジャマ・ナイトをリリースしアームド・ドラゴンLV5をアドバンス召喚!バトルだ!ブラック!潔く墓地へ行け!!」

ブラック「そんな殺生な!」

万丈目「おジャマトークンが破壊された時、1体につき300のダメージを与える!」

柚子「ッッ!」4000→3700

万丈目「ターンエンド!そしてアームド・ドラゴンLV5は相手モンスターを破壊したターン、このモンスターをリリースしデッキからアームド・ドラゴンLV7を特殊召喚!」

柚子「私のターン!これで三つのモンスターゾーンが使用可能になったわ」

イエロー「…」

グリーン「…」

柚子「何かチラチラ見てる…手札の幻奏の歌姫ソロと幻奏の歌姫ソプラノを融合!融合召喚!幻奏の華歌聖ブルーム・ディーヴァ!!」

万丈目「融合か?成る程」

柚子「ターンエンド!」

万丈目「俺のターン!アームド・ドラゴンLV7をリリースし手札からアームド・ドラゴンLV10を特殊召喚!そして効果を発動!手札を1枚墓地へ送り相手フィールドのモンスターを全て破壊する!合計で600のダメージだ!!」

グリーン「ぎゃあああああああああああ」

イエロー「兄貴ィ!」

万丈目「ふふふ…何!?」

柚子「幻奏の華歌聖ブルーム・ディーヴァは戦闘または効果では破壊されないわ!」3700→3100

万丈目「だがダメージは受けてもらうぞ!バトルだ!!」

柚子「幻奏の華歌聖ブルーム・ディーヴァが特殊召喚されたモンスターと戦闘を行う時、その戦闘ダメージは0になり、このモンスターと相手モンスターの元々の攻撃力分の差だけダメージを与え相手モンスターを破壊する!」

万丈目「な、何だと!?」4000→2000

柚子「そして沢渡と同じで何処か詰めが甘い!」

万丈目「ターンエンド!次のターンだな…このデッキの一番上は明らかに!これなら逆転のチャンスもある!」

柚子「私のターン!バトルよ!そして罠発動!『幻奏のイリュージョン』幻奏モンスターを対象に発動できる。そのモンスターは相手の魔法または罠の効果を受けずこのターン二度の攻撃が可能!」

万丈目「おわああああああああああ」2000→0

璃緒「あなたは不思議なタイプですわね」

瑠璃「あ、わかります?」

璃緒「ええ」

瑠璃「じゃあ始めましょうか」

璃緒「やりましょう!」

璃緒・瑠璃「デュエル!!」

瑠璃「自分フィールドにモンスターが存在しない場合、手札のLL-ターコイズ・ワープラーは特殊召喚する事ができる!LL-ターコイズ・ワープラーの効果を発動!このカードが特殊召喚に成功した時、手札からLLモンスターを特殊召喚する。LL-コバルト・スパローを特殊召喚!LL-コバルト・スパローの効果を発動!このモンスターが特殊召喚に成功した時、デッキからLLモンスターを手札に加える。そして自分フィールドに鳥獣族モンスターが存在する場合、LL-サファイア・スワローと手札のLLモンスターは特殊召喚する事ができる!私はLL-サファイア・スワローと2体目のコバルト・スパローを特殊召喚!さらにLL-サファイア・スワローを通常召喚!」

瑠璃「レベル1のLL-ターコイズ・ワープラーとLL-コバルト・スパロー2体とLL-サファイア・スワローでオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク1!LL-アセンブリー・ナイチンゲール!!」

瑠璃「このカードの攻撃力はオーバーレイ・ユニットの数×200アップする!5体合計で1000!ターンエンド!」

璃緒「私のターン!ブリザード・サンダーバードを攻撃表示で召喚!ブリザード・サンダーバードの効果を発動!手札を1枚墓地へ送り鳥獣族モンスターを手札と墓地からそれぞれ1体ずつ特殊召喚する。手札からブリザード・ファルコンを特殊召喚!そしてブリザード・サンダーバードの効果で墓地に送ったオーロラ・ウィングを特殊召喚!」

璃緒「レベル4のブリザード・サンダーバードとブリザード・ファルコンとオーロラ・ウィングでオーバーレイ!エクシーズ召喚!No.103神葬零嬢ラグナ・ゼロ!!」

璃緒「ラグナ・ゼロの効果を発動!オーバーレイ・ユニットを一つ使い元々の攻撃力が異なるモンスター1体を破壊しデッキから1枚ドローする!」

瑠璃「LL-コバルト・スパローを素材にした風属性鳥獣族エクシーズモンスターは相手の効果の対象にならない!」

璃緒「だったらバトルですわ!」

瑠璃「LL-アセンブリー・ナイチンゲールのオーバーレイ・ユニットを一つ使い、ターン終了時まで戦闘または効果では破壊されず、このターン自分への戦闘ダメージは0になる!」

璃緒「カードを1枚伏せてターンエンド!」

瑠璃「私のターン!オーバーレイ・ユニットを持つLL-アセンブリー・ナイチンゲールはその数だけ直接攻撃と連続攻撃が可能!自分フィールドに鳥獣族モンスターが存在する事で手札からLL-サファイア・スワローを特殊召喚!その効果でコバルト・スパローを特殊召喚!レベル1のLL-サファイア・スワローとLL-コバルト・スパローでオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク1!LL-アセンブリー・ナイチンゲール!!サファイア・スワローが素材になった事で墓地のLLモンスター1体を重ねる事ができる!」

璃緒「私と同じ鳥獣族…そういえば黒咲って」

瑠璃「前回遊馬さんとデュエルした黒咲隼の妹です」

璃緒「共通点がありますわね」

瑠璃「そうですね…何か璃緒さんが他人とは思えませんよ」

璃緒「私も同意見ですわ」

瑠璃「…LL-アセンブリー・ナイチンゲールで攻撃!!」

龍可「龍亞が組んでくれた新しいデッキ…絶対に勝つわ!」

リン「始めるわよ!」

龍可・リン「デュエル!!」

リン「先攻は貰うわよ!自分フィールドにモンスターが存在しない事で手札からWW-アイス・ベルを特殊召喚!そして特殊召喚に成功した事でデッキから2体目のWW-アイス・ベルを特殊召喚!WW-アイス・ベルの効果を発動!1ターンに1度召喚または特殊召喚に成功した時、相手に500のダメージを与える!」

龍可「!」4000→3500

リン「そして自分フィールドに風属性モンスターが2体以上存在し風属性モンスター以外のモンスターが存在しない事で手札からWW-スノウ・ベルを特殊召喚!レベル3のWW-アイス・ベル2体にレベル1のWW-スノウ・ベルをチューニング!シンクロ召喚!レベル7!WW-ウィンター・ベル!!」

リン「WW-ウィンター・ベルの効果を発動!墓地のWWモンスター1体を対象に、そのレベル×200のダメージを与える!さらに600のダメージ!」

龍可「私の苦手なバーンだわ」3500→2900

リン「カードを1枚伏せてターンエンド!」

龍可「私のターン!フィールド魔法『エレキャッスル』を発動!そしてエレキングコブラを攻撃表示で召喚!このモンスターは相手に直接攻撃が可能!」

リン「…」4000→3000

龍可「エレキングコブラが相手に直接攻撃を与えた時、デッキからエレキモンスターを手札に加える。カードを2枚伏せてターンエンド」

リン「私のターン!罠発動!『リビング・デッドの呼び声』墓地からWW-アイス・ベルを特殊召喚!そして手札からWW-アイス・ベルを通常召喚!効果を発動!相手に500のダメージを与える!」

龍可「まただわ…けど私だって昔は天才って言われたデュエリストよ。それに昔は」2900→2400

リン「昔昔…肝心なのは今なのよ。あんたお嬢さんってやつでしょ?見た感じで何かわかるわ。そして自分フィールドに風属性モンスターが2体以上存在する事で手札からWW-スノウ・ベルを特殊召喚!レベル3のWW-アイス・ベル2体にレベル1のWW-スノウ・ベルをチューニング!シンクロ召喚!レベル7!WW-ウィンター・ベル!!」

龍可「罠発動!『エレキャンセル』手札のエレキモンスターを1体墓地へ送り相手フィールドの召喚または特殊召喚を無効にし破壊する!」

リン「WW-ウィンター・ベルの効果を発動!墓地のWWモンスターのレベル×200のダメージを与える!墓地のウィンター・ベルのレベルは7!よって1400のダメージ!!」

龍可「こ、このままじゃ」

リン「私はデュエル中に別の事を考えてる人に負けたくないわ。それにあんたデュエルから離れて生活してるタイプよね?」

龍可「そうだけど…それが!」

リン「だったらデュエルを舐めない方はいいわ!バトルよ、WW-ウィンター・ベルでエレキングコブラを攻撃!」

龍可「別の事…そうよね。やっぱり」1000→0

リン「…ちょっと言い過ぎちゃったかな」

セレナ「始めるぞ!」

明日香「あ、うん」

セレナ・明日香「デュエル!!」

明日香「私のターンね。私は儀式魔法『機械天使の儀式』を発動!手札からモンスターをリリースしサイバー・エンジェル-弁天-を儀式召喚!そして装備魔法『リチュアル・ウェポン』を装備!カードを1枚伏せてターンエンド」

セレナ「私のターン!」

明日香「…」

セレナ「この明日香はどうしてボーッとしているんだ?私は月光紅狐を攻撃表示で召喚!そして手札の月光蒼猫と月光白兎を融合!融合召喚!月光舞猫姫!!そして魔法『月光香』を発動!墓地の月光蒼猫を特殊召喚!」

セレナ「月光蒼猫の効果を発動!このカードが特殊召喚に成功した時、自分フィールドのこのモンスター以外のムーンライトモンスターを対象に発動する事ができる。その対象モンスターの攻撃力は倍になる!そして月光舞猫姫の効果を発動!自分フィールドのムーンライトモンスターをリリースする事で相手モンスターは1度だけ戦闘では破壊されず、このモンスターは2度の攻撃が可能!そして月光紅狐がリリースされた時、相手フィールドのモンスターの攻撃力を0にする!」

明日香「…」

セレナ「バトルだ!」

明日香「デュエル…」4000→0

セレナ「おい!これで終わりなのか!?」

明日香「はあ…」

セレナ「無気力すぎるぞ!」

赤馬「それぞれがそれぞれの悩みを抱えている。龍可は兄との関係を明日香はカードへの恐怖を」

カイト「…それで」

赤馬「柚子達なら悩みを解き放てるだろうと思う。何たって女同士だ」

カイト「そんなものは本人の気持ち次第だ。だが世界でも稀な元が一つの存在である連中なら可能性はあるかもな」

赤馬「…因みに君達の世界のデュエリストは」

カイト「悩み事がない」

赤馬「これと言ってな…ただ神代凌牙なんだが」

カイト「またあいつか…何をしでかした」

赤馬「言わないでおこう。これはシークレットだ」

沢渡「プッ」

ユーリ「何をニヤニヤしているんだい」

沢渡「これでコンプリートだと思ってな」

ユーリ「は?何が」

沢渡「そいつは今からわかるぜ!始めるぞ」

沢渡・ユーリ「デュエル!!」

沢渡「俺のターン!俺はスケール2の魔界劇団-プリティ・ヒロインとスケール8の魔界劇団-ファンキー・コメディアンでペンデュラムスケールをセッティング!ペンデュラム召喚!レベル7!魔界劇団-ビッグ・スター!!カードを1枚伏せてターンエンド!」

ユーリ「僕のターン…ドロー!捕食植物プテロペンテスを攻撃表示で召喚!プテロペンテスの効果を発動!このモンスターの召喚に成功した時、相手フィールドのモンスター1体に捕食カウンターを起き、置かれたレベル2以上のモンスターのレベルは1になる!」

沢渡「遊矢にユート、ユーゴそれにザークとデュエルしたがユーリってのは気味が悪いぜ」

ユーリ「補償植物プテロペンテスの効果を発動!相手フィールドのこのモンスターよりレベルの低いモンスターのコントロールをエンドフェイズ時まで得る!」

沢渡「!?」

ユーリ「大した奴じゃないね。バトルだ!」

沢渡「おわっ!?」

ユーリ「…」

沢渡「や、野郎」4000→1200

ユーリ「カードを1枚伏せてターンエンド」

沢渡「俺のターン!魔界劇団-ワイルド・ホープを攻撃表示で召喚!魔界劇団-ビッグ・スターの効果を発動!デッキから魔界台本と名のつくカードをセットする!そして俺はセットした魔法『魔界台本「火竜の住処」』を発動!そして魔界劇団-ファンキー・コメディアンの効果を発動!フィールドのワイルド・ホープをリリースしフィールドの魔界劇団モンスターを対象に発動する事ができる!そのリリースしたモンスターの元々の攻撃力だけ攻撃力がアップ!ワイルド・ホープの攻撃力は1600!よってビッグ・スターの攻撃力は4100だ!魔界劇団-ビッグ・スターで補償植物プテロペンテスを攻撃!」

ユーリ「…」4000→200

沢渡「どうだ!」

ユーリ「はっ…ははは」

沢渡「な、何だ!?」

ユーリ「君は新しい物好きだけどペンデュラムを使いこなしてないようだね」

沢渡「何だと!火竜の住処の効果を発動!このターン魔界劇団モンスターが戦闘で破壊した場合、相手はエクストラデッキからモンスターを3枚まで選んで除外する!」

沢渡「やっと沢渡シンゴの時代が来たな!ターンエンド!」

ユーリ「僕のターン!ペンデュラムはモンスターを大量展開に長けている。問題はその後だ」

ユーリ「捕食植物セラセニアントを攻撃表示で召喚!そして魔法『超融合』を発動!手札を1枚墓地へ送り自分フィールドと相手フィールドのモンスターを融合する!」

沢渡「な、何だと!?」

ユーリ「光栄に思いなよ沢渡!捕食植物セラセニアントと魔界劇団-ビッグ・スターを融合!融合召喚!スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン!!」

沢渡「出ちまった…ドラゴンが」

ユーリ「ペンデュラムは他とは違い通過点なのさ…言ってみれば進化前?」

沢渡「どういう意味だよ?」

ユーリ「それは自分で考えなよ。他のペンデュラム使いのデュエルを見てね…バトルだ」

沢渡「ま、またかよ!」

ユーリ「…」

沢渡「どんだけ相性悪いんだよ!俺とお前ら」

ユーリ「知らないよ」

沢渡「ったく」

ユーリ「さあ残りも僅かだね」

沢渡「いつか絶対に倒してやっからな!覚悟しろよ!!」

ユーリ「はいはい」

遊矢「いつか」

ユート「どうやら彼は強くなる気だぞ」

遊矢「俺達もウカウカしてられないかもな」

ユーゴ「次は俺か?よし!行ってくるぜ」

遊矢「負けるなよユーゴ」

ユーゴ「おう!」

ムクロ・ユーゴ「デュエル!!」

ムクロ「俺のターン!俺は手札のスカル・コンダクターを墓地へ送る事で手札から合計2000になるようにアンデット族モンスターを2体まで特殊召喚できる!俺は手札からバーニング・スカルヘッドを2体特殊召喚!」

ユーゴ「一気に2体?まさかエクシーズじゃねえだろうな」

ムクロ「バーニング・スカルヘッドの効果を発動!このモンスターが特殊召喚に成功した時、相手に1000のダメージを与える!合計で2000だ!」

ユーゴ「!」4000→2000

ムクロ「そして俺は2体のバーニング・スカルヘッドをリリースしスカル・フレイムをアドバンス召喚!スカル・フレイムの効果を発動!手札からバーニング・スカルヘッドを特殊召喚!さらに1000のダメージだ!」

ユーゴ「野郎!一気に3000も削りやがった!」2000→1000

ムクロ「ターンエンド!」

ユーゴ「俺のターン!SRアクマグネを攻撃表示で召喚!SRアクマグネの効果を発動!このカードが召喚または特殊召喚で召喚した時に発動する事ができる!相手フィールドの表側表示のモンスターを対象にし、そのモンスターとSRアクマグネでシンクロ召喚が可能!レベル3のバーニング・スカルヘッドにレベル1のアクマグネをチューニング!シンクロ召喚!レベル4!快刀乱破ズール!!」

ユーゴ「魔法『ヒドゥン・ショット』を発動!墓地のスピードロイドモンスターを2体まで除外し除外した枚数だけ相手フィールドのカードを破壊する!俺はSRアクマグネを除外しスカル・フレイムを破壊!快刀乱破ズールでダイレクトアタック!」

ムクロ「ッッ!乗ってんなァ!」4000→2700

ユーゴ「カードを2枚伏せてターンエンド!何だよ乗ってるって?」

ムクロ「本物のDホイーラーってのは地に足付けても常にDホイールに乗ってるって意味だ!お前は乗ってやがるぜ。俺のターン!俺は墓地のスカル・フレイムを除外し手札からスピード・キング☆スカル・フレイムを特殊召喚!スピード・キング☆スカル・フレイムの効果を発動!1ターンに1度、墓地のバーニング・スカルヘッドの数×400のダメージを与える!」

ユーゴ「こりゃ本格的にやべえぞ…」1000→400

ムクロ「これで最後だ!行くぜ坊主!!」

ユーゴ「快刀乱破ズールの効果を発動!このカードが相手モンスターと戦闘を行うダメージステップ開始時まで発動できる!このモンスターの攻撃力はそのダメージ終了時まで攻撃力が倍になる!」

ムクロ「同士討ちってわけか!」

ユーゴ「そうは問屋が卸さねえ!罠発動!『シンクロ・ストライク』自分フィールドのシンクロモンスター1体を対象に発動する事ができる!そのモンスターの攻撃力は素材にしたモンスターの数×500アップする!」

ムクロ「攻撃力3600!」

ユーゴ「まだだ!速攻魔法『リミッター解除』を発動!ターン終了時まで攻撃力を倍にする!攻撃力7200だ!!」

ムクロ「何だって!?」

ユーゴ「俺はここで負けるわけには行かねえんだよ!!」

ムクロ「おおおおおおおおおおおお」2700→0

シャーク「遊馬が勝って璃緒は負けたってか…トリは俺らか」

遊矢「楽しんでやろう」

シャーク「上等だ…やってやるよ!」

遊矢・シャーク「デュエル!!」

遊矢「俺はスケール2の降竜の魔術師とスケール8の黒牙の魔術師でペンデュラムスケールをセッティング!ペンデュラム召喚!レベル5!星読みの魔術師を守備表示で召喚!カードを1枚伏せてターンエンド!」

シャーク「俺のターン!シャクトパスを攻撃表示で召喚!そして自分フィールドに水属性モンスターが存在する事で手札からサイレント・アングラーを特殊召喚!レベル4のシャクトパスとサイレント・アングラーでオーバーレイ!エクシーズ召喚!No.101S・H・Ark Knight!!」

遊矢「罠発動!『幻影霧剣』フィールドのモンスター1体を対象に発動する!このカードが魔法・罠ゾーンに存在する限り対象のモンスターは攻撃対象にならず、攻撃もできず、効果は無効化される!S・H・Ark Knightに効果を発動!」

シャーク「カードを1枚伏せてターンエンド!」

遊矢「ドロー!」

ユート「彼とは1度デュエルをして勝ったが…強いぞ」

遊矢「そんなに?」

ユート「一見すると力でゴリ押しするようなタイプだが技が切れる。ユーゴに近いタイプだな」

遊矢「ターンエンド!」

シャーク「俺のターン!おいクリスマス頭!」

遊矢「誰がクリスマス頭だ!」

シャーク「俺は意地でもこいつでお前を倒してやるぜ。カードを1枚伏せてターンエンド!」

遊矢「俺のターン!」

シャーク「ユートが居るのか?どいつもこいつも後ろにセコンド付きすぎじゃねえか」

遊矢「ターンエンド!」

シャーク「俺のターン!てめえも待ってるって顔してんな切り札を!」

遊矢「ああ!俺も意地でも倒したい切り札が居るんでね」

シャーク「だったら運試しで行こうじゃねえか!どうせ大会なんだしよ、パッとやってやろうぜ」

遊矢「うん!意外とノリがいいんだな」

シャーク「う、うるせえ!ターンエンド!」

遊矢「俺のターン!白翼の魔術師を攻撃表示で召喚!そして魔法『共振装置』を発動!星読みの魔術師のレベルを白翼の魔術師と同じにする!レベル4の星読みの魔術師と白翼の魔術師でオーバレイ!エクシーズ召喚!ランク4!星刻の魔術師!!」

遊矢「まだ手が出せないカードを1枚伏せてターンエンド!」

シャーク「ドロー!魔法『RUM-クイック・カオス』を発動!カオス・エクシーズ・チェンジ!CNo.101S・H・Dark Knight!!」

シャーク「S・H・Dark Knaightの効果を発動!相手フィールドに特殊召喚されたモンスターを対象に発動する事ができる!選択したモンスターをこのカードの素材にする!ダーク・ソウル・ローバー!」

遊矢「!」

ユート「これではフィールドがガラ空きだぞ!」

遊矢「禍々しいモンスターだ…けど何か上手く言えないけど凌牙と心を通わせてる気がする」

シャーク「こいつは俺が持ってるモンスターの中でも特に厄介な奴だ。まあ色々あって、やっと手懐けられたってわけだぜ…バトルだ!」

遊矢「罠発動!『EMコール』相手モンスターの直接攻撃を無効にしデッキから、そのモンスターの攻撃力以下となる守備力を持つEMモンスター2体を手札からデッキに加える!そしてこのカード効果により次の自分ターン終了時までエクストラデッキから特殊召喚ができない」

シャーク「ターンエンド」

遊矢「俺のターン!モンスターを裏守備表示でセットしターンエンド!」

シャーク「俺のターン!特殊召喚しねえのなら…噛み砕くまでだぜ!バトルだ!」

遊矢「破壊されたモンスターはEMビッグバイト・タートル!このカードが戦闘で破壊された場合に発動する事ができる。このカードを破壊したモンスターを破壊する!」

シャーク「S・H・Dark Knightの効果を発動!オーバーレイ・ユニットを持つ、このモンスターが破壊された時、墓地のNo.101S・H・Ark Knightを特殊召喚!そして特殊召喚したこいつの攻撃力分ライフを回復する!」4000→6100

シャーク「但し、このターン特殊召喚したモンスターは攻撃ができねえ…カードを3枚伏せてターンエンド」

遊矢「ドロー!」

ユート「まだ足りない…凌牙さんを攻略するには」

遊矢「あのモンスターもな。多分あいつも再生する奴だ…ユートはどう思う」

ユート「俺も同感だ。だから、そのEMモンスターを手札に加えたんだろ」

遊矢「ビッグバイト・タートルが破壊した場合、万が一に備えてな。何たってあのモンスターには」

ユート「何アークが付いているからか」

遊矢「親近感がね。俺はモンスターを裏守備表示でセットしターンエンド」

シャーク「ペンデュラム召喚ってのは使わねえのか?俺のターン!」

シャーク「そのモンスターを攻撃!」

遊矢「破壊されたモンスターはEMリターンタンタン!このモンスターが戦闘で破壊された場合、フィールドのカードを1枚対象にしてそのカードを手札に戻す!」

シャーク「破壊じゃなく手札に戻すってわけか…いやエクシーズならエクストラデッキ」

遊矢「厄介そうなモンスターだからね」

シャーク「ターンエンド!」

遊矢「俺のターン!」

ユート「…来たな」

遊矢「俺はレベル7のオッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンをペンデュラム召喚!そして魔法『死者蘇生』を発動!墓地の星刻の魔術師を特殊召喚!」

シャーク「何をするのか知らねえが…来いよ。返り討ちにしてやるぜ」

遊矢「さらに魔法『幻影騎士団憑依』を発動!自分フィールドのエクシーズモンスターのランクを同じく自分フィールドのモンスターと同じレベルに変更!そして降竜の魔術師のペンデュラム効果を発動!1ターンに1度フィールドのモンスター1体を対象に発動する事ができる!そのモンスターの種族は相手ターン終了時までドラゴン族として扱う!」

遊矢「レベル7のオッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンとレベル7となった星刻の魔術師でオーバーレイ!エクシーズ召喚!覇王烈竜オッドアイズ・レイジング・ドラゴン!!」

遊矢「オッドアイズ・レイジング・ドラゴンのオーバーレイ・ユニットを一つ使い相手フィールドのカードを全て破壊する!このターンの終了時まで、このモンスターの攻撃力は破壊した枚数×200アップする!」

シャーク「攻撃力4000か…だがまだ俺は」

遊矢「そしてオッドアイズ・レイジング・ドラゴンはエクシーズモンスターを素材にした場合、2度の攻撃が可能となる!」

シャーク「2回攻撃だと!?」

遊矢「こいつとも色々あったんだ」

シャーク「どいつもこいつも曰くつきばっかじゃねえか!俺もだがよ」

遊矢「さあ行こうユート!」

ユート「ああ!」

遊矢「バトルだ!」

シャーク「…」

遊矢「憤激のデストラクションバースト!!」

沢渡「俺が先だ!」

万丈目「俺だ!」

シャーク「おい!便所の前で喧嘩してんじゃねえぞ!俺に譲れってんだ!このマヌケコンビが」

璃緒「八つ当たりはやめなさいよ」

シャーク「このおっさんと中坊が悪いんじゃねえか?便所争奪戦なんてみっともねえんだよ」

遊矢「柚子の次の相手は遊馬なんだな」

柚子「この前のリターンマッチよ!」

遊馬「俺だって負けねえぜ!」

瑠璃「私はリンね」

リン「うん…あ、待って」

龍可「ん?」

リン「帰るの?」

龍可「負けちゃったからね」

リン「さっきはごめんね。キツい事を言って」

龍可「ううん…いいのよ別に!」

ユーゴ「兄ちゃんとこ行くのか?」

龍可「やっぱり一緒がいいわ。龍亞の側が1番よ…たとえ遠くに行っても私は龍亞の側に居たいわ。女として」

ユーゴ「そっか…まあ俺らはデュエリストの前に人間だからな。いいんじゃね?お似合いだよ兄ちゃんと姉ちゃん!そっくりだもんな」

龍可「ユーゴも頑張りなさいよ。あの子の事が好きなんでしょ?」

リン「その人って龍可の彼氏なの?」

龍可「兄よ」

瑠璃「お兄さん!?」

リン「えぇ…」

ユーゴ「どうした?これが双子でさ!無茶苦茶似てるんだぜ?きっと子供ができてもどっちに似てるとかで揉めねえと思うぜ」

カイザー「どうだ気分は」

明日香「どうと言われても」

セレナ「どうして元気が無いんだ?」

カイザー「少し訳ありでな」

セレナ「訳あり?それなら仕方が無いか」

明日香「でも少しだけ元気が出たかも知れないわ」

カイザー「そうか…一歩前進だな」

ユーリ「…」

セレナ「いつの間に居たんだ!?」

ユーリ「邪魔だよセレナ」

セレナ「それはお前だぞ!お前は」

ユーリ「まあ元気出しなよ」

明日香「この前の子?」

ユーリ「うん」

セレナ「こいつは嫌な奴なんだ。だから無視が1番だぞ」

カイザー「嫌な奴なのか」

セレナ「みんなの嫌われ者だ」

ユーリ「言うじゃないか」

セレナ「ふん」

ユーリ「じゃあね明日香さん…ついでにヒモのおじさん」

カイザー「ヒモのおじさん!?」

ユーリ「ヒモなんでしょ?」

カイザー「…確かに嫌な奴だな」

遊馬・柚子「デュエル!!」

遊馬「ドドドウィッチを攻撃表示で召喚!ドドドウィッチの効果を発動!このモンスターが召喚・特殊召喚に成功した時、手札からドドドモンスターを表側攻撃表示または裏側守備表示で特殊召喚する事ができる!俺は裏側守備表示で特殊召喚!」

遊馬「そして魔法『ドドドドロー』を発動!自分フィールドのドドドウィッチを墓地へ送りデッキから2枚ドローする!カードを2枚伏せてターンエンド」

柚子「私のターン!魔法『オスティナート』を発動!自分フィールドにモンスターが存在しない場合に発動する事ができる。手札またはデッキから幻奏融合モンスターの素材2体を墓地へ送り融合モンスターをエクストラデッキから特殊召喚する!私はデッキから幻奏の音女アリアと幻奏の音女エレジーを融合!融合召喚!幻奏の音姫マイスタリン・シューベルト!!」

柚子「カードを2枚伏せてターンエンド!そしてオスティナートの効果を発動!エンドフェイズにこの効果で融合召喚したモンスターを破壊し墓地の融合素材となったモンスター達を特殊召喚する!幻奏の音女アリアと幻奏の音女エレジーを守備表示で特殊召喚!」

遊馬「俺のターン!ドドドガッサーを反転召喚!反転召喚に成功したドドドガッサーの攻撃力は3500ポイントアップする!バトルだ!」

柚子「特殊召喚された幻奏の音女アリアがフィールドに存在する限り自分フィールドの幻奏モンスターは効果の対象にはならず戦闘では破壊されない!」

遊馬「ターンエンド!」

柚子「私のターン!自分フィールドに幻奏モンスターが存在する事で幻奏の音女カノンを手札から特殊召喚!同じく幻奏モンスターが存在する事で手札から幻奏の音女ソナタを特殊召喚!魔法『死者蘇生』を発動!墓地から幻奏の音姫マイスタリン・シューベルトを特殊召喚!」

遊馬「これでフィールドにはモンスターが5体か」

柚子「罠発動!『ソーラーレイ』自分フィールドに存在する光属性モンスターの数×600のダメージを与える!」

遊馬「くっ!」4000→1000

柚子「ターンエンド」

遊馬「俺のターン!柚子のフィールドには守備表示のモンスターが5体…そして効果で戦闘と効果では破壊されねえんだ…苦手なタイプだぜ」

遊馬「そして俺のライフは残り少ない…だったらどうしてた?昔の俺なら…効果の対象にならない効果は全体に及ぶ効果そして破壊ができねえってんなら…いいや!考えたって仕方がねえんだ!俺は今も昔も前に進むしかねえ!かっとビングだ!俺ーッッ!!」

柚子「!」

遊馬「俺はガンバラナイトを攻撃表示で召喚!そして罠発動!『コピー・ナイト』自分フィールドにレベル4以下の戦士族モンスターの召喚に成功した時このカードは同名モンスターとして扱う事ができる!俺はレベル4のガンバラナイト2体でオーバーレイ!エクシーズ召喚!No.39希望皇ホープ!!」

遊馬「この感じ…ホープ!お前にはまだ隠された力があるって言いたいんだな?わかったぜ…お前の言う通りやってみる!行くぜホープ!シャイニング・エクシーズ・チェンジ!」

カッ

柚子「ま、眩しい!この光は!?」

小鳥「ゆ、遊馬のホープが!」

シャーク「あの野郎…また何かやらかす気だな」

カイト「…」

遊馬「宇宙の秩序乱れしとき混沌を照らす一筋の希望が降臨する!見参!!SNo.39希望皇ホープONE!!」

シュゥゥゥ…

遊馬「希望皇ホープONEの効果を発動!自分のライフが相手より3000少ない場合に発動する事ができる!ホープONEの持つオーバーレイ・ユニットを三つ使いライフを10になるように払い発動する事ができる!相手フィールドに存在する特殊召喚されたモンスターを全て除外する!パンドラーズ・フォース!」

柚子「!?」

遊馬「そしてこの効果で除外したモンスターの数×300のダメージを与える!」

柚子「きゃっ!?」4000→2500

遊馬「行くぜ柚子!SNo.39希望皇ホープONEで攻撃!ホープ剣・シャイニングスラッシュ!!」

柚子「…」2500→0

遊馬「やった…やったぜ!」

柚子「また遊馬くんに負けちゃったわね」

遊馬「いいや俺も久しぶりにやべえって感じがしたよ」

カイト「…」

赤馬「隠し玉か」

カイト「見た事が無い。No.の持つカオス以外の側面なのか」

赤馬「君の知らない召喚なのか」

カイト「ああ…遊馬とホープの持つ可能性は計り知れぬ。次元の穴がもたらした奇跡なのかもな」

赤馬「…」

カイト「そろそろ遊馬との決着をつける日が来たわけか」

赤馬「やってやるがいいさ私にも覚えがある」

カイト「…」

赤馬「というのは嘘だ。私のやりたい事は粗方ジャック・アトラスに奪われた。君もウカウカしていると遊馬を奪われるぞ!」

カイト「その言い方はやめろ。誤解されるぞ」

赤馬「デュエリストには男色の気がある者が多い。私だって例外ではないんだぞ」

カイト「…」

瑠璃「融合召喚!気高き孤高の夜鳴き鳥!LL-インディペンデント・ナイチンゲール!!」

ユート「勝つのは瑠璃だ」

ユーゴ「あ?リンに決まってるじゃねえか」

遊矢「やめろよユート!」

柚子「ユーゴ!」

リン「融合召喚!荘厳に響く水晶の鐘!WW-クリスタル・ベル!!」

ユーリ「けどさぁ…みーんな融合使えるし僕の物なんじゃないかな」

ユート「…」

ユーゴ「て、てめえ」

ユーリ「あ、けど遠慮しておくよ。ガキには興味が無いんだ」

柚子「気色悪いから死ねって言われない?瑠璃やリンが嫌ってるのわかるよね」

ユーリ「知ってますけど?それがどうかしたの」

柚子「あなたは異常者よ。遊矢達3人と同じなんて思いたくもないわ」

ユーリ「まだ根に持ってるの?子供は嫌だよね…やっぱ明日香さんやおばさんぐらいが調度良いよ。君達はガキ同士乳繰り合ってればいいんじゃない?」

ユーゴ「んだと!」

ユート「放っておけ、こいつは何を言ったって聞きはしないんだ」

遊矢「お前も少しは他人と仲良くしようと思わないのか?」

ユーリ「どうして?」

遊矢「そりゃ俺達は…何て言うか」

ユーリ「共通の敵が出現した時に共闘すればいいだろ?何でもかんでも同じってキモいんだけど」

セレナ「瑠璃が勝ったぞ!これで賭け金は私の物だ」

柚子「賭けって…誰と」

セレナ「沢渡と凌牙と万丈目だ。小遣い稼ぎで良くやるらしいぞ」

遊矢「おい!セレナに何を教えてるんだ!」

ユーリ・セレナ「デュエル!!」

ユーリ「こうやって君とデュエルするのは始めてじゃないか?」

セレナ「私から行くぞ!私は手札の月光紅狐と月光蒼猫を融合!融合召喚!月明かりに舞い踊る美しき野獣!月光舞猫姫!!」

セレナ「カードを1枚伏せてターンエンド!」

ユーリ「僕のターン!捕食植物フライ・ヘルを攻撃表示で召喚!捕食植物フライ・ヘルの効果を発動!1ターンに1度、相手フィールドのモンスターに捕食カウンターを植え付ける!植え付けられたレベル2以上のモンスターのレベルを1にする。カードを1枚伏せてターンエンド」

セレナ「私のターン!月光白兎を攻撃表示で召喚!月光白兎の効果を発動!このカードの召喚に成功した時、月光白兎以外の墓地のムーンライトモンスターを特殊召喚する!私は墓地の月光蒼猫を特殊召喚!そして月光白兎の効果で自分フィールドのムーンライトモンスターの数だけ相手フィールドの魔法・罠を相手の手札に戻す!そして月光蒼猫の効果を発動!ムーンライトモンスターを対象に発動する事ができる!そのモンスターはこのターン攻撃力が倍になる!そして月光舞猫姫の効果で月光白兎をリリースし相手モンスターは戦闘で1度だけ破壊されず、このモンスターは2度の連続攻撃が可能!バトルだ!」

ユーリ「…」4000→3900

セレナ「これで終わりだ!」

ユーリ「そう簡単に行くと思ってるの?やっぱり子供だね!速攻魔法『超融合』を発動!手札を1枚墓地へ送り自分フィールドと相手フィールドのモンスターを融合!融合召喚!スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン!!」

セレナ「くっ…カードを1枚伏せてターンエンド!」

ユーリ「僕のターン!補償植物スピノ・ディオネアを攻撃表示で召喚!相手に補食カウンターを植え付ける!そして捕食カウンターを持つ相手フィールドのモンスターをリリースし墓地から超融合のコストとして送った捕食植物ドロソフィルム・ヒドラを特殊召」

セレナ「墓地の月光紅狐を除外する事でムーンライトモンスターへの魔法・罠・モンスター効果を無効にしお互いのライフを1000回復させる!」4000→5000

ユーリ「さっき使えば良かったのに」3900→4900

セレナ「そんなの私の勝手だ!」

ユーリ「まあいいや…捕食植物スピノ・ディオネアで月光白兎を攻撃!」

セレナ「罠発動!『月光輪廻舞踊』を発動!自分フィールドのムーンライトモンスターが戦闘破壊された時、デッキからムーンライトモンスターを2体まで手札に加える!」5000→4000

ユーリ「そしてスターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴンでダイレクトアタック!!」

セレナ「ううっ…」4000→1200

ユーリ「ターンエンド」

セレナ「私のターン!スケール1の月光狼とスケール5の月光虎でペンデュラムスケールをセッティング!」

ユーリ「出ましたペンデュラム!好きだよね…君もデニスもさ」

セレナ「ペンデュラムは他の世界を繋ぐ架け橋だ!」

ユーリ「うんうん…知ってるけど?それがどうかしたのかい」

セレナ「月光狼のペンデュラム効果を発動!融合モンスターカードによって決められた自分フィールド・墓地から融合素材モンスターを除外し、その融合モンスターをエクストラデッキから特殊召喚する。私は墓地の月光舞猫姫と月光白兎を除外し融合!融合召喚!月光の原野で踊るしなやかな野獣!月光舞豹姫!!」

セレナ「そして月光虎の効果を発動!墓地のムーンライトモンスターを特殊召喚する。月光蒼猫を特殊召喚!但しこの効果で特殊召喚したモンスターは攻撃ができない」

セレナ「そして手札の月光紫蝶を墓地へ送りターン終了時まで月光舞豹姫の攻撃力を1000ポイントアップする!バトルだ!」

セレナ「月光舞豹姫の効果を発動!このターン相手は戦闘では1度だけ破壊されず、このカードは相手モンスターに2度の連続攻撃が可能!」

ユーリ「…」4900→3900

セレナ「2回目の攻撃!」

ユーリ「…スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴンが破壊された時、相手フィールドの特殊召喚されたモンスターを全て破壊する!」3900→2900

セレナ「このカードは相手の効果では破壊されないんだぞ。そして月光蒼猫が破壊された時、デッキからムーンライトモンスターを特殊召喚する!月光黒羊を守備表示で特殊召喚!ターンエンド!そして月光舞豹姫が相手モンスターを破壊した場合、攻撃力は2000ポイントアップする!」

ユーリ「僕のターン!魔法『龍の鏡』を発動!墓地のスターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴンと捕食植物スピノ・ディオネアを除外!融合召喚!グリーディ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン!!」

ユーリ「さあ…グリーディ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴンの効果を発動!相手フィールドのモンスター1体を対象に発動する事ができる。そのモンスターの攻撃力を0となり効果は無効化される」

セレナ「何だと!?」

ユーリ「これって僕の勝ちだよね?バトル」

セレナ「くっ…」1200→0

ユーリ「ははは…あー面白かった。じゃあ頑張ってね」

セレナ「どういう意味だ!」

ユーリ「意味?進めばいいじゃない君が」

セレナ「私は負けた!情けなど無用だ」

ユーリ「何時代の人間なの?素直になりなよセレナ」

セレナ「おい!」

ユーリ「そもそも大会なんて意味あるの?食いたい奴を食えばいいんだ…戦いたきゃね」

セレナ「ユーリ!」

ユーリ「バイバイ」

セレナ「何なんだあいつは!」

遊矢・ユーゴ「デュエル!!」

遊矢「俺のターン!魔法『ペンデュラム・コール』を発動!手札を1枚墓地へ送りデッキからカード名の異なる2体の魔術師ペンデュラムモンスターを手札に加える。そしてスケール1の白翼の魔術師とスケール8の時読みの魔術師でペンデュラムスケールをセッティング!ペンデュラム召喚!レベル1!調律の魔術師!レベル7!オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン!」

遊矢「調律の魔術師の効果を発動!このモンスターが召喚または特殊召喚に成功した時、自分は400ポイントのダメージを受け相手は400ポイントのライフを回復する!」4000→3600

遊矢「レベル7のオッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンにレベル1の調律の魔術師をチューニング!シンクロ召喚!レベル8!覚醒の魔導剣士!!」

遊矢「覚醒の魔導剣士の効果を発動!魔術師ペンデュラムモンスターを素材としシンクロ召喚に成功した時、墓地の魔法カードを1枚手札に加える!カードを1枚伏せてターンエンド!」

ユーゴ「俺のターン!SRパチンゴーカートを攻撃表示で召喚!パチンゴーカートの効果を発動!手札から機械族モンスターを捨てフィールドのモンスターを対象に発動する!そのモンスターを破壊する!」

遊矢「白翼の魔術師のペンデュラム効果を発動!1ターンに1度、自分フィールドの魔法使い族・闇属性モンスターに対する効果を無効にする!その後このカードを破壊する…だがペンデュラムコールの効果で手札に加わりペンデュラムゾーンに置かれた魔術師モンスターは次の相手エンドフェイズ時まで破壊はされない!」

ユーゴ「魔法『スピード・リバース』を発動!墓地へ送ったSR三つ目のダイスを特殊召喚!レベル4のSRパチンゴーカートにレベル3のSR三つ目のダイスをチューニング!シンクロ召喚!レベル7!クリアウィング・シンクロ・ドラゴン!!」

ユーゴ「カードを2枚伏せてターンエンド!」

遊矢「ドロー!なあユーゴ」

ユーゴ「どうした?」

遊矢「あんまり関わりが無かったのに何で俺に力を貸してくれたんだ」

ユーゴ「そりゃ兄弟だからじゃねえか!」

遊矢「兄弟?」

ユート「…」

ユーゴ「ああ!兄弟を助けるのに理由は居るのか?」

遊矢「いいや」

ユート「無いな」

ユーゴ「だろ?」

遊矢「バトルだ!そして俺は永続罠発動!『幻影剣』対象のモンスターの攻撃力は800ポイントアップ!」

ユーゴ「クリアウィング・シンクロ・ドラゴンの効果を発動!」

遊矢「白翼の魔術師のペンデュラム効果を発動!その効果を無効にする!覚醒の魔導剣士の攻撃!!」

ユーゴ「…」

遊矢「あれ?」

ユーゴ「俺は罠『シンクロ・バリアー』を発動しクリアウィングをリリースしてダメージを0にした。こいつは次のエンドフェイズ時までダメージを0にする!」

遊矢「ターンエンド!」

ユーゴ「ドロー!ターンエンド!そして白翼の魔術師は破壊される!」

遊矢「俺のターン!俺はスケール2の刻剣の魔術師をセッティングしターンエンド」

ユーゴ「俺のターン!カードを1枚伏せてターンエンド!」

遊矢「俺のターン!覚醒の魔導剣士でダイレクトアタック!」

ユーゴ「罠発動!『波動再生』相手モンスターの直接攻撃宣言時に発動する事ができる!その相手モンスターのレベル以下のレベルを持つシンクロモンスターを対象に発動できる。その時の攻撃によって発生するダメージは半分になる!」4400→2750

ユーゴ「そしてダメージステップ終了時そのシンクロモンスターを墓地から特殊召喚する!クリアウィング・シンクロ・ドラゴンを特殊召喚!そして手札のSR OMKガムの効果を発動!自分または相手のバトルフェイズ時に戦闘または効果ダメージを受けた場合、手札からOMKガムを特殊召喚する!」

遊矢「ターンエンド!」

ユーゴ「俺のターン!レベル7のクリアウィング・シンクロ・ドラゴンにレベル1のSR OMKガムをチューニング!シンクロ召喚!レベル8!クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴン!!」

ユーゴ「OMKガムの効果を発動!このカードがシンクロモンスターの素材として墓地へ送られた場合に発動する事ができる!デッキの一番上を墓地へ送り、そのモンスターがSRモンスターだった場合、このカードを素材にしたシンクロモンスターの攻撃力は1000アップする!墓地へ送ったモンスターはSR電々大公!バトルだ!」

遊矢「幻影剣を装備したモンスターが戦闘または効果で破壊される場合、代わりにこのカードが破壊される!」

ユーゴ「だがダメージは受けてもらうぜ!」

遊矢「!」3600→3200

ユーゴ「ターンエンド!」

遊矢「俺のターン!」

ユート「あいつとは2度デュエルを行ったが何をするかわからないぞ」

遊矢「だったら俺がジャックを倒したあいつを出す!」

ユーゴ「ジャックを倒した?」

遊矢「ああ!」

ユーゴ「そいつは面白え!出して見ろよ!」

遊矢「俺はレベル2のEMチアモールをペンデュラム召喚!レベル8の覚醒の魔導剣士にレベル2のEMチアモールをチューニング!」

ユーゴ「遊矢!そいつチューナーじゃねえだろ!?」

遊矢「今から見せるモンスターはペンデュラム召喚したペンデュラムモンスターをチューナーモンスターとして扱う!」

ユーゴ「へえ…無茶苦茶便利じゃねえか」

遊矢「平穏なる時の彼方から、あまねく世界に光を放ち蘇れ!シンクロ召喚!レベル10!涅槃の超魔導剣士!!このカードがシンクロ召喚に成功した時、墓地のカードを1枚手札に加える!」

ユーゴ「クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴンの効果を発動!1ターンに1度、このモンスター以外のモンスター効果が発動した時に発動する事ができる!その効果を無効にし破壊する!」

遊矢「刻剣の魔術師のペンデュラム効果を発動!1ターンに1度、自分フィールドのモンスターは相手の効果では破壊されない」

遊矢「カードを1枚伏せてターンエンド!」

ユーゴ「俺のターン!クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴンで覚醒の超魔導剣士を攻撃!」

遊矢「永続罠発動!『時空のペンデュラムグラフ』を発動!自分のモンスターゾーンまたはペンデュラムゾーンの魔術師ペンデュラムモンスターと相手フィールドのカードを対象に発動する事ができる!その2枚を破壊する!時読みの魔術師とクリスタルウィング・シンクロ・ドラゴンを破壊!」

ユーゴ「な、何だと!?」

遊矢「ふぅ…」

ユーゴ「ターンエンド」

遊矢「俺のターン!これで決着だユーゴ!覚醒の魔導剣士の攻撃!!」

ユーゴ「まだだ!墓地の三つ目のダイスを除外し相手の攻撃を1度だけ無効にする!」

遊矢「ターンエンド!」

ユーゴ「俺のターン!カードを1枚伏せてターンエンド!」

遊矢「ドロー!覚醒の魔導剣士で攻撃!」

ユーゴ「罠発動!『リジェクト・リボーン』相手の直接攻撃を無効にしバトルフェイズを終了させる!そして墓地からシンクロモンスターとチューナーモンスターを特殊召喚する!」

遊矢「ターンエンド!」

ユーゴ「俺のターン!」

ユート「食らいついてくるな」

遊矢「あ、ああ」

ユーゴ「魔法『ヒドゥン・ショット』を発動!墓地のスピードロイドモンスターを2体まで除外し、除外した数だけフィールドのカードを破壊する!俺は墓地のSR OMKガムとSRパチンゴーカートを除外し対象のカードを破壊する!覚醒の超魔導剣士と時空のペンデュラムグラフを破壊する!」

ユート「刻剣の魔術師の効果を発動するんだ!」

遊矢「いいや!このままでいい!」

ユーゴ「なっ…」

遊矢「俺は永続魔法『星霜のペンデュラムグラフ』の効果を発動していた!自分フィールドの魔法使い族モンスターは相手の魔法カードの対象にはならない!」

ユーゴ「ふぅ…いつの間にそんなのを…ターンエンドだ!」

遊矢「俺のターン!俺は時空のペンデュラムグラフの効果を発動!刻剣の魔術師とSR電々大公を破壊!」

遊矢「そして魔法『アメイジング・ペンデュラム』を発動!表側表示の魔術師ペンデュラムモンスターを手札に加える!俺は時読みの魔術師と刻剣の魔術師を手札じ加える!そして、この2体でペンデュラムスケールをセッティング!エクストラデッキより蘇れ!レベル7!オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン!!」

遊矢「バトルだ!覚醒の超魔導剣士でクリスタルウィング・シンクロ・ドラゴンを攻撃!」

ユーゴ「くっ!」

遊矢「覚醒の超魔導剣士が相手モンスターを破壊した時、相手のライフを半分にする!」

ユーゴ「やるじゃねえか遊矢」

遊矢「そしてオッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンでダイレクトアタック!!」

ユーゴ「…」

遊矢「勝った…勝ったぞユート!」

ユート「ああ!」

ユーゴ「ったくよ…これでシンクロ全滅じゃねえか!」

遊矢「俺が使えるだろ?」

ユーゴ「そりゃそうだけど」

ユート「残りは」

遊矢「俺、遊馬、瑠璃それにセレナ」

ユーゴ「そんで遊矢の相手はセレナか」

遊矢「セレナとはランサーズで唯一デュエルしてないから楽しみだな」

赤馬「…」

カイト「…何だその眼は」

赤馬「暇じゃないか」

カイト「いいや」

赤馬「何も波乱が起こらない。おかしい」

カイト「最初に起こっただろ」

赤馬「ああ」

カイト「なら潔く腹を切ったらどうだ」

赤馬「…」

カイト「何だ」

赤馬「いいや別に」

カイト「…」

赤馬「何か嫌な予感がするが」

カイト「それはお前だけだろ」

赤馬「何かやって来てくれないか」

カイト「断る」

ガチャッ

Ⅳ「入るぜ」

赤馬「き、君!」

Ⅳ「な、何だ」

カイト「どうしたⅣ」

Ⅳ「兄貴が腰痛めてよ。急に立ち上がっちまって何やってんだか」

赤馬「君に頼みたい事があるんだが」

Ⅳ「何だこいつ」

遊馬・瑠璃「デュエル!!」

瑠璃「先攻は私が!自分フィールドにモンスターが存在しない事で手札からLL-ターコイズ・ワープラーを特殊召喚!LL-ターコイズ・ワープラーの効果を発動!特殊召喚に成功した時、手札からLLモンスターを特殊召喚する!LL-コバルト・スパローを特殊召喚!コバルト・スパローの特殊召喚が成功した事でデッキからレベル1鳥獣族モンスターを手札に加える」

瑠璃「レベル1のLL-ターコイズ・ワープラーとLL-コバルト・スパローでオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク1!LL-リサイト・スターリング!!」

瑠璃「リサイト・スターリングのオーバーレイ・ユニットを一つ使いデッキから鳥獣族レベル1のモンスターを手札に加える!」

瑠璃「カードを1枚伏せてターンエンド」

遊馬「俺のターン!ゴブリンドバーグを攻撃表示で召喚!ゴブリンドバーグが召喚に成功した事で手札からレベル4以下のモンスターを召喚する。俺は手札からタスケナイトを特殊召喚!レベル4のゴブリンドバーグとタスケナイトでオーバーレイ!エクシーズ召喚!ズババジェネラル!!ズババジェネラルのオーバーレイ・ユニットを一つ使い手札の戦士族モンスターを装備する!そして装備した戦士族モンスターの攻撃力分攻撃力がアップする!手札のズババナイトを装備し攻撃力は1600ポイントアップ!ズババジェネラルの攻撃力は3600!」

遊馬「バトルだ!ズババジェネラルでLL-リサイト・スターリングを攻撃!」

瑠璃「罠発動!『ドレインシールド』相手モンスターの攻撃を無効にし、その攻撃力分ライフを回復させる」4000→7600

遊馬「カードを2枚伏せてターンエンド!」

瑠璃「私のターン!カードを3枚伏せてターンエンド」

遊馬「俺のターン!装備魔法『最強の盾』を装備!このカードの効果で戦士族モンスターの攻撃力は守備力分アップする!攻撃力4600!バトルだ!」

瑠璃「くっ…」7600→3300

遊馬「そして俺は」

瑠璃「LL-リサイト・スターリングの効果を発動!自分が受けた戦闘ダメージを相手も受ける!」

遊馬「えっ…ええ!?」4000→0

瑠璃「これが黒咲家のデュエルなんですよ」

遊馬「ま、まあ兄妹って似るもんな。特に中身とか」

瑠璃「はい!」

遊馬「隼はどうしたんだ?」

瑠璃「兄なら留置所に居る筈ですが」

遊馬「何かやったのか!?」

瑠璃「ちょっと街で」

遊馬「どの世界でも妹は大変だぜ」

遊矢・セレナ「デュエル!!」

遊矢「俺のターン!俺はスケール1のEMユーゴーレムとスケール6のEMリザードローでペンデュラムスケールをセッティング!ペンデュラム召喚!レベル2!EMトランプ・ガール!レベル4ボットアイズ・リザード!」

遊矢「EMボットアイズ・リザードの効果を発動!このモンスターが召喚または特殊召喚に成功した時、デッキからオッドアイズモンスターを墓地へ送り、このモンスターは墓地へ送ったオッドアイズモンスターと同名モンスターとして扱う!俺はデッキからオッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンを墓地へ送る!」

遊矢「そしてEMトランプ・ガールの効果を発動!このカードを含む融合素材モンスターを墓地へ送り、その融合モンスターをエクストラデッキから特殊召喚する!俺はEMトランプ・ガールとEMボットアイズ・リザードを融合!融合召喚!ルーンアイズ・ペンデュラム・ドラゴン!!」

遊矢「EMユーゴーレムのペンデュラム効果を発動!自分フィールドに融合モンスターが融合召喚に成功した時、自分の墓地のペンデュラムモンスター及びエクストラデッキのペンデュラムモンスターの中からEM、魔術師、オッドアイズの内、いずれかを選び手札に加える。俺は墓地のオッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンを手札に加える」

遊矢「EMリザードローのペンデュラム効果を発動!もう片方のペンデュラムゾーンにEMカードが存在する場合、そのEMリザードローを破壊しデッキから1枚ドロー!カードを1枚伏せてターンエンド!」

セレナ「私のターン!手札の月光彩雛と月光紅狐を融合!融合召喚!月光舞猫姫!!月光彩雛がカード効果で墓地へ送られた場合、墓地の融合カードを手札に加える。カードを2枚伏せてターンエンド!」

遊矢「ドロー!ルーンアイズ・ペンデュラム・ドラゴンで月光舞猫姫を攻撃!シャイニーバースト!!」

セレナ「くっ…」4000→3400

セレナ「罠発動!『月光輪廻舞踊』ムーンライトモンスターが戦闘または効果で破壊された時、デッキからムーンライトモンスターを手札に加える!」

遊矢「ターンエンド!」

セレナ「私もペンデュラムを使えるんだ!私のターン!スケール1の月光狼とスケール5の月光虎でペンデュラムスケールをセッティング!月光狼の効果を発動!墓地のムーンライト融合モンスターの素材となるモンスターを除外しエクストラデッキから融合召喚する!月光舞猫姫と月光彩雛を除外し融合!融合召喚!月光舞豹姫!!」

セレナ「バトルだ!月光舞豹姫でルーンアイズ・ペンデュラム・ドラゴンを攻撃!」

ユート「何か来るぞ」

遊矢「罠発動!」

セレナ「月光彩雛が除外されたターン相手はカードの効果を発動できない!そして罠発動!『幻獣の角』このカードを月光舞豹姫に装備!攻撃力は800ポイントアップ!月光舞豹姫と戦闘を行うモンスターは1度だけ破壊されず月光舞豹姫は2回攻撃が可能となる!」

遊矢「厄介なモンスターだ」4000→2800

ユート「融合次元の連中はどいつもこいつも人間のクズばかりだがセレナは純粋だからな」

セレナ「そして月光舞豹姫は戦闘で相手モンスターを破壊した場合、攻撃力が200アップする。そして幻獣の角の効果でデッキから1枚ドロー!ターンエンド」

遊矢「俺のターン!」

ユート「どうするんだ遊矢」

遊矢「さあ…何も考えてないよ」

ユート「確かセレナはもう1体融合モンスターを所持している筈だが…」

遊矢「魔法発動!『死者蘇生』ルーンアイズ・ペンデュラム・ドラゴンを墓地から特殊召喚!そしてEMシルバー・クロウを攻撃表示で召喚!そしてルーンアイズとシルバー・クロウをリリースし融合!融合召喚!ビーストアイズ・ペンデュラム・ドラゴン!!」

遊矢「EMユーゴーレムの効果で墓地及びエクストラデッキからEM、魔術師、オッドアイズモンスターを手札に加える!俺はエクストラデッキのEMリザードローを手札に加える!そしてスケール5のEMリザードローをセッティング!EMリザードローの効果を発動!このモンスターを破壊しデッキから1枚ドロー!カードを1枚伏せてターンエンド!」

セレナ「私のターン!バトル!月光舞豹姫でビーストアイズ・ペンデュラム・ドラゴンを攻撃!」

遊矢「罠発動!『幻影翼』攻撃力を500アップ!」

セレナ「それでは私を倒せないぞ!」

遊矢「さらに永続罠『幻影剣』を発動!攻撃力を800アップ!」

ユート「これで攻撃力は4300!」

セレナ「私は手札の月光紫蝶を墓地へ送り攻撃力をエンドフェイズ時まで1000アップ!」

ユート「攻撃力4800!?」

セレナ「そして2回攻撃だ!!」

遊矢「うわっ!?」2800→1800

セレナ「そして月光狼のペンデュラム効果を発動!自分フィールドの月光舞豹猫と墓地の月光紅狐、月光紫蝶を除外し融合!融合召喚!月光舞獅子姫!ターンエンド!」

ユート「幻影翼の効果で破壊はされなかった。そしてまだ幻影剣がある事で破壊は間逃れるが…ここは守備表示で」

遊矢「ドロー!カードを1枚伏せてターンエンド」

ユート「勝てるのだろうか」

遊矢「俺は別に拘り持たないけどユートは負けたくないだろ」

ユート「誰であろうと融合使いに負けるのはゴメンだ」

セレナ「私のターン!」

遊矢「どうする負けたら」

ユート「俺が復活できない」

遊矢「復活できないって…そんな任意で復活できるわけじゃ」

ユート「話は後だ。来るぞ、遊矢!」

セレナ「バトルだ!」

遊矢「俺は罠『幻影騎士団ウロング・マグネリング』を発動した。相手の攻撃は無効になる」

セレナ「ターンエンド!」

遊矢「俺のターン!俺はウロング・マグネリングの効果でこのカードと幻影剣を墓地へ送りデッキからカードを2枚ドロー!そしてスケール4のEMトランプ・ウィッチでペンデュラムスケールをセッティング!ペンデュラム召喚!レベル3!幻影騎士団ダスティローブ!!」

遊矢「EMトランプ・ウィッチのペンデュラム効果を発動!自分フィールドの融合素材モンスターをリリースしエクストラデッキから融合モンスターを特殊召喚する!ビーストアイズ・ペンデュラム・ドラゴンと幻影騎士団ダスティローブを融合!融合召喚!ブレイブアイズ・ペンデュラム・ドラゴン!!」

遊矢「そして墓地の幻影翼を除外し墓地の幻影騎士団モンスターを特殊召喚する!俺は幻影騎士団ダスティローブを特殊召喚!そして幻影騎士団ダスティローブの効果を発動!このモンスターを守備表示にし自分フィールドの闇属性モンスターの攻撃力と守備力はエンドフェイズ時まで800ポイントアップする!」

遊矢「そして融合召喚に成功した事でエクストラデッキからEMシルバー・クロウを手札に加える!EMシルバー・クロウを攻撃表示で召喚!」

遊矢「ブレイブアイズの効果を発動!」

セレナ「月光舞獅子姫は相手モンスターの効果の対象にはならず効果では破壊されない!」

遊矢「バトルだ!ブレイブアイズ・ペンデュラム・ドラゴンで月光舞獅子姫を攻撃!」

セレナ「月光舞獅子姫が破壊された時、相手フィールドに特殊召喚されたモンスターを全て破壊される!」3400→3100

遊矢「だがシルバー・クロウは通常召喚したから破壊はされない!そして自身の効果で300ポイントアップ!」

セレナ「くっ!」3100→1000

遊矢「そして俺は速攻魔法『揺れる眼差し』を発動!お互いのペンデュラムゾーンのカードを破壊し破壊した枚数だけ効果を得る!2枚以上破壊した事でデッキからペンデュラムモンスターを手札に加える!ターンエンド」

セレナ「私のターン!モンスターを守備表示で召喚しターンエンド!」

遊矢「俺のターン!紫毒の魔術師を攻撃表示で召喚!バトルだ!EMシルバー・クロウでセレナのモンスターを攻撃!」

遊矢「そして紫毒の魔術師でダイレクトアタック!」

セレナ「…」1000→0

遊矢「やった!」

セレナ「負けてしまったな」

遊矢「ははは」

ユート「次は瑠璃か」

遊矢「そうだな」

ユート「…」

遊矢「瑠璃…多分きっと柚子達の中で1番大人しいタイプの子」

ユート「よいっしょ」スッ

遊矢「ユート!?何で!」

ユート「このタイミングを待っていた。さあ交代しようか」

遊矢「いや待てよ!出られたのか!?」

ユート「君と同化していた時間は俺が1番長いからな。それに2度目だったらコツもある」

遊矢「初耳だぞ!」

ユート「裏技だからな」

遊矢「そんな裏技があったなんて…」

ユート「伊達に憑依しちゃいない!さあ瑠璃」

瑠璃「え、いいの?」

スタッ

ユート「ん?」

Ⅳ「ここで乱入だ」

遊矢「変なのが来た」

ユート「君は」

Ⅳ「トーマス・アークライト…通称Ⅳ」

カイト「Ⅳ」

Ⅳ「いいじゃねえか別によ?文句なら赤馬に言えよ」

カイト「あいつの言う事を聞く必要はあるのか」

Ⅳ「ねえよ!けど面白くねえか?ヒットマンっぽくてよ。1度やって見たかったぜ」

カイト「もういい。俺がデュエルする」

Ⅳ「は?何で」

カイト「理由などいらんだろ」

カイト・Ⅳ「デュエル!!」

Ⅳ「俺のターン!ターンエンド」

カイト「俺のターン!俺には次元を通し二つの新たなモンスターを得た…だが足りない」

Ⅳ「は?」

カイト「魔法『フォトン・サンクチュアリ』を発動!フォトントークンを2体特殊召喚!そして2体をリリースし手札から銀河眼の光子竜を特殊召喚!」

カイト「カードを2枚伏せてターンエンド」

Ⅳ「俺のターン!ギミック・パペット-ボム・エッグを攻撃表示で召喚!そして手札からギミック・パペットモンスターを墓地へ送りこのモンスターのレベルを8に変更!そして相手フィールドにモンスターが存在し自分フィールドのモンスターがギミック・パペットモンスターのみの場合、手札からギミック・パペット-マグネ・ドールを特殊召喚!」

Ⅳ「攻撃しなかったな」

カイト「お前は付け上がらせると面倒だ」

Ⅳ「カッコつけやがって、魔法『ジャンク・パペット』を発動!墓地へ送ったギミック・パペット-ナイトメアを特殊召喚!レベル8のギミック・パペット-ボム・エッグとギミック・パペット-マグネ・ドールとギミック・パペット-ナイトメアでオーバーレイ!エクシーズ召喚!No.88ギミック・パペット-デステニー・レオ!!」

Ⅳ「ギミック・パペット-デステニー・レオのオーバーレイ・ユニットを一つ使いこのカードにデステニーカウンターを一つ置く!ターンエンド」

カイト「俺のターン!魔法『銀河遠征』を発動!デッキから銀河騎士を特殊召喚!」

Ⅳ「待ってたぜ!銀河眼の光子竜皇…そうでなくちゃな!」

カイト「いいや違う…聞け遊馬!次は俺のターンだ」

Ⅳ「どうしたんだよカイト…ついに頭が」

カイト「一週間後だ…俺はお前に挑戦する」

Ⅳ「お、お前が挑戦って…どういう風の」

カイト「文句はなかろう」

Ⅳ「ねえけどよ…」

カイト「そしてこれが新たな姿だ!レベル8の銀河眼の光子竜と銀河騎士でオーバーレイ!次元を超え多くのデュエリストとデュエルをした俺が見出した希望の姿を見よ!エクシーズ召喚!No.38希望魁竜タイタニック・ギャラクシー!!」

Ⅳ「!?」

カイト「異論は認めん…いいな遊馬」

Ⅳ「少しは弱くなったかと思えば…この鉄仮面は限界を知らねえのか」

遊馬「カイトが俺に」

シャーク「はっ…目立ちたがり屋だな」

遊馬「…」

シャーク「どうしたんだ?挑まれてんぞ」

遊馬「やるよシャーク!」

シャーク「やる気か」

遊馬「ああ!」

シャーク「じゃあ負けんじゃねえぞ」

遊馬「負けねえよ…多分」

シャーク「多分じゃねえ!」

遊馬「勝つ!絶対に勝ってやる!!」

シャーク「よし!」

遊馬「あいつが…」

シャーク「カイトのバカがな…時代の流れって奴か」

沢渡「…」

シャーク「何見てんだよ」

万丈目「おっさん臭いな」

シャーク「何だとてめえ!」

沢渡「キレやすいしよ」

万丈目「俺よりもおっさんだぞ!」

シャーク「図に乗ってんじゃねえぞ初戦敗退コンビ」

万丈目「お前もだ!それに俺と沢渡を同じにするんじゃない!」

沢渡「てめえだって一緒じゃねえか!お前と万丈目でコンビ組めよ!」

シャーク「一緒にすんじゃねえ!表出ろ!」

赤馬「さあ開始してくれ」

遊矢「よし」

赤馬「ユートと瑠璃で」

遊矢「待てよ!おかしくないか?」

赤馬「いいや私が許可する」

遊矢「零児!」

赤馬「私が正義だ」

遊矢「じゃあ腹切れよ」

赤馬「どうやら私は切腹のできない体質らしくてな」

遊矢「そんな体質無いだろ!」

赤馬「ある。それが私だ」

遊矢「それでも経営者か!恥ずかしくないのかよ!?」

赤馬「経営者だ。恥ずかしくもないな」

遊矢「大人の風上にも置けない」

赤馬「私は未成年者だ」

遊矢「くっ…」

赤馬「ここまで上がって来たんだ。何か願いを叶えよう」

遊矢「いいの?」

赤馬「ああ…言って見たまえ」

遊矢「じゃあ柚子と温泉旅行…とか」

赤馬「却下」

遊矢「何で!」

赤馬「君達は未成年者で年頃だ。何かが起こってからでは遅い…そして柚子は私の姉だぞ。赤馬家の家系は無茶苦茶だ」

ユート・瑠璃「デュエル!!」

数日後

アレン「ってわけさ」

黒咲「そうか」

サヤカ「2人とも姿が見えないと思ったら…どうしたのその頭!?」

カイトX「丸坊主だが」

黒咲「…」

サヤカ「何で!」

カイトX「街で喧嘩をしてな…こいつの責任だが」

黒咲「便乗したお前が悪い」

カイトX「何だと」

黒咲「…やるか」

カイトX「お前とは決着をつけねばならぬ」

黒咲「むっ!そういえばユートと瑠璃は」

アレン「デートに決まってるじゃねえか!」

サヤカ「アレン!」

黒咲「俺は許可しとらんぞ」

カイトX「もういいだろ」

黒咲「これは我が家の問題!口出しは無用」

カイトX「おい!」

サヤカ「ど、どうしよう…て言うか何で許可制度なんだろ」

アレン「面白そうだな…言って見ようぜ!」

カイトX「…」

サヤカ「はあ…」

デニス「あー可愛いな瑠璃は…死ぬほど毛嫌いされてるけど」

ユート「久しぶりじゃないか?」

瑠璃「そうだよね」

デニス「この片思いはいつまで続くのだろうか」

黒咲「地獄で続けて来い」

デニス「はっ!」

黒咲「いい所にサンドバッグ2号が目の前に居るな。では早速」

デニス「た、大変だ…いつもの3倍は怒ってるぞ…」

黒咲「だが今日は大目に見てやろう。邪魔だ」

デニス「な、何だよ!」

黒咲「…」

デニス「何でもない…です」

ユート「隼!」

瑠璃「兄さん!?」

黒咲「デートするなら判子してから行け…玄関に置いておいただろ」

瑠璃「ラジオ体操じゃないんだから」

ユート「その頭はなんだ」

黒咲「デュエルしろ」

ユート「待ってくれ!急すぎないか」

黒咲「問答無用!」

ユート「何でこうなるんだ!」

ユート・黒咲「デュエル!!」

デニス「神様…どっちも頭でも打って死ぬ様に仕向けてください…お願いします」

黒咲「RR-バニシング・レイニアスを攻撃表示で召喚!そして手札からRR-バニシング・レイニアスを特殊召喚!レベル4のRR-バニシング・レイニアス2体でオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク4!RR-フォース・ストリンクス!!」

黒咲「ターンエンド」

ユート「俺のターン!カードを5枚伏せてターンエンド!」

黒咲「ドロー!RR-フォース・ストリンクスの効果を発動!オーバーレイ・ユニットを一つ使いデッキからRRモンスターを手札に加える!そして自分フィールドにRRエクシーズモンスターが存在する時、手札からRR-シンキング・レイニアスを特殊召喚!そしてRR-トリビュート・レイニアスを通常召喚!RR-トリビュート・レイニアスが召喚または特殊召喚に成功した時、デッキからRRカードを1枚墓地へ送る!」

黒咲「俺が墓地へ送ったカードはRR-ミミクリー・レイニアス!このカードを除外しデッキからRRカードを手札に加える!」

黒咲「レベル4のRR-シンキング・レイニアスとRR-トリビュート・レイニアスでオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク4!RR-フォース・ストリンクス!!」

ユート「速攻魔法『非常食』を発動!このカード以外のセットされたカードを墓地へ送り墓地へ送った枚数×1000ライフを回復する!俺は3枚墓地へ送り3000回復!」4000→7000

黒咲「RR-フォース・ストリンクスは自分フィールドの鳥獣族の数×500アップする。2体存在する事で攻撃力は1100!バトルだ」

ユート「墓地の幻影騎士団シャドーベイルの効果を発動!相手の直接攻撃宣言時に守備表示で特殊召喚する事ができる!3体特殊召喚!」

黒咲「ターンエンド」

ユート「俺のターン!幻影騎士団フラジャイルアーマーを攻撃表示で召喚!レベル4の幻影騎士団シャドーベイルと幻影騎士団フラジャイルアーマーでオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク4!ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン!!」

ユート「バトルだ!RR-フォース・ストリンクスを攻撃!反逆のライトニング・ディスオベイ!!」

黒咲「速攻魔法『RUM-ラプターズ・フォース』を発動!墓地のRRエクシーズモンスターを特殊召喚しランクが一つ上のモンスターを重ねて召喚する事ができる!ランクアップ・エクシーズ・チェンジ!ランク5!RR-ブレイズ・ファルコン!!」4000→2600

ユート「カードを1枚伏せてターンエンド」

黒咲「俺のターン!魔法『RUM-レイド・フォース』を発動!ランクアップ・エクシーズ・チェンジ!ランク5!RR-エトランゼ・ファルコン!!」

アレン「あれ見ろよ!」

サヤカ「久しぶりのデートだって言うのに!」

カイトX「…」

デニス「死ね…どっちも死ね…死ね」

カイトX「生きてたのかピエロ」

デニス「鬱陶しいのが来たよ…はい!何ですか」

カイトX「目障りだ。失せろ」

デニス「ちょっとアカデミアに加担して暴れただけじゃないか…君達が勝ったんだぞ!それでも僕らを蔑む気か!?」

カイトX「お前は人として終わっている。憐れな奴だ」

黒咲「RR-エトランゼ・ファルコンのオーバーレイ・ユニットを一つ使い相手モンスターを破壊し相手に破壊したモンスターの元々の攻撃力分のダメージを与える!」

ユート「罠発動!『エクシーズ・リフレクト』自分フィールドのエクシーズモンスターに対する魔法・罠・モンスター効果を無効にし破壊する!そして相手に800のダメージを与える!」

黒咲「オーバーレイ・ユニットを持つRR-ブレイズ・ファルコンは直接攻撃が可能!行け」2400→1600

ユート「罠発動!『攻撃の無敵化』このターン自分フィールドのモンスターは戦闘または効果では破壊されない!」

黒咲「だがダメージは受けてもらうぞ」

ユート「うっ…」7000→6000

黒咲「カードを1枚伏せてターンエンド」

ユート「俺のターン!厄介なのはRR-ブレイズ・ファルコン!ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンでRR-ブレイズ・ファルコンを攻撃!」

黒咲「罠発動!『RR-レディネス』このターン自分フィールドのRRモンスターは破壊されない!そしてRR-レディネスを除外し自分の受けるダメージを0にする!」

ユート「…カードを1枚伏せてターンエンド!」

黒咲「俺のターン!墓地のRUM-レイド・フォースの効果を発動!このカードとRRモンスターを除外し墓地にRUMを手札に加える!」

アレン「ライフはユートが上回ってるけど」

サヤカ「追い込まれてるわ隼に」

デニス「頑張れユート!その暴力大魔王を蹴散らしちゃえ!」

瑠璃「ねえ」

デニス「ん?」

瑠璃「あなたってユートと隼の事が嫌いなのよね?」

デニス「まあね。黒咲は何かあると殴るしユートは恋敵だもの」

瑠璃「あなたが二人を嫌う以上に私も嫌いだからね。あなたの事」

デニス「へ?ちょっと待って!そんなにストーカーっぽいかな?ねえ瑠璃!」

瑠璃「ユーリと同じレベルよ。近寄られるだけで…わかるでしょ」

デニス「そ、そんな真顔で言われても…いやいや照れてるだけじゃないの」

ユート「気が散るから帰れ!フラフラするんじゃない!」

デニス「うるさい!何だよ、僕が応援してやってるって言うのに!負けろ!負けてしまえ!!」

黒咲「RR-ブレイズ・ファルコンでダイレクトアタック」

ユート「…」6000→5000

黒咲「そしてダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンを破壊!」

ユート「罠発動!『リボーン・パズル』自分フィールドのモンスター1体のみがカード効果で破壊された時、そのモンスターを墓地から特殊召喚する!ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンを特殊召喚!」

黒咲「ターンエンド」

ユート「俺のターン!これで決める」

黒咲「漸くやる気になったか」

ユート「RUM-幻影騎士団ラウンチを発動!ランクアップ・エクシーズ・チェンジ!ランク5!ダーク・レクイエム・エクシーズ・ドラゴン!!」

アレン「出た!」

ユート「ダーク・レクイエム・エクシーズ・ドラゴンのオーバーレイ・ユニットを一つ使い相手フィールドのモンスターの攻撃力を0にし、その攻撃力分アップする!レクイエム・サルベーション!!」

ユート「さあ隼!これでデートを許してくれるな」

黒咲「勝手にしろ」

ユート「バトルだ!ダーク・レクイエム・エクシーズ・ドラゴンで攻撃!鎮魂のディザスター・ディスオベイ!!」

黒咲「…」

ユート「ふぅ…デニス!」

デニス「おっと!幾ら瑠璃が嫌っても僕が好きなんだから僕の進撃は止められないよ?」

黒咲「…」

デニス「ってわけさ!ね?瑠璃」

瑠璃「気持ち悪い」

デニス「ってわけさ!じゃあねユート…君を倒すのには苦労しそうだ」

アレン「あいつアホなんだろな」

サヤカ「ただのナルシストよ」

カイトX「…」

アレン「ってわけさ!」

カイトX「変な病気になるから真似するな」

アレン「じゃあ久しぶりに遊ぶか?この5人組でよ!」

サヤカ「な、何言ってるのよ」

黒咲「好きにしろ」

カイトX「どうした2人とも」

ユート「いやカイトも俺達も生きてて良かったなって」

カイトX「訳がわからん」

アレン「ほら行こうぜ!」

サヤカ「いいの?」

瑠璃「まあ…仕方ないわよ」

黒咲「…」

ユート「俺達は元は1人の人間だった。けど」

瑠璃「同化しなくて良かったね」

ユート「それぞれに人生があるんだ。俺も遊矢もユーゴ…ついでにユーリも」

瑠璃「私に柚子、リンとセレナもね」

アレン「おーい!」

ユート「行こうか瑠璃」

瑠璃「うん!」

アレン「そういや遊馬とあっちのカイトのデュエルどうする?見に行くか」

ユート「見させてもらう」

黒咲「…」

カイトX「…ああ」

シンジ「そしたら博士が真顔で腰振ってんのな!ありゃ驚いたよ真顔だぜ真顔」

ユーゴ「遊星ってヤる事ヤるとき真顔なのかよ!」

クロウS「何で知ってんだよ」

シンジ「言っとくが覗きじゃねえぞ?博士の家に行って窓覗いたらさ偶然見えちまったってわけよ!」

クロウS「バカ!それを覗きって言うんだよ!ちょっと羨ましいぞ!」

シンジ「おうジャック!お前は」

ジャックS「くだらん」

クロウS「くだらんのはお前の頭じゃねえか」

ジャックS「何だと!」

シンジ「言っとくけど凄えんだぞ?高速なんだからさ」

リン「…」

ユーゴ「どうしたんだリン?」

リン「何でも無いわ」

ユーゴ「慣れてねえのか?いいじゃねえか」

リン「だって同じハウスの出で兄弟分だなんて…あんたは」

ユーゴ「何も考えてねえ!」

リン「ほらね!これだもの」

ユーゴ「悪い奴じゃねえだろ?アホのクロウにバカのシンジに働かねえジャックって」

クロウ「ユーゴ!」

シンジ「聞こえてるんだよ!」

ユーゴ「そんなに怒る事ねえじゃねえか!」

リン「仕事は?」

ジャック「班長を殴ってクビになった」

権現坂「頼もう!」

ユーゴ「ん?お前…」

権現坂「デュエルをしに来た!」

ユーゴ「だってさ!誰と?」

クロウS「そりゃ俺だろ?」

ジャックS「おい!この前のリベンジだ」

シンジ「どういう風の吹きまわしよ?」

権現坂「不動遊星殿に呼ばれユーゴとデュエルしてみろと言われてな」

ユーゴ「俺と?」

権現坂「うむ」

リン「どういう関係なの?」

権現坂「深い関係ではないのだがな…俺は遊星殿の不動の精神に感服した!」

シンジ「不動どころか高速だぞ高速」

権現坂「最初は科学者など信用はできなんだ…しかし!」

シンジ「しかし?」

権現坂「一言一言が重い…俺に不動とは何たるかを教えてくださった!」

ジャックS「くだらん!遊星だか何だか知らんが何を言われた!」

権現坂「規則正しい生活こそが不動だそうだ」

ユーゴ「あいつ多忙なんじゃねえの?」

シンジ「博士って人間の常識を超えてるからな…あんな大人始めてだぜ」

クロウS「ありゃ天才だぜ」

ジャックS「…」

ユーゴ「遊星の頼みじゃ仕方ねえな!やろうやおっさん!」

ユーゴ・権現坂「デュエル!!」

権現坂「俺のターン!超重武者ジシャ-Qを攻撃表示で召喚!そして超重武者ジシャ-Qの効果を発動!このカードが召喚に成功した事で手札からレベル4以下の超重武者モンスターを特殊召喚する!超重武者ツヅ-3を特殊召喚!レベル4の超重武者ジシャ-Qにレベル1の超重武者ツヅ-3をチューニング!シンクロ召喚!レベル5!超重剣聖ムサ-C!!超重剣聖ムサ-Cがシンクロ召喚に成功した時、墓地の超重武者モンスターを手札に加える!」

権現坂「ターンエンド!」

ユーゴ「俺のターン!SRオハジキッドを攻撃表示で召喚!SRオハジキッドの効果を発動!墓地のチューナーモンスターを選択し自分フィールドに特殊召喚する!超重武者ツヅ-3を特殊召喚!レベル3のSRオハジキッドにレベル1の超重武者ツヅ-3をチューニング!シンクロ召喚!レベル4!HSR快刀乱破ズール!!」

ユーゴ「バトルだ!HSR快刀乱破ズールで超重剣聖ムサ-Cを攻撃!そして快刀乱破ズールは相手フィールドの特殊召喚されたモンスターとバトルを行う場合、このモンスターの攻撃力を倍にする!」

権現坂「くっ…手札の超重武者装留マカルガエシを墓地へ送りこのターン破壊されたモンスターを特殊召喚する!」4000→3700

ユーゴ「カードを2枚伏せてターンエンド!」

権現坂「俺のターン!超重武者タマ-Cを攻撃表示で召喚!超重武者タマ-Cの効果を発動!超重武者タマ-Cの効果を発動!墓地に魔法・罠が存在しない場合、相手フィールドのモンスターとこのモンスターを素材にシンクロ召喚できる!先程のお返しをさせてもらうぞユーゴ!」

ユーゴ「何だって!?」

権現坂「レベル4のHSR快刀乱破ズールにレベル2の超重武者タマ-Cをチューニング!シンクロ召喚!レベル6!超重神鬼シュテンドウ-G!!超重神鬼シュテンドウ-Gがシンクロ召喚に成功した時、相手フィールドの魔法または罠を全て破壊する!」

ユーゴ「はあ!?」

権現坂「行くぞ!2体のモンスターで攻撃!!」

ユーゴ「あ、あっさり…」4000→0

権現坂「クロウそしてジャックよ」

クロウ「お?」

ジャック「…」

権現坂「俺とて只々時を過ごしたわけではない。常に己を鍛えておる」

シンジ「そうか…じゃあ飲みに行くか」

権現坂「何故そうなる!?」

シンジ「おっさん行けるんだろ?顔に出てるぜ」

権現坂「俺は未成年者だ!」

シンジ「なわけねえだろ!面白えハッタリ来いてんじゃねえぞ!?遊矢の保護者かなんかだと思ってんだぞ!」

権現坂「学生証だ」

シンジ「おお…俺より年下」

リン「…」

シンジ「博士さ何やってた?」

権現坂「忙しそうだったが」

クロウS「お前はいつ見たんだよ」

シンジ「土曜日の夜」

クロウS「そりゃ仕方ねえよ…新婚だったか?ヤるよ。俺ならヤるよ」

シンジ「俺もさ博士みたいな嫁さん欲しいよ。美人だろ?女医で人妻で…凄え身体してんのな!なあおっさん?」

権現坂「…」

ユーゴ「照れんなよ!思ってんだろ?おっさん」

ジャックS「その前に彼女を作れ」

ユーゴ「俺にはリンが居るんだよ!文句あっか!?」

リン「何言ってんだか」

シンジ「俺は見ての通りの男前だぜ?けど博士の嫁レベルを探すのって苦労しねえか?」

クロウS「それ自分で言うか普通!」

シンジ「どう転んでも俺は男前じゃねえか!」

ユーゴ「ま、俺もだけどよ」

リン「柚子は」

権現坂「遊矢と遊んでいるぞ」

ジャックS「聞け!これから行く店は俺の顔が通じる店だ!有難く吟味しろ」

クロウS「元キングの威光って今も通じんのか?」

シンジ「やばかったらジャックだけ置いてこうぜ」

ユーゴ「うんうん」

ジャックS「全部聞こえているぞ」

ユーゴ「どうしたんだよリン」

リン「そういえばコモンズって大体の人の顔知ってるなって思ってね」

ユーゴ「それがどうかしたのか?」

リン「あんな目立つコンビと目立つユーゴが顔見知りじゃなかったのも変な話よね」

ユーゴ「いいじゃねえか別に」

リン「…」

ユーゴ「俺は好きだぜ。あいつら」

リン「どうして?」

ユーゴ「自由だからさ!俺と同じDホイーラーでデュエリストで…そんで頭も悪いし自由だしよ」

リン「そうよね…何ていうか上手く言えないけど」

ユーゴ「毎日が楽しいってか?」

リン「生きてる実感がするわ」

ユーゴ「ああ!生き返って良かったぜ」

リン「同化はごめんよね。それに今の生活の方が本来の姿なのかも知れないし」

ユーゴ「おうよ!今が楽しければそれが1番じゃねえか!」

リン「…うん」

ユーゴ「それに海馬のおっさんや遊星、龍亞の兄ちゃんに龍可の姉ちゃんに会えてさ世界が広がったっていうかな」

シンジ「早くしろよ!」

クロウ「置いてっちまうぞ!」

ユーゴ「行こうぜリン!」

リン「うん!」

権現坂「俺が居る限りは酒は飲まさんぞ!」

ジャック「俺が居る!問題など何処にある!?」

権現坂「け、けしからん!!」

ユーリ「チビ」

素良「な、何だよ」

ユーリ「ジュース買って来いよ。ほら」

素良「何で僕が」

ユーリ「何で?舎弟だからでしょうが…じゃあ先輩」

エドF「どうして」

ユーリ「どうして?僕より弱いからじゃないか」

エドF「くっ…」

ユーリ「いいから買って来いよ」

素良「う、うるさい」

ユーリ「ん?何だって」

素良「うるさいって言ったんだ!何で僕が君の」

ユーリ「あ、黒咲」

素良「ヒッ!」

ユーリ「ははは」

素良「騙したな!」

ユーリ「じゃあ騙されるなよチビ」

素良「僕とデュエルしろ!」

ユーリ「デュエル?誰に向かって言ってるんだい」

素良「き、君だよ!」

ユーリ「いいよ」

素良「勝ったら僕の奴隷になれ!」

ユーリ・素良「デュエル!!」

ユーリ「僕のターン!ターンエンド」

素良「ターンエンド!?何で!」

ユーリ「格の差ってやつを見せてやろうと思ってね」

素良「何処までも…僕を舐めるな!僕のターン!手札のエッジインプ・シザーとファーニマル・ベアを融合!融合召喚!デストーイ・シザー・ベアー!!」

ユーリ「見てるんだろ十代…今から見せてあげるよ」

素良「やっちゃえ!!」

ユーリ「…」4000→1800

素良「カードを1枚伏せてターンエンド」

ユーリ「僕のターン!魔法『融合』を発動!手札の捕食植物フライ・ヘルと捕食植物モーレイ・ネペンテスを融合!融合召喚!捕食植物キメラフレシア!!キメラフレシアの効果を発動!このモンスター以下のレベルを持つモンスターを除外する!」

素良「除外!」

ユーリ「そして魔法『融合回収』を発動!墓地の融合カードと融合召喚に使用した融合素材モンスターを手札に加える。捕食植物フライ・ヘルと捕食植物スキッド・ドロセーラを融合!融合召喚!捕食植物ドラゴスタペリア!!」

素良「そ、そんな!」

ユーリ「何で僕がアカデミア最強って言われてるか知ってるだろ?ねえ先輩」

エドF「…」

ユーリ「ま、僕がいる限り融合次元も安泰だ…そうだろ十代!」

デニス「十代さん!バレてますよ」

十代「んだよ。せっかく生徒に紛れ込んでるって言うのに」

デニス「どう考えてもバレるでしょ…気がついてないだけでおっさん臭いんですから」

ユーリ「この前の借りを返すまで僕は負けない!決してだ」

十代「…」

ユーリ「だから見せてやるよ!アカデミア百人組手を…バトルだ!」

ユベル「中々の少年だね。久しぶりにワクワクしているんじゃないか」

十代「すっげえムカつく奴だけどな」

ユーリ「さあ来いよ!」

遊矢「なあ!君は俺を何処に連れて行こうとしているんだ?」

クリボー「クリ」

遊矢「何なんだあいつは」

柚子「変わったモンスターね」

クリボー「…」

遊矢「急に現れて俺の目の前を飛び回って…どうしたんだ」

クリボー「クリ」

柚子「ここに遊矢を連れて来たのね」

遊矢「亀のゲーム屋…何だここ」

柚子「この世界って沢渡2号…万丈目さんが住んで居る世界だったよね」

遊矢「まさか万丈目みたいな人が出てくるんじゃ」

ガチャッ

遊戯「やあ」

遊矢「すっごい髪型の中年男性だ!」

柚子「えぇ…花火みたい」

遊戯「始めまして僕は武藤遊戯」

遊矢「でも紳士っぽい」

柚子「うん」

遊矢「おじさんがこのモンスターを」

遊戯「僕とデュエルしてくれないか」

遊矢「え?俺と!?」

遊戯「そう榊遊矢くんと」

遊矢「いいよ遊戯おじさん!デュエルしよう」

遊矢・遊戯「デュエル!!」

遊戯「先攻は僕から、僕はカードを3枚伏せてターンエンド」

遊矢「俺のターン!俺はスケール2のEMドラミング・コングとスケール8のEMオッドアイズ・ユニコーンでペンデュラムスケールをセッティング!」

遊戯「ペンデュラム召喚…」

遊矢「レベル4!EMゴールド・ファング!同じくレベル4!EMシルバー・クロウ!そしてレベル7!オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン!!」

遊戯「永続罠『永遠の魂』を発動!手札または墓地からブラック・マジシャンを特殊召喚する!僕は手札からブラック・マジシャンを特殊召喚!」

遊矢「!?」

柚子「嘘!」

遊戯「?」

遊矢「ブラック・マジシャンって…幻の超レアカードじゃんか!おじさん!」

遊戯「始めて見るの?」

遊矢「勿論!もしかして若い頃は相当なデュエリストだったとか」

遊戯「一応ね」

遊矢「けど俺だって…ブラック・マジシャンに負けないモンスター達が居る!俺のデッキはみんな主人公さ!」

遊戯「君は異なる召喚を縦横無尽に扱える珍しいタイプのデュエリストだ。テレビで見たよ?久しぶりに僕もワクワクした!」

遊矢「それは光栄だね…だから俺が勝つ!」

遊戯「いいや僕はまだまだ若者には負けないよ!」

遊矢「じゃあ若者のデュエルを見せなきゃね」

遊戯「ははは…十代くんや遊星くんの言ってた通り新世代のデュエリストってわけか」

遊矢「新世代?」

遊戯「君達四人は間違いなくデュエリストの歴史を変える逸材って事じゃないか?僕もゲーム以外の事はからっきしでね」

遊矢「四人…あいつらもか?ユーリは絶対に違うと思うけど」

遊戯「さあ来い遊矢くん!」

遊矢「ああ!」

遊馬「…」

カイト「何だ穴なんか見て」

遊馬「いいや何でもねえよ。何か昼間から気になっててさ」

カイト「あそこは吹雪や海馬の住んでいる世界だ」

遊馬「俺も次元巡りしてみようかな…て言うか何でカイトは」

カイト「過去の話だ。それより俺とお前のデュエルは明日だぞ…こんな真夜中に」

遊馬「真夜中じゃねえとダメなんだ。ここは」

カイト「そうか…それもそうだな」

遊馬「昼間だと通行人に迷惑をかけちまう。大勢見に来るらしいしさ」

カイト「俺とお前達との最初のデュエルはこの横断歩道…随分と昔の話な気がするな」

遊馬「そうでもねえ…って事もねえか?昔に比べて俺も小鳥も身長伸びたしな」

カイト「高校の制服は死ぬほど似合わんがな」

遊馬「そりゃシャークだぜ!あんな風に制服を短くするしズボンも太いしよ!あんな学ランあるのかよ?」

カイト「あれは…まあ奴は古臭い所があるからな。あいつのブレザーなど似合わんからマシだろ」

遊馬「経った3年…色々と雰囲気が変わった。友達も増えたしな」

カイト「そして俺も次元を巡り様々なデュエリストと出会った」

遊馬「けど勝ち続けたんだろ?やっぱカイトは最強だぜ」

カイト「そろそろ始めるか」

遊馬「始めようぜ」

カイト「もう俺に勝てるだろ」

遊馬「ああ!勝つ!」

カイト「…」

遊馬・カイト「デュエル!!」

カイト「俺が先攻だ。俺は儀式魔法『光子竜降臨』を発動!手札からレベル4のモンスターをリリースし光子竜の聖騎士を儀式召喚!そして光子竜の聖騎士をリリースしデッキから銀河眼の光子竜を特殊召喚!ターンエンド!」

遊馬「俺のターン!ガンバラナイトを攻撃表示で召喚!そしてレベル4のモンスターの召喚に成功した事でカゲトカゲを特殊召喚!レベル4のガンバラナイトとカゲトカゲでオーバーレイ!エクシーズ召喚!No.39希望皇ホープ!!カードを2枚伏せてターンエンド!」

カイト「俺のターン!バトルだ!そして銀河眼の光子竜の効果を発動!このモンスターと相手モンスターを除外!」

遊馬「そしてバトルフェイズ終了時にフィールドに戻り、モンスターエクシーズのオーバーレイ・ユニットを吸収し吸収したオーバーレイ・ユニットの数×500ポイント攻撃力をアップする」

カイト「ターンエンド」

遊馬「俺のターン!『RUM-ヌメロン・フォース』を発動!混沌の力まといて勝利を目指せ!進化した勇姿が今ここに現れる!現れろ、CNo.39希望皇ホープレイV!!」

遊馬「ヌメロン・フォースの効果を発動!このカード効果で特殊召喚したモンスター効果以外のフィールドのモンスターの効果を全て無効にする!そして希望皇ホープレイVの効果を発動!オーバーレイ・ユニットを一つ使い相手フィールドのモンスターを破壊し、破壊したモンスターの攻撃力分のダメージを与える!Vブレードシュート!」

カイト「手札のクリフォトンを墓地へ送りライフを2000払う事でこのターン俺へのダメージを無効にする!」4000→2000

遊馬「ターンエンド!」

カイト「俺のターン!魔法『フォトン・サンクチュアリ』を発動!フォトントークン2体を特殊召喚!そしてフォトントークンをリリースしフォトン・カイザーをアドバンス召喚!フォトン・カイザーが召喚に成功した事でデッキからフォトン・カイザーを特殊召喚!そして魔法『銀河零式』を発動!墓地から銀河眼の光子竜を特殊召喚!レベル8の銀河眼の光子竜とフォトン・カイザー2体でオーバーレイ!逆巻く銀河よ、今こそ怒涛の光となりて、その姿を現すがいい!降臨せよ、我が魂!超銀河眼の光子龍!!」

カイト「超銀河眼の光子龍のオーバーレイ・ユニットを一つ使い相手フィールドに存在するモンスターエクシーズのオーバーレイ・ユニットを全て吸収!そして吸収した数×500ポイント攻撃力がアップする!」

遊馬「…!」

カイト「バトル!」

遊馬「相手モンスターの攻撃宣言時、手札の虹クリボーを装備カード扱いとして相手モンスターに装備!その装備モンスターは攻撃ができない!」

カイト「ターンエンド」

遊馬「俺のターン!魔法『エクシーズ・シフト』を発動!自分フィールドのモンスターエクシーズをリリースしリリースしたモンスターと同じ属性・種族・ランクのモンスターをエクストラデッキから特殊召喚する事ができる!CNo.39希望皇ホープレイVをリリース!現れろ、CNo.39!希望に輝く魂よ!森羅万象を網羅し、未来を導く力となれ!希望皇ホープレイ・ヴィクトリー!!」

カイト「…」

遊馬「そしてエクシーズ・シフトはその特殊召喚したモンスターエクシーズの素材になる!」

カイト「…」

遊馬「どうだカイト!」

カイト「最後までわからんぞ」

遊馬「ああ!行くぜカイト!!」

カイト「…」

遊馬「ホープレイ・ヴィクトリーの効果を発動!オーバーレイ・ユニットを一つ使い、ターン終了時まで相手モンスターの効果を無効にし、ホープレイ・ヴィクトリーの攻撃力はその相手モンスターの攻撃力分アップする!ビクトリー・チャージ!」

遊馬「効果を無効にした事で超銀河眼の光子龍の攻撃力は4500!そしてホープレイ・ヴィクトリーの攻撃力と合わせて」

カイト「攻撃力7300」

遊馬「超銀河眼の光子龍に攻撃!ホープ剣・ダブルビクトリースラッシュ!!」

カイト「墓地のオーバーレイ・ブースターの効果を発動!このモンスターを除外し自分フィールドのモンスターエクシーズ1体を対象に発動する事ができる!そのモンスターの攻撃力はオーバーレイ・ユニットの数×500ポイント攻撃力がアップする!超銀河眼の光子龍の攻撃力は1500アップ!」

遊馬「攻撃力6000!?いつの間に…そうか光子竜の聖騎士を儀式召喚した時の」

カイト「…」2000→700

遊馬「ターンエンド!そしてエクシーズ・シフトの効果で希望皇ホープレイ・ヴィクトリーは破壊される!」

カイト「俺のターン!モンスターを裏守備表示で召喚しターンエンド」

遊馬「俺のターン!罠発動!『エクシーズ・リボーン』墓地のモンスターエクシーズを特殊召喚する!墓地の希望皇ホープを特殊召喚!そしてこのカードを素材とする!希望皇ホープで裏守備モンスターを攻撃!」

カイト「銀河魔鏡士のリバース効果を発動!このモンスターが破壊された時、墓地のギャラクシーと名のついたモンスターの数×500ポイントライフを回復させる!俺の墓地には銀河眼の光子竜と超銀河眼の光子龍が2体!よって1000ポイントライフが回復する!」700→1700

カイト「そして自分のデッキまたは墓地からレベル4以下のギャラクシーと名のついたモンスターを1体選び裏守備表示で特殊召喚する!デッキから特殊召喚!」

遊馬「カードを1枚伏せてターンエンド!」

カイト「俺のターン!ターンエンド」

遊馬「俺のターン!まさか同じモンスターじゃねえだろな…希望皇ホープで攻撃!」

カイト「2体目の銀河魔鏡士の効果で俺のライフは1500回復!そしてこのモンスターは除外される」1700→3200

遊馬「もしカイトなら…『RUM-ヌメロン・フォール』を発動!現れろ、ランク1!No.39!希望の光…進化へと突き進む!原初の記憶を解き放て!天衣無縫の力、希望皇ホープ・ルーツ!!ターンエンド!」

カイト「俺のターン!銀河眼の雲篭を攻撃表示で召喚!そして、このモンスターをリリースし墓地から銀河眼の光子竜を特殊召喚!」

カイト「このままでも戦闘破壊は可能だ…だが!俺とお前の決着に小細工は無用!魔法『銀河遠征』を発動!自分フィールドにレベル5以上のフォトンまたはギャラクシーモンスターが存在する時、デッキからレベル5以上のフォトンまたはギャラクシーモンスターを特殊召喚する!俺はデッキからレベル8の銀河騎士を特殊召喚!」

カイト「レベル8の銀河眼の光子竜と銀河騎士でオーバーレイ!現れろ!銀河究極龍No.62!宇宙にさまよう光と闇。その狭間に眠りし哀しきドラゴンたちよ。その力を集わせ真実の扉を開け!銀河眼の光子竜皇!!」

カイト「バトルだ!そして銀河眼の光子竜皇のオーバーレイ・ユニットを一つ使いこのカードの攻撃力はダメージ計算時までフィールドのランクの合計×200ポイントアップする!ホープ・ルーツのランクは1!そして銀河眼の光子竜皇のランクは8!よって1800ポイント攻撃力がアップする!」

カイト「エタニティ・フォトン・ストリーム!!!」

遊馬「希望皇ホープ・ルーツの効果を発動!」

カイト「…」

遊馬「オーバーレイ・ユニットを一つ使い相手モンスターの攻撃を無効にし、そのモンスターがモンスターエクシーズだった場合、このモンスターの攻撃力はそのモンスターのランク×500ポイントアップする!」

カイト「ターンエンド」

遊馬「俺のターン!ホープ・ルーツの攻撃!ホープ剣・ルーツ・スラッシュ!!」

カイト「…」3200→2700

遊馬「ターンエンド!」

カイト「俺のターン!魔法『死者蘇生』を発動!蘇れ銀河眼の光子竜!」

遊馬「何度も何度も立ち上がる…カイトそのものだな」

カイト「お前は強い」

遊馬「へ!?」

カイト「そんなに驚くな。銀河眼の光子竜皇はカードの効果で破壊された場合、攻撃力を倍にし蘇る。だがお前はお前らしく小細工を使わず真っ向勝負で挑んで来た…ミザエルも海馬も俺も銀河眼の竜皇を相手にし勝てた奴は居なかった」

遊馬「…」

カイト「バトル!そして効果を発動!2体を除外しオーバーレイ・ユニットを吸収しフィールドに戻る!」

カイト「ターンエンド!」

遊馬「俺のターン!希望皇ホープ・ルーツで攻撃!」

カイト「…」2700→1700

遊馬「ターンエンド!」

カイト「俺のターン!魔法『ギャラクシー・ストーム』を発動!オーバーレイ・ユニットを持たないモンスターエクシーズを破壊する!ターンエンド!」

遊馬「俺のターン!ターンエンド!」

カイト「俺のターン!フォトン・クラッシャーを攻撃表示で召喚!バトルだ!」

遊馬「墓地の虹クリボーの効果を発動!相手モンスターの攻撃宣言時に墓地から特殊召喚する!虹クリボーを守備表示で特殊召喚!」

カイト「ターンエンド」

遊馬「俺のターン!」

遊馬「カイト…俺は魔法『死者蘇生』を発動!希望皇ホープを墓地から特殊召喚!バトル!希望皇ホープでフォトン・クラッシャーを攻撃!」

カイト「…」1700→1200

遊馬「そして罠発動!『かっとビング・チャレンジ』このターン攻撃を行ったモンスターを対象に発動する事ができる!このバトルフェイズ中もう1度攻撃する事ができる!これで最後だなカイト!ホープ剣・かっとビングスラッシュ!!」

カイト「…」1200→0

ドサッ

カイト「勝った方が倒れてどうする」

遊馬「だ、だってよ…っつうかかったんだな俺!」

カイト「ああ…小鳥、アストラル、凌牙」

小鳥「バレてたの!?」

アストラル「見させてもらったぞ2人とも」

シャーク「一発もダメージ与えられてねえじゃねか!」

カイト「得意気になるな」

遊馬「見ろよ、朝日だぜ」

カイト「…」

小鳥「勝手に始めて良かったの?」

カイト「こいつは俺と遊馬の問題だ」

遊馬「いつから居たんだよ」

小鳥「いつからって…昨日からかな」

遊馬「昨日!?何で」

小鳥「女の勘よ」

カイト「で?お前達は」

アストラル「アストラルの勘」

シャーク「鮫の勘」

カイト「何でもかんでも勘で済ますな」

ユート「…」

ドルベ「遅いな」

黒咲「…」

アレン「来るのかよ?」

アリト「この場所だって話だったのによ!」

シャーク「あいつらなら来ねえよ」

アリト「ナッシュ!」

瑠璃「何故ですか?」

シャーク「終わっちまったからよ」

黒咲「わざわざ来てやったのにか?さっさと連れて来い」

シャーク「あ?何だって」

黒咲「いいから連れて来い」

アレン「タンマ!辞めとけって隼はハートランド…俺らの世界のハートランドじゃ不良の頂点なんだからさ!パトカー3台も丸焼けにしちまった事もあるんだぞ」

アリト「へえ!うちのナッシュもハートランドの不良の頂点なんだぜ?ナッシュなんて大学空手部を5人もボコボコにしちまった事あんだぞ!」

シャーク「あ?何処のモンで幾つだよ」

黒咲「デュエルスクール スペード校高等部の黒咲隼…歳は17」

シャーク「じゃあタメじゃねえか!俺はハートランド第二高校の神代凌牙…てめえと同じ17だ!」

黒咲「で?俺に喧嘩を売っているのか」

シャーク「だったら何だってんだ」

黒咲「売られた喧嘩は買うのが常識だろ。相手になってやるから来い」

シャーク「上等…!吐いた唾飲むんじゃねえぞ!!」

ユート「2人ともやめるんだ!」

黒咲・シャーク「デュエル!!」

2ヶ月後

遊馬「最近シャークが妙にイラついてんだよな」

小鳥「そういえば…」

ドドドドドドドドドドドド

シャーク「遊馬!」

遊馬「何だ!?」

シャーク「邪魔だ!退いてろ!!」

ダッ

小鳥「あっ!跳んだ」

遊馬「シャーク!かっとビングだ!!」

シャーク「かっ…言わねえよ!」

小鳥「穴の中に入ったわ」

遊馬「あそこはエクシーズ次元だな。けど何で」

ベクター「隼だ」

小鳥「隼さん?」

ベクター「ちょうど2ヶ月前だったかな…ああやって毎日デュエルしてんだと」

遊馬「へえ!何か気が合いそうなタイプだと思ってたけどよ」

ベクター「はっ!3回やって2回負ける割合なんだぜ?良くやるよ」

小鳥「ベクターは何やってるの?」

ベクター「ナッシュの負けっぷりを見てやろうと思ってな!暇だしよぉ~」

小鳥「ねえ隼さんって怖い人なんでしょ?」

遊馬「昔のカイトと昔のシャークをオーバーレイさせた感じかな」

小鳥「えぇ…それって」

遊馬「でも良い奴だぜ」

シャーク「あの手羽先野郎…今日こそは」

万丈目「今日こそは俺が勝つ!」

シャーク「てめえ何処から湧いて出やがった!?」

万丈目「おお!凌牙か」

シャーク「何やってんだお前?」

万丈目「逆襲」

シャーク「逆襲?誰に」

万丈目「柊柚子」

シャーク「柚子?ああ…あいつか」

万丈目「来た来た」

瑠璃「万丈目さん?」

万丈目「この前の続きだ!」

シャーク「アホだろ」

万丈目「何だと!?」

シャーク「ありゃ瑠璃だ」

万丈目「瑠璃?黒咲瑠璃か!?」

シャーク「ああ」

万丈目「見分け方は何だ」

シャーク「タコっぽいのが柚子、海苔みたいなのが瑠璃、ワカメみたいなのがリン、貝みたいなのがセレナ」

万丈目「サッパリだ!」

シャーク「じゃあ学習しろ」

瑠璃「あの…」

万丈目「いいだろう!今日はお前で勘弁してやる」

ユート「失礼な男だ」

万丈目「俺のターン!アームド・ドラゴンLV3を攻撃表示で召喚!カードを2枚伏せてターンエンド!」

瑠璃「私のターン!」

シャーク「お、居たのか」

ユート「どうも」

シャーク「えらく不機嫌じゃねえか」

ユート「今日は瑠璃と遊ぶ約束が」

シャーク「5ターンも我慢すりゃ万丈目なんてコロっと行くだろ」

黒咲「瑠璃の実力なら3ターンだ」

シャーク「いつの間に来やがった」

黒咲「さっきだ」

シャーク「…」

黒咲「そして俺なら1ターンでケリが付く」

シャーク「は?んなわけねえだろ」

黒咲「随分とあれを持ち上げるんだな」

シャーク「持ち上げてねえよ」

黒咲「貴様もしつこい男だ」

シャーク「食らいついたら離さねえんだよ」

黒咲「なら始めるか」

シャーク「ああ!今日は勝ち越すぜ」

黒咲「昨日負けたら今日はお前の負けだ。明日まで我慢しろ」

ベクター「おお!始まった」

ユート「…」

黒咲・シャーク「デュエル!!」

黒咲「RR-バニシング・レイニアスを攻撃表示で召喚!そしてRR-バニシング・レイニアスの効果で手札から2体目のRR-バニシング・レイニアスを攻撃表示で召喚!レベル4のRR-バニシング・レイニアス2体でオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク4!RR-フォース・ストリンクス!!」

黒咲「フォース・ストリンクスのオーバーレイ・ユニットを一つ使いデッキからRRモンスターを手札に加える!そして『RUM-スキップ・フォース』を発動!自分フィールドのRRエクシーズモンスターよりランクが二つ高いモンスターを重ねて特殊召喚する!ランクアップ・エクシーズ・チェンジ!ランク6!RR-レボリューション・ファルコン!!」

黒咲「カードを1枚伏せてターンエンド」

シャーク「俺のターン!スカル・クラーケンを攻撃表示で召喚!そしてシャーク・サッカーを手札から特殊召喚!レベル3のスカル・クラーケンとシャーク・サッカーでオーバーレイ!エクシーズ召喚!潜航母艦エアロ・シャーク!!」

シャーク「魔法『アクア・ジェット』を装備!エアロ・シャーク!レボリューション・ファルコンを噛み砕け!!」

黒咲「速攻魔法『RUM-デス・ダブル・フォース』を発動!ランクアップ・エクシーズ・チェンジ!ランク12!RR-ファイナル・フォートレス・ファルコン!!」4000→3100

シャーク「カードを1枚伏せてターンエンド!」

黒咲「俺のターン!バトルだ!RR-ファイナル・フォートレス・ファルコンで潜航母艦エアロ・シャークを攻撃!」

シャーク「くっ!」4000→3100

黒咲「そしてファイナル・フォートレス・ファルコンが相手モンスターを破壊した時、墓地のRRエクシーズモンスターを除外し2度目の攻撃を可能とする!墓地のRR-フォース・ストリンクスを除外!」

シャーク「罠発動!『激流蘇生』このターン破壊された水属性モンスターを特殊召喚し特殊召喚した数×500のダメージを相手に与える!」

黒咲「ターンエンド」

シャーク「俺のターン!魔法『浮上』を発動!墓地のスカル・クラーケンを特殊召喚!そしてスピア・シャークを攻撃表示で召喚!スピア・シャークの効果でスカル・クラーケンのレベルを3から4に変更!」

黒咲「…」

ユート「瑠璃」

瑠璃「またやってるの?」

ユート「あの人は」

瑠璃「あそこに」

万丈目「…」

ユート「勝ったんだな」

瑠璃「うん!」

シャーク「何度もやられてるたまっかよ!」

黒咲「ふん」

シャーク「自分フィールドに水属性モンスターが存在する事で俺は手札からサイレント・アングラーを特殊召喚!レベル4のスピア・シャークとスカル・クラーケンでオーバーレイ!エクシーズ召喚!バハムート・シャーク!!」

シャーク「バハムート・シャークのオーバーレイ・ユニットを一つ使い水属性ランク3以下のモンスターエクシーズをエクストラデッキから特殊召喚する!俺はエクストラデッキからNo.47ナイトメア・シャークを特殊召喚!ナイトメア・シャークの効果を発動!特殊召喚に成功した時、手札の水属性モンスター1体をこのモンスターの素材とする!」

シャーク「ナイトメア・シャークのオーバーレイ・ユニットを一つ使う事で相手への直接攻撃が可能!行け!ダイレクトアタックだ!!」

黒咲「…」2600→600

シャーク「エアロ・シャークを守備表示にしターンエンド!」

黒咲「俺のターン!RR-ファイナル・フォートレス・ファルコンのオーバーレイ・ユニットを一つ使い除外されているRRモンスターを墓地へ戻す!墓地のRUM-スキップ・フォースとRRエクシーズモンスターを除外する事で墓地のRRエクシーズモンスターを特殊召喚する!RR-レボリューション・ファルコンを特殊召喚!そしてRUM-レイド・フォースを発動!ランクアップ・エクシーズ・チェンジ!ランク7!RR-アーセナル・ファルコン!!」

シャーク「!?」

黒咲「勝った気で居たか?残念だったな」

シャーク「野郎…!」

黒咲「バトルだ」

シャーク「墓地のキラー・ラブカの効果を発動!このモンスターを除外し相手モンスターの攻撃を無効にする!そのモンスターの攻撃力を次の自分エンドフェイズ時まで攻撃力を500ダウンさせる!」

黒咲「カードを1枚伏せてターンエンド」

シャーク「俺のターン!」

黒咲「速攻魔法『RUM-レヴォリューション・フォース』を発動!相手フィールドのオーバーレイ・ユニットを持たないエクシーズモンスター1体のコントロールを得る!そしてそのモンスターよりランクが一つ高いRRエクシーズモンスターを重ねて特殊召喚する!ナイトメア・シャークのコントロールを得る!ランクアップ・エクシーズ・チェンジ!ランク4!RR-ライズ・ファルコン!!」

シャーク「カードを1枚伏せてターンエンド!」

黒咲「俺のターン!RR-ライズ・ファルコンの効果を発動!このモンスターの攻撃力は相手フィールドに特殊召喚されたモンスター1体を対象に攻撃力をアップさせる!」

シャーク「野郎のフィールドにはモンスターが3体…そして俺のフィールドには守備表示のモンスターが2体…だが!罠発動!『エクシーズ・リバーサル』自分フィールドのモンスターエクシーズと相手フィールドのモンスターエクシーズコントロールを入れ替える!バハムート・シャークとRR-ファイナル・フォートレス・ファルコンのコントロールを入れ替える!」

黒咲「フッ」

シャーク「何がおかしいってんだ」

黒咲「何をやっても食らいついて来る奴だな…お前にはある種の親近感を覚えるぞ凌牙」

シャーク「何が親近感だ!気持ち悪りいんだよ隼!!」

ベクター「ナッシュを相手に良くやるぜ。あれは人間か?」

ユート「人間…だと思いたい」

ベクター「ま、人間だわな」

黒咲「今日も俺の勝ちだな」

シャーク「このまま終わってたまるかよ」

黒咲「…」

シャーク「何だ?」

黒咲「いいや何でも無い」

ベクター「同族嫌悪ってやつだろ?なぁナッシュ」

シャーク「同族?俺とこいつがか!」

ベクター「おう」

シャーク「俺のが喧嘩強えよ」

黒咲「どう考えても俺だろ」

シャーク「何だと?」

黒咲「フッ」

シャーク「あ?何がおかしいってんだ!」

黒咲「別に」

シャーク「チッ」

ユート「何処へ」

シャーク「散歩だよ」

瑠璃「迷子になるかも」

シャーク「んな心配はいらねえんだよ」

瑠璃「兄さん着いて行ってあげてよ」

黒咲「あれのか?」

ユート「いや辞めた方がいいぞ隼…隼!」

黒咲「俺も暇だからな。構わんぞ」

黒咲「…」

シャーク「…」

「うっす黒咲さん」

「どうも!」

「こんちわっす」

シャーク「顔役かよ」

黒咲「まあな」

シャーク「言っとくが俺も負けてねえぞ」

黒咲「だから何だ」

シャーク「あ?」

黒咲「またやる気か?」

シャーク「俺は負けるってのが嫌いなんだよ」

黒咲「それは俺も同じだ」

シャーク「…」

黒咲「…」

パチパチ

シャーク「何だてめえ」

素良「融合次元の紫雲…」

バゴッッ

黒咲「誰の許可を取ってエクシーズ次元に来た」

素良「な、何だよ!今日はとっておきの強い奴を連れて来たんだからな!覚悟しろよ黒咲!!」

シャーク「何だ?このチビは」

黒咲「生きた燃えるゴミだ」

素良「ぐぬぬ…出て来てよ!」

「こいつかよ紫雲院」

「…」

シャーク「おいチビ」

素良「この2人はアカデミア高等部の中でも強い兄弟なんだぞ!実家がヤクザなんだ!」

黒咲「ヤクザ?親の威光を借りて好き勝手やるタイプか」

シャーク「居るんだよな…そういうウスラバカがよ」

黒咲「こんなチビの使いっ走りとは生きていて恥ずかしくないのか」

「御託はいいんだよ」

「この馬鹿共が勝手やって融合次元の質を落としやがってな。その落とし前をつけてやるよ!」

黒咲「融合次元の連中はどいつもこいつも…頭が悪すぎる」

シャーク「てめえら四つの世界ってのはどういうルールなんだよ」

黒咲「エクシーズ、シンクロ、スタンダードの三竦み…融合は三歩出遅れたマヌケ揃いだ」

シャーク「まあ見たらわかるわ」

黒咲「かつて赤馬零児の親父が次元制覇の為に連中を手駒に使い三つの次元を制圧しようとした…返り討ちにしてやったがな」

素良「くっ…」

黒咲「あの時の薄汚さは消えてないようだな…チビ」

素良「やっちゃえ…やっちゃってください!」

「兄ちゃん!この魚臭い方は俺がやるよ」

「じゃあ俺は…お前か?」

シャーク「誰が魚臭えだ!礼儀ってのを叩き込んでやるよ!」

黒咲「お前達が永遠に俺達に勝てぬという事を魂に刻んでやる。ハンデとしてお得意の汚い手でも使っても構わんぞ」

黒咲「デュエル!!」

シャーク「デュエル!!」

黒咲「RR-スカル・イーグルを攻撃表示で召喚!そして魔法『RR-コール』を発動!デッキから2体目のRR-スカル・イーグルを特殊召喚!レベル3のRR-スカル・イーグル2体でオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク3!RR-デビル・イーグル!!スカル・イーグルがエクシーズモンスターの素材になった時そのエクシーズモンスターの攻撃力を300ポイントアップさせる!カードを1枚伏せてターンエンド」

兄「俺のターン!シャドール・ファルコンを攻撃表示で召喚!そして装備魔法『魂写しの同化』を発動!属性を宣言し発動!このカードを装備したモンスターの属性は変化する!炎属性だ!そして俺は魔法『影依融合』を発動!相手フィールドにエクストラデッキから特殊召喚されたモンスターが存在する場合、デッキのシャドールモンスターも素材とする事ができる!俺は自分フィールドのシャドール・ファルコンとシャドール・ハウンドを融合!融合召喚!エルシャドール・エグリスタ!!」

兄「バトルだ!エルシャドール・エグリスタでRR-デビル・イーグルを攻撃!!」

黒咲「速攻魔法『RUM-ラプターズ・フォース』を発動!このターン破壊されたモンスターよりランクの一つ高いRRエクシーズモンスターをエクストラデッキから特殊召喚する!ランクアップ・エクシーズ・チェンジ!ランク4!RR-ライズ・ファルコン!!」4000→3150

兄「エルシャドール・エグリスタの効果を発動!相手フィールドにモンスターが特殊召喚された時、そのモンスターを破壊する!」

黒咲「…」

兄「そして手札のシャドールと名のつくカードを墓地へ送る。カードを1枚伏せてターンエンド」

黒咲「俺のターン!RR-トリビュート・レイニアスを攻撃表示で召喚!このモンスターが召喚に成功した時、デッキからRRカードを1枚墓地へ送る。そして墓地へ送ったRR-ミミクリー・レイニアスの効果を発動!このモンスターを除外しデッキからRRカードを1枚手札を加える!カードを1枚伏せてターンエンド」

兄「俺のターン!打つ手無しか?あのガキ共と俺達とはレベルが違うんだよ」

黒咲「レベルが違う?頭の悪さは同じだろ。紫雲院素良、デニス・マックフィールド、タイラー姉妹…その他有象無象の融合次元のデュエリストを見たが…雑魚に毛が生えた程度の実力だった」

黒咲「褒められる点と言えば頭が悪い割りにデュエルができるぐらいだ。猿と同じぐらいに融合次元人は進歩しているという事か」

兄「殺すぞ…!」

黒咲「もっと大声で言ったらどうだ?実力の差ってやつを教えてやる」

兄「エルシャドール・エグリスタで攻撃!!」

黒咲「罠発動!『ゴッドバードアタック』自分フィールドの鳥獣族モンスターをリリースし相手フィールドのカードを2枚破壊する!」

兄「!?」

黒咲「その顔だ。あいつらは自分が負けそうになると同じ顔をする…世の中の道理というのを理解できんバカ面をな」

兄「エルシャドール・エグリスタが破壊された時、墓地のシャドールと名のつく魔法または罠を1枚手札に加える…ターンエンド!」

黒咲「俺のターン!」

兄「こんなに上等切られたのは久しぶりだぜ…このエクシーズのガキは一体」

黒咲「チビ…こいつが敗北した際は覚悟しておけ」

素良「うっ…ヤバい気がしてならない」

黒咲「入院1ヶ月コースだな。逃げれば2ヶ月にするがな」

素良「先輩!負けないで…こいつ本気でやるタイプだから!!」

シャーク「バトルだ!海咬龍シャーク・ドレイクでジェムナイト・ルビーズを攻撃!!」

弟「くっ…!」1000→700

シャーク「シャーク・ドレイクの効果を発動!」

弟「何だと!?」

シャーク「大袈裟なんだよ。弟ヤクザ」

弟「!?」

シャーク「じゃあな」

弟「うおおおおおおおおおおおおおお」1000→0

シャーク「ざまあ見ろ」

黒咲「終わったか」

シャーク「ああ」

素良「覚えてろよ!今度はもっと強い」

黒咲「おい」

素良「はい!」

黒咲「この転がっているゴミを持って帰れ」

素良「も、持ち帰るって…だって」

黒咲「…」

素良「わ、わかりました!」

シャーク「ありゃ頭おかしいタイプだな」

黒咲「クズの上に雑魚だが俺に喧嘩を売ってくる珍しい奴だ。ストレス解消には丁度いい」

シャーク「俺もイラっとしたら蹴っ飛ばしにでも行こうかな」

黒咲「好きにしろ。俺が許可する」

素良「あ、悪夢だ…黒咲みたいなのが増えちゃったよ…」

黒咲「さてと」

シャーク「そろそろ帰るとするか…」

ユート「…」

シャーク「そういや前の続きがまだだったな」

ユート「俺?」

シャーク「お前以外に誰が居るんだよ」

ユート「まあ…」

シャーク「やろうぜユート」

黒咲「こいつも相当の戦闘狂だな」

瑠璃「兄さんには負けるわよ」

ユート・シャーク「デュエル!!」

シャーク「俺から行くぜ!ハンマー・シャークを攻撃表示で召喚!ハンマー・シャークの効果を発動!このモンスターのレベルを一つ下げ手札から水属性・レベル3以下のモンスターを特殊召喚する!俺は手札からビッグ・ジョーズを特殊召喚!カードを3枚伏せてターンエンド!」

ユート「俺のターン!幻影騎士団ラギッドグローブを攻撃表示で召喚!そして手札から幻影騎士団サイレントブーツを特殊召喚!」

シャーク「罠発動!『激流葬』フィールドの全てのモンスターを破壊する!流されちまいな!」

シャーク「さらに罠発動!『激流蘇生』このターン破壊された水属性モンスターを特殊召喚し特殊召喚した数×500のダメージを与える!」

ユート「カードを2枚伏せてターンエンド」4000→3000

シャーク「俺のターン!セイバー・シャークを攻撃表示で召喚!ターンエンド」

ユート「俺のターン!幻影騎士団クラックヘルムを攻撃表示で召喚!そして罠発動!『コピー・ナイト』レベル4の幻影騎士団クラックヘルムでオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク4!ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン!!」

ユート「バトルだ!」

シャーク「罠発動!『ポセイドン・ウェーブ』相手モンスターの攻撃を無効にし自分フィールドに存在する魚族・海竜族・水族の数×800のダメージを与える!」

ユート「なっ!」3000→1200

シャーク「へっ」

ユート「ターンエンド」

シャーク「俺のターン!セイバー・シャークの効果を発動!自分フィールドの魚族モンスターを選択しレベルを一つ上げる!ビッグ・ジョーズのレベルを3から4に変更!」

シャーク「レベル4のハンマー・シャークとビッグ・ジョーズとセイバー・シャークでオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク4!No.32海咬龍シャーク・ドレイク!!」

シャーク「バトルだ!神咬龍シャーク・ドレイクでダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンを攻撃!!」

ユート「罠発動!『ドレインシールド』相手モンスターの攻撃を無効にし、その攻撃力分だけライフを回復する!」1200→4000

シャーク「振り出しに戻るってか…カードを1枚伏せてターンエンド!」

ユート「俺のターン!ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンのオーバーレイ・ユニットを二つ使い相手フィールドのモンスターの攻撃力を半分にし、その数値分だけ攻撃力をアップする!これで攻撃力は3900!」

シャーク「待ってたぜ…この時を!罠発動!『エクシーズ・リバーサル』相手フィールドと自分フィールドのモンスターエクシーズのコントロールを入れ替える!」

ユート「…」

シャーク「俺はカイトと違って力で押すのが苦手でな」

ユート「俺は墓地の幻影騎士団クラックヘルムと幻影騎士団サイレントブーツを除外し、デッキから幻影騎士団またはファントムと名のつくカードを手札に加える。そして幻影騎士団ラギッドグローブを除外し幻影騎士団またはファントムと名のつくカードを墓地へ!カードを2枚伏せてターンエンド」

シャーク「俺のターン!」

ユート「罠発動!『エクシーズ・リバーサル』さっきのお返しだ!」

シャーク「何だと!?」

ユート「…」

シャーク「しぶとさは遊馬並だな。カードを1枚伏せてターンエンド!」

ユート「俺のターン…これは!?」

シャーク「どうした?」

ユート「見た事の無いカードが」

シャーク「良くある事だぜ」

ユート「こいつを使うのは後だ…バトル!ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンでシャーク・ドレイクを攻撃!!」

シャーク「おおおおおおおおおおおお」4000→1500

ユート「カードを1枚伏せてターンエンド!」

シャーク「俺のターン!」

シャーク「罠発動!『エクシーズ・リボーン』墓地のモンスターエクシーズを特殊召喚し、このカードを重ねる事ができる!蘇れ!No.32海咬龍シャーク・ドレイク!!」

シャーク「カードを1枚伏せてターンエンド!」

ユート「俺のターン!今こそ使う時!『RUM-オッドアイズ・フォース』を発動!自分フィールドの闇属性・ドラゴン族のエクシーズモンスターよりランクが三つ上のエクシーズモンスターをエクストラデッキから特殊召喚する!ランクアップ・エクシーズ・チェンジ!ランク7!覇王黒竜オッドアイズ・リベリオン・ドラゴン!!」

シャーク「どいつもこいつもRUMをポコポコ使いやがって…けど、そいつを待ってたぜ!罠発動!『スプラッシュ・キャプチャー』墓地の魚族モンスター2体を除外し相手フィールドのモンスターがエクシーズ召喚に成功した時、そのモンスターのコントロールを得る!」

ユート「!?」

シャーク「オッドアイズ…そういや榊遊矢も同じの使ってたな」

ユート「俺と遊矢は元は同じ人間だったので」

シャーク「ふーん…良くある話だぜ」

ユート「ターンエンド」

シャーク「俺のターン!終わりだぜユート!」

ユート「これは俺の奥の手!罠発動!『業炎のバリア-ファイヤー・フォース』相手フィールドの表側攻撃表示のモンスターを全て破壊し、その破壊した全てのモンスターの元々の攻撃力の半分のダメージを俺が受ける!オッドアイズ・リベリオンの3000とシャーク・ドレイクの2800の半分の合計値の3900を俺は受ける!」4000→100

ユート「そして受けた数値分相手も受ける!」

シャーク「…」1500→0

ユート「はぁはぁ…」

万丈目「そう気を落とすな。俺も負けたんだぞ」

シャーク「生きてたのか」

万丈目「そう簡単に死んでたまるか!そもそも女子中学生とデュエルして死ぬ奴が居るのか!?」

シャーク「長生きするぜ。てめえは」

ベクター「ナッシュ!そろそろ帰らねえとメラグがうるせえぞ」

シャーク「んだよ…じゃあ帰るからな。明日も」

黒咲「明日は俺が行く。瑠璃がお前の妹とショッピングらしいからな」

瑠璃「何で知ってるの!?」

黒咲「兄貴だからだ」

翌日

カイト「…」

黒咲「…」

シャーク「…」

黒咲「おい」

シャーク「シカトしてんじゃねえぞ」

カイト「何をやっている」

黒咲「瑠璃と共に次元を移動して来た」

カイト「そうか」

シャーク「そんで兄貴として璃緒と瑠璃に着いて行った」

黒咲「言っておくがコソコソではなく堂々とな」

シャーク「そしたらハートランド工業の奴と鉢合わせだ」

カイト「あそこは不良の巣窟だからな」

黒咲「喧嘩になった」

シャーク「その隙に2人に逃げられちまってよ」

カイト「お前達の気の短さは折り紙付きだな」

黒咲「お前に俺の何がわかる」

カイト「エクシーズから融合へ移行するまでの事と記憶だけは俺も持っている…と言っても理解はできぬだろう」

シャーク「てめえは何やってんだ?変な機械持ってよ」

カイト「こいつが次元の乱れを捉えた」

黒咲「次元の乱れ?」

シャーク「何だそりゃ」

カイト「今にわかる…そして来るぞ」

カオス・ソーサラー「…」

黒咲「何だこいつ」

シャーク「モンスターじゃねえか」

カオス・ソーサラー「手始めにこの世界の人間をカードに変えてやる」

カイト「!」

シャーク「カードだと?」

黒咲「何を寝ぼけているんだ」

カオス・ソーサラー「寝ぼけている?現れろ、モンスター達よ!」

ビシッ

カイト「隼!凌牙!」

黒咲「何かわからぬが」

シャーク「どうやら新しい敵のようだぜ」

カイト「カード化など俺がさせぬ」

カオス・ソーサラー「どう足掻いても君達は終わりなのだよ…全ては覇王の名の下に!」

カイト「訳のわからん事を」

カオス・ソーサラー「今にわかる」

カイト「ならばデュエルで語れ」

シャーク「おいおい!モンスターが次々飛び出していやがるぜ」

黒咲「撃ち落とせ」

シャーク「てめえと違って飛べねえんだよ!」

カイト「あのモンスター共から出す怪光線に気をつけろ。あれは相手をカードに変える」

黒咲「そんな事がお前にわかるのか」

カイト「ああ…良く知っている!」

カイト・カオス「デュエル!!」

カオス「魔法『竜の霊廟』を発動!デッキからドラゴン族モンスターを1体送る!このカードの効果で墓地へ送られたのがドラゴン族通常モンスターだった場合、さらにデッキからドラゴン族モンスターを墓地へ送る!私は墓地のデビル・ドラゴンと神竜ラグナロクを除外し手札からダークフレア・ドラゴンを特殊召喚!ダークフレア・ドラゴンの効果を発動!手札とデッキからカードを1枚ずつ墓地へ送る事で自分または相手の墓地からカードを1枚除外する。竜の霊廟を除外」

カオス「カードを1枚伏せてターンエンド!」

カイト「俺のターン!自分フィールドにモンスターが存在しない事でフォトン・スラッシャーを特殊召喚!そしてフォトン・クラッシャーを通常召喚!レベル4のフォトン・スラッシャーとフォトン・クラッシャーでオーバーレイ!エクシーズ召喚!輝光帝ギャラクシオン!!ギャラクシオンの効果を発動!オーバーレイ・ユニットを二つ使いデッキから銀河眼の光子竜を特殊召喚!」

カオス「罠発動!『闇の閃光』自分フィールドの攻撃力1500以上の闇属性モンスターをリリースし相手フィールドに特殊召喚されたモンスターを全て破壊する!」

カイト「…カードを2枚伏せてターンエンド」

カオス「私のターン!私はダークフレア・ドラゴンの効果で墓地へ送った暗黒竜コブラサーペントと輝白竜ワイバースターを除外しライトパルサー・ドラゴンを攻撃表示で召喚!ライトパルサー・ドラゴンの攻撃!」

カイト「…」4000→1500

カオス「カードを1枚伏せてターンエンド!」

カイト「俺のターン!」

カオス「罠発動!『ソーラーレイ』自分フィールドの光属性モンスターの数×600のダメージを与える!」

カイト「…」1500→900

カオス「防戦一方だな!」

カイト「そう簡単には行かん。銀河眼の雲篭を攻撃表示で召喚!そしてこのモンスターをリリースし墓地の銀河眼の光子竜を特殊召喚!魔法『破滅のフォトン・ストリーム』を発動!フィールドのカードを1枚除外する!」

カオス「なっ!?」

カイト「バトルだ」

カオス「ぐおおおおおおおおおおおおおお」4000→1000

カイト「…ターンエンド」

カオス「私のターン!一気に削られた…このままでは」

カイト「…」

カオス「私は覇王四天王のカオス・ソーサラー!こんな所で負けてたまるか!!」

ボンッ

カイト「逃げたか」

シャーク「こっちは終わったぜ」

黒咲「…」

カイト「覇王」

黒咲「覇王だと?」

カイト「どうやら新しい敵は俺達の…いや他の世界へと手を伸ばしているようだ」

黒咲「誰が相手であろうと俺には関係無い」

シャーク「ああ!」

カイト「何処のバカかは知らんが奴が書き換えた記憶を有したまま生き残ったアカデミアの奴が関係しているのかもな」

シャーク「で?どうすりゃいい」

カイト「とりあえず他の世界にこの事態を教えてやれ」

黒咲「なら俺は」

シャーク「俺はあそこだな」

黒咲「…」

シャーク「…」

黒咲「あっちへ行け」

シャーク「何で俺がてめえの命令を聞かなきゃ行けねえんだ!?」

カイト「ん?」

ガサガサ…

カイト「ドルベか」

ドルベ「話は聞かせてもらったぞ!」

カイト「なら頼んだ」

ドルベ「いや待ってくれ!ナッシュだけでも大変だというのに隼も一緒だなんて」

カイト「立候補したんだろ。吐いた唾は飲むな」

ドルベ「私は立候補しただけなんだぞ…」

遊星「…」

ユーゴ「なあ!誰の墓なんだ?」

遊星「ブルーノ…俺の友人だ」

ユーゴ「ダチ?ダチの墓か」

牛尾「おう!」

遊星「牛尾」

牛尾「今日はブルーノの命日だからな。他の連中は」

遊星「みんな忙しいからな。仕方がないさ」

牛尾「…」

遊星「ブルーノ…子供ができた」

牛尾「ブッ!何だって!?」

遊星「子供ができた」

牛尾「誰の」

遊星「俺の」

牛尾「そりゃJr.か?2世か?」

遊星「随分と動揺しているな」

牛尾「はあ!?何で!」

遊星「結婚したから…いや避妊してないからと言った方が」

牛尾「そ、そうか…そりゃ…そうなるわな」

ユーゴ「へえ!やべえじゃんか遊星!親父だよ親父!」

牛尾「そういや、こいつの格好ブルーノと似てるな。おいユーゴ」

ユーゴ「何だおっさん?」

牛尾「ちょいと顔貸せ」

ユーゴ「顔貸せってデュエルかよ?」

牛尾「俺から行くぜ!モンスターを裏守備表示で召喚しターンエンド!」

ユーゴ「俺のターン!SRバンブー・ホースを攻撃表示で召喚!バンブー・ホースの効果を発動!召喚に成功した時、手札からレベル4以下のスピードロイドモンスターを特殊召喚する!SR OMKガムを特殊召喚!レベル4のSRバンブー・ホースにレベル1のSR OMKガムをチューニング!シンクロ召喚!レベル5!HSRチャンバライダー!!」

ユーゴ「SR OMKガムの効果を発動!このモンスターがシンクロモンスターの素材になった時、デッキの一番上のカードを墓地へ送りそのモンスターがスピードロイドモンスターだった場合OMKガムを素材にしたシンクロモンスターの攻撃力は1000アップする!デッキの一番上のモンスターはSR三つ目のダイス!攻撃力は1000アップだぜ!」

ユーゴ「バトルだ!HSRチャンバライダーでおっさんの裏守備モンスターを攻撃!」

牛尾「アサルト・ガンドッグが戦闘で破壊された時、デッキからアサルト・ガンドッグを任意の数だけ特殊召喚できる!俺はデッキからアサルト・ガンドッグを2体守備表示で特殊召喚!」

ユーゴ「HSRチャンバライダーは1度のバトルフェイズで2度の攻撃が可能!もう1体を破壊だ!!カードを1枚伏せてターンエンド!」

牛尾「俺のターン!アサルト・ガンドッグをリリースし手錠龍をアドバンス召喚!」

ユーゴ「また守備表示か」

牛尾「ターンエンド」

ユーゴ「俺のターン!HSRチャンバライダーで手錠龍を攻撃!」

牛尾「手錠龍が戦闘で破壊された時、その破壊した相手モンスターの装備カードとなり、その相手モンスターの攻撃力は1800ポイントダウン!」

ユーゴ「だがチャンバライダーはもう1度攻撃が可能!そしてチャンバライダーは戦闘を行うダメージステップ時の間、攻撃力を200ポイントアップする!」

牛尾「おっと!若いなぁ…坊主」4000→2600

ユーゴ「青春真っ盛りだかんな!ターンエンド!」

牛尾「俺のターン!俺は手札からモンスターを3体墓地へ送りモンタージュ・ドラゴンを特殊召喚!モンタージュ・ドラゴンは墓地へ送ったモンスターのレベルの合計×300ポイントアップする!モンタージュ・ドラゴンの攻撃力は3000!」

牛尾「バトルだ!モンタージュ・ドラゴンで攻撃!!」

ユーゴ「墓地のSR三つ目のダイスの効果を発動!このモンスターを除外し相手モンスターの攻撃を無効にする!」

牛尾「ターンエンド!」

ユーゴ「俺のターン!魔法『スピードリバース』を発動!墓地のスピードロイドモンスターを特殊召喚する!SR OMKガムを特殊召喚!レベル5のHSRチャンバライダーにレベル1のSR OMKガムをチューニング!シンクロ召喚!レベル6!HSR魔剣ダーマ!!チャンバライダーが墓地へ送られた時、除外されたスピードロイドモンスターを手札に加える!そしてOMKガムが素材になった事でデッキの一番上のカードを墓地へ!墓地へ送ったモンスターはSR56プレーン!」

牛尾「また攻撃力を上げやがったか…この野郎め」

ユーゴ「どうだおっさん!」

牛尾「やるじゃねえか」

ジャック「俺がブルーノの命日を忘れると思ったのか!?」

遊星「忘れっぽいからな。ジャックはキングになった途端に変わる」

ジャック「何だと!?」

クロウ「うるせえな!貸せ!遊星か?」

遊星「一緒に居たのか?」

クロウ「俺のチームもここで試合でな。そしたらジャックが飯食いに行くぞだってよ」

ジャック「道がわからん」

クロウ「そうそう…迷子になっちまったんだよ」

遊星「どうして現地の人と一緒に行動しないんだ」

ジャック「キングたるもの一々頼めるか!」

クロウ「我儘ばっか言うんだぜ?」

ジャック「むっ」

カオス「ジャック・アトラスとクロウ・ホーガンだな」

ジャック「何だ貴様は」

カオス「私はカオス・ソーサラー…覇王四天王の1人!」

ジャック「長い。どうせ下らぬ目的を持っているのだろう」

カオス「全デュエリストのカード化!3日ほど前にエクシーズの地で不覚を取ったが…今回はそうは行かぬ!」

ジャック「おいクロウ」

クロウ「マジかよ遊星!?そりゃめでたいな」

ジャック「俺が相手をしてやる」

カオス「私に2度の敗北はない!せっかく生き返ったこの命…」

ジャック「さっさと来い」

カオス「デュエルだ!!」

ジャック「バイス・バーサーカーを攻撃表示で召喚!カードを1枚伏せてターンエンド」

カオス「私のターン!ジャック・アトラス…お前の事は少し知っているぞ」

ジャック「俺を?」

カオス「相手フィールドにモンスターが存在し自分フィールドにモンスターが存在しない時、手札からバイス・ドラゴンを特殊召喚!そしてインフルーエンス・ドラゴンを攻撃表示で召喚!レベル5のバイス・ドラゴンにレベル3のインフルーエンス・ドラゴンをチューニング!シンクロ召喚!ダークエンド・ドラゴン!!」

ジャック「永続罠『闇の呪縛』を発動!相手フィールド上の表側攻撃表示モンスター1体は攻撃力を700ポイントダウンし表示形式の変更もできず攻撃する事も不可能となる!」

カオス「カードを1枚伏せてターンエンド!」

ジャック「俺のターン!パワー・サプライヤーを攻撃表示で召喚!カードを2枚伏せてターンエンド!」

カオス「私のターン!エクリプス・ワイバーンを攻撃表示で召喚!魔法『調和の宝札』を発動!手札からドラゴン族チューナーモンスターを墓地へ送りデッキから2枚ドローする!そして罠発動!『リビング・デッドの呼び声』墓地へ送ったデルタフライを特殊召喚!デルタフライの効果を発動!このモンスター以外の自分フィールドのモンスターのレベルを一つ上げる!レベル5のエクリプス・ワイバーンにレベル3のデルタフライをチューニング!シンクロ召喚!ライトエンド・ドラゴン!!」

カオス「ダークエンド・ドラゴンの効果を発動!攻撃力と守備力を500ポイント下げる事で相手フィールドに存在するモンスターを墓地へ送る!バイス・バーサーカーを除外だ!」

ジャック「罠発動!『亜空間物質転送装置』自分フィールドのモンスター1体をエンドフェイズ時まで除外する!」

カオス「ならばライトエンド・ドラゴンで攻撃!」

ジャック「罠発動!『チェンジ・デステニー』ライトエンド・ドラゴンの表示形式を変更し、この効果で攻撃を無効にしたモンスターの攻撃力の半分のダメージを与える!」

カオス「ううっ!」4000→2700

ジャック「そして、そのモンスターはフィールドに存在する限り表示形式の変更は不可能となる」

カオス「ターンエンド!」

ジャック「俺のターン!フォース・リゾネーターを攻撃表示で召喚!レベル4のバイス・バーサーカーとレベル3のパワー・サプライヤーにレベル2のフォース・リゾネーターをチューニング!シンクロ召喚!レッド・デーモンズ・ドラゴン!!」

ジャック「バイス・バーサーカーがシンクロモンスターの素材として墓地へ送られた時、相手に2000のダメージを与える!」

カオス「2000!?」2700→700

ジャック「さらにバイス・バーサーカーを素材に召喚に成功したシンクロモンスターの攻撃力は2000ポイントアップする!!」

カオス「こ、これは!」

ジャック「お前の負けだ…バトル!この愚か者に鉄槌を下せ!!」

カオス「万事休す…!」

ジャック「むっ!」

ジャック「何だお前達は」

デミス「覇王四天王の終焉の王デミス」

スカル「同じくスカルビショップ」

カオス「やれやれ…死ぬ所だった」

ジャック「…」

スカル「撤退しろ」

デミス「もう十分の筈だが」

カオス「…そうだな」

ジャック「待て!」

カオス「これで二つ目だ…残りは何処だ」

デミス「スタンダードと我々の故郷だけだ」

カオス「そうか…お前達も私と同様にばら撒いたのだな。相変わらず仕事が早い」

スカル「これにて失礼させてもらう」

ボンッ

ジャック「奴らめ…何を企んでいる!?」

クロウ「ふーん…そうだよな」

ジャック「貸せ!」

クロウ「まだ話してるじゃねえか!」

ジャック「遊星!妙な奴が七つの世界で行動を起こす気で居るぞ!」

遊星「どうしたんだ急に」

ジャック「とにかく気をつけろ!いいな!?」

ピッ

遊星「ジャック!どうしてジャックは肝心な事を伝えられないんだ」

黒咲「ここは何次元と言えばいいんだ」

シャーク「知らねえよ」

ドルベ「頼むから暴れないでくれ」

シャーク「暴れねえよ」

黒咲「…」

ドンッ

シャーク「おい!誰にぶつかったと思ってんだ!?」

ドルベ「ナッシュ!」

バキッッ

ドルベ「隼!」

黒咲「喧嘩ではない。延びてるだろ」

ドルベ「そうじゃない!どうしてこうなるんだ!?」

「何処のモンだ!?」

シャーク「説明したって理解できねえだろうが!」

黒咲「…7人か」

ドルベ「こんな別世界で捕まったら何が起こるか…やめてくれ!」

黒咲「俺は売られた喧嘩は買う派だ」

シャーク「舐められんの嫌いなんだよ」

ファンファンファンファンファン

ドルベ「な、何て手回しがいい世界なんだ!」

黒咲「さっさと片付けるぞ凌牙」

シャーク「俺に指図すんじゃねえ!」

ドルベ「ああ…やってしまった」

牛尾「はあ…別世界のな。で?何で揉めたんだ」

黒咲「知るか」

シャーク「俺らはツッパってるからよ」

牛尾「理由になってねえだろ!こっちは非番だってのに」

「すんません課長補佐!」

「荒事は苦手ですので」

「あ、時間だ。それでは僕達は」

牛尾「おいおい!これはお前らのヤマだろ?途中で」

「デートなんすよ!」

「時間外労働は受け付けませんので」

牛尾「何でこう…最近の若い奴ってのは」

黒咲「お前は不動遊星の知り合いか」

牛尾「口の利き方ってのを知らねえのか?」

黒咲「知っているなら知っている。知らんなら知らんと答えろ」

牛尾「おい!」

黒咲「変な奴らが現れた。そいつはデュエルモンスターでな」

シャーク「俺らどころか、この世界を…わかるか?」

牛尾「今はお前らの事だ!」

黒咲「貴様は頭がどうかしているのか?俺は俺達デュエリストの共通の相手の情報を伝えに来たのだぞ」

牛尾「その話は後だ。いいか?喧嘩すんなとは言わねえ…だがな」

黒咲「ならデュエルだ。俺が勝てば釈放しろ」

牛尾「ああ…そう来たか」

黒咲「表に出ろ」

黒咲「RR-ミミクリー・レイニアスを攻撃表示で召喚!そして自分フィールドにRRモンスターが存在する事で手札からRR-ファジー・レイニアスを特殊召喚!ミミクリー・レイニアスの効果を発動!このモンスターが召喚または特殊召喚に成功した時、自分フィールドのRRモンスターのレベルを全て一つ上げる!レベル5のRR-ミミクリー・レイニアスとRR-ファジー・レイニアスでオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク5!RR-エトランゼ・ファルコン!!」

黒咲「カードを1枚伏せてターンエンド!」

牛尾「俺のターン!モンスターを裏守備表示で召喚しターンエンド!」

黒咲「俺のターン!なら、そのモンスターを破壊するまで!」

牛尾「ヘル・セキュリティが戦闘で破壊され墓地へ送られた場合、デッキから悪魔族レベル1モンスターを特殊召喚する!俺はデッキから2体目のヘル・セキュリティを特殊召喚!」

黒咲「ターンエンド」

牛尾「俺のターン!ゲート・ブロッカーを攻撃表示で召喚!そして魔法『スター・チェンジャー』を発動!ゲート・ブロッカーのレベルを一つ上げる!レベル5のゲート・ブロッカーにレベル1のヘル・セキュリティをチューニング!シンクロ召喚!ゴヨウ・ガーディアン!!」

牛尾「バトルだ!ゴヨウ・ガーディアンでRR-エトランゼ・ファルコンを攻撃!ゴヨウ・ラリアット!!」

黒咲「…」4000→3200

牛尾「ゴヨウ・ガーディアンが相手モンスターを戦闘で破壊した時、そのモンスターを自分フィールドに特殊召喚する!」

黒咲「フッ…エトランゼ・ファルコンの効果が発動できぬな。意外とやるもんだ」

牛尾「年季が違うんだよ年季が」

黒咲「だが奪われたら取り返す!速攻魔法『RUM-レヴォリューション・フォース』を発動!相手フィールドのオーバーレイ・ユニットを持たないモンスターを対象に発動!そのモンスターのコントロールを奪いランクの一つ上のRRエクシーズモンスターを重ねて特殊召喚する!ランクアップ・エクシーズ・チェンジ!ランク6!RR-レヴォリューション・ファルコン!!」

牛尾「…」

黒咲「セキュリティとはやりあった事があるが強い方だな。俺の敵ではないが」

牛尾「へっ!久しぶりに活きのいいデュエリストと会えたぜ!カードを1枚伏せてターンエンド!」

黒咲「俺のターン!バトル!RR-レヴォリューション・ファルコンは相手フィールドに特殊召喚されたモンスターと戦闘を行う時、そのモンスターの攻撃力と守備力を0にする!レヴォリューショナル・エアレイド!!」

牛尾「くっ!」4000→2000

黒咲「カードを1枚伏せてターンエンド!」

牛尾「俺のターン!」

シャーク「釈放確定だな」

ドルベ「何処へ行くんだ?」

シャーク「飯食ってくるわ」

ドルベ「迷子になるぞ!」

翌日

龍亞「お邪魔」

アキ「いらっしゃい」

龍亞「何かユーゴの友達も来てるんだって?」

アキ「そうだけど龍亞はどうして」

龍亞「ん?龍可が遊星の家に来てるからだよ。大学生はいいよなぁ…夏休みも冬休みもあるんだし」

アキ「プロなんだからしっかりしなさい」

龍亞「わかったよ」

シャーク「おう」

龍亞「?」

シャーク「覚えてねえのか?大会で会ったじゃねえか」

龍亞「誰だっけ?」

ユーゴ「兄ちゃん!」

龍亞「お前も良く遊びに来るよなユーゴ」

シャーク「兄ちゃん?女じゃねえのか」

ユーゴ「胸板が厚い方が兄ちゃんで胸板が薄いのが姉ちゃんだぜ。双子の兄妹だから似てるんだろ…ちなみにプロ」

シャーク「俺も双子だが似てねえよ」

黒咲「双子だったのか」

シャーク「ああ」

龍亞「龍可は」

ユーゴ「寝てんじゃね?」

シャーク「プロか…」

ユーゴ「お?」

シャーク「…ってわけだ」

黒咲「…」

ドルベ「どうやらジャック・アトラスから遊星へ連絡も行っている。何かが起ころうとしているんだ」

龍亞「そうか…それはヤバいな」

ユーゴ「ああ!カード化だなんて」

龍可「どうしたの?」

龍亞「やっと起きたか!」

龍可「来るなら言ってよね」

龍亞「ちょっと顔を見ようかなって」

黒咲「はっ!」

シャーク「マジか…」

ドルベ「どうかしたのか?」

シャーク「おう次行くぞ」

黒咲「ああ」

ドルベ「何かあったのか!?」

シャーク「俺らは妹居るからわかるけどよ」

黒咲「あの兄妹は一線を超えている」

ドルベ「そんなバカな!」

黒咲「俺を信用しろ」

シャーク「匂うんだよ…何っつうか上手い事は言えねえけど」

ドルベ「…」

黒咲「次は何処だ」

シャーク「1番端っこの穴…ほら万丈目の故郷の」

ユーゴ「ストップ!」

シャーク「何だ?」

ユーゴ「どうせならデュエルしようぜ」

シャーク「別に構わねえけどよ」

ユーゴ「よし!」

シャーク「遊矢に1度、ユートに2度…このイかれたジンクスを振り払うには丁度いいぜ」

ユーゴ・シャーク「デュエル!!」

シャーク「俺から先攻だ!ハリマンボウを攻撃表示で召喚!カードを2枚伏せてターンエンド!」

ユーゴ「俺のターン!自分フィールドにモンスターが存在しない事で手札からSRベイゴマックスを特殊召喚!そしてSR赤目のダイスを攻撃表示で召喚!レベル3のSRベイゴマックスにレベル1のSR赤目のダイスをチューニング!シンクロ召喚!レベル4!HSR快刀乱破ズール!!カードを2枚伏せてターンエンド!」

シャーク「俺のターン!キラー・ラブカを攻撃表示で召喚!レベル3のハリマンボウとキラー・ラブカでオーバーレイ!エクシーズ召喚!ブラック・レイ・ランサー!!」

シャーク「ブラック・レイ・ランサーのオーバーレイ・ユニットを一つ使い相手フィールドのモンスターの効果をエンドフェイズ時まで無効にする!そしてハリマンボウが墓地へ送られた事で相手モンスターの攻撃力は500ポイントダウン!」

ユーゴ「!」

シャーク「行け!ブラック・レイ・ランサー!!」

ユーゴ「こ、この!ズールが破壊された時、墓地のスピードロイドモンスターを1枚手札に加える!」4000→2600

シャーク「ターンエンド」

ユーゴ「俺のターン!ターンエンド」

シャーク「あいつ…俺のターン!何を考えてるか知らねえが上等だ!乗っかってやるぜ!!」

ユーゴ「罠発動!『ダイスロール・バトル』手札のスピードロイドチューナーモンスターと墓地のスピードロイドモンスターを除外し、その合計のレベルを持つシンクロモンスターをエクストラデッキから特殊召喚する!シンクロ召喚!レベル7!クリアウィング・シンクロ・ドラゴン!!返り討ちにしちまえ!」

シャーク「そう来ると思ったぜ…カードを1枚伏せてターンエンド!」4000→3600

ユーゴ「俺のターン!」

龍亞「じゃあ俺行くからな!頑張れよユーゴ!」

ユーゴ「おう!さあ…どうすっかな」

黒咲「あれがこっちに来るぞ。お前が相手しろ」

ドルベ「私が!?」

ユーゴ「クリアウィング・シンクロ・ドラゴンで攻撃!」

シャーク「罠発動!『ポセイドン・ウェーブ』相手モンスターの攻撃を無効にする!」

ユーゴ「カードを1枚伏せてターンエンド」

シャーク「俺のターン!魔法『浮上』を発動!墓地のハリマンボウを特殊召喚!そしてハリマンボウをリリースしイーグル・シャークをアドバンス召喚!イーグル・シャークがフィールドに存在する事で手札からパンサー・シャークを特殊召喚!レベル5のイーグル・シャークとパンサー・シャークでオーバーレイ!エクシーズ召喚!ランク5!No.73激瀧神アビス・スプラッシュ!!」

シャーク「ハリマンボウが墓地へ送られた事でクリアウィングの攻撃力は500ポイントダウン!」

ユーゴ「やりやがるな!」

シャーク「当たり前だ!ジンクスなんてクソくらえだぜ!」

龍可「ジンクスって?」

黒咲「説明してやれ」

ドルベ「君もナッシュも推測で人を毛嫌いするのは良くないぞ」

黒咲「お前にも妹が居ればわかるだろうな」

シャーク「そして激瀧神アビス・スプラッシュのオーバーレイ・ユニットを一つ使い攻撃力を相手のエンドフェイズ時まで倍にする!バトルだ!」

ユーゴ「攻撃力4800!?」

シャーク「ファイナル・フォール!!!」

ユーゴ「負けてたまるか!罠発動!『シンクロ・バリアー』自分フィールドのシンクロモンスターをリリースしこのターン俺へのダメージを0にする!」

シャーク「ターンエンド」

ユーゴ「俺のターン!魔法『死者蘇生』を発動!クリアウィング・シンクロ・ドラゴンを特殊召喚!そして魔法『オッドアイズ・チューニング』を発動!墓地のチューナーモンスターを対象に属性を闇属性に変更!そして自分フィールドに特殊召喚する!SR赤目のダイスを特殊召喚!」

ユーゴ「レベル7のクリアウィング・シンクロ・ドラゴンとレベル1のSR赤目のダイスをチューニング!シンクロ召喚!レベル8!覇王白竜オッドアイズ・ウィング・ドラゴン!!」

シャーク「出やがったな覇王!」

ユーゴ「覇王白竜オッドアイズ・ウィング・ドラゴンの効果を発動!相手フィールドのモンスターを対象に、そのモンスターを破壊する!」

黒咲「…おい」

シャーク「こっちだって負けらんねえんだよ!速攻魔法『RUM-クイック・カオス』を発動!」

ドルベ「頑張れ…頑張るんだナッシュ!」

シャーク「ふぅ…負けらんねえんだよ…何度も何度も!ぶちかませ!アビス・スープラ!!」

ユーゴ「相打ち狙いか!?」

シャーク「なわけねえだろ!CNo.73激瀧瀑神アビス・スープラはダメージ計算時に1度オーバーレイ・ユニットを一つ使いこのモンスターの攻撃力は、そのダメージ計算時を行う時のみ相手モンスターの攻撃力分アップする!!」

ユーゴ「何だと!?」

シャーク「やったぜ!」

黒咲「…」

シャーク「ジンクスを破ったぞ!おいドルベ!!」

ドルベ「やったなナッシュ」

シャーク「…」

龍可「何よ」

シャーク「いいや…なあ隼」

黒咲「ああ…」

ドルベ「鬼と悪魔のような2人が恐れている…では私は帰る」

シャーク「帰るだと?」

ドルベ「とりあえずカイトの事だから対処方は考えている筈だ」

黒咲「…」

シャーク「じゃあ俺らも」

ドルベ「何を恐れているのか知らないが彼女の悩みでも聞いてあげればいい!」

黒咲「そんなものが俺達に対処できると思っているのか」

ユーゴ「頑張れよ!姉ちゃんの闇は深いかもしんねえぞ」

黒咲「あいつめ」

シャーク「世界の危機だっつうのに相手にしてられっか!」

黒咲「緊張感が足らぬ」

黒咲「で?話したい事があるなら言ってみろ」

ユーゴ「結局聞いてるじゃねえか」

シャーク「何か引っかかるんだよ…言えよ」

龍可「別に無いけど」

シャーク「言えよ!気になって次に進めねえんだよ!」

黒咲「事と次第によっては」

ユーゴ「おーい!バナナパフェ一つな!お前らも頼めよ」

龍可「お金あるの?」

ユーゴ「姉ちゃん頼むわ」

黒咲「焼き鳥」

シャーク「焼き魚」

ユーゴ「ねえ…ねえの?」

龍可「あるわけないでしょ」

シャーク「時間がかかりそうだな。あいつらに頼むのは嫌だが…仕方ねえ」ピッ

ガチャッ

シャーク「俺だ万丈目!いいか良く聞けよ?てめえらの世界にも!」

リン「誰?万丈目の友達?」

ユーゴ「リン!待てよ!何でリンが出てんの?あのヒジキ野郎…許せねえ!」

リン「気絶してるのよ。いきなりデュエル挑んできてさ…あんた友達?何処かで聞いた事ある声だけど」

シャーク「遊んでねえで注意しろって言っとけ!じゃあな!!」

黒咲「どうして連絡先を知っている」

シャーク「沢渡か!いいか?てめ…はあ?カイトから聞いただと!?おい!俺らが何の為に…てめえ覚えとけよ!今度会った時はタダじゃ済まねえからな」ピッ

沢渡「朝っぱらからデカい声出しやがって…ビックリしたじゃねえか!八つ当たりしてんじゃねえぞ!!」

黒咲「単刀直入に言うぞ。ヤる事ヤったな」

龍可「誰と?」

黒咲「兄貴とだ」

龍可「…まあ」

シャーク「ほら見ろ。俺らの勘が当たっちまったよ」

黒咲「チッ」

龍可「それはダメな事だってわかってるわよ?けど黒咲くんや神代くんが考えているような不埒な」

黒咲「おそらく2人っきりの兄妹なのだろう…貧しくて」

シャーク「それならギリギリ…」

ユーゴ「姉ちゃんの実家金持ちだぞ」

シャーク「馬鹿じゃねえの!?おい!少しは常識ってのを考えてみろ?やっていい事と悪い事ってのがあるじゃねえか!」

龍可「ちょっと声大きい!」

牛尾「ギャーギャーうるせえと思ったらお前らか」

ユーゴ「牛尾のおっさん!何やってんだ?」

牛尾「モーニングだよ」

ユーゴ「モーニングってツラかよ」

牛尾「う、うるせえな。独身貴族なめんなよ」

黒咲「こっちは重大な話をしているんだ」

牛尾「重大な話?て言うか龍可じゃねえか!アリンコヘアーじゃねえから全然わからねえぞ」

ユーゴ「何だよアリンコって」

牛尾「昔の龍可の髪型がよ。アリの触角みたいな感じだったんだわ」

ユーゴ「姉ちゃんも変な髪型してたんだな!ハハハハハ」

龍可「あの当時は流行ってたのよ!あの髪型が!!」

黒咲「まあ…何だ」

シャーク「あれだ…一回限りじゃねえんだろ?仕方ねえわな…なあおっさん」

牛尾「お、おう!仕方ねえよ!双子だし同時に大人の階段上っちまっても…ははは…俺が親なら泣いてるぜ」

黒咲「そろそろ行くか」

シャーク「達者でやれよ」

龍可「2人は妹とは」

シャーク「プラトニックだよ」

ユーゴ「プッ!プラトニックってツラかよ」

シャーク「あ?」

黒咲「これだけは言っておくぞ。子供だけは作るなよ」

シャーク「作るんじゃねえぞ」

龍可「でも側に居てもどんどんと遠くにね。私のデュエルの腕も」

ユーゴ「だったら俺が鍛えてやんよ!シンクロ次元で修行しようや」

龍可「いいの?」

シャーク「双子ってのは切っても切れねえもんよ。デュエルの腕だって五分と五分…いや俺のが強えか」

黒咲「次は何処だ」

シャーク「万丈目はイマイチ頼りにならねえ奴だからな…あいつの故郷でいいだろ」

黒咲「支払いは頼んだ」

牛尾「金ねえぞ」

黒咲「貧乏そうな中年に頼んでいない」

牛尾「生意気な野郎だな!もう10年若けりゃとっちめてるぞ!」

黒咲「万丈目の故郷なら俺の知り合いが居る」

シャーク「気がついたら色んな世界に知り合いができちまったな…」

黒咲「亮!居るなら返事しろ」ドンドン

シャーク「丸藤亮…確かジャックとかいううるせえ野郎とデュエルしてたっけな」

デニス「カイザーなら居ないよ」

シャーク「あ?誰だったこいつ」

黒咲「猿だ」

デニス「何で黒咲まで…」

黒咲「不服か」

デニス「い、いえ…」

黒咲「チビの姿が見えないが」

デニス「素良ならユーリに屋上から落とされて病院送りさ」

ユーリ「何だ遊矢に負けたイワシじゃないか」

シャーク「シャークだ」

黒咲「で?融合次元のバカ共が揃いも揃って何をやっている」

デニス「カイザーに用事が」

黒咲「また戦争でも吹っかけに来たのか?進歩のない猿だ」

ユーリ「あまり舐めた口利かないでくれるかな」

シャーク「これも遊矢軍団に似てるよな…強えのか?」

黒咲「先の大会でセレナ程度に負けてただろ」

シャーク「じゃあ縮緬雑魚みたいなもんか…てめえらに一つ忠告しておくぜ」

黒咲「こいつらに例の件を言っても騒ぎに便乗するだけだ。融合次元人は信用できぬ」

シャーク「じゃあ別に問題ねえか…じゃあな」

ユーリ「待ちなよ」

シャーク「あ?」

ゴゴゴゴゴゴゴ

ドドドドドドド

黒咲「何だこの音は」

シャーク「どっかで戦争でもやってんじゃねえか」

赤馬「御苦労だった。連絡網は回って来たぞ」

シャーク「メガネマフラー」

赤馬「…今回の件の元凶はジャン・ミシェル・ロジェだ」

黒咲「あの男が」

赤馬「ああ…そして奴は結託した連中を使い次元制覇へと乗り出した。相手をカードに変える細菌をばら撒いてな」

シャーク「は?」

赤馬「全デュエリストの総攻撃を加えている」

黒咲「フッ…おい」

デニス「はい!」

黒咲「相変わらず融合次元の連中はロクな事をしないな」

デニス「そ、そんな事を言われても困る!」

赤馬「だが所詮ロジェの頭脳など私の三歩後を行く」

シャーク「ハッ…ハハハ」

赤馬「しかし結託した連中はこの世界でかつて覇王の配下だったと聞くが」

シャーク「ま、覇王って奴の腰巾着だったんだろうよ」

黒咲「くだらん旅路だったな」

シャーク「何も面白くねえよ」

ロジェ「赤馬零児イイイイイイイイイイイイイイイイ」

赤馬「断末魔がここまで聞こえるとは」

ネタ切れ

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2017年05月23日 (火) 18:40:42   ID: 2pYg2u3s

いい加減クソスレばっかしてねぇで働けカス

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