【安価コンマ】男「時空管理局に入局して魔導師になろう12」【リリカル】 (1000)

・安価コンマスレです
・リリカルシリーズのニ次SSとなります
・システム現在改正中です



前スレ
【安価コンマ】男「時空管理局に入局して魔導師になろう11」【リリカル】
【安価コンマ】男「時空管理局に入局して魔導師になろう11」【リリカル】 - SSまとめ速報
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【プロフィール:主人公】

■総合魔力:【A】
■暫定魔導師ランク(戦闘力に限る):【S】
■魔法体系:【古代ベルカ式】
■適正:  【空戦魔導師】
■デバイス:【アームドデバイス『槍型』 AI:『非人格型?』】
     :【ストレージ型の記憶媒体機能一部参考、搭載】
■希少技能:【脳内物質操作】
■容姿:全身に火傷跡。左目失明(平時:包帯着用)。左腕壊死(平時:義肢を接続)。25~歳

【技能1:戦闘コマンド】

【戦闘技能ーLv4】
■『近接戦闘』(ベルカ式)
┗A:コンマ補正+45
■『回避』:下記を参照してコンマ判定を行う
┣A:偶数時。回避成功(0ダメージ)
┗B:奇数時。回避失敗。その数値でコンマ判定を行う
       ┗回避失敗時。【雷速の模倣】が発動
■『魔力付与攻撃』
┣A:補正値コンマ判定を行う
┗B:上記のコンマ二桁が戦闘判定時の補正値となる(コンマ範囲:1~99)


【魔力放出技能ーLv4】
■『砲撃魔法(全体)』
┣A:コンマ補正+25
┗B:行動選択中の敵全てに対して判定
■『拘束魔法』
┣A:判定勝利。次のターンの相手の行動補正値を0にする
┗B:判定敗北。効果なし
■『障壁魔法』
┣A:コンマ補正+30
┗B:判定敗北後3ターン使用不可

□技能2:(任意で発動可能な技能)

①【脳内物質操作(希少技能)】
 耐久数値65以下時に任意の判断で発動可能
 A:コンマ偶数成功ーコンマ補正×3
 B:コンマ奇数失敗ー行動不能
 C:行動不能時にダメージを受けても必ず現在の耐久数値から一割残存確定
 二回目以降の奇数時では一割残存は発生しない。

②【カートリッジロード:装弾数3】【リロード】
 1ターンに1度、使用可能
 A:コンマ補正+15。デメリット補正-10(1ターン)
 ※『リロード』戦闘後に装弾数が全て再装填される。一度のみ

③【魔力伝導:高倍率】
 装弾数を任意の判断で消費することで使用可能
 A:使用した装弾数×15の数値がコンマ補正になる
 B:判定後に耐久数値ー【20】の自己ダメージ発生

④【肉体再編成:再生】
 A:耐久数値が『70以下』の時に一度だけ使用可能。コンマ判定を行う
 B:上記のコンマ判定結果『/2』の数値が耐久数値に加算される
 (戦闘後にも使用可能)(二回目以降の使用には生命判定)
 (耐久数値の上限は超えない)

⑤【リミットブレイク(肉体破損無視)】
 装弾数を任意の判断で消費することで使用可能(戦闘終了まで強制持続)
 A:使用した装弾数の数×15の数値を全ての行動補正値に加算する(戦闘終了まで)
 B:判定後に耐久数値-【50】の自己ダメージ発生(戦闘終了まで)
 (自己ダメージで耐久数値【0】になった場合『中枢神経麻痺』は発動する)
 (自己ダメージで【0】になる時、希少一回目と併用しててた場合。『1割』残存する)
 
⑥【Blaster System:鋼の撃鉄】
■『リロード』分のカートリッジを全弾消費することで使用可能
■戦闘終了後に生命判定
■コンマ判定を行う。下記を参照してコンマ判定結果の効果が反映される
 ブラスター1(01~30):全ての行動補正値にコンマ補正+30(三ターン)
 ブラスター2(31~60):『近接戦闘』に(全体)を付与。コンマ補正+50(一ターン)
 ブラスター3(61~90):『近接戦闘』に(全体)を付与。コンマ補正×2
 〝F〟ブラスター(コンマ範囲91~99):???



■技能3:(条件を満たすと自動で発動する技能)

①【中枢神経麻痺(痛覚)】
 耐久数値0になった時に自動で発動する
 A:1ターン行動猶予発生。次の判定後、相手の耐久数値が1以上の場合敗北する
 B:【希少一回目】と併用するとさらに1ターン行動猶予発生

②【雷速の模倣】【習得】
 『回避』失敗時に自動で発動する
 A:『回避』の再判定を行う
 B:戦闘中に『一度』だけ発動する

 【好感度表1】
(好感度は信頼度のようなもので高ければ高いほどはやく悩みや秘密を打ち明けてくれます)


【250:上限到達】ギンガ──(また一緒に、ここへ)
【196】フェイト──(なのはがもう一人増えたみたいだ…)
【161】レジアス中将──(私は己の命が尊いとは思わん。だが──)
【155】ティアナ──(ありがと…心配してくれて。ちょっと嬉しかった、かな?)
【146】陸士隊員s──(信じてるぜ。お前が帰ってくるのを)
【146】はやて──(機動六課ロングアーチにようこそ!これから頑張ろな!)
【134】ルーテシア──(また一緒にお弁当食べようね!ガリューも一緒に!)
【108】シャリオ──(なのはさんといい…あなたといい。身体は大事にしてください!)
【101】高町なのは──(私、教えるのに向いてないのかな…?いや、弱気じゃダメだよ私!)
【99】ゲンヤ  (──)
【94】スバル──(模擬戦楽しかったなぁ。またやりたい!陸士さんおねがいしますね!)


【83】カリム──(新しい同志が…いえ、友人が出来たようでとても嬉しいです…!)
【79】エリオ──(同じ槍使いの先達として…勉強させてもらいます!)
【75】ヴィータ──(なんか似た匂いがする…もしかして同郷か!?)
【74】シャマル──(今日みたいに傷付かない戦いがベストですね!)
【70】キャロ──(外見はちょっと怖いけど…、話してみると優しそうなだったなあ)
【67】ユーノ──(再生の補給はそちらの医務官さんに打診するといいよ!)
【65】シグナム──(久しぶりに猛り狂うような戦いが出来て楽しかったぞ?)
【44】ヴァイス──(礼儀正しいが無理してるように見えるぜ?もっと肩の力を抜いてきましょ!)
【28】ザフィーラ──(想像以上に傷だらけの男だ。…少しでも俺が盾になってやらねばな)
 

【コミュ不可】

【173】ドゥーエ──(本当にバカな人ですね。そんなあなただから…)
【132】ゼスト──(ありがとう。お前に救われた。今度は俺が力になってやりたい…だが)
【102】スカリエッティ──(あははは!まさかホントに無抵抗で洗脳解除とは!マジかい!?)
【66】チンク──(ゆりかごで会おう。ナンバーズとして、お前とはそこで決着をつける)
【22】クアットロ──(タフすぎるでしょう!?)

【あらすじ】

1スレ目 【レジアス、直談判、入局、陸上部隊、銀行強盗事件】
2スレ目 【大きな特殊イベント 湖 ナンバーズ、長期リハビリ】
3スレ目 【大きな特殊イベント 病院 ナンバーズ】
4スレ目 【ドゥーエ 火災事故】
5スレ目 【大きな特殊イベント 護送任務】
6スレ目 【大きな特殊イベント 護送任務 第一級希少個体 運命の分かれ道】
7スレ目 【大きな特殊イベント 護送任務 転移デバイス 崩れる世界】
8スレ目 【大きな特殊イベント 護送任務 崩れる世界 未来へ】
9スレ目 【傷痕 機動六課】
10スレ目 【大きな特殊イベント ホテルアグスタ ゼスト】
11スレ目 【ティアナイベント ガジェット】

  【夜:訓練スペース】


男「…!」

 ギッ、と骨が軋む。
 シャーリに頼んで、魔力負荷及び肉体負荷を発生させるバンドを作成してもらった。

 現在可能な最大負荷を発生させて筋肉トレーニング、心肺強化トレーニングを行った。
 シャーリーが言っていたシステム起動のデメリット。
 それを少しでも軽減するための努力は怠らない。



男「明日は休みか…、みんなは街に出るのかな」

 久しぶりに会話したレジアス中将のあの態度が引っかかる。
 違法研究の件、やはり事実なのだろう。

男「…ゼストさん。早く会わせてあげないと、な」

 きっと、今の中将が最も必要としてるのは自分ではない。
 【友】の言葉なんだ。自分はそれを実現させる手助けをしてあげたい。



 【一日が終了します】

  ■大きな特殊イベント:【休日】


なのは「──って、わけで。今日は一日お休みです!みんな街にでも遊びに行くといいよ」

スバル「おっしゃあああ!休みだぁあああ!」
ティアナ「スバル、うるさい。でも息抜きも必要よね」

 訓練の段階が『セカンド』に上がる前に、みんなに休日が与えられた。
 エリオとキャロも嬉しそうに何か相談をしている。
 聞いてみるとどこかにお出かけに行く予定のようだ。

ヴィータ「ま、あんだけみっちりやって問題ある方がやばいからな」

なのは「わたしはいい線行ってると思うよ?みんな頑張ってるから!」

 自分はどうしようか。
 久しぶりに休日は与えられたが、今まで休日に何をしてたか思い出せない。
 ……筋トレかな?


なのは「隊長陣はみんな隊舎で待機だけど、陸士さんはフリーですよ。目一杯休んでくださいね?くれぐれも戦闘訓練はしないように!オフの日は大事ですから!」

フェイト「うん、わたしもそう思う。陸士さんは…ほら、ちょっとオーバーワーク気味だから」

男「は、はい…」

 最大限オブラートに包まれてたが『大人しくしとけ!』と言われたのはわかった。
 ならば久しぶりに休日を楽しむとしよう。自分なりの方法で。


男「そういえば体に損傷があるときプールでの訓練がいいって聞いたような」

なのは「休んでください!」


【次。どう過ごすか、安価になります】


 様々な人に休日の過ごし方を聞いてみたところ。

 ■ティアナ、スバル、エリオ、キャロ──街へ
 ■隊長陣(なのは、フェイト、はやてなど)──隊舎で待機

 ■後輩の場合──仕事へ

ギンガ「私は別件でお仕事ですね!なんでも交通事故があったとか…。少し報告が引っかかるのでこれから向かおうと思ってます。六課の仕事も大事ですけど陸の仕事もね?」

 とても勤勉な子だ。自分も暇(オフ)だし手伝うのもありかもしれない。
 なのはさん達に怒られそうだが…、細かいことはいい。後輩優先だ。


 ■ルーテシアの場合──街へ

ルーテシア「うん、私?エリオとキャロがデートみたいだから冷やかしに監視しようかなって!陸士さんも行く?──ふふん、私とデートということだけどね?」

 出歯亀根性丸出しである。
 小さくチャップして諌める。ルーテシアとゆっくり過ごすのもありだ。
 

 ■自分の候補は──様々だ。
 誰かに会いに行くのもいいし、自由に出来る。
 

【安価:先取り2つになります】

1、隊舎で待機。隊長陣と過ごす 【特殊イベント:〝おっぱい〟】
2、ギンガに同行する 【特殊イベント:〝調査〟】
3、ルーテシアと過ごす 【特殊イベント:〝デート〟】
4、自由安価(不可能なものは安価下になります)(再び安価で行動内容を決めます)

【④:自由安価になります】
【安価:先取り2つになります】

1、二乃さんの『転移デバイス』について調査する 
2、108部隊のみんなと再会する 【街へ】
3、自由安価(さらに選択肢を増やす)

あれ、先取りならおっぱいでは?

>>42
(あ、一応④という選択肢が先に二つ取られたので④になりました)

(おっぱいイベントに関してはまた後々にやる予定です)
(ギャグイベントです、はい)

  【②:108部隊のみんなと再会する】


男「…そうだよな。逃げてばかりじゃ駄目だよな」

 ギンガ曰く、ゲンヤさんは後遺症もあり前線をすでに降りている。
 先輩達108部隊の人間も前線を降りて警邏などで頑張っていると聞いた。
 だけど自分は、まだ一度も会いに行っていない。
 どんな顔をして会えばいいのか、自分は未だよくわかってないからだ。

 先輩のお墓にも色々報告したいことがある。



男「…行こう」

 【あの事件】以来の再会だ。
 色々感情はあるけれど、何か得られるものもあるかもしれない。
 なにより──会いたい。

  【???:???】


スカリエッティ「ガジェットが下水道で破壊された…?」

ウーノ「はい。生体ポットごと破壊されてました」

スカリエッティ「へえ。局の魔導師かそれとも…【当たり】を引いたかな?」

 歪んだ笑みを貼り付けて、白衣の男の口の端が釣り上がる。
 その男の内心はどす黒く邪悪な欲望が重なり合っている。歪んだ科学者。

スカリエッティ「早速追跡調査だ…、その子がもし【鍵】ならようやくおもちゃで遊べる」

ウーノ「…【聖王のゆりかご】がおもちゃ、ですか?一つの歴史を終わらせたロストロギアが?」



スカリエッティ「おもちゃだよ。陸士君と遊ぶための土台…言わば遊園地さ!」

ウーノ「……」

 呆れ果てるようにウーノは自分の主にため息をついた。


 管理された世界になど興味はない。
 自分を生み出した最高評議会に情もない。
 原動力は『感情』。この知的好奇心を満たすためなら何もかも壊してもいい。
 今その対象は──ある局員に向けられていた

スカリエッティ「この四年で考えてた。陸士君の嫌がることを。やっぱりそれは──」

ウーノ「長くなりそうなので控えてください、ドクター。それより出撃はどうしますか?」

 つれないなー、と頭を掻きながら笑う。

スカリエッティ「そうだねー。確か【ノーヴェ】が自分の主に会いたい、と行って出撃希望してたね」

スカリエッティ「ぶっちゃけ【聖王の鍵】さえ奪えればいい。最悪失敗しても算段は幾らでもあるから、今回は遊ぼうか?」

ウーノ「遊ぶとは?あまり無茶なことは──」

スカリエッティ「ルーレットで決めよう!あとは娘達の自主性に任せるのさ!」

ウーノ「…はあ?」



【スカリエッティ側の行動方針をコンマで決めます】

【コンマ:↓1】

00~40 主人公の抹殺を最優先 【主人公に興味、敵意を持つナンバーズが選出】
41~70 聖王のゆりかご、レリックの奪取を最優先 【原作通り】
71~99 ???

  【73】【ドゥーエにレジアス抹殺指示】

 スカリエッティの前に映像ヴィジョンが映し出された。
 繋がれた先にはある女が──

ドゥーエ『お呼びですか、ドクター?』

スカリエッティ「うん!いやー、潜入中に悪いね?【老害(脳みそ)】のメンテナンスで忙しかったろう?

ドゥーエ『いえ。ですが不用意な連絡は困ります…。こう見えても綱渡りですから』

スカリエッティ「ごめんよー。ちょっとドゥーエにお使いを頼みたいんだが」

ドゥーエ『…はい』



スカリエッティ「レジアス中将を殺して来てくれないか?」

スカリエッティ「出来れば陸士君の前で。無理なら今すぐでも構わないよ?」

ドゥーエ「…!」


ドゥーエ「…な、なぜ?」

スカリエッティ「なんでもなにも、彼から援助はもう期待出来ないしね?」

スカリエッティ「よほど陸士君にご執心らしい。あの世界崩壊の事件以来、レジアスは最高評議会及び私との連携を拒み始めた。最高評議会も彼に対しては諦め気味さ」

 邪魔なんだよね、あらゆる意味で。
 そう悪魔の笑顔で囁くようにドゥーエを誘う。
 
スカリエッティ「彼の利用価値なんて、あとは派手に死んでその死体を陸士君にプレゼントするくらいしかない。変なことを喋られてもこちらの不利益だし


スカリエッティ「だから、レジアスは殺せ」

ドゥーエ「……っ」

 ドゥーエは、顔を伏せた。



ドゥーエ「し、しかし…それは早計では」

スカリエッティ「殺せ」

ドゥーエ「…っ」

スカリエッティ「殺せ」

スカリエッティ「[ピーーー]んだ、ドゥーエ。わかったね? これは【命令】だ」


スカリエッティ「そうだな。次に【レジアスと陸士君】が出会った日がいい」

スカリエッティ「不可能と判断したらいつでもいいよ?」

 ペラペラ喋られて【アジト】を特定されたら面倒だと。
 君の能力ならレジアスの秘書と成り替わるのは簡単だと。
 前に既に秘書は経験してるので職務も怪しまれない、と。



スカリエッティ「君は今回の作戦には参加しなくてもいい」

スカリエッティ「じゃあね、可愛い私の娘。吉報を待ってる」

ドゥーエ「…わかりました」

 命令通り、に。とか細い声を背景に通信は途絶えた。

【???:???】


ウーノ「あんな顔をするんですね、ドゥーエも」

スカリエッティ「すごく困ってたなー!もう可愛いなー、私の娘!」

ウーノ「…命令通り動いてくれるんでしょうか?」

スカリエッティ「さあ?レジアスを殺すことに躊躇いはないだろう。それは間違いない」

スカリエッティ「ただ心がせめぎ合ってるのも事実だろう。やったら確実に陸士君に憎まれるだろうからね!それを彼女が許容できるかどうかだろう。【私と陸士君】どっちを取るかだ」


ウーノ「で、ドクターはどっちだと思います?」

スカリエッティ「どっちでも面白いから構わないよ!どんな選択をしても笑って迎えてやろうじゃないか!家族なんだからね?」


スカリエッティ「ではルーレットを再開するよ!行動方針どうしよっかな!?」

ウーノ(あ、またやるんですか。そういえば結局どうするのか決めてませんでしたね)

スカリエッティ「どうしよっかなー!」



【コンマ:↓1】
偶数:主人公の抹殺を最優先 【主人公に興味、敵意を持つナンバーズが選出】
奇数:聖王のゆりかご、レリックの奪取を最優先 【原作通り】


スカリエッティ「うん!じゃあ『陸士君を殺すシフト』で行こうか!」

スカリエッティ「彼を狙い撃ちにする。ついでに【鍵】も狙う」

ウーノ「…チンクはゆりかごで決着をつけたい、と言ってますが?」


スカリエッティ「んー、結局陽動も必要だからね。チンクにも行ってもらうが」

スカリエッティ「……」

スカリエッティ「各々の判断に任せよう!【トーレ】【クアットロ】が指揮だ」




スカリエッティ「面白おかしく荒らしてくれればそれでいい!」

(今日はここまでになります)
(見てくださってありがとうございます)
(次は明日~明々後日20:30の予定です)

(次は108部隊イベント。そして戦闘イベントになる予定です)
(集中的に狙われますが、深追いはしてこない…予定です)

【安価コンマ】男「時空管理局に入局して魔導師になろう」【リリカル】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1472735368/257)
>二乃「当然危険です。はっきり言って管理局員向けとは言い難い能力ですね」
>二乃「──しかし、戦士としてみれば凶悪なものかもしれませんね」ニコ

この頃から既に兆候があったという

  【元陸士108部隊:隊舎】


男「…」

 この隊舎の前に立つのは、およそ四年ぶりになる。
 全ての始まりになった場所。

 レジアス中将と出会い、『魔法の力』を授けて貰った。
 そして──自分が配属された初めての部隊。

男「懐かしいな。みんなは…まだ来てない、か」

 108部隊そのものは予算の都合で解体されたらしい。
 だがその隊舎は事務としての役割で利用されている。
 今日は『みんな』とここで集まる約束をした。
 午前の間だけだが、みんな快く了承してくれた。



男「ホント懐かしい。確かこの辺りでギンガと初めて会って──あいたっ!?」

ゲンヤ「おう!久しぶり!相変わらずボロボロだなー、お前さん!」


男「ゲンヤさん…!」

ゲンヤ「八神から色々聞いてるぜ。頑張ってるらしいな、機動六課で」

 叩かれた背中に振り向くと、『ゲンヤさん』が大らかな笑顔で自分を迎えてくれた。
 その顔には自分と同じ火傷跡。
 そして車椅子を押していた。

陸士隊員A「懐かしい顔ぶれだなー!よう、元気してたか!?」

陸士隊員C「…ギンガはいないのか。珍しいな、いつもお前にくっついてたのに」

男「…先輩達も、久しぶりです。本当に──あとギンガは仕事です!」


男「でも…こうして眺めて見るとあれですね」

ゲンヤ「あん?」
陸士隊員A「?」
陸士隊員C「なに?」

男「なんかヤクザの集団みたいですね。ただでさえ先輩達強面なのに、火傷のせいでさらに威圧感増してますよ」



陸士隊員A「腕がサイボーグみたいになってるお前にだけは言われたくないんだけど!?機関銃でも仕込んでんじゃねーだろうな!?」

男「ひ、人が地味に気にしてることを…!」

 人聞きの悪いことを言わないでほしい。
 機関銃ではなく積んでるのは『ブラスターシステム』である。

 よりタチ悪いわーっ!と声を上げて非難された。
 ゲンヤさん達は笑い転げてる。
 ……久しぶりに肩の力を抜けた気がする。やはり皆と会ってよかった。


 たくさんのことを話した。

 初めて模擬戦をしてギンガに綺麗に敗北したこと。
 先輩(A)を腹パンで瞬殺したこと。
 訓練の日々。
 過去の大きな事件のこと。
 ──亡くなった先輩のことを。


陸士隊員A「湿っぽいのは嫌いなやつだったからな。墓参りの時はみんなで騒いでやろうぜ」

ゲンヤ「だな。ひと段落したらギンガも連れてくるよ」

 失った人への追卓があった。
 あの人が残した言葉を。108部隊で学んだことを胸に、頑張ってきた。
 ──自分は。

男「……」



【安価:↓2】
①みんなの現状について聞いてみる
②自分の悩みを相談してみる
③自由安価(不可能なものは下)


 色々悩みがあるが、最近ヴィータ副隊長に言われたあれが特に頭に残ってる。
 自分は管理局員に向いていない、というあの言葉が。

ゲンヤ「そうか。無茶しがちとお嬢ちゃん達から咎められてんのか」

男「咎められる。というより心配ばかりかけてしまってるんです…」

 
陸士隊員A「まあ、昔からそういうきらいがあったからな。お前」

男「先輩達はどう思います?…自分は管理局に向いてると思いますか?」

 向いてるわけがない
 身体を壊しながら戦う。それは決して長続きしないだろう。
 自分の戦い方は根本的に管理局員に向いていない、と自覚がでてしまった。
 だけど部隊のみんなの答えが知りたかった。みんなには自分の姿がどう映ってるのか。


ゲンヤ「さあ?わからんね。どっちかといえば向いてないと思うが」

陸士隊員C「いい大人なんだから、そんなもんお前で考えろ。でも向いてないに一票かな」

陸士隊員A「向いてるか向いてないかで言えば向いてないんじゃね?」

 無情すぎる。だがにべもない…!
 この人達は本当にオブラートに包もうともしないな。


ゲンヤ「あー。逆に聞くがな、お前さん」

ゲンヤ「根本的に向いてない。そう断言されたら局員辞めるのかい?」

男「…!」

ゲンヤ「なんであれ、お前さんがたくさんの人間を救ってきたのは事実だ。局員に向いてる、向いてない。なんて大した問題じゃないだろう?」

 戦い方が不自由かもしれない。
 法という縛りは枷かもしれない。
 いつか、酷い末路を迎えるかもしれない。
 それでも──

ゲンヤ「それでもお前さんが命を懸けて救った人達。〝命の痕跡〟は残る」

ゲンヤ「結論から言えば…、俺はお前達が局員で──部下でよかったと思ってるよ」

男「…ゲンヤさん」


ゲンヤ「贔屓目かもしれんが、お前さんは頑張ってる。あんま気にすんな」

陸士隊員A「まあ、男だしまた腕吹っ飛ばすこともあるだろう。でも絶対死ぬんじゃねーぞ?」

陸士隊員C「ああ。迷ったときはお前の原点を思い出せ」

男「…はい!」

 自分の原点。それは──




ゲンヤ「良い時間だった。今度はギンガがフリーの時間に連れてくるか」

ゲンヤ「何かあったらまた呼んでくれ。相談にのるからよ」

 また108部隊のみんなで。笑顔で伝え合い、この日は解散した。

  【ミッドチルダ上空:???】


クアットロ「あーあーあー」

トーレ「?なにをマヌケ面してるんだ?」

クアットロ「マヌケ面じゃありません!──あの憎き陸士が見つからないんですよ!どこほっつき歩いてるのやら!」

トーレ「…【聖王の鍵】についてもまだ報告がないな」

 恐らく、地下水路を這って歩いてるのだろうと予測は立てていた。
 だが、未だにガジェット達から発見報告がない。

トーレ「下手に捜索が長引くとまずいな。ここは奴らのホームだ」

クアットロ「いっそ別れます?私があの陸士を殺しておくんで全戦力ください。トーレ姉様はその華麗な機動力で【鍵】を回収。完璧な作戦ですね!」



トーレ「…例の陸士は私も気にしてる。やり合ってみたいからそれは却下だ」

 むしろ索敵はお前の方が得意だろ、とトーレは無愛想に伝えた。
 ぐぬぬと歯噛みしながらクアットロは索敵を続ける。

クアットロ「気長に探しますか…。チンクちゃんはどうしてます?」

トーレ「【5】【6】【9】は聖王の鍵を捜索中」

トーレ「【8】【10】【12】は指示待ちの待機中だ」

クアットロ「…結構来てますねー。調整が完璧でない子まで」

クアットロ「さて、どうなることやら」



【次に展開コンマ判定になります】

【コンマ判定:↓1】

00~30 【原作通り】【緊急連絡:地下水路から子供が発見】
31~50 【奇襲】【???から遠距離砲撃】
61~80 【遭遇】【奇襲】【スカリエッティとの邂逅】
81~99 【最悪】──【???】

いつもの

  【最悪】──【スカリエッティ】【トーレ】【クアットロ】【待機組】に発見される
  【ミッドチルダ東部:市街地】


男「…そろそろ六課に戻ろうかな」

 時間を見ると既に昼を過ぎていた。
 みんなと別れてから余韻に浸ってたが、休日とはいえ気を緩ませすぎた。
 いつ緊急の連絡が来るかわからないのだ。やはりここは隊舎に一度戻って──


「やあ。久しぶりだね。まさかこんなところで会えるとは」

男「…え」

 聞き覚えのある声が、背後から聞こえた。
 その男性の声は。
 理解した時、背筋が凍ってしまった。

スカリエッティ「怪我の調子はどうだい、陸士くん?」




クアットロ「ターゲット発見。サーチ情報を添付。──撃ち殺しなさい、ディエチ」

クアットロ「市民?構わないから諸共灰にしてしまいなさいな」

砲撃に突っ込んで障壁を展開しなきゃ……



男「先…生…?」

 二乃さんの父親。以前会った時より様相はわずかに変化があるが間違いない。
 いつも守ってくれた、デバイス【無銘】。
 その作成者で──

男「なん、で…」



スカリエッティ「右手のほうを見てごらん」

スカリエッティ「面白いのが飛んで来るよ?」



 彼の言葉がこちらに届く前に。
 ゾッとするほどの殺意を、エネルギーを東から感じた。
 目線の先は一つの【ビル】。

男「…っ!?」

 その最上階で、閃光が瞬いた。



【『実弾兵器:イノーメスカノン』(補正+50)がこちらに接近】
【次に『回避』or『障壁(+30)』で選択安価になります】


 ──砲撃
 ──こちらに向かってくる。一直線
 ──回避。いや、防御を。だけどあのエネルギー量は。


スカリエッティ「どうする、陸士くーん?」

男「…っ!…、…!」

 直撃まで、残り1秒。


【安価:↓2】
①障壁魔法で防御行動(+30)
②回避行動(偶数:回避。奇数:判定)(失敗時に雷速よ模倣発動)

1


 避け、られる。たぶん。
 だがここで自分が回避しては背後のビル群に直撃する。そうなれば住人が。
 そして目の前の『先生』も確実に巻き込んでしまう。
 ならばせめて地面へと逸らすだけでも──
 

男「無銘っ…!」

スカリエッティ「優しいなー、陸士君は。私にも気を遣ってるのかい?」



ディエチ「なんか隣にドクターっぽい人いたんだけど?」

クアットロ「あははは!見間違いでしょう?なんでドクターが街中歩いてるのよ!」



【コンマ判定】
男の判定↓1 (+30)(判定結果により周辺被害変動)
ディエチの判定↓2 (+50)

  男の判定:【79】+【30】=【109】
  ディエチの判定:【28】+【50】=【78】

  【総合判定】
  【障壁成功】【男にダメージ発生無し】
  【周辺被害軽微】【地面陥没:小】


男「…がっ!」

【Round Shild】

 無銘の槍を展開し、左手の義肢の先から強固な円形シールドを発生させる。
 同時に皮膚を焼ききるような膨大な熱量が障壁に飛び込んできた。
 この威力は──高町空尉の砲撃を彷彿させるほど高密度で。

男「…ぐっ、、ああああ!」

 身体を支える足が地面へと陥没していく。
 熱に義肢が反応して高熱を帯びる。
 身体を焦がすその威力を──受け止める

スカリエッティ「受け止めたか。でも足元は耐えられなかったようだね」

男「…!」

 地面が裂ける音共に、浮遊感を感じた瞬間。
 地下水路へと落下している事実を理解した。

  【地下水路:???】


男「ぐっ…!」

 砲撃に押されて落下してしまった。
 幸い砲撃は上手く相殺出来たが、楽観は出来ない。

男「戻らないと…!」

 恐らく【ナンバーズ】による奇襲。狙いは自分。
 だが無差別で砲撃を発射しないとは限らない。
 むしろいぶり出すために地下水路へと乱射してくる可能性も。
 だが何故『先生』があそこに──


「……誰?」


男「…!」

 バッ、と大きく振り向く。
 そこには少女が一人、佇んでいた。

 金色の髪をはためかせて、その足には鎖が繋がれていた。アタッシュケースと共に。
 そして、その瞳は虹彩異色(オッドアイ)だった。


男「君は…なんで、こんな地下水路に?」

「うっ…、はあ…げほっ」

男「…!?」

 咳き込みながら倒れ少女を受け止めた。
 かなり衰弱しているようだ。呼吸が荒い。うわごとのように何かを呟いてる。

「ママ…、どこ…」

男「…」


男「…管理局に連絡を、念話で」

 案の定、念話のジャミングをされている。
 つまり確実にあの眼鏡の女が潜んでいるということ。ステルスなら奇襲の恐れがある。
 だがこれほどの派手な砲撃。六課が気づかないわけがない。
 
男「…砲撃も来ない。どうする?」

 こちらが頭を出した瞬間、叩くつもりか。
 それとも撤退したか。──もしくはこちらに向かって来てるか。

【次に行動安価になります】

幼女を管理局へシューッ!


「…ぅ、ぁ…」

男「…大丈夫。すぐにお母さんのところに連れていくからね」

 額の汗を拭ってあげながら、安心させる。
 だが意識がほとんどない。早くシャマル医務官と合流しなければ。
 自分は回復魔法など点で使えないのだ。この子の命に関わる。


男「…」


【安価:先取り3つ】
①地下水路から出る。上にいる【スカリエッティ】【ナンバーズ】をこちらから叩く
②このまま地下水路沿いに逃亡する。追ってくる【敵】は迎え撃ち、増援まで時間稼ぎする
③自由安価(不可能なものは下)

 【②】【逃亡。時間稼ぎ】


男「少し揺れるけど安心して。すぐに優しい人達がいるところに連れていくから…!」

「……っ」

 このまま念話を使用しながら地下水路を疾走する。
 追撃の砲撃の気配がないということは無差別で狙う気はないはず。
 このままジャミング圏外から出て仲間と連絡を取り合流する。

 子供を抱きしめて、走り出す。




スカリエッティ「ただでは逃さないよ、陸士くーん?ふふ、もっと相手をしてくれよ」


【次に展開コンマ判定になります】

【コンマ判定:↓1】

00~20 【追撃】【ディエチ:イノーメスカノン(+50)が再飛来】
21~40 【追撃】【???の奇襲。近接戦闘(+50)】
41~70 【増援】【仲間:コンマ判定】
71~90 【追い付かれる】【???と戦闘へ】
91~99 【最悪】──【????と遭遇】

どれ

障壁障壁ィ!

  【地下水路:???】


男「…!またかよ!──子供ごと撃ち殺す気か!?」

「……っ、ぁ」

 背後から膨大なエネルギーが再び。
 恐らく【スナイパー】が降りて来たのだ。この地下水路ごとを焼き払う算段。
 降りて来たということは諦める気はないようだ。『先生』も『眼鏡』も来てるはず。

男「…っ、ごめんよ。かなり揺れるかもしれない!」

 子供を背負いながら対処しなくてはっ。
 防御なら子供を降ろす、回避ならこのままだ。


ディエチ「あれ?ホントに撃ってもいいの、ドクター?【鍵】に当たれば死んじゃうよ?」

スカリエッティ「いいのさ!本当に彼女が例のマテリアルなら君の砲撃くらいでは死なない」



【安価:↓2】
①障壁魔法で防御行動(+30)
②回避行動(偶数:回避。奇数:判定)(失敗時に雷速の模倣発動)

(あっ、すいません。修正になります)
(少しお待ちください)

【安価:↓2】

①砲撃魔法で反撃(+25)
②障壁魔法で防御行動(+30)
③回避行動(偶数:回避。奇数:判定)(失敗時に雷速の模倣発動)
④その他。カートリッジの使用(+15を加算)(再選択:行動)


男「~~っ!」

 回避する。地下水路ならば横からの水平射撃。上の人達には当たらない。
 ならば回避しても問題ない、はずだ。
 ……正直二度もあれを受け止められる自信がない。

 

ディエチ「撃つ」

トーレ「さて、私も行くか」

クアットロ「仲間が来るまであと4~5分かな?嬲り殺しにしてあげる。それともこれで終わる?」



【コンマ判定】
男の判定↓1 (偶数:回避。奇数:直撃)(奇数時、雷速の模倣発動)
ディエチの判定↓2 (+50)

インフラが大変なことになりそうだけど命には関わるまい


 男の判定:【52】=【偶数:回避】
 ディエチの判定:【92】+【50】=【142】

 【総合判定】
 【回避成功:男にダメージ無し】


男「…っ、!」

「…、ぁ…!」

 膨大な熱量を纏わせながら迫り来る砲撃を視認。
 同時に女の子を強く抱きしめる。
 コンクリートの地面が砕けるほどの脚力で蹴る。

男「…っ、あ、づ…!」

 天井の壁に張り付くように飛び上がり、回避に成功した。
 想像以上に砲撃が早い。二度も三度も避け続けられないぞ。

男「…うわっ!?」

 回避した砲撃は壁に突き刺さり轟音を立てながら抉る。
 地下水路、崩壊の予兆。それが感じ取れる。


男「…冗談じゃないっ。あいつらも生き埋めにされるぞ…!」

 さらに大きく魔力を循環させる。
 ひたすら、走る走る走る。

【コンマ判定:↓1】

00~40 【追撃】【???の奇襲。近接戦闘(+50)】
41~70 【増援】【仲間:コンマ判定】
71~90 【追い付かれる】【???と戦闘へ】
91~99 【最悪】──【????と遭遇】

チンクワレェ!

 
男「…もう少しだ。すぐに、仲間が」

「…はあ…、げほっ…ぅ」

男「泣かないんだな、君は強い子だ…」

 早く、早く、ひたすら早く。
 景色を置き去りにしながらこの無限と錯覚してしまうほど張り詰めた地下水路を走る。

 もうすぐのはずなのだ。
 あと少しで──




トーレ「あと少しで──とでも思ってるのか?」

男「…え?」

 殺意が横に『出現』した。
 彼女の腕が僅かに動くのが見えて、
 それが【刃】だと理解するのはまだ出来なかった。


【安価:↓2】
①近接戦闘で対応(+45)
②障壁魔法で防御行動(+30)
③回避行動(偶数:回避。奇数:判定)(失敗時に雷速の模倣発動)



トーレ「死ね」

男「……っ!」

 思考が追いつかない。速い。
 彼女の腕が己の眼前に振り下ろさ──

トーレ「──」

 銀閃が煌めいた。



【コンマ判定】
男の判定↓1 (偶数:回避。奇数:直撃)(奇数時、雷速の模倣発動)
トーレの判定↓2 (+50)

 男の判定:【88】=【偶数:回避】
 トーレの判定:【31】+【50】=【81】
 【総合判定】
 【回避成功:男にダメージ無し】


男「…っ!──ぐっ、おおおおおお!」

トーレ「なに?」

 反射的に腕をつき伸ばし、振り下ろされるその刹那の間に斬り込んだ。
 彼女の肘を掴み、斬撃を阻止し──

男「お、らああ!」

トーレ「…ちぃ、!」

 反撃の蹴撃を彼女の腹部へと撃ち込んだ。
 が、彼女の反応が早すぎる。届く前に拘束を振りほどき強引に距離を取った。



トーレ「チンクから聞いていたが。やはり、中々やるじゃないか?」

男「…チン、ク?」

 例のスーツを着ている。
 間違いなく【ナンバーズ】。いまのはギリギリ対応出来たが…。
 ──確実に強い。あの速度はハラオウン執務官と…!


トーレ「実はお前のことは以前から興味があった」

トーレ「病院でチンクと相打ちするところを見ていたからな」

 不敵に笑いながら観察してくる。
 トントンと地面を小さく跳ねながら、こちらの隙を窺っている。

男「…お前らは、なんなんだ?」

トーレ「【ナンバーズ】だ。生みの親のために働くただの子供たちさ」

男「…」



トーレ「追いついたのは…私だけか。後続を無視して全速力で飛ばしたからな」

トーレ「じゃあ、やろうか?タイマンだ。お前も望むところだろう?」

男「…っ!?」

 前方より刺すような殺意が膨れ上がってきた。
 抱きしめている小さな女の子の体温を感じる。
 この子を守るには──やるしかない。
 


  【戦闘開始】

(今日はここまでになります)
(見てくださってありがとうごさいます)
(次回は明日~明々後日20:30予定です)

(トーレとの戦闘になります。なかなか強いです)
(原作でフェイトと戦った回避主体で戦うナンバーズとなります)

(少し遅れて21:30から開始します)

  【戦闘開始】
(三ターンごとに増援コンマ判定【味方or敵】が発生します)

男:耐久数値【90】>>3 >>4
(戦闘敗北で???)



トーレ:耐久数値【100】
【戦闘技術(S+)】
■近接戦闘:コンマ補正+50
■高速機動:コンマ補正+20
A:偶数時──回避成功(0ダメージ)。次のターン『近接戦闘』に補正+10を加算する
B:奇数時──回避失敗。その数値でコンマ判定を行う
■防御装甲:コンマ補正+30

①【IS:ライドインパルス】
 A:任意の判断で使用可能
 B:『近接戦闘』『回避』にコンマ補正+30を付与する
 C:『回避』失敗時。及び『近接戦闘』敗北時に『ライドインパルス』強制解除

②【インパルスブレード】
 A:任意の判断で使用可能
 B:『近接戦闘』に補正+10を付与する
 C:連続で使用出来ない

  【戦闘開始】


トーレ「【鍵】を降ろせ。戦闘の邪魔になるだろう?」

トーレ「それとも背負いながら戦うか?それはそれで面白そうだがな」

男「…この子のことか?」

 早くしろ、とつまらなそうな顔で要求してきた。
 【鍵】。心当たりはない。この子と会ったのは完全に偶然だ。
 【鍵】と称するからにはなんらかの意図があるのだろう。
 彼女達【ナンバーズ】の活動の理由なのか、この子は?



 いや。そんなこと、今はどうでもいい。
 ──この子を守る。それだけだ。



「……う」

 地下水路の隅に優しく子供を下ろした。
 瞼が開いたり閉まったり、意識が混濁してるようだ。



トーレ「互いにダラダラと遊べる時間は多くない」

男「…!」

 魔力ではない。別のエネルギーが彼女の周囲で大きく循環している。
 そのエネルギーの余波だけで最初期の自分なら吐き気さえ催してたのかもしれない。
 ──だが、いまは不思議と落ち着いて無銘を構えられた。


トーレ「行くぞ」

男「…」


 合図はなかった。
 互いの視線が交錯した瞬間──二人は動いた。



【敵の行動】
①トーレ 【高速機動(+20)】

【安価:↓2】【耐久数値:90】現在1ターン目
1、戦闘技術(【近接戦闘+45】)
2、魔法の使用(【砲撃魔法(全体)+25】【拘束魔法】)
3、技能の使用(【カートリッジ(3)】【魔力伝道】【リミットブレイク】【ブラスター】)
       (↑複数選択可能)


男「…っ!」

 踏み出した瞬間。彼女の姿が文字通り〝消えた〟。
 先刻もそうだった。なんの気配もなくすぐ横に出現したのだ。
 まるで瞬間移動。だが恐らくその正体は純然たる【速さ】。

トーレ「──」

 地下水路の上下左右を駆け回る。
 影しか捉えられない。全神経を尖らせても。

男「…!」

 だがこの速さは知っている。
 自分は一度体験している。


【コンマ判定】
男の判定↓ (近接+45)
トーレの判定↓2 (高速+20)(偶数:回避。奇数:直撃)

 男の判定:【73】+【45】=【118】
 トーレの判定:【98】=【偶数:回避成功】

 【総合判定】
 【回避成功:トーレにダメージ発生なし】


男「…ぐっ、!」

トーレ「…」

 当たらない。捉えられない。
 槍の刺突も、斬り上げも、薙ぎ払いも全て空を切る。
 少しずつ彼女がこちらの間合いに近づいてくるのがわかる。
 一度に攻めて来ない理由は、恐らく観察されてるのだ。

トーレ「遅いな。さっきのまぐれか?」

男「そう思うなら…試してみろっ!」

 そうさせてもらおう、と小さく笑った気がする、
 明確な殺意に再び自分の身が包みこまれた。
 ──来る、刺しに。

  【敵の行動】
①トーレ 【近接戦闘+50】【高速機動+10】

【安価:↓2】【耐久数値:90】現在2ターン目
1、戦闘技術(【近接戦闘+45】【回避】)
2、魔法の使用(【砲撃魔法(全体)+25】【障壁魔法+30】【拘束魔法】)
3、技能の使用(【カートリッジ(3)】【魔力伝道】【リミットブレイク】【ブラスター】複数選択可能)



トーレ「頼むから、これで終わってくれるなよ?」

男「…!」

 壁を、水路を、縦横無尽に蹴り上げる音だけが聞こえる。
 正面からなのか、背後からなのか。それとも左右からか。

 神経をさらに尖らせろ。
 ハラオウン執務官との対戦と訓練を思い出せ。
 見えないほど早いなら相手のルートを限定させるんだ。


トーレ「──」


【コンマ判定】
男の判定↓ (【偶数:回避】【奇数:直撃】)
トーレの判定↓2 (【近接+50】【高速+10】)

 男の判定:【97】=【回避失敗:直撃】
 トーレの判定:【43】+【50】+【10】=【103】


【安価:↓2(雷速の模倣を発動させますか?)】

 男の判定:【97】=【回避失敗:直撃】
 トーレの判定:【43】+【50】+【10】=【103】

 【総合判定】
 【男にダメージ発生:【103】ー【97】=【6】
 【男の耐久数値:84】


 紫乃の閃光が目の前で走った。
 同時に肉を抉られる感触が頰に走った。

トーレ「…ほう」

男「…ちぃ!」

 左頬を包帯諸共斬り裂かれた。
 彼女の腕から出現している、両翼を思わせる紫のブレードによって裂かれたのだ。

トーレ「首を切り落とすつもりだったが、ズレたな」

 包帯に血が滲む感触を感じる。煩わしい。
 左目を保護する包帯を強引に掴み取って捨て去った。

トーレ「…お前、左目が見えないのか」

男「…」

  【敵の行動】
①トーレ 【近接戦闘+50】【IS:ライドインパルス+30(常時)】

【安価:↓2】【耐久数値:90】現在2ターン目
1、戦闘技術(【近接戦闘+45】【回避】)
2、魔法の使用(【砲撃魔法(全体)+25】【障壁魔法+30】【拘束魔法】)
3、技能の使用(【カートリッジ(3)】【魔力伝道】【リミットブレイク】【ブラスター】【再生】複数選択可能)


男「…」

トーレ「左腕も砕け散ったのだろう?よくやるな、局の犬が。立派なものだ」

男「なんとでもいえ…」

 【左腕の義肢に仕込まれたカードリッジ】を弾く。
 リロードのために仕込まれたカードリッジをトリガーに【ブラスターシステム】を走らせる。

トーレ「感情か?くだらないのものだぞ、それは」

トーレ「はたから見てると哀れだよ、お前は。どのみち管理局に先などないと言うのに」

男「……」

 お前に何がわかる。
 哀れまれることなど何もない。

【Blaster Mode】

 心臓が鼓動した。



【ブラスターシステム:出力判定↓】
①ブラスター1(01~30):全ての行動補正値にコンマ補正+30(三ターン)
②ブラスター2(31~60):『近接戦闘』に(全体)を付与。コンマ補正+50(一ターン)
③ブラスター3(61~90):『近接戦闘』に(全体)を付与。コンマ補正×2
④〝F〟ブラスター(コンマ範囲91~99):???

(はい、ゾロ目倍の【66】判定になります)


 ──【ブラスター1】
 心臓が。リンカーコアが。
 強く、大きく鼓動した。まるで臓腑にハンマーを打ち付けて魔力を絞り出す感覚。
 左腕は高熱を帯び、義肢との接続箇所が焼けた。

男「…なんで、あろうと。自分は管理局員だ」

トーレ「…、なんだ?」

 ──【ブラスター2】
 同時に吐き出された大量の魔力が義肢を介して【無銘】にリソースを注ぎこまれる。
 リミットブレイクのような血肉が灰になる感覚ではない。臓器に干渉する感覚。

男「あの子は助けを求めてた…だから助ける。お前らには渡せない」

トーレ「…!」

 ──【ブラスター3】
 【槍の矛先】に、内側の魔力の全てが。



【安価:↓2】【耐久数値:84】現在3ターン目 (コンマ補正×2)
1、戦闘技術(【近接戦闘+45】【回避】)
2、魔法の使用(【砲撃魔法(全体)+25】【障壁魔法+30】【拘束魔法】)
3、技能の使用(【カートリッジ(3)】【魔力伝道】【リミットブレイク】【再生】複数選択可能)

【カードリッジ:使用】

【安価:↓2】【耐久数値:84】現在3ターン目 (コンマ補正×2)(+15)
1、戦闘技術(【近接戦闘+45】【回避】)
2、魔法の使用(【砲撃魔法(全体)+25】【障壁魔法+30】【拘束魔法】)
3、技能の使用(【カートリッジ(2)】【魔力伝道】【リミットブレイク】【再生】複数選択可能)



トーレ「それがお前の切り札か。かの【ロストロギア】を止めた技だな?」

男「…っ、!ぐっ…あ」

 首が、腕が、腹が。
 破裂音を立てて血飛沫が噴き出した。
 想像以上の負荷。

 恐らく起動させたその報いは確実に受ける。
 1秒後か、1日後か、1年後か。その痛みは刻まれるだろう。

トーレ「ならばこちらも相応の力で応えよう!──ライドインパルス!」

 ──だからこそ、この一瞬に賭ける



【コンマ判定】
男の判定↓ (【ブラスター×2】【カートリッジ+15】)
トーレの判定↓2 (【近接+50】【ライドインパルス+30】)

 男の判定:【87×2】+【45】+【15】=【234】
 トーレの判定:【06】+【50】+【+30】=【86】

 【総合判定】
 【トーレにダメージ発生:【234】ー【86】=【148】
 【トーレの無力化成功】【主人公の勝利】


 あえて退路を断つように、地下水路の隅で無銘を構えた。
 相手の速度のルートを少しでも絞るため。
 直線ならば【見えなくても撃ち込める】自身があった。

男「──」

トーレ「──」

 地下水路の気温が下がった、と錯覚するほどその一瞬は冷たかった。
 互いに地面を蹴り上げた次の瞬間──コンクリートの通路が砕けた。

 全てが凝縮された【矛】。
 疾風迅雷の【牙】。
 
 刹那。二つの刃が交錯した。
 


男「…俺の、勝ちだ」

トーレ「…ああ、くそ。ははっ、私の…負けだ。勝ちたかったな…」


  【戦闘終了】

【生命判定(初回)↓:ブラスターの後遺症】
(判定を繰り返すたびに酷くなっていきます)

①00~40 【後遺症無し】【戦闘後に耐久数値が『20』減少】
②41~80 【後遺症あり】【戦闘後に耐久数値が『半分』になります】
③81~99 【後遺症あり】【???】

 【後遺症あり(心臓、リンカーコアに深刻なダメージ)】【耐久数値が『10』へ】


男「…」

トーレ「…いつまで突っ立っている、決着はついたぞ。私はもう動けん」

 ……

トーレ「…勝者はお前だ。すぐに『ドクター』達が来る。お前が捕まると寝覚めが悪い」

男「…ぁ」

トーレ「…おい?どうし──」




男「ごぼっ…!」

トーレ「…なっ!?」

 口から血の塊が吐血された。
 止まらない。意識が、断裂する。
 

これって耐久が今後も10で固定なのかあくまで今の一連のイベント中では10にまで減るってことなのか
後者ならまだなんとかなるけど

>>408
(後者になります。明日になると耐久数値は元どおり)
(後遺症と言ってもシステム的には支障ありません。ただエンディングや描写に関わるくらいです)



男「がはっ!おえっ…!…あ、がっ…!」

 膝が保たない。己の吐き出した血の海に倒れ込んだ。
 べしゃり、と酷いに臭いと感触がする。
 これは全てが自分の血か。

男「…ぁ、っ、ぎっ…みん、な…」

トーレ「おい、しっかりしろ…!こんなところでくたばってくれるなよ!?」

 自分の身体の内側のあちこちが破裂したのがわかる。
 ブラスター失敗。その反動が、いま。
 恐らく【古傷】も開いてしまって…、


男「…あ、…まだ、…死ねない…あの子を…」

「……」

 あの子をここから連れ出すんだ。保護してあげないと。
 お母さんに合わせると約束、したんだ。


【次に味方or敵の増援判定になります】

【コンマ判定↓:味方or敵】

①コンマ偶数 【味方の増援】
②コンマ奇数 【敵の増援】

【コンマ判定:↓】

①00~30 【ギンガ】【ルーテシア】
②31~50 【フェイト】
③51~70 【なのは】
④71~90 【ザフィーラ】
⑤91~99 【???】

  【地下水路:???】


ギンガ「先輩っ!先輩っ!しっかりして!意識を保って!」

ルーテシア「…っ、酷い。お腹…裂けてる…!あいつがやったの…!?」

男「…ぁ、…二人とも…なんで?」

 どうやら地下水路の奥から二人がやってきていたようだ。
 とても悲しい顔で自分の身体を支えてくれた。

ギンガ「朝に言った事件で地下水路に痕跡があったんです。だからそれを辿って、そうしたら連絡が──もうどうでもいいんですよ!そんなこと!早く病院に行きますよ!?」

ルーテシア「か、回復魔法とか使えないし…!早くシャマル先生のところに行くよ!」

 待ってくれ、まだ子供が。
 だけど来てくれて嬉しかった。この場はなんとかなりそうだ。


トーレ「早く逃げた方がいいぞ、お前ら。もうそこまで来てる」

ルーテシア「はあ!?黙っててよ!話は尋問室で聞いたげるから!」


【スカリエッティ側の行動。コンマ判定になります】

【スカリエッティ:コンマ判定】

①00~50 【撤退:トーレを捕獲】【スカリエッティ『さすがに分が悪いねー』】
②51~70 【続行】【スカリエッティ『ちょっと交渉してみようじゃないか!』】
③71~99 【???】【??殺

②【続行】【スカリエッティ『ちょっと交渉してみようじゃないか!』】


(今日はここまでになります)
(見てくださってありがとうございます)
(次回は明日~明々後日20:30予定になります)

(②ですがたぶんわりとそこそこの確率で引いてくれます。運が悪くなければ)
(③はミスです。選ばれなかったので忘れてください)

(明日もしくは明後日の20:30になりそうです…)
(遅くなってすいません)

(21:30から開始予定になります)

  【地下水路:???】


スカリエッティ「や。また死に損なってるようだね、陸士君」

男「…っ、ごほ…!」

 地下の奥。闇の中から滲み出るように白衣の男が現れた。
 口角を歪ませこちらを観察するような目つきで嗤っている。

ギンガ「ジェイル…スカリエッティ!」

ルーテシア「…」

 ──【ジェイル・スカリエッティ】
 それが『先生』の名前なのか。

 彼の名前はいままで知らなかった。
 ニ乃さんの父親ということ以外は。


スカリエッティ「【ファースト】【レリックのルーテシア】──そして【陸士君】」

スカリエッティ「こうまで目ぼしい子達が揃うなんて…これは運命かな?」


ギンガ「スカリエッティ!あなたを騒乱罪、器物損壊、大量殺人未遂及び──」

ルーテシア「とっととお縄につきなさい!」

 ギンガが様々な罪状を提示し、投降するように呼びかける。
 だが恐らく無駄だろう。彼の顔を見ればよくわかる。
 以前の彼とはまるで雰囲気が違う。悪意の塊のような気配。

男「…ぁ、くそ…っ…」

 無銘を構えられない。辛うじて膝で体は支えて睨みつけるしか出来ない。
 息がしづらい。ボーっとする。体が冷たい。
 胸が──とても痛い。


スカリエッティ「陸士君もお疲れの様子だし、出来るだけ簡潔に要件を済ませようか」

スカリエッティ「そこの【鍵】と【トーレ】をこちらに渡せ。そうすればこの場を引いてもいい」


【次に安価になります】


男「…!」

ギンガ「【鍵】?」

「……ぅ、」

 地下水路の隅に寝かせているオッドアイの女の子。
 非常に衰弱していて危険な状態だ。
 【鍵】とは恐らくこの子の呼び名だ。

 トーレというのはさっき戦ったナンバーズのことだろう。
 この二人を渡せ。そうスカリエッティは言ってるのだ。


スカリエッティ「渡した方が身のためだと思うけどなー?」

スカリエッティ「死に体の【陸士君】と【鍵】を庇いながらこれ以上続けたって、そちらの分が悪いことくらいわかるだろう?──こちらも私一人じゃないし」

男「……」


【安価:先取り2つ】
①【渡す】
②【渡さない】


男「…ざ、…な」

スカリエッティ「ん?なんだって?もっと大きな声で言ってくれるかい?」


 ──ふざけるな。そう言ったんだ。


スカリエッティ「…」

 事情は全くわからない。
 あの子の背景も境遇も。

男「…あの子は助けを、求めてた。そういう目をしていた」

 あの子をこのまま渡したのなら大切な何かを【失う】。
 自分は【失う】為に戦ってきたわけじゃない。
 今までも、そしてこれからも。

男「絶対に渡さない──それが自分の答えだ」

スカリエッティ「くっ…ぷふっ…!」

 


スカリエッティ「あははははは!ま、読めてたけどね!?君なら当然そう言うさ!」

男「…はあ、…はあ…」

 狂ったように嘲笑する。
 地下の壁に反響しひたすら狂気の笑いが耳をつく。

スカリエッティ「【正義感】【使命感】【人の尊厳】【自己犠牲】!」

スカリエッティ「私の【欲望】とは対極だ!反吐が出そうな理想論好きは変わらないな!」

 …なんとでも言えばいい。
 いくらでも貶したけれど貶せ。

 【この手の魔法は誰かの為に】──それを自分は学んだんだ
 
スカリエッティ「ま、君のそこがいいところなわけだがね?」

スカリエッティ「──さて、と」


【スカリエッティ:コンマ判定になります】

【コンマ判定↓:スカリエッティ】

①00~40 【戦闘の意思を見せる】
②41~99 【撤退の意思を見せる】

  ②【撤退の意思を見せる】


スカリエッティ「意思は固そうだし。これはいくら渡せと言っても渡さないだろうな」

スカリエッティ「時間を取りすぎた。万が一ということもあるからねェ?」

 地下水路の天井を見上げるように仰ぐ
 機動六課を警戒してるのか。それともまた別の要因か。
 とにかく、このまま引いてくれるのであれば──


スカリエッティ「せいぜい養生するといい。君も無駄死にはゴメンだろう?」

スカリエッティ「えーっと、なんて言ったっけ?君が前に所属してた108部隊の……名前忘れた!」

スカリエッティ「四年前の事件で無駄死にした陸士がいただろう?彼のように無様に死にたくなければね」

 ……いま、なんて言った?


【次に行動安価になります】


男「お前…、いま…」

スカリエッティ「お?」

 ──なんて言ったんだ。あいつは
 軋み上げる筋骨を精神で叩き起こす。
 血反吐が喉の奥から逆流してくる。すべて吐き出す。
 無銘を地面に突き立てて、立ち上がる。

ギンガ「先輩っ!?動いちゃダメです!冷静になって!」

ルーテシア「これ以上は死んじゃうよ!帰ろう!」

 ここでこいつを潰せれば、全て終わる。
 自分が足止めてしてギンガ達が女の子を逃がしてさえくれれば。


スカリエッティ「無駄死にゴミだと言ったんだよ。君の先輩とやらは」

スカリエッティ「ただの事実だろう?なにをそんなに怒ってるんだい?陸士くーん?」

 ──


【重要な安価になります:先取り3つ】
①【心を押さえる】(大きな特殊イベント終了)
②【スカリエッティに斬りかかる】(戦闘)(ギンガ達の行動を指示。安価)

1

良かった...今回は無理無茶越えて無謀のレベルだから助かった...

 ②【心を押さえる】


男「…ごほっ…!がっ…てめぇ…!」

スカリエッティ「ふふ、さすがに来ないか。ま、いいさ」

スカリエッティ「近いうちにまた会える。そういう運命だからね──君と私は」

スカリエッティ「次は【アジト】で会うのか。【ゆりかご】で会うか。楽しみだなァ?」

 だから今日は、ここでお別れだ。
 嗤いながらスカリエッティは踵を返して奥に消えていった。
 自分の胸の奥に呪いの楔を打ち込んで、自分はそれを見送るしかできなかった。

ギンガ「…先輩」

ルーテシア「…」

男「…」

 【鍵】と呼ばれた女の子を抱きしめる。
 早くこの子を安全なところに連れて行こう。


男「ジェイル・スカリエッティ」

 無様じゃない。
 無意味なんかじゃない。

 あの人の【強い意思】は自分の中に刻み込まれてる。
 自分のために、誰かの命の為に【盾】となったみんなの命は尊いものなのだ。


男「…必ず、倒す」

 心にそう、強く誓った。
 
 【大きな特殊イベント:終了】

  【???:工場地帯(跡地)】


ゼスト「…見つけたな、【アジト】だ」

アギト「やっとだよ!オークションの日から何日経ったんだ!旦那の頑張りのおかげだぜ!」

ゼスト「何か都市で大きな【動き】があったらしい。そのおかげで尻尾は掴めた」

アギト「…またあの【陸士】がなんかやらかしたんじゃねーの?」

 工場地帯。山と緑を切り開いたその一角に存在した。
 現在は【ある事故】で跡地になっている。
 研究施設の奥には【停止した駆動炉】が存在しているらしい。
 

ゼスト「…だが気にかかるな。廃工場。こんなところを【奴】はねぐらにしてたことはなかった」

アギト「…なんか辛気臭いなー、ここ」

ゼスト「無理もない。大きな事故があった土地だ」


ゼスト「かつてここで【駆動炉の暴走事故】があってな。酷い有様だったらしい」

ゼスト「幸い死者は規模より遥かに少なかったようだが」

アギト「どんな事故があったの?」

 エネルギー運用の失敗。酸素が光と熱に変換される事故だ。とゼストは呟いた。
 主任の【プレシア・テスタロッサ】。その一人娘がその事故で亡くなったらしい。


ゼスト「…スカリエッティは何を企んでる?【アルピーノ】は本当にここにいるのか?」

 なんであれ部下を。【ルーテシアの母親】を助け出すだけだが、気には掛かっていた。
 【陸士】に連絡しろとは言われているが──


【行動:コンマ判定になります】


ゼスト「……」

アギト「連絡すべきだって!旦那一人じゃ無茶がある!──いや、あたしと旦那のコンビなら無敵だけどさ!今の旦那は体にガタが来てんだ!特攻は無茶すぎるぜ!?」

ゼスト「…」


ゼスト「あいつのことは【信頼】している。これは本当だ。だからルーテシアを託した」

ゼスト「だがあいつの周りの人間は分からない。仮に陸士の周りに【スパイ】。もしくは【評議会】に連絡情報が漏れた場合、警戒されて終わるだろう」

 ナンバーズに警戒されれば非常に厳しい状況になる。
 それならば今すぐ一人で【アルピーノ】救出に向かった方がずっといい。
 そして今は【都市にナンバーズの大半が出動している】襲撃のチャンス。

【コンマ判定:↓1】

①00~60 【主人公に連絡する】【後日。共に襲撃をかける】
②61~99 【単独で襲撃をかける】【結果:コンマ判定する】


ゼスト「向かおう。今すぐ襲撃をかける」

アギト「ええ!?マジかよ!?【約束】どうすんだよ!?」

ゼスト「ああ。だからお前は一度ここに残っててくれ。【夜】までには帰る」

 もし夜までに連絡がなければ【陸士とルーテシア】のところへ合流しろ。
 そうアギトに命じてゼストは武装を展開し、立ち上がった。

ゼスト「とりあえず偵察…可能であれば奪還だ」

アギト「絶対無茶して奪還選ぶだろ!?偵察じゃ済まないパターンだって!」

ゼスト「さて、行くか」

 アギトの叫びを背景にゼストは飛び出した。

 これが終われば心残すことは一つだけになる。
 【レジアスと会う】。その時は陸士も一緒に。

【1日が終了します】
【初対面:好感度コンマ判定】

コンマ判定↓1 (ヴィヴィオ+20)
コンマ判定↓2 (トーレ+10)

【1日が終了します】
【好感度:推移】


【146+10】陸士隊員s──(久しぶりに会えて楽しかったぜ!今度皆で墓参りにでも行くか!)
【134+10】ルーテシア──(あの変態ドクター、変わんないなー。死ねばいいのに…)
【99+10】ゲンヤ──(ギンガも大きくなってきたし、いろいろお似合いかもな?なんてな!)
【99:新規】ヴィヴィオ──(【薄れる意識の中。自分を守ってくれた背中が見えた】)


【102+20】スカリエッティ──(久しぶりに【彼】に会えてよかったよ!次はどうしてやろうか!?)
【68:新規】トーレ──(うむ。楽しかった。さて【自閉モード】にでも入るか。あとは任せたぞ【妹達】)

マリアージュ「どうも~」
フッケバイン「来ちゃった」
男ならこうなりかねない...

  【機動六課:医務室】


シャマル「みんな、よく頑張りました。本当に」

はやて「…そうやな。せっかくのみんなの【休日】はおじゃんになってしもうたけど【最悪】は防げた」

 都市で砲撃が撃ち込まれた時、機動六課の面々は動いた。
 【ガジェット】の大量襲撃。そのほとんどは無差別破壊というより陽動だった、
 四方から同時に攻め立てて空戦出来る隊長陣を釘付けにしていたのだ。
 【ナンバーズ】に遭遇したのは地下水路の【三人】だけ。

はやて「陸士さんはどうなってる?手術終わったんよね?」
 
シャマル「…はい。──ただ、よくないです」


【後遺症検査コンマ判定になります】

後遺症ある時点で低い目でもろくでもないわ...

【後遺症コンマ判定:リンカーンコア、心臓に深刻なダメージ】
【↓1(+10)】

①00~30 【後遺症】【軽度】【定期的に目眩。吐き気が発生】
②31~50 【後遺症】【中度】【臓器へのダメージ:薬物定期服用で緩和】
③51~80 【後遺症】【中度】【リンカーンコアの一部欠損:定期的に激痛or吐血発生】
④81~90 【後遺症】【重度】【???】
⑤91~99 【後遺症】【???】【???】

(がああああ!!!)
(うわあああ!!!)

男の墓を建てるウラ...

軽度ですら定期的に目眩、吐き気って...

エクリプスウイルスにでも感染させる?

ってかこれ、男が局員に向いてるかって聞いた帰りなんだよな...


 【後遺症】【最悪】
 【過去の全ての蓄積ダメージが表層化】
 【希少の過剰使用による脳内出血、脳内神経に異常】
 【ブラスターの過剰オーバーロードによるリンカーコア欠損。最大魔力25%低下】
 【魔力量『A』→『B-』へ】(メタシステム的には変化なし)

 【記憶障害の前兆】【色覚異常の前兆】【五感異常の前兆】
 【実戦通常戦闘可能、予想回数『2~3回』】【それ以上の戦闘は──】
 

腕士郎状態じゃねーか...

(今日はここまでになります)
(見てくださってありがとうございます)
(次回は明日~明々後日20:30予定になります)

(すごい結果になりましたが、全く救いがない。という終わりには出来るだけならない…ようにします)
(残るイベントは【公開意見陳述会襲撃orアジト奇襲】と【ゆりかご】になります)
(メタ的に言えばヴィヴィオは一度攫われてしまうのは確定しております。ご了承を)

>>1

逆に考えよう
どうせ死ぬならリミブレとブラスターとACSを一辺に使って良いと

ちなみに経験値判定は無しですか?

>>676
これで救いがあったらとんだご都合主義になりそう

>>685 救い(死んだ男が英雄扱いになる)

>>681
(忘れてました。ありがとうございます)
(せっかくの最後にコンマ判定をしておきます)


【トーレ+20。勝利ボーナス】
コンマ判定↓1(+20) 【近接戦闘】【79で精度上昇】
コンマ判定↓2(+20) 【魔力放出】【91で精度上昇】
コンマ判定↓3(+20) 【魔力付与攻撃】【150で技能変化】

(ではこれでお疲れ様です)
(魔力も完成寸前ですね)

【戦闘技術】【─】【完成】(コンマ補正+50)
【魔力放出】Lv4:残り【12】でLv上昇します(上限のLv5までになります)
【魔力付与攻撃】:残り【79】で精度上昇します(A.C.Sへ)

男君「I am your father」
ヴィヴィオ「Noooooo!」

こういうことですかねぇ.....

(21:30に投下になります)
(予定通り投下できなくてすいません)


  +


ギ■ガ「──私は■■な時でも前へ!先輩と戦う■はいつもそ■してます!」 

陸士■員A「俺■■■■感じかな、──とにかく倒■■いこと。倒れる■■■■前のめりに、だ」 

■■隊員■「──自分に■■■■■■に心掛■てる。どんなに強い相手■■うが、■■■■■■■──■■■■」 

陸■隊員C「──常に勝つ■■の思考を働かせろ。思考を■■させたら後ろにいる人■■■■■、かな」


 +




 【何か、大切な思い出が欠けてしまった気がする】



  

  【機動六課:医務室】


男「……!」

 目が覚めると白い天井が目に入った。
 同時に慣れ親しんだ薬の匂いがする。
 どうやらいつもの医務室のようだ。

 あの【地下水路】の事件の後。確か高町空尉達と合流して……そこから記憶がない。
 恐らく倒れてしまったのだろう。一体あれから何日経って──


   □□□□□□⌘□□□□□□
   □□□□□□⌘□□□□□□
   ■■■■■■〓■■■■■■
   ■■■■■■〓■■■■■■


男「……あ、え…?」

 ガチッ、と。脳髄の奥から嫌な音が響いた気がする。


男「あっ、…痛っ…がっ!」

 視界が一瞬真っ白になった。意識にもノイズのような雑音が。
 ──何故か自分は涙を流していて、
 あの女の子は──ギンガ達、吐き気が
 スカリエッティ──思考がまと、まらない



男「…があああ゛あ゛あ゛!」

 横にあった花瓶に拳を叩きつけた。
 粉々に砕いた破片が皮膚に突き刺さり、その痛みが自分の意識を闇から戻してくれた。

 もう大丈夫のようだ。
 恐らく立ちくらみのようなものだろう。きっとそうだ。
 自分はあの戦いで希少技能を使わなかった。

 ──希少技能を使った時のような、あの不安定な状態が常にあるなんて。そんなわけがない。

  【機動六課:医務室】


男「…後遺症、ですか?」

シャマル「はい。表面化しててもおかしくない状態なんです」

はやて「……」

 先の戦いでの【ブラスター】の負荷。過去の【古傷】の表面化。
 その影響でリンカーコアの一部欠損。総合魔力量の低下が見られるらしい。
 それだけでも大事らしいが、それ以上に変化があったのは──

シャマル「その、あなたの脳内は希少の影響で少し特殊な構造に変化しつつあるようで。詳しいことはわからなくて。だから現在どのような状態にあるのか自己申告して欲しいんです」

男「…異常がある。って申告したらどうなるんですか?

はやて「医務室に篭ってもらいます。前線への出撃は【例外】以外認め難くなりますね…」


 ……どう答える。


はやて「…陸士さんは【スカリエッティ】に個人的に狙われてる。それは確実です」

 だから民間人への二次被害も考慮し、この機動六課を離れるのを認めるわけにはいかない。
 そう八神二佐は小さく呟いた。
 
はやて「それ以上に陸士さんが壊れていくのは見てられへん」

 横たわる自分の手を、八神二佐はギュッと握りしめてきた。

はやて「…もう休んでもええんやないでしょうか?」

はやて「陸士さんは頑張りました。あの子…【ヴィヴィオ】も陸士さんのおかげで助かりました」

 だからあとは自分たちに任せて欲しい。と、彼女は伝えてきた。
 自分は──


【重要な安価:↓先取り3つ】
①『異常あり』と申告する 【大きな特殊イベントで選択肢が限定されます】【模擬戦など制限】
②『異常なし』と申告する 【模擬戦などで制限】


男「異常は──ありません」

はやて「……」

シャマル「…そう、ですか」

 嘘だ。自分は嘘をついた。
 だけど本当のことは言えなかった。

 仮に彼女達に任せたとして、全て上手く回る未来があったとしても。
 自分が逃げていい理由にはならない。戦わない理由にはならない。
 ──自分は戦って、みんなを助けたい。

男「足手まといには絶対になりません。だからお願いします…!働かせて下さい!」

はやて「…死んでもいいんですか?」

男「大丈夫です。自分は絶対に死にませんから」



 だって約束したのだから。生きて帰る、と。
 生きることを諦めない、と。
 【あの人】と。──【あのひ、と】

 ……誰と約束したんだっけ?


はやて「そう、ですか」

男「…それで、あの自分はどれくらい眠ってたんでしょうか?」

シャマル「あれから3日ですね!本当に大変な一日だったんですから!」

 空気を変えるようにシャマル医務官が明るく声を張り上げた。
 心遣いがとても助かる。

シャマル「肉体の損傷に関しては、とりあえず直しておきましたよ。当面安静ですが!」

シャマル「みんなも心配してます。はやく会いに行ってあげたらどうでしょうか?」

男「はい。その…【ヴィヴィオ】というのは」

 聖王教会より機動六課に移されて、今ここで遊んでますよ!と伝えられた。
 あとで会いに行ってみようか。

  【機動六課:玄関付近】

 
男「……みんなは今日も訓練か。ギンガ達も心配かけちゃったな」

 八神二佐との会話の後、ギンガとルーテシアが飛び込んできた。
 そして散々泣かれてしまった。
 ルーテシアに至っては頰を抓って強く戒めてきた。


男「…もっと強くならないと。誰にも心配をかけないくらい、強く」

ヴィヴィオ「……」

男「……?」

ヴィヴィオ「……」

 …草陰から視線を感じる。
 なんだろう。殺気とかではない、穏やかな視線だ。
 


男「……」

ヴィヴィオ「……っ!」

 ちらっと振り向くと何やら金色の髪がゆらゆらと揺れている。
 草の奥に座り込んで隠れてるつもりなのだろうが、髪が丸見えである。

男「…君は、【ヴィヴィオ】かい?」

ヴィヴィオ「…ぁ、…!」

 小さく声をあげながら驚いている。
 なんというか、小動物を思わせる大人しさだ。
 だけど【地下水路】で見た時よりずっと元気なようで、とても安心した。


ヴィヴィオ「……」

男「……」

 無言で凝視してくる。
 虹彩異色(オッドアイ)がとても綺麗だが…こうガン見されると。…どうしよう。

【安価:↓2】

①ただひたすらジーッと見つめ合う
②何か面白いことをしてあげる


男「……」

ヴィヴィオ「……」

男「……」

ヴィヴィオ「……」

 特に理由もないのに見つめ合う。
 【動いたら負け】みたいな雰囲気になってきた。

 誰か早くきて下さい。



【コンマ:↓1】
①00~40 【高町空尉が現れる】
②41~70 【ヴィヴィオが突っ込んでくる】
③71~99 【一発芸のバク転でもする】


 このままではラチがあかない。
 この空気を変えるには。──よし。十八番のバク転だ。

男「……!」

ヴィヴィオ「……?」

 ぐっ、と背筋を伸ばす。
 シャマル医務官の言ってた通りに眠ってた【三日間】で処置をしてくれたようだ。
 肉体的な痛みはない。意識もはっきりしている。これならば。


男「ていっ!」

ヴィヴィオ「わー!すごーい!」

 一回転。二回転。三回転。とバク転を繰り返す。
 どうやら声からしてヴィヴィオからは好評のようだ。
 最後に着地を──


【コンマ:↓】
①偶数:着地成功
②奇数:着地失敗

 ①【偶数:着地成功】【ヴィヴィオ:好感度+20】


男「はあ!」

 バシッ、とオリンピック選手さながらの着地を披露。
 我ながら上手くいったと思う。
 人見知りのあの子もお気に召したようで、目をキラキラと輝かせている。

ヴィヴィオ「すごいすごーい!もっかいやってー!」

 ごめんなさい。もう一度は勘弁してください。
 シャマル医務官に見つかったら大目玉では済まないので。

ヴィヴィオ「ぶー!……でも楽しかったです!またいつか見せてね!」

 ああ。約束だ。
 ところでこの子は自分のことを覚えているのだろうか。


【次に主人公への呼称コンマ判定になります】


男「君が【ヴィヴィオ】だね?三日くらい前に実は会ってるんだけど覚えてるかな?」

ヴィヴィオ「……?……、んー。ごめんなさい、なんかよく覚えてないです…」

 無理もない。酷く衰弱してたから。
 むしろあんな悪い記憶は忘れてしまった方がいいのだ。

ヴィヴィオ「でも…」

男「ん?」

 ぽふっ、と自分のお腹に飛び込んできた。
 くんくん、と匂いを嗅いでるようだが。

ヴィヴィオ「…なんか安心する」

男「…そっか」

 僅かながら記憶があるのもかもしれない。
 ずっと抱きしめて走っていたから。


【コンマ:↓】
①00~30 【パパ→時々陸士さん】
②31~50 【パパ→固定】
③51~80 【陸士さん→固定】
③81~99 【バク転おじさん→陸士さん】
ゾロ目 【ママーッ!】


ヴィヴィオ「パパ…」

男「…?パパが近くにいるのかい?──そういえば君の家族は」

ヴィヴィオ「パパ」

 …めっちゃ指差してきた。
 えっ、パパ?誰が?自分が?

男「自分のことは『おじさん』でも『お兄さん』でも『陸士さん』でもいいよ?パパじゃないよ?」

ヴィヴィオ「陸士パパ…?」

 違う。そうじゃない。
 色々洒落にならない気がするぞ、そのままでは。

男「…あの、」

ヴィヴィオ「パパーッ!」

 目の前のもので家族を代用しちゃいけません!
 縋り付くように抱きついてくる女の子に難儀しながらしばらく穏やかな時間を過ごした。


 +

ヴィヴィオ「なのはママと陸士パパが出来ました!」

男「…ちょっと待って。なの、高町空尉?──お願いだから呼称を変更してください…」

ヴィヴィオ「パパーッ!」

男「せ、せめて高町空尉の前では言わないで…。勘弁して、ホント…ヤバイから、マジで」

 恐らく高町空尉も同じ流れで『ママ』にされたのだろう。
 確かあの人は【19】だったはず。子供はさすがにまだいないだろう…たぶん。

ヴィヴィオ「えへへー!パパー!」

 冗談じゃない!やばいってこの流れは!
 なんとか止めて──


   □□□□□□⌘□□□□□□
   ■■■■■■〓■■■■■■


男「うっ…!?」


 意識を繋ぎ止めろ。踏み止まれ。
 この子の前では──倒れるな。

男「……っ、!」

ヴィヴィオ「…?どうしたの?気分悪いの?」

男「だ、大丈夫…。全然へっちゃらだよ」

 酷く心配するような目で見つめてくる。
 座り込んだ自分の髪を軽く撫でてくれた。

 一呼吸の間を置いたら少し楽になった。

男「ヴィヴィオは…【ママ】のとこへ行っておいで。おじさんは用事があるから」

ヴィヴィオ「うん!また会おうね、パパ!」

男「…ああ」

 笑顔でヴィヴィオは走り去っていった。
 どうやら誤魔化せたようだ。

 だがこれは少しまずい。
 誰か【相談】出来る人はいないだろうか。六課の関係以外で。

  【フリーパート】


男「…」

 時折、【希少状態】が暴走してるようだ。
 恐らく無意識でなんらかの物質を垂れ流しにしてるのか──また別の要因か。
 感覚が鋭くなったり、逆に鈍くなったり。
 心臓が強く鼓動したり。記憶が、おかしくなったり。

男「気弱になるな。頑張るって決めただろう」

 嘘をついてでも貫くと。
 レジアス中将達が晴らそうとしたこの空を。雲を払うために自分は──



【安価】 午前はどうする? ↓2
1、戦闘訓練(経験値↑)
2、コミュ(好感度↑知り合いキャラ安価指定>>5)(新規:ヴィヴィオ、トーレ)
3、散策(???)
4、自由安価(不可能なものは安価下)

(レジアスコミュは【フラグ】により会えません。次の【大きな特殊イベント】で強制イベントです)
(ただし『会話』なら出来ますのでコミュ選択は可能です)
(トーレコミュも選択出来ます。現在自閉モードで拘留中です。主人公となら喋れます)

 【フリーパート】


男「……」

 恐怖はある。戦っているときは【希少】のおかげかそうでもないけれど。
 戦う前は未だに震える時がある。

 だけど先輩は諦めなかった。
 その【最期】まで自分のことを──誰かのことを想ってた。
 彼に生かされた【自分の命】は同じように使うべきなのだ。

 そうですよね、先輩。
 自分は、間違ってなんかない、ですよね?


【安価】 午後はどうする? ↓2
1、戦闘訓練(経験値↑)
2、コミュ(好感度↑知り合いキャラ安価指定>>5)(新規:ヴィヴィオ、トーレ)
3、散策(???)
4、自由安価(不可能なものは安価下)


■【午前】【コミュ:ギンガ】
■【午後】【コミュ:レジアス】
■【特殊イベント】【ゼストの安否(コンマ判定)】
 

(今日はここまでなります)
(見てくださってありがとうございます)
(次は明日~明々後日20:30予定になります)


(レジアスのコミュはモニター越しの会話だけ、という措置で行います。ドゥーエ関連は次の大きな特殊イベントで行います)
(バク転は失敗してたらヴィヴィオがなのはを呼んできてさらに泥沼でした)


(後遺症が進んだことで得られる技能候補があります)
(悪い意味で強力なのでよくお考えて選択肢を選んでください)
(取得機会は次の【大きな特殊イベント前】になります)

 『後遺症が【重度】に進み、【脳内物質操作の精度が上昇】したことで正規ルート外の技能獲得』
 (最後の技能獲得候補一覧…予定になります)(これ以上は処理しきれなそうなので)
 (取得しない、というのも大きな手です)


①【全能力解放:記憶崩壊】(①中枢神経麻痺に上書きされます)
 耐久数値【30以下】【0】になった時。【選択肢】が発生
 【代償を払う】を選択した時、下記の効果が参照される
 【暴走状態】【制御状態】をコンマ判定で決定する
 A:ステータスが【状態変化:崩壊する者】へ移行。【耐久数値:ー】
 B:【■撃】【■撃】【■撃】が戦闘コマンドになります
 C:戦闘後に生命判定


②【歪んだ掌握】
 下記の条件が満たされた時に戦闘中に自動で発動する
 ■効果(A):偶数ターンに発生したダメージが【半減】する(自己ダメージは適用外)
 □効果(B):ターン毎に自己ダメージ【ー10】が発生する


③【無銘の槍】(魔力付与攻撃が上書きされる)(A.C.S取得不可へ)
 A:【希少技能】を任意の回数使用する(最大3回まで)
 B:使用した【希少技能】の回数分【コンマ判定(+25)】を行う。その合計値がコンマ補正値となる
 C:戦闘開始より【3ターン目以降】にのみ一度だけ選択出来る

④【技能を取得しない】


(予定では上記になります。何か変更があるかもしれないです)
(ではこれで)

(すみません)
(今日は帰れそうにないので、明日もしくは明後日20:30には必ずやります)

(そろそろスレも埋まるので、次スレを立ててきます)
(続きは次スレで行います)

(お待たせしました次スレになります)
(21:00から次スレで続きを行います)

【安価コンマ】男「時空管理局に入局して魔導師になろう13」【リリカル】
【安価コンマ】男「時空管理局に入局して魔導師になろう13」【リリカル】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1490873783/)

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