【安価】魔王「魔王の座を奪おうとしてくる奴らを捻り潰す日々」 (61)


次元使い「いくぞ魔王よ」

魔王「貴様に30秒時間をやる」

魔王「その間に私を殺せなければ私は反撃を開始する」

次元使い「舐めた真似を……!」

魔王「それほどの力の差があると知れ」

次元使い「いいだろう…… 10秒でケリをつける!」

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次元使い「異空間転送!!」

魔王「……ほう」


ぐにゃぐにゃと視界が回り出す
視界だけではない。聴覚を初めとする五感が機能しない空間


魔王「……それで?」


恐ろしく広大であり、恐ろしく無である空間
刺激となる情報など何も無い

自分が今立っているのか
そもそも体の、感覚全てがないのだ


この空間においては全てが無

あるはずのものがなにもない


次元使い「貴様は今から私が八つ裂きにすることすら、気がつくことが出来ず死ぬ」

次元使い「死ぬことすら認識ができないだろう」

魔王「……御託はいい。 早くしろ」


魔王の余裕の態度に眉を顰めるが、すぐに次元使いは気を取り直す
四方八方、それこそ空間の裂け目、魔王の体内からも切り裂く

引き裂かれた体から血が溢れ、体の中からも爆発するように肉がめくれる


魔王「くだらんな。 その程度か?」

次元使い「なにぃ!?」

魔王「その程度の小細工で私を殺せるとでも思ったか」

次元使い「……くく、バカにされたものだ」

次元使い「いいだろう、これが私の奥義だ!」

次元使い「塵一つ、いや空間すらも完全消滅させる我が奥義、受けて生きたものなどおらぬ!」


魔王「…………」


ビリビリと空間が振動を始める
しかし魔王はそれすら感知することが出来ない

その振動は徐々に大きくなり、やがてそれは空間を分割し始めた

巨大なブラックホールが2つ
魔王の頭側と足側に出現し、その圧倒的な破壊が魔王を、そして空間を真っ二つに引き裂いていく


無音

しかし確実に、行われる無慈悲な破壊は無であったはずの空間すらも破壊した


魔王「30秒だ」


ブラックホールに挟まれながら、魔王は右腕を掲げる

小細工なしの裏拳1発

ただそれだけで、ブラックホールを

いや、次元使いが作り出した空間魔法全てを破壊し尽くした


次元使い「なっ……」

魔王「実につまらん30秒であったな」

次元使い「ば、馬鹿な…… 最も高位な次元魔法を極めし私の魔法を……拳一つで……?」

魔王「魔法? くだらんな」

次元使い「な、なにぃ!?」

魔王「魔法などという小細工でしか戦えん愚かな魔族共」

魔王「物理こそ、最凶であると知れ」

次元使い「ば、ばかな……!」


魔王がゆっくりと腰を落とし、右腕を引く

誰がどう見ても武闘家の構えであるそれに次元使いは戦慄していた

今から繰り出されるであろう必殺の一撃を危惧し、信じられないという想いを抱えながらも防御空間魔法を発動させる


次元使いと魔王の間に作られた、新たな空間
普通であれば絶対不可侵なそれを魔王は拳圧のみで砕き、次元使いを塵へと変えた


魔王「……実にくだらん」


魔王「…………」

側近「お疲れ様でございました、魔王陛下」

魔王「……疲れなどせぬ。虫を潰すことにお前は手間以外の何かを感じるのか?」

側近「あれを虫と呼べるほどの力を持つのは魔王陛下のみであります」

側近「して、次の魔王陛下への対戦を申しているものがおります」

魔王「またか」

側近「はい、なんとも>>8の能力を持っていると聞きます」

魔王「ほう。 それは先の虫よりも期待ができそうだ」


>>8の能力

なりすまし


魔王「貴様、成りすましの能力を持っているそうだな」

成者「えぇ、そうよ?」

魔王「しかし、そう先に能力を明かしては意味が無いのではないか母さん?」

成者「いいえ? そんなことはないわ魔王」

成者「私の強さは知っているでしょう魔王?」

魔王「あぁ、そうだな母さん。 母さんは歴代魔王の中でも最強の一角だった」

成者「そうだとも魔王。我の妻は強い。そして夫たる私もだ」

魔王「あぁ、父さん。そうだった父さんと母さんは2人で最強と謳われた魔王夫婦だった」

成者「お前では我らには勝てない。 それを、思い返すのだ」

魔王「……なに?」

成者「我とて大切な赤子を殺したくなどない。 速やかに魔王の座を明け渡せ」


魔王「ふふ、ふざけたことを抜かすな?」

成者「……なに?」

魔王「貴様ら夫婦が最強であったのは確かだ」

魔王「だが、私は貴様ら2人を超える者」

魔王「貴様らの二つの首を私の腕で貫いたことを忘れたか」

成者「貴様ァ!」

魔王「雑魚に用はない。 [ピーーー]」


魔王が地面を踵で鳴らす

ただそれだけで成者の成りすましの幻覚は消え、その衝撃で成者は吹き飛んだ


成者「ぐっ、がっ……!」

魔王「成りすましの能力を持つものよ、貴様の力は惜しかったな」

魔王「私を超える存在に成ることが出来れば貴様にも勝機があったかもしれぬ」

成者「ぐっ、おぉっ……!」


ぐしゃぁっ!!


魔王「そんな者はおらぬがな」


魔王「次は?」

側近「はっ、次は>>12の能力を持つようです」

触れたものを人参に変える能力


人参男「くくく」

魔王「ほう、貴様のふざけた能力は面白そうだ」

人参男「くくく」

魔王「触れられる前に殺せば簡単だが」

魔王「どれ、貴様の力を発揮させた上で私がその上をいくことを証明して見せよう」

魔王「かかってこい」

人参男「くくく、死ぬぜ? 魔王さんよ」


人参男「後悔しても、遅いぜ?」

魔王「ふん」


人参男が、魔王の体に触れるや否や、みるみる、体は小さくなる

すぐにそれは人参と呼ばれる野菜へと変形した


コロンと力なく場違いな存在である人参
それを人参男は足で踏み潰した


人参に足が触れるや否や、人参男の足がもぎ飛んだ


人参男「ぎぃっ!!?」


思わずバランスを崩し、尻餅をついた人参男
その瞬間地面が割れ、大地の闇が彼を飲み込んだ


人参男が絶命したことで人参化の、魔法が溶け元の姿に戻る


魔王「ふむ、人参というのは窮屈なものだったな」

魔王「私の力を以てすれば人参になり弱体化しようとも、魔族をひねり潰せるということか」

魔王「実につまらんな」 


側近「次は>>18の者で御座います」

魔王「まだいるのか今日は。多すぎるぞ」

側近「魔王陛下にかかれば息をするよりも楽なものでしょう」 

魔王「ふん……」

ギャグマンガ補正


男「おいおいおい! 待てよ魔王相手にするとか無理だってー!」

「お前ならいける! 思い出せあの辛い修行の日々を!」

「毎日腕立てと腹筋を30回、ロードワークを1キロ!」

男「……っ!」

「あの辛い修行を耐えたお前なら魔王にだって勝てるはずだ!」

男「うおおおお! やってやるぜぇー!!」

魔王「なんだこいつは?」

男「喰らえ! 灼熱スーパーパンチ!」

魔王「つまらん」


魔王の破壊力でのデコピンが炸裂する


男「うわぁー!! やっぱりダメだったー!」


キラーンという効果音と共に星が瞬いた

あまりの意味不明さに魔王が側近の元へと戻ろうとした時、先の消し飛ばしたはずの男が顔面から地面に突き刺さって倒れていた


魔王「…………」

男「いててて……魔王の野郎本気でやりやがって!」

男「もう許さねえからな!」



男「喰らえ! エターナルブリザード!」

「それだめー!」


冷気が当たりを包み、バリバリという音を立てながら氷河を形成していく


マイナスの世界を超えた極限の低温の世界に、空間ごと凍り付けにされていく


魔王「よく分からん能力だが」

魔王「つまり、笑えないほどの暴力に見舞わせれば良いのだろう?」


氷の世界など諸共せず、魔王は男の頭を掴む

そのまま氷山の一角に頭を打ち付け、男の顔面をグシャグシャにした

それでは開き足りず、彼の腕を折り、足を踏み抜く
骨という骨が砕け、筋繊維がブチブチと引き裂ける

肉片となっていく体をミンチにするかのように執拗に殴り続け、男の四肢は挽肉となっていた


笑えない圧倒的な暴力に男は悲鳴をあげることすらできない
息が肺に入ってこないのだ


魔王は男の眼球を抉り、鼻の穴に指を入れ貫通させる

首の骨をミシミシと力を入れながらゆっくりと折り、首を360°回転させた

しかしそれでも生命としての活動は止まらない

とどめを刺すのすら魔王は惜しかった
このまま生命の炎を消し飛ばす暴力の中に彼を起き続けたかった

地獄よりも辛い激烈な痛みの中で彼の魂を永遠にさまよわせたかった


魔王「それが出来ないのが残念だよ」


笑えない、ギャグ漫画ではとても描写してはいけない暴力行為の中で男は[ピーーー]ることに安堵していた


側近「次は>>26でございます」

メール欄にsagaって入れると死ねって書けるようになるよsageじゃなくてsaga
安価なら↓


魔王「不死身の能力者か」

不死者「えぇ……」

魔王「くだらんな。不死だからなんだというのだ?」

魔王「所詮は不死なだけであろう? それで私に負けることはないとして、どうやって勝つつもりだ?」

不死者「……お前が寿命を迎えるまでこの勝負を続ければいいのだ」

魔王「……その前に貴様が負けを認めれば済む話だ」


不死者「メガンテ」 

魔王「ぬ?」


不死者から放たれた膨大な魔力と生命力

これらが合わさり、普通では考えられないほどの大爆発を巻き起こした

全てを焼き尽くす業火が魔王の体を飲み込む


たっぷりと時間をかけて炎が静まったところで魔王はゆっくりと歩みを進めた


魔王「なるほど、自分の命と引換に発動する攻撃魔法か」

魔王「不死者と相性がぴったりの魔法だな」

不死者「1発だけではないぞ」

魔王「ほう?」


連続して先の大爆発が生じる

連続して打ち上がった花火のように、一つ一つの爆発が組み合わさり、巨大な一つの超大爆発へと変貌する

塵一つ、いや、分子すら破壊するその爆発を受けても魔王は軽い火傷をしたのみであった


鳴り止まない爆発の中を飛躍
不死者の口を砕き、魔法を唱えられないようにする


魔王「さぁ、これから私の番だ」


不死者「ヒュー、ヒュー」

魔王「貴様は不死であるがゆえに様々な痛みにも慣れ尽くしているのだろうな」

魔王「だからこそ、貴様がどこまで正気を保ち続けられるか楽しみだ」


魔王は不死者の足の骨を折って取り出し、その骨折面に爪で文字をなぞり出した

ギリギリとした痛みに不死者の顔も歪む
骨が擦り切れ、文字がなぞれなくなったところで折れるか折れないかの絶妙な万力で力をゆっくりとかけていく
そしてついに耐えきれなくなり、骨が砕ける瞬間、最大の力を持って足の骨をバラバラに砕いた


※このレスグロ注意



だが、不死者にとってはこの程度の拷問は屁でもない様子であった


不死者「…………」

魔王「まだ負けを認める気にはならんか?」

不死者が死ねばすぐに体は再生し、またメガンテを連発してくるだろう

別に大したことではないが、また、顎を砕くのは面倒だ


魔王は不死者の右の眼球を指で貫いた
グチュグチュと音を立てながらそれをかき混ぜる
視神経がブチブチと裂け、血とレンズのようなドロっとした液体がぼたぼたと落ちた


狂ったように目玉がギョロギョロと動き、それはやがてくり抜かれた


その後も彼は魔王の拷問に耐え続けた
発狂することが出来ればどんなに、良かっただろうと、思えるほどの壮絶な激痛

彼は痛みに耐えることしか出来なかった

慣れたはずの痛み
しかしそれが永遠と思えるほどに長い時間であれば、不死者とはいえ我慢はできなくなる


彼は考えることをやめ、敗北を宣言した


側近「次で最後のようですな>>35

作品外から介入できるメタ能力

か、勝てねえ


メタ男「あなたでは、僕に勝てませんよ」

魔王「ほう?」

メタ男「能力が発動すればあなたは、私には勝てませ


魔王の不可視の早さの拳がメタ男を消滅させる


魔王「ならば能力が発動する前に殺せばいいのだろう?」


メタ男「僕の能力は"作品外からの介入"」

メタ男「つまりこの、クソSSの中では最強であるのは、あなたでしょう」

メタ男「だけどそれはあくまでもこの作品の中では、という話」

魔王「何が言いたい?」

メタ男「結局勝敗は書き手によるんですよ」

メタ男「なんとなく思いつきで書いた>>1という人物が魔王を勝たせたいと思えばあなたは勝つし」

メタ男「このキチガイみたいなメタとかいう糞システムの方が強いと思えば僕が勝つのは必然なんです」

メタ男「分かりますか? あなたがいかに埒外な暴力を奮ったところでそれは、数キロバイトの文字の中での話だ」

メタ男「力があるように表現しているだけで、本当は子供のじゃれ合い程度の力すらない文字の羅列です」


魔王「口がよく回るヤツだ」


目にも留まらぬ速さでの連撃
瞬きの間に4桁を超える爆裂の衝撃はメタ男の体をミンチにする


だがそれはあくまでも、この作品の架空のメタ男が、ミンチになったという設定だった

本当はメタ男がミンチになってなどいないし、そもそも魔王やメタ男すらいない


メタ男「ね? 僕、最強でしょ?」


魔王「なるほど、全ての事象を意のままに操る能力というわけか」

メタ男「事象などというチンケなものではありません」

メタ男「事象を超えた作品の設定。 それすらも覆すのが僕の能力です」

魔王「なるほど、よく分かった」

魔王「これは私の負けだな」

メタ男「分かっていただけたようで何よりです魔王様」

魔王「貴様が私より強いのは分かった。 魔王の座も貴様に分けあたそう」

魔王「だが、お前が新たな魔王になったところで、そんな埒外な能力を持った戦いの作品を見たいと思うのか?」

メタ男「何っ……?」

魔王「貴様のはいわば全ての設定を変えられる能力だ」

魔王「個々の能力を駆使しながら、それでも腕1本で勝ち上がる魔王の強さを見たいのではないか?」

メタ男「な、なぁー!!」

魔王「貴様の戦いぶりなど、誰も見たいとは思わないのだよ」

メタ男「そんはずはない!!」

メタ男「貴様のはあくまでも作者の都合であり、魔王を勝たせたいという、心理が働いただけだ!」

メタ男「メタとは作者の都合だけではない! 読者にも影響する要因だ!」


メタ男「貴様ら読者は、魔王と僕のどっちが、勝ってほしいというんだー!!」


>>44-48どっちが勝ってほしいか多数決

一人称が俺ちゃんだったらメタ男だった
魔王に1票

多数決で決定したので勝者は魔王で


メタ男「な、なにぃ!? そんな馬鹿なことがあるか!!」


読者からの声ではメタ男の一人称が僕であったことが、票を獲得できなった大きな要因のようだ


メタ男「そ、そんな馬鹿なことがあるか!」


まぁしょうがないよね、キャラがたってないもん
そらは>>1のせいでもあるけど、読者がいうんだから仕方がないさ


メタ男「ふ、ふざけるなぁー!! 僕は作品外から発動できるメタ能力者だぞぉ!?」

魔王「諦めろ。 お前は自分の能力で負けるのだ」

メタ男「じ、自分の能力で僕が負けるだと……!?」

メタ男「ありえない…… そんなことはボクが断じて認めない!!」


メタ男「我が能力、我が作品の作者よ!」

メタ男「貴様の力で、このふざけた結果を書き換え、魔王を消し飛ばすのだ!!」


彼の悲痛な叫びは虚しくこだますだけであった
何も起きず、ただ時間が過ぎていく


メタ男「ありえない……ありえないぞ!」

メタ男「僕は認めないっ! 最強の絶対的神の力を持つ僕が負けるなんて、あってはならないんだぁ!!」

魔王「……よく喚く豚だ」

メタ男「貴様ぁー!」

メタ男「    」


メタ男の言葉は音として紡がれない
その口はたしかに動く。 しかし、言葉としてメタ男の文字は新たに生み出されることは無かった


そして絶望的な表情を浮かべるメタ男の体は消しゴムで消されていくかよのように消滅した


魔王「ふぅ、さすがに今回は負けるかと思ったな」

側近「はい、いくら強大な力を持つ魔王陛下でも油断があってはならないということです」

魔王「ふっ、言うではないか側近」

魔王「まぁよい。どうせこれからもこの魔王の座を狙って様々なものがけしかけてくるのだろう」

側近「退屈しなくて、良いではありませんか?」

魔王「ふっ、そうだな」

魔王「これからも私はそいつらを、捻り潰すだけよ」

側近「お供いたします、魔王陛下」


それでは終わります
安価ご協力ありがとうございました
メタ能力、恐ろしい

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