春香「プロ禁一週間もうだめぽ」 (22)

社長「ヒ、ヒィィ~」

P「どうしました社長?」

社長「こここれを見てくれたまえ!!」

P「朝刊ですか、なになに……激写!こだまプロの稼ぎ頭、秘密の逢瀬!?」

社長「こだまプロの新幹少女ひかり君がすっぱ抜かれたのだよ!!」

P「悪意盛り盛りの記事ですが……要はプライベートで男性と2人きりで歩いてるところを隠し撮りされたってわけです?」

社長「そうなのだね!?そうなのだよ!!」

P「最近多いですよね。こういう記事」

社長「写真という証拠さえあれば憶測で何を書いてもよかろうというのか!!マスゴミが食い付けばよかろうのか!!」

P「オーラプロの佐藤とか天瀬冬馬もやられてましたね。おそらくウチも狙われるものだと考えた方がいいかもしれません」

社長「なのだ!!こうなってしまってはアイドル諸君の芸能人生に関わる!!」

P「それはいけない!わかりました、しばらく徹底して注意するように言っておきます!」

社長「頼んだよキミィ!!ヒ、ヒィィ~」

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P「というわけで、しばらくの間無闇に男性と2人きりになるのは避けてほしい」

P「パパラッチはどこで狙ってるかもわからない。通学中とか仕事現場へ向かう時なんかも十分に気をつけてくれ」

春香「わかりました!」

真「でもお仕事のとき以外で男性と関わることってそんなにないよね?」

雪歩「う、うん。私は普段からあまり関わってないし…」

亜美「じゃーちばらく真美にひっつき虫するー」

真美「どうせ亜美といっつも一緒だもんねー」

やよい「あの、弟たちとは一緒にいてもいいんですよね?」

伊織「新堂には休暇を取らせて送迎はメイドに頼もうかしら」

美希「男子からの告白の呼び出しも全無視でオーケーなの」

あずさ「お外へお散歩するのもやめた方がいいのかしら?」

貴音「夜の月見も控えるように致しましょう」

響「いぬ美の散歩もダメなの?反乱が巻き起こるぞ?」

律子「仕事現場へはプロデューサーと私が車で送るわ。くれぐれも1人で出歩かないようにね」

小鳥「尼崎冬馬くんなんかは通行人男性に道を聞かれたところを撮られたってだけらしいし」

やよい「道を聞かれたときも無視しなきゃいけないんですか?」

小鳥「そんなことがないように、プロデューサーさんと律子さんが送っていくって話よ」

律子「その道を聞いた男性もパパラッチとグルじゃないかって噂よ」

雪歩「大人の世界は怖いですぅ…」

P「……まて律子。世間にとっては俺もその男性も同じことじゃなかろうか?」

律子「はい?」

P「俺はプロデューサーだが普段は裏方の人間だ。ファンからも認知されてない。そんな俺がアイドル達を送迎するのはマズいんじゃなかろうか?」

律子「じゃあどうするんです?まさか私1人に押し付けないでしょうね?」

P「……音無さん!」

小鳥「はひ!」

P「今日から俺事務員やりますよ!」

小鳥「わーい!」

律子「ちょっと待ってくださいプロデューサー」

P「俺に任せろ!」

小鳥「プロデューサーさんカッコいい!ヒュー!」

律子「それって送迎は小鳥さんにさせるってことですか?」

P「それね」

小鳥「ひどい!せっかく働かなくてもいいと思ったのに!プロデューサーさんのうそつき!」

律子「事務作業をまるごとプロデューサーがやるのなら確かに小鳥さんは楽になりますね」

P「プロデューサー業務はそのまま俺がやるしね」

小鳥「私はプロデューサーさんのことを信じてました!ヒュー!」

律子「でも大丈夫ですか?事務作業こなしながらアイドル達のプロデュースも続行するんですよね?」

P「仕事現場へ付き添ってる時間を事務作業に当てるだけだし」

春香「え!?プロデューサーさん、付き添いしてくれないんですか!?」

P「律子と音無さんに任せた。事務所の安泰は俺に任せろー」バリバリ

美希「モチベだだ下がりなの」

真「まあまあ。事務所にくれば必ずプロデューサーに会えるってことだし」

美希「入り浸るの」

千早「ふぅ……もうこんな時間。収録が長引いちゃったわね」

千早「今日はプロデューサーが迎えにきてくれる予定だったのだけど、待たせちゃってるかしら……」

「千早チャーン。オツカレチャーン」

千早「お疲れさまです」

「コレアゲルヨ千早チャン。シーカレとイクがヨロシ」ピラ

千早「彼氏なんていません。セクハラです。干されてください」

「千早チャンテキビシヨロシモロコシ」

千早(ディレクターから貰った百万ドルの夜景が見えるレストランのチケット…帰りにプロデューサーに渡してみようかしら…)

千早『夜景が綺麗ですねプロデューサー』

P『なにをスットンキョー言ってるんだい千早。君の方が百万倍綺麗さ』

千早『や、やだプロデューサーったら…からかわないでください…』

P『困った子猫ちゃんだ。ならばこの胸の高鳴りはなんだというんだセニョニータ』

千早『それはどういう意味でしょうか…?』

P『フォーリンラブフォーエバー…!!』

千早『フォーエバー…///』

千早「なんてことになりかねないわ。どうしましょ」

小鳥「千早ちゃん!!迎えにきたわ!!」

千早「は?」

ブルンタッタブルンタッタ

小鳥「千早ちゃん。おなかすかない?」

千早「……」

小鳥「もう夜も遅いし帰りになにか食べていきましょっか?」

千早「……」

小鳥「あら!なあにそのチケット!ワーオ!オサレなレストラーヌ!」

千早「……」

小鳥「うふふふ千早ちゃんったら私と一緒にいきたいのね?いいわ!お姉さんが奢ったげる!」

千早「……」

カランコローン

「ナンメイシャースカー?」

小鳥「お二人様で!」

「ニメイハイリシャースシャシャース」

「ヘイオマチ!」

小鳥「おいしいわね千早ちゃん!」

千早「……」

小鳥「それに噂に違わぬ綺麗な夜景!千早ちゃんったら私をこんなロマンティカルな場へ連れ出してどうしようというの!?」

小鳥「なにをスットンキョー言ってるんだい小鳥。君の方が百万倍綺麗さ」

小鳥「や、やだ千早ちゃんたら…からかわないでください…」

小鳥「困った子猫ちゃんだ。ならばこの胸の高鳴りはなんだというんだセニョニータ」

小鳥「それはどういう意味でしょうか…?」

小鳥「フォーリンラブフォーエバー…!!」

小鳥「フォーエバー…///」

千早「……」



P「レストランだとぅ?」

小鳥「ええ!千早ちゃんが私を誘ってくれたんです!イケメンなんです!」

P「やはり音無さんを派遣してよかった。俺がいってたら隠し撮りされてアウトだった」

春香「グッジョブ!先見の明!」

千早「春香、ちょっと裏きなさい」

春香「まずい、イビられる!」

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