モバP「あずきたちと遊園地に遊びに出かける」 (91)

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あずき「遊園地に到着っ♪みんな一緒に遊びに出かけるのは、久しぶりだよね」

忍「フリルドスクエアだけじゃなくて、個人でも忙しくなったからね」

柚「うんうん。みんな一緒にオフになることが、珍しくなったよね」

あずき「それに...今日は、特別ゲストもいるんだし♪」

穂乃香「ふふっ、今日は宜しくお願いします」

モバP(以下P)「ははは、こちらこそ宜しく。今日は誘ってくれてありがとう」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1488990635

柚「へへっ、あずきちゃんが商店街の福引で、遊園地のチケットを当ててくれたおかげだね」

忍「四人一緒で、Pさんも一緒なんて...こんな機会は中々ないし、思いっきり遊ぼうね!」

P「あー、いきなりみずを差して悪いんだけど、みんな明日の午前から仕事だろ?」

P「羽を伸ばしてもらいたいけど、ほどほどにね?」

あずき・忍・柚「「「えぇーーっ!?」」」

柚「せっかくみんなで遊園地に来たのにー!?」

あずき「プロデューサー、かたーいっ!思いっきり遊ぼうよ!」

忍「閉園時間まで遊んでも、明日のお仕事はしっかりやるから!」

P「いや...三人の気持ちも分かるんだけど、プロデューサーとしては,...ね?」

あずき「むーっ!今日くらいはお仕事の事を忘れようよー!?」

P「う、う~ん...そうなんだけど」

穂乃香「まあまあ、みんな?Pさんの立場も考えよう?」

穂乃香「それにPさんの言っていることは、間違ってないよ?」

忍「もちろん...わかってるけど...」

穂乃香「それじゃあ、考え方を変えてみよう?確かに時間は大切だけど...」

穂乃香「時間が多ければ、楽しく遊べるわけじゃないよね?」

穂乃香「楽しく遊ぶ...過ごすには、限られた時間の中でどう過ごすのか...そっちの方が大切だと思うの」

柚「...確かにそうだね。ここで不満ばかり言ってても、時間がもったいないし」

忍「珍しい機会なんだし、どう過ごすか考えないとね」

あずき「そうだね。じゃあまずは何に乗ろうか?」

P「...ありがとうな、穂乃香。本当は俺がうまくみんなを納得させないといけないのに」

穂乃香「そんなことはないですよ。Pさんばかりに諫言してもらうばかりではいけません」

穂乃香「自分たちで、互いを諌めあうことも大切ですから」

穂乃香「それにそうできている方が、健全な仲だと思いませんか?」

P「ははは、そうだね。穂乃香の言う通りだ」

穂乃香「はい...♪後それと、Pさんにも一ついいですか?」

P「ん?なんだい?」

穂乃香「Pさんも遊園地に遊びに来たんですから、みんなと一緒に今日の過ごし方を考えましょう?」

P「それもそうだね。おーい、俺たちも話に混ぜてくれないか?」

あずき「穂乃香ちゃんにプロデューサー、いいタイミングっ♪」

忍「今日一番にやりたいことが決まったんだよ?」

P「へぇ、なにをするんだい?」

柚「まずはみんなで、記念写真を撮ろうよ」

P「記念写真か、じゃあ誰かにカメラを頼まないと」

あずき「だいじょーぶ♪スマホ用の自撮り棒があるから。さぁ、みんな集まって」

P「あの...三人はちょっと引っ付き過ぎじゃないか?」

柚「そんなことはないよー。逆に、穂乃香ちゃんが離れすぎなんだよ」

穂乃香「そ、そんなことは...」

忍「もうちょっと近づこう?ほらっ、恥ずかしがらずにっ」

忍「Pさんだって、両手に花の二倍で嬉しいはずだし」

P「事実だけど、その言われ方は恥ずかしい!」

穂乃香「えっと...それじゃあ...お、お邪魔します...」

P「い、いらっしゃい...ませ?」

忍「(思ったよりも、大胆に抱きついた)」

あずき「みんないい?じゃあ撮るよ?はい、チーズっ!」

カチッ!ティリリィンッ!

あずき「どれどれ...あっ、いい感じの写真だねっ♪」

柚「あははっ♪Pサン少し照れてる」

P「四人にこう引っ付かれたら、さすがに照れるよ」

穂乃香「(うわぁ...私、顔が赤くなってる)」

忍「いい写真が撮れたね♪」

あずき「うんっ♪せっかくだから、みんなに自慢しちゃおうか?」

柚「おー、いいんじゃないかな」

P「え?」

忍「みんなの反応が楽しみだね」

穂乃香「いつもと違って、Pさんとの写真だから...ちょっと恥ずかしいかな...」

P「何?何をする気なの?」

あずき「今の写真を...LINEに送信っ♪」

P「はいっ!?」

あずき『フリルドスクエアとプロデューサーで、遊園地に来てまーすっ♪』

あずき「さーて、どんなリプがくるかな?」

P「待って!?何してるの!?」

柚「何って...CGプロのグループに今の写真を公開しただけ、だよ?」

柚「やだなー。そんなに恥ずかしがることないじゃん、Pサン?」

忍「何にも問題ないと、思うけど?Pさんは何が心配なの?」

P「問題...何が問題かって言われると...えーっと...」

忍「みんなで楽しそうにしてる写真だよね?心配ないよ」

P「そう返されると...反論ができ...」

穂乃香「うわぁ...いつもより凄い勢いで、既読とリプライが増えてます」

P「えぇ...どんな内容?ちょっと見せて?」

穂乃香「はい、どうぞ」

『そう言えば、今日でしたね。みなさんで楽しんで来て下さいね』

『Pくん、ちゃんとみんな守って、楽しませてあげないとダメよ?』

『あの...このグループにプロデューサーさんはいないから、見れないと思うんですけど...』

『まぁ、誰かのスマホから見せてもらってるんじゃない?』

『Pちゃん少し照れてて、顔が赤いにゃ』

『あ...本当です...プロデューサー、顔赤いです』

『あら、意外ね。慣れたものと、思っていたのだけれども』

『ちょ、この状況で照れないなんて、どんなジゴロですか』

『?ジゴロって、なーに?』

『私もよく分かりません。なんですかジゴロって?』

『それ、今の年代の子には、馴染みのない言葉だと思うわよ?』

『えっ、でも同年代だよね?私たちと』

『アタシもわかんないな~。少なくとも野球に関することじゃないね』

『待った。この話題を掘り下げるのはもうやめましょう』

『ジゴロ...ジゴロ...うーん...スランプ...』

『ダジャレが思いつかないことを、リプしなくもいいから...』

『みんな楽しんでね☆アタシもP君と一緒に遊園地で遊んだけど、すっごく楽しかったよ☆』

『みなさん、素敵な時間を過ごして下さいね』

『遊園地か...楽しかったなぁ。また連れて行ってね、Pさん』

P「...」

P「(良かった...思ったより平穏だった)」

あずき「?どうかしたの、プロデューサー?」

P「いや、なんでもないよ。それじゃあ早速遊ぼうか?」

P「まずは何に乗る?もう決めているのかい?」

あずき「うんっ!決めてるよっ♪」

忍「穂乃香ちゃんに相談しないで決めたんだけど、いい?」

穂乃香「三人で決めたことなら、私は構わないよ」

柚「それじゃあ発表するね?次にすることは....せーの」

あずき・忍・柚「「「プロデューサー(Pさん)が決めてっ♪」」」

P「....なんですと?」

あずき「せっかくプロデューサーが一緒なんだから、エスコートしてもらいたいなって♪」

忍「Pさんが女の子を引っ張るところ、仕事以外でも見てみたいんだよね♪」

柚「それに、LINEにもあったでしょ?”楽しませてあげないとダメよ”って...ね?」

P「うむむ...」

P「(穂乃香はどう思っているのか、確認しよう)」

P「穂乃...」

穂乃香「私も...Pさんのエスコートに興味があります。宜しくお願いできますか?」

P「...分かったよ。あんまり辛い判定はしないでくれよ?」

柚「大丈夫、大丈夫♪あ、あとPサンの隣は誰かもPサンが決めてね」

P「えっ?そこも俺が決めるの?」

あずき「大切なことだよ?ちゃんとプロデューサーが決めてねっ♪」

忍「じゃあそろそろ行こうよ?そんなに遅くまでいられないし」

P「お、おい?もうちょっと待ってくれないか?」

穂乃香「ふふっ、大変ですけど、頑張ってくださいね」

-------

---

忍「んっんーーっ!中々ハードなエスコートだけど、楽しいね♪」

穂乃香「こんなに大声を出したのは、レッスン以外では初めてかも知れません」

穂乃香「思ったより、気持ちがいいものですね」

P「お昼食べる前にジェットコースターとかを消化した方がいいって、考えたんだけど」

P「二人は楽しんでくれて、何よりだよ」

穂乃香「私たち二人だけじゃなくて、あずきちゃんと柚ちゃんもとても楽しそうでしたよ」

P「それなら、今のところは及第点ってところかな?」

忍「もっと高評価してもいいのに...そう言えば二人、何してるんだろうね?」

穂乃香「何か面白いものを見つけたって、言ってたよね?」

P「何だろうな?面白いものって...おっ、帰ってきた」

あずき「三人ともお待たせ。じゃーん♪」

P「何それ?ロシアンルーレット...たこ焼き?」

あずき「この中に二つ、外れの激辛たこ焼きが入ってまーす!」

柚「外れを引いたら罰ゲーム、ってのはどうかな?」

忍「へー、面白そうっ♪」

穂乃香「いいけど...罰ゲームって、どんなことをするの?」

P「あまりキツイのはダメだぞ?」

あずき「罰ゲームは...あれっ!」

忍「あれ...お化け屋敷?」

柚「うんっ!外れを引いた二人が行くってのは、どうカナ?」

P「まぁ...それくらいなら、いいか」

あずき「みんなOKでいいよね?それじゃあ、ドキドキ!ロシアンルーレットたこ焼き大作戦開始っ♪」

パカッ!

忍「え...?」

穂乃香「これは...」

P「あのさ...一つだけ真っ赤なたこ焼きがあるんだけど?」

柚「いやいや、真っ赤だけど辛いとは限らないよ?」

あずき「そうそう。ミスリードするための罠...かもしれないよ?」

P「いやでも、この赤は唐辛子の粉末で出来てるよね?」

柚「アタシには唐辛子の粉か、わっかんないなー?」

あずき「それじゃあ選ぶ順番を決めよっか?プロデューサーは最後でいいよね?」

P「それは俺は罰ゲーム確定、ってことかな?そうだよね?」

あずき「そんなことはないよ?ただね、プロデューサー...」

あずき「お化け屋敷に女の子だけで行くのって、それは可哀想じゃないかな?」

忍「ア、アタシもその時はPさんと一緒の方が...いいな」

穂乃香「ごめんなさいPさん。私ももし行くなら、Pさんと一緒がいいです」

柚「ふっふー♪どうするPサン?」

P「むぅ...そう言われると、俺も引けないな...」

P「よしっ、いいだろ!俺は最後でいいぞ」

柚「へへっ、さすがPサンっ!じゃあアタシたちはジャンケンで決めよう?」

忍「オッケー!よーし...ジャンケン」

あずき・忍・穂乃香・柚「「「「ポンっ!!」」」」

柚「よーしっ!一抜けっ!外れを引く確率は一番低い」

忍「二抜けっ!外れがあっても、三分の一の確率っ!」

あずき「うーん、三番手か...でも先に引いた人が外れを引いたかもしれないよね」

穂乃香「残り物には福がある...信じます!」

柚「それじゃあ一斉に食べるよー...せーの」

パクっ!!

P「....っ!」

あずき「....」

忍「....」

穂乃香「....」

柚「....っ!」

P・柚「「かっ、辛いっ!!」」

忍「だ、大丈夫?二人とも?はい、お水っ!」

柚「あ、ありがとう...うわぁ、想像以上に辛かったぁ~」

P「ま、全くだ...はぁ~~...」

柚「一番確率低かったのに、罰ゲームかー」

あずき「ここのお化け屋敷、長いのと怖いので有名らしいよ」

穂乃香「そうなの?」

あずき「でも途中でリタイアできるポイントが、何箇所かあるんだって」

あずき「無理だと思ったら、リタイアした方がいいよ?」

柚「へへーん、平気、平気。Pサンも一緒だし」

柚「罰ゲーム考えたのはアタシだしね。ちゃんと完走してみせるよ♪」

柚「みんなはゴール地点で待っててねー♪」

P「....」






柚「Pサ~ン...もうちょっと、もうちょっとゆっくり行こうよ~...」

P「....」

P「(なんとなく、こうなる気がしてた)」

P「あっ、リタイアできるポイントがあるぞ」

柚「...リタイアはヤダ」

P「え?」

柚「だってみんなにあんな大見得切った手前、リタイアはカッコ悪くてできないよ~」

P「いや、無理しなくても...誰もこのことで、柚をからかったりしないよ」

柚「そうかもしれないけどさ...なんかヤダ...」

P「うーむ...じゃあ、このまま進むよ?」

柚「うん...」

P「あー、あとな、そんなに密着されると歩きづらい」

P「もうすこしだけ、離れてくれないか?」

柚「無理無理っ!それに離れたらPサン一人でスタスタ行っちゃいそうだもん!」

P「柚を置き去りになんかしないよ」

柚「本当に...?じゃあ、手は繋いでて...いいよね?放しちゃダメ、だからね?」

P「大丈夫。柚こそ、しっかり握ってるんだよ」

柚「うん...」

柚「(うぅ...恰好悪いなー。まさかここまで怖いなんて...)」

柚「(Pサンと二人なのがせめてもの...あれ?)」

柚「(なんでPサンには、恰好悪いところを見られてもいいって、思ってるんだろ?)」

柚「(あれー?なんでだろー?)」

>>1です

本日の投下ここで終了となります。
お付き合いいただきまして、ありがとうございます。

指摘・アドバイス・要望等がありましたら、宜しくお願い致します。
それでは失礼いたします。

これってうんこパンケーキ川島の人?

待ってたぜ
この時をよォ

>>1です

続きを投下いたします。
お付き合いいただければ幸いです。

-その頃-

穂乃香「大丈夫かな、柚ちゃん...」

あずき「リタイアができるし、プロデューサーも一緒だから大丈夫だよ!」

忍「Pさんなら、柚ちゃんが無理してるって気付いてくれると思うし...うん、大丈夫だよ」

穂乃香「...ふふっ、そうだね。Pさんが一緒にいるんだものね」

穂乃香「うーん...でもやっぱり心配かな?こっそりPさんにメールをして...わっ!?」

あずき「どうしたの?」

穂乃香「LINEのリプライが凄い事に....」

忍「そう言えば見てなかったね。どれどれ...うわっ!?」

『あのー、今Pさんと何をしているのか、詳しく教えてくれませんかぁ?』

『反応がありませんね...よほど楽しんでいるんでしょうか?』

『便りがないのはいい知らせともいうし、楽しんでるのだろう。いい事だ』

『楽しんでるのに、こう...質問するのは良く無い事、とは思うけど...』

『何をしてるのか、気になるにぃ☆』

『もうメリーゴーランドはのったのー?』

『メリーゴーランドか...ふふふっ、年甲斐も無くはしゃいだあの日を思い出すわ』

『もー、いつもの居酒屋でのろけまくってたのに、何恥じらいやがってんだ☆』

『Pさんと遊園地で遊んだ人は、それなりにいるのですね。私もお供したいものです』

『じゃあ今度連れてってもらおうよ♪園内限定のドーナツがある遊園地知ってるよ♪』

『遊園地もいいですけど、のんびりお散歩できるところも良いですよね』

『それも捨てがたいですねー。牛さんもいると、尚の事いいですねー』

『それ牧場以外ないやんかっ!!』

『話を戻しませんか?Pさんたちが、今何をしているかについて』

『それもそうだね。誰かボクたちの問に答えてくれないかい?見ているんだろう?』

あずき「じゃあご期待に応えて....」

あずき『プロデューサーは柚ちゃんとお化け屋敷に言ってるよ』

『プロデューサーと柚が...え?二人きり?』

あずき『そうだよ。罰ゲームで二人で』

『ちょっ!?なんで二人きりにしちゃってるの!?』

『二人きりでお化け屋敷...暗闇の中、悲鳴を上げて男性の腕に抱きつく少女...』

『最初は気まずさがあるが、徐々に感情が変化してゆきそして...!!むふふっ、むふっ...王道ですね』

『本当ですっ。そういうの憧れますっ』

『いやいや駄目ですよ!?そんな展開は!ボクなんか、遊園地でずぶ濡れになったのに』

穂乃香『だ、大丈夫ですよ、みなさん』

忍『そんな展開には、ならないと思うよ』

あずき『だって、プロデューサーだよ?』

『...はぁ...そうですね』

『アイドルのプロデューサーとしては良い事ですけど...はぁ...』

『安心するよな、残念さを感じるような...なんとも言い難い信頼だウサー!....はぁ...』

あずき・忍・穂乃香「「「はぁ.....」」」

-お化け屋敷-

P「そろそろ中間地点くらいかな...柚、大丈夫?」

柚「なんとか...あっ!なんか開けた少し明るい場所が....ひっ!?」

P「うお...この仕掛けは...」

P「(なんか女の子が中央で屈んでる...すごい怖そうな雰囲気が...あれ?)」

P「(あの女の子...なんか...)」

柚「P、Pサンっ!な、なんか...なんかあの女の子、透けて...半透明なんだけど!?」

P「あ、ああ...靄がかかってるから、それをスクリーンにして映写機で映した女の子なのかも」

柚「な、なるほど...聞いたことがある...わわっ!?」

柚「立ち上がって...こっちに近づいてくるっ!?」

柚「怖い怖い怖いっ!ギブギブギブっ!!」

P「あの、すみません。連れがあまりにも怖がってるので、もう容赦していただけると...」

女の子?「.....」

P「(無視っ!?このままだと)」

スッ....

女の子?「(いいわね...仲が良くて...)」

P・柚「「!!?」」

P「(すり抜けた...!ふぅ...やっぱり映像だよな)」

P「(ははは....でも通り抜ける時、寒気を感じたような...)」

P「(それに女の子の声、頭に直接響いたような感覚が...)」

P「(あっ、今はそんなことより柚の事を)」

P「柚、大丈夫か?」

柚「....無理...」

P「ははは...今のは怖かったもんな。じゃあリタイアしようか?」

柚「ううん...そうじゃない」

P「え?」

柚「今ので、腰が抜けちゃって...立てない...」

P「あぁ....」

柚「どうしようPサン、動けなくなっちゃったよ~」

P「どうするも何も...ほら、柚おいで」

柚「おいでって...おんぶしてくれるの?」

P「柚が立てないなら、こうするしかないだろ?いつまでもここに居たくはないだろうし?」

柚「それは...うん、ありがとうPサン」

P「よいしょっと、しっかり掴まっているんだよ」

柚「うん...」

柚「(う~...ホントにかっこ悪いなー...)」

柚「(Pサンにおんぶしてもらうことになるなんて...はぁ~)」

柚「(でもおんぶしてもらうなんて、久しぶりだなー。最後にしてもらったのは、いつだっけ?)」

柚「(Pサンの背中...大きくて暖かいなぁ....)」

柚「ねぇ、Pサン?」

P「ん?どうしたんだい?」

柚「もう少し強く...その、ギュッとしても、いい...カナ?」

P「柚がそうしたいなら、いいよ」

柚「ありがとうPサン...へへっ♪」

P「よし、それじゃあ先に進むよ。ふむ...なかなかリタイアポイントがないな」

柚「(怖いけど、なんか得した気分にも...ん?)」

柚「あの...Pサン?ひょっとしてPサンも、結構怖がってる?」

P「うっ!?どうして、そう思うんだい?」

柚「だって仕掛けがあるごとに、心臓がバクバクして...」

P「....ばれたか」

柚「えぇー!?怖がってる素振り、全然なかったのに!?」

P「だってさ、女の子...柚の前でそんな情けないところは、見せたくないんだよ」

P「結局、ばれちゃったんだけどね。いやぁ...ここを甘く見てた」

柚「...なーんだ♪Pサンも一緒だったんだー。ふふっ、じゃあ...」

ギュっ!!

柚「もっと強くギュッと...抱きしめてあげたら、Pサンも怖さがなくなるんじゃないカナ」

柚「アタシももっと、安心できるし。うん、ウィンウィンだねっ♪」

P「それは...ふふっ、そうかもね。よーし、それじゃあグングン進むとしますか」

柚「ゴーゴーッ♪ここまで来たら、完走しちゃおう?」

P「おっ、いいぞ。もうリタイアするかは、聞かないからな?」

柚「へへーんっ、いいよっ♪こうしてると怖くないから、もう平気だもんっ♪」

柚「...Pサン?アタシ、Pサンにプロデュースしてもらえて良かったって、いつも思ってるんだよ?」

P「柚?」

柚「突然こんなこと言いだして、意味分からないよね?でもね?」

柚「一緒にお仕事してる時も、こうして遊んでくれている時も...一緒に過ごす度に、その想いが強くなるんだよ」

柚「Pサンじゃなかったら、アタシはこんなにも楽しくアイドルしてなかったんだろうなーって...」

柚「他の人にプロデュースしてもらったことなんて、一度もないのに....Pサンのプロデュースしか知らないのに...」

柚「あのー、だから...いつもありがとうございます、Pサンっ♪感謝してます」

柚「へへっ、Pサンと二人きりになる機会なんて、そうそう無いから...思い切って言ってみましたっ」

P「...ありがとう、嬉しいよ。俺も柚をプロデュースできて、良かったって思ってる」

P「柚の天真爛漫な笑顔には、いつも癒されてるよ。アイドルでいることを楽しんでくれているんだなって、感じられる」

P「アイドルのプロデューサーになって良かったと、思わせてくれて...ありがとう、柚」

柚「そ、そう...?照れるなー♪...ふふっ、Pサンも照れてるね?」

柚「抱きついているから、伝わってくるよー...あれ?ということは....」

P「はははっ、俺にもしっかり伝わってるよ。柚の気持ちがしっかりと」

柚「あ、あぅ~~言葉にしないでよー...うぅ~お化けでてこーいっ!」

柚「怖さで紛らわさせてよー!おーい!」


仕掛け役「(あんなやり取りした後に、出ていきづらいわっ!)」

仕掛け役「(それにしても...女の子幽霊役...誰だったんだ?)」

仕掛け役「(あんな仕掛けは無いはずだし...半透明、どうやったんだ?)」

-出口-

忍「おっ、来た来たっ。おかえり二人とも」

穂乃香「少し時間が掛かったから、心配したよ」

柚「いやー、思ったより怖くてねー。Pサンにしがみつきながら、なんとか完走できたよー」

あずき「でもすごいなー。あずきはプロデューサーと一緒でも、リタイアしてたと思うなぁ」

柚「罰ゲームも終わったし、今度は和気藹々としたアトラクションで遊びたいなっ」

穂乃香「じゃあメリーゴーランドなんてどうかな?さっき...あっ!」

あずき「どうしたの...あ」

忍「あー、なるほど」

穂乃香「あ、あの...みんな」

柚「オッケーオッケーッ♪行こうよ、穂乃香ちゃん」

-売店-

穂乃香「うわぁ...どれも初めて見るぴにゃこら太ばかり...ふふっ、みんな可愛いなぁ...♪」

柚「まさかぴにゃこら太とコラボをしていたとは、何かと縁があるねー」

忍「ぴにゃが穂乃香ちゃんを引き付けてるのかな?それとも、穂乃香ちゃんがぴにゃを引き付けてるのかな?」

P「分からないけど...穂乃香、目を輝かせてるな」

あずき「目移りさせてるね。おーい穂乃香ちゃん!どうせなら限定ぴにゃこら太は、全部買っちゃえば?」

穂乃香「そうしたいけど、荷物になっちゃうし...」

P「限定品は四種類だろ?それくらいなら、みんなで持てばそんな荷物にならないよ」

あずき「そうだよ。こんな時に我慢したら、もったいないよ?」

柚「アタシも結構ぴにゃは好きだし、持ち運びは歓迎だよー」

忍「だから遠慮なく、全種類買っちゃおうよ」

穂乃香「じゃあ...うんっ!買ってきちゃいますね♪」

-----

---

穂乃香「買って来ちゃいましたっ♪」

P「にこにこだな。さっ、とりあえず俺が一個は持つよ」

穂乃香「ありがとうございます。あっ、その前に一ついいですか?」

P「なんだい?」

穂乃香「Pさんはこの中だったら、どの子が一番カワイイと思いますか?」

P「ん?」

穂乃香「Pさんの感想をお聞きしたく...もっと言うと、Pさんのぴにゃこら太の好みを知りたいんです」

P「んんー?」

>>1です

本日の投下ここで終了となります。
お付き合いいただきまして、ありがとうございます。

指摘・アドバイス・要望等がありましたら、宜しくお願い致します。

おつ
書きたいように書けばいいと思うよ

P「(どれがカワイイか...えっと...)」

P「(不思議な愛嬌があって...なんか愛らしさは感じるだが...)」

P「(どれがと言われると...そんなの考えたことはない...)」

P「(でも...)」

穂乃香「....」ジー

P「(穂乃香は俺の感想を聞きたいみたいだし...雑な回答はできないな)」

P「この中だったら...これかな?この遊園地のイメージキャラクターの衣装を着たの」

P「衣装も可愛いし、これを見ると今日の楽しい一日を思い出させてくれると思うんだ」

P「(これが俺にできる精一杯)」

穂乃香「今日を思い出させてくれる...なるほど!ありがとうございます」

P「(おっ!悪くない答えだったみたいだ。でも...)」

P「穂乃香、ありがとうってどういうこと?」

穂乃香「あっ!...その...実は私、枕元にぴにゃこら太置いて眠っているんです」

穂乃香「その日の気分で、枕元のぴにゃこら太を選んでいて」

穂乃香「今日はこの子達の中から一つ、枕元に置く子を選ぼうと思ったんですけど...」

穂乃香「どのぴにゃこら太も可愛くって、私一人だと決めきれなかったんです」

穂乃香「だから、Pさんの意見も聞きたくて...おかげで、今日どの子を置くのか決めることができました」

穂乃香「さっきの”ありがとうございます”は、そのお礼でした」

P「なるほど、そうだったのか」

穂乃香「あの...ぬいぐるみを枕元に置くことは、私の歳を考えると子供っぽいこと...ですよね...?」

P「そんなことないさ。子供っぽいだなんて思う人はいないよ」

P「好きなものを枕元、身近に置くことは別に恥ずかしい事じゃないさ」

P「特にぬいぐるみは老若男女問わず、多くの人愛されている品じゃないか」

穂乃香「そう...ですね...ふふっ♪Pさんにそう言ってもらえて、嬉しいです」

穂乃香「正直に言いますと...子供っぽくて恥ずかしい事だと、思っていました」

穂乃香「だから最初は”しまった”って、思ったんです。このことを話さないと、いけなくなりましたから」

穂乃香「でも...Pさんの言葉で、その考えは改まりました。恥ずかしがることは無い、ですねっ」

穂乃香「ふふっ♪今日の素敵な思い出が、また一つ増えました♪」

P「俺も俺の知らなかった、穂乃香の可愛いらしいところを知れて嬉しいな」

穂乃香「考えは改まったんですけど、そう言葉にされると...恥ずかしいです」

P「ああ!そうだね。ごめん」

穂乃香「も...もぉ、ごまかして...なでなで...嬉しいですけど...あっ!そうだっ!」

P「ん?」

穂乃香「Pさん?折角ですから、残り子たちの置く順番をきめてもらっても良いですか?」

P「え?残り三つも?中々難題だな....」

穂乃香「どの子も可愛いですからね。でも、Pさんに選んでほしいんです」

穂乃香「お願い...できますか?」

P「ははっ、分かった。けど、少し時間をくれないかい?」

穂乃香「はい。Pさんが決めてくれるまで、待っています」

忍「あの...そろそろいいかな?」

P・穂乃香「「あ!」」

柚「穂乃香ちゃんの言うとおり、Pサンが決めるまで待つのは構わないケド」

柚「一応アタシたちに確認してほしかったカナ?」

穂乃香「ご、ごめんなさいっ!その...ついと言うか....あ、あははは....」

あずき「まあ、気持ちわかるよ?大好きなものに囲まれてるんだから」

あずき「そうだ!プロデューサー、穂乃香ちゃん、二人の写真撮ろうよ♪」

あずき「写真も一緒に枕元に置いたら、きっと素敵な夢が見れると思うなっ♪」

穂乃香「素敵な夢...Pさん、あの」

P「ははっ、ここはあずきの作戦に乗っかろうか?」

穂乃香「はいっ。宜しくお願いしますっ」

あずき「二人ともいいよー♪はい、チーズっ」

カチッ!ティリリィンッ!

あずき「撮ったよ。穂乃香ちゃん、見てみて」

穂乃香「いい写真だよ。ありがとう♪」

あずき「よかった♪よーしそれじゃこの写真もアップ...」

P「それはストーーーップ!!」

------

---

P「さてと、じゃあ次のアトラクションで最後にしようか」

あずき「むぅー、次が最後なのは、さすがに早すぎない?」

P「けど早めに帰らないと、帰り道が混んでますます遅くなるからね」

あずき「うぅ~~...仕方ないかっ。じゃあ最後はみんなで...あっ!」

あずき「観覧車っ!観覧車に乗ろうよ!みんなで今日のことお喋りして、頂上で記念写真を撮ろうよ!」

穂乃香「ああっ!それいいね♪」

柚「よーし、それじゃあ早速いこっ♪」

-観覧車乗り場-

忍「おや?意外と空いてるね」

P「本当だ。もう少し並ぶと思ったんだけどな」

柚「二回乗っても、十分早く帰れそうだね」

P「ああ、確かに。もし乗りたかったら、それでもいいかもね」

忍「もぉ、観覧車に続けて二回乗っても....んっ?」

柚「どうしたの?忍ちゃん?」

忍「穂乃香ちゃん、柚ちゃんちょっと...」

穂乃香「?」

忍「....」ゴニョゴニョ

柚「...おっ♪ラジャー♪」

P「ん?何を話してるんだい?」

穂乃香「いえ、二回乗るのもいいかもと、話していたんです」

穂乃香「今日はたくさん遊びましたから、一回だと今日の出来事を話す時間が足りないと思いせんか」

忍「そうそう。だから、本当に二回乗るのはどうかな」

あずき「一杯思い出ができたもんねっ♪ねぇ、プロデューサー?」

あずき「プロデューサーが二回乗らないかって、言い出したんだし...いいでしょ?」

P「ははっ、勿論いいさ。じゃあ並ぼうか」

P「(ほどなくして、俺たちの順番が回ってきた)」

P「忍、係員さんに何を聞いてたんだ?」

忍「ただ一周どれくらいか聞いただけ、12分くらいだって」

柚「へー。あっ、私たちの番だね。Pさん一番重いから、先に乗ったら?」

P「そうだな。そのほうがバランスがとり易いだろうし」

忍「...次はあずきちゃんが乗ったら?」

あずき「そう?どこにしょっかなっ?」

あずき「じゃあプロデューサーの隣っ♪みんなも早く...」

バタンッ!!

P「えっ!?」

あずき「な、何で係員さんドアを閉めちゃうの?」

あずき「何で三人は手を振ってるの?ねぇ!ねぇ!?」

あずき「あっ!忍ちゃんから電話!ねぇ、これどういうこと!?」

忍『今日はあずきちゃんのおかげ、みんなで遊園地で遊べたから』

忍『そのお礼で、Pさんと二人きりの時間を作ってあげようと思ったんだ』

あずき「え!?その...嬉しいけど...こんな急に....」

穂乃香『ふふっ♪苦情があれば、二回目に乗る時に聞きますっ♪』

柚『それじゃあまぁ、ごゆっくりー♪』

あずき「え?もしもし?もしもーし!?」

P「あはは...やられた...な....」

あずき「う...うん...」

P「(そうつぶやくと、あずきは俺の反対側に座った)」

P「....」

あずき「....」

P「(....なんか空気が重い...)」

P「あっ、あっちの方が事務所がある方角だな」

P「もう少し上がったら、事務所が見えるかもな」

あずき「う、うん....」

P「あ....」

P「(な、何?俺をチラチラ見ながら...モジモジしてるけど)」

P「(何?この状況....?)」

P「(そのままお互い遠慮し合うような、妙な空気の中)」

P「(観覧車が1/4周くらいを迎えようとしていた時)」

あずき「ねぇ...プロデューサー?」

P「(観覧車に乗ってから、初めてあずきから声を掛けてくれた)」

P「何だいあずき?」

あずき「私って、アクシデントに弱いよね」

P「?」

あずき「心の準備ができてなくて、プロデューサーと二人きりになっちゃったから」

あずき「少しパニックになっちゃったんだっ。でももう大丈夫、だいぶ落ち着いたよ」

あずき「それで...プロデューサーとこうして二人きりになれたから...」

あずき「あずき、プロデューサーに聞いてほしいことがあるんだ」

P「あ、ああ...なんだい?」

P「(ちょっと待て!?なんだこの流れ!?)」

あずき「あのね?あずきね、プロデューサーが...」

あずき「プロデューサーの事が、大好きだよ」

P「...っ....!」

あずき「...でもね?」

P「?」

あずき「プロデューサーが大好きなのは間違いないけど...どう大好きなのか...分からない」

あずき「頼りになるお兄ちゃんだから大好きなのか...それとも男の人として大好きなのか...」

P「.....」

あずき「一人でじっくり考えたこともあるけど、結局答えがでなかったんだ」

あずき「プロデューサー...プロデューサーはどう思う?」

あずき「あずきはプロデューサーをどう思ってるんだと...思う?」

P「....」

P「(どう答えるか...俺と彼女の間柄を考えたなら、すべき回答は明白だろう...が)」

P「そうだね。あずき?それはね....」

P「それは、自分で決めなさい」

あずき「...」

P「ごめん。あずきが懸命な想いで、話してくれたのは分かっている」

P「けどね?自分の気持ちを決めることを誰かに委ねてはいけない」

P「誰かに決められたら、例え正しかったとしても、本心だったとしても...後から疑念や悔いが生まれるんだと思う」

P「もちろん自分で決めたとしても、それらが生まれるかもしれない」

P「だけど自分の決断で生まれたものは、払うことはできる。でも誰かに委ねてしまったら...」

P「それらを払うことは決してできない、俺はそう考えているんだ」

P「だから...これが俺のできる回答」

P「突き放すみたいだけど、一番の回答だと思っている」

あずき「......うん、ありがとう。真剣に考えて、答えてくれて」

あずき「あー、やっぱりそうだよね。こういうことは、自分で決めないといけないよね」

あずき「あずき、自分でもっと考えてみるっ」

P「ああ、それがいいと思う」

あずき「ふふっ、プロデューサーって、やっぱり変わってるよね?」

P「何でだい?」

あずき「正直、大人の都合の答えが返ってくると思ってた」

あずき「あずきはアイドルで、プロデューサーはプロデューサーだから」

P「まぁ、そうするのがプロデューサーとしては当然なんだろうね、きっと...けど」

P「あずきや、事務所のみんなは家族と同然で、大切な人達だから」

P「そんな大人の、俺の都合を優先しただけの事は言いたくなかったんだ」

P「例え周りから、プロデューサー失格と言われても...ね」

あずき「...あ...」

あずき「(あ...そっか...分かっちゃった)」

あずき「...う...ふふっ♪」

P「ん?どうしたんだい?急に笑って?」

あずき「んーん?なんでもないよ?ただ、あずきは少し大人になれたなーってことと」

あずき「プロデューサーのこと、もっと知ることができたなーってことを思ってたら」

あずき「嬉しくて♪ふふっ...隣、座ってもいい?」

P「ああ、いいよ」

あずき「ふふっ♪あっ...観覧車、頂上過ぎちゃってるね」

P「あ...本当だ」

あずき「全然景色見てなかった....まっ、いいかっ」

あずき「もう一度みんなで乗った時に、しっかり見ればいいもんね」

あずき「今はそう、プロデューサーと二人きりの時しか、できないことをしないと」

あずき「だ~か~ら~...思いっきり甘えさせろ~♪ぐりぐり~♪」

P「はははっ!そんな、猫に見たいに頭をこすりつけたら、くすぐったいよ」

あずき「こすり付けるだけじゃないよ?プロデューサーの膝の上で、ゴロゴロもしちゃうよ?」

あずき「ごろご~ろ♪」

P「こいつめ、そっちがその気なら...こっちだってそれなりの対応をするからな?」

あずき「なにかな~...っ!くふっ、ふふふっ♪」

P「猫を可愛がるように、首周りを撫でてやる。ほらほら」

あずき「プロデューサー、くすぐったいよっ♪でも、ちょっと気持ちいいかも♪」

あずき「ふふ、プロデューサー?あずき、自分の本当の気持ちが分からない子供だけど」

あずき「プロデューサーや事務所のみんなが大好きなことは、間違いないんだよ」

あずき「だから、今がとっても幸せなんだっ。みんなと一緒に、もっと色々なことをやってみたいっ」

あずき「これからも宜しくねっ♪大好きな、プロデューサー」

P「ああ、もっともっと色々なことに挑戦していこうな。みんなで一緒に」

あずき「うんっ!でも今はとりあえず...甘えたいなっ♪」

P「はははっ...ん?」

P「(何だ?光が...え!?)」

P「(一個上の観覧車に三人が...興味深そうにしている忍、申し訳なさそうな穂乃香)」

P「(面白そうに笑っている柚が乗っていた...そして柚の手には...携帯があった)」

リリリリリーンッ!!

あずき「むぅ...せっかく甘えてたのに。プロデューサー、電話鳴ってるよ?」

P「(ちひろさん...嫌な予感しかしない...)」

P「はい、もしも...」

ちひろ『貴方は何をやってるんですかーっ!!』

P「いっ!!?いきなりどうしたんですか?」

ちひろ『LINEを見て...あずきちゃんの携帯から見せてもらって下さい!』

あずき「LINE?あっ、鞄に携帯入れてて見てなかった」

あずき「あ....凄い事になってる」

P「凄い事?何見せて...げぇ!?」

P「(ものすごい勢いでリプが増えてる...そしてその大元は...)」

あずき「これって...あずきが甘えているところだよ...ね?」

P「(さきほどからの、あずきとのやりとりの動画が上げられていた)」

『何なんですか...プロデューサー!二人きりで何をしているんですか!?』

『ちょっとこれは、ボーダーラインを越えてるんじゃないかな?』

『違うにゃー!猫ちゃんみたいに可愛がってもらうのは、あずきちゃんの領分じゃないにゃー!』

『うふっ、うふふふっ...もちろん私にも、同じ事をしてくれますよねぇ...Pさん?』

『カワイイボクも、もちろんいいですよね!?ねぇ!?』

『二人きりになったら、そんなことをするのね!このロリコン!』

『プロデューサー!そ、それ以上はダメだからね!セクハラになっちゃうんだからっ!』

『P君?今はあずきちゃんからだから許されているけど、これ以上は逮捕だからね!』

『本当にそれ以上は...ダメですから。うさぎが寂しがりますから』

P「(なんか俺が炎上してる!)」

『あの...これはとてもほのぼのとした、光景に見えるんですが』

『あなたたち?羨ましいのは確かだけど、なんでも噛みつけばいいというものではないわよ』

『全く...みんなもっと落ち着かないか。助手が頼まれたら断れない性分なのは、みんなよく知っているだろう』

『私も...してもらったこと、ある...ペロと一緒に...嬉しかった...』

『おいおい、落ち着けよ。ただ甘えてるだけじゃねえか』

『あずきちゃん、可愛いにぃ♪』

P「おおっ!なんか擁護もある!」

柚『なーんか、不公平に感じちゃうねー』

P「ん?」

忍『アタシたちも、Pさんと二人きりで観覧車乗りたくなったね』

P「おおお?」

穂乃香『帰りの時間は遅くなりますけど、お願いできますか?』

P「いや、待って...そんなことしたら...ん、あずき?」

あずき『プロデューサーが良いって、言ってくれたよ♪』

P「はいー!?」

柚『おおっ!さすがPサン、話がわかるー♪』

忍『じゃあ次は誰と一緒に乗るか、決めておくね』

穂乃香『ありがとうございます。楽しみですっ♪』

P「ああ、断れない雰囲気に...また俺が炎上してる...」

あずき「ごめんね。でもあずきと同じ様に、三人もプロデューサーの事が大好きだから」

あずき「あずきと同じことをしたいと思うんだっ」

あずき「順番が逆だけど...お願いっ!三人とも二人きりで乗ってあげて!」

P「ふぅ...そんな風にお願いされたら、断ることはできないね」

あずき「やったー♪ありがとうプロデューサーっ♪」

P「あえて言う必要はないと思うけど、明日の仕事はきちんとするんだよ?」

あずき「うんうんっ!分かってるよ♪」

P「はははっ、なら良し」

あずき「ふふっ♪仕切りなおして、膝枕もう一回♪」

あずき「(本当は分かっちゃったんだ。あずきがプロデューサーをどう思ってるのかが)」

あずき「(あずきたちの事を大切にしてくれて、真剣に向き合ってくれているこの人と)」

あずき「(ずっと一緒に居たいって、思ったんだ)」

あずき「(お兄ちゃんだと...いつか別々になっちゃうから...だから...)」

あずき「...」

P「?どうした?」

あずき「ううん。なんでもないよ?ちょっと考え事してただけ」

あずき「そんなことよりー、今はあずきの番なんだから」

あずき「もっともーっとっ、甘やかして欲しいなっ♪」

P「もっと...か...うーん、これはどうだ?」

あずき「あはっ♪そう言えば普通に頭を撫でてもらってなかったね」

あずき「やっぱりシンプルなのが、一番だねっ♪降りる直前まで、こうしてもらっていい?」

P「ああ、いいよ」

あずき「えへへっ♪ありがとうっ♪気持ち...いいなぁ...♪」

P「ははっ、そう言ってもらえると、撫でがいがあるな」

あずき「じゃあ、プロデューサーに気持ちよく撫でてもらえるように、もっと言うね」

P「それは...少し照れくさいかな?」

あずき「そう?ふふっ♪」

P「はははっ♪」















ちひろ『あのー...あなたたち?電話繋がったままなんですけど...』

ちひろ『きゃっきゃ、うふふしてるところ、筒抜けですよ?』

ちひろ『もしもし、聞こえてます?聞いてます?....おーい...おーい...』

ちひろ『えっ?なんですか?この状況は?この仕打ちは?一体なんなんですか!?』

おわり

>>1です

これで完結となります。
お付き合いいただきまして、ありがとうございます。

次回作は仁奈がメインの”モバP「仁奈が旅行券握りしめてやってきた」”になります。
そちらもお付き合い頂ければ、幸いです。

またGWが暇になりそうなので、次々回作の安価もさせて頂ければと思います。
安価対象は下記になります。

1.モバP「乃々、乃々に喜んでもらえる仕事をとってきたぞ!」

2.モバP「周子とだらっとした休日を過ごす」

3.モバP「何でか知らないけど、傷心した奈緒の気晴らしに付き合う」

安価は先に3回要望がでたものとさせて頂きます。
決まらなかった場合は1で進めさせて頂きます。

ご協力頂ければ幸いです。

その他なにかございましたら、ご意見の程よろしくお願いいたします。
それでは失礼いたします。

おつおつ
とりあえず3に一票


今回も良かった

2で

乙です。
3お願いします( ´ ▽ ` )ノ

乙です
3で

荒ぶるラインがなぜか好き

2でしゅー



2、だね

フリスクは良い……
柚に声付いたら連鎖的に全員に声付かないかな

安価は2で

>>1です。
安価のご協力、ありがとうございます。
次々回は3.モバP「何でか知らないけど、傷心した奈緒の気晴らしに付き合う」
にさせて頂きます。タイトルは変更される場合があることをご了承ください。
それでは失礼いたします。

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