最原「キーボ君をプレスしてしまった……」 (49)

ニューダンガンロンパv3ネタバレ注意

初心者です。

手間取るかもしれませんがよろしくお願いします。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1488977770

最原「大変だ……」

最原「プレス機の安全装置が起動するかと思ったら、起動しないなんて……」

最原「キーボ君には悪いけど、こんなことでクロ扱いされるなんてごめんだよ。」

最原「かといって裁判でみんなをオシオキさせるつもりもなし」

最原「だからこの事件は隠させてもらうよ!」

最原「希望は前へ進むんだ!」

最原「とりあえず、プレス機と安全装置をつなぐケーブルは抜いておいてプレス機は上げれないようしとこう」

最原「それで小さくなったキーボ君は箒で集めて……っと」

最原「これをゴミ袋に集めて僕のトイレに流せば決して見つかることはないぞ!」


食堂



百田「終一!なにか手がかりになるようなものは見つかったか!」

最原「ごめん百田君……なんか格納庫っぽいもの見つけただけだよ」

百田「そうか……今度こそ脱出の手がかりがつながるものが見つかると思ったんだが仕方ないか」

春川「王馬の奴も何処に言ったかわからないし……とりあえず今日は解散だね」

夢野「んあー、ウチは疲れたぞ。早く慣れ親しんだ寄宿舎のベッドで横になりたいわい」

白銀「そういえば、王馬君がいないのはいいとしてキーボ君は何処に行ったのかな?」

最原「ああ、キーボ君なら『聞こえたんです…ボクを導いてくれる内なる声が。』とか言いながら
部屋に入っていったよ」

白銀「……そうなんだ。へえ……」

夢野「まったく……報告会に参加しないとは困った奴じゃな」

春川「どうでもいいよ。とりあえず今日は解散ね」

百田「おう。みんな明日に備えて体を休めてくれ。きっとこの宇宙に轟く百田解斗がみんなを脱出させるアイデアを閃いてやるぜ!」

こうして報告会は解散となったが次の日モノクマがとんでもないことを言い出したのだ。

モノクマ「今日はみんなで最原君の部屋のトイレ掃除をしてもらいます!」

最原「はああああ!?ふざけるなよモノクマぁぁぁァァァァ!」

百田「終一?いきなり叫んでどうしたんだ」

最原(やばい!ここは返答しだいでは怪しまれるぞ)

最原「いや、脱出しようとするのにトイレ掃除なんかで邪魔をするモノクマに怒っただけだよ」

白銀「だよねだよね!最原君だってこんなことされたら怒るのも当然だよね!」

白銀「あと、地味に最原君もトイレを掃除されるのは嫌なんじゃないかな」ニコニコ

夢野「白銀よ、おぬしなんだか楽しそうじゃな」

春川「どうでもいいよ。あのさ、なんでよりにもよってトイレ掃除なの?モノクマ。」

モノクマ「お答えしましょう!トイレ掃除をすると心がきれいになり才囚学園の生徒にふさわしくなれるからです!」

百田「まあ、いいけどよ。それよりキーボの奴はどうした?まだ部屋からでないのか?」

モノクマ「あ、キーボクンならトイレ掃除に参加しなくていいよ!彼も狭いところに閉じこもっていたいだろうしね!」

最原(モノクマの奴、わかっててトイレ掃除させようとしているな。モノクマが殺人に関与する事はないんじゃないのかよ)イライラ


夢野「まてよ、なんかおかしくはないか。キーボを探索を開始して以降一度も見てはいないぞ。なにかあったのではないか?」

最原(夢野の野郎、こういう時だけ勘を働かせやがって)イライラ

白銀「確かにそうだよね。まあ『最後に』キーボ君に会っていた『最原』くんの言っていたとおり部屋に行ったみたいだから顔だけ見てから最原君

の部屋にいこうか」

最原(白銀はなんで最後とか俺の名前を強調するんだよ)

最原「そうだね。僕もキーボ君の部屋に行ってから僕の部屋に行くほうがいいと思う」

百田「よっしゃ!それじゃキーボの部屋に行こうぜ!」

キーボ部屋の前

白銀「おかしいね。何度も呼び鈴を鳴らしても出てこないよ。」

王馬「あれ?みんなキー坊の部屋の前で何してんの?」

春川「別に……あんたには関係ないでしょ」

王馬「もう!俺だってモノクマに言われてしぶしぶ最原ちゃんのトイレ掃除に来たっていうのに、教えてくれなんてひどいよ!」

春川「今までどこかに行っていたアンタには教えたくない」

白銀「まあまあ、実はね……」

白銀が今までの経緯を王馬に話しました。

王馬「なるほどね……それはキー坊に会わないと心配だよね!」


最原「でもこれだけ呼び鈴ならしても出ないってことはどこかに出かけたんじゃ……」

百田「それはありえないぞ終一!これを見てくれ!」

そういって百田君はドアに貼り付けられたシャーペンの芯を指差した。

百田「昨日解散した後、前の終一のアイデアを真似させてもらってドアを開けるとシャーペンの芯が折れるような細工をしておいた。これは部屋の

外側からじゃ外せないから部屋からキーボが出てきたのはありえないことだぜ」

春川「百田のくせになかなかやるじゃん」

百田「百田の癖にとは何だ!」

最原(もう!百田君は余計なことを!)

百田「あと、俺の細工を知った奴がキーボを部屋から連れ出した後に、また細工し直したって可能性はないぜ。俺だけの目印で0.1mmの誤差もないこ

とは確認済みだ。これをずらさず細工するってのは不可能だと考えていいぜ。」

王馬「あれー?てっきりキー坊が出てこないってことは部屋をでていないか部屋で寝ているんだと思ったけど、どうして最原ちゃんは部屋から出た

って思ったのかな?まるで部屋にいないのかを知っているみたい!」

最原(くそ、うっかり失言したぞ。王馬は頭がいいから慎重に発言しないといけないのに)

最原「……いや、キーボ君はロボットだから寝ないと思っただけだよ。」

王馬「へえ……てっきり最原ちゃんの名推理から部屋を出ていることを示してくれると思ったんだけど……まあ、そういうことでいっか!」

王馬「それよりどうする?キー坊を捜す?それともトイレ掃除始める?」

夢野「うーん、ウチはキー坊がいないのが気になるのう」

白銀「そうだよね……どこかで怪我しているかもしれないし……」

王馬「そう言っている間にピッキングでっと」ガチャ

王馬「はい!あいたよー」

最原「王馬あああああああああああああああああ!なにやってんだよぉぉぉお゛お゛お゛お゛お゛ー!!!」

百田「終一なにかあったのか?さっきから叫んでばかりで」

春川「そうだよ。なにかおかしいよ」

最原「いや、ただ勝手に部屋空けるのはロボでもプライバシーの侵害かなって……」

王馬「確かにそうだけど今は緊急事態だししかたないよね」

夢野「そうじゃそうじゃ、王馬に同意するのは嫌じゃが今はつべこべ言っておれんわい」

白銀「そうだよ。さっそく部屋に入って……あれれ~?おかしいぞ~?キーボ君がいないよ~?」

王馬「これはなにかあったと考えるのが普通だよね。もしかして誰かにやられたのかも」

春川「そういうあんたがキーボをやったんじゃないの?」

王馬「もうひどいな春川ちゃんは!最後に会った最原ちゃんを疑うならともかく俺を疑うなんてひどいよ!仲間でしょ!」

春川「ふーん、どうだかね」

夢野「でも確かに変じゃの。最原が言うには昨日食堂に集合する前に部屋に入ってその後百田がドアに細工をしてドアを開けた形跡はない。一体ど

うやってキーボは部屋からでたんじゃ」

終一「それは食堂に集合している間にキーボ君が部屋を出た可能性があるよね」

白銀「あと、キーボ君が変形して水道の蛇口とかから脱出した可能性もあるかもねww」

百田「とにかく緊急事態だ。みんなで手分けしてキーボをさがすぞ」

春川「そうだね。今のところ、事故にしろ事件にしろキーボになにかあったのは間違いなさそうだし。」

夢野「キーボになにもなければよいのじゃが……」

王馬「えー、キー坊なんか放っておいて最原ちゃんのトイレ掃除しようよ!俺トイレ掃除が趣味なんだよねー」

春川「別に……あんた一人で勝手に掃除すれば?」

百田「おう。モノクマの命令なんかより仲間の身の安全のほうが大事だからな」

王馬「えー、ひどいよみんな。掃除はみんなでするもんだよ。それに面白いものも見つかりそうだしね・・・」

最原(ここはトイレ掃除なんかよりキーボ君探しに誘導したほうが絶対にキーボ君の亡骸が見つかる可能性が少ない!)

最原(うまくキーボ君探しに誘導しよう)

最原「みんな、王馬君は放っておいて早くキーボ君を探しに行こうよ」

白銀「ちょっと待ってみんな。……ねえ、王馬君。面白い物が見つかりそうってどういうこと?」

王馬「だって、こんなタイミングでモノクマが個人のトイレ掃除を支持するなんてなんかあったって考えるのが普通でしょ。」

最原「モノクマの気まぐれが重なっただけだと思うけど」

王馬「まったくー、いつもの最原ちゃんらしくないなぁ。こんなことにも気がつかないなんて。」

王馬「それにモノクマが言ったんでしょ。『トイレ掃除にキーボはいらない』『彼も狭いところに閉じこもっていたい』って」

王馬「まず『トイレ掃除にキーボはいらない』これはキーボはトイレ掃除に参加できないことを知っていることを言っているんだよ」

王馬「そして『彼も狭いところに閉じこもっていたい』これはそのときまでの知識なら部屋に閉じこもるのを想像させるけど……」

王馬「本当はキー坊はどこか狭いところにいることを言っているんだよ。そして掃除に参加できないってことも含めると……」

最原「そうか!キーボ君はどこかに閉じ込められているかだれかに○ろされたってことか!」

最原(まあ知ってるけど。ここまで言われてこれに気がつかないといつもの僕らしくないって怪しまれるから発言しとかないと)


夢野「んあー、それと最原のトイレ掃除となんの関係があるのじゃ?」

王馬「わかってないなー。つまりキーボの行方は最原ちゃんの部屋のトイレ掃除でわかる可能性が高いってことだよ」

百田「そういうことなら仕方ないな。王馬の言うことを聞くのは癪だがここはトイレ掃除をするか」

最原「(まずい!)百田君ちょっと待って!僕の部屋を掃除するってことは僕を疑うってことなの?」

百田「え?いや……そういうわけじゃ……それに終一だって掃除に賛成じゃないのかよ」

最原「それとこれとは話が別だよ!本当に僕を疑うの?仲間でしょ?」

最原「僕の部屋にはなにもない!あるなら今朝気がついたはずなんだから!」

最原(こういえば百田君は僕を信じてトイレ掃除をしないはず……)

春川「いい加減あきらめなよ、最原」

最原「春川さん……?」

春川「あんたらしくないよ。いつもだったら進んで捜査するはずなのに。自分に都合が悪いことはさせないなんて」

春川「自分が無実だというのならトイレ掃除させなよ」

春川「もし、何か見つかってもすぐにあんたを疑うわけじゃないんだからさ……」

白銀「そうだよね!もしキーボ君の破片wwとか見つかっても私は最原君を信じるよww」

夢野「そうじゃ最原。ここは自分が疑われていると思うのではなくキーボの手がかりを見つけてやるって気持ちでいれば良い」

夢野「それにみんなで最原の部屋を探せばなにか気がつくかもしれんじゃろ……」

最原(……もうこれまでか…………)

最原(まてよ……………)

最原(確か校則には…………)


・『死体発見アナウンス』は3人以上の生徒が死体を発見すると流れます。
・学園内で殺人が起きた場合、全員参加による学級裁判が行われます。

最原(これはつまり死体を発見されなければ「死体発見アナウンス」はならない)

最原(そして「死体発見アナウンス」が鳴らなければ学級裁判も行われない)

最原(いまここでみんなに正直に話してキーボ君を見つけるのを見逃してもらえれば)

最原(誰もオシオキされることはなくなる!)

最原(なあに、あれは事故だったんだ。人として認識されないキーボが悪かったし)

最原(しかたないよねww)

モノクマ「はーい」

百田「うわっ!モノクマびっくりさせんなよ」

モノクマ「まあまあ百田クン。大切なお知らせに僕は来たんだからゆるしてよねっ」

春川「御託はいいからモノクマ。何しにきたわけ?」

モノクマ「それはね……じゃじゃーん!校則の追加をお知らせにきたよ!」

夢野「んあっ?校則の追加じゃと!?」

王馬「へえ、このタイミングでねぇ……」

モノクマ「まっ、内容に関してはモノパッドで確認してね。ではサイナラ~」

そう言うなりモノクマは消えていった。

白銀「wwwwwwwwとりあえず校則確認しよう。知らずに違反してオシオキされたりしてもいやだもんね」

追加校則

NEW・被害者が現れてから72時間後「死体発見アナウンス」が流れます。

最原(マジふざけんなよ)

百田「これって一体どういうことなんだ。一体なんでこんなタイミングで」

王馬「はぁ~、全くこれだから頭が宇宙規模に空っぽの馬鹿は困るよね」

百田「はぁ!?俺は馬鹿じゃねぇ!」

王馬「とにかくこれはキー坊の身になにかあったのは間違いないね。しかもかなり見つけにくいところにいるかもね」

白銀「とにかく早く最原君の部屋に行って手がかりさがそうよ!ここでこそみんなで協力する場面だよ」

最原「そうだね。とりあえず僕の部屋に行って手がかりを探そうか」

白銀「まっ、もしクロがこの中にいたら邪魔されるかもだけどねww」

夢野「不吉なことを言うでない白銀」

最原の部屋

王馬「あれ?机の上になんかおいてあるね」

百田「なんだこれは……掃除用具って書いてあるぞ」

春川「その割にはスパナやらレンチやら関係なさそうなものもあるけど」

最原(さっきからモノクマの思い通りに進んでいる感じが腹立つ)

夢野「トイレを分解して掃除しろという意味ではなかろうな?」

白銀「そういうことなら気が進まないけど私がトイレ分解するよ!わぁい分解wwwwわたし分解だいすきww」

王馬「白銀ちゃん……それって嘘だよね?」

白銀「ん?もちろん嘘だよ。ま、トイレの分解だったらバイトでやったことあるからまかせてよ」

夢野「白銀はさっきからノリノリの気がするが気のせいかの?」

白銀「気のせいだよ。ほら!早くトイレ掃除しようよ」


こうして白銀指導の下、トイレ掃除が始まった。
白銀さんはなぜか上機嫌で分解していた。こっちの気も知らずに。
僕はいつ「死体発見アナウンス」が鳴るかドキドキしていたが鳴る気配がなかった。
というか僕自身そこらへんの砂を持ってきて、

「これはキーボです」

と言われても疑うことなく信じてしまうぐらい見分けがつかないのでしかたなかった。

百田「ふう、まあこれぐらいやれば十分だろ」

春川「そうだね。こんな徹底したトイレ掃除もう一生しないよ」

夢野「やっと終わりか……うちはもう疲れたぞ」

もう終わりのムードの中、白銀さんはまだ掃除を続けていた。


白銀「おかしい。なんで?なんで?なんでなの?こんなことって……」


百田「もういいだろ、白銀。もうトイレ掃除はやめて早くキーボを探しにいこうぜ。」

春川「そうだね。やっぱりこの掃除はモノクマの気まぐれだったんだよ。」

白銀「そんなことない!ここに手がかりがあるはずなんだ!私の超高校級の才能がここになにかあるって教えてくれているの!」

最原(こいつはいつから超高校級のトイレ掃除になったんだよ……)

夢野「まあ、あきらめろ白銀。ほらー神様もいっておる、ここでやめろと」

白銀「はあ?夢野さん消されたいの?」

夢野「すまん……お主との距離間を間違えたわ……」

白銀「とにかく!まだ掃除は続けるよ!何か見つかるまでね!」

百田「わかった。わかった。それじゃあ手分けしてキーボを探すか……」

白銀「それは駄目」

白銀「少なくとも私含めて3人用意してくれって超高校級の勘が言っています」

百田「お…おう」

最原(百田君もひいてるし……)

最原(というか白銀さんは僕がここに隠したこと知っているんじゃないのか)

最原(キーボ粉があることを知っている僕でさえ白銀さんの行動は異常だ)

最原(他の人から見たらとても異常に見えているだろう)

最原(もうこんな白銀さんは見たくないよ)

最原(新しい校則のせいで僕にもう逃げ道はないし)

最原(もう正直に言ってしまおう)

最原「みんな、聞いて欲し……」

白銀「最原君」

最原「え、何?白銀さん」

白銀「馬鹿にしてるの?」

最原(もうこれ絶対知っているよね)

その後、白銀さんは一人で作業すると言い出し僕たちはキーボ君の捜索をした。

一日中探したが結局、キーボ君は見つからなかった。(あたりまえだけど)

夕方、全員食堂に集まった。

全員集まったとき、白銀さんが百田君たちに『見せたいものがある』といって液体の入ったバケツを見せてきた。

多分これはトイレに流れていた水なんだろう。

それをみんなに見せても「死体発見アナウンス」は鳴らなかった。

その中にキーボ粉がなかったということだろう。

というより、みんなが白銀さんをまるでかわいそうな人を見るような顔つきだった。

ご機嫌にトイレ掃除を始めたかに思えば
異常なまでトイレ掃除を徹底的にやり
しかも三人以上は必要だと言い
最終的に一人でやったかと思えばトイレの水を見せてくる始末。

事情を知らなければこれらの行動は意味不明である。

白銀さんは『こんなことって……』と言って俯いた。

そんな彼女に対し、
百田君は
『元気だせ』
と言った。
彼女が落ち込んでいるのがわかったからそう言ったのだろう。

春川さんは何も言わなかった。
普段からしゃべらない彼女がこの状況で白銀さんになにを言えばいいかわからないのは当然だろう。

夢野さんは
『心配するな。おぬしは立派な超高校級の……トイレ掃除士じゃ』
と言った。
多分、コスプレイヤーと迷ってこっちのほうが元気が出ると思ったんだろう。

王馬くんは
『ごめんね、最原君の部屋に手がかりがあるって言う俺の嘘じゃない嘘にひっかかっちゃたんだよね。』
『大丈夫!君はつまらないやつじゃないよ』
と言った。
楽しい奴とは言っていない。


僕は
「気が済んだかい?」
と言ったら挑発に取られたのか白銀さんに殴られかけたが百田君と春川さんが止めてくれた。

よる時間は行動しないということで明日の朝またキーボを探そうということでお開きとなった。

僕はキーボ君が粉になったことを言いそびれたので明日の朝言うことにした。

もう、あんなあわれな白銀さんを見たくないし、そうさせているのが自分だと思うと心が痛むからだ。

部屋に帰るとトイレはバラバラのままだった。

とりあえず今日は終わりです。
明日仕上げます。

でも72時間経ったら結局放送流れるんだよね?

次の日の朝

百田「よし、全員いるかー?」

春川「白銀がまだ来てないよ」

夢野「んあー、まさか最原の部屋に言っておるのか?」

最原「いや……部屋にはきてないよ」

王馬「それにしても、昨日は凄かったよねー。俺はいろいろな人を見てきたけどあんな意味不明な行動とる人は初めてだよ」

王馬「しかも、それが俺の見る限り本気の行動だもんね。ウケを狙おうって人の行動じゃないもんね」

夢野「ええいやめい!昨日の白銀のことを言うのは!」

夢野「よいか?昨日のことはウチらの心にしまっとくんじゃ。二度と口にしてはならん!」

百田「ああ、そうしようぜ。昨日のことは忘れよう。」

春川「そうだね。私もあまり話したくないし……」

王馬「ええ!?みんなもったいないなー。あんな面白いことがあったのに話さないなんて!」

王馬「嘘だけどね!」

最原(多分本当に嘘なんだろうな)

そこに白銀さんがやってきた。
全員集まったところで僕はキーボ君のことを話そうとしたが

白銀「今日は皆さんに見てもらいたいものがあります!」

そういうとリモコンを取り出し、モノクマのテレビに向けてボタンを押した。

そうすると昨日僕とキーボ君が格納庫にいるところが映りだされた。

夢野「あれ?これって…」

百田「カメラの映像?どうやって取っているんだ?」

春川「いや、そんなことよりどうしてその映像を白銀が映し出せるの?」

白銀「そこっ!静かに見る!」

映像には僕がキーボ君と安全装置が働くか話し合うところ。

そしてキーボ君がつぶされるところ。

その後、僕がキーボの粉を集めてゴミ袋につめるところが流れた。

白銀「はいはい。そしてここからが重要ですよー」

そう白銀さんが言ったあと僕がトイレにキーボ粉を流すところが映し出された。

白銀「ほら!私間違ってなかったよね。キーボ君ちゃんとトイレの中にいたよね?」ニコニコ

百田「わかった。けどよ……」

白銀「何?信じられないの?もう一回見る?」

百田「いや見ねぇよ……それよりこの映像どこで手に入れたんだよ」

春川「そうだよ。それを説明されないと納得できないよ。こんな映像モノクマの仲間とかじゃないと手に入れられないだろうし」

王馬「まさか白銀ちゃんがこの学園生活の黒幕じゃないよねー?」

白銀「入手経路を言う前に一つ約束して欲しいの?」

最原「えっと……それは何かな?」

白銀「私の昨日の行動はおかしくなかった。正常であるとこの場にいるみんなに言って欲しいの」

最原(そう言う時点で少し頭おかしいってわからないかな)

夢野「白銀よ……みんなわかっておる。白銀はおかしくない。だから……」

白銀「……駄目。お願い言って」

夢野「んあっ!?……わかった。ウチは白銀を変人とは思ってない。これでよいか?」

白銀「まあ、及第点だね。それじゃあ他の人たちも言ってくれるかな?」

百田「わかったわかった。白金はおかしくなんかねぇ!キーボ?を探すのに必死だった!……これでいいか?」

春川「まあいいけど…………白銀はおかしくなかった。……はいこれでいいでしょ?」

王馬「にしし!俺も別にいいよ!えーと、白銀ちゃんは仲間思いで昨日トイレ掃除に夢中になっていたのもキー坊を見つけるため

の仕方ない行動だったんだよね!大丈夫!ちゃんとわかっているよ!」

最原「僕も当事者だったから別に白銀さんのことを変に思ってなかったよ」

白銀「何言っているの、最原君。元はと言えば全部君のせいでしょ?」

最原「う、うん……ごめん…………」

最原(なんで僕は謝っているんだろう?)

最原「それより映像はどうやって手に入れたの?映像から考えるとカメラの位置は空中から撮っているように見えるけど?」

白銀「あーそれはね。モノチッチっていうモノクマーズがいてね。そのモノチッチが学園内全ての映像を撮っているからその映像を隠し部屋からとってきたの」

百田「モノチッチ?そんなやつどこにいるんだよ。つか話が唐突すぎて意味わかんねーよ」

最原「というかそれを信じるにしたってそんなことできるのは事件の黒幕しかできないよね?」

白銀「そうです。私が黒幕です。これを前提に話を聞いてください」

最原(認めちゃったよ……)

白銀「そしてモノチッチが何処にいるのかと言うと目に見えないほど小さいから見えないだけで本当はそこらへんに飛んでいるの」

白銀「ほら、ゴン太くんが小さい虫が見えるって言ってたでしょ。それはモノチッチのことだったんだよ」

春川「いろいろ事実が判明して頭がこんがらがるんだけど……?」

王馬「というか白銀ちゃんが黒幕だったなんてホント驚きだよ!今までよくもだましてくれたね!この嘘つきめ!」

夢野「王馬が嘘つきって言うのもなんだか違う気がするがの」

百田「というか俺は信じねーぞ!今までの白銀を見てきたけどこいつはそんな奴じゃねー!誰かに操られているんだろ!」

百田「なあ!そうなんだろ!白銀!」

白銀「何?また?つき扱いするの?」

百田「いや……そういうんじゃなくてだな……」

白銀「もうめんどくさいから私が黒幕だって証拠を見せてあげるよ」

その後、図書館からカードキーを使って隠し部屋に案内された。

それでも百田くんは白銀さんを信じると言った。

さすが破滅系ギャンブラーだ。

そこでマザーモノクマから首謀者だけがモノクマをスペアのモノクマが作れると言ったので

白銀さんはモノクマを作って見せた。

百田君はまだ信じると言った。

白銀さんは今度は女子トイレから隠し部屋に入れることを説明し、

天海君の事件のクロは赤松さんではなく私だと言った。

ついでにこの学園生活は世界中に放送されているとのこと。

百田君はもう何も言わなかった。

春川さんと夢野さんはいろいろな事実に驚いていた。

王馬くんはあきれていた。

僕も何もしてないのに真実が暴かれることにむなしくなったし、赤松さんのことを思うと怒ってもいた。

白銀「どう?これで私が事件の黒幕だってことがわかったでしょ?」

白銀「それに昨日の行動についても事件の真相を知っているがゆえの行動だからおかしくもないしむしろ当たり前の行動だよ」

夢野「そう……じゃのう……」

白銀「だよねだよね!とりあえずキーボ君は最初からいなかったものとしてまた学園生活を始めようよ!」

白銀「昨日のことはすべて忘れて入間さんの事件の次の日ってことで!」

最原(はいわかりましたって本気で言うと思っているのかな?)

白銀「あっ、最原は明日から超高校級のカメラマンね。キーボ君の代わりにをやってもらうよ」

最原「わけがわからないよ!それに黒幕がわかったのならもう学園生活は続けないぞ!」

百田「……そ、そうだぞ。お前を捕まえて、この学園から脱出するんじゃ」

春川「だよね。それに4対1じゃさすがにあんたでもかなわないでしょ」

夢野「そうじゃ。ウチは今はMPがないから魔法は使えんがこっちには春川がいるしな」

王馬「まーこんな形で学園生活が終わっちゃうのはつまらないけど、まー仕方ないよね!」

白銀「いや、続けさせてもらうよ。…………昨日緊急で作った……」

そう言うと白銀さんは隠し持っていた思い出しライトのようなものを取り出した。

白銀「この『最近の記憶改変ライト』でね!」

最原「えっ?何そのライト?」

夢野「『思い出しライト』とはどうちがうんじゃ?」

白銀「まー簡単に言うと最近の記憶がなくなってまた学園生活に元通りになるライトだよ!」

白銀「あと、最原は探偵からカメラマンにジョブチェンジします。裁判ではせいぜい隅っこでみんなの邪魔をしないようにね」ニコ

最原(完全に逆恨みじゃないか……キーボ君に恨まれるならともかく……)

白銀「そして最原にはオシオキを受けてもらうためにクロになってもらおうかな!」

白銀「オキオキは『補習』って名前でキーボ君と同じようにプレス機で……うーん最高に面白い展開だね!」

百田「んなことさせるかよ!ハルマキ!あいつにライトのボタンを押させるなっ!」

春川「わかってるって!あいつにはライトをつけさせないっ!」

白銀「いいや!限界だ押すね!」

その瞬間、ライトの明かりに包まれた。

白銀「やった!成功したぞ!」

最原「……………………」

百田「……………………」

王馬「……………………」

春川「……………………」

夢野「……………………」

白銀「えーっと、それじゃ超高校級のカメラマンの最原くん。このカメラを持ってもらえるかな?」

最原「いや…………僕は超高校級の探偵だけど…………」

白銀「えっ?」

百田「どういうことだ?記憶を失ってないぞ?やっぱり白銀は操られただけか?」

春川「馬鹿だね百田は。そんなわかえないじゃん」

王馬「原因はわからないけど記憶の改変に失敗しちゃったんだね」

夢野「ウチの魔法でみんなを守ったからじゃ。ウチに感謝するとよいぞ。」

春川「そんなわけないじゃん。」

夢野「んあー!守ったかどうかはともかく、魔法は本当にあるぞ!」

白銀「どうして…………なんで記憶が改変されないの…………?」

モノクマ「お答えしましょう!」

白銀「モノクマ!」

最原「モノクマ!……っとキーボ君のアンテナ?」

モノクマ「そうです。キーボ君のアンテナが壊れちゃったからボクが作って着けてみたの。似合うでしょ~」

最原「そうなんだ……」

最原(似合ってない)

白銀「そんなことよりどういうこと?どうして記憶改変されないの?」

モノクマ「それはね白銀さん。内なる声がそれを求めていないからなんだよ」

モノクマ「発表しまーす!これが内なる者達の声でーす!」

『白銀行動不自然すぎるだろ』

『別にキーボいらないからそのまま学園生活送ってもよかったわww』

『白銀の行動が狂気を逸している。見ててこわい。やめろ』

『痛い子は見たくない。見ているこっちが心痛む』

『俺たちのダンガンロンパ返せよ』

『黒幕を自分で晒すとか最悪な展開。やる気ないならやめれば?』

『シリーズすべてやったけどシリーズ中最悪の出来』

白銀「そ……そんな」

モノクマ「これ以上ゲームの黒歴史は作りたくないので勝手なことはやめさせてもらいます!」

モノクマ「やれやれ、途中まではいい出来だったのに……結末がクソなだけでゲームの評価はガラっと変わるもんだねー」

モノクマ「これじゃあ評価サイトで評価最高5のところが平均2ぐらいになっちゃうかも?」

白銀「ううっ……」

モノクマ「はいはい!というわけでこの学園生活も終わりー」

モノクマ「みんなもうこの学園を出てっていいよー僕たちはまた新たな学園生活を作るために忙しいしねー」

モノクマ「それじゃ、ばいば~い」

そういってモノクマはどこかへ言ってしまった。

その後、白銀さんはうずくまったまま動かなかったのでまた暴れる可能性もあるが害はないと思ったので放っておき、僕たちは学園をでた。

結局、なんでこの学園生活を始めたのか、これを見ている人は誰かなどいろいろ疑問は残るが

僕たちは夢にまで見た学園脱出を成功させたのだ。

ただ、これはキーボ君の犠牲の上で成り立っていることを忘れてはいけない。

キーボ君が人間扱いされないおかげで脱出できたのだ。(あと緊急停止ボタンを押さなかった僕)

僕は学園にあった土をビンに詰めてそれをキーボ君の遺体(粉)代わりにして大切に持ち歩くことにした。

ありがとうキーボ君。さよならキーボ君。

君の事は一生忘れないよ。

おわり

見てくれた人ありがとうございます。
HTML化依頼してきます。

>>28
白銀さんは自分で見つけて最原君をネチネチと問い詰めていきたかったということにしておいてください。

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