一部汚い表現あり
キャラ崩壊しないように努力はします
ー某日ー
AM7:30
フォウ「フォー…フォウ」ペチペチ
ぐだ男「ん……あともう五分だけ……」
フォウ「フォーウ!」ガブッ
ぐだ男「痛でででで!分かった、起きるから!噛みつくのはやめて!」
フォウ「フォ、フォーウ!」
ぐだ男「ああ、おはようフォウくん。あれ?マシュはどうしたの?」
フォウ「フォー、フォウフォーウ」
ぐだ男「朝食を作るエミヤを手伝いにキッチンに行ったのか。じゃあオレたちも手伝いに行かなきゃな!」
フォウ「フォウ!」
キャアアアァァァ……?
ぐだ男「あれは…マシュの悲鳴だ!」
フォウ「フォーフォウ!」
ぐだ男「ああ、分かってる。急ごう!」タッタッタッ…
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ぐだ男「大丈夫か、マシュ!」
マシュ「せ、先輩………」ガタガタガタガタ
ぐだ男「一体何があったの?」
ぐだ男(マシュが尋常じゃないほど怯えている…本当に何があったんだ?)
マシュ「じ、実は…」
ぐだ男「実は…?」
マシュ「ゴキブリが!ゴキブリがあそこに!」
ぐだ男「えっ」
フォウ「ファッ!?」
マシュ「先輩お願いです、退治してください!」
ぐだ男「いやむり無理ムリ!俺ゴキブリ超ニガテなんだって!フォウくん頼むよ!」
フォウ「フォーフォウ!」
マシュ「フォウさんも流石にあの虫に触るのはイヤみたいです!」
ぐだ男「どうしよう…そうだバルサン!バルサンを焚こう!」
マシュ「駄目です先輩!それではゴキブリ達が他の部屋に逃げていってしまいます!」
ぐだ男「ああ、どうする?どうする?」
ナイチンゲール「先程悲鳴が聞こえましたが、怪我人ですか!それとも病人ですか!」タッタッタッ
ぐだ男「ナイチンゲール!違うけどナイスタイミング!悪いけど部屋のなかにいるゴキブリを退治してくれないかな」
ナイチンゲール「ゴキブリ…!?まさかこのカルデアにもいるなんて………。分かりました、ゴキブリがいるということは不潔であるということ。まとめて駆除しましょう」ウィーン
ぐだ男「流石ナイチンゲール!」
ナイチンゲール「!!」ピクッ
ナイチンゲール(ゴキブリに気を取られていましたが、微かに怪我人の気配が…)
ナイチンゲール「なっ、大丈夫ですか!」
ぐだ「どうした、ナイチンゲール!」
ナイチンゲール「エミヤさんが倒れています!外傷は見当たりません。息は………辛うじてしていますが、早急に手術を行わなければ死んでしまうでしょう。手術を始めます!」バッ
ぐだ男「なんだって!マシュ、サンソンを呼んできてくれ!オレはナイチンゲールを止める!」
マシュ「分かりました、すぐに呼んできます!」タッタッタッ
ぐだ男「なるべく早めに頼むよ!」ガシッ
ナイチンゲール「何をするのですかマスター、離しなさい!さもないと貴方を撃ちますよ」カチャ
待って待って落ち着いて!今サンソン呼んでるから!
事態は一刻を争います!彼を待っている暇など…
だからちょっと待ってって………!
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エミヤ「……………ううっ、ここは…?」
サンソン「気が付きましたか、良かった。なんとか無事に済みましたよ」
ぐだ男「エミヤ!大丈夫か?」
ナイチンゲール「どこか痛んだり苦しかったりしませんか?」
エミヤ「マスター、私は一体………ぐっ!」
ナイチンゲール「動いてはいけません。なるべく安静にしていてください」
エミヤ「ああ、すまない…しかし、一体何が起こったんだ?気が付いたらここに寝かされていたんだが」
ぐだ男「キッチンで倒れてたんだよ。覚えてない?」
エミヤ「いや…さっぱりだ。記憶にない…」
サンソン「貴方の血液を採取して調べた結果、ほんの僅かですが、麻痺毒が検出されました。恐らくこれの影響でしょう。一部の記憶が抜けてしまっているのかもしれません」
ぐだ男「ナイチンゲールが見つけてくれなかったら、今頃キッチンで死んでいたところだよ」
エミヤ「そうだったのか…ありがとう」
ぐだ男「でも、何で毒が検出されたんだ?」
マシュ「確かに…キッチンで人間、サーヴァントに害のある物なんて使わないですし…エミヤさん、何か覚えていませんか?」
エミヤ「うむ………駄目だ、全く思い出せない」
ナイチンゲール「エミヤさんが自殺するようなサーヴァントとは思えません。何者かによって毒を盛られたと考えていいでしょう」
ぐだ男「毒を盛られただって……!?一体誰が!」
ナイチンゲール「それについてはまだ分かりません。しかし、私の願いは、この世から病気や怪我を無くすこと。それを邪魔するものは、例え敵だろうが、味方だろうが、ましてやマスターだろうが排除します」カチャ
サンソン「僕も彼女の意見に賛成です。罪を犯した者は、償わなければならない」
ぐだ男「でも、どうやって犯人を探すんだ?オレは考えるのはニガテなんだけど…」
「事件かね?なら私に任せなさい!」
マシュ「この声は、まさか!」
ぐだ子「私よ!!」
ぐだ男「お前かよ!」
ぐだ子「そんなことより、今起きているサーヴァント全員をキッチンに集めて!」
ぐだ男「あ、ああ!分かった」タッタッタッ
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ぐだ子「これで全員かしら?」
マシュ「はい先輩、今起きているサーヴァントは彼らだけでした」
カエサル「全く、この私を呼びつけるとは何事か」
クーフーリン「何か事件があったらしいぜ」
アーラシュ「事件……嫌だねぇ」
黒髭「何ですと!それじゃあこの中にまだ犯人がいるかもしれないということでござるか!」
パラケルスス「犯人がこの中にいるのなら、正直に名乗って欲しいですね」
呪腕のハサン「なんという……」
清姫「まあ怖い、でも安心してください、安珍様。この清姫、命に変えてでも貴方を御守りしますわ」
ぐだ男(ねえ俺もう犯人分かったかもしれない)ヒソヒソ
マシュ(奇遇ですね先輩、私もです)ヒソヒソ
ぐだ子「決めつけはいけないわよ二人とも。それじゃあ、まずはみんなのアリバイを聞く前に被害者が毒を盛られた時刻をハッキリさせましょう」
ぐだ子「さてエミヤ、思い出せる範囲でいいから、倒れる前に何をしていたのか、そしてその時、何時だったのかを教えて」
エミヤ「確か私は…そうだ、朝食を作っていたんだ。時間は…すまない、思い出せん。キッチンに入ったのは6時30分くらいだから、それ以降の出来事ということは確実なんだが」
ぐだ子「ふんふん、他に変わったこととかあった?」
エミヤ「他に…?そういえば、入ったときに変な臭いがしたな。すぐに換気したが…しばらくは臭いが残っていたな」
ぐだ子「臭い…?それはどんな?」
エミヤ「今までに嗅いだことのない、変な臭いだったな」
パラケルスス「ああ、それは恐らく私のせいですね」
ぐだ男「やっぱり犯人お前じゃないか!」
パラケルスス「待ってください、私は別に何か怪しい物を作っていたわけではありません」
ぐだ男「え、そうなの」
パラケルスス「ええ。この前、ある人物に『新陳代謝がよくなる薬などはないか?』と聞かれたので、そのリクエストに応えようかと」
ぐだ男(めちゃくちゃ怪しいんですが)
ぐだ子「そっか…じゃあ今回の事件とは直接関係ないかな。他に思い出せることはある?」
エミヤ「いや、今のところこの事以外思い出せん」
ぐだ子「オッケー、じゃあ次はみんなのアリバイを聞いてみようか!」
マシュ「先輩ノリノリですね」
ぐだ子「だってこんなこと滅多にないでしょ?なんだかワクワクしてきた」
カエサル(殺人未遂の事件が起こったというのにワクワクするのはどうかと思うが)
クーフーリン(しかも目の前に被害者がいるのにそれを満面の笑みで言うのか…)
ぐだ子「じゃあまずはカエサルから!」
カエサル「む、私か。私は朝7:40分ほどに起床し、それからそこのアーチャーといろいろとカルデアやマスターについて会話をしていたな。それだけだ」
ぐだ子「ふむふむ…カエサルっていつもその時間に起きてるの?」カリカリ
カエサル「いや、普段は健康に気を使ってもっと早くに起床しているのだが……昨晩はなかなか寝付けずにいてな」
ぐだ子「ほうほう…じゃあ次はクーフーリン!」
クーフーリン「オレか?オレは確か朝7:20, 分くらいに起きて、そのあとはずっとその辺をブラブラしてたぜ。それだけだ」
ぐだ子「なるほど…じゃあ次はアーラシュおねがい!」
アーラシュ「オレは確か朝7:20くらいに起きて少し体を動かしたあと、セイバーのおっさんが」
カエサル「おっさんとは何事かおっさんとは」
アーラシュ「おおっとすまねぇ。えーと、それじゃあ…」
カエサル「カエサルでよい」
アーラシュ「ああ。そこから先はカエサルさんがさっき言ってたように、世間話をちょっとな」
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