鎮守府・愛の劇場~鳳翔、その想い~ (16)

昼ドラ展開注意

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提督「鳳翔さん、よく来てくれましたね」

鳳翔「ええ、提督のご命令ですから……断るわけ、ありません……」

提督「どうしました?そんなに俯いていては、せっかくの綺麗な顔が良く見えませんよ」

鳳翔「綺麗だなんて……そんなお世辞、結構です」

提督「いえいえ、本気ですよ。本気だから、こんなものも用意したんですからね」

鳳翔「…………」

提督「ええ、見て分かると思いますが、ケッコン指輪ですよ」

鳳翔「こ、こんなおばさんより、若い娘はこの鎮守府に一杯いますよ」

提督「それでも私はあなたを選びます」

鳳翔「……提督、本当に私とケッコンなさるつもりですか?」

提督「当たり前の事を言わないでください。その為に練度を上げてきたのですからね」

鳳翔「わ、私はあなたとケッコンは……」

提督「……はぁ……鳳翔さん……私を愛してはいないのか?」

鳳翔「そんなことは!愛しているに決まってるじゃないですか!」

提督「では問題ないはずです。さあ、手を」

鳳翔「それとこれとは話が違います!あなたは……あなたは……」

提督「では、こう言いましょうか。軽空母鳳翔、上官の命令に逆らうというのか?」

鳳翔「そ、そんな……命令だなんて……。無理やりは……いけません……」

提督「鳳翔さん。私はね、この為だけに提督になったんですよ」

鳳翔「え?」

提督「ずっと、あなたは私の憧れだった。誰よりも凛々しく、勇ましく戦い、そして、誰よりも一人の女性であった。そんなあなたの事を私はずっと尊敬していた。ずっと……愛していた」

鳳翔「そ、そんな……で、では、まさか……」

提督「ええ、ですから言ったではありませんか。あなたとケッコンするためだけに、提督になったと」

鳳翔「や、やめなさい!」

提督「おや?今更私に命令するのですか?あなたが」

鳳翔「そ、それは……当たり前じゃない……!だって私は……私は……」

提督「そうですね。あなたはこの世で唯一、私に命令できる」

鳳翔「……ねえ、お願いよ……」

提督「かあさん」

鳳翔「そう、そうよ……私とあなたは血が繋がっているのよ……」

提督「それがどうかしましたか?」

鳳翔「駄目よ……そんな二人がケッコンだなんて……許されないことだわ……」

提督「本当の結婚ではありませんよ。倫理的に問題はないはずです」

鳳翔「それでも、世間体というものが……」

提督「私とあなたの関係を知っている人間は、この鎮守府の私たち……ともう一人だけ。ええ、家族だけですよ」

鳳翔「そうよ。あの子がこの事を知ったらなんていうか……」

提督「大丈夫ですよ。彼女は……知っていますから」

鳳翔「知っている……ですって?」

提督「ええ。そして、私の感情に理解を示し、応援までしてくれました。だから私はかあさんとケッコンする勇気を持てたんです。彼女は、妹は良き理解者ですよ」

鳳翔「そんな……嘘……嘘よぉ……」

提督「いえ、本当ですよ。私の気持ちにも薄々気づいていたようで……まあ、多少の条件は出されましたがね」

鳳翔「ああ……そんな……そんな……」

提督「ですから、ね。……お願いだよ、かあさん。愛しているんだ……。この気持ちは本物だよ」

鳳翔「……いや、いや……違う……違うの……。ごめんなさい、ごめんなさい。あなたのその気持ちは、私のせいで歪んでしまったものなの……私があんな事をしたから……してしまったから……」

提督「そんなことないよ、かあさん。あれがあったから、私は自分の気持ちをはっきりと自覚できたんだ。あれが無ければ、今頃この気持ちに押し潰されていたよ」

鳳翔「そんな事言わないで……駄目よ……駄目なのよ……。ああ……私には……私は……。そう、私はあの人の夫なの。だから、駄目、いけないわ……」

提督「へえ……じゃあ、あの男からもらった指輪はどこです?」

鳳翔「そ、それは……大切にしまって……」

提督「仕舞って?違う、見たくないだけでしょう。揺れ動く自分の心が、罪悪感が、指輪を外させたんだ」

鳳翔「違うの!違うのよぉ~……」

提督「こちらを見て下さい、かあさん。自分でも分かっているはずだ。あなたが、自分の息子である私に、心動かされていると。男として見てしまっていると!」

鳳翔「そんな……こと……」

提督「ねえ、かあさん」グイッ

鳳翔「…………?」

提督「私とあの男、どちらの方が良かったですか?」ペロ

鳳翔「……っ!あっ……」ゾクゾク

提督「どうしました?私を引きはがせばいい。かあさんは艦娘です。ただの人間の力など、簡単に振りほどけるでしょうに」

鳳翔「そんな……ああ……」

提督「あなたは私の物だ。誰にも渡しはしない!今、ここで、私の物にする!」

鳳翔「あっ……駄目……駄目……」

提督「もう、止まれませんよっ!」ビリッ

鳳翔「やっ!」パンッ

提督「………………」ツー

鳳翔「ご、ごめんなさい。ああ、血が……こんな事、私……ごめんなさい、ごめんなさい……」

提督「お気持ちは分かりましたよ、鳳翔さん」

鳳翔「そ、そんな……ちがっ……いえ、その……」

提督「貴方がケッコンしてくれないのなら、仕方がない。代用品で、我慢します」

鳳翔「代用品……?はっ、あなた、まさか!」

提督「ええ、妹にお願いしますよ。あの男の血が流れているとはいえ、あなたの血が半分流れていますからね」

鳳翔「そ、そんな……あの子に変な事をしていないでしょうね!」

提督「変な事、とは?」

鳳翔「今私にしようとしたことよ!」

提督「私も男ですからね。そういう欲は持ち合わせている。それならば、ケッコン相手に解消を求めることもあるでしょうね。いずれにせよ、鳳翔さんには関係のない話ですよ」

鳳翔「そんな……駄目よ!絶対に、駄目!」

提督「それをあなたが言いますか……。まあ、いずれにせよもう遅いんですがね」

鳳翔「まさか……」

提督「条件を出されたと言ったでしょう。むしろ彼女の方が望んでいたんです。……血は争えないんですかね」

鳳翔「…………」

提督「ええ、彼女のお腹には、私との子供が居ます」

鳳翔「あ゛あ゛~~~~!!そんな……そんなぁぁぁ!!」

提督「そう悲観することもないでしょう。あなたにとっては初孫ですよ?もっと喜んでも……」

鳳翔「あの子はあなたと私の間に出来た子なのよ!」

提督「なっ…………」

鳳翔「うっうっうっ……うあぁぁぁぁぁっ……!」

提督「そ……ん、な?あの男が死んで、8か月で妹は産まれたんですよ?計算が合わない!」

鳳翔「そうよ、そう。確かにそう。でもね、あの子は未熟児として生まれたのよ!だから艦娘とすることで命を取り留めたのぉ!一生、一生墓まで持っていくつもりだったのに……」

提督「なるほど……かあさんが艦娘に復帰したのもそんな理由があったんですね……」

??「…………!」ガタっ

鳳翔「だれっ!?」

提督「……すみません。妹が……。室外で聞くことを許可していました……」

鳳翔「知られたというのですか!?あの子に!?」

提督「…………」

鳳翔「嘘よぉ……!嘘って言ってぇ……お願ぃよぉ……」

提督「……立ってください、かあさん」

鳳翔「……うっうっ……ごめんなさいごめんなさいごめんなさい……」

提督「立ってください!そしてしっかりして!妹がこんな時どうするか。一番よく分かっているのはあなたでしょう!」

鳳翔「……ふっうっ……ぐぅっ……」

提督「……予想通り、廊下には居ませんね……。私には、彼女がどこに行ったのか見当もつきません」

鳳翔「…………」

提督「母親のあなたならわかるのでは?」

鳳翔「…………あの子は……大和は……波止場に行く……はずです」

提督「分かりました!急ぎましょう!」


―大和は母の本当の想いに気づいて逃げ出してしまう。一方、提督は真実を知り、しかしなお母を求めることを止めなかった。このまま大和は運命の波間に消えてしまうのか……―

―次回、大和、死す―

金剛「oh……なかなかキッツいネー……」

榛名「ですが榛名、少しわかる気がします……見も焦がされるような禁断の恋!榛名、憧れます!」

霧島「私の計算によると、好きでもない男の子供を産むなんて考えられません。やはり母ではなく男として好いてしまっていたと考えるべきでしょうね」

比叡「ひぇぇぇっ!」

提督「お前らな……」

金剛「提督ぅー!少しアンニュイな気持ちになったので甘えさせて欲しいデース」

比叡「こ、金剛お姉さま。それなら私が……!」

提督「いくら待機中だからって、そんなもん目の前で視させられるこっちの身にもなってみろ!つか、そんなに暇なら艤装のチェックでもしてこい!」

金剛「oh!提督の雷が落っこちたネ。ここは逃げるが勝ちデース!」ダダダ…

霧島「了解です、お姉さま。高速戦艦の速さ、とくとご覧にいれましょう!」ダダダ…

比叡「ひぇぇ、ま、待ってぇぇぇ!」ダダダ…

提督「……ま、まったく……って、榛名?」

榛名「あ、あの……」

提督「なんだ?」

榛名「お、お兄様///」

読んで下さりありがとうございました
お艦というので、一度はやってみたかったので……
後悔はしていません
しかし、人は選ぶ内容なので近親等好まない方、申し訳ありません
駆逐艦が今回出てきませんでした……orzそのことも重ねて謝罪いたします
それでは皆様よい駆逐ライフを~

続きは死んだことにして逃げ出した大和が矢矧を生み、鳳翔と提督の間に産まれた司令と知らず知らずの内に禁断の恋に落ちてしまいます(大嘘)

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