隊長「······しっちゃかめっちゃか、って感じだな」 (6)

ハイテクアリアリな架空戦記です。よければどうぞ

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1488755623

そう遠くない未来。
様々な技術革新によって、人々の生活に大きな変化が生じた。
拡張現実。仮想現実。人工知能。
新たな技術にもたらされた犯罪やトラブルに対処するため、旧警視庁はサイバー犯罪対策課を
一新、軍事的行動力をもつ特殊部隊を組織した。
<電脳事象対策チーム>

通称、仮想隊の誕生だった。

廊下を足早に進む。
角を曲がり、エレベーターを降り、さらに進む。
すでに予定時刻をオーバーしている、止まることなど出来はしない。
ドアを押し開けた。

「遅くなりました。シンジ·スガヌマであります」

「はい、いらっしゃい。課長のゴトウ·ハジメだ、よろしく」

「······自分の小隊は、まだ未集結なのでしょうか」

「まあね。そう肩肘張りなさんな、力を抜きなさいって」

こうして、シンジの波乱に満ちた小隊長生活は始まった。

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