エルマ「小林先輩お腹がすきました」 小林「仕方がないなあ」 (40)

~会社~


小林「んー、今日の仕事もやっと終わったかー……」

エルマ「……」

小林「エルマ、どうしたの、そっちももう仕事終わってるでしょ」

エルマ「ああ、小林さんか、うん、こっちの仕事はもう終わってるぞ……」

小林「帰らないの?」

エルマ「ああ、帰らないといけないのは判ってるんだが……」


グゥゥゥゥゥゥゥ


小林「うわ、凄い腹の虫だね」

エルマ「お腹がすいて、力が出ないぃ……」グッタリ

小林「もう、先月分のお給料は貰ったんでしょ?」

エルマ「家賃と食費代に消えてしまった……」

小林「どんだけ食べてるのさエルマ……」

エルマ「つい、ついやってしまったんだ……」

小林「はぁ……判ったよ、何か食べ物奢ってあげるから、ついておいで」

エルマ「ほ、本当か小林さん!」

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エルマ「うまうま!コロッケうま!からあげうま!」

小林「良く食べるなあ……」

エルマ「こちらの世界は食べ物が美味しいからな!」

エルマ「こんなに食に対する拘りがある世界も、あまりないぞ!」

小林「ふーん」

エルマ「~♪」モグモグ

小林「それにしても、次の給料日まで随分あるのに、そのままだとやばいんじゃない?」

エルマ「う、一応、一日の食費を500円に抑えれば乗り切れる計算なんだが……」

小林「毎日その勢いで食べてたら、無理だろうね」

エルマ「何とか、節制するようにする……」

小林「……」

エルマ「……」モグモグ

小林「うーん、仕方ないなあ」

エルマ「小林さん?」

小林「これ、預けとくよ」

エルマ「これは……鍵?」

小林「そ、私の部屋の鍵、どうしてもお腹が空いて我慢できない時は、食べにくるといいよ」

エルマ「こ、こ、こ、小林さん……」

小林「うちは人数が多いし、料理とか作り過ぎて余る事あるからね」

小林「そういうの、腐らせるの勿体ないでしょ」

小林「まあ、トールと喧嘩しない事ってのが大前提の話なんだけど」

エルマ「しないしない!トールとは陣営が違うし、正直何考えてるか判らない所があるが!」

エルマ「小林さんの顔をつぶすような事は絶対にしない!ありがとう小林さん!小林さんはまるで天使のようだ!」

小林「何でドラゴンは私の事を天使扱いするんだろうね」

小林「あ、もし私達が部屋に居なかったら、冷蔵庫の中にある物を適当に食べておいて」

小林「食べたらいけない物には赤いタグを貼っておくから、それには手をつけないように」

エルマ「判った!」

~休日~


エルマ「……」グゥー

エルマ「……」グッググゥー

エルマ「……」グフゥー

エルマ「だ、駄目だ、小林さんになるべく頼らないようにしようと頑張ったが」フラフラ

エルマ「お腹が、お腹が減り過ぎて頭がおかしくなりそうだ」フラフラ

エルマ「申し訳ないが、ここは小林さんの好意に縋る事にしよう」フラフラ

エルマ「トールに何か文句言われるだろうが、背に腹は代えられない……」ズルズル

エルマ「やっと、小林さんの部屋にたどり着いた……」

エルマ「長い道のりだったぞ……」

エルマ「小林さん、居るかな、この際トールでもいい……」


コンッコンッ


エルマ「……うう、返事がないって事は、留守なのかな」

エルマ「参った、家主が居ない家に入るのは気が引けるけど……」

エルマ「小林さんから鍵も貰ってるし、ここは非常事態と言う事で……」


カチカチカチ、ピーン


エルマ「……おじゃましまーす」

エルマ「冷蔵庫、冷蔵庫、赤いタグが貼ってない食べ物……」

エルコ「コロッケだ、昨日の晩御飯だったのかな、美味しそう」

エルマ「サラダも少しあるぞ」

エルマ「ううう、もう我慢できない、赤いタグが貼ってないのは、全部テーブルに出して、食べてしまおう」

エルマ「……」ゴソゴソカチャカチャ


エルマ「いただきまーす!」

モグモグ


エルマ「うん、これは美味しい、一日経過してるのに油でギトギトになってない」


モグモグモグモグ


エルマ「こっちのサラダも美味しいぞ」


パクパクパクパク


エルマ「あと、これは何だろう、良く分からない肉だけど」


ガリガリガリ、ボリボリボリ


エルマ「……」


ボリボリボリ、ゴックン


エルマ「……」

エルマ「……」

エルマ「……ハァ」

エルマ「……おいしい」

エルマ「何だろう、このお肉、凄く美味しかった……」

エルマ「今まで、どの世界でも味わった事がない肉だな」

エルマ「何のお肉だろう」

エルマ「もっと、もっと食べたいな、もっとないかな」

エルマ「冷蔵庫の中は……無いか」

エルマ「……」

エルマ「……」ハァハァ

エルマ「……」ハァハァハァ

エルマ「もっと、もっと食べたい、もっと……」


ペロペロペロ


エルマ「……」

エルマ「……はっ!わ、私とした事が、お皿をペロペロ舐めるなんて」

エルマ「いけない、いけないぞ、それではまるで犬みたいだ」

エルマ「私はドラゴンだ、理性あるドラゴンだ、ここは堪えないと」

エルマ「よし、ご馳走になったんだからお礼の手紙を残しておかないとな」

エルマ「えーと、小林先輩、ご飯少し頂きました、ありがとうございます」

エルマ「所であのお肉は何の肉だったので……しょ……」

エルマ「……」

エルマ「だ、駄目だ駄目だ!これじゃあまるで、次のご飯を催促してるみたいじゃないか!」

エルマ「我慢しないと、せめて次の給料日までは……」

エルマ「小林さんには感謝の手紙だけ残して、今日は帰ろう……」

エルマ「……」

エルマ「……」

エルマ「けど、本当に」

エルマ「本当においしかったな、あの、お肉」

「あれから数日経ったが、願望は日に日に強くなる」

「気になって仕方ない、何も手に付かない」

「あのお肉、何のお肉だったんだろう」

「もう一度、食べたい、口一杯に頬張りたい」

「あの食感を、肉汁を、舌触りを」

「もっと、もっと、もっと、もっと」

「食らいたい、租借したい、味わいたい」

「何処に行ったら、食べられるのかな」

「何処に、何処に、何処に、何処に」



小林「あれ、エルマ今日は仕事早引き?」

小林「おーい、エルマ?」

小林「……」

小林「うーん、目の色が変だったけど、大丈夫かな」

私は、残された僅かなお金を投入して様々な肉を味を味わった。

だが、どれも該当しない。

あの味に、近い物はある。

だが、明確に合致する物が存在しない。

牛ではない。

豚でもない。

鳥でもない。

魚でもない。

哺乳類ではない。

爬虫類ではない。

両生類ではない。

魚類ではない。

昆虫類ではない。

鉱物ではない。

植物ではない。

あれは、なんだ、なんなんだ。

お腹がすく、お腹がすく、お腹がすく。

この空腹を、あの肉で満たしてしまいたい。

ぐぅぐぅぐぅぐぅ。


ふと、良い匂いがした。

何の匂いだろう。

匂いにつられて歩いて行くと、彼女が居た。

カンナ「エルマ様?」

エルマ「……」

カンナ「どうかした?」

エルマ「……カンナカムイ」

カンナ「んー?」

エルマ「……少し、相談したい事がある」

エルマ「一緒に私の家まで、来て欲しい」

カンナ「けど、帰りは寄り道しないようにって小林から」

エルマ「重要な事なんだ、頼む」

カンナ「……」

エルマ「……」

カンナ「わかったー」



カンナカムイからは、凄く良い匂いがしていた。

その匂いは、私が探していた物と、とても近かった。

近かったのだ。

ガリガリガリ

ボリボリボリ

ガリガリガリ

ボリボリボリ


歯で肉を噛みちぎる感触。

口の中に広がる肉汁。

舌に伝わる刺激的な味。


美味しい、美味しい。

凄く美味しい。

あの時の味と、とても近い。

ああ、幸せだ。

凄く幸せだ。

思わず、顔がほころぶ。


ガリガリガリ

ボリボリボリ


気がつくと、大半を食べてしまっていた。

いけないいけない。

全部を一気に食べてしまうのは、勿体ない。

だって、この肉を手に入れる事は、当分出来ないだろうから。

ふと、気がつくとカンナカムイの顔がこちらを見ていた。

何か、何か忘れている気がする。

何だっただろう。

何か、凄く大切な事を忘れてしまったような。


「……」


そうだ、思い出した、彼女を小林さんの所へ連れて行ってあげないとけないんだ。

私が原因で彼女は「道草」をする事になってしまったのだから。

彼女が小林さんから怒られたら、可哀想だ。

うん、そうだ、そうだった。

思いだした、思い出した。

うーん、それにしても。

改めて良く見ると。



カンナカムイは、随分と小さくなってしまったな。




私は、カンナカムイをそっち持ち上げて抱きかかえる。

とても軽い。

よし、2人で小林さんの家へ行こう。

そうしよう。

~小林宅~


ピンポーン


小林「はーい、あれ、エルマ、どうしたの」

エルマ「ああ、小林さん、実はカンナカムイの事なんだが」

エルマ「彼女は、私のせいで道草する事になってしまったんだ」

エルマ「とても、とても大事な用事があってな」

エルマ「もし、その事が原因で小林さんに怒られると、カンナカムイが可哀想だろう?」

エルマ「だから、私が報告に来たんだ」

小林「大事な用事?」

エルマ「うん、実はさっきまで私とカンナカムイは一緒だったんだ」

エルマ「けど、途中で凄くお腹がすいてしまってな」

エルマ「我慢できなくなってしまってな」

小林「んー、つまりカンナは買い食いをする為にコンビニかどこかへ行っちゃったって事?」

エルマ「……」

小林「エルマ?」

エルマ「……そうか、良く考えると、今日は小林さんが家に居たんだ」

エルマ「それなら、もう少し我慢すればよかった」

小林「え?」

エルマ「だって、とても美味しい物を、今から味わえるんだから」

エルマ「きっと、美味しいぞ、凄く、美味しいぞ、だって、だって」

エルマ「小林さんだからな、天使のような小林さんだからな、きっと、多分」

エルマ「……美味しいに決まっている」

トール「はーい!小林さん、トールが買い物から帰宅しましたよ~!」

トール「ご所望のお醤油もちゃんと買ってきています!」

トール「小林さんの方は、料理終わりました……か……」


ガリガリガリ

ボリボリボリ


トール「……エルマじゃないですか、何やってるんですか私達の家に勝手に上り込んで」


ボリボリボリ

ペチャペチャペチャ


トール「こっちを向いて返事しなさい、エルマ」


ガリガリガリ

クチャクチャクチャ


トール「……貴女」

トール「いったい何を食べてるんですか」

トール「小林さんは?カンナもまだ帰ってないんですか?」


ペロペロペロ

ゴクン


エルマ「ああ、美味しかった、やっぱり美味しかった」

エルマ「流石だな小林さんは、とても美味しかったよ」

トール「……エル、マ?」

トール「それは、それは……なんですか」

エルマ「ああ、トールか」

エルマ「これか?これはお肉だぞ」

エルマ「とても美味しいんだ、病み付きになる」

トール「それは、その、肉は……」

トール「朧塚商店街特性のピリ辛チキンナゲットじゃないですか」

小林「うん、そうだよ、今話題騒然の朧塚ピリ辛チキンナゲットは素材セットとしても売られてるからご自宅で作ることも可能なんだ」

トール「ええ!?朧塚商店街で代々伝わってきていた秘伝のタレを使ったピリ辛チキンナゲットをご家庭で!?」

エルマ「今まで味わったことのないお肉の正体は、その秘伝のタレが原因なのか!」

カンナ「私も、学校帰りに時々食べてるの」

小林「こら、下校中に買い食いはしちゃダメだって言ったでしょ」

カンナ「ごめんなさい」

エルマ「いやいや、カンナカムイがピリ辛チキンナゲットの魅力に負けても仕方ないぞ小林さん」

エルマ「私も、残り香を嗅いで、思わず彼女からお金を借りて買いに走ってしまったくらいだからな!」

エルマ「お蔭で借金を抱えてしまった、当分は野に生えた草を食べて暮らすしかない」

小林「皆さんも、朧塚商店街に立ち寄ったらピリ辛チキンナゲットを食べてみると良いですよ」

小林「きっと、後悔はしません」

カンナ「美味しいのー」

エルマ「美味しいぞ」

トール「提供は、地獄巡システムエンジニアリングがお送りしました!」

エルマ「やった、小林さんやったぞ、広告の出演料が入ってきた!」

エルマ「これで今月も乗り切れる!」

小林「そっか、良かったね、エルマ」

トール「小林さん、私には広告出演料は入ってこないんですか?」

小林「トールは出番少なかったからなあ、まあ私も殆ど貰ってないけど」

カンナ「わたしもー」

トール「ひ、酷いです、ただ働きとかあんまりです!」

小林「はいはい、じゃあ私が貰ったお金で何か奢ってあげるから」

小林「二人とも、何が食べたい?」

トール「何でもいいんですか?」

小林「うん、まあ、予算の許す限りなら何でも」

トール「じゃあ、小林さんが食べたいです」

カンナ「私も、コバヤシがたべたいー」

エルマ「じゃあ私もだ、小林先輩」

小林「おいおい、私は食べ物じゃないよ、はははは」


笑ってごまかそうとしたが。

三匹のドラゴンたちの目は本気だった。

こうして、小林さんは

ドラゴン達にペロペロペロと味合われて

ひゃんひゃんひゃんと鳴かされて

毎日、幸せに暮らしましたとさ

~会社~


エルマ「小林先輩、お腹がすきました」

エルマ「給料も出た事ですし、一緒に食べに行きましょう」

小林「仕方がないなあ」

小林「商店街でいいかな、例のお肉屋さんで」

エルマ「はい!」

小林「うん、やっぱり普通においしいね、このお肉」

エルマ「……」

小林「どしたの、エルマ、食べないの?」

エルマ「あ、ああ、えっと、その、小林さん」

小林「ん?」

エルマ「小林さんは、その、怒ったりしないのか」

小林「何が?」

エルマ「何がって、その、先日、私達は勢いのままに小林さんをペロペロペロペロしちゃった訳なんだが」

小林「ああ……ううー、あんまり思い出させないでよ、やっぱり恥ずかしいんだから///」

エルマ「す、すまない、けど、よく考えるとあんな事を無理されたら怒ると思う」

エルマ「少なくとも、私が知る人間の一般常識を参考にすると、怒るのが当たり前だ」

エルマ「私も、我に返った後、不安になってしまったからな、もう口を聞いて貰えないんじゃないかって」

エルマ「けど、小林さんは普通に接してくれている」

小林「……」

エルマ「どうしてだろう」

小林「エルマ達はさ、ドラゴンな訳だよね」

エルマ「うん、そうだ」

小林「けど、人間社会に適応してくれようとしてる、それはどうして?」

エルマ「それは……私に限って言うと、人間をよく知りたいからだ」

エルマ「トールが適応しているこの人間社会を、知ってみたいからだ」

小林「うん、トールやカンナちゃんも似たような感じだと思う」

小林「けど、本来のエルマ達は、まったく違う生活習慣を持ってる」

小林「姿だって今とは違うし、食べる物だってそう」

小林「それらの生活習慣を抑制して、私達に付き合ってくれてる」

小林「エルマ、私はね、そういうのは一方通行じゃいけないと思うんだ」

エルマ「一方通行?」

小林「そう、ドラゴン達が人間社会に適応しているのと同じように」

小林「私も、ドラゴン達の生活習慣に適応しなくちゃならないと思ってる」

小林「だって、私も、トールやカンナちゃんやエルマの事を、もっと知りたいから」

エルマ「小林さん……」

小林「と言っても、正直、怖いってのはあるんだよ」

小林「トール達は生き死にの濃い世界で暮らしてきたんだろうし」

小林「もしかして、地雷を踏んでしまって今の生活が壊れちゃう可能性だってある」

小林「それは、凄く怖い、怯えて手を出すことを躊躇してしまう」

小林「私は、弱い人間だからね」

小林「だからこそ」

小林「私が多少我慢するだけで済むことは、受け入れてあげたいと思ってるんだ」

エルマ「多少なのか、身体中をペロペロされる事は、多少の事なのか」

小林「前にトールから聞いたことがあったしね、お風呂の代わりにドラゴン同士でお互いペロペロした事はあるって」

小林「親しい相手とグルーミングしあいたいって言うのは、生物的にも不思議じゃないからさ」

小林「そういう納得できる部分は、やっぱりお互い譲り合っていかないといけないと思うんだ」

小林「私も、トール達には色々と注文だしてるし」

小林「……まあ、普段からずっとって訳にはいかないし、トールの肉を食べるのとかは絶対無理だけど」

エルマ「……小林さんは、本当に変な人間だな」

小林「そうかな?」

エルマ「ああ、そうだ、私も調和派のドラゴンとして色々な人間に出会ったことがある」

エルマ「ある者は怯えて逃げ去り、ある者はこちらを攻撃し、ある者は私達を崇拝すべき相手と認識した」

エルマ「私が人間の事を知ろうとしたことはあっても、人間達は私の事を知ろうとしてくれなかった」

エルマ「ずっと、ずっと頑張ってきたんだ、けど、けどずっとダメだった」

エルマ「本当の意味で意思が疎通できたことなんて、殆どなかった」

エルマ「本当だぞ、私はずっと、ずっと……」

小林「……うん、そうだと思う、エルマは、努力家だから」

小林「ずっと、一人で頑張ってきたんだね」

小林「私が、こんなことを言っても仕方ないのかもしれないけど」

小林「……ありがとう、エルマ」

小林「私達に歩み寄ってきてくれて」

エルマ「……小林さん」

エルマ「えへへ、人間さんからそんな感じにありがとうって言われるのも、はじめてだな」

エルマ「ちょっと照れてしまった」

小林「うん、まあ、私も言ってて少し照れた」

エルマ「混沌勢のトールが、あんなに大人しくしてるのも小林さんの力なんだろうな」

エルマ「そういう意味では、小林さんは私たち調和勢と考え方が似てるかもだ」

エルマ「そうだ、小林さん、調和勢に協力しないか」

エルマ「調和勢はドラゴンの勢力ではあるが、人間の協力者を受け入れる場合もあるんだ」

エルマ「だから……」

小林「うーん、遠慮しておくよ」

エルマ「……そ、そうか」

小林「流石に世界規模の話になっちゃうと把握できないしさ」

小林「けどさ」

エルマ「それに?」

小林「トールやカンナちゃんやエルマに何かあったなら、勢力に所属とかしてなくても出来る限り手を貸すよ」

小林「友達なんだし」

エルマ「……!」

小林「おっと、もうこんな時間だ、そろそろ帰らないと」

小林「じゃ、エルマ、また明日会社でね」

エルマ「……」

エルマ「……」

エルマ「……」



エルマ「……」

エルマ「……」

エルマ「……」

トール「エルマじゃないですか、何やってるんですかこんな所に突っ立って」

トール「うっわ、気持ち悪い、なにニヤニヤしてるんです」

トール「頭の病気?」

エルマ「あ、ああ、トールか、いや、ちょっと良い事があってな、反芻してたんだ」

エルマ「そうか、友達か、人間さんと友達か、それは、ちょっと嬉しいなあ、ふふふ」

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