妹「恋人が出来たからお姉ちゃんとはもうこういうことしない」 (62)

妹「恋人が出来たからお姉ちゃんとはもうこういうことしない」

姉「え……」

妹「だって恋人がいるのにお姉ちゃんとこんなことするのは変でしょ」

姉「あ……うん……」

妹「だから……」

姉「……?」

妹「今日が最後……」チュッ

姉「妹……んッ……」


姉(……妹とこういうことし始めたのはすっごい昔)

姉(最初にキスをしたのは妹が幼稚園か小学生のころ)

姉(小さいころから妹の面倒を見てたから……)

妹『ねぇねぇお姉ちゃん』

姉『んー?』

妹『キスしたい』

姉『え!?』

妹『だめ?』ウワメヅカイ

姉『しょうがないなー妹は』チュッ

妹『!』

妹『えへへ』

姉『ふふん』ドヤッ

妹『……もっと』

姉『え……?』

妹『もっと!』


姉(あの頃お母さんは忙しくて……)

姉(妹の面倒を見るのは姉である私の役目だったから)

姉(妹の願望はなるべく叶えたかったんだ)

姉(その延長だったんだよね、こんな関係は……)


妹『お姉ちゃんお姉ちゃん!』

姉『んー?』

妹『お母さんの部屋からおもしろそうなの見つけた!』

姉『なになに?』

妹『見てみて!』バッ

姉『どれどれ?』

妹『どう!?たのしそうじゃない!?』

姉『そうだね!』

妹『ねぇ、やってみようよ』

姉『このマンガみたいなこと?』

妹『うん!』

姉(当時、妹も私も幼くて、単純に面白そうっていう好奇心だけだったから)

姉(お風呂に一緒に入るのも当然だったのもあるし、裸は見慣れてたしね)


妹『妹からやってみてもいい?』

姉『うん』

妹『ん』チュッ ペロペロ

姉『んっ!』

妹『……どう?』

姉『なんかちょっと痛いかな』

妹『ふーん』

姉『じゃあ今度は私からやってみるね』

妹『うん!』

姉『ん……』チュッ ペロペロ

妹『あはっ!おねえちゃん!く、くすぐったいよぅ』

姉『ふふ』

妹『へんなかんじ』

姉『ねっ、このマンガみたいにはならないね』

妹『でも、たのしい!』

姉『またやろっか?』

妹『うんっ♪』

姉(最初はスキンシップの延長だった……あんまり感じなかったし)

姉(だけどお互いに生理が始まるようになってからは段々と感じるようになってきた)

姉(あの頃は保健体育の授業で色々聞いて、私と妹は変なのかもしれないって思ってたけど)

姉(……でも、性欲には逆らえなくて……)

姉(結局そのままずるずる……今日まで)

妹「じゃあ、そういうことだから」

姉「う、うん」

妹「ばいばい」

姉「うん」

姉(妹に恋人か……でも、そういうことなら仕方ないよね)

姉(あー……でもあれ……)

姉(何、泣いてるんだろ私)

姉「あー……もうっ!」

姉(私大学1年、妹高2の夏……私達の関係は終わった)

姉(……かに見えた)

ピンポーン

姉「ん、はーい」

ガチャ

妹「……」

姉「え、妹?」

妹「……」

姉「ど、どうし……」

妹「んっ」チュッ

姉「!?」チュウ

姉(え!?い、妹!?な、何してんの!?)

妹「ん……ちゅっ」グイグイ

姉「…ん…んー」

パタン

姉(え!?だって、もうこういうことはしないはずじゃ……!?)

妹「……」グイッ

姉「……」ドサッ

妹「……して?」

姉「妹?」

妹「ねぇ、お姉ちゃ……んっ」

姉「んちゅ……んぅ……」チュッ

妹「ん……はっ……ちゃ……ん」チュッ チュッ

姉「ん……ペロ……んぁ」

妹「ぷはっ……」

姉「脱がすよ」

妹「……」コクリ

姉「……」プチプチ

妹「……」

姉(なんで、妹は……)サワサワ

妹「ふぁぁぁ……」

姉(だってもうしないって)フニフニ

妹「あっ、アッ……ッ!そ、そこ」

姉(でも……)クチュクチュッ

妹「んぁッ!……あぁぁぁぁ……ッ」

姉(嬉しい)グニッ

妹「ん……ぁ、ぁ……ぁぁ……ッッッ」

姉「妹……」

妹「お、んッ……ねえちゃ……」

姉「イッていいよ」クチュッ

妹「~~~~~~~っッッ!!!」

姉「……どうしたの?」

妹「……」

姉「だってもうしないって」

妹「……振られた」

姉「え?」

妹「振られたの!」

姉「そ、そうなんだ……」

妹「それだけ!もう電車ないから泊めてね」

姉「いいけど」

妹「おやすみ」

姉「あっ!」

妹「すぅー」zzz

姉「……なんなの?」

姉(それからしばらく妹は来なかったけど……)

姉(来る時は大体玄関開けたら2秒でベロチュー)

姉(そんな関係は妹が大学生になっても続いた)


姉「また振られたんだ」

妹「……」プイッ

姉「妹ってば、こんなに可愛いのになー」

妹「……お姉ちゃんとする時しか気持ち良くならないんだよね」

姉「え……?」

妹「はぁ……ずっとこのままだったらどうしよう」

姉(な、なにそれ!?)

妹「おやすみ」

姉「……」

妹「すぅーすぅー……」zzz

姉「じゃあこういう関係は本当に止めた方がいいんじゃないんかな」

姉「ねえ、妹ちゃん」

妹「……」zzz

妹「……ばか」

姉「え?」

妹「……」zzz

姉「はぁ……」

姉(気付くのが遅かったよね……)

姉『また振られたの?』

妹『……』コクリ

姉『何人目?』

妹『もう覚えてないよ』

姉『妹ちゃんモテるのにね』

妹『お姉ちゃんはどうなの?』

姉『え……?』

妹『モテるでしょ?』

姉『モテないよー』

妹『……好きな人、いないの?』

姉『んー』

妹『……私さ、お姉ちゃんのこと好きだったよ』

姉『え……?』

妹『結構前だけどね』

sage進行とか

姉『え?い、いつ!?』

妹『15位の時、かな』

姉『全然気付かなかった』

妹『……だよね』

妹『お姉ちゃんはさ……』

姉『ん?』

妹『お姉ちゃんは私のこと好きだった時ある?』

姉『いつでも好きだよ』

妹『そういう意味じゃなくて……』

姉『……』

妹『なんでもない、もういいや、寝る』

姉『妹がさ』

妹『……』

姉『妹が初めて恋人を作った時……ショックだった』

妹『……』

姉『ショックでこっそり泣いた……』

妹『……』

姉『その時……その時、妹のこと好きじゃね?って気付いた』

妹『……』

姉『……』

妹『遅いね』

姉『……ですよね』

妹『……今はもうそういう好きじゃないでしょ?』

姉『分かんない』

妹『今更……今更好きって言われても、付き合うとかないもんね』

姉『……ですよね……』

妹『いまさらないよね……』

姉『……』

妹『……おやすみ』

姉『おやすみ……』

姉(今更、ない……そうだよね、ないよね……)

妹「おはよー」

妹友「おはよー妹」

妹友「妹さ、こないだの合コンでいい感じだった人とはどうなった?」

妹「?」

妹友「ほらーT君だよ、寺生まれの」

妹「あぁ……何もないよ」

妹友「え!?なんで!?」

妹「なんでって……」

妹友「いい感じだったじゃん!」

妹「うーん……友達としてはいいけど」

妹友「付き合う相手としては無理?」

妹友「もうそれ何回も聞いたよー」

妹「……」

妹友「妹とは高校からの仲だけどさ、まともに付き合ったのって2,3人でしょ?」

妹「んーあー、そうだったかな?」

妹友「しかも最長は最初の彼だけだし」

妹「うーん」

妹友「しかもあれでしょ?別れた原因は」

妹「ちょっと」

妹友「ごめんごめん!」

妹(ヤれなかったのが原因ですよ、そうですよ)

妹友「でも不思議!ホント不思議だな」

妹「何が?」

妹友「妹ってさ、最初の彼の時も次の時も、ちょっと自暴自棄入ってなかった?」

妹「!?」

妹友「告られたから付き合った程度なんでしょ?」

妹「……」

波ぁっ!!

妹友「最近はもう告られても振ってるっぽいけど」

妹「気分だよ」

妹友「妹!!」

妹「な、なに?」

妹友「不倫は駄目だよ!」

妹「はぁ!?」

妹友「本命は妻子持ちか何かなんでしょ?」

妹友「で、その気持ちを紛らわすために……」

妹「そんなわけないでしょ」

妹友「不倫はだれも幸せにならないからね!」

妹「だから違うって!」

妹(ちょっと近いけどさ……)

妹友「まぁ冗談はここまでとして」

妹「冗談かよ」

妹友「本命はどこのどいつなんだい?」

妹「いないいない」

妹友「うそだー」

妹「ほんとだよ」

妹友「……まぁ言いたくないならいいけどさ」

妹「何言ってんだか」

妹友「何でも相談していいんだからね!」

妹「はいはい」

妹友「私達親友だもんね」

妹「ノートは見せないよ」

妹友「ちっ、ばれたか」

妹「ばればれ」

妹(はぁ……私は何がしたいんだろうなぁ……)

妹(いまさら、ないよ……ね)

妹(付き合うとか……ないよ)

妹(お姉ちゃんは、優しいから、ああいう関係を許してくれて……私はそれに甘えていて……)

妹(駄目だって分かってるのにな……)

妹(諦めようと告白してくれた奴と付き合ってみたけど……)

妹(キスの時点で嫌悪感でいっぱいで……)

妹(結局キスすらできないし、ましてやそれ以上なんて……)

妹(結局……私にはお姉ちゃんしかいないのかもしれないけど……)

妹(このままじゃだめ……だめなんだよね……)

妹(でも……)

>>1
感動したわー

妹(でも……もし、もし、お姉ちゃんが言ってくれたら……)

妹(……なんて……そんなわけないか)

妹「はっ」

妹友「?」

妹(私もそろそろ懲りないんかな……)

妹友「変な妹」

姉「はぁ……」

姉(今更……今更かぁ……)

姉(なんで私は恋に疎かったんかなぁ)

姉友「お疲れ!」

姉「うぃ~」

姉友「うわー、女っけゼロだね」

姉「ふーん」

姉友「まったくこんな美人なのにね」

姉「美人じゃないし」

姉友「モテてる癖に」

姉「?」

姉友「鈍感だね、あんたは」

姉「ど、鈍感じゃな……くないな」ボソッ

姉友「え?」

姉「なんでもなーい」グダー

姉友「……今日、飲みに行こうっか」

姉「え?」

姉友「飲もう飲もう」

姉「えーそんな気分じゃ……」

姉友「いいからいくよ!」

姉「だぁかぁらぁ……妹はさぁ……」

姉友(まさか2杯程度でこうなるなんて誰が予想出来ようか)

姉「今更なんて言われたらさぁ……」

姉友(そして私は何気にすごい暴露話をされている気がする)

姉「でも、来るんだよぉ……」

姉友(そりゃ、この姉妹が仲が良いらしいってのは知ってたけど)

姉「玄関開けて2秒でちゅーだよぉ」

姉友(まさかこんな関係だなんてさ……)

姉「私はさぁ……どうすればいいわけぇ?」

姉友「ってか……相思相愛じゃん」

姉「えー」

姉友「告ってみたら?」

姉「でもいまさらないって」

姉友「なんかそれ妹ちゃんが自分に言い聞かせてるようにしか思えないんだけど」

姉「……むー……」

姉友「妹ちゃん、好きだと思うよ、あんたのこと」

姉「だって付き合うとかないって言われたんだよぉ」

姉友「妹ちゃんはあんたに言って欲しいんじゃないの」

姉「……」

姉友「……」

姉友(ほんと、世話が焼けるなぁ、あんたは)

姉友(姉妹でって……って思ったけど)

姉友(二人ともすごくお互いのことを想ってるってわかったから)

姉友(引くわけないでしょ、友達だもの)

姉「……」

姉友「ほらっ、飲みす……」

姉「うぇええええええええええ」

姉友「ぎゃぁぁあぁぁあぁ!」

姉友「ほら、ちゃんと掴まって」

姉「うぅ……面目ない」

姉友「明日休みでよかったわ」

姉「うぅ……」

姉友「ほら、着いたよ!鍵貸して」

姉「鞄のポケットの中」

姉友「やれやれ」ガサガサ

ガチャ

姉友「ほら、服きついでしょ」

姉「うー……脱がせてぇ……」

姉友「ほんと何から何まで」

姉「姉友ちゃぁん……」

姉友「ほらっ、ばんざいして」

姉「ばんざーい」

姉友「よっと」

姉「うぅ」クラッ

姉友「おおっと」

姉「ぅ」ギュッ

姉友「え?吐きそう?」

姉「ううん、でもクラクラする」

ガチャッ

姉友「あ、やばい!すぐ帰るつもりだったから鍵閉め忘れた」

姉「うぅ……」

姉友「こらっ、姉、離しなさ……」

妹「……!」

姉友「……あ」

妹(上気した頬、乱れた衣服……はぁはぁと艶めかしく息を荒げる姉)

妹「は……はは……」

姉友「あ、違っ!誤解!」

妹(……なーんだ、お姉ちゃんって彼氏いないって思ってたらそういうことだったんだ)

姉友「ほら、あんたも何か言いなさいよ」

姉「……すぅー」zzz

姉友「って寝てるし」

妹「……姉のこと、よろしく頼みます」

姉友「えっ!ちが、違うんだって!」

妹「ばいばい、お姉ちゃん」ダダダッ

姉友「……」

姉「……」zzz

姉友「え……え……」

姉(どういう状況なんでしょう)

姉友「……」

姉(どうして私半裸で正座してるの?)

姉(うぁー頭ガンガンする……飲みすぎたぁ……)

姉友「姉」

姉「は、はい」

姉友「大切なお話があります」

姉「こ、告白なら間に合ってます」

姉友「あなたの妹ちゃんのことなんですけど」

姉「え?す、スルーですか!?」

姉友「私があんたの彼女だと誤解したっぽい」

姉「え?……え?ええええええええええええええ」

姉友「実はカクカクシカジカで」

姉「うあ……うぁぁ……」

姉友「はぁ……どうするの?」

姉「ど、どうするって言われても……」

姉友「……妹ちゃんのこと」

姉「うーうぅー……で、でも」

姉友「でも?」

姉「……こういう関係を止めるいいチャンスかも」

姉友「は?」

姉「だって……妹ちゃん私以外の人とできないって言うんだもん」

姉「ずっと続けてたら余計そうなっちゃうよ」

姉友「つまり……妹ちゃんに誤解させたままでいいと?」

姉「いいきっかけだよ……」

姉友「はぁ……」

姉「……」

姉友「私、ごっこ遊びは嫌だよ」

姉「?」

姉友「付き合うならちゃんと付き合うよ」スッ

姉「え、あ、姉友ちゃん?」

姉友「いいんでしょ?私とこうなったって?」スーッ

姉「あ……イヤっ!」バッ

姉友「!」

姉「……あっ!あ、あの……ごめん」

姉友「……あんたはさ、妹ちゃん以外とできるの?」

姉「……っ!」

姉友「できるの?」

姉「……したことないし、わからないよ」

姉友「じゃあ試してみる?」ギュッ

姉「ひゃっ」

支援

姉友「ほら……目、瞑って」

姉「~~~~~っ!だ、ダメ!」バッ

姉友「……ほらっ、それがあんたの本心でしょ」

姉「……」

姉友「妹ちゃんも妹ちゃんであんた以外と出来ないけど、あんたも、妹以外とはできないんでしょ」

姉「だけど……!」

姉友「だけど?」

姉「やっぱり……変だよ、今更だよ」

姉友「今も好き?」

姉「それは……」

姉友「好きなの?好きじゃないの?」

姉「……」

姉友「好きでもない人と、あんたはヤレるの?」

姉「……っ」

姉友「いつまでもそうやってうじうじしてたら、妹ちゃん本当にいなくなっちゃうかもよ」

姉「……」

姉友「本当はどうなの?……他の人に、妹ちゃんを奪われてもいいの?」

姉「……やだ」

姉友「え?」

姉「やだ、やだ、やだよぅ……」

姉「好きだよ、妹ちゃんのこと」

姉「好きだけど……」

姉友「姉……」ギュッ

姉「あ、姉友ちゃん?」

姉友「大丈夫、大丈夫だから……」

姉「ふ、ふぇ……」

姉友「よしよし……だけどいつまでも泣いてないで、妹ちゃんを迎えに行かないと」

姉「姉友しゃーん」

姉友「よしよし、さっさと服を着なさい」

姉「はい」

姉友「じゃあ私帰るから」

姉「うん」

姉友「しっかりね!大丈夫だから」

姉「うん」グスッ

姉「あ、でも終電……」

姉友「タクシー拾うから大丈夫だって」

姉「……わかった」

姉友「またね」

姉「うん」



姉「……妹ちゃん」ダダダッ

姉「妹ちゃん!……妹ちゃん!」

姉(家、帰っちゃったかな……)prr

姉(……出ない)

姉「妹ちゃん!どこに行ったの!?」

大将軍支援

妹友「え……妹?」

妹「はぁはぁ……」

妹友「泣いてるの?」

妹「はぁはぁ……」

妹友「とにかく入りなよ」

妹「……」

妹友「……何かあったの?」

妹「……失恋した」

妹友「え?」

妹「もうT君でも誰でもいいよ!もう、もう!」

妹「誰でもいいから私からあの人のことを忘れさせてよ」

妹友「お、落ち着いてって!」

妹「はぁはぁ……もうやだ……やだよぅ……」

妹友(……こんな妹、初めてだ……)

妹「あぁもう」

妹友(どうしよう……)

妹友(とりあえず飲ませるか……)

妹「妹友ォ!」バッ

妹友「ひゃ、ひゃい!」

妹「ゴクゴクゴクゴク」

妹友「へ……妹ちゃん、それ割ってな……」

妹「あー、もうっっっっっ!!!」

妹友(あぁ……ど、どうしよう……)

prrr……

姉「はい?」

妹友「あ、姉さんですか?」

姉「妹友ちゃん?久しぶり」

妹友「久しぶりです」

姉「こんな時間にどうしたの?」

妹友「実は……」カクカクシカジカ

姉「え?」

妹友「もう私の手には負えません」グスッ

妹友「お願いします」

姉「妹のばか」タタタッ

妹友「こんばんは、こんな時間にごめんなさい」

姉「ううん、こちらこそごめんね」

妹友「なんか、高校の時からの付き合いだけどあんな自暴自棄の妹は初めてで……」

姉「……」

妹友「なんか叶わない恋をしてるっぽいんですよね」

姉「叶わない恋……?」

妹友「……それでたぶん……」

妹「え、お、おねえちゃん?」

姉「妹」

妹「あ……」フラッ

妹友「ほら、気をつけて」

妹「ゆめだぁ……ぎっどごれはゆめだよぉお」

妹友「ほんと、こんな妹は初めて」

姉(妹……)

妹友「……私、明日早いんですよ」

妹友「ほんと、申し訳ないんですけど」チラッ

姉「うん、大丈夫!任せて!私はお姉ちゃんだからね」

妹「うぁあ」

姉「ほら、妹、立てる?立てなかったらおんぶするよ?」

妹友「あの、姉さん……」

姉「結局おんぶだね」

妹友「もし、姉さんの気持ちが一緒なら……」

妹友「妹の叶わない恋、叶えてあげてくださいね」

姉「え?……妹友ちゃん?何か言った?」

妹友「いえ、じゃあ妹を頼みます」

姉「うん!」

姉「ねぇ、妹」

妹「……」zzz

姉「寝ちゃった?」

妹「……」zzz

姉「ほら、月が綺麗だよ」

妹「……」zzz

姉「こほん」

姉「……月が綺麗ですね」

妹「……」zzz

姉「なんてね」

妹「……たし、しんで……いいわ」ボソッ

姉「え?」

妹「……」zzz

姉「寝言かな」

姉「ふぁー、今日は色々疲れたぁあ」

妹「……」zzz

姉「おやすみ、妹」チュッ

姉「んんー」

妹「……」

姉「あ、妹、おはよう」

妹「え!な、なんで私こ、ここに?」

姉「え……と」

妹「……昨日、お姉ちゃんの家に泊まったっけ??」

姉「妹はどこから覚えてないの?」

妹「え……!えーと……」

妹「お姉ちゃんが……、お姉ちゃんに彼女がいたところ」

姉「……彼女じゃないよ」

妹「え、だって……!」

姉「泥酔していた私を介抱してくれてたの」

姉「それだけだよ」

妹「……」

姉「ねぇ、妹……」

妹「なに……?」

姉「お姉ちゃんと付き合ってみない?」

妹「……なんで?」

姉「りょ、両想いだし?」

妹「はぁ……」

姉「……」

妹「私がお姉ちゃんを好きだった時は、私がもう諦めた後だし」

妹「両想いだった時はないよ」

姉「……」

妹「すれ違いでしょ」

姉「そ、そのすれ違いをこれからくっつけてみましょう」

妹「でもさ、」

姉「?」

妹「お姉ちゃんってどういう風に私のこと好きなのか、もうわかんないし」

妹「それに付き合ってなくても、エッチしてるし……」

妹「付き合うって……付き合って何するの?」

姉(確かにエッチはしまくって色々試したりして結局普通が1番まで落ち着いちゃったけど」

妹「……」ジトー

姉「え、エッチしないで、デートしたりしようよ!」

姉「ほ、ほら、あんまり二人で出掛けたことないし」

妹「お姉ちゃんが引きこもりだからでしょ」

姉「……(ひ、否定できない)」

妹「それよりさ、姉友さんのことなんだけどさ」

姉「え?ほ、惚れちゃった?」

妹「え?」

姉「え?」

妹「勝手に変な勘違いして申し訳なかったなって……」

姉「あ。あぁ……そう、なんだ」

妹「私が姉友さんのこと好きになっちゃったと思った?」

姉「ドキッ」

妹「声に出てるよ」

姉「あぅぅ」

妹「ふふ」

姉(うぅ……これって話をごまかされてる……?)

姉(姉友ちゃんがいけるって言ったのに姉友ちゃんのばか)

妹「そろそろ帰るね」

姉「えっ」

妹「シャワー借りるね」

姉「あっ!」

妹「?」

姉(私、肝心なこと、伝えてない)

姉(私、妹にちゃんと好きって言えてない)

姉「ひゃ、ひゃの」

妹「ひゃのって」ププ

姉(か、噛んじゃった……でもめげない!)

姉「私、妹のこと好きだよ」

妹「……」

姉「その……恋愛感情で」

妹「……」

姉「……」

妹「ふふっ」

姉「?」

妹「じゃ、付き合ってみよっか」

姉「へ」

妹「ふふっ」

姉「いいの?」

妹「うん」

姉「あ、あの!じゃあ早速今日出かけない?」

妹「今日はいい」

姉「……!」

妹「変な顔」アハハ

姉「にゃ、にゃにおう……!」ナミダメ

妹「今日はいいよ」ギュッ

姉「へ、い、妹?」

妹「今日はお姉ちゃんとこうするために来たんだし」

姉「ふぇ……」

妹「あと何回戦する?お姉ちゃん?」



おしまい

姉妹百合素晴らしいね

もっと見たかった

次は三姉妹でやってみてくれ

お疲れ様
楽しかった

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