【デレマスSS】水野翠の逆襲 (29)

ブリノワ担当Pの皆さん、許してください。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1488123468

千秋「翠さん、今暇かしら?」

翠「はい、ちょうどレッスンが終わって休憩していたところです」

千秋「そう、よかったわ。一緒にテレビ見ましょう」

翠「珍しいですね、千秋さんがテレビなんて」

千秋「あら、アイドルなんだからテレビも見ないと、自分がカメラを通してどう見えているのか知ることは重要だもの」

翠「なるほど、さすが千秋さんです」

千秋「ふふっ、それほどでもないわ」ピッ

〈とときと〜

〈きらりの〜

〈〈とときら学園〜

翠「えっ?」

千秋「どうかしたの?」

翠「いえ、千秋さんとときら学園に出演したんですか?」

千秋「してないわよ。だってこれキッズアイドルばかり出てくる番組よ?」

翠「そうですか」

千秋「ふふっ、翠さんは面白いことを言うのね」

翠「は、はぁ……」

千秋「今日は佐城さんが出るの」

千秋「ほら、佐城さんと私って似てるでしょ?」

翠「似てる」

千秋「だから佐城さんの出てる番組は全部チェックしてるの」

翠「私だって……」

千秋「えっ?」

翠「私だって美由紀ちゃんの番組は全部チェックしてますよ」

千秋「えっ?柳瀬さん?」

翠「はい、柳瀬カワイイ美由紀ちゃんです」

幸子「呼びましたか!?」

千秋翠「呼んでません!」

千秋「翠さん急にどうしたの?」

翠「千秋さん、私もついに目覚めたんです」

千秋「何に目覚めたの?」

翠「やなせ(形容詞)に目覚めたんです」

千秋「品詞の概念がめちゃくちゃじゃない」

翠「もうそんなことどうでも良いぐらい美由紀ちゃんが好きなんです」

千秋「翠さんは射られた矢のようにどこまでもまっすぐなのね」

翠「千秋さんこそ、研ぎ澄まされた刃のように真っ直ぐ雪美ちゃんを愛する姿勢は尊敬します」

千秋「ふふっ、翠さんに褒められると悪い気はしないわね」

翠「千秋さん、だからこそ……勝負です」

千秋「なんだかずっと前からこの時が来るような気がしていたわ」

乃々(もりくぼです…。なんだかブリノワのお二人が睨み合ってて怖いんですけど…)

乃々(帰りたいんですけど…)

千秋「行くわよ!」カッ

乃々(千秋さんが目を見開いたと思ったら背中から雪美ちゃんがでてきたんですけど…何なんですか?スタンドですか…?)

翠「負けません!」カッ

乃々(今度は翠さんが美由紀ちゃんを召喚したんですけど…この事務所怖い…むーりぃー)

乃々(もりくぼ…今日はペロと包丁でチャンバラをする雪美ちゃんと美由紀ちゃんが視えるのでかえります…)

乃々(そうときまれば…帰る準備…)

千秋「はぁ…はぁ…。なかなかやるわね」

翠「流石は千秋さんです」

千秋「あなたとユニットを組めて本当に良かったと思うわ」

翠「私も心からそう思います」

乃々(よくわからないうちにブリノワのお二人が熱い包容をかわしてるんてすけど…)

愛海(二人のお山がつぶれそうなんですけど…!)

乃々「!!??」

愛海「乃々ちゃんのはこれからが楽しみだね!」

乃々「その…お胸ばかり…みないでください…いぢめですか…?」

愛海「いぢめないよ!愛でるだけ!」

千秋「棟方さん?」

愛海「ぱい?」

千秋「森久保さんが嫌がってるわよ?」ゴゴゴ

翠「仲良くしてくださいね?」ゴゴゴゴ

愛海「なんだかわからないけどやばそう!さらばお山達!」

真奈美「おや、どこへお出かけかな?」

愛海「いやぁちょっと外のお山を吸いに」

真奈美「今日はいつにもましてひどいな」

愛海「そうなの、過酷なレッスンから来るストレスのあまりつい…」

真奈美(急にしおらしくなられると調子が狂ってしまうな)

愛海「スキありお山あり!」シュッ

真奈美「こらっ」ガシッ

千秋(すごいわ木場さん、棟方さんも速かったけどその動きを一瞬で封じるなんて)

真奈美「ふふっ、過酷なレッスンを受けた割には元気じゃないか、まだレッスンが足りないんじゃないか?」

愛海「そんなことないそんなことない!」

真奈美「大丈夫、私がマンツーマンでレッスンしてやるさ!さぁいこう!」

愛海「誰か〜助けて〜」

千秋「ふふっ、仲が良いのね」

翠「二人で楽しそうですし、邪魔しちゃ悪いですね」

乃々「そういうわけで…さようなら…」

愛海「みんな冷たい………」

真奈美「まるで氷山だな、かい?」

愛海「も〜先に言わないで!」

乃々(愛海さん…なんだかんだ楽しそう…)

千秋「そうだわ翠さん、棟方さんに気を取られて忘れていたのだけれども」

翠「なんですか?」

千秋「貴女の健闘を讃えて友の会に招待するわ」

翠「友の会…とはなんですか?」

千秋「ここでは言えないの、でも来ればわかる」

翠「そうですか…」

乃々(なんだか…とってもアブない匂いがすんですけど………)

――――――――――

翠(ここで待っていれば迎えがくると千秋さんは言ってましたが…それらしき人影は見当たりませんね)

あい「やぁ」

翠「あいさん、奇遇ですねこんなところで会うなんて」

あい「ははは、翠くんはおもしろいことをいうんだな」

翠「そうですか?」

あい「迎えに来たんだよ」

翠「あら、そうだったんですね」

あい「そこに車を止めてあるから、いこうか」

翠「はい」

美嘉「どーも★」

翠「ど、どうも」

翠(あいさんに美嘉さん、一体どんな会合なんでしょう……?)

美嘉「へぇ、翠ちゃんもそうなんだ」

あい「意外かい?」

美嘉「はい、ちょっと」

翠(美嘉さんって敬語で話すこともあるんですね)

美嘉「あっ、今アタシが敬語使うのめずらし〜って思ったでしょ」

翠「えっ、そんなことないですよ」

美嘉「ほんとに〜?」

あい「まぁまぁ、いいじゃないか。それじゃあ行こうか」

翠「どこへ行くんですか?」

美嘉「それは着いてからのお楽しみ★」

翠(お楽しみ……一体何があるのでしょうか…)

美嘉「翠さんはさぁ、誰が好きなの?」

翠「えっ?」

美嘉「ほら、あるじゃん?その…」

あい「ふふっ、ついてからでも良いんじゃないか?」

翠(何の話だったのでしょう……)

翠「……素敵な車ですね」

あい「わかるかい?」

翠「はい、車なのに機械的過ぎなくて暖かみを感じます」

あい「そう言ってくれるとオーナー冥利に尽きるね」

翠「えっ、あいさんの車なんですか?」

美嘉「すごいっしょ〜、左ハンドルなんだよ」

翠「美嘉さんが運転していたわけじゃないんですね」

あい「えっ」

翠「…冗談です」

美嘉「びっくりした〜、翠さんも冗談言ったりするんだ」

あい(本当にびっくりしたよ)

あい(…今の間、本当に冗談だったのか?)

――――――――――

あい「ここだよ、入ってくれ」

翠「すごく大きなお家ですね」

美嘉「ほんとすごいよね〜、あいさん家なんだってさ!」

あい「いや、それほどでもないよ……立ち話もなんだし、中に入って」

翠「失礼します」

美嘉「あっ、礼子さん!」

あい「これはこれは、珍しいお客さんだね」

美嘉「もしかしてついに……?」

礼子「ちょっと、勝手なこと言わないでよ」

礼子「仁奈ちゃんにどうしても次のとときら学園を見てほしいって言われたのだけど録画し忘れちゃって」

アヤ「えっ、生放送でみないんですか?」

礼子「普通なら録画しても見ないわよ」

千秋「……?」

礼子「千秋、その本気でわからないみたいな顔やめて」

千夏「それでここで見ようと思って来たわけね」

あい「そういう目的なら大歓迎さ」

礼子「流石に約束しちゃった手前みないわけには行かないじゃない?あの子結構鋭いところがあるから嘘ついてもバレそうだし」

美嘉「結構優しいんですね、実は…」

礼子「貴女達と一緒にしないで」

千秋「高橋さん、無理しなくても……」

礼子「違うわよ?」

涼「素直になろうぜ」

礼子「そろそろ怒るわよ」

文香「礼子さん…」

礼子「文香ちゃんまで!?」

あい「まあまあ、そういうことにしておこうじゃないか」

礼子「本当に怒るわよ?」

美優「みんな揃ったところだし早速見ましょうか」

あい「そういえば美優さんも仁奈くん目当てだったね」

美優「いえ…私は…。はい…」

千夏「礼子さんには強力なライバルが居るのね」

礼子「あんた達ほんと『レッバラと夜更かし』で全部ぶちまけるわよ」

千秋「いくら深夜番組だからって言っていいことと悪いことがありますよ」

礼子「貴女にだけは言われたくないわ」

翠(千秋さん、なんだか楽しそう)

千秋「翠さん、来てくれたのね」

翠「はい、あいさんに連れてきてもらいました」

千秋「もうここがどんな集まりか、なんとなくわかったかしら?」

翠「……アイドルの集まりですか?」

千秋「随分ざっくりしてるわね。ここは、キッズアイドルを好むアイドルの会合なの」

翠「キッズアイドル…ですか?」

礼子「要するにロ○コンの集まりってこと」

翠「ロ○コン」

千秋「だ、大丈夫よっ、そういうのじゃないから」

翠「そういうの」

あい「早速、いつものやつを見ようか」

千夏「礼子さんが楽しみにしてたやつね」

礼子「私がとときら学園を楽しみにすると思う?」

アヤ「今の言葉、仁奈ちゃんが聞いたらどう思いますかね?」

礼子「アヤ、なかなかハードパンチャーなのね」

\とときと〜きらりの〜とときら学園〜/

文香「始まりましたね」

涼「やっぱり大きなテレビで見ると迫力があるね」

文香「なんだかありすちゃんが大きく見えます」

美優「この番組、とってもレギュラーの子達が増えましたよね」

礼子「そりゃ貴女達すきあらば番組の話をテレビでするからでしょ?」

あい「礼子さん、私達の努力を認めてくれるのかい?感謝するよ」

礼子「あなたほんと一番まともそうなのにどうなっちゃったの」

千秋「同じ衣装を着てても猫耳や尻尾や細かいところでアピールする佐城さん、何度見てもアイドルの鑑ね」

美嘉「みりあちゃんも今日は久しぶりにレッサーパンダ風の衣装でカワイイ★」

美優「仁奈ちゃんも今日は羊さんの帽子をつけていてカワイイですね、礼子さん?」

礼子「私に振らないで」

美優「す、すみません」

翠「美由紀ちゃんもカニのかぶりのものをしていて…かわいいですね」

千秋「そうね」

あい「そうか翠くんは美由紀くんが好きなのか」

翠「意外ですか?」

文香「…てっきり…雪美ちゃんかと…」

翠「雪美ちゃんも好きですよ、意外と人懐っこいところとか」

千秋「翠さん、あなたは本当に立派なユキミストよ」

翠「ありがとうございます。でも私はミユキストなので…」

千秋「ふふっ、そうでなくては困るわ」

アヤ(すげぇ…ブリノワのガチンコバドルだ)

千夏(翠ちゃんもなかなかやるわね)

――――――――――

あい「翠くん、今日は来てくれてありがとう」

翠「こちらこそ…!今日は本当に楽しい会合に招いてくださってありがとうございます」

あい「是非また来ておくれ」

翠「いつもこんな会合をしているんですか?」

あい「ああ、仕事の都合があるから不定期だけどね」

涼「こうしてあいさんの家に集まってアツい奴らと語り合う、最高の休日だよな」

あい「最近はどんどん人が増えて賑やかになって嬉しいよ」

千夏「ついに礼子さんも来てくれたしね」

礼子「もう来ないわよ」

アヤ「でも仁奈ちゃんに言われたら?」

礼子「まぁ、レッドバラードで私だけ来ないのもあれだからたまにはご飯を食べに来るわ」

千秋「素直じゃないんですね」

あい「礼子さん、また来てね」

礼子「そのうちね」

――――――――――――――――――――

千秋「珍しいわね、翠さんのほうから誘ってくれるなんて」

翠「なんとなく、千秋さんとお話したいと思いましたので」

千秋「ふふっ、嬉しいわ」

翠「先日はとても素敵な会合に招いて下さりありがとうございました」

千秋「急に改まってどうしたの?」

翠「はい、本当に楽しかったので」

千秋「そう、楽しんでくれてよかったわ」

翠「千秋さんはいつからあの会合に?」

千秋「そうね、もともとレッドバラードのメンバーで集まっていたのだけれどそのときからかしら。それが今は大所帯になって……」

翠「そうなんですか」

千秋「そう考えると高橋さんには悪いことをしてしまったわ」

翠「でも、この前はなんだか楽しそうでしたね」

千秋「そうね」

美由紀「わっ!」

ペロ「にゃっ!」

翠・千秋「きゃっ!なに!?」

美由紀「えへへ、だいせーこー!」

雪美「………やったね……」

千秋「あら佐城さん」

翠「それに美由紀ちゃんも」

美由紀「あのね、雪美ちゃんと遊んでたんだけど翠ちゃんを見つけたからね、わーってしたの!」

雪美「私も…わー…って…、…した……。……したよ………」

千秋(良佐城雪美)

美由紀「何してたの?」

翠「今から千秋さんとお茶
をしようと思ってたところよ」

千秋「柳瀬さんは何をして遊んでいたの?」

美由紀「おいかけっこしてたの」

千秋(ペロとおいかけっこしてたのかしら)

翠(ふふっ、可愛らしいですね)

雪美「……今日……風………、強い………だから………」

千秋「あら、寒いの?」

美由紀「ううん、風が強いからごみ袋さんとおいかけっこしてたの!」

翠「ごみ袋」

雪美「うん………警ドロ………、……私……美由紀……警察………。…袋……泥棒………」

千秋「佐城警察」

翠「ゴミ袋泥棒」

美由紀「ゴミだよ!」

翠「カニ」

雪美「……ゴミ袋……捕まえたら……、…ゴミ箱……連れて…帰る………」

千秋「遊びながらごみ拾いをするなんて…なんて素晴らしいの」

翠「尊い」

美由紀「褒められちゃったーっ!」

雪美「…………やったね……」

千秋「そんな偉い二人には何かごちそうしてあげるわ」

美由紀「ほんと?えへへー♪やったー!」

翠「何が食べたいの?」

雪美「………いちご………」

美由紀「みゆきもいちごがいいー!」

千秋(カニじゃないのね…よかったわ)

翠「カニはいいの?」

千秋(なんでわざわざ聞くの!?)

美由紀「うん!みゆきおねーちゃんだか雪美ちゃんの食べたいのがいいの!」

千秋(本当はカニがよかったの!?)

翠「尊い」

美由紀「翠ちゃん、とーといってなに?」

雪美「…私……知ってる………。たぶん……意味……、かわいい………。…あい……薫に……言ってた……」

美由紀「みゆきかわいい?えへへ、やったー!ピース!」

翠(表現力がなくなってしまうほどに尊いですね……)

千秋(かにかしら?)

美由紀(かにだよ!)

千秋「……!!??」

――――――――――

雪美「……ファミレス……久しぶり………。ここ……ここ前…Pときた……。また……来たかった……、…千秋…ありがとう……」

千秋「喜んでもらえてよかったわ。今日は好きなものを頼んでいいわよ」

美由紀「……いいの?」

翠「誘ったのは私なのに、ごちそうしてもらっていいんですか?」

千秋「いいのよ、たまには年上らしいこともしないとね」

翠「千秋さんはいつも年上らしいですよ。私の目標ですよ」

千秋「嬉しいことを言ってくれるのね。ありがとう」

雪美「……期間限定……いちごパスタ………」

千秋「いちごパスタ」

美由紀「カニカマ入りだって!すごーい!」

翠「カニカマ入り」

雪美「…私……これがいい……」

千秋「佐城さん本当にいいの?個人的な意見だけれどいちごパフェのほうが美味しいと思うわ」

雪美「…この前………Pと…食べた……」

翠「美由紀ちゃんもこのチョコレートパフェのほうが良いんじゃない?」

美由紀「チョコレートパフェはちょこだけだけどこっちはかにかまといちごなんだよ?美味しいものは一つより2つのほうがいいよねっ」

翠(組み合わせはどうでもいいの……?)

千秋「どうしてもそれがいいのね」

雪美「……………うん」

翠「美由紀ちゃんも?」

美由紀「うん!」

モバP「やぁ、今日は珍しい組み合わせだね」

千秋「モバPさん、こんなところで会うなんて奇遇ね」

モバP「ああ、びっくりしたよ。相席いいかな?」

翠「どうぞ」

美由紀「プロデューサーさんはみゆきの横ね!」

モバP「うん、ありがとう」

雪美「………モバP………、…サボり………?」

モバP「ははは、バレちゃっか。どうしてもここのパスタを食べたくてね」

翠「美味しいんですか?」

モバP「もちろん、だからこうしてサボって来てるんだよ」

千秋「自信持って言うことじゃないわよ」

モバP「違いねぇ。すいません、コーヒーとカニカマいちごパスタ」

千秋「!?」

美由紀「みゆきもパスタ!」

雪美「……私も……」

モバP「千秋と翠はどうする?」

千秋「…コーヒーでいいわ」

翠「私もそれで」

モバP「お願いします。……まさか二人共もう知ってると思わなかったよ、流石いちご好きとかに好きだな」

雪美「……知ってた……違う……。…たまたま……」

美由紀「雪美ちゃんと遊んでたら翠ちゃんと千秋ちゃんを見つけたのー」

モバP「それでこの組み合わせだったのか」

翠「そうなんです」

モバP「……おっ、料理が来たぞ」

美由紀「いっただっきまーす!」

千秋(この見た目……)

翠(本当に美味しいのでしょうか?)

モバP「おいしい!」

美由紀「すごーい!おいしー!」

雪美「いちごの酸味とカニカマの塩味が混ざった口の中にじゅわっとジューシーな味わいが広がり最後にふんわりと甘みが追いかけてくるまさに味のテーマーパーク……ね……」

千秋「佐城さん??!?!」

モバP「うんうん」

美由紀「みゆきもレポーターさんやるー!あのね、えっとね、すっごくおいしいの!」

翠「わかるわ」

雪美「千秋……一口……、…要る………?」

千秋「えっ、いや私はその」

雪美「…………要らない?」

千秋「…頂くわ」

美由紀「翠ちゃんも!めしあがれー♪」

翠「え、えぇありがとう」

千秋(……まずっ)

翠(美由紀ちゃん本当にこれおいしいの!?)

千秋(でも三人共美味しそうに食べてるわね)

翠(私の味覚がおかしいのでしょうか)

モバP「おっ!ひらめいたぞ!」

千秋「通報するわね」

モバP「今日は違うから大丈夫!」

翠「今日はってことは普段は……」

美由紀「なにおもいついたの?あそび?」

雪美「……モバP……眼……まじめ……。…きっと……お仕事のこと………」

モバP「雪美は鋭いな〜。そうなんだよ」

千秋「本当かしら」

モバP「本当だよ、今新しい料理番組の企画を考えていてね。美由紀と雪美が千秋と翠にパスタを食べさせてるところを見て思いついたんだよ」

千秋「キッズアイドルが大人アイドルにご飯を食べさせる番組!?」

モバP「料理をしろよ!!」

翠「料理といえば、美由紀ちゃんは美食公演でたくさん練習しましたよね」

美由紀「うん!お家でもたくさん練習したよ!」

モバP「懐かしいな〜美食公演」

翠「懐かしいですね」

モバP「って懐かしんでる場合じゃなかった!早く戻らないと!じゃあな!」

美由紀「ばいばーい!」

千秋「……なんだか嵐みたいだったわね」

雪美「料理番組……楽しそう……。…私も……出たい……」

――――――――――

葵「ガチンコ!」

みちる「お料理!」

七海「タッグマッチ〜」

葵「この番組はアイドルがタッグで料理バトルをする番組だっちゃ!」

みちる「テーマに沿ってパンを作り審査員からの評価がより高かった方の勝ちです!」

七海「みちるちゃん、パンじゃなくてお魚れす!」

葵「それも違うだっちゃ!」

葵「記念すべきだ一回のテーマはアイドルっちゃ!」

みちる「今回アイドルらしいパンを作ってくれるのはこの人達です!」

千秋「よろしく」

雪美「かわいい……千秋…と……ペロ……どすえ……チーム……」

千秋「えっ?チーム名あったの!?」

七海「かわちあペロどすチームに対抗するのはこの二人!」

千秋「略し方が雑!」

翠「かわいい美由紀ちゃんと」

美由紀「ぬいぐるみどすえさんチームだよ!」

翠「私の要素は!?」

美由紀「ぬいぐるみどすえさんのみどが翠ちゃんなの!」

翠「なるほど」

千秋「翠さんそれでいいの!?」

七海「ツッコミがキレキレれすね〜。タチウオみたいれす〜」

葵「審査員の方も紹介するっちゃね!」

みちる「炊事洗濯チョココロネ、お家のことならなんでも任せろ!川島瑞樹さん!」

瑞樹「料理ってみんなでやると楽しいわよね。わかるわ」

千秋(チョココロネにはもう突っ込まないのね)

七海「得意料理はなんと肉じゃが!みんなの胃袋一本釣り!五十嵐響子ちゃんれす!」

響子「よろしくお願いします!」

葵「そして最後はもちろんこの人!料理が趣味でお馴染みの木場真奈美さん!」

真奈美「本当にお馴染みなのか?何はともあれ楽しみだよ。よろしく」

みちる「さぁ早速パ…料理を作ってもらいましょう!」

七海「制限時間は一時間!それでは」

葵「アレ!キュイジーヌ!」

瑞樹(あかん)

真奈美(大丈夫なのかこれ)

千秋「アイドルらしいって難しいわね」

雪美「いちご……美味しそう……」パクッ

千秋「佐城さん?今回は料理を作るのが目的だから食べちゃだめよ?」

雪美「………だめ?」

千秋(うっ、そんな目で見られると心が痛むわ)

千秋「……駄目よ」

雪美「わかった……頑張って……作る……」

翠「さぁ、私達も頑張りましょう」

美由紀「なにつくるの?」

翠「難しいですね、アイドルらしい料理」

美由紀「やっぱりキラキラしたお料理がいいかなぁ?」

翠「なるほど」

葵「みんな悩んでるっちゃね」

みちる「確かにアイドルらしい料理って難しそうです…!」

七海「お魚料理のアイドルといえばやっぱりマクロれすね〜」

瑞樹「私達はアイドルだけど、いざアイドルとはって言われるとわからないわよね。(わからないことが)わかるわ」

響子「一口にアイドルと言っても、みんなそれぞれ違いますもんね」

真奈美「アイドルも料理も、自分らしさと気持ちが大事かもしれないね」

千秋「私達はアイドル……」

翠「アイドルはそれぞれに違う」

千秋「自分らしさと」

翠「気持ちが大切」

千秋「わかったわ!佐城さん、あなたらしさを精一杯表現するのよ」

雪美「……私……らしさ………?」

千秋「そう、あなたらしさを」

翠「美由紀ちゃんが思う美由紀ちゃんらしさを出していきましょう」

美由紀「うん!やってみるね♪」

雪美「私……らしさ………。……何………?」

千秋「そうね、佐城さんらしさ……たとえばこのまだ小さないちご」

千秋「今はもうもがれちゃったけれどもし木になっていたらこれからもっと大きくなってどんな形になるかわからないでしょう?」

雪美「…………うん」

千秋「でもこのままでも十分美味しくて見た目も可愛らしいわよね」

雪美「………うん」

千秋「佐城さんも今のままでも十分に美しいけど、更にこれからどんなに美しくなるかわからないぐらい可能性を秘めているの」

雪美「………わかった………」

美由紀「みゆきらしさってなにかなぁ?」

翠「美由紀ちゃんらしさは常に元気一杯でいつも前向きなところかな?それと純粋で明るいところ」

美由紀「えへへ〜♪褒められちゃったー!」

千秋(かわいい)

雪美「千秋………こっち……、みて………」

千秋「あぁ、ごめんなさい佐城さん」

雪美「千秋………手伝って……」

千秋「思いついたのね」

雪美「うん……、これ……全部……鍋に………」

千秋「えっ?全部!?」

雪美「……大丈夫………。私……信じて……」

千秋「え、えぇ……」

雪美「このまま………煮込む………」

千秋(どうなってしまうのかしら……)

美由紀「みゆきたちも食材を煮込んじゃおー!」

翠「本当に大丈夫?」

美由紀「へーきへーき♪みゆきをしんじて!」

葵「二人共、何を作るつもりか全くわからないっちゃね」

みちる「このまま一時間待つのでしょうか」

七海「放送事故になってしまうれすよ!」

葵「最終回になっちゃうっちゃね」

瑞樹「まずいわ」

雪美「千秋……手……貸して……」

千秋「こ、こうかしら?」

雪美「うん……そう……。千秋の……アイドル力……、………借りる………」

美由紀「翠ちゃんも!」

翠「わかったわ」

雪美「…………………………!」ゴゴゴゴ

美由紀「いくよおおおおおお!!!」ゴゴゴゴ

響子「二人の身体とお鍋が光ってます!すごい!」

真奈美「これ、料理なのか?」

千秋「佐城さん!その調子よ!」

翠「美由紀ちゃん!頑張って!」

雪美「………………できた」

美由紀「かんせー!」

七海「何できたんれしょう」

みちる「楽しみです!」

葵「それではペロどすチーム、蓋を開けるっちゃ!」

雪美「…………じゃん」

みちる「なんとお鍋の中からいちごの鉢植えが出てきました!」

裕子「これはサイキックアイドルパワークッキングですね」

七海「いきなりどうしたんれすか?」

葵「アイドルパワークッキングってなんとね?」

裕子「自らのアイドルパワーを外に向けて放出することで食材を自分らしい別の食材に作り変えるサイキックです!」

みちる(つまり私が使えばパンが無限に……?)

千秋「つまりこれは佐城さんの現在持つ瑞々しいいちごのような美しさとこれから成熟する可能性を示した料理なのね」

瑞樹「それって料理なの?わからないわ」

雪美「トマト………枝ごと………、…でも……サラダ……。この前……漫画……見た………」

葵「海原雄山っちゃね」

雪美「これが………至高の……サラダ……ね……」

美由紀「それじゃこっちはきゅーきょくの…………カニだよ!」

翠「期待通り!」

七海「立派なカニさんれすね〜」

翠「いつも明るく前向きな美由紀ちゃんを象徴するかのようなピースサインと美由紀ちゃんの純粋さを表すような一点の曇のない赤。まさに究極のカニですね」

みちる「美味しそうです!」

葵「それでは審査員の皆さんに食べていただくっちゃよ」

瑞樹「美味しいけどこれ料理なの?」

響子「素材の味がします!」

真奈美「うん、カニといちごだな」

みちる「それでは判定をお願いします!」

七海「なんと!三人とも引き分けの札を挙げています!」

葵「なんでわざわざ引き分けの札を作ってるとね!」

七海「次回の究極対至高は豆腐対決れすよ〜」

葵「漫画の丸パクリはだめっちゃ!」

瑞樹(料理の鉄人は大丈夫なの!?)

みちる「それではまた来週お会いしましょう!」

七海「それまでチャンネルはそのままれすよ〜」

葵「長すぎっちゃ!」

みちる「さようなら〜」

このあとこの映像はお蔵入りになって代わりに響子と真奈美のかんたんお料理教室が放送されましたとさ。

めでたしめでたし

以上です。
これからも膝の上の恋人こと佐城雪美ちゃんをよろしくお願いします。

前作です。
【デレマスSS】雪美「混ぜて……」
【デレマスSS】雪美「混ぜて……」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1486225157/)

>かわちあペロどすチーム
広島出身アイドル「ドス?」にゅっ
足立区出身アイドル「ドス?」にゅっ

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