エミリーモザイク 【きんモザ×ミリマス】 (88)

きんいろモザイクとアイドルマスターミリオンライブのクロスです。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1487928036

教室


忍「♪~」

綾「上機嫌ね、何読んでるの?」

忍「これですか? これはとあるアイドルのインタビュー記事です」

綾「アイドル?」

忍「はい、765プロのエミリー スチュアートちゃんです 今私の中でエミリーちゃんが大ブームなんです」

綾「へぇー 金髪で日本文化が好きなんて…… アリスみたいね」

カレン「て言うかキャラ被ってマース」

アリス「シノー! 遊びに来たよー!」

忍「アリス!」

陽子「おっす綾」

アリス「あれ、シノこれ……」

忍「やっぱりアリスもこの娘のこと気になりますか?」

カレン「アリス、シノがまた金髪少女に浮気してマスよ」

綾「言い方悪い!」

アリス「この娘…… エミリー?」

陽子「ん、アリス知ってんの?」

忍「まさか…… アリスもエミリーちゃんのファン!?」

綾「絶対違うわ」

アリス「うん、間違いないよ この娘昔仲良かったエミリーだよ アイドルになってたんだね~」

陽子「昔ってことはカレンも知ってるのか?」

カレン「…… ?」

綾「明らかに忘れてるわ!」

アリス「カレン忘れちゃった? ほら日本大好きなエミリーだよ、よくカレンのパパに日本語教えてもらっていた」

カレン「aー 言われてみたら…… だんだん思い出してきたデス」

アリス「家が近所だったから昔よく遊んでて、だけど結構年が離れてたから学校が変わったら自然と疎遠になって」

アリス「エミリーは昔から日本が大好きだったけど今はアイドルになってるんだね~」

忍「ということはアリスはエミリーちゃんの連絡先を知っているのですか?」

アリス「うーん…… 昔だったし向こうも忘れてるんじゃないかなー?」

カレン「あんなに楽しかったきんいろの日々を忘れてしまったのデスか!?」

綾「カレンも忘れてたじゃない!」

アリス「それにしても、イギリス人なのに抹茶が好きなんて日本人みたいで少し笑っちゃうね」

陽子「いやアリスがそれ言うか」

忍「エミリーちゃん…… 私の金髪少女メモリーにまた新しい娘が追加されたのです……」

アリス「シノ……」

忍「あ、もちろん一番はアリスの金髪ですよ」

綾「適当ね……」

アリス「やった!」

陽子「アリスもチョロい!」

その週末


まつり「はいほー! 始まりました 『あなたの街の美少女』!」

エミリー「この番組は毎回2組に分かれ、ある街をのんびりと歩いてその街のご当地美少女を探そうという番組です」

まつり「まぁ、まつりほどの美少女はまだ現れて無いのですけどね」

琴葉「最後は探しだした美少女でどっちが可愛いか勝負して負けたチームには罰ゲームが待っています」

可憐「本日は私篠宮可憐、徳川まつりチームと」

エミリー「私エミリースチュアート、田中琴葉チームに分かれて勝負です」

まつり(あぁ、緩い…… この番組とっても緩いのです……)

まつり(休日のお昼の地方局、誰も見てないというほどでは無いけれど視聴率は低空飛行)

まつり(だけどロケ代の異様な安さとまつり達のギャラの安さで持ってるこの番組)

まつり(今週も30分×2本分の尺を稼ぐためのまつり達の戦いが始まるのです……)

琴葉「さて今日の街ですが……」

琴葉(人が居ない……)

琴葉(日曜の昼なのに人が居ない……)

琴葉(美少女探すどころかまずは人を探さないと……)

琴葉「ご覧の通り閑静な住宅街が立ち並ぶ素敵な街です、昔ながらの公園が残されてるなんて童心を呼び起こされますね」

まつり(流石琴葉ちゃん、物は言い様なのです)

エミリー「それでは早速、出発です!」

忍「冬もそろそろ明けて、もうすぐ春ですね~」

アリス「そうだね~ 年が明けたのなんてつい昨日のことのようなのにね~」

カレン「アリスもシノもおばあちゃんみたいデス」

忍「こうも気持ちいい陽気だと何だか眠っちゃいそうですね……」

アリス「立ちながら寝ちゃダメだよシノー!」

忍「いえいえ、私だって流石に立ちながら寝たりしませんよ」

忍「それに眠っていたら光輝く金髪を見逃してしまうかもしれないじゃないですか」

忍「ほら、あちらにも光輝く金髪が!」

アリス「ほんとだね、金髪の女の娘だ」

カレン「珍しいデスねー」

忍「あれ…… まさかあの娘は…… !」

アリス「シノ!?」

忍「間違いありません! あの娘はエミリーちゃんです! おーいエミリーちゃーん!」

アリス「あっ! シノ急に行かないでー!」

エミリー「? どこからか私を呼ぶ声が……」

忍「エミリーちゃーん!」

エミリー「はい、確かに私はエミリーですが」

忍「やっぱり本物なのですね! いつもテレビや雑誌で見て応援しています!」

エミリー「ごヒイキさまの方でしたか、いつも応援ありがとうございます」

琴葉「貴女この辺りの娘なの?」

忍「あ、はい 大宮忍 高校2年生です」

琴葉「忍ちゃん って言うのね」

琴葉(良かった…… 人が居た……)

琴葉(30分くらい歩いて誰とも会わなくてこのままだとエミリーちゃんが散歩している姿だけで尺を稼がないといけない所だった……)

カレン「シノー!」

アリス「一人で行ったらはぐれちゃうよー!」

忍「アリス、カレン」

エミリー「アリス…… ? カレン…… ?」

アリス「はぁはぁ…… やっと追い付いた……」

エミリー「もしかして…… アリス……?」

アリス「あ…… やっぱり! 本当にあのエミリーだったんだ! 覚えててくれたんだね!」

エミリー「アリス! どうして日本に?」

アリス「えっと、それはかくかくしかじかで」

エミリー「なるほど、そんな事情が……」

琴葉(かくかくしかじかで伝わるんだ……)

琴葉「えっと、紹介してもらえる?」

エミリー「あ、はい こちら私のイギリス時代の友人のアリスとカレンです」

アリス「こんにちは、えっと……」

琴葉「琴葉よ、田中琴葉」

アリス「よろしくね、コトハ」

琴葉「それでアリスちゃんはいくつなの? エミリーちゃんより何歳年下?」

アリス「えっ」

エミリー「いえ、アリスは私の4歳年上ですよ」

琴葉「えっ!?」

琴葉(という事は忍ちゃんと同い年…… ? まぁこのみさんみたいな人も居るし人は見かけによらないってことね……)

琴葉「ご、ごめんなさい とっても可愛かったからついエミリーより年下かと……」

アリス「もう……」

エミリー「えーっと…… さっきから気になっていたのですが……」

アリス「何?」

エミリー「アリス、どうして身長が縮んでいるのですか?」←156cm

アリス「」←139cm

忍「あ、えっと……」

カレン「Ahahahaha!!!」

アリス「わたしが縮んだんじゃなくてエミリーが伸びたんだよー!」

エミリー「そ、そうだったのですか!?」

忍「エミリーの金髪もアリスやカレンとまた違っていいですね~」

琴葉「忍ちゃんは金髪が好きなのね」

忍「はい!」

カレン「シノの金髪好きは国境を越えマス」

エミリー「あの、えと……」

忍「どうしました?」

エミリー「ど、どうしたら忍さんのような立派な大和撫子になれるのでしょうか!」

忍「私、ですか?」

エミリー「はい! 主張しすぎない、奥ゆかしい、まさに忍さんはわたしの目指す大和撫子そのものです!」

琴葉(エミリーちゃんが忍ちゃんみたいになるのはかなり無理があると思うけど……)

アリス「わかる~!」

琴葉「わかるの!?」

アリス「シノってとっても地味で目立たなくてこけしみたいで本当に可愛いよね~!」

忍「あ、アリス…… それは誉めているのですか…… ?」

エミリー「こけし!? exactly! 確かに忍さんはこけしそっくりですね!」

エミリー「はっ! わたしってばまた舞い上がって英語が……」

琴葉(それよりこけし扱いしたことを反省した方がいいんじゃ……)

カレン「シノのファンがまた増えたデース」

エミリー「そうだ、実は今わたし達の映像板の撮影で来ているんですよ」

カレン「テレビ!? これテレビなんデスか!?」

琴葉(エミリーちゃんの言葉が一瞬で伝わった、イギリス人同士だからかな……)

カレン「あ、そこにカメラがありマース!」

カレン「サッ」いつものポーズ

アリス「もうカレンってばミーハーなんだから~」

忍「何かの撮影なんですか?」

琴葉「うん、今『町の美少女を探そう』ってロケをやってて、もし時間あるなら協力してもらえるかな?」

忍「はい!」

アリス「暇だったし大丈夫だよ」

琴葉「ありがとう、それじゃあ一人代表を選ぶんだけど」

琴葉(まぁこの中ならアリスちゃんかな)

カレン「代表!? それならわた」

エミリー「忍さんがいいと思います!」

アリス「うん! シノがわたし達の代表だよ!」

忍「わ、私ですか!?」

エミリー「忍さんなら相手組がどんな美少女を連れて来ても絶対に勝てます!」

アリス「シノはまさに日本の代表だよ!」

忍「そ、そうでしょうか~」

カレン「」

琴葉「か、カレンちゃん!? そんなに落ち込まないで……」

一旦切ります 書き忘れましたけどきんモザはアニメ準拠なので忍たちは高2設定です。

ちなみに
中谷育 142cm
原嶋あかり 139cm
です

Pretty Days公式サイト見てたらまつり役の人も出てるのか
可憐は名前つながりかな?
一旦乙です

きんいろモザイクより
>>2
大宮忍
http://i.imgur.com/PJTKC0k.png

小路綾
http://i.imgur.com/6CU5OqN.png

九条カレン
http://i.imgur.com/kdHYMPw.png

>>3
アリス・カータレット
http://i.imgur.com/AN1tiM8.png

猪熊陽子
http://i.imgur.com/8XWGYNr.png


ミリオンライブより
>>7
エミリー・スチュアート(13) Da
http://i.imgur.com/AKqBy7U.jpg
http://i.imgur.com/K9iYBzX.jpg

田中琴葉(18) Vo
http://i.imgur.com/ba9k1Tw.jpg
http://i.imgur.com/SrGaRKv.jpg

篠宮可憐(16) Vi
http://i.imgur.com/b9bOKXw.jpg
http://i.imgur.com/OoKdH2C.jpg

徳川まつり(19) Vi
http://i.imgur.com/nmn8H1w.jpg
http://i.imgur.com/Nkc7hR6.jpg

いっぽうその頃


綾「絶対辞めた方がいいわ!」

陽子「大丈夫だって!」

綾「そんなこと言って前は大丈夫じゃなかったじゃない!」

陽子「前は前だよ、今回は絶対大丈夫!」

綾「そんな…… 陽子はまだ高校生なのよ!?」

陽子「年は関係無いだろ? さ、行こ」

綾「だって…… 前に私がどれだけ恥ずかしい思いをしたと……」

陽子「それは悪かったって」

陽子「でも、もう前みたいな失敗はしないから……」

綾「陽子…… !」

陽子「じゃあ行くよ」 カランコローン

穂乃花「いらっしゃいませー!」

陽子「穂乃花ー、来たよー」

穂乃花「陽子ちゃん、綾ちゃん」

香菜「あ、こんちわ~」

陽子「香菜も居たの? ここ座っていい?」

香菜「いいよ~ 今日は午後から穂乃花と遊ぶ予定でそれまでここに居るつもりだったけど、二人は何しに? デート?」

綾「で、デート!?」

陽子「ここに来た目的はもちろん!」

穂乃花(あ、あれかな)

陽子「『超無謀パフェ』ひとつ!」

穂乃花「はい、かしこまりました」

綾「ほんとに頼んでしまったわ……」

香菜「説明しよう、『超無謀パフェ』とはその名の通り一人で全部食べきるのが超無謀なパフェのことで、時間内に食べきれたなら無料だけど食べきれなかったら8,000円という超無謀な挑戦が出来るパフェなのだ」

陽子「今日はめっちゃお腹空いてるし絶対大丈夫!」

まつり「はいほー!」カランコローン

穂乃花「いらっしゃいませー」

まつり「貴女ここの店員さんなのです? 今テレビの撮影をしていてかくかくしかじかなのですけど、お店の撮影をしても?」

穂乃花「大丈夫ですよ」

可憐「ありがとうございます」

陽子「カメラだ」

綾「芸能人の人たちかしら?」

香菜「あー…… 765プロのアイドルの人たちだよ」

まつり「ぴく」

綾「765プロって前に忍が話してたエミリーちゃん
? の居るところよね?」

香菜「えっと、あっちの金髪の子が篠宮可憐ちゃんで、もう一人の姫キャラの子が徳川まつりちゃん」

まつり「姫はキャラじゃなくて ほ、ん、も、の、の姫 なのですよ?」

香菜「あっ…… ご、ごめんなさい……」

可憐「ま、まつりさん……」

陽子「カメラだ」

綾「芸能人の人たちかしら?」

香菜「あー…… 765プロのアイドルの人たちだよ」

まつり「ぴく」

綾「765プロって前に忍が話してたエミリーちゃん? の居るところよね?」

香菜「えっと、あっちの金髪の子が篠宮可憐ちゃんで、もう一人の姫キャラの子が徳川まつりちゃん」

まつり「姫はキャラじゃなくて ほ、ん、も、の、の姫 なのですよ?」

香菜「あっ…… ご、ごめんなさい……」

可憐「ま、まつりさん……」

まつり「失礼したのです 今まつり達はとってもびゅーりほーな女の子を探してたのですけど、貴女たちとってもびゅーりほーなのです」

陽子「やった、わたし達アイドルに可愛いって言われた」

綾「ちょっと陽子、社交辞令を真に受けないの」

まつり「もし良かったら貴女たちテレビに出ませんか? なのです」

綾「て、テレビって…… は、恥ずかしい……」

香菜「うーん、でも午後からは穂乃花と遊ぶ約束あるしなぁ……」

穂乃花「わたしなら大丈夫だけど、今すぐってわけには……」

可憐「あっ、今すぐじゃなくても……」

まつり「そうです、せっかくだからここのお店の名物を食べていくのです」

まつり(まだ全然尺余ってそうなのです)

穂乃花「名物、かぁ……」

香菜「あれとかいいんじゃない? 『超無謀パフェ』」

まつり「『超無謀パフェ』? とってもわんだほーなのです ではそれをひとつ」

可憐「えぇ!? 大丈夫ですか…… ?」

穂乃花「え、えっと時間内に食べきらないと8,000円お支払いしていただくことになるんですけど……」

まつり「ふふ、大丈夫なのです」

まつり(それくらいリスクがあった方がテレビ的においしいのです、それに『超無謀パフェ』って言ってもまさかそんな食べきれないくらい多いわけないのです)

穂乃花「『超無謀パフェ』お持ちしました」

陽子「よっしゃきたー!」

まつり「!?」

まつり(明らかに多すぎる…… 美奈子ちゃん並みなのです…… しかも姫の苦手なものばっかりなのです……)

可憐「あぁ……」

まつり(可憐ちゃんこの世の終わりみたいな顔をしてるのです)

まつり(可憐ちゃんは大食い出来るタイプには思えないし、こういう時に海美ちゃんか奈緒ちゃんが居たら……)

陽子「いただきまーす」

まつり(あの子一人で食べてるのです…… 超無謀なのです……)

綾「陽子! ほんとに大丈夫なのよね!?」

陽子「大丈夫! お腹はちゃんと空かせてきたし、自分を追い込むために今日はお財布持ってきてないっ!」

綾「陽子のバカー!」

穂乃花「お待たせしました、『超無謀パフェ』です」

可憐「ひえっ……」

まつり「目の前にすると更に大きく見えるのです……」

可憐「これ…… 2人で食べていいんですよね?」

穂乃花「はい、2人までなら」

可憐「良かった、いっしょに頑張りましょう!」

まつり「あ、姫はさっきご飯食べたからあんまり食べられないのです」

可憐「ええぇ!? そんなぁ……」

しばらくして


綾「陽子?」

陽子「……」

綾「ちょっと陽子! 手が止まってるわよ!」

陽子「綾…… わたし達友達だよな?」

綾「え、何よいきなり……」

陽子「頼む! 8,000円貸して!」

綾「陽子のバカー!」

香菜「二人は仲良しだね~」

香菜「で、こっちは」


可憐「うぅ……」

まつり「ファイトなのです! 可憐ちゃん!」

可憐「まつりさんももっと食べてくださいよぉ! さっきからフルーツばかり食べてるじゃないですか!」

まつり「えっーと……」

まつり(…… まつり、甘いものはとっても苦手なのです、フルーツで誤魔化すのもそろそろ限界かも)

香菜(まだ7割くらい残ってるしこっちはもうダメかな……)

穂乃花「も、もうすぐ制限時間です!」

綾「陽子のバカっ! バカっ! バカっ!」

香菜「おお! 凄い追い込み、これなら間に合うかも!」

陽子「わたしは何回バカって言われるんだ……」

穂乃花「5,4……」

綾「バカ! バカぁ……」

陽子「やった! 完食だ! やったぞ綾!」

綾「うぅ…… 陽子のばかぁ……」

陽子「何回言うんだよ……」

穂乃花「えっと、こっちは後5分です!」

可憐「えぇ!? まだ半分くらい残ってるのに……」

まつり「大変なのです~ もし食べきれなかったら姫のお小遣いが~」

まつり(まぁそんなこと言ってもいざとなったらスタッフさんが肩代わりしてくれ

カンペ「もし食べ切れなかったら自腹」

まつり「」

可憐「うぅ…… お腹冷えて痛い……」

まつり「可憐ちゃん」

可憐「な、なんですかぁ……」

まつり「そう言えば今日のロケの趣旨を忘れていたのです、パフェは諦めてあの子たちに話を聞いてくるのです」

可憐「えぇ!? 諦めるんですか?」

まつり「どう考えても無理なのです、さぁさぁ」

可憐「えぇ…… わかりました……」

まつり「まずはあの店員さんに声をかけるのです」

可憐「はい……」

可憐「えっと、今『街の美少女を探す』って企画をやってて」

穂乃花「美少女って…… も、もしかしてわたし!?」

可憐「はい、よろしければ……」

穂乃花「わ、わたしが美少女なんて! び、美少女って言ったらカレンちゃんみたいな」

可憐「え?」

穂乃花「え?」

穂乃花「えっと、カレンちゃんって言うのはわたしの友達で」

可憐「あ、なるほど 私も『かれん』って言うんです 篠宮可憐です」

穂乃花「偶然ですね、カレンちゃんも可憐さんと同じで綺麗な金髪なんですよ」

可憐「き、綺麗って……」

穂乃花「カレンちゃんはちょっと強引なところもあるけどとってもいい子だからきっと仲良くなれますよ」

ストップウォッチ「ピピピ」

穂乃花「あっ、時間」

可憐「結局食べきれなかっ、た…… ?」

まつり「ほ? どうしたのです?」

可憐「あれ……? パフェは半分くらい残ってたはずじゃ……」

まつり「もう何言ってるのです、可憐ちゃんが全部食べきってたのです」

可憐「え、あれ…… ?」

まつり「可憐ちゃんが残り5分くらいのところで食べきって、それを報告しに店員さんのところに行った のですよ?」

可憐「えっと……」

まつり「なのですよ?」

可憐「そ、そうだったかな…… ?」

香菜「……」

香菜(私は見た、可憐ちゃんが席を立った後音もなく凄まじい早さでパフェを食べきる徳川まつりの姿を)

香菜(諦めたように思わせ可憐ちゃんを立たせ、そしてカメラも可憐ちゃんの方に向かわせ、唯一気付いた私に)

まつり『ほ?』

香菜(無言の『圧』を飛ばしてきた……)

香菜(徳川まつり…… なんてアイドルなんだ……)

穂乃花「えっと、つまり美少女を一人探して対決する って企画なんですね」

まつり「そうなのです、説明が省けて楽チンなのです」

まつり「それじゃあ改めて、お願い出来ますか?」

穂乃花「え? わたしなんですか?」

まつり「穂乃花ちゃん、とってもびゅーりほーでわんだほーでぴったりなのです」

穂乃花「わ、わたしなんかが美少女なんて…… む、無理無理!」

香菜「いいじゃん面白そうだし、お店の宣伝にもなるって」

穂乃花「でも…… わたしテレビ用の特技なんて玉乗りくらいしか無いし……」

まつり(なんでそんな一発芸を)

穂乃花「美少女って言うなら綾ちゃんの方が」

綾「えっ! 私!?」

綾「テレビ…… 撮影…… 全国放送……」

まつり「いやローカルなのです」

綾「無理無理無理無理絶対ムリよー!」

陽子「ははは」

綾「うぅ! そんなに笑うなら陽子が出ればいいじゃない!」

陽子「えー! わたしかー?」

まつり「陽子ちゃんは何か違うのです」

陽子「ひでぇ! 自分でも美少女って感じじゃないとは思うけど!」

まつり「それじゃあ残ったのは……」

香菜「え、私? 私か~」

まつり(正直みんな可愛いし誰でも勝てそうなのです)

可憐「ねぇ穂乃花ちゃん」

穂乃花「え、なに?」

可憐「ほんとは少し興味があるんじゃない?」

穂乃花「えっ…… きょ、興味って…… その……」

可憐「…… 私、実は凄く怖がりで、緊張しいで、アイドルなんて全然向いてないと思うんです」

穂乃花「可憐ちゃんが?」

可憐「でも、今こうしてアイドルとして活動出来ているのは踏み出す勇気があったから」

穂乃花「勇気……」

可憐「きっかけなんて何でもいいの、私にとっての踏み出すきっかけはこの金髪、髪を染めたこと」

穂乃花「金髪……」

可憐「何でもいいから昨日と違うことをやってみる、そうしたらきっと今日をもっと楽しく過ごせて、自分のことを少し好きになれると思う」

穂乃花「……」

可憐「なんて、少し大げさだよね でも穂乃花ちゃんが少しでも興味あるなら……」

穂乃花「わたし、やってみます」

まつり「ほ?」

穂乃花「わたし、『街の美少女』やってみます!」

まつり「ふふっ、穂乃花ちゃんさっきよりびゅーりほーになってるのです 何かあったのです?」

穂乃花「それは……」

可憐「…… えへへ」

まつり「それじゃあみんなで集合場所へ ごー! なのです」

穂乃花「あ、じゃあその前にお着替えを」

まつり「ほ? 穂乃花ちゃんはそのままでいいのですよ?」

穂乃花「えっ!?」

まつり「穂乃花ちゃんのエプロンドレス、とっても似合っているのです だからそのままでいいのです」

穂乃花「え、え? そんな……」

香菜「いいじゃん、今回はお店の宣伝も兼ねてるんだし」

穂乃花「香菜ちゃんまで~」

まつり「ごー! なのです~」

一旦切ります 月曜日までに終わらせる予定です。

個人的には穂乃花と可憐は絶対仲良くなれる! と思ってます。

さすがまつりあれhttp://i.imgur.com/NoDU6xA.pngを完食出来るとは.....
根性凄いよねhttp://i.imgur.com/pJkJu6m.jpg
一旦乙です

>>28
松原穂乃花
http://i.imgur.com/gnXkrFO.png
http://i.imgur.com/XpgaU4H.png

いっぽうその頃


エミリー「何故忍さんのお家に?」

忍「せっかくテレビに出るなら普通の服じゃダメですからね! ちゃんとした服で勝負しなくては」

琴葉(別にそんな肩肘張る必要も無いと思うけど……)

琴葉「えっと、私たちも忍ちゃんの家にお邪魔しちゃっていいのかな?」

カレン「大丈夫デース! エミリーはもちろん、コトハももう友達デース! 友達と家で遊ぶのは当たり前デス!」

アリス「うんっ、そうだね」

琴葉「『友達』…… か」

琴葉(ふふっ こういう感じ、覚えあるなぁ)

忍「ただいま帰りましたー!」

エミリー「お邪魔します」

勇「おかえりー」

アリス「あ、イサミ居たんだね」

勇「あれ~ 金髪が増えた? 忍、あんたまた金髪の友達増えたの?」

忍「はい、紹介します エミリーに琴葉さんです」

エミリー「よろしくお願いします」

琴葉「し、忍ちゃん……」

忍「どうしました?」

琴葉「忍ちゃんのお姉さん、もしかしてあの『大宮勇』さん…… ?」

忍「はい、そうですが」

アリス「イサミを知ってるの?」

琴葉「もちろん! 勇さんは私たち10代の女の子にとって憧れの存在なんだよ!」

カレン(このパターン見覚えがありマース)

勇「あら、私のことを知ってくれてるんだ~ ありがと」

琴葉「あ! えっと…… 私765プロの田中琴葉と言いまして……」

勇「765プロ…… あぁ美希ちゃんが居るところね、いつもお世話になってるわ」

琴葉「はい! あの…… その……」

琴葉「ファンです! サインください!」

勇「うん、いいわよ」

琴葉「やった!」

忍「じゃあ今のうちに着替えてきますね」

しばらくして


忍「着替え終わりました~」

琴葉(そっか、忍ちゃんは勇さんの妹さんなんだ! もしかしたら凄いファッションセンスなのかも!)

忍「お待たせしてすいません」 ドレス

琴葉「」


琴葉(に、似合ってない…… 勇さんも『あーあ』って顔してるし…… いくら何でもこれは……)

アリス「シノー! 相変わらず凄い似合ってるよー!」

琴葉「!?」

エミリー「とても和風な忍さんが敢えて洋風な豪華洋装を着る、この不適合こそ大和撫子の真髄なんですね! 凄いです忍さん!」

琴葉「エミリーちゃんまで!?」

琴葉「え、あれ…… もしかして変なのは私のセンスの方…… ?」

勇「琴葉ちゃん、落ち着いて 正しいのは琴葉ちゃんよ」

勇「忍 ま~たアンタ変な格好して」

忍「へ、変な格好じゃないです! これは夜なべして一生懸命作ったもので……」

勇「もう、ほんっと才能の無駄遣いって感じ」

忍「む、無駄遣い!?」

勇「誉めてるのよ」

忍「あっ、そうなんですか~」


琴葉「二人、仲良しなのね」

アリス「うん! イサミはシノのこととっても好きなんだよ!」

いっぽうその頃


穂乃花「集合場所はここでいいんですか?」

まつり「はい、そろそろまつり達のお友達も来るはずなのです」

まつり「あ、あっちなのです」

綾「あれ……」

陽子「よく見る金髪がいるぞ……」

忍「あれ? 陽子ちゃーん! 綾ちゃーん! どうしてここにー?」

カレン「ホノカとカナも居るデース」

琴葉「えっ、知り合い?」

エミリー「まぁ、なんて偶然」

まつり「ほ? みんな知り合いなのです?」

穂乃花「うん、あの子がさっき話したわたしの友達のカレンちゃん」

可憐「エミリーちゃんと同じで外国人だったんですね」

綾「えっと、しのたちも同じ企画で?」

忍「はい」

エミリー「偶然にも旧友のアリスとカレンとも会えました」

まつり「世間は狭すぎるのです」

かくかくしかじか


琴葉「なるほどね、そうだったのね!」

まつり「流石琴葉ちゃん、理解が早いのです」

忍「つまりみんな友達ってことですね!」

陽子「うん、まぁそういうことだな……」

忍「はっ! あちらに新しい金髪少女が!」

可憐「わ、私!?」

穂乃花(あれ、つまり街の美少女対決ってカレンちゃん達が相手?)

穂乃花(どうしよう~ カレンちゃんが相手なんて絶対勝てないよ~)

まつり(4人とも可愛いから今回の美少女対決余裕で勝てると思ったけど、あのアリスちゃんって子凄く可愛いのです……)

まつり(あのヘンテコな格好をした娘なら勝てたかもですが、今回は負けなのです……)

琴葉「えっと、それじゃあ今回の『街の美少女』コンテストの代表者は」

まつり「まつり、可憐チームはこちらの松原穂乃花ちゃんです」

穂乃花「よ、よろしくお願いします」

エミリー「エミリー、琴葉組はこちらの大宮忍さんです」

忍「穂乃花ちゃーん」

香菜(あっ)

綾(勝ったわ)

陽子(勝ったな)

まつり(勝ったのです)

可憐「え、えっと スタッフの判定は」

まつり、可憐チームの勝ち


穂乃花「え、あれ?」

まつり「やったのです! 罰ゲーム回避なのです!」

エミリー「そんな!」

琴葉(もし代表をアリスちゃんにしてたら…… ううん、こういうことは考えちゃダメ)

忍「おめでとうございます、穂乃花ちゃん」

穂乃花「あ、うん……」

可憐「そ、それでは本日の罰ゲームの『春日未来が作った栄養ドリンク』です」

可憐「本人からのメッセージが届いています」

未来『栄養ドリンクを味見しないで作ってって言われたから冷蔵庫に残った食材使いましたけど、これ何の企画なんですか?』

琴葉「……」

琴葉(『何か』が沈殿してる…… 液体ではない『何か』が……)

まつり「はいどうぞ、琴葉ちゃん、エミリーちゃん」

エミリー「これが罰遊戯……」

忍「エミリーに罰ゲームなんてダメです!」

エミリー「忍さん!?」

忍「そのドリンク私が代わりに!」

エミリー「そんな! 忍さんは関係ありません!」

忍「いいえ負けたのは私のせい! せめて半分でも!」

エミリー「忍さん……!」

まつり「それじゃあ罰ゲームどうぞ!」

忍、エミリー、琴葉「ごくっ」

エミリー「うぅ…… 凄い味です……」

琴葉「うぇっ! げほっ! えほっ! おお……」

可憐(こ、琴葉さん……)

まつり(地面にのたうちまわって瞳孔が開いて…… キャラ壊れてるのです)

アリス「シノは大丈夫なの?」

忍「はい、大丈夫ですが?」

琴葉「えっ! うぇっ…… し、忍ちゃん げほっ、 どんな舌してる うっ……」

可憐「こ、琴葉さん!?」

まつり「スタッフさーん、ビニール袋用意して欲しいのです~ あとキラキラのエフェクトをお願いするのです~」

忍「今日はとっても楽しかったです」

エミリー「はい! 私も、久しぶりにアリスとカレンに会うことも出来ましたし」

アリス「また会えるよね?」

エミリー「勿論です!」


まつり「765プロライブシアターで定期公演をしてるからそこで会えるのです」 つチラシ

陽子「宣伝かよ!」

まつり「デートにもぴったり! なのですよ」

綾「で、デート!?」

まつり「そう、綾ちゃんも陽子ちゃんと一緒に来て欲しいのです」

綾「な、なんで陽子と……」

まつり「ほ? 友達と一緒に遊びに行くのはデートではないのです?」

綾「あっ…… うぅ……」

陽子「ん、綾何か言われたのか?」

綾「な、何でも無いわよ!」

可憐「穂乃花ちゃん、今日はありがとう」

穂乃花「こちらこそ! ありがとう可憐ちゃん!」

カレン「え?」

香菜「うん、多分今のはカレンちゃんの方じゃ無いかなー」

穂乃花「可憐ちゃんの言うとおり、少し踏み出してみたらとっても楽しかったよ!」

可憐「ふふっ、私たちきっといい友達になれる、かな?」

穂乃花「うん、今度また遊ぼう! カレンちゃんとも一緒に!」

カレン「……」

香菜「いや今はカレンちゃんのことだったと、あぁややこしい……」

琴葉「げほっ! ごほっ……」

琴葉(ドリンクの残り香がまだ口の中に……)


忍「それじゃあまた会いましょう!」

アリス「またね!」

エミリー「はい! またいつの日にか!」

忍、アリス自室


忍「今日は色々なことがありましたね」

アリス「うん、エミリーとまた会えて、友達もまた増えたね!」

忍「そうです、いつでも私たちは金色の糸で繋がれているんです」

忍「例え離れていても、この糸は決して切れたりしません!」

アリス「シノ……」

忍「そう! この金色の糸が!」 つエミリーの抜け毛

アリス「シノー! それ捨ててー! アイドルの髪の毛を持ってたら変質者みたいだよー!」


おわり

次からおまけ短編

【51人目のアイドル】


カレン「アナタがここのシャッチョサンデスネー?」

P「プロデューサーだから、社長は別に居るから」

カレン「カレンちゃんをアイドルにしてください!」

P「もうイロモノ枠は十分過ぎるから無理」

カレン「ガーン…… オモシロ外国人キャラでバカ売れ狙ってたデス……」

穂乃花(キャラって言っちゃうんだ……)

【超無謀佐竹美奈子】


美奈子「陽子ちゃんはよく食べるんだよね! はい炒飯焼売胡麻団子回鍋肉広東麺餃子酢豚棒々鶏八宝菜麻婆豆腐杏仁豆腐

陽子「いや多過ぎだろー!」

穂乃花(超無謀フルコース…… ?)

【陽子の50%】


奈緒「陽子ツッコミ上手や~ん」

陽子「あぁ…… 何かわからないけどいつもわたしがツッコミ役みたいになってるんだよね……」

奈緒「うちの事務所ツッコミ不足してて、事務所の中がボケ無法地帯やねん」

陽子「そうなの?」

奈緒「ほら」

麗花「昨日TVショッピングで七輪買ってみたんです、あったか~い」

海美「今日こそうみみん魔球ですばるんを討ち取ってあげるから!」

昴「魔球って言ってもどうせいつものストレートだろ?」

瑞希「新しいマジックで大爆発からの脱出を考えているんですが、練習に手伝ってもらえますか?」

翼「何それー おもしろそ~」

環「みや~ カブトムシとった~!」

美也「わ~ これでカブトムシ相撲出来ますね~」


奈緒「な?」

陽子「いやこれ放置してたら事務所壊れるぞ」

【九条可憐】


カレン「実はわたしの名前、漢字で書くと『九条可憐』なんデス」

可憐「はぁ」

カレン「だから」

可憐「こんなことも出来るデス」

可憐「!?」

海美「ねぇ可憐! アロマってどうやるの? 教えて!」

可憐「ハーイ!」

可憐「ちょ、ちょっと待って!」

【正座】


エミリー「和の心と言えば正座です」

アリス「だよね~」

エミリー「この状態でお茶をいただくと」

アリス「わ~! 日本人みたいだよー!」


エミリー「……」

アリス「……」

綾「ふふっ、二人ともちょこんと座ってて可愛いわね」

アリス「あ、アヤ…… 助けて……」

綾「え?」

エミリー「足が…… 固まってしまいました……」

綾「無理するのはやめなさい!」

【妹】


星梨花「わ~ 可愛い~」

育「ほんと可愛いねアリスちゃん!」

アリス「あ、ありがとう……」

星梨花「とっても可愛いです! 一日でいいからわたしの妹になってくれませんか?」

アリス「えっ」

育「ダメだよ星梨花ちゃん! アリスちゃんはわたしの妹なの!」

アリス「えっ」

星梨花「育ちゃんもお姉ちゃんですか!? それならアリスちゃんはみんなの妹ということで……」

アリス「そもそも私年上だよー!」

【大好きー!】


忍「エミリーの金髪はとっても綺麗ですねー」

エミリー「ありがとうございます」

アリス「シノ……」

忍「あっ! もちろんアリスの金髪も大好きですよ!」

カレン「シノー! わたしの金髪は好きデスかー?」

忍「もちろんカレンの金髪もですよー! みんな大好きですー!」

静香「……」

静香(どこかで見たことのある光景ね……)

おわりです。久々にきんモザSS書けて楽しかったです。
読んでくれた人ありがとうございます。

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