勇者「早速だけど勇者辞めたい」(12)

戦士「は?さっきなったばっかりで、今から旅が始まる所だろ?」

僧侶「そうですよ、どうしたんですか急に」

魔法使い「怖気付いたとか?さすがにそれは無いわ」

【以後、勇者→ゆう 戦士→せん 僧侶→そう 魔法使い→まほ の表記になります】

ゆう「とても大事な事を忘れていた…」

まほ「なんだ?それは」

ゆう「すまん…言えない…」

せん「は?なんだよそれ、お前やる気あんのか?」

そう「ま、まぁまぁ戦士さん落ち着いて!勇者さんもなんで言えないんですか?」

ゆう(修行はしてきたけど長い事体力と魔力をあげる事が追いつかなかった…)

ゆう「俺はまだ強くなれていないから…」

せん「なんだよ!そんな事かよ…」

ゆう「そんな事!?これは俺にとって重大な事なんだぞ!」

まほ「なんだよ勇者、お前僕たちの事信頼して無いのか?まだ、戦ってすらないのに」

そう「そうですよ!みんなで頑張れば、絶対に乗り越えれますよ!」

ゆう「みんな…」

ゆう「すまなかった…やってみないとわからないよな!」

まほ「そうだ、何事もやらなきゃわからない事ばかりだ!」

せん「今日は初日だ、今日の事は忘れてやるから気を取り直して行こうぜ」

そう「ですね!頑張りましょう!」

ゆう「ありがとう、じゃあ行こうか!」

この時勇者は知らなかった、自分がパーティーの中で最弱である事。

のちにこの時の判断を後悔する事を。

ーーはじまりのまち ~郊外~

ゆう「とりあえず、スライム達を片付けて手慣らししよう!」

せ・ま・そ「了解(です)!」

____

戦士、魔法使い、僧侶はスライムを倒した!▼
それぞれにけいけんちが入った。▼

せん「まぁ、さすがにこの辺の奴らには負けないよな」

ゆう「う、うぅ…」

勇者は致命傷を受けている!▼

せん「」(うっそだろ…おいマジか…)

そう「あわわ…勇者さんが大変!」

僧侶は回復魔法(極大)を唱えた!▼

まほ「ちょっ、戦士!頼んだ!僧侶、こっち来て!」

せん「お、おう!」

戦士の攻撃!会心の一撃!スライムは倒れた。▼

戦士と勇者にけいけんちが入った。▼

まほ「ちょっと僧侶!なにやってんの!」

そう「す、すみません…勇者さまの可愛いお顔に傷がついてしまうと思うとついクセで…」

まほ「言ってる事はわかるけどさすがに不味いって!次からは抑えて!」

そう「は、はい…」

せん「おい、大丈夫か、勇者!」

ゆう「う、うーん…一体何が…」

せん「無理すんな!動けるか?」

ゆう「大丈夫…!」

せ・ま・そ(今の戦いではっきりわかった。勇者はステータスの基礎値が低すぎる…)

ゆう「みんなの為にも強くならないと…!」

勇者は魔物の群れの中へ飛び込んだ!▼

せん「あんの、ばかっ…!」

まほ「ちょっと待って戦士!」

せん「あんだよ、干物女!あいつやばいぞ!」

まほ「は?キレた」

魔法使いはザラキを唱えた!▼

しかし戦士には効かなかった!▼

せん「そんなもん効くがバカが!」

まほ「は、ウザ…」

そう「戦士さん!魔法使いさん!勇者さまが!」

勇者は致命傷を受けている!▼

勇者の攻撃!
スライムAを倒した!▼

勇者の攻撃!
勇者は回復魔法(小)を唱えた!▼

せ・ま「おぉ…」

勇者の体力が少し回復した!▼

スライムBの攻撃!▼

勇者にダメージ!

スライムCの攻撃!▼

勇者にダメージ!

勇者は致命傷を受けている!▼

勇者の攻撃!

スライムBを倒した。▼

勇者の攻撃!

スライムCを倒した。▼

せん「流石勇者、か戦闘スキルはすげぇな…」

まほ「1ターンに2回行動…なかなかだね…」

そう「勇者さま!すごいです!」

勇者にけいけんちが入った。▼

勇者のレベルが5から6にあがった!▼

それぞれのステータスがあがった!▼

勇者は転移魔法を覚えた!▼

せ・ま・そ「おぉ…」

ゆう「うぅ…すごく…眠たい…」

ゆう(この感覚…まずい…やらかした…)

勇者は地に倒れこんだ!▼

そう「あっ!勇者さまが!」

せん「まずい!見守りすぎた!」

まほ「戦士が早く助けに行かないからだろ!」

せん「あぁ?お前が止めたんだろうが!」

まほ「はぁ?普通助けに行くだろ!」

せん「なら、お前が助けに行けや!」

まほ「か弱き乙女にやらすのか!このウスノロ木偶の坊が!」

せん「仲間に即死魔法唱える奴はか弱きどころか乙女じゃねぇ!」

そう「勇者さ…ま…」

ゆう「うぅ…ん…」

そう「な、なんだこれは…」

僧侶の眼前には美少女が横たわっている!▼

そう「ゆ、勇者…さま?」

ゆう「うぅ…ん…」

そう「ゆ、ゆうしゃさまー?」

ゆう「うぅ、そ、僧侶…?」

そう「」(え、ええぇ…どゆこと…)

ゆう「僧侶!り、理由は後で話すから!俺を回復して!」

そう「わ、わかりました!」

僧侶は回復魔法(小)を唱えた。▼

勇者の体力が回復した。

勇者を激しい光が包み込んだ!▼

ゆう「た、助かったよ僧侶…ありがとう!」

そう「い、いぇ…」(戻った!?な、ど、どうゆう仕組みなんだ…気になる…!)

ゆう「理由は宿で話すよ…」

ゆう「あれ?戦士と魔法使いは?」

まほ「どうした?勇者」

ゆう「魔法使い!無事だったんだね!」

まほ「あ、あぁ…」

ゆう「あれ?戦士は?」

まほ「あ、あいつか!?あいつは宿屋に行ったよ!部屋とってくるってさ」

ゆう「そうなんだ!仕事が早い!」

まほ「あはは…そうだな…」(爆破魔法で吹き飛ばしたなんて言えない…)

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