勇者「あんかでまおうをたおすぞー!」(448)

勇者「まおうたいじに出発だー!」


お前ら「ちょっ! 待て待て待て! その前にやることがあるだろ!?」


勇者「あ、お前らさん……んー? そんなのあったっけ?」


お前ら「いや、あるだろ……! 大事なことが! 冒険に出発する前にやるべきことがさ!」


勇者「えー……? ぜんぜんわかんないよー、お前らさんおしえてー」


お前ら「いや……まずは>>2しないと駄目だろうが……」

女体化

お前ら「女体化しなきゃ駄目だろうが……! やっぱ女の子が冒険してキャッキャッウフフな展開はお約束だろ!」ムフー


勇者「にょ……た……い……か……ってなにー? お前らさん!」


お前ら「え? いや、何って言われてもな……そのまんまの意味で、女の子になるってことだよ」


勇者「おんなのこになる? あのさー、お前らさん……それってまおうをたおすことにかんけいある?」


お前ら「え? いや……だからキャッキャッウフフ……」


勇者「きゃっきゃっうふふしたらさー
なにかとくでもあるのー? ねー! お前らさん! それほんとうにまおうをたおすことにかんけいあるのー? ねー! お前らさん!」


お前ら「いや……キャッキャッウフフ以外には……うん……特にない……かな? そもそも相手がね……いないし……」


勇者「なーんだ! じゃあぼく、おんなのこになるのやーめたっ! そもそもぼくにはせいべつなんてないしさー、いみないよ! うん!」


お前ら「あ……ああ……そだね……」

お前ら(こいつは人類が作り上げた魔王への唯一と言っていい対抗策……人類の「夢」そのものだ……)


お前ら(こいつが魔王を倒せるかどうかは……その世話係の俺にかかってんだ……しっかりしろ、俺……! 女体化とか教えてる場合じゃねえだろ!)


お前ら(こいつはまだ生まれたばかりで魔物を殺す以外右も左も分かってねえ……もっとこう……有意義な事を教えてやらないと!)


勇者「ねー! お前らさん、ぼくがしゅっぱつまえにやるべきこと、まだある? ないならいくけど?」


お前ら「えっ? そ、そうだな……うーん……」


お前ら「そ、そうだ! >>5だよ! >>5は教えておかないとな!」

ビジネス

お前ら「ビジネスについて教えておかないとな!」


勇者「びじねす? なにそれ? お前らさん!」


お前ら「そだな、分かりやすく言うとお金のやりくりってところだな」


勇者「おかねー?」


お前ら「そうだ、お金は大事だ! お金がないと薬草も買えないし新しい武器や鎧も買えないからな!」


お前ら「だからお金のやりくりをしっかり覚えておかないと……冒険の途中でお金が尽きて困ってしまう事態が起こるわけだよ」


勇者「なんかよくわかんないけどわかった、おかねのやりくり? をおぼえるよ!」


お前ら(よくわかんないのかよ……)

───
──

お前ら「鉄の鎧が80G! 皮の鎧が100Gで売ってるとする! どちらを買った方が得だ?」

勇者「80Gのやつー!」


お前ら「薬草1つ5G! 薬草3つ10G! どちらを買った方が得だ?」


勇者「じょうきょうにもよるけど、ふつうは10Gのやつー!」


お前ら「よし……とりあえず合格かな」


お前ら(知識が無さすぎてこんな基礎的な事しか教えられなかったけど……無いよりはマシだろ……)


兵士「おい、お前ら! 勇者様の出発はまだか!? 今さっき二の村へ向かう魔物の軍勢が目撃されたんだ! 早く勇者様を二の村へ!」ガチャッ


お前ら「わ、分かりました! よし、勇者! いよいよ旅立ちだ! 城を出たらまずは二の村へ向かうんだ! いいな!?」


お前ら「人類の未来はお前にかかってる! 頼むぞ、勇者! 魔王を見事打ち倒してくれ!」


勇者「うん、お前らさん! ぼくがんばるね!」タッタッタッ

兵士「…………行ったか」


お前ら「勇者……大丈夫かな……」


兵士「様をつけろ様を……まあっ、大丈夫だろう……あんな幼い外見でも人類が命運をかけて作り上げた究極の人造人間だ」


兵士「逆に駄目だったら……その時は人類の終わりだな……」


お前ら「ああ……そうだな……」


勇者「ねー、お前らさん! にのむらってどこ? ぼくわかんない!」タッタッタッ


お前ら「………………えっ?」


兵士「……………………ダメかもしれない」

───
──


勇者「ふんふんふーん♪」


お前ら「あぁ……何で……こんなことに……」


王『勇者が二の村への行き方が分からない? なら君がついていったらいいんじゃないの?』


お前ら『』


王『うんうん! それがいい、だって君は勇者の世話係だしね! となればお前ら! 二の村までの案内を! キミに命ずる!』


お前ら「世話係って旅立つまでの世話をするんじゃなかったのかよ……何で俺まで旅をする羽目に……」トボトボ


勇者「お前らさん! みちがわかれてるよ! どっち?」


お前ら「そっちだよそっちー……あー……帰りたいよー……」

勇者「お前らさんお前らさん!」


お前ら「んー? 今度はなん…………」


スライム「ギョォエエエエエエエッ!!!!!」ゴゴゴゴゴ


勇者「まものがでたよー?」


お前ら(な、何だ……!? あの巨大で異様な化け物は!? もしかして……スライム!?)


お前ら(嘘だろ……? これが……魔物の中では最弱だと言われてるあのスライム!? 実物は始めてみたが……どうみても最弱には見えないぞ……)


お前ら(兵士の奴等は……いつもこんなの相手にしてんのか……とてもじゃないが……俺じゃ勝てる見込みがちっとも……)


勇者「ねー? お前らさん! たたかってもいいの? いまにもこうげきされそうだけどー」


お前ら「え? そ、そうだな……」


お前ら「>>12

ヤバいと思ったらすぐ逃げるぞ

お前ら「ヤバイと思ったらすぐ逃げるぞ! いいな!?」


勇者「うん、わかった! じゃあ……いくね!」


スライム「ギョォォォエエエエエッ!!!」ゴゴゴゴゴ


勇者「かくごしろー、まものめー」チャキッ


お前ら(勇者が戦うのを見るのって……そういえば初めてだな……あんな強そうな敵に……いったいどんな戦い方を……)


勇者「うおりゃー! とりゃー!」ズバッズバッ


スライム「ギョォォォエエエエエエエ!!!!」


勇者「えいえいえいっ! とぉーっ! そりゃぁー!」ズバッズバッズバッ


お前ら(………………………………ん?)


お前ら(おかしいな、剣筋が俺の眼で普通に追えてるぞ……? 普通こういう場面だと傍観に徹してる俺はヤムチャ視点的な物になるんじゃ……?)

勇者「おりゃおりゃー!」ズバッズバッ


スライム「ギョエエエエエエエッ!!!!」


お前ら(こう言っちゃ何だが……戦い方に全然凄みがない……普通に剣で切りまくってるだけだし……)


お前ら(これが……人類が命運をかけて作り上げた究極の人造人間……? 何か拍子抜けだな……)


勇者「たあっ!」ズバッ


スライム「ギャァォォォ!!!」シュゥゥン


勇者「やったー! 勝ったー!」ピョンピョン


お前ら「………………………………えっ?」


お前ら「か、勝ったのか……? あんな俺でもできそうな攻撃で……あの強そうなスライムを……それもこんなにも早く?」


お前ら「な、何か……何か変だぞ? どうなってんだ?」

勇者「やったよお前らさん! ぼく勝ったよ! あのまものに! ほめてほめて?」


お前ら「あ、ああ……すごいな」


勇者「えへへー! ぶいっ!」v


お前ら(あのスライムは……異様に弱い個体だったとか……? いや……どう見ても強そうだったぞ……)


お前ら(何で……あんな簡単にやっつけれられたんだ? もしかして勇者の剣筋は遅くても絶大な破壊力が……)


勇者「お前らさん!はやくいこっ!」


お前ら「…………あっ、そうだな……早く二の村に行こう」


お前ら(こんなこと考えてる場合じゃない、今は一刻も早く二の村に向かわないと……)

───
──


勇者「お前らさん! にのむらはまだー?」


お前ら「もう少しで着くはずだ」


勇者「はーい! ふんふんふーんころがっしふふんふーん♪」


お前ら(聞くなら今しかないか……)


お前ら「なあ、勇者……お前……何であんな簡単に魔物を倒せたんだ?」


勇者「えー?」


お前ら「正直に言うと……勇者の攻撃はすごく弱そうだったんだ……あれであの強そうなスライムがやられるとは……どうしても俺には思えない……」


お前ら「もしかして……何か秘密があるのか?」

勇者「あはははははっ! そんなのかんたんだよお前らさん! ぼくはゆうしゃだからね!」


お前ら「は? 勇者だからなんだっていうんだ……」


勇者「ぼくはゆうしゃ! まものを殺して……勝つ! まおうを殺して……にんげんにゆめをあたえる! それだけのそんざい!」


勇者「だからぼくはまものにはぜったいにまけない! そういうちからをもってるんだ!」


お前ら「魔物には……絶対に負けない……?」


勇者「そう! たとえでっかくてつよいまものでも……ぼくはゆうしゃ! ぜったいにまけないよ!」ムフー


お前ら(なるほど……魔物に絶対に負けない力……だからあんな弱そうな攻撃でもあのスライムに勝つことができたんだな……)


お前ら(これが……人類が命運をかけて作り上げた……究極の人造人間、勇者……魔物を絶対に倒す存在……人類の夢……)

勇者「あっ! お前らさん! なんかみえるよ!」


お前ら「あれは……二の村だ! 話に夢中になってる間に辿り着いたみたいだな」


お前ら「魔物の姿は見えない……間に合ったか……!」


勇者「わーい! にのむらー!」タッタッタッ


お前ら「ちょっ、勇者! 走るなー!」タッタッタッ


お前ら(運動は……苦手……なんだよっ……!)

勇者「にっのむらにっのむら♪」タッタッタッ


二兵士「そこの子供! その場で止まれぇ!!」ジャキッ


勇者「えっ?」


二兵士「二の村へ何用だ?これからここは戦場になる! 悪いことは言わねえ……さっさと親御さんの所へ帰んな!」


勇者「ぼくゆうしゃだけど?」


二兵士「あーー……はいはい……完全に成りきってるわけ……じゃあ勇者様、ここは危ないのでさっさとお家に帰りやがってください」


勇者「やだ! まおうをたおすまではかえらない!」


二兵士「だぁぁぁぁぁっ!! このガキッ! とっとと家に帰りやがれ! さもないと泣かすぞ!? ガオォォォン!?」


勇者「だからー、ぼくはほんとうにゆうしゃなんだってばー」


二兵士「オオオオオッ!? どう言えば話が通じるんだ!? この手の馬鹿は! ぜんっぜん分かんねえ!!」

お前ら「あー! 兵士さん兵士さん!」ドタドタ


二兵士「勇者ごっこのお次はデブかよ……でー? 何なんだ、お前はー?」


二兵士「まさかこのガキみたいに自分は勇者だとか何とかデタラメ言うんじゃねえだろうな?」


お前ら「ハアハア……へ、兵士さん! 自分は……一の村の者で……ありますっ……!」


お前ら「二の村に……魔物の軍勢が迫ってるとのことでっ……! ゼェ……完成した勇者を至急、一の村からここへ連れてきた次第ですっ……!」


二兵士「……とするとアレかい? お前は何百人ものの魔導師達が何年もかけて作り上げた究極の人造人間、勇者ってのが……このガキの事だと?」


お前ら「あー……はい……」


二兵士「ふざけちゃいけねえぜデブ、どっからどうみてもただのガキじゃねえか」


勇者「がきじゃないよ! ゆうしゃだよ!」ムスー


二兵士「あー、はいはい……」

お前ら「ほ、本当なんですよ! どう見ても子供にしか見えないだろうけど……!」


二兵士「グオオオオオッ!! もうっ……いい加減にしとけよっ!? どう見ても勇者になんか見えねえっつうの! とっとと帰れ! 」


お前ら「いやいやいやいや、マジなんですって! ホントにホントなんですって!」


勇者「そうだそうだー!」


二兵士「ほぉぉぉぉ……そ! こ! ま! で! 言うんならよぉ……何か証拠を見せてみろよ」


お前ら「え……証拠……ですか……?」


二兵士「ああ、そのガキが勇者だっつう証拠さ? 勿論あるんだろ?」


お前ら「しょ、証拠…………」

二兵士「ぶっちゃけるとよ……もしかするとお前らが魔物って線も万に一つもあるもんでね……」


二兵士「勇者って証拠を見せられねえようなら……ここを通すわけには行かねえな」


お前ら「お、俺達が魔物だなんて……! んな無茶苦茶な……!」


二兵士「その無茶苦茶なことをしてくるのが魔物って連中だろうが! 魔物が人間に変化できるの……俺知ってんだぜ!?」


二兵士「悪いが言葉じゃだけじゃ全く信用ならねえ、こちとら魔物の軍勢が近づいてきてピリピリしてんだ……」


二兵士「言葉じゃなく! 態度で示してもらおうか! 態度で!!」


お前ら「ぐっ…………」

お前ら(こいつの言うことも最もだ……魔物は人間に変化できると言われている……)


お前ら(魔物の軍勢が近づいてる今……俺達が敵……魔物のスパイに見えるのも……無理ないだろうな……)


お前ら(と言っても……証拠か……)


勇者「お前らさん! あのおじさんへんなこといってるけどさ! どうするのー?」


二兵士「グヌゥゥゥゥ……おじさんって……俺まだ20代だぞ……」


お前ら「………………そうだな」


お前ら「>>27をすればきっと……! お前が勇者だと信じてもらえるだろ!」

兵士を怪我させずに打ち負かす

お前ら「勇者が兵士を怪我させずに打ち負かす!」


二兵士「はぁ? 兵士って……俺か?」


お前ら「そうさ! 勇者が見事を貴方を打ち負かす! そうすれば貴方も、勇者の力を認めざるを得ないだろ!」


二兵士「……ブッ! ハッハッハッハッハッ! いいぜ? やってみろよ! できるもんならな!」


二兵士「こう見えて俺は結構強いぜ? 何せ二隊長の右腕だからな!」


お前ら「隊長の右腕……で、でも大丈夫だろ! なっ! 勇者!」


勇者「…………………………」


お前ら「……………………勇者?」

二兵士「さっ、構えろよ! 勇者様とやら! 俺を見事打ち負かす事ができたら……お前を本物の勇者だと認め……この先へ通させてやるぜ?」チャキッ


勇者「ねー、お前らさん……ぼくいったよね?」


お前ら「な、何を……?」


勇者「ぼくはゆうしゃ、まものを殺して……まおうを殺して……にんげんたちにゆめをあたえる……それだけのそんざいなんだって」


お前ら「…………」


勇者「そう……ぼくはそれだけのそんざいなんだ……まものを殺すことしかできない……まおうを殺すことしかできない……だけど……」


勇者「こんかいは……お前らさんのために……がんばるねっ!」チャキッ


お前ら「ま、待て……勇者! お前……!」


勇者「うおーっ!」タッタッタッ


お前ら「勇者ああああああああああっ!!」

───
──


二兵士「ち、違う……! 俺は……! 俺は何も……殺すつもりで……! やったんじゃ……!」


勇者「…………………………」


お前ら(俺から見ても……弱めの攻撃だった、兵士はそれなりに情を持った奴だった、だから武器で攻撃することなく……蹴りを選んだ)


お前ら(それを勇者は……避けようとしたものの、体が小さいせいか回避距離が足りず……モロに蹴りを食らった……)


お前ら(でも普通の人間なら……少し痛がって……何事も無く起き上がってくる程度の力のはずだったんだ……それなのに……)


お前ら(勇者は……それだけで死んでしまった……呼吸もしてない……心臓も止まってる……体が冷たい……本当に死んでしまった)

お前ら(俺だって嘘だと思いたい、いくらなんでも簡単すぎる、あっけなさ過ぎる……)


お前ら(勇者だぞ……あの勇者だぞ? 人類の夢だぞ? 何で? 何でこの程度の攻撃で……加減が入った蹴りの一発で死ぬんだよ!?)


お前ら(どうしてっ……!? 何でっ……!? 何でだよぉぉぉっ!!)


俺はこの時気づいていなかった……例え勇者と呼ばれていようと……魔王を倒す、人類の夢だろうと……


勇者と言う殻を取ってしまえば……それはただの5歳児程度の無垢な子供にすぎないと言うことを……


勇者は不安定な存在……ルールを破れば無垢な子供に待っているのは「死」あるのみ


俺は……それを……忘れていたのだ……

人類の夢が消えたとき……人類はどうなるのだろうか……


魔王に対抗する術はあるのだろうか……


ただ言えることは……


この先には絶望と言う名の暗闇しか待っていないということだけだ




B A D E N D

死にましたね、お疲れ様でした

「おお、勇者よ! 死んでしまうとは情けない!」


「まさか魔物をたった一匹倒しただけで死ぬとは……」


「ああ情けない! 何と情けない! それでも勇者のつもりか?」


「貴殿はまずは己の身の程をしっかりと弁えるのだ!自分にできるのが何なのかをしっかりと見極めること! いいなっ!?」


「では行くがよい勇者よ! どうせなら後十匹くらい魔物を倒して死ねい!」

お前ら「っ!?」ビクッ


勇者「お前らさん! あのおじさんへんなこといってるけどさ! どうするのー?」


お前ら(えっ……!? ゆ、勇者……!? い、生きているのか……!?)


二兵士「グヌゥゥゥゥ……おじさんって……俺まだ20代だぞ……」


お前ら(間違いない……勇者が死ぬ前にタイムリープしている……!)


お前ら(そうか……あの声の主が俺にもう一度チャンスを……)


お前ら(誰かは知らないが……もう一度やり直せると言うのなら……! 俺はやるべき事をやるだけだ!)

勇者「お前らさん! どーすーるーのー?」


お前ら「そ、そうだな……」


お前ら(勇者は本来、ただの五歳児くらいの子供で……魔物以外だと勇者としての力を発揮できない……)


お前ら(下手に魔物以外と戦わせようとすると……いとも簡単に殺されてしまう……)


お前ら(そりゃそうだ……勇者の力が無い勇者なんて……ただの五歳児、子供だ……ぶっちゃけ俺でもその気になれば簡単に勇者を殺せるだろう)


お前ら(……となると)


お前ら「勇者! ここは>>42だ!」

お前らが順を追って事情を話す 最悪、王様から証明書貰ってくるとかする

お前ら「勇者! ここは順を追って事情を話すべきだ!」


勇者「そうなのー? お前らさん!」


二兵士「……はぁ?」


お前ら「まず、この勇者ですが! 作成が開始されたのは今から三年ほど前で……!」


二兵士「いや、お前何言って……」


お前ら「最初にこの勇者計画を提案したのは我等が一の村の王、一王で……! 我々はその日から魔王に見つからないよう極秘にプロジェクトを……!」


二兵士「……………………………………」

───
──


勇者「くぅー…………すぴー…………」


お前ら「こうして……! 我々は二の村に迫る魔物の軍勢の討伐に手を貸すべく! 遥々ここ、二の村へやってきたのです!」


二兵士「…………………………」


お前ら「以上です、ご清聴ありがとうございました」ペコッ


二兵士「はぁぁぁ……やっと終わりか……長すぎてガキ寝ちまってるし……」


お前ら「はい、これで我々の事情は全て説明したつもりです! さあっ、早く私達を村の中へ! 対抗策を練らないと……」


二兵士「いや、だからさ……俺言ったよな……言葉だけじゃ信用ならないって……」


お前ら「…………ええっ!?」


二兵士「いや……ええっ!? じゃねえだろうが! ったく……大人しく聞いてた俺もアホだが……お前もそれ相応のアホだな……」

お前ら「………ならば! 王から証明書を貰ってきます! それさえあれば文句はないでしょう!?」


二兵士「ああ、それさえ見せてもらえるなら文句はねえよ、というか……普通貰ってくるだろ……」


お前ら「ここまで門番が強情だとは思わなかったんでね! んじゃ勇者! お前はここに残れ! ちょっとガンダッシュで取ってくるから!」


勇者「ぼくのこるのー? わかったよ、お前らさん!」


二兵士「ちょ!? お前! こいつここに置いていくのかよ!?」


お前ら「すぐ戻りまーーーす!! 少しの間面倒を見ててくださーーい!!」ダダダダダタッ


二兵士「…………おいおい、マジかよ」


勇者「あ、ちょうちょさん~♪」

二兵士「それよりお前……寝てたんじゃねえのかよ?」


勇者「うん! ねてたけど、お前らさんのこえでおきちゃった!」


二兵士「ほー、その外見の割りには……随分と寝起きがいいガキなんだな、俺のガキとは大違いだ」


勇者「がきじゃないよ! ぼくはゆうしゃ! もー! あたまがわるいおじさんだなー! なんかいもいってるよ!」


二兵士「るせーっ! 信用ならねえんだよ! お前が勇者だなんてな! 大体ガキにガキって言って何が悪いってんだ!? ァァァァン!?」


勇者「むぅー! おじさんのばーか! ばーか!」


二兵士(ケッ……怒った時にとりあえず馬鹿を連発するところとか……俺のガキそっくりじゃねえか……)


二兵士(やっぱ……信用したくねえな、こんなガキが……こんなちっぽけなガキが……俺達の夢を背負って魔物と戦う……勇者だなんて……)

二兵士「なあ、ガキ……お前本当は……」


勇者「………………」ムスー


二兵士「……ケッ、口も聞きたくないってか! 勝手にしろ!」


勇者「……………………」ムスー


二兵士「……………………………………」


勇者「…………………………………」


二兵士「……………………………………」


二兵士「………………………………………ハァ」


二兵士「分かった分かった……俺が悪かったって……だからいい加減機嫌を……」

勇者「……………………」チャキッ


二兵士「お、おいおい……んな物騒な物とっととしまえって……! 悪いこと言わねえから止めとけ! なっ!?」


勇者「…………おじさん、おじさんって……このむらのもんばんなんでしょ?」


二兵士「はっ? あ、ああ……そうだが……」


勇者「そっか、じゃあ……いっしょにたたかう?」


二兵士「は? 何を言っ……」


ドゴオオオオオオオオオオオン

二兵士「ゲホッゲホッ! な、何だ……突然目の前で爆発が……」


勇者「ばくはつじゃないよ~おじさん、いまのはただちゃくちをしただけ!」


二兵士「はぁ? 着地!? いったい何が着地したらこんな……事……に……」


そうやって戯言を口にしてる間に煙は晴れる


煙が晴れた先にいたのは


ワイバーン「グルルルルルルル……」


巨大な、龍だった

二兵士「な、何だこれは……こ、こんな……馬鹿な…………」


ワイバーン「ナンダ……デムカエ……ハ……フタリ……ダケ……カ……」


ワイバーン「オマケニ……ヒトリハ……タダノコドモ……」


ワイバーン「ツマラン……コレデハ……センコウシテ……キタイミガ……ナイトイウモノ……」


二兵士「グオオオ!? せ、先行して来たって……! ま、まさか……!」


ワイバーン「ソノトオリ……グンゼイガ……タドリツクマデ……タイクツ……シテタモノデナ……サキニ……アバレニ……キタゾ……」


二兵士(くそっ……! 確認された軍勢の中に……これほど巨大な魔物はいなかった……! となると……こいつがあの軍勢を率いていた親玉……!)

ワイバーン「サテ……ドウクワレタイ? ニンゲン……」


ワイバーン「ジワジワ……クッテホシイカ? ソレトモ……マルゴト……クワレタイカ?」


二兵士「くっ……」ジリッ


二兵士(どうする……! どうする……! 今の衝撃で隊長達は異変に気づいただろうか……)


二兵士(いくら隊長の右腕である俺でも……こんな龍相手に一人で……おまけにガキを守りながら戦うのは……辛いものがある……!)


ワイバーン「キメタ……ヒトオモイニ……マルゴト……クッテヤル……」


二兵士(どうするっ……! どうするっ……!)

ワイバーン「シネエエエエエエエエッ!!」グワッ


二兵士(くっ……こうなりゃ自棄になってやるしか……!)チャキッ


勇者「とー!」ズバッ


ワイバーン「グオオオオオオオッ!?」


二兵士「!?」


勇者「えいえいっ! やあっ! しぇぁぁぁぁっ!」ズバッズバッズバッ


二兵士「お、おいガキッ!? 何やってやがるっ!! 危ねえ……」


ワイバーン「グオオオッ……!?」ヨロッ


二兵士「馬鹿な……効いてる……? あんなヒョロイ攻撃が……あの龍に効いてるとでも言うのか……!?」

ワイバーン「バ、バカナ……ケンヒトツ……トオサヌ……ワレノ……カラダニ……キズヲツケル……ダト……?」


勇者「………………」スタッ


ワイバーン「マサカ……! ソノケンハ……デンセツノケン……ドラゴンスレイヤーダトデモイウノカ……!?」


勇者「ふっ! やぁーっ!」ズバッ


ワイバーン「ガァァァッ!? バ、バカナ……! バカナアアア……! ナゼ! ナゼドラゴンスレイヤーガ……! コンナコドモノテニ……!」グラッ


勇者「とどめーっ」ズバッ


ワイバーン「グオオオオオオオッ!! ナ…………ゼェェェェ………………!」


ズゥゥゥゥゥゥン……!


二兵士「………………」ポカーン

勇者「たおしたよ! おじさん!」ニコッ


二兵士「お、おいおい……何かのドッキリか……? あの巨大な龍があんなショボい攻撃でやられるわけが……」


ワイバーン「」シュゥゥゥゥン


二兵士「き、消えた…………嘘だろ……? ホントに倒しちまった……」


二兵士「が、ガキ!? お前どんなトリック使いやがった!? も、もしかしてその剣は……! 本当にあの伝説の……ドラゴンスレイヤーだとでも言うのか!? 馬鹿な! あれは二百年前に伝説の騎士! フェイウォンが……幻の龍! グラディスを討伐する際に使用され……激闘の末……グラディスの命と引き換えに……ドラゴンスレイヤーは効力を失い……石の剣となった! そう、ドラゴンスレイヤーはそこで永遠に失われたはずだ! そもそもあそこは魔の谷と言われ魔物でさえ近づかない……」


勇者「おじさん! これただのけんだよー? なに? どらごんすれいやーって」


二兵士「…………はぁぁぁぁぁっ!? ドラゴンスレイヤーじゃないのか!?」

勇者「ほらっ!」チャキッ


二兵士「ほ、本当だ……伝説によれば……ドラゴンスレイヤーは常に熱を帯びていると言う……」


二兵士「グヌウウウ……だが! この剣からは熱を全く感じんっ……!」


勇者「でしょー?」


二兵士「オオオオッ!! それじゃあ……いったいどうやってあの龍を!?まるで分からんぞ!?」


二兵士「ハッ……もしかして……あの個体だけ異様に弱かったとか……」


二兵士「いや……あの威圧感は本物だった……! そもそも奴は軍勢の親玉……! 弱いと言う線はない……!」


二兵士「何故だ……何故こんなガキがあの巨悪な龍を……ドラゴンスレイヤーもなしで……あんな簡単に打ち倒すことができたんだ……!?」

勇者「あのさーおじさん! ぼくなんどもなんどもいってるよね!」


勇者「ぼくはゆうしゃ! がきじゃないよ! おじさんはたいへんなおばかさんだね!」


二兵士「このガキッ……まだそんな戯言……!」


二兵士(いや、待てよ? 勇者……? ま、まさか……まさか本当に……?)


二兵士(そうだ……もしもこのガキが本当に勇者だったのなら……!)


二兵士(あの龍をいとも簡単に打ち倒せた事にも……充分な納得が行くっ……)


二兵士(こんなガキが勇者だなどと……色々な意味で信じたくは無いが……もはや……信じざるを得まい……)

二兵士(というか……もし本当に……このガキが勇者なんだとしたら……俺がこれまで取ってきた行動は…………)


二兵士「………………ヤバ」ゾッ


二兵士「あー……えっと……」


勇者「おじさん! ぼくはもうおこったよ! もうおじさんとはおはなししないから!」


二兵士「そ、そう言わずに……」


勇者「…………ごめんなさいは?」


二兵士「…………ゆ、勇者様……? ど、どうか……ゆ、許して……ください」ピクピク


二兵士(いくら勇者とは言えっ……! 何でこんなガキに……大の大人である俺が謝らなきゃならんのだっ……?)ピクピク


二兵士(な、納得がいかんっ……)ピクピク

勇者「やだ! ゆるさない!」ムスー


二兵士「…………!」


二兵士(いかん! もしも……もしもこの不祥事が隊長にバレてしまったら……! 俺はっ……!)


二兵士「あー! 勇者様っ! ごめんなさいっ! ごめんなさいっ! ごめんなさいっ!!」ドゲザ


二兵士「俺が! 俺が悪うございましたぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」


お前ら「ゼエ……ハァ……へ、兵士さん……! これ……ゲホッゲホッ! しよ、証明書っ……!」ヨロヨロ


二兵士「……あっ」ドゲザ


勇者「あっ、おかえりお前らさん!」


お前ら「な、何? この状況……」

───
──


お前ら「そんなことがあったんですか……」


二兵士「あんなもんを目の前で見せられちゃ……勇者だと納得するしかないってもんよ……」


お前ら(ワイバーンを倒すだなんて……やっぱり勇者の力は本物だ……! これならきっと魔王も……!)


二兵士「てなわけで……二の村は勇者ご一行の来訪を歓迎する、さっ……入ってくれや」スッ


勇者「わーい! にのむらー!」


お前ら(ああ……やっと入れる……)


二兵士「あ、後だな……俺の不祥事は……くれぐれも中にいる隊長には……ご内密に……」ボソボソ


お前ら「分かってます……証明するものを持参しなかった俺らにも非はありますから……」ボソボソ


二兵士「かたじけない……」ボソボソ

勇者「それじゃあ! にのむらにはいるよ!もんよー! ひらけー! ごまー!」


お前ら「ハハハハ……勇者……そんなんじゃ門は開かな……」


ガラッ……


お前ら(え……マジで開いたの)


二兵士B「おい! 二兵士!」


二兵士C「大丈夫か? 何か凄い音が門の向こうから聞こえたけど……」


お前ら(何だ……兵士の人が内側から開けたのか……ビックリした……)


二兵士「このバカ共! 今更になって様子見に来るんじゃねえよ! 」


二兵士B「おいおい……これでも急いで来たんだぜ……」


二兵士C「休憩中に駆り出される俺達の身にもなってくれや……」

二兵士B「それで……いったい何があったんだよ? というかそこの二人は……」


お前ら「アハハ……どうも……」


勇者「?」


二兵士「ちょうどいい、お前ら俺の代わりにちょっと門番やっててくれねえか」


二兵士C「別にいいけどよ……お前はどうするんだ? 俺も休みたいから、何て理由なら悪いがお断りだぜ」


二兵士「いや、ちょっとそこの勇者ご一行様達を我等が王の元へ……ね」


二兵士B 二兵士C「…………………………」


二兵士B 二兵士C「えっ……」

──二城──

二兵士「王! お話がございます!」スタスタ


二王「んー、何ですかぁ? こちとら迫る魔物の軍勢の事で忙し……」


二兵士「勇者ご一行をお連れしました!」


二王「はー?勇者ぁー?」


勇者「はーい! ゆうしゃです!」


お前ら「ど、どうもどうも……!」ペコペコ


二王「んーー……この方々が勇者ご一行? 兵士……それは確かな事実なのかぁ?」


二兵士「実を言うと私も……最初見た時はぶっちゃけバリバリ疑っておりました……しかしっ……」


二兵士「先程この子供は……私の目の前で村に攻めてきたワイバーンを……一人で見事討伐して見せたのです」


二王「わ、ワイバーン? おまけに村に攻めてきただと? どういうことだ? 詳しく話すことを許可する!」

───
──


二王「な、なるほど……一歩間違えばそのワイバーンによって村が……」


二兵士「そういうことです……」


勇者「えへへー」


二王(魔物を殺す究極の人造人間……勇者……あいつ……ついに完成させたのか……! これで……これで魔王もっ……!)


二兵士「あのー……王?」


二王「あ……ああっ……そこの子供が勇者様だと言うのは分かった……それで……そちらはぁ?」


お前ら「わ、私は一の村から勇者をここまで連れてきた者です……! あっ、これ! 一王から授かった証明書ですっ!」ペラッ


二王「ふむっ…………確かに本物のようだ……あいつの字は分かりやすい」

二王「うむ、これで疑いの余地はあるまいて……いやー勇者様! ホントよく来てくれました……ありがとう……ホントありがとう……」


二王「聞いての通りだ……ここ二の村は迫る魔物の軍勢により、最大の危機に陥っているっ」


二王「勇者様……どうか……どうか貴方のその反則的な力で……二の村をお救いください……」


勇者「うん! わかった、まかせて!」


二王「おお……ありがたやありがたや……!」


二兵士D「王! 監視班より報告! 軍勢の統率が乱れ……魔物達の士気が明らかに落ちています……!」


二王「うむ……恐らく勇者様が討伐したワイバーンが……その軍勢の親玉だったことは……これでほぼ確定のようだなぁ……」

二兵士「王……! ここは……!」


二王「うむ……絶好の攻め時だろう……!」


二王「集められるだけ兵士を集め……軍勢を一気に討ち滅ぼせ! 我々には勇者様がいる! 負けはないっ!」


二兵士 二兵士D「ハッ!」


お前ら「二王……集めるだけの兵士を集めるということは……ここの守りを捨てると……?」


二王「うむっ、何事も叩ける時に叩いておかねば! 時には、守りを捨てる事も考えなければならない!」


お前ら「…………………………」


お前ら(二王はそう言ってるけど……もし全戦力を投入してる間にさっきのようなワイバーン級の敵が二の村に飛んで来たりしたら……)


お前ら(うーん……不安だな……)

勇者「お前らさん、なんかなやんでるの?」


お前ら「うん……ちょっと……」


二兵士「何だ、もしかして全戦力を投入するってのが不安なのかい?」


お前ら「だって……全戦力を投入してる間にさっきみたいなワイバーンが来たら村は……」


二兵士「うーん、言ってることは最もだがな…兵士を分配してる余裕もねえし……ですよね? 王」


二王「うむ、相手は魔物……村を守ろうと下手に部隊から兵士の数を減らしてしまうと……肝心の勝機を失いかねん」


お前ら「うーん……」


勇者「じゃあ、ぼくがひとりでたおしてくる?」


お前ら「!?」

二王「勇者様……いくらなんでもそれは……」


勇者「へいきだよ、まものにはぜったいにまけない!」


お前ら「さっきみたいに一対一じゃなくて……集団を相手に一人で戦うんだぞ? いくら勇者と言っても……」


勇者「かずなんてかんけいない! ぼくはゆうしゃ! まものにはまけないよ!」


勇者「でも……そうするかしないかはお前らさんがきめて! ぼくお前らさんに従う!」


二兵士「って言ってるが? どうするよ?」


二王「勇者様を信じて一人で行かせるか……それとも我が全戦力と共に勇者様を行かせるか……」


二兵士D「勇者様がここに残って村を守るって選択肢もありっちゃありですね」


二王「兵士達だけで倒せるのなら……それに越した事はないのだがなぁ……」

勇者「お前らさん! どうするー?」


お前ら「そんな事言われても……! というかそんな大事な事……俺が決めていい訳が……」


二王「勇者様がそう言うのならば……我々はそれに従うよ、どうやら君が勇者様の司令塔的な存在らしいからな」


二兵士「そういうこった、下手に機嫌を損ねると何するか分からんし」


お前ら「わ、分かった…………」


お前ら「……………………………………」


お前ら「…………………………………………」


お前ら「よしっ!決めた! >>73だ!」

村に戦力を残し斥候だけつけて勇者単身で向かわせる

お前ら「村に戦力を残し……斥候だけつけて勇者単身で向かわせよう」


二兵士「斥候がいるとは言え……やっぱ単身か」


お前ら「これが一番現実的だと思うんだよね……」


勇者「せっこー?」


二兵士D「簡単に言えば偵察などを主に行う少数の部隊だよ、そいつらを勇者様と一緒に行かせるんです」


勇者「?」


二兵士「もっと簡単に言わねえと駄目だって、要するにサポートだよサポート」


勇者「さぽーと! なるほど! ありがとうおじさん!」


二兵士「グゥゥゥゥゥ……だからおじさんじゃ……」


二兵士D(何か偉く仲がいいな……二兵士の奴……)

二王「斥候ならすでに二隊長率いる監視班が先行しておる、そいつらと合流すればいいだろう」


お前ら「二王……恐らく勇者一人じゃ監視班まで辿り着けないかと……迷う的な意味で……」


二王「ああ……それもそうだな、では二兵士……」


二王「お前は勇者様と共にここを出て監視班と合流、監視班と共に勇者様が軍勢を打ち倒す助力をせよ」


二兵士「ええっ!? 私も……ですか!?」


二王「さっきから見ていれば勇者様と随分仲が良いようなのでな」


二王「それにお前は二隊長の右腕だ、腕も立つ……この任務に持って来いだろう」


二兵士「ハァ……承知っ」

勇者「あとお前らさんも!」


お前ら「ええっ!? 俺も行かなきゃならんの!?」


勇者「うん!」


お前ら「いや、大体……俺の任務はここに勇者を送り届けた時点で……」


二兵士「勇者様じきじきのご指名だ、諦めてお前もついてきな」


お前ら「んな……馬鹿な……」


二王「では……くれぐれも頼んだぞ?」


二兵士「ハッ、お任せください……」


勇者「よーし! がんばるっ!」


お前ら「何で……何で……」

―――
――


勇者「ふーんふーんふんころがっしふふんふーん♪」


お前ら「ハア……ハア……後……どれくらい……です?」


二兵士「もう少しで隊長が率いてる部隊と合流できる……あとちょっとだ、我慢しろ」


お前ら「ゼエ……ハア……少し……痩せるか……」


勇者「……ねえっ? なにかきこえるよ?」


二兵士「……? 別に何も聞こえねえぞ?」


勇者「いや、きこえる……まもののこえだ!」ダッ


二兵士「魔物の声……!? まさか……!」ダッ


お前ら「ま、また……走るのか……!? ま、待って……!」ヘロヘロ


グオオオオオオオオオオ!! ギャオオオオオオオ!!


二兵士「い、今のは……! 魔物の声か!?」タッタッタッタ


勇者「いっぴきだけじゃなくてたくさんいるよ!」タッタッタ


二兵士「おいおい……! この先は隊長達が……!」タッタッタッ


二兵士「どうやらかなりヤバそうだ……おい、急ぐぞ!」ダッ


勇者「うん! お前らさんがんばれー!」ダッ


お前ら「ヒー! ヒー! ウップッ……! ヒー! ヒー!」ヨロヨロ

―――
――


二兵士「おいおい……何じゃこりゃあ……!」


勇者「わあー」


お前ら「ゼエ……ゼエ……え、ええっ……!」



二隊長「グオオオオオオオオオオオオオッ!!」ドゴォン


魔物「ギュウアアアアアア!!」ドサッ


ゴブリン「ブモォォォォォォ!!」ブンッ


監視兵A「くっ!?」ガキン


オーガ「グオオオオオオオオオオ!!」ドゴォ


監視兵B「っ!!」ガキンガキン

二兵士「何故監視班が魔物と……!? それに……あの魔物の数は……!」


勇者「みんなたたかってるねー!」


二隊長「グヌウウウウウウウアアアアアアアア!!」ドゴォン


お前ら「な、何か魔物みたいな叫び声を上げてる鎧着た人間がいるんですけど……」


二兵士「あ、ああ……あれが俺達の隊長だよ……魔物のようだが普通の人間だ……」


二兵士「年中ああやって魔物みたいに吠えるもんだから……俺もクセで吠えちまうようになるくらいだ」


二隊長「ギャオオオオオオオオオッ!! グヌォオオオオオオオオッ!!」ドゴォンドゴォン


ゴブリン「ギォオオオオオアアアアアアッ!?」ドサッ


お前ら(うわっ……すっげえなアレ……まさに鬼神だ……)

二兵士「状況がいまいち呑み込めないが……ヤバイ事は明らかだっ!」


二兵士「助太刀に入ってくる!! お前は危ないからここで待ってろっ!」


二兵士「行くぞっ、勇者! オオオオオオオオオッ!!」ドドドドドド


勇者「わかったおじさん! じゃあお前らさん! いってくるね!」


お前ら「…………………」


お前ら「あっ、ちょっと待て! 勇者!」


勇者「とっとっとっ……なあに? お前らさん!」

お前ら(戦闘面じゃ全く助けにはなれないが……)


お前ら(勇者に作戦ぐらいは伝えられるかも……!)


お前ら(ガンガンいこうぜとか……! いのちをだいじにとか……!)


お前ら(よしっ……!)


お前ら「勇者っ! >>85っ!」

お前ら「勇者っ! バッチリ頑張れ!」


お前ら「仲間の流れ弾に当たらないようにな!」


勇者「わかった! ばっちりがんばる!」


勇者「それじゃあ、いってきまーすっ!」ピョン


お前ら「……頑張れ、勇者」

勇者「っと」スタッ


二兵士「たいちょおおおおおおおおお! 助太刀しますっ!! ハアアアッ!」ズバッ


ゴブリン「ギャォォォォォォオ!」ドサッ


二隊長「二兵士か!! 何故ここにいるのかは知らんが助かる! グオォォォォォッ!!」ドゴォン


オーガ「グルウウウウウウウウアアアッ!」ズゥゥゥゥン


勇者「みんながんばってるなー」チャキッ


勇者「よーしっ! ぼくもばっちりがんばるぞー!」タッタッタッタッ

二隊長「むっ!? 何故子供がこんな所に!? おい君っ、ここは危険だっ! 早く逃げ……」


二兵士「いえっ……隊長! アレは……!」


勇者「とぉりゃっー!」ズバッ


魔物「ギャオオオオオオオオオオオオオッ!!」ズゥゥゥゥン


二隊長「な、何だとっ……!?」


勇者「よーしっ、つぎー!」ダッ

勇者「はぁっー!」ズバッ


魔物「グオオオオオオオオオオンッ!」ズゥゥゥゥゥン


勇者「よーし! まとめてやっちゃうよー!」タッタッタッタッ


勇者「てーいっ! とぉぉぉっ! おりゃーっ! はぁぁっ!」ズバババババッ


魔物「グアアアアアアアアアアアアア!」ズゥゥゥン


魔物「ギョォオオオオオオオオオエエ!?」ズゥゥゥン


魔物「ガアアアアアアアアアアアアアッ!」ズゥゥゥゥゥン


二隊長「すれ違う魔物をたった一太刀でなぎ倒しているっ……!?」


二隊長「何だ!? あの子供はっ……!?」

二兵士「隊長! ああ見えてあいつは勇者です! 対魔物において絶対的な力を発揮しますっ!」


二兵士「先程もあいつはたった一人でワイバーンを……!」


勇者「ばっちりばっちりっ!」スパッ


魔物「ギョォォォ……」ズゥゥゥン


二隊長「あれが勇者……どうやら本物の様子! ならばっ! 皆の者! もう一踏ん張りだッ!!」


二隊長「我々には勇者様がついている! 負けは無いっ! 勇者様に続けっ! 魔物共を蹂躙せよっ!」


監視兵A「おっしゃーっ!」ズバッ


監視兵B「オラアアアアアアアアッ!」ドゴォォォン


魔物「ギャース!」ズゥゥゥゥン


ワアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!

―――
――



魔物「ギョェェェェ……」ドサッ


二隊長「ギュオオオオオオオアアアアアッ!! 我らの勝利だああああああああっ!」


監視兵A「は……はぁぁぁぁぁぁぁぁ……勝ったぁ……」ドサッ


監視兵B「し、死ぬかと思ったー……」ドサッ


勇者「やったねおじさん!」


二兵士「だからおじさんじゃ……! ああ……もういいや……」

二隊長「助太刀感謝するっ! 勇者殿っ!」


勇者「えへへーどういたしましてー」


お前ら「勇者ー! 大丈夫かー!?」タッタッタッ


勇者「うん! 大丈夫だよお前らさん! ぼくばっちりがんばったよー!」


お前ら「そ、そっか……良かったあ……」


二兵士「それで隊長……! 何故軍勢と戦闘に……?」


二隊長「いやー、偵察の一人がドジってな? 魔物に発見されちまったのよ」


二隊長「で、慌てて逃げ帰る時にまんまと後をつけられて……後はご想像の通りだ」


二兵士「……………」ジロッ


監視兵E「あ……アハハ………ホントゴメンナサイ……」

二隊長「まあっ、そいつには後で宴会の金を出してもらうとして……」


二隊長「二兵士! お前は何でこんな所に!? 今日は門番をしてたんじゃなかったか!?」


二兵士「助っ人ですよ助っ人! 一の村から勇者を連れた使いが来たもんで!」


二兵士「大慌てでそいつらを連れてここに参上仕った次第です!」


二隊長「なるほどっ! お手柄だなっ! 二兵士っ!」


お前ら(調子のいい奴……)


二隊長「それで君が一の村からの使いか?」


お前ら「はいっ! お前らと言います!」

二隊長「そうかっ……いやー、本当に助かった! これで二の村は軍勢からの危機を免れた!」


二隊長「助っ人に来てくれた勇者殿も二兵士も! 勇者殿を連れてきてくれたお前ら殿も!」


二隊長「3人共お手柄だ! 褒美に死をやろうっ!」


お前ら「え」


二隊長「ガハハハハハハ! 冗談だよ冗談! ガルルウウウウウッ!」


お前ら「えぇぇぇ……」


二兵士「スルーしてくれ……ノリがたまにめんどくさいんだ……」


勇者「あははー、あのひとおもしろーい」

―――
――

―二の村―

二隊長「グオオオオオオオオオオオオオオオッ!!! 帰還だぁぁぁぁっ!!」


二隊長「我らは見事っ!! 我が村に迫る軍勢を討ち破ったぞおおおおおおおおおおおっ!」


勇者「うちやぶったぞー!」


ワアアアアアアアアアアア! スクワレター! ヤッタ!ヤッタ! サスガタイチョー! ナニコノコ! カワイイー!!


二兵士「はぁぁぁ……これで何とか一息つけそうだな……」


お前ら「俺も一安心ですよ……ホント軍勢が迫ってるとか聞いた時はどうしようかと……」


二兵士「ああ……お前達には感謝してもしきれねえよ、特にあのガキ……勇者にはな」


お前ら「ハハハ……俺もですよ……勇者には感謝感謝です……」

二兵士「それでよ、二の村はめでたく救われた訳だが……お前らはこれからどうするんだ?」


二兵士「勇者はこれから魔王退治に旅立つんだろうけどさ」


お前ら「……そういえば考えてなかったな」


勇者「ぼくといっしょにまおうをたおすんだよね! お前らさん!」


二兵士「えっ、そうなのか……?」


お前ら「いや……というか普通に俺が仲間扱いになってるけどさ!」


お前ら「俺はお前の旅には同行しないぞ……? 勇者……」


勇者「えー!? なんでー!?」


お前ら「当たり前だろ! 俺はあくまで勇者が旅立つまでの世話係!」


お前ら「戦闘は嫌いだし! 魔物がウヨウヨいる外で野宿も嫌だし! 俺は帰るぞ! 帰る!」

勇者「お前らさんがいっしょにいかないなら……まおうたおすのやーめた!」


お前ら「フェウァァァッ!?!?」


二兵士「おっ、そうしなそうしな」


お前ら「お、おい! 勇者! お前は魔物と魔王を殺すだけの存在なんだろ!?」


お前ら「もしそれを辞めるなんてなったらお前の存在意義が……!」


二兵士「存在意義とかうわー……ひっでー……なんつー言い草だ……悪魔だね~閻魔様もおったまげだ」


勇者「そんなことをおもってたなんて! もうお前らさんなんてしらない! じっかにかえらせていただきます!」


お前ら「分かった……分かったよ……ついて行けばいいんだろ……両親に伝票送ろ……」


勇者「やったーやったー! お前らさんといっしょー!」


お前ら「ついて来なきゃ良かった……」

―――
――


勇者「それでおまえらさん! これからどうする?」


お前ら「さっそく俺に質問か……」


勇者「うんっ!」


お前ら「えっと……そうだな……」


お前ら「……そもそも魔王の城って何処にあるんです?」


二兵士「……………」


お前ら「……………」


二兵士「えっ? 俺に聞いてんの?」


お前ら「勇者が知ってる訳ないでしょ……そう、貴方に聞いてるんです」

二兵士「グルルル……それもそうか……」


二兵士「んー、具体的には知らねえけど……γ洞窟の奥にあるって話だぜ?」


二兵士「あくまで噂だけどな、この間酒場でちょっくら耳にしたんだ」


お前ら「γ洞窟……ですか……それって何処にあるんです?」


二兵士「β森の中らしいぜ……だが魔物がかなり手強いらしくてな、並みの冒険者じゃ瞬殺らしい」


お前ら「あのっ、β森は何処に……」


二兵士「ああ……β森は三の村付近にに広がってるよ……お前ホント何も知らねえんだな……」


お前ら「なるほど……」

お前ら(今のところ……特に目的みたいな事は無いし……)


お前ら(このまま一気にそのβ森って所を目指すか?)


お前ら(かといって……まともに戦えるのが勇者しかいないってのも考え物だし……)


お前ら(魔王城がγ洞窟の奥にあるってのはあくまで噂だ)


お前ら(それをそのまま鵜呑みにするってのも微妙なところ……)


お前ら(うーん……どうしよう……)


お前ら(とりあえず>>103か……?)

お前らが自分の身を守れる程度に護衛術身に付ける 現段階でお前ら死んだら勇者詰むからな

お前ら「とりあえず……自分の身を守れる程度に護身術くらい身に着けるか……」


勇者「おまえらさんもたたかうの?」


お前ら「そりゃ勇者みたいにバリバリ魔物と戦うのは無理だろうけど……」


お前ら「勇者の旅に参加するなら当然危険は俺にも及ぶだろうし……」


お前ら「やっぱり勇者に守ってばっかりじゃ……俺、駄目だと思うんだ」


お前ら「だったらせめて自分の身くらい自分で守れるようにならないといけないかなって」

二兵士「へえ、なかなか身の程が分かってるんだな、お前らは」


お前ら「まあね……」


二兵士「勇者が教えるのは無理があるし……」


二兵士「おっしゃっ! ここは隊長の右腕である俺が一肌脱いでやるよ!」


二兵士「俺の剣術をできる限りお前に教えてやる! 今からだっ!」


お前ら「えっ! 本当……って今からっ!?」


ワーワー! タイチョー! キョウハメデタイ! ノメノメー! ワハハハハハハ—!! ヒューヒュー!!


二兵士「ああ……と言っても、こう人が多くて騒がしい所じゃな……」


二兵士「うしっ、ちょっとついて来い」グイッ


お前ら「え、ちょっとまっ……!」スタスタ

―修練場―


勇者「わー! 道場だ!」


二兵士「ここでなら人目も気にせずできるだろ、俺らがいつも使ってる所だ」


お前ら「おお~……汗臭いけど……いい所ですね……汗臭いけど」


二兵士「汗臭いは余計だっつうの、ほれっ」チャキッ


お前ら「うおっ!? これってもしかして……」


二兵士「安心しろ、本物の剣じゃない……レプリカだ、当たっても切れやしない」


二兵士「ただし、重さは本物とあまり変わらんがな……しっかり持てよ?」


お前ら「うっ……なかなか重い……」ヨロヨロ

二兵士「それじゃっ……やるかっ」チャキッ


お前ら「えっと……お、お願いします……!」チャキッ


二兵士「と、その前に……あのさ、敬語は止めてくれ……何かむず痒くて仕方ねえから」


お前ら「えっ……でも……」


二兵士「グオオオオオオオオオオオオッ! 俺がいいって言ってんだ! いいから止めろぉ!」


お前ら「………分かった! じゃあ遠慮なく……行くぞ? 二兵士!」チャキッ


二兵士「ああっ……ビシバシ扱いてやるよ……かかってきなっ! デブッ!」チャキッ


お前ら「だりゃああああああああああっ!」ドスッドスッドスッドスッ


勇者「お前らさん! がんばれー!」

二兵士の教えはなかなかにハードで……


途中で何度か吐きかけたが……


勇者の声援のお蔭で何とか耐えつつ、最後まで俺なりに頑張った


二兵士の教えが上手いのか、俺の頑張りのせいか、勇者の応援のお蔭かは分からないが


俺の剣術は最初に比べれば多少はマシな物になっていた


お前ら「ゼェー……ゼェー……」


二兵士「ふぅ……まっ、こんなもんだろ!」


二兵士「俺から教えられるのはこれくらいだ、お疲れさんっ」

お前ら「あ、ありがとう……二兵士……」


二兵士「散々世話になったしな、良いって事よ」


二兵士「後は……ほれっ、兵士に配られる本物の剣! 俺からの教えを終えた証だ!」チャキッ


二兵士「タイチョー ニ ハ ナイショナ……」


勇者「わー! けんだけんだー!」


お前ら「ああ……何から何までありがとう……」チャキッ


二兵士「気にすんな気にすんな! 取っとけ取っとけ!」ニカッ


お前ら(何やかんやで二兵士には世話になりっぱなしだ……)


お前ら(なんだかんだでもう夕方か……)


お前ら(今日は二の村の宿屋を使わせてもらうとして……後は>>111でもするか……?)

お前ら(そういえば三の村について全然知らないな……β森の近くにあるらしいけど……)


お前ら(もしもβ森に行くんだとしたら……近くにある三の村には立ち寄る事になるだろうし)


二兵士「ふぃ~、鍛錬の後の牛乳は美味い……!」


お前ら(となれば……二兵士にでも聞くのが早いか……)ジィィィ


二兵士「もう一杯いっとくか……」


お前ら「…………」ジィィィィ


二兵士「……な、何だよ? さっきから人の顔じろじろ見やがって」


お前ら「いや、三の村について知ってる事があれば教えて欲しいなって」

二兵士「三の村? また何でさ」


お前ら「いや、魔王城目指すならγ洞窟……β森と進む訳で……」


お前ら「そうなると三の村には絶対立ち寄る事になると思うんだよ」


二兵士「まあっ、そういう流れになるわな」


お前ら「でしょ? だから聞きたいんだよ、三の村について」


二兵士「と言ってもな、近くにβ森があるせいで人口が他の村より少なくて……」


二兵士「β森に生息する魔物目当ての冒険者が色んな所から集まってるくらいじゃねえかな」

お前ら「魔物目当ての冒険者?」


二兵士「おうっ、β森の魔物はかなり手強いってさっき話したろ?」


お前ら「うん……」


二兵士「だからあそこの魔物の毛皮とか角とか爪とかはそれなりに貴重でよ、結構な額になるんだ」


二兵士「それ目当てで魔物を倒そうとあちこちから冒険者が三の村に集まって来るって訳」


お前ら「へえ……詳しいんだな」


二兵士「まあな、こういう情報は兵士やってりゃ嫌でも入って来るよ」


二兵士「と、こんなもんだな……三の村について言える事は」


お前ら「なるほど……」

お前ら(人口が他の村より少なくて、強い魔物の素材目当てで冒険者が集まって来る……これくらいか)


お前ら「他の人に聞いても同じ答えが帰って来るかな?」


二兵士「ああっ、それくらいしか特徴ねえと思うよ? あそこは……ゴクッゴクッ」


お前ら「そっか……」


お前ら(これ以上、三の村についての情報は得られそうにないな)


勇者「すぴー……すかー……」


お前ら(勇者の奴も寝ちまったし、今日はもう宿屋で休むか……?)


お前ら(明日にはここを出発するだろうし、最後に何かやっておくことはあるかな?)


>>117

女の仲間を二人ほど探す

お前ら(そうだよ……何よりもやっておく事があるじゃあないか……)


お前ら(このパーティには! 女の子が足りないっ!!)


お前ら(勇者の精神年齢は幼い! そ! こ! で! 精神面の教育を施してくれる女性が必要だ!)


お前ら(幼い子供のお世話=女の人は得意! のイメージがやっぱりあるし!)


お前ら(ぶっちゃけ俺だけでは無理があるからな! うん! よしっ!)


お前ら「……………………………………………………ヘヘッ」ニヤァァァ


二兵士「なっ、何だよ……突然笑い出して……気持ち悪いなオイ……」

お前ら「二兵士、金なら出す……勇者を宿屋で休ませておいてくれ、俺も後から行くから」チャリンッ


二兵士「え!? お、おう……分かった」


お前ら「それじゃっ、ちょっと行ってくる」グッ


二兵士「お、おいっ!? いったい何処に!?」


お前ら「なあに……ちょっと新たなる出会いを求めて……!!」タッタッタッ


勇者「んっ……?」ムクリッ


二兵士「……あいつ、さっきまで疲れてなかったか?」

―酒場―


お前ら「……いざっ」


カランコロン


「いらっしゃいませー」


お前ら「…………」キョロキョロ


女戦士「でよーっ!」


女僧侶「えへへっ! 女戦士さんのお話は面白いですっ!」


女魔法使い「ふぁぁぁぁ……眠い……」


お前ら「…………………………………………………………ヨシ」


お前ら「………………………………」スタスタスタスタスタ

女戦士「ん?」クルッ


女魔法使い「んー?」クルッ


女僧侶「はい?」クルッ


お前ら「お、俺と! 一緒に……でゅふっ……来てくれましぇんかっ!?」


女戦士「……………」


女魔法使い「……………」


女僧侶「………………」


お前ら「…………………」


女戦士「……いや、何言ってんだ? お前」


俺は恥かしさのあまり、酒場から全力で逃げ出した

お前ら「ハア……ハア……ハア……!」


お前ら「き、緊張で噛みまくって……でゅふ! とか言っちまったよ……」


お前ら「ああ……情けねえ……」


お前ら「…………宿屋戻るか」トボトボ


その時です……後ろから声が……?


コンマ安価 >>128

0~50:空耳だったか……

51~60:女戦士の声が

61~70:女魔法使いの声が 

71~99:女僧侶の声が

お前ら「ん……? 何か声が……」


お前ら「…………………」クルッ


し~ん


お前ら「誰もいない……気のせいか……」


お前ら「はぁぁぁぁ……」トボトボ

―宿屋―


勇者「お前らさんまだかなー」


ガチャッ


お前ら「……………」


勇者「あっ、おかえり! お前らさん!」ニコッ


お前ら「…………もう寝るっ」ボフッ


勇者「うんっ! おやすみなさいお前らさん!」ニコッ


お前ら「………………………………」


勇者「くー……すぴー……」


お前ら「………………二人旅も悪くないか」

―――
――



勇者「おはよう! お前らさん!」


お前ら「あー……おはようっ、勇者」


お前ら「! いっつつつ……」


勇者「どこかいたいのー?」


お前ら「ああ……昨日やった二兵士との鍛錬でちょっと筋肉痛に……」


勇者「へええー」


お前ら「さてと……色々準備して……二の村を出るとするか」


勇者「おーっ!」

ガチャッ


お前ら「外はいい天気ですよっと~」


お前ら「…………はぁ、重いな」


勇者「なにがー?」


お前ら「昨日二兵士からもらった剣だよ、背中に背負うと結構重いなって……」


二兵士「慣れりゃどーってことなくなるっての」


お前ら「あっ、二兵士……」


勇者「おはようっ! おじさん!」


二兵士「へいへい、おはようさん……今日出発するんだろ? 見送りに来てやったぜ」

お前ら「悪いな、昨日の事で色々疲れてるだろうに」


二兵士「そりゃお互い様だ、というか……勇者は疲れてないのか」


勇者「ぜんぜんっ! げんきだよー!」


二兵士「へぇー、流石は勇者だな」


勇者「えっへん!」


お前ら「そうだ、薬草とか食料買っとかないと……」


二兵士「道具屋への案内をご所望かい?」


お前ら「へへへ……悪いな、二兵士」


二兵士「ったく…………承りましたっと……こっちだ、ついて来い」スタスタ

二兵士「ここだっ」


お前ら「サンキュー、二兵士」スタスタ


道具屋「らっしゃい、何をご所望で?」


お前ら「えっと……そこにある薬草と……あっ、水も…………」


二兵士「やったな勇者、荷物持ちゲットだ……あいつが食料とか水とか全部持ってくれるってよ」


勇者「なんかよくわかんないけど、わーい!」


二兵士「その代わり……あいつがヤバイ時はお前が守ってやれよ、いいな?」


勇者「うんっ! まかせて!」


二兵士「よしっ、いい子だ……」

───
──



お前ら「色々世話になったな、二兵士」


二兵士「おうっ、魔王退治とやら……せいぜい頑張れよ」


お前ら「ああっ、勇者が頑張るさ!」


勇者「えへへー」


二兵士「お前も頑張るんだよ……」


お前ら「分かってるって! それじゃっ、行くぞ! 勇者! って重……」ドスドスドス


勇者「おじさん! さようならー!」タッタッタッ


二兵士「おー! 達者でなー!」

お前ら(さてと、二の村を出た訳だが……これからどうしようかな……)


お前ら(三の村を目指すか……それともβの森に行くってのもありっちゃあり……)


お前ら(一王や親への報告もかねて……一の村に一旦戻るのもありだな……)


勇者「お前らさん! 次は何処へ行くのー?」


お前ら「うーん、そうだな…………」


お前ら「よしっ、>>140へ向かおうか」

男でもいいからもう一人ぐらい仲間は欲しいかもな
安価↓

お前ら「酒場に行こうか……」


勇者「酒場ー?」


お前ら「ああ……酒場と言っても冒険者が集まるところなら何処でもいいんだ」


お前ら「昨日は勇者と二人旅もいいなって思ってたんだが……二の村出た途端、急に不安になったよ……」


お前ら「やっぱり二人だと不安だ……仲間が欲しい……というか俺を守ってくれる人が欲しい……」


勇者「なるほどー! なかまはだいじだね!」


お前ら「だろっ? と言っても冒険者が集まりそうな所……」


お前ら「……………………………………」

お前ら(考えが曖昧すぎて……行くところが定まらない……)


お前ら(三の村はどうだろう? 二兵士の話だとβ森の魔物目的で冒険者が集まってるらしいし……)


お前ら(そこなら仲間集めもしやすいんじゃ……)


勇者「お前らさん! まものがでたよ!」


ゴブリンa「グルルルルル……!」


ゴブリンb「ギャオッ…………」


お前ら「か、考え事してる間に魔物が……! おまけに二体も……!」


勇者「お前らさん! どうする? たたかう?」


お前ら「……よし、勇者! >>145だ!」

たたかう

お前ら「よし、勇者! 戦うぞ!」


勇者「わかった! まかせてお前らさん!」チャキッ


お前ら(俺のとこに魔物が来なきゃいいが……)


ゴブリンa「ギャォォォォッ!」グワッ


勇者「たあっー!」ズバッ


ゴブリンa「ギャァッ!?」

ゴブリンb「グルルルルッ……!」


ゴブリンb「グオオオオオオオッ!」ダッダッダッ


お前ら「!?」


勇者「ごめんお前らさん! いっぴきそっちにいっちゃった!」ザシュッ


ゴブリンa「ギャ……オ……」ドサッ


ゴブリンb「グオオオオオオオオオオオオッ!!」ダッダッダッ


お前ら「くそっ……!」


お前ら(勇者には勝てない事を察して俺狙いってか……!)

勇者「お前らさん! まってて、いまいくよ!」タッタッタッ


お前ら(勇者が来るまで……持ちこたえないと!)


お前ら(落ち着けっ……落ち着けっ……! 二兵士から教わったことを思い出せ……!)


ゴブリンb「ギャオオオオッ!」ブンッ


二兵士『いいか? こう攻撃が来たら……こうやっていなすっ! 剣はしっかり持てよ!』


お前ら(やる……! やるんだ! やらないと死ぬ!)


お前ら「おらぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」ブンッ


キンッ!


ゴブリンb「グルルルルッ!!」


お前ら(や、やったっ! 攻撃をうまくいなせた! よしっ……よしっ……)

ゴブリンb「バウウウッ!!」ブンッ


二兵士『避けられないと思ったら付き合わなくていい! 素直に後ろへ下がれ!』


お前ら(この攻撃はいなせない……! バックステップで避ける……!)バッ


ゴブリン「ギャウッ……!?」スカッ


お前ら(よ、避けられた! 俺ってもしかして結構やれる!?)


お前ら(おっしゃ! だったら攻撃をスカしてよろめいてる敵に追撃を……!)グワッ


ゴブリン「グルルルルルルルルルル!!」


お前ら(ちょっ! もう立ち直って……! ヤバイ! 攻撃が止められな……!)

勇者「うしろからごめーんっ!」ズバッ


ゴブリンb「ギャアアアアアッ!!!!」


お前ら「!!」


勇者「とっどめー!」ズバッズバッ


ゴブリンb「グオオオオオオ……!」ドサッ


勇者「よーし! ぜんぶやっつけたよ!」


お前ら「ハア……ハア……ハアアアアアアアアア……」ストン


お前ら(あ、危なかった……もし勇者が来てくれなかったら……)


お前ら(大振りの攻撃を簡単に避けられて……きっと俺は……今頃……)

お前ら「ありがとう勇者……助かったよ」


勇者「ごめんね、お前らさん……いっぴきそっちにいっちゃって……」


お前ら「ハハハハ……いいんだよ、二兵士から教わった事も実践できたし……」


お前ら「何より重要な事が分かったからな」


勇者「じゅうようなこと?」


お前ら「ああ……」


お前ら(俺は……戦いに向いて無いのかもしれないって事が……)

お前ら「………………」チャキッ


お前ら(まあ、少し教えてもらっただけで上手くなる訳がないのは確かなんだが……)


お前ら(ああいう軽率な判断が自分達の死を招くかもしれない……)


お前ら(修練あるのみ……とでも言いそうだな、二兵士なら……ハハハ……)


勇者「ねえねえ、じゅーよーなことってなあに? なあに?」


お前ら「ハハハ、秘密だよ秘密! ほらっ、行くぞー勇者! 目指すは三の村だ!」ドスドスドス


勇者「あー! まってよー!」タッタッタッ

お前ら「…………」コソコソ


勇者「…………」コソコソ


魔物a「グルルルルルルルルルル……」


魔物b「ギャルルルルル……」


魔物c「ガウウウウウウウウ……」


魔物d「グルウウウウウウウウウ……」


お前ら「よし、今だ……!」ソローリ


勇者「お前らさん……なんでまものとたたかわないのー?」ソローリ


お前ら「馬鹿っ……! あんなに沢山いるんだぞ……! 勇者が良くても俺がヤバイの……!」ソローリ


勇者「そうなんだ……」ソローリ

お前ら(スニーキングだ……とにかく魔物との戦闘は極力避ける……!)


お前ら(今の俺じゃ足を引っ張るどころか……勇者の身に危険が及ぶかもしれないからな……)


お前ら(三の村まで……このまま何とか……)ガサッ


魔物b「! ガウウウウウウウウッ!!」


魔物c「グルルルウウウウッ!」


お前ら「ヤバイッ! 見つかった……! 逃げるぞ勇者!」ドスドスドスドス


勇者「わかったー! だーっしゅ!」ダダダダダダ


魔物b「ギャルルルルルルッ!!」


魔物c「グオオオオオオオッ!!」

―――
――



お前ら「ハァ……ハァ……」ヨロヨロ


勇者「あ、お前らさん! たてものがみえるよ!」


お前ら「あ……ああ……三の村だ……やっと……やっと着いた……」


勇者「そんなにとおくなかったねー!」

お前ら「いや……遠くなかったって……二の村を出て軽く三日くらい経ってるからね……?」


勇者「そうだっけー?」


お前ら「そうだよ……まさかこんなに遠いとは……」


お前ら「ああっ……野宿の恐怖から解放される……! ベッドで寝れる……!」


お前ら「早く……早く村に入ろう!」ドスドスドスドス


勇者「あー、まってよお前らさーん!」タッタッタッ

―三の村―


ワイワイガヤガヤ


勇者「ふつうにはいれたねー」


お前ら「まあ、二の村は緊急事態だったからな……本来はあそこまで入るのを規制したりはしないよ」


勇者「へえー」


お前ら「それにしても……」



戦士「………」


魔法戦士「…………」


賢者「…………」



お前ら「凄いな、道行く人達が見事に冒険者だらけだ……それも強そう……」

お前ら「あれが二兵士の言ってたβ森に生息する魔物目当ての冒険者……」


お前ら「店も武器屋とか防具屋ばかり……治安も良いとはあまり言えない……」


お前ら「一の村、二の村とは随分と雰囲気違うな……」


お前ら(何の特徴もない……か、俺にとっては特徴ありまくりだけどな……ここは)


お前ら(二兵士にとってはこの環境が日常茶飯事なのかな……)


勇者「お前らさん、やどやいかないの?」


お前ら「あ、ああ……そうだな……とりあえず宿屋を探そうか」

─三の村宿屋─


お前ら「ふー、やっと休めるな……」ギシッ


勇者「わーい! べっどふかふかー!」ボフンッ


お前ら「ああ……ふかふかだなぁ……」ダラーッ


お前ら(もうすぐ夕方だし……今日は宿屋でゆっくり休んで……明日活動を始めよ……)


勇者「ふぁぁぁぁ……」


お前ら(勇者も眠そうだし……夜飯まで一眠りでも……)


お前ら「……………………………」


お前ら「……………………………」ジィィィ


勇者「んー……なあに? お前らさん」

お前ら(そういや……俺、世話係ってだけで勇者の事……全然知らないな……)


お前ら(そりゃ……何年前から作り始めたとか……公開されてる情報以外の事もいくつかは知ってるけど……)


お前ら(もっと深い部分……根本的な事は……よく知らないんだよな……)


お前ら(ちょうど良い機会だし、何か質問してみるか)


お前ら「なあ、勇者」


勇者「んー?」


お前ら「>>165

生きるって、なんだろうな

お前ら「生きるって、なんだろうな」


勇者「えー?」


お前ら(クックックッ……ちょっと意地悪な質問をしてみたぞ……さあ、どう返す? 勇者)


勇者「よくわかんないけど……まものとまおうをたおすまでは、ぼくはいきる! いきなくちゃいけない!」


勇者「もちろん! お前らさんもだよ! いっしょにまおうをたおそうね! お前らさん!」ニコッ


お前ら「あ、ああ……そうだな……俺も生きなくちゃ……ハハハ……ハハハハハ……」


お前ら(俺は戦闘に参加したくないんだけどぉぉぉぉぉ? とか言えねえよ……そんな無垢な笑顔で言われたら……)

お前ら(それにしても……魔物と魔王を倒すまでは生きる……か)


お前ら(凶悪な魔物を次々に生み出し……人類の抹殺を図ろうとしている魔王……)


お前ら(もし……その魔王を倒したら……生きる目的を倒してしまったら……勇者は……いったいどうするんだろう……)


勇者「お前らさん?」


お前ら「……あ、ああ! ちょっと考え事しててな!」


勇者「ふーん、へんなお前らさん」


お前ら(もうちょっと何か聞けるかな?)


お前ら「なあ、勇者」


お前ら「>>169

魔王を倒したらどうする?

お前ら「魔王を倒したら……勇者はどうするんだ……?」


勇者「え?」


お前ら「魔王は……倒さなきゃならない存在だ」


お前ら「でも……勇者が生きてる意義は……魔物と魔王を倒すこと……」


お前ら「じゃあ……それらを倒してしまったら……生きてる意義を失ったら……勇者はいったいどうするんだ……?」


勇者「うーん…………じゃあぼくはそこまでかな?」


お前ら「……!」


勇者「ぼくはまものとまおうをたおす……それだけのそんざい、まものとまおうをたおしたなら……」


勇者「ぼくはもういらない、じんるいはゆめをもってそこからあるきはじめるんだ!」

お前ら「それでいいのか……勇者は」


勇者「うん!」ニコッ


お前ら「…………そうか」


あまりにもあっさりと満点の笑顔で頷く勇者


それを見て、俺はそれ以上その話題を追求することができなかった


勇者「ふぁぁぁぁ……まだなにかしつもんはありますか? お前らさん」


お前ら(勇者の奴……眠そうだな、後一つくらいなら……何か聞けるか)


お前ら「なあ、勇者……最後に一つ」


お前ら「>>173

魔王倒したら俺と暮らさないか?

お前ら「魔王を倒したら俺と暮らさないか?」


勇者「え?」


お前ら「そうだよ……俺と一緒に暮らそう! 勇者! 魔王を倒したら自分はいらないだなんて……そんな悲しいこと言うなよ!」


お前ら「俺には勇者が必要だ! 例え皆が勇者の事をいらないと思っていても! 勇者自身が自分の事をいらないと思っていても!」


お前ら「俺には勇者が必要なんだ! だから……魔王を倒したら……俺と一緒に暮らそうぜ、勇者!」


勇者「お前らさんと……一緒に?」


お前ら「ああ、親は俺が説得するよ! きっと……父さんと母さんなら分かってくれる! ご飯だって用意するしお風呂も! 寝床だって!」


お前ら「勇者と一緒に暮らせるように……俺も一生懸命働く! 剣の鍛練がしたいなら……俺が付き合う!」


お前ら「だから……だからさ、そんな悲しいこと言わないで……俺と一緒に暮らそうぜ……なっ?」


勇者「……………………………………」

勇者「でも……お前らさんにめいわくがか……」


お前ら「そんなことないから! 大丈夫! 全然迷惑じゃない!」


勇者「……ほんと?」


お前ら「ああっ!」


勇者「まおうをたおしたあとのぼくを……ほんとにお前らさんはひつようにしてるの?」


お前ら「必要だ! 勇者が一緒にいてくれないと俺が悲しい! 寂しい! 死ぬ!」


勇者「………………………」


勇者「わかった、ぼく……まおうをたおしたら……お前らさんとくらす!」


勇者「ぼくをひつようとしてくれる……お前らさんと! ぼくもいっしょにくらしたい!」

お前ら「よし! 決まりだなっ!」


お前ら「約束だ! 魔王を倒したら……絶対一緒に暮らそう! 勇者!」


勇者「うん! やくそくだよ!」


お前ら「ああっ! 約束だ!」


お前ら(何か……傍から聞けば……まるでプロポーズみたいな言い回しになっちゃったな……)


お前ら(これじゃ……俺がショタコンみたいじゃないか……)


勇者「お前らさんと! くらすー! お前らさんと! くらすー!」ボフンボフン


お前ら(………………自覚してないだけでショタコンなのかもな、俺)


お前ら(ぶっちゃけ可愛いしな、勇者は……顔も中性的だし……女装もめっちゃ似合いそうだし……ショタコンになるのも無理はな……)


お前ら(って! いかんいかん! 何を考えてるんだ俺! 俺はノンケ! ノンケだ! ノンケノンケノンケノンケ……)

勇者「お前らさん?」


お前ら「ハッ……は、ハハハハハ……」


お前ら「ちょっと疲れちゃったし……少し寝ようかな~? 勇者も寝とけ~? 疲れをためるのは良くないぞ~?」


勇者「うん! わかった、じゃあすこしねるね! おやすみ! お前らさん!」バサッ


お前ら「あっ、ああ……おやすみ」


お前ら(きっと疲れてて頭がパーになってるんだ……少し寝てすっきりしよ……)ドサッ


お前ら「…………………フー」


お前ら「…………………………」


お前ら「……………………………………」

───
──



お前ら「……んん」ムクリ


お前ら「あれ……外が暗いな……もう夜か……」


勇者「くぅー……くぅー……」


お前ら「眠い………もう夜飯はいいか」


お前ら「二度寝二度寝っ…………」バサッ


お前ら「………………………………」


お前ら「……………………………………zzz」

勇者「んー…………」ムクリ


ギュルルル……


勇者「おなかすいた……」


勇者「お前らさん……お前らさん……ぼくおなかすいたよ」ユサユサ


お前ら「んぐっ……母さん……もう食えないよ……むにゃむにゃ……ぐぅぅぅ……」


勇者「お前らさんおきない……つかれてるのかな?」


勇者「しかたない……ひとりでたべにいこうっ!おかねかりるね、お前らさん」


勇者「いってきまーす」バタン


お前ら「むにゃむにゃ…………」

ナニアノコ……?  カワイイ……  

ナンデ アンナ チイサイコ ガヒトリデ……?


勇者「ごはんやさん……ごはんやさん……」テクテク


勇者「うーん……よくわからない……」


勇者「こういうときお前らさんならなんていうかな……」


お前ら『どれがご飯を作ってくれるお店か分からない?』


お前ら『勇者、そういうときには>>183をするんだ』

ちゃんと俺を頼りにするんだ

お前ら『ちゃんと俺を頼りにするんだ!』


お前ら『勇者一人での単独行動は危ないからな!』


勇者「お前らさんを……たよりに……」


勇者「そうだよね……ひとりはあぶない! やっぱりお前らさんにたよろう!」


勇者「よーし! お前らさんのところにかえ…………る…………」


勇者「……………………………………」


勇者「あれー? ぼくどこからでてきたっけ?」

勇者「んー……わかんないや」


勇者「おなかもすいたし……こまったなあ」キョロキョロ


女魔法使い「ねえ、そこのボク」


勇者「んー?」クルッ


女魔法使い「こんな夜中に一人で何してるの? 危ないよ?」


女僧侶「もしかして……迷子ですか?」


勇者「あれ、おねえさんたち……だあれ?」


女魔法使い「あははは……誰って言われても……うーん、弱っちゃうな……」

女僧侶「魔法使いさん……ここはまず警戒を解くべきですっ」ヒソヒソ


女魔法使い「そ、そーだね……!」


勇者「?」


女魔法使い「じゃあ……自己紹介しよっか! 私の名前は女魔法使い! 皆からはまほちゃんって呼ばれてるんだ! 色んな魔法が使えるんだよ?」


女僧侶「私は女僧侶です! 皆さんの傷を癒したりするのが得意なんですよ? えーっと……私のことは好きに呼んでください」


勇者「まほちゃんに……そうりょさん……!」


女魔法使い「うん、そうだよ! お姉さん達、ボクの名前も知りたいな」


勇者「ぼくのなまえ?」


女僧侶「はいっ、ぜひ教えてください」

勇者「えっとね、ぼくのなまえはゆうしゃ! よろしくね! まほちゃんにそうりょさん!」


女魔法使い「勇者……? えっ、勇者って……あの勇者? うそぉ……」


女僧侶「魔法使いさん……きっとなりきってるんじゃ……」ヒソ


女魔法使い「そ、そっか……なるほど……」


勇者「?」


女魔法使い「よ、よろしくね! じゃあさ勇者くん、勇者くんはこんな夜中にいったい何をしてるの? 何処かにお出掛け?」


勇者「ぼくおなかがすいちゃって、それでごはんをたべれるところをさがしてるんだ」


女魔法使い「ご飯を食べれる所…………ねえ、勇者くんって何処から来たの? お父さんとお母さんは?」


勇者「えーっと、お前らさんがやどやでねてるよ! でもどこにあったかわからなくなっちゃった!」

女魔法使い「お、お前らさん……?」


女僧侶「親御さんの名前……ですかね……?」


女魔法使い「勇者くん、お前らさんが寝てる宿屋って……何か特徴とかないのかな?」


勇者「うーん、わかんないや」


女魔法使い「そっか、三の村には宿屋って六件くらいあるけど……手当たり次第に訪ねてみる?」


女僧侶「そうですね、こんな小さい子……放っておけませんし」


女魔法使い「よし、決まりだね!」

女魔法使い「じゃあ勇者くん、あたし達と一緒にお前らさんの所へ……」


グゥゥゥゥゥ……


勇者「おなかすいた」


女僧侶「ふふっ……親御さんより空腹の方が優先みたいですね、勇者くんは」


女魔法使い「あはははは! 逞しい子だなあ!」


女魔法使い「じゃあさ、勇者くんを連れて行っちゃう? お前らさん探しはその後でいいんじゃない?」


女僧侶「連れて行くって……酒場にですかっ!?」


女魔法使い「うん! 勇者くんはお腹を満たせるし! あたし達は魔物討伐のお祝いができるし!」


女魔法使い「ねっ、一石二鳥じゃない? 親御さんにはあたしから事情を話すよ!」


女僧侶「だ……だからと言ってこんな子供を……いいんでしょうか……」

勇者「さかばー?」


女魔法使い「うん! あたし達、元々は魔物討伐のお祝いに酒場で一杯やろうと思ってたの!」


女魔法使い「そこへ向かう途中に勇者くんを見つけたんだけどさ!」


勇者「いっぱい……?」


女魔法使い「ねえ、勇者くん! 良かったらあたし達と一緒に酒場に来ない?」 


女魔法使い「そこでならご飯も食べられるよ! あっ、お金はまほちゃんが奢ってあげちゃう!」


女魔法使い「お前らさん探しはご飯を食べた後でちゃんと手伝うからさ! ねっ、どうかな?」


女僧侶「や、やっぱり辞めた方がいいんじゃ……? 酒場ですよ酒場……お祝いはまた今度にでも……」


女魔法使い「大丈夫だって! 勇者くんはご飯を食べるだけなんだからっ!」


女僧侶「で、でも……」

女魔法使い「大丈夫大丈夫! あたしもガバガバ飲もうなんて考えてないから!」


女僧侶「うーん……」


女魔法使い「ねえ勇者くん! お腹が空いてるならさ、あたし達と一緒に酒場でご飯食べる?」


勇者「どうしようかなー」


勇者(おなかすいたし……いこうかな? でも……さかばってなんだろう?)


勇者(お前らさんなら……なんていうのかな?)


お前ら『えっ!? お、女の子二人に酒場でご飯を食べようと誘われたっ!?』


お前ら『ゆ、勇者……そういう時は>>193だ、うん』

一緒に食べて、その後は仲間になってもらうん

お前ら『ゆ、勇者……そういう時は一緒に食べて、その後仲間になってもらうんだ、うん』


勇者(なかま……そういえば……)


お前ら『やっぱり二人だと不安だ……仲間が欲しい……というか俺を守ってくれる人が欲しい……』


勇者(お前らさん、まえになかまがほしいっていってたっけ)


勇者(まほちゃんとそうりょさんをなかまにすれば……お前らさんよろこんでくれるかな?)


勇者(………よーし! ぼくがんばるぞ! ありがとう、お前らさん!)


勇者「わかった! ぼく、まほちゃんたちとさかばでごはんたべるよ!」


女魔法使い「よし、決まりだね! じゃあ行こっか!」ギュッ


勇者「うん!」ギュッ


女僧侶「ああ! ま、待ってください~!」タッタッタッ

─酒場─


女魔法使い「ここが酒場だよ! 勇者くん!」ガチャッ


勇者「わぁー、なんかへんなにおいー」


モブ戦士「何だあれ……」ジロッ


モブ魔法使い「子連れか……?」ジロッ


女僧侶「うう……やっぱり注目の的に……」ソソクサ


女魔法使い「マスター! ビールひとーつ! あとこの子が食えそうなもの!」


マスター「……あいよ」


女僧侶「魔法使いさん……早く……早く帰りましょうね……!」


女魔法使い「あはは! 大丈夫大丈夫! ホント僧侶は心配性だなあ」

マスター「ほい、食えそうなもの……」ゴトン


女魔法使い「おー、唐揚げだ! 良かったね、勇者くん!」


勇者「わーい! いただきまーす!」


マスター「で、これがビールね……そっちの人は……?」ゴトン


女僧侶「わ、私は何かジュース的な物でいいです……」


マスター「……あいよ」


女魔法使い「ゴクッゴクッゴクッ……ぷはぁ! あれー? 僧侶飲まないのー?」


女僧侶「せめて私はまともでいないといけませんから……」


女魔法使い「せっかくのお祝いなのにー、残念っ! ゴクッゴクッゴクッ……」


女僧侶「だからお祝いはまた今度でいいとあれほど……」

マスター「ほいっ、オレンジジュース」ゴトン


女僧侶「あ、ありがとうございます……」


女魔法使い「おっ、ジュース来た? じゃあ乾杯しよ! 乾杯!」


女僧侶「ええ……勇者くんがいるのに?」


女魔法使い「いいからいいから! ほらっ! グラス持って! じゃっ、あたし達の魔物討伐を祝ってー! 乾杯!」カチン


女僧侶「か、乾杯……」カチン


勇者「ふぁんふぁーい!」


女魔法使い「あはは! 僧侶と違ってノリがいいね! 勇者くんは!」


女僧侶「もうっ……魔法使いさんったら……」

「おい! そこの嬢ちゃん達!」


女魔法使い「……ん?」クルッ


女僧侶「……え?」クルッ


モブ戦士「坊主! 両手に花か? 羨ましいね! ちょっと嬢ちゃん達借りてくぜ?」ドスドス


モブ盗賊「嬢ちゃん達もそんな子供と飲んでないでよー! 俺達と楽しく飲もうや! なっ?」ドスドス


女魔法使い「ふんっ! アンタらと飲むより……勇者くんと飲んだ方が100倍美味しいっての!」


モブ戦士「おいおい……嬢ちゃん……口の聞き方には気を付けた方がいいぜ? さもないと……」


モブ盗賊「痛い目見るぜ? 色んな意味で……! ギャハハハハハッ!」


女魔法使い「へえ……やってみなよ」スッ


女僧侶「ま、魔法使いさん……!」

モブ戦士「なまいきな嬢ちゃんだな、言っとくが可愛いからって……容赦しねえからな?」


女魔法使い「どうぞご自由に……一瞬で灰にしてあげるよ……」グッ


モブ盗賊「何だ、マジでやる気か? ギャハハハハハ! ちょっと頭が弱いみたいだなぁ!」


モブ戦士「杖……ってことは魔法使いかよ! おいおい、こんな近くで魔法の詠唱なんてさせてくれるとでも思ったか?」


女僧侶「………………」ゴゴゴゴゴ


女僧侶「ど、どうしよう……魔法使いさん本気です……完全にプッツンしちゃってます……」


勇者「んー……」モグモグ

勇者(なんかまほちゃんがあのおじさんたちとあらそってるみたい)モグモグ


勇者(とめるべき……なのかな?)


勇者(うん……そうだよね、けがしたらたいへんだもんね)


勇者(でも……とめかたがわからないよ……お前らさんならどうやってとめるんだろう?)


お前ら『え? 酒場での争いを止めたい? 勇者がか?』


お前ら『うーん……>>202すればいいんじゃないか?』

争ってる人の間に入って大声で”すいませんでした!”と言って土下座

お前ら『うーん……争ってる人の間に入って……大声ですいませんでした! と言って土下座すればいいんじゃないかな?』


お前ら『やっぱり争いを止めるのは……誠意の籠った土下座が一番だな!』


勇者(…………………………………………)


勇者(どげざってなんだろう)


勇者(よくわからないけど……まほちゃんとおじさんのあいだで……)


勇者(すいません! っておおごえでいえばいいのかな?)


勇者(よーし、ありがとうお前らさん! ぼくがんばる!)

勇者「……」タッタッタッ


女僧侶「あっ、勇者くん……! 危ないです! 戻ってきて!」


勇者「…………」スッ


女魔法使い「……え? 勇者くん?」


モブ戦士「んー? おい坊主……いきなり俺らの間に割り込んでくるってことは何か? 嬢ちゃんの加勢にでも来たか?」


モブ盗賊「おいおい……止めとけよ、怪我するだけ……」


勇者「すいませんでしたっ!!!!」


モブ戦士「……え?」


モブ盗賊「……な、何だぁ?」

勇者(……………………このあとどうすればいいんだろ?)


勇者(うぅー………………)


勇者(よしっ! すいませんをたくさんいおう!)


勇者「すいませんでしたっ!! すいませんでしたっ!! すいませんでしたっ!! すいませんでしたっ!! すいませんでしたっ!!すいませんでしたっ!! すいませんでしたっ!!」


女魔法使い「ゆ、勇者くん…………」


モブ戦士「な、何だこいつ……狂ってんのか……」ヒキッ


モブ盗賊「お、おい……周り見てみろ……」ポンポン


モブ戦士「んっ……?」

モブモブ戦士「あいつら……あんな小さい子供を謝らせてんのか……」


モブ魔法使い「ありゃひでえな……」


モブ格闘家「クズ共め……それでも男かっ……!」


ざわ……ざわ……ざわ……ざわ……


モブ盗賊「お、おい……ずらかそうぜ……俺達……すっかり皆の悪役だ……下手すりゃリンチに合うぞ……」ヒソヒソ


モブ戦士「そ、そうだな……素直にずらかるか……」ヒソヒソ


モブ戦士「おい坊主! お前の謝りっぷりに免じて……嬢ちゃん達は勘弁してやるぜっ!」ダッダッダッ


モブ盗賊「あばよーっ!」ダッダッダッ


ガチャッ バタンッ


マスター「……まいどあり」

勇者「すいませんでしたっ!! すいませんでしたっ!! すいませんでしたっ!! すいませ…………」


女魔法使い「勇者くん……もういい……もういいんだよ……」ギュッ


勇者「えっ? まほちゃん?」


女魔法使い「ごめん……勇者くんの事……すっごい怖がらせちゃったね……だからあんな無我夢中に謝ってくれたんだよね……」


女魔法使い「ごめんね……もう大丈夫……大丈夫だよ……悪いおじさん達は勇者くんが追い払ってくれたよ……」


女魔法使い「ありがとう……勇者くん……」ギュゥゥ


勇者(あれ、ほんとだ……あのおじさんたちいなくなってる……)


勇者(すいませんをいうのにむちゅうで……ぜんぜんきづかなかった)


パチパチパチパチ……


勇者「え?」クルッ

モブ僧侶「いい謝りっぷりだったぞー! 坊主ー!」パチパチパチ


モブ遊び人「嬢ちゃん達の為に恥を捨てて謝るなんてかっこいいじゃねえかー!」パチパチパチパチ


モブモブ戦士「そんな小さいのにあの度胸……大したもんだ!」パチパチパチパチ


ワーワーワーワーワー��


勇者「? なんかよくわからないけど……ありがとー! ありがとー!」


女僧侶「血を流させず……争いを行動だけで収めるなんて……勇者くん……素晴らしいです……」


マスター「……あんま騒がないでね」

───
──


女魔法使い「はぁ……結局あんまり飲めなかったな……」


女僧侶「あんまりって5杯以上飲んでましたよね……」


女魔法使い「あんなの全然飲んだことにならないよ……」


女魔法使い「あんなことがあったけど……勇者くんはお腹いっぱいになれた?」


勇者「うん! たくさんたべたよ!」


女魔法使い「そっか、なら良かったけど……本当にごめんね……あんなことになるならやっぱり酒場なんて行くべきじゃ無かったよ……」


女僧侶「だから最初に言ったじゃないですか……酒場は止めておいた方がいいって……」


女僧侶「もし勇者くんが止めてくれなかったら……今頃どうなってたことか……」


女魔法使い「うぅ………」

女魔法使い「……分かった、勇者くん! 何かお願い事はない?」


勇者「……おねがいごと?」


女魔法使い「このままじゃ二度と勇者くんのお姉さん面できないし……これはあたしなりのケジメ!」


女魔法使い「勇者くんに迷惑かけたお詫びに……このまほちゃんが、一つだけ何でも願いを叶えてあげるよ! 」


女僧侶「何でもって……そんな事言って大丈夫なんですか……?」


女僧侶「子供は純粋が故に……お願い事のスケールがとてつもなく大きいですよ……」ヒソヒソ


女魔法使い「な、何とかなるって! 大丈夫大丈夫……!」ヒソヒソ


女僧侶(魔法使いさんの大丈夫は宛にならないです……)


女魔法使い「さあっ! 言ってみなよ、勇者くん! キミの願いを!」


勇者「えーっと……」

勇者「じゃあ……」


女魔法使い(お菓子のお城か……? それともドラゴンに乗りたいとか……? あるいは……え、エッチな事とか……?)


女僧侶(両親を生き返らせて欲しいとか……生涯暮らしていける財産が欲しいとか……凄い呪文の会得とか……)


女魔法使い(さあっ……)


女僧侶(何が来るか……!)


勇者「じゃあ……まほちゃんとそうりょさんに……なかまになってほしいな!」


女魔法使い「そう来たか……! って……えっ?」


女僧侶「私達が勇者くんのお仲間に……ですか?」


勇者「うんっ! お前らさん……すっごいなかまをさがしてたから……きっとよろこぶとおもうんだ!」

女魔法使い「その仲間っていうのは……えーっと……魔物と一緒に戦う……あの仲間の解釈でいいんだよね?」


女魔法使い「ごっこ遊びとかそういうのじゃ無くて……本物の……」


勇者「そうだよー?」


女僧侶「ゆ、勇者くんって……魔物と戦ってるんですか……!? こんなに小さいのに……!」


勇者「ちいさくてもだいじょうぶ! だってぼく……ゆうしゃだもんっ!」


女魔法使い「………………」


女僧侶「……………………」


女魔法使い「…………ちょ、ちょっと待っててね! 僧侶と相談してくるから!」


勇者「うんっ! わかった!」

勇者「ふーんふーんふんころがしふふんふーん♪」


女魔法使い「…………ねっ、どう思う?」


女僧侶「どう思うって……信じられませんよ……勇者くんが魔物と戦ってるだなんて」


女魔法使い「あたしだってそう思うけど……あたし達……勇者くんの事全然知らないよね……」


女魔法使い「もしかしたらさ……勇者くんって……本当に勇者なんじゃない? ごっことかじゃなくて本物の……」


女僧侶「ま、まさか……そんな馬鹿な話……」


女魔法使い「あたしだってそう思うけどさ! でもあたし達……勇者くんの事全然知らないよね……」


女僧侶「……それもそうですけど」

女魔法使い「僧侶的には……どう思うの?」


女魔法使い「もしも勇者くんが本当に勇者なんだとしたら……仲間になる?」


女僧侶「………………なりますっ」


女魔法使い「えへへっ……だよね! あたしもだよ! 勇者くんになら……あたしの背中を任せてもいいかなって」


女僧侶「となれば……答えは出たも同然ですね」


女魔法使い「そうだね」


女魔法使い「もしもごっこ遊びだったとしても……ちゃんと付き合ってあげてよ?」


女僧侶「分かってますっ!」


女魔法使い「あははっ、じゃあ勇者くんのところ戻ろっか」

女魔法使い「おまたせっ、勇者くん!」


勇者「あっ、おかえりなさい! まほちゃん! そうりょさん!」


女魔法使い「えっとね……あたし達、勇者くんの仲間になるって決めたよ! これからよろしくね!」


女僧侶「よろしくお願いします!」


勇者「ほんと!? お前らさんもきっとよろこぶよ! よろしくね!」


女魔法使い「よし! それじゃあ……お前らさんがいる宿屋を一緒に探そっか!」


勇者「うんっ!」


女僧侶(そういえばお前らさんって……いったいどんな人なんでしょう……? 勝手に仲間になるとか決めちゃいましたけど……大丈夫なのかなぁ……)


女魔法使い「僧侶ー! 何してるの~? 行くよー!」


女僧侶「ああっ! ま、待ってくださーい!」

───
──


勇者「ぐぅ……すぴぃ……」


女僧侶「ふふっ、勇者くんのほっぺ……ぷにぷにですっ」プニプニ


女魔法使い「ちょっと! 僧侶ばかりズルイ! 私にも勇者くんぷにぷにさせてよ!」


女僧侶「魔法使いさんは寝てる勇者くんをおんぶできてるからいいじゃないですか~」プニプニ


女魔法使い「うー……そりゃそうだけど……」


女僧侶「あっ、魔法使いさん! そうこうしてる間に宿屋がありましたよ」


女魔法使い「ここで三件目……そろそろ当たってくれるといいけど」

ガチャッ


女魔法使い「ごめんくださーいっ」


主人「んー? すまんね、お嬢さん方……今夜はあいにく部屋が満員で……」トコトコ


勇者「ぐぅー…………」


主人「って……その背中で寝てる子供……さっき何も言わずに突然宿を飛び出した子供じゃないか……」


女僧侶「ほ、本当ですか?」


主人「ああ、間違いない……以前色々あってね……お客さんの事情には突っ込まないと決めてるから無理に追いかけなかったんだが……少し心配だったんだ」


主人「お嬢さん方が連れて帰ってくれたのかい? よくここが分かったね」


女僧侶「……魔法使いさん!」


女魔法使い「うん! あのっ……この子が泊まってた部屋は……!」

───
──



お前ら「………………………………」


女魔法使い「………………………………」


女僧侶「………………………………」


勇者「すぴぃー……」


お前ら(いや……何っ!? 何なのこの状況!?)


お前ら(寝てるところを叩き起こされて! てっきり勇者だと思ったら! 女の人で! おまけに二人もいて! それに可愛い!)


お前ら(ここ宿屋だったよな? そういうお店じゃないよな? 何で俺と勇者が泊まってた部屋に女の人がいんの!? それも二人! そして可愛い!)


お前ら(話が見えてこない……意味が分からない……状況が把握できない……俺が寝てる間に何が起きたっていうんだ……)

女魔法使い「…………………………」ジィ


女僧侶「……………………………」ジィ


お前ら(んでもって……何でこの二人は俺の事を無言で見つめてるの……?)


お前ら(俺……寝ている間に何かやらしいことをヤらかしてしまったのか……?)


女魔法使い(この人が……勇者くんが言ってたお前らさん……? 勇者くんの部屋で寝てたってことは……そういうことだよね?)


女僧侶(何というか……勇者くんと違って……ちっとも凄みを感じない人ですね……)


お前ら(このままじゃ埒が明かない……何か話を切り出そう……質問でも何でもいい……この状況を把握できる発言を……何か……)


お前ら「あのっ……! >>223

こ、ここは宿屋ですよね??

お前ら「こ、ここは宿屋ですよね? 何かそういう……いかがわしい店じゃないですよねっ!?」


お前ら「俺! 寝てる間に……貴女達に何もしてませんよね!? ねっ!?」


女魔法使い「………………………………」


女僧侶「……………………………………」


お前ら「いや! その……! 目が覚めたら突然女性がいて……! ここは宿屋なのに……! そのー、だからですねっ……!」


女魔法使い「……プッ」


お前ら「……え?」


女魔法使い「あは……あははははっ! お、お前らさん……おもしろーい! あはははははははっ!」


お前ら「えっ……? えっ……?」

女魔法使い「ヒー!ヒー!」プルプル


女僧侶「クスクス……大丈夫ですよ、お前らさん……お前らさんの言う通り、ここはちゃんと宿屋です! いかがわしいお店ではありません」


女僧侶「とある理由で……私達の方から……お前らさんが宿泊していたこの宿屋へ押し掛けてきたのですっ」


お前ら「そ、そうですよねっ……! 良かったぁ……いや……ホントに……」


お前ら「って……! 押し掛けてきた? そもそも……何で俺の名前を貴女達が知ってるんですっ……?」


女魔法使い「ふぅー…………えーっと、一から説明するとちょーっと長くなるんですけどね」


女魔法使い「あたし達が魔物退治のお祝いに酒場へ向かってる途中で………………」

───
──



お前ら「俺が寝てる間に……勇者の奴が……!」


お前ら「あ、ありがとうございました! 女魔法使いさん! 女僧侶さん!」


女魔法使い「えへへ、気にしないで! 勇者くんにはこっちもお世話になったんですから!」


お前ら「そう……なんですか?」


女僧侶「はいっ、魔法使いさんが酒場で揉め事を起こしそうになった時に……勇者くんが止めてくれたんです!」


お前ら「勇者が……揉め事を……」


お前ら(やるじゃないか、勇者の奴……俺なら揉め事を止めるとか難易度高すぎて無理だ……)

女魔法使い「それで……お前らさんに聞きたい事がどうしてもあるんだけど……」


お前ら「……? 何です?」


女魔法使い「えーっと……勇者くんって……本当にあの勇者なんですか?」


女魔法使い「ごっこ遊びとかそういうのじゃなくて……本物の……魔物を倒す……究極の人造人間って奴……」


お前ら「ええっ……信じてもらえないかもしれませんけど……実はそうなんです」


お前ら「あいつはああ見えて本当に勇者で、魔物を倒す事なら誰にも負けません……俺も今まで何度も助けられてきました」


女魔法使い「やっぱり……そうなんだ」


女僧侶「勇者くんは……本当にあの勇者だったんですね……」

お前ら「えっ……そんな簡単に信じてくれるんですか?」


女魔法使い「うんっ! 何かお前らさんは嘘をつくような人には見えないんだよね~」


女僧侶「フフッ……そうですねっ」


お前ら(何か……さっき初めて会ったばかりなのに偉く信頼されてるな……)


お前ら(俺の醜態が……彼女達の警戒心を何やかんやで和らげたのか?)


お前ら(キョドって良かったという事か……それも男として嫌っちゃ嫌なんだが……)

女魔法使い「えっーと、それじゃあ……これからよろしくお願いします!」ペコッ


女僧侶「よろしくお願いします」ペコリ


お前ら「あ、ああ……こちらこそ……」ペコッ


お前ら「…………………………って、何を?」


女魔法使い「私達! 勇者くんの仲間になりました! これからは私達も同行します!」


お前ら「………………………………………………」


お前ら「ええええええええええええええええええええっ!? 仲間ァッ!?」

女魔法使い「うんっ! これからよろしくね! お前らさん!」


お前ら「いやいやいやいやいやいやいやいや! 聞いてないんですけど!?」


女魔法使い「あー、そういえば説明し忘れてた……」


女僧侶「えーっと……色々あって……魔法使いさんが勇者くんの願いを何でも一つ叶えてあげる事になったんですけど……」


女魔法使い「その時に……勇者くんに仲間になって! ってお願いされちゃったので……仲間になりました! あはは!」


お前ら「えええええええええっ……! ま、マジなんですかっ!?」


女僧侶「ふざけてるように聞こえるかもしれませんが……全て本当です……お前らさんに相談もなく決めてしまって……申し訳ありません……」


女僧侶「でも、私達は本気ですっ! 本気で勇者くんの力になりたいと思ったから……仲間になる決意をしたんです!」


お前ら「そ、そうなんですか……」

女僧侶「あの……もしかして私達が仲間になると何かご迷惑が……」


お前ら「いえいえいえいえいえいえいえいえいえいえいえいえいえいえいえいえいえいえいえいえいえいえいえいえいえいえいえいえいえいえいえいえいえいえいえいえいえいえいえいえっ!!!!!」


お前ら「そんなご迷惑だなんてとんでもない! むしろ大歓迎ですよ! 勇者の仲間になってくれて……ありがとうございます! 本当に感謝してもしきれないです! そのご好意がありがたいです! 本当に本当にありがとうございます! 他に戦えるのが勇者しかいなくてすっごく不安だったんです! 本当に……! 本当に嬉しいです! 野宿とかヤバかったんですよ! 勇者すぐ寝るし起きないし! 本当に生きた心地がしなくて……ああ! この気持ちを何と言ったらいいのか分かりませんが……!」


女僧侶「あの……お前ら……さん……?」


お前ら「ハッ……」


お前ら「………………こ、こちらこそ……これからよろしくお願いしますっ!」


女僧侶「あっ、はい! よろしくお願いしますね! お前らさん!」


女魔法使い「よろしくねー! お前らさん!」


お前ら(何てこった……寝てる間に仲間が増えてるなんて……それに女性……! しかも二人! おまけに可愛い! )


お前ら(勇者……マジでGJっ……! ホント! ホントGJだぞっ……!)

女魔法使い「ふぁぁぁ……眠い……」


女僧侶「もうっ……魔法使いさん、はしたないですよっ」


女魔法使い「いやー、何か今日は疲れちゃって……あははは」


女僧侶「…………実は私も」


女魔法使い「だよねー、どうするお前らさん! もう寝ちゃう? それとも……もう少しお話する?」


お前ら(そうだな……魔法使いさん達の事は……まだ全然分かってない……)


お前ら(これから一緒に旅をするなら……色々と質問するのもありかもしれないな)


お前ら「それじゃあ……>>237

今日はもう休んで明日の朝食のときにまたお話ししましょう

お前ら「今日はもう休んで……明日の朝食の時にまたお話しましょうか」


女僧侶「分かりましたっ」


お前ら「ちなみに……今日お二人は何処で寝るつもりなんです? 今の時間じゃ何処の宿屋も空いてないんじゃないですか?」


女魔法使い「ご心配なくっ! あたしは勇者くんと一緒に寝るから!」ギュッ


お前ら「……えっ」


女僧侶「ごめんなさい……今日だけはこの部屋で一緒に寝かせてください、お代は先程二人分、追加で払ったので……」


お前ら「ああっ……なるほど……」


お前ら(って……この部屋にはベッドは2つ……女魔法使いさんが……勇者と寝るってことは……!)


お前ら(女僧侶さんは……もしかして……お、俺と添い寝……!?)

女僧侶「というわけで! 私も勇者くんと一緒に寝ますっ!」ギュッ


お前ら「」


女魔法使い「ちょっと僧侶ー! 一つのベッドに三人は狭いよー!」


女魔法使い「僧侶はお前らさんと寝れば? 勇者くんとはあたしが寝るから」


女僧侶「そういう魔法使いさんこそ! お前らさんと一緒に寝ればいいんじゃないですか!? 勇者くんとは私が寝ます!」


女魔法使い「やだっ! 寝ながら勇者くんをプニプニするの! えへへ、プニプニ~」プニプニ


女僧侶「わ、私だってプニプニしたいんですっ! さっきだってできなかったんですからねっ! わっ……ホントにプニプニ……」プニプニ


勇者「くぅ……くぅ……」


お前ら(……………………………………寝よ)

───
──


勇者「モグモグ……」


女魔法使い「朝御飯美味しい? 勇者くん」


勇者「うんっ、美味しいよ!」


女魔法使い「そっか」ニコッ


女僧侶「そういえば……勇者くんとお前らさんの旅の目的って……何なんですか? やっぱり……」


勇者「まおうをたおすことだよ!」


女僧侶「ああ……やっぱりそうなんですね……」


女魔法使い「だから言ったじゃん、勇者くんは勇者なんだから魔王を倒すのを目指すのは当たり前だよ」


女僧侶「まさか……自分が魔王を倒す事になるだなんて……」

お前ら「えっと……こっちは仲間になることを強要しない、魔王退治はホント危険だ……無理に仲間にならなくても……」


女僧侶「いえっ……勇者くんの仲間になるとを決めた時点で……少しは覚悟してましたから……」


女僧侶「それに……魔法使いさんは私が行かないと言っても……勇者くんについていくのでしょう?」


女魔法使い「うんっ! 何でも願いを叶えるって言っちゃったし!」


女魔法使い「仲間になってとお願いされたからには……あたしは何があっても勇者くんについてくよっ!」


女僧侶「ですよね……だったら私も同じです! それに……魔法使いさんは私がいないとすぐ暴走しちゃいますからね」


女魔法使い「いやー、あははははは」

お前ら「それじゃあ……俺達の目的を分かった上で……仲間になってくれるって言うんですね?」


女僧侶「はいっ! 魔王はいずれ誰かが倒さねばならぬ敵……その誰かが……私になるだけの事です!」


女僧侶「私が今まで学んできた技の全て……勇者くんの為に! そして魔王討伐の為に使います!」


女魔法使い「同じく! 僧侶と以下同文!」


女僧侶「もうっ……魔法使いさん……」


女魔法使い「あははははっ」


お前ら「そっか、じゃあ俺からはもう何も言わない! 改めて……これからよろしく頼むよ! イヤホントニ」


女僧侶「はいっ!」


女魔法使い「よろしくねっ!」


勇者「ひぉよろふぃくふぇー!」モグモグ

───
──


勇者「モグモグ……」


女魔法使い「良い食べっぷりだねー、勇者くん」


勇者「えへへー、おなかすいてるから」


女僧侶「たくさん食べてくださいね!」


勇者「うんっ! モグモグモグモグ……」


お前ら(出発するにはまだ時間があるし……昨日聞けなかった質問を彼女達に聞くとしよう)


お前ら「あのさ、>>245

年齢やステータス、使える魔法等教えてほしい

お前ら「あのさ……とりあえず二人の事を色々と知りたいんだけど……」


女僧侶「色々って……例えばどんな事ですか?」


お前ら「そうだな……例えば……年齢とか……住んでる場所とか……得意な事とか……スリーサイズとか……」


女僧侶「す、スリーサイ……ズ……?」


女魔法使い「あはははは! 何それ~? お前らさんそんなこと知りたいの?」


お前ら「ハッ……ご、ごめんごめん! 今のは別に答えなくて良いや! 何か……ほらっ!使える呪文とかさ! 知っておきたいなー! なんつって! ハハハハハハハハ」


お前ら(あー、緊張する……こんなんでこれから大丈夫なのか……俺は……)

女魔法使い「まあいいや! 答えるね? えーっと……名前、女魔法使い! 二十歳! 住んでる場所はここ、三の村! 稼ぎは魔物の素材売り!」


女魔法使い「得意なことは……魔法使いだし呪文かな! 特に火炎呪文! スリーサイズは……忘れた!」


お前ら「ご、ご丁寧にどうも……ちなみに女魔法使いさんって……どんな呪文が使えるんです?」


女魔法使い「攻撃呪文だけだよ、あたし自身が未熟で……使える攻撃呪文の数もそんなに多くないんだよね」


女魔法使い「おまけに威力調整が下手くそすぎてさー、常に最大パワーで使っちゃうんだよ」


お前ら「よ、要するに……威力の調整が……できないんですか?」


女魔法使い「うんっ……だから魔法のパワーが強すぎちゃって……たまに自分の手とか焼いちゃったりするんだー」


女魔法使い「そういう怪我とか全部治してくれる僧侶にはホント頭が上がらないよ~」

女僧侶「もうっ……早く威力の調整、できるようにしてくださいね?」


女僧侶「呪文を撃つ度に回復してたんじゃ駄目ですよ?」


女魔法使い「何か呪文って撃つときに無意識に力が入っちゃってさ……どうも難しいんだよね」


女僧侶「魔法使いさんの性格的に……手加減とかできなさそうですもんね……」


女魔法使い「でも……これからは勇者くんと一緒に戦うことになるわけだし……手加減とかそういうの覚えないとなあ」


女僧侶「ですねっ」


お前ら(要するに強さを制御するブレーキが壊れてしまっている魔法使いって事か)


お前ら(何か不安だけど……攻撃呪文はすごく頼りになりそうだっ! 特に俺が! ホントに!)


お前ら(攻撃呪文とか近くで見たこと……ほとんどないんだよな……ちょっと楽しみ)

お前ら「それで……女僧侶さんは……」


女僧侶「あっ、そっか……私もやらなきゃ駄目ですよね……」


お前ら「べ、別に年齢とかそこら辺は言わなくても!」


女僧侶「ま、魔法使いさんも言ったんですし……わ、私も言いますっ!」


お前ら「あ、ああ……そうですか……」


女僧侶「えーっと……名前は……女僧侶です、年齢は二十歳で……出身地は三の村……稼ぎは……魔物の素材を売ってます」


女僧侶「でっ……す、スリーサイズは……う、上から……は、85! 60! 84! ですっ!」


お前ら「………………………………」


女魔法使い「僧侶~、あたしスリーサイズは言ってないよ~?」


女僧侶「………………………………あっ」

お前ら(聞いちゃった聞いちゃった聞いちゃった聞いちゃった聞いちゃった聞いちゃった聞いちゃった聞いちゃった聞いちゃった聞いちゃった聞いちゃった聞いちゃった聞いちゃった聞いちゃった聞いちゃった聞いちゃった)プルプル


女僧侶「ううっ……つい口が滑って……」


女魔法使い「たまにお馬鹿だよね、僧侶は」


女僧侶「ああっ……魔法使いさんに言われたらおしまいです……」


女魔法使い「どういう意味よ、それー!」


お前ら「ハッハッハッ、まあまあ落ち着いて! ところで年齢と出身地が同じだけど……二人は幼なじみか何かなのかな?」


女僧侶「あっ……そ、そうなんです! 実は私達幼馴染で……」


女魔法使い「そうそう、小さい頃から僧侶とは一緒なんだよ! ねー、僧侶!」


女僧侶「はいっ、一緒に呪文の特訓とかしました!」

お前ら(なるほど……二人は古くからの幼馴染で……おまけにここ、三の村出身だったのか……)


お前ら(小さい頃から仲が良いようで、うーむ……尊い…………」


女僧侶「えっ?」


お前ら「あっ! ああ! 何でもないよ! うん! 何でも!」


お前ら(ヤバイヤバイ、口から漏れてた……興奮を抑えろ……俺……フーフーフー……)


お前ら(…………………………よしっ)


お前ら「そうだ、女魔法使いさんは攻撃呪文を使えるようでしたけど……」


お前ら「女僧侶さんも……やっぱり呪文を使えるんですか? 僧侶だし……回復呪文とか」


女僧侶「はいっ! 回復呪文は一通り使えますよ! 攻撃力を上げたり……防御力を上げたりもできます!」


お前ら「へぇ……凄いですね」

女魔法使い「僧侶は人一倍努力してたからね」


女魔法使い「あたしも人一倍努力はして来たけど……この始末だよ……あははは」


女僧侶「魔法使いさんは後は力を抑え込むだけなんですから! 大丈夫ですよ!」


女魔法使い「そうだね……頑張らないと」


お前ら(なるほどなるほど、まさに攻めの女魔法使いさん、守りの女僧侶さんって感じなんだなぁ)


お前ら(うん、こりゃ戦闘がグッと楽になりそうだ……)

勇者「モグモグモグモグ……」


お前ら(それにしても……一心不乱に食べてるな……勇者の奴……)


お前ら(こんな可愛い子がスリーサイズ暴露したんだから少しは反応しろっての……)


お前ら(さーて……彼女達の事を多少は知ることができたが……この後はどうしようか……)


お前ら(γ洞窟目指して……一気にβ森へ突入するか……? 洞窟の場所が全く分かってないけど)


お前ら(そもそも、魔王を今の俺達で倒せるのか……それすらも分からないし……何か色々と情報が足りない気もするけど)


お前ら(うーん……>>255するか……)

魔王について情報収集

お前ら(魔王について……俺達は知らなさすぎる……旅立つ前にそこらへんの情報収集をするべきだな)


お前ら(俺は……戦闘では役に立てない……だからこれくらいはしなくっちゃな!)


お前ら「女魔法使いさん! 女僧侶さん! 勇者の事、任せて良いですか?」


女僧侶「えっ? い、いいですけど……」


女魔法使い「お前らさんはどうするの?」


お前ら「ちょっと情報収集を! 少ししたら戻ってくるので待っててください!」ドスドスドス


ガチャッ バタンッ


女魔法使い「……行っちゃった」


勇者「いっふぇらっふぁーい!」モグモグ

お前ら「…………ハァ」


お前ら(と……勢いよく飛び出して来たものの……どうしようか)


お前ら(やっぱり情報収集って言ったら……道行く人に聞き込みだよなあ)


お前ら(ホントは見知らぬ人に話しかけたくはないが……そうも言ってられん……)


お前ら「……よしっ! コミュ症克服もかねて……頑張りますか」


お前ら(……できるだけ優しそうな人に聞こ)

───
──


主婦「魔王?」


お前ら「はいっ、魔王の弱点とか知りませんか? 苦手な属性とか! 使ってくる呪文とか特技とか! 後、γ洞窟って具体的にβ森のどこら辺にあるんですか!? γ洞窟の魔物はβ森の魔物より強いんですよね? そいつら相手ならどんな装備で行った方がいいですか? というか物理攻撃とか魔法とか通用しますよね? 反射能力がある敵とかいませんよね? 回復アイテムはどれくらい持っていけば事足りますか? 通用する武器とか防具とかも知りたいです! 僕弱いので! そもそも魔王の容姿っていったいどんな姿なんですか? 引き連れてる側近はいったいどれくらいの強さなんです?」


主婦「いや、知らないねえ」キッパリ


お前ら「そ、そうですか……」


主婦「それじゃ、洗濯があるから失礼するよ」スタスタ


お前ら「……………………………………」


お前ら(駄目だっ!! 何の情報も入って来ねえ!!)

お前ら(第一そこら辺の主婦とかに聞いたって分かるわけがないよな……)


お前ら(ハァ……少し休憩するか……)ドサッ


お前ら(…………魔王)


お前ら(およそ100年くらい前……魔物達は突然、俺達の世界に現れたらしい)


お前ら(何で魔物が現れたのか……何処から魔物はやって来たのか……それは未だに分かっていない)


お前ら(ただ、その頃から……魔物を統べる王、魔王という存在が……人間達の間で広まったそうだ)


お前ら(二の村へ責めようとした魔物の軍勢も……恐らく魔王が仕向けた物なんだろうな)

お前ら(ただ……一つだけ謎がある)


お前ら(その肝心の魔王の姿を……誰も見たことがないんだよな、確か)


お前ら(これだけ名を轟かせて……人類が勇者という最終兵器を作り出すまでに至った存在だっていうのに……)


お前ら(魔王は……100年くらい前から未だに俺達、人類の前に姿を現したことはないらしい……)


お前ら(やっぱり……改めて振り替えると……色々と謎の多い存在だよな、魔王って……)


お前ら(魔王城はγ洞窟の奥にあるらしいけど……そもそも魔王って……ホントに存在するのかな?)


お前ら(……もしかしてUFOとかそういう系の奴だったり?)


お前ら(いや……ないないっ、もう宿屋へ戻ろう……これ以上続けても無理そうだ)

───
──



お前ら「戻りました~」


女魔法使い「おかえりー、お前らさん」


女魔法使い「それでどうだった? 情報収集とやらは」


お前ら「ハハハ……全然駄目だったよ……」


女魔法使い「そっかー」


勇者「ごちそうさまー!」


女僧侶「ちゃんとごちそうさまが言えて偉いです! 勇者くん!」


勇者「えへへー」

お前ら(勇者も朝食を食べ終わったみたいだ)


女魔法使い「それでさ、お前らさん……あたし達、今日どうするの?」


女魔法使い「やっぱり魔王のところに向かうの?」


お前ら「そ、そうだな……」


お前ら(魔王の情報は何も得ることができなかったし……このまま行くのは不安ではある……)


お前ら(でも、魔王を倒さないことには始まらない……ホントに魔王城があるのかすら分からないが……あると噂のγ洞窟を目指すか?)


お前ら(まあ……γ洞窟の場所すら分からないんだが……さて、どうするかな)


お前ら「……よし、>>264だ」

お粥占いだ

お前ら「……よし、お粥占いだ」


女魔法使い「お粥……」


女僧侶「占い……?」


勇者「なにそれー?」


お前ら「ズバリ、お粥占いとは! お粥にカビを生えさせて……そのカビの場所や色!生え具合によって占う……古来から伝わる由緒正しき占いである!」


女魔法使い「へえ~、そんな占いがあるんだ、全然知らなかった……」


勇者「ぼくもー」


お前ら「そうだろうそうだろう?」

女僧侶「でもお前らさん……カビの生えたお粥なんて……今持ってるんですか?」


お前ら「いや、これから作ろうかと思ってて……」


女僧侶「こ、これから……ですか? それって……お粥にカビが生えるのにどれくらい掛かるんです?」


お前ら「えーっと……確か二ヶ月くらいだったかな?」


女魔法使い「二ヶ月って結構時間空くね、そんなにのんびりしてて大丈夫なの?」


お前ら「でも……俺が知ってる占いなんてこれくらいしかないしなあ……」


女魔法使い(逆に……何でそんなコアな占いしか知らないのかは……何となく聞いてはいけない気がする)

女僧侶「あのー……そもそも何で占いなんです?」


女僧侶「何か……分からないことでもあるんですか? もし良ければ、神に懺悔します?」


お前ら「ざ、懺悔はいいや……実はこれからの行く先が決められなくてさ……」


お前ら「自分じゃどうも決められる気がしなくて……そこで占いに頼ろうかと」


女魔法使い「いやいや……そこで占いに頼っちゃ駄目でしょ? お前らさん」


お前ら「え?」


女僧侶「そうですよっ、分からないことがあるのなら一人で抱え込まずに……遠慮無く私達に相談してくださいっ」


女僧侶「その為の仲間なんですから」


お前ら「お、女僧侶さん……」

お前ら(そうだ……今の俺には……仲間がいる!)


お前ら(今までは相談なんぞ無理な話だったが……今は相談相手になってくれる仲間が2人もいる! それも女性だ!)


お前ら(カウンセラーは女性が多いイメージ! 相談するにはもってこいだ!)


お前ら(なるほど! 頼もしい事この上ない!)


お前ら「じゃあ……二人にちょっと少し相談があるんですけど……」


女僧侶「はいっ、何でしょうか?」


お前ら「実は……」


───
──

女魔法使い「γ洞窟に魔王城……かー」


お前ら「二人はγ洞窟を知ってるの?」


女僧侶「いえっ……私達はここ、三の村出身なのでβ森へはモンスターの素材目当てでよく足を運ぶんですけど……」


女僧侶「そんな洞窟は見たこともないです……」


お前ら「そっか……」


女魔法使い「ねえ、僧侶……もしかしてあそこにあるんじゃない? γ洞窟」


女僧侶「あそこと言うのは……?」


女魔法使い「ほらっ……あそこだよ、β森の中でも誰も入りたがらない場所」


女僧侶「……奥地、ですか」


お前ら「その……奥地と言うのは?」

女僧侶「β森には誰も入らない場所があります……それが奥地と呼ばれる場所です」


女僧侶「β森の魔物は奥へ進むば進むほど強くなっていくんですが……ある地点から……その強さが何倍にも膨れ上がるんです」


女僧侶「その強さは……冒険者が20人束になっても敵わないとされています……」


女魔法使い「そのあまりの強さに冒険者達の間じゃ、奥地へ入るのは自殺行為だっ! て言われてるほどさ」


お前ら「そんなに強いんですか……」


女魔法使い「うんっ……でもさ、そこにならあるかもしれないよ? γ洞窟って奴」


女魔法使い「なんせ奥地は全く開拓されてない……言ってみれば未開の地だからね」


お前ら「奥地か……」

女魔法使い「でも……ぶっちゃけこの四人で行くのは自殺行為だと思うよ」


女僧侶「そうですね……β森の魔物は奥地じゃなくても充分、驚異になる強さです」


女僧侶「入ったばかりの地点にいる魔物なら……私達二人でもこれまで狩れてきましたが……」


女僧侶「奥地となると話は別です……私達の力が通用するかどうかも……分かりません……」


女魔法使い「行くって言うなら……あたし達もそれなりの覚悟を決めるけど……どうする?お前らさん」


お前ら「………………………………」


お前ら(β森の奥地にもしかしたらγ洞窟があるかもしれないが……奥地の魔物はめちゃくちゃ強いらしい……)


お前ら(絶対魔物殺すマンの勇者がいるにしても……なかなかに厳しい戦いになりそうだ……)


お前ら(さて、どうするか…………)

お前ら(よくよく考えてみると……奥に進むほど魔物の強さが上がっていくことに違和感を覚える……)


お前ら(何故強さが上がっていくのか……?)


お前ら(それは……ひょっとしたら……奥地のさらに奥に……何か……魔物達にとって守らなければならないものがあるからじゃ……?)


お前ら(…………考えすぎかな)


お前ら(何にしても……これからのことを決めないと……奥地に行ってみるか否か……)


お前ら(……………………………………よしっ)


お前ら「決めた、>>274しよう」

女性陣には勇者の護衛とサポートをしてもらい、奥地の手前まで行くと

お前ら「決めた、とりあえず……奥地の手前まで行くとしましょう……現状、俺達がどこまで通用するのかを確かめます」


お前ら「そして……女魔法使いさん達には……勇者の護衛とサポートをして貰いたいです」


女魔法使い「あたし達が勇者くんのサポート?」


女僧侶「ゆ、勇者くんってそんなに強いんですか?」


お前ら「はいっ、対魔物においては……多分無敵だと思います」


勇者「なんたって、ぼくはゆうしゃだからね!」


女魔法使い「へえ……そこまで太鼓判を押されると……見てみたくなるなあ……」


お前ら「何にせよ出発することに変わりはないので……準備の方をよろしくです」


女魔法使い「りょーかいっ!」


女僧侶「わ、分かりました!」

───
──


お前ら「それじゃあ……β森へ出発しましょうか!」


女魔法使い「おー!」


女僧侶「頑張りましょうね! 勇者くん!」


勇者「うん! まかせて!」


お前ら「……………………………………」


女僧侶「……? お前らさん?」


お前ら「ごめん、β森への案内……お願いします……道が分からないです」


女僧侶「わ、分かりました!」


女魔法使い「……しまらないなあ」

女魔法使い「着いたよー! ここがβ森だ!」


勇者「わー、森だー森だー」


女魔法使い「あはは、そりゃ森だしね」


モブ戦士「……………!」


モブ魔法使い「………!……………!」



お前ら「強そうな冒険者がそこら辺にチラホラいるな……」キョロキョロ


女僧侶「皆さんβ森に入る準備をしているようですね」


女僧侶「恐らく……ほぼ全員がここの魔物から取れる素材が目当てでしょう、今現在……中で魔物と戦っている冒険者もいるはずです」


お前ら「へえ……」


お前ら(素材が高く売れると言っても危険な場所だから人っ毛は少ないと思ってたけど……案外冒険者の間じゃ結構メジャーな場所なのかな)

勇者「お前らさん! はやくはいろうよ!」


女魔法使い「よし……行こっか!」


女僧侶「回復は任せてください!」


お前ら「お、おうっ……」


お前ら(……何か凄く緊張してきた、大丈夫かな? 俺)


お前ら(……遺書、書いとけば良かったかも)

─β森─


勇者「ふんふんふんふふーん♪」


お前ら「森だから随分と薄暗いな……それにジメジメしてる……人間からしたら最悪の環境だ……」キョロキョロ


女魔法使い「絶対に油断しちゃダメだよ、森に一歩でも入ったからには……あたし達は魔物の餌なんだ」


女魔法使い「魔物がいつ、何処から襲ってくるか分からないからね」


お前ら「あ、ああ……!」


お前ら(こええ……できれば1体も出会さないで欲しい……)


ガサッ! ガサガサ!


お前ら「っ!? な、何だ!?」


女僧侶「何かそこの茂みにいます! 皆さん!油断しないで!」

女魔法使い「……」スッ


勇者「……」チャキッ


お前ら(な、何だ……何が出るって言うんだ……)


(≡・x・≡)「……」ガサガサッ


お前ら「な、何だ……子猫か……」


お前ら「よしよし、どうしたんだ? 迷子か?」スタスタ


勇者「お前らさん! ちかづいちゃだめ!」


お前ら「え? 何言ってんだよ勇者……」


(〓◎ж◎〓)「キシャァァァァァァッ!!!!!」バッ


お前ら「えっ」

女魔法使い「このっ……! ファイアアアアッ!!!!!」ボオオオオオオオッ!!!!


お前ら「あっつッ!!」ビクッ


(〓●ж●〓)「キシャァァァァァァッ!!!!!」ボオオッ


(〓〇ж〇〓)「ァァ……ァァッ……!」メラメラメラメラ


シュウウウウウン……


お前ら「ハア……ハア……な、何が起こったんだ……?」ズキンズキン

女魔法使い「お前らさんのバカ! 安易に近づいたら駄目でしょっ!」


お前ら「……えっ?」ズキンズキン


女魔法使い「あいつはああやってか弱い動物とかに擬態して……敵を欺いて補食する魔物なの!」


女魔法使い「お前らさん、危うく食われかけたんだよ!」


お前ら「そ、そうだったのか……ごめん……」ズキンズキン


女魔法使い「まあ……あたしも偉そうに言える立場じゃないけどさ……火傷負わせちゃったし……」


お前ら「火傷……?」チラッ


そう言って自分の体を見てみると……
所々皮膚が焼き溶けていた、俺は一種のグロ画像と化していたのだ

お前ら「っ!!!!!!!」


痛みは自覚した途端にやって来る


お前ら「ああああああっ!! あぐっ!! ぐぎゃぁぁあぁぁぁあああっ!!!!」バタバタ


勇者「わっ」


女魔法使い「お、お前らさん! 落ち着いて!!」


お前ら「ぎゃあああああああああああああああああああああ!!! あがああああああああああああああああっ!!!!!!」ジタバタジタバタ


女魔法使いさんが何か言っているが………まるで耳に入らない、痛い、全身が焼けるように痛い、声を上げないと我慢できない、このままじゃ死……


女僧侶「瞬間治癒っ!」パアアアアア


お前ら「あああああああああ…………あぁ?」


お前ら「痛みが……引いた……?」

お前ら「お、俺の皮膚は!? あ、あれ……何ともない……」


女僧侶「安心してください、治癒魔法を掛けました……もう大丈夫です」


お前ら「治癒……魔法……」


お前ら「あ……ああ……助かった……」ヘナヘナ


女魔法使い「ご、ごめんなさいお前らさん! 咄嗟の事であたし……また気合いが入りすぎちゃったみたいで……」


お前ら「気合いが入りすぎたって……その気合いでこっちは危うく死にかけたよ……」


女魔法使い「本当にごめんなさいっ……」


お前ら(あれが問題の威力調整ができない魔法か……本来なら怒るところなんだろうけど……一応助けられた側だし……何て返そうかな……)


お前ら「>>286

お前ら「少しずつ調整できるようになればいいよ」


お前ら「女魔法使いさんは俺を助けようとしてくれたんだ、そんな頭下げて謝らないでください……」


女魔法使い「お前らさん……ありがとう……」


お前ら「それより女僧侶さん……さっきの魔法は……」


女僧侶「あっ、はいっ! 瞬間治癒って魔法です、どんな怪我だって一瞬で治っちゃいます」


お前ら「す、凄い……! そんな魔法を覚えてたんですね!」


女僧侶「魔法使いさんの為に一生懸命覚えたんです、魔法使いさんは魔法が制御できなくて故障がちでしたから……」


女僧侶「少しでも力になりたいと思って……それで……」

女魔法使い「僧侶にはホント感謝してるよ! それでさ……もっかい治癒魔法、お願いして良い?」スッ


お前ら「っ!? 女魔法使いさん……! その腕は……!」


女魔法使い「あはは、魔法が強すぎて杖を持つ腕がよくこうなっちゃうんだ……」


女魔法使い「もう慣れっこだけどね……」


お前ら(俺よりは酷くないが……それでもかなり深刻な火傷だ……普通にグロ画像だよコレ……)


お前ら(とてつもなく痛いだろうに……声も上げないなんて……何て強い人なんだろう……)


女僧侶「行きます!瞬間治癒っ!」パアアアアア


女魔法使い「……ふぅ、ありがとう僧侶!」


女僧侶「どういたしまして!」

お前ら「その……女魔法使いさん……すいません……俺の為にそんな怪我をさせてしまって……」


女魔法使い「あー! いいのいいの! 謝らなきゃいけないのはこっちの方だよ……本当にごめんっ……」


お前ら「いや……俺が不用意に魔物へ近づかなければ……あんなことには……」


女魔法使い「いや……あたしがちゃんと魔法の強さを制御できてればあんなことには……」


勇者「ねえねえ! なんかよくわかんないけど、ふたりでいっしょにごめんなさいしたらいいんじゃない?」


勇者「こうごにごめんなさいしても……ぜんぜんいみないよ!」


女魔法使い「勇者くん……」


お前ら「そうだな……じゃあ、女魔法使いさん……」


女魔法使い「うん、お前らさん……」

お前ら 女魔法使い「ごめんなさいっ!」


お前ら「……これで、チャラ?」


女魔法使い「うん、このお話はおしまい……だねっ」


お前ら「えーっと……その……これからもよろしくお願いします」


女魔法使い「あっ、こちらこそ……」


お前ら「…………………………………………」


女魔法使い「…………………………………………」

お前ら「………………………………ぷっ」


女魔法使い「クスクス……何か、おかしいねっ」


お前ら「……ですね」


女僧侶「フフッ……それじゃあ……早く先に進むよ、お前らさん!」


女僧侶「いつまでもこんなところで立ち止まってたら危ないからね!」スタスタ


お前ら「ですね! 目指せ奥地!」スタスタ


勇者「おー!」


女僧侶(仲違いが起こるんじゃないかと思ってヒヤヒヤしたけど……何とかなって良かった…)


女僧侶(仮にもあんなことになったのに……お前らさんって器が大きい人なんだなぁ……)

───
──



勇者「もりもりもり~♪」


お前ら「お、奥地とやらは……まだですか? つ、疲れた……」ゼエゼエ


女僧侶「後ちょっとのはずです! 頑張ってください! お前らさん!」


お前ら「はぁ……休憩したいけど……その最中にさっきのような魔物に襲われると思うと……おちおち休憩もできませんね……」


女魔法使い「うん、さっきの魔物はかなりでかかったね! 久しぶりの大物だったよ!」


お前ら(そのでかくて恐ろしい魔物を馬鹿でかい火球一発で倒してしまう女魔法使いさんも……怖いっちゃあ怖い……)


お前ら(俺……案の定だけど戦闘で役に立ててないなあ)

巨大狼「グオオオオオオオオオ!!」バッ


お前ら「うおっ!?」ビクッ


女魔法使い「おおっ……こりゃ大物だね……」


お前ら「いやいや……でかすぎるだろ……! あんな体のサイズ、反則だ!」


女魔法使い「大丈夫大丈夫! あたしに任せて! あいつも一発でやっつけちゃうんだから……!」パァァァ


女魔法使い「気合い一発! ファイアァァァァァァァッ!!」ボオオオオオッ


ドガァァァァァァァンッ!


女魔法使い「ハァ……ハァ……どうよっ!」


お前ら「やったっ……! 女魔法使いさんの魔法はやっぱり凄い!」


勇者「…………いや」

巨大狼「グルルルルルルル……」


女魔法使い「なっ!?」


お前ら「今まで魔物を一撃で倒してきた女魔法使いさんの魔法が……効いてないのか!?」


女僧侶「違います……確かに効いてはいるはずです……ですが……」


巨大狼「グルウウウッ……!」キラキラッ


女僧侶「マジックバリア……! 魔法攻撃の威力を弱める魔法が……あの魔物に掛かっています!」


お前ら「マジック……バリア!?」


女僧侶「あれがある限り……魔法使いさんの魔法攻撃はある程度弱められてしまいます……」


女魔法使い「なるほど、いよいよ厳しくなってきたって訳だね……僧侶……腕の治療お願い……」


女僧侶「はいっ!」パァァァ

お前ら(女魔法使いさんの腕が治るまで何とか持たせないと……!)チャキッ


巨大狼「グルウウウァァァァッ!」


お前ら(……………………やべっ、チビりそう)


勇者「だいじょうぶだよ、お前らさん! ぼくにまかせて!」スッ


お前ら「ゆ、勇者……大丈夫なのか? あいつめっちゃデカイぞ! 爪とかめっちゃめちゃデカイぞ! ヤバイぞ!」


勇者「へーき! だって、ぼくはゆうしゃだもん!」チャキッ


女魔法使い「い、いよいよ勇者くんが戦うの……!? ねえ僧侶……勇者くん大丈夫かな……? もしも何かあったら……」


女僧侶「魔法使いさん、じっとしてください……!」パァァァ


女魔法使い「ご、ごめんっ……」シュン


女僧侶(と、言いましたけど……何かあったらすぐに回復ができるように……私も備えておかなくては……)

勇者「いっくぞー!」ダッ


お前ら(下手に俺が前に出ると勇者の足を引っ張るだろうし……ここは勇者に任せよう……)


お前ら(頼むぞ、勇者……)


巨大狼「ガォォァァァァァッ!!」グワッ


女魔法使い「あ、危ないッ!!」


勇者「よっ……であっ!」ズバッ


巨大狼「グオオオアアアアアア!?」ヨロッ


女魔法使い「あ、あの攻撃をいとも簡単に避けた!?」


女魔法使い「おまけに……回避してからすぐに攻撃へ転じている……! す、凄い!」


女僧侶(あ、あれが勇者くんの力……! 凄いです……本物です……!)

勇者「すきあり! うおりゃぁぁ!」ズバババッ


巨大狼「グオオ……アァ……!」


巨大狼「」ズゥゥゥン


お前ら「おおっ! よっしゃー! 倒したぞ!」


勇者「ぶいっ!」


女魔法使い「た、倒しちゃった……あんな大きいのを……いとも簡単に……」


女魔法使い「勇者くん……ありゃ本物だ……」

女僧侶(何て力……あれが……魔物を打ち倒し、人類の夢を与える勇者……!)


女僧侶(勇者くんは……本物の勇者様だったんですね!)


女魔法使い「えっと……僧侶……治してもらっておいて悪いんだけど……治癒魔法が止まってるよ」


女僧侶「あっ……ああ! ごめんなさい! つい見とれちゃって……」パァァァ


女魔法使い「まあ……あたしも思いっきり見とれてたから……気持ちは分かるよ」


女僧侶(うぅ……こんなことなら魔力なんて節約せずに……瞬間治癒で治してれば良かったです……)パァ


女僧侶(そうしたらもっとじっくり勇者くんの戦いが……ああ……何か勿体事を……)


女魔法使い「僧侶ー、まーた止まったよ……」


女僧侶「ハッ……ご、ごめんなさい!」パァァァ

女僧侶「……………………よし、終わりましたよ! 魔法使いさん!」


女魔法使い「よしっ! 治ったー! ありがとう僧侶!」


女僧侶「えへへ……どういたしましてです!」


お前ら「それじゃあ……先に進みましょうか!」


女魔法使い「あっ! ちょっと待ってて! 魔物の素材拾ってくるから!」タッタッタッ


女僧侶「もうっ……魔法使いさんは……私達が何をしようとしてるのか分かってるんでしょうか……魔王退治ですよ魔王退治!」


女魔法使い「分かってる分かってるー! うーん! この爪とか高く売れそう!」


勇者「わーい! ぼくもやるー!」タッタッタッ

お前ら(ったく……勇者の奴……のんきな奴だな……)


お前ら(……それよりも)


勇者『よっ……であっ!』ズバッ


お前ら(勇者の奴、何か戦い方が上手くなったような……最初のスライムなんてひたすら切るだけだったのに……)


お前ら(もしかして……魔物を倒すごとに成長してるのか……?)


お前ら(おいおい、魔王を倒したら一緒に住む約束しちゃったぞ……ショタじゃなくなっておっさんとかになったら…………)


女魔法使い「取った取った! よーし! 先へ進もう!」


お前ら「あっ、はいっ!」


お前ら(……考えないようにしよ)

その後も大きな魔物だったり強そうな魔物だったり……様々な魔物達が俺たちの目の前に現れた


女魔法使い「ファイアァァァァッ!!」ゴオオオオオッ


巨大ゴブリン「グオオオオオッ!?」メラメラ


でも……勇者や女魔法使いさん、女僧侶さんの力のおかげで……


勇者「とぉっー!」ズバッ


鬼「ギィエエエエエエッ!!」


俺達はそれに屈することなく、β森の奥地目掛けて進むことができたんだ!


お前ら「驚いて擦りむいちまった……痛い……」ズキンズキン


女僧侶「バイ菌が入ったら大変です……すぐ治しますね!」パァァァ


…………俺が必要なのかは謎だ

そんなこんなで……先へ先へと進んでいると……


お前ら「ん? あそこ……何か立ってる……? 看板か?」


女魔法使い「看板……? もしかして!」タッタッタッ


お前ら「え? 女魔法使いさん!?」


女魔法使い「えーっと何々? これより先は危険です……命を捨てる覚悟がある者のみ進む事を許可します……」


女魔法使い「やっぱり! この看板……ここから先が奥地ってことを皆に知らせる為の物だ!」


女僧侶「奥地の事は知ってましたが……まさかそれを示す看板があるとは……知りませんでした……」



女魔法使い「だねえ……よく見ると……あそこにもあるし……あっ、あっちにもある!」


お前ら(何処から来てもいいように至る所に看板が立ててあるのか)


お前ら(いったい誰がこんな手間隙掛けて……ここから先が奥地だと知らせる看板を作ったんだろう……?)

女魔法使い「それよりお前らさん、あたし達……いよいよ奥地手前まで来た訳だけど……これからどうする?」


女僧侶「とりあえず、奥地の手前までは行ってみようと、お前らさんが提案されたんですよね」


お前ら「そうですね、俺たちの実力で何処まで行けるのか……それを確かめることも兼ねて」


女魔法使い「ここまでは割りと問題なく来れたよね……でもここからは? このまま奥地へ行っちゃう?」


女僧侶「一旦引き返すのもありですね、この転移の石があれば一瞬で三の村へ帰れますし」


お前ら「転移の石って……巷じゃレア仲のレアアイテムじゃないですか! そんな貴重なアイテム……持ってたんですか……!」


女僧侶「以前、ここの魔物を魔法使いさんと倒した時、偶然これを落としたんです……だから一つしか持ってませんが……」


女僧侶「引き返すことなら……簡単にできますよ!」

お前ら「なるほど……皆さん、調子は大丈夫ですか? 俺はそもそも戦闘に参加してないんであまり疲れてませんけど」


女魔法使い「魔力はまだまだ残ってるし、あたしは全然行けるよ!」


女魔法使い「力加減ができないだけで魔力の貯蔵量には自信があるんだ!」


女僧侶「私も……魔法使いさんのようにバリバリ大丈夫! な、訳ではありませんが……まだ大丈夫です!」


女僧侶「えっと……ほらっ、魔力を回復するアイテムもまだまだ予備があります!」カランカラン


勇者「ぼくはやどやでたくさんたべたから、ぜんぜんつかれてないよ!」

お前ら(皆疲れてると思ったけど……結構余裕みたいだな)


お前ら(このままの勢いで奥地へ進むか……)


お前ら(女僧侶さんの言う通り……転移石を使わせてもらって……一旦引き返すか……)


お前ら(……………………………………)


お前ら「…………>>310

お前ら「……一度、三の村へ帰りましょう」


お前ら「ここまでなら割りと問題なく来れることが分かったし……」


お前ら「手に入った魔物の素材とかを売って……装備とかアイテムとか……体制をしっかり整えてから……また来ましょう」


お前ら「奥地はどんなところか分からないし……慎重になりすぎても損はないはずです」


女僧侶「そうですね、私もそれがいいと思います」


女魔法使い「まあ、それもいいか」


勇者「ぼくはお前らさんといく!」


お前ら「じゃあ……一旦戻るということで!」


女僧侶「ではっ、転移の石を使いますね……!」ピカー

───


お前ら「んっ…………? おおっ!? 三の村だ! ホントに一瞬で転移した! すっげえ!」


女僧侶「あっ、間違えて二の村に飛んじゃいました……! ごめんなさい!」


お前ら「えっ、二の村? でもここ……三の村に見えますよ……? お、おかしいな……幻覚か……?」


女僧侶「……え? どう見ても二の村ですけど」


お前ら「そんな馬鹿な……いつからだ……!? いったいいつから俺は幻覚を見せられ……」


女僧侶「プッ……フフフ……嘘ですよ嘘! 軽いジョークですよ! ここはちゃんと三の村です!」


お前ら「……え?」


女魔法使い「あはは! お前らさん……やっぱり面白いね! どう見ても三の村なのに……! あははははは!」


お前ら(どうやら俺は……嘘耐性を上げる必要があるようだな……)

女魔法使い「ふーふー…………で! どうする?」


お前ら「……とりあえず、さっき倒した魔物の素材を売ってお金にしましょう」


お前ら「アイテムを買うにも資金が必要ですから」


女魔法使い「そうだね! じゃあ……早速売ってくる! 三人は少し待ってて!」ダッダッダッ


お前ら「あっ、女魔法使いさん!?」


女僧侶「大丈夫です、今まで何度も魔法使いさんは魔物の素材を売ってきましたから! きっとたくさんの資金に変えてくれますよ!」


お前ら「そう……ですね」


お前ら(ここは女魔法使いさんに任せて……俺達は大人しく待ってよう)


勇者「ふぁぁぁ……」

──



女魔法使い「おまたせー!」ダッダッダッ


お前ら「うわっ、早いですね……」


女魔法使い「はいっ、素材を資金にしてきたよ!」ジャラッ


お前ら「おおっ……袋にお金がたくさん……」


女魔法使い「これで足りるかな?」


お前ら「足ります足ります! 充分ですよ!」


女魔法使い「ホント? 良かったぁ……」


女僧侶「流石魔法使いさんです!」


女魔法使い「伊達に何年も素材売ってないからね~」

お前ら(これだけあれば素材を新調できるかもな……)


女僧侶「これで資金は集まりましたけど……これからどうしましょうか?」


お前ら「うーん……」


お前ら「俺、武器屋とか行ってみたいなあ……って思ってるんです」


女魔法使い「武器屋……?」


お前ら「俺……全然戦闘で役立てなかったじゃないですか……だから少しでも……戦闘で役に立ちたくて……」


お前ら「強い武器とかがあれば……少しは俺でも皆の役に立てるかと……」


女僧侶「役立てなかっただなんてそんなこと……」


お前ら「いえ……自分が一番分かってます……俺はただ……勇者と女魔法使いさんが戦ってるのを見てただけですから……」

女魔法使い「……じゃあ、二手に別れようか! あたしと僧侶はアイテムを調達するから……」


女魔法使い「お前らさんと勇者くんは武器屋に行ってみるといいよ! えーっと……」ジャララララ


女魔法使い「これだけあれば大丈夫だと思う! はいっ!」


お前ら「ありがたいです……」


女魔法使い「それじゃあ……今日出た宿屋で集合……とかでいいのかな?」


お前ら「はいっ、今日はもう三の村から出る予定はないのでそれで」


女魔法使い「オーケー、それじゃっ……また宿屋で! 行くよー! 僧侶!」ダッダッダッ


女僧侶「あっ、はいっ! お前らさん……ご武運をお祈りしてます!」タッタッタッ


お前ら「……それじゃっ……武器屋へ行くか、勇者」


勇者「うんっ!」

お前ら「……と言っても……何処の武器屋へ行けばいいんだろ?」スタスタ


お前ら「なあ、勇者……あれがいい店だ! とか勇者的直感で感じないか?」


勇者「ぜんぜんわかんない!」


お前ら「ハハハ……そりゃそうか……」


お前ら「……うしっ、ずーっと探してても仕方ないし、適当に入ってみるか」


お前ら「…………うーん、あの店とか何となく良さそうだぞ」


>>318 >>319 秒安価

指定した安価の秒数を足して、出た数字の一の位で結果を決める。
(例:50と15なら足して65、結果は5)


1~3:インチキ武器屋

4~8:普通の武器屋

9~0:凄いの武器屋

凄いと高そうだから普通がいいかなぁ

n

─めちゃんこ凄い武器屋─



お前ら「へえ、めちゃんこ凄い武器屋……さぞかし凄い武器があるに違いない!」


お前ら「この店が良さそうだな! 入ってみよう! 行くぞ、勇者」スタスタ


勇者「うん!」スタスタ


店主「いらっしゃいませぇ」


お前ら「あの、武器を探してて……」


店主「失礼ですが……ご資金はどれほど……?」


お前ら「えっと……この袋に……」ジャラッ


店主「……なるほど」ニヤッ

武器達「」ズラーーーー


お前ら「おおー……すっげえ……」


勇者「ぶきがたくさんかざってある!」


店主「オススメはこの両手剣でございますっ、アイアンクラブの甲羅で作られておりまして……とっても頑丈ですぅ」


お前ら「へえ、これが両手剣……でっかいな……長さも俺の身長くらいあるぞ……」


店主「魔法が使用できるのなら……この杖もオススメとなっておりまして、使用者の呪文の威力を高めてくれる不思議な鉱石が使われてるんですよぉ」


お前ら「へぇぇ……」


お前ら(女魔法使いさんと女僧侶さんも杖を持ってたけど……さぞかし優秀な物なんだろうなぁ……)

お前ら「……ん? 武器屋なのに盾がある」


勇者「おっきい盾だね!」


お前ら「ああ、俺の体なんてその気になればスッポリ隠しちまえそうだ」


店主「これはこれはお目が高い! その巨大盾は伝説のドラゴン、グラディスの素材で作られてると言われている……当店自慢の一品なんですよぉ!」


お前ら「へー……伝説のドラゴン……」


店主「どうですぅ? お客様! この盾! オススメですよぉ! 凄いですよぉ! 素晴らしいですよぉ!」


お前ら「うーん……」


お前ら(気になったのはあの両手剣と……それと……そこの強そうな槍……後は……この巨大盾くらいだな……)


お前ら(……値段はどれも結構高いし……買えるのは一つだけか……)


お前ら(どれにしようかな……)

お前ら「なあ、勇者……どれがいいと思う?」ヒソヒソ


お前ら「あの大きい剣か……あそこの槍か……この大きい盾か……」ヒソヒソ


勇者「うーん……わかんない!」


お前ら「全然か?」


勇者「うん! ぜんぜん!」


お前ら(やっぱり勇者に武器の選定は無理か……)


お前ら(仮にも勇者なんだし……何か感じる物があるかも……? って思ったんだけどな……)


お前ら(結局、自分で決めるしかない訳か……)

店主「いかがいたしますぅ? お客様」


お前ら(スパッと決めるか……)


お前ら(いや……女魔法使いさんがくれた大切な資金……無駄な買い物はしたくない……)


お前ら(素直になって店主に色々聞いてみるか……?)



お前ら(でもなあ……何か聞いても無駄なような……)


お前ら(……………………………………)


お前ら「……>>331

やっぱり出直します・・・

お前ら(駄目だ……考えがまとまらない……一旦出るか)


お前ら「…………やっぱり出直します」


店主「は?」


お前ら「店内でずっと悩んでるわけにも行かないので……一旦出直すことにします」


店主「いえいえ! どうぞ! どーぞどーぞ! 店内でじーーーっくりとお考えください!」


お前ら「いえっ……そんなの悪いので一旦出直しを……」


店主「お客さーん……まさか、出直しとか言って……もしかして私を冷やかしに来たんですかぁ~?」


お前ら「えっ……?」

店主「お客さーん……一度入ったら何か買っていくのがルールでしょぉ……? そんなことも知らないんですかぁ? あんま商売舐めないでくださいよ~」


お前ら「そ、そんなルールあるわけ……!」


店主「ありますよ~? もしもルールに従わないなら……他のお店と連携して……」


店主「お客さんを悪質な客としてブラックリストに追加してもいいんですよぉ~?」


お前ら「や、やってみろ! そんなことしたって無意味だ!」


店主「いいんですかぁ? そんなことを許したら……二度と武器屋で買い物なんてできませんが……?」


お前ら「なっ……!」


店主「ほらほらっ~早く買ってくださいよ~早く~」

お前ら「ふ、ふざけるな! さっきからめちゃくちゃ言いやがって! このやろ……」


店主「……」パチン


黒服サングラスマッチョメン1「……」スッ


黒服サングラスマッチョメン2「……」スッ


黒服サングラスマッチョメン3「……」スッ


お前ら「え"っ」


店主「オイ……テメエまさか……店内で暴力を働こうなんて……馬鹿げた事考えてねえだろうなぁ?」


お前ら「いえいえいえいえいえっ、まっさかー! そんな馬鹿な事考えませんよ! アハハハ! さーーってとっ! 買い物買い物~!」


店主「はーいっ、どうぞご自由に見てくださ~い? 悩んでくださ~い? そして買ってくださ~い?」


お前ら(ちくしょおおおおお……! あんなマッチョメン達に勝てるかぁぁぁ……!)

お前ら(どうやら……俺はヤバイ店に入ってしまったらしい……)


お前ら(………………)チラッ


黒服サングラスマッチョメン1「……」


黒服サングラスマッチョメン2「……」


お前ら(入り口はマッチョメンに固められちゃってるし……とてもじゃないが逃げられないな……)


お前ら(仕方ない……気は進まないが……ここで買うしかないか……)


お前ら(ああ……何でこう……俺はついてないんだ……)

お前ら(問題はどれを買うかだが……)


お前ら(悩ましいな………)


お前ら(でもやっぱり買うとしたら……あそこの両手剣……そこの強そうな槍……このデカイ盾だな)


お前ら(店主の態度からしてぶっちゃけどれも怪しいもんだが……どうせ買うなら少しでもマシな物が買いたいし……)


お前ら(……やけくそで店主にオススメでも聞いてみるか? 正直武器はサッパリ分からないし)


お前ら(うーーーーん……でもなあ……)


お前ら「ヨシ……>>342

勇者に決めてもらおう!

お前ら「ヨシ……勇者に決めてもらおう」


お前ら「てなわけで勇者……頼む」


勇者「えー、いいのー?」


お前ら「自分じゃ決められる気がしないんだ、だから頼むよ」


勇者「うーーーん」


勇者「とりあえずもたせてもらったらどお?」


お前ら「持たせてもらう……?」


勇者「うん、かってもつかえなかったらかなしいからね!」


お前ら「な、なるほど……めっちゃ筋が通ってる……」

お前ら「……てなわけで」


店主「ああ……持つくらい好きにして構いませんよ、ただし……もし傷をつけたら……」


お前ら「わ、分かってます分かってます! 持つだけですから!」


お前ら「じゃあ、この両手剣から……」チャキッ


ズシッ……


お前ら「うおっ……!?」プルプルッ


お前ら(おっ……おっもっ……! 両手剣ってこんな重いの……!? 二兵士から貰った剣もそれなりに重いのに……!)プルプルッ


お前ら「む、無理っ……!」カラン


店主「プッ……! ど、どうやらお客様では両手剣を扱うのは難しそうですね……プププ……」


お前ら(うぅ……もっと筋トレしとけば良かった……)

お前ら「ハァ……じゃあ今度はこの槍を……」チャキッ


お前ら「……うんっ、両手でなら何とか扱えそうだな」グッ


お前ら「でも槍か……剣とは全然違うんだろうなあ……こんなに長いし」


店主「そりゃそうですよ」


お前ら「で、ですよね……」


店主「剣から槍に変えると……リーチの差とかでかなーり苦労すると思いますよー? うん」


お前ら「苦労……ですか」


お前ら(そりゃ両手剣よりはいいけど……剣から槍に変えたところで……今の俺が段違いに変わるのだろうか……)

お前ら「んじゃ……次はこの盾を……って、これどう持つんです?」


店主「裏面に取っ手がありますよ」


お前ら「えっと……あっ、ホントだ……両手で持てるように大きい取っ手が二つ付いてら」


お前ら「両手で取っ手を掴んで……よっ!」


ズシッ……


お前ら「うっ……やっぱ重いな……」プルプルッ


お前ら(この大きさだし、両手剣くらい重いのは当然か……さっさと戻そ……)


店主「いかがです? 実際にお持ちになってみて!」


お前ら「うーん……」

お前ら(両手剣は重くてとてもじゃないがあんなの振り回せないし……要するに使えない………………)


お前ら(槍は何とか持てたけど……扱えるか? って言ったら……微妙なところ)


お前ら(盾は見た目通り普通に重かった……でも……両手剣や槍のような攻撃する武器とは根本的に役割が違う……)


お前ら(それは守ること……攻撃をほぼ捨てるってことだ)


お前ら(そっか、攻められないのなら……いっそ……)


お前ら(…………………………………………)


お前ら「店主さん、お会計をお願いします」

───
──


女魔法使い「……あっ!来た来た! 勇者くーん! お前らさ……いぃぃっ!? 何か背負ってるぅ!?」


女僧侶「お前らさん……何ですか!? その背中に背負ってる四角くて大きな物体は……!」


お前ら「ハハハ……盾です」


女魔法使い「た、盾ぇ!?」


女僧侶「えっ……ぶ、武器屋に行ったんじゃ?」


お前ら「今日からこれが……俺の武器です」


女僧侶「そ、そうなんです……か?」

お前ら「いっそ思ったんです……戦闘で役に立てないなら……皆への攻撃を俺が全部受けたらいいんじゃないかって」


お前ら「そうしたら……少しでも皆の役に立てるかなー? と思って……ハハハ」


女僧侶「でも……それじゃあお前らさんが危険な目に……!」


お前ら「そんなことは百も承知です……でも、俺はそんな危険を冒してでも……皆の役に立ちたいんです!」


女僧侶「お前らさん……」


女魔法使い「……うん! お前らさんの気持ち、ビリビリ伝わった! じゃあ今日からお前らさんは……あたし達のメイン盾だ!」


お前ら「メイン……盾……」

女魔法使い「そ! これでもう僧侶の回復はいらないかもねー!」


女魔法使い「だってあたし達には……頼りになるメイン盾がいるもんね!」


お前ら「ま、任せてください! 魔物からの攻撃は……この盾で全部受け止めて見せます!」


女魔法使い「えへへ……頼りにしてるよ!」


女魔法使い「あっ……そうだ! お前らさんは先に宿屋に戻ってて! あたし達ちょっと買い忘れしちゃったから!」


お前ら「え? あっ……はいっ、分かりました! じゃあ先に宿屋に入るぞ、勇者」


勇者「うん!」


女魔法使い「行くよ、僧侶!」スタスタ


女僧侶「はっ……はいっ!」スタスタ

女魔法使い「………………」スタスタ


女僧侶「ま、魔法使いさん……アイテムはたくさん買いましたよね? 買い忘れなんてないはずです!」スタスタ


女僧侶「それより……いいんですか? メイン盾だなんて……そんな危険なことをお前らさんにさせて……!」スタスタ


女魔法使い「お前らさんの皆の役に立ちたいって気持ちは本物だよ、目で分かった……だから反対しても……きっと無駄だと思う」


女魔法使い「もしもお前らさんの立場にあたしがなったらさ……止めろなんて言われたって……絶対引かないもん……」


女魔法使い「だからさ……もしもの時の為に……もっとアイテムを買い込んでおくんだよ」


女魔法使い「それが……今のあたしがお前らさんの為にできる……最善の事だからさ」


女僧侶「そう……ですねっ、お前らさんの為に……たくさん買いましょうっ」


女魔法使い「うんっ」

───
──


勇者「スースー……」


お前ら「…………ぐっ、うぐぐ」プルプルッ


お前ら「っ! ハァ……ハァ……だ、駄目だ……30秒持たない」ドスッ


女魔法使い「ただいまー! ごめん、遅くなった……って、何やってるの? お前らさん……」


お前ら「ああ……この盾をうまく使いこなせるように……盾を持って筋トレ的な物をしてたんです」


お前ら「俺には……この盾を使いこなせる筋力が足りませんから……せめて両手で難なく持てるようにならないと……」


女魔法使い「なるほど……」


女僧侶(魔法使いさんの言う通り……やっぱり本気なんですね、お前らさん……)

女僧侶「お前らさん! その……お前らさんさえ良ければ……」


女僧侶「もしかしたら短期間で筋力増強のお手伝いができるかもしれないんですけど……」


お前ら「と、言うと……?」


女僧侶「回復魔法を利用するんです、無理な筋力トレーニングで無理矢理筋肉痛を引き起こして……それを回復魔法で治す……」


女僧侶「それを何回も何回も繰り返せば……すぐに筋力をつけることができるはずです! タブン」


お前ら「な、なるほど……」


女僧侶「どうですか? お前らさん……やってみますか?」


お前ら「ぜ、ぜひお願いします!」

女僧侶「えーっと、この部屋でやるのもあれなので……外に出てやりましょう!」


お前ら「はいっ!」


女魔法使い(おおっ……こんなにやる気な僧侶……久しぶりに見たかもしれない……)


女僧侶「魔法使いさんは……どうします?」


女魔法使い「あ、ああ……えーーっと……あたしは……ちょっと疲れちゃったから……少し寝るよ」


女魔法使い(いてもお邪魔になりそうだしね)


女僧侶「そうですか……分かりましたっ! 行きますよ、お前らさん!」


お前ら「は、はいっ! スー……ハー……ふんっ!」グッ


ガチャッ バタンッ


女魔法使い「頑張りなよ、二人とも」

───
──


女魔法使い「ぐー……」


ガチャッ


女魔法使い「んー……?」ムクッ


女僧侶「ただいま帰りました!」スタスタ


お前ら「ただいまです」スタスタ


女魔法使い「あー……おかえりー……あぁ、外真っ暗……ちょっと寝過ぎたかな……」


女魔法使い「って! お前らさん……それ!」


お前ら「へへっ、とりあえず両手でなら普通に持てるようになりました!」グイッ


女魔法使い「おーっ!」

お前ら「これも女僧侶さんのおかげです! ありがとうございました!」


女僧侶「えへへっ、お役にたてたなら嬉しいです!」


お前ら「これで俺も……少しは皆の役に……!」


女魔法使い「……………………」


腹「」デブーン


腕「」チョットムキッ


女魔法使い(腕に少しは筋肉がついてるのに他には全然付いてない……)


女魔法使い(何かアンバランス……まあいいか……お前らさんも喜んでるし)

───
──


女魔法使い「それで……明日は奥地に行くんだよね」


お前ら「そうですね、行ってみようと思います」


女魔法使い「だよねぇ……」ハァ


お前ら「魔法使いさん……?」


女僧侶「もしかして……魔法の事を気にしてるんですか?」


女魔法使い「……うん」


お前ら「いやいや、アレは事故みたいな物ですよ! それに、お互いに謝ってもう解決したじゃないですか」


女魔法使い「でもさ……魔法のコントロールが効かないってやっぱり問題じゃない?」

女僧侶「まあ……ぶっちゃけそうですけど」


女魔法使い「はぐっ……」グサッ


お前ら(よ、容赦ないな……この人……)


女僧侶「でも大丈夫! 魔法使いさんならきっと魔法を制御できるようになるはずですよ! 私はそう信じてます!」


女魔法使い「それってさ、いったい……いつ頃になるのかな……」


女僧侶「え?」

女魔法使い「勇者くんは無傷で魔物を倒しまくる……まさに縦横無尽の活躍だった」


女魔法使い「僧侶は呪文の反動で傷ついたあたしや、皆の傷を瞬時に癒してくれる……パーティには欠かせない存在」


女魔法使い「お前らさんだって皆の力になる為に努力して……何とか盾を扱えるようになった……」


女魔法使い「それに比べてあたしは……何年修行しても……魔法の制御一つもできやしない……」


女魔法使い「何かさ……あたしだけ置いてかれてる気分だよ……」


女僧侶「魔法使いさん……」


女魔法使い「どうすれば……魔法を制御できるようになるんだろ……」ハァ


お前ら(いつも明るいな魔法使いさんが……暗い表情で悩んでる……何とか……力になってあげたい……)


お前ら(でも……この問題ばっかりは俺のように回復魔法を連打で解決とはいかないし……)

お前ら(女魔法使いさんが魔法を制御できない理由……)


お前ら(何らかの原因があるのか……? でも……その原因っていったい……?)


お前ら(………………………)


お前ら「…………>>365

https://www.girlsheaven-job.net/10/yubou_kuraya/blog/

365が見えない……ステマかな?
これからはステマは安価下で行きます
とりあえず今回は再安価でお願いします

>>368

あ、杖はもう持っとるんじゃった
安価は下

お前ら「敵に当てられるって事は制御自体はできてるんじゃ?」


女僧侶「言われてみれば……魔法使いさんって魔法の威力は制御できませんけど……」


女僧侶「攻撃魔法を魔物へ正確に当てることができますよね」


女魔法使い「正確に当てられても威力の制御できなくてこっちが自滅するんじゃ意味がないよ」


女僧侶「後は威力の調整ができればいいんですけど……」


女魔法使い「あたしだって制御しようとはしてるけど……すぐ魔法の威力がトップギアを越えた、トップトップギアに至っちゃうんだよね……」

お前ら「トップトップギア……? それって無意識に……勝手になっちゃうんです?」


女魔法使い「うん……ちょーっと威力を弱めようと思っても……結局駄目……威力が最大の最大になっちゃう」


女魔法使い「はぁ……無意識に気合いが入りすぎちゃってるのかなあ……」


お前ら「そうだ、もしかして女魔法使いさんは溢れんばかりの才能の塊で! その溢れんばかりの才能が邪魔をして魔法が無意識に大きく……」


女魔法使い「プッ……それはないよ? お前らさん……あたしには間違いなく! そんな溢れんばかりの才能なんて物は無かった」


お前ら「そう……なんですか?」


女魔法使い「うんっ、あたしの母さんはそれはそれは凄い魔法使いだったらしいんだけどね……」


女魔法使い「けど、娘のあたしはそんなんじゃなくて……基礎魔法すら使えないポンコツ……もう……言っちゃえばダメダメ……魔法の才能なんてまるで無かった」


女魔法使い「だからあたしは努力して……努力して……努力を重ねたよ、いつか母さんのように……魔法が自由自在に使えるようにってね」


女魔法使い「今こうして魔法が撃てるようになったのは……幼い頃、そうやって血の滲むような努力をしていたからだよ」

女魔法使い「だから……才能が有り余ってて威力が調整できないなんて事は……まず無いと思う」


お前ら「そうですか……」


女僧侶「毎日頑張ってましたよねっ、魔法使いさん! お母様とマンツーマンで!」


女魔法使い「うんっ、今思い出しただけでも……ゲッソリするほどにね……」


女魔法使い「ホントウチの母さんが厳しいのなんのって……! まあ、だからこそ……あの杖を貰ったときは嬉しかったなあ」


お前ら「あの杖って……お母さんから貰ったんですか?」


女魔法使い「うんっ、当時は幼かったから何を言われて渡されたのかはよく覚えてないんだけどね……」


女魔法使い「厳しい母さんに、あたしの努力が認められた気がして、とっても嬉しかったのは……なんとなーく覚えてるよ」

お前ら「へえ…………」


女魔法使い「だと言うのに……だと言うのに……! この有り様……」


女魔法使い「ハア……小さい頃はこんなんじゃなかったのに……これじゃあ天国の母さんに笑われるよ……」


女僧侶「そ、そんなことないですよ! きっとお母様は魔法使いさんのことを暖かく見守ってますよ!」


女魔法使い「そうかなあ……そうだと良いけども……」


お前ら(……結局威力が調整できない訳はよく分からないが……何か質問でもしてみるか)


お前ら「……>>375

あ、あの、杖ってほかの杖は使ったことあるんですか?
ひょっとしてその杖って常にトップギアになるやつなんじゃ?

お前ら(待てよ……杖……? 杖か……ひょっとして……)


お前ら「あの……女魔法使いさん……その、お母さんから貰った杖なんですけど……」


お前ら「それ以外の杖を使ったことって今まであります?」


女魔法使い「それ以外の杖? いや、母さんから貰ったこの杖しか使ったことないよ」


女魔法使い「記憶があやふやでも……一応母さんから貰った……思い出深い杖だからね」


女魔法使い「なんやかんやでずっと使ってるんだっ、えーっと……それがどうかしたの?」


お前ら「ひょっとして……その杖って常に魔法の威力がトップギアになる杖なんじゃ?」


女僧侶「!」


女魔法使い「……………………ええっ!? この杖がぁっ!?」

女魔法使い「そ、そんな杖ってあるの!? 僧侶!」


女僧侶「い、いえ……流石に杖の種類までは……」


女魔法使い「杖が原因……か……」


女魔法使い「分かった……じゃあ試してみよっか! この部屋の中じゃ危ないし……外で!」


女魔法使い「僧侶、ちょっと杖貸してくれる?」


女僧侶「あっ! はいっ、分かりました!」


お前ら(さてさて、どうなるかな……)


勇者「ぐー……」

───
──


─外─


女魔法使い「…………よーし、行くよ!」スッ


女僧侶「…………………………」


お前ら「…………………………」


女魔法使い(炎魔法を弱めに……小さくする……そう、薪に火を灯すくらいの弱さ……)


女魔法使い(…………………………よしっ)


女魔法使い「………………ハッ!」ボオッ

メラメラ…………


女魔法使い「あれっ? で、できた……?」


女僧侶「ま、魔法使いさん! 今の火炎呪文! 凄く小さかったですよ! 間違いなく威力を調整できてました!」


女魔法使い「威力を……弱められた……! やった……! やったぁ! やったやったやったやったぁー!」ピョンピョコ


お前ら(ま、マジで杖のせいだったのか……)


女魔法使い「そうりょー! やったよぉー! 威力を調整できたよぉー!」ギュー


女僧侶「おめでとうございます、魔法使いさん!」ギュー


女魔法使い「ありがとう僧侶っ! さてと……」


女魔法使い「母さんの墓を壊してくるか……」ゴゴゴゴゴ


女僧侶「わあぁっ! お、落ち着いてください魔法使いさん!」アタフタ

女魔法使い「だって! ひどいと思わない!? 僧侶!!」


女魔法使い「可愛い可愛い娘に!! こーんな杖を渡すなんてサ!!」


女僧侶「き、きっと……何か深い訳があったんですよ」


女魔法使い「ふふーん……? それってどんな訳が……?」


女僧侶「そ、それはぁ……」


女魔法使い「もうっ……! あの鬼っ……! 何で……何でこんな杖を……! あたしの才能が無かったからっ……!?」プルプル


女僧侶「ま、魔法使いさん……」


お前ら「…………………………」

お前ら(女魔法使いさんのお母さんは……何で幼い女魔法使いさんに……魔法の威力が常に最大になってしまう杖を渡したんだろう?)


お前ら(女僧侶さんが言うように……何か訳があったのか?)


お前ら(それとも……ただからかっただけなのか……?)


お前ら(くそっ……武器とかちっとも詳しくない自分が悔しい……)


お前ら(それでも……何か……何か行動を起こさなきゃ……元気付けてあげられる言葉でもいい……何か……何か……!)


お前ら「……………………女魔法使いさん!」


お前ら「>>385

とりあえずスタバでお茶してこいよ

お前ら「………………………………………………とりあえずスタバでお茶して来いよ」


女魔法使い「……す、スタバ? 何それ?」


女僧侶「ほらっ、アレですよアレ……凄まじくて、称えられるべき、bar……略してスタバ!」


女僧侶「私達が麗しの少女だった頃によく行ったじゃないですか!」


女僧侶「確か……バーなのに未成年が入れるなんてすごーい! とか……魔法使いさん、よく言ってましたよねっ!」


女魔法使い「あー……何となく覚えてる、そんなに凄まじくて称えられるべきお店だとは……正直思わなかったと記憶してるけど……」


女魔法使い「というか……何でそんなところに?」


お前ら「アレだよアレ、女魔法使いさん……貴女は今、冷静とは言えない状態だ……酷く錯乱している」


お前ら「だから軽くお茶でも飲んで……ゆっくり落ち着きながらその杖の事を一緒に考えようと思って、思いきって提案させて貰ったんだ」

女魔法使い「……そうだね、お前らさんの言う通りかも」


女魔法使い「今、あたしが取るべき一番の行動! とりあえず落ち着く! coolな判断をする!」


女魔法使い「お前らさんの案に乗った! スタバ行こっ! スタバ! 久しぶりに行きたい!」


お前ら「うむっ、それが良いだろうな」コクッ


女僧侶「それにしても……スタバなんて隠れた名店っぽくてそうでもない普通のお店……よく知ってましたね」


女僧侶「確かあのお店って……表通りにはありませんでしたよね?」

女魔法使い「あー、確かそうだよね、まあ……おおかた武器屋を探してる途中で見つけたりしたんじゃないの?」


女僧侶「そうなんですか?お前らさん」


お前ら「…………………………………あっ……ああっ、そうそう! 偶然見つけて! 頭に強く残ってたんですよ!」


女魔法使い「ほらっ、やっぱりね!」


女僧侶「偶然お前らさんが見つけたお店が……昔私達が行っていたお店だなんて……何か運命的って感じですね!」キラキラ


お前ら「ハハハ、そうですね!」


お前ら(…………………………………………?)

───
──


─スタバ─

店員「おまたせいたしました、「スタバっぽく色々入れてみたら何か美味しかったコーヒー」でございます……」カチャッ


女魔法使い「おっ、あたしのが来た来たっと」


女魔法使い「………………」ズズズ~


女魔法使い「……うーん、美味っ!」


店員「ごゆるりと、おくつろぎくださいませ」ペコッ


お前ら「いい感じのお店ですね、ここ……」


女僧侶「ですよね、何か内装も昔と変わってて……オシャンティーになってる気がします!」


女魔法使い「子供のあたしが見る景色と……今のあたし達が見る景色と違うだけかもしれないけどね」ズズ

お前ら(あの女魔法使いさんがお店の空気に飲まれたのかオサレな事を言っている……?)


女魔法使い「実に良い、この空気は……あたしの心のアルバムにある精神的パズルが立体的に、尚且つ的確に組まれていくようだよ……」ズズズ


女僧侶「……???」


お前ら(そうか、きっと何か凄く色々な相乗効果でリラックスしてるんだ!)


お前ら(よしっ、この雰囲気なら杖の事とか色々話せそうだぞ!)


お前ら(女魔法使いさんのお母さんは……どうしてあんな杖を渡したのか……!)


お前ら(何か俺だけで答えを出すのは色々と不安だけど……ここは……)


お前ら(>>395)

ひょっとして本当はこの杖、魔力を調整できるんじゃないですか?

なんかこの杖の先端、よく見ると目盛りのようなのついてますけど?

お前ら「ひょっとして本当はこの杖、魔力を調整できるんじゃないですか?」


お前ら「なんかこの杖の先端、よく見ると目盛りのようなの付いてますけど?」


女僧侶「……あっ、本当ですね! 先端の少し下辺りに目盛りのようなものが付いてます」


女魔法使い「あー、この目盛りはあたしが付けたんだよ」スッ


お前ら「女魔法使いさんが?」


女魔法使い「うんっ……ほら、こうして杖が傾いてたり曲がってたりすると……」ヒョイヒョイ


お前ら「目盛りが動いてますね」


女魔法使い「そう、目盛りは動く……でも……ちゃんと真っ直ぐに持つと……」ピタッ


お前ら「目盛りが真ん中でピタリと止まった……」

女魔法使い「要するにこの目盛りは……あたしが攻撃魔法を真っ直ぐ撃てるように……杖の持ち方を補助をしてくれる物なんだよ」


女魔法使い「っと、ほら! こうして簡単に取り外し可能~いつでも外せるよ」カシャッ


お前ら「な、なるほど……」


女魔法使い「そんなわけで……残念ながらコレは魔力を調整できるような物じゃ無いんだよね」


女魔法使い「ホント……お前らさんの言うように……魔力をこの目盛りで自在に調整できたらどんなに良かったことか……」ドヨーン


女僧侶「ま、魔法使いさん?」


女魔法使い「母さん……何であたしにこんな杖を……」ドヨーン


女僧侶(ま、また落ち込んじゃったみたいです……)

お前ら(まさか呪文を真っ直ぐ撃てるように調整する目盛りだったとは……)


お前ら(地雷を踏んだのか……女魔法使いさん、また落ち込んじゃったな……)


お前ら(さて……どうしたものか……)


お前ら(正直、武器には全然詳しくないんだよな……もしかしたらあの杖には……何らかの意味みたいなのがあるのかもしれないけど……)


お前ら(武器に詳しくない俺では判断がいまいちつかない……)


お前ら(でも……詳しくないからと言って行動を起こさない訳もいかないしなあ……)


お前ら(うーーーーん…………)


お前ら「……>>402

調整できないってことは切り札用の杖だったんじゃ?
普段使いじゃなくて限界以上の出力を得るための特化装備として渡したというのが自然な流れなんじゃ
何にせよ普通の杖と両方持てば戦術の幅が広がることは確定するわけだし

お前ら「調整できないってことは……切り札用の杖だったんじゃないですか?」


女魔法使い「切り札……用?」


お前ら「杖をお母さんから貰った時……何を言われたのか、よく覚えてないんですよね?」


女魔法使い「……そうだね、覚えてない」


お前ら「もしかしてですけど……その杖って普段使う物じゃなくて……」


お前ら「限界以上の出力を得るための特化装備として……お母さんはその杖を女魔法使いさんに渡したんじゃないですか?」


女魔法使い「限界以上の……特化装備……?」


女僧侶「要するに正真正銘……危ないときに使う……まさにとってときの切り札的な杖! って事ですか?」


お前ら「はいっ、そんな感じです」

女魔法使い「切り札用……かぁ……もしかしてそのつもりで渡されたのかなぁ」


女魔法使い「もしそうだったとしたら……あたしは切り札用の杖を普段ずっと使ってたことに……」


女僧侶「腕とかが魔法の威力で焼けちゃうのも……とっておきの切り札と考えるなら納得ですねぇ」


女魔法使い「そっか…………」


女魔法使い「……ねえ、僧侶……まだ資金に余裕あったっけ?」


女魔法使い「新しい武器をさ、買うくらいの余裕……」


女僧侶「!」

女僧侶「はいっ! たくさんアイテムを買い込みましたけど……まだまだ平気ですよ!」


女僧侶「私、お金の使い方には自信があって……多少は残るようちゃーんと計算して買ったんです!」エヘン


女魔法使い「そっか……じゃあ、えっと……武器屋で普段使う用の杖とか買ってみたりしたいんだけど……」


女魔法使い「駄目……かな?」


女僧侶「もちろんオーケーですよ! ねっ、お前らさん!」


お前ら「元はと言えば女魔法使いさんが取って来てくれた資金ですから、俺は当然賛成です」


女僧侶「決まりですね! じゃあ勇者くんが起きないうちに……皆で武器屋へ行きましょうか!」


女魔法使い「うんっ!」ニコッ

─武器屋─


女魔法使い「ふんふふーん♪ 何の杖にしようかなぁ~? これも……うん、あれいい感じ!」


女僧侶「魔法使いさん、この杖とか良いんじゃないですか? 魔力消費を抑えてくれるんです!」


女魔法使い「あー! それいいね! ちょっと見た目がお洒落だし!」


女店員「攻撃魔法がお得意でしたらこちらの杖もおすすめですよ! 上の魔力珠を入れ換えられるようになっていて……」


女魔法使い「なるほどなるほど……これもいいですね!」


ワイワイ�� キャッキャッ��


お前ら(ハァ……これで三軒目……女性は買い物が好きって話……本当なんだな……)


お前ら(この店で決まるといいんだが……)

「ありがとうございましたー!」


女魔法使い「買っちゃった~♪ 買っちゃった~♪」ルンルン


女僧侶「結局どんな杖にしたんですか? 最終的に魔法使いさんが自分で選びましたけど」


女魔法使い「魔法攻撃の威力を上げてくれる杖!」


女僧侶「やっぱり火力ですか」


女魔法使い「うんっ、暴走しないとはいえ……火力を上げない手はないでしょ!」


女僧侶「まあ……言われてみればそうですね」


女魔法使い「でしょー?」


お前ら(ハァ……六件目でやっと決まった……)

女僧侶「それじゃあ、魔法使いさんの杖も決まったことですし……宿屋に戻りましょうか」


女魔法使い「明日はまたあそこに行かなきゃいけないのに……もう真っ暗だね……」


女魔法使い「お前らさん、色々準備したのにアレなんだけど……β森の奥地に行くの……明後日にする?」


女魔法使い「長い買い物に付き合わされて……結構疲れちゃったりしてない?」


お前ら(疲れてるか疲れてないかと聞かれたら微妙なところだけど……)


お前ら(β森の奥地に……明日か……)


お前ら(そりゃ休むことも大事だけど……ここでこうして日常してても……)


お前ら(…………そうだな)


お前ら「>>411

善は急げだ!明日行こう

お前ら「善は急げだ! 明日行こう!」


女魔法使い「大丈夫? あんなでっかい盾持たなきゃいけないのに……」


お前ら「へーきですよ、付き合うとか言っても自分は突っ立ってただけですから」


お前ら「全然ヘッチャラです」


女魔法使い「まあ……お前らさんがそこまで言うなら……あたしからもう言うことはないけど……」


お前ら「任せてくださいよ、ハハハハ」

───
──


女魔法使い「部屋にとーちゃく! 」ガチャッ


勇者「ぐー……」


女僧侶「フフッ……勇者くん、すやすや寝てますね」


お前ら(起きて何処かに行くんじゃないかと心配だったけど……大丈夫だったみたいだな)


女魔法使い「それじゃあ早いけど、明日はβの森の奥地に行くし……もう寝ようか!」


女僧侶「そうですね……それじゃあ私は勇者くんと添い寝を……」


女魔法使い「ちょっ! 今日はあたしが一人で……!」


ギャーギャー��


お前ら「………………寝よ」

お前ら「………………んっ」ムクリ


女魔法使い「あっ、おはよう! お前らさん!」


女僧侶「おはようございます」


お前ら「あれっ……二人とも……もう起きてたんですか?」


女魔法使い「魔法の調整をするために……ちょっと早く起きてたんだ」


女僧侶「私は一緒に付き合うよう、魔法使いさんに起こされて……アハハハ……」


お前ら「そ、そうだったんですか…………それで……魔法はどうなりました?」


女魔法使い「もうバッチリ! パーフェクトに魔法をコントロールできるよ!」


お前ら「本当ですか!? 杖買って正解でしたね!」


女魔法使い「うんっ、魔法をコントロールできるって気持ちいい!」ニコッ

お前ら「いやー、めでたしめでたしですね」


女魔法使い「うん! めでたしめでたし!」


勇者「…………ん」ムクリ


お前ら「おっ、起きたか勇者」


勇者「おはよう……お前らさん……」


女魔法使い「おはよ! 勇者くん!」


女僧侶「おはようございます」


勇者「ふぁぁぁ……おはよぅ……」ゴシゴシ


お前ら(勇者も起きたことだし、朝御飯を食べて……準備ができ次第、βの森へ向かおう)

お前ら「飯はちゃんと食べたなっ!」


勇者「うん!」


お前ら「アイテムはしっかり持ったなっ!」


女魔法使い「オーケー!」


お前ら「忘れ物は何もないなっ!」


女僧侶「はいっ!」


お前ら「よし! 出発しよう!」


勇者 女魔法使い 女僧侶「おー!」


お前ら(というか……何で俺が仕切ってるんだろう……)

───
──


勇者「やぁぁぁぁぁぁっ!」ズバッ


ハイゴブリンF「ギャオオオオオオオ!!!」ドサッ


女魔法使い「やったっ! 勇者くん!」


勇者「まだいるよー」


女魔法使い「えっ……」


ハイゴブリンG「グルルルルル……」ガサガサッ


ハイゴブリンH「ギャルルオオッ!!!」ガサガサッ


女魔法使い「ま、まだ出てくるか……」


女僧侶「さっきから何体も何体も……キリがないです……」

ガサガサ……


ハイゴブリンI「グギュルァァッ!」バッ


女魔法使い「っ!?」


女魔法使い(う、後ろから……!? 駄目……回避が間に合わな…)


お前ら「させるかっ!」ザッ


ガキィィィンッ!


女魔法使い「お前らさん!!」


お前ら「そんな攻撃じゃ……この盾は……壊せない……ぞっ!!」ドゴォッ


ハイゴブリンI「グギャッ!?」ヨロッ

女魔法使い「こんのっ……! ファイアァァァッ!」ボオオオオッ


ハイゴブリンI「ギャァァォォォォッ!!」メラメラ


女魔法使い「あ、ありがとうお前らさん……助かった……」


お前ら「いえいえ、俺は皆のメイン盾ですから! 特に、後衛のお二人は全力で守って見せます!」


女魔法使い「フフッ……それは頼もしいね! じゃあ……守りは任せたよ! お前らさん!」


お前ら「はいっ! お二人には手も足も出させません!」


女僧侶「ま、魔法使いさん! 大丈夫なんですか!?」アタフタ


女魔法使い「大丈夫大丈夫! それと僧侶! あたし達は守りをお前らさんに任せて……とにかく勇者くんの援護に集中だよ!」ゴォォォォッ


女僧侶「りょ、了解です!」パァァァッ

������
����
��


ハイゴブリンW「グルル……」ドサッ


勇者「……うん、いまのでおわりだよ!」チャキッ


女魔法使い「はぁぁぁぁ、疲れたぁぁぁぁ……」ストンッ


女僧侶「頭の良い敵でした……何度やられそうになったことか……」


お前ら「ハア……ハア……ゲホッゲホッ」ゼーハー


女僧侶「お、お前らさん……大丈夫ですか……?」


お前ら「だ、ハア…大丈夫…です…ハア……ゲホッゲホッ……ハア……ハア……これくらい何とも……ウォエエエッ……」ゼェゼェ

女魔法使い「無理もないよ……四方八方から敵が来るもんだから……あっちへ走ってこっちへ走って……」


女魔法使い「おまけにそんな重そうな盾を担いでだもん、いくら腕に筋力が付いたからって……スタミナが増えた訳じゃないもんね……」


お前ら(ま、魔法使いさんの言う通り……いくら腕の筋力が付いたと言っても……腕だって普通に疲れるし……スタミナなんて物は皆無だ……)ハアハア


お前ら(今回は状況が状況だったけど……次はもう少し考えて動かないと……俺の体力が持たないな……)ハアハア


お前ら(でも……数が数だけに……盾の使い方は大分覚えられた……)


お前ら(守ることは勿論だけど……いくら魔物だからって……堅い盾に攻撃を全力でぶつければよろける……)


お前ら(そこへ盾を思いっきり振り回したり……叩きつけたりして……敵を攻撃するんだ)


お前ら(盾は基本、受け身の姿勢で戦えば良いんだ……だいぶ学べたぞ!)


お前ら(後は……スタミナが持てばな……)

女魔法使い「とりあえず……少し休憩する?」


女魔法使い「お前らさん、すごく疲れてるし……」


女僧侶「でも……ここで立ち止まるのは何となく危険な気がします……」


女僧侶「さっきモンスター達の仲間がここに来るかもしれません……」


女魔法使い「進むべきか、止まるべきか、かぁ……」


お前ら(正直、休めるのはありがたい……あれだけの有酸素運動をしたのは久しぶりで……ぶっちゃけヘトヘトだ……)


お前ら(かといって勇者に疲労は見えないし……女魔法使いさんと女僧侶さんもまだ元気そう……俺のせいで皆が危険な目に遭うのは避けたいし……)


お前ら「………………>>426

警戒しつつ避けられそうな敵はやりすごそう

お前ら「警戒しつつ避けられそうな敵はやりすごそう」


女魔法使い「要するに……休むってこと?」


お前ら「恥ずかしい話だけど……流石に少し休まないと……ちょっと厳しいみたいだ」


女魔法使い「お前らさん、あたし達を守ろうと必死に頑張ってたもんね……あたしは休むことに賛成だよ」


勇者「ぼくも!」


女僧侶「私も休むこと事態には全然賛成なんですけど……」

お前ら「ああ、女僧侶さんの言う通り……ここに留まって休むのは……やっぱり俺も危険だと思う」


お前ら「さっきの奴等の仲間がいたとしたら……いつ来るかも分からないし……他の魔物だって出会すかもしれない」


お前ら「だから……とりあえずはここから移動して、その後に一息つけるところを探そうと思うんだ」


女魔法使い「安心して休める場所に移動するってことだね」


お前ら「そういうことです、女僧侶さん、それでいいですか?」


女僧侶「はいっ、そういうことなら大丈夫だと思います」


お前ら「よしっ、あと勇者は移動中に魔物の気配を感じたらすぐに誰かに伝えてくれ」


勇者「わかった!」


お前ら「頼んだぞ? じゃあ、さっさとここから移動しよう」

お前ら「…………………………」スタスタ


女魔法使い「…………………………」スタスタ


女僧侶「…………………………」スタスタ


勇者「~♪」


お前ら(とは言ったものの……いつまで経っても景色に変化がないな……)


お前ら(小川とかがあれば……休憩ついでに水分補給もできて万々歳なんだが……)


女魔法使い「分かりきってたけど……落ち着いて休憩できるところって……なかなか見つからないね……」スタスタ


女僧侶「はい……歩いても歩いても景色が一向に変わりませんね……」スタスタ


女僧侶「流石、数多くの冒険者が出入りしてるにも拘わらず……未だに全容が掴めてない森……と言ったところですか……」スタスタ

お前ら(流石にこのまま歩き続けるのはまずい……)


お前ら(勇者はまだまだ余裕そうだけど……女魔法使いさんと女僧侶さんの顔からは……何となく疲れが見て取れる)


お前ら(このまま休憩場所が見つからないと……俺だけじゃなく……皆の余力まで奪うことになってしまう……)


お前ら(それだけは避けないといけない……というか……俺の体力がそろそろ持たん……)


お前ら(ちょっと危険だけど……このまま全員、無駄に体力を使うくらいなら……)


お前ら「ハアハア……ここで……休憩しましょう」ピタッ


女魔法使い「えっ? ここで?」


女僧侶「相変わらず周囲は森だらけで……さっきの場所とあまり変わっていませんが……」

お前ら「もうかなり歩いていますが……休憩できそうな場所が未だに見つからないとなると……」ハァハァ


お前ら「もしかしたらこの森には……そういう場所は存在しないのかもしれない……」ハァハァ


お前ら「もしあるにしても……このまま歩き続けても皆無駄に体力を使うだけ……」ハァハァ


お前ら「ならいっそここで休憩しましょう、さっきの場所からはかなり離れましたし……あいつらも俺達を見つけ辛いはずですから」


女魔法使い「そうだね……ちょっと危ないけど……このまま無駄に歩くくらいならそうしよっか」


女僧侶「相も変わらず危険ではありますけどね……」


お前ら「勇者……今回は魔物の気配を感じ取れるお前が頼りだ、何かが俺達の元へ近づいて来たらすぐに教えてくれ」ハァハァ


勇者「まかせて!」


お前ら「それじゃあ……ここで少し休んでいきましょう……」ストン


お前ら(あー……やっと座れた……疲れたぁー……)

女魔法使い「それじゃあたし達はお前らさんが休んでるうちに瞑想して不足したMPを回復させよっか」


女僧侶「そうですね、休憩も兼ねてできますし……アイテムの無駄遣いをせずに済みますし、やりますか」


女魔法使い「そういうことだからお前らさん、あたし達はちょっと瞑想に入るね」


お前ら「はいっ、分かりました」


お前ら(瞑想中はMPを回復できる代わりに、軽い睡眠状態のようなものになって……反応がかなり遅れるらしい)


お前ら(もしも急に敵が襲って来たら……二人が瞑想から覚醒するまで……俺が守らないとな……)


お前ら「俺も今のうちに体を休めよう……勇者、周囲の警戒頼むぞ……」ダラー


勇者「なまけんぼだなあ、お前らさゆ」


お前ら(寝転ぶと寝そうになる……寝ないようにしないと……)

お前ら「ぐぉぉぉ…………」


勇者「うるさいなあ、お前らさんは」


女魔法使い「…………」


女僧侶「…………」


勇者「ふたりはしずかなのに……」


勇者「…………………」


勇者「…………………!」


勇者「………………………」


勇者「…………………………」テクテク

勇者「……………………」テクテク


???「お待ちしておりました」ペコッ


勇者「ぼくをよんだのはきみ?」


???「はいっ、魔王様が勇者に挨拶がしたいということで……遠路遙々……参った次第でございます」


勇者「まおう? じゃあ、きみはまおうのぶかなの?」


ブッカ「はい、その通りでございま……」


勇者「よっ」ズバッ


ブッカ「っ!」シュバッ


勇者「ちぇっ、よけられちゃった」チャキッ


ブッカ「危ない危ない……流石は魔物を絶対に倒す存在……と言ったところですか……」

勇者「つぎはあてるよー?」グッ


ブッカ「魔物相手には容赦がないと聞いてはいましたが……まさかいきなり斬りかかってくるとは……」


ブッカ「フフフッ……だからこそ……だからこそです……」


ブッカ「魔物を絶対に倒す究極の人造人間……勇者」


ブッカ「だからこそ私は……貴方が欲しいっ……何としてでも手に入れる……」ニヤッ


勇者「?」


ブッカ「いいでしょう……話し合いができそうもないので今回は引きます……」


ブッカ「でも次は……もう少し苦しんでもらいますよ……? ではっ」シュッ


勇者「ありゃっ、きえちゃった」


勇者「ついていってもいいけど……いいや! お前らさんのところにもどろっ!」タッタッタッ

───
──



女魔法使い「ええええええええっ!? 魔王の部下と話したっ!?」


勇者「うんっ」


女魔法使い「う、嘘ぉ……」


お前ら「ホント驚いたよ……どうしてそんな危ない真似をしたんだ? せめて俺達の誰かを起こしてから……」


女僧侶「俺達の誰かを起こしてから……? お前らさんも寝ていたんですか?」


お前ら「っ! い、いやー……アハハ! 言葉の綾ですよ綾!」


女僧侶「は、はぁ……?」

お前ら「と、とにかくだ! 何でそんな地雷元でタップダンスするような真似をしたんだ?」


勇者「えー? ただみんながぐっすりだったから……」


勇者「まものをお前らさんのかわりにたおしにいっただけだよ?」


お前ら「り、理由になってなーいっ! 」


お前ら「いいか? 次から魔物の所に行くときは俺の許可を取れ!」


お前ら「例え俺が熟睡してようが! 爆睡してようが! ぐっすりらんらんらんだろうが! 叩き起こしてでも俺の許可を取ること!」


お前ら「いいなっ!? 勇者!」


勇者「うん! わかった!」

お前ら「分かればよろしいっ」


お前ら「まあ……熟睡してた俺も悪いっちゃ悪いし……あんまり強い言葉が言えないんだけどな」


女魔法使い「へぇー、やっぱり寝てたんだ……お前らさん」


お前ら「いやー、寝っ転がってたらいつのまにかこっくり………………ハッ」


女魔法使い「警備を勇者くん一人に任せて本人はぐっすり寝てるだなんて……」


女僧侶「瞑想してた私達にも……落ち度はありますけど……せめて瞑想が終わるまで起きててくれても……」


お前ら「ハ……ハハハハハ…………」

───
──


お前ら「なあ勇者、その魔王の部活が何処に行ったのかとか……不思議勇者パワーで分かったりしないのか?」スタスタ


勇者「わかんなーい」スタスタ


お前ら「そっか……そいつの居場所が分かれば魔王にも近づくんだがなー」スタスタ


女魔法使い「まあ、なんにせよ……このままγ洞窟とやらを目指して進んでいくしかないよね!」スタスタ


女僧侶「奥地に近づくにつれて発見できるキノコや植物がチラホラ見えてきましたし……」スタスタ


女僧侶「きっと奥地までもう少しですよ!」


勇者「ものしりだねー」


女僧侶「えへへ……色々勉強しましたから……」


お前ら(奥地まではもう少し……どういう場所なのかいまいち分かってない以上……できればこのまま負担なく辿り着きたいところだな)

魔法使いと僧侶の見た目はどんなの?

>>443
特に服装とかは決めてません、キャラの断片的なイメージで良いならこんな感じだと思います

女魔法使い
https://i.imgur.com/RbSOEYc.jpg

女僧侶
https://i.imgur.com/gdhl179.jpg

ガサッガサッ!


キマイラ的な何か「グルルルル...」ノッシノッシ


お前ら「うわー……とか思ってたら何か強そうなの出たー……」


女魔法使い「あー! でも見て! あの看板! あいつのすぐ後ろはもう奥地だよ!」


お前ら「え? ほ、本当だ…...例の看板があいつの先にいくつもある…...」


女僧侶「お前らさん! どうしますか? 突破しますか?」


勇者「ぼくならいつでもおーけーだよ!」


お前ら(すぐ後ろはもう奥地……でもこの魔物はやりあうと見た感じかなり苦戦しそうだ……)


お前ら「……よし! ここは迷わず>>447だ!」

おんな僧侶の悩殺ポーズで惑わせてみよう

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom