～　鎮守府休憩所　～

明石「お、お疲れ様です・・・」

大淀「あ、はい。お疲れ様です・・・」

明石「・・・・」ｸﾞﾋﾞｯ

大淀「・・・・」ﾌｩ･･･

明石（以前は大本営から通達される任務、作戦を一手に引き受け提督を補佐する存在でしたか）

明石（今は艦隊司令部施設のおかげで前線に出る事もある艦娘）

明石（なんて言うか出来るOLって感じですかね～）

明石（でも日がな1日快適な室内でデスクワーク）

明石（大規模な作戦がない日はけっこう暇そうって当直秘書艦の子が言ってたっけなぁ）

明石（いいなぁ、楽そうで……）

大淀（鎮守府の酒保を管理する看板娘にして、提督と言う最高責任者の存在はありますが、それを抜きにすれば建造、開発部門の実質トップ）

大淀（場合によっては提督以上の権限を行使する事も出来るよ噂まであるとか……）

大淀（まぁ、眉唾ですが）

大淀（しかし艦隊修理施設の存在は艦隊運用に於いては大変重要）

大淀（彼女がいなければ今の運用方法も破綻しかねません）

大淀（更に装備の改修によって艦隊の増強に一役も二役もかっている縁の下の力持ち）

大淀（一見すると大変そうな仕事なんですけど、彼女が暗い表情してるところは一度も見たことがないですね）

大淀（毎日楽しそうに仕事をしてますし、天職なんでしょうか）

大淀（ストレスとか無さそうで羨ましいです…）

大淀（あと助手として夕張さんをこき使ってるとか……）

大淀（私も一人欲しいです……）

明石「・・・・」

大淀「・・・・」

明石（もしも私が任務娘だったら・・・）


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明石「えーと、今日の消化済み任務はこっちに置いといて、訓練計画は・・・」

明石さん、来月の鎮守府祭の計画お持ちしました。確認お願いします

明石「あー、はいはいどれどｒ・・・ちょっと待っててくださいね」ｐｒｒｒｒ

明石「はい、鎮守府司令部明石です」ｶﾞﾁｬ

おぉ、明石君か。提督殿はおるかね？

明石「あ、協力会会長さん。今お繋しますね」ﾋﾟｯ

明石「提督、協力会会長さんからお電話です」

『うむ、分かった』ｶﾞﾁｬ

明石「ふぅ、お待たせしてごめんなさいね。えーと鎮守府祭実行に関する細部について・・・」

明石さん！　遠征から帰ってきました！

報告書も持ってきたので提督に出してきますね！

明石「あぁー！　ちょっと待って！　一応私が確認しますから、ていうか提督は今お電話中・・・」

ﾃｲﾄｸ、ｶﾝﾀｲｷﾄｳｼﾏｼﾀｰ!

ｵｲﾏﾃ、ｲﾏﾊﾃﾞﾝﾜﾁｭｳﾀﾞｿﾞ!　ｱｶｼﾊﾅﾆﾔｯﾃﾙﾝﾀﾞ?!

明石「ヒイィィーー！？」

明石「・・・・！！！」ﾌﾞﾝﾌﾞﾝﾌﾞﾝﾌﾞﾝ

明石（無理むりムリ！！）

大淀（私が工作艦だったら・・・）


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大淀さん、演習から戻りました。演習中特に異常なし、外観点検も問題ありません

大淀「分かりました。帰投後点検を行うのでハンガーの方に戻しておいてください」

了解しました

ｐｒｒｒｒｒ

大淀「はい、工廠班大淀です」

『大淀おつかれ。本日の分の開発計画をそちらに送った。確認できたらその通り頼む』

大淀「了解しました。・・・計画書は、ありました。えぇと・・・」

大淀さん！　提督から預かった開発計画書持ってきました！

大淀「え、開発計画書ならここに・・・」

ｵｵﾖﾄﾞｻﾝ、ｷﾞｿｳﾉﾕｱﾂｹｲﾄｳﾆｲｼﾞｮｳ　ｵｲﾙﾓﾚﾃﾙ

大淀「ええぇぇーー？！　さっき外観点検では問題ないって・・・」

大淀「・・・ホントに漏れてる。えぇとスパナスパナ・・・」

大淀「きゃああああっ、オイルがふきだしたああああああっ？！」

大淀さん忙しそうですし代わりに開発やっておきますね！

大淀「え、ま、まってええぇぇぇぇぇっ？！」

大淀「・・・・・」ｶﾞﾀｶﾞﾀｶﾞﾀ

大淀（私には無理です・・・！）

明石（任務娘ってちょっと楽そうかと思っちゃったけど・・・）

大淀（工作艦って楽しそうだなって勝手なイメージ持ってましたけど・・・）


明石「・・・・」ﾁﾗｯ

大淀「・・・・」ﾁﾗｯ

明石大淀（（お疲れ様です・・・））