マルコ「コニー、この前の話覚えてる?」(103)

コニー「はぁ、今さら好きだなんて言えねえよな……」
ユミル「なあ、そろそろ名前で呼んでくれてもいいんじゃねえの?」
のマルコ編になります。

前二作をわかりやすく説明するとアニはホモ好きが苦手です。

夜・男子寮

コニー「この前の話?」

マルコ「うん、コニーがユミルと付き合う事になった日の事なんだけど」

コニー「あの日は色々あったからな、すまん、どんな話だ?」

マルコ「相談があったらいつでものってくれるって奴だよ」

コニー「ああ、それな!覚えてる覚えてる!いつでもいいぜ?」

マルコ「よかった、相談っていうか聞きたい事があるんだけど今からいい?」

コニー「当たり前だろ!何でも聞いてくれ、手伝える事ならなんでもするぜ!?」

マルコ「ありがとう、ただもう少し声のボリュームを下げてもらっていいかな?」

コニー「わっわりぃ、嬉しくてついな、マルコもこんな気持ちだったのかなってさ」

マルコ「ははは、あの時はそこまではなかったけど嬉しかったよ」

コニー「それで俺に聞きたい事ってなんだ?」

マルコ「コニーってさ、サシャと仲がよかったなと思ってね」

コニー「サシャ?まあユミルと付き合う前までは一緒に飯食う事も多かったしな」

コニー「それがどうかしたか?」

マルコ「最近サシャの事が少し気になってね」

コニー「なるほどな、好きになったのか」

マルコ「うーん、好きって程じゃないんだけど仲良くなりたいなって」

コニー「好きとは違うのか、でも仲良くなるのはいいんじゃねえか?」

マルコ「うん、だからさコニーよかったら間に入ってくれないかな?」

コニー「別にそれくらい構わねえぜ?聞きたい事ってこういう事だったのか」

マルコ「うん、まあお願いになっちゃったけどね」

コニー「いいって気にすんな、マルコの頼みならなんでも聞いてやるよ」

コニー「お前のおかげでユミルと付き合えたんだ、感謝してもしきれねえよ」

マルコ「大袈裟だよコニー」

コニー「いやきっとユミルもそう思ってくれてるはずだぜ?」

マルコ「そ、そうかな?」

コニー「ああ!だから他にも何かあったら何でも言ってくれよ」

マルコ「ありがとう、気持ちは受け取っておくよ」

コニー「あ、でもユミルくれって言うのだけは無しな!いくらマルコでも駄目だ」

マルコ「ははは、それくらいわかってるよ」

コニー「よし、じゃあ明日の朝食は一緒にサシャと食うか」

マルコ「えっ?」

コニー「えってお前、それが一番早いだろ」

マルコ「そうだけどさ、いきなり言うからびっくりしたよ」

コニー「いいじゃん、俺もユミルと仲良くなるきっかけも飯だったしさ」

マルコ「確かにそうだったけどさ、パンとか取られない?」

コニー「うっ、それはまあどうにか回避するしかねえな」

マルコ「はぁ~、仕方ない、明日の朝食のパン諦めるか……」

コニー「絶対取られるわけじゃないからまだ諦めんなよ!」

マルコ「それもそうだね、でも仲良くなれると嬉しいな」

コニー「そうだな、やっぱ仲悪いより仲良い方が楽しいしな」

コニー「まああいつバカだけどいい奴だからマルコもすぐ仲良くなれるぜ」

マルコ「そうだね、僕もそれなりに頑張ってみるよ」

夜・女子寮

ミーナ「クリスタ~、私の王子様はいつになったら現れるの!?」

クリスタ「そんな事言ったら私にもまだ現れて無いわよ」

ハンナ「あら、クリスタには立派な騎士様がいるじゃない、そこに」

クリスタ「えっ?」

ユミル「そうそう、ここに」

クリスタ「何言ってるのユミル、あなたはコニーのものでしょ?」

ユミル「今はコニー関係ないだろクリスタ~」

ミーナ「そんな事言うとコニーかなしmいたたたた痛いぃぃぃいい!!」ミシミシ

ハンナ「ミーナも懲りないわねぇ」

クリスタ「ユミルもやめてあげて!」

ミーナ「クリスタありがと~」ズキズキ

クリスタ「仲間だもの、当たり前じゃない」

ユミル「仲間ねぇ、ならそこの芋女も仲間か?」

サシャ「えっ?」

ユミル「毎回聞き耳たてたりしてるだろお前」

サシャ「うっ」

ミーナ「何、サシャも仲間に入りたかったの!?」

クリスタ「食べ物以外の話は自分から入ってこないから興味ないかと思ってたわ」

サシャ「いや、私は別に……」

ミーナ「いいのよ恥ずかしがらなくて?一緒話しましょ?」

クリスタ「あっ!もしかしてサシャ、実は恋人がいたりするの!?」

ミーナ「え!?いるの!?」

サシャ「いえ、いませんよ?」

ミーナ「なら私達の仲間ね!大好きサシャ!」

クリスタ「ミーナずるい!私も好きよサシャ!?」

サシャ「えっと、その、お二人は前からこんな感じでしたっけ?」

ハンナ「ユミルがコニーと付き合い始めてからね、二人が変になったのは」

クリミー「変じゃない!」

ハンナ「ね?」

サシャ「ははは、ハンナよくわかりました」

ミーナ「所でサシャは好きな人とかいるの?」

クリスタ「私も聞きたい!」

サシャ「私ですか?うーん、いないですねぇ、お二人はいるんですか?」

ユミル「クリスタ、それは私も聞きたいな」

クリスタ「えっ私?いないよ?でも女の子の中ならユミルが一番だよ」

ユミル「クリスタ~私もだぞ~!」

ミーナ「はぁ、勝手にやってなさいよ……」

サシャ「ではミーナにはいるんです?」

ミーナ「うっ、いないわ……」

ハンナ「まあ貴女はホモが好きだものね」

サシャ「えっ?それってライナーとかですか?」

ミーナ「違うわよ!私はあんなホモ丸出し野郎に興味ないわよ!」

サシャ「でもホモが好きって」

ハンナ「ミーナは普通っぽい人を頭の中でホモにするのが好きなんだって」

サシャ「へぇー、色々な方がいるんですねぇ」

ミーナ「でも普通に恋だってしたいのよ?」

サシャ「まあ私も女の子ですから一度くらいは恋をしてみたいですね」

サシャ「その点ではハンナやユミルがうらやましいですね」

ハンナ「フランツは素敵よ!」

ワイワイギャーギャー

ちょい休憩

朝・食堂

コニー「おはようユミル」

ユミル「ああ、おはようマルコも」

マルコ「おはようユミルにクリスタ」

クリスタ「おはよう二人とも」

サシャ「二人とも待って下さ~い」

コニー「おっサシャもおはよう」

マルコ「おはようサシャ」

サシャ「コニーにマルコ、はいおはようございます」

コニー「なんだ?今日はサシャと食うのか?」

ユミル「ん?ああ、お前等も食うか?」

コニー「ああ、丁度いい、俺達もサシャと飯食おうと思ってたんだ」

サシャ「へっ?私とですか?」

ユミル「なんだぁ?もう心変わりか?」

コニー「ちげーって、マルコが一緒に食いたいってさ」

ユミル「へぇ、以外と積極的だなお前」

マルコ「誤解しないでくれ、今のはコニーの言い方が悪いだけだから」

コニー「そうか?」

マルコ「ああ、僕は単純にサシャと仲良くなりたいだけで下心みたいなのはないからね?」

ユミル「ホントかぁ?」

マルコ「本当だって、だからクリスタも目を輝かせないでくれるかい?」

クリスタ「へっ?えっ?あ、ごめんねマルコ、私てっきり」

サシャ「私もビックリしました」

マルコ「ごめんねサシャ、コニーと仲がいいから間に入ってもらうつもりだったんだ」

サシャ「いえいえ気にしないで下さい、私でよければいつでも一緒に食べますよ?」

マルコ「ありがとうサシャ」

ユミル「マルコ、サシャ貸してやるから二人で食べろよ」

サシャ「えっ?」

マルコ「いきなり二人じゃ会話が」

ユミル「代わりにコニー預かるから、じゃ頑張れよ」

マルコ「ちょ、ちょっとユミル」

マルコ(これは完全に勘違いされてるな、弁明するとサシャに失礼だし困ったな)

サシャ「マルコ?」

マルコ「ん?何サシャ」

サシャ「あーなったらユミルは聞きませんから諦めて下さい」

サシャ「だから一緒に食べましょう!それとも私と二人は嫌でした?」

マルコ「ううん、そんな事ないよ、あっち空いてるから一緒に食べようか」

サシャ「はい!」

コニーサイド

クリスタ「ねえいいの?」

ユミル「何がだ?」

クリスタ「サシャとマルコよ!強引すぎじゃない?」

ユミル「別にいいんじゃね?サシャも恋したいっつってたし」

クリスタ「そうだけど、マルコはそんなつもりないって言ってたじゃない」

ユミル「わかんねえぜ?それにこれからそうなるかも知れないしな」

クリスタ「もう、ユミルの悪い癖ね」

ユミル「いいじゃねえか、なあコニー?」

コニー「よくはないだろ、まあ二人共いい奴だから仲良くなってくれれば嬉しいけどよ」

ユミル「だってさ」

クリスタ「仲良くなるのは私も賛成だけどぉ」

ユミル「先越されるかもな」

クリスタ「ちょっと、それは今関係ないでしょー!」

マルコサイド

マルコ「ごめんね、変な事になって」

サシャ「いえいえ、しかしどうして私なんかと?」

マルコ「どうしてかな、僕もよくわかんないんだけどね」

マルコ「なんとなく仲良くなりたいなって」

サシャ「なんとなくですか」

マルコ「いや、でもサシャはいい奴だってコニーも言ってたからね」

マルコ「いい奴なら仲良くなろうと思うのも変じゃないだろ?」

サシャ「へぇコニーがそんな事を、意外ですねぇ」

マルコ「こんな理由じゃ嫌だった?」

サシャ「いえ、私もマルコはいい奴だと思ってましたから仲良くなりましょう!」

マルコ「ははは、ありがとうサシャ」

サシャ「しかしマルコは凄いですよね」

マルコ「僕が凄い?どうして?」

サシャ「あのコニーとユミルをくっつけちゃったじゃないですか」

マルコ「あれは僕の力じゃないよ、コニーが頑張ったからだよ」

サシャ「そうなんですか?」

マルコ「そうだよ、僕はコニーの相談にのってあげただけで何もしてないよ」

サシャ「なんだかんだであのユミルも感謝してましたから私はてっきり」

マルコ「サシャも何かあったら僕にいつでも言ってね」

サシャ「はい、マルコも何かあればいつでもどうぞ!」

サシャ「ご飯以外の事なら何でもいいですよ!?」

マルコ「そっか、お昼も一緒に食べたいと思ったんだけど駄目だったかな?」

サシャ「いえいえ、そういう事なら喜んで!お昼も一緒に食べましょう!」

マルコ「ははは、ありがとサシャ」

夜・女子寮

ミーナ「ちょっとサシャ!マルコといい感じじゃない」

サシャ「いい感じってご飯一緒に食べてるだけですよ?」

ミーナ「あれが食べてるだけ?あんなに幸せそうに話してるくせに?」

サシャ「えぇ、そんな風に見えてるんですか?」

ミーナ「ハンナがフランツと食べてるのかと思ったわよ!ねえクリスタ?」

クリスタ「ハンナまでは言わないけど楽しそうだったね」

ミーナ「ほら、もう私達の同盟は崩れたのかと思ったわ」

クリスタ「変な同盟を勝手に組まないでよ!」

サシャ「確かにマルコとの会話は楽しいんですが、マルコってありがとうばかりなんですよね」

サシャ「会話を誘導されてる感じですね」

ミーナ「何それ怖いわね!」

サシャ「いえ、会話自体は楽しいんですよ、で最終的にマルコがありがとうって」

サシャ「私もありがとうって言われると悪い気持ちはしないんですが」

サシャ「こちらもありがとうって言わないといけないのかなって不安になります」

ミーナ「なるほどねぇ、なら明日マルコにありがとう禁止っていえば?」

サシャ「えぇ?それは駄目ですよ、マルコがかわいそうです」

ミーナ「クリスタはマルコどう思う?」

クリスタ「私?いい人だと思うよ?約束も守る人で友達思いだし」

ガチャ バタン

クリスタ「あ、おかえりユミル」

ユミル「ただいまクリスタ、三人で何話してんだ?」

クリスタ「マルコについてかな」

ユミル「マルコ?ああ、サシャ関連か」

クリスタ「ユミルはマルコの事どう思う?」

ユミル「私か?コニーが恩人みたいに言ってるイメージか、後はまあ信用は出来そうだな」

クリスタ「なるほどねぇ」

ガチャ バタン

クリスタ「おかえりハンナ」

ハンナ「ただいま~、何?皆で何話してるの?」

ワイワイギャーギャー

夜・男子寮

ジャン「マルコ、芋女と楽しそうじゃねえか」

マルコ「そうだね、サシャと話すのは結構楽しいよ」

ジャン「なんだぁ?惚気か?」

マルコ「違うよジャン、まだ付き合ってもないのに」

ジャン「まだってなんだ?お前あいつの事好きなのか?」

マルコ「人としては好きだよ」

ジャン「人として?女としてはどうなんだ?」

マルコ「可愛らしい子だと思うよ、ちょっと食欲旺盛だけどね」

ジャン「あれがちょっと?つーかやっぱ好き何じゃねえか?」

マルコ「そうなのかなぁ?でも好きか嫌いかの二択なら好きだけどね」

ガチャ バタン

コニー「お前達何してんだ?」

マルコ「おかえりコニー」

ジャン「おう、聞いてやれコニー、マルコは芋女が好きだってよ」

マルコ「ちょっとジャン!」

コニー「マジかよマルコ!?いやぁ、俺もそんな気がしてたんだよなぁ」

マルコ「違うってコニー、好きか嫌いかと言えば好きって話だよ」

コニー「ああ、なんだそういうことか」

ジャン「マルコ恥ずかしがんなよ!いいと思うぜ?芋女」

ジャン「ただ黙って大人しくしとけばだけどな!」

コニー「確かになぁ、あの食べ物への執着さえなけりゃあなぁ」

マルコ「二人共、それは彼女に失礼だよ」

ジャン「彼女ってお前なぁ」

マルコ「ジャン、もういいよ僕はもう寝るねおやすみ」

ジャン「えっ、あっ悪いマルコ!言い過ぎた!なあマルコ!」

とりあえずここまで

朝・男子寮

ジャン「おはようマルコ」

マルコ「おはようジャン」

ジャン「昨日はその、悪かったな」

マルコ「ううん、気にしてないから大丈夫」

ジャン「そうか?ならよかったんだが」

マルコ「ははは、ジャンもそんな顔するんだね」

ジャン「なっ、お前最近少し変わったな」

マルコ「え?そうかな?」

ジャン「ああ、前より性格が悪くなった」

マルコ「ええ、それは困ったな、何処がどう悪くなった?直すよ」

ジャン「いや、俺は今のままでいいと思うぜ?」

マルコ「悪くなったのにかい?」

ジャン「男にはそういうのも必要だろ、聖人じゃつまんねえよ」

マルコ「聖人って、今まで僕はどんな人間だったんだよ」

朝・女子寮

サシャ「皆さんおはようございます」

クリミーハン「おはよ~」

サシャ「ほらユミルも、おはようございます」

ユミル「朝からうるせぇなぁ、何でそんなに元気いいんだよ」

サシャ「えっ!?べ別にいつもと一緒ですよ!?」

ミーナ「ははーん、さては男ね」

クリスタ「え!?でもサシャは誰とも」

ミーナ「甘いわねクリスタ、ズバリマルコね!?」

サシャ「うっ!」

ミーナ「ほら当たった~」

クリスタ「ええ!?サシャ実はマルコともうそういう関係だったの!?」

サシャ「ちっ違いますよ!」

ミーナ「好きになっちゃった?」

サシャ「そういうわけでも、嫌いではないですが……」

サシャ「ただ、その、昨日も言ったようにマルコとの食事は楽しいので」

サシャ「ただそれだけですよ!」

ミーナ「ホントに~?マルコが好きなんじゃないの~?」

サシャ「違いますって!もうミーナなんて知りません!」

ミーナ「ごめんってサシャ、ちょっと調子にのっちゃったね」

サシャ「次からかったらパン一つ貰いますから覚悟して下さいね」

ミーナ「怖いわ~、助けてマルコ~」

サシャ「ちょっとミーナ!」

クリスタ「もう、ミーナ朝からふざけすぎよ!」

ミーナ「だってサシャが可愛いんだもの」

サシャ「いいんですよクリスタ、約束通り朝のパン貰いますから」

ミーナ「えっ!?」

朝・食堂 コニーサイド

コニー「なんでミーナは泣いてんだ?」

クリスタ「自業自得でパンを取られたのと」

ユミル「アニに一緒の食事を拒否されたんだと」

コニー「何したんだよ……」

ミーナ「聞いてよコニー!ちょっと、ちょっとだけエレンとアルミンの話をしただけ!」

ミーナ「それなのにアニが」

アニ『……当分食事は別々にしてもらえる?』

ミーナ「って、どうして?」

コニー「いや俺に聞かれても困るぜ、大体エレンとアr」

ユミル「やめろ、それ以上聞くな」

ミーナ「聞きたい!?実はコニーも興味があったの!」

ガタッ

コニー「おい、ユミルどこに!?クリスタも……うわぁぁあああ!!」

マルコサイド

マルコ「おはようサシャ」

サシャ「おはようございますマルコ!」

マルコ「今日はなんだか機嫌が良さそうだね」

サシャ「えっ!?そうですか?ミーナがパンをくれたからですかね」

マルコ「なるほど、それで昨日より笑顔なんだね」

サシャ「はい!私パン大好きですから!」

マルコ「よかったら僕のパン少しいるかい?」

サシャ「よろしいんですか!?」

マルコ「サシャが欲しいならいいよ」

サシャ「ありがとうごz」

マルコ「なんてね」

サシャ「えっ……?」

マルコ「ちょっとからかっtそんな顔しないで!あげるから!ね?」

サシャ「案外マルコも意地悪なんですね」

ユミル「よろしくやってるとこ悪いがお二人さん、相席いいか?」

マルコ「えっ、いいけどコニーはどうしたの?」

ユミル「あそこでミーナのホモ講義だ」

マルコ「うわぁ、コニーも大変だな」

クリスタ「ところで二人は何話してたの?」

サシャ「聞いてくださいよ、マルコったら意地悪なんですよ!」

クリスタ「マルコが?」

サシャ「そうなんです、一度パンをくれると言ったのに前言撤回したんです!」

マルコ「だからあげるって」

サシャ「そう、そして今から貰うところでした!」

ユミル「なんだそりゃ、結局おいしいとこどりじゃねえか」

マルコ「はい、ごめんねサシャ」

ユミル「で、マルコ様よ、どうだうちの芋女は」

マルコ「いや、僕はジャンケン大会とか出たことないよ?」

マルコ「じゃなくてサシャがどうって?」

ユミル「あぁ?お前こいつに気あるんだろ?」

マルコ「やっぱりか、勘違いだよユミル」

ユミル「勘違いでもいいぜ?」

マルコ「え?」

ユミル「女としてはどうだ?」

サシャ「ちょっとユミル!やめて下さいよ!」

サシャ(朝ミーナにからかわれてあまりそういう事意識しないようにしてたのに)

マルコ「そうだね、サシャは可愛らしい子だと思うよ」

サシャ「えっ!?あっ、あっありがとうございます!!」

マルコ「ね、こういうところが僕は素敵だと思う」

ユミル「か~、聞いてるこっちが恥ずかしいわ」

クリスタ「マルコって意外と大胆なのね」

マルコ「そうかい?思った事を言っただけさ」

ユミル「はいはい、その辺にしとけ、芋女が爆発するぞ」

マルコ「えっ!?サシャどうしたの!?顔が真っ赤だよ?」

サシャ「いえ、私にお構いなく、大丈夫、ですので」

マルコ「そ、そうかい?」

クリスタ「サシャはあまり男の子に褒められるのに慣れてないのね」

ユミル「クリスタは毎日男共に女神だ天使だ言われてるからわかんないだろうな」

クリスタ「わ、私だって男の子に褒められたら照れたりするよ!」

ユミル「はいはい」

クリスタ「もう!」

ここまで
レスくれてる方ありがとうございます

こちらこそありがとう!そしてありがとう!

コニユミの人か あれ好きだったよ
また珍しい組合わせだけど期待

>>38そこまで言われると逆に怖いですね
>>40ありがとうございます、極力期待に応えられるようがんばります

夜・女子浴場

サシャ(今日の訓練内容を思い出せません)バシャァ

<クリスタハイッコウニセイチョウシネェナァ

サシャ(というより朝食の途中から記憶がないです)バシャァ

<モーソウオモウナラスコシシンチョウチョウダイ

サシャ(お腹は減ってないのでお昼と夜は食べてるはずなんですが……)バシャァ

<ドウセコノノウサツスタイルデコニーヲイヤァァアアア

サシャ(あれ?誰と食べたんでしょう?)

<ダメユミル!ミーナガシンジャウ!

サシャ(や、やっぱりマルコですかね……?)

<ダイジョウブダイチドシナントワカランミタイダカラナ

夜・男子浴場

コニー「なあマルコ、サシャと仲良くなれたか?」バシャァ

マルコ「どうかな、今日の朝まではそう思ってたんだけどね」バシャァ

コニー「なんかあったのか?」ゴシゴシ

マルコ「今日の食事中ずっと上の空って感じで何言ってもそうですねって」

マルコ「心ここにあらずでなんだか話をずっとスルーされた気分だった」バシャァ

コニー「へぇ、サシャがねぇ。何か悩みでもあるのかもな」バシャァ

マルコ「悩みかぁ、なるほどなぁ」

<イヤァァアアア!タスケテェェエエ!

コニー「またミーナか」

マルコ「そうだね、これを聞くと今日も生き残れたんだと改めて確認できるよ」

コニー「だな、今日もお疲れ様!って感じだな」

マルコ「それじゃあ僕は先にあがるね」

コニー「おう」







夜・浴場前

コニー「お、サシャじゃん今あがったのか?」

サシャ「はい、サッパリしてきました」

コニー「意外と元気そうだな」

サシャ「?私はいつも元気ですよ?」

コニー「いや、マルコが何話しても上の空だって言ってたからよ」

サシャ「!?」

コニー「顔赤いぞ?のぼせたのか?」

サシャ「そっそうですね!つかり過ぎましたかね!?」

コニー「気をつけろよ?何かあるなら何時でも話し聞くぜ?」

サシャ「コニー少し変わりましたね」

コニー「そうか?」

サシャ「ええ、少し男らしくなりましたよ」

コニー「そっそうか!?ありがとな」

サシャ「いえ、こちらこそありがとうございます」

ユミル「へぇ、いい度胸してんじゃねえか芋女」

サシャ「ユミル!?」

ユミル「お前も何嬉しそうにしてんだコニー」

コニー「えっ?いや別に普通の話ししてただけだぞ?」

サシャ「そ、そうです!コニーが私を気遣ってくれただけですから!」

ユミル「冗談だよ、だから嬉しそうにしてるミーナさんは後でお仕置きな」

ミーナ「ええ!?嘘でしょ!?」

ユミル「そろそろ戻るぞ」

サシャ「そうですね」

コニー「あ、サシャ今度の休み暇か?」

サシャ「え?一応空いてますけどユミルに怒られますよ?」

コニー「違う違う、じゃあそのまま空けといてくれ」

サシャ「?いいですけど……」

コニー「ありがとな、じゃあおやすみ!ユミルも」

ユミル「ああ、おやすみ」

サシャ「おやすみなさい」

ユミル「……なあ芋女、今のはどういう事だ?」ガシッ

サシャ「わわ私にもサッパリで……」アワワ

クリスタ「もうユミルったらサシャをいじめないの!」

クリスタ「コニーが浮気なんてするはずないでしょ?」

サシャ「私だって人の彼氏に手は出しませんよ!?」

ユミル「冗談だって、わかってるよ」

夜・男子寮

コニー「マルコー起きてるかー?」

マルコ「ん?どうしたのコニー」

コニー「今度の休日暇か?」

マルコ「この前ジャンと買い出しして必要な物は大体買ったからね」

マルコ「これといった予定は無いかな」

コニー「じゃあさ、空けといてくれないか?」

マルコ「別に構わないけど、どこか行くの?」

コニー「いや?俺はユミルとクリスタと一緒に座学の勉強だ」

マルコ「えっ?」

コニー「なんだ?俺が勉強するのがおかしいか?」

マルコ「いや憲兵団に入りたいなら必要だからおかしくないよ」

マルコ「僕も勉強を手伝えばいいの?」

コニー「なんでそうなるんだ?いや気持ちは嬉しいけど違うぜ?」

マルコ「?」

夜・女子寮

クリスタ「でもさっきのコニー変だったね」

サシャ「へん、ですか?」

クリスタ「今度の休日は私達と勉強会なのにサシャに休日の予定聞くなんて」

サシャ「それは変です!コニーが勉強会だなんて、熱があるのでは?」

クリスタ「もうサシャったらコニーに失礼だよー」

サシャ「しかし……」

クリスタ「気持ちはわかるけどさ、コニー本気で憲兵団目指すんだって」

サシャ「それにしてもあのコニーが勉強ですか」

ミーナ「愛の力ね!!」

ユミル「お前も懲りないなぁ」

ミーナ「あれ?アイアンクローは?」

ユミル「もう疲れたわ、それにお前叫びたいだけだろ」

ミーナ「気付いてたの!?私のストレス発散方法!!」

クリスタ「ミーナ……」

サシャ「ところで話は戻りますが、コニーが変とは?」

クリスタ「いや特に続きはないけど、あ!もしかしてサシャも誘うつもりなのかな?」

サシャ「ええ、私を勉強会にですか?きっと邪魔にしかなりませんよ?」

クリスタ「そんな事ないと思うけどなぁ」

サシャ「クリスタは優しいですね」

クリスタ「そんな事ないよ、それにサシャだっていい子だよ?」

サシャ「そうですか?ありがとうございます」

ミーナ「そういえばさっきからハンナ見かけないわね」

ユミル「あいつなら浴場近くの教室でフランツと」

ガチャ バタン

ハンナ「ただいま~♪」ツヤツヤ

ミーナ「はぁ……」

休日・昼・街

マルコ(コニーの言う通りに来たけど大丈夫かなぁ)






朝・男子寮

コニー「マルコ、昼前に前ユミル達と待ち合わせた場所で待っててくれ」

マルコ「別にいいけどコニーは今日一日勉強会なんだろ?」

コニー「ああ、だから俺の代わりが行くから大丈夫だ」

マルコ「代わり?誰だい?」

コニー「それは秘密だ!」

マルコ「それって大丈夫なの?ベルトルトとかじゃないよね?」

コニー「ああ、ホモじゃないから安心しろ」

コニー「後これ」スッ

マルコ「何?手紙?」

コニー「俺の代わりが来たら一緒に読んでくれ」





昼・街

マルコ(大体この手紙、普通にサシャが来たらって書いてるんだよなぁ)

マルコ(あからさま過ぎて突っ込めなかったけど、中は何が書いてるんだろ)
???「マルコ?」

マルコ「ん?ミーナか、一人かい?」

ミーナ「そういうマルコは誰かと待ち合わせ?」

マルコ「うん、コニーの代理人とね」

ミーナ「ふふふ、何それ変なの」

マルコ「僕もそう思うよ」

ミーナ「そう、私まだ行く所あるから、じゃ!代理人さんによろしくね~」フリフリ

マルコ「わかったよ、気をつけてね」フリフリ

マルコ(少しお腹すいたな、早くこないかなぁ?)

???「あれ?マルコじゃないですか?」

とりあえずここまで

マルコ「こんにちは、サシャ」

サシャ「こ、こんにちは?どうしてマルコがここに?」

マルコ「あー、やっぱりサシャにも説明してなかったかぁ」

サシャ「えっ?私コニーにただここに来てくれって」

マルコ「それだけ?」

サシャ「ええ、私はてっきりコニー達が待ってるものかと思ってたました」

マルコ「コニー達は今日一日勉強会だよ、聞いてない?」

サシャ「そういえばそんな事言ってましたねぇ、え?じゃあ何故私をここに?」

マルコ「実は僕もコニーにここに来るように言われてね」

サシャ「マルコもでしたか」

マルコ「うん、それでサシャが来たらこれを一緒に読んでくれって」

サシャ「これって手紙ですか?」

マルコ「まあここで二人で考えてもわからないし開けてみようよ」

サシャ「そうですね、何が書いてるんでしょうか?」

パサッ

――――――――――
二人共仲良くしろ
だから今日一日一緒に遊べ
後土産頼むな

    スプリンガー
――――――――――

マルコ「え?これだけ!?」

サシャ「しかも最後なんでスプリンガーなんですか!」

マルコ「はぁ、仲良くしろってなあ、どうするサシャ」

サシャ「え?別に仲良くするのはいいんじゃないですか?」

マルコ「いやまあそうなんだけどね」

サシャ「?」

マルコ「先に確認するけど今からの予定はもちろん」

サシャ「ないです」

マルコ「よかった、ならこれから一日僕に付き合ってくれる?」

サシャ「はい!喜んで」

マルコ「ありがとう、じゃあお腹空いたし、まず昼食でもどうかな」

サシャ「いいですね、私も丁度お腹が空いてたんですよ」

マルコ「サシャは行きたいお店や行きつけのお店とかあるの?」

サシャ「ありますよ!行きつけのお店!最後はいつもそこに行ってます!」

マルコ「え、最後?」

サシャ「はい、私は休日色んなお店を食べ歩きしてるんです」

サシャ「それで数軒まわって最後はそのお店にって感じです」

マルコ「なるほどね、じゃあそのお店は後で行こうか」

マルコ「今からはこの前クリスタ達に教えて貰った所に行こうよ、そこもおいしいから」

サシャ「わかりました、ではそのお店に行きましょう!」

昼前・図書室

コニー「そろそろかなー?」

ユミル「あ?何だそろそろって」

コニー「いやそろそろマルコとサシャが会う時間だなと思ってよ」

ユミル「そういやお前サシャに今日暇か聞いてたな」

ユミル「まさかマルコに頼まれたのか?」

コニー「違うぜ、多分二人共待ち合わせ場所に誰がくるかわかってない」

ユミル「はあ?お前それあからさま過ぎねえか?」

コニー「何がだ?」

ユミル「何ってお前、どう考えてもお膳立てしたから後は付き合えって言ってるようなもんだろ」

コニー「なんでそうなるんだ?それに大丈夫だって、マルコに手紙渡したから」

ユミル「嫌な予感しかしねぇな……一応聞くが何て書いた?」

コニー「仲良くしろよって、後は土産頼むなって」

ユミル「は?それだけか?」

コニー「他に何書くんだ?」

ユミル「意味わかんねぇだろそれ」

コニー「いやなんかあいつらってかサシャがぎこちない感じだったからよ」

コニー「仲良くなれば元通りになると思ったんだが駄目だったか?」

ユミル「駄目とは言わないがもう少しあっただろぉ?」

コニー「そうかぁ?よくわかんねえな」

ユミル「次からそういう事する時は私に一言言え、変なことすると逆に悪くなるからよ」

コニー「わ、わかったよ次からはそうする」

ユミル「つーかさっきから大人しいと思えば寝てやがる……」

クリスタ「……きらきら………この服……きらきら~……」

コニー「夢でもあの服着てんのか?」

ユミル「はぁ、泣きてぇ……」

今日は多分ここまで

飯屋

サシャ「ここだったんですねぇ」

マルコ「うん、特にクリスタがこのお店を気に入ってたみたいなんだ」

サシャ「へぇ、クリスタが」

マルコ「サシャもこのお店に来たりするの?」

サシャ「はい!休日の二日に一度来てます!」

マルコ「結構気に入ってるんだね」

サシャ「何を隠そう、クリスタとユミルにここを教えたのは私ですからね」

マルコ「そうだったのか、それは初耳だな」

サシャ「でも皆さんに気に入ってもらってるようで嬉しいですね」

マルコ「うん、僕も気に入ってるしコニーも気に入ってたみたいだったよ」

サシャ「コニーもですか……」

マルコ「コニーがどうかした?」

サシャ「いっいえ、あ!そうです、相談!相談にのって下さい!」

マルコ「ははは、いきなりだね」

サシャ「いきなりは駄目でしたか?」

マルコ「ううん、僕でよければ聞くよ」

サシャ「ありがとうございます、今訓練兵の間ではマルコに相談すれば」

サシャ「なんでも叶うって言われてるので期待しています」

マルコ「なんでそんな噂が……まあいいや、それで相談って?」

サシャ「これはその、私ではなくてですね、ど、同期の女の子の話なんですが」

サシャ「最近まで仲良くて好きだった男の子が違う女の子と付き合ってしまったんです」

サシャ「それで少し落ち込んでたら好きだった男の子に違う男の子を紹介されたそうなんです」

サシャ「彼女はその紹介された男の子と話しているとどんどん惹かれていって」

サシャ「次の日には好きになってしまってたそうなんです」

マルコ「へぇ、そんなに魅力的な人がいるんだね」

サシャ「はい!ただつい最近まで違う男の子が好きだったのに彼女が出来ただけで」

サシャ「違う男の子に乗り換えてるだけなんじゃないか?自分は嫌な子なんじゃって」

サシャ「悩んでるみたいなんです、どうしたらいいと思いますか?」

マルコ「うーん、難しい問題だね、サシャはその子に何て答えたの?」

サシャ「え?あっ、えっと私には難しくて答えてあげられませんでした」

サシャ「ですので、マルコの意見を聞いてその子に伝えたいのですが……」

マルコ「その子はもう今まで好きだった男の子は好きじゃないの?」

サシャ「好きなのは好きらしいのですが彼女さんのために身を引くそうです」

サシャ「それに新しい男の子の方が今は好きらしいので」

サシャ「ただそれは心を騙してるんじゃないかって」

マルコ「僕は恋愛に良いも悪いも無いと思うんだ」

サシャ「え?」

マルコ「その時好きだと感じたらそれは本物だよ、ただそれを認めるか認めないかだけでさ」

サシャ「でも不純だとは思いませんか?」

マルコ「僕は構わないと思うけどなぁ、でも浮気は駄目だと思うよ?」

サシャ「でも好きな人がすぐに変わったりっておかしくないですか?」

マルコ「そんなにおかしくないと思うけど?」

マルコ「今まで好きな人がいなかった人が急に誰かを好きになるのと一緒だと思うよ」

サシャ「そうですか?私は違う気がしますよ」

マルコ「じゃあさ、好きじゃない異性にドキッとする時とかない?」

サシャ「無いです、と言ったら嘘になります」

マルコ「でしょ?それも好きの一つだと思うよ?」

サシャ「それも何か違いませんか?」

マルコ「でもそのドキッって感じが積み重なって好きになるんじゃないの?」

マルコ「まあ一目惚れとかもあるけどね」

サシャ「それを言ってしまうと終わりですよ」

マルコ「いや、まあ何が言いたいかって言うとさ、その子はいい子じゃないかなって事」

サシャ「いい子ですか?」

マルコ「相手の良いところを見つけるのがうまいんだと思う」

マルコ「それにそういう風に悩むって事はそれだけ物事に真剣って事だろ?」

マルコ「あまりいないんじゃないかな?皆その時の感情に流されがちだからね」

マルコ「僕はそういう子好きだよ」

サシャ「えっ!?ええ!?」

マルコ「ど、どうしたのサシャ!?」

サシャ「いえ!いっいえ何でもないです!はい!」

マルコ「そう?でもその子の事を考えてあげてるサシャも素敵だと思うよ」

サシャ「ひゃっ!?」

マルコ「ははは、何だい今の?顔真っ赤だよ大丈夫?」

サシャ「だ大丈夫じゃないですよ!」

マルコ「そんなに怒らないでよ」

サシャ「怒ってないですよ!」

マルコ「本当に?」

サシャ「しつこいですね!」

マルコ「わかったわかった、落ち着いて?ね?」

サシャ「はぁ、マルコって結構サラッと恥ずかしいこと言いますよね」

マルコ「そう?あまり自覚は無いんだけど……」

サシャ「でしょうね、自覚あって言ってたら怖いですよ」

マルコ「僕そんなに変なこと言ってる?」

サシャ「いえ、変と言うより聞いてるこっちが恥ずかしいです」

マルコ「それって変と違うの?」

サシャ「一歩間違えると大変な事になる感じです」

マルコ「それは困ったなぁ……」

サシャ「でも……好きでいいんですよね……?」

マルコ「えっ?ああさっきの話?僕はいいと思うよ?」

サシャ「そうですか……よし!スッキリしましたのでもう一人前食べましょう!」

マルコ「まだ食べるの!?」

サシャ「大食いの女は嫌いですか?」

マルコ「ううん、ご飯を美味しそうに食べる子は可愛いと思う」

サシャ「そっそうですか!?おばちゃん、三人前追加で!」

マルコ「三人前!?本当に大丈夫なの?」

サシャ「はい!ちゃんと食べるので見ててください!」

マルコ「わかったよ、でも無茶はしないでね?」

サシャ「任せて下さい!これくらい余裕ですよ!」

ガツガツムシャムシャ

ここまで
レスくれてる方ありがとうございます






サシャ「はぁ~、もぅお腹一杯です~♪」

マルコ「本当に全部たべちゃったよ……」

マルコ「でもサシャは本当に美味しそうに食べるよね」

サシャ「はい!このお店の料理は美味しいですから!」

マルコ「それに幸せそうだからなんだかこっちも嬉しくなるよ」

サシャ「そっそうですか?」

マルコ「自分で作ってあげた料理でもないのに不思議だよね」

サシャ「不思議じゃないですよ!私もマルコと一緒だから美味しいんです!」

マルコ「えっ?」

サシャ「あっ……」

マルコ「ははは、ありがとサシャ」

サシャ「いえ……」

マルコ「急に元気なくなったけどお腹でも痛くなった?」

サシャ「だ大丈夫です!お気になさらず!」

マルコ「そう?でも調子悪くなったらいつでもいってね?女の子一人くらいおぶって帰れるから」

サシャ「はい、ではその時はお言葉に甘えさせていただきますね!」

マルコ「じゃあそろそろ出ようか、結構長く居座っちゃったし」

サシャ「そうですね、ご馳走様ですマルコ」

マルコ「えっ?ええぇぇえええ!!?これ全部僕!?」

サシャ「冗談ですよ、さすがにこの量食べて人に払わせませんよ」

マルコ「た、助かった……」

サシャ「でも次は奢って下さいね」

マルコ「か、考えとくよ……」



マルコ「いつもサシャが行く店にこのまま行く?それとも腹ごなしに少し歩く?」

サシャ「大丈夫です、ここからだと少し距離があるので直接行っても十分に腹ごなしになります」

マルコ「そっか、なら道すがらに物でも見ながら行こうか」

サシャ「そうですね、私も欲しいものがありますし」

マルコ「欲しいもの?」

サシャ「はい!私髪飾りが欲しいんです!」

マルコ「もしかして今使ってるの古いとか?」

サシャ「それもあるんですが……」

マルコ「?」

サシャ「その、ユミルがコニーに新しいのを買って貰ったじゃないですか」

サシャ「それが凄く羨ましくって……私も欲しいなぁって」

マルコ「なるほどね、確かにあの髪飾り綺麗だもんね」

サシャ「はい、普段私も着飾る方じゃないんですが凄く欲しくなりました」

マルコ「何なら僕がプレゼントしようか?」

サシャ「えっ、やっいえそんな!」

マルコ「そんなに遠慮しないでよ」

サシャ「でも……」

マルコ「じゃあさ、仲良しになった証って事でさ、それとも僕からじゃ嫌?」

サシャ「そんなことありません!」

マルコ「なら決まりだね、早く探しに行こうか」

サシャ「あっ待って下さいマルコ、そんなに急がなくても大丈夫ですよ」

マルコ「ところで聞きたいんだけど髪飾りって何屋で売ってるの?」

サシャ「え?知らないのに先に行ってたんですか?」

ヘアアクセサリーショップ

マルコ「こんな店があったのか」

サシャ「私が知ってるだけでも街に後四件はありますよ?」

マルコ「そんなに!?」

サシャ「髪飾りって結構壊れやすいですからそれなりに需要があるんですよ」

マルコ「なるほどなぁ、じゃあ訓練とかしてるとすぐ壊れるんじゃない?」

サシャ「そうですね、ヘアゴムも切れやすいと思います」

マルコ「そう考えるとユミルの髪飾りは綺麗なままだね」

サシャ「ああ、訓練の時は違うのを付けてますから」

マルコ「え?でも食事の時はコニーに貰った奴付けてるよね?」

サシャ「ああ見えて訓練が終ると一回一回寮に戻って付け直してるんですよ」

マルコ「へぇ、あのユミルがねぇ」

サシャ「今の話は内緒ですよ?」

ここまで
レスくれてる方ありがとうございます
昨日は夜続き書けなくてすみませんでした

マルコ「それで、サシャはどれが欲しいの?」

サシャ「色々欲しいのがあって選べないのでマルコが選んで下さい」

マルコ「本当に僕が選んだのでいいの?」

サシャ「はい!そちらの方がプレゼントっぽいじゃないですか」

マルコ「確かにそうだけどさぁ」

サシャ「それとも全部買ってくれます?」

マルコ「うっ、わかったよ、そのかわりあまり期待はしないでくれよ?」

サシャ「ふふふ、大丈夫ですよ!マルコからなら私は何でも嬉しいですから」

マルコ「そう?何か付き合いたてのカップルみたいな事を言うね」

サシャ「へっ?かっかっかかっカップル!!?」

マルコ「ははは、落ち着いて、他のお客さんがビックリしてるから」

サシャ「はっははい!すみませんすみません!」

マルコ「だから落ち着いて?ね?」

サシャ「ふぅ~……」

マルコ「落ち着いた?」

サシャ「はい、ありがとうございます」

マルコ「それとこれ」スッ

サシャ「え?もう買ってきたんですか?」

マルコ「うん、こういうのは結構直感みたいなので決めるタイプなんだ」

マルコ「だから気に入ってもらえるかはわからないけど……」

サシャ「開けてみてもいいですか?」

マルコ「店の中だからやめとこ?この後も飲食店行くんだしそこで開けたらいいよ」

マルコ「歩きながら開けて無くされても悲しいしさ」

サシャ「実は次行く所は出店みたいな所なんですよねぇ」

マルコ「うーん、寮まで待てない?」

サシャ「待てません!」

マルコ「なら後で公園行こうか?その出店で食べ物買ってさ」

サシャ「いいですね!早く行きましょう!」グイッ

マルコ「わかったからそんなに引っ張らないで」

サシャ「だったら走って下さーい」

マルコ「仕方ないなぁ」ハァ






サシャ「見えて来ましたよ」

マルコ「思ってたよりは近かったけど、クレープ屋かぁ」

サシャ「はい!ここのイチジクのクレープは絶品です!」

マルコ「イチジクか、僕は食べたことが無いな」

サシャ「そうなんですか?」

マルコ「名前を知ってるくらいかなぁ」

サシャ「ならマルコは初イチジクですね!美味しいですよ」

マルコ「そこまで言うなら僕も食べて見ようかな、初イチジクに」

サシャ「早く買って公園に行きましょう!」

無花果のクレープいいねえ。うまそ

公園

マルコ「よかったの?奢ってもらって」

サシャ「はい、髪飾りのお礼です!仲良しの証ですね!」

マルコ「ならそういう事にしとこうか」

サシャ「はい、ではどうぞ食べて下さい」

マルコ「うん、いただきます」モグッ

マルコ「んっ……美味しいよこれ!思ってたより何倍も美味しい」

サシャ「思ってたよりって酷くないです?」モグモグ

マルコ「あ、いやそういう意味じゃなくて、初めから美味しいとは思ってたけどこれは」モグッ

サシャ「ふふふ、わかってますよ、私も初めて食べた時はビックリしましたから」

サシャ「ただ残念な事に食べられるのは今の季節だけなんですよね」

マルコ「一年通しては食べられないのかぁ」モグッ

サシャ「そこが残念で仕方ありません」モグモグ

マルコ「一年中食べられないから美味しいのかもね」モグッ

サシャ「そうですね、だからこそ美味しいのかもしれませんね」モグモグ

マルコ「ふぅ~、美味しかった~」

サシャ「さて、食べ終わりましたので髪飾りを拝見させていただきますね」

マルコ「どうぞ、気に入ってもらえると嬉しいよ」

ガサッ

サシャ「マルコ、これ綺麗な箱に入ってますよ!?いいんですかこんな高そうなの!」

マルコ「いいよ、クレープとあまり変わらない金額だったから気にしないで」

マルコ(金額気にしないで買ったからなぁ、クレープ10個くらいは買えそうだった)

サシャ「本当ですか?」

マルコ「うん、だから気にしないでよ」

サシャ「そういうのなら、では開けますね」

パカッ

サシャ「うわぁ~、凄い!凄いですよ!こんなに高そうな物本当に私に?」

サシャ「わっ渡す相手間違えてませんか!?」

マルコ「間違えてないよ、サシャのために買ったんだよ」

サシャ「でも……」

マルコ「それとも気に入らなかった?」

サシャ「そんな事ありません!ありがとうございます!」

マルコ「ははは、気にしないで、たまに使ってもらえると嬉しいよ」

サシャ「そんな、使えませんよ!大事に保管しておきます!」

マルコ「ええ、使ってよ」

サシャ「わ、わかりました、ただ訓練中はなくしてしまうかもしれないのでつけませんよ?」

マルコ「うん、それでいいよ、大切に使ってね」

サシャ「はい!一生大切にしますね!」

マルコ「サシャは大袈裟だな、でも気持ちは嬉しいよ」ニコッ

サシャ「そっそうだマルコ、この公園何て呼ばれてるか知ってますか?」

マルコ「え?いや知らないけど」

サシャ「恋愛成就の公園ですよ」

マルコ「そうなの?知らなかったな」

サシャ「と言っても最近呼ばれるようになったそうですよ」

マルコ「へぇ、何かきっかけでもあったの?」

サシャ「はい!坊主頭の少年が背の高いお姉さんに告白して成功したという噂が広まって」

サシャ「今じゃ有名なデートスポットらしいですよ」

マルコ「その坊主頭とお姉さんってもしかして……」

サシャ「はい、多分コニーとユミルだと思います」

マルコ「知らなかった、帰ったら教えてあげようかな」

サシャ「教えたらここに来づらくなると思うのでやめといてあげてください」

マルコ「ははは、それもそうだね」




コニユミ「ヘックション」ズルズル

クリスタ「何?二人共仲良く風邪でもひいた?」

コニー「そんなはずは……」

ユミル「そうだぞクリスタ、こいつが風邪なんかひくかよ、誰か噂でもしてんだろ」





マルコ「そろそろ日も傾いてきたし帰ろうか」

サシャ「その、もう少しだけいいですか?」

マルコ「いいけどどうかした?」

サシャ「その、何で私が恋愛成就の話をしたと思います?」

マルコ「え?」

サシャ「私も成就させたいからですよ」

マルコ「誰とだい?」

サシャ「マルコです!決まってます!」

マルコ「えっええ!?僕!?」

サシャ「はい!」

マルコ「え?何で僕なの?僕格好よくないよ?」

サシャ「そんなことないですよ、それにマルコはとても優しいですよ」

マルコ「それはただ断れないって言うかその……」

サシャ「お昼食べた時にお話しましたよね、覚えてます?」

マルコ「うん、同期の子の相談だろ?覚えてるよ」

サシャ「あれは私の話ですよ」

マルコ「うそ!そうだったの?なら初めからそう言ってくれればよかったのに」

サシャ「言えませんよ、嫌われるかも知れないって思ってましたから……」

サシャ「でもマルコは好きでもいいって、そういう子は好きって」

サシャ「試すような事をした私に言ってくれて……」

マルコ「そんな、気にしないで、ね?」

サシャ「ありがとうございます、それで、あの」

サシャ「こんな汚い私ですがマルコの横に置いてもらえませんか!?」

マルコ「……ごめん、サシャ」

サシャ「えっ……」ポロッ

今日はここまで
>>81某漫画で出てきて美味しそうだったので出しました、実物はまだ食べたことが無いです……
イチジク美味しいですよね

マルコ「えっ!?あっ言い方が悪かった!ごめん!違うから泣かないで!?」

サシャ「うぇっ?うっ……ぢがう゛?」ボロボロ

マルコ「うん、女の子にそこまで言わせてしまってごめんねって事」

サシャ「え゛そでって」グスッ

マルコ「こんな僕だけどさ、よかったら僕の横で笑っててくれないかな」

サシャ「はい!こんな私でよければいつまでも!」

マルコ「ありがとう、好きだよサシャ」

チュッ

サシャ「えへへ、ファーストキスはイチジクの味です」

マルコ「僕もだよ」

サシャ「あの、もう一度だけ……いいですか?」

マルコ「人も多いから後一度だけね」

サシャ「はい!」

チュッ

夜・女子寮

ユミル「サシャよぉ、今日はどうだった?ってこりゃあ聞くまでもないか」

サシャ「えへへ、えへへ、ユミル何ですかぁ?」

ユミル「いや、マルコとうまくいったのかと思ってな」

サシャ「はい!キスしました!」

クリミー「はぁぁああ!?」

ハンナ「よかったわねサシャ」

サシャ「ありがとうございますハンナ」

クリスタ「ミーナ、ここはいつから彼氏持ちの方が多くなったの!?」

ミーナ「知らないわよ!何なのこれは!私達に人権はあるの!?」

クリスタ「ミーナー」ダキッ

ミーナ「クリスター」ダキッ

ユミル「ミーナ、言っとくがクリスタはやらんぞ?」

ユミル「ん?何だその箱、何か買ったのか?」

サシャ「え?ああこれは髪飾りですよ、マルコが買ってくれたんです」

クリスタ「サシャ、これって凄く高い奴だよ」

サシャ「え?でもマルコはクレープとあまり変わらないって言ってましたよ?」

ミーナ「そりゃあねえ、高かったらサシャ気にするでしょ?」

サシャ「それはまあ……これっていくらくらいなんですか?」

クリスタ「多分マルコの財布はほぼ空なんじゃない?」

ユミル「多分コニーに呼ばれて何があるかわからんかったから結構持ち合わせがあったんだろうが」

ユミル「多分2、3ヶ月分の給金は飛んでんじゃねえか?」

サシャ「2、3ヶ月!!?」

ユミル「ああ、普通にプロポーズの品でもおかしくないぞこれ」

サシャ「ぷぷプロポーズ!?」

ユミル「ああ」

サシャ「でも確かマルコは商品は直感で選ぶって」

ユミル「なるほど、それならこんな高いの選ぶかもな、いい髪飾りだし」

サシャ「で、でしょう?」

ユミル「でもお前、こんな高級品貰って知らぬ顔か?胸くらい揉ませてやれよ」

サシャ「むむむ胸ぇえ!?」

ユミル「冗談だバカ」

ミーナ「いいえ、もう最後までするべkイヤァァアアアァア」ミシミシ

サシャ「さ、最後まで……」

ユミル「おい、それはマルコに迫られるまではやめとけ」ミシミシ

ハンナ「私はいいとおm」
ユミル「変な事言ってやんな、即ハメ女」ミシミシ

ハンナ「なっ!?」

ミーナ「キョウナンカナガイィィイィイイ」ミシミシ

ワイワイギャーギャー

男子寮

コニー「マルコ、サシャと仲良くなれたか?」

マルコ「うん、おかげさまで付き合うことになったよ」

ボスッ

ジャン「はっ……?」

コニー「ジャン、枕落としたぞ?」

ジャン「おい、今なんつった?」

コニー「あ?枕落としたって」

ジャン「違う!お前じゃない、マルコお前だ!」

マルコ「え?僕?えっと、おかげさまで付き合うことになった?」

ジャン「誰とだ!?なあマルコ!?」

マルコ「サシャだよ」

ジャン「芋女ぁあ!?気は確かか!?なあマルコ!?」

マルコ「ジャン、サシャはとてもいい子だよ?」

ジャン「でもよぉ?」

マルコ「だからもう芋女って呼ばないで名前で呼んであげて?お願いだ」

ジャン「うっ、お前がそこまで言うなら……努力、してやるよ」

マルコ「ありがとうジャン」

コニー「それでよマルコ、買ってきてくれたか?」

マルコ「ん?何をだい?」

コニー「土産だよ土産!手紙に書いてただろ?」

マルコ「ああごめん、忘れてた」

コニー「そんなー、土産を楽しみに勉強してたのによ」

マルコ「ごめんね、でも覚えててもお金全部使っちゃったから買えなかったよ」

コニー「そうだったのか?」

マルコ「うん、だから次の機会にね?」



―完―

マルコ×ミーナを書こうと思ってたのですがマルコ×サシャが少ない事を知りマルサシャになりました
マルコさえ死ななければいい夫婦になると思います

最後まで読んでくれた方、レスくれた方ありがとうございました

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