フレデリカ「お姉ちゃんごっこ」 (17)

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ガチャ


肇「おはようございます」


フレデリカ「おはよ、肇ちゃん。今日もいい天気だねー」


文香「きちんと、ハンカチとちり紙は持っていますか…?なければ、私のをお貸ししますから」


肇「…部屋間違えました」


杏「間違ってないよ、肇ちゃん」


肇「あ、おはようございます杏ちゃん」


杏「肇ちゃん、私はお姉ちゃんなんだからお姉ちゃんって呼んでいいんだよ?」


肇「…やっぱり間違えてました。失礼します」



肇「…え?お姉ちゃん?」


フレデリカ「あれー?忘れちゃったの?」


文香「私達は…貴女の姉ですよ?」


杏「へいシスター、飴買ってきて」


肇「…今日はそう言う日なんですね、分かりました」


フレデリカ「チョコあるよはいあーん」


肇「何が入っているのか分からないので結構でムグッ」


文香「…私達の妹が…」


杏「ぐ、グレた…」


フレデリカ「肇ちゃん口汚いよ?吹いてあげよっか?」


肇「原因が何を…」




文香「きちんと、課題はやりましたか…?」


杏「なんならお姉ちゃんが少し手伝ってあげるよ?」


肇「あ、それはお願いしたいです…最近、少しずつ授業が難しくなってきたので」


杏「多分全教科教えてあげられるよ」


文香「羅生門の感想文とシュレーディンガー方程式しかできない私の出る幕はなさそうですね…」


肇「…文香お姉ちゃん!一緒に英単語覚えてくれませんか?」


文香「やりましょう。今日で共にマスターしましょうか」


肇「…ちょろい」


フレデリカ「あれー?アタシ出番ない感じ?」


肇「フレデリカお姉ちゃん!飲み物買ってきて!」


フレデリカ「はい承知!」


杏「飴もよろしくー」


フレデリカ「今日は一日中晴れだってさー」バタンッ



肇「…で、きっかけは何だったんですか?」


杏「さぁ、覚えてない」


文香「さぁ肇ちゃん…お姉ちゃんが読書感想文は終わらせてあげましたよ。はやく次の課題を」


肇「文香さ…お姉ちゃん、頭のネジ外れてしまったんですか?」


杏「それは元からじゃない?」


文香「あら…肇ちゃん、いつの間にこんなに擦れてしまって…でも大丈夫ですよ。何があってもお姉ちゃんが守ってあげますから。例え世界中の全ての人類を敵に回してしまったとしても、私だけは肇ちゃんの味方です」


杏「こわいこわいこわい」


肇「お姉ちゃん、私寡黙な人って素敵だと思うんです」


文香「……」すっ、すっ


肇「…なにしてるんですか?」


杏「体文字でアイラブマイシスターって書いてるね」




文香「さて…おふざけはこのくらいにしておきましょうか」


杏「切り替えはやいね」


ガチャ


フレデリカ「ただいまー。はい、肇ちゃんお茶でよかったよね?」


肇「ありがとうございます」


フレデリカ「あーもう缶なんだからそのままのもうとしないの。いま湯飲みに注いであげるからねー」


肇「…こわい」


杏「お菓子もあるよ?手が汚れちゃうから食べさせてあげよっか?」


フレデリカ「ティッシュとおしぼりも用意したよー?」


文香「ふふっ…それでは、姉妹揃っておやつにしましょうか」


肇「正直気色悪いんでやめてもらっていいですか?」


フレデリカ・文香・杏「うぃっす」




肇「…で、本当に何がきっかけでこんなお姉ちゃんごっこなんてしてるんですか?」


フレデリカ「えっとねー、肇ちゃんってスリーエフで最年少でしょー?」


文香「逆に、私とフレデリカさんは19歳で最年長です」


杏「ついでに杏がリーダーだね」


フレデリカ「じゃあアタシたち三人のなかで誰が一番大人っぽい、落ち着いたお姉ちゃんオーラをだせるのかなーって」


文香「当然、私に決まっていますが」


杏「いや、みんなを纏められる杏が一番でしょ」


フレデリカ「フレちゃんちょーきゅーきょくおねーちゃんだよ?」


杏「…って感じで誰も譲らなくてね」


肇「そこを譲れない時点で大人っぽいとは思えませんが…」


文香「とはいえ殴り合っても決まらないので、では肇さんに判定して貰おう、と…」


杏「一番お姉ちゃんっぽく振る舞えた人が勝ちってルールでね」


肇「成る程…そんなアホな事があったんですね」


フレデリカ「さー、肇ちゃん!」


文香「私達三人の中で…」


杏「誰が一番お姉ちゃんって感じがした?」


肇「正直全員お姉ちゃんとして見るのは無理です」


フレデリカ「…何故だ…」


文香「…理由を聞いても?」


肇「だって、私が一番精神年齢高いじゃないですか」


杏「…お?」


フレデリカ「肇ちゃん疲れてる?」


肇「は?」


文香「…何か?」




文香「…話しても無駄な様ですね」


肇「文香さんには言葉が伝わらないと言う事がよく分かりました」


杏「まーまー煽らない。まったく子供だねぇ」


フレデリカ「杏ちゃん飴たべるー?」


杏「おお!やったー!…はっ?!」


文香「これは…実力行使しかないようですね」


肇「私に勝てるとでも?」


文香「井の中の蛙大海を知らず…まだまだ子供な肇さんには、少し難しい言葉でしょうか?」


フレデリカ「フランス流の戦い方を見せてあげる時がきちゃったかなー」


杏「やれやれ、しょうがないなぁ…みせてあげるよ、杏の実力を」



ガチャ


朋「おはよー、みんないる?差し入れにクッキー持ってきたわよ」


フレデリカ「ふふっ、ありがと朋ちゃん。今カフェオレ淹れてあげるから座っててね」


文香「あら、朋ちゃん襟が…はい、直してあげましたよ。まったく…昔から、私がついていないと…」


杏「久し振りに姉妹水入らずでお話しよっか。最近大変なことない?大丈夫?」


肇「朋さん、何時も元気ですね。お姉ちゃん、いつも元気を貰っていますよ」


朋「ごめん部屋間違えたみたい」


フレデリカ「妹が逃げたぞー!逃すなー!」


文香「私の姉妹愛から逃れられるとでも?」


杏「へいへーい語ろうぜ朋ちゃーん」


肇「お姉ちゃんと一緒に陶芸しませんか?!大丈夫、お姉ちゃんが1から全部教えてあげますから!」


朋「ぎゃーー!!」



フレデリカ誕生日おめでとう
フレデリカか肇ちゃんみたいな姉が欲しかった
お付き合い、ありがとうございました

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