ちひろ「そんなことより、ほらほら目に優しい緑のお姉さんですよー？」

モバP「あー…そっすねぇ…」

ちひろ「なんですかその反応」

モバP（最近ちひろさんが黄緑を通り越してかなり黄色に近づいてきている）

モバP（はっきりいって目がチカチカするレベルだ）

モバP「ていうかちひろさんばっかりこたつで休むなんてずるいですよ」

ちひろ「女の子は体を冷やしちゃ駄目なので」

モバP「じゃあ俺も今だけ女の子になるんでこたつで仕事させてください」

ちひろ「アイドルの皆さんが使うから駄目でーす」

モバP「ちぇ…」

モバP（それにしてもほんとに目がチカチカするな…パソコンの画面見てた方が楽かも）

ちひろ「あれ、もうこんな時間ですか…お先にお昼失礼します」ｶﾞﾁｬ

モバP「んー？もう昼なのか…こたつ借りよう」

モバP「いやー、あの蛍光色がいなくなっただけで部屋が落ち着きを取り戻すなぁ…」

モバP「あー…こたついいわぁ…仕事がはかどらなくなるわぁ…」

モバP「それにしたってなんでちひろさんが若干色変わってるんだろ…」

モバP「あ、ミカン美味しい」ﾓｯﾓｯ

ちひろ「戻りましたー」ｶﾞﾁｬ

モバP「えっ」

ちひろ「えってなんですかえって」

モバP「あ！すみません！勝手にこたつ借りてました！すぐ退きますので！」

モバP（おかしい…さっきまでガンガン蛍光色だったのがいつもと同じ黄緑に戻ってる…目に優しい…）ｼﾞｰ

ちひろ「なんですかそんなに見つめて」

モバP「さっき目が疲れたら私を見るといいってちひろさんが」

ちひろ「そうでしたっけ」

モバP（おかしい…あんな一瞬で色が変わるなんて…ちひろさんってもしかしたらリトマス紙の仲間なのでは…？）

モバP「っていうことがあったんだけどさ」

島村卯月「そうなんですか…確かに最近ちひろさんの黄緑がきつくなってきましたけど」

モバP「なんでなんだろうな」

卯月「普通に着替えたとかじゃないですか？」

モバP「だとしても昼食べに行ってわざわざ着替えるかなぁ…」

卯月「うーん…なんでですかねぇ…」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

モバP「あ、俺にもミカンとってちょうだい」

卯月「はい、どうぞ」

モバP（それから俺はちひろさん観察日記をつけることにした）

ちひろ「何書いてるんですか？」

モバP「ちひろさん観察日記です」

ちひろ「…没収です」

モバP「ふえぇ…」

モバP（１日目にして日記を取り上げられたので普通に観察するだけにした）

モバP（ちひろさん凄いな…こたつから動かないのに仕事バリバリやってる）

モバP（アシスタントに仕事量で負けるってどうなの俺）

ちひろ「～♪」ｶﾀｶﾀ

モバP（もしかしたらちひろさんの気分と色で関係あるのかもしれない）

モバP「すみません、スタドリ2ダースください」

ちひろ「毎度ありがとうございます！」

モバP（うーん…気分によるものではなさそうだなぁ…）ｺﾞｸｺﾞｸ

ちひろ（最近ずっと見られてる気がする…）ﾓｸﾞﾓｸﾞ

モバP（リトマス紙の仲間なら水をかければ何らかの反応を示すはず）

モバP「あっ！手が滑った！」ﾊﾞｼｬ

ちひろ「」

モバP「すみませんちひろさん…スタドリイッキしようとお酒いれるでっかいあれに入れてたら手が滑ってしまって…」

ちひろ「なんでそんなことしようとしたんですか…」ﾋﾞｼｮﾋﾞｼｮ

モバP「もしかしたらスタドリ過剰摂取でスタミナ上限が上がったりしないかなと思いまして」

モバP（濡れちひろさんも綺麗だ…）

モバP（しかしスタドリで色の変化は無しかぁ…濡れてるのは気分を害するだろうから気分での変色がないことがより証明されたな）

ちひろ（プロデューサーさんが熱心に私を見てる……はっ！透けてないですよね？）

ちひろ「き、着替えてきますね…？」

モバP「あ、はい」


モバP（結局ちひろさんは全く同じ服を着替えてきた）

モバP「んー、なんでかなぁ…」

ちひろ「どうかしましたか？」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

モバP「いえ、ちひろさんはお仕事が早いなぁと思いまして」

ちひろ「えへへ、ありがとうございます」

モバP「ところで俺にもミカンくれませんか？」

ちひろ「いいですよ？」

モバP「それにしても凄い量のミカンですね…」

ちひろ「時期が時期ですから、アイドルの皆さんに差し入れとして送られてくるそうです」

ちひろ「もっとも皆さんには渡せないので、こうして私たちが美味しく頂いているというわけです」

モバP「それなら俺ももう少しもらおうかな」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

ちひろ「平和ですねぇ…」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

モバP（ちひろさんがもう少し落ち着いた色になったらより平和なんですけどねぇ…）ﾓｸﾞﾓｸﾞ

ちひろ「んーっ！美味しい！」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

モバP（心なしかこうしてるうちにもだんだん色が凄いことに…）

ちひろ「こたつにミカンは最強のコンビですねぇ…」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

モバP（ん…？まさか…）

ちひろ「プロデューサーさんほらほら、アルミ缶の上にあるミカンですよ」ｷｬｯｷｬ

モバP「ちひろさん…」

ちひろ「どうしました？」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

モバP「ミカン…食い過ぎじゃないですか？」

ちひろ「えー？そうですかねぇ…」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

モバP「ほら！こういってる間にも食べてるじゃないですか！」

ちひろ「だって美味しいんですもん」

モバP「一体１日に何個食べてるんですか？」

ちひろ「えっと…40個くらい？」

モバP「さすがに食べ過ぎですよ！ちょっと手を見せてください！」ｶﾞﾊﾞｯ

ちひろ「えっ！ちょっ…」

モバP「やっぱり！手が黄色くなってますよ！」

ちひろ「ほ、本当ですね…」

モバP「体にいいのは確かですけど食べ過ぎはあまりよくないですからね？」

ちひろ「腐らせるともったいないかなぁ…なんて…」

モバP（考えてみればちひろさんがミカンを大量消費するようになってから色がきつくなってきた気がする…いや…まさかな）

ちひろ「あー…服まで黄色くなってる…やっぱりミカン食べ過ぎちゃったかぁ…」

モバP「え…あの…ちひろさんってミカン食べ過ぎると服まで黄色くなるんですか？」

ちひろ「そうですけど？」ｷｮﾄﾝ

モバP（マジかぁ…ちひろさんはからだの異常が服のカラーリングにも出る人だったかぁ…）

モバP「あっ…そっすよね…すんません…野暮なこと聞きました…」

ちひろ「やっぱり疲れてるんじゃないですか？最近のプロデューサーさんはおかしいですよ？」

モバP「ｿｯｽﾈ…」

ちひろ「明日はちゃんと休むように！アシスタントとの約束ですからね？」

モバP「ほんとですか！ありがとうございます！」

ちひろ「ついでにミカンのお裾分けです」ﾄﾞｻｯ

モバP「え…箱単位…」

モバP（結局ちひろさんが目に優しくないのはミカンの食べ過ぎだった）

モバP（それにしてもなんであのときは普通の黄緑に戻ったんだろ）

ちひろ「お昼お先にいただきましたー」

モバP（あ…普通の黄緑に戻ってる）

モバP「あの…ちひろさんってお昼何にしました？」

ちひろ「鯖の味噌煮定食にしました」

モバP「ありがとうございます。たまには鯖もいいかなぁ…」

ちひろ「？」

モバP「鯖…鯖ねぇ…」


渋谷凛「ねぇ、知ってる？アメリカザリガニに鯖を与え続けると蒼くなるんだって」

卯月「へぇー！凛ちゃんは物知りですね！」

凛「まぁ、それほどでもあるかな…」

卯月「76へぇくらいあげちゃいます！」


モバP（そっか…ちひろさんはザリガニの仲間だったのか…）

おわり