魔王「安価で引っ越ししようと思うんだけど」執事「あっはい」 (22)

魔王「ぶっちゃけ立地とか知らんし?安価にしちゃおう的な?」

執事「……はぁ」

魔王「勇者の隣以外ならマジでどこでもいいしー。てか>>2とか良くね?」

執事「その口調どうにかなりませんか……」

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新潟県

魔王「新潟県とか良くね?どこにあるか知らんけど」

執事「……あぁ、とある異世界の米どころですね」

執事「しかしあそこは……」

魔王「そうと決まればれっつらごだしー」

魔王「転移魔法!」ヒュン

~新潟県~

魔王「寒っむ!!何これマジで無理!!物件どころじゃねーし!!地獄だし!!」

執事「……やはり冬でしたか……」

魔王「てかお前だけ何でコート着込んでんだし!?」

執事「これは失礼致しました。つい手が滑って」

魔王「もういい帰るし!!転移……」

???「待て……」

魔王「!?」

魔王「お前は……>>5だし!?」

農家(元勇者♀)

魔王「お前は……勇者だし!!」

元勇者「失礼な……我はもう戦線を退いた身。『元』勇者と呼べ」ザッ

執事「そういえば、魔王様と戦った後に引退宣言されてらっしゃいましたね」

元勇者「ああ。今は新潟のとある町で米作りをしている……」

魔王「それっ!その口調まちがいないし!! お、俺はお前にトラウマがあるんだし!それ以上近づくなし!」

執事「……あぁ……そう言えばそんな事が……」

元勇者「何を失礼な。お前が我を男だと勘違いしていた事が何のトラウマなのだ?」

魔王「それじゃねぇし!そのせいでお前にボコられた事だし!うぅ……俺は全ての女は母上のよーに優しいと思ってたし……」

執事「甘えない」

魔王「うーっす」

元勇者「まぁそれはそれだ。今回はこの試される大地、新潟を去ろうとしているお前たちに、ササニシキの洗礼を……」

魔王「せ、洗礼!?」ビクッ

元勇者「そうおののくでない。そうだ、寒そうなお前にこれをやろう」ポイ

魔王「>>8……だと……?」

新潟でなんでササニシキなんだよ
コシヒカリとか新之助の方が知名度あると思ったが

のっぺ汁

>>7
友人が新潟で毎年ササニシキばっか送ってくんだよ



魔王「のっぺ汁……だと……?」

元勇者「さぁ食え」

魔王「ふごっ!?」

執事「……見事な顔面ですね、主様」

元勇者「どうだ?旨いだろう?」

魔王「ごぼっ!ぐぶぶぶぶふっ!」

元勇者「歓喜にむせんでおるな」

執事「1リットルはやりすぎではないかと……」

元勇者「構わん、あいつも魔王。のっぺ汁をはねのける力くらい持っておろう」

元勇者「先に行くぞ執事。煎餅も食べるか?」

執事「……適量を……」

魔王「ごぼ……っ」

~新潟県某所~

元勇者「で、この米は~であって、○○が▲▲になり、であるからして……」

魔王「……zzz」スヤスヤ

元勇者「……またのっぺ汁をぶっかけられたいのか?」ピキピキ

魔王「お、起きてるし!」

執事「しかし……米作りとは難しいものなのですね……」

魔王「マジそれな!力仕事とかガチで無理!ガチ萎える!」

元勇者「む、そうか」

執事「魔王様。新潟は保留にしておいて、別の場所を回るなどいかがでしょう」

魔王「それそれ!その意見に賛成だしっ!ここ寒い!」

元勇者「そうか……それなら致し方無いが、1つ、条件がある」

魔王「なっ、なんだし」

元勇者「いいか、米は農家の汗の結晶だ」

魔王・執事「「……えっ」」

元勇者「米だけではない。お前の口に入るもの全てに、誰かの汗が染み込んでいる。人々美味な食材を与えようと、努力する姿のなんと美しい事か」

元勇者「我は引退してそれを学んだ。我もああいう美しい姿になってみたいと」

元勇者「……餞別だ、持っていけ」

魔王「これは……」

執事「>>11ですね」

純米吟醸

執事「純米吟醸ですね」

魔王「ちょ、マジで……?」

元勇者「これもまた、誰かの汗の結晶だ。我もお主の新居が見つかるよう願っているぞ」

魔王「…………」

魔王「ま、また来るし!てかありがとう的な!」

執事「本当にお世話になりました」

元勇者「それではな」

魔王「……ばいちゃっ!」



執事「しかし、よいものを頂きましたね」

魔王「俺ぶっちゃけ日本酒無理……」

元勇者「…………」スッ

魔王「いきなり現れんなし!ちょ、のっぺ汁はやめ」ゴブォ

執事「wwwwwww」

~魔王城~

魔王「大変な目に合ったし……」ゲンナリ

魔王「次はもっとマシな場所に……」

執事「魔王様。>>14などいかがでしょうか?」

かそく

>>16

北海道

執事「北海道はいかがでしょうか?」

魔王「なんで都道府県になるし……ガチ萎えなんだけど……」

執事「試される大地・真打といったところでしょうか。カニが美味しいですよ」

魔王「……カニだと」ガバッ

執事「おっ?」

執事「しかし、新潟も冬だったということは……?」

魔王「カニと来れば早速GOだし!」シュン

執事「聞いてませんね……」



~北の国から~

魔王「寒っむ!!!雪も寒さも魔界と段違いだし!!てかデジャヴ感じるし!!」

魔王「執事!何でお前だけ服装がイヌイットだし!!」

執事「コスプレですが……」

魔王「[ピーーー]し!!!」

魔王「しかしそんなこたぁどうでもいいし!カニカニカニカニ!!」

執事「やはりカニがお好きでしたか。いくらやほたてなど、海の幸も豊富な北海道……この大地は中々な試しがいがありそうですが?」

魔王「カニ……カニ……」ハァハァ

執事「聞いてませんね……」

執事「ん?雪の中に赤い箱が?」

魔王「それだ!!!赤→カニ!!つまり中身はカニだし!!」

魔王「箱だけ燃やさず焼却魔法!」ボッ

執事「10点」サッ

魔王「さて~♪カニ~♪カニ~♪」パカッ

何が起こったか >>19

葉書と手紙の山

魔王「うわあああああん!!カニじゃねぇし!!マジないわあああ!」

執事「この葉書と手紙……何か書かれてありますね……」

魔王「うぅ……カニ……」

執事「ええと……『甘美なる果実の獣騎士様へ』……?誰の事でしょうか?」



???「誰だい……?僕への冷凍ファンレターを掘り返したのは……」

執事「!?」

執事「貴様は……まさか」

???「そう……この僕は甘い美貌と野性の美貌とを合わせ持つ……試される大地の守護獣……」

魔王「あ、メ●ン熊じゃん。おひさー」

執事「魔王様!それを言っては……」

メ●ン熊「…………」ピキピキ

メ●ン熊「その名で…………呼ぶなあああああああああ!!!!!」

魔王・執事「!」

め●んくまが おそってきた!▼

まおうは どうする?▼

>>22

闘魂注入

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