姫神「はい。はっぴー。ばれんたいん。」上条「カカオ100%超苦ェエ!!」 (357) 【現行スレ】


・上条×姫神
・姫神さん促進


・なんでも許せる人向け




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~とある高校~


小萌「それではこの『能力を物質に閉じ込め続ける事は可能か?』という命題について考えていくのです!」

土御門「ハイ、先生!メイド服には魂が宿る…故に可能かと思うぜよ!」キリッ

青髪「同感や!」キリッ

小萌「土御門ちゃーん?青髪ちゃーん?授業妨害するなら後で補習しますから退場させますよー?」

土御門青髪「「すんまっせん!」」

上条「お前らほんとバカだな」

土御門「カミやんには言われたくないぜい」

青髪「やねー」

上条「じゃあ上条さんが知性溢れる質問というのを見せてやるよ」

土御門青髪「「ほほー?」」

吹寄「全く…あんたらいい加減にしなさいよね」










姫神「…」


姫神「…」チラ

姫神(もう1月も終わり。)

姫神(すなわち。)




姫神(…もうすぐ。バレンタイン。)




姫神(今年は私も製菓会社の陰謀にあえてハマってみようと。思う。)ウン

姫神(自分用と。吹寄さんと舞夏さんへの友チョコ。)

姫神(それから小萌先生への。義理チョコ。)

姫神(あと…)チラッ


上条「先生!もしそれが可能だって言うなら、吹寄のおっぱいに”念動能力”を封じ込めれば永遠に型崩れも垂れもしないという事ですか!」

小萌「上条ちゃん、後で職員室でーす」

上条「何故!?」

吹寄「当たり前でしょこのセクハラ大魔神」




姫神(…上条くんにも。)



上条「ごはっ!?」メキョ

吹寄「貴様は余計な心配しないでそのまま死んでくれる?」

青髪「ちょっとカミやん急に何言うとるん!?」ガタッ

吹寄「あら珍しく」

青髪「垂れててもええやんか!そのだるんっ!感がええんやんか!!!」クワッ

青髪「気にせんでええよ?ボクは垂れても好きやでふっきー?」キリッ

吹寄「キモっ…」

青髪「ごふっ」

土御門「青髪が頭から倒れたにゃー!?」




わいのわいの。




姫神「…変態。」ポソッ


姫神(でもーーーー)



アウレオルス『―――"死ね"』

上条『――――っけんじゃねえぞ、テメェ!!』




上条『ナイトパレードまでに全部終わらせてくるから』


姫神「…」フフッ



姫神(お世話になったのもあるし。そんなに変態な上条くんにもあげようと思う。)


姫神(皆どんなチョコがいいかな。何が喜んでくれるかな。)

姫神(小萌先生にはボンボンチョコとか。お酒のチョコがいいよね。先生は。お酒好きだし。)

姫神(吹寄さんは…カカオ100%のハート型生チョコかな。)

姫神(実は健康に気を使うなら基本的に市販のミルクチョコレートはNG。)

姫神(体に良いポリフェノールもあるから全部の成分がダメではないけど。)

姫神(ミルクチョコに含まれる白砂糖の含有量や。植物性油脂などの体に悪い成分も多分に含まれてる。)

姫神(市販の安価なチョコで健康に気を使うなら。カカオ100%の苦いチョコがいい。)

姫神(吹寄さんはその辺り厳しそうだし。)

姫神(舞夏さんは…チョコチップクッキーかな…)



姫神(上条くんは…)チラッ


雲川「ちなみに私はそのデコちゃんより一回り大きいGカップなのだけどどう思う?上条?」ツツツ

上条「先輩どっからわいたんですか」

雲川「なんだご挨拶だな?ずっとお前の後ろの席に座ってたのだけど」

上条「いや今授業中」

雲川「まぁそう気にするな。ところで…」

雲川「…なんなら、揉んでみるか?うん?///」

上条「!?///」

小萌「雲川ちゃーん?自分の教室に戻って欲しいのですよー?」

青髪「ぁああああぁああああ!!!むぅあーーーたカミやんばっかりりりりりりり!!!!」

土御門「処刑だぜぃ!あんなうらやまけしからん奴は処刑だぜぃ!」

白カチューシャ「そーだそーだ!貧乳の敵だー!」


クラスメイト「「「うおぁああああああ!!」」


小萌「もぉーー!!授業受ける気ないなら全員留年させちゃいますよ!!?」



姫神「…」


姫神「…」モミュモミュ

姫神(私も。もっと大きかったら上条くんに興味を持たれたのかな?)

姫神(Cカップでは。彼女らに比べると貧相。)

姫神(やはり。それなりの大きさではダメ?)

姫神「…」フニョフニョ

姫神「…」


姫神(おっと。チョコについて考えなくては。)



吹寄「貴様ら」ズガンッッ!!

青髪「ヘッドバッt!?」

0.2秒

吹寄「いい加減に」ドズゴムッ!!

土御門「しぬっ…」

0.5秒

吹寄「…」ギロッ

上条「あ…!あ…!あ…!」ガタガタガタ

吹寄「しろボケェエェエ!!!」オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ

上条「なんで俺だけグェーッ!?」

0.8秒

青髪「」

土御門「」

上条「」


土御門青髪上条「「「ほげぇぇえ!!!」」」ズシャァアアア!!!

0.9秒



吹寄「…あんたらも要る?」ギロッ

「「「要らないです」」」




姫神(上条くんが喜びそうなのは…量重視なヤツかな?)

姫神(女子は甘い物を食べる時。質を重視するけど。男の子はどちらかと言えば質より量って言うし。)

姫神「…」ン-?

姫神(そもそも。…上条くん甘い物大丈夫かな?)

姫神「…」チラッ


上条「不幸だ」ボロッ

吹寄「貴様が悪い」

小萌「はいそれじゃあ罰として上条ちゃん?この問題を解いてくださいなのです!」

上条「いや…ちょっと今頭回ってないんで」

雲川「何?それはいかんな。ほれ、飴でも食べるといい」

上条「先輩まだ居たんですか」

雲川「む、酷い言い様だけど。なんだ甘い物は嫌いだったか?」

上条「いや好きですけど違うよ?そうじゃないよ?」

雲川「そうだろう?全く、部下に収集させた私のデータが間違ってるかと思ったじゃないか」

上条「先輩何してんですか」

小萌「雲川ちゃん早く帰ってくださいなのです」

小萌「それに授業中のお菓子はご法度なのですよ!!没取です!」プンスコ!

雲川「あっ!私の上条餌付け飴ちゃんが!?」

上条「餌付け!?」




姫神「…」

姫神(先輩。ちょっと常識なさすぎ。)



姫神「…」

姫神(先輩。ちょっと常識なさすぎ。)

姫神(でも都合よく上条くんが甘い物好きだってわかって良かった。)

姫神(ふふ。これはもう神様が味方してくれているのかもしれない。)




小萌「雲川ちゃんぐらい頭がいい子なら先生が何を言いたいかわかるはずなのです」プクゥ

雲川「いやしかし先生、ここに来た本来の目的の上条が好きなチョコをまだ聞」

小萌「それ、今じゃなきゃダメですか?」ニッコリ?

雲川「スミマセン」





姫神(市販品なら…ゴディバかな?コンビニとかのではない。ちゃんとしたヤツ。)

姫神「…」

姫神(いや高い。無理。苦学生にはキツい。)フルフル

姫神(それに。)

姫神(やっぱり市販じゃなくて。お礼も含めて手作りのをあげたい。)

姫神(こういうのは。気持ちが大事。)

姫神(…うん。後でクックパッドで調べてみよう。)







・・・・・・。






~休み時間~



姫神「…」ツイツイ

姫神(ガトーショコラのホールとか良さそう。)

姫神「…」

姫神(でも。重い女とも思われそう)

姫神(というか。もしこれを渡すとしたら学校に持ってくまでも大変そうだし。『ハイどうぞ』と渡せるシロモノじゃないし。)

姫神(間違いなく騒がれる。)

姫神(もし持ち物調査とか入ったら隠せなそうだし。)

姫神(上条くんも。その場で食べるのも持って帰るのも大変になる。)



姫神(…もう少し手軽そうなのを。)ツイツイツイ

姫神(じゃあ。チョコマカロンとか。)

姫神「…」ン-

姫神(あまり。パッとしない。)

姫神(どうせ渡すなら。もう少し可愛いめのが。)

姫神「…」ツイツイツイ 

姫神(むぅ。これは大きいからダメだけど。チョコクグロフとか。ラムレーズンとイチゴのタルト系のとか可愛い。)

姫神(むぅ…迷う。どれも良さそう。)

姫神(…はっ!)キュピ-ン!





姫神(バレンタイン当日に約束して。上条くんの家か…いや。私の家に招待して。そこで渡すプラス一緒に食べるとかは…!?)




姫神(そう。それがいい。そうしたら多少手の込んだ大きな物でも渡せるし。今までのお礼とかも言える)

姫神(それに上条くんと居たい…)

姫神「…」

姫神(あれ?)

姫神(上条くんを。私の家に招待する…?)

姫神「…」

姫神「…//////」ボッ

姫神(ふぁああ…!?なんだか。急にすごくドキドキしてきた…!?////)ドッドッドッドッドッドッ




姫神(…うう。そう。そうだった。)





姫神(私。あの日助けてもらって。それからずっとクラスで一緒に居て)

姫神(気づけば。ずっと目で追ってた。)

姫神(…はい。白状する。私は。上条くんの事が好き。…異性として。)

姫神(できれば。彼女になりたい。)

姫神「…///」

姫神(落ち着け。私。まだ約束をとりつけたわけでもない。///)



姫神(でも。もし。…もし。OKしてもらえたら…?)





ーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーー
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~姫神宅~


姫神『どう?美味しい?』

上条(イケメン度+20%)『ああ。すげー美味い。弁当もそうだったけど姫神って料理上手いよな』モッサモッサ

姫神『そ。そんな事ない///』テレテレ

上条『バレンタインチョコありがとな』

姫神『美味しく食べてくれれば。それでいい。///』

上条(イケメン度+35%)『俺ばっか食ってちゃダメだよな。ほれあーん』

姫神『あ。…あー…///』

上条『ぷっ、口開けてる姫神ってなんか可愛いな』

姫神『!?///…そう?///』ムグ

上条『なあ…』

上条『俺の嫁に…いやまずは彼女か。』

上条(イケメン度+48%)『俺の彼女になってくんない?俺、姫神の料理が毎日食いたい』

姫神『ーーー!?///』

上条『あと…秋沙…今は…お前も…食べたいかな』スッ...

姫神『え!?///いや。それは。まだ付き合っても。ないのに。…ちょっと。早い///』

姫神『それにそんなの。上条くんのキャラじゃない…///上条くんは。もっと鈍感でヘタレな。』

上条『じゃあ、もうそんな汚名は今日で返上するよ』

上条(イケメン度+55%)『秋沙…好きだ』クイッ...

姫神(あごクイッ!?いつの間にそんなテクを!?)

上条『秋沙…』

姫神『~っ///////』




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ーーーーーーーーーー
ーーーーーーー




姫神(なんて事に!!!!なんて事になったら!!!!どうしようか!!!!!!///)





姫神「ふぉおあおおお。/////」





吹寄「…ねぇ、姫神さんさっきからどうしたのかしら?」ヒソヒソ

白カチューシャ「あーなんだかさっきから涎をちょっと垂らしながら顔真っ赤にしてイヤンイヤンしてますなぁー」ヒソヒソ

吹寄「ほっといてあげるべきかしら?」

白カチューシャ「でしょうともでしょうとも」


姫神(よ。よし。今ので!今の作戦で行こう!!////)

姫神(バレンタインに。上条くんに告る!!///)

姫神(そう。人生は一度きり。後悔しないように。)

姫神(大丈夫。上条くんを狙う場合。凶悪なライバルがたくさんいるし。)

姫神(例えば。『地獄の底から連れ出してやる!』的なセリフを吐いた子が居たりとか)

姫神(非道な実験から命を助けた子とか。)

姫神(結構頻繁に会って共闘もたくさんしてきてラブコメもたくさんしてきて正ヒロインな子とか)

姫神(祖国のためになるからと言いよってくる小悪魔な子とか)

姫神(代わりに復讐してあげたような形になった子とか)

姫神(おしぼり渡してきたり飛行機とか船とか操縦できてたまに正妻感とヤンデレ出してくる人とか)

姫神(一緒に走る列車から飛び降りた子とか)

姫神(前々から直々色んな事件とかで関わってたから気になり出しちゃった先輩とか)

姫神(隠れお兄ちゃん属性持ちの幼女とか)

姫神(その子の事だけ記憶できなくなってて毎度知らない子扱いだけど昔惚れられたとか)

姫神(今言った子の方へ行ってしまったが故に運命が食い違って救われなかったけど惚れてた子とか)

姫神(実は時を自在に操るような能力を持っていて何億年も一緒に居て。お互いがこの世で唯一の真の理解者になった子とか)

姫神(居たりするかもしれない。)


姫神(まさかとは。まさかとは思うけど。上条くんなら。あり得る)


姫神(そしてそんなにたくさん凶悪なライバルがいるなら。負けても仕方ない)

姫神(私のような。大人しくて影が薄い個性が薄い子では)

姫神(だから。当たって砕けるつもりでやればダメージだって少なーーー)

姫神「…」

姫神「…」




姫神(……違う。)グッ




姫神(違う。そうじゃない。)

姫神(ダメ。そんな考えでは。…ダメ。)

姫神(上条くんが。この先の未来を。私ではない誰かと一緒に歩いて行くのは。…嫌。)

姫神(確かに。私は影が薄いかもしれない。)



姫神( ”でも”。 私だって。)




姫神(そう。私だって。上条くんに助けてもらった。2回も。小さな事を挙げたらもうちょっとある。)

姫神(確かに。私は上条くんとあまり話せてなかったりする。”でも”。)

姫神(私だって。体操服を濡らされて下着透けたの見られたり。上条くんとお弁当一緒に食べたり。ブラのホック外されるというハプニングとそれの照れ隠しぱんちラブコメしたりしてる!)

姫神(確かに。私は他の子に比べれば個性が薄いかもしれない。)

姫神(”でも”。私だって…かなり…その。お。重い過去を背負っている!)

姫神(上条くんみたいな人でなければ重すぎて胃もたれするレベルの過去!)

姫神(そう。負けていない。少なくとも恐らくは上条くんに深く関わらずに助けられてその場っきりだった子たちに比べれば!)

姫神(私は同じ学校で同じクラス!同い年!アドバンテージはそこそこある!)




姫神(それに。勝算が全く無いわけではない。)

姫神(恐らく今まで色んな女の子と関わって。助けて。惚れられたりしたであろうにも関わらず。)

姫神(彼は未だに彼女無し。)

姫神(そして作る素振りも無い。つまり。まだチャンスはあるという事。)

姫神(アドバンテージの差イコール勝利ではない。)

姫神(キャラの濃さイコールヒロインというわけでもないように)

姫神(強者イコール勝利者ではないように。)

姫神(やったか。やらなかったか。ただ。それだけ!)


姫神(最初から負けるつもりで挑むのでは。勝てる戦も。…勝てない!)




神◯(兄)『戦え…!戦え…!』キィイン..キィイン..

姫神(戦わなければ生き残れない!)



エ◯ン『戦え!戦うんだよ!』ミカサァ!

姫神(勝てなきゃ…死ぬ…勝てば生きる…戦わなければ勝てない…!)



ケン◯チ『思えばボクはいつもそうだった…』

姫神(一度くらい。逃げずに戦ってみるか!)



姫神(でも…正直。やっぱり。少し。恐い。)




大◯『お前に”勇気”はないのか?』

姫神(…すみません。)

大◯『もう一度聞きたい。お前に、”勇気”はあるか?』

姫神(…勇気…あ~~~~あっ ある………かもしれません)



『 勇気は、あるか? 』



姫神(勇気…勇気は…あります!!!大藪さんが。くれました!!)

姫神(よし。)

姫神(最近学校以外ではあまりにも人や事件と関わらなすぎて暇だから読んだり観たりした少年マンガやドラマ達よ。私に力を!)






姫神(…そうと決まれば。チョコの作戦とは別で。今日からバレンタインまでに積極的に関わる!)






姫神「ふぉおおお…!。」メラメラメラメラ




吹寄「ねぇ、なんかさっきから姫神さんが燃えてない?」ヒソヒソ

白カチューシャ「あーね、あーいうのが、”青春”ってヤツなんじゃないっかなー」ヒソヒソ





~廊下~


姫神「…よし」

姫神(上条くんは…)

姫神(あっ。いた…ん?)




上条「お前旅に出たんじゃなかったのかよ」テクテク

上里「よく考えたらとりあえず高校くらいは普通に卒業しておかないとヤバイなって考え直しただけだよ」テクテク



姫神(誰だろう。また私と関わらない新キャラだろうか。)




上条「まぁとにかくこっちの世界に戻ってこれてよかったな」

上里「…まぁ、きみにも感謝はしてるよ。色々と」

上条「感謝”は”ってなんだよ。感謝”は”って」

上条「俺、お前の為にお前のハーレム軍団から逃げつつ”新天地”に行ったお前をこっちに引き戻したんだけど?」

上里「だから、感謝はしてるって言ってるだろ。それにぼくは『彼女らを頼む』とは確かに言ったが『ぼくを助けてくれ』なんて一言も頼んだ覚えはない」

上条「お前なぁ、じゃあ助けなきゃ良かったか?木原唯一やあの子らを根本的になんとかするにはお前を救うしかなかったってのに」

上里「そんな事はないだろ?きみは今まで助けてきた子達全員に根本的な解決をしてきたのか?」

上里「そこまで言われるくらいなら助けてもらわずに次善の救いで良かったね」



上条「ああん?」ピキピキ

上里「おお?」ピキピキ



姫神(は。入り込めない…!)



姫神(どうしようか。てっきり土御門くん達とバカな話をしてると思ってたのに!)

姫神(なぜ。何故よりにもよって一念発起した直後にこの空気なの。)


上里「もっぺんボコボコにしてやろうか?」

上条「もっぺんボコボコに仕返してやろうか?」


姫神(こんな一触即発な空気では。割って入る事も上条くんを呼び出して甘い空気に持って行く事もできない。)



姫神(…仕方ない。ここはひとまず戦略的撤退。時間をおいて。)



上里「今度は殺す…!『新たな天地を望むか?』!」

上条「いいぜ、お前が俺に勝てるって思ってるなら…まずはふざけたお前をブチ殺す!」



上条上里「「うぉおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」」



姫神「だ。だめぇっ!」

姫神(あっ。声出ちゃった)



上里「えっ!?」ピタッ

上条「アレ?ひめがオッフ!?」バキャッ!

上里「あ、ごめん拳が当たった」

上条「いっだー…」

上里「ごめん。大丈夫か」

姫神(良かった。とりあえず喧嘩を止める事には成功した。)フゥ


上里「この子は?」

上条「クラスメイトだよ」

姫神「…」




姫神(ふふ…クラスメイト…そう。今の私。上条くんにとってはただのクラスメイト…)

姫神(友達ですらないと?ふふ。わかってた…)

姫神(…どうしよう。早速ちょっとくじけそう。)プルプル



上里「それで?そのクラスメイトさんは何の用?それとも実は上条当麻が囲ってる子で、『彼を傷つけないで』かな?」

上条「はぁ?姫神に失礼な事言うなよ!」

姫神「上条くん…!」

姫神(ちなみに。別に。囲ってくれて…いい。あなただけのものにしてくれていい。)

上条「姫神とは友だ…」

姫神(ふ。そう…でも”まだ。”友達。というか良かった。とりあえずクラスメイト以上だった。)

上条「…」

姫神「…?」

上条「…知り合いだ!」

姫神「待って。何故今ランクダウンしたの」



上条「え?いやよく考えたら俺、姫神の連絡先教えてもらってる仲じゃなかったし、」

上条「姫神と個人的にどっか行って遊んだ事とかないから友達って言っちゃいけないかもなって思って」

姫神「そんな事ない。友達。私とあなたは友達でいい。イッツマイフレンド。」

上条「そうか?」

姫神「むぅ」プクゥ

上里「…」

上里「そうか。それで?その ”友達” が何の用かな」キリッ

姫神(あ。この人ほんとはいい人だ)

上条「知り合いだって言ってんだろ」

姫神(うん。上条くんはちょっと黙ろうか)


 
上里「きみ、悪いけどどっか行ってくれないか。巻き添え食わせたくないからさ」

姫神「…」

姫神「ケンカしないで。上条くんを傷つけないでほしい…彼は。友達だから」

上里「…」

上条「姫神!気持ちは嬉しいけど下がってろって!コイツ結構やばい奴だから!」

姫神「…」

上里「…ふん」

上里「じゃあ何か面白い話してみろよ。面白かったら何もせず帰る」

姫神「え。」

上里「さ、どうぞ?」

姫神(こ。この外道…!)



姫神(訂正する。彼はいい人ではない。鬼。)

姫神(もし私に面白い話ができるなら。とっくに上条くんや吹寄さん達以外の人達とだって仲良くなれている。)

姫神(人を楽しませる話題の引き出しなんて無い私にとって一番無理難題なお題をフってきた。彼は人でなし。人間じゃない。)

姫神(鬼。悪魔。変な右手。)

姫神(…でも。負けない。)キッ

上里「早くしてくれるかな。無いなら…」

姫神「…」グッ





姫神(戦うって。決めた。)







姫神「…『時速60kmで移動する時の手に感じる感触はDカップのおっぱいを揉んだ時の感触とほぼ同じ』」


姫神「実はこの俗説。つい最近。科学的に証明されたらしい。…知ってた?」キリッ





上条「…」

上里「…」

姫神「」



姫神(空気が。死んだ。)





姫神(違う。どうしてこうなった。何故。もっと他にあったはず。私。どうして。私。)

姫神(これが。普段喋らない人が頑張った結果に起こる大火傷というモノなの?)ウルウル


上条「…」チラツ

上里「…」チラッ

上条「…」ジ-

上里「…」フルフル


姫神(なにか。私にはよくわからないアイコンタクトしてる。何?何なの?そのやりとりの内訳はなんなの?)


上里「…」ジ-

上条「…」フルフル

上里「…」クイッ

上条「…」コクン

姫神「?」

上里「…」タップタップ

上条「…」カチカチカチ

姫神「…?二人とも。いきなり携帯出して何をしてるの」

上里「ネットリテラシーって言葉があるだろう」タップタップ

上条「この情報化社会では人の言ったことを鵜呑みにするのは危険だからな」カチカチカチ

姫神「そう。」

上条「…!…本当らしいな」

上里「…ああ」

上里「だが…」

上条「ああ、わかってる」



上里上条「「実際にちゃんと検証しなきゃな」」

姫神「」


上条「検索かけて、そのトップサイトを見ただけで物事を知った気になるのは愚かだ」キリッ

上条「そして例え教科書に出ていて、科学的な数値が書かれている実験であってもーーー」

上里「実際にそれを実証し、体感してみなければ真に識ったとは言えない」キリッ

上里「…ぼくはぼくでリアルの感触と風の感触を確かめる」

上里「ぼくの勢力内にDカップが居たかは忘れたが…まぁ近い子は居たはずだし」

上里「トラック野郎の出洞(デボラ)に頼んで乗せてもらって風の方もしっかり感じて確かめるよ」キリッ

上条「じゃあ俺も適当に揉ませてくれる奴探すわ」キリッ

上里「きみの健闘を祈る」

上条「お前もな」



ピシッガシッグッグッ。



姫神(何その謎の友情)




上里「それじゃあぼくはこれで。…ああ、あと姫神さん」

姫神「…何?」

上里「面白いかどうかは微妙だけど…希望を感じさせてくれる話だった」キリッ 

姫神「そう。(死んでしまえば良いのに)」シロイメ

上里「彼女を大事にしろよ。…上条」

上条「ああ、言われずともな!」



姫神「…」

姫神(結果としてはケンカ止められたけど。なんだろう。この虚無感。)

上条「さってと。俺も揉ませてくれる奴探さないとな」

姫神「えっ」

上条「えっ?」


上条「そういえば姫神、」ジ-

姫神「…」

上条「…Dでは、ないよな…ブツブツちょっとちいさ、いや、」ゲフン

姫神(うん。どうせ私は。Cカップ。)

上条「いや何でもない!…助けてくれてありがとな!」

姫神「どういたしまして。その前の発言と胸への視線がなければ素直に言えたのに」ヒュッ....!











          腹
          パ
          ン。






上条「ぐぉおおお…!出るっ…!出ちゃうぅぅ!!?出ちゃいけない何かが口から出るぅぅうう!!」ゴロゴロゴロ

姫神「私は。ちょっと怒ってる。上条くんはデリカシーなさすぎ」シュッ!シュッ!

上条「えっと、どれの事ですか」

姫神「…”知り合い”とか。…胸の事。」

上条「ゴメンって!姫神!あれは冗談だったんだ!」

姫神「そう?」ジト

上条「あいつが俺に何か仕掛けて来る時のターゲット候補に姫神がならないようにって!」

上条「胸は…その、なんかゴメン姫神」

姫神「…”さん”を付けろよ。デコ助野郎。私は上条くんにとっては”ただの知り合い”なのだから」

上条「うわーお!?姫神さんから聞いたことない辛辣な単語がーー!?」




姫神「上条くん。私。怒ってる。」

上条「ハイ…すみませんでした…」セイザ

姫神「じゃあ。償いに何か奢って。それでチャラにする。」

上条「あー…ハイ。わかりました」

姫神「胸の事と。知り合いだって言った事。だから。2つ」

上条「うぇええ!?ウチも苦しいんで、あ、あんまり高いのは勘弁してくれよ姫神さんや!?」

姫神「君の態度次第だよ。上条さんや。」フフ

上条「イエッサー!了解しましたであります!姫神隊長!」ビシッ 



姫神「…そのテンションはちょっと鬱陶しいからやめて」

上条「ごめん」






・・・・・・・。





~教室~




吹寄「ねぇ、姫神さん知らない?」

土御門「ちっ」

青髪「ちっ」

吹寄「何舌打ちしてんのよ」

青髪「姫神さんならカミやんと一緒に帰ったで」

吹寄「…」

吹寄「ええっ!?」

土御門「カミやんの野郎…!先輩もタメも後輩も固めやがって!くぅうう!!」

青髪「あぁあああ!!明日みんなでリンチや!なぁ土御門くん!」

土御門「おおともよ!」

吹寄「珍しいわね?何か用でもあったのかしら」

土御門「カミやんとデート紛いの事しにいくらしいですたい」チッ

吹寄「え?…ついに姫神さんまであいつの毒牙に…」




土御門「いや毒牙にっつーなら転校して来る前からだぜぃ?」

青髪「へ?そうなん?」

吹寄「え?何それ」

土御門「あー、…いや、オレが言う事じゃあないから今度機会があったら姫神に聞いてくれ」

吹寄「ふぅん?」




吹寄「あんたって何でも知ってるわね」

土御門「何でもは知らないぜぃ?知ってる事だけだ」




~帰り道~


上条「それで?何がいいんだ?お菓子とかおにぎりとか?」テクテク

姫神「んん…と」

姫神「…考え中。」

姫神(このまま何とか上条くんと距離を縮められる何かがないだろうか。)ムムゥ

上条「あー、ならさ、」

姫神「?」

上条「今日予定空いてたらこのままどっか遊びに行かないか?」

姫神「…えっ?」ポカン...

上条「あっ、嫌なら別にだな!」


姫神(な。なんという僥倖…!まさかチャンスが向こうから来るとは。)



姫神「…嫌じゃ。無い。///」フイッ

上条「ですよねーッ!じゃあ別のにするか!あーチクショウ!」

姫神「むぅ」

姫神「…」キュ

上条「え?急に上条さんの服の裾をつまんでどうしたんでせうか」

姫神「聞いて?」

上条「あっ、ハイ」



姫神「…イヤじゃ。ないよ?」

上条「っ///」ドキ


上条「…そっ、そっか!あー良かった!俺ちょっと聞き間違えて」

姫神「私も今日ちょうど。上条くんとどこかへ行きたかった。」ニコッ..

上条「…おっ、おう…//」

姫神「楽しいところ。…連れてってくれる?」ニコ..

上条「おう!任せろ!」

姫神「…なんだかデート。みたいだね。」ポソッ

上条「えっ、…あ、ああ…かもな?」


姫神(しまった。上条くんからの私への好感度がまだ低いのにデートという単語は出したらまずかったかもしれない)


姫神「私。デートなんてした事ないからわからないけど」

上条「そんな事言うなら俺だってそうだよ」

姫神「そう?上条くんはいつも違う女の子と一緒にいるから色々と経験あるのかと思った。」クス..

上条「いやいやいや…」

上条「…」

上条(あ、いや、あるか?アリサとのアレとかインデックスとのプールのアレとか御坂とのアレ…はデートって言えるか?)

上条(でもあれは何て言うか元気付けるためとか、単に遊びに行っただけとか、デートのフリだったわけだし)

上条(デートっぽいけど…厳密にはデートでは、ない…のか?デートの定義にも寄るけど)

上条(なんだっけ、両者ともプライベートで遊びに行く認識とか、何か用意してるとか、両者か片方が好意を抱いていて告白も考えてる時とかだったっけ)

上条(でもそんな定義なんて割と人によるよな?何が正解かはわからないけど)

上条「…」

上条「した事ないです」

姫神「そう?その割には随分考えてたみたいだけど。」

上条「無いです」



姫神「ほんとに?」プッ

上条「ああ」



上条(たぶん。記憶失う前の俺がしてたら話は別かもしれないけど)



姫神「…じゃあ。」



姫神「じゃあ。私が上条くんの初めての相手になりたい。」

上条「」




姫神「私とデートしてほしい。上条くん。」

上条(あっ、そうだよな!デートのって事だよな!?あーびっくりした!!上条さん一瞬アレかと思っちゃいましたよ!)



姫神「…いい?」ウワメヅカイ

上条「も、もちろん!」





上条(うぉおおおお!!マジか?!上条さん人生初?の正式なデート来たぁあああ!!!)

姫神(やった。その場のノリでいきなりデートに漕ぎ着けられるとは。すごい戦果。)




上条(とは言ったものの)



上条(デートって、どこ行けばいいんだ!?)



上条(ぶっちゃけ本当にちゃんとしたデートなんてした事がない上条さんにはよくわかりません!)

上条(とゆーか、レベル0だし居候一匹と二人いるしバイトしてない上条さんはガチお金無いのでゲーセンですらキッツイですハイ!)

上条(でも姫神さんたぶんコレどっかで美味いもん食ったりとかレジャー施設行くとか期待してますよね!)チラッ

姫神「?」ニコッ?

上条(あ、カワイイ…じゃなくて!)

上条(誰か助けてくれ!つーか教えてくれ!俺みたいな他の金無い貧乏学生達はみんなどんなデートしてるんですかー!?)






上条(よし、こっそりググって…)

姫神「上条くん?」

上条「うぇ↑えいっす↑!?」

姫神「ぷっ。何?その返事。」クスクス

上条「え?あ、いや!何でもない!何でもないです!ハイ!」


今回はここまで。バレンタイン終わるまでに終わるかは知らねーけど。

上条×姫神で検索かけると意外とけっこう神作や良作が出るのよね。良いよね。あーいうの書きたい。



上条「あーちょっと待ってくれよ?いい感じの所調べるからさ」

姫神「うん。いいよ」

上条(どうすっかなー)カチカチ

姫神「…。」

上条(カラオケ…で、濁すか?)

上条(さ、3000円くらいならなんとか、)

姫神「…」


姫神(クラスでの上条くんを普段見てる限りでは。家計のやりくりが大変そう。)

姫神(普通に暮らしていればレベル0の奨学金でも問題は特に無いはずだけど。何か趣味に使ってるのかもしれない)

姫神(ここは。私からお金のかからない所を選ぶべきか)


上条「あー、なぁ、姫神は『こんな感じの所に行きたい』とかってあるか?」

姫神「…じゃあ。」



姫神「公園。公園がいい」






~公園~


上条「公園の前を通る、とか突っきるとかならよくあるけど目的地が公園ってのは中々ないよな」

姫神「うん。そうかも。」

上条「けどなんで公園なんだ?」

姫神「それは私がいい子だから。大金持ちではない上条くんに気を遣ってあげた。」

上条「自分でいい子って言うか」

姫神「冗談。それに…ふふ。私も。実はあまりお金ないから。」

上条「そっか」

姫神「あと。一度でいいから公園で遊んでみたかった。」

上条「?」



姫神「…私の生まれ故郷は小さな山村だったから。ド田舎過ぎて公園がなかった」

上条「ああ…なるほど」

姫神「こっちに来てからも。友達はいなかったし。能力の究明が最優先だったから。」

上条「あー」

姫神「…その後は。三沢塾で監禁されてたし。」フイッ

上条「あー…」

姫神「だから。一度公園で遊んでみたかった。」

上条「そっか」



上条(…あれ?そういや俺も記憶を失ってるわけだから公園で遊んだ事はない…のか?)

上条「…あのさ、俺も公園で遊んだ事なかったかも」

姫神「え?」

上条「いやまぁ、憶えてないっていうか?記憶にないなら初めてと一緒だろ?」

姫神「…なるほど。」




姫神「じゃあ…一緒に。初めての公園デビュー。してくれる?」ニコッ

上条「ああ、もちろん」




~ブランコ~


姫神「まずは憧れの。ブランコ」

上条「憧れなのか?」

姫神「公園の遊具といえば。やっぱりブランコ。メジャー」

上条「そういうもんか…っしょっと」

姫神「…」ストン

姫神「…」

上条「? 漕がないのか?」

姫神「…迂闊。私はやった事ないからブランコ漕げなかった。」

上条「あーそっか。じゃあ俺が後ろから押してやるよ」

姫神「ありがとう」



キィコ。キィコ。キィコ。


上条「どーですかー姫神さんやー」

姫神「うん。風がとても気持ちいい。」

上条「…」キュピ-ン!

上条「ヘーイ!」ド-ン

姫神「うきゃっ!?」

ブゥウンッ!ブゥウンッ!ブゥウンッ!

上条「ヘーイヘーイ!」

姫神「や。やめて。これ。は。」

上条「もうちょっと強く押そうか?」


姫神「やっ!ダメ!止めて止めて!」

上条「ごめんごめん」

姫神「ふぅ…もう。…怒るよ?」ジト

上条「ごめんごめん」

姫神「見て。…ブランコは最初ぐらいの。…そう。このぐらいのスピードでいい。」

上条「りょうかーい」



キィコ。キィコ。キィコ。




姫神「ふぅ。ありがとう。もういい。」

上条「どういたしまして」

姫神「…あ。忘れていた。もう1つ協力してほしい事がある」

上条「協力?」

姫神「1つのブランコに二人乗るやつ。一人が座って。もう一人が立ち漕ぎするやつ」

姫神「一度でいいからやってみたかった。」

上条「あーハイハイ、アレね。了解」







キィコ…キィコ…キィコ…キィコ…


上条「どうだー…っ、姫神ー…っ」

姫神「うん。手に持った鎖から上条くんの力強い躍動感が伝わってくる」

上条「特筆するとこそこ?!」

上条「あー、怖く…っないかっ?」

姫神「うん。このくらいでいい。…景色がいい。」

上条「そりゃ良かっ…たっと!」

姫神「…ねぇ。」

上条「んー?」

姫神「昔私が見た時の。公園で遊んでた子達は皆。こういう景色を見てたんだね」

上条「かもっ…なっ」




姫神「ちょっと。楽しい。」ニヘ-

上条「俺…もっ!」


~滑り台~


姫神「次は滑り台。」

上条「よーし、じゃあ俺から滑っ、」

姫神「気をつけて。上条くんは不注意でよくコケるから」

上条「いやさすがに大丈夫だって!」

姫神「そう?」

上条「いくら不幸な上条さんでもそんなぁああああぁああああ

姫神「あっ。コケた」


ゴロゴロゴロゴロゴロゴロ!!




上条「ごはーっ!!?」ズシャァアア!!

姫神「おお…すごい。なんという。予定調和。」








姫神「…大丈夫?ケガ。してない?」

上条「あー、はは。なんとかな」

姫神「そう。良かった」

姫神「上条くんは。将来芸人さんでもやっていけそうだね。」ニコッ...!

上条「いやそれはちょっと」

姫神「でも。コケかたも面白かったよ?」

上条「やらないからな?」



上条「上条さんは滑り台は滑らない方がいいかもしれないなぁ。転ぶし」

姫神「そう?だったら。」





上条姫神「…」





上条姫神「…」

上条姫神「…くっついて一緒に滑ろうって?///」





上条姫神「そう。こうやって密着して滑れば。安全。」

上条姫神「…上条さんはなんかすごい気恥ずかしいんですが」

上条姫神「それに…その、あったかいっていうか、柔らかいっていうか、」

上条姫神「ふふ。ドキドキ…する?」

上条姫神「…はい」

上条姫神「そう。なら大成功。」

上条姫神「大成功?」

上条姫神「うん。これはデート。公園デートだから。上条くんをドキドキさせるのは作戦の1つ。」クス  

上条姫神「だから。遠慮なく私との密着でドキドキして欲しい。」

上条姫神「…///」




上条姫神「け、けどコレ上手く滑れるか?やっぱり離れた方が」

上条姫神「ん。大丈夫。」

上条姫神「じゃ、いくぞー」

上条姫神「ん。」


上条姫神「「それっ!」」


ザザザザ!




どしゃーん。


あー。










上条「やっぱりダメじゃねぇか!台無しだよ!結局俺また土まみれだよ!」

姫神「どんまい。」b

上条「どんまいじゃねーよ!しかも姫神汚れてねーし!」

姫神「それは上条くんがクッションになって庇ってくれたから。でなければ私も土まみれだった。ありがとう。」

上条「…まぁ、姫神が汚れなくてよかったけどさ」

姫神「きゃー。上条くんかっこいーナイトみたーい(棒)」

上条「思ってないよね!心こもってなさすぎだし!」

姫神「うん。今のはリップサービス。」

上条「ちくしょう!」

姫神「…ごめん。今のは照れ隠し。ちゃんと本心も言おう。」

上条「え?おう」







姫神「咄嗟だったのに。私のことキチンと守ってくれたから」

姫神「その。…ちょっと嬉しい」モジモジ

姫神「…ありがとう。やっぱり上条くんは。かっこいい。」ニコッ

上条「」






姫神「うん。やっぱり私はーーーー君のそういうところが。」






姫神「…」

上条「…」

上条「…?」

姫神「…ごめん。最後のは忘れて欲しい。」

上条「なんだよ、気になるだろ」

姫神「だめ。秘密。教えない。」

上条「えーなんでだよ。悪口ですか?さうなんですか?」

姫神「さうではないけど。…それか。察してくれると嬉しいかな。」





上条「…?」

姫神「…にぶちんめ。」プクゥ




~公園の遊具の…あの、なんかグルグル回るヤツ~



姫神「これは。レア遊具。」

上条「そうなのか?」

姫神「今のご時世だと『危ないから』とか怪我やトラブルが多いからって事でなくなりつつある遊具。」

上条「へー」

姫神「名称には諸説あるけど。『グローブジャングル』と呼ばれる事が多いそう。」

上条「へぇー」

姫神「よいしょ」ヒョイ

姫神「…」ジ-

上条「…ああ、はいはい。回して欲しいのな」

姫神「そう。私の気持ちをわかってくれて嬉しい」



上条「そーれ」グルグル

姫神「おお…」

上条「よっと!」

姫神「これは。すごい。」

上条「ははっ!楽しそうで何より!」



カミやん携帯<~♪


上条「ん?っでどぅうわあっ!?」ズジャァアアアアア!!!!

姫神「…なるほど。これは危険。」

上条「うう…不幸だ」


姫神「大丈夫?」

上条「あ、ああ…」

姫神「あ。血。でてるよ」

姫神「…私。絆創膏持ってる。止血してあげる」つ

上条「ん?まあこんくらい全然大丈夫だって」

姫神「でも…結構。広範囲に擦りむいてる。」

上条「いやいや!入院常連の上条さんを舐めんなよ?」

姫神「すごく。エグい擦りむきで痛そう。」ズイ

上条「あー…じゃあ、頼んでいいか?」

姫神「うん。」ニコ





姫神「…」ペタペタ

姫神「入院常連って事は。君はまた私の時みたいな事ばかりしてるんだね。」

上条「まあなぁ…この前なんてまた右腕千切れたし」

姫神「右腕?」

上条「右腕」

姫神「また?」

上条「また。」



姫神「…アウレオルスと対峙した時も上条くんって右腕取れてなかった?」

上条「あー…そういえば取れてたな」

姫神「『そういえば』で済ましていい怪我じゃないと思う。」

上条「俺の右腕って結構ポンポン取れるんだよな…大体は何事も無かったかのように元に戻ってるけど」

姫神「…ひょっとして。上条くんってナメック星の方の血を引いてるの?」

上条「引いてねーよ…ちょっと疑わしいけども」

姫神「けど。普通。人間の腕は再生しない。千切れたら千切れっぱなし」

姫神「やっぱり。デ◯デさんあたりの」

上条「引いてないって!…たぶん」


姫神「安心してほしい。例え上条くんが魔貫光殺砲を撃てても。実は頭に触角が生えていても気にしない。悪口も言わない」

上条「違うから!ピッコ◯さんとかじゃないから!」

姫神「え?じゃあ。まさか。…炊飯器の方の…」

上条「大魔王の方でもねーよ!」



姫神「ふぅ。終わった。」

上条「さんきゅな」

姫神「うん。気をつけてね。君はただてさえ危ないところへ行くから」

上条「気をつけはしてるんだけどなぁ」

姫神「あ。そういえば。携帯に連絡か何かがあったんじゃないの?」

上条「おっと、」

上条「えーっと、」



To とうま
From インデックス


人間、私だ。今日は何故か唐突に食いたくなったからピザをとった。私達は今日は飯はいらん。お前も勝手に食え(^ω^)


オティヌスより





上条「ねぇ…それ、俺の金だよね…?俺が必死に倹約節約してるのにお前ら」グスッグスッ

姫神「どうしたの。上条くん。目からも血が出てる」



上条「ん?ウチにいる神様がな?『我に供物を捧げよ』ってな具合ですよチクショウ!」

姫神「そう。牛でも要求されたの?」

上条「いんや。ピザ要求された。…何枚かは考えたくないですがね!」

姫神「随分。フランクな神様。」

上条「いつの間に顔文字使うこと覚えやがって…」

いつの間に×

いつの間にか○

短いけど今回はここまで

>>108

姫神「うん。気をつけてね。君はただてさえ危ないところへ行くから」 ×

姫神「うん。気をつけてね。君はただでさえ危ないところへ行くから」 ○


上条「あーくそっ!不幸だー!!」ガシガシガシガシ

姫神「…」

上条「今日晩飯どーすっかな…」

姫神「? 何か出来合いを買うか。自炊すれば?」

上条「いやー…金使いたくないから買うのは論外だし、帰って自炊するにもちょうど冷蔵庫の中空っぽだったし」

姫神「…」

上条「あいつ冷蔵庫に貯蔵しとくと食べちゃうし…かといって今日俺一人の一食のために材料買うのもな…」ブツブツ

姫神「!」ティコ-ン!


上条「くそっ、こうなったら今日は晩飯抜きで…」

姫神「ダメ。それは良くない。」ガシッ

上条「それは良くないっつったって今日はこれ以上出費するわけには」

姫神「そう。なら今日の晩ごはんは。私が奢ってあげる。」

上条「なん…だと…?」

姫神「ただし外食じゃない。自炊したやつ。…いい?」

上条「もちろん!!いや全然いい!!つか本当にいいのか!?」

姫神「うん。 私の家で ご馳走してあげる。」

上条「うぉおおお!マジか!さっき『俺が奢る』ドヤァって言ってたのになんかすみません!!」

姫神「いい。またの機会にお願いするから。」

上条「おう!」

姫神(ふっ。結果オーライ。私にとっては。こっちの方が奢ってもらうよりも遥かに嬉しいし)





上条「いやーホント助かる!!ありがたや!ありがたやー!!!」

姫神「助かる?」

上条「助かる助かる!!」

姫神「そう。じゃあもっと私を褒めて。崇めて。奉って。」

上条「ははー!!畏まりました姫神様!」

上条「姫神様!あなたは最高です!だんだん女神に見えてきました!姫神大好き!」

姫神「うむ。うむ。」

姫神「…」

姫神「最後の褒め方。かなり良かったからその方向性でもっと言って。」

上条「へ?」

姫神「…」ジ-

上条「ハイハイ…」

上条「えー、ゴホン。」

上条「俺は!姫神さんが大好きです!」

姫神「わお。」




上条「そのいつも側にそっと佇んでいてくれるような優しさが大好きです!」

上条「困った人には手を差し伸べる…そんな優しいあなたが最高に好きです!」

上条「もう愛してます!」

姫神(おお……すごい。今。ちょっとした奇跡が起きてる)

上条「もういっそ俺と付き合って下さい!!」

姫神「///////」

姫神(やばい。これは。至福。////)プルプルプルプル

姫神「は。はい…///」テレ

上条(おっ、姫神がこんなに顔真っ赤にして珍しいな)ニヤニヤ

上条「いやーもうこの『秋沙!愛してる!!』って気持ちは言葉にできないくらいだ!」

上条「結婚してくれ!」

姫神「も。もういい。////もう。その辺で!///」

姫神「…その。あんまり言われると。」モジ

姫神「……はずかしい…///」

上条「わかった。けどそんな恥ずかしがる秋沙も可愛いな」ナデナデ

姫神「あう。頭撫でて…もう…///」













たまたま上条さん見つけて走ってきた美琴ちゃん「」



ズドンッッッ!!!!!!

最強の発電能力者に似合わず、まるで落雷でも浴びたように少女の全身が跳ねた。


無限に引き延ばされた時間の中、こぷっ、という水っぽい音が耳に残る。

弓なりに大きく背を反らした御坂美琴の口から何かが溢れていた。

宝石のように輝く丸い珠が放つのは、赤とも黒とも違う独特の色彩。

少女の目は、大きく見開かれていた。

恐怖や苦痛によるものではない。

何故自分の身にこんな事が起きたのか。

そもそもそれが分からないといった、戸惑いの色で満ち溢れていた。

美琴は弓なりに反らした自分の体を支えきれない。

そのままゆっくりと後ろへ倒れていく。

ごとん!!と重たい金属質な音が公園に響き渡った。


それで全ての時間が戻った。



仰向けに転がった少女の手足と言わず、胴体全体が大きく蠕動して飛び跳ねていた。


口から溢れたはずの血の珠が、重力に引かれて砂へと散らばっていく。

びしゃばしゃと汚らしい水音を立ててたくさんの赤い華を咲かせていく。










「どういう…ことやねん…?」








   エレクトロマスタ-
最強の発電能力者は公園の入り口付近で大の字に斃れたまま、関西弁で呟いた。






~窓のないビル~


アレイスター「…」

アレイスター「いや違うからね?今回は私じゃないから。『アブラ・クアタブラ』やってないから」

土御門「なんだ突然。」

アレイスター「いや…ゴホン。」

          アブラ・クアタブラ
土御門「フン…『汝の死に雷光を与えよ』?『今回は』って口ぶりからすると最近誰かに”呪詛返し”でもしたってのか」

アレイスター「…」

土御門「沈黙は肯定だぞ」

土御門「…アレか、皮肉混じりに第三位辺りにでもやったのか?」

アレイスター「…」

土御門「言ったはずだアレイスター。沈黙は肯定だぞ」






上条「よし、メールもしといたし」

姫神「そ。そうと決まれば。スーパーへ行こう。」

上条「イエッサー!」ビシッ

姫神「上条くんは。今日は何が食べたい?」

上条「え?えーと」

姫神「なお。もしちゃんと要望してくれないと素パスタのみとなる。」

上条「え?それだけでご馳走じゃないか?」

姫神「…」

姫神「上条くん。私。今日はちゃんと三品以上作ってあげるから。お願いだから良いものを食べて。」

上条「え?おう」




・・・・・。






姫神「…」テクテク

上条「…」テクテク




姫神(そういえば。気になる男の人がいた時は一度公園夜のデートをするといいとか。)

姫神(もしその人がカラダ目当てなら欲求が行動に表れて相手の女の子のカラダばかり見たり触れたりするらしい)

姫神(もし。『長く付き合っていこう』とか。相手の事を大事に思ってるならその子を守るために周りを警戒するらしい)

姫神(根拠も論拠も薄弱な説だけど。参考くらいにはしてもいいかもしれない。)

姫神(…まだ夜じゃなくて。ギリギリ夕方だけど。)

姫神「…」チラ

姫神(上条くんはどうなんだろうか。)

上条「…」

上条「…」キョロキョロ

姫神「何をキョロキョロしてるの?」

上条「え?あーいや、ほら、もう夕方から夜になる危ない奴が出始める時間帯だからな!変なヤツいたら守んなきゃなって」

姫神「…」

姫神「そう。」ニコッ


姫神「上条くん。」

上条「んー?」

姫神「一応名目上は”公園デート”だから。スーパーまで手を繋いでいこう?」テギュ

上条「ふぇっ!?いや、は、恥ずかしいし!それは!手は放していきませんか!?」

姫神「だめ。離してあげられない。」ギュ

上条「何故に!?」

姫神「ふふっ。今。私。そんな気分だから。」



姫神「♪」

上条「…なんか妙に嬉しそうだけど上条さんが気づかない内に何かいい事があったんでせうか?」

姫神「うん。私。今『幸せだなぁ』って思ってる。」




~スーパー~


上条「おっ、今日魚安いな」

姫神「うん。じゃあ買っていこう」

上条「…サカナサカナサカナ~♪魚ーをーたべーると~♪」ヘイヘイ

姫神「アタマアタマアタマ~♪」

上条姫神「「アタマ~がーよくーなる~♪」」



上条「古いな」ニヤッ

姫神「ね。」クスッ



上条「あ、カートは俺が押すから何がいいか姫神選んでくれるか?」

姫神「うん。わかった。」

上条「そういや姫神は普段どんなの作って食べてるんだ?」

姫神「私?私は…基本的に和食が多い。」

上条「あーやっぱり?」

姫神「やっぱりとは」

上条「いやーなんか姫神は和食党っていうか、逆に洋食系の作ってると違和感というか」

上条「巫女さん姿とか黒髪ロングとか…ほら、大和撫子的な?そんなイメージあるし」

姫神「そう?」

上条「それに、前に手間がかかるタイプの美味しい和食な弁当作ってたしな」

姫神「ああ。一緒にお弁当食べた時の」

上条「そ。」



姫神「…良かったら。上条くんにも作ろうか?お弁当。」

上条「え?いいのか?」

姫神「もちろん材料費はもらう。あと。お昼の時にはなるべく私と一緒に食べてくれるのが条件。」

上条「あー…そういうのもいいよなぁ」

姫神「しかも。なんと。リクエストも受け付ける。洋食系のも頑張って美味しいのを作ろう。」

姫神「どう?」ズイッ

上条「…じゃあお願いしよっかな」

姫神「うん任せて。」

姫神(やった!)

上条「あ、でも、あんまりt」

姫神「わかってる。ちゃんと上条くんの財布事情に合わせて低コストで美味しいの作るから。」ニコッ

上条「…」

上条「…姫神ってさ、」

姫神「うん?」


上条「良い奥さんになれるよな」

姫神「そう?ありがとう。」フフッ











たまたま任務で学園都市に来てた五和「」


姫神「お。お肉もお買い得。」ヒョイ

上条「ほんとだ。しかも上条さんが買いに来る時には絶対に貼られてない値引きシール様が!!」

姫神「…」

姫神「よしよし。」

上条「え?なんで俺の頭撫でてんの」

姫神「不憫だから。」

上条「うるへぃ!」





五和「…」コソコソ



壁/和「…」

五和「なんだなんだよなんなんですか!?あれじゃあまるで若夫婦じゃないですか!?」

五和「そこ私のポジションですよね!?あれ!?」

五和「上条さん上条さん上条さん?その女誰ですか?ホントちょっと私が目を離した隙にちょっと」ブツブツブツ

五和「…」カチカチカチカチカチ

五和「こうなったら、このまま追けて…暗がりで問い詰めて、」




黄泉川「ちょっとあんた」ガシッ

五和「へ?」


黄泉川「警備員じゃん。スーパーの客から『不審者がいる』って通報を受けたじゃん?」

五和「な!?一体誰が邪魔を!?」

黄泉川「さあな。さ、IDを見せるじゃん」

五和「…」←不法侵入

黄泉川「どうしたじゃん?ほら、ID。学園都市の人間なら誰でも持ってるだろ?ほら」

五和「…」ダッ!

黄泉川「あっ!コラ!」




姫神「上条くんは。嫌いな野菜ある?」テクテク

上条「いや?」

姫神「そう?じゃあこれとこれと。」

上条「あ、でももやしはちょっと今日はやめて欲しいかな」

姫神「? どうして?」

上条「ここんとこ続きすぎて食べ飽きてる。『もやしが、もやしがこっちに来るよう!』レベルで」

姫神「…わかった絶対使わない」ナデナデ

上条「また撫でて…そんなに上条さんが可哀想ですかそうですか」ブス-

姫神「じゃあ抱きしめてあげようか?」

上条「違うそうじゃない」

姫神「でも。哀れ。抱きしめてあげたくなっちゃうほど哀れ。」

上条「…なんだろな、何故か白髪の赤目な知り合いを思い出した」

姫神「…ちょっとの特徴だけでもすごいビジュアルとわかる知り合いだね」






五和「あーばよー!とっつあーん!」フワフワ

黄泉川「くっそー!まさかアドバルーンに乗って逃げるとは!お前どこのルパンじゃんよ!!」

今回はここまでどすえ


姫神「あ。あとそれとって。」

上条「っと。コレでいいか?」

姫神「うん。これで全部。」

上条「なあ…結構買うけど大丈夫か姫神?コレ全部で3000円ぐらいしてるぞ?」

姫神「大丈夫。遠慮しなくていいよ。私の一週間分も買ってるから。」

上条「それでも高くないか?」

姫神「え?普通。自炊用の食料を買い溜めする時の買い物って大体このくらいだと思ってたけど…」

上条「でももやしまみれなら2000円いかないんですよ?!」

姫神「うん。もやしのみで人は生きるに非ずだから。今日は。もやし使わないから。」

上条「あ、そうだったな」

上条「そう、久しぶりに今日はもやしじゃない…!」

姫神「…ここまでしつこく。もやしネタプッシュしてくるあたり。本当に『もやしがこっちにくるよう!』になってたんだね。」



・・・・。


姫神「大丈夫?重くない?三つも重いの持ってくれてるけど。」テクテク

上条「平気平気」テクテク

姫神「すごいね。さすが男の子。」

上条「鍛えてますから」シュッ

上条「…いや、『鍛えられてる』か?不本意にな!ああチクショウ!」

姫神「ふふ…うん。君は。いつも誰かの為に走ってきたもんね。」

上条「自分のためだよ自分のため」

姫神「自分?」

上条「俺が誰かを助けるのは『俺が助けたいから』って気持ちでやってるから…」

上条「目の前に、とんでもない悲劇に涙を湛えて我慢してる奴がいるのが許せないからっていうか、」

姫神「…」

上条「だって、もし姫神の目の前にさ…って何で微笑んでるんだよ」

姫神「べつに?」フフ

上条「そんなに優しく笑ってるのに別にって事はないだろ」

姫神「別に?『きっと。そういうところが。上条くんの良い所なんだろうなぁ』って思っただけ。」ニコ...



~姫神宅前~


姫神「ちょっと片付けと着替えしたいから。5分だけ待って欲しい。」

上条「はいはい」

姫神「あ。買い物袋は預かる」

上条「さんきゅ」



ばたむ。


姫神「ふぅ。」

姫神(えっと。とりあえず下着の上下だけは揃えておきたい。)ヌギヌギ

姫神(万が一。万が一という事も!あるかもしれないから!)

姫神(そして洗濯物は隠して…軽く整理だけ。)

姫神(ふぅ…人なんて来ないけど。普段から綺麗にしておいてよかった。)


姫神(ふぅ。よし。呼ぼう)




かちゃ。



姫神「上条くん。」ヒョコ

上条「お、もういいか?」

姫神「うん。お待たせ。もういいよ」

上条「じゃ、お邪魔するな」

姫神「うん。いらっしゃい」

上条「あ、姫神」

姫神「? なぁに?」




上条「その白いふわふわセーター似合ってるな」

姫神「そう?ありがとう。」ニコ



・・・。




~姫神s'キッチン~


上条(E:エプロン)「ハイ!姫神さんのー三分間クッキングー」チパチパ

姫神(E:エプロン)「ごめん。三分では無理」

上条「わかってるって。で、今夜のメニューは?上条さんもお手伝いしますのことよ」

姫神「うん。今夜のメニューは」

姫神「ブリ大根と。」

上条「うんうん」

姫神「湯豆腐(白菜の梅あん乗せ)と」

上条「ほうほう」

姫神「胡瓜とワカメの酢の物。」

上条「おー」

姫神「大葉とひじきと天かすの混ぜごはん。」

上条「お?」

姫神「ウズラの茹で卵入り肉団子を作ります」

上条「結構作りますね!?」

姫神「それは仕方ない。上条くんに美味しい物を食べさせてあげたいからはりきってしまった」

上条「ありがてぇ…!」

姫神「美味しく作るから。いっぱい食べてね?」ニコ

上条「おう!」

上条「いやもう、なんかありがたすぎて上条さん涙出てきたよ」






姫神「まずはブリ大根から。」

姫神「じゃあ私。大根の方やるから上条くんにはブリの方をお願いしてもいい?」

上条「任せろ!」


・・・。



上条「アラの両面に塩を振ってと 」?

姫神「あ。上条くん。」

上条「んー?」

姫神「上条くんは。大根は三日月形と輪切り。どっちがいい?」ショリショリ

上条「んー…どっちかっていうと三日月かな」

姫神「わかった。」ショリショリ

上条「ん?皮は捨てないのか?」

姫神「うん。厚めに剥いてキンピラとか浅漬けにするの。」

上条「へー…皮にそんな使い方あったのか…」

姫神「うん。上手にやれば美味しい。おすすめ。」




姫神「上条くん。お豆腐用の白菜を煮ておいて欲しい。」

上条「了解!」

姫神「あとは…うん。そろそろ酢の物を作る。」


・・・・・。


姫神「おにく。ころころ。と。」

上条「姫神ー、梅あん出来たぞ」

姫神「ありがとう。」


・・・・。





上条「ふー…もうコレで全部だな!」

姫神「うん。完成。全部机に持っていって」

上条「はいよー」



上条「ウマそー…なんかこういうご飯は久しぶりだなぁ…」ホロリ

姫神「おかわりもあるから。たんとお食べ。」

上条「ありがてぇありがてぇ」

姫神「それじゃ。」



上条姫神「「いただきます。」」

?





            \「ゥンまああ~いっ」/



~その頃の上条さんち~


オティヌス「んー…!このピザのチーズのもちもち感…!」モチモチ

オティヌス「そして、客人が持ってきた土産のワインをいただきながら夜景を見る…」クピクピ

オティヌス「うむうむ。美味だな。神的にもこの供物には大満足だ」



レッサー「ヒェーヒェッヒェッ!御満足いただけたようですね!」モミテモミテ

バードウェイ「なんだその不愉快な笑い方は」



インデックス「はぐはぐはぐ!おいひーんだよ!久しぶりにもやし以外の物を口にしたかも!」

スフィンクス「なーお!なーお!」

オティヌス「はぁ…できればもやしは向こう10年は口にしたくないものだな」



レッサー「極貧すぎやしませんかね、上条さんち」ヒソヒソ

バードウェイ(バイトでも紹介してやるべきか)



オティヌス「しかし…ピザも美味いがコレも…ふむ。中々なワインだな」クピ

バードウェイ「フン、一本五万程するブルゴーニュ・ワインだぞ?これで不味いとか抜かしたら瓶で貴様をホームランしてやるところだ」

オティヌス「…まぁどちらかと言えばイタリアワインのフルボディタイプのが好みなんだが」クピクピ

バードウェイ「何?不味いだと?」

オティヌス「別に不味いとは言ってないだろう人間。好みの話だ」

バードウェイ「というか魔神、貴様本当にちゃんと味の違いがわかるのか?」

オティヌス「フン、当たり前だ。酒の呑めぬ齢の小娘が何を言うか」クピ-


バードウェイ「そういう事を抜かす大人の大半は酒の細かい違いなどわからんものだがな」

バードウェイ「基本的にそこそこ高い、好みの味のモノを出してやれば産地だの造り主だの製造年だのに関わらず満足する」

オティヌス「ならお前の言うそいつらの舌は二流か三流だな。真の一流の舌は安酒には誤魔化されんよ」

バードウェイ「ほーう。なら貴様はわかると?」

オティヌス「当たり前だ」

バードウェイ「ならそのワインの産地や製造年を当ててみろ。できるものならな」

オティヌス「いいだろう。……フム…」クル..クル...


オティヌス「…花を思わせる華やかな芳香を放ち、しっかりした果実味と繊細さのバランスに優れた官能的な味わい…」

オティヌス「ジョルジュ・ルーミエが造ったシャンボール・ミュジニー・レ・ザムルーズ 。…1999年だな」クピ

バードウェイ「…適当言ってないだろうな?」

オティヌス「それを用意させた奴に聞いて答え合わせしてみろ」クピ

バードウェイ「チッ」ピッ

バードウェイ「……ああマークか?魔神懐柔用の土産として用意したワインの作り手、製造年、商品名を答えろ」

バードウェイ「…」

レッサー「…」ゴクリ

インデックス「…」モグモグ

バードウェイ「…わかった。」ピッ



バードウェイ「…ちっ、正解だ」

オティヌス「だから言っただろ」クピ


バードウェイ「ふん!大体、酒なんて苦いのばっかりじゃないか。そんな物をありがたがる大人が私には理解できんな」

オティヌス「別に甘い酒もたくさんあるがな…ま、」

オティヌス「お前が”酒”と”酒を嗜む者”を語るには齢も経験も圧倒的に足りんのだよ」

オティヌス「エール、ワイン、蒸留酒…たくさん味わって美味さと奥深さの片鱗を知り、酒での失敗を十、二十としてから語るんだな」

オティヌス「”酒”を語るのはそれからだ”お嬢さん”」フフン

バードウェイ「…フン!」


レッサー(どーでもいいですけど彼女がここで『私はカクテル派だ!シンデレラ派だ!』とか言わなくて良かったですね)




レッサー「ん?」

レッサー「おんやぁ?ふとベッドの方を見てみたら上条さんが普段使ってると思しき毛布発見!」

レッサー「あれ!?ひょっとしてこれを股間にクチュクチュしっかり擦り付けたら後で上条さんも『あ…あの時ベッドで嗅いだレッサーちゃんの[ピーーー]の香り…?レッサー、まさかコレで自分を慰めて…?』」

レッサー「そして『レッサーちゃんと付き合いたい!そのためにイギリスに尽くすぜ!』となるんじゃないですかね!」

インデックス「100%ならないに300£なんだよ」モキュモキュ

バードウェイ「『気持ち悪い』に300?だ」

オティヌス「はぁ…オイ、お前らいい加減そろそろ本題に入れ」


オティヌス「で?突然土産を持って訪ねてきて何の用だ貴様らは」モキュモキュ

レッサー「いやー単刀直入に言いますとですね、上条さんにまたちょっと魔術結社との抗争に手助けしていただきたくてですね!ハイ!」

オティヌス「なるほど」

レッサー「で、上条さんはいつお戻りに?」

オティヌス「さあなぁ…」

オティヌス(またあいつをむざむざと要らん面倒な事に首をツッコませるのもな)

レッサー「さあなぁ、とは?」

オティヌス「…」


オティヌス(あいつは『俺にできる事なら!』『俺が助けないとそいつらが泣くんだろ!だったら助ける!』とか言うのだろう)

オティヌス(そして死地へ赴いていくのだろう)

オティヌス(…なら、あえて伝えぬべきだろうか)

オティヌス(まぁ伝えずに後で知ったら相当怒るだろうが)

オティヌス(だが…このまま奴が他人を救い続け、そのお人好しを利用され続ければ自分の人生の選択の幅はかなり狭くなるだろう)

オティヌス(具体的にはただでさえ既に危ない進級、進学、将来の就職先とか。)

オティヌス(そういう十代の大事な積み重ねの時にボタンのかけ違いが起きたら人生は大きく変わる)

オティヌス(平凡に生きる道、危険な世界で生きる道…それらのどれを選択するかすら選べなくなってしまう)

オティヌス(もし奴が望むならいっそ魔術結社に入って傭兵になり、世界を渡り歩いて行く人生も有りだろう)

オティヌス(だがあいつもそれは望んでないだろう)

オティヌス(あいつが人生の選択をしなきゃいけなくなるにはまだ早すぎる。)

オティヌス(キチンと自分の世界で生きて、それからどんな選択をするかを選んで欲しい)

オティヌス(きっと。あいつに必要なのは充分なモラトリアムだろうと思う)


オティヌス(…仕方ない。後で怒られるだろうが…私が泥を被るか)



オティヌス「いやな、さっきあいつから連絡があって今日は女の所に転がり込んで飯を食ってくると言っていてな」

レッサー「なぬぅうううう!!?」ガタッ

バードウェイ「はぁああああ!?」ガタッ

オティヌス「今は携帯も繋がらんし…」

オティヌス「しばらくの期間は家にも帰らんのじゃないか?」

レッサー「なんですとっ!?」


インデックス(絶対嘘なんだよ)ハグハグ

インデックス(けどまたとうまが面倒事に関わって危ない目にあうのもイヤだから黙ってるんだよ)ハグハグ

インデックス(スフィンクスも『シー!』だよ『シー!』)

スフィンクス「なーん」



レッサー「ちょ、お泊まり!?それ本当なっ、ちょっ、どういう事ですか!?私というきゃわいー彼女がありながら!?」

バードウェイ「お前は黙れ!くそ、ふざけるな!一体どこの女狐が私のお兄c…」

レッサー「えっ?」

インデックス「えっ?」

オティヌス「ほう」

バードウェイ「…」


バードウェイ「あーゴホン」

バードウェイ「まぁ奴も年頃だし仕方ないな!よし、撤収!」ガタッ

レッサー「ちょっ!誤魔化されませんよ!?」ガシッ

バードウェイ「なんの話だ?協力を得られないならさっさと諦めて帰るべきだろう」

レッサー「いやいやいや!貴女もですか!貴女もなんですか!?ダメですいけませんお姉さん許しませんよ!?」

バードウェイ「黙れ」

レッサー「わかりました!じゃあ探しましょうよ!彼の携帯に鬼電するとか!その女の所とやらを聞くとか!」

オティヌス「フゥウンヌッ!」ドコシャッ!

インデックス「あ゛ー!!とうまに買ってもらった私のけーたいデンワーが!!?」

オティヌス「大変だ!安物電化製品だからいきなり爆発したぞ!コレではもう確認しようがないぞー!困ったなー!(棒)」

レッサー「きっさまぁあああー!!?」





レッサー「テラわざとじゃないですか!どーしてくれんですか!」

オティヌス「まぁ結論としてこうなってしまったのだから仕方ないな。とっとと帰れ!」

レッサー「なにをををを!!?だったらピザ代返してくださいよぉ!」

オティヌス「バカめ!ウチにそんな金があると思うか!?」

レッサー「じゃあ上条さん呼んで下さいよ!」

オティヌス「無理だ」モグモグモグモグ

レッサー「せめてムカつくドヤ顔でピザ食うのやめてくださいよ!」

オティヌス「むぅうう~るるるるりりどぅああ~☆」ムッチャッムッチャッ

レッサー「ムカつくぅううう!!ちょっと貴女もなんか言ってやってくださいよ!また”主神の槍”レプリカでも出してブッ飛ばしてやってください!」

バードウェイ「無理だ。ほら、早く帰るぞ」

レッサー「ムキィいいいい!!」


~そして姫神さんち~


上条「げふー…あー美味しかったー…!」

姫神「ふふ。お粗末さま。」

姫神「…あ。上条くんも一緒に作ってくれたからコレは言っちゃいけなかったね」

上条「別にいいって」

姫神「…」

姫神(そういえば。あとちょっとで完全下校時刻。)

姫神(このままその時間になれば。今制服姿の上条くんは帰れなくなる。)

姫神(…あれ?じゃあもし。このまま帰れなかったら…?)

姫神「…」

上条「ふー…ちょっと休憩」ゴロ

姫神(上条くんはそれに気づいてない。)

姫神(…よし。引き留め作戦開始。)




姫神「あれ?上条くん。ちょっと耳を見せて?」

上条「へ?」

姫神「いいから」

上条「お、おう」

姫神「やっぱり。…ちょっと。汚れてるよね」

上条「え、マジ?帰ったら耳掃除しよ…」

姫神「大丈夫。それには及ばない。」

上条「え?」

姫神「…確か。この辺に」ゴソゴソ

姫神「あった。」つJ

上条「貸してくれんの?」

姫神「ううん。だめ。貸さない。」

上条「ええ?じゃあなんで出したんだよ」





姫神「それは。私がやってあげるから」

上条「…なんですと?」





姫神「よいしょ。」

姫神「ほら。おひざ。ここに来て?」ピタピタ

上条「いやしかしですね」

姫神「ヘイ。かむひあ。」ペシペシ

上条「えー…と、じゃあその、」

姫神「…上条くんは。私の事。…きらい……?」ウルッ

上条「お邪魔しまーす!」

姫神「うん。どうぞ。お邪魔されます」ニコッ


姫神「~♪」カリコリカリコリ

上条「おお…なんだろ、そんな記憶はないのになんだかすごく懐かしい感じがしますのことよ」

姫神「? 君のお母さんは。耳掃除やってくれなかったの?」

上条「…さあなぁ」

姫神「?」

上条「なんでもない」

姫神「…そう。」



姫神「…」カリコリ

姫神(別に普通に綺麗だから耳掃除やる必要無い。けど。時間稼ぎはめいっぱいしようと思う。)

姫神「…結構。汚れてるね。」

上条「マジかー…一昨日やったばっかなのに」

姫神「これは。念入りにやるべきだね。」

上条「頼んでいいか?」

姫神「うん。任せて。綺麗にしてあげるね。」

上条「ありがとな」





姫神「~♪」カリコリ

上条「あー気持ちー」




・・・・。



姫神「…」コリコリ

上条(なんかあったかくて安らぐな…)

姫神「…」

姫神(3。)

上条「…」ウツラウツラ

姫神(2。)

上条「…zz」

姫神(1。)

上条「おとと…」

姫神(ハイ。上条くんはもう今日帰れないー)ニヤリ




眠いから今日はここまで。


~本来なら上条当麻が姫神宅からの帰宅途中に通るはずだった路地裏~


バン!バンバン!


サンジェルマンα「撃て!撃て撃て!」

サンジェルマンβ「ふふ…さあ、”シャンボール”の恐ろしさを知るがいい!」

サンジェルマンγ「ははははははは!!」




土御門「おっと、危ねぇな」サッ

海原「あんまり顔を出さないでください。彼等にこっちに侵攻されたら終わりなんですから」



土御門「チッ、しかしツいてないな」カチャ

海原「どうしました?今更」

土御門「雲川に『そろそろ助けてやった借りを返せ』と言われてダイヤノイド襲撃犯を捕らえに来たらいきなりその敵は”増え”出して」

土御門「同様に組織のバックアップも金も身分証もないお前もその”仕事”を引き受けていて合流」

土御門「そして気づいたらこの路地裏に追い込まれてた…残弾ゼロの状態でな」

海原「絶望的ですね。今日は金星の光が届かないので自分も”槍”は使えないんですよ」

土御門「結標に連絡はついたのか?」




海原「ええつきました。『御愁傷様。あなた達のこと嫌いじゃなかったわ』と」

土御門「あのクソアマ…交渉材料の美山写影や加納神華の写真集が報酬じゃご不満だってのか」



海原「助けて欲しければ彼等と遊ぶ権利、及び使用済みリコーダーを寄越せと」

土御門「『手に入れてやるからさっさと来い』と言っとけ」

海原「承知しました。…しかし本当厄介ですね『サンジェルマン・ウイルス』は」

土御門「ああ。”感染”させれば第二位のように”自分”を量産できる炭素の魔術師、か」

土御門「ウイルスの感染源…丸薬は”木原”の唯一が持ってたんじゃなかったか」

海原「危険物質の流出、情報漏洩、悪党復活はよくあることですよ。往々にしてね」


サンジェルマンθ「ふふふふ」

サンジェルマンη「ははは」

サンジェルマンι「もう降参かね?」

サンジェルマンλ「ならそろそろ終わりにしようじゃあないか!」


土御門「ったく、本当に厄介だ。幻想殺し達はどうやってあいつに勝ったんだか」

海原「『助けてカブトムシさん!』とでも叫びますか?都市伝説通りなら助かるかもしれませんよ?」

土御門「ヒーローを呼んで助かるのは空想の世界だけだ」

海原「『助けてカブトムシさん!』」

土御門「どこかの誰かが言ってたぞ。『人間、何かに縋るようになったら終わりだ』ってな」



「そうか。ちなみにカブトムシでなくて忍者だが構わないか?」


土御門「チッ、もう来やがっ、」


近江「安心しろ。私は味方だ。私も討伐任務を受けている」シュタ 

土御門「…」

海原「…ピンクのチアリーダー姿ににランドセル背負った小学生ぐらいの女の子が頭上の窓から降って来ましたね」

土御門「…オレはカブトムシにも小学生にも、忍者にだって助けを呼んだ覚えはないんだが」

近江「言っておくが、これでも30代だ」



土御門「…この戦況をひっくり返せるくらいには戦えるんだろうな?」

近江「でなければ手を貸しには来ない」

土御門「名前は」

近江「近江手裏(おうみしゅり)。甲賀者」

近江「異能の力を参考にし、『もう限界』という言葉から甲賀を解放するためにこの街へ来た者だ」

土御門「…諦めない根性は買ってやる…足を引っ張るなよ」





土御門「いくぞ」つ折鶴

近江「ああ」つクナイ

海原「はい」


~姫神さんち~


姫神「ところで上条くん」カリコリ

上条「んー…?」

姫神「もう完全下刻時間過ぎちゃったけど大丈夫?」

上条「…」

上条「…あ゛っ!!?」ガバッ

上条「う、うわぁ!!しまった!忘れてた!!」

姫神「ごめんなさい。迂闊だった。私がもっと早く気づいていればー。(棒)」


上条「うわぁ…不幸だぁー!どうしよ、今日このままうろついてたら確実に補導されて…」

姫神「下手すれば。内申点に響くね。」ニッコリ

上条「うわぁぁああ!!言わないで!?言わないでください姫神さんやぁ!!!」

姫神「しかも。上条くんは普段から休んでばっかりだし。」

姫神「成績も…目も当てられないし…」

上条「ひぃいい!!」

姫神「ほぼ。確実に。来年は私の後輩になるね。」

上条「うわぁああ!!やだぁああああ!!!イヤだイヤですイヤ過ぎるぅ!!」




姫神「でも安心して。それはこのままノコノコ帰宅しようとした場合。」

上条「へ?…まさか姫神の服を借りて女装して帰るとかか…?」

姫神「何故そんな思考に陥ったかわからないんだけど」

上条「え?だって他になんかあるか?」

姫神「やっぱり…上条くんはへんたいさん?」

上条「ち、違う!」




姫神「あのね。普通に今日は私の家にお泊まりすればいい。」

上条「なん…だと…?」




上条「えーと、気持ちはその、嬉しいけどさ、その」

姫神「大丈夫だよ。私は構わないからゆっくりしていって。」ガシッ

上条「でも俺、着替えとか」

姫神「学園都市製の乾燥アイロンがけ機能つき洗濯機がウチにあるから大丈夫だよ。」

上条「いや制服類もそうだけどシャツとかパンツとか」

姫神「大丈夫。私が下のコンビニで買ってきてあげる。私は私服だから」

上条「寝るとこないし…」

姫神「大丈夫。お客さん用の毛布あるし。なんとかなるから。」

上条「でもここ、女子寮だぞ?明日の朝とか学校行く時に誰かに見つかったら」

姫神「大丈夫。女の子の部屋から男の子も出てくる事は結構日常茶飯事だから。誰も告げ口しないよ。」

上条「明日のインデックス達のお昼用意してやらないといけないし…」

姫神「大丈夫。明日。私が上条くんちにデリバリー頼んであげる。」

上条「…」





姫神「それとも。そんなにダブりたい?」

上条「イヤす!!!!」



姫神「そうだよね。じゃ。他に。何か懸念事項は…ある?」ニコッ...

上条「あっ、もう大丈夫ですハイ」

姫神「うん。じゃあ私。上条くんの洗面所用品とか。パンツとか買ってくるから」

上条「あっハイ」

姫神「あ。アイスクリームとか。買ってきたら食べる?」

上条「いやでも金が」

姫神「安心して。今日は全部私の奢りだから」

上条「マジで?あっ、じゃあ…雪見大福で。」

姫神「うん。わかった。それじゃ寛いでてね」






ガチャ…バタン。



上条「いってらっしゃーい…」

上条「…」



上条(なんだこの猛烈な敗北感はーーーッ!?)ガクゥッ!





上条(えええ!!?ていうか上条さん奢られすぎじゃないか!?なんか申し訳なくなってきたぞ!?)

上条(アレ!?確か当初は俺が姫神に奢るって話だったよな!?アレ!?)

上条(どうしてこうなった!?)

上条(うわぁあああ!!なんか自分がすげー情けなくなってきたぁああ!!)ゴロゴロゴロゴロ


~コンビニ~



姫神(ふふ。勝った。)どーん





姫神(別に。今日すぐに上条くんとどうこうなりたいわけではないけど。)

姫神…ただ。こうやって学校以外で彼と一緒に時間を過ごしてみたかった。)



姫神「…あ。ぱんつ。コレしかない」


・・・・・。




姫神「ただいま。」

上条「おかえり。あ、勝手にやって悪いけど風呂沸かしといたから」

姫神「おお。ありがとう。上条くん気が利いてるね。」

上条「良かったら先入ってくれ。俺インデックスにメール打つから」

姫神「うん。わかった。」









姫神「…覗いちゃ。ダメだよ?」

上条「しないって!」





シャワー…




姫神「…」


姫神(今更ながら。こうなるようにやっておきながら。)




姫神(私。今すごく心臓が爆発しそう)ドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッ





姫神(そう。今。私の部屋に上条くんがいる。////)ドッドッドッドッ

姫神(ちょっとこのドアを開けたらいる。)ドッドッドッドッ

姫神(しかも。お泊まり。更に『先にシャワー浴びてこいよ』的な発言)ドッドッドッドッドッドッドッドッ

姫神(別にさっきの上条くんの発言にそんな意図はなかったと思うけど。)

姫神(うん。一旦落ち着こう。私。平常心。平常心。)

姫神「…」

姫神(一応洗っとこう。念のために。いつも以上に隅々まで。)ゴシゴシゴシゴシゴシゴシ





・・・・・。

姫神(ふぅ…。いいお湯だった。)ホカホカ

姫神「…あ。」

姫神(しまった。うっかり洗面所に乾いてるタオルがもうないのを忘れてた。)

姫神「…」

姫神(大丈夫…だよね?たぶん…)



姫神「…上条くん!ちょっと!」






<「上条くん!」

上条「?」


上条「どうしたー?」

姫神「…」ヒョコ

姫神「ごめん。上条くん。そこのタンスの…真ん中の引き出しからタオルをとって欲しい。」

上条「え?ああタオル忘れたのか?」

姫神「うん。うっかり。」

上条「わかった。ちょっと待っててな」



姫神「…念のために言うけど。私。今。裸だから。渡す時もこっちに来ちゃダメだよ?」

上条「いやわかってるって!」


上条「…」ゴソゴソ

上条「…これか」



上条「姫神!お待たせ。これでいいか?」

姫神「うん。ありがとう」


上条「どういt」チラッ




姫神(全裸)「…」

上条「おっふ!?///」







上条(うわぁあああ!!?鏡に反射してすっぽんぽんな姫神さんが見えてるぅーっ!!!?///)


姫神(全裸)「ふぅ…」フキフキ



上条(うーわ!うーわ!姫神さんの!!!姫神さんな部分が!!?)


姫神「あ。枝毛。」


上条(って何ガン見してんだ俺!!!///)





姫神「…」フニョフニョ

姫神(むー。もう少しスタイル良くなったらな…)



上条(うわぁ!うわぁ!しかもアレか!姫神の位置からじゃ鏡で見られてるってわかんないのか!)

上条(うわぁあああありがとうございます!!)ビシッ




・・・・。



姫神「お待たせ。次どうぞ」

上条「ありがとうございました…!」

姫神「…?」



姫神(なんのことだろ。)?




・・・。




上条「…」チャプン

上条(なんだろ?風呂場そのものがいい匂いしてるな)クンクン

上条(女の子の家だからか?)

上条(いや俺んちだって女の子いるけど…男がいるかいないかでこうも変わるもんなのか?)

上条(…いつも姫神はここで身体洗ってるんだよな…)

上条「…」


上条「…//」




上条(…そういやさっきまでこのお湯に姫神入ってたんだよな…)

上条「…」

上条(さっきのアレが…このお湯にin…)

上条「…////」

上条「…」



上条「…熱膨張って知ってるか?」キリッ

上条「今、俺の一部で起きてる現象だぜ?」キリッ



・・・。


上条「ーーーーーーーーで、置かれてた着替えが」




上条「この『風林火山』と書かれた真っ赤なボクサーパンツと」

上条「白地に『毘』って胸元に書かれたシャツ」

上条「…」



上条「…えっ、何?今の俺、上が上杉謙信で下が武田信玄ってこと?」

上条(姫神さん!!センス!!センスおかしくないでせうか!?)





姫神(もうアレしかなかったから買ってきたけど。…上条くんも明日1日だけだし大丈夫、…だよね?)





上条「上がりましたー」

姫神「ん。アイス。食べる?」

上条「おっ、食う食う」



TV『俺の歌を聞きやがれェ!』

TV『「最強!」「最強!」「最強!」』

TV『エステル「最強!最強!」』

TV『オマエのLOVEのベクトルは俺のモンだ!』

TV『曲はデビュー曲、『99.9%Noisy』!』


上条「あいつ頑張ってるなぁ…」モグモグ

姫神「Mステ出るぐらい人気あるって。すごいよね」モグモグ




上条(…なんか、こうやって一緒にアイス食いながらテレビ見てると)

姫神「あ。雪見大福。1個もらってもいい?私のもあげるから。」

上条「おう。あーん」

姫神「あむ。」パク


上条(こういうのが幸せなのかなって思う)モグモグ





姫神「ふぁ…」

上条「そろそろ寝るか?」

姫神「うん…そうする。」ウトウト


姫神「はい。毛布。」つ

上条「さんきゅ」

上条「よいしょ、」

姫神「…で。君はどこに行こうとしてるのかな。」ガシッ

上条「え?お風呂場だけど?」キョトン?

姫神「…ごめん。私には何故上条くんが『は?当たり前だろ?』フェイスをしているのかわからない。」


上条「いやいや…だって一緒の布団使うわけにもいかないし、俺自身が我慢できなくならないようにするためってのもあるし」

姫神「ちょっと。何を言ってるのかわからない。」

上条「お前な!俺が狼になって姫神を襲ったらどうするんだよ!」

姫神「自制して。出来ないわけないでしょう?」

上条「…」

姫神「どうして。黙るの。」

上条「いやだってさ、普段抑圧してる上条さんの眠れるドラゴンがいつ目を覚ますかわからないだろ?」ドヤッ

姫神「大丈夫。君のはせいぜいマムシ。」グッ





姫神「…ごめん。わかったから泣きそうな顔をやめてほしい。君のはドラゴン。」

上条「泣いてないやい」


上条「大体、見た事ないだろ俺のドラゴン!見てもないのに語るなよな!」

姫神「うん。ごめん。」


姫神(…さっき。実は君がお風呂上がった時に鏡に反射してたのをチラッと見てしまった事は黙っていよう)



上条「まぁ冗談はこの辺にして。さっき『なんとかなる』とか言ってたけど姫神はどうするつもりだったんだ?」

姫神「別に普通に。私のベッドの隣の。そこの床に寝てもらおうと思ってた。」

上条「でも姫神の隣とか…緊張とかするし」

姫神「…わかった。もう面倒くさいし眠たいから。こうしよう」




姫神「床で寝るかベランダで寝るかどちらがいい?」

上条「床で!!!!」


今回はここまで。



姫神「うん。じゃあそんな感じで。」

上条「こんな寒空の下でベランダが選択肢に出る姫神に戦慄するわ」

姫神「…」

姫神「それじゃ。」

姫神「私のベッドで一緒に寝るか。ベランダかって言ったら。どっちにしたのかな」ゴニョゴニョ

上条「え?何か言ったか?」

姫神「なんでも。なんでもない。」ワタワタ

上条「そうか?」

姫神「…」



・・・・。



上条「ん……」ムクッ

上条「うー…さむっ…」

上条(やっぱ床だとちょっと冷えるよな…)

上条「…ん?」



姫神「スー…スー…」ハラリ

上条(んんんんんっ!?毛布めくれてる上に姫神さんの胸元がはだけてらっしゃるだとーっ!!?///)




上条(待てよ…まさかコレ、NOブラ?!姫神さん寝る時NOブラなのか!?)

上条(ダメだよ姫神!!寝る時もブラ着けないと胸の形崩れるらしいぜ!?///)

上条(つーか男と一晩と過ごすんだぞ!わかってんのか!?俺!!男だぞ!?)

上条(そんなな、無防備とかな、ダメなんだぞ!襲われても文句言えねぇーんだからな!!)

姫神「んん…」ハラリ

上条(更にはだけた!!?)ガーン!

上条(くっ、情熱を持て余す…!)




上条(くそぉおお!!こんな状態で寝られるかよぉおお!!)ギンギン

姫神「んー」スヤスヤ




上条(待てよ?はだけたまんま放置だと風邪引くよな?)

上条(そしてここには俺しかいない…)

上条(…よし、胸元と毛布を直しておいてあげませう!!)

上条「…」

上条(ちがうからねコレ親切だからね)

上条(決して下心がないとは言えないけどそーいうんじゃないですからね!)

上条(そーっと、そーっと…)

上条(ぐひひひひ!!さあ毛布を捲って…)

上条(って何考えてんだ俺!これじゃあタダのHENTAIじゃないかっ!?)ペチンッ

上条(毛布!!毛布を直して!服もちょっと直して!!毛布かけてあげるだけ!!)




上条(よいしょ)ペラリ

姫神「ん…」

上条(あらやだ姫神さんたらヘソチラもはみパンもしてる!!?///)




あられもない姿な姫神さん「あ…ん…」プルッ

上条(うぉおおお!!寝乱れバンザイ!!!)

上条(ワッショーイ!!ワッショーイ!!!)

上条(ひーひっひっひっ!!)

姫神「ん…?寒。」パチッ

上条「あっ」

姫神「…何してるの?」




上条「えっ!?あっ、いや!?何でも?!何でも無いですハイッ!」

姫神「…」

姫神「なんでもなかったら。私の毛布を剥いだりとかしてないはずなんだけど」ジト

上条「ちがっ、誤解だ!別に襲おうとかしてないからな!?」

姫神「…服も。乱れてる。」ジト

上条「違う!俺じゃない!!姫神自身が寝ぼけてやったんだよ!!」

姫神「…」じー

上条「本当だって!上条さん、はだけてたから直してあげようとしただけだからね!」

姫神「…」ジトー

上条「…う、うう…」



姫神「わかった。」ハァ

上条「ほっ」

姫神「上条くんを信用してあげる。」

上条「ははー!ありがとうございます!」

姫神「…」

姫神「…」ティコーン!

姫神「…でも。半分は信用しない。」

上条「あう」

姫神「だから。罰として。もし。本当に襲われても私もすぐ気づくように。」

姫神「私の指定する位置で寝て。…いい?」ズイ

上条「は、はい…」

上条(ベランダじゃないよな?)ドキドキ

姫神「男に二言は?」

上条「ありません!」ビシッ

姫神「ん。じゃあ…はい。」ポンポン

上条「ん?」

姫神「…その。また。はだけたら風邪ひいちゃうし。…その。」モジモジ





姫神「…隣。私のベッドのここ。……空いてるから。」ポンポン

上条「え?」






上条「な、何言ってんだよ姫神…///」

姫神「…その。」

姫神「一緒に。寝て。信用してるから。もしまたはだけたら…そっと。君の手で。直して。」

上条「は、はぁ!?///」

姫神「…それに…寒いでしょう?」

上条「…へっ?」

姫神「床。寒かったはず。」

上条「それは、…まぁ」

姫神「…ベッド。あったかいよ?」

上条「う、あ…!」

上条(それは確かに魅力的ですがっ!)

姫神「私の体温も相まって。あったかい。もう寒くなくなるよ?」

上条(むしろそれ暑くなるんじゃ!?)


姫神「ほら。…おいで?」ポンポン

上条「あ…えーと、///」


上条「それはちょっと恥ずかしいっていうか、ドキドキして止まらないっていうか、」

姫神「約束。したよね?『私の指定した位置で寝る』って。」

上条「そうだけども!!」

姫神「…男に二言は?」

上条「いや無いって言ったけど」

姫神「男に。二言は…?」

上条「…」













上条(…押し切られてしまった…)inベッド

姫神「ふふ…あったかい。」ニヘ




上条(なんだなんだよなんですか)

上条(今日の姫神さん、押し強くね?)

上条(なんでかは知らないけど。)チラッ

姫神「…」

上条(うぉおおお!!今の上条さん、女の子と同衾してるるるる!!!)

上条(あれ!そういえば俺久しぶりのベッドじゃね!)

上条(すごいや足が伸ばせるよ!!あったかぅうういよ!!)

上条「…」チラッ

姫神「…」ジーッ

姫神「!」ピクンッ

姫神「…!///」フイッ


上条姫神((見てたのか…))

上条(姫神と)

姫神(上条くんと。)


上条姫神((こんなに近い…!))




姫神「…」ドキドキ

上条「…」ドキドキ


上条「…」

姫神「…」

上条「…」

姫神「…」

上条「…」

姫神「…」

上条「…」

姫神「…」

上条「…」





姫神「…上条くん。寝た?」

上条「起きてるよ」


姫神「…」

上条「…」

姫神「…あのね。あの時のこと。おぼえてる?」

上条「?」

姫神「三沢塾でのこと。」

上条「…ああ、おぼえてる」

姫神「…」

姫神「私ね…」

姫神「ずっと”魔法使い”になりたかった。」

上条「…そういえば、昔そんな事言ってたな。『私。魔法使い』って」

姫神「うん。」



姫神「私は…なりたかった。」

姫神「救われない者さえ救ってみせて。」

姫神「見捨てられた者すら守ってみせて」

姫神「被害者も加害者も。」

姫神「既に亡くなった人すらも地獄の底から引きずりあげるような」

姫神「ルール無用で常識外れの絵本に出てくるような」



       ヒロイン
姫神「そんな…”魔法使い”に。」




姫神「絶対に。誰に何を言われても。ずっと…そう思ってた。」

上条「…」

姫神「あの時。錬金術師アウレオルスと出会って。『ひょっとして。夢を叶える近道になるんじゃないか』って思ってた。」

姫神「でも…」

上条「…」




インデックス『……………とうま?』

アウレオルス『う、ぅうううううううううううッ!!!』




姫神「私が目指していた”ユメ”を。彼に重ねていたけれど。」

姫神「彼もまた。”魔法使い”じゃなかった。出来ることは違うけど。彼も…私と変わらなかった。」




姫神「”ユメ”破れた人だった。」




アウレオルス『邪魔だ、女ーーーーーーーー!』

アウレオルス『ーーーーーーーー”死ね”』




姫神「結局。私には誰も救えなかった。立ち塞がって。そうなるだろうとわかってた未来も。…何も。変えられなかった。」

姫神「私はあの時に”ユメ”を。自分の命を。…諦めた。」

姫神「でも…」

姫神「…」ジッ

上条「…」



姫神「ーーーーーーーー君が。」












上条『ーーーーーーーーーーーーーーーーっけんじゃねぇぞ、テメェ!!』










姫神「あの時。君が私を救ってくれた。」

上条「…」

姫神「ううん。命だけじゃなくて。」

姫神「あの時。魔術師でもなければ錬金術師でもない、ただの人間でしかない君が。」

姫神「錬金術師の非道に”じゃなくて”。私があのまま死んでしまう事に対して怒ってくれた事に。」

姫神「私にはーーーーーーーー私には。その姿がとても眩しくて。」

姫神「君のその姿に。決して辿りつけないはずの。」

姫神「ーーーーーーーーたった今。諦めたばかりだったはずの”ユメ”が。そこにあるような気がした。」






      ヒロイン
姫神「…私。”魔法使い”にはなれなかったけど。」

         ヒ-ロ-
姫神「君という名の”魔法使い”に出会えた。」

姫神「私は。君にすごく救われた。」

姫神「今までいっぱい時間はあったのに。ちゃんと言えた事なかったから…この機会に言うね。」




                   ヒ-ロ-
姫神「私を救ってくれて。ありがとう。”魔法使い”さん。」ニコッ...





上条「…」フッ..

上条「どういたしまして。」ニコッ

姫神「…」スッ...

姫神「…」チュッ

上条「ん?」

姫神「さ。さぁ!明日も学校あるから…///早く。寝ないと!////」バフッ

上条「」

上条(今…頬に…ちゅっ、て…?)

姫神「~!////」



・・・・・・・。






~翌朝~



上条「んあ?」パチッ

上条「…」クンクン

上条「味噌汁のいい匂いがする…」ムニャムニャ

上条「…」ボヘー...

上条(あれ、インデックス…は、ああそっか、昨日は、)チラッ



姫神「♪」トントントン...


上条(台所に立つポニテにエプロンな姫神さんが朝ごはんとお弁当を作ってる…!)





姫神「…ん。美味しい。」グッ

姫神「タコさんウインナーと…卵焼き…」



上条(しかも俺の分もあるね!美味しそうだね!)





姫神「ん?あ。おはよう。」ニコッ...

上条「お、おはよう…///」




姫神「朝ごはんできてるよ。顔と歯。洗ってきてね。」

上条「あっ、ハーイ」

上条「…」

姫神「昨日洗濯した制服。あそこに掛けといたから。」

上条「あ、ありがとう」

姫神「それと。寝癖はちゃんと直してね」

上条「あ、ああ…」

上条「…」

上条(あれっ…?俺って姫神と結婚してたっけ?)

姫神「~♪」






・・・・・。


姫神「…よし。鍵閉めた。」

上条「ん!さ、行くか」

姫神「あ。待って」

上条「ん?」

姫神「手。繋いでいかないと。」テギュ

上条「え?///」

姫神「だ。だって…ほら…。ここ。女子寮だから。」

姫神「女の子の部屋から出てきた男の子が出てきた女の子と仲良さそうじゃなかったら」

姫神「暴漢とか。2人組の泥棒とか。実は脅されてるんじゃないかとか。色々疑われるから。」

上条「そうなのか!?それほんとにそうなのか?!」

姫神「うん。だから。手を繋いでいかないと」

上条「…//」



上条「…な、なら…仕方ない…よな?///」キュ

姫神「うん…仕方ない。///」キュ





上条「…///」テクテク

姫神「…///」テクテク



白カチューシャ「ふー…ん?」

白カチューシャ「」



上条(あー…恥ずかしっ!なんか恥ずかしっ!///)

上条(絶対手を繋ぐなんて要らないと思うけど!)

姫神「…♪」

姫神「ふふ…。」ニコニコ

上条(姫神、すげー嬉しそうにしてるし…それに姫神の手が柔っこくて!)

上条(ああ…これが女の子と手を繋ぐ感触ですかさうですか)

上条(なんか手を繋いでるだけなのにすごい幸福感!!なんだこれ!)

上条(ちょっと緊張もして…)ハッ

上条(俺の手、汗ばんでないよな?)









白カチューシャ「…」つスマホ

白カチューシャ「 Σp[【◎】]ω・´) 」パシャーッ!パシャパシャパシャパシャパシャパシャ



姫神「そういえば上条くん。」テクテク

上条「んー?」テクテク

姫神「その…私。今日上条くんの分もお弁当作ってみたんだけど」

上条「ああ…ありがとな。うん見た見た。美味しそうだったよな」

姫神「うん。けっこう自信作。だから。…良かったら。食べて欲しい」

上条「ありがとな。もちろんもらうよ」

姫神「よかった。…あ。でも誰かに同じ内容のお弁当見られるのは恥ずかしいから」

姫神「今日。お昼は私と2人だけで食べてね?」

上条「お安い御用だぜ!」ビシッ

姫神(やった。今日は2人っきりでお昼ごはん!!!)ガッツ


上条「いやー幸せすぎてこのまま上条さん死ぬんじゃないかとすら思えてきましたよ」

姫神「だめ。上条くんが死んじゃったら私。泣き止む自信ない…。」フルフル...

上条「重いよ!?冗談だから!冗談だから!」

姫神「うん。わかってた。」ケロッ

上条「ちくしょう騙された!!」

姫神「やーい。」ツンツン

上条「ほっぺをつっつくんじゃありません!」





白カチューシャ「…」スチャッ

白カチューシャ「…」●REC


上条「…さ、そろそろ大丈夫だよな」

姫神「?」キョトン

上条「…いや何『え?何が?』な顔してるんだよ」

上条「ほら、もう女子寮出てからしばらく歩いたし」

上条「もうこの辺まで来たら手を繋がなくても大丈夫だろ?」

姫神「…」ガーン

上条「…っていうか、そろそろ離さないと誰かに見られたり勝手に写真撮られたりするとかわかったもんじゃないしさ」

姫神「…」シュー…ン

上条「そんなに哀しそうな表情しなくてもいいだろ」ハハ









白カチューシャ「…」つスマホパシャーッ!パシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャ

白カチューシャ「…」●REC×3


姫神「…どうせだし。このままでも私はかまわないよ?」

姫神「ほら。見られても…話のネタになるし。」

上条「ゴメンな?俺がかまうんだよ青髪ピアスとかに見られでもしたら面倒くさいだろ?」

姫神「…ん…。そうだね。」パッ

上条「う…」

姫神「…」ジー

上条(うあー!そんなに名残惜しそうに見んなよぉ!)

上条(『あっれー?ひょっとして俺の事好きなんじゃね?!』とか勘違いするぞコノヤローウ!?)

上条(そういうのには縁がない上条さんには免疫ないんだからな!やめろよな!)




~とある高校(ちなみに言い忘れてたけど最新巻では”魔神”の”僧正”に校舎ブッ壊されて違う学校の教室を間借りしてるよ)~



上条「はよーッス」ガラッ

姫神「…」トコトコ

土御門「お、おっはようっだぜぃ~?カミや~ん!」ゼェゼェ

青髪「おはよーさんやで~」クネクネクネクネ

上条「おう…って、あれ?土御門そのケガどうしたんだ?」

土御門「へへ…ちょっと、ドジっちまったんだぜぃ…!」ハァ…ッハァ…ッ!

上条「どこのミスったエージェントだよ」ハハ

青髪「あ、なんかな?能力者同士のケンカに巻き込まれたらしいでー」

土御門「そ、そうなんだぜぃ…っ!」ハァ…!ハァ…!




青髪「土御門くん?そろそろくどいでー」バシバシ

土御門「ぐぎっ…!!!」

上条「おいおいやめてやれよ。痛そうじゃん」

青髪「せやね。ごめんなー」

土御門「な、なーに…大したことないからな」



土御門(この野郎…!体に風穴空いてる箇所をバシバシ叩きやがって…!)



土御門「と、ところでカミやん。姫神と一緒に登校してくるなんて珍しいにゃー?」ニヤニヤ

土御門「なんだ?姫神の家にお泊まりでもしてきたか?うん?このこの!」ツンツン

上条「そ、そんなわけないだろ!べっ、別に途中で一緒になっただけだって!」

土御門「ほぉ~?でもオレも今学校に来たとこだけど、最初から最後までカミやんを見なかったぜぃ?」

土御門「それってつまり、カミやんは男子寮からずっとオレの後ろ姿は見えてたはずなのに声をかけず、」

土御門「途中で滅多に話さない姫神には声かけてここまで一緒に来たって事になるが」

土御門「ちょーっと不自然すぎねーか?カミや~ん?」ニヤニヤ

上条(鋭いなコイツ!!)



上条「今日はそんな気分だったってだけだって」

青髪「けど途中だろうがなんだろうが、姫神さんと登校はしたんやろ!?」

上条「まぁ…一応は」

青髪「くぅ!!なんて羨ましぃ!!ちくしょう!ボクなんて生まれてから1度も女の子と登校した事あらへんのに!!」

青髪「なぁカミやん!なんでボクはモテへんの?何でボクは女の子と登校できへんの?!」

上条「知らねーよ!」

青髪「じゃあカミやんはなんで出来るん?!」

上条「知らねぇよ」プイッ




青髪「ほならどうやったら色んな女の子とお近づきになれるん?!」

上条「え?えー…」ウーン

土御門「確かにそれはちょっと興味あるぜよ」ジー

青髪「はよはよ」バンバン

上条「…」チラッ





吹寄「あっおはよう姫神さん。今日はちょっと遅かったのね」

姫神「うん。今日は。少しだけ寝坊しちゃって。」





上条「…女の子が監禁されてる建物に丸腰で殴り込んで、その女の子が即死魔術で殺されたらそれを無効にして蘇生して」

上条「命懸けで『頭の中で考えた通りに現実を歪める』錬金術師と正面からケンカして殴り倒すとかすれば…」

青髪「カミやんおもろない嘘はやめてや?」



青髪「魔術師なんておらんやろ…なんなの!?カミやんそんなんやったん?嘘やろ?」

上条「え?あー…うん。冗談冗談。嘘に決まってるだろ?」

青髪「ぬあああ!!ほんまの事教えてーや!!」

土御門(冗談にしか聞こえないのに全部本当だから笑えねぇぜぃ)





白カチューシャ「あ、大将。例のブツです」つスマホ

土御門「ん」




小萌「はいはーい!先生の楽しい楽しい授業の時間なのですよー」ガラッ

青髪「あっ小萌センセー!どうやったらボクはモテますか!?」ガタッ

小萌「青髪ちゃんが周りの人を思いやれる、甲斐性がある素敵な男の人になれれば自然とモテるのです!」ニコッ

青髪「ほんまですか?!」

小萌「はい。なので素敵な男の人になるためにですね、さぁ席について今日もお勉強なのです!」

青髪「ハーイ!わっかりましたぁ!!」

上条(素直なヤツ…)



~授業ちう~


小萌「~で、あるからしてですね、」

上条「…」ボヘー

上条(『周りの人を思いやれる、甲斐性がある素敵な男の人』…ね)

上条「…」チラッ


姫神「…?」

姫神「…」ヒラヒラ



上条(手振ってくれた)


上条(とりあえず振り返しとこ)ヒラヒラッ。



上条「…」

上条(…やっぱ姫神もそういう男がいいのか?)

上条(周りを思いやれる…はたぶん良しとして、甲斐性…甲斐性なぁ)

上条(無いよなぁ…ただでさえ、…って、なんで姫神基準で考えてんだか)

上条(まぁ昨日すごいお世話になったしな)






キーンコーンカーンコーン♪


小萌「あっチャイム鳴っちゃったのです」

青髪「きりーつ」


ガタッ。ガタガタ…


小萌「あっ!みんなちょっと待ってくださいなのです!」ワタワタ

青髪「ボク小萌センセのためなら100年待てます!」キリッ

小萌「実は情操教育の一貫としてですね、『学校全体でちょっとした企画をやりましょう』って事になったのですが、」スルー





小萌「ここに封筒と便箋があります。」



小萌「これを使って『自分にとって一番大事な人』宛にお手紙を書いて欲しいのです!」




上条(…『自分にとって、)


姫神(一番大事な人』に?)






小萌「御両親、友達、先生、先輩、後輩…恋人さんでもかまいません」


小萌「普段言えないような事をこっそりしたためちゃってくださいです!」



小萌「あっ、提出はしなくて大丈夫です。誰に出したか、内容なども先生に伝えなくて結構ですので…。」

小萌「仲の良い人との間で楽しんでくださいなのです」ニコッ

小萌「それじゃ先生からは以上なのです!青髪ちゃーん号令お願いしまーす!」

青髪「ハイハイ。きりーつ!」




・・・・・・。





土御門「しっかし、古風で物好きだにゃー?今どき手紙って。」

上条「まーな。この科学の街で、メールやLINEだのなんだのでしか人とのやりとりなんてしないようなこの御時世で」

青髪「あはーん!ボクはモチ小萌センセに出すでー!」

上条「ああ…うん。そうだな。お前はそうだな」

土御門「しかし参ったぜぃ。」

上条「? お前には舞夏がいるだろ?」

土御門「はぁ?『誰に送るか?』で悩んでないぜい。」

土御門「舞夏への想いなんてなぁ、毎日どれほど口にしても、伝えても…言い切ることなんて出来やしないんだよ!!」

土御門「あんな便箋1枚っきりじゃ、オレの気持ちの五億分の一だって言い表せやしねぇ…!」

上条「あーハイハイ」




土御門「それで?」ニヤニヤ

上条「…なんだよ?ニヤニヤして」

青髪「まーたまたー」ニヤニヤ

上条「だからなんだよ!?」

土御門「カミやんは」

青髪「誰に宛て」

土御門青髪「「書くんや(ぜい)?」」


上条「え…?そうだなぁ、」



上条(そりゃあ…まぁ、)

上条(インデックスか、オティヌスか…父さんや母さんかな?)

上条(あとはある意味でって事で一番お世話になってるカエル顔の医者とか…御坂とか?)

上条(それか…コイツらとかか?)

上条(やっぱ友達は大事だしな…)

土御門「さぁああ!盛り上がって参りました!」

青髪「カミやんにお手紙で告白されて彼女になるんは一体誰なんやーッ!?」


上条(いや…コイツらだけはねーな!うん!)






青髪「誰や?♪誰や♪誰や~♪白い手紙に書く名前~♪」

土御門「んばば♪んばんば♪めらっさ♪めらっさ♪」


上条「ええい!ガッチャ〇ンの替え歌と室戸市名物シットロト踊りをやめろ!」


上条(ん?待てよ?別に提出したりとかしなくたいいんだよな?)

上条(じゃあ…いいか?別に誰にも出さなくて。…面倒くさいしな)

上条(よし、さっさと忘れちまおっと)

上条「俺、誰にも出さない事にするよ。面倒くさいし」ハハ


土御門青髪「「何ィィイイイイ!!!!?」」




土御門「オイ…!オイオイオイオイ!?いいのかカミやんひめっ…誰かに出さなくて!!」ガシィッ!

上条「だって面倒くさいし」ハハハ



×上条(ん?待てよ?別に提出したりとかしなくたいいんだよな?)


〇上条(ん?待てよ?別に提出したりとかしなくたっていいんだよな?)



わいのわいの。









姫神「…」



姫神(…『一番大事な人』。)

姫神(そもそも。私と関わる人間関係の数は。とても少ない。)




姫神(私のおかあさんとおとうさん…村の皆は。もう居ないし。)

姫神(私を救い出してくれたアウレオルスは…私の知っている彼は。もうこの世には居ない。)


姫神(現存する私の交友関係は。)


姫神(私を一時的に預かってくれた小萌先生と。転向してきてからよく話す吹寄さん。)


姫神(それから…少し話した事がある舞夏さんとクラスメイトの青髪ピアスくんと土御門くんぐらい。)



姫神(それから…)チラッ



土御門「よし!じゃあもう踊ろうぜぃ!大事なヤツが居ない寂しいカミやんを慰めるためにな!!」

上条「ウェーイ!!んばば♪んばんば♪」

青髪「めらっさ♪めらっさ♪」

吹寄「…」イライライライラ

吹寄「ええい!」ガタッ


吹寄「私の!!」ガンッ

上条「へぶぁ!?」


吹寄「机の前で!!」ドゴムッ

青髪「おぶぇっ!?」


吹寄「室戸市名物シットロト踊りを踊んなぁあああーッ!!」ドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴ

土御門「待ってオレ重傷ごぱぁっ!!!?」





姫神「…」クス



姫神(そう。上条くん。)


上条「大変だーッ!吹寄の拳で土御門の体に風穴あいたぞ!?」

土御門(いやこのケガは吹寄じゃないけどにゃー)ゴフッ

青髪「大変やー!!つっちー血まみれやーッ!!!」

吹寄「」




姫神(そう。私の交友関係は。たったこれだけ。)







姫神(私の…一番大事な人。)




姫神(きっと…私には。上条くんしか居ないんだろうな。)

姫神(でも…私は寂しくない。)

姫神(そう思わせてくれるくらい。私は上条くんがーーーーーーーー)



姫神「…」


姫神「…////」




姫神(書くのは。普段言えないような事…か。)

姫神「…」ウーン




姫神(困った。昨日ベッドの中で上条くんに全部言ってしまった。)




姫神(他に何かあったかな…)


姫神「…」

姫神「…」

姫神「…あ。」




姫神(ふふっ。…そっか。私。一番大事な事を言ってなかった。)




姫神(言えるはずないけど。今はまだちょっと。言えないけど。)







姫神「…」

姫神「…」カキカキ




姫神(『私は。あなたがーーーーーーーー)













            す
            き
            で
            す
             。















姫神「…」

姫神「…////」




姫神(誰にも見られないように。隠しておこう。私の気持ちと一緒に鞄の奥深くに。)

姫神(今はまだ。とりあえずお昼ごはんを一緒に食べるだけでいい。)



姫神「…」クキュゥウ。



姫神(…お腹も。空いてきたな。)






姫神(お昼ごはん。まだかなぁ…)












上条「オイ!上里にTELって暮亞呼んできてもらったぞ!!」

上里「きみ、ぼくを便利屋とでも思ってないだろうな?」

暮亞「私の植物でパトリシアさんの時みたいにって事ですね?」

上里「ああ。頼むよ暮亞」

上条「なんだかんだ言って助けてはくれるんだな。」

上里「…好きでやってるわけじゃないよ」

上条暮亞「「またまたぁ」」

今回はここまでなりけるのよ

誤爆した。失敬失敬てへぺろー




・・・・。


キーンコーンカーンコーン。

素甘「ハイ、それじゃあ今の所今度のテストに出しますから。…号令!」

「きりーつ」



上条「うげぇー…マジかよ…」

上条「なあお前らはわかった?いや三バカトリオな俺達が、」

青髪「小萌センセの授業やないし補習出る意味あんま無いからすぐ理解しました」キリッ

土御門「むしろ今のわかんねー奴いるのかにゃー?簡単過ぎて欠伸が出ますたい」キリッ

上条「こぉんの裏切り者どもがぁああ!!」



姫神「…」



姫神(私。問題なくわかった。)

姫神(ノートも。わかりやすくまとめた。)

姫神(良かったら。教える。)

姫神(…って。)

姫神(言えたらいいのに。)

姫神(なんとなく話しかけに行きづらい…)

姫神(むぅ。頑張るって決めたのに…。)

姫神(…よし。後でお昼食べる時に言う!絶対。言う!)

姫神(がんばれ。私!)グッ




上条「そーいえばそうだったね!お前ら本当はバカじゃないのに普段の言動でバカ扱いされてるってだけだもんな!」

土御門「おう。ぶっちゃけデルタフォースで真のヴァカはカミやんだけだぜぃ?」ヘッ

上条「うがぁああああ!!!」ガシガシガシ

青髪「安心しぃや。カミやんが補習する時はボク付き合うたるから」ポンッ

土御門「ヴァカって言って悪かったぜよ。カミやんもカミやんなりに頑張ってるんだもんな?」ポンッ

上条「やめろォオ!!お前らのその優しさで胸が痛いッッ!!」



土御門「え?じゃあ厳しい方がいいか?」

上条「それもイヤッ!!」

青髪「んもー難しい年頃やねぇカミやんは」プヒー

上条「やめろそれ!」



姫神「…」ソワソワ

姫神(…もうすぐお昼…)



上条「な、なぁ…俺に勉強教えてくれないか?どっちでもいいからさ」

青髪「えーそれはメンドイわー今日学校終わった後はボク下宿先のバイトあるし」

土御門「オレは昼飯奢りでなら手を打ってやってもいいぜぃ」

上条「おっ、マジで?!」

土御門「おう。1番高いヤツな」

上条「Oh...」

土御門「さ、そんじゃランチルーム行こーぜぃ」

青髪「せやね。はよ行かんと3人で座れへんし」

上条「だなー…あっ、」

青髪「ん?どないしたん?」

上条「…あー、いや、ゴメン俺ちょっと用事あるから今日はお前らだけで食ってくれ!」




青髪「へぁ?何があるん?」

土御門「そうか。まぁ勉強の対価の件はまた今度でいいぞ」

上条「悪いな」

土御門「姫神と上手くやれよ、カミやん」ボソッ

上条「!?」

上条「お、オイ!何で知ってるんだ!?」

青髪「え?なんなん?」

土御門「にゃっはっはっ」

青髪「姫神さんと何するん!?」

土御門「聞こえてたのか…」

上条「あー、その、実は今日姫神と昼飯食う約束してて」

青髪「なんやて!?」



青髪(あかん…あかんで!止めなあかん…!姫神さんとカミやんが一緒にお弁TOやなんて!)

青髪(ズルイやん!ずっちぃやん!カミやんばっか!)

上条「まぁそういう事だから…」

青髪「イヤイヤイヤイヤ…やめた方がええて!あの…アレやから!」ガシッ

青髪「今日の姫神さんの弁当、たぶん中身は食用コウモリやから!!生きたコバナフルーツコウモリやから!」

上条「ンなわけねーだろ!?大体俺中身見たし!」

青髪「わざと見せた後にすり替えられたかもしれへんやん!」

青髪「あかんで!?トラウマ必至やで?!きゃわわ~なコバナフルーツコウモリちゃんを生で頭から美味しく頂いて『まだ足りぬわ…』って笑う姫神さん見たないやろ!?」

上条「姫神がそんな事するわけねーだろ!?姫神何者だよ!?」




土御門「あーもういいからいくぜよー」グイッ

青髪「ややー!カミやんがまたええ思いするんイヤやー!」ズルズル

土御門「にゃっはっはっはっ。いいから行くぜぃ。座れなくなっちまう前にな」

上条「ほっ」



姫神「上条くん。」

上条「お、じゃあ行くかー」

姫神「うん。」ニコ...







青髪「にしてもいつの間に姫神さんと仲良うなったんや?カミやん」ズルズル

土御門「さぁにゃー」

青髪「…土御門くん、なんか知っとるやろ?」

土御門「ノーコメントですたい」~♪

青髪「なーなーなんでボクには教えてくれへんの?そりゃちょっと寂しいんやけどー?」

土御門「はっはっはっ。オレが言わなくてもたぶんその内わかるぜぃ?」





土御門「…もっとも、オレも最終的に上手くいくかどうかまでは知らないけどな」ニヤァ…

青髪「ややわー土御門くんがそんなドギツイ笑い方してると不安になるわー」



上条「くっそ…なんで知ってるんだよアイツ…」

上条「はっ!まさか今朝のことも本当は!?」

姫神「上条くん。そっちは他校のとこだよ」

上条「おっと、悪い。ありがとな」

姫神「うん。」ニコッ




上条「どこで食うかなぁ」

姫神「大丈夫。私。いい場所知ってる。」

上条「おっ、マジで?」

姫神「うん。」

姫神「…」

上条「…」

姫神「あの。」

上条「ん?」

姫神「さっきの授業。わからなかったの?」

上条「ぅえ!?あー…ああ。」


上条「お恥ずかしながら不肖上条、サッパリでした」<ハァ~サッパリサッパリ♪

姫神「そう。良かったらさっきのとこ。私が教えようか。」

上条「えっ?」

姫神「私。問題なくわかった。」

姫神「ノートも。わかりやすくまとめたから。」

上条「えーいやいいよわざわざ悪いし面倒くさいし。」ハハ

姫神「…そう。」シュン...

上条「あっ、いや!やっぱお願いしよっかな!」

上条「ちゃんと進級したいしな!ウン!」

姫神(どうしよう。迷惑って思われたかな…)

上条「どうか俺に勉強教えてください姫神さん!!姫神さんに教えてもらいたいですハイ!」手ギュ

姫神「!」

姫神「…うん。わかった」ニコッ

今回はここまでぃ。禁書は結構ちょくちょく再放送するのだぜ。



あ、あとちょいと一つ意見を聞きたいですの。


姫神さんが旧約二巻で

『元々私がここでどんな扱いをされてたか聞く?』

『何のために建物のあちこちに隠し部屋があるのかとか。俗物過ぎて君にはきっと耐えられない』

って言ってるけど、具体的に何をされていたと思う?

参考にしたいので意見が聞きたい。


短絡的に考えるなら成績優秀者への『御褒美』とかで姫神さんに色んなエロい事してた、だけど、

当時三沢塾は選民思想で『再現不可能なレア能力の独占』だとか『カルト教団化していた』『入塾した生徒の能力を違う能力に変えようとしていた』とか『男子生徒だけでなく女子生徒もいたので女子には姫神さんが御褒美になりづらい』

等を考えるとどうもわからぬのよ。


御二方、ご意見どもありゃりゃとやした。確かに『それやぁー!』と思いつつ『えー…でもなんかそれヤダなぁ…』ですわ。

全部引っ括めてそのキャラクターなのであるから、設定とかをなるべく変えずに愛でるのがそのキャラを大事にするって事なんでしょうけども。

まぁSSなんでね、個人的にはSSは面白ければ設定なんざ変えてナンボと思うので。適当にその時その時の気分次第でやります。



上条(俺結構頭悪いから絶対迷惑と時間かけるし…)

上条(他の誰かに頼むのもなんとなく申し訳ないし気安くできそうだから土御門辺りにでも頼もうと思ってたんだけど)

姫神「…」~♪

上条(…がんばろ)



・・・・・。




上条「で、どこで食うんだ?」

姫神「うん。この前見つけたいい感じの所。」













姫神「ここ。この空き教室。」ガラッ

上条「?」


上条「鍵空いてたけど…大丈夫なのか?使っても」

姫神「うん。元々この学校は私達がいた高校と違って中高一貫。」

姫神「けど。ここの中学生はそのまま上の高校に進学せずに別の学校へ行くから空き教室が多い。」

姫神「私達もそれにあやかって間借りしてる。」

上条「ああ…そういえば」

姫神「向こうの学校の生徒会のご厚意で。空いてる教室は使わないから私的公的問わず自由に使ってくれていいって言われてるから…」

上条「へー…そんなに融通利かしてくれてたんだな」

上条「今度ビクビクウサギとかメガネ君に会ったらお礼でも言った方がいいかな」

姫神「うん。」コクン



上条(でも私的っつったって、それたぶん『部活で』『着替え』『生徒会会議』とかぐらいだよな?)

上条(『昼飯食うだけ』で俺達2人だけが使うってのも大丈夫なのか?)

上条(…まぁ、大丈夫か。汚さなきゃ誰にも迷惑かけないんだし!)

上条(けど姫神も変わってるよなぁ…『同じ内容の弁当見られたくないから』ってわざわざこんな所で食べなくても)

上条(別にランチルームとか教室とかでも良かったんじゃ)

上条(いや、ここはもう余計なこと考えずに女の子と2人きりで弁当というシチュエーションを楽しむべきだな!)



姫神「じゃ。並べてく。」

上条「ん、そうだな」

姫神「よいしょ。」ゴソゴソ


コト。コト、コトコト。


姫神「そして。」ヨイショ

姫神「ぱんぱかぱーん。ぱーぱーぱーぱーっぱっぱぱー♪」

上条「ぷっ、ファンファーレ鳴るんだな」

姫神「ふふ…うん。”自信作”だから。」




姫神「今日のお弁当は。卵焼きと。タコさんウインナー。きんぴら。生姜焼き。プチトマトとブロッコリー。お味噌汁。」

姫神「ご飯には梅干し。あと…温かいお茶を用意してみた。」

上条「うぉー…!すげー美味そう…!!」ゴクリ

上条(朝にチラッとは見たけどこんなに作ってくれてたんだな…)

上条「…なぁ、」

姫神「何?」

上条「ありがとな。こんなに手の込んだのを朝に作るの大変だったろ」

姫神「…慣れれば。わりとできる。」テレテレ


上条「ンなことないって。俺も自分が飯作る立場だからわかるけどさ…毎日っつーか、そもそも『朝飯を作る』ってだけでもダルいのに、」

上条「なんか…俺、すげー嬉しい…」

姫神「そう。良かった。君が喜んでくれたなら。」ニコッ...

上条(あー…なんか今ので俺の中の姫神への好感度めちゃくちゃ上がったなぁ)

上条(あー上条さんもこんな子に嫁に来て欲しい!)


姫神「はい。おはし。」

上条「さんきゅな」

姫神「それじゃ。」

上条「ん。」


上条姫神「「いただきます。」」


上条「むぐむぐ。美味ッ!!やっぱ姫神料理上手いな!」

姫神「ありがとう。たんとお食べ。」

上条「…生姜焼き美味ッ!?…後でレシピ教えてもらえないか?」

姫神「いいよ。」クスクス




上条「むぐむぐ!むぐむぐむぐむぐ!」

姫神「…」ズズ...

姫神(お味噌汁。少し辛かったかもしれない。)チラッ

上条「合わせ味噌…か?ウチは普段赤だし派だから新鮮だな」ズズズズズズズ

姫神(良かった。問題無さそう。)

姫神(そして上条くんは赤だし派か。今後は赤だしにしよう。)

姫神「…静か。」

上条「まぁ2人だしなー」モグモグモグモグ

姫神(…2人きり。)


姫神(2人きり。か。そう。2人きり。なんとか。距離を縮めたい。)

姫神「…」

姫神(こういう時。どうしたらいいんだろう。)

姫神(やっぱり普通に会話して食べるだけでいいのかな。)




姫神「そういえば。今度席替えするって。」

上条「へぇーそうなのか?」

姫神「うん。上条くんはその時居なかったから知らないと思うけど。」

上条「あー…俺もずっと忙しかったからなぁ」モグモグ

姫神「…」

上条「次の席は窓側の1番後ろがいいなぁ」

姫神「そう?」

上条「サボれるだろ。前の席の奴が体デカけりゃ隠れるしな」

姫神「でも教卓からだと後ろの席ほど良く見えるらしいよ。」

上条「え、…じゃあ逆に1番前…とか?」

姫神「それは。普通によく見えると思う。」

上条「ですよねー」

姫神「これからも。忙しくなるの?」

上条「さあなぁ」モグモグ

姫神「…無理。しないでね。」

上条「上条さんもしたくはないんですけどね…」ムッチャムッチャ

姫神「何があるの?」

上条「いろいろ。」

姫神「…そう。」




姫神「…あ。上条くん明日掃除当番。忘れないでね」

上条「なんかその単語を聞くのめちゃくちゃ久しぶりな気がする…」

姫神「君。ほとんどしたことないもんね。」

上条「学校…ちゃんと行かなきゃなぁ」

姫神「うん。学校は行かなきゃだめだよ。」

姫神「せっかく。行けるんだから。」

上条「だよなぁ…」


姫神「あ…ごはんつぶ。ここに付いてるよ」ツンツン

上条「え?どこだ?」

姫神「ん。ここ。」ヒョイ

上条「お、ありがと」

姫神「…」つ。

姫神「てい。」つ

上条「むぐ?」

姫神「はい。上条くんの口に返す。」

姫神「一生懸命作ったから。ちゃんと残さず食べて欲しい。」

上条「んぐ。」

上条「…」



上条(ちょっと姫神の指をしゃぶっちまった///)



姫神「…お茶。いる?」

上条「ん。ああ…ありがと」

姫神「はい。熱いかもしれないから気をつけて。」

上条「ああ…あちちっ!?」

姫神「もう。今言ったばかり。」

上条「わ、悪い…」

姫神「濡れた?おしぼりならあるけど…」

上条「いや大丈夫大丈夫。おしぼりは要らない」

姫神「そう?」

姫神(…私もお茶飲もう)



上条姫神「「ふーっ…」」



          まったり。






姫神(こういうシチュエーションに憧れていたけど…なんだか。普通。)

姫神(全くドキドキしてないわけでもないのだけど。)

姫神(まぁ。普通にごはん食べて会話してるだし。)

姫神「…」チルチル

姫神(こういう時。本当はどうしたら良かったのかな。)

姫神(勢いだけ。ノープランで来たけど。)

姫神「…」

姫神(まぁ。いいか。)ズズ

姫神(のどか。それに…”気持ち”は良いかもしれない。)

姫神(それから…)



姫神「…なんだか。とても暖かい。」

上条「?」




姫神「私にもこの気持ちがよく。わからないけど。」

姫神「けど…君が私の作ったお弁当を『美味しい美味しい』って食べてくれて。」

姫神「少し話して。一緒に居るだけで。なんだか心が…ぽかぽかする。」

上条「…」

姫神「ずっと昔に。小さい頃に…あの山村で暮らしてた時に。こんな感じの気持ちになった事がある気がする。」

姫神「あまり…思い出せないけど。」

上条「…」



姫神「…上条くんは。不思議な人だね。」

上条「?」

姫神「私が望むモノを。私が忘れてしまったモノを。」

姫神「私が諦めてしまったモノを。私にくれるから。」

上条「俺何もしてないって。大袈裟だろ」ハハ

姫神「ううん。そんなことはない。私は…君に。現に今も救われている。」

姫神「…私。もうあなたがそばにいてくれるだけでいい。」

姫神「君のその無自覚な暖かさが。…心地が。いい。」



姫神「…すき…。」

上条「えっ」




姫神「きっと。君には私のこの感情はわからなくて。伝わらないのだろうとは思う。」

姫神「うん…好き。」



姫神「私。君といるこの時間が。好き…って。思う。」ニコッ...

上条「」



姫神「…。」

姫神「あっ…!?////」カァ…!

姫神(しまった。つい安らぎ過ぎて思った事全部吐露してしまった。)

姫神(やらかした…まだ早い。たぶん上条くん『お、おう…』になってる。)

姫神(い。いや。まだ。今のならまだ誤魔化せる!)

姫神(それより。上条くんの反応を冷静に見なきゃ。)

姫神(もし『へーそう?』ホジホジとかなら『じょーだぁーん。』で済む。)

姫神(『ないわーうわー』とかなら…それは…元より脈が。無かったって事…)

姫神(その時は…諦めようと。思う。)

姫神(いくら私だって。ここまでがんばってその結果なら。心が折れる。)

姫神(よし…上条くんの反応を…見る!)

姫神(カミサマ。どうか。せめて。)

姫神(『へーそう?』ぐらいで!)バッ!
























上条//「/(//°///ω//°//)//」//

姫神「」ビクッ



上条「え、えと…////」

上条「そ、そう…か///」

上条「俺も…その、姫神にそう思われて、嬉しいっていうか…」

姫神「」

上条「あ、あはは…//////」

上条「…その、俺も姫神と一緒…だな、うん///」

上条「俺も…姫神とのこういう時間は、好きだな…///」

姫神「」

上条「つーか、さっきの笑った顔がすげー綺麗で、って、」

上条「ぁ?はは…あ、あっれー!!俺、何言ってんだろうな?!うわっ!なんか恥ずかしっ///」

姫神「」

上条「…忘れてくれ!!///」

姫神「」



姫神(よ。予想以上ッ!!!!)




姫神(ど。どうしよう!こ。このまま…何か。)



キーンコーンカーンコーン…




上条「あ…」

姫神「あ。鐘。鳴った…。」

上条「…」

姫神「…」

上条「やっべっ!?これもう授業開始の時間の知らせじゃん!」ガタッ

姫神「…」



姫神「ねぇ。上条くん。」

上条「どうした?早く行かねぇと!」




姫神「このまま。…サボらない?」

上条「…え?」

眠いからここまで。『こういう表現がしたい!おっ!あるやんけ!』と顔文字でイイ感じのがあっても文字化け率半端なくて悔しみ。

次回、『保健室でサボタージュ。そして。』



姫神「その。なんとなく。…もう少しだけ。上条くんと2人で居たい。」モジ

上条「えっと、」

姫神「…ごめん。わがままだった。忘れて。」

上条「…」

姫神「遅れた言い訳。考えた方がいい。何にしようか。」



上条「いや、いいよ。2人でサボっちまおうぜ」

姫神「!」



姫神「でも」

上条「いいって。」

姫神「私が言い出しておいて。なんだけど。」

姫神「上条くんはただでさえ単位危ないのに」

上条「なーに、1回くらい大丈夫大丈夫。それにさ、」

姫神「?」

上条「俺も…」

姫神「…俺も?」



上条「俺も、もう少し姫神と一緒に居たいし…」フイッ

姫神「!」

姫神「…///」




姫神「…ありがとう。///」ニコッ


・・・・・。



上条「…土御門にFUKIDASIで『俺たちサボるから先生に何とか説明しといて』って頼んだらさ、」テクテク

姫神「うん。」テクテク

上条「何か妙に自信満々に『任せるぜよ!!安心してサボれ!!』って返ってきた」

姫神「…逆に。不安。」




上条「で、どこでサボタージュするんだ?」

姫神「それはもちろん。定番のところ。」





~その頃の教室~



小萌「あれ?姫神ちゃんと上条ちゃんがいないのです」

土御門「先生ーカミやん達なら保健室に行ってるぜい」

小萌「え?お腹でも壊したですかー?誰か理由とか聞いてないですか?」

土御門「あ、先生。オレ二人から理由聞いてるぜよ!」

小萌「え?ホントです?教えてもらえますか?」

土御門「ええと、ちょっと耳貸して貰いたいぜよ」

小萌「はいはい」

土御門「その…内密にお願いしたいんですが、」ヒソヒソ

土御門「『土御門…腹痛いから保健室行くって事にしておいてくれないか…?今日は俺、教室に居たくないんだ…』」

土御門「『姫神も腹痛いって事にしといてくれないか?…俺のせいで姫神も何かされる標的になっちゃうかもしれないし』」



土御門「…って、カミやんが言ってたんだぜい…」

小萌「」





小萌「あわ、あわわわわ…!まさか先生のクラスにイジメが?!そんな、」

土御門「先生…、どうか、今日だけはカミやん達をそっとしておいてやって欲しい」

土御門「下手に事を荒立てるのも良くない時ってあるし、オレからも頼みたいんだ」

小萌「…土御門ちゃんは何か事情を知ってるのですね?」

土御門「…」コクン…!

小萌「…わかりました。今回はそっとしておきます。」

小萌「でも、もし耐えられなくなったら…その時は遠慮なく先生を頼って欲しいのです」

小萌「上条ちゃんにもそう伝えてもらえますか?土御門ちゃん」

土御門「了解ですたい」






土御門(ごめんなさいにゃー小萌先生。オレって嘘つきなんだぜい?)

土御門(安心しろカミやん。本気で心配してくれる人に嘘をつく罪悪感はオレが背負ってやる)

土御門(さぁ気兼ねなくサボタージュするがいいぜぃ!)




青髪「なーなー土御門くん、カミやんはどうしたん?」

土御門「なーにちょっとした野暮用だぜぃ」

青髪「そーなん?まぁ何もないならええんやけど」

吹寄「姫神さんは?」

土御門「体調崩して保健室だ。そっとしといてあげた方がいいですたい」

吹寄「そう?」

吹寄(後でお見舞い行こうかしら?)







~保健室~


姫神「…保健室の先生。居ない。」

上条「お、メモ置いてあるぜ」

姫神「なんて?」

上条「『ちょっと所用があって出ています。緊急時にはこの番号に掛けてください。』」

姫神「そう。好都合だね。」

上条「だなー」


姫神「あ。取り替えたばかりのベッド発見。」

姫神「とう。」ピョイン

ばふー。

上条「お、いいなーベッドにダイブ」

姫神「ふふ。ふかふか。気持ちいい。」バフバフ

姫神「上条くんもやる?」

上条「やるやる!」ピョイン



上条「姫神の隣にダーイブ!」

ばふー!

姫神「ひゃっ?!」




上条「うあー!もふもふ!ふかふか!」

姫神「ふふ。おふとん。最高だね。」

上条「なー」



姫神「ふふ。皆が授業を受けてる最中に保健室で優雅にサボる…なんという愉悦。」

上条「いつもと違う理由で授業受けないのも新鮮だなー」ハハ

姫神「…ん。上条くん。お腹見えてる。ヘソチラしてる。」

上条「え?…あ、ホントだ」

姫神「…」ぢー

上条「どうした?」

姫神「上条くん…ホントに男の子かって疑いたくなるぐらいウエスト細いね。」

上条「そうか?別に普通だろ」

姫神「男の子にしては。華奢だと思う。」

上条「そんなもんか?」

姫神「うん。ほら…」


ぎゅ。


上条「おうっ!?///」

姫神「ほら。私が君の腰に抱きついても手の平が肘に着く。」






姫神「ん…」スリ

上条「わひゃっ!?そ、そこくすぐったっ!!?///」

姫神「…」ニヤ-

姫神「えい。えいえい。」スリスリスリスリ。

上条「あひっ!?あはははははは!?」

姫神「まいったか。まいったかー。」コスコスコスコス

上条「姫神の鼻の頭がッ…?!うははははは!?」

姫神「まいったと言えー。」シュリシュリシュリシュリ

上条「うひゃひゃひゃひゃひゃ!!」

姫神「ん。おへそぺろぺろ。」ペロペロ

上条「ふひゃうっ!?///」

上条「ぬわー!わかった!まいった!まいったって!こーさん!!」

姫神「やった。勝った。」クスクス

上条「く、くそぅ!卑怯だぞ!」



姫神「そう?じゃあ平等に。」

上条「?」

姫神「はい。」マクリ

上条(姫神さんが自ら制服を捲りあげてヘソチラ?!うっわ、やだなんかエッロ!!)

姫神「さぁ。抱きついてフガフガするといい。」

上条「ぐ、」

姫神「遠慮する事ない。どうぞ?」

上条「え、えーと、」

姫神「…」



姫神「えい。」ぎゅ。

上条「ほまっ!?」



上条(うぉあああ!?///肌が!肌スッべスベ!!)

上条(姫神の形のいいヘソが上条さんの目の前に?!!///)

姫神「ん…っ」

上条(す、少しくらい…!少しくらいなら舐めても、)

上条(だって俺のも舐められたし!ね!こんな機会も滅多に)


コツコツコツ…

姫神「!」



姫神「人が。来る!」ガバッ

上条「わぷっ!?」

姫神「早く私と。毛布の中に。」グイグイ

上条「ちょっ!」

姫神「…だめ。これだと毛布が膨らみすぎててバレる。」

姫神「上条くん。もっと。私に密着して。私を強く抱きしめて。」

上条「いやでも」

姫神「バレちゃうから。」

上条「なぁ、別にバレても問題無、」

姫神「マズイから。」




上条「えっと…こ、こう…か?///」モゾモゾ

姫神「まだだめ。見つかっちゃう。もっと。もっとくっついて。」ニヤ







上条(ああああああああああ!!!あったかい!!柔らかい!いい匂い!!!)

姫神「んっ…ふっ…///」ムギュ~

上条(うぁあああ!!けど、けど…!)


上条(ブラが顔に当たって硬くて痛いぃ!!!)

姫神「…///」


上条(ガッガッって!金具!!痛い!金具痛い!!)

上条(ぐあああ!!ちくしょうブラジャーなんてこの世から無くなっちまえ!!不幸だぁあああ!!!)




ガラッ。


去鳴「あれっ?」

姫神「…」




去鳴「ねぇねぇそこの黒髪さん。上条当麻知らね?」

姫神「知らない。…あなたは?」

去鳴「部外者。ここの生徒の上里翔流の義妹っしょ」

姫神「そう。」

上条(んん!?サロメの声!?なんであいつがここに!?)





去鳴「いやー私はちょっとお兄ちゃんの顔見に来ただけなんだけどね?」

去鳴「お兄ちゃんに『保健室に行った上条当麻に何があったか確認してこい』って言われちゃってさー」

姫神「そう。」

去鳴「ンなモン自分で行けって思うっしょ?照れくさいのかなんなのか知らないけど」

姫神「そう。」

去鳴「で?行先とか知らない?」ジロッ

姫神「うん。知らない。」


むぎゅぅうう。


上条(いだだだだだだだだ!!!ちくしょうなんで姫神ブラジャーなんかしてるんだよ!ノーブラでいいだろ!寝る時はノーブラなんだから今だってノーブラで良かっただろ!)

上条(ぐああああああ!!!声出るっっ!声出ちゃうぅうう!!!)




去鳴「トイレでも行ってるんかねー」

姫神「…」

姫神(この人。危なそうな目をしてる。)

姫神(…今度は。私が上条くんを守らないと。)ギュッ



上条(おっ、やった!!金具の所から俺の顔がズレて姫神の谷間に収まった!)

上条(ホッ。やっと痛みから解放された…)



上条(あー…やーらかーい…)



去鳴「んー…五分くらいここで待たせてもらうわ」ガタッ

姫神「…できれば。部屋から出て欲しい。私も調子悪いから」

姫神「あまり人にいて欲しくない。」

去鳴「えー」

上条(そーだそーだ!かーえーれ!かーえーれ!)

上条「…」

上条(あれ?でもこのままだったら)

姫神「…」


むにゅーんっ。



上条(俺、姫神にパフパフしてもらってる状態で居れるのか?)



上条「…」

去鳴「んー」

姫神「…」

去鳴「どうしよっかなー」

上条(かーえーれ!かーえーれ!)



上条(ゆっくりしていってからかーえーれ!)

上条(あと10分くらいしてからかーえーれ!)

上条(姫神の胸の谷間のしっとり感を俺が堪能してからかーえーれ!)

今回はここまでっしょ

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