男5「人生って何が起こるかわからないから面白いよな」(679)

初めましての方は初めまして 前作、前々作、前々々作から見ている人はありがとうございます。ジャガー大佐です。
前々々作 美少女「君にどうしても言いたいことがある...」美少女「君にどうしても言いたいことがある...」 - SSまとめ速報
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前々作 男「この学校...やばすぎだろ...」男「この学校...やばすぎだろ...」 - SSまとめ速報
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前作女「この学校に常識は通じない!」女「この学校で常識は通じない!」 - SSまとめ速報
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を読んでから本作を読むことを推奨します

~人物紹介~ 注)ネタバレ含みます

男:主人公 忘れられているかもしれないけど、生徒副会長 なんやかんやあって美少女と付き合っている 無意識とはいえ、美少女の近くに変な輩が近づかないように神力で圧をかけている

美少女:主人公 生徒会長 喋らなければ美人 たまに喋っても美人になる 2つのモードを持っている

女:後述する男5の姉 喋っている雰囲気に似合わず暗い過去を持っている 正体は、神で名はツクヨミ メイドの母である

男5:美少女ファンクラブ会長 男が美少女と付き合う前、付き合い始めた時期は影から美少女を守っていた ファンクラブ結成の理由は前々作を見てもらえればわかると思う

勇者:異世界から来た 実は並行世界の男で、今はメイドと共生している

男妹:名の通り男の妹 正体は勇者の世界の神で、なんやかんやあって男の妹になった 取り敢えず万能

メイド:勇者と共生しているメイド 男や美少女の祖先にあたる存在で、元巫女 今は学食でバイトをしている

男父:男の父 剣道部顧問 実は憑依している形で生きており、取り憑いているのはオーディン その為、僅かながら神力が使える

男母 :男の母 調理部顧問 同じく憑依している形で生きており、取り憑いているのはフリッグ 週末は後述する美少女母と買い物をしている 料理が上手い

美少女妹:美少女の妹その1 美少女母が帰ってくるのが遅くなった時や風邪引いた時の家事担当 いつも美少女の後始末をしている

美少女妹2:美少女の妹その2 しばらく撫でられるとデレデレになる そうなると暫く塞ぎ込む いつも美少女を起こしている

美少女弟:美少女の弟その1 美少女ファンクラブ副会長 外での写真を撮っているのが男5なら、家の中での写真を撮っているのはこいつ

美少女弟2:美少女の弟その2 いつも友人に勉強を教えている 最近、彼女が出来た が、その子も勉強が出来ない為一緒に教えている

美少女母 :美少女の母 校長 実は神で、名はイザナミ 何をするかよくわからないと一部の人からは恐れられている

美少女父:美少女の父 教頭 実は神で、名はイザナギ 元ボーイスカウト隊長で、休日、こっそり1人でキャンプをしている 主に美少女母の尻拭いをしている

男5の説明に追加 実は神、名はスサノオ 随分と前に暴れて以来、酒を一滴も飲んでいない

一旦切ります

男3:よく難しい本を読んでいる 男4のイタズラに付き合わされることが多い 実は神で、名はバルドル

男4:最近こそイタズラはしてないが、前まではよく女2にイタズラをしていた 実は神で、名はロキ 隙あらば嫁とイチャイチャしている

女2:剣道部副将 男4の監視役で、ヴァルキリー ヴァルキリーになる以前の記憶が無い

女3:男4の嫁 テニス部マネージャー 元々神ではないが、男4と結婚するために努力し、神になった 本名はアングルボザ

女4:男の再従兄弟 その特殊性質故に両親に実験道具にされていた 彼女には男達とは違う 女の子供の血が流れている その為、彼女の神力の察知方法は男達とは違う 女を母親のように慕っている

女5:ダンス部所属 実は神で、名はアメノウズメ 後述する現国先生と同棲している

女6:保険委員長 実は神で、名はエリル 医師免許を持っている 基本的に彼女に治せない病気は無い

担任:男達の担任の先生 古文担当 実は神で、名はアマテラス 美少女を現在に飛ばした張本人 よく美少女母の仕事を押し付けられる 酒を飲むと駄々っ子になるらしい

現国先生:美少女妹達の担任の先生 実は神で、名はカグツチ 担任ほどではないが美少女母に仕事を押し付けられる 住む場所が無くうろうろしてた女5を渋々引き取り同棲することになった

女4祖父:警官 名乗っている年齢と実年齢は違い、本当は年金を貰える年齢 老化が遅く、よく周囲の人から不思議がられている

女4曽祖父:趣味に畑をやっており、女4がバイトの掛け持ちで体調を崩さないか心配している

女4曽祖母:話すのが大好きで、彼女と話をすると大抵2時間は話す羽目になる よく自分でボケているというが、実際はまだボケていない

~学校~

女「で、こっちがメイド 男達の祖先だ」

女4「はぁ...どうも」

メイド「貴女も過酷な人生過ごしてますね...まだ若いのに」

女4「昔のことはもう考えないようにしています 今は...お母さんがいるから」

女「あのな...せめて、学校の中ではその呼び方辞めてくれないか? 誤解されるだろ」

メイド「確かに好ましくないですね...」

女4「うーん...じゃあ、学校の中では我慢しようかな...」

女「あぁ そうしてくれ...側から見れば私達は同級生なんだからな...で、次はお前らだな 男妹と男5 何か言いたいことがあるなら聞いてやる」

男妹「石を抱かせるのはどうかと思うね...」

男5「どっから持ってきたんだよ こんな石...」

女「家の漬物石 神力で持ってきた」

男5「何してんだよ...重いし...」

女「人が困っていたのに遠くから傍観し、挙げ句の果てに煽ってただろ 反省しろ」

男妹「もうすぐ授業なんだけど...このままで受けろと?」

女「姉さんに事情を話した 1時間目はそれでいいと許可してくれたよ」

男5「許可しないでくれよ...姉さん...そこは止めるだろ...」

男「それ結構しっかりと結んであるな...簡単には解けそうに無いね...」

女4「微かに紐から神力を感じる...これ、神力で作ったの?」

女「ああ そう簡単には外せないようにな 強度もかなりのものだぞ ナイフで切ろうとしても1時間はかかる」

美少女「恐ろしや...恐ろしや...女は怒らせない方がいいね...」

女「あっ、手は動かせるようにしてあるからな まぁ、動かし辛いと思うが」

男妹「手だけ動かせてもこのままじゃ席につけないよ どうするの?」

女「そりゃ...運ぶんだよ こうやって」ヒョイ

男「!? 持ち上げただと」

美少女「どうせ、神力で筋力強化しているんでしょ? で、どうするの 男5は誰が運ぶの?」

女「お前らだな 実況してたし」

男「はぁ!? 僕達かよ...重そうだな...いくぞ、美少女」

美少女「うん せーのっ」

グイ

男5「だ、大丈夫か? 手がプルプルしてるが...」

男「か...かなり重い...急いで運ぼう」

美少女「....着いたね せーのっ」

男5「ありがとな 席まで持っててくれて」

一旦切ります

あっ、どうも というか、これ一貫としたタイトルまだ考えていなかったな...

男「お前、重くないか?それ」

男5「重いに決まってるだろ 俺は我慢出来るから...妹の方を心配しろ お前、隣の席なんだから助けてやれよ」

男「わ、わかった」

~1時間目授業中~

男妹(あ、足が痺れてきた...)

2号(頑張れ お姉ちゃん あっ、先生が赤字で書いたよ)

男「ほら、手を伸ばさないと届きそうにないから」スッ

男妹「ありがとう」

男「物を落としたら言ってくれ すぐに拾うから」

男5「あっ、やばっ...シャーペン落とした」

女「仕方ないな...ほら」 スッ

男5「助かる」

担任(出来るだけ気にしないようにしてたが...やっぱり異様だよな 石を抱きながら授業受けてるのが2人もいるなんて...男4なんて笑い堪えながら受けてるし)

~休み時間~

男妹「やっと終わった...うぅ、足の感覚が...」

男「次の授業は移動教室だぞ 行けるか?」

男妹「大丈夫だって」

男4「なんとか最後まで堪えられた...」

男3「終始笑い堪えてたよね...」

美少女「男5が...死んでる...」

男5「」チーン

女「あぁ こいつに抱かせたのは1番重いやつだったからな
よく耐えたもんだよ」

男「こいつは、教室このままだから放っておいて大丈夫か 妹、無理すんな 足がプルプル震えてるぞ」

男妹「で、でも...」

美少女「家族とはいえおんぶされるのは恥ずかしいって? なら、私が運ぼう」ヒョイ

男妹「うわっ」

男「どこから出てくるんだよ その怪力」

美少女「さぁ? じゃあ行くよ」

タタタタタッ

男「は、速ぇ...あっ、授業道具忘れてる 一緒に持ってくか...」

~昼休み~

男5「今日は会長と一緒に食べない日か にしても、朝は酷い目に遭ったな...」

男「女に聞いたよ 2時間目始まるギリギリまで気絶してたんだって?」

男5「ああ 目が覚めたらチャイム鳴ってて焦ったよ...」

男「そうか...僕は足が痺れた妹を美少女が教室に運んでいったんだけど道具忘れてたから一緒に持っていったよ」

男5「何それ 見たかったな」

女「ほら、これがそうだ」スッ

男「聞いてたのか...というか、よく撮ったな」

女「私が何ヶ月美少女を撮ってると思ってるんだ? 今じゃ咄嗟に動画も撮れるぞ?」

男5「何その無駄な技術」

女「まぁ、そう言うなって この写真、意外なことに好評でな...通常の倍額払うから欲しいってやつが沢山いて参ってるんだよ...」

男5「まぁ、わからんでもないな この凜とした表情 会長のイメージそのままだし」

男「実際のところは...」

女「知らない方がいいこともあるんだよ...この世には...」

男「はぁ...そうだね...ちなみに、現段階で最大の金額を申し出てるのは誰なんだ?」

女「10倍払うとか言ってるやつだな」

男「じ、10倍...物好きもいるんだな...」

男5「物好きか...まぁ、あいつにはそれがぴったりだな」

男「ん?誰かわかるのか?」

男5「あぁ こういうので毎回最高額申し出て買ってる奴だ 会長の妹達のクラスにいるな」

男「か、金持ちかよ...」

女「余談だが、そいつも神だ」

男「へぇ...神なのか...えっ?神!?」

女「何を今更驚いているんだ? ファンクラブにはほぼ全生徒が入ってるんだぞ?」

男5「まぁ、そうだが...でもあいつは神というよりどちらかというと龍が近くないか? あいつ自身もそう言ってるし」

男「り、龍? この学校、神だけじゃなくて龍も居るのか?」

女「前に言っただろ 母さんは来るもの拒まずで受け入れてるから基本何でもいるんだよ」

男「ま、マジかよ...えっ?天使とか悪魔とかも居るのか?」

女「あぁ 中等部に悪魔3名 高等部に天使5名居るな まぁ、名無しだが」

男「やっぱり変わってるな...この学校...」

男5「普通じゃないからな ここは」

男「それで話は戻すがその龍って誰なんだ?」

女「うーん...なんて言えば伝わるか...あいつ、委員会入ってないからな...」

男5「教室見て、会長の写真いっぱい持ってそうな奴がそうだ」

男「なんて大雑把な...」

女「いや、意外と的を得ているぞ?その表現 実際、行ってみればわかると思うしな」

~美少女妹達の教室前~

女「どうだ男 誰かわかるか?」

男「...神力と雰囲気からして あいつか?」

男5「ビンゴだな おーい、男6 こっち来い」

男6「昼休みにどうした まだ、渡す時間じゃないだろ」

女「その話ではない 前に話したことあるだろ? 私の子孫のこと こいつがそうだ」

男「あっ、どうも 男です」

男6「君がそうか...確か私の記憶が正しければ副会長じゃなかったか?」

男「えぇ そうです」

男6「おっと 名乗り忘れてたな 私は男6 まぁ、偽名だな 本名はファーブニルだ 北欧神話の龍って言えばわかるか?」

男「あっ、お宝集めの...」

女「そういうことだ こいつは美少女の写真をお宝とみなして集めている」

男6「最初は人間ごときと思っていたが侮っていたな...私なりに写真を撮るのも考えたがどうも撮るのは私の性に合わない 撮るのは下手だしな だから、こうやって買っているんだ」

女「まぁ、男5は写真コンテストに出したら金賞貰ったしな」

男「何その才能...」

男5「姉さんに頼まれて撮っているうちに自然とこうなったんだよ 別に意識して撮っている訳じゃない」

男6「まぁ、そういうことだ で、今のところ大丈夫か? 駄目そうなら15倍にするが」

男「ブルジョワジーの考えは庶民の僕には理解出来ないよ...」

女「まぁそう言ってやるな 昔はこいつ、人殺して宝盗むのが生き甲斐とかぬかしてたからな それに比べれば可愛いもんだろ?」

男「そ、そうだね...」

男5「...確認した 大丈夫だな お前の独壇場だよ」

男6「そうか ならばいい 巫女の血を継ぐ者よ」

男「ん?僕のこと?」

男6「その血、途切れさせるなよ それではな」

スタスタスタスタ

男5「良かったなお前 あいつに気に入られたぞ」

男「えっ?あれで気に入られたのか?敵視してるような感じだったけど...」

女「あいつはお前以上に不器用だからな 古風な言い方しか出来ないんだよ そこは大目に見てやってくれ」

男「わかった...」

男5「これでお前に危機が迫っても安全だな あいつ、自分が気に入ったものはなんとしてでも守るタチだからな」

男「そ、そうなんだ...」

女「おっと もうすぐ昼休みが終わる 教室に戻るぞ」

~放課後~

美少女「へぇ~ あの人、龍だったんだ」

男「知ってるのか?美少女」

美少女「前に軽く話してね いつも買わせてもらってるとか言ってたよ」

男(それ、本人に言うことか?)

男妹「神に龍か...本当になんでも居るんだね この学校...」

男「もしかしたら、この学校に居る普通の人って一握りしか居ないかもしれないな」

美少女「まぁ、かく言う私達も普通の人じゃないけどね」

男「神の血を継ぐ者、未来から来た者、創造神 まぁ、そうだな」

男妹「勇者は異世界から来たし、女2はヴァルキリー 女4はお兄ちゃん達とは違う女の子供の子孫か...」

美少女「思ったんだけどさ 確か、女の子供って、メイドさんと女4のひいお爺さんなんだよね? それにしては女4のお爺さんとはちっとも似てないんだけど...」

男「あれ?あの時、言ってたの覚えてないのか? 女4のひいお爺さんは特攻したって 恐らく再婚だろうな」

男妹「そうだね 女4のひいお爺さんとひいお婆さんは普通の人だったし」

男「ん?普通の人? じゃあ、どうして女4は僕の再従兄弟なんだ?」

美少女「どうやら...また女4に聞きに行く必要がありそうだね...」

~女4の家前~

男「というわけでまた来ちゃいました」

女4「いや、理由まだ言ってないじゃない...」

美少女「そこは物語なんだからわかってるって体でさ」

男妹「メタいこと言わないの」

女4「2人とも...何の話してるの?」

男「この2人のことは気にするな 僕達は何故、僕と君が再従兄弟なのかと気になってきたんだよ どうやら、君のひいお爺さんとひいお婆さんは普通の人 神の血を継いでないらしいからね 親族なら何らの形で血を継いでいるだろ?」

女4「まぁ、そうだね 私の記憶が正しければ...ひいおじいちゃんは確か男のひいお爺さんの弟だけど 元々は違ったらしいね」

男「つまり...どういうことだ?」

女4「男のひいお爺さんはね...元々は孤児だったんだよ ひいお婆さんが昔話をした時にほんのちょっとだけ言ってたんだ」

男「ぼ、僕のひいおじいちゃんが孤児? 知ってたか?美少女」

美少女「いや、初耳だよ...詳しい話を聞かせてもらえるかな?」

女4「いや、その時私も詳しく聞いたんだけどさ それしか知らないんだって 死んだひいおじいちゃんはそうとしか言ってなかったらしいし」

男「これは...聞く相手を変えないとこれ以上は分かりそうもないな...ありがとう女4 また何かわかったら言うよ」

女4「そう じゃあ、わかったら教えてね」

~男の家~

男母 「ひいおじいちゃん?」

男「そう 僕のひいおじいちゃん 生きてたっけ?」

男母 「確か、ご存命よ? 向こうの山に住んでるって聞いたわ」

男「ほっ...良かった...」

男母 「どうしてそんなことを?」

男妹「お兄ちゃんと女4さんがどうして再従兄弟なのか気になってね 聞いた話だと女4さんのひいお爺さんとお兄ちゃんのひいおじいちゃんが兄弟らしいけど 元々は違って孤児だったんだって」

男母 「へぇ~ それは初耳ね~ 私もそれは気になるわね...」

男「父さんなら何か知ってるかな?」

男母 「恐らく...知らないでしょうね 私の記憶では一度もひいお爺さんとは会ってないし」

男「あれ?どうしてそんなことを知ってるの?」

男母 「言ってなかった?私、まぁこの身体のだけど お父さんと中学から同棲してたのよ?」

男「し、知らなかった...」

男母 「まぁ、その話はまた今度話すわ もしかしたら、お父さんが知ってるかもしれないしね」

~数分後~

男父「ただいま」

男「お帰り 父さん、ひいおじいちゃんのこと、知ってる?」

男父「お爺さんのことか...すまん、私の記憶ではわからないな もしかしたら、本当に小さい頃に会ってたかもしれんが...」

男「父さんでも駄目か...」

男父「どうしてそんなことを?」

男母 「実はね...」

~~~

男父「確かにな...いざ考えてみると不思議なことだ 血の繋がりも無いのに何故再従兄弟なのか しかも、元々は孤児か...どうやら私達も聞かなくてはならないかもしれんな 母さん」

男母 「そうね...今度の休みに聞きに行ってみましょ」

男「次の休みか...それまでに生きてくれるかな...」

男父「不吉なことを言うなよ 大丈夫さ 人はそう簡単に死なんよ まだやり残してることがある限りな」

2号(...捉えた 今のところ、何の病気も患ってないみたいだよ)

男妹(仕事が早いな お前、気になることになるとすぐ神力使うよな)

2号(好奇心旺盛で...)

男妹(自分で言うか というか、私の良心なんだったよな お前 こんなに子供っぽかったっけ...)

2号(私は私だよ?)

男妹(...聞いた私が馬鹿だったな 忘れてくれ)

男「どうした?そんな溜息ついたような顔して」

男妹「何でもないよ...って何だよ 溜息ついたような顔って」

男父「実際、そんな顔してたよな?母さん」

男母 「そうね 溜息ついたような顔してたわ」

男妹「そ、そうなんだ...みんなが言うならそうなんだね」

男「あの~ 僕1人だと信じられないみたいなこと言ってるよね...」

~次の日~

男「ということがあってね...」

美少女「ははは 信じられてないね~相変わらず」

男「相変わらず? 美少女もそうだったのかい?」

美少女「うん 私もよくみんなから信じられてなかったね」

男妹「それ、昔からそうだったのね...」

女「よう 女4から聞いたぞ お前ら、自分のルーツを探ってるんだって?」

男「探ってるか...まぁ、間違ってないな 今のところ、孤児だったのがわかってるけど」

女「まぁ、そうだな あいつは小さい頃に両親を病気で無くして 親戚にも見捨てられて孤児だったな それを拾われたって訳だ まぁ、もうすぐ本人に聞くんだろ? だったらこれ以上は言わない方がいいな」

美少女「え~ 知ってるなら教えてよ~」

女「私が言ったんじゃ聞きにいく理由がなくなるだろ 生きているうちに会っておくもんだぞ 身内ってものは」

男「まぁ、そうだね...死んじゃったらどういう人だったかもわからないし...」

女「そういうことだ 人柄も知っておけ」

~その日の夜 男の家~

男母 「あの後、お父さんと話し合ってね 明日に行くことにしたわ ちょうど私達も早く終わるし 剣道部は副顧問の先生に頼んでおいたって 校長先生からも美少女を連れて行ってくれって頼まれたわ」

男「校長先生...本当、どこから情報を仕入れてるんだろ...」

男母 「あの人、昔から知らないところで人脈広げてからね...私にもそれは長年の疑問だわ...」

男妹「とにかく、明日なんだね? じゃあ、準備しておかないと」

男「準備って何をするんだ?」

男妹「聞くことを書き出すんだよ 咄嗟になって何聞くか忘れたら行く意味無いしね」

男「お前...頭いいな」

男妹「えっ?当然のことでしょ?」

男母 「いや...私もそのことはすっかり忘れてたわ...」

男妹「oh...」

2号(頑張れ、お姉ちゃん)

男妹(何だか先が思いやられるよ...)

一旦切ります

~次の日~

男「はい、来ました そうだ、ひいおじいちゃんに会いに行こうの日」

美少女「何その某鉄道の宣伝みたいな言葉」

男母 「もう向かってるんだけどね お爺さんの家」

男妹「山の中にあるだったよね?」

男父「あぁ 本当に山の中にあった geogleで調べたら一軒しか出てこなかったからそれで間違いないだろう」

男「便利だねー ネットって」

美少女「ひいおじいちゃんってどんな人だろう...」

男母 「さぁ? でも結構歳を重ねてると思うわね」

男父「っと、ここだ ご丁寧に駐車スペースもあるし、ここに駐めよう」

~~~

男「何というか...思ったより綺麗だね...もっとボロいかと...」

美少女「ちょっと! 聞こえたらどうするの!」

男妹「はぁ...お兄ちゃんはデリカシーの欠片も無いね...」

?「さっきから騒がしいのう こんな場所に何の用じゃ?」

男「誰? この叔父さん...」

美少女「み、見た目と言葉遣いが合ってない...」

男妹「...2人とも どうやら、この人らしいよ」

2人「「えっ!? 若過ぎない?」」

男曽祖父「おぉ 久しいのう 一や」

男父「わ、私の名前を何故...」

男曽祖父「やはり覚えてないか...まぁ仕方ないか お前が赤ん坊の時以来だもんなぁ」

男「こ、この人が僕のひいおじいちゃん...」

男曽祖父「となると、この若い人は...わしのひ孫となるのか いや~大きくなったもんじゃ~ 何もないところじゃが まぁ、ゆっくりしていってくれ」

男「あっ、はい」

男父「...どうやら、思っていたより随分体調が良さそうだな」

男母 「ええ まさか、あの人も先祖返りしていたとは...」

男父「女4のお爺さんと同じか...老化が遅い体質...」

~男曽祖父の家~

男曽祖父「それで、こんな年寄りに何の用じゃ? こんなところまでわざわざ来たということは何か聞きたいことがあるんじゃろ?」

男父「話が早くて助かります」

男「あの...女4のお爺さんとは...兄弟なんですよね?」

男曽祖父「あぁ そうなるのう まぁ、正確には本当の がつくが それよりそんな堅苦しい話し方は辞めてくれ こちらも緊張してしまうわ」

男妹「どういう関係だったの?」

男曽祖父「兄さんじゃったな あの人は凄かった...初めてやることを何でもテキパキやってのけるし 勉強が出来なかったわしにわかりやすく教えてくれたしのう どんな人にも敬語で話し、物優しい人じゃった...」

美少女「大好きだったんだね...」

男曽祖父「大好き か...いや、正しくは尊敬じゃな 兄さんはその見た目から最初は皆に怖がられたが...すぐに仲良くなったしなぁ...」

男「見た目?どんな見た目だったの?」

男曽祖父「銀髪で...片眼が緑だったのう...」

2人((女...))

男父「話は変わりますが...お爺さんはどのように過ごして来たのですか?」

男曽祖父「わしか? わしは昔から体調が良くなくてのう...当然、徴収にも引っかからずこうやって植林の仕事をして過ごしているのじゃよ どういうわけかこの歳まで生きておるがな...」

男妹(すごく元気に見えるけど...)

男「お爺ちゃんが女4のお爺さんを嫌ってたみたいだけど...どうしてそうだったの?」

男曽祖父「あいつか...あいつはな わしが話す兄さんのことを尊敬しておった...だからかのう 再婚したという話を聞いてからあいつは怒り狂って...あの人達を東京に無理矢理引越しさせたのじゃよ...よほど気に入らなかったのかのう...」

美少女「そんなことが...」

男曽祖父「わしばかり喋ってたら疲れてしまったわい...出来れば、君達の話を聞かせて欲しいのう...」

男「え、えーと この人は美少女、僕の彼女」

美少女「あっ、どうも 彼女です」

男曽祖父「彼女さんじゃったか...最近の子は付き合うのが早いのう...」

男「で、この子は僕の妹 なんかつい最近まで行方不明だったらしい...詳しいことはわからないんだ」

男妹「妹です」

男曽祖父「妹...うーん おかしいのう...どうもこの子からは兄さんと似たような感じがする...確か...神力とかいったか? それを感じるのう 何かわしに隠してることがあるんじゃろ?」

男妹「ははは...流石ですね...ええ 私は本当は妹ではありません こことは違う世界の神です」

男曽祖父「なんと...神様じゃったか...ありがたやありがたや...」

男妹「お、拝まなくてもいいですって そこまで偉くないですから...」

男「えっ?創造神だったよね?」

男妹「余計なことを言わないの!」

男曽祖父「創造神か...伊邪那美様や伊奘諾様と同じような神様じゃな...そんか偉い神様がどうして妹に?」

男妹「まぁ...色々ありまして...」

男曽祖父「ほう...都合が悪くなければお聞かせてもらえないかい?」

男「うーんと...簡単にいうと僕が妹になれって言ってなった」

男曽祖父「お、お前が!? はっはっはっ...とんでもないことをしてのける...大した奴じゃ」

美少女「あの...聞いた話によると孤児だったようだけどその話をしてくれないかな?」

男曽祖父「あぁ そうじゃな わしは元々神社に住んでおった...しかし、産まれて間もなく両親を病気で亡くしてな...親戚をたらい回しにされた後、捨てられたというわけじゃ 無論、この話は拾ってくれた母さんが話してくれた話じゃ 拾った時に一緒にあった紙にそう書いてあったらしい」

男「ひいおじいちゃんは元々神社に住んでたのか...」

男曽祖父「それに何故かわしは人より老いるのが遅くてのう...同世代と会ってもわからないらしい...だからわしはこうして山でひっそりと暮らしてる方がいいんじゃよ」

男「じゃあ、時々はこうして会いに来てもいいかな?」

男曽祖父「そうしてくれると嬉しいのう...何せ何もないからのう...暇を持て余して仕方がないのじゃよ」

美少女「確かに...テレビが無いね...冷蔵庫も無いし...あれ?食料は?」

男曽祖父「山で時々暴れる動物を罠にかけて食べておるな...まぁ、主に植物を食べておるが」

男母 「け、結構野生的な暮らしをしているんですね...」

男曽祖父「これでいいんじゃよ 今ある環境に満足する 足るを知るとかいったかな?」

美少女「足るを知る...」

一旦切ります

今日中に書くとか言って次の日になった野郎です...すみません...

~~~

男曽祖父「それではな~ また聞きたいことがあったら聞きに来てくれ いつでも待ってるからな~」テフリフリ

男「じゃあね~ひいおじいちゃん~」テフリフリ

美少女「窓から首出して...木にぶつかったらどうするの...」

男「大丈夫だって、そんなアニメみたいなことある訳...ガッ!?」ゴンッ

美少女「大丈夫!? 首痛めてない?!」

男「か、辛うじて...九死に一生を得た...くぅ...痛い...」

男妹「本当に起こった...不運...いやある意味幸運かな?」

2号「何のんきなこと言ってんの! 本当に大丈夫?」

男「頭がヅキヅキする...」

美少女「私に出来ることは...撫でることだ!」ナデナデ

男「ひ、膝枕に撫でられるなんて...極上過ぎる...」

美少女「あぁ...顔が安らかになっていく...」

男母 「何か面白いことになってるわね...」

男父「運転してるから後ろ向けないんだが、どういう状況なんだ?男が頭を打ったのは音でわかったが」

男母 「えーと 美少女が男に膝枕をして、撫でてるわね...」

男妹「わからない...でも何か嬉しいそう...」

男「駄目になる~ これがバブみか...」

男妹「意味わかんないこと言ってるし...」

男「ここが...天国なんだね...」

男妹「何か殴りたくなってきたんだけど...いいかな?」

2号「やめなさい お姉ちゃん」

男妹「止めるな 2号 私は本能の赴くままに行動したいだけだ!」

2号「今のお兄ちゃんに乱暴は駄目!」

美少女「何か一人芝居してるね...面白い...」ナデナデ

~数分後~

男妹「くぅ...あともう少しで届くのに...」

美少女「がんばれ、がんばれ」ナデナデ

男母 「何言ってるんだか...あっ、着いたわよ」

男「えっ?どっち?」

男父「どっちって...美少女の家だが?」

美少女「当然と言っちゃ当然だね それじゃあ撫でるのはこれでおしまい」

男「あぁ...楽園から追放された...」

美少女「それじゃあまた明日 じゃあね~」

男妹「もう降りたんだ...早いね...」

男母 「だって美少女だもの」

男「うん、美少女だもんね」

男妹「えっ...そういう定義なの...」

2号「こういうもんなんだよ...受け入れよう...」

男妹「受け入れられるかー」

ラレルカー ラレルカー カー カー

~次の日~

女4「へ~ 男のひいお爺さんもおじいちゃんと同じなんだ 知らなかった...」

男「これでわかったことは、僕達2人のひいおじいちゃんは2人とも孤児だったという訳だね」

女4「そうなるね...ところで、妹が会長をずっと見てるのは何で?」

男「さぁ?朝からずっとこうなんだよ...」

美少女「あ、あの~ 妹?どうして私をずっと見てるの?」

男妹「...美少女さんって本当、何者なんですか」

美少女「へっ? 生徒会長だけど」

男妹「そうじゃなくて 人から慕われてスタイル良くて運動神経あって...短所がないじゃないですか」

美少女「そんなに褒めても何も出ないけど...」

女「まぁ、そういう風に私達がしたからな 私達が考えた最強の美少女だからな この言葉、あと何回言えばいいんだ?」

美少女「知らないよそんなこと...」

男妹「神のすることって理解出来ないね...」

男「おーい 自分も神だってこと 忘れてないかー」

男妹「私、そんなことしないよ!」

男「いや...何で怒るんですかね...」

女「生理じゃないのか?」

美少女「なるほど...もうそんな時期か...」

男「あの~ 僕に理解出来るように言ってくれる?」

女「女にはな...甘いものが食べたくてちょっとしたことでイライラする時期が定期的にあるんだよ」

男「へ~ そうなのかー 美少女は?」

美少女「何故かわからないけど無いね」

女「そういう風にしたからな 妹の方は身長と胸以外弄ってないから恐らくあるだろう あっ、私はもうとっくに過ぎたぞそんな時期」

美少女「えっ?妹って うん百年も生きてなかったっけ?」

女「いや...こいつ、結構若いぞ 人間でいうなら16歳だな」

美少女「なるほど...ならまだあってもおかしくないか」

男「確かに最近、プリンの減りが早いな...もしかして、妹 お前か?」

男妹「し、知らない」プイッ

女「犯人はこいつだな 間違いない なら、妹 これを」スッ

男「それは?」

女「お前には一生縁もゆかりもない代物だ 知らなくていい」

男「はぁ...そうですか...」

男妹「何それ どうやって使うものなの?」

女「まぁ、こっち来い 説明してやるから」グイッ

男妹「ちょっと...力強過ぎ...」ズルズル

男「よくわからないけど...女の子って結構大変なんだね...」

美少女「うん...そうだね...君はずっとそのままでいてね...」

男「どういつこと?」

美少女「余計なことを知って汚れないでいてって意味だよ 私は汚れてしまった...」

男「そんな訳ないよ 充分綺麗じゃないか」

勇者「ドーモ。リアジュウ=サン。 リアジュウスレイヤーデス。」

男「ドーモ。リアジュウスレイヤー=サン。 リアジュウデス。」

美少女「何言ってんの2人とも...」

男「いや、ついノリで...」

勇者「リア充死すべし! イヤァァァァァァァァァァァ」ブンブン

男「危なっ!竹刀振り回すなよ というか、どっから出したそれ」

男4「ご、ご乱心だ! 皆の者、こいつを取り押さえろ!」

ワーワー

男「一体どうしたんだ...勇者...」

男5「リア充の醸し出す雰囲気に耐えきれなくなったんだろうな」

男「知っているのか?男5」

男5「いや、詳しくはわからん 憶測に過ぎんよ」

一旦切ります

?「どうやら大丈夫だったようね...」

男「ん?誰だ? 制服着てないけど...」

男5「何故いるのかはわからんが、こいつはヴェルダンディ 運命神が1人、現在を司る神だ」

ヴェルダンディ「取り敢えず、今はこれで大丈夫かな...あいつもとんでもないことするわね...じゃあね、男 また後で」

ピカッ

男「何故僕の名を...」

男5「さあな...だが、運命神の姿で行動してたとなると何か事情があったに違いない...さっきの勇者...殺気があったしな...」

男「殺気?」

男5「お前を殺そうとしてたんだよ しかも、とんでもない力の神力を感じたな...あいつらが急いで取り押さえてなかったらお前ら2人とも死んでたかもしれん...」

美少女「つまり、勇者は何者かに操られていたってこと?」

男5「そうなるな 俺が近くに居たとはいえ 姉さんや妹が居ないこのタイミングを狙っての行動...一体誰がこんなことを...」

男「もしかして、あれじゃないか? 巫女の血を嫌う神」

男5「まさか...幾らあいつでも封印されている今じゃ、そんなこと出来ないだろ...」

美少女「ちなみにその神ってどんな神なの?」

男5「時の神だが...何でそんなことを?」

美少女「もしかしたら、未来からやってきたのかもしれないな~って思ってね 時の神なら出来そうでしょ?」

男5「まぁ...そうだな...あいつならやりかねん」

女「教室が騒がしいから戻ってきたのだが...何の騒ぎだ?」

男4「ちょうどいいところに...女、勇者が暴れてるんだよ 取り押さえるのが精一杯で...どうにかしてくれ」

女「はぁ...何故厄介事が私に回ってくるかね...仕方ない...これでいいだろ」ピカッ

勇者「あれ?私は何を...」

女「正気を取り戻したか...で、いつから記憶が無いんだ?」

勇者「体育館で練習をしてたのを覚えていますがその後は...あれ?何かしました?」

男「竹刀持って僕達に襲いかかろうとした 男4がとっさに気付いたから大事には至らなかったけどね」

勇者「ご迷惑をお掛けしました...」

男4「そういや何故かあいつの声が聞こえたな...あいつ、今はフレイヤの補佐をしてたと思うんだが...」

男「あいつって?」

男4「ヴェルダンディ まぁ、そのおかげで勇者を止められたんだが...何故だ?」

男5「どうやら面倒なことになってきたな...取り敢えず、あいつに話を聞きに行こう 何か分かるかもしれん」

~保健室~

保健先生「ヴェル? あの子なら今買い出しに言ってるわよ? あっ、帰ってきた」

女7「まったく...人使いが荒いよね...あれ?どうしたの?みんな集まっちゃって」

男「この子が...現在神? とてもそうには見えないんだけど...」

男5「いや、こいつの本当の姿さっき見たろ? これは仮の姿だよ」

女7「??? どういうこと?」

~~~

男5「というわけだ...何か知ってるか?」

女7「いや...全然...ついさっきまで買い出しに行ってから...もしかして、違う時間軸の私かもしれない...」

美少女「違う時間軸?」

女7「運命神は時を越えて行動することが可能なのよ 余程の事態だったのかもしれないわね...」

男5「謎は深まるばかりか...うーん この件はまたそのうち分かるかもしれん...取り敢えず、今は2人が無事で良かったってことで終わりにしよう」

女「ところで何の買い出しに行ってたんだ?」

女7「軟膏とか絆創膏とか備品をね...そろそろ学園祭だし、怪我する人も多いかもしれないからって」

男4「学園祭か...やっとあれを見せる時がくるのか...苦労した甲斐があったらいいんだがな...」

美少女「お母さんと何かやってるみたいだけど、何なの?」

男4「簡単にいうと...学園祭の催し物の1つだよ 楽しみにしとけよ あれ、難易度高いけど...というか、あの情報、何処から仕入れたんだろ...」

男5「何の話をしてるかわからんが害はなさそうだから放っておくか...」

一旦切ります

これでいいのか?取り敢えずやってみたけど...成功してるか...

うわ...成功してる...すげぇ...

~次の日~

男「そういや、僕達のクラスって学園祭で何をやるんだっけ?」

美少女「お化け屋敷は弟達のクラスだし...確か休憩所じゃなかった?」

男「何その手抜き そんなので一般の方々が喜ぶか?」

美少女「いや、意外と好評かもよ?」

男「てか、誰だ 休憩所なんて提案した奴」

女「私だ」

男「やはりお前か」

女「いいだろ 手を抜けるだけ抜く 無駄な労力を使わずに済むだろ」

美少女「でも飾り付けとかはするよ?」

女「...やっぱりやめ..」

男「言わせねーよ お前、今辞めようとか言いかけてたけど言わせねーよ」

女「えー 飾り付け面倒臭い...やりたくない...」

男5「責任取れよ提案者」

女「ちゃっかり便乗するな 愚弟」

男5「俺は姉さんと違ってちゃんとやってるからな」

男「何をやるんだ?お前、剣道部だろ?」

男5「午前の部と午後の部にわけて試合する ちなみに初戦、勇者」

美少女「勇者の勝ちですねわかります」

女「お前がボコボコにされる情景が浮かぶよ...」

男5「好き勝手言いやがって...見てろよ...」

女2「3番手が主将に勝てるわけがないだろ」

男「おっ、副将の女2じゃないか 実際のところ、どうなんだ?男5の強さは」

女2「天と地の差がある とてもじゃないが勝てないな 勇者は剣の扱いに慣れているからな...どんな状況でも巻き返して勝ってしまう ああいうのを天才っていうんだろうな...」

男5「いや、努力した上であれだと思うが...」

美少女「そういえば女2ってさ よく敬語とタメ口が混ざるよね」

女2「言われてみれば...そうだな 同輩や上司に囲まれると偶に同輩にも敬語で喋ってしまう...」

男「上司って...ああ、男4とかか」

女2「あの方の尻拭いをしていた頃は大変だった...あらゆる方面の方々に頭を下げに回る日々だったからな...」

美少女「...苦労してるんだね」

女「まぁ、こいつなりに楽しんでるからいいだろ それよりお前の方はどうなんだ? 副将っていうんだからこいつなんか倒せるだろ?」

男5「おい、こいつなんかってなんだよ」

女2「男5程度の実力だったら簡単に倒せるな だってこいつ、脳筋だし」

男5「脳筋って酷過ぎだろ例え」

女2「例えも何もお前、試合開始と同時に突進してくるじゃないか 軽く受け流して胴打てば得点取れるし学習しないから同じ動きしかしないし、ワンパターンなんだよ お前」

男「素人ながらもああこれは負けるなと理解したよ...」

女「お前...よくそれで3番手名乗れたな...」

美少女「何というか...写真部に変えたら?」

男5「そこまで言わなくてもいいだろ...会長に至っては剣道部辞めろって言ってるもんだし...」

女2「まぁ、突進する速さは結構速いから普通の奴らならついてこれないだろうな だが上級者には簡単に負ける そういう戦法だからいつまで経っても私に勝てないんだよ」

美少女「へ~ ちなみにどれくらいの速さなの?」

女2「時速200キロぐらいかな?」

男「おい、そんなのよく太刀打ち出来るな」

女2「へっ? それくらい簡単だろ?」

女「なぁ、こいつの方が天才なんじゃないか?」コソコソ

男「恐らくそうだろうね...」コソコソ

美少女「勇者が努力でなる天才なら女2は天性の天才なんだろう...」コソコソ

女2「何の話をしてるんだ?」

男「何というか...お前、自分が言ってるより強いと思うぞ? やろうと思えば勇者倒せるんじゃないか?」

男5「あっ、それ俺も思った しばらく戦ってないけど今のお前なら勝てそうな気がするぞ」

女2「いや、それは無理だろ 勇者は強過ぎるんだ...私なんかで太刀打ち出来る相手じゃない...」

男5「でもよ...学園祭の午後の部でお前、もしかしたら勇者と試合するかもしれんぞ? 決勝までお前が勝ち残ったらの話だが」

男「剣道のことはからっきしわからないけどさ 自信持てよ お前は自分が思っている以上に強いんだからさ 試合見てないけど」

美少女「そうだよ きっと勝てるって 試合見てないけど」

女「お前ら...語尾に変なのつけるなよ...」

女2「...さて、練習にしにいくかね...やれる限りのことはやってみるつもりだよ」

スタスタスタ

男5「あいつ...目が本気になったな...」

男「学園祭は今週の土日だからな...最後の仕上げをするんだろう...あれ?お前は?」

男5「俺はついさっきまで練習してた 疲れてもう出来んよ」

女「うだうだ言ってないでお前も行ってこい」グイッ

男5「ちょっ...痛い痛い引っ張るなよ...」ズルズル

一旦切ります

男「女ってさ...意外と力持ちだよね...」

美少女「わかる この前、結構重いもの片手で持ち上げたし」

男「その上よく奢ってくれるよね...」

美少女「ええ 感謝してもし尽くせないですよ はい」

男「あの人...ご先祖様なんだぜ...」

美少女「未だに信じ難い事実だよ...」

女「よし、押し付けてきた...ん?どうした?お前ら」

男「やっぱり女って凄いよなーって話してた」

女「そうか?照れるな...」テレテレ

美少女「懐が広いよね」

女「ま、まあな...」

男「暗い過去持ってるけど明るく生きてるよね そこのところ尊敬する」

女「よせよ らしくないぞ」

美少女「気遣いも出来てさ...」

2人「「偉大だなって思う」」

女「よし、お前ら 今日は私が奢ってやる!」

2人((あぁ...僕達がチョロいのはこの人からの遺伝か...))

~喫茶店~

女4「それでここに来たと...」

勇者「クラスメイトにバイトしてるの見られると何か恥ずかしいのってわからないかな...」

美少女「ん?何か言った?」モグモグ

女4「いや...何でもない...」

美少女「そう...ならいいや」モグモグ

勇者「相変わらずいい食べっぷりだよね...」

男「それは同感だ いつ見ても飽きないし」

女「まぁ、私がそういう風にしたからな」ズズー

女4「ん?どういうこと?」

女「おっと まだ知らない奴がいたか...」

男「実はね...」

~~~

女4「えっ?そうなの?」

男「思っていたより反応薄いな...」

女4「勇者が女の子だったことの方が驚きだったからね...何というか...慣れちゃった」

勇者「な、慣れちゃった...そんな言葉で済む話なのかな...私が聞いた時はもっと驚いたけど...」

女「それにしても、このコーヒー美味いな...誰が入れたんだ?」

女4「私」

女「お前か...淹れるの上手くなったな~最初の頃は飲むに耐えない味だったのに...」

女4「ずっとここのバイトしてたからね 上手くならない方がおかしいよ」

勇者「ちなみに男が飲んでるのは私が淹れたよ」

男「へ~そうなのか...ところで、どっちが先輩なんだ?」

勇者「私かな バイト始めて2ヶ月後に女4が入って来たね」

女「そうなのか?てっきり女4が先に入ったのかと思ったよ」

女4「最初は掛け持ちするの迷ったんだけどね 迷ってるならやった方がいいかな~って思ってやったんだ」

勇者「まぁ...あの頃は男だったから記憶力無くて女4の方が先輩だと思われたけど...」

女4「今じゃ先輩風吹かせてるもんね~」

美少女「全然そうは見えないけど...あっ、これお代わり下さい」

マスター「そういうと思って前以て作っておいたよ 出来立てだから気をつけて食べてくれ」スッ

美少女「ありがとうございます」モグモグ

女4「そういえば、マスターって勇者が女の子だって知っても驚きませんでしたよね?」

マスター「まぁ...この仕事をしてると色々な人に会うからな...このくらいじゃ驚かないよ」

女(肝が座ったマスターだな...)

男「まぁ、この町は変わった人多いからな...ちょっとしたことじゃ驚かないか...」

女「2回目だがこのコーヒー美味いな...いい豆使ってる...」ズズー

マスター「まぁ、私なりに選んだ豆を使ってるからね 飲んでもらうなら美味しい奴じゃないと」

女4「こだわりって奴ですね わかります」

勇者「でも...銘柄知らないものですね...ネットで調べても出てこないし...」

マスター「そりゃそうだよ あまり出回っていない銘柄だからね もっと広まってもいいと思うんだけどな~」

男「初めて来たけどここ、居心地いいですね...雰囲気が特に...」

マスター「よく来る人はみんな、そう言うね 何も工夫はしてないんだが...」

勇者「マスターの人柄がいいからでは?」

マスター「ははは 煽てるのが上手いね~何も出ないよ?」

勇者「いえ 本心から言っているのですが...」

女「それにしても...こんなに美味しいコーヒーなのに何故こんな裏通りの隅なんて目立たない立地に?もっと広いところで店を出してもやっていけると思うが...」

マスター「私は目立つのが好きじゃなくてね...こうやってひっそりやっていくのがいいんだ...」

美少女「料理も美味しいのに...」モグモグ

男「こら、食べながら喋らない」

マスター「気に入ってくれたなら良かったよ でも不思議だな...みんな、それ1杯食べたらお腹いっぱいになるんだが...こんなに食べる子は初めてだよ」

男「ま、まあそういう子なんで...」

~数分後~

マスター「結局、12杯も食べたのか...凄いね~何かやってるの?」

美少女「いえ...特には」

女「あっ、これ お金です」スッ

マスター「ちょうどぴったりだね...また来てくれよ いつでも待ってるから」

男「ええ そうします」

~外~

男「来てみたけど...マスター、いい人だったね」

美少女「そうだね~料理も美味しかったし」

女「• • • • •」

男「ん?どうした?そんな険しい顔しちゃって」

女「あのマスター...どうも普通じゃないんだよな...」

男「ん?また神か?今度は誰だよ」

女「いや、神じゃない でも、普通の人間とは違った雰囲気を感じた...あのマスター、何かある...」

美少女「え~いい人だと思うけど~」

女「それは私も思ったよ 彼からは善意しか感じなかったしな...うーん...」

男「まぁ、それは置いといてさ もうすぐ学園祭だよね」

美少女「うん そろそろ飾り付けしていかないと」

女「うわ~思い出したくないこと思い出させやがって...」

男「提案者だろ?そのことわかって言ったんじゃないのか?」

女「だから言ったろ 手を抜けるだけ抜く為だって」

一旦切ります

乙ありです あの見た目であの音声は無いだろ...タドルファンタジーの変身音カッコ良かったのに...

美少女「やっぱり女は女だね...」

女「何だよその言い方は いつも私が手を抜いてるようじゃないか」

男「だって...そうだろ?」

女「ええ いつも手を抜いております 弁解の余地もございません...」

美少女「まぁ何はともあれ もうすぐ学園祭なんだからさ 私達なりに出来ることやってみようよ」

女「お前のそのやる気は何処から湧き上がってくるんだろう...な、男」

男「そこで僕にふるか 追い詰められるとやる気出すのと同じじゃないのか?」

女「えっ?お前ら、追い詰められてるとやる気出すの?」

美少女「逆境に燃える」

男「えっ?燃えないの?」

女「...お前ら、本当に私の子孫かよ...」

~2日後 学園祭~

男「さて...学園祭だ...多くの学校が2日に分けてやると思うけどここもそうだね」

女「お前は誰に向かって話してるんだよ」

男「あっ、女」

女「あれ?美少女は一緒じゃないのか?」

男「美少女は会長としてやることがあるからね 別行動だよ」

女「そうか...ところで、あそこで凄い動きしてる母さんの着ぐるみの中身は誰だ?」

男「えっ?ミニ校長の中身? って凄い動きって何だよ」

女「あれを見ろよ ちょうど広場の真ん中でやってる」

男「うわっ...バク転連続10回転してる...着ぐるみでよくあんなの出来るな...中の人凄すぎだろ...」

女「何かこっちに向かって手を振ってるな...」

男「うわっ...こっち目掛けて走ってきた...」

タタタタタッ

女「おい、どうやらお前が狙いみたいだぞ 何か言えよ」

男「えぇ...だ、誰?」

ミニ校長 カキカキ スッ

男「器用に文字を書いてるな...なになに...『私だよ 美少女』って美少女!? 何やってんの!」

女「中身お前かよ...道理であんな動きが出来るわけだ...さっきあんな動きをやってたのは私達に気付いて欲しかったからか?」

ミニ校長 コクコク

男「もう曲芸師目指したら? どんな技でも出来そうな気がする」

ミニ校長 プンカプンカ

女「あっ、怒った...でも喋らないのは流石だな 子供によく攻撃されるだろ?」

ミニ校長 コクコク

男「でも、何で美少女が? 会長が着ぐるみの中入るって誰がやれって言ったんだよ」

ミニ校長 カキカキ スッ

女「その紙とペン、何処から出してくるんだよ...なになに?『お母さんがやれと言った』? 母さん...何やらせてるんだよ...」

男「えっ?ということは開会式で代表の言葉言った後ずっとその格好してるの?」

ミニ校長 コクコク

男「た、大変だね...」

女「でももうすぐ午前の部終わるからお前、交代するだろ 誰が代わりやるんだ?」

男5「俺だよ」

男「あっ 勇者にボコボコにされた男5 試合見てたぞ」

男5「あれ、見てたのかよ...」

女「確かにお前ぐらいしか代わり務まりそうもないよな...バク転連続10回転出来るの他にお前だけだし」

男5「えっ?会長、そんなことしたの?」

男「ああ してたよ」

男5「す、凄ぇ...俺でもやれるようになるのに10年かかったのに...」

女「運動神経良くしたからな これくらい楽勝だよ」

男「お前が言うか...」

ミニ校長 テフリフリ タタタタタタッ

男5「時間みたいだな それじゃあ交代してくるよ」

男「でもさ あの着ぐるみじゃお前入れなくないか?」

男5「大丈夫だ 男子用も作ってあるから」

女「そういう衣装作るのって大抵は演劇部なんだよな...」

~3分後~

美少女「はぁー 疲れた...朝から何も食べてないからお腹空きっぱなしだよ...」

男「よくそれであんな動き出来たね...」

美少女「ああでもしなきゃ見てくれないでしょ?」

女「まぁ...そうだな...それじゃあ飯食おうか...何処にする?」

男「焼きそばの店が多いな...あっ、お好み焼きもある」

美少女「取り敢えず食べながら考えよう」

女「お前なら全部食べて回れそうだな...」

一旦切ります

絶対誰かバンバンシミュレーションズの見た目から、スナイプ提督のss書くだろうね...各言う俺も妄想が滾るのだが...絶望的に艦これに詳しくないから書けないけどね...艦名しかわからん...

男「取り敢えず、買って来たよ はい焼きそば」スッ

美少女「わーい いただきまーす」パクッ モグモグ

女「見たところ5パックはあるが...お前、何個買ったんだ?」

男「視界に入る限りの出店の食べ物を1つずつ買って来たんだけど...何個だろ...」

女「おいおい...買った本人が把握してないと困るぞ...案内図を見る限りざっと15はあるから...まぁ、美少女なら食べれるか もう5パック目食べてるし」

美少女「美味しい~」モグモグ

男「まぁ、日頃使ってないからお金はたんまりあるからね これくらいならどうってことないさ」

女「どケチのお前でも彼女のためなら財布の紐を緩ませるか...愛の力ってすげーな」

男「そんなくだらないこと言ってないで...ほら、これ ちゃんと僕達の分も買ってきたんだから」スッ

女「ほう、珍しい...まぁ、貰えるものは貰っておくか ちょうど昼時だしな いただきます」

男「じゃあ、僕も...いただきます」

男「うーん...この焼きそば...野菜がまだ固いな...ちゃんと火を通してくれなきゃ困るな...」モグモグ

女「まぁ、作り手が素人だからな...当たり外れもあるだろう...美少女にはそんなこと関係無さそうだが...」モグモグ

美少女「食べれればそれでいいからね」モグモグ

男「次元が違う...」モグモグ

女「さっきから気になっていたのだが妹は何処に居るんだ? あいつもお前と一緒に行動してると思ったんだが...」モグモグ

美少女「ああ 妹なら調理部の手伝いしてるよ 確か、料理担当だったね」モグモグ

男「そういえば、買ってる時に妹らしき人物がキャベツを炒めるのに手間取ってたな...もしかしてさっき食べてたのって...」モグモグ

女「恐らく...妹の炒めたキャベツだろうな...」モグモグ

男「あいつ...僕だからまだ良かったが他の人に迷惑を掛けるのは辞めてくれよ...」モグモグ

美少女「なんやかんや言っても妹思いな男なのでした」モグモグ

女「だな シスコン」モグモグ

男「シスコン言うなー」モグモグ

~2分後~

男「結構あったんだけどな~ もう全部食べちゃったよ...」

女「まぁ、殆ど食べたの美少女なんだけどな」

美少女「まだ足りない...」

男「そうだと思ったよ...平常運転でなによりだ...」

女「なぁなぁ ここに書いてあるのってさ...」

男「ん?クイズ大会? 場所は体育館か...もうすぐ始まるな...どうする?美少女」

美少女「取り敢えず行ってみよー つまらなかったら途中で抜ければいいし」

男「じゃあ、行きますか...」

~体育館~

ガヤガヤ

女「やはり人が多いな...どうする?他の所に行くか?」

男「いや...このままで居よう 大会っていうんだから優勝賞品もあるだろうしね...」

美少女「大抵は貰っても要らないものだけど...」

『えー 時間になりましたので、これよりクイズ大会を始めます』

男「なぁ...この声、先生だよな?」

女「何やってんだ?姉さん...」

担任『また、プログラム用紙に書いてある通り、このクイズ大会は3人1組の団体戦となっております』

男「あっ、本当だ 小さくそう書いてある」

女「ちょうど私が居て良かったな...お前ら」

美少女「そうだね...此処に来てる人達はみんなそのこと承知で来てると思うし」

担任『それともう1つ このクイズ大会の盛り上げ要員として...実況と解説の2人がいます』

男「実況と解説? 誰だ?」

男4『実況は私、男4』

美少女弟『解説は美少女弟でお送りいたします』

美少女「男4と弟...」

女「まさか、母さん達が何か企んでたことってこのことか...」

美少女母 「その通りよ~ この日のために何回も打ち合わせして来たんだから~」

男「い、いつの間に...本当に神出鬼没ですね...」

美少女「ねえねえ 優勝賞品って良いものなの?」

美少女母 「まぁ...結構かかったわね~あれ...良いものかどうかはその人に寄るから言えないけど~」

美少女「じゃあ、期待出来そうだね」

美少女母 「でも結構難しく...いや、面倒臭くしてるから優勝出来るかはわからないわね~」

男「め、面倒臭い?」

美少女母 「まぁ、問題が出ればわかるわ~ それじゃあね~」

スタスタ

女「うーん...わかる問題ならいいが...」

男4『それでは早速、ルール説明といきましょう ルールは至って簡単 制限時間以内にお題にあったものを書いていただき、その数が少ない人から脱落して行くというものです』

男「つまり...出来るだけ多く書いた方が得ってことだな...」

男4『それでは第1問 思い出せる限りの?の漢字を書いて下さい 尚、この問題の脱落者は30組 約半数ですね』

女「い、いきなりハードだな...」

美少女弟『書き終わったら前にある機械の前に置いて下さい 制限時間以内に置けなかったチームは0とみなします』

美少女「汁,汀,氾,汗,汚,江,汕...」カキカキカキ

男「す、すげぇ...どんどん書いてる...」

女「なぁ...これ、なんて読むんだ?」

美少女「えっ?漾のこと? ヨウって読むけど」

女「さっぱりわからない...」

男4『さて、いきなり面倒な問題が出てきましたが...弟さん、一旦どれくらい書ければ生き残れると思いますか?』

美少女弟『まぁ...人に寄りますが...30字書ければ充分残れるのではないでしょうか?』

男4『なるほど...ありがとうございます』

男「30字ね...見た感じ、50字はもう書いてる人が此処にいるけど...」

女「これは勝ったな...というか、よくそんなに漢字が思い浮かぶなお前」

美少女「暇な時に漢字を覚えてたからね」カキカキカキ

女「へー そうなのか...」

美少女「よし こんなものかな これを前に出せばいいんでしょ?」スッ

ピッ

男「あっ、何か読み取ったような音がしたね これで集計するのか...集計する人、大変だね...」

女「大体こういうのはあいつがやるんだよな...」

男「あいつって?」

女「カグツチ 現文担当だからな...」

男「あー なるほど...」

男4『そこまで! この時点で出せなかったチームは0個となります』

男「見る限り、幾つか出せてないチームがいるね...」

男4『...どうやら、集計に時間がかかっているようです しばらくお待ち下さい...』

美少女「まぁ...あれだけ書いたから集計するのは大変か...」

女「何文字書いたんだ?」

美少女「大体200字」

女「お、お前...書き過ぎだろ...」

男「というか、そんなに?の漢字ってあるんだ...知らなかったよ...」

一旦切ります 実はこれを書く際に調べてその数に驚きました...総数330字も?の漢字があるとは...

丁重にお断りする 筆に乗ってる時にそんなの言われたら俺は面倒なんでね チラシの裏にでも書いて捨ててくれ

1つだけ言っておくと大佐までが名前です

男4『えー 集計が終わったようです これは凄いですね...どのチームもかなり多く書いてます...トップのチームは300字ですね...』

男「う、上には上が居るんだね...」

女「誰だよ...短時間にそんなに書く奴...」キョロキョロ

女「あっ...あいつだ...何で居るんだよ...男3...」

美少女「な、なるほど...確かに男3なら300字は楽勝かもしれない...」

男「男3が本気を出すとは...これは雲行きが怪しくなってきたな...」

男4『これは予想外の結果ですが...どういうことでしょう 弟さん』

美少女弟『博識で字を早く書くことに手馴れてる人が居た...そういうことではないでしょうか』

男4『な、なるほど...ありがとうございます えー、今回の結果で脱落するのは120字以下のチームです』

男「ま、マジかよ...みんなよくそんなに知ってるな...」

ザワザワ スタスタ

女「...本腰を入れないと次で脱落するかもしれん...」

男4『あっ、ここでルール追加です』

男「ただでさえ、やばいのに今度は何だよ...」

美少女弟『これからの問題はそれまでに書いた人は書かないで下さい 1問目で複数人で書いたチームは提出した人が対象になります』

女「美少女が封じられたか...参ったな...」

男4『どうせわからないだろと思っている人が居ると思いますがカメラで随時確認しているので、ルールに違反したチームは即刻失格となります まぁ、これは次の問題になれば何チームかやると思うのですぐにわかると思いますが...』

美少女「まぁ...お母さんが企画に参加している時点でルール違反なんてすぐにバレると思うけどね...対策もしてると思うし...」

女「母さんの目を掻い潜るなんて不可能だよ...まぁ、知らなくてやる馬鹿がいると思うが...」

男4『それでは第2問 仮面ライダーを1号から順に書いて下さい 複数出てくる場合は1号ライダーと2号ライダーだけで充分です それでは書いて下さい』

女「...男 出番だ」

男「任せろ!」カキカキカキカキ

美少女「これ、知らない人は全くわからないだろうね...なんてマニアックな問題を...」

男4『えー この問題は...私には全くわかりませんが...どうでしょう弟さん』

美少女弟『私は、姉が観ているのである程度はわかりますが...最初からとなると...この問題を作成した人は一体何を意図としてこの問題を作ったのでしょうか...』

女「おいおい...解説が匙投げたら駄目だろ...」

美少女「あっ、本当にやったんだ...何チームか強制退場してる...」

男「よし、これで昭和ライダーは終わった!」カキカキカキカキ

女「こいつ...好きなこととなると恐ろしいくらいに実力を発揮するなぁ...」

美少女「まぁ、男だからね...恐らく...この問題で生き残れるのは殆ど居ないだろうね...居ても、1,2チームくらいだろうね...」

女「というか、居るのか?こんなことに詳しい奴...お前と男以外に知らんなぁ...」

男「...よし 書けた」スッ

ピッ

男4『そこまで! やはりこの問題は難し過ぎたのではないでしょうか...結果がもう出ましたよ』

美少女弟『何チームか出してますが正答を出しているのは...たった2チームだけですね...』

女「い、居るのか...詳しい奴...」

男4『それでは正解した10237番のチームと274番のチームはステージに上がって下さい』

男「僕達は10237番だね...ほっ、合ってて良かった...」

美少女「最後の問題は女...頼んだよ!」

女「ここまで来たんだ...何としてでも勝つぞ!」

~ステージ~

男「やはり、君達か...メンバー構成からして、男3 君は巻き込まれんだね...」

男3「うん...体育館前を通りかかったら引っ張られて...その後土下座で頼まれてさ...引き受けたんだよ...まさか、1問目で書くことになるとは...」

女「おい 女 何でここに居るんだよ お前、学食のバイトだろ」

メイド「大国さんに頼んで早退させてもらったんだ...その分、バイト代引かれるけど...」

女「そこまでして参加したかったのか...この大会...」

勇者「2問目が私の得意な分野で助かりましたよ...」

男「えっ?知ってるの?」

勇者「まぁ...今やってるのを観て気になったので...」

美少女「並行世界とはいえどもやはり男だったか...気になったことはすぐ調べるもんね~徹底的に」

男「ま、まあね...」

男4『それでは最終問題 今まで食事で払ってきた中で最も高かったものをメニュー全てと合計金額で書いて下さい 高かったチームが優勝となります』

女「い、1番高かったもの!? うーん...どれも似た金額だったからなぁ...どれを書けばいいかね...あっ、そうだ あれにしよう...」カキカキ

男「何を書くんだ?」

女「この前ファミレスで食べた奴だよ あれが1番高かった気がするからな...」カキカキ

美少女「ああ...あれか...」

女(だが...問題はあいつだ...あいつは彼方此方を放浪していた...果たして勝てるのか...)カキカキ

男「向こうのチームも悩みながら書いてるね...」

美少女「...大丈夫かな...」

女「任せろって あの時は結構払ったと記憶に残ってる 勝てるさ」スッ

メイド「...これでどうかな」スッ

男4『両チーム出揃いました!』

美少女弟『書く前、どちらも悩んでましたね...やはり、1番高かったとなると難しいですからね...』

男4『...結果が出たようです 優勝は...』

全員 ゴクリ

男4『10237番のチームです』

女「まぁ...当然だな...」

男「そんなこと言っちゃって...冷汗かいてるぞ」

女「おいこら!言うんじゃない!」

メイド「負けちゃったか...ところで、その時に食べたのってどんなメニューなの?」

女「エビフライつきハンバーグ、ステーキ特大サイズ、日替わりパスタ2皿、ごはん大盛り2杯、チョリソー、ジャンボパフェ、チョコプリン、プリン、ドリンクバー3つ」

メイド「」

男「よく覚えてるな~」

女「あの時は内心ギョッとしたからな...美少女ならまだしもお前もよく食べたな...しかもすぐに食べたし」

美少女「そういえば、あの時、男、キャラメルマキアートと抹茶オレを混ぜたの飲んだよね」

男「見た目はおぞましかったけど美味しかったな...」

男3(男って味覚ちょっと普通の人とずれてないかな...)

勇者(今度、試してみよっと...)

美少女母 「優勝おめでとう まさか本当に優勝しちゃうなんてね~」

男「これで優勝賞品が変なのだったら困りますよ...」

美少女「うん、何の為に頑張ったんだろうって思うね」

女「母さん、これは先に言っておいた方が身の為だぞ 下手すればブーイングされると思うしな...」

美少女母 「え~ じゃあ言うわよ 最新ノートパソコンと薄型テレビ」

2人「「• • • • • えっ?それだけ?」」

美少女母 「そ、そうだけど...駄目?」

美少女「ちょっと気分が悪くなったなぁ~ 男、ちょっと寄りかからせて...」

男「僕はテンションが急激に下がったよ...はぁ...」

女「あのな...母さん こいつら、そういうの要らないんだよ」

美少女母 「えっ?そうなの?」

女「それならまだ車の方が良かったんじゃないか? 電子製品とか誰が喜ぶんだよ...」

勇者「あの~」

美少女母 「流石に車は無理よ~ あれ、手続き面倒臭いんだから~」

勇者「あの~聞いてますか~」

女「何だよ勇者 さっきからうるさいな」

勇者「私の家 パソコンとかテレビ無いんだけど...」

男「えっ?そうなの?」

メイド「えぇ...そのせいでいつも困ってますよ...私、アニメ観たいのに...」

美少女「じゃあさ...勇者達に優勝賞品あげようよ お母さん、駄目?」

美少女母 「別にいいけど...あなた達本当にいいの?」

女「私は今あるので充分だからな~」

男「ノートパソコンなんて要らないし...テレビは家に薄型あるからね...」

美少女「私は...

美少女母 「言わなくてもいいわよ 充分あるからね~」

勇者「じゃあ...」

美少女母 「あなた達にあげるわよ 優勝賞品」

メイド「やったやった!」

男3「あっ、僕もですか?」

美少女母 「勿論そうよ」

男3(別に要らないけど...まぁいいか...女3が前からノートパソコン欲しいって言ってたし...)

美少女母 「でも勇者とメイドは同じ家だから変えないとね~ そうだ!メイド、スマホ持ってないでしょ?」

メイド「スマホ?何ですかそれ...」

女「えっ...お前、スマホ知らないのか?」

メイド「うん...」

女「マジかよ...」

美少女母 「じゃあスマホ買ってあげるわよ 今時、スマホ持ってないのはおかしいからね~」

メイド「...そうなんですか?」

勇者「えっ?...まぁ、そうかな?」

美少女母 「それじゃあ、後で校長室来てね 一緒に買いに行くから~」

メイド「わかりました...」

男「まぁ、優勝出来たからいいか...結局そのために頑張ったようなもんだし...」

美少女「でも何か欲しいな...何か無いの?」

美少女母 「一応はあるわよ? 参加賞で梅ジュース、体育館前で配ってるわ」

美少女「そのこと、もっと早く言ってよ!」

タタタタタッ

男「は、早っ...相変わらずだね...美少女は」

男4「いや~疲れた疲れた...」スタスタ

美少女弟「俺、そこまで喋ってない...」スタスタ

男「おっ、2人ともお疲れ」

男3「男4...」

男4「何だよ...準優勝だったのがそんなに悔しいか?」

男3「いや、そうじゃなくて...ノートパソコン貰えるよ」

男4「へっ?どうして?」

男3「実はね...」

~~~

男4「へー そんなことが...太っ腹だな お前ら」

男「いや、要らなかっただけだけど」

男4「いや~助かったよ 女3が前からノートパソコン欲しがってたし、最近、うちのテレビの調子が悪かったからそろそろ買い換えようかと迷ってたんだよな~」

男3「えっ?そうなの?」

男4「お前はいつも本読んでるからわからないと思うけどな...女2が凄く困ってたんだぞ? あいつ、観たいアニメの時間に観れなかったからしばらく落ち込んでたし」

メイド「あの~もしかして、女2って子、アニメ好きなんですか?」

男3「ん?まぁ...そうだな あいつ、暇さえあればアニメ観てるし」

女「あいつから聞いた話によるとこいつ、アニメ好きらしいからな...語りあえる仲間が欲しかったんだろ」

勇者「そうなんですか?」

メイド「えへへ...はい」

男4「なら、あいつも喜ぶかもしれんな あいつ、すぐ俺達にアニメの話をするんだが...俺達はアニメはそこまで観てないからな...正直何を言ってるのかさっぱりわからないんだよ」

勇者「何となくわかる気がします 私も時々アニメの話をされるのですが、何を言ってるのかさっぱりで...」

男4「だろ? 困るよな~ そいつしかわからない話を淡々と言われてもさ~」

男「何だろう...何故か心が痛い...」

女「お前もその中の1人だってことだよ まぁ、お前は美少女が居るからまだマシだがな」

男3「話は変わるけどさ...クイズ大会終わらないの?」

美少女母 「ああ そのことなら大丈夫 さっきアマちゃんが終わらせてくれたから~」

美少女弟「相変わらず人使いが荒いよな母さん...」

女「激しく同意する」

一旦切ります

担任「それで...お前達はいつになったらステージから降りるんだ?明日の準備があるんだから...さっさと降りてくれ」スタスタスタ

男「あっ、先生 お疲れ様です」

担任「まったく...直前に手伝い要請するなんて酷いな...まぁ、手が空いていたのは事実だが」

美少女母「だってアマちゃん以外の先生手が空いてなかったんだもん~あっ、また話が長くなる前にここから出ないとね」

勇者「わかりました」

~体育館前~

美少女「あっ、みんな遅かったね」

男「美少女...それで何杯目?」

美少女「何杯目だと思う?」

男「質問を質問で返すなよ 学校でそう教わったのか?」

担任「私は教えてないな そんなこと」

美少女「も~ 話をややこしくする~ まだ3杯目だよ~」

美少女母「美少女にしては我慢した方ね...万が一の為に多めに作っておいたんだけど」

美少女「2杯目飲んでる時にまだ男達飲んでないな~って思い出してね...3杯目をちょっとずつ飲んでたんだよ」

女「一応良心はあるんだな...お前にも...」

美少女「なにその言い方 酷くない!?」

ギャーギャー

担任「まーた 始まった...」

メイド「あの...」

担任「ん?どうした?」

メイド「こんな姿で言うのは誠に申し訳ないのですが...お久しぶりです 天照坐皇大御神様」ペコッ

担任「よく覚えてるな...その長い名前...もう何百年も前だぞ...お前が神職やってたの...」

メイド「あの経験は忘れてたくても忘れられませんよ...」

担任「まぁ...そうか あの頃は私が手取り足取り教えたっけな~ いやー懐かしい...」

メイド「ご迷惑をお掛けしました...」

担任「いいんだよもう昔のことなんだから それと私は今は先生だ 呼ぶなら古典先生と呼んでくれ」

メイド「それは...あまりにも畏れ多いですよ...」

美少女母「いいのよ~アマちゃんがそう言ってるんだし~」

担任「それと...お前のスマホを買いに行くのは私が行こう 母さんはまだ仕事があるからな」

美少女母「え~ そんな~」

担任「また逃げようとしたって無駄だ 校門前に父さんが居るからな」

美少女母「対策はされていたのね...」

メイド「変わってないようで良かったですよ...」

担任「まぁ、良くも悪くも変わってないな...母さんのサボり癖はお前の知ってる通りだと思うが相変わらずだし こうやって止めないと隙を見て逃げ出そうとするしな」ガシッ

美少女母「あっ...バレた?」

担任「みえみえなんだよ...母さん...」

女「ふぅ...やっと終わった...ん?何で姉さん、母さんを捕まえてるんだ?」

担任「まだ仕事あるのに逃げようとしてたからだよ まだ人がいるんだから職務をちゃんとやってもらわないと...それでも校長か?」

美少女母「...ぐうの音も出ません...」

女「母さんは私が連れて行こう 姉さんだって忙しいだろ?」

担任「まぁ...そうなるな...じゃあ頼んだ」

美少女母「ヨミちゃん...お手柔らかにね?」

女「ヨミちゃん言うな そうなるかは母さん次第だよ?」

美少女母「ちょっと...引っ張る力強過ぎ...というか、おかしくない?側から見れば大人が子供に引っ張られてるんだよ?世間体!」ズルズル

女「なに寝言を言ってるんだか...1番気にしてない人に言われたくないよ...」

メイド「行っちゃった...」

担任「あいつから聞いてるぞ お前、ちょくちょく私達の家に来るそうだな アニメ観に まぁ、テレビもネットもなかったからまだわかるが...これからはちゃんと言ってから来いよ?」

メイド「ははは...肝に銘じます」

担任「それじゃあ、行くか...スマホ買いに...」

勇者「あの...」

メイド「あっ、勇者さん 何ですか?」

勇者「スマホは...出来るだけ丈夫なものにして下さいね? 修理費とか結構かかるので...」

メイド「わかりました」

~数分後 男の家~

男「いやー 疲れた...何で美少女と女の喧嘩の仲裁をしなくちゃならないんだよ...その後は美少女をなだめることになったし...」

男妹「お帰り お兄ちゃん」

男「おう ただいま あっ、そうそう キャベツ炒めるのはもう少ししろよ? 固かったぞ?あれ」

男妹「えっ?食べたの?」

男「ああ 昼食時にちょうどな...」

男妹「あれ、食べたのお兄ちゃんなんだ...そうなんだ...」ボソッ

男「ん?どういうことだ?何かあったのか?」

2号「実はね 作った後、試食した部活の人がこれは固すぎるってことで、すぐに炒める人が変わったんだよ で、それまでお姉ちゃんが作ったものをみんなで食べてたんだけど、1個だけそれが販売されてたらしくて...誰が食べたんだろうってみんな困ってたんだ」

男「へー それが僕だったと 良かったな...お前...他の人だったら下手すると文句言われてたかもしれないぞ?僕は言わない派だが」

2号「だから、ホッとしてるんだよ お姉ちゃんは」

男妹「こ、こら! 2号 また勝手に言って...」

男「でも...キャベツ以外はしっかり火が通っていて美味かったな...」

男妹「えっ?そうなの?」

男「お前、料理作るの向いてると思うよ? まぁ、おっちょこちょいな部分が目立つが...」

一旦切ります

男妹「そんな事ないよ 私、まだまだだから」カァァァァ

ダダダダッ

男「あっ、照れた」

男父「お帰り 男」

男「あっ、父さん ただいま どうだった?剣道部」

男父「なかなかだったぞ 特に勇者と女2が接戦だったな」

男「おっ で、どっちが勝ったの?」

男父「それがな...同点で時間切れになってな...決着は明日に持ち越しになったんだ」

男「でも凄いね 副将の女2が勇者と接戦なんて」

男父「あいつ、最近変わってな 真面目に練習に励むようになったんだよ 何があったんだか...」

男(アレ、効果あったんだな...)

男父「それもあって勇者と互角になるまでの実力になったんだろうな 今のあいつは強いぞ」

男「ふーん」

男父「それに対して...あいつはちっとも成長してないな 速さを上げても勇者には勝てんのに...」

男「男5のこと? その試合なら僕も観たよ 突進して一本取られまくってたね」

男父「それしか無いからな...あいつは ったく、闘牛みたいに突進することしか頭にない脳筋じゃ勝てる相手にも勝てん」

男「一応男5って、3番目に強いんだよね?」

男父「まぁ...そうだな...その割には負け過ぎてると思うが...大会だといつも初戦敗退だよ あんなのいなせればすぐ倒せるからな」

男「いなすのにも一苦労だと思うけど...あの速度じゃ...」

男父「まぁ、200キロだからな...運が良かった時は準決勝まで残れた時もあったな...そろそろあれ以外の戦術も身につけて欲しいものだが...」

男「教えてないの?そういう勝てるやり方って」

男父「教えていない 教えたってわからんさああいうのは 痛い目に遭ってもわからんのなら言ってもわからん そういうもんさ 自分で変える気にならないとな」

男「...そうだね」

男父「ところで男 お前、校長の考えたクイズ大会に優勝したそうだな 優勝賞品を聞いていたから優勝しても嬉しくないと思うが...どうしたんだ?」

男「最後に勝ち残ってた勇者達にあげたよ」

男父「あいつ...試合後姿が見えないと思ったら参加してたのか...」

男「でもこれで良かったんじゃないかな? 勇者の家、テレビもネットも無かったみたいだし」

男父「そうなのか?知らなかったな...あいつ、剣術のことは質問するのに生活のことは全く質問しないからな...」

男母「私にはよくしてるわよ?みんなには内緒にしてくれと頼まれてるから言ってなかったけど」

男父「そうなのか?」

男母「ええ 同性だからこそ質問しやすいのよ」

男「例えばどんなことを?」

男母「あまり教えない方がいいと思うけど...例えばそうね...買い物の工夫とか?」

男「買い物の工夫?」

男母「あの子、バイトしてるじゃない 部活と両立してるからなかなか買い物に行けなかったらしくてね だからお父さんと相談して部活をやる前に買い物に行くように言ったのよ」

男父「あれ、そういう意味だったのか? いきなり部活行く前に時間あげてくれって言われたから驚いたが...そういうことなら理由を言ってくれれば良かったのに...」

男母「言い辛いのよ そういうことって」

男父「まぁ 今はあいつが居るから大丈夫だと思うが...」

男「ご先祖様のこと?」

男父「ああ 何の影響を受けたのかは知らんが勇者の家で手伝ってることは校長から聞いている 偶に買い物でばったり会ったりするしな」

男「えっ?父さんって買い物行くの?」

男父「そりゃ行くさ 部活帰りに寄ったりする 母さんに頼まれて行くのが多いがな」

男母「私、偶に校長先生の仕事手伝って遅くなることがあるからね...そういう時は頼んでるのよ」

男「校長先生...一体何人に迷惑掛けてるんだよ...」

男父「先生全員じゃないか? 出会い頭に仕事押しつけられたとか言ってた先生も居たしな...」

男「何その新手の嫌がらせ...よくみんな辞めないね...」

男父「給料が良いのとホワイトだからじゃないか? 残業なんてなかなかしないし...お前の担任は除くが...」

男「...1番押しつけられるもんね...」

男父「私達も手伝っているんだが...偶に校長宛の書類もあるからたまったもんじゃないよ...」

男母「あったわね...あの時は流石に校長呼び出したわ...あの書類、かなり大事なものだったし...」

男「どんな書類だったの?」

男父「3年生の修学旅行についての書類だよ あれが無かったら3年生は修学旅行に行けなかった しかも校長のサインが必要不可欠でな 見た時、提出期限がその日だったからみんな慌てたよ...」

男「うわっ...それは...」

男父「幸い、まだ車に乗ってる時だったからな...何とか間に合ったから良かったよ...」

男「それでも校長続けてるのは一体...」

男母「あの人、発言力はあるからね...あの人が校長じゃなかったらやれなかったことは山ほどあるわ...」

男「ますます校長先生のことがわからなくなったな...」

男父「あの人も色々あったからな...まぁ、深く詮索してやらないでくれ」

男(女が調べてるんだけどね...)

~次の日~

男「それで...どうして僕がこんなことをする羽目になったんだ?」ジュージュー

男妹「いや~みんなで話し合った結果、お兄ちゃんが炒めるのが1番美味しいものが出来るって結論になったんだよ」ザクザク

男「どうしてそうなった...」ジュージュー

美少女「いいじゃない 私も手伝ってるんだからさ」ジュージュー

男「君は調理部部長だからだろ...昨日、よく手伝わずに彼方此方行ってたな...」ジュージュー

美少女「昨日は会長としての仕事が多かったからね...そのまま自由行動ってことになったんだよ」ジュージュー

男「あの着ぐるみか? まぁ、君ぐらいしかあんなの出来ないしなぁ...」ジュージュー

女「よう 冷やかしに来たぞ」

男「冷やかしに来たなら帰ってくれ 今、忙しいんだよ」ジュージュー

女「それは見てわかるさ 焼きそば20個くれ」

男「何だよ 買いに来たならそう言ってくれ...でもどうしてそんなに買うんだ?」

女「私、広報担当だろ? だから、来賓の方々に学校のことをアピールしなきゃならないんだがな 食べ物あげれば1番いいんじゃないかと思ってな 今日はお前も手伝ってるし、だから買いに来たんだ」

男「おいまさか、僕が手伝った方がいいって提案したのお前か?」

女「当たり」

男「おーまーえーなー 後で覚えてろよ」

女「大丈夫だって 埋め合わせは後でするから で、パック詰めはまだ終わらないのか?」

美少女「出来立てを食べてもらいたいからね...作り置きはしないようにしてるんだよ...はい」 ( っ・ω・)っスッ

女「そうか...ともかく助かったよ また後でな」

スタスタスタ

男「ところで...売り上げ目標とかあるのか?」ジュージュー

男妹「完売だよ」

男「完売!?」

美少女「そうしなきゃ赤字になっちゃうからね...」ジュージュー

男「昨日は何とか売り切ることが出来たとは聞いているが...今日も完売しなきゃ駄目なのか?」

美少女「駄目なんだよね これが...発注担当の子が間違えて2倍の量頼んじゃって...」

男「とんでもないおっちょこちょいな子が居るもんだな...」

美少女「それが女3」

男「女3!? 何であいつが...あいつ、テニス部のマネージャーだろ?」

美少女「兼部してるんだよ...」

男「そ、そうなのか...」

一旦切ります

男妹「そういえば...来ないね...手伝いに来るって昨日言ってたのに...」ザクザク

男「誰のことだ?」ジュージュー

男妹「女4 昨日も手伝ってたんだけど今日も手伝ってくれるって言ってたんだ」ザクザク

男「そういや、あいつも調理部だったな....」ジュージュー

男4「女3から聞いたぞ 今日も完売しないと赤字なんだって?」

男「男4...買ってくれるのか?」ジュージュー

男4「ああ あいつの腹の調子だと....そうだな....30個くれ」

美少女「よくそんなに食べれるね 私が言えたことじゃないけど」

男4「今日は子供が来てな...しかもよく食う方が...」

男「えっ!? 子供来てるの?」ジュージュー

男4「ああ 女3が今、なだめてるからまだ大丈夫だが 何か食べたいようでな...あいつ、ある程度食べれば眠くなるんだ」

美少女「ふーん...あっ、詰め終わったよ」スッ

男4「すまんな もう少ししたら女3が手伝いに来れると思うから頑張ってくれ」

男「...あいつも大変だな」ジュージュー

美少女「子供ってやっぱりヨルムンガンドのことかな?」ジュージュー

男「恐らくそうだろうね 以前よく食べるって言ってたしな...」ジュージュー

女3「お待たせしました...あの子、なかなか寝付かなくて...」ザクザク

男「おっ 思ったより早かったな お子さんはよく眠ってるかい?」ジュージュー

女3「熟睡ですよ お腹いっぱいになるとすぐに眠るので...」ザクッザクッ

美少女「でもどうして学園祭に来たの?」ジュージュー

女3「私達がいつも何やってるのか知りたいらしくて...昨日はフェンリルが来ましたよ 彼方此方連れ回されました....」ザクッザクッ

美少女「確か、遊びっ子だっけ? 大変だね~」ジュージュー

女3「確かに手は焼けますが...可愛い我が子ですよ」ザクッザクッ

男「かぁ~ 親バカっぷり炸裂だね...」ジュージュー

男妹「お腹いっぱいだよ...」ザクザク

女4「遅れてごめん...寝坊しちゃって...」

男「遅いぞ 女3が来てくれたから大丈夫だが...お前、両替頼んだ」ジュージュー

女4「わかった...あの、一つ言っていい?」

男「ん?何だ?」ジュージュー

女4「妹が台乗って野菜切ってるの、可愛いから写真撮っていい?」

男妹「えっ?」ザクザク

女4「小さい子が一生懸命料理してるように見えて...」

美少女「ああ それわかるよ」ジュージュー

女3「母性をくすぐられますよね~」ザクッザクッ

男「まぁ...見た目完全にロリだし、勘違いされること多いけど...そこまでか?」ジュージュー

女4「だって...今つけてるエプロン、子供サイズでしょ?」

男妹「そうだけど...」ザクザク

女4「もう可愛い生き物にしか見えないよね~ ねぇ、貰ってもいい?」カシャカシャ

男「妹は物じゃないぞ あげないし」

美少女「そういえば以前、妹に持ち上げられたことあるけど...あれって側から見たら幼女が戯れてるように見えたのかな...」ジュージュー

男「ああ あの時のことか うん そう見えたね」ジュージュー

美少女「妹って実質合法ロリだよね...胸はあるけど」ジュージュー

男妹「合法ロリ...犯罪臭する言い方しないでよ...」ザクザク

担任「なんて話してるんだお前ら...」

男「あっ、先生」ジュージュー

担任「焼きそば買いに来たんだ 3個くれ」

美少女「先生、結構食べますね...はい、どうぞ」スッ

担任「私はそこまで食べんよ 女と男5の分もある」

男「あれ?女ってさっき買いに来たけど...」ジュージュー

担任「あいつ、自分の分を買い忘れててな...ついでにな」

女3「あの子も結構おっちょこちょいですね...」

女4「発注ミスして2倍の量頼んだ貴女には言われたくないと思うよ」

担任「そんなことがあったのか...なら、もう少し買っていくか まだ食べてない先生も居ると思うからな...3つ追加で頼む」

美少女「ありがとうございます」

~~~

男「なぁ...結構売ったと思うがあとどのくらい残ってる?」ジュージュー

美少女「そうだね...あと20人前はあると思うよ」ジュージュー

男妹「20人前...この時間帯に買ってくれる人が居るかな...」ザクザク

女3「そもそも焼きそばって結構被るからなかなか買ってくれないと思うけど...」ザクッザクッ

女4「何か工夫が必要だね...」

男「うーん...なら、オムそばは?」ジュージュー

美少女「オムそばか...女4、確か卵あったよね?」ジュージュー

女4「ちょっと待ってて...あっ あったよ ソースもある」

男「よし、じゃあオムそばと普通の焼きそば両方作ろう 妹、悪いがメニュー追加の紙書いてくれないか?」ジュージュー

男妹「了解 任せてよ」カキカキ

~数分後~

男「いや~オムそば効果凄いな~ 作り上がったと同時に行列出来て完売したよ...」

美少女「男のアイデアが役に立ったね...」

女3「皆さん、お疲れ様でした」

女4「これで赤字回避出来たか...はぁ...良かった...」

男妹「一時はどうなるかと思ったよ...」

男「あっ、そういえば美少女 今何時?」

美少女「えっ? 13時38分だけど」

男「勇者達の試合、もうやってるよ...急がないと...」

美少女「そうだね じゃあ行くよ」グイッ

男「うわっ...力強っ...」

一旦切ります

美少女「試合開始からだいぶ時間が経ってる...間に合うといいんだけど...」タタタタタタッ

男「結構痛いんだけど...もう少し緩めてくれるかな?」

美少女「我慢しなさい」タタタタタタッ

男「えぇ...」

美少女「おっ、人集りがまだあるということは...まだ終わってなかったか...」タタタタタタッ

男「でもどっちが勝ってるかわからないね...人多くて見えないし」

美少女母「貴方達~ こっちよ~」テフリフリ

男「校長先生が手を振ってる...」

美少女「ありがたいけど、恥ずかしいね...」

美少女母「やっと来たわね...待ってたのよ?」

男「なかなか完売しなくて...」

美少女「で、どっちが勝ってるの?」

美少女母「それがね...女2なのよ 最初は勇者が優勢だったんだけどね 後半から巻き返してきて...あっ、また小手入れた」

男「こうやって得点稼いでるのですか?」

美少女母「そうね 地味だけど勇者の技の一瞬の隙を見て入れてるわね...あれはプロの勝負よ...」

美少女「そりゃ主将と副将だからね...あっ、勇者が胴入れた」

美少女母「あらあら...追いつかれてるわね...これはどっちが勝つかわからないわ...」

男「ここまで来たんだから女2に勝ってもらいたいね...あいつ、一回も勝ったこと無いらしいし...」

美少女「しのぎを削るって言うけど、当にこのことだよね...」

美少女母「ああ...女2が攻められてる...隅まで追い詰められたわ」

男「でもやってくれますよ あいつなら」

美少女「根拠は?」

男「あいつの信念だよ 勝ちたいという想いがあいつを突き動かしている限り負けんさ」

美少女母「精神論ね~ まぁ、悪くないけど」

美少女「...胴に来ると予想して右面に入れたね これはかなり危険な行為だよ とっさに小手に目標変えられるかもしれないし」

男「勝てる このままなら勝てるぞ」

美少女母「それは...どうかしら? あの子、追い詰められると強いわよ?」

美少女「なっ...一瞬で胴に入れた...」

男「ええい 勇者は化け物か...」

美少女母(平行世界の貴方だけど...)

美少女「でも女2もやり返したね...接戦だ...」

男(きっとやれる...あいつならきっと...)

美少女母「打ち合いになってるわね...恐らくこれを制した者が勝つ...」

美少女「勇者が優勢だけど...」

男「ん?さっきまで攻めてた女2が防戦とは...何かあるな...」

美少女母「さぁ?どうなるかしら」

美少女「...体力を温存してる?」

男「えっ?」

美少女「今の女2は勇者の攻撃を受け流している どう見たって勇者の方が体力を消費してる まさか...」

パコーン

男「一瞬で切り返して一本...か、勝った...」

美少女母「息を切らした一瞬の隙を突くとは...腕を上げたわね」

美少女「胴上げしに行くよ すみません、通して下さい」

男「えっ? ちょっと、もう少し感傷に浸らせて...」

~舞台裏~

勇者「いや~遂に負けてしまいましたね...ははは」

女2「悔しくないの?負けて」

勇者「そりゃ悔しいですよ でも、いい勝負だったので」

女2「ふーん...」

男「あっ、いたいた」

女2「男...それに会長も...」

美少女「ほら、こっち来て 胴上げするよ」グイッ

女2「そこまでするほど大きなことではないと思うけど...」

男父「そこまで謙虚にならなくたっていい お前は頑張ったからな」

女2「先生...」

男4「観てたぞ やっと勝てたな~ でもこれで終わりとは思うなよ? 」

男3「まったく...一言余計なんだから...」

保険先生「何回も物陰で泣いていたけど...きっと貴方ならやれるって信じてたわよ」

女2「あれ、見られてたんですか?」

男5「細かいことは気にするなって それじゃあ、女2の優勝を祝って...バンザーイ」

皆「「「「「「「「バンザーイ」」」」」」」」

女2(私の過去に何があったかはまだわからないけど...今、こうして私はここに居る ここに居ていいんだ...)

一旦切ります

はぁ...自分の打つ速度の遅さが恨めしい...

~数分後~

美少女「これで学園祭終わります 皆さん、お疲れ様でした」

男(美少女の挨拶で学園祭が終わり...)

女「お前は2階の教室のゴミ箱 お前は特別教室のゴミ箱...」

男(女の指示により速やかに後片付けが行われ...)

男5「今日は俺の奢りだー」

男(男5の奢りで現在、焼肉屋に居ると)

美少女「いや~美味しいね 男 あっ、焼けてるよ ほら」スッ

男「ああごめん 時間が経つのが速いな~ってボーッとしてたよ」

男4「それもそうだな 女2を胴上げしてすぐに閉会式始まって、女の指示のおかげであっという間に後片付けが終わったからな...おっ、これ食べられるぞ」スッ

女3「ありがとう 相変わらず会長は食べるのが速いわね...」

美少女「そう?」モグモグ

女「だ か ら 食べながら喋るなって言ってるだろ」

男「美少女って食べながら喋っても何言ってるかわかるよね...もしかして?」

女「ああ 弄ったよ?」

男5「そんなのも弄ったのかよ...ほら、姉さん カルビ」スッ

担任「すまんな ところで、話は変わるが皆は焼肉ってどう食べる?」

皆「「「「「「「どうって?」」」」」」」

担任「ほら、あるだろ 塩レモンとかタレとか」

男「ああそういうことですか 僕は何もつけないで食べますね 肉に味ついてるのもありますし 本来の味が楽しめますから」

美少女「私は焼肉のタレだな~ それが1番ご飯が進む」

女「私は塩かな...そのままもいいが何か物足りない感じがしてな...」

男5「えっ?この流れ 言わなきゃいけないのか?」

担任「別に言わなくても構わないぞ 後になって後悔するのはそいつだからな」

男5「あー わかったって 言うよ 俺はレモン汁につけて食べる」

男4「理由は?」

男5「理由?特に無いが...強いて言うならそれに慣れてるからかな」

男4「ふーん 俺は粗塩かな...普通の塩だと満足出来ないんだよ...でも行ってもなかなか無くてな...いつもタレで我慢してる」

男3「だから焼肉行こうって誘うと露骨に嫌な顔するんだね...僕はタレかな 普通が1番だよ」

女2「私は男と同じでそのままだ 肉本来の味が良いと思うんでな」

女3「理由も男に似てるわね...私は塩レモンよ 色々食べてきたけどそれがしっくり来るわね」

女4「私は...ネギ塩かな お肉に巻いて食べると美味しいんだよ」

勇者「私は...色々混ぜて食べますね タレに塩混ぜたり...」

男5「それ、美味いのか?」

勇者「美味しいですよ 気に入ってます」

男5「何か...お前も変わってるな...」

担任「 『も』ってことは他にも変わってるって思う奴が居るってことか?」

男5「いや~ そこを追及されると手厳しいな ノーコメントってことで」

担任「良いと思うのだがなぁ...混ぜるの...」

女「そういえば、今も姉さん、色々混ぜて食べてるよね」

担任「ああ これが合ってな...でも、デタラメに混ぜてるわけじゃない ちょうどいい分量で混ぜてるんだ」

男父「こだわりがありそうだな...詳しくは聞かないでおこう」

男「そういう父さんはどうなんだい?」

男父「私か? うーん...そうだな...やはりタレかな 焼肉といえばタレって印象が強くてな それ以外の食べ方はしていない」

男妹「あっ、私もタレだよ」

男「お前は今日、初めてだろ 焼肉屋来るの まぁ、向こうに焼肉屋があれば行ったことになると思うが...そこの所どうだ?」

勇者「確かに肉を焼いて食べる文化はありますがこうやって各々で焼いて食べるのは私の知る限りでは無いですね...」

美少女「なるほど じゃあ最初に来た時はびっくりしたでしょ」

勇者「ええ 男4に連れられて来た時は驚きでした」

男4「そういえばお前、焼いてる肉にそのままタレ付けたよな あの時はびっくりしたよ」

勇者「ちょっと...その話はしないで下さいよ...」

美少女「そういえばさ...ずっと疑問に思ってきたんだけど...」

女「ん?何だ?」

美少女「私を過去に飛ばしたってのはわかったんだけど 女達はどうして記憶引き継いでるの?」

女「ああ、そのことか なに簡単なことだよ 意識を過去に飛ばして同調したからさ」

男「えっ?そんなこと出来るのか?」

男5「ああ でもそのせいでちょっとした問題が起こってな...」

勇者「問題とは?」

担任「ほら、美少女のサポートに女を就かせただろ? その時がまだ女4の両親の研究を探らせていた時と重なったんだよ」

女4「そういえば...お母さん達が死んじゃったのは高校入る少し前だったね...」

女「まぁ、結局 私が2人いれば解決するから 分裂して片方が美少女のサポート 片方が研究の調査ってことになったんだよ」

美少女「えっ あれ、分裂してたの?」

女「ああ そうだが?」

女4「知らなかった...」

担任「でも簡単に言うけど分裂するとその分寿命が縮むんだよ」

男「なのに何故?」

女「そりゃ...美少女はその頃は女になったばかりだし...女4の両親の研究の調査は記憶引き継いでるからもう終わってるけど女4の世話がまだ終わってなかったからな...私なんかの寿命を縮めるだけで解決するならってことでしたんだよ」

美少女「女...」

女4「やっぱりお母さんって呼んでいい?」

女「ここで呼ぶなよ?また変な誤解されるから」

男5「姉さんは自分の身内になると甘いからな~」

女「何だと? ここでお前をタコ殴りにしてもいいんだぞ?」

男5「じゃあ、姉さんが代わりに会計してくれるのか?」

女「むむむ...それは嫌だな 仕方ない ここは辞めてやろう」

男「ケチなのって女から遺伝してるのかな...」

美少女「わからないけど...そうかもしれない...」

担任「こう言ってるけどこいつ、手加減ちゃんとするからな 前、バイト姿でいきなり家に送られてきた時があったがちょっと処置したらすぐ治る程度の傷だったからな」

美少女「ああ 味噌ラーメンの時のことか...」

女「あれでも結構本気で殴ったつもりなんだが...」

担任「となると、お前は無意識のうちに手加減してるってことになるな 家族想いな子に育って...お姉ちゃん嬉しいぞ」

女「あーもうー こういう時だけ姉であることアピールふるな」

男妹(ちょっと噛んだことは黙っておこう...言ったら何かありそうだし)

女2「ところで...もう肉が全部焼き終わってみんな食べ終わったようだが...追加しないのか?」

女「美少女ならすると思うが...私はもういいな」

男5「俺ももういい」

男4「俺はまだいけるが...女3が睨んできてるから辞めておこう それよりデザート食べないか? 最初に頼んだ時に見たんだよ プリンがあるのを」

男妹「プリン!?」

男「あー 知らないと思うから先に言っておく 妹はプリンが大好きなんだ」

勇者「何というか...見た目通りですね...私も好きですけど」

女4「見た目のことは触れないであげて 多分気にしてると思うから...」

男妹「その心遣いが却って傷つくんだけど...」

一旦切ります

男「妹の身長で盛り上がっているけど、美少女が目をキラキラさせてメニュー見てるのは誰も突っ込まないのか? このままだと全部頼みそうだけど」

女「私が払う時だったらそのことは考慮しているが...お前はどうなんだ?」

男5「ちょっと待って 財布確認する ...すまん、1人1品ずつが限界だ」

女4「あっ、会長の目のハイライトが消えていく...」

美少女「貝になりたい」

男4「まったく...手が焼ける会長だな...仕方ない、会長のデザート代は俺が払うから頼め」

男3「えっ?いいの? 今月苦しいんでしょ?」

男4「なにいざとなったら、女3から小遣い前借りすればいいんだよ ...借りれればいいが」

女3「場合によりますがね」

男4「厳しいなぁ...」

男5「ありがとな 男4...」

男4「いいんだよ せっかくの外食だ 誰かが落ち込んで終わるなんて嫌だからな」

男5「また後でお礼はさせてもらう 会長が元気を取り戻したからな」

美少女「どうしようかな...何のプリンにしよう...」

女「全部というのは?」

美少女「いや、流石にそれは悪いよ...」

男妹(この人、容赦があるのか無いのか時々わからなくなるね...)

男「美少女は女だからこそあそこまで頼むんだよ わかったか?」

男妹「あの...心読まないでくれる?」

男「いや、読んでないけど...顔に書いてあっただけで」

男妹「顔に出てたかな...」

女4「妹は考えていることがはっきり顔に出るタイプだからね...鈍感な男でもわかるんだよ」

男「なっ、鈍感ってどういう意味だよ」

美少女「ねぇ それより男は何を頼むの?」スッ

男「えっ? そうだな...じゃあ...」

女(何か嫌な予感を感じ取ったか...まぁ、あの流れだったら男が無垢なことが皆に知られただろうしな...)

~数分後~

男3「結局、3種類にしたんだね...」

男「抹茶とチョコと普通ので迷ってたからね...男4のことを考えるとそれぐらいなら大丈夫かなと思ったからGOサイン出したんだよ」

女「お前ら、いつの間にメニューの相談してたのか...」

男4「まぁ、3つならギリギリ借金せずに済むな...」

女4「借金って?」

女3「私から足りない分借りることですよ その分、次の月の小遣いが減りますが」

勇者「そういうシステムあるんですか...」

女2「この方は金遣いが荒いからな...こうでもしないと変なものばかり買ってくるんだよ...」

美少女「女2も苦労してるんだね...この抹茶プリン美味しい...」モグモグ

担任「うちもそうするか? 男5の金遣い荒いし」

男5「いや、それは困るよ ちゃんと考えて使ってるし 最近、小遣い無しが多くて困ってるんだから」

男「そういや、お前何回小遣い無しにされてるんだ?」

男5「4ヶ月かね...」

男4「うわっ...女の家、恐ろしい...」

女「いや、ちゃんと理由があって無しにしてるからな」

男「偶に理不尽な理由でしてるけど...」

男父「校長に相談しておくか...厳しくし過ぎても却って良くないしな...」

女「ちょっと、母さんまで巻き込まないで下さいよ」

男父「じゃあ、教頭に言うか? もっとえげつないことされると思うが」

担任「父さんか母さんに言うこと確定なんですね...」

男父「流石に4ヶ月も小遣い無しはやり過ぎだと思ってな...」

男「ねぇ、どうしてあそこまで怯えているんだ?」コソコソ

男4「俺に聞くか? まぁ、あの2人は怖いからな...この前見たろ?校長が男5に雷落としたの」コソコソ

男「あぁ...なるほど...」コソコソ

一旦切ります

女3「まるで閻魔様みたいですよね...」ボソボソ

男「ちょっと、それは言い過ぎじゃないか?」ボソボソ

男3「いや、あながち間違ってないかもしれないよ 怒った時のあの人から漂う雰囲気は閻魔大王に裁かれるような感じだったらしいし そうだろ?男4」ボソボソ

男4「ああ あの時は死ぬかと思ったよ」ボソボソ

女「なぁ、お前らはさっきからそこで何を喋ってるんだ? 私達が冷汗をかいている時に」

男「な、何でもないよ あっ、そういえば 女、この前探してみるって言ってたあの件 どうなんだ?」

女「話を逸らすのが強引だなお前は...あの件か...色々聞いてみているんだがどうも、皆肝心な部分になるとはぐらかしてな...まだわからないんだよ...」

美少女「難航してるね...私も手伝おうか? 流石に本人に聞くことは無理そうだけど 幾つか聞けそうな人を知ってるから」

女「私が無理でお前が聞き出せるか? でもまぁ、お前なら何か出来そうな気がするが...」

男5「さっきから何の話してるんだよ 姉さん」

女「まぁ...色々とな...お前に言ってもどうせ教えてくれそうもないし、そもそも知らなそうだしな」

男5「はぁ!? 言ってみなきゃわからないだろ 言えよ」

女「流石に人が多いこの場では言えんよ...また後でな...」

男父「...よし 話してきた」

女「い、いつの間に...」

担任「それで...母さんは何と?」

男父「流石にそれは不条理と言ってたな...」

女「や、やばいぞ姉さん...私達殺される...」プルプル

担任「給料当分無しにされそうだな...」プルプル

男父「いや、その逆だ 給料を倍額出すようにすると言っていた」

2人「「へっ?」」

男父「小遣いが出せないほど切羽詰まってるなら給料を多くすれば解決するだろうってな 校長に感謝しろよ」

担任「えっ?本当にそう言ってたんですか?」

男父「ああ お前には迷惑を掛けてるしこれじゃあ足りないかもしれんとも言ってた」

男5「おっ?これ、小遣いくれるだけじゃなくて増える可能性もあるんじゃないか?」

女2「また購買で買い漁るようになるのか...お前、本当に食うの好きだよな 会長ほどではないが」

男5「うるせーな 美味いんだから仕方ないだろ」

美少女「でも小遣いが無きゃ買えないよね どうするの?」

担任「まぁ...給料増えるって言われたし...やるか小遣い」

女「今回ばかりは異議無しと言っておくか」

男5「よっしゃ 小遣い貰える~」

男「めでたしめでたしなのか?これ」

美少女「いいんじゃないの? 誰も不幸になってないし」

勇者「確かにそうですけど...」

女4「何かしっくり来ないよね...」

男5「何だよお前ら 文句あるのか?」

勇者「いや、そうじゃなくて この流れだといきなり女が雷打たれるとか起こると思ったんですがね...」

女「何でそうなるんだよ...」

女4「だってそういう役回りでしょ?女って」

女「お前達にとっての私ってそんな感じなのかよ...」

男「なぁ、もう皆食べ終わったし会計したのか?」

男5「ああそうだな それじゃあ会計をするか...」

~~~

女3「いや~こんなに食べられたのは女2様々だね~」

女2「いえいえ まだまだですよ...」

女「そう謙虚になるなって お前、この短期間でかなり成長しているんだから」

男父「ああ まさか勇者に勝つとはな...驚いたよ」

美少女「じゃあ、女 明日から私も私なりに探ってみるから」

女「おう でもある程度わかったら私に言えよ? お前だと知ったらヤバそうなことまで知りそうだからな」

美少女「ははは そんなことある訳ないじゃない」

男妹「あっ、フラグ建てた」

男「これは回収間違いなしだな 遠くから見守っておくか...」

美少女「ねぇ 私のこと信用してないよね?」

2人「「うん」」

美少女「もー 酷い~」

男5「小遣い貰える やったぜ...」

男4「お前、昼飯の時、毎回浮かない顔してたもんな...これである程度はマシになったろ」

女4「ああ あの葬式みたいな雰囲気漂わせてたアレね...」

担任「えっ?お前、そんな感じだったのか?」

男5「まあな...物足りないと感じてたよ」

担任「それは...すまないことをしたな...」

男5「いいんだよ 小遣いまた貰えるようになるんだから」

男3「因みにどれくらい貰ってるんだい?」

男5「確か...5000円だったな」

男4「お前...結構貰ってるんだな...」

男5「そうか?お前のところはどうなんだよ」

男4「俺達は3000円だよ」

男5「足りなくないか?」

男3「ちょうどいいけど...」

男5「そうか...ならいいや」

男4「軽いな もっと突っ込んでくると思ったが」

男5「いや 人にはそれぞれ事情があるだろ? それを深く詮索するのは駄目かなと思ってな」

男4「お前...思ったより良い奴だな...」

男5「何だそれ...お前、俺のこと何だと思ってたんだよ」

男4「会長を隠し撮りする野郎」

男5「お前な~ファンクラブ除名させるぞ?」

男3「そういえば、会長だったよね 規則作ったの僕だけど」

男4「あの何言ってんのかよくわからない規則作ったのお前か...難しい言葉遣いじゃわからないだろ」

男3「そう?校則もあんな感じの文章だけど...」

男4「誰がそういう文章にしろって言ったんだよ...」

男5「姉さんだな 作るならちゃんとしたのにしろってことでそうなったんだよ」

男4「はぁ...お前ら姉弟には頭が上がらないよ...」

男5「俺はお前が何でそうなってるのかわからないが...というか、知らなかったのか?男3が規則作ったの 最後に名前が書いてあるのに...」

男4「俺、最後まで読まない派だからさ...」

男5「ああ、なるほど...」

~次の日~

男5「なぁ...男...」

男「どうした?小遣い貰えるようになったのにまだ不満があるのか?」

男5「いや...不満は無いけどよ...お前、会長とは何処までいったんだ?」

男「??? 何処までって?」

男5「ほら、キスとかさ...」

男「ん?? キスならしたけど」

男5「だよなまだしてな...えっ?したのか?」

男「うん したけど」

男5「お前...いつの間に...」

男「いや~あの時はそうするしか無くてさ...」

男5「お、お前な...聞いた俺が悪かったけどさ なんてことをしてるんだよ...」

男「そういや、男5は知らなかったな 『女神モード』のこと」

男5「はぁ? 何だそれ...」

男「実は美少女は気絶するとそのモードになるんだよ 今はどうかわからないけど...」

男5「おう、ちょっと待て 今、メモ出すから」ゴソゴソ

男「そこまですることか?」

男5「もちろんだ で、どういうモードなんだ?」

男「それはね...」

~~~

男5「へー そんなモードが会長に...姉さんも変なのつけたな...」

男「で、それを解除するためにキスをしたってことだよ」

男5「なるほど...それならノーカンだな」

男「どういうことだよ」

男5「なに、お前には関係ないことだ ありがとな ファンクラブ内からこういう質問が多数来て困ってたんだよ」

男「だから聞く前に遠慮がちな顔をしてたのか」

男5「そういうことだ じゃあ、俺はこれで」

スタスタスタ

女「なぁ、遠くから見てたが 何の話をしてたんだ?」

男「ああ 僕と美少女が何処までいったかってね どういう意味かわからなかったけど」

女「で、何って話したんだ?」

男「えっ?キスはしたって言ったよ もちろん、事情も話した」

女「ということは...あいつに『女神モード』のことを話したのか?」

男「うん 駄目だった?」

女「ああ...あいつ、今度は何をしでかすか...やれやれ参ったな...また面倒事が増えた...」

男「まさか、美少女に危害を加えるつもりじゃ...」

女「その可能性もあり得る...何も無いといいんだが...ん?男?どこ行った?」

男(美少女に危害を加えるようなことはさせない...絶対に...)ダダダダダダッ

男妹「ん?どうしたの?お兄ちゃん 険しい顔しちゃって」ダダダダダダッ

男「妹か...今は事情を話してる暇は無いんだ...男5が何処に行ったか知ってるか?」ダダダダダダッ

男妹「確か...保健室の方に行ったよ?」ダダダダダダッ

男「そうか、助かる」ダダダダダダッ

男妹「行っちゃった...」

2号(お姉ちゃん...よくお兄ちゃんと並走したね...)

男妹(いや、ああでもしなきゃ会話出来ないでしょ)

2号(そうだね...で、何処に行こうとしてるの?)

男妹(もちろん追いかけるんだよ)

~保健室~

美少女「なるほど...ありがとうございます」

保健先生「ごめんね あまり力になれなくて」

美少女「大丈夫ですよ さて、次は...」

男5「あっ、会長 こんなところに居た...」

ガシッ グイッ

~保健室前~

『待て』

男5(な、何だ...この背後から感じる凄まじい威圧は...)

『貴様...今、何をしようとした...』

男5「は、はて 何のことやら」

『正直に言えば見逃してやってもいい ただし、言わなかったら...』ゴゴゴゴゴゴ

男5「わかったわかった 言うから」

『早く言え』

男5「確認しようとしたんだよ 『女神モード』を」

『つまり美少女に危害を加えようとしたと?』

男5「いや、そういうことじゃ...」

『そうなんだろ?』ギロッ

男5(背後からでもわかる...今、睨まれてる...ここは逆らわない方がいいな...)

男5「あ、ああ そうなるな...」

『次に美少女に危害を加えようとしてみろ その時は...』

男5「その時は...?」

『俺は貴様をぶっ殺す』ドドドドドドド

男5「ひえっ...」

バタン

男『気絶したか...』

美少女「あっ、男 何してるの?男5が倒れてるけど」

男「ああ 男5の体調が悪いって言うから連れて来たんだよ」

美少女「おぉ...顔が真っ青だ...これはやばいね...先生、男5が...」

保健先生「これは...すぐにベットに寝かせないとやばいわね...よいしょっと」

男「そうですね...ん?どうした?妹 そんなに震えて体調が悪いのか?」

男妹「い、いや...全然」ガタガタガタガタガタガタガタガタ

男妹(ひ、ひぇぇェェェェェェェェ)

2号(こ、怖い...今まで見た中で1番怖い奴だよ...)

一旦切ります

男妹(あれは間違いなく神力だった...しかも私と同じレベルの...)

2号(創造神に匹敵する神力って...男5が勝てる訳がないね)

男妹(温厚な人が怒ると怖いっていうけど、そんな類いのものじゃないよ...あれは...)

美少女「保健室を出たら男5が倒れてたからびっくりしたよ 詳しい経緯を教えてくれる?」

男「え、えーとね 教室に居た時から顔色が悪くてな...肩を貸して歩いて来たんだが...目前とした時にフラッと倒れたんだよ」

美少女「で、その時に私が扉を開けたと」

男「そういうこと」

男妹(出任せ言ってる...)

2号(でも本当のこと言える訳ないよね...)

女4「あれ? ここら辺だと思ったんだけどな...」

男「ん?どうした 女4」

女4「ここら辺から凄まじい力の神力を感じたんだよ...でも発しただろう人物が見当たらないし...」

男妹(感知能力高いからすぐここだってわかったんだろうね...)

男「はぁ...でもここに居るのは僕と美少女と妹だけだけど」

美少女「ほら、女が前言ってたじゃない 男は神力使えるって」

男「まさか~ 僕じゃないでしょ」

男妹(いや、そうなんだけど...)

美少女「ところで...さっきからずっと物陰から見てるけど...何かあった?」

男妹「この世で1番恐ろしいものを見た...とだけ言っておくよ」

女4「妹がビビるなんて...余程のことだろうね...」

ガラガラ

女6「男...ちょっといいかい?」

男「女6、居たのか」

女6「たまたまな...話がしたいから中に入ってくれ 一対一で話したい」

男「真剣な顔だな...わかった」

ガラガラ

美少女「一体、何の話かな...」

女4「さぁ? 検討もつかないね...」

~保健室~

男「で、話って何だ?」

女6「単刀直入に言おう 男5を気絶させたのはお前だな?」

男「何のことかさっぱり...」

女6「とぼけなくても無駄だ 私は男5がうなされている原因を突き止めるべくあいつの記憶を見て...お前がやったことがわかった お前...無意識のうちに神力を使ったな?」

男「僕が...神力を?」

女6「現に女4が来ていたしな あいつの感知能力の高さはお前も知ってるんだろ?」

男「あ、ああ...でも本当に僕が?」

女6「お前以外に誰が居るんだよ 対象にだけ神力を使うなんて...そんな高等技術 手馴れてる奴しか出来んぞ」

男「いや...僕、使うことさえままならないんだけど」

女6「取り敢えずこんなことになった経緯を話してもらおうか」

男「確か最初はね...」

~~~

女6「...そんなことで?」

男「そんなことって僕にとっては大変なことだぞ」

女6「まぁ、話している時にも神力を感じたし...本当なんだってことはわかった お前、会長に何かあったら無意識に神力使うんだな」

男「そうなるのか?」

女6「ああ やはりあの人の子孫なだけあるな...」

男「あの人って?」

女6「校長先生だよ 知らないのか?」

男「いや、全く」

女6「そうか...」

男「お前、校長先生について何か知ってるのか?」

女6「まぁ...な...あの人の過去を女が探ってるみたいだが...あいつじゃわからないだろう」

男「というのは?」

女6「校長自ら妨害してる 言いたくても言えないようにな」

男「そこまでするなんて...知られたくないのか?」

女6「これだけは言っておこう 引くなら今のうちだ 悪いことは言わん あの人の過去を探るなんて馬鹿な真似はやめておいた方がいい」

男「お前がそこまで言うなんて...」

女6「あの人の過去はとても人に言えたものじゃないよ...だが、どうしても知りたいというなら...黄泉比良坂 そこに行くといい」

男「おい、それって...」

女6「あの人はイザナミ そのことを忘れるなよ 私は男5の治療をしないとならん 何処かの馬鹿が物凄い神力を使ったからな...」

男(校長先生...過去に何があったんだ...)

~放課後 帰り道~

美少女「そんなことが?」

男「ああ 引けるなら今のうちだと言われたよ」

女「黄泉比良坂か...お前達ならわかるだろう あそこはこの世とあの世を結ぶ場所だ」

男「やはり古事記はある程度合ってるのか...」

女「ああ 母さんが冥界に行ったのは本当のことだよ でも、あの時は何となく行きたくなったから行ったって言ってたな」

美少女「お母さんらしい...」

女「でも、それは嘘なのだろう...こうなったら直接行って真相を突き止めるしかないな」

美少女「おっ、眼鏡外す?」

女「ああ 頼む」スチャ

ピカッ

ツクヨミ「私一人で行ってもいいが...お前達も気になるだろうからな...連れて行ってやるよ」

男「助かるよ」

ツクヨミ「それじゃあ行くぞ」

ピカッ

ツクヨミ「よっと 気をつけろよ ここで転ぶと亡者に足を引っ張られて2度と戻ってこれなくなるからな」

美少女「さりげなく恐ろしいことを言わないでよ...うわっ...歩き辛い...」

男「何なんだ...この嫌な雰囲気は...」

ツクヨミ「半分死の世界だからな...冥界に行ったらこんなもんじゃないぞ」

男「えっ?冥界に行くのか?」

ツクヨミ「そりゃそうだろ 最後に言ったんだろ? 母さんはイザナミであることを忘れるなって 日本の神で冥界に行ったのは母さんと父さんだけだ」

美少女「ねぇ 冥界ってどんな場所なの?」

ツクヨミ「簡単に言うと天国と地獄のどちらかに行く前に死者が行く場所だな そこで閻魔が裁いてどちらに行くかが決まるんだ」

男「なるほど...あっ、何かおぞましい穴が見えるけど...」

ツクヨミ「これだな 普通の人間なら見えないだろうがお前達は私の血が流れてるから見える これがあの世、冥界に繋がる穴だ」

男「でもさ、冥界に行ったことが無いんだろ? 行った後のことは考えてあるのか?」

ツクヨミ「大丈夫だ 道案内をしてくれる奴を知っている それじゃあ行くぞ あっ、言っておくが躊躇したら駄目だからな 入るなら一気に行けよ そうしないと魂を抜かれるからな」

一旦切ります

そういえば閻魔は仏教伝来だから古事記の頃にはまだ居ないんだよね
組織やルールが出来る前にコネを作っとくのは大事

>>182 博識ですね...

美少女「よし 行くぞ~」

ガオン

男「よくこんなもの、通れるな...でも躊躇したら駄目だ うぉぉぉぉォォォォォォ」

ガオン

~冥界~

ツクヨミ「よし、来たな それじゃあ今から案内してくれる奴を呼ぶから」

美少女「その人って誰なの?」

ツクヨミ「そうだな...魂を回収しようとしたら追い払われた奴って言えばわかるか?」

男「ああ 巫女の血のことを最初に説明した時に言ってたね...ということは?」

ツクヨミ「そう、死神だ おっ、来た来た」

?「よくもまぁ、こんな場所までわざわざ...ご足労ありがとうございます」

ツクヨミ「相変わらず、皮肉めいた言い回しだな...今の役職は何なんだ?」

死神長「へぇ 死神長をやらせてもらってますよ」

男「えっ?死神って役職あるの?」

死神長「そりゃ勿論 冥界も地上と同じシステムだからね...」

美少女「あっ、冥界の食べ物食べたら駄目っていうのは本当なの?」

死神長「まぁ...そうなるね...あたし達死神は大丈夫だけど」

ツクヨミ「ところで...そろそろ行かないか? お前が居るとはいえ、ここは地上と繋がってる曖昧な空間だ 長居は良くないだろ?」

死神長「それじゃあぼちぼち行きますか...今回はどんな御用で?」

ツクヨミ「母さんについて話を聞きたくてな...」

ピタッ

ツクヨミ「ん?どうした?」

死神長「...覚悟は出来てますか? イザナミ様の過去を聞く覚悟は」

男(おいおい...ここまで警告するとは...余程のことだな...)

ツクヨミ「お前もか...母さんってどんなことをしてたんだ?」

死神長「あたしの口からではとても...閻魔様から話してもらった方が良いかと」

美少女「遂に閻魔の名が出てきたか...」

死神長「おっと 嬢ちゃん 軽々しく閻魔様の名を唱えては駄目だぞ 下手すると即刻地獄行きだからな」

ツクヨミ「...冗談だよな?」

死神長「あたしが冗談を言うと思いますか?」

男「本当かよ...怖過ぎだろ...」

死神長「おっ そろそろ見えてきましたね...あれが有名な三途の川ですよ ただ、溺れても現世には戻りません」

美少女「なら、何処に行くの?」

死神長「無 光も何も無い場所で永遠に苦しむ そう言われてるね」

男「流石にあれは脚色されていたか...」

死神長「だからこうやって舟で渡って行くんですよ さっ、乗って下さい」

ツクヨミ「ああ ところで、時々水面に見える白い手は何だ?」

死神長「河に飛び込んだ輩の魂の残骸ですよ おっと、あまり覗かない方が得策ですよ 引き摺り込もうとしますからね~」

美少女「危なっ...引っ張られかけたよ...」サッ

死神長「危なっかしいね~ さっきから...そこの若いの ちゃんと見張っといてくれよ もしものことがあったらあたしが責任取らなきゃならないんだからさ」

男「わ、わかった...」

ツクヨミ「なぁ、話を戻すけど母さんが冥界を来た理由って何なんだ?」

死神長「実はあたしもあまり知らないんですよね...閻魔様クラスでないとわからないんですよ 書物庫の閻魔様しか入れない場所に記録があるらしくて...」

男「つまり、トップシークレット?」

死神長「そういうこと あたしら下っ端がわかることは聞かない方がいい それだけ」

ツクヨミ「でもお前、死神長ってトップ3だよな 閻魔、閻魔補佐、死神長...って役職の順番だったよな」

美少女「えっ 結構偉い人なの?」

死神長「まぁ、肩書きだけはね...実態は死神よりちょっと偉いだけでね まぁ、身構えずに気楽に話しかけてくれよ」

美少女「うん そうさせてもらうよ」

ツクヨミ「まぁ、こいつら 私の子孫だしな 肝は座ってると保証するよ」

死神長「ツクヨミ様といえば...確か、娘様がいらっしゃれましたよね? 巫女だった」

ツクヨミ「ああ 居るな 幽霊で尚もこの世に居るが...それがどうした?」

死神長「以前、顔を見たんですがね...あの人、結構凄いですね...伊達に巫女名乗ってませんよ あたし、追い返されちゃいましたし」

ツクヨミ「お前...女に会ったのか?」

死神長「ええ 昔、仕事で命じられましてね...回収にしに行ったのですが、一瞬でお札貼られて冥界に送り返されてしまいましたよ...」

ツクヨミ「あいつ...あんななりでも実力あったんだな...」

死神長「えっ?あんななりとは? 会った時は普通の格好してましたけど」

ツクヨミ「今あいつ、メイド服着て過ごしてるぞ?」

死神長「」

ツクヨミ「しかも、メイドと名乗ってるしな」

死神長「あたしの知ってる中で最強の巫女がメイド...そんなのに負けたんですか...あたし...」

男「因みに回収出来なかった後はどうなったんだい?」

死神長「閻魔様に報告して...その後は知らないねぇ...何か揉めてたらしいけど...」

ツクヨミ「まぁ、そのことも聞けばいいか...」

美少女「ねぇ、何か立派な建物が見えてきたけど...」

死神長「あそこが閻魔様が居る場所 亡者が裁かれるんだよ」

ツクヨミ「やっとか...長い道程だったな...」

死神長「さて、あたしはここで待ってますよ 帰りの舟を確保しておかなきゃならないので」

ツクヨミ「助かったよ また後でな」

男「閻魔ってどんな人なんだろう...」

美少女「検討もつかないよね...」

?「こんな顔してたりして」

男「まさか~ って誰!?」

閻魔「ドーモ、閻魔デス。」

美少女「ドーモ、閻魔=サン。美少女デス。」ペコッ

閻魔「ドーモ、美少女=サン。閻魔デス。」ペコッ

ツクヨミ「軽いな...思った以上に」

閻魔「よく言われるよ」

男「この人が...閻魔?」

閻魔「うん まあね 来客来るって聞いてたから今日の仕事はもう終わらせておいたけど」

美少女「あっ、仕事は出来る人だ」

ツクヨミ「それじゃあ本題に入らせてもらうけど、母さんの過去を教えてくれ」

閻魔「イザナミ様か~ あの人は真面目な人だったって先代から聞いてるね~」

男「先代?」

閻魔「あれ?知らない? 閻魔って出世制なんだよ?」

ツクヨミ「いや、初耳なんだが...」

閻魔「じゃあ、このことも知らないかな イザナミ様は初代閻魔だよ」

3人「「「えぇぇぇぇぇェェェェ!?」」」

ツクヨミ「ちょっと待て 母さんは閻魔だったのか?」

閻魔「ああ まぁ、このことは直接見ればわかるかな...ちょっと待っててくれよ 今、鍵出すから」ゴソゴソ

男「うわっ...凄い数の鍵...」

閻魔「これがどんな鍵かを全部覚えるのも閻魔になる為に必要なことだね おっ、これだこれだ」

カチャン

美少女「何もない空間から巻物が...」

閻魔「まぁ、僕の特権でね...どんな場所でもこうやって取り出すことが出来るんだよ ほら、ここ見て 初代閻魔の名前の部分」

男「...本当だ 伊邪那美って書いてある...」

閻魔「余談だけど、僕は3代目閻魔だよ 先代が長い間頑張ってくれたからね...おかげで仕事を理解した上で引き継げたよ」

男「あっ、結構新しい閻魔さんなんだね...」

ツクヨミ「母さんが閻魔なんて...今の様子からじゃとてもそう見えないな...」

閻魔「今のイザナミ様がどうなっているかは知らないけど...閻魔だった頃のあの人は自分にも他人にも厳しい人だったって聞いてるよ 冥界作ったのもあの人だしね」

ツクヨミ「母さんが冥界を作ったのか...まぁ、創造神だから理解しやすいが...」

閻魔「最初は死者が安らかに居られる場所を作ろうってことだったらしいね その後に生前の罪を清算する場所も追加して作ったんだって」

美少女「地獄が後から作られたんだ...」

ツクヨミ「母さん...人のことを考えていたんだな...」

閻魔「今は学校の校長をやってるって聞いてるけど それは若いうちから人を正しく育てるって魂胆でやってるんじゃないのかな?」

男「お茶飲んでお菓子食べて仕事を嫌がってるけど...」

閻魔「そんなことは無いと思うんだけどな~ あの人は仕事をするのが人一倍したって聞いてるけど...」

ツクヨミ「あの様子じゃあ、何の説得力も無いけどな...家事は好きらしいけど...」

閻魔「どうも僕の聞いてる人物像とはだいぶ違ってるね...」

男「あっ、でも怒った時に閻魔様に裁かれるような感じだったって聞いたことがあるね」

閻魔「そりゃ、元閻魔だからね...あの人が怒った時は冥界が揺れたってここに記録があるし」

美少女「あの時もかなり怖かったしなぁ...」

ツクヨミ「あっ、そうそう もう1つ聞きたいことがあったんだ 女って知ってるか? 私の娘の」

閻魔「存じてるよ 立派な巫女だったね~ 何回か手伝ってもらったし...まぁ、そのことはまた後にしようか それで?」

ツクヨミ「さっき死神長から聞いたんだが、お前、女の魂の回収に失敗したのを報告された後色々揉めたらしいけどどういうことなんだ?」

閻魔「ああ あのことか...あの時ね イザナミ様から女の魂を回収するなって命じられてね...しかも閻魔命令で あの時は参ったよ 僕達も何回も話し合ってね 結局、問題が起こったら即回収しようって結論になったんだ」

男「だから、まだ現世に居るんだ...」

閻魔「まぁ、大部分が 生前の功績からなんだけどね さっきも言ったけど彼女には手伝ってもらったことがあったんだよ 僕達が回収するのにてこずった魂のね」

ツクヨミ「あいつ、そんなこともしてたのか...」

閻魔「彼女は巫女としても優秀だったけど、君の子だから色々な力も備わっていてね...その中の1つに魂を冥界に送る能力があったんだ それがなかなか強力なものでね...悪霊と化した魂を送ってもらったりしたんだ ほら、『巫女の血』って言うでしょ? それもその功績からなんだ」

美少女「凄い人なんだ...あの人って...とてもそうは見えないけど」

閻魔「普段はゴロゴロしてたからね~ 話をするまでが長かったよ...話した後はすぐに終わらせてくれたけど」

男「そこのところは親と同じなんだ...」

ツクヨミ「悪かったな 面倒臭がり屋で」

閻魔「まぁ、そのこともあって あの子とは親交があってね...悩み相談をする仲だったんだよ」

ツクヨミ「お前とあいつが?」

閻魔「うん その中で君の話や弟の話がよく出たね~ 会いたいって何回も言ってたよ 僕も力になってあげたかったけど...結局出来なかった」

ツクヨミ「ありがとな その思いだけで充分嬉しいよ あっ、そうだ あいつってここに居るか?」

閻魔「弟君のこと?」

ツクヨミ「ああ あいつとつい最近再会してな...あいつもあいつなりに弟を捜してるらしいんだが会えてないらしくてな ここに居るか?」

閻魔「いや、居ないと思うよ 君の子だから居たらすぐにわかると思うし」

男「ん?でも、特攻したんだよね?」

美少女「だったら、居てもおかしくないと思うけど」

ツクヨミ「うーん...ますます行方がわからなくなったな...あいつ、何処に居るんだ...」

閻魔「まぁ、何かわかったらすぐに連絡するよ ほら、これ僕の電話番号」スッ

ツクヨミ「えっ?ここって電波通じてるのか?」

閻魔「最近はね 冥界も進化してるんだよ」

どう読んでも意味がわからない部分があったので訂正
>>192 の仕事をするのを人一倍した は 仕事を人一倍した です

ツクヨミ「近代化してきたか...」

閻魔「そういうこと お陰で連絡するのが楽になったから良かったけどね 休みをもっと増やして欲しいっていう若手も増えてきたけど...」

男「現世と同じことが冥界にも...」

閻魔「そういうことを主張する輩に至って大した仕事をしてないから困るんだよな~ まぁ、叱ったらある程度収まったけど」

美少女「仮にも閻魔様だし 怒ったらそりゃ怖いか 死神長も怖がってたし」

閻魔「死神長か...あの子は才能があると思うよ 僕としては次の閻魔はあの子にしたいと思ってるね」

ツクヨミ「補佐じゃなくてか?」

閻魔「補佐の子もそう言ってるからね 補佐を続けたいって言ってたし」

男「ああ 居るよね 人を支えるのが好きって人」

閻魔「まぁ、性格に難ありなんだけどね...あの性格はなぁ~」

ツクヨミ「問題あるのか?あれ」

閻魔「結構ね...死神長としてはあれでも大丈夫だけど 閻魔になってあれだったらちょっと困るかな~この前も怒ったらすぐ泣いちゃったし」

男「そういう風には見えないけど...」

閻魔「そういう子なんだよ あの子は」

一旦切ります

男「ねぇ 他に聞きたいことって無いのか? 聞ける機会なんて今を逃したらもう無いと思うぞ」

ツクヨミ「そうだな...じゃあ、こんなことを聞くのはどうかと思うが...私の夫は今どうしてる?」

閻魔「ああ 君の夫か...確か...無間地獄に居るよ イザナミ様からそこに居させておけって頼まれたからね」

美少女「無間地獄...」

ツクヨミ「そうか...一目見ておきたいと思ったが流石にそこじゃお前でも無理だよな すまん」

閻魔「謝ることないって 夫思いだね~君は」

ツクヨミ「あいつには悪いことをしたと思ってるよ 神である私と人間でありながら結婚させてしまったからな...」

男(女...やはり未練が...)

ツクヨミ「でも、もう過去は変えられん ましてや、罪を犯した私の過去なんてな 話をしてくれてありがとう 後は本人に聞いてみるよ」

閻魔「そうかい じゃあまたね 前以て連絡してくれれば時間空けるから」

.....

閻魔「...行ったよ」

閻魔補佐「そうですか」

閻魔「いいのかい?顔合わせなくて...元妻なんだろ?」

閻魔補佐「私に彼女と顔を合わせる資格なんてありませんよ 本来なら今でも無間地獄に居る身ですから」

閻魔「人間でありながら神と結婚した者 ね...つまらないね~そんなことで夫婦の絆を断ち切るなんて...僕ならしないね」

閻魔補佐「ちょっと...流石にそれは不謹慎では?」

閻魔「いや、本心だよ 何者であろうと絆は断ち切ってはならない 僕はそう思ってる」

閻魔「だからこそ あの子達にはそうなってもらいたくないと思ってるよ」

閻魔補佐「巫女の血を継ぐ者達ですか...」

閻魔「ふっ 君の口から巫女の血という言葉が出るとはね...さて、時間がまだあることだし、明日の分の裁きでもしようかね...呼んで来てくれるかい?」

閻魔補佐「わかりました」

一旦切ります

~三途の河~

死神長「それで...どうだったんですか?」

ツクヨミ「まぁ、最小限知りたいことは知れたな」

男「それでも充分だけど...」

死神長「あたし 気になってたんですよ~ 教えてくれませんか?」

ツクヨミ「いや、お前は今此処で言わなくても後で知れるからいいだろ」

死神長「へっ?どういうことですか?」

美少女「閻魔さんから聞いたよ~ 叱られたら泣いちゃったんだって? 可愛いところあるじゃないか」

死神長「閻魔様め...余計なことを...」

ツクヨミ「お前、閻魔から何か言われてないか? 仕事手伝えとか」

死神長「ああ 偶にありますね この前、鍵束渡されて使用用途覚えろって言われた時はびっくりしましたよ」

ツクヨミ「やはりそうか...」

死神長「さっきから話が見えないのですが一体どういうことですか?」

男「まぁ...簡単に言うなら出世出来るってことかね」

ツクヨミ「言い方が変だが間違ってはいないな」

死神長「あたしがこれ以上出世するとなると...閻魔補佐ですかね...」

ツクヨミ「もっと上だよ」

死神長「へっ?つまり...」

ツクヨミ「お前、次の閻魔になれるぞ」

死神長「あ、あたしが!? そんな夢みたいなこと言わないで下さいよ~ 冗談きついな~」

ツクヨミ「いや、これは本当のことだ あいつがお前を次の閻魔にしたいと言ってたし 補佐もそうしたいと言ってるらしいしな」

死神長「あたしは自分の仕事を卒なくやっていただけなんですけどね~」

美少女「閻魔の仕事手伝っている時点で何かおかしいと気付くべきだと思うけど...」

ツクヨミ「こいつ...男以上に鈍感だからな...仕方ない」

男「そうそう...って僕は鈍感じゃないよ」

美少女「いや、男は鈍感だから」

死神長「それより、こんな話 あたしに言っていいんですか?」

ツクヨミ「遅かれ早かれ言われるんだから言ったっていいだろ」

死神長「そんな軽い感じで話していい話じゃないと思いますが...あっ、着きましたよ」

男「そういえば...ずっと鎌持ってるけど持ってなきゃいけない事情があるの?」

死神長「だって...持ってなかったらあたしが黒い服着た不審者だと思われるだろ?」

美少女「いや、そうは思わないけど...」

ツクヨミ「こいつは鎌持ってなきゃまともに話せないからな そこのところは勘弁してやってくれ」

死神長「ちょっと 困りますよ そのこと言われると」

美少女「気になるなぁ~」

男「やるか? いっちょ」

ツクヨミ「やめとけやめとけ いいこと無いから」

美少女「けち~」

死神長「まぁ、自分でもこれは酷いと思うくらい喋れなくなるからねぇ やめて欲しいな」

男「仕方ない 今回はやめとくか」

美少女(っと一旦は油断させて...)

男(背後からこっそり盗ります)スッ

ツクヨミ「やめんか お前ら」バシン バシン

男「痛ェ...本気で叩かなくてもいいだろ...」

ツクヨミ「お前達のことだから一回で引き下がるとは思ってないわ 私がどれくらいお前達と過ごしていると思ってるんだ」

美少女「結構長い間だね...もっと手加減して欲しかったなぁ...」

ツクヨミ「こうでもしないとまた盗るからな お前も気を付けろよ」

死神長「は、はぁ...気を付けます」

一旦切ります

男「穴が見えて来たね...」

美少女「あれ?何か外の様子が前と違ってない?」

ツクヨミ「わからん...用心して外に出るか...」

~黄泉比良坂~

ヨット アッ マダイル

男「...嫌な雰囲気だったのが一掃されてる...」

美少女「というか、何か彼方此方飛んでる巫女さん居るけど...誰?」

ツクヨミ「...女 あれが女の仕事をする時の姿だよ」

男「あれがメイドさんなの!?」

美少女「何というか...綺麗...」

メイド「これで終わりっと 大分溜まってたなぁ あっ、母さん達、お帰り どうだった?」

ツクヨミ「まぁ、ぼちぼちな...お前はどうして此処に?」

メイド「母さんが此処に行く気配がしてね...後を追って来たんだよ そしたら、亡者がうじゃうじゃ居てね~ 気持ち悪かったから冥界に送ってたんだよ」

死神長「はぁ...その様子だと腕は衰えてないようだね」

メイド「確かあんたは...あぁ 思い出した 私の魂回収しに来た死神だ」

死神長「あの時はどうも」

メイド「出会い頭に攻撃して来たから鎌取り上げたら様子一変して驚いたね~ あの時は可愛かった...」

死神長「その話は勘弁してくれよ...さっきからあたしの鎌狙ってるのが2名居るんだから...」

ツクヨミ「お前の巫女服姿は久し振りに見るなぁ とは言っても直接見るのはこれが初めてだが」

男「貫禄あるよね...メイド服の時と違って」

死神長「まぁ、巫女時代のこいつは大巫女って呼ばれてたからな こいつの手にかかれば悪霊退治なんて朝飯前だよ」

メイド「いや、そこまで凄くないんだけど...」

ツクヨミ「でも、亡者を一掃したのはお前だろ? これで暫くは冥界から逃げ出そうとする輩も出なくなるだろうし やっぱり、私の娘なだけはある」

男「面倒臭がり屋でサボリ魔なのも似てるらしいけど」

美少女「こら、余計なことを言わない」

一旦切ります

最近忙しく、更新がまた滞っていたことを謝罪します まぁ、読んでくれてる人なんて居ないと思うけど...

メイド「確かに、この服装だと気が張るね...ほっ」ビシュ

男「うわっ...」バシン シュー

メイド「男に霊が取り憑いていた...よくこうやって脱走を図る霊が多いんだよ」

美少女「流石...大巫女と呼ばれただけはあるね...」

ツクヨミ「この子は本当に凄いんだぞ 鵺退治したの、本当はこの子だし」

メイド「ちょっと...旅してた時に頼まれて退治した話は辞めてよ」

男「へぇ...そういう経緯で退治したんだ...やっぱり凄いね ご先祖様は」

死神長「都市伝説が最近、聞かなくなったでしょ? あれも女が全部退治したからだよ」

メイド「まぁ、被害者のふりして襲われる寸前に退治するってやり方で退治出来たけどね...ワンパターンで助かったよ...偶に気付いてた奴も居たけど、神力使えば大したこと無かったしね」

男「妖怪バスターだ...」

美少女「いや、妖怪キラーじゃない? この場合」

死神長「でも無闇矢鱈と退治した訳じゃないぞ? 悪意が無い妖怪には忠告をして逃したし」

メイド「うんまぁ そんな妖怪も居たね トイレの花子とか正にそうだね あいつは悪戯好きなだけだから... 生前が生前だしね...」

男「えっ?都市伝説の妖怪にも生前とかあるんですか?」

メイド「そりゃあるよ じゃなきゃ私なんかに冥界に送ってくれなんて頼みやしないよ 都市伝説の妖怪はいずれも霊が凶暴化した姿さ...偶に理性を持っていて自制する妖怪も居るけどね...さっきのもその1つさ」

美少女「つまり...うちの学校にもトイレの花子さん居るの?」

メイド「さぁね...あいつはトイレを媒介としてるから...神出鬼没だし 何処にでも居るし何処にでも居ないというのが正確な答えかな?」

ツクヨミ「お前、本当に妖怪に詳しいよな まぁ、退治してきたからだろうけど」

死神長「ツクヨミ様のお子様だし まぁ、負けることなんて無いね 一回だけやられかけたことがあったけど...」

メイド「あの時のことか...あの時はあいつに助けられたね...名前聞き忘れたけど...」

男「どんな姿だったんですか?」

メイド「死神長の服着てたね 今のあんたにそっくりだよ」

死神長「あたしに?」

メイド「何処となく雰囲気が似てた...あと、美少女と男の気配も...」

男「えっ?」

美少女「私達も?」

メイド「一体あいつは何だったんだろう...怪我した私の手当てもしてくれたし...」

ツクヨミ「死神なのに医療に長けていたのか?」

メイド「うん お礼に何か違う時代から飛ばされてきたらしいからその時代に戻してあげたよ」

男「違う時代? まさか...」

ツクヨミ「確認しておくか...あいつの封印が弱まってないか...母さん達が全力で封印したんだけどな...随分時間が経ったしな あいつの力を取り戻していてもおかしくないし」

美少女「ねぇ そろそろ名前教えてよ 私達の存在を気に入らない時の神の名前」

ツクヨミ「一応言っておくか...奴の名はクロノス ゼウスの父だ」

男「ここでギリシア神話の主神の名前来たか...」

ツクヨミ「この際だから幾つか説明しておいてもいいだろう まず、私達が司る力についてな」

死神長「司る力?」

ツクヨミ「ああ 例えば...そうだな ちょっと移動するぞ」パチン

男「ここは...?」

ツクヨミ「伏見稲荷大社だ 誰が祀られているかわかるだろ? おーい来てくれー」

?「まったく...いきなり来て呼び出しかい...準備くらいさせてくれよ...まだ寝巻きだぞ これ」スタスタ

メイド「おっ こっくりさんじゃないか」

?「その名前はやめてくれ...あれは暇潰しで始めたことだよ...今はやってない」

男「狐の耳...」

美少女「尻尾もあるし...この人って...」

ツクヨミ「まぁ名前が色々あるが...私達は玉藻と呼んでる」

玉藻「昔からこういう見た目じゃなかったんだけどね~ いつの間にかこうなってた」

死神長「それで...ツクヨミ様 あたし達をここに連れて来た訳を教えて下さいよ」

ツクヨミ「お前達...神の定義って何だと思う?」

男「へっ?神の定義?考えたこともなかったなぁ...」

美少女「人力では引き起こせない物への畏れの具現化 そうでしょ?」

ツクヨミ「正解だ それ故、私達の司る力、見た目も人の考えによって変わるんだ こいつも最初は人の見た目だつたんだが...狐を式として使っていたからだろうか...こいつも狐って認識になってな そのせいで耳と尻尾が生えた」

玉藻「そのせいでその方面の輩の人気が上がったからいいけどね~ 私達は人気が無きゃ生きていけないから」

ツクヨミ「それと今こいつが言った通り、私達は人気が無きゃ存在出来ない つまり、忘れ去られたらその神は死ぬのさ」

美少女「そうか クロノスは元々は大地及び農耕の神 それなのに時を司れるのは...」

ツクヨミ「何処かの馬鹿が小説であいつを時の神にしたからさ まったく...とんでもないことしやがって...」

男「人の神への認識がその神に影響を与える...お前が朝弱いのも?」

ツクヨミ「そのせいだよ...ったく、おかげで朝が辛くなってしまったよ...」

一旦切ります

玉藻「そんなこと言ってー 夜更かし遅くまでしても大丈夫になったって喜んでたじゃない 昨日も私と一緒に遅くまでゲームやってたし」

メイド「母さん...」

男「あっ、うん...知ってたよ...」

美少女「やっぱり...女は女だったね...」

死神長「流石です ツクヨミ様」

ツクヨミ「お前らの私の評価って何だよ...」

4人「「「「ゲーマー」」」」

ツクヨミ「...返す言葉が無いな...」

玉藻「同じ日本の神としてそれはどうかと思うけどね...まぁ、私が言えたことじゃないけど」

メイド「母さん...これからはちゃんと早く寝ましょうね」

男「生活リズム良くしないと...倒れちゃうよ?」

美少女「何か男とメイドさんが母親みたいになってる...」

死神長「いや~ これは仕方ないでしょ 仮にも主神の妹様がこんな有様じゃね~」

玉藻「そんなこと言ってるけど...貴女も昨日参加してたでしょ?」

死神長「さ、さぁ? 何のことでしょう」

男「ご先祖様...やっちゃって下さい」

メイド「任せなさい 隠し事は私には出来ないことを教えてあげよう ちょっと我慢してね~ 頭が一瞬だけ痛くなるだけだから」ガシッ グググ

死神長「痛い痛い ねぇ、これ拷問?」

ツクヨミ「まぁ、見てろ 今から面白いもの見させてくれるから」

メイド「よし、終了 これを空に映してっと」ブンッ

ピカッ

男「あっ、空に何か映る...」

美少女「あれって、死神長? 何かしようとしてるけど」

死神長『今日の仕事も終わったし さて、ゲームでもしようかな~』

死神長「」

メイド「この後、母さん達とオールしてるけど、そこまで見る?」

男「何というか...この世界にまともな神様居ないのかな...」

ツクヨミ「言い返せないのが悲しいな...」

玉藻「残念ながら...これが現実よ...」

死神長「」

美少女「一名、死んだ顔になってるけど...この人どうすんの?」

メイド「まっ、適当に閻魔に押し付ければいいんじゃない?」

ツクヨミ「グッドアイデアだ それにしよう」パチン

男「あっ、消えた あれ?光が無いけど」

ツクヨミ「あれはこの姿に戻る神力だ 本来の姿に戻らないと基本的な神力は使えないからな」

美少女「なるほど...勉強になります...」メモメモ

一旦切ります

美少女「じゃあ...こんな感じでやるの?」

ピカッ

メイド「あっ、メイド服になってる」

ツクヨミ「お前...人間離れしてるな...」

美少女「誰がこんなモード付けたと思ってんの」

男「えっ? 女と保険先生」

メイド「美少女が神力使えるなんて聞いてないけど...母さん、詳しい話を聞かせてもらおうか」

ツクヨミ「そうだな 今は『女神モード』と呼んでいるが前は『聖母モード』と呼んでいたんだ まぁ、あることがきっかけで成長して...神力使えるようになった 成長するようにしていたとはいえ、神力使用可能化は私達も想定外の事だったがな」

玉藻「やはり...あんたの血が入ってるからかね ツクヨミ」

ツクヨミ「そうかもしれんな...だが、あの時はあれしか方法がなかったし...」

メイド「もしかして...最初に会った時に話してくれた男妹が妹になった話のこと?」

ツクヨミ「なんだ、知ってるのかお前」

メイド「まぁ、軽くね 神力使えるようになるとは聞いてなかった」

美少女「いや~ どうも『女神モード』は使用するエネルギーが半端じゃないからね...なかなか使う機会が無くてさ...つい最近になって、神力を使えるって知ったんだ」

男「でも、『女神モード』を使えるようになったことで寿命とか伸びてるんだよね もう人間超えてるって妹が言ってたし」

ツクヨミ「そういえばそうだったな...じゃあ、神に近づいているというのが正しい表現か」

玉藻「そうなると...果たしてあの人が黙っているかな...」

ツクヨミ「母さんか...でも美少女は今、戸籍上母さんの子だし、幾らでも対処出来るんじゃないか?」

玉藻「えっ?イザナミ様、校長だけじゃなくて、親にもなってるの?」

男「暇潰しとか言ってたね...」

玉藻「はぁ...変わったなぁ...あの人も...昔はそんな人じゃなかったんだけど...」

ツクヨミ「閻魔だった頃か?」

玉藻「その時もそうだけど...それ以前もかな」

ツクヨミ「閻魔になる以前? あぁ、日本創ってる頃か」

玉藻「そう その頃のイザナミ様はとても真面目でね 無駄なことを嫌ってたんだよ だから、暇潰しなんてしなかった」

美少女「じゃあ、今の性格になったのは閻魔を辞めた後か...」

メイド「ちょっと質問していい?」

ツクヨミ「ん?どうした?」

メイド「お祖母ちゃんが家事好きなのはいつからなの?」

玉藻「それは...詳しくは知らないなぁ 日本創ってる頃から家事を進んでやっていたからその頃から好きだったのかもしれないし...」

男「じゃあ、僕も 学校作ったのっていつなんだ?」

ツクヨミ「随分前だな...大正には作っていたって聞いている」

美少女「思ったより前なんだ...ということはその頃から校長?」

ツクヨミ「ああ、そうなるな」

男「ますます校長先生がわからなくなったなぁ...」

メイド「まぁ、直接本人に話を聞けばわかるでしょ もう日が暮れちゃったし、そろそろ帰らないと...あっ、食材買うの忘れてた」

ツクヨミ「スーパー寄ってやるよ...じゃあ、行くぞ~」パチン

玉藻「...ツクヨミ」

ツクヨミ「ん?何だ?」

玉藻「さっき、イザナミ様が変わってたって言ったけど あんたも変わったよね」

ツクヨミ「はぁ? 何を言ってるんだ」

玉藻「よく笑うようになった 昔はしかめっ面だったのに」

ツクヨミ「...人は変わるさ 良くも悪くも それじゃあな」パチン

玉藻「ふっ...よく言うよ...」

表現が分かり辛いと思うので、解説します >>223 の1回目の指鳴らしは、男達をスーパーに飛ばす神力で、2回目の指鳴らしは自分をスーパーに飛ばす神力です

~スーパー~

男「あの...メイドさんはわかるけど僕達も飛ばす必要あった?」

女「いいだろ これくらい ちょっとは買い物に付き合え 私も姉さんに 帰り、スーパーに寄って買って来てくれって頼まれてるんだよ」

美少女「まぁ...別にいいけど...」

男「で、何を買うんだ?」

女「そりゃ今日、安くなってるものがメインだよ おっ?珍しいな...詰め合わせがある」

美少女「それってあれ? きゅうりの詰め合わせとかそういうの?」キラキラ

男「おい、目が輝いてるぞ...」

女「まぁ、そういうのだな じゃが芋の詰め合わせか...ちょうどじゃが芋も頼まれてるし やるか」

一旦切ります

男「じゃが芋か...形が形だし、入れ辛いな」

女「まぁ、そこまで欲しくないし 別にいいよ」

スッ じゃが芋12個入りの袋

美少女「どうだ」ドヤァ

男「いや、そこまで要らないって言ったでしょ...」

女「それはお前の分な 私は自分で入れるから」

美少女「悲しい...これならまだスルーされた方が良かった...」ドヨーン

男(あれ? 今のフォローした方が良かった?)

メイド「おっ 詰め放題がある 何か触れたら駄目そうな人も居るし...」

女「なぁ...これって詰め放題っていうのか?」

メイド「えっ?だってそう書いてるでしょ そこに」

男「あっ、本当だ...」

女「さっきまで詰め合わせって呼んでた...」ドヨーン

男「しかも、それに気付けなかった...」ドヨーン

メイド「うわぁ...面倒なのが3人になった...」

一旦切ります

メイド「...ん? 何か凄いいっぱい入ってる」

美少女「凄いでしょ」ドヤァ

メイド「うん 凄い 私なんて5個しか入れられないし...」

美少女「それは入れ方に問題があるね 大きいのばかり入ってて隙間がある この隙間を埋めるように入れなきゃ」

メイド「は、はぁ...こう?」

美少女「あー 駄目駄目 それじゃあさっきと変わらない こうやるんだよ」

男「美少女に輝きが戻った...」

女「あいつ...もしかしたら教えるのが好きなのかもしれんな...」

~数分後~

メイド「結構いっぱい入ったけど...これでいい?」

美少女「うーん まぁ、いいでしょう もっと入るけど...」

女「やっと終わったか お前が教えてる間に買うもの全部取ってこれたぞ」

男「じゃあ、後は会計だけだね」

~帰り道~

男「すまないな 僕のお菓子まで買ってくれて...」

女「いや、お前が勝手に入れたんだろ 会計時に知らないのが入っててびっくりしたわ」

美少女「それでも買ってくれる女はやっぱり優しい」

メイド「まぁ、母さんはなんだかんだ言っても優しいからね...」

女「よせよ お前ら まるで私がチョロい奴みたいじゃないか」

3人(((実際、チョロいんだけど...)))

メイド「ところで...期末に向けて勉強はしっかりしてるんだよね?」

男「あっ...そういえばもうすぐ期末か...」

美少女「全科目満点取ればお菓子貰えるんだよね...」

女「そういえばそうだったな...私の場合は次の小遣い上がるが」

メイド「そのお菓子って?」

女「母さんが定期的に買ってる物凄く高いチョコだよ 確か...3000円はしたかな」

メイド「た、高っ...」

男「美少女が空腹で早退した時に校長先生が食べてたアレか...結構高いっていうのは知ってたけど そこまでするとは...」

美少女「絶対アレは美味しい 何としてでも食べなきゃ...」メラメラ

女「美少女が...燃えてる...」

メイド「それだけ想いが強いってことでしょ はぁ...私にもそんな時代があったら良かったのに...」

女「お前の場合は特殊過ぎるだろ...妖怪退治に勤しんでいたじゃないか」

メイド「あれは仕事 まぁ、暇じゃなかったのは確かだけど」

男「そんな大巫女と呼ばれた貴女が何故メイド服を着ているんですか?」

メイド「まぁ、訳あってね...この前言ったでしょ? これは貰った服だって」

美少女「そういえばそんなこと言ってたね...で、誰に貰ったの?」

メイド「さぁ? 名前は聞いてないよ 聞ける雰囲気じゃなかったし ただ...何処となくあの子に似ていたね...」

女「どういう経緯で貰ったんだ?」

メイド「まぁ、いつものように旅していたらね 突然呼び止められて...服屋に連れて行かれてこれを買って貰ったんだ ちょうどその時着ていた服がボロボロだったからなんだけど」

女「お前...人から貰うものは大切にするもんな...そういうところは良い子に育ってくれたと思うが...」

男「おっ? 女が母親の目をしてる 珍しい...」

美少女「こら 茶化さないの」パシン

女「でもさ お前 会う度にそれだけだよな 洗ったらすぐに着てるのか?」

メイド「いや、違うよ? 同じ服を何着も買って貰ったんだ まぁ、後で買い足したのもあるけど」

美少女「でも、選んだ服がよりによってメイド服とは...ファッションセンスが男レベルなんだけど...」

男「悪かったな ファッションセンスが無くて」

メイド「まぁ、そう言われても仕方ないよ あの人、不器用そうだったし 服を買うのがあれで初めてのようだった」

女「でも、それを気に入ってるってことだろ? 後で買い足すほどだし」

メイド「まあね 結構気に入ってる」

一旦切ります

女「お前にそんなことがあったとはなぁ...知らなかった...」

メイド「だって言ってないからね」

美少女「そうやって揚げ足を取る辺り、やっぱり親子だよね...」

男(親子か...僕が父さんや母さんに似たところって何だろう...)

女「ん?どうした?男 悩んだ顔して」

男「いや、何でもないよ」

メイド「ははぁ さては自分が両親に似ているところを模索してたね?」

男「そ、そんなことないですよ」

美少女「図星だね...敬語になってるし...」

男「そうだった...美少女は僕だったんだ...何故こんな初歩的なことを忘れてたんだ...」

女「お前が両親に似てるところか...そうだな 人のことを思いやって行動してるってところか?」

美少女「お節介焼きじゃない? 正確には」

メイド「まぁ、そうかもしれないね...」

女「これだけは言えることはな 男、お前は両親に似てるよ 特に父親の方にな」

男「父さんに? とても似てるようには思えないけど」

女「そりゃ今のはな オーディンが取り憑く以前の頃だよ 1人称が僕だった頃」

美少女「そういえば...あの事故以来だったね 父さんの1人称が私になったのは」

男「あの頃は事故の後遺症と思って気に留めてなかったけど...確かに性格が変わってたなぁ...」

女「まぁ、オーディンは生真面目な性格だからな あいつなりに寄せようとはしてるんだよ 出来ないけど」

メイド「あの~ 盛り上がってるところ悪いんだけど その話、私知らない」

美少女「あれ?1番最初に会った時に話さなかったっけ?」

メイド「それは勇者の世界に行った時の話でしょ? 昔の話は聞いてないな」

女「じゃあ、説明しないとな 男の両親にはな オーディンとフリッグがそれぞれ取り憑いてる というのも偶々オーディンを男の両親がトラックから庇ったからなんだよ まぁ、この話はフレイヤから聞いた話だから全部合ってるかは保証出来んが...」

男「うん 合ってるよ 結婚記念日に2人で外食した帰りに事故に遭ったんだ 病院から電話が掛かってきた時は焦ったよ...」

美少女「まさかその時に取り憑いていたとは...何となく変なオーラが漂っていたけどね」

女「それが神力だって気付いたのは私が神だと明かした時か」

男「ああ だって知らなかったからね 僕が神力を目視出来るなんて」

メイド「そんなことがあったんだ...」

男「でも、僕の両親が取り憑かれていても両親なことには変わらないし そのことは受け入れているよ」

女「そういう意味ではお前、器が大きいよな 普通なら拒絶すると思うんだが...」

美少女「だって男だからね」ドヤァ

女「何でお前が威張るんだよ...まぁ、お前も元とはいえ男だがな」

男「でもさ 今更だけど美少女と僕って結構違うところ多いよね」

美少女「そう? 好物とか癖とか同じだけど」

女「まぁ、一部私達が弄ったからな...性格面や好物なのは多少そのままにしてるが...変えてない訳ではない」

メイド「何だっけ? 母さん達が考えた最強の美少女?」

女「そうそれ バレた時に怒られるかと覚悟してたが まさか気に入られるとは思わなかったよ」

美少女「いいと思うよ この身体 気に入ってるし」

男「何か君が言うと別の意味に聞こえるんだけど...」

美少女「最初は勿論戸惑ったけど女にサポートして貰ったからかな すぐに慣れたよ」

女「あの頃は大変だったな...1番最初に教えることになったのがトイレの仕方だったし」

美少女「ちょっと...恥ずかしいから言わないでよ」

男「僕も教えられたけどね...入れ替わった時に...」

美少女「えっ?そうなの?」

男「うん」

美少女「女~ 純粋な男に何教えてるの!」

女「何怒ってるんだお前 私はお前が恥をかかないようにする為に必要最低限のことを教えただけだぞ」

美少女「それは助かったけど...男は私と違って純粋なままでいて欲しいんだよ!」

メイド「純粋無垢だもんね...男は...赤ちゃんが何処から来るかわかる?」

女「お、お前 このタイミングで何てことを...」

男「へっ? コウノトリで運ばれてくるんじゃないの?」

メイド「」

美少女「うん...やっぱり君は綺麗なままだ...そのままで居てね...」

男「えっ?違うの?」

女「そ、そうだよ 合ってる合ってる」

メイド(その年齢で未だに信じてる人が居るとは...天然記念物レベルにレアな存在だね...)

メイド「じ、じゃあさ サンタは居るとは思う?」

男「流石にそれは知ってるよ 父さんが枕元に置いてるの見たことあるし」

美少女「あの時は衝撃だったね...裏切られたって感じがした...」

メイド「何というか...そのごめん 聞くんじゃなかった」

女「あのな お前ら...サンタは実在するぞ?」

3人「「「はっ?!」」」

女「神や天使や悪魔が居るのに、何でサンタが居ないと思ってるんだよ」

男「い、居るのか?」

女「居る 複数人な 流石に1人で世界中に届けることは出来んからな」

美少女「い、居るんだ...へぇ...」

女「ただし サンタがプレゼントを置いているのは親がプレゼントをあげられない家庭だけだ それ以外の家庭には置いていない わかったか?」

メイド「えっ...あれって架空の存在じゃないの?」

女「それだったら神も架空の存在になるだろうが 娘のお前がわかってないなんて...はぁ...」

メイド「ご、ごめん」

女「事実 女4が小さい頃にはサンタが来ていた あの両親は研究に没頭していて女4のことを気にしていなかったからな...」

男「じゃあ来なくなったのは?」

女「それは...私が代わりに置くようにしたからさ」

美少女「女...やっぱり優しいね...」

メイド「それが母さんが女4に母親のように慕われる要因なんだろうね...」

女「いきなり呼ばれると困るけどな...あいつ、偶に人前なのを忘れて普通に私のことをお母さんって呼ぶんだよ...」

男「それは...仕方ないんじゃないか? 女4は愛情に飢えているんだろ 過去が過去なだけに」

美少女「あんな過去を持っていたとは思わなかったよね...だからこそ、女は女4の唯一の希望なんだろうね」

メイド「許されることではないけど...私はあれで良かったと思うよ? あのまま放置しても改善された訳じゃないし」

女「結果論ではな... 女4が笑顔で居てくれたならそれで私は嬉しいよ...もうあいつは1人でやっていける」

男「人殺しを正当化することは出来ないけど...誰も女を責めないよ 責めることなんて出来やしない」

一旦切ります

美少女「誰しも、人には語り難い過去があるんだ...私は女がどんなことを過去にしていたとしても、態度を改めようなんて思わないよ」

メイド「まぁ、止むを得ずやらざるを得ない状況だってあるしね...私だって新米だった頃、妖怪に取り憑かれていて分離するにも手遅れの人を葬ったし...あの時、自分の無力さを痛感したね...」

男「これからも僕達は過ちをするかもしれない...だけど、大切なのはその後だと思うよ 過ちを次へと活かす もう二度と繰り返さないようにね...」

女「まぁ、大抵のことはまたやらかすんだがな...お前が好きなカップ麺を美少女に2回食われたように」

美少女「し、仕方なかったんだよ あの時はそれしか無かったんだから」アセアセ

男「いや...そもそも人の家の物を勝手に食べちゃ駄目だよね?」

美少女「私は元は君ですから 元は私の家ですー」

男「なんて奴だ...生かしておけん...」

美少女「ほう? ならどうすると言うのかね?」

男「お前を...殺す...」

美少女「やれるものならやってみな」

男「ヤローブッコロシテヤラー」

メイド「何か唐突に喧嘩し始めたけど...よくあることなの?母さん」

女「ああ...もう見馴れたよ...最初のうちは止めていたが イチャイチャしてるとわかってからは辞めた 見ろあいつらを」

美少女「ごめんね...また今度代わりの物を買ってあげるから...」ギュー

男「いいんだよ...わかってくれれば...」ギュー

メイド「もう仲直りしてる...」

女「覚えておけ リア充はどうでもいいことで喧嘩し、放っておけばそのうち勝手に仲直りする種族だ」

メイド「は、はぁ...」

女「おっと、もうここまで来たか...それじゃあ私はこっちだからな 美少女、お前もこっちだろ」グイッ

美少女「あ痛っ もー 首引っ張らないでよー」プンカプンカ

女「知ってるか?私の1番嫌いな性格はぶりっ子だ」ゴゴゴゴゴ

美少女「ご、ごめん...もうしない... じゃあね、男、メイドさん また明日ー」

男「また明日ー」

メイド「貴方ってこっちの道だったの?」

男「そうですけど...貴女も?」

メイド「まぁ...私は居候の身なんで...勇者さんの家があるのがこの道なんだよ」

一旦切ります

男「えっ?勇者の家ってこっちにあるんですか?」

メイド「そうだよ ほら、あれ」

男「あの...その隣の家 僕の家です」

メイド「えっ?本当に? 近所なのに気付かなかった」

男「勇者が来たのが高1の時だから...あれ?1年以上近くに住んでいるのに気付かなかったことになる...本当に僕って鈍感なんだな...勇者の家に野菜届けたこともあるのに...」

メイド「いや、そこまでして逆に気付かないのは才能だよ」

男「自分でもそう思いますよ...じゃあ、僕はここで また明日...」

メイド「あ、ああ...また明日」

~男の家~

男「ただいま...」

男妹「おかえりお兄ちゃん どうしたの?そんな暗い顔して」

男「なぁ...妹 勇者が隣に住んでるって知ってるか?」

男妹「そんなのとっくに知ってるよ 初めてこの家に来た時に隣の表札見てびっくりしたからね」

男「...やっぱり僕は鈍感なんだな...」ズーン

男妹「えっ?知らなかったの?」

男「ついさっき知った...メイドさんと同じ帰り道で...」

男妹「ここまでとは...あっ、だから保険の授業受けてるのに性知識が備わってないのか」

男母「妹 ちょっとこっち来なさい」グイッ

男「??? どうしたんだ?母さん」

男父「まぁ...色々とな お前が純粋なことは良いことだと思うぞ 私達では考えられないことを考えられるからな」

男「一体何のことを言ってるのかわからないけど...わかったよ」

男父「話は変わるが...こんな時間まで何処に居たんだ?」

男「まぁ、女に付き合っててね」

男父「お前...美少女が居るのに女と付き合ってるのか?」

男「はぁ? 知りたいことがあったみたいだから付き合ってただけだよ?」

男父「お、おう そうか...どうやら勘違いしてたらしい すまないな それで、わかったのか?」

男「まだ完全にはわかってないよ だから直接本人に聞くつもりなんだ」

男父「男 差し支えが無かったら何のことを調べてるのか教えてくれないか? 場合によっては父さん達の立場が危ぶまれる...」

男(あれ?あのことってそこまで知られたら駄目なことかな?)

男「校長先生の過去について調べてたんだよ で、校長先生が昔、閻魔をやっていたってことがわかって...それを明日、本人に確かめようってことになったんだよ」

男父「それだけか?」

男「うん そうだけど」

男父「ならばいい あの人が閻魔をやっていたことは確かに知られたくないことだが...」

男「知られたくないことだけど?」

男父「なぁ 男 お前は若い 色々なことが気になって知りたくなることもあるだろう だがな、知ってはいけないこともあるんだよ この世には」

男「う、うん」

男父「これ以上校長の過去を詮索するんじゃない これはお前のことを思って言ってるんだ」

男「そう言われると却って気になるんだけど...」

男父「じゃあこれだけは教えてやる あの人の過去にはな...『罪』が関わっている」

男「罪? ねぇ、それって...」

男父「これ以上は無理だ あいつも命知らずのことをするとはな...美少女も一緒に調べてるだろ」

男「うん そうだよ」

男父「また幽閉されるぞ...ツクヨミめ...逆鱗に触れるってことがわからないのか...」

男(ただならぬ事情があるのだろう...女6が僕に教えたこともまだ教えて良かったことなんだ...そうに違いない...)

男父「男 明日、校長に聞いた話を確かめに行くんだよな?」

男「うん そうだよ」

男父「女が...ツクヨミが...あらぬことを聞かないように止めてくれよ そうじゃないとこの世界が滅びる」

男「そこまでするようなこと!?」

男父「それ程なんだよ...あの人の過去は知っても得することなんて無い むしろ、後悔することだ それを肝に銘じておけ」

男「わ、わかった」

男父「頼んだぞ」

~次の日~

男(あんなことを頼まれたけど...果たして僕に止められるのだろうか...)

美少女「どうしたの?男 ずっと悩んでるけど」

男「まぁ...色々とね 釘を刺されたんだ これ以上校長先生の過去を探るなって 父さんに」

美少女「あのことってそこまでするほどかな~ 意外だったけど」

男(美少女はまだ知らないんだ...父さんがあそこまで真剣な顔になったのはあれが初めてだった...)

女「おう お前ら 早速だが母さんの所に聞きに行くぞ」

男「なぁ、女 そのことだが...また今度にしないか?」

女「お前...怖気付いたか? ここまで来たのにまだ躊躇するのか」

男「昨日、父さんからお前を止めるように頼まれた これ以上、校長先生の過去を探るのは駄目だ 僕の本能がそう言っている」

女「...わかったよ じゃあ、せめて確認するだけのことはしよう 閻魔だった頃の話ぐらいなら詳しく話してくれるかもしれないからな」

男「うん...」

美少女(男があんなに真剣な顔をしたのは久し振りだ...あの時、私に告白した時と同じ...あっ、やばい 思い出しただけでも涙が込み上げてくる...)

男「ん?どうした?美少女 涙ぐんだ顔してるけど」

美少女「な、何でもない 行こ」

男「??? 変な美少女」

~校長室~

美少女母「昨日、男のお父さんから話は聞いたわ 貴方達、私の過去を探ってるんだって?」

女「男...」ギロッ

男「話さざるを得ない状況だったんだよ...」

美少女母「まぁ、別にいいけどね~ 私の過去なんてつまらないけど~ で、調べようと思ったきっかけは?」

美少女「お母さんって色々凄いよね ほら、いつも仕事サボってるけどみんな校長辞めろとかは言わないし 人脈を広いから...過去を凄かったんだろうな~って思ってね」

美少女母「えっ? そんなことで?」

女「うん そうだけど...」

美少女母「ふーん 私って凄いって思われてたんだ~」

男「おや?これは好感触だな もしかしたら聞き出せるかもしれない...」ヒソヒソ

女「母さんってチョロいしな...」ヒソヒソ

美少女「わかる...」ヒソヒソ

美少女母「それで、私に聞きたいことは何なの?」ワクワク

3人(((ろ、露骨に喜んでる...)))アセアセ

女「母さんって初代閻魔なんだろ? どんなことをしてたんだ?」

美少女母「あら そのこと? 恥ずかしいわね~ 秘密にしておきたかったんだけど...ほら、態度改められて余所余所しくなると私、寂しくなるじゃない?」

男「わかりますわかります」

美少女母「でしょ? だからみんなに言わないように言っておいたんだけど...因みに誰からそのこと聞いたの?」

美少女「今の閻魔」

美少女母「ああ...あの子ね あの子、口が軽いから言っちゃっても仕方ないか... どんなことをやってたかって言うと...そうね...天国と地獄を創って、死者を裁いてたわ~大変だったのよ?忙しいったらありゃしない サボるなんてとてもじゃないけど出来なかったわ」

美少女「その頃のお母さんは仕事熱心て真面目だったって聞いてるけど」

美少女母「側から見ればそう思うでしょうね~ 本当はすぐにでも投げ出して逃げ出したかったわ~ でも、私が始めたことだし~ ある程度落ち着くまでは我慢して仕事してたわよ」

女「何というか...やっぱり母さんだったな...あれ?でも、私が幽閉される前の母さんってもっとこう 頑固で堅苦しい感じだったような記憶があるんだけど...」

美少女母「そのこと? イメチェンよ イメチェン あの頃は誰からも恭しい態度で話しかけられてね 嫌だったのよ~もっと親しげに話しかけて欲しかったの だから今みたいな話し方にしたのよ~」

男「えっ?その話し方って作って話してるんですか?」

美少女母「まあね~ お陰でみんなから親しげに話しかけられるようになって万々歳よ まぁ、やろうと思えば昔の話し方にも出来るけど...やりたくないわね~ そういうのは公の場だけで充分よ~」

美少女「もしかして...今の女や先生みたいな話し方?」

美少女母「そうそれ 何か男っぽく思われるでしょ? だから貴女も話し方変えた方がいいと思うわよ?」

女「いや...これは生まれつきだし...今更変えられるようなことじゃないだろ」

美少女母「努力よ努力 何事もやってみないとわからないんだから~」

女「は、はぁ...善処するよ」

美少女母「他に聞きたいことはある?」

男「いや...特には...美少女は?」

美少女「いや、無いね...女は?」

女「じゃあ...好きなラーメン」

2人「「はぁ!? 何聞いてんだよ」」

美少女母「別にいいわよ~ 私は醤油が好きね~ オーソドックスだと思われるかもしれないけど...」

美少女「いいね 私も好きだよ」

男「僕は塩だな...女は味噌だろ?この前食べてたし」

女「ああ 私が黒服着てた時だな」

美少女母「えっ? ヨミちゃん、黒服着てたの? 意外ね~コスプレするような感じには見えないけど...」

女「あれは美少女に着ろって頼まれてだな...」

美少女「そう言ってるけど着る時、ノリノリだったじゃない」

女「馬鹿!言うんじゃない!母さんが悪ノリするだろ!」バシン

美少女母「へぇ...良いこと聞いたわ~ 私の着ぐるみ着てみる?」ニヤニヤ

女「いや...御免被る」

美少女母「そんなこと言っちゃって~ 本当は着たいんでしょ~ いいわよ、また今度着る機会あるからその時に着てもらうことにしましょ 決定~」キャッキャッ

男「女...ドンマイ...」

女「辞めてくれ 却って傷付く...」

美少女「そういえばさ...2日目のミニ校長、誰が入ってたの? 男5も私もやってなかったし...」

美少女母「あれ?聞いてないの? 私が入ってたのよ」

男「えっ...本人が入ってたんですか...」

美少女母「入ってみたかったからね~ お父さんに無理言って入らせてもらったのよ~ あれ、意外と子供達に人気ね~ デフォルメされた見た目が可愛いからかしら?」

3人(((多分、仕草も関係しているだろう....キャピキャピしてそうだし...)))

男「何というか...本人が楽しそうなら何よりですって感じだよね」

女「そうそれ 的を射た言い方だ 母さんっていつも生き生きしてるけどそれが理由かね?」

美少女「恐らくそうじゃない? 実際のところはどうなの?」

美少女母「私はやりたいことをやってるだけだから...まぁ、そうなるわね~」

男(何というか...僕達ってこの人から似たんだな~ってことがひしひしと感じたよ...)

女「じゃあ、私からは聞きたいことはもう無いな...ありがとな、母さん 話してくれて」

美少女母「いいのよ~ このくらいだったらいつでも話すわ~ また遊びに来てね~」

~教室~

男「思っていたようなことは怒らなかったな...むしろ、校長先生が可愛く思えた...」

美少女「激しく同意 お母さん、可愛い...」

女「でもあれって作ってるんだよな...とてもそう思えないが...」

男「ほら、よく言うじゃないか ずっと演じてるといつの間にかそれになってるって それじゃないか?」

美少女「それって怖いことだけど...あの場合なら良いかなって思えるよね...」

一旦切ります

鎌を取り上げられた死神画像を探してたんだけどどっかいっちゃったよ

>>256 見つかることを心より祈っています

女「言葉遣いか...私も変えた方がいいのか?」

男「いや...女は変えなくていいよ ほら、メイドさんと再会した時、ちゃんとした言葉遣いになってたじゃないか」

美少女「うんうん」

女「そうか?...って、何でそんなこと知ってるんだ お前ら」

男「あっ、やべ こっそり見てたの言っちゃった」

女「お、お前ら...あの時居たのか?」

美少女「うん ちょうど校内清掃してた時にね...女がメイドさん引っ張って来たから慌てて隠れちゃって...まぁ、結果オーライだったんだけど 良かったよ親子愛ってのがよくわかった気がする」

女「じ、じゃあ私が女を抱きしめてたのも?」

男「全部見てました」

女「• • • • • •」

美少女「わ、悪かったって この通りだよ」

ボフン バタン

男「お、女がショートして倒れた!?」

美少女「処理落ちって機械じゃないんだから ってこんなこと言ってる場合じゃないね 急いで運ばないと」

『...でも...さま...』

『そんな悲しい顔しないの 2人とも...忘れないでね? どんな人でも礼儀正しく挨拶すること いいわね?』

『わ、わかった』

『大丈夫 すぐにまた、みんなで暮らせるから...』

女「これは...昔の夢? あの子達と別れた時の...はぁ...こうして私は嘘をついてたんだよな...叶いもしないことを言って...本当なら私は女に恨まれてもおかしくない存在だ 親失格だよ...」

『姉さん! 母さん達がもうそこまで来てる!』

パチン

『母さん 何を? 弟は何処に?』

『ここではない別の時代に飛ばしたわ 大丈夫よ 安全な場所に飛ばしたから』

女「嘘つけ...そのせいであの子は特攻した...」

『これがお前の子か...ツクヨミ...』

『どんな罰も負います だから、この子だけは...』

『別にどうこうしようとは思わんさ ただ、お前とその夫には罪を贖ってもらう そうだな...お前は月に暫く居ろ 監視役も付けておく』

『そこまでするか?イザナミ...ちと厳し過ぎじゃ...』

『これくらいしないとまたやらかすからな...だから言ったんだ この子に巫女なんてまだ早いって...』

女「ああ...昔の母さんの話し方って確かに私や姉さんの話し方に似てるな...」

『じゃあ、この子は巫女にしよう 大丈夫だ、私が責任を持って育てる』

『本当か?心配だな...まぁ、いいだろう アマテラス、ちゃんと教えろよ?』

『わかってるさ ...また後で連絡する 暫く待て』

『頼んだよ...姉さん 私の代わりに...この子を...』

『母さん?どうしたの? そんな顔して...何が悲しいの?』

『何でもないの...ただ、お母さんは遠い所に暫く居なきゃいけないの ほら、夜になったらお月様が見えるでしょ?お母さんはそこに居るの』

『ふーん そうなんだー じゃあ、夜になったら母さんに会えるねー』

『そうね...そうなるわね...』

女「この言葉に私がどれ程救われたか...幼いながらも女はいい子だったよ...」

女「平気で嘘をついて...それでおいて、道具扱いしてたから女4の両親を事故を起こして殺した...はっ、何が親じゃないだ 自分もそうだろ 私は...本当にあいつらと一緒に居ていいのか...」

美少女『私は女がどんなことを過去にしていたとしても、態度を改めるようなんて、思わないよ』

女「でもな...」

男『人殺しを正当化することは出来ないけど...誰も女を責めないよ 責めることなんて出来やしない』

女「....」

メイド『母さん...本当に...会いたかった...』

女「....」ツー

女4『だって...私にとって、お母さんは...女、貴女なんだから...』

女「本当に...いいのか? 側にいても...」

『いいに決まってるさ だって君は私の誇るべき妻なんだから』

女「この声は!?」

女夫「よっと 君の深層意識に入らせてもらったよ 久し振りだね...ツクヨミ...」

女「夫...でも、お前は今 無間地獄にいるはずじゃ...」

女夫「まぁ、色々あってね...それにしても君らしくないじゃないか 私の知ってる君はもっと堂々としてるよ?」

女「私は...取り返しのつかないのことをしてしまった...あの子達に嘘をつき...女4の両親を殺した...」

女夫「...ツクヨミ 君のしたことは何も間違ってないよ 君は私と恋をして、結婚して子供達を産んだ そのことを後悔してるかい?」

女「する訳ないだろ! 短い間だったが...お前との結婚生活は楽しかった...」

女夫「私もさ 君はよく私を叱ったりしたけど...優しかった 今でもそうだと思うよ? なぁ、ツクヨミ...」

女「何だ?」

女夫「人は誰だって多かれ少なかれ罪をする 神だって同じさ だけどね...大事なのは前に進むことだよ 過去を振り返ったっていい 後悔したっていい でも、今を疎かにしたら駄目だ 男と美少女 あの2人を側で支えられるのは君しか出来ない 誰が君の代わりを務められるんだ」

女「確かに...あの2人は世話が焼けるもんな」フッ

女夫「やっと...笑ったね いい顔だ」サラサラ

女「お前...姿が...」

女夫「そろそろ時間らしい 忘れるないでよ 大事なのは前に進むことだ 君は君しか居ない 愛してるよ ツクヨミ...」シュー

女「夫...ふっ、そうだな 私は私しか居ない 何をくよくよしてるんだ さっさと目を覚まさないとな...」

~時は遡って女を運んだ直後の保険室~

男「先生! 女の容態は!?」

保健先生「不味いわね...どんどん悪化してる...」

美少女「そんな!...私のせいだ...私があんなことを言ったから...」

男「違う 君のせいじゃない 僕があの時見てたなんて口を滑らさなければこんなことには...」

保健先生「貴方達2人がオロオロしててどうするの! とにかく、今は女に声を掛けて!」

美少女「え、えーと そうだ! 私は女がどんなことをしていたとしても、態度を改めるようなんて、思わないよ!」

男「どうして、それを言うんだよ...」

美少女「それしか思いつかなかったから...ほら、男も言って!」

男「そうだな...じゃあ関連性をつけるために...人殺しを正当化することは出来ないけど...誰も女を責めないよ 責めるなんて出来やしない」

保健先生「貴方達...何言ってんの...」

男「これが1番今、女に必要なことかなと思いまして...」

美少女「あれ?女の顔色が少し良くなった気がする...」

保健先生「本当だ...容態が安定していく...まさか、効果があるとは...」

女「う、うーん...ここは? 保健室か?」

2人「「女!」」

女「どうした...お前ら...人が死んだみたいな顔をしやがって...」

美少女「だって...死んじゃったかと思ったから...」

女「死ねる訳ないだろ お前らみたいな世話が焼ける奴...私以外に誰が支えるんだ」

男「はは...そうだね 女しか出来ないよ」

保健先生「どうやらその様子だともういいみたいね」

女「ああ 臨死体験って奴かな 懐かしい顔に会ったよ 相変わらず変わってなかった...」

美少女「えっ?! あの世に行ってたの?」

女「まぁ...一応な...でも、あいつのお陰で戻って来れたよ お前達の声も聞こえたしな 正直、助かったよ」

男「あれ、役に立ったんだ...で、その懐かしい顔って誰?」

女「私の元夫さ 無間地獄に居るはずなんだが...何故か会えた あいつに励まされるなんてまだまだだな」

保健先生「あの人か...お似合いだったよね~貴女と 神と人という身分を越えた愛ってのを垣間見たよ」

女「よせよ こそばゆいじゃないか」

一旦切ります ここだけの話...書いてて泣きました...馬鹿だな、俺

~冥界~

閻魔補佐「ただいま戻りました 不在にしていた間に何か問題はありませんでしたか?」

閻魔「いや、無かったよ それにしても...やっぱり夫婦だね~君達の愛は時が流れても変わらない...お陰で神が死ぬという非常事態が起こらずに済んだ 助かったよ夫君」

閻魔補佐「その名前は言わないで下さい この前も言ったではないですか 私は本来なら今でも無間地獄に居る身なんですから」

閻魔「もう忘れてるんじゃないかなぁ 今のイザナミ様なら...男達と話している時にこっそり記憶を覗かせてもらったけど...全く変わっていたよ? それより、そろそろあのことを実行に移すべきだと思うけど...」

閻魔補佐「死神長を時期閻魔にする為の本格的な教育ですか? まだ早いと思いますが...」

閻魔「いや、もう充分だと思う そろそろ僕も引退してのんびり過ごしたいしね~」

閻魔補佐「それが本音じゃないですか...確かに貴方が閻魔をしてもう大分経っていますね...2代目のやっていた記録をもう少し追い越しそうですし...」

閻魔「まぁ、僕なりに考えがあるからさ 呼んできてよ 死神長 その為にもう今日の裁きは終わらせておいたからさ」

閻魔補佐「相変わらずお仕事が早い...わかりました 呼んできます」

~数分後~

死神長「お呼びでしょうか 閻魔様」

閻魔「もっと肩の力抜いて...リラックスしてよ 僕も緊張しちゃうじゃないか」

死神長「は、はぁ...」

閻魔「男達がイザナミ様の過去を僕に聞きに来た帰りに聞いたと思うけど、君に次の閻魔を任せたいと思う」

死神長「えっ、あれって冗談じゃなかったんですか?」

閻魔「何言ってんだ 本気だよ 本気と書いてマジって読む」

死神長「アタシなんか務まりますかね~閻魔なんて大職...」

閻魔「君が適任だと思うよ? ほら、役職的にもなったっておかしくないし」

死神長「そこまで仰るのなら...僭越ながら受けさせてもらいます」

閻魔「物分りが良くて助かるよ お陰で次の段階に進められる 補佐君、例の奴、持ってきて~」

死神長「次の段階? 一体どういうことですか?」

閻魔補佐「勿論、貴女が閻魔になっても恥ずかしくないように閻魔としての基本的な心得を教えることと次の死神長候補への教育ですよ 後者の方は貴女に任せるとして、前者は私達が教えないといけませんからね...これが主な閻魔としての仕事の一覧です」

死神長「そうか...次の死神長を任命しないといけないのか...わかりました」

閻魔「大変だと思うけど頑張ってよ ほら、この鍵を全部覚えておく必要があることとかは前にやらせたでしょ?」

死神長「あれって意味があることだったんですね...新しい遊びかと思いましたよ...」

閻魔「それで...次期死神長に相応しい子はもう見つかってるの?」

死神長「一応、1人居ますよ この子なら任せてもいいな~って子が アタシより仕事が出来ますし、しっかりしてますから」

閻魔補佐「貴女が見込むのだからちゃんとした子なのでしょう その子への教育はよろしくお願いします」

死神長「あの~ 前々から思って来たのですが補佐さんってアタシより地位上ですよね? 何で敬語なんですか?」

閻魔補佐「生まれつきこういう話し方でしてね...よく言われますよハハハ」

死神長「はぁ...そうですか...」

閻魔「それじゃあ、明日から教えていくからよろしくね 厳しいけど途中で辞めたいと言っても辞めないから」

死神長「り、了解です」

~校長室~

美少女母「クシュン! ...誰かが私の噂をしているわね~」

担任「考え過ぎだろ...」

美少女母「ところで...アマちゃん どうして私の目の前に居るの? 仕事の邪魔なんだけど~」

担任「決まってるだろ どうせ、そのうち私に仕事押し付けるんだからそれを待ってるんだ」

美少女母「あら~ 人聞きが悪いわね~ 私だってやる時はやるのよ~ ほら、終わった」

担任「あの母さんが...仕事を終わらせただと...明日、槍でも降るんじゃないか?」

美少女母「やろうと思えば出来るけど...して欲しい?」

担任「いや...結構だ 母さんが仕事を終わらせたならここに居る必要は無いな 職員室に戻るよ」

ガシッ

担任「ん?どうした母さん まだ用か?」

美少女母「ねぇ アマちゃん 偶には一緒に買い物に行きましょうよ~ こんな機会滅多に無いんだから~」

担任「辞めてくれよ 父さん達に迷惑を掛けるだろ」

美少女母「一回ぐらい いいでしょ~ それとも、私の頼みを聞いてくれないの?」ウルウル

担任「あー わかったわかった 付き合ってやるよ 仕方ないな~母さんは...だからほら、泣かないで」

美少女母「やった~(チョロいわ~アマちゃん 嘘泣きでまんまと引っかかちゃって~)」キャッキャッ

担任(私も甘いな...あいつのことを言えないや...嘘泣きだってわかってても負けてしまう...)

~ホームセンター~

担任「付き合うと言ったが...寄りによってここか...スーパーかと思ったよ...」

美少女母「スーパーは昨日、美少女が帰りに寄って来てくれたからね~ この前、私がお皿を大量に割っちゃったからその補充に来たのよ~」

担任「母さん、おっちょこちょいだもんな...本当、校長になってから変わったよ...前はそんなことしなかったのに...」

美少女母「人は変わるものよ? 貴女だって、教えるような性格じゃなかったじゃない」

担任「...まあな」

女4「おや、先生に校長先生 こんな所で会うなんて...こんにちは」

担任「女4...そうか お前はここのバイトもやってたんだったな 体調は大丈夫か? 無理はするなよ」

女4「先生もお母さんと同じこと言いますね...あっ、やばい また言っちゃった」

担任「お母さん?誰のことだ?」

美少女母「ヨミちゃんのことよ~ ほら、前 ヨミちゃんが女4の家に居た時があったでしょ~? あの時に女4がヨミちゃんのことをお母さんって呼ぶようになったのよ~ 微笑ましいわね~」

女4「こ、校長先生 辞めて下さいよ 人が近くに居るのに...」カァァァァァァ

担任「そんなことが...あいつも変わったな...一時期、母親だったからか?」

美少女母「あら、アマちゃん 自分も母親なのに酷いわね~あの子達が聞いたら悲しむわよ~」

担任「まさか~ あいつらがこんなところに居ないだろ...」

店長「母さん...俺達のことそんな風に思ってたんだ...」ガーン

美少女母「ほら、居るじゃない」

女4「店長! 知ってるんですか?!」

店長「知ってるも何も...母さんだよ...」

担任「アメノホヒ...お前、こんな所に居たのか...知らなかったよ...」

店長「ほら、俺...産業の神だろ? だから、婆ちゃんに適任だってことで勧められてここで働いてたんだよ まさか、店長になるとは思わなかったけど...」

女4「て、店長が先生のお子さんだとは...確かに似てるな~とは思いましたけど...」

美少女母「あら、知らなかったの? 貴女ならもう知ってると思ったんだけど...」

女4「えぇ 神力を察知出来るようになったのはつい最近ですし、店長と先生に接点があるなんて夢にも思ってなかったので...」

店長「まぁ、そういうことだ 母さん共々今後ともよろしく頼むよ ...それより母さん、さっきのは...」

担任「あ、あれは言葉の綾でな...本心ではないよ」アセアセ

一旦切ります

美少女母「いや あれは本気で言ったわね...我が子ながら薄情ね~と思ったわ~」

担任「母さん! こんな時にふざけないでよ」

女4「いや 私もそう思いましたよ? 教え子として、悲しいです...」ショボン

担任「お、お前まで...いや、冗談だからな?」

店長「辞めようかな...この仕事...母さんがあんなこと言うくらいなら...」

担任「そ、そこまですることか!? ...まぁ、受け取り方次第だしな...すまん、私が悪かったって」

3人「「「• • • • • •」」」

担任「お、おい 急に黙るなよ...」

美少女母「ドッキリ大成功~ びっくりした? ねぇ、びっくりした?」

担任「」

女4「いや~ 咄嗟とはいえ、合わせられて良かったですよ...」

店長「母さんがあそこまで狼狽えた顔初めて見たな~ あれ?母さん? もしもーし ...駄目だ固まっちゃってる...」

美少女母「アマちゃんはドッキリに弱いからね~ ほら、すぐに信じちゃうから~」

女4「わかります 去年、先生の誕生日を皆でコッソリ祝うために怪我したって時間稼ぎの為に嘘ついたら、救急箱持って走って来ましたからね」

店長「大袈裟なんだよな~ 母さんって あんなことでそこまで傷付く訳ないのに... ところで、婆ちゃん 今日は何の用で来たんだ?」

美少女母「今日はお皿の補充にね~ 料理皿のあるコーナーって何処かわかる? ほら、ここって広いじゃない~」

店長「そこまで広くないと思うけど...ほら、そこを曲がった先にあるよ 母さんはどうする?」

美少女母「そうね~ 意識を取り戻したら言ってくれる? それまではよろしくね~」

スタスタスタスタ

女4「えっ?ちょっ...行っちゃった...」

店長「それにしても、結構固まってるな...ほら、こうして並んで見ればよくわかるだろ? 俺と母さんが似てるの」

女4「あっ、本当だ...よく似てますね~」

店長「俺は兄弟の中で1番母さんに似てるからな~ 自分で言うのもなんだけどさ」

女4「性格は全然似てませんけどね」

店長「それな 兄さんがよく似てるよ ドッキリに弱いし...」

?「俺がどうしたって?」スタスタスタスタ

女4「お、男5!?」

店長兄「男5?誰のことだ? 俺はこいつの兄だよ で、俺がどうしたって? ホームセンターの店長さんよ」

店長「に、兄さん...居るなら言ってよ...というか、兄さんも店長でしょ スーパーの」

店長兄「まあな 母さんが固まってるけど...何があったんだ?」

女4「ご、ご兄弟揃って店長なんですね...」

店長「兄さんはいつも俺に対抗してな...俺がここの店長になったって聞いたらすぐにスーパーの店長になったよ...ったく、どうせ婆ちゃんのコネ使ったんだろ」

店長兄「違うわ 誰がお前なんかに対抗心燃やすんだよ...それに話を逸らしやがって...まぁ、母さんが元に戻ったら詳しい話を聞くとするか...」

女4「でも...確かに男5に似てますよ?」

店長「まぁ、兄さんは父さん似だからな~ 性格は母さんそっくりだけど」

店長兄「もしかして...男5って父さんのことか? そういえば、父さんって今 学校に通ってたんだったな...すっかり忘れてたよ...」

女4「えっ...もしかして、男5と先生のお子さんなんですか?店長達って...」

店長「お前...古事記知らないのか? それに書いてあるだろ」

女4「男なら詳しいですが...私はそこまで...」

店長兄「今時、古事記に詳しい奴の方が珍しいよ 君、確か 女4って言うんだっけ? こいつから聞いてるよ よく働いてくれるって 若いのに凄いな~ うちに来るか? 給料多くするぞ?」

店長「おい、兄さん さりげなく女4を引き抜こうとするなよ 彼女はうちの主力だ」

店長兄「馬鹿 彼女はここに居るような人材じゃない どうせ、こき使ってるんだろ」

店長「そんなことしてないって...むしろそれは兄さんの方だろ?」

店長兄「はぁ!? 俺はちゃんと従業員一人一人を気遣ってるわ! お前なんかと一緒にするな」

女4「あ、あの 2人とも 落ち着いて下さい...他のお客様が見てますよ」

美少女母「騒がしいわね~ あら、兄弟揃っちゃって~ 仲良しなのが~」

2人「「何処がだよ!」」

女4「息ぴったり...もしかして、喧嘩するほど仲が良いって言うけど...それですか?」

美少女母「その通りよ~ いつもこうやって喧嘩してるけど いざという時はお互いのことを気遣える良い子達なのよ~」

店長「ば、婆ちゃん...止めてくれよ...」

店長兄「そうだそうだ というか、お婆ちゃん 母さんはどうして固まってるんだ?」

美少女母「まぁ、ちょっと驚かせてね~ そしたら、固まっちゃって...この有様よ~」

店長兄「母さんって昔から驚かせるのに弱いからな...かくいう俺もそうだが...」

担任「う、うーん...あれ?どうしてお前も居るんだ? スーパーはどうした」

店長兄「まぁ、今日は休みでな...愚弟の様子を見に来たって訳だ」

店長「口を開けばすぐ俺を貶すよな...兄さんって...なのに未だに同棲してるし...」

担任「お前ら...同棲してるのか?」

店長兄「こいつが心配だからな...他の奴らも一緒に住んでるよ」

担任「私...聞いてないんだが...」

店長「そりゃ、言ってないからな 言ったら心配してよく来るようになるだろうし...あっ、言っちゃったよ」

店長兄「おい、馬鹿 何言ってんだ」パシッ

美少女母「大丈夫よ~ もう過保護なアマちゃんじゃないからそうすぐに遊びに行くようなことはしないわ~」

担任「か、母さん! 止めてくれ...私のイメージがどんどん悪くなる...」

女4「いや~ 先生って女とそっくりですね~ 流石、姉妹なだけはある」

美少女母「もう手遅れよ~」

担任「明日からどんな顔して教えればいいんだよ...はぁ...酒飲もうかな...久し振りに...」

店長「母さんの酒癖って酷いよな...父さん程じゃないけど...」

店長兄「父さんのは流石にな...ほんのちょっと飲んであの様じゃ誰も飲まさないよ...」

美少女母「アマちゃんは甘えん坊になるけど、スサちゃんはね~ まさか、酒癖の悪さで姉に手を掛けるとは思わなかったわ~」

女4「も、もしかしてそれで産まれたのって...」

店長兄「お恥ずかしいことに...俺達だよ 暴れている父さんを止めようとした母さんが無理矢理ってことらしい...そのせいで暫く絶縁されたらしいな...」

女4「た、大変だったんですね...先生も...」

担任「もう...止めてくれ...昔の話は...」ウルウル

美少女母「あら、泣きそうね そろそろ止めましょうか 泣かせたくて話そうとした訳じゃないし」

店長「すまなかったよ...母さん 帰りにエビチリ買うからさ...期限直してくれよ~」

店長兄「馬鹿! こういう時はそっとしてやるんだよ まったく...だからお前は女心がわかってないって言われるんだ...」

担任「お前ら...うるさい」

2人「「ご、ごめん」」

美少女母「ああなったアマちゃんはもう駄目ね 駄々っ子よ」

女4「ど、どうすればいいですかね」アセアセ

美少女母「放っておくしかないわ~ そのうち元に戻るし そうなってから謝ればいいのよ 今の段階では何を言ったって無駄よ~」

女4「そ、そうなんですか...」

美少女母「むしろ逆効果ね~ ほら、見なさい あの2人が絡まれてるでしょ? わかってないのよ...何百年子供やってんだか...」

一旦切ります

女4「2人とも、嫌そうな顔してますね...」

美少女母「何十回も同じことしてるのよ? 放っておけばいいって学習しないのかしら...はぁ...やれやれね」

『お客様 ですから、先程から言ってますがこの商品はただいま品切れでして...』

『うるせー 在庫にあるんだろ! お前じゃ話にならねぇ 店長呼んで来い 店長を』

女4「飲み物のコーナーからだ...店長! 揉め事が...」

店長「ああ...母さん すまん、ちょっと行ってくる」タタタタッ

担任「ちょっと 話はまだ終わってないんだけど」

店長兄「まあまあ 俺が居るから...続きを言ってくれよ」

~~~

女4「こっちからです あっ、あそこです ほら」

店員「て、店長... こちらのお客様が...」

客「お前が店長か...俺がいつも買ってるものが無くてよ~ さっきからこいつに言ってるんだが、無いの一点張りで困ってるんだ あんたからも言ってやってくれよ...ちゃんと探せって ほら、在庫をよく見たら1本ぐらいあるだろ?」

店長「は、はぁ...左様ですか...ところで、店員が在庫確認をしていたのを見ていましたか?」

客「一応はな...在庫担当の奴に聞いて、無いって言ってな...直接見てないのに何が無いだっての」

美少女母(うわぁ...これは面倒な人ね...)

店員「し、しかし...店長、確かにこの商品は品切れなんですよ...在庫担当の人にもう10回は聞いてます」

店長「ふむ...あの人は杜撰な管理はしない人だが...そこまで仰るのならどうです? その目で見てもらうのは? ご自身の目で無いとわかれば諦めもつくでしょう?」

客「う、うーん...わかった そうするか」

店長「では、参りましょうか」

~~~

店長「どうです? ありますか?」

客「な、無い...一つも...」

店長「分かっていただけたら幸いです お手数ですが、この紙にお名前とご住所、商品を書いてもらえれば、在庫が入った時に電話をして、お知らせすることが出来ますが...」

客「えっ?そんなシステムあるのか?」

店長「ええ お客様には快適に買い物をしてもらいたいので...」

客「そうか...それなら書かせてもらうよ...悪かったな、あんた...怒鳴ったりして」

店員「い、いえ...大丈夫ですよ」

美少女母「私の見込んだ通り、あの子にはこういうのが向いてるわね~」ヒソヒソ

女4「て、店長 また揉め事が...」タタタタタタッ

店長「こら お客様の前だぞ もっと声を小さくしろ」

女4「す、すみません...ですが、かなりの大事のようです...店長を呼んでいるようで...」

店長「場所は?」

女4「日用雑貨のコーナーで...なんでも酔っているとか...」

店長「...そうか すぐ行く 後は頼んでもいいか?」

店員「ええ 大丈夫です」

店長「頼んだ ...よし、行こう」

女4「はい!」

美少女母(今度はどんな人かしら...付いて行っちゃおっと あれ?確か...そのコーナーはアマちゃんが居たような...)

~日用雑貨コーナー~

酔っ払ってる客「だから~ 言ってるだろ~? お れ は この皿が欲しいの! 店長呼べ 店長!」

担当店員「お、お客様...周りのお客様の迷惑になりますので...」

酔っ払ってる客「はぁ!? 俺が迷惑を掛けてる?!」

店長「どうやら、この人らしいな...何かありました?」

酔っ払ってる客「うん? お前が店長か? この店員が使えなくてよ~ 困ってるんだよ~ ほら、この欠けてる皿、あるだろ? これと同じのを買いたいんだが無いって言ってさ~」

店長「ちょっと見せてくれませんか? ...この皿は、うちでは取り扱って無いですね...」

酔っ払ってる客「はぁ!? じゃあ、何? 他の店行けと?!」

店長「そうなりますね...」

酔っ払ってる客「馬鹿言え 俺はここに来るのにどれだけ歩いて来たと思ってるんだ もうくたくたなんだからな 絶対に嫌だ これと同じのを持って来い」

店長「し、しかし...」

酔っ払ってる客「お客様は神様なんだろ? あぁん?」

ゴゴゴゴゴゴゴ

女4「ひっ...」

美少女母『今、てめー お客様は神様って言ったか?』ゴゴゴゴゴゴゴ

酔っ払ってる客「な、何だ...叔母さん...」

美少女母『私は聞いてるんだよ 言ったのか?』ゴゴゴゴゴゴゴ

酔っ払ってる客「い、言ったさ 悪いか?」

美少女母『神はそんな傲慢じゃないし てめー如きの分際で、神の名語ってんじゃねーよ』ゴゴゴゴゴゴゴ

担任「か、母さんが...マジ切れしてる...」

店長兄「母さん! 元に戻ったのか」

担任「お前、後でエビチリ買ってもらうからな...って、そうじゃない 母さんがマジ切れするのはあんな風に神の名を易々と使う輩が出る時だ...昔の口調に戻ってしまう...ああなった母さんは父さんでも止められない...」

店長兄「じゃあ、どうするんだよ」

担任「災害と同じさ...収まるのを待つしかない」

店長兄「マジかよ...」

美少女母『お前には痛い目に遭ってもらうぞ...そうだな 身体が激しい痛みと共に溶ける幻覚を永遠に見続ける 決まりだな』ゴゴゴゴゴゴゴ

ピカッ

酔っ払ってる客「身体が...身体が...うわぁぁぁぁァァァァァァァァ」

担任「ありゃ酷い...でも、これで分かったろ 母さんが何故畏れられているか...」

店長兄 フルフルフルフルフル

美少女母『アマテラス...』ゴゴゴゴゴゴゴ

担任「よ、呼んだ?」アセアセ

美少女母『こいつの胸ポケットを調べろ』ゴゴゴゴゴゴゴ

担任「わ、わかった...これは!? 白い粉のようなものと...ライター?」

店長「クスリか...こいつ、酒以外にクスリもやっていたのか... 母さん」

担任「わかってる...通報しよう...」

~数分後~

女4祖父「いや~ わざわざありがとうございます」

美少女母「いいのよ~ 困った時はお互い様なんだから~」

女4祖父「では、私はこれで...ほら、さっさと入れ」

酔っ払ってる男「身体がァァァァ 身体がァァァァ」

バタン ウォォォォォォ

美少女母「一件落着ね~ ん?どうしたの?みんな 震えちゃって」

担任「そうだったな...確か記憶に残らないんだっけ 母さん、また昔の口調に戻ってたよ」

美少女母「えぇ!? またやらかしちゃったわね~ 悪い癖が出ちゃったわ~」

女4「校長先生...怖い...」ブルブル

担任「約1名、トラウマになってる奴も居るしな...」

店長「すまんが...婆ちゃん 暫くうちの店に来ないでくれ あのことが他の客にも見られてな...あんなのが居たらおちおち買い物が出来ないって苦情殺到なんだよ...」

美少女母「参ったわね~ ここ気に入ってたんだけど...」

担任「母さんが買おうとしてた皿は私が代わりに買っておくよ 後で家に寄るからさ 今日はうちに帰った方がいい 今の母さん、悪い意味で有名人だから」

美少女母「そうね~ 周りの目がそんな感じだし~ 今日は家に帰るわ~」

スタスタスタスタ

店長「女4...いつもは婆ちゃんは優しいんだよ...でもな、逆鱗に触れちまったんだ...だからあそこまで怒った...わかってやってくれ 婆ちゃんは普段は良い人なんだ...」

女4「わかってます...わかってます...でも...頭ではわかってはいても、心が...」ポロポロ

店長「今日はもう帰って寝た方がいい 大丈夫だ、一回ぐらい休んだって誰も文句を言わないさ 送って行くよ」

女4「大丈夫です 自分で帰れますから...」ポロポロ

担任「よせ 今のお前じゃ危険だ ここは甘えておけ」

店長兄「知り合ったばかりの俺でもわかる...今の状態で帰っても途中で事故を起こすのがオチだ ここはこいつに甘えておけ」

女4「そこまで仰るのなら...宜しくお願いします」ペコッ

店長「ああ 任せてくれ 車の鍵渡すから自転車を荷台に入れて待っていてくれ すぐに行く」スッ

女4「はい...」

担任「また大変なことになったな...あっ、お前 エビチリ買ってもらうからな」

店長兄「まだ覚えてたか...わかったよ 買うよ」

~美少女の家~

美少女父「はい...はい...そうですか...妻がそんなことを...すみません...後でしっかり言っておきます...それでは」

ガチャン

美少女「お母さんがどうしたの?」

美少女父「母さんがまたマジ切れした...そのことがうちに通ってる保護者の方の目に入ったらしくてな...」

美少女「マジ切れって?」

美少女父「お前なら知ってるだろ? 昔の母さんは真面目だった 母さんは怒りが頂点に立つと昔の口調になってな...大抵はとんでもないことをやらかすんだよ...はぁ...やっと信頼を取り戻して来たというのに...」

美少女「ああ 私達が白川郷から帰って来た時のアレ?」

美少女父「あんなもんじゃないさ...母さんのマジ切れは...」

美少女「えっ...あれを超えるの?」

美少女母「ただいま~」

美少女父「母さん 話がある 部屋に来てくれ」

スタスタスタ バタン

美少女母「穏やかじゃないわね~ まぁ、大体どういうことかわかるけど...あっ、美少女 今日の夕飯よろしく 話が長くなりそうだから」

美少女「わかった あるもので作るけどいいよね?」

美少女母「大丈夫よ~ 頼んだわね~」

スタスタスタ ガチャ バタン

美少女妹「お姉ちゃん...どうしたの?」

美少女「お母さんが何か問題を起こしたみたい で、そのことで今、お父さんに怒られてるの」

美少女妹「お母さんが? 問題起こしそうに無いけどね~ それで今日の夕飯頼まれたんだよね? 手伝おっか?」

美少女「ありがとう 手伝ってくれると助かるよ あっ、弟 お風呂掃除よろしく」

美少女弟「えー 仕方ないな...」

美少女妹2「弟兄さんに任せると変な洗い方になるから私がやるよ 兄さんは洗濯物寄せといて」

美少女弟「俺、そこまで信頼されてないのか...わかったよ...」

~男の家~

男母「えっ?そんなことが? ...はぁ、あの人がまたやらかしたのね...教えてくれてありがとうございます それではまた」

ガチャン

男「どうしたんだ?母さん」

男母「今、女4がバイトから早く帰って来たらしくてね 送って来た店長さんに寄ると校長先生が原因なんだって で、学校関係者だから私にも話が回って来たの あの人、昔から血の気が多いから...またマジ切れしたのね...」

男「校長先生のマジ切れ...想像しただけでも恐ろしい...」

男妹「大体どれくらい怖いの?」

男「そうだな...僕の目の前で美少女を誘拐するのと同じ?」

男妹「あぁ...大体想像がつく...」

男「確か、女4ってホームセンターでバイトしてたよね? そこで校長先生がマジ切れしたとなると多くの人の目に入ったはずだ...下手すると校長先生辞めるかもしれない...」

男妹「まさか~ そんな訳ないでしょ」

男母「ところが、男の言う通りになるかもしれないのよ 随分と前...男がまだ産まれる前の頃ね...校長先生がマジ切れしてそれが今回のように多くの人の目に入って非難が殺到したの それで、次にこのようなことがあったらそれなりの対応をするってことでその時はどうにかなったんだけど...」

男妹「また起きたと...うーん...確かにそうなると辞めるのも仕方ないってことになるね...」

男「でも、校長先生には辞めてもらいたく無いなぁ...実質、うちの学校ってあの人が校長だから成り立ってるようなもんだし...」

男母「問題が起こっても、迅速に対応するから評判良いんだけどね... 今回ばかりはどうなるか...」

2号(お姉ちゃん...どうするの?)

男妹(どうするって...どうすることも出来ないだろ 私なんかでどうにか出来ることじゃないし)

2号(じゃあ、このまま黙って見てるの? 辞めちゃうんだよ?悲しくないの? ...私は悲しいなぁ 校長先生、好きだから)

男妹(やめろやめろ 私まで悲しくなってくる 確かに私も好きだけど、辞めるってなったらそれは本人の意思なんだし 私達が止めても無理だろ)

2号(むぅ~ お姉ちゃんの馬鹿!頑固! もう知らない!)

男妹(そう怒るなよ...なぁ...ったく、拗ねやがって...)

~勇者の家~

勇者「えっ...そんなことが?」

メイド「どうしました?」

勇者「今、男からメールが来まして...もしかしたら校長先生が辞めるかもしれないって...」

メイド「えっ?お祖母ちゃんが辞める? ちょっと見せてくれませんか?」

勇者「は、はい...これです」スッ

メイド「...これは...あぁ、あの時と同じかな...」

勇者「あの時って?」

メイド「ほら、私と母さんが離れ離れになった時ですよ あれ?話してませんでしたか?」

勇者「いえ 全く」

メイド「その時のお祖母ちゃんは正に怒髪天を衝くって感じで怒ったんですよ 恐らくその時と同じかな...アレは初見の人はトラウマになるでしょうね...私も度々、夢に見ましたから」

勇者「そこまでですか...にしても、辞めるっていうのは悲しいですね...異世界から来たばかりで右も左も分からなかった私を助けてくれましたし...」

メイド「学食のバイトを出来るのも、お祖母ちゃんのお陰だからなぁ...私も辞めて欲しくないです」

勇者「皆に呼び掛けませんか? 校長先生に辞めて欲しくないと思っている人はそう少なくないはずですし」

メイド「いいですね! そうしましょう」

~女の家~

女「そうか...母さんが...」

担任「お陰で電話が鳴り止まないらしい...まぁ、そうだろうな 大の大人がマジ切れしてるなんて...中には退学届けを出した輩も居るらしい」

男5「母さんがキレるだけでも恐ろしいのに、マジ切れか...姉さん、酒飲むなよ? こういう時、姉さんが1番頼りなんだからさ」

担任「そういうが...事が事だからなぁ...果たして切り抜けられるか...はぁ...頭痛の種がまた増えたよ...」

女「でも、万が一、母さんが校長辞めるとして、誰が次の校長になるんだ?父さんか?」

担任「恐らくそうなるんじゃないか? 父さんは荒事は無いし、母さんの代わりに行事に出てるしな...」

男5「姉さんがなるのは?」

担任「私か? 無理だよ まだ6年目だぞ? とてもじゃないが出来る気がしない」

女「あれ?姉さんってまだそれしかやってなかったっけ? もっとやってるような気がしたんだけど...意外だな」

担任「お前達...私のことを買い被り過ぎじゃないか?」

男5「だって、学年主任だろ? 姉さん」

担任「そうだけど...私じゃなくて他の先生がやるべきだと思うんだが...」

ブーブー

女「ん?勇者からだ...」

男5「俺もだ...なになに? 母さんに校長を辞めて欲しくない人?」

女「あいつ...また変なこと考えやがって...」

担任「内容を見る限り、クラス全員に一斉送信してるな...だが、あながち間違ってないのかもしれん こういう時に団結することがこの問題を乗り越えられる鍵になるかもしれないんだからな」

男5「まぁ...確かに母さんには校長を辞めて欲しくないとは思ってるよ 楽しんでるし」

女「今日話した時、そう言ってたしな 本人がやりたいって言うなら私は応援するよ 逆も然りだが」

担任「仕事を押し付けることさえ無ければ私も賛成だよ 母さん以外にあんなの出来る人、思い付かないしな」

~次の日 校長室前~

美少女母「はぁ...昨日は怒られちゃった...私、やっぱり向いてないのかなぁ...ん?人がいっぱい居る...」

男「あっ、来た!」

勇者「校長先生 辞めちゃうって本当ですか?」

男3「嘘ですよね?」

美少女母「えぇ? 何処からそんなこと出回ったの?」

男4「勇者からですよ 昨日、メールが来まして...」

女2「校長先生にはお世話になったことが沢山あるのに...」

女3「私が料理で困った時に教えてくれたのは、とても嬉しかったです あれが無かったら私、調理部辞めてました」

美少女母「そ、そうなの? 役に立てたなら良かったわ」

「それなら、私だって 編み物のコツを教えてもらった」

「俺、勉強教わったよ」

女「皆、母さんに感謝してるんだよ」

男5「そうそう 辞めて欲しくないんだって ほら、女4、お前からも言ってやれ」

女4「え、えっと...昨日は怖かったけど ありがとうございました あの時、怒ってなかったらもしかしたら更にやばいことになってたかもしれなかったので...お祖父ちゃんから聞いたんです 実は捕まった人、ナイフ持ってたって 校長先生が止めなかったら怪我した人も出たかもしれないとも」

美少女母「そうなの? でもちょっとやり過ぎちゃったから...」

担任「実は警察の方から感謝状が来ているよ...勇気ある行動だったってことらしい」

美少女母「えっ?私に?」

美少女父「一触即発だったからだそうな 事情は聞かせてもらったよ きっかけはともかく、母さんがやったことは間違ってなかったってことだ 何というか...すまん 私の勘違いだったようだ」

現国先生「つまり、誰も母さんのことを咎めてないってことだよ ほら、もっと胸を張りなって」

美少女母「そ、そう? いや~当然のことをしたまでよ~ほら、あの人危なそうだったし~」

担任(よく言うよ...本当は私達のことを貶されたと思って、キレただけどな...まぁ、本人が喜んでるんだし、言うのは野暮か...)

男「ということは、校長先生は辞めないってこと?」

男母「そうなるわね」

美少女「やった! じゃあ、皆で胴上げしよう せーのっ」

美少女母「あの...ちょっと...そこまでする程じゃないわよ?」

女「うるさい 大人しくされとけ」

「「「「「「「「バンザーイ バンザーイ」」」」」」」

美少女母(ちょっと...天井に当たりそうで怖いわね...まぁ、ここは素直に喜びましょうか)

一旦切ります

思い上がったお客様には利用拒否とか断固とした措置をもっと取って欲しいね

>>303 店長が利用拒否程度で済ますと思いますか? (ヾノ・∀・`)ナイナイ

美少女母「ありがとね~ みんな 私のこと、心配してくれて...でも、一つ言っていいかしら?」

女「ん?どうした?母さん」

美少女母「期末試験...明日からだけどいいの? こんな所にいて」

皆「「「「「「あっ...」」」」」」

美少女母「その様子だとすっかり忘れていたようね~ 少しでも勉強した方がいいと思うわよ~ 今回、難しいらしいから~」

美少女「こうしちゃいけない 男!女! 教室に戻って勉強するよ!」

タタタタタタタタッ

男「相変わらず動くのが速い...」

タタタタタタタタッ

男父「皆、足並みを揃えて教室に行ったな...ん?お前は行かなくていいのか?」

男妹「校長先生と話したいことがあって...」

美少女母「ん?何かしら」

男妹「覚えてませんか?私のこと...この学校に入るずっと前に会っているんですけど...」

美少女母「...うーん 覚えてないわね~ 貴方のような子、記憶に無いわ~ いつぐらいに会ったか覚えてる?」

男妹「...西暦が出来る前と言えばわかりますか?」

美少女母「随分と前ね...私が何をやっていた頃かしら...」

男妹「その時にこれを渡されたんですけど...」スッ

美少女母「この石は...まさか、貴方」

男妹「思い出してくれましたか?私のこと」

美少女母「全然姿が違うから気付かなかったわよ...そうか...異世界に行った反動で...でも、創造神になるとはね~ 偉くなっちゃって~ もう1人の方は?」

男妹「わかりません...私があの世界を創ってる途中で寝たきりなので...今頃、どうしてるかは...」

担任「その様子...かなり前からの知り合いのようだな 母さん」

美少女母「ええ...私の随分前の過去を知ってる数少ない人の1人よ くれぐれも...男には言わないでね?」

男妹「言える訳無いじゃないですか...約束したんですから」

美少女母「そういえばそうだったわね~ 『何があってもこのことは誰にも言わない』 そういう約束でそれをあげたんだっけ...」

男妹「まさか、校長先生になってるとは思いませんでしたよ...最近になってやっと気付きましたよ 性格が全然違うので...」

美少女母「あれから色々あったのよ~ 私もね」

男妹「大体知ってます...昨日、お兄ちゃんの記憶を寝ている時に覗きましたから」

美少女母「あら~ とんでもないことをするわね~ 貴女」

男妹「この力を有効に使わせてもらってるだけですよ 私が貴方にしてもらったことはどんなことをしても返せませんから...」

美少女母「そこまで思う程のことじゃないと思うけどね~ 私は出来る範囲のことをしたまでだし~」

男妹「ともかく、今後ともよろしくお願いします 校長先生」

美少女母「そうやって、襟を正されて挨拶されると恥ずかしいわね~ よろしくね~」

~教室~

男妹「ごめん ちょっと校長先生と話してたから遅れてちゃった...何処まで進んだの?」

男「現文のまとめが終わって、今から数学の対策をするところだよ...何の話をしてたんだ?」

女「人にはな...言えない話があるんだよ...なっ、美少女」

美少女「えっ? そこで振る? そ、そうだね...」

男「ふーん...そうかね~ まぁ、いいか じゃあ数学やりますか」

~その日の夕方 校長室~

美少女母「えーと これをこうして...」カタカタ

美少女父「何をしてるんだ?母さん」

美少女母「ちょっとね~ ほら、前に約束したでしょ? 美少女と 全科目満点だったらいつも食べてるチョコ一箱あげるって」カタカタ

美少女父「ああ...言ってたな それで?」

美少女母「大体テストが返却される日程に届くように今から頼んでるのよ~ ほら、驚かせたいじゃない?」カタカタ

美少女父「母さん...もし満点じゃなかったらどうするんだ?」

美少女母「そんな訳無いでしょ~? あの子はいつも満点取ってるのよ? しかも、努力を怠ったことなんて一度も無いし~ 今回も出来るに決まってるわよ~ よし、これで終わりっと」カタカタカタン

美少女父「まぁ...母さんがやりたいようにすればいいさ」

担任「失礼します...おや?母さんが昨日と同じように仕事してる...」

美少女母「そ、そうなのよ~ 偶には貴女に迷惑掛けないようにやってるの~」アセアセ

美少女父(必死に取り繕ってるな...ここは協力してやろう...)

美少女父「まぁ昨日、結果的にはどうにかなったかが色々あったからな...母さんなりに思ったことがあったんだろ...」

担任「ふーん...いつもそうだといいんだけどねぇ...私もあまり残業せずに済むから...」

美少女母「ちゃんと残業代は給料に追加で入れてるつもりなんだけど...不満だったかしら」

担任「いや...入れれば押し付けていいって訳じゃないからな」

美少女母「だったら貴女も他の人に手伝ってもらえばいいじゃない そこのところ、貴女って真面目よね~ 誰に似たんだか...」

美少女父「母さんじゃないか? ツクヨミもそうだが...昔の母さんそっくりだし」

美少女母「私に? まさか~ お父さんでしょ~」

担任「それより母さん 母さん宛ての案件がまだこんなにあるんだが...ちゃんと中身読んでサインしてくれよ またこの前みたいに呼び出すなんてことにならないように」ドサッ

美少女母「あらら...まだこんなにあったの ちょっとお父さん、手伝ってくれる?」

美少女父「はぁ...仕方ないな アマテラス、お前も立ってないで手伝ってくれ」

担任「結局、手伝うのか...まぁ、いいか 1人でやるよりまだマシだし」

美少女母「何か言った?」

担任「いや、何も」

美少女父「母さん...これはどうする? この日、確かぶつかってなかったか?」

美少女母「ちょっと見せて ...ああこれはね~ 延期させてもらいましょうか この人は事情さえ話せばわかってくれる人だし~」

担任「あっ、母さん これ、母さんの直筆サインが必要だ」スッ

美少女母「本当だ...面倒ね~」カキカキ

現国先生「お茶入ったんだが...あれ?どうしたの 仕事?」

担任「そうだよ 見てわからんのか お茶はそこに置いといてくれ 後で飲むから」

現国先生「大変だね~ じゃあ、俺はこれで」コトッ

美少女父「カグツチ お前も手伝え」

現国先生「はぁ!? 俺も?」

美少女父「この量を3人じゃとてもな...手伝ってもらえると非常に助かる」

現国先生「今日は女5に頼まれてるんだよな...早く帰って来てくれって...ほんの少しだけだぞ?」

美少女母「ありがとう~ 助かるわ~」

~数分後~

美少女母「はぁ~ 終わった~」

現国先生「結局、最後まで付き合ってしまった...はぁ、女5、怒ってるだろうな...今日のあいつ、いつもと様子が違ってたんだよな...」

担任「何かあったか? 母さん、心当たりあるか?」

美少女母「うーん...ダンス部関連でしょ? この前の大会で優勝したこと以外に何かあったっけ?」

現国先生「あっ! 思い出した 確か、今日 その祝いに外食させてやるって約束したんだっけ...」

美少女父「女5は1番頑張ってたからな...これはお冠でも仕方ないぞ...ある程度覚悟しておけ」

現国先生「わ、わかった...じゃあ先に失礼させてもらうよ」

美少女母「待ちなさい 手伝ってもらって遅くなったんだから送るわよ 大丈夫、一瞬で着くから」

担任「おい、母さん ここでアレをやる気か?」

美少女母「まぁ、ちょっと狭いけど出来ないことは無いし~ 行くわよ~」

ピカッ

美少女母「よし、何とか出来たわね~ もう少し広くした方がいいかしら ここ」

美少女父「いや、神力使う機会なんてそうそう無いだろ...ついさっき、使ったが」

~女5の家~

女5「遅い...早く帰って来てって学校行く前に言ったんだけどな...もしかして、事故に遭った!? まさか...あの人に至ってそれは無い...ない...よね?」

ピカッ

現国先生「うわっ...ったく、母さん 荒いんだよな...ん?どうした? 泣きそうな顔して」

女5「遅い! 何やってたの! 約束してたじゃない 今日は外食だって」プンプン

現国先生「すまんすまん...母さんの仕事を手伝っててな...まだこの時間なら店空いてるし 急いで行こう 何食べたい?」

女5「オムライス ずっと前から決めてたの」

現国先生「オムライスか...なら、良い所を知ってるぞ」

~カフェ~

女5「ねぇ...ここってコーヒーとか飲むところだよね...全然そうは見えないんだけど...」ヒソヒソ

現国先生「まぁ、見てなって マスター、オムライス2つ」

マスター「はいよ 勇者ちゃん、水あげて」

勇者「はいどうぞ 珍しいですね...この時間帯に来るなんて...しかも女5も一緒に」コトッ

現国先生「女5がオムライス食べたいって言ってな...俺の知ってる限りで1番美味いのはここだからな だから来たって訳さ」

女5「ねぇ...期待していいの?」

勇者「大丈夫 マスターが作るオムライスは美味しいから だけど、かなりの量だから気をつけてね」

現国先生「まあな 俺でも食い切れるかわからない量だからな~ こんなのおかわり出来る人が居たら見て見たいよ」

勇者「会長 以前来た時に5杯ぐらいおかわりしてましたよ」

現国先生「あぁ...忘れてたわ 規格外に食べるの...」

女5「へぇ~ 会長がそこまでおかわりするなら安心だね」

現国先生「何その基準...お前にとって、あいつは何なんだよ...」

マスター「はい オムライス2つ 熱いから気をつけて食べてくれよ」 スッ コトッ

女5「でかっ...こんな量をおかわりしてたとは...会長、恐るべし...」

現国先生「この値段で300円だから財布に優しいんだよな~ いただきます うん 美味い」

女5「さ、300円...大丈夫なんですか? もっとしてもいいと思いますけど」

マスター「まぁ、うちはコーヒーをメインにしてるからね...オムライスはサブというか...お客さんの笑顔が見れればそれでいいんだよ」

勇者「ほら、冷めないうちに食べなよ」

女5「わ、わかった いただきます ...こ、これは...美味しい~ 何かこう美味しさを表現したいんだけど言葉が見つからない感じ...もどかしいよ~」

マスター「その様子だと喜んでもらえたようだね 作った甲斐があったってもんさ」

女5「店出せますよ この味なら」

勇者「私もそう思うけどね...マスターって、目立つの好きじゃないみたいだから...」

現国先生「まぁ、そうじゃなかったらこんな路地裏でやってないよな...」

マスター「赤字ギリギリだけどね でも、常連の人達が来てくれるお陰で何とかやり続けることが出来てるよ」

~数分後~

現国先生「ごちそうさまでした...いや~食った食った 女5、満足したろ」

女5「うん 美味しかった また来たいね~」

マスター「そう言ってくれると嬉しいよ 600円ちょうどね またのご来店をお待ちしてます」

勇者「現国先生~ また明日~」

カランカラン

マスター「ところで...女4ちゃんから聞いたけど 明日から期末試験なんだって? 手伝ってくれるのは嬉しいけどいいのかい? こんな遅くまで...」

勇者「大丈夫ですよ メイドさんには前以て言ってますし テスト対策も暇な時にやってますから」

マスター「そうかね~ まぁ、切羽詰まった感じはしないから大丈夫そうだけど... 心配だなぁ...」

勇者「大袈裟ですよ 私、こう見えても結構頭良いんですよ?」

マスター「まぁ、会計の計算速いからそうだと思うけど...自分で言っちゃうかい?それ」

勇者「こんなこと言えるの、マスターだけですよ」

マスター「ははは そうかいそうかい」

勇者「何か...マスターと話してると落ち着きますよ 本番の時も側に居てくれると嬉しいのに...」

マスター「そりゃ無理だよ 私はここに居るからね でも、ここから応援してるよ 君も女4ちゃんも」

勇者「...マスターのそういうところ、卑怯です」

マスター「??? どうかしたかい?」

勇者「何でもないですよ それじゃあ、そろそろ閉店なんで片付けて来ますね」ソソクサ

マスター「一体どうしたんだ?」

一旦切ります

実際は12杯食べたのに5杯ぐらいと言ったのは勇者なりの配慮です

本当に今更なんだけど、女6が最初に出て来た時、女5って名乗ってたの思い出したんだけど...誤解した人達には申し訳ないです

前提として根本的に悩むポイントが違う
ポッと出のその場かぎりのモブならまだしも安易な名前付けのせいで誰が誰だかわからん

>>320 人数多くてややこしいってのは前々から言われてますね...出来るだけわかりやすくしたいとは思っているのですが...でも、出来てないのはやはり拙文だからですかね... でも、人数多いのには訳があるので、ご了承いただけたらなと思っています

~次の日~

女4曽祖父「今日から期末試験なんだっけ? 確か」

女4曽祖母「ええ 最近、女4が慌しくしてたのもそのせいよ」

女4祖父「あいつなりにやれることをしたんだろ ベストを尽くせればいいな」

女4曽祖父「そうだな...って、お前、今日はどうしたんだ?仕事が休みな日はいつも寝てるのに」

女4祖父「偶には起きてるのも悪くないと思ってな...寝たきりっていうのは身体に悪いって この前、女4に怒られてしまったし...」

女4曽祖母「あの子がそんなことを... いい子になったわね~」

女4曽祖父「お祖父ちゃんに似なくてなりよりだ」

女4祖父「おい、それはどういうことだよ」

女4曽祖父「どういうことも何も、お前の性格からしてわかるだろ」

女4曽祖母「あんたは昔から ちょっとしたことで怒って色々な人に迷惑掛けたよね どうしてそんなのが警官になったんだか...」

女4祖父「それは...父さんとの約束だからだよ...」

女4曽祖母「あの人と? 確かに一回だけ帰って来て一緒にお風呂に入ったことあるけど...あんた、その時 赤ん坊だったでしょ」

女4祖父「ああ...大部分のことは覚えてないが...確か出て行く際に言われたんだよ...『お母さんとこの町を頼みましたよ』って」

女4曽祖父「そんなことが...あいつらしい...昔からあいつはそうだった...何でもかんでも責任背負って、人に無理難題を頼んだからな...」

女4祖父「そういや、聞いてなかったな...親父と父さんってどういう関係なんだ?」

女4曽祖父「聞きたいか?」

女4祖父「何だよ...勿体ぶりやがって...言うならさっさと言えよ」

女4曽祖父「なら話してやろう わしとあいつが出会ったのは...わしがある航空母艦の搭乗員だった時だ 最初、あいつに会った時の第一印象は...そうだな...こいつは違うって思ったよ 誰とも交わらずただ1人でいる様子がわしには何処となく怖かった」

女4祖父「怖かった? 単に人と話すのが苦手だっただけじゃないのか?」

女4曽祖父「確かにそうも思ったがな...実際に話してみてそうじゃないとすぐわかったよ あいつは自ら人と話すのを避けていただけで、話しかけられたらちゃんと会話する奴だった 後からわかったことだが話さないのにはちゃんとした訳があった」

女4祖父「訳って?」

女4曽祖父「自分のことをすぐに忘れて欲しいからだそうな あの時代、人が死ぬのは普通のことだった...だからあいつは自分が死んだ時、出来るだけ悲しむ人を減らしたかったんだよ わしには未だにこのことは理解出来ん...あいつなりの配慮ってことで捉えていいのか...」

女4曽祖母「そうでしょうね...あの人は私と結婚する際もそんなことを言ってたわ 出来るだけ早く忘れてくれって」

女4祖父「父さん...で、その後どうなったんだ?」

女4曽祖父「そんなことを言っていたがあいつが死ぬことは無かった 操縦技術が類を見ないものだったからな...コツを聞く者も居たよ だが、あいつがいつも言うことは1つだけだった 特別なことはしていない 訓練の時に言われたことを心掛けているだけだと そうなのだろう あいつは嘘を付くのが苦手だったからな その後、ある戦いで乗っていた艦を失ったわしらは ばらばらになった...3年後、あらぬ形で再会するまでな...」

女4祖父「あらぬ形って?」

女4曽祖父「あいつが何で死んだか それを考えれば自ずと答えはわかるだろ」

女4祖父「特攻...」

女4曽祖父「その頃のわしは指導をするのが殆どだった 特攻する奴らのな...終戦間際、忘れもしない...わしはあいつの名前を見た 特攻することが決まった者の一覧の中にな...当然、奴を捜したよ あいつは人気の無いところでポツンと立っていた その目は会った時とは違って虚ろだったがな 胸倉を掴んで聞いたよ 何でお前が特攻するのかって 上から命令されたのかとも ...あいつは自分から申し出たと言った」

女4祖父「何故そんなことを...」

女4曽祖父「わしも聞いたさ だが、あいつは何を言わなかった そして、あいつは行った...別れ際にこの紙を渡してな...」

女4祖父「見せてくれ! ...ん?何て読むんだ?これ」

女4曽祖父「『もし、戦争が終わったら 私の代わりに妻と子供を助けてやって欲しい それが私の一生の願いです』 と書いてある これを見た時は度肝を抜いたよ...だが、頼まれたからにはとやれることをやった わしはあいつの名前を頼りに妻を捜し...見つけたのさ ただ...これを言うのは照れ臭いが...」

女4祖父「何だよ まどろこっしいな」

女4曽祖母「ここから先は私が言うわ その時、一目惚れしちゃったらしくてね あの人が特攻したこと 頼まれたことを言われて 辞退したいんだけど『親友の一生の頼みを無下にすることは出来ない』って言われちゃって... 渋々受け入れたのよ...」

女4祖父「で、そこから結婚に至るには時間はかからなかったと?」ニヤニヤ

女4曽祖父「まあな...だが、わしらがあいつのことを忘れたことは無いよ 本当だったらこのことは墓場まで持って行くつもりだったかが...そろそろ言ってもいいかなと思って今日、話したって訳さ」

女4祖父「つまり、親父と母さんの恋のキューピッドは父さんだったってことだろ? いや~妬けるね~」

女4曽祖父「くれぐれもこのことは女4に言うなよ わしとあいつに関係があるなんて知ったら絶対に聞きに来るからな」

女4祖父「わかってるって 俺は口は堅い方だぞ?」

女4曽祖母「どの口が言う...沢山の子をそうやって騙して来たんでしょ?」

女4祖父「...そうだな だが、あいつだけは違ったよ だからこそ、本気で恋することが出来たんだろう」

女4曽祖父「おっと 思い出したくないことを思い出させてしまったか?」

女4祖父「いや...大丈夫だ 俺がしたことはやっちゃいけないことだった...それを受け入れてくれたあいつには感謝しているよ」

女4曽祖母「あの子は優しかったからね~ 嫁ぎ先に出来るだけ早く馴染もうと努力してたっけ...まさか、あんな形で死んじゃうとは...」

女4祖父「俺がもっとしっかりしていればあんなことにはならなかったんだ...もう少し歳を重ねてから産むようにすれば...」

女4曽祖父「自分を責めるのはよせ もう過ぎたことだ...」

女4祖父「でもよ! そのせいで女4まで酷い仕打ちに遭ったんだぞ! それも元を辿れば俺が原因じゃないか...」

女4曽祖母「言い過ぎよ ほら、しっかりしなさい」

男母「あの~ お取り込み中失礼します これ、間違ってうちの方に来たので届けに来たのですが...インターホンを鳴らしても来ないので留守かなと思ったのですが開いていたので...」

女4曽祖母「あら、みっともないところを見られちゃったわね...悪いわね~わざわざ届けてもらっちゃって」

男母「いえ...でも、先程何か怒鳴ってましたけど...大丈夫ですか?」

女4曽祖父「大丈夫だよ 時々、こうなるんだ...」

男母「はぁ...力になれれば話は聞きますよ?」

女4曽祖母「これはうちの問題よ 貴女にまで迷惑を掛けたくないわ」

男母「そうですかね...でもこれだけは言わせて下さい 女4は貴方のことを恨んでませんよ?」

女4祖父「そうですか...」

男母「はい それじゃあ私はこれで...」

女4曽祖父「...落ち着いたか?」

女4祖父「ああ...」

女4曽祖母「しっかりしてちょうだいよ 貴方しか女4のお祖父ちゃん居ないんだから こんなことで狼狽えていたらあの子にまで迷惑掛けるわ」

女4祖父「すまない...ところで、何が届いたんだ?」

女4曽祖父「この前送った懸賞が当たったか? 宛先からしてそうだと思うが...」

女4曽祖母「思ったより重いわね...どれどれ...ん?何これ こんなの頼んだの?」

女4祖父「梅干し...しかも、こんなに沢山...壺入りとはな...」

女4曽祖父「まさか当たるとは思わなかったからな...適当なのを選んで送ったんだが」

女4祖父「こんなに沢山、食べ切れないよ...お裾分けしてくるか?」

女4曽祖母「そうね~ うちは食が細いのしか居ないからお裾分けした方がいいわ」

~学校~

メイド「それで回りに回って私の所に来たと」

学食長「ああ...こんなに梅干し渡されてもとてもじゃないが食べ切れないからな...君なら大丈夫じゃないかと思って」

メイド「私も食が細いのですが...でも、受け取ります 今月、お金が足りないので...」

学食長「いや~ 悪いね それじゃあよろしく」

メイド「でも参ったな...レパートリーがあまり思い付かない...」

スタスタスタスタ

女「どうした?何か困ってそうだけど...ってどうしたんだ その梅干し」

メイド「貰った」

女「も、貰ったって...一体誰から...」

メイド「大国さん 女4のお祖父さんにこの前のお礼としてお祖母ちゃんがお裾分けしてもらったんだけど食べ切れないからって回りに回ってね...」

女「そうなのか...でも食べ切れるのか?その量」

メイド「勇者さんと一緒に食べてくよ 今月、おかずが足りなくてちょうど困ってたし でも、思い付くレパートリーが少なくて困ってたんだよ...」

女「そんなの、ネット使って調べればいいだろ」

メイド「さっき言ったでしょ おかずが足りないって...」

女「そうだったな...じゃあ我慢するしか無いんじゃないか?ってか、一体何に使ってそんな風になったんだ?」

メイド「えっ?円盤買った」

女「馬鹿 生活を維持出来る程度にしろって言ったんだろ...」バシン

メイド「痛っ...本気で叩かないでよ お米買えるだけは残してるから大丈夫」

女「お前...白米だけで今月過ごそうとしてたのか? 酷い奴だな 勇者が可哀想だぞ」

メイド「何とかなるかな~って」

女「いや...白米だけとか結構きついからな...」

メイド「ところで、母さん テストはどうだったの?」

女「まあまあだな...絶対とは言えんが...満点取れるんじゃないかと思うよ」

メイド「そうなんだ...でも明々後日まであるんでしょ? 頑張ってね」

女「お前もな バイト頑張れよ」

~美少女の家~

美少女弟2「この時期になると皆、忙しそうだよね...」

美少女弟「お前はいいよな 中学はもう終わってるんだから」

美少女弟2「そんなこと言わないでよ...弟兄さん あの2人を教えるの大変なんだから」

美少女弟「ああ...あの馬鹿2人だろ? 大変なのを彼女にしたな お前...」

美少女弟2「人の彼女を悪く言わないで欲しいな」

美少女「うんうん その気持ちわかるよ」

美少女弟「ね、姉さん...嫌だな~冗談だよ」

美少女弟2「あ~ 美少女お姉ちゃんが来たからすぐ態度変えた 卑怯だよね そういうとこ」

美少女「そういう子にした覚え無いんだけどな~ お姉ちゃん悲しい」メソメソ

美少女妹「誰だー お姉ちゃん泣かせた奴ー」タタタタタタタッ パーン

美少女弟「おい 走って来て打つなよ...結構痛いんだからな お前のビンタ」

美少女妹2「私を忘れてもらったら困るよ」ドスッ

美少女弟「ごふっ...い、痛ぇ...」

美少女「うわ~ 強烈なのが入ったね 大丈夫?」

美少女弟「何でうちには暴力働く妹しか居ないんだよ...」バタン

美少女妹「あっ...倒れた 駄目でしょ 気絶しない程度にしないと」

美少女妹2「ごめんごめん 加減ミスった」

一旦切ります

荒らしの指摘は辛らつですが言ってることに間違いはないと思います
自演じゃないですよ?念のため

こちらのSSを新規の方が読もうとしたなら、まず酉が悪目立ちしすぎていて、ブラバがほぼ確定でしょう
自分で自分のことを大佐って呼ぶ方、真っ当な感性を持つ人ならなんだこいつと思いますよ?
ニックネームしろなんにせよ悪臭がぷんぷんします
読者がその酉を見て「この人の書くSSは面白そうだ」と思うでしょうか?
それとも宣伝や自己アピールのために特徴的な酉をつけているのでしょうか?
もしそうだとしたらそれは失敗と言わざるを得ません
ずばり言って私には「なんて幼稚な人なんだろう」と思いました。客観視ができてないからです
今後新しいスレを立てたとしても、貴方の酉を見た瞬間にブラウザバックすると思います
読んでもらうための努力を最初から放棄しているとも言えますね
というより、自己主張をしたいだけという精神性が1レス目から現れています

ジャガー大佐です? いえ存じませんが、どこの軍隊に? 笑うところですか?

美少女弟2「そんな軽く言ってるけど...青ざめてるよ 顔色悪いし」

美少女妹「わ、私のビンタが原因かな」アセアセ

美少女妹2「いや、私の腹パンでしょ ここは私が看病するから皆は明日に向けて勉強して あっ、弟2 暇ならタオル濡らして持って来てくれたら助かる」

美少女弟2「わかった すぐ持って来る」タタタタタタッ

美少女「いや、無理でしょ...こんなことになった全ての原因は私のようなものだし 枕とか持って来るよ」タタタタタタッ

美少女妹2「いいって...もう 妹姉さんは手伝わなくていいからね」

美少女妹「私が悪ノリしなきゃこんなことが起こらなかったんだし 逆にここで手伝わなかったら後悔するよ だから手伝う 何欲しい?」

美少女妹2「うちにはお節介焼きが多いな...そうだね じゃあ、安定した場所に運ぶの手伝って 今、床に寝てるし」

美少女妹「了解 いくよ せーのっ」

美少女妹2「お、重っ...」

美少女妹「そりゃ、男の人だからね...重くて当然だよ...あともう少し...」

美少女妹2「降ろすよ せーのっ」

美少女「枕と毛布持って来たよー」タタタタタタッ

美少女弟2「はい、濡れタオル」タタタタタタッ

美少女妹2「美少女姉さん...毛布要らないでしょ...今の時期に毛布って暑いよ?」

美少女「何言ってんの 必要だよ 脳への血液が足りなくて失神してんだから」バサッ

美少女妹「流石、お姉ちゃん...知識はある...合ってるかどうかはわからないけど...」

美少女弟2「それが一番心配だよね...結構おっちょこちょいだから...」

美少女「あれ?信じられてない? 本当だよ? ほら、妹
枕を足の下にして足を高くしないと」

美少女妹「えっ? わ、わかった」

美少女「意識が戻ってもそのままにしてよ 万が一ってことがあったら大変だから」

~数分後~

美少女母「ただいま~ あれ?どうしたのみんな 弟2を取り囲んじゃって...もしかして、御臨終?」

美少女「そんな訳ないでしょ 色々あって失神したから見守ってるんだよ」

美少女母「色々が気になるけど...まぁ、いいわ 元気になったら教えてね 私、夕飯作るから~」スタスタスタ

美少女弟2「それにしても、起きないね...」

美少女妹2「いや、もうこれ起きてるでしょ 何かにやけてるし...」

美少女妹「そんな時にはこれ 聴診器 これで心臓の音を聴いたらわかるでしょ はい、お姉ちゃん」スッ

美少女「えっ?私?」

美少女妹「この中で一番耳良いの お姉ちゃんでしょ ほら早く」

美少女「急かさないでよ..どれどれ ....聴いた感じちょっと遅めだけど...何か変なリズム刻んでるね」

美少女弟 ドキッ

美少女「...確定 本当は何も変じゃないのにね~ ちょっとカマかけたらボロ出すんだから...ほら、さっさと返事する」

美少女弟「姉さんには敵わないな...まいったよ」

美少女妹2「姉さんに心理戦挑もうとするなんて10年早いよ」

美少女弟2「兄さんもタチが悪い...いつから起きてたの?」

美少女弟「母さんが帰って来るちょっと前 何か身体が楽だなーって感じたらみんなが取り囲んでいてびっくりした なぁ、毛布が邪魔で起きれないんだけど...」

美少女「絶対安静 あと1時間はそのままでいなさい」

美少女弟「えぇぇぇぇぇェェェェェ 明日、俺が苦手なのがいっぱいあるから最後の追いうちしたいんだけど...」

美少女妹「万が一があったら大変だって言ってたよ だからそのままの方がいいんじゃない?」

『起きたようね~ でも、美少女の言う通りにしといた方がいいわよ~ 今の貴方、無理しない方がいいから~』

美少女「...とのことです お母さんが言うんだから間違いないね」

美少女弟「なんてこったい...明日のテスト、大丈夫かな...」

美少女弟2「でも、兄さん ここのところ、徹夜が多かったから 妹2姉さんが腹パンしなくても倒れてたと思うよ? 遅かれ早かれ」

美少女妹「えっ?そうなの?」

美少女弟「確かに...ここのところの体調は良い方じゃなかったな...」

美少女「怪我の功名ってやつかな?」

美少女妹2「じゃあ罪悪感を抱かなくていいね 私、明日のテストへの勉強するから」スタスタスタ

美少女妹「あっ...」

美少女「大丈夫だよ 10分もしないうちに帰って来るから」カキカキ

美少女弟「そう言ってる本人が勉強しているのは...看病するのか勉強するのかどっちかにしてくれ...」

美少女「お母さんが言っていた...二兎を追う者は二兎とも
取れと...」カキカキ

美少女妹「そんな無茶苦茶な...」

美少女母「病は飯から 食べるという字は人が良くなると書くってね ほら、ご飯よ」コトッ

美少女弟「あっ...俺が好きなものばかりだ...いただきます」

美少女妹「ねぇ、何でお兄ちゃんだけなの?」

美少女母「そりゃ、テスト期間中なのに体調悪いのは困るからよ~ すぐに元気になってもらわないとね...だから今日は弟の好物だらけにしたのよ~ いっぱい食べるといいわよ~ おかわりも沢山あるから~」

美少女弟「おかわり」スッ

美少女弟2「早っ! 美少女姉さんレベルの早食いだ...」

美少女「流石私の弟...こうでなくちゃ」

美少女妹「なに喜んでるの...」

美少女弟「やっぱり母さんのご飯は美味いな~ おかわり」スッ

美少女妹「ついさっきまで寝てた人とはとてもじゃないけど思えないよ...」

美少女妹2「騒々しいな...あれ?物凄い勢いでご飯食べてる...」

美少女「ほら、戻って来た」

美少女母「みんなの分も用意してあるけど...食べる?」

美少女妹「こんなにいい食べっぷりを見せられたんじゃ、嫌でもお腹が減るよ 食べる!」

美少女「それでこそ、私の妹だ 行くぞ!」

美少女妹2「...えーと 弟2、詳しい説明お願い出来る?」

美少女弟2「無理かな~ こればかりは...」

美少女母「考えるな 感じろ よ ほら、冷めちゃうから食べるなら今のうちよ~」

美少女「あれー? 食べないのー? 食欲無いの? 2人とも」モグモグ

美少女妹「美味しいよ~」モグモグ

美少女妹2「腹が立つな...私達も食べるぞ」

美少女弟2「う、うん...」

~数分後~

美少女弟「いや~ 食べた食べた ごちそうさまでした」

美少女母「お粗末様でした 1番食べたわね~弟が 美少女が追い抜かすかと思ったんだけど...」

美少女「程々がいいと思ってね 腹八分目で辞めておいたんだよ」

美少女妹「お茶碗12杯で腹八分目とか...説得力無いよ」

美少女弟2「何か眠くなって来たな~ お風呂1番最初に入っていい?」

美少女母「行って来なさい もう入ってるから」

美少女妹「ふぁ~ 私も眠い...」

美少女妹2「私もだ...母さん、睡眠薬でも入れたか?」

美少女母「入れる訳ないでしょ 貴女達が疲れてるだけよ~ 弟2が出たらすぐに入りなさい 今日は早く寝る いいわね?」

美少女「私、眠くないんだけど...」

美少女母「貴女も寝なさい 明日も朝からテストなんだから~ 備えておくことが大切よ~」

美少女「わかった...」

~2時間後~

美少女父「ただいま...あれ?子供達は?」

美少女母「みんな、疲れちゃったみたいだから早く寝かせたわ ほら、お父さん 鞄ちょうだい」

美少女父「ああ...珍しいな...いつもならまだ起きてる時間だが...だが、久しぶりにゆっくり出来るってもんだ...」

美少女母「このところ、忙しかったからね~ 貴方も大変だったでしょ」

美少女父「お前もな この時期は忙しいのは仕方ないからな...出来るだけ早く帰るっていうのは難しいものだよ...」

美少女母「最近じゃ、私がみんなの仕事手伝ってるわよ? この前、手伝ってくれたので私の仕事無くなっちゃったから~」

美少女父「そうなのか? 私はアマテラスの仕事を手伝っててな...採点で困ってたものだから...」

美少女母「アマちゃんは古典担当だものね~ 今回は記述問題多目にしたって聞いたから合ってるか曖昧なものもいっぱいあるでしょうね~」

美少女父「ああ そのことで悩んでたよ 読み方次第では合ってるのがあってな...」

美少女母「そういうのが1番面倒よね~ 際どい解答が1番困るわ~ だから、私が作る場合は記述問題は少な目にしてるわね」

美少女父「採点するのに楽だからか...」

美少女母「そういうこと」

美少女父「お前...よく手を抜くよな...」

美少女母「良い手の抜き方をしてるだけよ?」

美少女父「手を抜くのに良いも悪いもあるか」

美少女母「あるわよ~ ダラダラやってても意味ないでしょ? だから、程々に手を抜くの その方が効率が良くて、やる気が無くならないんだから~」

美少女父「誰がその後の修正してると思ってるんだ」

美少女母「それは...夫婦間の連携って奴よ お父さん、頼んだ的な」

美少女父「時々お前がわからなくなるよ...」

美少女母「あら? 奇遇ね 私もよ お父さんのこと、わかってるつもりだけどわからない時があるわ」

美少女父「長年夫婦をやって来たが...まだお互いのことを理解出来てないようだな」

美少女母「多分、一生そうよ いいじゃない、わからないところがあった方が楽しめるじゃない えっ?そうなの?って」

美少女父「そうか?」

美少女母「ねぇ、お父さん」

美少女父「ん?何だ?」

美少女母「これからもよろしくね~」

美少女父「...ああ よろしくな」

~3日後~

美少女「うーん...やっと終わった~疲れた...女、何か奢って」

女「おう よしよし そう慌てるなって で、何処行きたいんだ?」

男「待った 当ててみよう...そうだな 甘いもの関連でファミレス!」

美少女「ブブー 違いますー」

男「クソッ 違ったか...」

男妹「逆に塩っぱいものが食べたいんじゃないの?」

美少女「おっ 目の付け所がいいね」

女「となると...フードコートか?」

美少女「当たり ラーメン食べたいんだ~」

男「女に負けるとは...不覚...」

女「お前はいつから私と戦ってたんだよ...」

~フードコート~

男「今回は僕もラーメンにしよう 妹は?」

男妹「じゃあ、私も」

女「みんな、ラーメンか...この前の分を食べ直したいからな...じゃあ、私もラーメンにするか おい、男5 居るんだろ」

男5「だから姉さん この前言ったろ...バイト中は目立つようなことしないでくれって...身内だってわかったら俺がどんな処遇になるか...」

女「そこはほら...神力使うなりしてさ...」

男妹「神力乱用。ダメ。ゼッタイ。」

男5「ほら、妹も言ってるし...で、俺を呼んだってことは注文だろ?さっさと言ってくれ 後ろに人いっぱい居るんだぞ」

女「じゃあ言うからな お前達も後に続けよ 味噌ラーメン」

男「塩バターラーメン」

美少女「醤油ラーメン」

男妹「豚骨ラーメン」

女「以上だ わかったか?」

男5「結構言うの速かったけど、何とかな...これが鳴ったら受け取りに来てくれ」スッ

美少女「あれ? 普通の塩ラーメンじゃないんだ...」

男「普通のはこの前、食べたからね」

男妹「昼間からインスタントラーメンだよ? おかしいよね」

女「いや、普通だろ 忙しいなら尚更な 私は違うが手間を面倒がって袋麺食べたがらないのも居るしな」

美少女「えっ...鍋で茹でるだけでしょ」

女「それが面倒なんだってよ...男4が前に言ってた」

男「変わってるな...ラーメンなのには変わりないのに...逆にそういうのがまた美味しさを際立てるんじゃないのか?」

男妹「そういう考えもあるのか...って、話がズレてるよ」

女「何の話だっけ?ラーメンなのは覚えてるけど...」

美少女「昼間からインスタントラーメン食べてるのはおかしいんじゃないかって話だよ でもさ、男は料理するの苦手なんだからいいんじゃないの?」

男「うんうん」

男妹「そればかり食べて体調崩したらどうするの」

女「いい妹を持ったな~男 こいつ、お前の体調を気遣ってるぞ」

男「自慢の妹ですよ」

男妹「や、辞めてよ...照れるじゃない」テレテレ

美少女「そして、褒められるのに耐性が無いと 愛い奴だな~このこの」ツンツン

男妹「あっ、そんなにほっぺを突かないで下さい...」

女「何か癒されるよな~ こういうの見てると」

男「わかる...」

ブブー ブブー

女「チッ こんな時に鳴りやがって...取ってくる」ギィ スタスタスタスタ

美少女「あっ、私も行くよ 1人じゃ持っていけないし」ガタッ タタタタタタッ

男「...でも食べ過ぎ無いから良くない?」

男妹「今、話題戻す? もういいよ...ほら、持って来てくれたし」

一旦切ります

美少女「はい、醤油ラーメンと豚骨ラーメン あれ?妹って豚骨好きなの?」コトッ

男妹「いや、食べたこと無いから頼んだ」

女「じゃあ好きなラーメンは何なんだ?」

男妹「特にはないかな...」

美少女「うわっ...1番嫌いな答え来た...居るよね~そうやってはぐらかす人...」

女「それぐらい答えていいのにな そうだろ?男」

男「うんうん で、何が好きなんだ?全部好きも無しだからな」

男妹「何で好きなラーメンでそんなに食いかかるの...」

女「そりゃ気になるから決まってるだろ お前が答えないと気になって夜眠れなくなるんだからな」

美少女「そうだそうだ」モグモグ

男「おい、何食ってんだ」

美少女「えっ?塩ラーメン」モグモグ

男「違うそうじゃない 1人抜け駆けで食ってることを言ってるんだよ」

美少女「だって...伸びちゃうから...」モグモグ

男妹「いただきます ほら、ラーメン伸びちゃうから食べよ」

女「はぐらかしやがって...そんなに言いたくないのか? 別にいいんだぞ?お前が答えないならこっちにだって考えがあるんだからな...」イタダキマス

男「乙女の秘密って奴かな?」イタダキマス

美少女「女、その考えっていうのは?」モグモグ

女「2号、妹の好きなラーメンは?」

男「あっ...2号の存在忘れてた...」

2号「えっとね、お姉ちゃんは醤油ラーメンが好きだよ お兄ちゃんと一緒だね」

男「そうなのか?」

女「兄妹揃って醤油ラーメンか...仲良いなお前ら」

男妹「こうなるから言いたくなかったんだ...」

美少女「あらら...落ち込んじゃった...」モグモグ

男「でも、箸の手は止めないと」モグモグ

女「ラーメン1つでここまで落ち込む奴初めて見たぞ...」モグモグ

男「ラーメン1つで物凄い怒って弟にラッシュした奴なら見たことあるけどね」モグモグ

美少女「あの時の女か...」モグモグ

女「あの時はラーメンを伸びさせたあいつが悪い 伸びたラーメンなんて食いたい奴居るか?」モグモグ

美少女「わかんないよ?物好きは居るからねぇ」モグモグ

男「敢えて放置して伸びさせてたりしてね」モグモグ

女「ラーメンってのはスープと一緒に食うから美味いんだろ スープが殆ど無いし、麺だってふやけているんだぞ そんなの不味いだろ」モグモグ

男「何か語り出した...」モグモグ

美少女「言わせておけばいいんだよ 人のやり方にケチつける人の言うことなんて聞く必要無いんだから」モグモグ

男「そうかね~ まぁ、この場合は無視した方がいいか」モグモグ

~数分後~

美少女「食べ終わってからも妹が不貞腐れていますが...そんなに男と好きなラーメン一緒なのを知られたくなかったの?」

男「恐らくそうじゃないかな? こっち見ないし」

女「そうか...残念だな もしまだ食べられるなら美味いプリン食わせてやろうかと思ったんだが...この様子じゃ到底無理だし...今日は帰るか...」

ピクッ

男妹「詳しく聞かせてもらおうか プリンは別腹だよ」クワッ

男(相変わらず女は人を釣るのが上手い...)

女「おうおう わかったから胸倉掴むなって...苦しいから...」

~女の家~

男「女の家に来るのは初めてだな...で、どうしてここに?」

女「この前の学園祭の時に焼きそば、沢山買ってたろ? あれが好評だったようでな...後日、私宛てにプリンが贈られてきたんだよ...お礼ってな でも...作ったのは私じゃないからな...」

男「食べるのを躊躇って取っていたと」

女「ああ...」

美少女「勿体無いね~私に言ってくれればいいのに」

女「馬鹿 高いんだぞあれ 1日1個しか販売されない超高級品だ お前みたいな味わいもせずにばくばく食べるのにみすみすやるかよ」

男妹「で、その超高級品の話を何故今したの?」

女「そうして食べようか食べまいか悩んでいた時にふと、お前がプリン大好きなのを思い出してな...どうせ食べるなら大好きな奴に食わせた方がいいんじゃないかって思ったんだ」

美少女「私、プリン好きだけど」

男「君はもう少し自重しようか...」

女「何個かあればお前らにもやろうかと思ったんだが1つしか無かったからな...ほら、これがそれだよ」スッ

男妹「あの...これ、本当に高いのだよね...私なんかが食べていいの?」

女「構わんよ お前なら味わって食べてくれそうだしな 私はこの今にも食べようとスプーン取り出してる奴を抑えてるからそのうちに食べてくれ」

美少女「プーリーンー」

男「おい、女 もう少し強く抑えろ 振り切られるぞ」

男妹「えっ?本当にいいの?」

女「焦れったいな...早くしろ」

男妹「じゃあ...いただきます」パクッ

美少女「ああっ...」

男「何故こうも君は食べ物が絡むと暴走するのか...」

女「こればかしは私もわからん...中学の時からこうだったからな...」

男妹「美味しかった...」

女「おいちょっと待て 思ったより早く無いか 食うの」

男「あれ?言ってなかったか?こいつ、プリンを食べる速さだけ異様に速いって」

女「そういうのはもっと早く言って欲しかったんだが...」

一旦切ります

男5「家の中が騒がしいな...おっ?何でこいつらが居るんだ?姉さん」

女「そりゃ私が連れて来たからだよ 妹に貰ったプリンあげる為にな そういうお前はバイトもう終わったのか?」

男5「ああ 上がる時間になったからな 会長の顔が優れないが...格好からして食べようとしたのを抑えてた感じか」

男「ああ...力が強くてな...妹が食べるのがもう少し遅れてたら振り切られてたよ」

美少女「プリン...」

男妹「...はい」スッ

女「あれ?食べてなかったのか? 確かに食べたのを見たはずだが...」

男妹「私が何なのか知ってて言ってる?」

男「創造神...そうか、食べた味を基に創ったのか 便利だな」

女「妹ならではの発想だな...でも、その神力はそう易々と使っていいもんじゃないだろ」

美少女「どういうこと?」

女「神力には2種類あってな...神なら全員使える神力と特定の神しか使えない神力 私がいつもやってるのが前者で妹が今使ったのが後者な 一部の神しか使えないが故にその力は強いんだよ 使い道を誤れば世界を滅ぼせる位にな」

男「それぞれの神が司るものがその神しか使えない神力って解釈でいいのか?」

男5「まぁ大雑把に言えばな どう使うかはその神の責任だ 姉さんみたいに使うのを慎重にする神が居れば、母さんみたいにバンバン使う神も居るからな...」

美少女「女しか使えない神力って何なの?」モグモグ

男妹「もう食べてる...」

女「私か?私しか使えないという訳ではないが...時を操ることが出来る」

男「えっ?女って月の神様と同時に時の神様なの?」

女「違う違う ほら、昔は月の満ち欠けで暦を決めてただろ? あそこからなんだ でも私の力は微々たるものだよ
操ることが出来るのはそうだな...5年ぐらいだよ」

男5「でも時を操ることが出来るだけでも使い方次第ではとんでもないことが出来るだろ? 過去を変えると未来に影響が及ぶからな...」

男「美少女がこの時代に居るのがいい例か...本来なら僕は今でも落ちこぼれだったはずだしな...」

男妹「私がここに居ることも無かったし...」

女「な? だから一部の神しか使えない神力はそう易々と使っていいものじゃないんだよ」

男「うーん...考えれば考えるほど難しいことだね...」

女「私達がこうやって話し合っても解決する事柄じゃないしな...神一人一人が向き合うべき問題だからな...」

男5「あーもう 暗い話ばかりしてないでもっと明るい話しようぜ ほら、期末終わったんだからもうすぐで夏休みだろ? 何かやること決まってるのか?」

3人「「「宿題」」」

男5「じゃなくて ほら、海に行くとか山に行くとか バーベキューするとか 夏ならではのことを聞いてるんだよ」

美少女「殆ど今言ったと思うけど...そうだね 祭りとか?」

男「自由研究とかかな~ 他の学校にあるかはわからないけど恐らく課題として出されると思うし あれだけだよな やってて楽しいの」

男妹「自由研究...自由っていうんだから何研究してもいいんだよね?」

女「別に研究しなくてもいいんだがな...工作するのもいいしな 去年の男4とか凄かったよな」

男5「ああ、あのペットボトルで巨大なロボット作ったのだろ? 学校行ったらグラウンドに凄くでかいのがあってびっくりしたよ あれ、壊すのにかなり手間取ったって聞いたな」

男「知らなかった...個人的に一番印象に残ったのは勇者の絵日記だな 物凄く絵が上手かった」

女「あれな あまりに出来がいいからコンクールに出したんだってさ そしたら、最優秀賞取ったって」

男5「マジかよ...勇者凄いな...」

美少女「何かこうやって話してると待ち遠しくなってくるね...」

男「勉強、勉強だったからな~ サボり過ぎは良くないけど、偶には羽根を伸ばすのも悪くない」

男5「だろ? それなのにさっきまで、やれ神力がなんだ 使い方がなんだって 葬式ムードだったんだぞ? 会長、途中 寝かけてたし」

美少女「言わないでよ~バレてないと思ってたのに...」

女「真面目な話もいいと思うがな...」

男5「待った またそうやってさっきの話に戻すつもりだろ もういいよ、そういうのは お腹いっぱいだ だから姉さん、暫く話題切り出すの禁止な」

女「はぁ...わかったよ」

男「男5...お前のお陰で助かったよ さっきまで悩んでたのが馬鹿らしく思える」

男5「今を楽しめってんだ 今だけだぞ?こうやって楽しめるのは 青春ってのはあっという間なんだ 楽しめるうちに楽しまないと損するだけだからな」

美少女「私にとって一番の楽しみはテスト返却かな~ もし、満点取れれば食べられるし」

男「おい、そんなこと言ってると満点取れませんでした ガーンってなるぞ そういうのをフラグって言うんだ」

女「中学の時もあったよな...満点取れる取れるって言っておいていざ返却されたら、何処かが違ってて取れなかったっての まったく...学習しろよ...」

男妹「美少女さんって結構おっちょこちょいだからあり得そうで怖いよね...」

美少女「えっ?信じられてない? 手ごたえあったんだけど」

男「...もう喋らない方が身のためだよ? フラグってのは沢山建てれば建てるほど回収されやすくなるからね...」

女「そういうことだ...ほれ」バシッ

美少女(ガムテープ貼り) 「んーんー」

男5「なるほど...ガムテープを口に貼れば喋ったって何言ってるか分からなくなるってことか 考えたな、姉さん」

女「こんなのすぐ思い付くだろ まぁ、そういう訳だ 満点取れたか取れなかったかは返って来てからのお楽しみってな」

~数日後~

担任「普通ならそれぞれの教科の授業で配るのだが...校長の要望でな 一度に全部配ることになった ...ったく、分ける側にもなってみろってんだ...」

女「姉さん...声に出てる」

担任「お、おほん それじゃあ名前を呼ばれた奴から来るように」

~~~

男「美少女...」

美少女「ん?どうしたの?」

男「僕を思い切り殴ってくれ」

美少女「はぁ!?冗談は休み休み言ってよ」

男「お願いだ...頼むよ...」

女「ここまで言うんだから...やってやれ」

美少女「どうなっても知らないよ? じゃあ行くよ~」

バッゴォォォォン ドォォォン

男4「お、おい 大丈夫か? 壁にめり込んでるけど...」

男「は、ははは...」

男5「こいつ...笑ってやがる...」

男妹「頭のネジ、外れちゃった?」

男「夢じゃない...現実だ...」ガクッ

勇者「あっ、のびた どれどれ...ああ、なるほど...そういうことね~」

美少女「どういうこと?」

勇者「ほら、これ」スッ

女「答案用紙がどうした...ああなるほど 満点だったのがそんなに信じられなかったか...でも、もう少しやり方があったろ」

美少女「男らしいね...でも、どうしよう 壁壊れちゃった...」

女「大丈夫だって 父さんが適当に直しておいてくれるだろ」

美少女父「私の仕事を増やさないで欲しいものだよ」スタスタスタスタ

男5「おっ、もう来たか」

美少女父「あれだけ大きな音がすればな...凄い亀裂だな...どれだけの速度で当たればここまで大きくなるんだか...だが、まずは男を引っ張り出さないとな」ズポッ

担任「そいつは私が保健室に連れて行こう...フレイヤにまた世話になるな こいつ」

スタスタスタスタ

ピカッ

美少女父「こんなものか?」

男5「おお...元通りだ...流石、父さん」

美少女父「まぁ、毎回壊される度に直してるからな...母さんにやらせると変な出来になるから私の担当なんだよ それではな もうこんなことはやらないでくれよ?」

スタスタスタスタ

女「...行ったか で、美少女 お前はどうだったんだ?」

美少女「フッフッフッ...満点だよ」スッ

男5「あれだけのフラグを建てておいて回収しないだと...」

女「まぁ、私もそうだがな」スッ

男5「姉さんも!? マジかよ...」

男妹「食べ物の為なら本気を出すって言ってたけど...まさか、本当にやり遂げるとは...」

美少女「フラグブレイカー美少女と呼んでくれ」ドヤァ

女「...いや、呼ばないからな」

美少女「え~ そこは呼んでよ」

女4「だって...長いし、ネーミングセンス無いよね」

皆「「「「「「うんうん」」」」」」

美少女「そうかなー」

勇者「そこのところは男そっくりですよね...やはり同一人物だから?」

女4「それ言うと勇者もそうなるけど...」

男5「でもそれは元を辿ればそれは姉さんから始まったことだけどな」

女「おい、何で私の名が出てくるんだよ」

男5「じゃあ、聞くけどさ 自分の子供に女ってつけるか?普通」

女「つ、つけないな...」

男5「それしたの、姉さんだぞ?」

男妹「私の名前、男妹に命名したのもそうだし...」

美少女「私の名前とかもそうだよね」

男4「何というかその...気にすんなって いいと思うぞ?そのセンス」

女3「全然フォロー出来てないのですがそれ...」

女2「むしろ、傷口に塩を塗ってますよね...」

女「いいさ...どうせ私はセンスが無いんだよ...」ズーン

美少女「ほら...皆が寄ってたかって女を虐めるから落ち込んじゃったじゃない」

男妹「いや、加担してた貴女がそれ言います?」

男5「大丈夫だって そのうち元に戻るさ」

女「...男5 来月の小遣いを楽しみにするといい」

男5「またかよー すぐそうやって俺の小遣い減らそうとするよな 楽しいか?それ」

女「...物凄い楽しい」

男5「悪趣味だな...」

美少女「まぁ、こんなものですよ」

勇者「何で貴女が仕切るんですかね...」

~保健室~

男「う、うーん...痛っ ここは?」

女6「保健室だよ ったく、人使いが荒いな お前は」

男「女6...どうしてここに?」

保健先生「女6じゃなきゃ貴方を治療出来なかったからよ 凄い怪我だったんだから...美少女に思い切り殴ってもらったんだって?無茶苦茶よ...」

担任「自ら怪我をしに行くとは...お前、生粋の馬鹿だな」

男「自分でもそう思いますよ...痛てて」

女6「まだ安静にしないと駄目 傷口が開くからな」

担任「本当だったら、全治3ヶ月だったそうだ 良かったな...この学校に名医が居て」

女6「あと1時間したら動いていいから それまでは絶対に動いちゃ駄目」

男「わかったよ...ありがとう 女6」

保健先生「卒業したら代わりに保健室の先生やってもらおうかしら...私より向いてるし」

担任「馬鹿言え お前以外に保健室の先生は務まらんよ 腕があるのと管理をするのは別だからな」

男「なぁ...女6 こんな時になんだが質問していいか?」

女6「どうした?」

男「何でお前...僕が校長先生の秘密を知れるように仕向けたんだ? 僕が女に言うってわかってたろ?」

女6「...いずれは知ることになるからな 遅かれ早かれ だから言った それだけだよ」

男「本当にそれだけか?お前は僕が考えている以上の思惑があって言ったと思ったんだが...」

女6「考え過ぎだ 黙って寝てろ」

担任「でも、お前 私達以上に母さんと親しいよな 一体どういう関係なんだ?」

女6「古くからの仲 それだけですよ」

スタスタスタスタ ガラッ バタン

保健先生「昔からああなのよ...昔の話になるとああやって誤魔化すの だから誰もあの子の過去は知らない 校長先生を除いてね」

男「校長先生と女6の関係ですか...校長先生は何と?」

担任「さっき言ってたことと同じだよ 古くからの仲 ってことしか話してくれない その割には随分親しげに会話しているんだよな...友達というよりもっと更に上の関係な気がして仕方がない」

男「でも、聞いても分からないんじゃそれまでですよね...」

担任「ああ...探って母さんの怒りを買ったらひとたまりも無いしな...」

保健先生「女7に聞いてみたのよ いつ、2人が知り合ったか調べられるかって そうしたら、無理だって」

男「女7は現在神だから過去を視てもらうなら違う神なのでは?」

保健先生「違うのよ ノルン三姉妹の長女のウルズの居場所を知ってるのは女7とその妹スクルドだけ だから頼みたくてもまずは女7に話さないと駄目なの」

担任「この学校に居るとか居ないとか...その真偽は不明だ 普段は姿を見せない奴らだからな...ただ、フレイヤはヴェルダンディと親友だからな...こいつが手伝ってもらってるのもその縁だよ」

保健先生「偶々酒場で隣の席で知り合ったのがきっかけなの 愚痴を言い合ってるうちに意気投合しちゃってね」

男「えっ?さ、酒場?」

保健先生「ええそうよ 現在神も大変なんだって 色々な人の今をずっと見守っていなきゃいけないから 美少女が未来から来た時もどうしようか悩んだらしいわ 結局、保留したそうだけど」

女7「私の話をしてる声が聞こえたけど...何か用?」

男「うわっ...いきなり現れた」

担任「こいつは普通の神と違うからな...いつでも何処でも出て来れるんだ」

保健先生「久し振りね 元気だった?」

女7「まぁ、ぼちぼちね 話は聞いたよ 校長先生と女6の過去でしょ? 姉さんに視て貰ったけど、ある程度の過去からは曇って視れなくなるんだって フレイヤにはこれを言うのは2回目だけどね」

担任「そうなのか 余程知られたくないのか...知ることがそもそも出来ないのか...どっちか分かるか?」

女7「姉さんは全ての人、神、あらゆる者の過去が視れるからね...それが診れないとなるとな~ 後者じゃない?」

男「あっ、美少女がこの時代に来た時に悩んだって聞いたけど、保留にした訳は?」

女7「本来なら居てはならない人物だからね 元の時代に送り返そうかと思ったんだけど...違う人物ってことになってるし、何よりもう必要不可欠な人物になっちゃったからね まぁ、何かあったらその時にってことにしたんだ」

男「必要不可欠な人物になったってのは?」

女7「そりゃ...貴方と結婚して子孫を残す未来が確定したからだよ 貴方のあの時の告白によってね」

男「僕の告白が?」

女7「未来ってのは絶えず変わるものだと思う人が多いけどそれは違うんだよ ある程度決まっているもので、例え変えたとしてもその分、曲げられたうねりが大きくなって戻るんだ でも、そのうねりをかき消すものが一つだけある それが想いなんだ 強い想いは時間をも書き換える 貴方の告白はそれ程強かったってこと」

保健先生「ということは男が美少女に告白しなければ美少女は存在しないことになっていたってこと?」

女7「そうなるね」

担任「お前...何気無くとんでもないことしたんだな...」

男「えっ?そうですか? 照れますね...」

女7「修正しようとするうねりをかき消すまでの想いを持つ人物はなかなか現れないしね もしかしたら...貴方が居れば乗り越えられるかもしれないから...」

保健先生「乗り越えられるって何を?」

女7「それは言えないかな 機密事項だから」

一旦切ります

担任「そうか...ところでヴェルダンディ お前、今回の期末はどうだったんだ? 結構難しめにしたのだが...」

女7「へっ?期末?」

男「余談だが僕は満点だ」

保健先生「うん ツクヨミから聞いているわ よく勉強してたらしいもんね 貴女からはそんな話は一切聞いてないけど」

女7「いや~ その...ほら、私は今を守るのが仕事だからさ」アセアセ

男「おっと この様子だとまともに勉強してないし、まともな成果が出てないようですね 先生」

担任「ああ...言い訳紛いに言葉を羅列しているが...逆に際立たせている」

保健先生「あのね...ヴェル こういう時は素直に話した方がいいと思うわよ?」

女7「...全然出来なかったよ クラスでも下から数えた方が早い順位だったし...」

ガラガラ

女「失礼するぞ おや?珍しい 女7が居るとは...ん?どうしたそんな顔して 来るべきタイミングじゃなかったか?」

男「いや、ちょうどお前を呼ぼうかと思っていたところだよ 女、こいつにも勉強を教える必要がありそうだ」

女7「へっ?一体どういうこと?」

女「それはこちらの台詞だ 男、説明してくれ」

男「ついさっき、テストの結果を聞き出すことに成功してな 案の定、悪い結果だったようだ だが、ちゃんと勉強していればまともな点数は取れただろうし...恐らく、復習をしていないのが原因だと思えるからな...」

女7「そ、そんなこと無いって ちゃんと復習したもん」

女「...いつからテスト勉強始めた?」

女7「一週間前だけど」

男「手遅れだな...それじゃあ悪くても仕方がない」

女「あのな...最低でも2週間前から勉強するものだからな」

担任「最近まで勉強をまともにしていなかったお前が言える立場か? まぁ、満点取れたのは凄いと思うが」

男「今、先生が言ったように 必死に頑張れば勉強が苦手な女でも満点が取れる まぁ、やり方をある程度工夫する必要があるが 悔しいだろ?想像以上に点数悪くて」

女7「う、うん...」

女「こいつはお節介焼きだからな...過去の自分と同じ境遇な奴を見ると放って置けないんだ まぁ、そういうことは今まで視ていたお前が一番わかってるだろ? 素直に受け取った方がいいってことは」

保健先生「それでも運命神の1人でしょ? 姉や妹に誇れるようにならなきゃ」

ガラガラ

美少女「話は聞かせてもらったよ さぁ、僕達と一緒に勉強しよう」

女「真打が来たか...私が保証する こいつらと一緒に勉強すれば良い点数は間違いなく取れる」

女7「で、でも...」

担任「変なプライドなんか捨てた方がいい そんなもの邪魔なだけだ 今のお前達には神と人間の境は無い ただの学校仲間だ」

男「女7...」

女7「...よろしくお願いします」

美少女「よし、じゃあまずは今回悪かったところの復習からだ 特に何が悪かったの?」

女7「数学かな...えっ?ここでするの?」

美少女「もちろん 勉強するのに場所は必要無いからね 答案用紙ある?」

保健先生「それならここに...さっき、盗っておいたわ」スッ

女7「い、いつの間に...」

女「これは酷いな...大問1から間違いがあるとは...基礎からやる必要があるぞ」

美少女「そうだね...問題集の257ページ開いて」

女7「えっ?」

美少女「全く同じ問題だから ほら、早く」

女7「わ、わかった」パラパラ

美少女「まずここの部分がね...」

担任「あいつ...先生向いてるんじゃないか?」

男「ええ そうでしょうね 本人も先生目指してるって言ってましたし」

担任「そうなのか? 前聞いた時は将来の夢、違ったんだけどな...」

男「その時はいつでしたか?」

担任「確か...5年前だな あいつが高3だった時だよ」

男「なら、変わるでしょうね 昔と今とでは環境そのものが違いますから...」

担任「そうだな...あの頃のあいつは孤独だった...今みたいに人に教えることなんてもってのほかだったし 何よりあんな風に笑ってなかった」

保健先生「それが今ではああして人に教える立場になり、大勢の人から慕われている...変わったわね」

担任「ああ...まったくだ」

男「ところで...1時間経つの遅いですね...もう経ってると思ったのですが...」

保健先生「えっ?美少女が来た時点で既に1時間経っていたわよ?」

男「そうなんですか?なら、言って下さいよ」

保健先生「聞かれなかったからね」

男「なら、こんなところに居ないで一緒にやらなきゃ...よっと」

美少女「おっ?もう起きていいの?」

男「ああ...1時間経ったら起きていいらしい で、何処をやっているんだ?」

女「今は259ページの325の(3)をやってる」

男「ああ、そこか...」

担任(美少女だけじゃない ツクヨミやスサノオ、色々な奴も変わった それもまた男の影響力によるものなんだろうな...もしかしたら、私も影響を受けてるのかもしれん)

保健先生「どうしたの?そんな母親みたいな顔して...」

担任「ふっ 何でもないよ」

担任(これから先、どのようなことをしてくれるのか...それが楽しみだよ)

~数日後~

担任「先程、校長が言った通り 夏休みだからって気を緩めて騒ぎを起こさないように 特に男4 わかったな」

男4「何で俺なんですか...」

男5「そりゃ、一番お前がやりそうだからに決まってるだろ」

女3「反論出来ないのが悲しいです...」

担任「いざという時は私達に相談しろよ? 手伝える限りのことなら手伝ってやるから」

女「じゃあ、姉さん 宿題手伝ってくれ」

担任「馬鹿 お前には男と美少女が居るだろ」

男5「それなら、俺だったら手伝ってくれることになるが...」

担任「自由研究はな 前に話したろ?自由研究は各自でやるもよし 大掛かりだったら先生に言って手伝ってもらうのもよしって」

勇者「いえ 聞いてませんけど」

担任「そうか?なら、今言ったからいいだろ 他に質問はあるか? ...無いようだな それじゃあこれで帰りの会は終わりだ 有意義な時間を送ってくれ 以上」

皆「「「「「さようなら」」」」」

~帰り道~

男妹「明日からどうする?」

男「課題はもう終わらせておいたからな~ ラジオ体操でもするか?」

男妹「ラジオ体操?どうして?」

女「朝早くに集まってラジオ体操をするんだよ 早起きする習慣をつけるためだった気がするが...違ったか?」

美少女「健康増進だよ 最近は聞かなくなったけどな~ 男は行ってるの?」

男「もちろん スタンプ押してもらってるよ」

女「それは小さい子がやってもらうことだろ...お前、その中によく混じれるな」

男「あれって皆勤賞だと何か貰えるからね 去年は鉛筆貰った」

女「そうだったな...お前もケチだった...美少女が強く印象に残っているからすっかり忘れてたよ...」

男妹「...ん? 家の方から感じたことがある気配が...」

男「どんな気配だよ」

女「わからないか?禍々しい気配だよ 身に覚えがあるだろ」

美少女「それって確か魔王のだよね...でも、この世界にいるはずが無いし...」

男「いや...目を凝らすと肌の色が人間じゃない凄く大きな男性と女の子がうちの方から手を振ってるのが見える...幻覚か?」

女「奇遇だな 私もだ これは直接確認した方がいいな...」

~男の家前~

魔王娘「いや~ 久し振り といっても、まだ3日しか経ってないか」

男「本当にそうだった...えっ?あれから二ヶ月半は経ってるけど」

男妹「こっちと向こうとでは時間のズレがあるからね...というか、どうしてここに?」

魔王「それがですね...創造神様 貴女に頼みたいことがありまして...」

美少女「妹に?一体どんなこと」

魔王「あれから私達は人間と魔物の友好を結ぶ為に色々なことを考えたのですが、世界地図がまだ出来ていないことに気付きましてね...いい機会なので共同で測量をしていたのですよ そんな時に問題が起こりまして...パッと見た感じは何もないのですがそこを通ろうとすると何かに当たって船が壊れるという不可解な現象が起こり...」

魔王娘「創造神なら何か知ってるかな~と思って来てみたんだ」

美少女「次元ってそう簡単に乗り越えられるものじゃないと思うけど...」

男妹「...もしかして、あれのことかな」

男「おっ?心当たりがある感じか?」

男妹「多分だけど...それって私が隠した塔だと思う 言ってないと思うけど、私 妹が居るんだよ で、私が向こうの世界創ってる時に寝ちゃって...あの子の為に塔作ったんだ 寝相が悪いから...」

女「お前...妹が居るのか...ということはアレか? 妹の方も神?」

男妹「うん 破壊神だよ」

美少女「創造神の姉に破壊神の妹か...」

魔王娘「その塔が可視出来ないのは?」

男妹「見えないようにしたからね 私以外に解けないように神力でね 一緒に、普通ならそこを通ろうとしないようにする神力も掛けておいたんだけど...それが見つかったのは偶然かな?」

魔王「恐らくは...あっそうそう、美少女さん 貴女、凄い人気ですよ 貴女を崇める宗教が出来る程ですから...」

美少女「えぇ!?」

女「遂に、美少女が拝まれるようになったか...」

一旦切ります

魔王「ええ...突如起こった戦死者の蘇生 荒れ果てた土地の復活などなど 神の仕業としか思えないことばかりでしたから...しかも、それが美少女さんがやったとわかったのですからね...何処かの文舌が弱い王によって...」

女「フレイヤがやったことも美少女がやったことにされたのか...」

魔王娘「まず、あの町のレストランが大繁盛したんだよ 写真もあるし あまりにも人気になったから今度、支店を出すことになったんだ」

男「まぁ、あの店 美味しいもの多かったし支店出してもおかしくないよな」

魔王娘「私達もちょくちょく行ってたからね で、その後 私達の世界ってあまり宗教的なものが無かったんだけどね...あんなことをやられたから、皆 美少女のことを神様だと思って像を写真を基に各地に作って拝み始めたんだよ」

男妹「あっちの世界の神様、私なんだけどな~」

男「今は違うだろ にしても、拝まれているということは信仰されてるってことだよな? なら、美少女が神力使えるようになったのも納得出来る 向こうの世界の信仰心が美少女に伝わって神力使えるようになったって考えれば」

女「そんなのアリかよ...まぁ、そう考えるしか無いか...『女神モード』は本来なら擬似的に神になるだけで、神力を使える訳ではなかったからな...1番初めに使えたのは美少女の想いが強かったからだし...」

美少女「えっ? あのモードって神力使えた訳じゃないの?」

女「ああ あのモードは神の身体能力を一時的に身に付けるものだ 簡単に言うなら打たれ強くなるってことか? あと、風格がつく」

男妹「となると...もしかして今の状態で神力使える?」

男「今は何のモードにもなってないけど...やれるか?」

美少女「やってみる...えい」パチン

女「男の服が変わった... お前、私達側に近づき過ぎだろ...」

美少女「好きでなった訳じゃないよ~」

メイド「人でありながら神力を使える...貴女も現人神になったのね」

男「メイドさん 居たんですか ...ん?『貴女も』ってのは?」

女「知らなかったのか?こいつ、現人神だぞ」

男妹「初耳だよ...まぁ、そう考えれば死んでるのにいつまでも魂をこの世に留められることや簡単な神力を使えることに納得がつくね だって、現人神は人と神の中間の存在だから」

女「現人神ってのは大きく分けて2ついる 先天性と後天性 まぁ、生まれたときから現人神ってのと色々あって現人神ってのだな」

男「前者がメイドさんで後者は美少女か」

魔王娘「あの~ 話についていけてないんだけど~」

魔王「簡単に言うと、美少女さんへの信仰心が美少女を人を越えた存在にしたってことだ」

魔王娘「何それ凄い」

美少女「私、人越えちゃったんだ...」

女「いや、お前 最初から人越えてるようなもんだぞ?見た目もいいし、頭もいいし、運動神経あるし 俗にいう天が二物を与えた存在だな」

メイド「でも、そうしたのって母さん達だよね?」

女「ああ 我ながら良い出来だと思ってるよ お前は私達の理想そのままだ」

美少女「作品じゃないんだけど...」

勇者「あれ?魔王娘、何で居るの?」スタスタスタ

魔王娘「勇者! 会いたかったよ~」ギュー

勇者「ああ、こら 人前でしょ 離れなさい」

魔王娘「このおっぱいが良いんだ~」スリスリ

男「あっ、こいつ ドジっ子以外にも属性あるわ」

魔王「世話が焼ける娘でして...はぁ...」

メイド「苦労しているんですね...貴方も」

~~~

勇者「なるほど 世界地図を作ってる時に謎の物体を発見して何だと思ったら妹の妹が居る塔だったと」

魔王娘(タンコブ付き)「うん そうだよ」

勇者「でもどうするんですか? 妹がそっちに戻れば一件落着しそうですけど」

男妹「いや、それは無理だね 確かにあの塔は神力が掛けてあるけど中に入るには人間と魔族の高貴な存在、つまり勇者と魔王娘が居ないと駄目だから」

男「勇者...ドンマイ」

男妹「なに人事だと思ってんの お兄ちゃんも行くよ?」

男「へっ?何で僕も?」

男妹「結構トラップ仕掛けてあるからね 最奥部に行くにはお兄ちゃんの手が無いと駄目なんだ」

美少女「男...ドンマイ...」

女「いや、お前も行くからな そういうことなら私達も行った方が楽だろ?」

男妹「うん そうだね 寝起きのあの子、結構危ないと思うし...」

メイド「それが得策だろうね...あっ、私も行こっか?」

女「別に構わんが...そんな格好で大丈夫か?」

メイド「大丈夫 行く時はちゃんとした格好にするから」

魔王「すみません...貴方達にまた迷惑を掛けることになってしまって...」

女「気にするなって どうせ暇を持て余していたんだ これぐらいどうって事無いさ でも、どうする? 向こうの世界に行く方法 また、母さん達に頼むか?」

男妹「えっ?もうゲート作ったけど」

男「早っ! 流石 創造神...」

女「お前、こういう時だけ行動早いな...助かったけど じゃあ、準備してくるから待ってろ ほら、行くぞ」

美少女「えっ? あっ、待ってよ~」

~数分後~

男「みんな来たか? ん?何か増えてるけど...」

美少女「お母さんがどうしても行きたいって駄々こねて...」

美少女母「そういう面白いことするなら私に言ってよ~ 内緒は駄目って言ったでしょ~」

女「よりによって母さんか...足引っ張るようなことはやめてくれよ?」

美少女母「努力はするわ~」

魔王娘「この人、見た目によらず恐ろしい力持ってる...」

勇者「何たって私達の学校の校長先生だからね」

メイド「余談ですが、私のおばあちゃんです」

魔王「なるほど...そうでしたか...」

美少女母「美少女の母です よろしく~」

美少女「そして、私のお母さんでもある」

魔王娘「ん?何か頭がこんがらがって来たんだけど」

勇者「そこら辺は考えずにそういうもんだって思った方がいいよ」

魔王娘「そう? まぁ、勇者が言うならそうした方がいいんだろうね」

男妹「それじゃあ行くよ もうそろそろゲート無くなるから早目に来てね」ヒュン

女「おい、それもう少し早く言えよ 行くぞお前ら 置いてかれるなよ」タタタタタッ

~勇者の世界~

勇者「懐かしいな~ ここ」

男「何で来る時から疲れる羽目になるんだよ...」ゼエゼエ

美少女「そう?いい運動になったと思うけど」

女「お前はポジティブ思考でいいな...」ゼエゼエ

メイド「母さん...もう少し運動したら?」

美少女母「そうそう 遅くまでゲームしてるからそうなるのよ?」

女「うるさい 何でお前ら、私のことになるとそこまで口を挟むんだよ...」ゼエゼエ

美少女母「お母さんだからね~ 私」

メイド「娘だからね 心配なんだよ」

女「そ、そうか...余計なお世話だ...」ゼエゼエ

男妹「えーと...あっ、アレだ まだ見えないけどあそこにあるよ ちょっと待ってて」

ピカッ

魔王娘「け、結構高い...もしかして1番高いんじゃない?」

魔王「恐らくそうだろうな...これは記録を書き換える必要がありそうだ...」

男妹「でも、これ 見た目と違って、平坦なんだよね 実際は奥に広い構造にしてるんだ」

美少女母「神力って便利ね~ まぁ、創造神の私が言うのもなんだけど」

女「おい、母さん 何気無くカミングアウトするなよ そういうこと」

美少女母「え~ もう知ってるんじゃない?」

勇者「魔王娘、硬直してますけど...」

美少女「お母さん!」

美少女母「え、えーと ごめんね」

男「相変わらずそういうところが抜けてますよね...校長先生って」

魔王「大丈夫ですよ すぐに戻りますから... ほら、しっかりしろ」ドン

魔王娘「ハッ! 川の向こうで死んだお母さんが見えた...」

女「三途の川渡ろうとしてたよ...危なかったな」

一旦切ります

美少女母「ねぇ、この世界の死後の世界ってどうなの?」ヒソヒソ

男妹「えっ?死後の世界?」ヒソヒソ

美少女母「私、一応閻魔やってたから気になるのよ ちゃんと作ってるの?」ヒソヒソ

男妹「い、いえ...死んだ者はすぐ別の物に転生するようにはなってますが...」ヒソヒソ

美少女母「えっ...それじゃあ魂が疲れちゃうわよ? ちゃんと労ってあげなきゃ あっ それと貴女、この前 妹の行方、知らないって言ったのに塔に居るじゃない どういうことよ」

男妹「実は忘れていまして...魔王娘に塔の話をされるまで思い出していませんでした」ヒソヒソ

美少女母「ちょっと~ しっかりしてよね~ それでもこの世界の創造神なの?」ヒソヒソ

美少女「お母さん達...さっきから何話してるの?」

美少女母「べ、別に~ 痴話話よ~」

女「その割には深刻な顔してたな 女、何の話かわかるか?」

メイド「バッチリ聞こえたけど...これは話すべきじゃないと思うね」

男妹「ほっ...メイドさんに良識があって良かった...」

美少女母「あれ?メイドちゃん、私のひそひそ話聞こえたの?かなり小さめで言ったと思うけど」

女「母さん...もう忘れたか?女は耳が良いってこと やろうと思えば心の声も聞こえるんだよな?確か」

メイド「うん 最初の頃はそのせいで人間不信になりかけたね」

男「さりげなくとんでもないこと言ったな...でもまぁ、心の声聞こえてしまうならわからなくもないよね 建前と本音がわかってしまうんだから...」

メイド「そんな時に天照様にはお世話になったよ...あの頃は唯一あの人の心だけが読めなかったから...泣いてた私を宥めてくれたっけ...」

女「なるほど...だからお前は姉さんにあんな恭しい態度を取っていたのか」

美少女母「あれ?ヨミちゃん、この子のこと、見守ってなかったっけ?」

女「四六時中ずっと見守ってられるかよ 私にはあいつが居たんだぞ 遊べ遊べってうるさいあいつが」

美少女「かぐや姫か...」

女「あいつは姫なんかじゃない ただのじゃじゃ馬だよ ったく、初対面の時からタメ口で話してきやがって...不死身だから痛い目に遭わせたが懲りないし...母さん、何であんな奴を私の監視にした?」

美少女母「え~? だって、1番真面目そうなのあの子だったのよ~?だからあの役任命したんだけど」

女「あいつの何処が真面目だよ...一度送り返したのに迎えに来いとか言ってくるし」

男「これがかぐや姫の地球に来た真相とは...」

美少女「夢も希望も無いよね...」

女「お前ら...月に兎は居ないからな?マジで何も無いところだぞ?」

メイド「そんなこと今の時代、誰も信じてないと思うけど」

~月の話で盛り上がる一方 勇者達はというと~

勇者「本当に大丈夫?私が誰かわかる?」

魔王娘「大丈夫だって 私の幼馴染の勇者 小さい頃は一緒にお風呂入ったり布団で寝たよね 確か、5回目だっけ? お泊まり会で勇者がお漏らしした時はなんて声を掛ければいいか戸惑ったよ」

勇者「わかったわかった 大丈夫そうだね」

魔王「あの時は私も先代の王も苦笑いしたな...泣いてる勇者に必死に自分がしたって言い張る娘の姿は...」

勇者「掘り返さないで下さいよ...」

魔王娘「ところで勇者、折角戻って来たんだからさ 顔見せないの?喜ぶと思うよ?」

勇者「まだ3日しか経ってないんでしょ? 新鮮味が無いよ」

魔王「いつの時代も子供が心配な親は居るものだよ 私だって、娘が独り立ちと言い出したらと思うとヒヤヒヤする」

魔王娘「か、過保護過ぎ無い? お父さん」

魔王「いや、カップ麺を1人で作れないんだろ? 勇者から聞いたぞ」

魔王娘「勇者~ どうして言っちゃうの!」

勇者「いや~ 聞かれたので嘘はついちゃいけないかな~と思って」

魔王「お前はまだまだ手がかかると思うよ いずれは私からも皆からも認める魔王になってもらいたいよ お前しか後継ぎたいって言ってくれないし 息子は四天王になりたいって言うし...」

勇者「多分大丈夫だと思いますよ?娘に魔法で敵う人は居ないと思いますから」

魔王娘「そう?どうせ、お世辞なんでしょ?」

魔王「まぁ、魔法なら超一流と言っても過言ではないな 一族の中でも選ばれた者しか使えない魔法も容易く使ってみせたし」

魔王娘「あれは簡単だったよ?唱える時に噛まないように気をつければいいだけだし」

勇者「私が蘇生魔法覚えるのに結構かかったのに...」

魔王娘「あんなの、どういう意味かわかればすぐ唱えられるでしょ」

魔王「そういうところは母さん似なんだよな あいつも聞いただけで魔法覚えたし...」

勇者「確か娘のお母さんって産んだ直後に死んじゃったんだよね?」

魔王娘「うん お母さんの顔は絵でしか見たこと無いんだ...だからさっき川の向こうでお母さんが見えた時、本当にそうなのか怪しかったんだよね 何となく似てるからそう思ったけど」

一旦切ります

勇者「因みにどんな人だったんですか?」

魔王「文字通り天才だったよ 本来なら彼女が魔王になるはずだったのだが...彼女たっての希望で私がなることにね」

魔王娘「確か幼馴染だったんだよね?」

魔王「ああ、あいつは私を起こしに毎朝来てくれて、朝食を作ってくれた...彼女との思い出は数え切れないよ」

勇者「愛しているんですね、奥様を...」

魔王「愛してるなんて安い言葉で片付く仲じゃないさ...」

男妹「邪魔して悪いけど、そろそろ中に入るから準備してよ」

勇者「えっ?彼処は陸地が無いから船でしか行けないのでは?」

男妹「陸地が無いならこうすればいいでしょ」

ピカッ

男「橋を創ったか でもこれ、何製だ?」コンコン

美少女「見た感じ光の塊だけど...」

女「光を神力で固定したのか?詳しいことはわからんが恐らくそうだろ 母さん」

美少女母「まぁ、大体そんな感じかな~ でもこれ、長持ちしないでしょ?」

男妹「ええ だから早目に渡った方がいいよ」

女「またか...疲れることはもうこりごりだよ...」

~塔前~

男「で、どうやったら中に入れるんだ?」

男妹「そこにある台座に魔王娘と勇者が手をかざせば開くよ」

美少女「えっ?生体認証? 厳重だね」

美少女母「それ程危険ってことでしょ?」

勇者「じゃあ、かざしますよ...」

パァァァ ギギギギギ

メイド「おお...開いた開いた」

男「中は...暗くて何があるかわからないな...」ソーッ

男妹「あっ 顔を出さない方がいいよ人には 不可視のレーザーが通ってるから」

男「危なっ!」サッ

美少女母「厳重ね~ でもこのままだと危ないから外しちゃいましょうか」

ピカッ

女「おお 無くなった とはいってもお前らにはわからんか」

魔王娘「やっぱり来てもらって正解だったね...」

魔王「ああ...私達だけだったら何人が犠牲になったか...」

勇者「この人達程居て頼りになる人は居ませんよ...」

メイド「なぁ 母さん 感じないか?亡者の気配を...」

女「ああ...奥からおぞましい量を感じる...浄化しておくか?」

メイド「その方が進みやすいでしょ 亡くなった人の為にもなるしね」ブンッ

勇者「今のは?」

美少女母「お札よ~ 浄めたのよ魂を 恐らくここが封印される前に入った人達の魂でしょうね~」

男妹「まだ完全に生まれ変われていなかった人達の...」

男「この世界のシステムは知らないけどさ ここがかなり危ない場所だってのは何となくわかったよ ところでこのレバーは何だ?」ガコン

男妹「あっ それは...」

ズドーン ゴロゴロゴロ

美少女「何かこういうものではありがちな展開が起こった気がする...」

女「おい、巨大な岩が転がってきたぞ 走れ」

勇者「男...何やってるんですか...」タタタタタッ

男「ご、ごめん...」タタタタタッ

魔王「まさか3回も走る羽目になるとは...ん?娘、あの魔法使えないか?」タタタタタッ

魔王娘「アレ? 効くかわからないけどやってみる」タタタタタッ パァ

バコーン

勇者「砕けた...一体何を?」

魔王娘「そりゃ魔法だよ とっておきのね」

女「破壊系か?」

美少女母「恐らくそうね 神力にも似たような感じだったけど...混ざってるってのが正確かな?」

男妹「これは妹の力の一部を魔法で再現したものですよ 限られた者しか使えないのですが...」

勇者「娘は魔法が得意ですから...これくらい他愛もないですよ」

魔王娘「いや~照れるな~」

美少女「ねぇ あそこにあるのってベット?」

メイド「凄まじい神力を感じる...」

女「いつの間に結構奥まで走って来たんだな...妹、あれか?」

男妹「うん...でもなるべく近づかない方がいいと思う」

勇者「約1名、近寄ってる人が居ますけど...」

女「あの馬鹿...」

男「これか? 思ったより普通だな...もっと棺みたいなのに居るかと思ったけど...」

一旦切ります

美少女「男! すぐそこから離れて!」タタタタタタッ

男「ん? どうしたの そんなに慌てて...」

ピカッ キュイーン ダーン

美少女「危ない!」ドンッ

男「うわっ...」ドスン

ズダーン ピカァァァァァァ

男「美少女!? 何処に行った?!」

女「男!どうした!」タタタタタッ

男「わからない...美少女がいきなり僕を押して謎の光に包まれたと思ったら姿が見えなくなって...」

美少女母「...破壊された」

メイド「えっ?」

男妹「あの子の力によって破壊されたんだ...寝ている時に騒がれたら誰だって怒るでしょ?」

勇者「そんな...こうも呆気なく...」

女「触らぬ神に祟りなしというが...ここまでするか...」

男「う、嘘だろ...」

魔王娘「これが...破壊神の力...」

魔王「あんなことをしたのにまだ眠ってる...」

メイド「母さん 時を戻して美少女を救うことは...」

女「無理だ...破壊神に破壊されたものは救うことが出来ない...そういう運命だと定められてしまうんだ...」

美少女母「こればかりは...私達でもどうしようもないわ...」

男妹「お兄ちゃん...」

男「...め...か...」ボソッ

女「えっ?今何てと言った?」

男『認められるか...僕を庇ったが故に美少女が消えるなんて...そんな運命、認められるか...そんなもの、僕が変えてやる!』

ゴゴゴゴゴゴゴゴ

勇者「な、何が起こっているのですか」

美少女母「これは...ヨミちゃんの神力...時を巻き戻しているんだわ」

女「私は使ってないぞ」

メイド「違う 母さんから男に神力が引き寄せられているんだ そして、その神力を使ってる...」

男妹「今更、時を巻き戻してもどうすることも...」

男『そんなもの、やってみなきゃわからないだろ!』

~~~

美少女「危ない!」ドンッ

男「うわっ...」ドスン

ズダーン パキーン

美少女「...えっ?」

男『2度も人の彼女を破壊させねえよ...いい加減目を覚ましやがれェェェェ』

パーン

女「男!大丈夫か!」タタタタタタッ

男「何とか...成功した...」バタン

美少女「男! 大丈夫? あっ、気絶してるだけだ」

美少女母「...! 破壊される運命を書き換えた...」

メイド「おばあちゃん、どうしたの?」

美少女母「貴女達はわからないでしょうね ヨミちゃんの神力は世界の時を操るもの...ある程度の力を持ってないと書き換えられたと認識出来ないから」

男妹「お兄ちゃんが書き換えた未来...繋げられるのは私しか居ない!」

ピカッ

「うーん 顔が痛い...誰?」

女神「やっと目を覚ました?」

「お姉ちゃん?おはよう ...ふぁー まだ眠いや もう少し寝ていい?」

女神「何百年寝てたと思ってるの もう起きなさい」

「そうは言っても眠いものは眠いんだよ...あれ?何かいっぱい居るね」

美少女母「お久し振りね~ 元気だった?」

「ん?蛇さん?お久し振りー」

美少女「蛇?お母さんのこと?」

女神「校長先生は妹から蛇さんって呼ばれているんだよ」

女「何か...変わった呼び方だな」

メイド「母さんが言える立場じゃないでしょ」

「それにしてもお姉ちゃん...私を起こしに来たってことは何かあったの?」

女神「単に寝坊してる貴女を起こしに来ただけよ」

「ふーん そうなんだー あれ?そこで倒れてる人は?」

女神「私のお兄ちゃん」

「えっ?お姉ちゃん、お兄ちゃんなんて居たっけ?」

女神「まぁ...色々あってね」

美少女母「詳しいことは私が説明するわ」

~~~

「へぇ~ そんなことがあったんだ ってお姉ちゃん! そういうことは私がすることでしょ! 創造神のお姉ちゃんがやることじゃないって」

女神「ははは、面目無い」

魔王娘「あれが破壊神? 背が高くて胸が大きい...」

勇者「妹の本当の姿にそっくりですね...胸が大きいのを除いて」

女神「悪かったな 胸が無くて」

女「でもこのままだと呼び辛いな...男妹の妹なんだろ? じゃあ、男妹2っていうのはどうだ?」

美少女「またネーミングセンスの無い名前を...」

「いいねそれ 気に入った!」

メイド「あちゃー こっちも感覚がズレてたか...」

男「う、うーん おっ?美少女 無事だったか?」

美少女「それはこっちの言葉だよ 突き飛ばしたのにいつの間にか目の前に居て...ビンタしたかと思ったら倒れたんだもん」

男(そうか...美少女にはそう見えたのか...)

男妹2「貴方がお兄ちゃん?」

男「き、君は?」

男妹2「私はお姉ちゃんの妹、男妹2! これからよろしくー」

男「ハッ!?」

男(拝啓 父さん母さん 突然ですが僕に妹が増えました...)

~外~

男妹2「私が寝ていた間に大分変わったねー 荒地だったのに...」

男妹「まぁ、頑張ったからね」

女「なぁ こいつ、神の姿のままだけどいいのか?」

美少女母「別にいいわよ 私だって神の姿のままよ?逆に人間態作ってる方が少ないし 貴女達ぐらいよ~」

女「は、初めて知ったんだが...それ...」

美少女母「だって言ってないも~ん」キャッキャッ

男「ところで...妹2といったか? 破壊神なんだよな」

男妹2「うん そうだよ 例えばこの石をねー こう!」

パキッ サァァァァァ

男妹2「物体の核を破壊することで消すんだー 凄いでしょー」

美少女「何それチート過ぎない?」

男妹「まぁ、破壊神ですし...無闇矢鱈と破壊しちゃ駄目だからね?」

男妹2「わかってるよー でも、お姉ちゃん 背が低くなったねー それと、おっぱいが大きくなったしー どうしたの?」

男妹「詳しくは説明出来ないかな~ いつの間にかそうなったというか...」

男妹2「ふーん まぁ、いいや」

魔王娘「もしかして、この子 お馬鹿?」

勇者「いや、楽天家というのが正確なのでは?」

男「とにかく、細かいことを気にしない明るい子だってことは何となくわかったよ」

美少女母「妹2はね~ こう見えても頭がいいのよ? 物体によって核がある場所は違うけどそれを求める為の計算を一瞬でするからすぐ破壊出来るのよ~」

男妹2「嬉しいなー もっと言ってよ」

美少女「えっ?じゃあこの問題集の問題解ける?」パラパラ スッ

男妹2「どれどれ あっ、これくらいなら楽勝だよ 何か書くものある?」

勇者「それならこれを」 スッ

男妹2「ありがとう」カキカキカキ

男「物凄いスピードで書いてる...しかも間違ってない...」

男妹2「はい、書けた でもどうしてこんなことするの?」

美少女「あっ、わかった この子、頭は良いんだけど馬鹿だ」

男妹「そこは純粋無垢と呼んであげて下さい...」

女「全然違うだろ...まぁ、そうっぽいけど」

グゥー

男妹2「えへへ お腹が鳴っちゃった 何か食べたいなー」

女「もう夜だもんな...母さん、何か作れるか?」

美少女母「私を誰だと思ってるの~ 任せなさい」パチン

美少女「おお...もう料理が出来てる...」

美少女母「作る過程が楽しいんだけどね~ まぁ、偶にはいいでしょう」

メイド「和洋中、全部揃ってるけど...こんなに食べられるかな...」

美少女 パクパクモグモグ

勇者「...杞憂でしたね」

男「こういう時に美少女は役に立つからな~ おっと、僕達の分まで食べそうだ いただきます」

~~~

男「ごちそうさまでした」

男妹2「お腹いっぱいだ...眠い...お姉ちゃん、おんぶー」

男妹「えぇ!? もう少し我慢しなさい」

男妹2「やだやだー」

美少女母「嫌な予感がするわね...おんぶさせてあげなさい」

男妹「そ、そんな...はぁ...わかりました ほら...」

男妹2「わーい」

男「異様だな...本来なら逆だと思うんだけど...」

魔王娘「小さい子が大きな子をおんぶしているんだもんね...」

男妹2「こうやっておんぶしてもらうのは久し振りだね 昔はいつもしてもらったっけ」

男妹「昔から何も変わってないんだから...世話が焼ける...」

一旦切ります

男妹2「ずっと寝ていたからねー 変わってる方がおかしいでしょ?」

男妹「まぁ、そうだけど...」

美少女「何はともあれ、これで創造神に続いて破壊神が男の妹になった訳だけど...どう思いますか?男さん」

男「家具を増やさないとな~って思ったかな まだ空き部屋あったっけ...」

男妹「いざという時は私が新しく創るから心配しないで」

勇者「本当に便利ですね その力...」

美少女母「創造だからね~ やろうと思えば空想のものまで創れるわよ~」

女「というか、私が1番心配なのは帰った後の男の両親なんだが...もう伝えたか?母さん」

美少女母「もちろんよ~ 今、食器とか服とか買いに行ってるって~」

男「となると、部屋は足りたのか...良かった...」

美少女「ねぇ 元の世界に戻るのはいつにするの? 今からすぐってのは難しいでしょ?」

メイド「方法はわかっていても今帰るってのは気が引けるしね...今日は泊まる?」

女「でも、1日こっちで過ごすだけで約25日経過するんだろ?早く帰らないと向こう帰ったら夏休み終わってましたとか洒落にならない状況になるぞ」

美少女母「それは神力に頼らない方法で行き来する場合ね~ 大丈夫よ ゲートを通して行き来すれば滞在した日数と同じ時間しか経過しないから~」

魔王娘「神様って本当に凄いね...私達が出来ないことを平然とやってのける...」

男妹「伊達に神って名乗ってないからね ね、妹2」

男妹2「うん! お姉ちゃんの創造の力と私の破壊の力があれば基本なんとかなるよー」

男(扱いを間違えたらとんでもないことになるけどな...)

魔王「では、僭越ながら...今晩は私の城で夜を過ごすというのはどうでしょう」

美少女「ああ、あの綺麗なお城? でもあそこって廊下物凄く長かったよね...」

勇者「大丈夫 客間の廊下は短いから トイレも何個もあるよ」

女「トイレ紛争が起こらずに済むのか...それはいいな」

メイド「トイレ紛争?何それ」

美少女母「知らないの? トイレに行きたいと思って席を立とうとすると一緒に何人か立って、誰がトイレに入るか争うことよ」

男「うちではよく僕と妹でやってるな...毎回、僕が負けてるんだけど...」

美少女「私もよくやってるね いつも妹達と争ってるよ」

女「姉さんと男5がどっちに先に入るかで争ってるのを見たことがあるな...危うく2回目の岩戸隠れが起こりそうになったが...」

男「そんなことで岩戸隠れしそうになったのか...先生」

メイド「結構みんなやってるんだね...あれ?知らないのって私だけ?」

女「お前は実質、一人っ子だったからな...知らないのも仕方ないか でもお前、今は勇者と一緒に過ごしてるんだろ 起こらないのか?そういうこと」

メイド「私、幽体だよ?排泄しなくても大丈夫だし そういう欲は湧いてこないからね...起こりようが無いよ」

勇者「だからトイレに行かないんですね...やっとわかりましたよ...となると、食べた物とかはどうなるんですか?排泄しないなら一体何処へ?」

美少女「...さっきから勇者が下品なこと言ってるけど...昔からああなの?」ヒソヒソ

魔王娘「勇者は気になったことは徹底的に知らないと気が済まない性分だからね...ああなったらどうしようもないよ...」ヒソヒソ

メイド「そういうことは考えたこと無かったなぁ~ 何処へ行くの?母さん」

女「私に振るかそこで し、知らんよそんなこと...母さんパス!」

美少女母「無に還るわよ だって栄養を摂る必要が無いんだから~」

メイド「ということらしい」

勇者「なるほど...わかりました」カキカキ

魔王「話を遮って申し訳ありませんがもうすぐ着きますよ」

男「あれ?早いね、着くの もう少し歩くかと思ったんだけど」

男妹「妹2が居た塔と魔王城の距離は大体徒歩10分だからね 結構近いよ」

美少女「そうなんだ...あっ、あれかな?」

女「真っ白で...大きい...間違いないな あんなのに魔王が住んでるとか未だに信じ難いけどな」

メイド「もっと禍々しいものかと思ったよ...」

美少女母「敵の総本拠地的な感じの奴ね~」

勇者「何を言ってるんですか...そんな禍々しいものに住む側の気持ちになってみて下さいよ 物好きじゃあるまいし...」

魔王娘「イメージを押し付けないで欲しいよね そんな禍々しいのに住むのは、物好きか2次創作の魔王ぐらいだよ そもそも、私達は闇属性じゃないし...」

男「えっ?そうなのか?」

男妹「そこに食いつく? 魔王=闇属性 ってイメージがあるけどむしろ逆だよ? 魔王が光属性で人間が闇属性 いつの間にか逆にされてるけど...」

女「まぁ、人間の方が腹黒い奴多いもんな...そんなのが光属性ってのは前々から疑問にあったが...逆だったか」

男妹2「まぁ、大方人間側の自分達が清いってイメージ工作によるものだろうけどねー そうすれば戦争が起こったとしても自分達が正義だって言えるし」

勇者「否定出来ないのが悲しい事実ですね...歴史書を見ればわかりますが 昔のことを書いてあるものはいずれも人間側が正義と捉えやすいように書いてありますし」

女「古事記もそうだな...豪族の成り上がりなのに自分達に神の血が流れているってことにして正統化しようとした 何が天皇様だ 驕るのもいい加減にしろってんだ」

メイド「どの世界でも自分が正しいって思いたい気持ちは同じなんだね...それが間違っているのに関わらず...」

美少女「そう考えると傲慢だね...人間って...」

美少女母「『傲慢』ね...でもそれは一部の人達だけでしょ?一部の人だけで全体を決めつけるのは良くないわよ そうじゃない人の方が多いし いつの日か自分達が間違ってるって気付いてくれるわよ」

女「でもそれは綺麗事だろ? 正直者が馬鹿を見るのが世の常だ」

美少女母「そうよ? だからこそ現実にしたいじゃない 本当は綺麗事が1番いいんだから 他人を常に疑いながら生きるなんて悲し過ぎる 正直者が馬鹿を見るなら嘘吐きはその何倍も馬鹿を見るべきなんだから...」

男「校長先生...」

美少女母「私はこれまで何人もの生徒を教えたわ その中には後に犯罪者になった子も居たし、人には語れないことをした子も居たわ でも、それはほんの一握りよ? みんな、癖はあってもいい子ばかり だから私は信じるわ 人は過ちをしてもそれを基に前に進める生き物だって 転んでみないとわからないなら転ばなきゃ そうやって一歩ずつ前に進んでいけばいいんだから」

美少女「....お母さんって時々哲学者みたいになるよね」

美少女母「そう? 私は思ったことを言ったまでよ~ 物事を捉えるのはその人次第なら明るく捉えた方がいいじゃない~ ヨミちゃん、貴女は昔から物事を難しく考え過ぎなのよ もっと笑わなきゃ ね?」

女「...そうか?」

美少女「そうよ~」

女夫『忘れないでよ 大事なのは前に進むことだ』

女「...ふっ そうだな また大事なことを忘れかけていたよ ありがとうな、母さん」

美少女母「子供が間違ってた道に進もうとしたらそれを正すのが親の役目 お礼は必要無いわ~ あっ、でも 帰った時のお皿洗い手伝ってくれる?多そうだし~」

女「そんなことで良ければ幾らでも手伝うよ」

メイド「あっ、私も手伝う」

美少女「なら、私も~」

男「流石、太陽神の母なだけはある あそこまで明るいとこっちまで明るくなるよ」

男妹2「それが蛇さんの良いところだからねー」

魔王娘「確か、あの人が校長先生なんだっけ?」

勇者「うん、そうだよ」

魔王娘「いいな~ 私もあの時、一緒についていけば良かったな ああいう人の周りには良い人が集まるから 楽しいでしょ、学校」

勇者「うん 物凄く楽しい」

魔王「物事を捉えるのはその人次第なら明るく捉えた方がいい か 良いことを言いますね」

男妹2「私も学校に行くんだよね? 楽しみだなー」

男妹「まだ決まった訳じゃないけど...まぁ、いいか」

男「ところで...辛くないのか?その態勢」

男妹「そりゃ辛いよ 自分より大きいのを乗せてるんだから わかってるなら早く言ってよ ほら、代わりにおんぶして」

男「えぇ...わかったよ」

男妹2「ん?次はお兄ちゃんにおんぶしてもらえばいいの? よし、行くぞー」

ドンッ

男「うおっ...予想以上の衝撃だな」

美少女「大丈夫? って、大丈夫じゃなさそうだね」

男妹2「頑張れお兄ちゃん ファイトー」

男「まったく...どうしてこうも僕は人を背に乗せるんだろう...」

女「そういう星の下に生まれてきたんだ 仕方ないな」

男「おい、何でそう見放した言い方するんだよ 神だろ どうにかしろよ」

美少女母「こればかりは神でもね... どうにもならないわ~」

メイド「おばあちゃんでもどうにもならないとなると...諦めるしかないね」

男「チクショぉぉぉォォォォォォ」

一旦切ります

~魔王城 客間~

美少女「これ...本当に客間? 高級ホテルの間違いなんじゃ...」

女「どう見ても場違いだよな...下手すると王の間より豪華なんじゃないか?ここ」

魔王娘「うん ここが一番良いところだよ ほら、ベットだってふかふかだし」

男妹2「ふかふかー」ゴロゴロ

メイド「何故そういう構造にしたんですか?」

魔王「招いたお客様に少しでも快適に過ごしていただきたい そう思ったからですよ」

美少女母「旅館みたいね~」

男「でもこういうところに居ると逆に落ち着かないよね...」

男妹「普段こういうところに居ないから尚更ね...」

勇者「さて、一休みしたらお風呂に入りますか」

男「慣れてるな勇者 流石、何回もここに来ているだけある」

美少女「確かお泊まり会してたんだよね?」

勇者「あれ?2人にそのことを話した覚えが無いのですが...」

美少女「さっき言ってたでしょ 魔王娘が 私も男も耳、良いからね 聞こえたんだよ」

魔王娘「あの話、聞こえてたんだ...離れてたし、そっちの方でも会話してたから聞こえないと思ったんだけど」

メイド「2人には私の血が流れてるからね このくらいなら余裕で聞き分けられるよ」

女「それに美少女の聴力は女程では無いが良くしてるしな 下手な噂話はしない方が身の為だぞ」

美少女母「実際に男の悪口を言った男4が美少女にボコボコにされたことがあるわ」

勇者「それ、いつ頃ですか? あの人、しょっちゅうボコボコにされてるので...」

美少女母「そうね~ 確か、去年の春頃じゃなかったかしら?」

勇者「ああ...あの頃ですか 確かその時から男の悪口言わなくなりましたね 男4が」

美少女「しっかりと言い聞かせたからね」

女「以降、男4にとって美少女の本気モードはトラウマになったらしい」

男「というか、男4ってそんなにしょっちゅうボコボコにされてるのか?」

勇者「あらゆる方面に悪戯してますから...」

女「何となくわかるような気がする...」

勇者「それでも懲りずに悪戯をするのは流石としか言えませんよ...」

男「あいつ、メンタル面は強いからな...」

男妹「お先に入らせてもらったよ」

4人「「「「早っ!」」」」

男妹「ついでに妹2も連れて行ったから」

男妹2「気持ち良かった...」

美少女母「それじゃあ私も入って来ようかな~」

女「待った 母さん1人じゃ心配だ 私も行こう」

美少女「そんなこと言って...最後に入るのが嫌なだけでしょ」

メイド「母さんは寂しがり屋だもんね...」

女「う、うるさいな 別にいいだろ」

男「...入ってくるか」

~数分後~

男「上がったけど...2人とも、もう寝てるな 疲れたのか?」

美少女「おっ? 男、もう出て来たんだ」スタスタスタ

男「美少女...お風呂入るのって遅い方じゃなかったっけ?」

美少女「今日は早めに出て来たんだよ」

男「そうか...女達は?」

美少女「もうすぐ来ると思うけど...どうして?」

男「少し話したいことがあってね...最近、2号を見なくなったろ?」

美少女「2号? ああ、妹の良心が人格化した...」

男「最近、2号特有のあの声の高さを聞かないし、妹が神力を自由に使ってるように思えてさ...」

美少女「確かに...思い返してみれば2号の声を聞かないね」

女「まぁ、それが自然なんだけどな」スタスタスタ

男「女、どういうことだ? 2号の声が聞こえなくなったのが自然って」

女「2号は元々、妹が人に自分の思いを伝えられなかったから付けた人格だ あいつ自身が喋れるようになれば2号の存在は要らなくなる そうなれば自動消滅するようにしておいたからな」

美少女「つまり、もう2号は居ないってこと?」

女「恐らくな...あいつが男を呼ぶのに躊躇いが無くなったのが何よりの証拠だろ?」

男「そうかな...」

一旦切ります

~???~

『...ちゃん...お姉ちゃん!』

男妹「誰?私を呼ぶのは...」

『やっと気付いてくれたね』

男妹「私? いや、2号か」

2号「そろそろ居なくなるからさ お別れに来たんだ」

男妹「はっ? 何を言っているんだお前」

2号「私はお姉ちゃんの補助をする為に生み出された人格だからさ 今のお姉ちゃんに私の助けはもう要らないでしょ? 現に神力のコントロール権はお姉ちゃんに返しているし」

男妹「確かに...でも居なくなることは無いだろ」

2号「駄目なんだ そういう風になっているんだよ 私にいつまでも依存しないようにね」

男妹「そんな...」

2号「色々あったよね 大抵はお姉ちゃんに怒られていたけど」

男妹「やめろよ...お前らしくもない...」

2号「本当はお兄ちゃんにもお別れを言いたかったけど...もう時間が無いみたい」

男妹「まだお前には礼を言い切れてないのに...お前が居なくなったら私はどうすればいいんだよ!」

2号「大丈夫 元々1つだったものがまた1つに戻るだけ それだけだよ それに...今のお姉ちゃんには妹2が居る 私のような偽りの妹ではなく本当のね」

男妹「...くっ 今まで恥ずかしくて言えなかったが 私はお前を本当の妹だと思っている 消えて欲しくない!」

2号「その言葉だけで充分だよ もう...お別れだ...」サラ...サラ...

男妹「お、お前...身体が...」

2号「あれ?おかしいな...最後は笑ってさよならしようと思ってたのに...涙が止まらないや...」サラ...サラ...

男妹「...お兄ちゃんに何か言っておきたいことはあるか? 代わりに伝えてやる」

2号「そうだね...今までありがとう お姉ちゃんをよろしく って言っておいてよ」サラ...サラ...

男妹「わかった...必ず伝える...」

2号「短い間だったけど...お姉ちゃんの妹になれて本当に良かった さようなら...お姉ちゃん...」サァァァァァ

男妹「2号ぉぉぉぉぉぉォォォォォォ」

一旦切ります

ガバッ

男「お? 起きたのか いきなりうなり始めたと思ったら泣き出して...何か嫌な夢でも見たのか?」

男妹「2号が...」

男「2号がどうした?」

男妹「お別れだって言って...消えたんだ...」

男「...そうか」

男妹「伝言を聞いておいたよ 今までありがとう そして、私をよろしくって...」

男「...なぁ、妹 出会いには別れが付き物だって知ってるよな」

男妹「うん 知ってるよ」

男「でもね、大事なのは別れがあることを恐れることではなくて、別れる時までに自分に悔いが残らないようにその人に自分の思いを伝えることだと思うんだ お前は2号にそれをしてあげられたかい?」

男妹「...うん」

男「そうか それなら良かった 2号のことを忘れろとは言わない だって、2号はお前の心の中で生きているんだからね」

男妹「私の...心の中に?」

男「ああ お前が忘れない限り2号は死なない その逆も然りだよ」

男「お前は別れることの悲しみに耐えられなくてあんなことをしたが...こういう考えをもって人と接していれば別れたとしても後悔はあまりしないんじゃないかな」

男妹「...それでも後悔が残ったとしたらどうすればいいの?」

男「... わからない その疑問の答えはお前自身の手で見つけるしかないよ でもこれだけは言える いつまでも2号が消えたことを引きずるのは良くないことだってことは あと、困った時はいつでも僕に相談してくれよ 出来ること限りのことで力になるからさ」

男妹「お兄ちゃんは強いね」

男「いや...僕は弱いよ 人にはあれこれ言うのに自分はそういう状況になったら狼狽えてしまうからね」

男妹「でも歩みを止めはしない 確実に前に進んでいく そうでしょ?」

男「そうかなぁ もしかしたら途中で止まってしまうかもしれない」

美少女「大丈夫 その時は私が後ろから思い切り押すから」ガバッ

女「お前な...こういう時は起きるものじゃないだろ...」

男妹「2人とも...いつから起きてたの?」

美少女「えっ?妹が布団をガバッとして起きた辺りから」

男妹「つまり、最初から?」

女「聞かせてもらっていたよ 男に寝たふりしてろって言われたからな お前らもいい加減入れよ」

メイド「とてもじゃないけど入れる雰囲気じゃないでしょ...」

美少女母「やっぱりヨミちゃんの子孫なだけはあるわね~ じゃないとあんなこと言えないわよ~」

勇者「校長先生の子孫でもあるのですが...」

女「ともかくだ 私達が居るんだから困った時はいざという時は助けてやるってことだ そうだろ?美少女」

美少女「まぁ、大体そんな感じかな...」

勇者「それにしても...よく寝てますね...妹2 廊下に聞こえるくらいうなっていたのに」

男妹「この子は寝ることが大好きだから...ん?うなっていたの聞こえたの?」

美少女母「たま~に『2号...2号...』とも言ってたのも聞こえたわよ~」

女「男が叩き起こそうとしてたのを必死に止めたな...ありゃ疲れた」

一旦切ります

男「悪夢ならすぐに起こした方がいいと思って...」

美少女「結果は、止めて正解だったけどね」

女「やっぱりお前ら、同一人物だよな...こういうところ、同じだし」

勇者「私、並行世界の同一人物ですけどあまり似ていないのですが...」

美少女母「そう?結構似てると思うけどね~ 優しさが裏目に出たり、何気ない一言で救ったりするし~」

女「ちょっとしたことですぐ落ち込んだりするしな...」

男「遠回しに貶されてる気がするんだけど...」

美少女「奇遇だね、私もだよ」

メイド「ま、まぁ共通点がかなりあるってことだよ 母さんもおばあちゃんもそこまでにして もう遅いから寝ようよ」

男妹「明日も早いし...ほら、ベットに入って」

女「まだ言い足りないが...仕方ない 続きは明日にしよう」

~~~

勇者(あれから3分しか経ってないのですがもう皆さん、寝てしまいましたね...そういえば、このベット私しか居ない筈なのに視線を感じるのは何故でしょう...ん?)

チラッ チラッ

勇者(さっきからこちらを覗いてくる目が隣から...もしや...)

勇者「魔王娘? 居るのでしょう?」ヒソヒソ

魔王娘「流石勇者、気付いてくれると思ったよ 気付いてくれないかもってちょっと焦ったけど...」ヒソヒソ

勇者「どうして自分の部屋に行かないんですか ベットがあるでしょ」ヒソヒソ

魔王娘「だって...3日しか経ってないけど、勇者に会いたかったから...抱き心地もいいし...」ヒソヒソ ギュッ

勇者「私は抱き枕じゃないのですが...いつからそこに?貴女が自分の部屋に向かったのを確かに見たのですが...」ヒソヒソ

魔王娘「そんなの、瞬間移動を使えば一瞬でしょ? 私を誰だと思ってるの」ヒソヒソ

勇者「...魔法の悪用は禁止されてますよ」ヒソヒソ

魔王娘「やだな~ 有効活用と言ってよ 幼馴染でしょ?」ヒソヒソ

勇者「それは今は関係無いです 第一、私以外の誰かに見つかったらどうするんですか」ヒソヒソ

魔王娘「その時は堂々と一緒に寝ようかなって考えてた」ヒソヒソ

勇者「はぁ...呆れて口が塞がりませんよ...」ヒソヒソ

魔王娘「なにその言葉 向こうのことわざか何か?どういう意味なの?」ヒソヒソ

勇者「貴女の言動にあきれて物が言えないって意味ですよ」ヒソヒソ

魔王娘「へぇ...物知りだね 昔からそうだったけど...暇さえあれば図書館行ってよく本読んでたし...」ヒソヒソ

勇者「読書は楽しいことですからね 知らないことを知れますから」ヒソヒソ

魔王娘「私は何が何だかさっぱりな内容ばかりだけど...あっ、でも勇者と一緒に読んだ本の内容はわかったよ」

勇者「あれは小さい子向けの絵本でしたが...要所要所で意味を解説しましたし」

一旦切ります

魔王娘「うん 勇者のおかげでどういう内容か理解出来たよ」

勇者「それ以来、寝る前によく本を読むのをせがまれたのは今となっては懐かしいものです... そういえばあの頃の貴女は読み書きが出来ませんでしたね 魔族の王の娘であるのに...」

魔王娘「字を見るのが好きじゃなかったからね でも勇者のおかげで覚えられたよ」

勇者「そういえば...覚えていますか? 小さい頃、こっそり城を抜け出して探検したこと」

魔王娘「ああ 洞窟に入って迷子になったアレでしょ? 脱出魔法が効く場所で良かったよ 帰ったらお父さん達に怒られたよね」

勇者「あの時のお父様は怖かったです」

魔王娘「勇者と話してると話が止まらないや...ねぇ、本当にあっちにまた行っちゃうの?」

勇者「ええ まだ在学中ですから 卒業したらこっちに戻ろうかと思っていますよ」

魔王娘「大体どれくらい経ったら戻ってくるの?」

勇者「向こうの時間で約20ヶ月なので、そうですね...大体1ヶ月くらいでしょうか」

魔王娘「長いなー 1ヶ月も待つなんて...」

勇者「今度戻ってくる時はお土産を持っていきますよ」

魔王娘「えっ! お土産!? 何だか待ってられるような気がしてきた...」

勇者「現金な人ですね...貴女は...」

魔王娘「またわからない表現使った...あっ、今 気付いたけど戻ってきたら勇者は1歳年をとっているんだよね?」

勇者「そうですよ それが何か?」

魔王娘「誕生日...祝いたかったなぁ...勇者を驚かせようと色々考えていたのに...」

勇者「私に言いますかそのこと」

魔王娘「あっ! ...今の忘れて」

勇者「無理ですよ そんな都合よく忘れられません」

魔王娘「そんなぁ...でもどうしよう 今まで会えなかった分、盛大にやりたかったのに...」

勇者「大丈夫ですよ 戻ってきた時に祝ってくれればそれで充分ですから」

魔王娘「あっそうか 戻ってきた時にやればいいもんね やっぱり頭良いね、勇者」

勇者「考えればすぐわかることだと思いますが...」

魔王娘「あれ? でもそれじゃあ当日に祝えないよね」

勇者「...貴女、変なところで頭が回りますね」

魔王娘「私は誕生日当日に祝いたいんだよ...でも勇者は向こうに居るし...どうしよう...」

勇者「また魔法でこっちに来るというのは?」

魔王娘「それは無理なんだ...次元を越える魔法は体力をかなり消耗してね...そう乱発して使えなくて最低でも1年は待たないと...」

勇者「1年も...そうなると、もはや奇跡でも起こらないと不可能ですね...」

魔王娘「奇跡か...良い子にしてたら起こるかな?」

勇者「その程度で起こるとは思いませんが...やってみる価値はあると思いますよ」

魔王娘「そうだよね 勇者の誕生日、祝いたいもん」

勇者「さて...そろそろ自分の部屋に戻るべきではないでしょうか 私も眠くなってきましたし...貴女の目がだんだん細くなってきましたから」

魔王娘「そ、そんなこと無いよ ちょっとあくびが出るだけだって」

勇者「あくびが出るならもう寝ないと 夜更かしは良くないですよ」

魔王娘「むぅ...わかったよ じゃあ勇者、また明日」

ヒュン

勇者「やっと戻りましたか...それじゃあ私も寝るとしましょう...」



女(実は一連の流れをこっそり聞いていましたなんて勇者には言えないな...)

メイド(同じく私も...)

女(おい、女 テレパシーで話しかけるんじゃない というか、起きてたのかお前)

メイド(仕方ないでしょ...聞こえてくるんだから...とてもじゃないけど眠れないよ それと、私は眠る必要無いし)

女(そうか...まぁいい それで、どうする? 魔王娘に勇者の誕生日を祝わせてやりたいが...私1人の力ではとてもじゃないが無理だ かと言って母さん達に協力を仰いでも手伝ってくれるかどうか...)

メイド(おばあちゃんなら喜んで手伝ってくれそうだけど...)

女(馬鹿 幾ら創造神の母さんだとしても次元の壁を越える穴を創るのは至難の技だ 妹に頼めば容易かもしれんが...もしかしたら断るかもしれんからな...あの子が居ればまだワンチャンあるんだが...)

メイド(あの子って、特攻した?)

女(ああ...あの子は神力を使うのが私より上手かったからな 神である私よりも あの子とお前と私が力を合わせたら創れるかもしれないが...肝心の居場所がな...)

メイド(まだ魂が見つかっていないんだもんね...一体何処に居るのか...会えそうな気はするんだけど...)

女(私も感じる 近い将来、あの子に会えそうな気がな)

メイド(母さんに会えたんだからきっとそのうち会えるよ)

女(そうか? 勇者の誕生日前に会えるといいんだが...)

メイド(ところで...勇者さんの誕生日っていつだっけ?)

女(お前、同棲してるのにそんなことも知らないのか 10月だよ)

メイド(およそ2ヶ月か...厳しいな...)

女(まぁ、最悪の場合は片っ端から頭下げるから安心しろ)

メイド(とてもじゃないけど安心出来ないよ...)

~一方 男達の世界 ショッピングセンター~

女4(はぁ...どうしよう お母さんに自由研究手伝ってもらおうかと思ったのに居ないし 男も会長も居ない...男5によれば勇者の世界に行ったらしいし...誰に相談すればいいんだろう...」

店長「相談するって何を?」

女4「何って自由研究ですよ..って、店長! どうして知ってるんですか!?」

店長「そりゃ、君が途中から言葉に出していたからだよ 夏休みでも引き続き来てくれるのは助かるから俺が手伝えるといいんだが... 自由研究か...そうだ! いい方法があるぞ これならすぐに終わる」

女4「その方法って一体何ですか?」

店長「まぁ、待て ここだと出来ないから場所を移動するぞ」

~学校~

担任「それで私のところに来たと...私が手伝わないと出来ないことなのか?」

店長「ああ じいちゃんにも手伝ってもらえると非常に助かる あっ、でも父さんは呼ばない方がいいな 失敗するかもしれんから...」

美少女父「手伝っても構わんが内容を教えてもらわないと手伝いようがないぞ 一体何をするんだ?」

店長「まぁ、ちょっとした召喚だよ 聞いたぞ、叔母さんが勇者って子を召喚したってのを あれをやればいいじゃないか?」

担任「しかし...あれは禁忌の神力だ...母さんにバレたらどう対処するんだ?」

店長「そんなもん、頭を下げるしかないだろ 俺は女4の力になりたいんだ 母さんの教え子だろ? 手伝ってくれよ」

女4「店長...」

担任「手伝ってやりたいが...しかし...」

美少女父「手伝ってやりなさい アマテラス」

担任「父さん! でも...母さんが」

美少女父「大丈夫だ いざという時は私も謝ろう あいつは好きなものをあげれば元に戻るだろうしな」

女4「教頭先生...ありがとうございます」

美少女父「別に礼を言われるようなことじゃないさ 幸い、母さんも勇者の世界に居る やるなら今のうちだな グラウンドに行くぞ ライン引きを準備してくれ」

担任「はぁ...どうなっても私は知らないからな」

~グラウンド~

担任「...っと こんな感じかな 召喚なんて久し振りだぞ...」

店長「今日は運動部が居ないんだな...」

美少女父「偶々 大会とかが重なってな」

女4「先生 この円の中に星がある図は何ですか?」

担任「五芒星だよ 陰陽道では魔除けの呪符とされているが...これが召喚するのに1番適してる図なんだ 後は...女4、お前の血をこれの中心に垂らせばそれを媒体にして召喚されるんだ」

女4「血を垂らすのか...どうしよう...痛いの嫌だしな...」

店長「焦れったいな こうすればいいだろ」スッ

シュッ ポタリ

担任「紙で指を切ったか...まぁ、方法は何でもいいからな...おっと、後ろに下がれよ 物によっては巨大なものが召喚されるからな」

ドドドドドドドドド

店長「さて...鬼が出るか蛇が出るか...」

女4「何か...機械っぽいのが出てきましたね...」

担任「戦闘機か? とんでもないのが出てきたな...」

美少女父「おい 操縦席に誰か居るぞ しかも生きている 保健先生を呼んでくるぞ もしかしたら手当てが必要かもしれんからな」

担任「ああ 頼んだ... さて、誰かわからんが顔を見させてもらおうか...おい、しっかりしろ!」

???「こ、ここは一体...私は生きているのですか?」

店長「ここは学校だ お前の名前を聞いてもいいか?」

???「私の名前ですか? 私は、男と申します」

女4「男と同姓同名...それじゃあ呼び辛いから...男7って呼んでいい?」

男7「ええ 構いませんよ 女4さん」

女4「何故私の名前を...まだ名乗っていないのに...」

男7「失礼ながら貴女の記憶を少し読ませてもらいましたので...」

担任「...やはりか その髪の色、左右で違う眼の色 おまけにその能力 何処かで見たことがあると思ったが...こんな形で再会するとはな... 久し振りだな、男 私のこと、覚えているか?」

男7「ええ お久し振りです 伯母様」

女4「知り合いなんですか!? 先生」

担任「知り合いも何も...こいつは女4、お前の本当の曾祖父だ」

一旦切ります

女4「えっ!? でも...本当のひいおじいちゃんは特攻して死んだはずじゃ...」

担任「あー そのことなんだがな...男、お前がここに来る直前のことを説明してやってくれ それでわかると思うからな」

男7「わかりました 私はある空母に向かって飛んでいました そして何とか攻撃を潜り抜けて空母に突撃しようとした瞬間、目の前が真っ白になり...気が付けばここに居ました」

女4「つまり...特攻する寸前で召喚されたってこと?」

店長「恐らくそうだろうな...でもそれにしてはやけに落ち着いているな お前」

男7「まぁ...違う時代に飛ばされることはこれが初めてではないので...」

担任「そうだったな...お前はツクヨミによってあの時代に飛ばされたんだったな...よりによって戦争真っ只中のあの時代に...あいつもとんでもないことをやってくれたよ...」

男7「母様のことを悪く言わないで下さい 母様はあの時、出来る最善のことをしただけですから」

店長「お前、恨んでないのか? 母親のこと」

男7「恨む?何を仰られる 私は母様を恨んだことなんて一度も有りません ただ...何回かまたお会いしたいと思った時は有りましたが...それに約束しましたから また皆で一緒に暮らそうって...」

女4「そういえば言葉遣いが丁寧だけどそれはどうして? 私は貴方の曾孫なのに...」

男7「そのことですか? 母様と別れる前に言われたのですよ 『どんな人でも礼儀正しく挨拶すること』と しかし、挨拶だけでは相手の方に失礼なのでこういう言葉遣いで話しているという訳です」

担任「お前...真面目に磨きがかかって馬鹿真面目になってるな...」

保健先生「教頭先生に言われたから来たけど...あっ、あんたは...」

男7「お久し振りです フレイヤ様」

保健先生「なるほどね~ だから探しても見つからなかったのか まぁ、それは置いといて ほら、この服に着替えて その格好は悪い意味で目立つから」 スッ

女4「Yシャツと制服のズボン? 夏服ですか?」

保健先生「そうよ 保健室には予備は幾つかあるからね サイズは教頭先生が教えてくれたのを持って来たけど...ちょうどいい?」

パチン

男7「ええ ぴったりですよ 動きやすいですね、この服」

女4「一瞬で着替えた...」

担任「神力だよ あいつの子供なだけはあるな 時を止めるなんて造作もないか 私でも一瞬何があったからかわからなかったからな」

店長「ところで、じいちゃんが居ないのはどうしてなんだ?」

保健先生「ああ、ついさっき校長から連絡が来てね また男に妹が増えたんだって で、学校に入学したいらしいからテストの手続きをしに行ったってわけ」

女4「男に妹が増えた!? 一体どういう経緯で...」

担任「それは本人から聞いた方が早いだろう まぁ、そんなことより今は...こいつの服を買うことだな 女4、一緒について行ってやれ 金は...ほら、これを使え」スッ

女4「私ですか? こういうのは先生とかが選んだ方がいいのでは...」

担任「私はファッションセンスが無くてな...いつも服はスサノオが買っているんだ」

店長「俺も同じく無い 兄さんが買ってるのを着ている」

保健先生「こういうのは貴女が選んだ方が早いわよ おじいちゃんの服、選んであげているんでしょ?」

女4「そうですけど...」

男7「やはりご迷惑でしたか?」

女4「そんなこと言ってないって はぁ...仕方ないな 行きますよ付き添って買うのを手伝えばいいんですよね?」

担任「ああ...頼んだぞ 女4」

女4「それじゃあ行きますよ ひいおじいちゃん」スタスタスタ

男7「はい ...でもその呼び方はこそばゆいですね...」スタスタスタ



担任「行ったか...」

店長「なぁ 母さん 良かったのか?あいつに母親と姉が近くに居るって言わなくて」

担任「今のあいつに言うべきではない...目を見てすぐわかった あの目は女が死んだ時のツクヨミの目と同じだった」

保健先生「表面では冷静を取り繕っていたけど本当は困惑しているもんね...死ぬつもりだったのに生きていたから」

店長「そうなのか?全然わからなかった」

担任「だからお前はまだまだ未熟なんだよ あいつ...そのうち死のうとするだろうな...」

~服屋へと向かう道~

女4「そういえばさ ひいおじいちゃんは服を買ったことあるの?」

男7「一度だけ有りますよ あれは...一回だけ帰郷した時です 駅に着いて家に向かおうとする矢先、ボロボロになった服を着ていた女性を見掛けましてね ブティックに連れて行って服を買って差し上げたんです」

女4「ブティック?」

男7「簡単に言うと服屋のことですよ あの女性、何処か姉様に似ていました...」

女4「因みにその時買ってあげた服はどんなのだったの?」

男7「そうですね...確か、メイド服と呼ばれていたと思います 西洋の召使いの人が着る服だそうで...服を選ぶ感覚が無いですよね」

女4(お母さんから聞いたことがある...旅をしていた頃のメイドさんはある時、男の人にメイド服を買ってもらっていて、だからいつもあの格好をしているんだって...もしかしてそれを買ってあげたのは...)

男7「どうしました?」

女4「ねぇひいおじいちゃん そのメイド服ってこんな感じじゃなかった?」カキカキ スッ

男7「ええ 正にそんな感じでした...でもどうして貴女がそのことを知っているのですか?」

女4「見たことあるんだよその人のこと その人の名前は確かね...」

男4「おっ?女4じゃん 今日はバイトが無いのか? ん?隣に居るのは誰だ?」

女4(どうしてこういう時に限って男4が話しかけてくるの...)

男7「私は...」

女4「こ、この人は男7 私の遠い親戚だよ 海外留学しててついさっき帰ってきたんだ」アセアセ

男7「えっ?違いますが...」

女4「今は私に合わせて ひいおじいちゃんは特攻で死んだってことになってるんだから」ヒソヒソ

男7「わ、わかりました...」ヒソヒソ

男4「おい、今 違うって聞こえたが...」

女4「やだなー こんな時にボケるなんて しっかりしてよー」アセアセ

男7「す、すみません まだ帰ってきたばかりなので...」アセアセ

男4「そうなのか?まぁ、時差ボケって人によっては結構酷いらしいしな...」

女4(ほっ...助かった...)

男4「ところで...海外留学って言ってたけど 何処に行っていたんだ?」

女4(やばい...全く考えてなかった どうしよう...)アセアセ

男7「ロシアです」

男4「そっか ロシアか...肌白いもんな...」

女4(ひいおじいちゃん ナイス!)

男4「そういえば名乗り忘れてたな 俺は男4 女4のクラスメイトだ よろしくな」

男7「こちらこそよろしくお願いします」

男4「ところで...服屋に来たってことは服を買いに来たのか?」

女4「そうだよ 男4は?」

男4「俺もそうだよ 女3に頼まれてな...子供達の服を買って来いって あいつら、すぐ服を駄目にするんだ...世話が焼けるよな...」

男7「お子さんが居るのですか? まだお若いのに...」

男4「えっ?若い? ...あっ、やばっ...女3にあまり人に言うなって言われてたのってこういうことか...しまった...どうしよう...」

女4(何か勝手に地雷踏んだっぽいね...)

男7「まぁ、色々ありますからね...詳しい事情はまた今度に聞かせて下さい」

男4「ありがとうな 詮索されると俺も辛くてよ...さっきからずっと視線を感じるし...ん?視線?」

女2「やはり貴方様1人だと心配ですね はぁ...しっかりして下さいよ」

男4「女2...来ていたのか...」

女2「ええ 奥様から頼まれましてね 何をやらかすか心配だから付いていってやれと そしたら案の定、初対面の方にとんでもないことをカミングアウトするからヒヤヒヤしましたよ...」

女4「女2...大変だね 貴女も」

女2「まぁ、これが私の仕事だからな あぁ、申し遅れました 私、女2と申します」

男7「男7と申します よろしくお願いします」

男4「なぁ、女2 俺、こいつらと一緒に服を買いたいと思ったのだがいいか?」

女2「それは私に聞くことではないでしょう...失礼なことを言ってすみませんね...後でしっかり言い聞かせますので...」ガツン

男4「そう言いながら頭を思い切り殴るのはどうかと思うがな...」

女2「では、剣の方が良かったですか?」チャキッ

女4「まぁまぁ 落ち着いて 私の方からも男4に頼もうかと考えていたんだよ 私、若い男の人向けの服 買ったことなかったからさ どれを買えばいいかわからないんだ」

女2「でもお前に迷惑を掛けられんだろ この人は目を離すとすぐとんでもないことをやらかす人だぞ」

男4「お前の中の俺の評価、酷いな...」

一旦切ります

女2「だって...事実ですから」

男7「あの...この人達の関係はどういうものなのですか?」ヒソヒソ

女4「うーん...悪戯好きと尻拭い役 かな? まぁ、最近は悪戯をしてないから安心して それより、服を買わないと...」ヒソヒソ

男7「そうですね...お二方、本来の目的をお忘れではないでしょうか?」

男4「そうだった...服を買わないとな...あいつらの服を買わないと...男向けの服、どんなの買えばいいかわからないって言ってたよな 適当に見繕ってやるよ ただし、文句は言うなよ 行くぞ女2」スタスタ

女2「待って下さいよ...あっ、流石にやばそうなのは私が止めるのでご安心を では後ほどまた」スタスタ

女4「女2って基本、タメ口なんだけどな...ひいおじいちゃんには何故か敬語だよね どうしてだろう?」

男7「さぁ、わかりませんね...では私達も行きましょうか」

~服屋~

男4「これなんかどうだ? あー、でもお前 銀髪だよな ならこっちの方が良いか...」

男7「しかし...これは些か派手過ぎるのでは...」

男4「そう言うけどよ お前が持ってきた組み合わせ...完全に中年のおっさんが着るようなもんだったぞ...それに比べればまだマシだろ」

男7「はぁ...『中年のおっさんが着るようなもん』ですか...」

男4「いや、最近のおっさんでもあれよりマシなの着てるな... とにかく、お前 服選ぶセンス無いのは確かだわ」

女4「うわっ...クリティカルヒットだよあれ...遠くから見ても落ち込んでるのわかるもん...」

女2「男4様は思ったことをズバズバ言いますからね...あれじゃあ日頃ボコボコにされても仕方ないですよ...」

女4「それで...女2は何をしてるの?」

女2「私? 私はご子息の服を選んでいるんだよ あの様子じゃ選び終えるのにかなり時間がかかりそうだからな 何着か買えばいいだろう」

女4「女2ってさ 男4の召使いみたいだよね 行動もそうだけど、男4に対する言葉遣いも」

女2「そうか? 一応、あれでも上司だから仕方なくああいう言葉遣いにしているだけなのだが...」

女4「あれ?でも、女2の仕事って男4のお目付役だよね?何で男4が上司なの?」

女2「彼が私への命令権を持ってるからだよ 緊急事態時のな」

女4「へぇ...何回も言うけどさ 大変なんだね、女2も」

女2「まぁ、確かに大変だな...昔は悪戯をするのを止める意味で、今は自由奔放に行動するのを止める意味でな あの人は恐らくいつまでもああなのだろうな...」

女4「でも...女3のことは愛してるよね 後、子供達のことも」

女2「それがあの人の唯一胸を張って言える良い所ですよ」

女4「長所ならまだあると思うけどね... あっ、そういえばさ ひいお...ごほん 男7に対して敬語だったけど それはどうしてなの?」

女2「それはな...彼の言葉遣いを聞いているうちに敬いたくなったんだよ...」

女4「何それ...意味わからないんだけど...」

女2「正直...自分でも困惑している 今までにこんな感情は感じたことが無かったからな...心の底から尊敬したいと思った それだけだよ」

女4「じゃあさ、剣道部に入って欲しい?」

女2「はぁ? 何をいきなり言ってるんだ?お前」

女4「もしかしたら男7が入るかもしれないんだよ 私達が通ってる学校に で、そうなると部活に入るでしょ? その時に剣道部に入って欲しいかなーって思ってさ」

女2「いや...別に入って欲しいとは思わないぞ 部員は充分居るからな」

女4「ありゃ...意外だね てっきり入って欲しいのかと思ったんだけど」

女2「1番大事なのは本人の意志だからな 入りたいと言うなら拒みはしない だが入りたくもない人に無理矢理入れと言うんじゃあな 仮に入ったとしても長続きしないのが落ちだ だったら入らない方がいい そうだろ?」

女4「うーん そうかなー」

女2「じゃあ質問するが お前はバイトを何個も掛け持ちしているがどうして掛け持ちしてやっているんだ?」

女4「それは...お祖父ちゃんの給料だけじゃ生活を維持出来るか心配だから...」

女2「なら比較的給料が高いバイト、1つに絞ればいい 何故わざわざ給料が安いバイトを複数掛け持ちすることにした?」

女4「そ、それは...」

女2「『実際に見てその職場が楽しそうだったから』 違うか? 以前、勇者が言っていた お前が喫茶店のバイトをすることを決めたきっかけが楽しそうだったからだってな」

女4「勇者...言わないでって念を押したのに...」

女2「結局、お前もバイトをやりたいからやってるんだ 別にそれが悪いことだとは言わん 私も剣道部が楽しいからやっているからな 時々、部活をやりたくないとか言う輩を見かけるが、それなら辞めてしまえばいい それが無理だと言うなら適当な理由でそれに決めたそいつが悪いだけだ 仕事の場合はそうは言えんがな...」

女4「仕事はやりたくないことでもやらなきゃならない時があるからね...」

女2「私だって本当はあんな人のお目付役なんてやりたくないさ でもな、やりたくないからって愚痴をこぼすよりもその中で楽しめることを見出すべきじゃないかって思うんだ その方がずっと良いだろ?」

女4「下を向いているよりも上を向いていた方が良いもんね」

女2「そういうことだ ところで...あっちの服選びはまだ終わらないのか?」

女4「ちょっと見てみるね...」ヒョコッ

男4「おっ?良いんじゃないか? 似合ってるぞ それ」

男7「もうかれこれ30分は着替えていると思いますが...」

男4「だってお前になかなか合わないからな...選ぶのが難しいんだよ...」

女4「もうそろそろ終わりそうだよ」

女2「そうか なら、先に会計向かっておこう」

~外~

男4「いや~結構買ったなー」

女2「まさか、私の服も選んでいたとは...」

男4「お前にも世話になってるからな こんな形でしか返せないのが癪だが...駄目だったか?」

女2「いえ、嬉しいです」

女4(女2...良かったね...)

男7「ありがとうございます こんなに沢山...しかもお代まで出して頂くなんて...」

男4「いいんだよ礼なんてさ 何回も着替えさせて買い物が長引いたツケだと思ってくれ じゃあ俺達はそろそろ行くから また会おうな じゃあな」スタスタスタ

女2「それではこれで...失礼します 女4、またな」スタスタスタ

女4「またね~」フリフリ

~図書館~

男3「...」ペラッ

男6「おや? 珍しい いつもはロキと一緒に居る君が別行動かい」

男3「図書館では静かにする それが此処のルールだよ」ヒソヒソ

男6「生憎、人間のルールを守る気なんて更々無いんでね 君だって神だろ? 律儀に守る必要は無いじゃないか」

男3「君には人に寄り添う心が無いのか?」ヒソヒソ

男6「ドラゴンは高貴な種族だ 人と我々を一緒くたにして欲しくないな」

男3「はぁ...相変わらず図々しい性格だね 君は」ヒソヒソ パタン

男6「おや、読書はもうおしまいかい?」

男3「近くに大声で話しかけてくる人が居ればそりゃね そもそもどうして君は此処に居るんだい?君に本を読む趣味は無いと記憶しているのだが...」ヒソヒソ

男6「こんな良い天気に本なんて読んでる輩の邪魔しに来たのさ」

男3「悪趣味だね...家に帰って会長の写真の整理でもしたらどうだい?」ヒソヒソ

男6「それは毎朝の日課としてやっているよ」

男3「...君、とんでもない変態だな」ヒソヒソ

男6「天才は凡人には理解されないものさ」

男3「君は紙一重で馬鹿な方だと思うけどね...」ヒソヒソ

男6「小声で毒を吐く神が居るんだ 別に構わんだろう?」

男3「それ以上僕に話し掛けないでくれ こっちが疲れてくるよ...」ヒソヒソ

男6「しかしな 他には誰にも居ないんだ 君以外に話し掛けるとしたら司書ぐらいだろう? しかもその司書は話し掛けても相手にしてくれない 一方的に話すのは楽しくないからな 君に話し掛けるしか無いんだよ」

男3「もういい...相手にした僕が間違っていたよ...」ヒソヒソ

男6「別にいいんだよ? 君が相手にしないなら私はここで本当の姿になってここをぶち壊すだけだからね」

男3「...本気かい?」ヒソヒソ

男6「本気だとも 黙ってここが壊れるのを黙って見ているか私と会話をするか 好きな方を選ぶといい」

男3「はぁ...わかったよ 付き合ってやる ただし、外でね」ヒソヒソ

男6「そんなにここが好きなのか? 物好きだな君は まぁ、私は何処で話していても構わないがな」

男3「それじゃあ、先に出てくれ 僕はこれを借りるから」ヒソヒソ

男6「そこまでしてそれを読みたかったのか まぁ私にはどうでもいいがな 外で待ってるよ」スタスタスタ

男3「...借ります」

司書「災難だな バルドル 読書をするのが君の何よりの楽しみなのに...あいつ、出禁にしようか?私の力を使えば可能だぞ?」

男3「いや大丈夫だよ 偶には喋るのも悪くないさ じゃあね トト」

スタスタスタ

司書「バルドル...」

~図書館外~

男3「待たせたね 続きをしようか」

男6「まぁ、立ち話をするのもなんだ そこのベンチに座ってしよう」

男3「図々しい上に我儘だな...」

男6「おい、バルドル あの木を見ろ」

男3「ん?何だい 木に何も...あれは...カブトムシ?」

男6「このご時世で野生のカブトムシってのはかなりのレアだ 採るぞ」

男3「しかし、捕獲する用の道具なんて持ち合わせてないよ」

男6「ふっふっふっ 私はファーブニル そのことを忘れていないか? こんな事もあろうかと持ち合わせているのだよ」

男3「用意周到だね...流石、財宝を集めるのが好きなだけはある」

男6「木を登ると揺れて逃げてしまうからな...すまないが私を持ち上げてくれないか?」

男3「君を持ち上げる? 君、自分が重い事をわすれていないかい? 僕が君を持ち上げようとしたら潰れてしまうよ」

男6「じゃあ私が君を持ち上げよう それで君が網でカブトムシを捕まえてくれ それじゃあ行くぞ どうだ?」

男3「もう少し左かな...」

男6「これでどうだ?」

男3「もう少しだけ上...ギリギリ届かないんだ...」

男6「仕方ない...少しだけ飛ぶぞ」バサッ

男3「...よし、採れた 籠は何処だい?」

男6「ここだ よし、かなり大きいな これを売ったらかなりの値段になるぞ」

男3「ねぇ 言いたいことがあるんだけど...」

男6「今度は何だ?」

男3「君、翼生やせるなら最初から飛んで採れば良かったんじゃないか?」

男6「馬鹿言え 人間は羽を生やして飛ぶか? 不審者に思われるだろ」

男3「何か...疲れがドッと来たよ...」

男6「それにしても、昼間にこんな大きいカブトムシが出るとはな...カブトムシは夜中に出るものなんだが...」

男3「良いじゃないか 採れたことには変わりないんだから」

男6「このカブトムシ、怪しいな...そうだ こいつの観察日記をつけるとしよう」

男3「自由研究かい?」

男6「ああ こいつの生態が気になるからな...手伝ってくれて助かったよ」

一旦切ります

男3「君が礼を言うとは...明日、雨が降るかな」

男6「君、そこまで私のことが憎いかい」

男3「別に憎くは無いさ ただ、今の僕は機嫌が悪いんだよ 何処かのドラゴンのせいでね」

男6「読書の邪魔をしたことで機嫌を損ねたのなら、謝ろう すまなかった」

男3「謝って済むなら法の神は要らないよ」

男6「ではどうすればいい 私に出来ることは限られているぞ」

男3「やれやれ じゃあ、話をしよう それで充分だ」

男6「話題は?」

男3「そういうのは君の方から振るものだろ...そういえば、君ってバイトとかしていないけど どうやって会長の写真を買うお金を調達しているんだい?」

男6「何そのことか FXと言えばわかるか?」

男3「株をやっているのか!?」

男6「まあな 一部だけだが学校の株も持っている 万が一の為にな」

男3「大体どれくらい?」

男6「そうだな...確か30%は持っている おい、そんな顔で見るなよ 乗っ取ろうなんて考えてないさ 私だってあの学校のことは好きだ それを何処の馬の骨かわからない輩に奪われないようにするためさ」

男3「教育方針にあれこれ言おうなんて考えてないだろうな」

男6「校長のやり方に駄目出しする気は無い あの学校は彼女が校長になってから有名になったんだからな それに...あの人に匹敵する人材は居ないだろうしな 君達は彼女が普段サボっている様子しか見ていないだろうが...結構頭が切れるぞ」

男3「やけに詳しいな...」

男6「入学する前に調べたからな その手の情報網を駆使してね」

一旦切ります

男3「信用出来るのかい? その情報」

男6「勿論だとも ちゃんと裏をとってあるからな」

男3「どう確認したんだい?」

男6「校長に聞いて確認した 全部事実だと言ったよ」

男3「本人に聞いたのかい? 度胸があるね...」

男6「聞き出すまでが大変だったがな...君が知りたければ幾つか教えてあげてもいいが...知りたいか?」

男3「可能ならば頼むよ」

男6「では始めに...校長はあの学校の創設者だ まぁ、このことは君も知っているだろう ただ、彼女が校長をする前に何人か前任者が居たことは知っていたかな?」

男3「そういえばさっき、校長先生が校長になってから有名になったって言ってたね...初耳だよ」

男6「最初の頃はあそこまで充実した施設や教育体制では無かったんだよ むしろランクが低く、『落ちこぼれが行く学校』と影で噂をされる程だったそうだ それを見かねた彼女が自ら校長になって現状まで引き上げたんだよ」

男3「でも...反発は無かったのかい? 経営者がいきなり教育者になるなんて...」

男6「そりゃあったさ だが、教育体制や施設が充実していく有様を見て、誰も文句を言わなくなった」

男3「学費が払えない人には最高全額免除なんて普通の学校じゃ到底出来ないだろうしね」

男6「下手な大学に行くくらいならあの学校に居続けた方がマシだという人も出る程だ 流石、創造神の名を持っているだけはあるな 敬服するよ」

男3「学校の敷地、かなり広いしね...未だに何処に何があるのかわからなくて迷子になる時があるよ」

男6「彼女曰く『より良い環境で勉強して欲しいから』だそうだ 恵まれていると思うよ?私は」

男3「あそこで働く教員は卒業生しか雇わないらしいね お父さんが言ってたよ」

男6「内部事情を理解している方がやりやすいからだろうな...君がさっき言ったように何処に何があるかをある程度知っているからというのもあるだろう 教師が移動中に迷子になったらとんでもないからな」

男3「ははは 違いないね」

一旦切ります

男6「ところで...話は変わるが最近のロキの様子はどうだ?」

男3「特に何もないけど...どういうことだい?」

男6「そうか...友人である君にも話していないのか...まぁ遅かれ早かれ知ることになるだろうから言っておくか ロキは巨人と神のハーフだってのは知ってるよな?」

男3「知ってるよ」

男6「彼に流れている巨人の血はな...時々、彼に破壊衝動を駆らせるんだ...幸い、神の血がそれを止めているお陰で何とかバランスが取れているがな」

男3「そんなことが...僕にはそんなこと、少しも話してくれなかった...」

男6「君を心配させたくないからだろう...彼があの学校に通うことにした本当の理由はその破壊衝動を完全に抑える為の方法を知る為さ」

男3「まさか...時々悪戯をするのって...」

男6「破壊衝動を少しでも軽減させる為だろうな 最近はしていない辺り、破壊衝動が来ていないということか」

男3「ロキ...いつもふざけたようなことを言ってるけど本当は苦しんでいたんだな...近くに居るのに僕はそれに気付いてあげられなかった...」

男6「...最近、世界を行き来している者が居る影響で次元の歪みが頻繁に起きている...ヴェルダンディが言っていた 近いうちに最悪な事態が起こるとな...ラグナロクが起こるかもしれん...君も気をつけた方がいいぞ」

男3「ラグナロク...この世界を滅亡させるという予言か...その中の1つに僕が殺されることも書いてあったな...」

男6「不死の君を死ぬなんてまずあり得ないことだがな...ヤドリギが唯一君を殺せる物というが...大丈夫だったのだろう?」

男3「ああ...迷信だったよ 死ねないというのもなかなか辛いけどね...」

男6「そうか...君は死なないだけであって怪我はするんだったな...」

男3「不死は生まれつきの性質でね お母さん達は祝福だと言っていたが...僕には呪いに他ならないよ...」

男6「だが...その力は決して無駄な物では無いと思うがね 使い方次第では役に立つと思うよ」

男3「そうかな...」

男6「そうとも 物事は明るく考えた方がいいだろう? 下ばかり見るなよ 光の神の名折れだぞ?」

男3「光の神 か...それもお父さんとお母さんのお陰でなれたようなものだしな...僕の力じゃないよ」

男6「謙遜するなよ 君の力は君が思っている以上に強いものだ ...おっと、もうこんな時間か そろそろ失礼させてもらうよ 君も家に帰るといい」

男3 「なぁ、男6」

男6「何だ?まだ私に言いたいことがあるのか?」

男3「君は...死ぬのが怖くないのか?」

男6「死ぬのが怖い? ...ああ、予言の中に私が死ぬのも書いてあったな 勿論怖いさ この世界にはまだ私が知らない財宝がごまんとある それを手に入れずに死ぬなんてな... それだけか?」

男3「ああ...それだけだよ 呼び止めてすまなかったね」

男6「構わんよ 最初に図書館で話しかけた私が悪いのだからね」

男3「もしかして...最初から僕と話をする為にここに?」

男6「...私は孤独が好きではないからな 今度こそ失礼するよ」

スタスタスタ

男3「...君も素直じゃないね...さて、僕も家に帰るとしよう ロキ...僕は君の力になれるだろうか...」

~男の家前~

美少女「はぁ~ 帰って来たー」

男「まさか、お土産まで貰うとはね...」

女「しかも、かなり高そうなのをな...お前は何を貰ったんだ?」

メイド「多分...チーズじゃないかな」

美少女母「いいチーズね~ ワインに合いそう~」

勇者「でもメイドさん、ワイン飲みませんよね?」

メイド「ワインはどうも苦手で...日本酒なら何杯でもいけるけど...ん?これは...」

女「どうかしたか?」

メイド「いや、何でもないよ」

美少女母「さて、ヨミちゃん 昨日約束した通り、洗い物手伝ってもらうわよ~」

女「そういえばそんなこと言ったな...母さんのことだから忘れてるかと思ったんだが...」

美少女母「失礼ね ボケるほど年はとってないわよ」

男5「あっ 居た! やっと帰って来たか...待ってたぞ姉さん」

女「ん?どうした?男5 そんな血相変えて...」

男5「俺の部屋にとんでもないのが現れたんだよ! アマ姉さんも父さんも学校だし...俺1人じゃどうにも出来ないんだよ!助けてくれ」

美少女「何か面白そうだね...行ってみよっか 男」

男「えっ?僕は遠慮しとくよ...ほら、まだやることあるから...」

男妹「 家のことは私に任せてお兄ちゃんは一緒に行ってあげて 美少女さん1人だと心配だから」

男5「会長はともかく男が来ても果たして役に立つか...」

男「何だと? 行ってみないとわからないじゃないか 行くぞ美少女」

美少女「はーい(相変わらず煽り耐性皆無だね...男...)」

~女の家 男5の部屋前~

ガタガタ バリボリ

男「何か凄い音が中から聞こえるんだけど...」

男5「だから言ったろ とんでもないのって 開けるぞ...」

ガチャ

美少女「うわっ...荒れてるね...ん?誰か居るけどもしかしてあの子?何か食べてるし...」

男5「ああ...近寄ろうとすると毒みたいなのを出してくるんだ...誰なのかわからないし...」

男「何故居るのかはわからないが、誰なのかはわかるよ あれはヨルムンガンド 男4の娘だ...」

美少女「取り敢えず女3に連絡しよう...もしもし 女3、今何処? えっ?アースガルド? 娘達の世話で忙しい? 今、こっちにヨルムンガンドが居るんだけど...えっ?どういうこと?」

男「どうした?」

美少女「ちょっと待ってね...ほら、代わって聞いた方が早いよ」

男「もしもし...」

女3『男? 貴方も居たの?』

男「ああ アースガルドってことは家に居るのか こっちに次女が居るんだけど...」

女3『さっき、会長にも言ったんだけど...ヨルムなら私の隣で寝てるわよ?』

男「へっ? じゃあこのヨルムンガンドは一体...」

女3『見間違いじゃないの?』

男「いや、それは間違いない 以前、男4に家族写真を見せてもらったことがあるんだけど そこに写っていたヨルムンガンドと全く同じだからね」

女3『違うと思うんだけど...今、何処に居るの? そっちに行くから』

男「女の家の男5の部屋」

ピカッ

女3「まったく...人使いが荒いのよ...で、ヨルムがここに居るって? ...嘘でしょ 本当に居る...」

男「なっ?合ってたろ?」

女3「でもそれじゃあ...ヨルムが2人居ることになる...この子は一体...」

男5「なぁ、話を遮ってすまんが いい加減こいつが俺の部屋の物食べるの止めてくれないか?」

美少女「あっ そうだったね...じゃあソーッと後ろから...」

女3「駄目よ会長 ヨルムは嗅覚が鋭いから背後から近寄っても意味が無いわ」

男「流石、母親だね...」

男5「じゃあどうするんだよ こいつがこのまま俺の部屋の物全部食べるのを黙って見てろって言うのか?」

女3「黙ってて ...ヨルム、私のことがわかる?ママよ?」

ヨルム「...ママ? でも、ママは死んじゃったよ?」

女3「何を言っているの? 私はここに居るわ ほら、そんなのバッチいの食べてたらお腹壊しちゃうから...もう止しなさい」

ヨルム「...駄目 止めたらパパに怒られる」

美少女「パパって...」

男「ああ 男4のことだろうね」

女3「パパが言ってたの? 食べろって」

ヨルム「うん それが私の役目だから...」

男「なぁ 女3 薄々気付いてると思うけど...こいつ、多分 別世界のヨルムンガンドだぞ」

美少女「別世界って...そんなこと、あり得るの?」

男「他に説明出来ないだろ こいつ、母親はもう死んでいるって言ったんだから」

女3「ヨルム...パパにどんなことを言われたの?」

ヨルム「世界にある物全部食べろって言われた それがお前の役目だって だから食べなきゃいけないの そうじゃないと...パパに怒られるから」

女3「ちょっと待っててね...もしもし、あなた 今何処?家? 大至急、男5の部屋に来て欲しいんだけど...ええ、お願い」

ピカッ

男4「どうした?大至急なんて...って汚いなここ...ん?何でヨルムが此処に居るんだ?」

ヨルム「パパ!?... ごめんなさいごめんなさい...怒らないで...殴らないで...すぐに食べるから...」

美少女「男4を怖がってる...この子、父親に虐待されてるんだ...」

男4「どういう事情かはわからんが...ヨルム、俺はお前のことを怒らないし、殴らないぞ」

ヨルム「...本当に? 本当に怒らない?」

男4「勿論だ 何で大好きなお前を怒ったり殴ったりしなきゃいけないんだ」

女3「もう大丈夫だから...ね? 食べるの止めて」

ヨルム「...わかった」

男5「ほっ...やっと止めたか...というか、何で俺の部屋に現れたんだ?」

男「恐らく...父親によってここに飛ばされた先が此処だったからじゃないか?」

美少女「運が悪かったね...男5...」

男5「マジかよ...まいったな...」

男4「なぁ、俺にもどういうことなのか説明してくれよ どうしてヨルムが此処に居るんだ? 俺、ヨルムを殴るなんて一度もしたことないし...」

一旦切ります

女3「私も会長に呼ばれて来たから詳しいことはわからないの...でも、ヨルムはさっきまで私が寝かしつけていたわ」

男「あくまでこれは予想だけど このヨルムンガンドは君達の子供じゃなくて別世界のヨルムンガンドだと思うんだ ついさっき女3と話していた内容から、この子の母親は亡くなってるらしいし...」

美少女「ねぇ どうやって此処に来たの?」

ヨルム「パパにいつもみたいに飛ばされて来た」

男5「いつもみたいにってことはこれが初めてじゃないのか 世界にある物を全て食らい尽くすのが役目って言ってたよな」

男4「その...パパってのは俺のことか?」

ヨルム「?? 違うの? だってパパはパパでしょ?」

男「そのパパの名前はロキって名前で合ってる?」

ヨルム「うん そうだよ」

美少女「やはり...男の言う通り、この子は別世界のヨルムンガンドだよ」

女3「詳しい話を聞きたいわね...ねぇ、ヨルム フェンリルやヘルはどうしたの?」

ヨルム「フェンリルお姉ちゃんもヘルも死んじゃった...」

男「何が理由で死んじゃったんだ?」

ヨルム「わからない...いきなりみんなが争い始めて...パパが巨人の血を解放して何とか止めたんだけどもうその時には...みんな死んじゃったんだ...」

美少女「男...多分、この子が言ってるのはラグナロクのことだよ」

男5「ラグナロク...バルドルが死ぬことから始まり、最後は世界がスルトによって火で焼き尽くされるという予言か」

男「恐らくこの子が居た世界はラグナロクが引き起こってしまった世界なのだろう...しかも多くの犠牲者が出た...」

男4「巨人の血...まさかそれが原因か?」

女3「何かわかったの?」

男4「ああ これはあくまでも憶測だが...巨人の血を解放したその世界の俺は、破壊することに魅入られてしまったんだろう...だからヨルムに世界を食い尽くさせるなんてことを...」

男5「戦いを止めようとした結果、破壊の虜になったってことか」

男4「それ以外に考えつかん...」

男「ん?どうして巨人の血を解放したら破壊することに魅入られるんだ?」

女3「あまり人には言わないようにしてるんだけど...巨人は好戦的な種族なの そして、この人は半神半巨人 つまり巨人の血が流れている 戦いを本能的に求めさせる巨人の血とそれを抑える神の血 そのバランスが巨人の血の方に傾いたらどうなるか...」

美少女「今まで感じたことの無い快感に襲われ、それに飲み込まる...ってことか...だからと言って娘まで巻き込む必要は...」

一旦切ります

男「よくマンガとかであるアレじゃないか? やってるうちに面倒になって誰かに代わりにやらせるって奴」

男5「何回もやってるみたいだしな...破壊することにもワンパターンじゃつまらんってことか...娯楽じゃないのによ...」

ピンポーン

女3「貴方もそうなるかもしれない...巨人の血の力に飲み込まれてしまったら...」

男4「馬鹿言え 確かに破壊衝動は今でも時々来る...だが、それに屈する程俺は弱くねぇ お前や子供達が居るのに負けられるかよ」

ヨルム「パパ...」

ピンポーン

美少女「ねぇ...さっきからインターホン鳴らしてる音聞こえるんだけど...出ないの?」

男5「マジか...こんな真昼間に誰だ? はーい」

ガチャ

男5「おっ...お前か 珍しいな わざわざ訪ねに来るなんて...学食はいいのか?」

学食長「今日は休みだからな...父さん、いきなり訪ねてすまないが 相談したいことがあるんだ...ん?来客中か?出直そうか」

男4「あっ...大国さんだ」

学食長「男4か...君も父さんに相談事か?」

男4「いや...俺は女3に此処に来いと言われて来たんだ こんなところで言うのは何だが...学食、美味いよ いつも楽しみにさせてもらってる」

学食長「それは嬉しい言葉だな こだわっている甲斐があったってもんだ」

男5「お前...味見して気に合わなかったら直前でもメニュー変更するもんな...」

学食長「俺の口に合わないなら生徒の口にも合わんだろ? 食ってもらうなら良いものを食ってもらいたいからな」

男5「志が高過ぎるんだよ...お前...だからアルバイト募集してもすぐ辞めるんだ...」

学食長「でも最近入って来た子はなかなか素質あるぞ...皿洗いが結構早い しかも丁寧だ」

男5「お前...あいつのこと何も知らないのか?母さんから言われたろ?」

学食長「いや?おばあちゃんからはちょっとやそっとでは辞めない子だから厳しめにやっていいとしか...」

男5「母さん...何でそんなこと言って大事なこと言わないんだよ...あのな...オオクニ あいつはお前の従姉妹だよ 女って居たろ?ツクヨミ姉さんの子供の...あいつだ」

学食長「えっ!? でもあの子ってだいぶ前に死んだよな...どうして居るんだ?」

男5「それはな...はぁ...何で俺が説明しなきゃならないんだ...あいつ、生きたまま霊体になったんだよ だから厳密には死んでないんだ てか、本人と話して気付かなかったのか?」

学食長「いや、全然」

男5「お前な....鈍感過ぎるだろ...」

男「お前が言える立場かよ...あっ、どうも お久し振りです」

学食長「男か...いつも君の意見は参考にさせてもらってるよ この前のアイデア 実現出来そうだ」

男「そうですか?いや~楽しみですね 試作段階に入ったら教えて下さいよ?」

学食長「勿論だとも」

男5「お前...やけに男と親しいな どういう関係だ?」

学食長「彼がよく料理のアイデアを考えていてね...なかなか良いものなんだ 幾つか実際に作ってみたものもある
父さんがよく食べてる奴も男が言ったのがきっかけなんだぞ?」

男5「えっ?ロコモコ丼考えたのお前なのか?」

男「うん...でも正確には考えたんじゃないけどね テレビやってるのを見てうちの学校でも出来ないかって言ったんだ」

学食長「試しに作ってみたら好評でな...メニューに載せたらいつの間にか名物の1つになったって訳だ」

美少女「へぇ~もしかしたら男、料理関係の職向いてるんじゃないの?苦手だって言うけどさ この前の焼きそばも好評だったし」

男「いや あれは偶々上手くいっただけだよ」

学食長「美少女も居たのか...さっき男4が言った感じだと女3も居るようだし...何かあったのか?」

男4「まぁ...うちの娘が迷惑を掛けてな...とは言ってもこいつ、俺の知ってるヨルムじゃないらしい 所謂並行世界のヨルムってとこだ」

学食長「並行世界?この子は違う世界から来たのか?」

女3「えぇ...本人がそう言っていたので...」

学食長「ふーん それでどうするんだ?帰れって言う訳にもいかんだろ?」

男4「まぁ...並行世界といっても俺の娘であることには変わらないからな...暫くは同居することになるかな...」

女3「女2が許してくれるかわからないけどね...事情を話せば何とかなるかしら」

美少女「大丈夫じゃないの? 女2のことだし許してくれると思うよ」

男5「まぁ...こういった感じだ お前、確かさっき相談したいことがあるって言ったよな 何なんだ?」

学食長「ここで言うのはちょっと...」

男5「何だ?折り入った話か?」

学食長「いや...そこまでじゃないけど...ほら、そろそら母さんの誕生日だろ?何かやらないとな~って考えたんだけど思い付かなくてさ 父さんに相談しに来たんだよ」

男5「もうそんな季節か...すっかり忘れてたよ...」

男「大国さんってやっぱり男5に似てるよな...流石親子というべきか...」

男4「似てない親子も結構居るけどな...フェンリルとか俺と女3に全然似てないし あっ、見た目のことじゃないぞ?性格の意味でな」

ヨルム「...私は?」

男4「お前はママそっくりだよ 優しいところとかな」

女3「そんな...こんなところで言わないでよ 恥ずかしい」

男「惚気てやがる...」

美少女「末長く爆発しろ」

一旦切ります

学食長「...いつもあんな感じなのか?」

男5「ああ...気にしないでやってくれ あいつらはああいう奴らなんだ それで、クシナダの誕生日にあげるものについてだったよな 何か目星はついてるのか?」

学食長「いや...まったく 考えてみれば母さんが好きなもの、何1つ知らなくて...消耗品じゃなくて備品をあげたいんだけど...」

男5「備品か...クシナダは指輪とかは好きじゃないんだよな...そうなると...あいつが今1番欲しがってるのがいいんじゃないか? 高天原に居るんだろ?そうなると日用雑貨が不足すると思うし...あいつ、お気に入りのものでもすぐ壊すからそれにしたらどうだ?」

学食長「おお...確かに...凄いな、父さん 考えつかなかったよ となると...ホームセンターに行った方がいいか 本当にありがとう じゃあ俺はこれで失礼するよ」

男5「おう 体には気をつけろよ」

学食長「父さんもな」

男「...なんかいいね 親子っぽくて」

美少女「うん こういう親になりたいよね」

男5「お前ら...見てたのか」

男4「日用雑貨がどうとか言ってる辺りからな...お前も嫁を大事にしてるじゃねえか」

男5「『嫁』か...クシナダの方はそうでもな...もう1人の方はね...」

美少女「ん?もう1人って? 男5って重婚してるの?」

男5「結果的にはな...デキ婚って奴だよ...よりによって相手がアマ姉さんだがな...」

男「お、お前...姉に手を出したのか...」

男5「勘違いするなよ 酒に酔った勢いだ ほら、前に言ったろ?俺、酔うとかなりやばいって」

男4「あの時は大変だったよな お腹が大きくなった先生と怒り狂う校長に顔真っ青のお前....地獄絵図ってのはああいうのを言うんだろう」

男5「気が付いたら姉さんの腹が大きくなってて...後ろを見たら意味深げに笑ってる母さんが居て...あっ、死んだなと悟ったよ ツクヨミ姉さんが止めに入らなかったら俺は追放で済まなかったよ...」

男「えっ?お前が追放されたのって大暴れしたからじゃなかったっけ?」

男5「それはアマ姉さんが引き篭もった原因だよ 追放されたのはアマ姉さんとの間に子供が出来たから」

美少女「じゃあクシナダ姫と結婚したのは...」

男5「...追放された後だよ 双方を説得するのが大変だった...」

女3「事実婚ではあったけど式を挙げた訳じゃないし故意ではないからって何とかなったけど...未だにあの2人が顔を合わせるとそのことで議論になるよね...どちらが本妻かって」

男「あっ...嫁の意識はしてるんだ...先生」

男5「偶に食事で俺の分だけやたら豪華な時があるんだよ...顔を見たら笑うし...どう見てもアピールだよな...」

美少女「弟でもあり夫でもある...大変だね...」

男5「来年の正月にクシナダが来るんだが...恐らく決着をつけようとしてるんじゃないかって思うんだよ...」

男「またとんでもないことに巻き込まれたな...」

男5「ツクヨミ姉さんはそんなことをつゆ知らずだし...俺は2人には仲良くしてもらいたいんだけどなぁ...子供同士の仲は良いのに親が悪いとあいつらも会うのに気が引けると思うし...」

男4「それは考え過ぎじゃないか?大国さんが行くって言ったホームセンターの店長、先生との子だろ?」

男5「ああ...そういえばそうだったな...」

男「おい ちょっと待った 今聞き捨てならない言葉を聞いたんだが...ホームセンターの店長が先生との子?本当か?」

男5「ああ...アマノホヒって名前だ」

美少女「商業の神じゃない...というか店長まで神なのか...八百万の神っていうけどここまで来ると怖くなってくる...1人居たら10人居ると思った方がいいねこりゃ...」

男5「神をゴキブリと同じにするなよ...」

一旦切ります

男4「ほら...よく言うじゃないか 凄いことした奴を神って」

男5「まぁ...確かに言うけどさ...ってお前も悪ノリすんなよ また破壊衝動に駆られてるのか?」

男4「いや、駆られてないが?単純に悪戯好きの血が騒いだだけ」

男5「ふざけんなよ...って女3 お前、止めろよ 妻だろ」

女3「いや~ 我が家は本人の意思を尊重するようにしてますから~」

男5「お ま え も か そういや俺が石乗せられた時もお前ら夫婦揃って悪ノリしてたよな 忘れてたわ じゃあヨルム この流れを止めてくれ」

ヨルム「...いいんじゃない?」

男5「駄目だー 蛙の子は蛙だったー もういいお前らに頼った俺が馬鹿だったよ いいか 男!会長! 確かにこの町は神が多いけど、上位職を皆、神が総なめしてる訳じゃないからな」

4人「「「「えっ...そうなの!?...」」」」

男5「何でお前ら2人まで驚いてるんだよ!」

男4「えっ、マジで? 知らなかったんだけど そこの本屋の店長、神じゃないのか?」

男5「違うわ 八百万の神ってそういう意味じゃないから」

女3「じゃあ、服屋の店長は神じゃないの?」

男5「神じゃない 普通の人間だ」

男「そうなのか...八百万っていうから皆 神様だと思ったんだけど...違うのか...じゃあそこのスーパーの店長も人間なんだな」

男5「いや それは俺の子だ」

美少女「何でホームセンターだけでなくスーパーまで男5の子供が店長やってんの...私、結構利用してるからお得意様みたいな扱いされてるけど今度から顔合わせたら気不味くなるじゃない」

男5「そう言われてもな~ あいつがやりたいって言い出したんだよ...」

男「ところでそいつは先生、クシナダ姫 どっちの子だ」

男5「姉さんとの子供だよ 長男だ」

美少女「ワーオ 兄弟揃って店長かい びっくりだね」

男「何で身内説明した時に教えてくれなかったんだよ 男4達も知らなかったろ? なぁ」

男4「いや...スーパーの店長のことならとっくの昔に知ってたけど? 見りゃわかるだろ」

女3「顔つきとか男5そっくりじゃない やっぱり鈍感ね」

男「はいはい 鈍感で悪かったね で、どうして言ってくれなかったんだよ」

男5「えっ?聞かれなかったから」

美少女「じゃあ聞いたら言ったと?」

男5「ああ 言ったよ」

男「その...身内だから恥ずかしいとかそういうのは無いのか?」

男5「何言ってんだお前 馬鹿じゃないの? 俺は子供に誇りを持ってる そんなの無えよ」

男「...なぁ、一発こいつ殴っていい?何かムカつくんだけど」

美少女「奇遇だね...僕もそう感じたよ...」

女3「あっ 会長が久しぶりに僕って言った」

男4「男5 お前、無神経だもんなー そりゃ、ああ言っちゃ俺でもキレるよ ヨルム、よく見てろ ああいう馬鹿がどうなるのかを...」

男5「おい 不吉なこと言うなよ...えっ?2人とも?何か凄いオーラ漂わせて無言で笑うの辞めてくれないかな? あっ...」

バキボキグシュ

ヨルム「うわぁ...これは酷い...」

男「ふぅ~ スッキリしたー」

美少女「どうしよう...この肉片...このまま置いといたら女に何か言われそう...」

男4「大丈夫だろ 頑丈なのがこいつの取り柄だからな ほっときゃそのうち治るさ でも...その返り血はちゃんと拭いとけよ」

女3「ほら、濡れタオル 汚れても良さそうなの拝借しといたわ」スッ

男「ありがとう」フキフキ

美少女「ついでに床に飛び散ったのも拭いておこう...」フキフキ

男4「...で、これからどうする? こいつ、復活するのに時間かかるし...俺達の家、来るか?」

美少女「えっ?いいの?」

女3「別にいいわよ ヨルムを連れて帰る予定だったし 偶には良いでしょ?」

男「そういや男4の家に行ったのってゴールデンウィークの旅行前が最後なんだよな...あの時、お前の旅行の荷物入れるの手伝わされたっけ その礼に野菜渡されて勇者にあげたんだよな」

女3「えっ? あなた...珍しく忘れ物が無いなーと思ったけどあの時、男に手伝ってもらってたの? 駄目じゃない」

男4「いや...その...なんて言えばいいかね...」オロオロ

ヨルム「パパ...嘘はダメだよ?」

男4「っ...そうだよ 手伝ってもらったんだ 俺1人じゃとてもじゃないが出来なかったから...女2に言っても手伝ってくれなかったし...」

女3「そりゃ私が前以て言っておきましたからね 何があっても手伝うなって」

美少女「確か、喧嘩した仲直りの為の旅行だったんだよね」

男4「ああ...男には言ったけど俺が間違ってこいつが楽しみにしてたプリン食べちゃってな...前々から旅行に行きたいって言ってたし いい機会だったから仲直りついでに行ったんだよ 懐かしい場所連れ回された挙句荷物持ちにされたんだよな...いや~お前には敵わないよ」

女3「あなただって楽しんでたじゃない そ、それに...あの時...」モジモジ

男4「ちょっと待った ヨルムがいる手前、それは言う必要無いだろ」

美少女「気になるね 何があったの?」

男「ここまで惚気話を聞かされたんだ 最後まで言えよ 歯切れが悪いぞ」

女3「あの時...砂浜の海岸で夕焼け見てたらキスしたのよ.それもこの人の方から」カァァァァァ

男4「お、お前な 恥ずかしいだろ」カァァァァァ

2人「「• • • • • • • •」」ポカーン

男4「ほら...また惚気話してるって呆れてるよ...」

男「お前...意外と漢気有るんだな...見直したよ 悪戯ばかりする腑抜けた野郎かと思ってたけど...」

男4「おい 俺のことそう思ってたのかよ」

美少女「自分からいきなりキスするのって...結構覚悟要るよね された時、どうだった?」

女3「...嬉しかった」

男4「お前...」

女3「あんなのされたら許しちゃうわよ...相変わらず卑怯ね あなたは...」

男4「俺はそういう奴だからな...」

グゥー

ヨルム「パパ...お腹減った...」

男4「おっと そういやこんな時間なのにまだ食べてなかったな 来るついでに飯食ってくか? 会長が食べ過ぎ無いって約束してくれるならですけど...」

美少女「知ってる? 最近わかったんだけど 私は男と一緒に食べれば一人前でもお腹いっぱいになるんだよ?」

男「回りくどい言い方してるけど、大丈夫ってことだね」

ヨルム「はやくはやく」

男4「急かすなって それじゃあ行きますか でも流石に肉片のまま1人にするってのはやばいから...」

ピカッ

男4「原型が辛うじて保ってある状態には戻した よし行くぞ」

~男4の家~

女2「まさかついて来るとは...飯、人数分足りるかな...」

美少女「ねぇ 今日のメニューは?」

女3「ここは学食じゃないんだけど...焼きそばよ」

男4「焼きそばはヨルムの大好物だからな...こっちのヨルムがそうかはわからないけど...ああ、そうそう この前の学園祭の焼きそば、喜んでたよ 『ママの焼きそば程じゃないけど美味しい』ってな」

男「結構毒が含んだ言い方だな...毒持ってるからか?」

ヨルム「美味しいそうな匂い...」

男3「それにしても別世界から来たヨルムンガンドか...何か悪い事が起こらなきゃいいんだけど...」

男4「人聞きの悪いことを言うなよ...こいつがヨルムなことには変わりないだろ 暫くの間面倒見るだけだって」

女2「大体どのくらいか目安が立っているのですか?」

男4「さぁな...帰れるようになるまでじゃないかな...」

保健先生「私の給料だけで賄えるかしら...」

男「あっ、保健先生 居たんですか 仕事は?」

保健先生「今日は早退したのよ 色々あってね」

男4「あっ そういえば...なぁ 男 お前、海外留学してた親戚知ってるか?」

男「はぁ? 誰だそれ 知らないよ 美少女は?」

美少女「初耳だけど...」

男4「今日、偶々服屋の前で女4に会ってな...一緒に居た奴が女4の親戚っていうからよ お前なら知ってるかと思ったんだが...知らないか...」

男「力になってやれなくてすまないな...因みにそいつの名前は?」

男4「ああ...男7って言ってたな」

保健先生「!!」ビクッ

女2「フレイヤ様...どうかしましたか?」

保健先生「いえ...何でもないわ」

男「どんな見た目なんだ?」

女2「銀髪で片目が緑だな オッドアイって奴だよ」

美少女「銀髪で...片目が緑? 何処かで聞いたことがある特徴だね...何処だっけ...」

男4「何だ やっぱり知ってるのか?」

男「いや、そいつ自体知らないけど...その特徴は何処かで聞いたことがあるんだよ...他に何か情報は無いか?」

男4「そうだな...言葉遣いが丁寧で、真面目な性格だったな」

男曽祖父『どんな人にも敬語を話し、物優しいひとじゃった...』

男(ま、まさか...)

美少女(その男7って人は...)

男曽祖父『銀髪で...片眼が緑だったかのう...』

男(ひいおじいちゃんのお兄さんで...)

美少女(女4の本当のひいおじいさん...)

2人((つまり...女のもう1人の子供!?))

男4「どうした? いきなり表情を強張らせて...」

男「なぁ 男4 その後どうなったんだ?」

男4「えーと 目的が同じだったから一緒に服買ったな」

美少女「その後は?」

男4「鬼気迫る顔で聞かないでくれよ...そこで別れたよ その後はわからん」

男「何か言ってなかったか?何処かに行くとか」

女2「特に何も言ってなかったな でも確か、女4が買い物中にもしかしたら男7が学校に通うかもしれないとか言ってたな...」

美少女「それ 本当なの!?」

女2「ああ...間違いない...会長...顔近い...」

美少女「ごめん... 男!」

男「ああ 確かめる必要があるな...話、聞かせてくれてありがとう 急用が出来たから焼きそばはまた今度にさせてもらうよ お邪魔しました」

男4「そうか? じゃあまたなー ...一体どうしたんだ?あいつら...」

保健先生(もしかして...気付いた!? まさか...あの程度の情報で勘付くなんて...)

女2「さっきから顔色が悪いですよ? 具合が悪いんじゃないんですか?」

保健先生「だ、大丈夫よ 考え事をしてただけ」

保健先生(不味いわね...もし男達が男7がツクヨミの子、男だってわかったらツクヨミに会わせようとする筈...今のあの子は不安定な状態...そんな時にツクヨミと会うことなんてしたら...やばい!)

保健先生「ちょっと出掛けるわ すぐに戻って来るから私の分取っておいてね」

男4「お、おう...行ってらっしゃい...」

ヨルム「行ってらっしゃい」

女3「できたわよ あれ?会長達は?」

男3「男達は急用で帰って、フレイヤさんは出かけたよ すぐ戻って来るって」

女3「あの会長が食べ物を食べないで帰るなんて...余程のことなんでしょうね...」

ヨルム「ママ...ご飯...」

女3「ああ そうね それじゃあ食べましょうか」

4人「「「「いただきます」」」」

ヨルム「いただき...ます?」

男4「そうだ 食べ物に感謝して食べる この国の食べ物を食べる前の挨拶だ」

ヨルム「食べ物に...感謝する...」

女3「だから必要以上にやたらと食べるなんてことは駄目よ 食べ物を粗末にするなんてことはとんでもないこと わかった?」

ヨルム「わかった」

女3「偉いわね ヨルム」ナデナデ

ヨルム(ママの手...暖かい...)

女2「ほら、焼きそばが冷めるぞ 温かいうちに食べなきゃ」

男4「箸は...まだ難しいだろう これを使いなさい」 スッ

ヨルム「これは何?」

男3「フォークだよ 見ててね こうやって使うんだ」

クルクル パクッ

ヨルム「こう?」

クルクル パクッ

男4「そうそう 上手いなー」

ヨルム(パパに褒められた...嬉しい...)

女3「美味しい?」

ヨルム「おい...しい...?」

男4「食べると胸があったかくなることだよ そうなるか?」

ヨルム「ちょっと待って...」

クルクル パクッ

ヨルム「美味しい」

女3「そう 良かった 噛めばもっと美味しいわよ」

ヨルム「本当?」

男4「本当だとも なぁ、女2」

女2「そこで私に振りますか...ああ、本当だよ」

ヨルム「じゃあ、噛む」

モグモグ

女3「どう?」

ヨルム「美味しい」

女2「そうか もっと噛めよ」

ヨルム「うん」

男3「小さい妹が出来たみたいだね こそばゆいや」

男4「お前ら ヨルムにジャンクフードを食べさせるなよ 悪習慣がつくからな」

女3「あなたが1番心配なんだけどね...甘いんだから...」

~数分後~

3人「「「ごちそうさまでした」」」

ヨルム「ごちそう...さまでした...」

女3「お粗末様でした」

男4「よく言えたな 偉いぞーヨルム」ナデナデ

男3「因みにごちそうさまでした っていうのは料理を作ってくれた人とそれを作る為に関わった仕事をしている全ての人に感謝する言葉なんだ ちそうという言葉は、昔は料理を作る為に色々なところに行って準備をしたことから、人をもてなすという意味なんだ つまり、今食べた料理には様々な人が関わっていてその人達が居るから食べることが出来た だからその人達に感謝するという意味に繋がるんだ」

男4「博識だな...お前...」

男3「これくらい常識だよ 説明が分かり辛かったと思うけどね 余談だけど女3が言ったお粗末様でしたというのは粗末な食事で申し訳ないという意味だよ」

ヨルム「ママの料理...美味しかったよ...」

女3「そうなの? だったらママも嬉しいわ」

男4「今度は箸の練習をしないとな...慣れるまでが大変だけど...」

女2(小さい妹ができた か...私には昔の記憶が無い だから父の顔も母の顔もわからないし、妹や弟、兄や姉が居たのかもわからない...だけど...この暖かい気持ちは.....幸せだな、私は...出来ることならこの幸せを守っていきたい ずっと...)

男4「ん?女2、どうした? ヨルムの顔を見つめて...あっ、人参がついてる!...気付いたなら口に出してくれよ」

女2「えっ?...ああ、失礼しました 以後気を付けます」

男4「そこまでしなくていいんだが...お前、変なところで真面目だよな まぁ、そこがお前の面白いところなんだが」

女2「お、面白い ですか」

男4「ああ ちょっかい出せばすぐ反応するからな やり甲斐があるってもんだ まぁ、するつもりは無いけどな」

男3(ロキ...最近は大丈夫なんだね...良かった...)

ヨルム「眠い...」

男3「おっと 眠いか ちょっと待ってろ ベットに連れて行ってやるから よいしょっと」

スタスタスタスタ

男3(別世界のヨルムンガンドが来たこと...ファーブニルが言っていた近いうちに最悪の事態が起こること...まさかね...考え過ぎか...)

一旦切ります

~学校~

男「恐らくここに居るはず...」

美少女「もし本人だったらどうする? 会わせた方がいいかな?」

男「そこのところは考えてなかったな....本人の意思を尊重することにしよう」

美少女「入学の手続きをするとしたら職員室だね」

~職員室~

トントン

男「失礼します...あっ、父さん 女4見なかった?」

男父「いや...見なかったけど 女4がどうしたんだ?」

美少女「銀髪で片眼が緑色の人を連れていたと思うんだけど...その人が入学手続きしてないかなと思って来たんだ」

男父「ちょっと待ってろ... 今、入学手続きをしているのは妹2だけだな」

男「あれ?ということはまだだったか...じゃあ他のところに居るのかね...ありがとう 父さん 美少女、行こう」

美少女「うん 失礼しました」

ガラガラ パタン

男父「...頼まれたとはいえ、これで良かったのだろうか」

~校長室~

女4「あの...入学手続きは職員室でやるのでは?」

保健先生「まぁ、色々あってね テストもやるならここでやった方がいいんじゃないかってなったのよ」

美少女母「だからって私を呼び出す必要はあるかしら...別に私居なくてもいいでしょ? まだ家事終わってないし~」

保健先生「そういって居なかったせいで校長先生のハンコが無くてずっと入学出来なかった子が出たのを忘れましたか?」

美少女母「いや~ それは他にやることがあったから...」

男7「それよりもまだ私が入学するしようと決めた訳ではないのですが...」

女4「それは必要でしょ このご時世、何の身分も持ってないなんて危ないし...働ける年齢でも無いでしょ? 何歳だっけ?」

男7「数え年で22歳です」

担任「その見た目で22歳か...私には17に見えるな...母さんはどう思う?」

美少女母「アマちゃんと同じよ~ 多分、今の状態で就職しようとしたら中卒か高校中退と見られるでしょうね~」

担任「そういう訳だ 入学した方がいいと思うぞ まぁ、お前がしたくないなら止めはしないが」

男7「少し...考えさせて下さい」

美少女母(来る前に説明されたとはいえ...未だに信じ難いわね...召喚してこうも都合よくヨミちゃんの行方不明だった方が出て来るなんて...まぁ、召喚媒体が女4の血だったからといえば何とか説明はつくけど...)

一旦切ります

保健先生「じゃあ考えている間は女4の家に居てもらおうか うちはもうこれ以上受け入れられないし、古典先生のところもそうでしょ?」

担任「ん? ああ、そうだな 流石に母さんのところに居させる訳にもいかないし...女4の家に居るのが1番無難だろう」

美少女母「勇者のところはどうなの? 彼処ならまだ大丈夫だと思うけど」

担任「母さん...彼処にはあいつが居るだろ...」

美少女母「あいつ? 誰のこと?」

担任「ちょっと耳貸して ...女だよ 男の姉の女 今のこいつに女を会わせたらどうなるかわかるだろ」ヒソヒソ

美少女母「あぁ...なるほど...そういうことね」ヒソヒソ

担任「取り敢えず暫くの間は女4の家に居てもらうということで 頼んだぞ女4」

女4「はぁ...わかりました それじゃあ失礼しますね これ以上バイトをサボる訳にもいかないので」

担任「そういえばバイトを抜けて来たんだったな 早く戻ってやれ」

トントン

美少女母「どうぞ~」

局長「失礼します 連れて来ました...あれ?お取り込み中でしたか?」

美少女母「大丈夫よ~ 今、終わったから~」

女4「局長! どうして此処に?」

担任「ん?お前、女4と知り合いか?」

局長「ええ 私が働いているところのバイトの子ですよ」

美少女母「女4は郵便局にもバイトしてたわね となると...上司に神が2人居ることになるのね~」

局長「あの...イザナミ様...そのことは内緒にしていたのですが...」

担任「母さんは口が軽いから困るよな...まぁ、いずれ女4の能力で知られたと思うがな」

女4「えっ? 局長も神様なんですか?」

局長「こんな形で知られるとは思わなかったけど...ああそうだよ 私は八百万の神の1人、空間の神だよ」

美少女母「この学校の建物の設計図も彼に幾つか作ってもらったわ~ 郵便局長にお願いしてなってもらったし~」

担任「母さんはいきなりとんでもないことを言うからな...振り回される私達の身にもなってくれよ...」

男7「因みに何の用で来たのですか? 連れて来たという言葉を聞きましたが...」

局長「まぁ、大したこと無いんだけど...入って来ていいぞ」

書道部顧問「とても入り辛い雰囲気なんだが...お久し振りです」

美少女母「久し振りね~ どうだった?大会の結果は」

書道部顧問「まあまあですかね... それで、チョークの選定でしたよね」

美少女母「貴方じゃないと違いがわかり辛いからね~この時期は忙しいのに悪いわね~」

書道部顧問「私の方は大丈夫ですよ ...悪かったな迎えに来てもらうほどでも無かったのに」

局長「構わんよ こういうことには慣れているからな」

女4「えーと 会話の内容から察すると局長は書道部の先生を迎えに行って連れて来たってことでいいですか?」

局長「ああ それで間違いないよ」

女4「でも確か、今日は京都で大会ありましたよね 書道部の かなり離れていますけど...大丈夫なんですか?」

書道部顧問「帰りも彼に送ってもらうことになってるから大丈夫だよ 一瞬で着く」

女4「えっ?それってどういうことてすか?」

美少女母「何故彼に郵便局長になってもらったかわかる?彼が空間の神で、扉を媒体に何処へでも一瞬で行けるからよ~ 配達するのにぴったりの能力でしょ?」

局長「別に局長じゃなくても良いと思いますがね...しかも、主にやっていることは人の送り迎えですし」

一旦切ります

美少女母「でも仕事が早いってことで評判じゃない~ 天職といっても過言じゃないと思うわよ?」

担任「母さん...神力は使う神の体力と引き換えに使うから乱用は出来ないことは知ってるだろ 特にその神しか使えない神力ならば尚更...」

局長「まあまあ そこまで言わなくても 最近、デスクワークばかりなので体が鈍っていていい運動ですよ あっ、そうだ 女4 確かバイトに戻るとか言ってたね もし良かったら送ろうか?」

女4「大丈夫なんですか? かなり負担になるんですよね?」

局長「このくらい大丈夫だよ いつも迷惑掛けてるお詫びと言ったら駄目かな?」

女4「じ、じゃあ お言葉に甘えて...」

局長「確かうち以外に2つ掛け持ちしてたよね どっちかな」

女4「ホームセンターの方です」

局長「わかった じゃあちょっとだけ待ってくれよ」

ピカッ ガチャ

局長「裏口に繋げたよ ここなら戻りやすいでしょ?」

女4「ご配慮ありがとうございます それではこれで...あっ、ひいおじいちゃん これ」スッ

男7「これは...」

女4「ここから家までの簡単な地図だよ それじゃあまた後でね」

バタン

保健先生「...ああは言ったけど 本当は立ってるだけでも辛いでしょ 汗が見えるもの」

局長「バレてしまいましたか...すまんな...もしかしたら送れないかもしれん 少し...座らせてもらいます」

美少女母「大丈夫よ~ 最悪の場合、私がゲート創るから~」

担任「母さん! 無理はするなって 創造するのはかなり体力を使うんだろ?」

美少女母「私の勝手で2人をここに来てもらったんですもの 私が何もしないなんて虫のいいことは出来ないわ」

書道部顧問「たかがチョークの選定ですよ? そこまでする必要は...」

美少女母「チョークが悪いと黒板がすぐ消し辛くなっちゃうし、後ろの座席の子が見辛くなる 侮ったら駄目よ 文字の神である貴方にこうやって選ぶのを手伝ってもらうのもこういった理由があるからだし」

担任「この前、黒板を塗り替えるし、いい機会だからチョークも新しくしようって言ってたが...そういう魂胆だったのか」

保健先生「それより...大丈夫なんですか? またサラッと神であること言いましたけど 男が居ること忘れていませんか?」

美少女母「あっ...ごめん 忘れてくれない?」

男7「努力はしてみますが果たして出来るかどうか...」

担任「母さん こいつには冗談は通じないぞ」

美少女母「あっそうなの? 嫌ね~真に受けちゃって~ 冗談よ冗談 無理に忘れなくてもいいわ 他の人に言わないでくれたらいいから」

担任「すまないな...母さんはすぐこうやって人をからかうんだよ...わかってやってくれ」

書道部顧問「時々、いきなり部室に入って来たりしますしね...指導してたら傍らに居てびっくりしますよ」

一旦切ります

男7「あっ、大丈夫です 私は心が視えるのでお祖母様がからかってるのはわかっていました」

局長「何その能力 まるでサトリだね」

担任「どうして人と神の子はこうもハイスペックが多いんだよ...女は耳が良くて、お前は目が良いんだろ? あいつがもしも、もう2人子供産んでたら触覚と嗅覚に富んだ子供になっていただろうな...」

美少女母「そうだったら五感コンプね~ ちょっと気になったら今度その世界探してみるわ~」

保健先生「また始まった...好きですよね そうやって並行世界眺めるの」

美少女母「勿論よ~ 決断の数だけ世界はあるんだから~ 気になるじゃない あの時に違う行動を取っていたらどうなっていたんだろうって」

ピカッ

女7「でもそれって今に不満があるってことなんだよね...まぁ、校長はこの中で最年長だから後悔してるのも多いか」

保健先生「相変わらず神出鬼没ねヴェル 今日は美少女達と勉強するんじゃなかったの?」

女7「ん? ああ...家に行ったんだけど居なかったからさ ここに居るかな~と思って来たんだ」

男7「貴女も神様ですね 初めまして 私は男 今は男7と名乗っております 以後宜しくお願いします」

女7「ご丁寧にどうも 私は運命神が1人、ヴェルんダンディだよ 女7と名乗っているからそう呼んでくれたら嬉しいね おや? ははぁ...なるほどね~ そういうことか...スクルドの言っていたことがやっと理解出来たよ...」

担任「どうした?男の顔をまじまじと見つめて...」

女7「いや~ 顔が似ていたからさ 母親似なんだね君は」

美少女母「そうね~ この子はヨミちゃんによく似たと思うわ~ 髪の色も目の色も考え方もね」

あっ、2人じゃなくて3人だったか...味覚が抜けていたな...申し訳ないですが脳内補完しておいて下さい

担任「考え方もってツクヨミってここまで人を思いやるような考え方じゃないと思うが...」

美少女母「いやそっくりよ? あの子が取っている行動の意図を考えてみればね」

保健先生「ちょっとその話はそこまでにしましょうか ほら、女4の家に行くんでしょ?暗くならないうちに行っておいた方がいいと思うわよ?」

男7「ああ...そうでしたね... 長居をして申し訳ありませんでした それでは失礼します」

バタン

書道部顧問「どうしたんだ?急に出ていくように急かしたりなんかして...」

保健先生「色々とあってね...あっ!もしかしたら今まで考えていたことも全部読まれていたかも...あの子、視たくなくても視えちゃう性質だから...」

担任「そのことなら安心しろ ツクヨミに関することは全て読めないようにしておいたからな 対策は怠らんよ」

女7「うんうん やはり運命はそう簡単に変わらないもんだね」

保健先生「もしかして...ヴェル...全て分かっていた上で此処に来たの?」

女7「さぁ? 私は会長達を探しに来ただけだよ ここまで居るつもりは無かったけど...じゃあ私も行くとするよ じゃあね」

保健先生「あっ、待って...」

ピカッ

担任「...時の流れに乗ったか」

保健先生「聞きたいことがあったのに...」

美少女母「どうせすぐに会えるわよ ところで保健先生、貴女...ご飯食べてないでしょ」

保健先生「あっ!焼きそば! すぐ戻るって言っちゃったんだった どうしよう...もう冷めちゃってるよね...」

担任「温め直せばいいだろ お前が此処に戻ってきた目的は果たされたしな もう帰っていいんじゃないか?」

保健先生「えっ?でも...」

美少女母「大丈夫よ 保健室は今は女6が居るし 一度早退したんだから二度しても同じでしょ? お腹減ってるだろうしね」

局長「...送っていこうか?」

保健先生「結構よ 車で来たから それに京都に送る分の体力を残しておかなきゃ」

局長「そうか...悪いね 気を遣わせたりして」

保健先生「そこまで卑下にならなくてもいいわよ じゃあ、またお先に失礼しますね」

美少女母「じゃあね~」

バタン

美少女母「...それじゃあ本題に移るわよ まずは例年使ってるこのチョークね」

~女4の家前~

男「うーん...帰ってきて無かったか...どうする?美少女」

美少女「そうだね...じゃあ今度は...」

ピカッ

女7「あっ! 2人ともこんなところに居た! 探したんだよ?今日は勉強会するって言ったのに家に行ったら女しか無かったんだから...」

美少女「勉強会...そういえばそんな約束していたね...」

男「仕方ない...探すのは今日はここまでにしよう 誰の家集合だっけ?」

女7「会長の家だよ 忘れないでよね」

男「ごめんごめん それじゃあ行こうか」

スタスタスタ



スタスタスタ

男7「ここですかね?地図はここを指し示していますが...」

ガラガラ

男7「すみませーん 誰かいらっしゃいますかー」

『はい 今行きますよー』

スタスタスタ

女4曽祖父「何の用ですか...ってお前は! 夢...じゃないよな でも...死んだはずだ...しかもあれから何十年も経ってるのにその見た目...」

男7「お久し振りですね...友さん 相変わらずお元気そうで」

女4曽祖父「その呼び方 男...なのか?」

男7「ええ 色々ありましてね...驚くのも無理はないですよ 私自身も驚いてますから」

女4曽祖父「でもどうしてここに...」

男7「会ったんですよ 女4さんに」

女4曽祖父「女4に? なるほど...あの子からここを教えられたのか...まぁ、立ち話もなんだ 中に入ってくれよ」

一旦切ります

~女4の家 リビング~

男7「そうですか...頼みは聞いてくれたのですね ありがとうございます」

女4曽祖父「他ならぬお前の頼みだったからな 文字通りの一生の願いを断るようなことは出来んよ だが、探すのは大変だったぞ お前の書いたこの住所には居なかったからな」スッ

男7「取っておいていたのですか...」

女4曽祖父「これはお前の遺品みたいなものだからな...捨てられないよ...で、話は戻すけど 色んな人に聞いてやっと見つけたんだが...何と言えばいいのかね...お前には悪いけど...一目惚れしてしまってな 1年ぐらい交流して...結婚したんだ」

男7「いえ...そうしてくれるように頼んだようなものでしたから...貴方ならあの人を託せましたし...父親が居ない子供にはなって欲しくありませんでしたから...結婚してくれたことには感謝しています」

女4曽祖父「なぁ...さっきから思うんだけどよ お前、あの時と何も変わってないよな まぁ...変わってる方がおかしいけど...お前の目は死人の目をしているんだよ 今にも自殺しそうな...見てると心配になってくるんだよ」

男7「死人の目...ですか まぁそうでしょうね 特攻をした身ですから...そんな目をしてもおかしくないですよ」

女4曽祖父「いいや 間違いなくお前はおかしいよ わしはあの時に沢山特攻をしていく奴を見送ったが...どいつも目は死んでいなかった 逆に死にに行くのに目が生き生きとしていた 死人みたいな目をしていたのは...男 お前だけだ」

男7「それを言うなら今こうして私がここに居ること自体がおかしいじゃないですか...死んだはずの私が生きて...生きるべきだった大勢の人が死んでしまったのに...」

女4曽祖父「...それがお前が特攻をした理由か?自分より若い奴らが死んでいくのに耐えきれなくなって特攻したのか? あんなに家族の元に帰りたいと言っていたお前が...そんな理由で命を捨てたと言うのか」

男7「そんな理由?...貴方にもわかるでしょう! 本当ならもっと生きるべきだった人達が...私なんかより生きるはずだった人達が...目の前で死んでいく...そんなの不条理にも程がある! もう嫌だったのですよ..見送るのは...」

女4曽祖父「弱くなったなぁ...男 確かに見送るのは苦しかったよ でもな...それがあの時の当たり前だったんだ お前は優し過ぎるんだよ」

男7「じゃあ私は...あの時どうすれば良かったのですか...」

女4曽祖父「...わからねぇよ あの頃は皆おかしかったんだよ...負けることが明らかになってきたら片道切符の飛行機に乗って死んでこいって言ったんだからな...お前だけじゃない わしだって悩んでる あの時、どうすれば良かったんだってな...でもよ、忘れてはいけないけどさ...いつまでも過去のことに縛られていたら...何も出来ないぜ? 前を見ろよ 今お前がここに居る理由は...お前自身の手で見つけろ それまでは...ここに居させてやる」

男7「私に...生きる資格なんてあるのですかね...」

女4曽祖父「男...少なくともその言葉...息子の音や曽孫の女4の前では...絶対に言うなよ わかったな」

男7「...わかりました」

女4曽祖父「それで? 今は何て名乗っているんだ? 近所にお前と同じ名前の子が居るからな...しかも親戚で...流石にその名前は名乗れないだろ 仮にも死んだ身だしな」

男7「今は男7と名乗っています 女4さんがつけてくれました」

女4曽祖父「ネーミングセンス無えなぁ...女4...知ってるか?女4って名付けたのはあいつの親じゃない 音なんだよ」

男7「あの子が?」

女4曽祖父「ああ...どうしてその名前にして欲しいってな...土下座までして頼んだんだよ...何故なのかは知らないけどな...感覚がズレてるだろ?そんなところまで似ちまったか...」

男7「それを言うなら私の感覚もおかしいですけどね...男の子に音なんてつけるなんて...しかも自分の名前の一部を取って...」

女4曽祖父「あれ お前の名前の一部を取ってつけたのか 知らなかったな...初耳だよ お前が名付けたってことしか聞いてなかったからさ...」

ガラガラ

女4祖父「やべぇ...弁当忘れてた...」タタタッ

女4曽祖父「ほら、噂をすれば影だ 弁当忘れて行ったろ? わしが食べたよ」

女4祖父「はぁ!? 何しやがるんだ親父 って...誰だその人」

女4曽祖父「信じられなくて当然だがな...お前の本当の父親だよ この前話したろ?」

女4祖父「...はっ? 今なんて?」

女4曽祖父「だ か ら お前の本当の父親だって言ってんだ ほら...男...何か言ってやれ」

男7「音...なのですか? 大きく...なりましたね...あんなに小さかったのに...」

女4祖父「父さん? あんたが...俺の本当の父さんなのか?」

男7「ええ...今更父親面するのも気が引けますが...私が貴方の父です 歳も背も追い越されてしまいましたがね...」

女4祖父「どう見ても女4と同い年だけどな...初対面で俺の名前を知ってるんだし...信じられないけどそうかもしれんな...俺の体質も父さんに似たらしいし...」

男7「体質? どういうことですか?」

女4祖父「俺、こんな見た目だけどよ...本当はもっと歳取っているんだよ でも歳を取るのが遅くてな...親父から聞いた話だと父さんもそうだったらしいからさ...」

女4曽祖父「お前、何年経っても全く変わらなかったからさ...最初は体に現れない奴なのかなと思ったがこいつも全く変わらないんだよ...それでお前もこいつも歳を取るのが遅いと気付いたんだよ 聞いた話によるとお前の弟もそうらしいな」

男7「弟? 彼もご存命なのですか?」

女4祖父「ああ 元気だよ 偶に見に行くんだけどさ この前は孫と曽孫の顔を見れたって喜んでたな」

女4曽祖父「お前が会いに行ったら喜ぶだろうな...だが今日は辞めといた方がいい 今から行ったら帰ってくる頃には日が暮れるからな」

男7「彼は今、何をしているのですか?」

女4曽祖父「確か...植林だったな...わしも詳しいことは知らん 音、お前は知ってるか?」

女4祖父「山の中でひっそりと暮らしてるよ 植林といっても頃合いを見て木を切ってそれを売ってるだけだがな...買い手が居るからまだいいが...あれじゃあ暮らしが質素になるよ 本人はあれでいいらしいが...」

男7「足るを知る...今でも覚えていてくれましたか...」

女4曽祖父「その様子だと何か知ってるらしいな まぁ、詮索は辞めておこう そうだ この家についても色々教えとかなきゃな...」

ゴキッ

女4祖父「おい 無理すんなって 持病が悪化するだろ 医者に言われたろ?急に立ち上がるなってよ 俺が教えるから親父は大人しくしてろよ」

女4曽祖父「そうか...すまんな...それじゃあ頼んだ」

男7「大丈夫ですか? 顔色が優れませんが...」

女4曽祖父「大丈夫だ よくあることだからな...すぐに治るさ」

女4祖父「嘘つくなよ わかってるんだぞ しばらく安静してなきゃならないことは 寝てた方がいいよ 連れて行こうか?」

女4曽祖父「こいつの前でそんなことは出来んよ...もう少し居させてくれ...」

女4祖父「ったく 相変わらず頑固だよな それだから女4がバイト掛け持ちするんだよ あいつがバイトやってる理由の一つは親父の治療費を稼ぐためなんだからな そのせいであいつが体調崩したら本末転倒なのによ...じゃあしばらく横になってろよ それくらいは出来るだろ?」

女4曽祖父「ああ...何とかな...」

女4祖父「そのままで居ろよ 絶対に動くなよ じゃあ...行くぞ 父さん」スタスタスタ

男7「あの...友さん、大丈夫なんですか?」

女4祖父「大丈夫な訳ねーよ 数年前に腰を痛めて以来ずっとああなんだ そのせいで仕事を辞めたしな...医者に定期的に診てもらってるんだが...一向に治る気がしない 何となくだがわかるんだよ ありゃ死ぬまで治らないってな...でも、だからってそのまま放って置くわけにもいかないだろうし...って父さんに言っても仕方ないか」

男7「その...さっき言っていた『ばいと』とは一体どういうものなのですか?」

女4祖父「知らないのか? ...って当然だよな 横文字に疎い世代だし...簡単に言うと勉強をする傍らで働いて金を稼ぐことだよ とは言っても貰える量は少ないけどな...」

男7「私にも...出来ますかね?」

女4祖父「ん?興味があるのか? 辞めといた方がいいと思うが...」

男7「女4さんが頑張っているのに私が何もしないのはおかしいと思うのですよ 力になれませんか?」

女4祖父「そうは言ってもな...父さん、今の状態じゃ何処に行ってもバイト出来ないぞ 身分が無いし...せめて学校に通っているならまだ何とかなるが...でも彼処は結構難しいしなぁ...」

男7「学校に通えばバイトが出来るんですか?」

女4祖父「えっ? ...まぁ、極端に言えばそうだな」

男7「じゃあ入ります」

女4祖父「入るって...学校に?」

男7「はい!」

女4祖父「学校と言ったらここいらだとあの学校だよな...あそこ、結構難しいんだぞ? 女4もずっと勉強してギリギリ入れたくらいだし...」

男7「なら勉強をすれば良いのでしょう? すみませんが女4さんの持ち物から問題集を幾つか持ってきてくれませんか? この部屋、使わせてもらいますね あっ、筆記用具も持ってきていただけると嬉しいです 何処が何の部屋なのかは大体把握しましたので説明して貰わなくても結構ですよ 厠が何処にあるかだけはわかりませんでしたが...まぁ何とかなるでしょう それでは失礼しますね」 ガチャ バタン

女4祖父「は、早っ...問題集か...適当なのを持っていけばいいかね...トイレは困った時に教えてやればいいか...母さんにはなんて言おう...親父が説明しておいてくれるか」

一旦切ります

~美少女の家~

ジュージュー

女「おい まだかー」

男「まだだよ...ってどうしてこんなことになったんだっけ?」

美少女「私達がまだご飯食べてないけどお父さんもお母さんも居ないし、お菜も無くてご飯しかないから作ろうってことになったんだよ 何故か女と女7の分まで作ることになったけどね」

女7「悪いね 私の分まで作ってもらっちゃって」

男「なら手伝ってくれよ...美少女が作ってるの大皿料理だから自分の分を装う皿の準備とかさ」

女「それならもう置いてある 後はお前達だけだよ」

美少女「そういう時だけ行動早いよね 女って...男は何を作ってるの?私は青椒肉絲だけど」

男「僕? 麻婆豆腐だよ」

美少女「...本当に料理苦手なんだよね?というか、私がこの身体になる以前より作るの確実に上手くなってるし」

男「妹がお腹減ったって言うから時々作ってるだけだよ」

美少女「本当に料理関連の仕事向いてるんじゃないの?...よし出来た!」

男「僕も出来たよ それじゃあ持って行こう」

女「おお 中華で固めたか それじゃあいただこう いただきます」

女7「いただきます うん美味しい これなら夫婦になっても大丈夫だよ」

男「流石に気が早過ぎるって...たかが料理作っただけじゃないか」

女7「そう言うけどさ...あの大食らいの会長が私達と同じ分しか食べてないのは大きな進歩だよ?」

女「いや...こいつの場合は装う量は少ないけど回数で補ってるから結果的にはこいつが一番食べてることには変わらんよ ここから先は私達の分な」

美少女「えー ケチー」モグモグ

男「そういう風になってるって言うけど どういう仕組みで喋ってるんだ?その状態で」

一旦切ります

女「...気になるか?」

男「いや、やっぱり辞めておこう 食欲が失せる内容だったら嫌だし」

女7「食べてる会長って可愛いよね 美少女の名は伊達ではないか」

女「当然だ そういうところもちゃんと考えて弄ったからな で、お前はさっきから何してんだ?」

男「写真を撮っているんだよ 今までも要所要所で撮ってたけど気付かなかったのか?」

女「いや全然 そのカメラ...確か、美少女がお前の誕生日にあげた奴だよな」

男「そうだけど...どうかしたか?」

女「そのカメラはお前みたいな初心者向けのカメラじゃないんだが...よく使いこなせているな」

美少女「男なら使いこなせると思ってあげたからね 使ってくれて嬉しいよ」

ブーブー

女「ん?こんな時に誰だ?...もしもし 姉さんか どうした? えっ?男5が倒れてる? どうせ消費期限切れの牛乳飲んで腹下してるだけだろ 放っておけばそのうち治るって それだけか? ...そうか じゃあな」ピッ

男「ど、どうかしたのか?」

女「いや、大したことないよ 姉さんが家に帰ったら男5が倒れたってたんだと」

女7「それ、結構大事だと思うけど...」

女「姉さんもそう言ってたよ 誰かによってボコボコにされた跡があったらしいな...複数犯らしい お前達、何か知ってるか?」

美少女「し、知らないよ...言動にムカついたからちょっと本気で血祭りにあげただけだし...」

男「おい 全部言ってるぞ」

美少女「く、口が勝手に...言う気は無かったんだよ」

女「こんなこともあろうかと美少女に私の質問には必ず正直に答えるようにしておいたが...やっぱりお前らの仕業か まぁ、半殺しにしておいたんだろ?それなら問題無いな」

女7「弟が半殺しにされてるのに怒らないの?」

女「そんなの日常茶飯事だからな 私とあいつが喧嘩したらどちらかが肉片になるまで殴り合ってるし」

男「何その世紀末な喧嘩...」

女「これでもまだマシな方だぞ? 姉さんと喧嘩したら一瞬で肉塊にされるからな...」

美少女「何でそこまで物騒なんだよ...」

女「その方が手っ取り早いだろ? いつまでも喧嘩してる訳にもいかないし」

男「脳筋しか居ないのかよ...お前の家は...」

女7「だからあんなに頑丈なのか...何となくわかった気がしたよ」

女「どうせ明日にはケロッとした顔で復活しているさ まぁ、母さんや父さんを本気で怒らせた時は1日なんかじゃ済まないがな...あの時は酷かった...肉片になっても殴り続けていたからな...死体蹴りにも程がある」

美少女「どうしてそうなったの?」

女「あいつが酒に酔って姉さんを犯した結果、子供が出来たからだよ まぁ、仕方ないと言っちゃ仕方ないが...あそこまでやる必要は無いな...流石に私も止めたよ」

男「そういやあいつをボコす前にそんなことを言っていたな...そのせいで男5は高天原から追放されたんだろ?」

女「ああ...しばらく経ってどうしてるかと思って様子を見に行ったら今度は人と結婚しようとしてたからマジで焦ったな...しかも今度は酒に酔ってないから尚更...今度は怒り狂う姉さんを止める羽目になったよ...どうして厄介事は私に回ってくるのかね...結婚相手を神にすることで何とかなったが...」

美少女「そして、その数百年後に今度は女が人と結婚すると...」

女「茶化すけどよ あの時、私が結婚して女を産まなかったらお前達は今、存在していないんだからな」

美少女「わかってるって 感謝してるよ」

女「別に感謝されたかった訳じゃないんだが...」

一旦切ります

女7「ごちそうさまでした 空いた食器洗うね 何もしないのも癪だし」

女「お前...皿洗い出来たのか!?...」

女7「失礼な それくらいは出来るよ」

男「どういうことだよ 女 女7が皿洗いしようとしただけでそこまで驚くなんて」

女「こいつは家事が出来ないんだよ...洗濯をさせたら洗剤を入れ過ぎるし...料理をさせたら黒焦げのダークマターが完成するからな...」

美少女「何か心配になってきたんだけど...皿割ったりしないよね?」

女7「あはは...4、5枚は割るかもしれないけどごめんね」

男「それ全部じゃないか 女、手伝ってやれ」

女「はぁ...やっぱりこうなるか...でも、こいつに全部任せるよりはマシか」

~勇者の家~

メイド「戻ってきた時に感じたあの気配は間違いなくあの子のものだった...でも、今まで行方不明だったあの子がどうしていきなり...あー 考えても拉致があかない」

勇者「さっきから何か呟いていますけど何かあったんですか?」

メイド「えっ? いや、何も?」

勇者「あからさまに動揺してますよね...同居してる仲じゃないですか 教えて下さいよ」

メイド「実は...私に弟が居るんだけど その子が今まで何処に居るかわからなかったんだけど...今日、戻ってきた時にその子の気配を感じたんだよ でも本当にあの子なのか信じられなくて...」

勇者「ああそういえばそんなことを男が以前言っていたような気がしますね 弟さんの特徴は?」

メイド「母さんの本当の姿そっくりだよ あの子は母さんに似たから...銀髪で片眼が緑なんだ」

勇者「なるほど...じゃあそのような人物を見かけたら報告しますね」

メイド「悪いね 貴女に手伝ってもらうほどのことじゃないんだけど...あっ、そろそろバイトの時間だよ」

勇者「もうこんな時間でしたか 行ってきますね」

メイド「行ってらっしゃい」

~喫茶店~

マスター「メイドさんの弟さんか...見つかるといいね そのような人物がうちに来たら教えるよ」

勇者「ありがとうございます ずっと捜しているらしいので...」

マスター「銀髪に片眼が緑か...ということはもう片方は黒眼かな? ハーフみたいだね」

勇者「ええ ハーフですよ 半人半神の」

マスター「神と人の子か...えっ?ということはメイドさんもそうなの?」

勇者「そうですよ 知らなかったんですか?」

マスター「聞いてないからね 本人が話してくれたなら知ってるけど」

一旦切ります

美少女妹2「あの...まだ会ったばかりだし、帰って着替えたいんだけど...」

男妹2「いいじゃない 同じ妹2なんだからさー」

勇者「いらっしゃいませ テーブル席とカウンター席 どちらにしますか?」

男妹2「どっちでもいいよー 美少女妹2は?」

美少女妹2「じゃあ...カウンター席で」

マスター「ご注文はいかがいたしましょう」

男妹2「えーと...じゃあ、コーヒー2つー」

美少女妹2「ねぇ お金あるんだよね?私、大会から帰ってきたばかりで持ち合わせていないんだけど」

男妹2「大丈夫 さっきお姉ちゃんからお金貰ったからー」

美少女妹2「それならいいんだけど...」

勇者「よく見たら珍しい組み合わせですね どういう関係ですか?」

男妹2「散歩してたらちょうど会ってね 名前を聞いたら私と同じ妹2がついてるから一緒に何か飲もうってことになったんだよー」

美少女妹2「いやいや 私達、まだ会ったばかりだからね? 貴女が私を引っ張ってここに連れてきたんだし 大体馴れ馴れしくない?」

男妹2「そうかなー でもお姉ちゃんがそれくらいがちょうどいいって言ってたよー」

美少女妹2「さっきからあんたが言ってるお姉ちゃんって誰だよ...まぁ、何となく察しがつくけど...瓜二つだし...男さんにこんな妹が居たなんて...」

マスター「はい ご注文のコーヒー2つね」コトッ

美少女妹2「ありがとうございます ...苦い 私は苦いのはそこまで好きじゃないんだよな...」

男妹2「そうなの? 私は苦いの、好きだけどなー お姉ちゃんは甘いのが好きらしいけど」

勇者「好みが正反対なんですね...知りませんでした ところで...美少女妹2 今日の大会はどうだったんですか?」

美少女妹2「ん? 優勝したよ? ダブルスは惜しいところまで行ったんだけどね...ギリギリで負けちゃった ほら、これがトロフィー」

マスター「凄いじゃないか 今日はお祝いだね」

美少女妹2「そこまでのことじゃないんですけどね...偶々相手が良かっただけですし」

男妹2「どういうことかはわからないけど、とにかく凄いことなんでしょ? 優勝することって だったらもっと喜ぶべきだと思うよー」

美少女妹2「そういうけどね...まだ全国大会が控えてるから喜べないんだよ これは通過点に過ぎないし...」

男妹2「全国大会? 何それー」

美少女妹2「あんた、全国大会も知らないの? 細かい説明を省くと強い人達が集まって誰が一番強いか決める大会だよ これでわかる?」

男妹2「大体わかったよー」

勇者「去年は準決勝まで勝ち進んでいたんですよね?」

美少女妹2「うん...今回こそは優勝したいんだ...私はテニスしか取り柄が無いから...」

勇者「そこまで謙遜しなくてもいいじゃないですか 知ってますよ?いつも遅くまで練習しているって 女3が言ってました」

美少女妹2「別にそれは私だけじゃないし...皆もやってるよ」

マスター「はい オムライス」コトッ

美少女妹2「あの...頼んでいないですけど...」

マスター「私からのささやかな贈り物だよ 優勝するのは簡単じゃないからね 全国大会への英気を養うってことで 勿論お代は要らないよ」

美少女妹2「気持ちは嬉しいですけど、悪いですよ...」

男妹2「お兄ちゃんが言ってたよー 貰えるものは貰っとけってー 美味しそうだし食べないなら私が食べちゃうよー」

勇者「ほらほら温かいうちに食べないと...男妹2に食べられますよ?」

美少女妹2「そこまで言うなら...いただきます」

男妹2「...どう?美味しい?」

美少女妹2「うん 美味しいよ でも結構多いね...」

勇者「余談ですが会長はこれを何回もおかわりしてました」

美少女妹2「うん 知ってるよ しかも嬉しいそうに話してた しかもそれを食べた後で夕飯沢山食べてたよ あんな所業、姉さんしか出来ないよ...」

一旦切ります

誤入力が多いなぁ...次スレ建てる時は注意書き増やしとくか...今更だけど

~数分後~

美少女妹2「ごちそうさまでした...お腹いっぱいだ...因みに普通に食べるといくらなんですか? 500円はしそうですけど...」

マスター「300円だよ」

美少女妹2「300円!? 2人前はあったと思いますが...赤字ですよね もっと高くしてもいいんじゃないんですか?」

マスター「これだけは譲れないものでね...幾ら不況になったとしてもこの値段を変えるつもりは無いんだ」

美少女妹2「そこまで仰られるなら無理強いはしませんが...本当に大丈夫なの?勇者」

勇者「お店を運営していくのがギリギリっていうのが本音ですね...マスターがオムライスの材料にこだわっていまして...しかもそれが結構高いんですよ...」

マスター「この味を再現するにはこの材料しか無いんだよ...先代から受け継いだものを失わせたくないからね...」

男妹2「先代? 何それ?」

美少女妹2「マスターの前にマスターをやっていた人のことだよ」

男妹2「そうなんだー ということはこのお店を建てたのもマスターじゃないってことだねー」

マスター「ああ...彼から貰ったものは数知れない...私が今こうして生きているのも先代のおかげだしね」

勇者「珍しいですね マスターが自分の過去を語るなんて...初耳です」

マスター「訳あって詳しいことは話せないけどね 色々なことを教えて貰ったよ」

男妹2「それじゃあそろそろ行こうか お会計しますー」

勇者「400円です」

男妹2「ちょっと待って今出すから...あれ?細かいの何処だっけ...」

美少女妹2「そこのポケットでしょ 小銭は普通そこに入れるし」

男妹2「あっ、本当だー 頭いいね美少女妹2」

美少女妹2「これくらい普通でしょ...ほら、早く出して」

男妹2「どれを出せばいいんだっけ...確か銀色の...あれ?どれも銀色だ...」

美少女妹2「これだよこれ はぁ...お金も出せないの? よく今まで生きて来れたね...」

男妹2「だって今まで眠ってたからねー 貨幣制度なんて私が前居た頃には無かったのに発達したよねー」

美少女妹2「はぁ!? あんた何言ってんの 馬鹿にも程があるでしょ 仕方ない...これ私の電話番号だから1人で外出する前に電話して メールアドレスも書いてあるからいざという時はメールしてよ 携帯は持ってるでしょ?」 スッ

勇者「あれ?持ってましたっけ スマホ これですけど」

男妹2「確か後でそんなの買えってお姉ちゃんが言ってたような気がするー あっ、でも友達が出来たからその子に選んでもらえとも言ってたよー」

美少女妹2「ということは...嫌な予感が...」

勇者「美少女妹2 よろしくお願いします」

美少女妹2「よろしくって何を...もしかしてこいつのスマホ選ぶの?」

勇者「はい 私はまだバイト中ですので...差し支え無ければですけど」

美少女妹2「着替えたいんだけど...一度家に帰ってその後携帯ショップ寄るか...こいつ1人にしたら変なの選びそうだし 今日は寝たいのに...ほら、行くよ」

男妹2「はーい じゃあねー勇者ー また来るよー」

勇者「...行っちゃいましたね」

マスター「あの美少女妹2っていう子 口ではああ言ってるけど付き合ってる辺り面倒見がいい子だね」

勇者「美少女妹2は素直じゃないですから ツンデレって奴ですよ 困ってる人が居ると放って置けないらしくて...そういうところは会長によく似ていますよ」

~美少女の家~

美少女「これはさっき言った公式を使って...」

女7「おお 解けた! 教えるのが上手いね 会長」

女「だから言ったろ こいつは教えるのが上手いって 中学の時から教わってる私が言うんだから間違いない」

男「いや、威張って言っちゃいけないだろそれ...」

ガチャ

美少女妹2「ただいま 姉さん、悪いけどこれ洗濯機に入れといて 着替えて行かなきゃいけないところがあるから ほら、中に入って」

男妹2「お邪魔しますー あっ、お兄ちゃんー やっほー」

男「妹2 いつからあいつと仲良くなったんだ?」

男妹2「ついさっきだよー 喫茶店でコーヒーを飲んだんだー 今からスマホだっけ? それを一緒に買いに行くんだよー」

女「こいつ...意外と行動力があるぞ...1人にしたらやばくないか?まぁ、だからお節介焼きの美少女妹2が釣れたんだろうけど...」

美少女「くれぐれも迷惑を掛けないようにね」

男妹2「わかってるよー」

美少女妹2「よし 財布も持った 行くよ男妹2 それじゃあ姉さん、頼んだよ」

男妹2「また後でねー」

バタン

女7「嵐のように過ぎ去っていったね...思わず呆気にとられてたよ...」

美少女「あの子が一緒とはいえ...大丈夫かな...」

女「大丈夫だろ あいつを信じてやれよ 妹だろ?」

美少女「そうだけど...心配だなぁ...」

~携帯ショップ~

美少女妹2「うーん...やっぱり頑丈なのがいいかな すぐに落としそうだし どう思う?」

男妹2「じゃあそれにしよー」

美少女妹2「あんたね...さっきから私が勧めたの全部そう言ってるじゃない...好みとか無いの?」

男「うーん...やっぱり振り回されてるね...」ヒソヒソ

美少女「やっぱり着いてきて正解だったんじゃない? 女」ヒソヒソ

女「馬鹿言え 万が一のことが起こらないようにするために来たんだろうが 飲み物をさっきから飲みまくってるお前とは違うんだよ」ヒソヒソ

女7「待って 何か話してる」ヒソヒソ

男妹2「だって美少女妹2が選んでくれたんだもん それが一番でしょー」

美少女妹2「私に任せ過ぎだって言ってるの いつから私はあんたの母さんになったんだよ」

男妹2「お母さん? 美少女妹2は友達でしょー 私の初めての友達ー」

美少女妹2「えっ?あんた、今まで友達居なかったの? その性格なら他にも沢山居そうなのに...」

男妹2「そんなこと無いよー 私は美少女妹2だから話しかけたんだからー」

美少女妹2「えっ?どういうこと?」

男「おっ?何か始まりそうな予感...」ヒソヒソ

女「少し黙ってろ 馬鹿」ヒソヒソ

男妹2「一目見た時にこの人なら信じられるなーって思ったから話しかけたんだよ? 無闇に話しかけるようなことはしないもん」

美少女妹2「へっ?じゃあ、あんたは最初からそういうつもりで私に話しかけたの?」

男妹2「うん 友達になって欲しいなーって思ったんだー あれ?駄目だった?」

美少女妹2「困るよ...私、そういうのに弱いんだからさ...」

男妹2「もしかして...私の独りよがりだった?だったらごめんね 迷惑かけちゃって...」

美少女妹2「何言ってんの 私達はもう友達でしょ? あんたは1人にしたら何をしでかすかわからないんだから...最後まで面倒見てあげるわよ」

男妹2「??? よくわからないけど...まぁいいや ありがとう美少女妹2ー」ギュー

美少女妹2「ちょっと...人前でしょ?辞めてよ恥ずかしいんだからーもー」

男「女7...」ヒソヒソ

女7「何?男」ヒソヒソ

男「人の出会いってのは運命で決められているのかもしれないね...」ヒソヒソ

女7「何を今更言ってるの 当たり前じゃない」ヒソヒソ

美少女「どうやら私達では役者不足だったようだね...」ヒソヒソ

女「じゃあ 帰るとするか まだ時間あるしな」ヒソヒソ

男「ああ...そうしよう」ヒソヒソ

美少女「あっ、ちょっと待って まだ飲みかけてるのがあるから」

女「何やってるんだお前 人がせっかくいい感じに〆ようとしてるのに...仕方ない 持って帰るぞ」

男「えぇ...カッコつけたかったのになぁ...」

女7「ははは これも運命ってね」

男「こんな運命があってたまるかー」

一旦切ります

~男6の部屋~

男6「さて...ああは言ったものの暇なことには変わらんしなぁ...何をしよう...偶には磨くか 今まで集めたもの」

ゴソゴソ

男6「確かここら辺に...あったあった 何か子供のおもちゃ箱みたいになってるな...磨くついでに整理するか... これは...こっちに置いて これはそっちだな」

男6「これは...懐かしいな 私がまだドワーフだった頃に作った剣じゃないか まさかドラゴンになるなんてあの頃は夢にも思わなかったな...」

男6「しかし...これ、私に特効あるんだよな 作った時についたドラゴン特効がこんな形で仇になるとは...指切っただけでかなりの怪我になるだろう...底の方にしまっておこうか」

~数分後~

男6「これで終わりっと...独り身だと他人に余計な気を遣わずに済むのが良いが掃除とかは全部自分がやらなければならないのがやはり面倒だな さて、どうしたものか...ハウスクリーニングでも雇ったら楽になるのだろう...しかし、大切な物を傷つけられたくないしなぁ...一応どんなものか調べてみるとするか...」

男6「ふむ...まぁ、大体予想していた通りだな そろそろ時間だし株が変動してないかチェックしておくか 何も変わってないのが普通だが...おっ? 随分と前に適当に買ったチョーク工場の株が急上昇している...ここいらで売っておくべきだな しかし...何があっていきなりこうも上がったのだろう...」

~学校~

美少女母「いや~ やっぱり選定して正解だったわね~ 今まで使っていたのより良いのが見つかったし~」

書道部顧問「ここまで使い勝手のいいチョークは初めてですよ...一度作っているところを見てみたいですね...」

担任「発注しておいたぞ 数日後には届くだろう」

美少女母「ありがとね~ アマちゃん 他の皆も~」

局長「それじゃあそろそろ時間だし、行くとするか 大分休んだお陰で体力も回復してきたしな」

書道部顧問「そうだな それじゃあ校長、私はこれで失礼します」

美少女母「本当にありがとね~」

ピカッ ガチャ バタン

担任「しかし...驚いたな まさかここの近くにいいチョークを作る工場があったとは...」

美少女母「かつては町工場がここら辺にあったからね~ もう無くなっちゃったかと思ったら小さいとはいえまだあったのね~ 知らなかったわ~ しかも、いいチョークを作ってるとわかったらこれは贔屓するしかないわね~ 万が一潰れるなんてことがあったら嫌だし~」

担任「最近は工場が畳まれるのが多くなってきたからな...職人の技術が失われるのは悲しいことだ...しかし、何だったら黒板消しとかも作っていて欲しかったな そうすれば一気に買い替えられたんだが...」

美少女母「贅沢言わないの 種類が違うじゃない でもそうね~近くにそういう工場があったら運送費とか安く済むし...今度電話してみるわ~ お金が足りないなら少ないけど援助してあげればいいし~」

担任「そういうところはバンバン金を使うよな 母さん...」

美少女母「そういうものよ お金は使うから意味があるんだから~ でも無闇に使うのは厳禁よ?」

担任「週末のタイムセールで血眼になって商品取りに行くしな 一緒に居たらこっちが恥ずかしくなるよ 確かフリッグとは毎週行ってるんだよな?」

美少女母「そうよ~ でも元々はあの子じゃなくてあの子の体の元の主、男母と行っていたんだけどね~ 」

担任「そうだったのか...知らなかったよ」

美少女母「同じ職場でよくスーパーで会うから買い物するようにしたのよ~ 事故に遭ったと聞いた時は驚いたわよ~まさかフリッグが取り憑く形で生きるとは思わなかったけどね」

担任「ああ...その話は以前あいつから聞いたよ 確か男達にはまだ話していないんだよな」

美少女母「あれ?そうなの?最期に頼まれたんじゃなかったけ?自分達がどういう人だったのか男に教えてあげてくれって」

担任「今度の結婚記念日に話すつもりだそうだ 取り憑いているのがバレたしな」

美少女母「結婚記念日か...懐かしいわね~あの2人、なかなかくっつくなかったから私が取り合ったのよ~日取りも式場選びもお金も全部私持ちでね~」

担任「そこまでしたのか!? 世話焼き過ぎだぞ...母さん」

美少女母「だって...見ていられなかったんだもの あそこまでイチャイチャしているのに結婚しないなんて...そろそろ結婚してもおかしくない年齢だったしね~ でもまさか子供にヨミちゃんの子供と同じ名前をつけるなんて夢にも思わなかったわね~」

担任「『男』か 確か名前を決めたのは父親の方だったらしいぞ」

美少女母「ネーミングセンスの無さまでヨミちゃん譲りなんて...似過ぎよ~」

担任「その血を辿れば母さんに繋がるんだけどな...母さんも人のこと言えないだろ 美少女の妹や弟だからってあんな名前付けるか?普通」

美少女母「だって~その方がわかりやすいでしょ?」

担任「はぁ...カグツチが言ってたぞ あいつらの名前、長いから呼び辛いって しかも最後まで聞かないと誰が呼ばれてるか聞き分けられないしな 最近は妹だか妹2だかで呼んでいるから何とかなってるらしいが...男にも妹と妹2が出来たろ?しかも命名したのあいつだし...体育で一緒のクラスだから今度はオーディンが大変な目に遭うぞ」

美少女母「そんなこと言われても、もう戸籍登録をあの名前でしちゃったしね~ 今更どうこう言われても変えれないわ~ あっそうそう 戸籍で思い出したんだけどヨミちゃんの行方不明だった男、男7って名前で登録しといたわよ~ 女4の従兄弟ってことについでにしといたわ~」

担任「いつの間に...勝手に登録するなよ」

美少女母「だって生きていくには何かしらの身分が必要でしょ? それにそろそろあの子の方から入学したいって言ってくるだろうしね...パンフレットを女4の家に送っておいたからそろそろ届く頃ね~」

担任「また母さんお得意の勘か...でもよく当たるんだよな 不思議なことに...」

美少女母「そりゃそうよ 勘は第六感って呼ばれているんですもの~」

担任「それにしてはおかしい的中率なんだよな...まるで未来がわかってるかのようだし...予知能力なんてあったっけ?」

美少女母「あるわけないじゃない 幾ら私が創造神だとしてもそこまで万能じゃないわ~」

一旦切ります

担任「簡単な予知ならば神であれば誰でも出来るが...精密な予知になると限られてくるからな...」

美少女母「予知に頼るほど落ちぶれてはいないわ~ これは長年の経験から基づく勘よ~」

担任「母さんは神の中で最も謎がある神の1人だからな...一体今年で何歳なのか...様々な経験をしてきたのだろうな」

美少女母「この世に存在する職なら一通りは全て経験したことあるわよ? でも一番はやっぱり校長ね~」

担任「それ、単純に権力使ってサボれるからだろ 代わりに片付けている人が居るのを忘れてもらっては困る」

美少女母「最近はサボってないからいいじゃない~」

担任「『最近は』な でもそのうちまた仕事をほっぽり出すんだろ? また残業の日々に戻るのは御免だからな」

美少女母「わかってるわよ~ わからないようにこっそり抜け出すから~」

担任「そう言ってこの前堂々と帰ったよな しかも大量に仕事が残っているのに」

美少女母「あれは...ほら、美少女が予想通り全科目満点取ったからお祝いするための準備をしなきゃいけなかったからよ~ 貴女も納得してくれたじゃない~」

担任「今はな あの時、テスト返却が済んで一息ついてる私の目の前に大量の書類置いて『じゃ、頼んだわね』と言って帰ったんだろうが 理由を言うのが後っておかしいだろ」

美少女母「あの時はかなり忙しかったからね~ 理由を説明する時間も惜しかったのよ~ でもそのお陰で美少女を喜ばせることが出来たし 今度からは前以て言うようにするから~」

担任「頼むぞ 休憩しているのに山積みになった書類置かれたあの時は本気で泣きたくなったからな」

ガチャ

美少女父「実際、涙目になってたしな 男妹2の入学手続き終わらせてきたぞ 後はテスト結果を見てどのクラスか決めるだけだ」

美少女母「ありがとね~お父さん それじゃあテスト結果を見てみましょうか~ ...やっぱりあの子ならこうなると思ったわ~ ほら、アマちゃん見てみなさい」スッ

担任「どれどれ...記述以外は全部合ってて肝心の記述が的外れなことばかり書いてあるな...こんなの文章を抜き出して加工すればいいだけだろ」

美少女母「あの子は知識はあるけど応用出来ないのよ...さて、どうしましょうかね~」

担任「私のクラスは辞めておいた方がいい 授業の進む速さはかなり速いからな...ついていけないだろう カグツチのクラスにするべきじゃないか? あいつが妹2が2人に増えて呼び辛くなる未来が見えるが...」

美少女母「さっき言ったでしょ~ あの子、知識はあるのよ カグちゃんのクラスでもいいけどあそこ、結構授業易しめなのが多いのよね~」

美少女父「私としてはアマテラス お前のクラスに入れるべきだと思うんだがな 授業の進行速度がいくら速かったとしても男達がわかりやすく教えればわかるんじゃないか? 勉強嫌いのツクヨミでさえ、この前の期末で満点を取ることが出来たんだ 実績はある」

担任「そうか...男達が居たか...確かにあいつら教えるの上手いからな...」

美少女母「じゃあアマちゃんのクラスに決定ね~ あっ、そうだ 夏休みの課題も出しましょうよ~ まだ8月になったばかりだし簡単なのなら出来るでしょ?」

担任「もう1ヶ月切ってるぞ 一体どんなのを出そうと言うんだ?」

美少女母「これよ~ 本当は中等部の物だけどまぁ特別にということで これなら1ヶ月切ってても出来るでしょ?」

担任「ラジオ体操と歯磨きカードか...まぁそうだな ラジオ体操は早起き出来れば誰でも可能だし、歯磨きは食事後に必ずするようにすればいいしな」

美少女母「そういうことよ~ じゃあこれをあの子の夏休みの課題にするということで」

担任「じゃあ私が届けよう 渡すついでに色々伝えられるからな 行ってくるよ」ガチャ

美少女母「行ってらっしゃい~」

一旦切ります

~女4の家~

女4曽祖母「そんなことが...」

女4曽祖父「ああ...あいつなりに考えがあったんだろう 正しいとは思えんがな...わしが知っている男はあんなヘタレではなかった...曲がりなりにも自分を貫き通し悩みながらも戦い続ける そういう奴だった それが今ではああだよ...変わってしまったな...」

女4祖父「それは違うな 父さんは何も変わってねえよ 辛うじて覚えている俺の記憶の中の父さんと今の父さんは同じだ 人のことを第一に思い、自分も何か出来るのではないかと思い常に模索する 事実、今こうしている時も親父のために頑張っているからな」スタスタスタ

女4曽祖父「わしのために? どういうことだ」

女4祖父「親父...数年前に腰を痛めてからずっとその調子だろ? そのせいで仕事も辞めちまったしさ...病院に何回も行っても治る見当もつかない わかってるんだろ?親父も 自分がどういう状態なのかってのを」

女4曽祖母「こら! なんてことを...」

女4曽祖父「よせ こいつの言うことは正しい その通りだ わしの身体はもうガタが来ている どうせ長生きは出来やしない老いぼれさ でもいいだろ? わしはもう充分だ お前を無事育て上げ、本当のではないが曽孫の姿を見ることが出来た 死んだはずの旧友とも再会できた これ以上望んだらそれこそ罰当たりだ」

女4祖父「親父...あんたは何もわかっていない さっきも言ったろ 女4がバイトをしている最大の理由は親父のためだって 親父に長生きして欲しいんだ 仕事をしていた頃の親父は...今よりずっと輝いていた 俺なんかよりずっとな...そして...父さんも同じなんだよ 右も左も分からないというのに、がむしゃらに勉強している 学校に入るためにな」

女4曽祖母「学校って あの学校?」

女4祖父「ああ...入るのにどれ程勉強すればいいかわからないほどの学力が必要な超難関校で有名なあそこだよ しかも、たかがバイトをするためだけにな...親父のその身体を治す治療費を稼ごうとしているんだよ つまり...手術費をな」

女4曽祖父「手術?どういうことだ?」

女4曽祖母「音 その話はお父さんにはしないって約束したじゃない どうして言うの」

女4祖父「少し黙っててくれ母さん 親父のその身体を治す方法が1つだけある それは手術をすることだ だが...その手術はリスクが高くてな 1%の確率でしか成功しないってことで母さんから口止めされていたんだ...無論、そんな手術を引き受けてくれる医者も居る訳もなく俺も最初のうちは諦めていた その手術を成功させられる奴を知るまではな」

女4曽祖母「まさか...見つけたというの?手術が成功出来る人を...」

女4祖父「じゃなきゃこんな話はしないさ 風の噂で偶々そのことを聞いた俺はすぐにその医者がいると言われている所に行った 藁にもすがる気持ちでな...最初その姿を見た時は驚いたよ まさか見たことある奴だとは思わなかったからな...女6 聞いたことがあるだろ?学生でありながら医師免許を持っている ここら辺に住んでいる奴なら世話になっていない奴は居ない あの病院の院長だ」

女4曽祖母「あの若い院長さん? あの学校に通っているってことは聞いたことはあるけど...あの人、そんなに凄いの?」

女4祖父「難しい手術を幾つも成功させてきたと聞いている...彼女しか出来ない手術もあったともな 随分と前にMRIを撮ったろ?あれは親父の容態を詳しく調べるためにやったんだ それで、聞いたんだよ 成功出来るのかってな...」

~4年前 病院~

女6「検査の結果が出ました 確かに他の病院で調べたと仰られた結果と同じでした 普通の治療ではこれ以上の悪化を食い止めることが精一杯でしょう...」

女4祖父「やはり手術をするしか治すことは出来ないんだな?」

女6「ええ...しかし、ここまで進行していると私の手でも治せるかは...」

女4祖父「頼むよ あんたしか頼れる人は居ないんだ...あんたなら出来るんだろ?親父の手術を」

女6「...可か不可かと尋ねられたら可だ しかし...リスクが大き過ぎる 仮に手術をして成功したとしてもその後容態が悪化するかもしれん...」

女4祖父「幾らだ 幾ら出せば親父は治る」

女6「...2億」

女4祖父「2億!? そんなにかかるのか」

女6「これでも妥協した方だよ 本当ならこの何倍もかかってもおかしくない 完全に治すとなると最低限でもこの金額は必要だ」

女4祖父「2億出せば親父は治るんだな?」

女6「ああ...ただし、1つだけ条件がある」

女4祖父「言ってくれ その条件を」

女6「その2億は金融機関や人から借りたものではないことだ」

女4祖父「はぁ!? 一体どういうことだよ」

女6「仮に手術が無事成功し、完全に治ったとしよう その時、多額の借金をしていたらどうする?借金をしてまで治療することを親父さんが望むと思うか?」

女4祖父「• • • • •」

女6「特に期限は設けない 君が2億を出せるようになり、尚且つお父さんが生きていたら 私は喜んで引き受けよう その時は全力を尽くすつもりだ」

女4祖父「わかった...あんたの条件を呑むよ 2億だな 必ず持ってくる」

女6「くれぐれも無茶だけはするなよ 君が倒れたらそれこそ本末転倒だ」

女4祖父「わかってるさ それじゃあな」

ガチャ バタン

女4「あっ、おじいちゃん」

女4祖父「女4...どうして此処に...」

女4「ひいおばあちゃんから頼まれたんだ おじいちゃんを迎えに行ってくれって」

女4祖父「母さんめ...余計なことを...お前、大丈夫なのか?もう外に出ても」

女4「大丈夫だよ もう気分悪くならないし それよりおじいちゃん、さっきの話って本当?2億出せばひいおじいちゃんが治るって聞こえたけど...」

女4祖父「聞こえていたのか...ああそうだよ 親父を治すには2億が必要だ それも誰からも借りたものではないものでな」

女4「私に何か出来ることは無いかな...ひいおじいちゃんには元気になって欲しいもん」

女4祖父「余計な気遣いするなよ お前の気持ちだけで充分だ 俺が頑張って出せばいいからな」

女4「でも...」

女4祖父「お前はまだ若い 昔は若い頃の苦労は買ってでもしろと言ったが...今は違う お前はお前の人生を生きろ」

女4「...やだよ...」

女4祖父「えっ?」

女4「嫌だよ! 私も力になりたい!おじいちゃんだけに任せるなんて出来ないよ...そんなことしたら、一生後悔する...」

女4祖父「...1つだけお前でも手伝える方法がある」

女4「何? 教えてよ」

女4祖父「バイトをすることだ でも...親父や母さんが許してくれるか...」

女4「大丈夫だよ 私に任せて」

-------------

女4曽祖母「だから女4が急にバイトをしたいって言い出したのね...」

女4祖父「女4の協力もあって、何とか1億は貯めることが出来たんだ あいつには頭が上がらんよ」

女4曽祖父「わしのためにそこまでやっていたのか...」

女4祖父「みんな、親父に元気になってもらいたいんだよ じゃなきゃ誰が女4の結婚式に出席するんだ?母さんと俺だけじゃ駄目だろ」

女4曽祖母「曽孫の晴れ舞台までは長生きしなきゃいけないわね...お父さん」

女4曽祖父「...そうだな」

女4祖父「そのためには治さないとな そうだろ?」

女4曽祖父「わしのためにすまないな...負担を掛けたくは無かったんだが...」

女4祖父「今更おせーよ 4年前に言ってくれ それに...遅めの親孝行ってことでさ 親父には沢山迷惑掛けたからな 少しぐらいは返さないと罰が当たるってもんだ」

女4曽祖父「お前には苦労させられたもんなぁ...毎日学校に謝りに行ったっけ...」

男7「• • • • • • •」スーッ

女4祖父「父さん さっきから聞いてるのはわかってるぞ さっさと出て来いよ」

男7「すみませんね...厠が何処か聞こうと思ったら偶々聞いてしまいまして...聞くつもりは無かったのですが、つい」

女4祖父「扉越しに父さんの視線を感じたからな 大体4年前の話をした辺りからだろ?聞いてたの」

男7「ええ...その辺りからですよ」

女4曽祖母「あの頃と何も変わってないのね...あなた お帰りなさい」

男7「私はもう貴女の夫ではないのですが...ただいま戻りました」

女4曽祖父「やっぱり夫婦だな わしには到底及ばないよ 音、ちょっと手伝ってくれ 邪魔者は居合わせない方がいいだろうからな」

女4祖父「そうだな 暫くは夫婦で話していてくれ 俺達は向こうでテレビでも見ているよ じゃあ行くぞ親父」

女4曽祖父「ああ」

スタスタスタスタ

女4曽祖母「あれから色々ありましたが...私があなたを忘れた日は1日たりともありませんよ」

男7「私は既に死んだ身 覚える必要は無いと思いますが...」

女4曽祖母「そういう謙虚なところに私は惹かれたんですよ あなたは初めて会った時もそう言っていましたね」

男7「見合い結婚の時ですか...私如きが家族を持つのはおこがましいこと いずれは死別して悲しむのなら最初から結婚しない方がいい そう言った私に貴女は平手打ちしたのを今でも覚えています」

女4曽祖母「そんなこともしましたね...あの頃は私もまだ若かった...口より手が出てしまいました」

男7「短い間でしたが...貴女と共に過ごした日々は昨日のように思い出せます だからこそ...こんな惨めな姿を貴女に見て欲しくなかった...血で汚れた私の手で貴女を抱擁することは出来ない...」

女4曽祖母「考え過ぎですよ あの時代、手を汚さない者は居ませんでした それが当たり前でしたから...」

男7「それに...音を一緒に育てられなかった...私が1番迷惑を掛けたのは貴女かもしれませんね...」

女4曽祖母「あの子はあなたにそっくりです 大きくなったらお父さんのように皆を守るんだっていつも言ってましたから...少し道を踏み外した時期もありましたけど」

男7「完璧な人は居ませんよ...誰にだってそういう時はあります 私だって幼い頃、悪戯をして母からよく怒られていました」

女4曽祖母「あなたにもそんな頃があったのですね...知りませんでした 昔のことは語りたがらなかったのであまり聞けませんでしたから」

男7「私の過去は人に語れるようなものではありませんから...」

女4曽祖母「そんなことはないですよ 皆、そんなものです」

男7「姉様や母様のような偉大な人になる 昔はそんなことを夢にしていましたが...夢のまた夢でしたね 結局はその正反対の人間になってしまいました」

一旦切ります

女4曽祖母「結果的にはそうなりますね...私のかつての夫としてのあなたなら でも今のあなたは違うでしょう?今は男7として生きている そのことをよく考えて下さい」

男7「• • • • • • •」

女4曽祖母「そういえばさっきトイレが何処にあるかと言っていましたね」

男7「『といれ』? もしかして...厠のことですか?」

女4曽祖母「今ではそう呼ぶんですよ 部屋を幾つか見た時に白い物体だけがあった部屋がありませんでしたか? それがトイレです」

男7「あ、あの部屋が!? 一体どのように用を足せば...」

女4曽祖母「座ってすればいいんですよ 要領は同じです しゃがんでするか座ってするかの違いだけで さっきからずっと我慢しているんでしょう?わかりますよ 物は試し、やってみて下さい」

男7「は、はぁ...では失礼して...行ってきます」

スタスタスタスタ

女4曽祖母「あっ、ウォシュレットのこと言ってなかった...でも間違って押すことはないでしょう」

男7『ふぁ!? な、何ですか いきなり衝撃が...」

女4曽祖母「あちゃー間違って押しちゃったか...停止って書いてあるボタンを押せば止まりますよー」

男7『こ、これですか? ひっ!さらに強くなった...」

女4曽祖母「あっそうか 漢字の表記が違うからどれを押せばいいのかわからないのね...今行きますから暫しお待ちをー」

男7『で、出来るだけ迅速でお願いします』

~1分後~

男7「お、驚きました...何かあると思って試しに押したら尻に衝撃が走るとは...それに...立ち上がったら水が流れましたし...」

女4曽祖母「今のトイレは水洗式ですからね それにあなたが驚いたものはウォシュレットと言ってお尻を洗うためのものです」

男7「し、進歩したのですね...」

女4曽祖母「そのうち慣れますよ」

男7「ほ、他にも変わったところはありますか?」

女4曽祖母「そうですね...明かりを灯す方法と料理する方法、お風呂や洗濯などいろいろ変わっていますよ」

男7「か、変わり過ぎじゃないですか?」

女4曽祖母「便利になりましたから...」

~ホームセンター~

店長「すまないな...本当なら行きと同じように帰りも俺が連れて行くべきだったんだが...呼び出しを食らってな 急いで戻らなきゃいけなかったんだ」

女4「大丈夫です 今回は局長に送ってもらいましたから」

店長「局長って...ああ、あいつか ばあちゃんに頼まれて郵便局のお偉いさんになるとはな...そういや考えてみるとこの町って人外多くないよな」

女4「私のクラスメイトの8割方は人じゃないですよ 人間なのは私と男と会長と勇者だけです」

店長「なんじゃそりゃ 魑魅魍魎にも程があるだろ 神のバーゲンセールかよ」

女4「お母さん曰く、この土地は色々なものを引き寄せるものがあるだとか」

店長「伯母さんが言うんじゃそうなんだろうなぁ...災いも引き寄せなければいいんだが...」

女4「最近は物騒ですからね...テレビをつけると必ずこの町の事件の報道されています」

店長「ここでもあったよな...ばあちゃんが居なかったらどうなっていたか...」

女4「あの時の校長先生は怖かったですよ...あっ、この商品 確か在庫切れてましたよ」

店長「そうか?じゃあ追加発注しておくよ 若干愚図ってた母さんが正気を取り戻す程だからな...泣く子も黙るとはああいうものを言うんだろう」キョロキョロ

女4「どうして辺りを見回しているんですか?」


店長「ばあちゃんが居ないかと思ってな...こういう話をしていると近くに居るってのがあの人なんだ...よし、居ないな」

女4「確か今日はチョークの選定をするとか言っていたのでここに来ることはないと思いますけど...」

店長「チョークの選定? どうしてそんなことを...」

女4「さぁ? 詳しいことは私も知りません」

店長「母さんに聞けばわかるか...」

一旦切ります

~次の日 公園~

美少女妹2「何で私まで...」

男妹2「だって1人で外に出る時は電話しろって言ったでしょー」

美少女妹2「ラジオ体操を一緒にする必要はないでしょ しかも小さい子と一緒に 恥ずかしいわ」

男妹2「でもいつもは家で寝てるんでしょ? 身体が鈍っちゃうからこれくらいはやるべきだと思うけどねー」

美少女妹2「今何時だと思ってるの 朝の5時だよ? 家出る時、私以外全員寝てたわ」

担任「おいそこ 話してないでちゃんとやれ」

美少女妹2「あんたのせいで怒られたじゃない」

男妹2「まあまあ もう少しで終わるんだから辛抱だよー」

美少女妹2「はぁ...身体が持つかな...多分夏休みずっとこうだと思うし...」

~5分後~

美少女妹2「第2までやらされるなんて聞いてないんだけど...疲れた...」

担任「初日にしては頑張った方だな ほら、男妹2 カードを見せろ スタンプ押すから」

男妹2「はーい」スッ

美少女妹2「今気づいたんですが、古典先生だったんですね こんな朝早くから大変ですね...」

担任「いや、大変ではないぞ? ラジオ体操をするのは日課だからな 早起きするのは得意だし、身体を解すにはぴったりだろ?」

美少女妹2「だからってこの時間帯にするのはちょっと...よく皆来てますね...」

担任「昔からの風習だからな...慣れているんだろ お前も直に慣れるさ 朝練前のいい運動になったろ?」

美少女妹2「私...この時間はご飯食べてるんですが...」

男妹2「あっ! 思い出した お兄ちゃんに体操終わったら2人で食べろって渡されたんだっけ ほら、おにぎりー」スッ

担任「男、いつから料理するようになったんだ? しかもかなり大きいし...あいつらしいが...」

美少女妹2「...これ、何が具なの? 食べても食べても白米なんだけど...」モグモグ

男妹2「確か梅干しって言ってたよー」モグモグ

美少女妹2「...あっ、やっと梅干しがきた 半分以上食べなきゃ辿り着かないなんてこれ一合使ってるでしょ 絶対」モグモグ

一旦切ります

担任「一合半だな よくもまぁそんな巨大なにぎりを持たせたな...」

男妹「迎えに来たよ」

男妹2「あっ、お姉ちゃん」

美少女妹2「本当にそっくりだね...背を除いて」

担任「側から見れば妹2の方が姉に見えるが...妹なんだよな」

男妹「さっきから何言ってるんですか...ほら、そろそろ朝練の時間でしょ? この子は私が連れて帰るからそのまま行きなよ 美少女さんにこれ渡されてるし」スッ

美少女妹2「一度家に帰ろうと思ったけど荷物を持ってきてくれたなら帰る必要は無くなったね...それじゃあ男妹2 気をつけて帰るんだぞ」

男妹2「うん じゃあねー」

~男の家~

男妹2「ただいまー」

男「お帰り おにぎりはちゃんと食べたか?」

男妹2「食べたよー」

男妹「帰りながら食べてたよ ラップまで食べそうになった時はびっくりしたよ」

男「普通ならあり得ないことだが妹2ならやりかねんな...」

男妹2「あれ?お父さんは?」

男「部活だよ もうすぐ剣道の大会があるらしい」

男母「お父さんにもあの大きなおにぎり沢山渡したもんね...そのせいで昨日炊いた分が全部おにぎりになったけど...」

男妹「幾ら何でも作り過ぎでしょ」

男「面目無い それで...味はどうだった?」

男妹2「美味しかったよ でも美少女妹2が梅干しまでかなり食べなきゃいけないって言ってたねー」

男「そうか...じゃあ梅干し入れるの2つにしておくか」

男母「おにぎり食べたけどお腹空いてる? 一応、朝食準備してあるけど...」

男妹2「食べるよー」

男妹「まだ食べるの? 途中でお腹いっぱいになっても知らないよ?」

男「まぁ、最悪僕が食べるからいいだろ ほら、お茶漬けだ 食べやすいようにしておいたぞ」

男妹「わーい」モグモグ

男「美少女ほどではないが結構食べるの早いな...ちゃんと噛んでるか?」

男母「いえ 丸呑みしてるわね...」

男妹「ちゃんと噛まなきゃ駄目でしょ ほら、こぼしてるし...まったく」フキフキ

コトッ

男「ん?お腹いっぱいになったか?」

男妹2「うん これ以上はもう食べれない...」

男母「そりゃあんな大きなおにぎり食べたら全部食べられる筈が無いわね...」

男「じゃあ残りは僕が食べるから 向こう行って横になってろ」

男妹2「うん そうする...」

男母「やけに聞き分けがいいわね...」

男妹「妹2はお腹いっぱいになると眠くなるんだよ あーもう そこで寝ない」

一旦切ります

~女4の家~

女4「どう? 勉強の調子は」

男7「まあまあですかね...でも生半可な付け焼き刃では通じないと昨日仰っていましたから...もう少し勉強する必要がありそうです」

女4「ずっと勉強してるよね...何時間やってるの?」

男7「そうですね...大体14時間でしょうか」

女4「ち、ちょっと...大丈夫? 体壊しちゃうよ?」

男7「この程度ならどうということはないですよ...一日中ずっと飛び続けていたことに比べれば」

女4「どうしてそこまで頑張れるの? 幾ら友達だからといってもそこまでする必要は...」

男7「貴女が頑張っているのに私1人が何もしないのは不公平だと思いましてね 力になりたいのですよ、私も」

女4「ひいおじいちゃん...」

男7「今は男7と呼んで下さい 本来なら私は既に死んでいる身ですから」

女4「...じゃあ、午後になったら学校に行こう その調子ならきっとテスト合格出来ると思うし」

男7「えっ?でもまだ基礎しか勉強出来ていませんよ?」

女4「大丈夫 テストは量が多いだけだから 基礎が出来れば充分だよ 私はテスト受ける為の手続きしてくるから」

バタン

男7(...昨日からずっと姉様と母様の気配が感じる おかしいですね もう居ないのに... でも叶うのであればもう一度だけお二人に会いたいです)

~女の家~

女「ほら、あーんしろ」スッ

男5「あの...姉さん 幾ら2人きりだからって姉弟でこんなことは....」

女「お前が腕を動かせないから仕方なく食べさせてやっているんだろうが まさか、ここまで回復する速度が遅いとはな...一体どうしたんだ?お前」

男5「知らねーよ いつもならこれくらいすぐに治るんだが...自分でもおかしいと思ってる」

女「お前の神力の量が使ってもいないのに減っているしな...美少女に神力を奪う能力なんてつけていないが...まさか...男か?」

男5「何か心当たりがあるのか?姉さん」

女「母さんから聞いた話なんだが勇者の世界に行って男妹2と出会う前にな 一度、美少女が死んだんだよ」

男5「えっ!? 会長が死んだ? どうして」

女「なんでも寝ている妹2が反射的に神力で男を破壊しようとして美少女が庇ったんだとか...」

男5「破壊されたのか!? だったらどうして会長が生きているんだ? 姉さんが神力を使って巻き戻したのか?」

女「いや、それなら私にも記憶が残る それに破壊されたらそこでそいつの運命は終わるからな...巻き戻しても駄目だ だがその後、男が私から神力を奪って巻き戻し、美少女を救ったらしいんだ」

男5「破壊された運命を救うなんて母さんでも出来ないぞ...そんな仕業 それに...今なんて言った?男が姉さんから神力を奪った?」

女「神力を使ってもいないのに急激に疲れてな...まぁ、直前に走っていたからそのせいなんだろうと思ったんだが...立て続けに疲労が襲ってきたから恐らく母さんの言っていたことは本当なんだろう 男には...神力を奪う力がある 昨日お前は男に半殺しにされた時に無意識のうちに神力を奪われたんだろう」

男5「破壊されたのか!? だったらどうして会長が生きているんだ? 姉さんが神力を使って巻き戻したのか?」

女「いや、それなら私にも記憶が残る それに破壊されたらそこでそいつの運命は終わるからな...巻き戻しても駄目だ だがその後、男が私から神力を奪って巻き戻し、美少女を救ったらしいんだ」

男5「破壊された運命を救うなんて母さんでも出来ないぞ...そんな仕業 それに...今なんて言った?男が姉さんから神力を奪った?」

女「神力を使ってもいないのに急激に疲れてな...まぁ、直前に走っていたからそのせいなんだろうと思ったんだが...立て続けに疲労が襲ってきたから恐らく母さんの言っていたことは本当なんだろうな 多分、男には...神力を奪う力がある 昨日お前は男に半殺しにされた時に無意識のうちに神力を奪われたんだろう だから回復するのにいつもより時間がかかっているんじゃないか?」

男5「確かにそう考えれば納得がつく...しかし、あいつにそんな力があったとは...」

女「本人も知らないだろうな これは推測なんだが...美少女が自分の代わりに破壊されたことであいつの中の神力が覚醒したんじゃないか? あいつには私の血が流れている 別に神力が使えてもおかしくないしな」

男5「神力が覚醒するなんてことがあるのか...まぁ、男にとって会長は大切な人に違いはないんだろうけど...このことはあいつに話したのか?」

女「いや、まだだ 確信が持てなかったからな...」

一旦切ります

>>670 はミスで、>>671 はその修正です

~数分後~

男「だから僕をわざわざ呼んだのか...でも、前に僕は神力を使えるって言ってなかったか?」

女「あれは神なら全員使える神力のことだ 今回はお前だけしか使えん神力の件で呼び出した お前...あの時、私の神力を奪って時を巻き戻して尚且つ美少女が破壊された運命を書き換えたんだろ? 無茶なことをしやがったて...よく少し倒れただけで済んだな」

男「あの時は無我夢中だったからあまり覚えていないんだけど...女の神力を奪ってやり直したのは覚えてるよ」

男5「姉さんの神力が時を巻き戻すことが出来るって知っていたのか?」

男「女4が記憶を取り戻した時にね まさか、僕に神力を奪う力があるとは...」

女「正確には神力を奪う神力だな 悪用したらとんでもないことが出来る恐ろしい力だ くれぐれも扱いには気を付けろよ」

男「そんなことするつもりないって 僕は今まで通りの生活を送れればそれで充分だよ」

男5「なぁ...俺から奪った神力ってその後どうなってるんだ? 出来るなら返して欲しいんだが...」

女「使わなければそのままだと思うが...返せるか?」

男「わからないけど...無意識のうちに奪ったなら使ってないだろうし 返せるなら返すよ」

男5「なら早く返して欲しいんだが...ん?何か返ってきてる感じがするな...」

女「どうやら男が返そうという意思になれば返すことが出来るらしい そうだろ?」

男「よくわからないけど...多分そうじゃないか?」

男5「...よし 動かせる 治った」

男「早っ そんなすぐに治るものなのか?」

女「神力がちゃんとあればな...それにこいつ、頑丈だし」

男5「それにしても、よくも昨日は半殺しにしやがったな お前」

男「お前が腹を立たせることを言ったからだろ」

女「話を蒸し返すなよ また半殺しにされるぞ? それよりも気になることがあってだな...」

男「何だよ 気になることって」

女「男の気配を感じるんだ...あっ、勿論 お前じゃないぞ」

男5「てことは...女の弟の方か?」

女「ああ...恐らく女も気付いてると思う こっちに戻って来た時にそんな身振りをしていたからな」

男「そのことに関してなんだけど僕、その人が何処にいるか知ってるよ」

女「えっ? 知ってるのか?お前」

男「うん 昨日、僕達がこいつを半殺しにした後に男4の家に行ったんだ その時に男4が僕と美少女に親戚居るか聞いたんだけど僕の親戚は女4以外居ないだろ?」

女「そうだな お前の親戚は女4だけだ あいつは男の血を引いている」

男「でもゴタゴタが起こりそうな気がしたから念の為に知らないって言ったんだ そしたら、女4に会った時に遠い親戚の男7って奴に会ったって言ったんだ」

男5「男7? 誰だそいつ」

男「どんな見た目か聞いたら片眼が緑で銀髪、それに礼儀正しいって言ってさ ひいおじいちゃんから聞いた女4のひいお祖父さん、つまりお前のいう僕じゃない男の特徴にそっくりなんだよ」

女「何処に居るかわかるか?」

男「さぁ...そこまでは...女4にお前が聞いたら話してくれるんじゃないか? 一応あいつの『お母さん』なんだし」

男5「まぁ、そうなんだろうけど...お前、ついさっき何処に居るか知ってるって言ったよな 何で知ってるって言ったんだよ」

男「あれは...何となくって意味合いで...具体的な場所までは...探している途中に女7が来て勉強会の話になったから続きは今日にしようってことになったんだよ」

女「まぁ、お前のことだからそうだと思ったよ 今日は特にバイトがある曜日じゃなさそうだし...電話すれば出るか
...あっ、もしもし 女4、今何処に居るんだ? えっ?学校?入学テストを受ける準備をしているって...誰の...おい、今何言い直した ひいおじいちゃんって言いかけたよな そっち行くからそこに居ろよ わかったな」ピッ

男「入学テストって...まぁ何となく誰が受けるかは見当つくけど」

男5「ああ...間違いなく男7...いや、男のことだろうな」

女「女4が口を滑らせたしな あいつ、ひいおじいちゃんって言いかけて男7って言い直したし」

男5「さて...親子の再会と洒落込もうか いや~人生って何があるかわからないから面白いよな」

~続く~

続きです 男妹「この学校にきて良かった...そう思うよ」 男妹「この学校にきて良かった...そう思うよ」 - SSまとめ速報
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