フレデリカ「未来視ごっこ」 (17)


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フレデリカ「ふんふんふふーん、ファックスー」


肇「FAXや電話に纏わる怖い話ですか?」


杏「なんか最近ホラー路線になってきてない?」


フレデリカ「まだファックスしか言ってないんだけどなー」


杏「で、何かする予定だったの?」


フレデリカ「何も考えてないよー?」


肇「そう言えば、まだ文香さんは来てないんですね」


杏「あ、電車遅延してたから少し遅れるんじゃない?」


フレデリカ「そー言えば、机の上に面白そうな飲み物か置いてあたっんだけどね」


杏「ペッしなさい、絶対ロクなもんじゃないから」





フレデリカ「なんかねー、ラベルに5って書いてあるんだけどねー」


杏「絶対茄子さんが置いてったやつだから」


茄子「呼びました?」ガチャ


杏「呼んでないよ」


茄子「失礼しましたー」バタンッ


杏「…あ!これ茄子さんのか聞いとけばよかった…」


肇「まさか…飲んだんですか?」


フレデリカ「飲んでないよー?誰が飲む?」


肇「私は嫌ですよ?フレデリカさんどうぞ?」


杏「いや、だから誰も飲まないのが平和だって」


フレデリカ「公平にジャンケンで決めよっか」


杏「聞けよ」



フレデリカ「じゃーんけーん」


肇「ま、まだどれを出すか決まってません!」


杏「あぁもうしょうがなあなぁ!」


フレデリカ・肇・杏「ポイッ!」


フレデリカ「いぇーい!」パー


杏「よし」パー


肇「…じーざす」グー


杏「一発で決まると気持ちいいね」


フレデリカ「まぁフレちゃんは知ってたんだけどねー。はい、どーぞ」


肇「…フレデリカさんは、もう飲んでいたんですか?」


フレデリカ「もちろーん、だから勝ったんだよー」


杏「…?」


肇「では、飲みます…」ゴクッ




肇「……」


杏「……」


フレデリカ「お味はどーお?」


肇「…成る程、そういう事ですか」


杏「え、何が?」


フレデリカ「さーて、どうなるかなー?」


肇「まだです、まだその時ではありません」


杏「いや、だから何がさ」


フレデリカ「ふふーん、飲めば分かるんじゃないかなー?」


杏「それは怖いから遠慮しとこっかな」



杏「……で、なんなの?」


肇「よし、そろそろ私は飲み物を買いに行ってきますね」バタンッ


杏「いや今飲んだばっかじゃん…って行っちゃった」


フレデリカ「じゃーそろそろ分かるんじゃない?」


杏「そろそろ…?」


ガチャ


杏「ん、おはよー文香ちゃん…なんでそんなに本抱えてるの?」


文香「おはようございます。肇さんはどこですか…?」


杏「肇ちゃんならついさっき出てったばっかりだよ」


文香「私の鞄に…大量の鉄アレイが仕込まれていたので…どうりで、重いと思いました」


フレデリカ「肇ちゃんもなかなかアクティブなイタズラするねー」


ガチャ


肇「おはようございます、文香さん。飲み物をどうぞ」


文香「…許します」




杏「にしても、タイミングぴったりだったね」


肇「もちろん、分かっていましたから」


杏「…分かってた?」


フレデリカ「この『5分くらい先が見え~て』を飲むと未来が分かるのさ!」


杏「…茄子さんの飲み物は相変わらずおっかないなぁ」


文香「茄子なのに…未来…んふっ」


肇「つまらない事を言ったので、文香さんもこの『5分くらい先が見え~て』をどうぞ」


文香「…必ず、肇さんに何か起こるように未来を改変してみせます」


杏「下らない事に奇跡を起こそうとしないで」


文香「…では、いきます…」ゴクッ




杏「…どーだった?」


文香「…そろそろ、電話が掛かってきます」


杏「まだ五分経ってないよ」


フレデリカ「5分くらい、だからねー」


プルルルル


肇「あ、本当に私に電話が着ました」ピッ


フレデリカ「知ってると直ぐに電話に出れるねー」


肇「もしもし…茄子さんですか。え、忘れ物?はい…はい」


肇「大丈夫ですよー、誰も飲んでませんから」


肇「え?電話に出るのが早かった?いやですね気のせいです丁度使ってたんですよ」


杏「嘘下手くそだね」




フレデリカ「じゃーフレちゃんももう一口!」ゴクッ


杏「何か見えた?」


フレデリカ「…にっげろー!」バタンッ!


文香「…!」バタンッ!


肇「…」バタンッ!


杏「え、何さ。なんかあったの?」


ガチャ


茄子「悪い子はいねがー!稲じゃなくてナスですよー!」


杏「あ、再びおはよう茄子さん。どしたの?」


茄子「あぁ、やっぱり減ってます!杏ちゃんこれ飲んだんですかっ?!」


杏「え、杏は飲んでないよ?ほかの3人は飲んだけど茄子さんが来るからみたいな感じで逃げてった」


茄子「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!そんな!」


杏「え、茄子さん大丈夫?珍しいね…本当にやばいやつだこれ」



杏「なに?副作用的なものでもあるの?!」


茄子「無いわけないじゃないですか!未来を見たんですよ!当然それ相応の代償が発生します!」


杏「…まじで?具体的にはどんな感じの…?」


茄子「未来と現在の光景が混在し、脳の処理が追いつかなくなって…」


杏「…まさか…」


茄子「…植物人間。そう、なってしまいます」


杏「…うっそ…」


杏「フレデリカちゃん!文香ちゃん!肇ちゃん!」




フレデリカ(植木ちゃんの姿)「うわー、植物人間になっちゃったー!」


文香(植木ちゃんの姿)「…植物の様な心で、ずっと本を…あ、ページが捲れません」


肇(植木ちゃんの姿)「この着ぐるみ、まだ捨てて無かったんですね…」


杏「…は?」


茄子「いぇーい!ドッキリ大成功!」


フレデリカ(植木ちゃんの姿)「全部アドリブだけどよく上手くいったねー」


肇(植木ちゃんの姿)「私は、パッケージの素材にドッキリ水だよって書いてあったので…フレデリカさんに乗せられただけです!」


文香(植木ちゃんの姿)「私は…部屋に入る前に、スタンバッていた茄子さんから説明を…」


杏「…打ち合わせもなしに良くやるよ。杏が最初にジャンケン負けたらどうしてたのさ」


フレデリカ(植木ちゃんの姿)「そしたら杏ちゃんが仕掛人側だよー」




杏「ふぅ…なんだかどっと疲れたよ」


フレデリカ「焦る杏ちゃん、可愛かったよー?」


文香「本来なら、こんな非日常的な事はありえないと分かるでしょうが…タイミングが悪かったですね」


肇「最近、冒頭でも言いましたがホラー路線になりかけてますからね」


茄子「みなさん、世にも奇妙なストーリーに出演したばかりなんでしたっけ?」


フレデリカ「そーだよー、杏ちゃんすっごく可愛かっ


杏「…焼肉、いいね?」


フレデリカ・文香・肇「うぃっす」




茄子「さて、ではそろそろお昼ですし」


文香「仕方ありません…今日くらいは、杏さんの分は私が持ちます…」


フレデリカ「フレちゃんも出すよ?」


肇「私も払いますし、三分割にしましょうか」


茄子「5分割でいいですよ」


杏「あと一人誰さ」


フレデリカ「朋ちゃんじゃないかなー?そろそろ来るし」


杏「…ん?」


文香「あ…今丁度、エレベーターから出てきた所ですね」


肇「もう、直ぐ扉が開けられますよ」


茄子「第一声は、今日のラッキーアイテムは焼肉だったの!ですねっ!」


杏「いやいや、ないでしょ


バタンッ!


朋「おはよっ!今日のラッキーアイテムは焼肉だったの!食べに行かない?」


杏「…まじか」



焼肉、5分割すればかなり安く済みますからね
お付き合い、ありがとうございました

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