智絵里「ご存じじゃないですか？」

Ｐ「うん、初耳だな」

智絵里「花占いみたいに、三葉の葉っぱを一つずつちぎっていくんです」

Ｐ「…ん？」

智絵里「せっかくなので今からやってみますねっ」ｶﾞｻｶﾞｻ

Ｐ「当然のようにポケットから出てくるクローバー」

智絵里「好き…嫌い…」

Ｐ「………」

智絵里「好き…♪」

Ｐ「えっと…」

智絵里「見てください♪三葉占い、好き、でしたよ♪」

Ｐ「三葉だもんな」

智絵里「今朝の三葉占いも好き、だったんです♪」

Ｐ「三葉だもんな」

Ｐ「いつも好きからちぎり始めるのか？」

智絵里「はい」

Ｐ「じゃあ、試しに嫌いから始めてみたらどうだ？」

智絵里「そうですね、やってみます♪」

智絵里「嫌い…好き…」

Ｐ「……」

智絵里「嫌い…」

Ｐ「…」

智絵里「…」ｶﾞｻｶﾞｻ

Ｐ（分かってて言ったにしても気まずいな…）

ﾋｮｲ

智絵里「好き、嫌い、好き♪」

Ｐ「えっ？」

智絵里「やっぱり好き、ですね♪」

Ｐ「え、なに今の。」

智絵里「２枚目の三葉をちぎったら好きで終わりましたよ？」

Ｐ「え？２枚目？」

智絵里「クローバーさんが、２枚目使ってね、って言ったので…」

Ｐ「？？？」

智絵里「もしかして…プロデューサーさんには聞こえなかったですか？」

Ｐ「待て待て、智絵里はクローバーと話ができるのか？」

智絵里「そ、そんな…！話なんてできるわけないですよっ…！」

Ｐ「そうだよな？」

智絵里「クローバーさんの声が時々聞こえるだけで…」

Ｐ「…えっ？」

Ｐ「とりあえず、２枚目は使わないでもう一回やってみよう」

智絵里「はい…」

Ｐ「嫌いから始めてみよう」

智絵里「はい…！」

智絵里「嫌い…好き…」

Ｐ「………」

智絵里「嫌い…」

Ｐ「………」

Ｐ（さっきも思ったけどやっぱり気まずいな、上手くフォローして

智絵里「好き♪」

Ｐ「えっ？」

智絵里「やっぱり好き、ですね♪」

Ｐ「あれ？四葉使ってたのか？」

智絵里「三葉占いなので三葉しか使いませんよ？」

Ｐ「じゃあ最後の好きは？」

智絵里「茎をカウントしました♪」

Ｐ「それもはや三葉占いじゃなくない？」

智絵里「え？でも葉っぱは三つですよ？」

Ｐ「それはそうかもしれないけど」

智絵里「クローバーさんが茎忘れてるよって言ってくれたので…」

Ｐ「そ、そうか…」

Ｐ「と、とにかくだ。ちょっとクローバーさんの言葉は気にしないでやってみよう」

智絵里「はい…」

Ｐ「もう一回、嫌いから始めてみよう」

智絵里「はい…！」

智絵里「嫌い…好き…」

Ｐ「…」

智絵里「好き♪」

Ｐ「待って」

智絵里「？？？」

Ｐ「いや、嫌い好きときたら次は嫌いの番だろ？」

智絵里「でも、占いで好きと出たので…」

Ｐ「いや、花占いなんだろ？好きと嫌いで交互にちぎっていくんだろ？」

智絵里「あ、三葉占いは絶対に交互ってわけじゃないですよ？」

Ｐ「え？」

智絵里「美穂ちゃんがした時は、好き好き好きでしたし…」

Ｐ「それただの持ち歌だな」

Ｐ「あっ、つまり好き嫌い嫌いになることもあるのか？」

智絵里「占いだからあるかもしれません…」

Ｐ「今まではあった？」

智絵里「なかったですね」

Ｐ「まあそうだろうとは思ってたよ」

智絵里「せっかくなので、プロデューサーさんもやってみたらどうですか？」

Ｐ「はあ…」

智絵里「はい、どうぞ♪」

Ｐ「好き、嫌い、好き」

智絵里「プロデューサーさんも好き、ですね♪」

Ｐ「まあ、三葉だもんな」

智絵里「♪♪」

Ｐ（可愛い）

Ｐ「もう一回やってみてもいいか？」

智絵里「はい、どうぞ♪」

Ｐ（よし、ちょっと意地悪して嫌いから始めてみよう）

Ｐ「嫌い、好き、きら…

智絵里「…！！」

Ｐ「きら

智絵里「………」ｼｭﾝ

Ｐ「っ…！」

智絵里「……」ｼﾞｰｯ

Ｐ「す、好きっ！」

智絵里「！！」

Ｐ「す、好きで終わったぞ智絵里！」

智絵里「そうですね♪」

Ｐ（堪えきれずに咄嗟に好きって言ってしまった）

Ｐ「も、もう一回いいか？」

智絵里「はい♪」

Ｐ「嫌い、好き」

智絵里「………」

Ｐ「きら

智絵里「………」ｼｭﾝ

Ｐ（いや、ここで折れたらさっきと一緒だ…！）

Ｐ「嫌い」

智絵里「……！！！！」

Ｐ（やりきったぜ…！）

Ｐ「いやー、今回は嫌いに

智絵里「」ｼﾞﾜｯ

Ｐ（泣いてる？！）

Ｐ「す、好き！」

智絵里「…！！！」

Ｐ「いや！その！さっきの三枚目！なんか間違ってたみたいだ！」

智絵里「そ、そうなんですか？」

Ｐ「クローバーさんが言ってた！今のは間違いだよって言ってた！」

智絵里「そうですか♪」

Ｐ「いやー！確かに好きにしかならないな！」

智絵里「………」

Ｐ「どれだけやっても嫌いが出な…智絵里？」

智絵里「あ、あのっ、プロデューサーさん…！」

Ｐ「どうした？」

智絵里「そ、そんなに三葉占い…好き、だとだめですか…？」

Ｐ「えっ？」

智絵里「私とプロデューサーさん…好き同士だと、だめですか…？」

Ｐ「そうだな、別に好きでいいんだったな」